JP4671009B2 - 焦点検出モジュール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸外に設定した焦点検出領域からの光束を偏向して焦点検出用撮像素子に導くようにした焦点検出モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
一眼レフカメラで使用される位相差検出方式の焦点検出装置では、撮影レンズからカメラ本体に入射する撮影光束を焦点検出モジュールに導き、焦点検出を行う。この焦点検出モジュールは、視野マスク,コンデンサレンズ,絞りマスク,再結像レンズおよび複数の撮像素子(たとえばCCD)が実装されたイメージセンサチップをホルダに一体に保持したものである。
【0003】
図8はこのような焦点検出モジュールにより焦点検出する領域を説明する図である。図8において、長方形の撮影画面P内に6つの焦点検出領域を有する。そのうち撮影光束の光軸LXを中心として横方向に延在する領域Aと、光軸LXを中心として縦方向に延在する領域Bの2領域を光軸上領域と呼び、他の4領域C,D,E,Fを光軸外領域と呼ぶ。このような焦点検出モジュールにおいては、6つの焦点検出領域の焦点検出光束をそれぞれ受光する撮像素子を1つのイメージセンサチップにコンパクトに実装するため、焦点検出光学系を縮小光学系としている。このような従来の焦点検出モジュールでは、再結像レンズに所定の入射角度で入射した焦点検出光束は、焦点検出モジュールの光軸に対して所定の角度をもって撮像素子に入射する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図9〜図11により、光軸から水平Y方向に離れた軸外焦点検出領域Cの焦点検出光束について従来技術の問題を説明する。図9および図10は、XZ面内における軸外焦点検出領域Cの焦点検出光束を概念的に示す図である。図では便宜上、視野マスク22,コンデンサレンズ24,絞りマスク28,再結像レンズ29およびイメージセンサチップ30を一直線上に並べて図示した。視野マスク22で制限された光束はコンデンサレンズ24で焦点検出光学系の光軸O2に向けて偏向される。この光束は、絞りマスク28でY方向に瞳分割されて一対の光束3e,3fとなり、それぞれ再結像レンズ部29e,29fにより撮像素子30e,30f上に結像される。
【0005】
図9に示すように、YZ面内において、一対の撮像素子30e,30fの受光面が焦点検出光学系の光軸O2と直交するようにイメージセンサチップ30がホルダ(不図示)に取り付けられていれば、焦点検出誤差は発生しない。しかしながら、図10に示すように、YZ面内において、イメージセンサチップ30が焦点検出光学系の光軸O2とある角度で傾斜してホルダに取り付けられ、その結果、撮像素子30e,30fの受光面が光軸O2に対して傾斜すると、次のような問題が生じる。
【0006】
図11(a),(b)に示すXY面内で傾斜する斜めチャートを撮影する場合について説明する。図11(a)のチャート41は、図9(b)および図10(b)に示すように、それぞれ像31e,31fとして結像する。位相差検出方式の焦点検出装置では、これら一対の像31e,31fの間隔によって合焦位置からのデフォーカス量およびデフォーカス方向を算出する。図11(b)のチャート42は、図9(b)および図10(b)に示すように、それぞれ像32e,32fとして結像する。これら一対の像32e,32fの間隔によって同様にして、合焦位置からのデフォーカス量およびデフォーカス方向を算出する。
【0007】
YZ面内において、撮像素子の受光面が焦点検出光学系の光軸O2と直交する図9に示す焦点検出モジュールでは、像31e,31fの間隔も像32e,32fの間隔もともにd0である。一方、撮像素子の受光面が焦点検出光学系の光軸O2と傾斜する図10に示す焦点検出モジュールでは、像31e,31fの間隔はd1、像32e,32fの間隔はd2となる。このように、イメージセンサチップが焦点検出光学系の光軸に対して傾斜して取り付けられると、焦点検出結果に誤差が発生してしまう。このような誤差は、被写体のコントラストパターンの角度に依存しているので、実際のランダムなコントラストパターンの被写体ではある程度相殺されるものの、焦点検出精度向上のためには、この誤差要因を除去することが重要である。イメージセンサチップの取付角度を調整すれば、このような誤差要因は除去できるが、調整機構がコストアップの要因になり、さらに、調整作業も煩雑である。
【0008】
本発明の目的は、焦点検出用撮像素子の受光面と焦点検出光学系の光軸とが直交していない場合でも焦点検出誤差を抑制することができる焦点検出モジュールを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1に記載の発明は、撮影画面内に設定された軸上および軸外の複数の焦点検出領域を通過する撮影光束を集光するコンデンサレンズと、前記各焦点検出領域を通過する撮影光束をそれぞれ一対の開口で制限して瞳分割する瞳分割マスクと、前記瞳分割マスクで瞳分割された一対の光束をそれぞれ再結像させる再結像レンズと、前記再結像レンズにより受光面上に再結像された一対の光束をそれぞれ電気信号に変換して出力する撮像素子とを備え、焦点検出光学系光軸を有する焦点検出モジュールにおいて、前記軸外に設定された焦点検出領域を通過して前記瞳分割マスクで分割された一対の光束が入射し、前記再結像レンズの複数のレンズ部のうち当該焦点検出領域に対応して設けられている軸外レンズ部は、入射側球面と射出側球面とを備え、前記入射側球面の中心と前記射出側球面の中心とを結んだ線分を前記軸外レンズ部の光軸とするとき、前記軸外レンズ部の光軸を前記瞳分割方向に垂直な平面へ投影したときの射影が、前記焦点検出光学系光軸に対して略平行であり、前記瞳分割マスクの一対の開口の重心位置が、前記軸外レンズ部の光軸よりも前記焦点検出光学系光軸側に位置していることを特徴とする。
(2)請求項3に記載の発明は、撮影画面内に設定された軸上および軸外の複数の焦点検出領域を通過する撮影光束を集光するコンデンサレンズと、前記各焦点検出領域を通過する撮影光束をそれぞれ一対の開口で制限して瞳分割する瞳分割マスクと、前記瞳分割マスクで瞳分割された一対の光束をそれぞれ再結像させる再結像レンズと、前記再結像レンズにより受光面上に再結像された一対の光束をそれぞれ電気信号に変換して出力する撮像素子とを備え、焦点検出光学系光軸を有する焦点検出モジュールにおいて、前記軸外に設定された焦点検出領域を通過して前記瞳分割マスクで分割された一対の光束が入射し、前記再結像レンズの複数のレンズ部のうち当該焦点検出領域に対応して設けられている軸外レンズ部は、入射側球面と射出側球面とを備え、前記入射側球面の中心と前記射出側球面の中心とを結んだ線分を前記軸外レンズ部の光軸とするとき、前記軸外レンズ部を射出する光束が前記焦点検出光学系光軸と略平行になるように、前記軸外レンズ部の光軸を前記瞳分割方向に垂直な平面へ投影したときの射影が、前記焦点検出光学系光軸に対して所定の角度で傾けられていることを特徴とする。
(3)請求項4に記載の発明は、撮影画面内に設定された軸上および軸外の複数の焦点検出領域を通過する撮影光束を集光するコンデンサレンズと、前記各焦点検出領域を通過する撮影光束をそれぞれ一対の開口で制限して瞳分割する瞳分割マスクと、前記瞳分割マスクで瞳分割された一対の光束をそれぞれ再結像させる再結像レンズと、前記再結像レンズにより受光面上に再結像された一対の光束をそれぞれ電気信号に変換して出力する撮像素子とを備え、焦点検出光学系光軸を有する焦点検出モジュールにおいて、前記軸外に設定された焦点検出領域を通過して前記瞳分割マスクで分割された一対の光束が入射する前記再結像レンズの軸外レンズ部は、その入射側または射出側が非球面レンズとされ、前記軸外レンズ部を射出する光束が前記焦点検出光学系光軸と略平行になるように、前記非球面レンズの回転対称軸を前記瞳分割方向に垂直な平面へ投影したときの射影が、前記焦点検出光学系光軸に対して所定の角度で傾けられていることを特徴とする。
(4)請求項5に記載の発明は、撮影画面内に設定された軸上および軸外の複数の焦点検出領域を通過する撮影光束を集光するコンデンサレンズと、前記各焦点検出領域を通過する撮影光束をそれぞれ一対の開口で制限して瞳分割する瞳分割マスクと、前記瞳分割マスクで瞳分割された一対の光束をそれぞれ再結像させる再結像レンズと、前記再結像レンズにより受光面上に再結像された一対の光束をそれぞれ電気信号に変換して出力する撮像素子とを備え、焦点検出光学系光軸を有する焦点検出モジュールにおいて、前記軸外に設定された焦点検出領域を通過して前記瞳分割マスクで分割された一対の光束が入射し、前記再結像レンズの複数のレンズ部のうち当該焦点検出領域に対応して設けられている軸外レンズ部は入射側球面と射出側球面とを備え、前記入射側球面の頂点と前記射出側球面の頂点は前記瞳分割方向に垂直方向に偏心し、前記入射側球面と前記射出側球面の周囲は、他のレンズ部と共通の1つの平面とされていることを特徴とする。
【0010】
なお、本発明の構成を説明する上記課題を解決するための手段の項では、本発明を分かり易くするために実施の形態の図を用いたが、これにより本発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1〜図8により本発明の第1〜第4の実施の形態を説明する。各実施の形態は再結像レンズが異なるだけでその他は共通である。まず、共通の構成について説明する。
−共通の構成−
図1は本発明による焦点検出モジュールを搭載した一眼レフカメラの概略構成図である。被写体からの光束は、レンズ鏡筒LB内の撮影レンズLEを透過してカメラボディCB内に導かれる。カメラボディCBに導かれた光束の一部は、半透過性のメインミラー51を透過し、サブミラー52にて下方に反射された後、焦点検出モジュール10へ入射される。CPU56は、焦点検出モジュール10の出力である焦点検出信号に基づいてレンズ駆動モータ57を駆動し、撮影レンズLEの焦点調節を行う。一方、メインミラー51で反射された光束はペンタプリズム54を介して接眼レンズ55にて観察される。
【0012】
本実施の形態では、図8に示した6の焦点検出領域について焦点検出を行う。すなわち、撮影光束の光軸LXを中心としてX方向に延在する領域Aと、光軸LXを中心としてY方向に延在する領域Bの光軸領域と、軸外焦点検出領域C,D,E,Fである。領域Cは、光軸LXから−X方向(左方)に離間しY方向に延在する領域である。領域Dは、光軸LXから+X方向(右方)に離間しY方向に延在する領域である。領域Eは、光軸LXから+Y方向(上方)に離間しX方向に延在する領域である。領域Fは、光軸LXから−Y方向(下方)に離間しX方向に延在する領域である。図から分かるように、上下の光軸外領域E,Fと光軸LXとの距離は、左右の軸外焦点検出領域C,Dと光軸LXとの距離よりも短い。すなわち、領域C,Dの光束を集光させるコンデンサレンズのレンズ部のパワーを、領域E,Fの光束を集光させるコンデンサレンズのレンズ部のパワーよりも大きくして、イメージセンサチップをコンパクトにしている。これらの焦点検出領域は、図2に示す焦点検出モジュール10の構造によって決定されるものである。
【0013】
図2に示すように、焦点検出モジュール10は周知の位相差検出方式にて焦点検出を行うもので、視野マスク22,赤外カットフィルタ23,コンデンサレンズ24,迷光除去用遮光マスク25,折り返しミラー26,迷光除去用遮光マスク27,絞りマスク28,再結像レンズ29およびイメージセンサチップ30がホルダ21に一体に保持されて成る。視野マスク22は、図示の如く光軸上領域AおよびBに対応する開口22aと、軸外焦点検出領域C,D,E,Fにそれぞれ対応する開口22b,22c,22d,22eとを有する。コンデンサレンズ24および遮光マスク25は、それぞれ視野マスク22の開口に対応するレンズ部24a,24b,24c,24d,24eおよび開口部25a,25b,25c,25d,25eを有する。コンデンサレンズ24のレンズ部24a,24b,24c,24d,24eは、視野マスク22の開口22a,22b,22c,22d,22eから入射された光束を絞りマスク28に導く。
【0014】
図3の拡大図に示すように、絞りマスク28および再結像レンズ29は、それぞれ6つの焦点検出領域に対応する各一対の開口部28a,28b,28c,28d,28e,28f,28g,28h,28i,28j,28k,28lおよびレンズ部29a,29b,29c,29d,29e,29f,29g,29h,29i,29j,29k,29lを有する。またイメージセンサチップ30は、同様に6つの焦点検出領域に対応するイメージセンサアレイ(撮像素子)30a,30b,30c,30d,30e,30f,30g,30h,30i,30j,30k,30lを同一面上に保持する。絞りマスク28は各一対の開口によって各光束を2分割し、すなわち瞳分割して各一対の光束を再結像レンズ29に導く。なお、再結像レンズは樹脂による射出成形で製作される。
【0015】
−第1の実施の形態−
図4(a)、図4(b)に基づいて第1の実施の形態について説明する。図4(a)は焦点検出モジュール10の軸外焦点検出領域Cに入射する光束について説明する図である。図4(b)は図4(a)のC方向から見た図である。図4(a)では便宜上、赤外カットフィルタ23,迷光除去用遮光マスク25、折り返しミラー26および迷光除去用遮光マスク27は図示を省略し、視野マスク22,コンデンサレンズ24,絞りマスク28,再結像レンズ29Aおよびイメージセンサチップ30を一直線上に並べて図示した。
【0016】
図4において、絞りマスク28の開口28eと28f,再結像レンズ29Aのレンズ部29eと29fおよび軸外焦点検出領域Cに対応する一対の光束3eと3fは、それぞれ紙面と直交する方向に重なり合っている。視野マスク22の開口22bで規制される軸外焦点検出領域Cからの光束は、コンデンサレンズ24のうち焦点検出光学系の光軸O2の軸外に位置するレンズ部24bを通るため、分割された光束3eと3fは(厳密には開口28e,28fを撮影レンズ側に投影する光束)は光軸O2側に偏向されて再結像レンズ29Aのレンズ部29e,29fに入射する。なお、図4(a)は、添字fが付された要素、光路について示した。以下の説明でも便宜上は、添字fが付された要素、光路について説明する。
【0017】
このようにコンデンサレンズ24により軸外焦点検出領域Cからの光束を光軸O2側に偏向させているため、軸外焦点検出領域Cが光軸O2から比較的離れていてもイメージセンサアレイ30e,30fを光軸O2に近づけて配置でき、イメージセンサチップ30の小型化が図れる。しかし、上述したように光束3e,3fがセンサアレイ30e,30fに斜めに入射する場合、従来技術で説明したように、センサアレイ30e,30fが光束に対して図4のX軸を中心とする回転方向に傾いて取り付けられると、焦点検出誤差が発生する。そこで第1の実施の形態では次のようにして焦点検出誤差の発生を防止している。
【0018】
図4(a)において、再結像レンズ29Aが図10,11に示した再結像レンズ29と異なるのは、再結像レンズ29Aのレンズ部29fを光軸O2側に傾けている点である。レンズ部29fは入射側球面5fと射出側球面6fとを備えている。入射側球面5fと射出側球面6fはそれぞれ中心7f、8fから半径R1,R2の球面とされている。図4(a)において、入射側球面5fの中心7fと射出側球面6fの中心8fを結ぶ線分11f、すなわちレンズ部29fの光軸11fが、焦点検出光学系の光軸O2に対して、瞳分割方向(Y方向)に垂直な面内(XZ面内)で傾けられている。換言すると、レンズ部29fの光軸11fを瞳分割方向に垂直なXZ平面へ投影した射影が、焦点検出光学系光軸O2に対して所定の角度で傾けられていることになる。また、レンズ部29fの光軸11fに対して、絞りマスク開口28fの重心17fは、光軸O2に近い方に偏心している。なお、図4(a)において、9fは入射側球面5fの頂点、10fは入射側球面6fの頂点である。
【0019】
このように構成された焦点検出光学系では、コンデンサレンズ部24bで光軸O2方向に偏向された光束3fは、レンズ部29fの光軸O2に近い周辺領域に入射する。そのため、レンズ部29fに入射した光束は、その光軸11f側に屈折されることになり、レンズ部29fから射出する光束3fは、焦点検出光学系の光軸O2と略平行に進行してイメージセンサアレイ30fに入射する。その結果、イメージセンサチップ30がX軸回りに傾いても、イメージセンサアレイ30f上に結像する被写体像がX方向にずれることがなく、焦点検出精度が悪化することがない。なお、レンズ部29fからの射出光が光軸O2と平行になるように、レンズ部29fの傾き角度が決定されるとともに、レンズ部29fに対する開口28fの重心17の位置も決定される。
【0020】
なお、図示は省略したが、軸外焦点検出領域Cと光軸O2を挟んで対向する軸外の焦点検出領域Dにおける、再結像レンズ29g,29hおよび絞りマスク28の開口28g,28hについても、軸外焦点検出領域Cの再結像レンズ部29e,29fおよび絞りマスク28の開口28e,28fにおける物理的形状や位置関係はまったく同様である。
【0021】
−第2の実施の形態−
図5(a),(b)は第2の実施の形態の焦点検出モジュールを説明する図である。再結像レンズ29Bのレンズ部29fは、第1の実施の形態と同様に入射側球面5fと射出側球面6fとを有するが、入射側球面5fの頂点9fと射出側球面6fの頂点10fが、瞳分割方向(Y方向)と垂直な方向(X方向)に偏心している。このようなレンズ部29fでは、入射側も射出側も球面5f,6fであるから、主光線3fに関して述べると、入射側球面5fの中心7fと射出側球面6fの中心8fを結ぶ線分11f、すなわちレンズ部29fの光軸11fが、焦点検出光学系の光軸O2に対して、瞳分割方向(Y方向)に垂直な面内(XZ面内)で傾けられている。なお、第2の実施の形態でも、レンズ部29fの球面5fと6Fの偏心量や絞りマスク開口28fの重心17fの位置は、レンズ部29fを射出する光束が焦点検出光学系の光軸と平行になるように決定される。第1の実施の形態と同様に、入射側球面5fと射出側球面6fはそれぞれ中心7f、8fからR1,R2の半径球面とされている。
【0022】
第2の実施の形態の再結像レンズ29Bでは、レンズ部29fの光軸11fを瞳分割方向に垂直なXZ平面へ投影した射影が、焦点検出光学系光軸O2に対して所定の角度で傾けられていることになる。したがって、このレンズ部29fは光学的には第1の実施の形態のレンズ部29fと等価であり、第1の実施の形態のレンズ部29fと同様に、レンズ部29fを射出する光束3fは焦点検出光学系の光軸02と略平行に進行して、イメージセンサアレイ30fに略垂直に入射する。その結果、イメージセンサチップ30がX軸回りに傾いて取り付けられても、焦点検出精度の誤差を含むおそれが少ない。
【0023】
また、この再結像レンズ29Bでは、そのレンズ部29fの入射側球面5fと射出側球面6fの周囲13は、他のレンズ部29a,29b……と共通の1つの平面とすることができ、第1の実施の形態のように平面13と15、および平面12と14との間に段差が形成されない。再結像レンズを金型で成形する際、レンズ面は非常に高い精度が要求されるから、その金型はいわゆる超精密旋盤で加工される。第1の実施の形態の再結像レンズ29では、そのレンズ面9f,10fの金型を加工するとき、超精密旋盤の主軸の向きを他のレンズ面の金型を加工するときと変更する必要がある。そのため、2種類のレンズ面用の金型を後工程で組み合わせる必要があり、レンズ面の精度が落ちる可能性がある。この点、第2の実施の形態のレンズ面の金型の加工はすべて主軸の方向が同一でよく、レンズ面の加工精度を高くできる。
【0024】
−第3の実施の形態−
図6(a)、(b)は第3の実施の形態の焦点検出モジュールを説明する図である。再結像レンズ29Cのレンズ部29fは、第1の実施の形態と同様に入射側球面5fを有するが、射出側は非球面60fとされている。そして、非球面レンズ部60fの回転対称軸16fを瞳分割方向(X方向)に垂直なXZ平面へ投影した射影が、焦点検出光学系光軸O2に対して所定の角度で傾けられている。この回転対称軸16fの傾き角度と絞りマスク28の開口28fの重心位置17fも、上述した実施の形態と同様に、レンズ部29fを射出した光束が焦点検出光学系光軸O2と平行になるように決定される。また、入射側球面5fは中心7fから半径R1の球面とされているとともに、中心7fは、非球面レンズ部60fの回転対象軸16f上にある。
【0025】
このような第3の実施の形態の焦点検出モジュールでも、第1および第2の実施の形態と同様に、レンズ部29fを射出する光束は焦点検出光学系の光軸02と略平行にされる。したがって、上述したように、イメージセンサチップ30がX軸回りに回転して傾いて取り付けられても、焦点検出精度に誤差が含まれるおそれがなくなる。
【0026】
−第4の実施の形態−
図7(a)、(b)は第4の実施の形態の焦点検出モジュールを説明する図である。再結像レンズ29Dのレンズ部29fは、図10に示した従来のものと同一の構成であり、レンズ部29fは入射側球面5fと射出側球面6fを有する。入射側球面5fの中心7fと射出側球面6fの中心8fと結んだ線分がレンズ部29fの光軸11fとなる。第4の実施の形態が従来技術と相違する点は、レンズ部29fの周辺領域のうち焦点検出光学系光軸O2に近い周辺領域に、絞りマスク開口28fで分割された光束3fが入射するようにしたことである。すなわち、絞りマスク28の開口28fの重心位置17fを、レンズ部29fの光軸11fよりも焦点検出光学系光軸O2側に位置させ、レンズ部29fに斜めに入射した光束を焦点検出光学系光軸O2に対して略平行に射出させるものである。
【0027】
このような第4の実施の形態の焦点検出モジュールでも、レンズ部29fの周辺領域のうち焦点検出光学系光軸O2に近い周辺領域に、絞りマスク28の開口28fで分割された光束3fが入射する。そのため、レンズ部29fに入射した光束がその光軸11f側に屈折されることになり、レンズ部29fから射出する光束3fは、焦点検出光学系の光軸O2と略平行に進行してイメージセンサアレイ30fに入射する。その結果、イメージセンサチップ30がX軸回りに傾いて取り付けられても、イメージセンサアレイ30f上に結像する被写体像がX方向にずれることがなく、焦点検出精度が悪化することがない。
【0028】
−第5の実施の形態−
図12〜図15は第5の実施の形態の焦点検出モジュールを説明する図である。この実施の形態の焦点検出モジュールには、図12に示すように、軸上の焦点検出領域Aと軸外の焦点検出領域C,Dの3つの焦点検出領域が設定されている。図14により後述するように、第4の実施の形態の焦点検出モジュールと同様に、絞りマスク128の一対の開口128e,128f、128g,128hの重心位置を、軸外レンズ部129e,129f、129g,129hの光軸よりも焦点検出光学系光軸O2側に偏心させて、イメージセンサチップ130のX軸方向の小型化を図っている。第5の実施の形態の焦点検出モジュールと第4の実施の形態の焦点検出モジュールとの相違点は主に次の2点である。
【0029】
(1)第5の実施の形態では3つの焦点検出領域A,C,Dが設定されている点。第4の実施の形態では6つの焦点検出領域A〜Fが設定されている。
(2)第5の実施の形態では、コンデンサレンズ124の軸外のレンズ部124b,124cの屈折力を大きくして、軸外のレンズ部124b,124cの出射光束を、第4の実施の形態に比べてより大きな角度θ100で光軸O2方向に偏向させている。
【0030】
図13〜図15において、図2,3および図7と同様な箇所には100台の符号を付している。たとえば、コンデンサレンズ24と124,再結像レンズ29と129。図13は、図2および図3に相当する焦点検出光学系の斜視図である。図14は、焦点検出モジュールのXZ平面内の構成図であり、図7に対応する。図7の説明と対応させて、コンデンサレンズ124の軸外のレンズ部124bに入射した光束について説明する。
【0031】
上述したように、絞りマスク128の一対の開口128e,128f、128g,128hの重心位置を、図14に示すとおり、軸外レンズ部129e,129f、129g,129hの光軸111fよりも焦点検出光学系光軸O2側に偏心させている。軸外のレンズ部124bから出射されて再結像レンズ129のレンズ部129fに入射した光束は、レンズ部129fの光軸111f側に屈折される。したがって、レンズ部129fから射出する光束113fは、焦点検出光学系の光軸O2と略平行に進行してイメージセンサアレイ130fに入射する。その結果、イメージセンサチップ130がX軸回りに傾いて取り付けられても、イメージセンサアレイ130f上に結像する被写体像がX方向にずれることがなく、焦点検出精度が悪化することがない。
【0032】
図15(a)は、第5の実施の形態における再結像レンズ129の正面図、(b)は底面図である。コンデンサレンズ124のレンズ部124bから出射された光束は、図15(a)に示すように、軸外レンズ部129fの焦点検出光学系の光軸O2側の周辺領域SRaに入射する。図16(a)は、第4の実施の形態における再結像レンズ29に相当する再結像レンズ229の正面図、(b)は底面図である。図16(a)に示すように、コンデンサレンズ24のレンズ部24bから出射された光束は、軸外レンズ部229fの焦点検出光学系の光軸O2側の周辺領域SRbに入射する。直、再結像レンズ229は、第4の実施の形態の焦点検出モジュールを3つの焦点検出領域A,C,Dに対して実現した場合の再結像レンズである。
【0033】
図15と図16とを参照して、第5の実施の形態の焦点検出モジュールが第4の実施の形態に相当する焦点検出モジュールに比べてより小型化されることについて説明する。
【0034】
図8は第4の実施の形態の焦点検出モジュールの撮影画面内の焦点検出領域A〜Fを示し、図12は第5の実施の形態の焦点検出モジュールの撮影画面内の焦点検出領域A,C,Dを示す。左右の焦点検出領域C,Dはそれぞれ等距離離れている。2つの実施の形態において、焦点検出モジュールの仕様(光学性能)を同一とする。
【0035】
第5の実施の形態のコンデンサレンズ124の軸外レンズ部124bと124cの屈折力は、第4の実施の形態のコンデンサレンズ24の軸外レンズ部24bと24cの屈折力よりも大きい。第5の実施の形態のコンデンサレンズ124の軸外レンズ部124bと124cをそれぞれ透過する焦点検出光束103fの光軸02とのなす角度をθ100とする。第4の実施の形態のコンデンサレンズ24の軸外レンズ部24bと24cをそれぞれ透過する焦点検出光束3fの光軸02とのなす角度をθ1(図8参照)とする。この場合、θ100>θ1となる。
【0036】
その結果、図15(a)に示すように、第5の実施の形態では、焦点検出光束103fは、再結像レンズ129の周辺領域SRaに入射する。図16(a)に示すように、第4の実施の形態では、焦点検出光束3fは再結像レンズ29の周辺領域SRbに入射する。第5の実施の形態では、コンデンサレンズ124の軸外レンズ部124bの屈折力を大きくした。したがって、周辺領域SRaは周辺領域SRbよりも焦点検出光学系光軸O2に近い位置に設定されている。
【0037】
また第5の実施の形態では、再結像レンズ129e,129f、129g,129hの表面の球面曲率を、光軸上の再結像レンズ129a、129bの表面曲率と略等しくしている。そのため、再結像レンズ129e,129f、129g,129hの厚みは、光軸上の再結像レンズ129a、129bの厚みよりも厚くなる。再結像レンズ129e,129f、129g,129hの表面の曲率はまた、第4の実施の形態の再結像レンズ29の再結像レンズ29a,29b,29e,29f、29g,29hの表面の球面曲率とも等しい。
【0038】
すなわち第5の実施の形態では、以下のようにして、第4の実施の形態に相当する3つの焦点検出領域A,C,Dの焦点検出モジュールに比べて、イメージセンサチップ130のX軸方向の寸法を小さくできる。
【0039】
(1)コンデンサレンズ124の軸外レンズ部124bの屈折力を大きくした。その結果、焦点検出光束の再結像レンズ129への入射角度θ100が、第4の実施の形態に相当する焦点検出モジュールの入射角度θ1よりも大きくなる。そこで、この入射光束を焦点検出光学系光軸O2に平行とするため、以下のような構成を採用した。
【0040】
(2)軸外のレンズ部129e,129f,129g,129hの厚みを除いて、再結像レンズの各レンズ部の位置、寸法などを第4の実施の形態のものと等しくする。たとえば、再結像レンズ129のすべての入射側、出射側の球面曲率が等しく設定される。その結果、後述する理由により再結像レンズ129fの厚みが、光軸上の再結像レンズ129a、129bの厚みよりも厚くなる。
【0041】
(3)再結像レンズ129の軸外レンズ部129fへ焦点検出光束が入射する周辺領域SRaが、再結像レンズ229fの周辺領域SRbよりも焦点検出光学系光軸O2に近い位置に設定される。そこで再結像レンズ129fの厚みを、光軸上の再結像レンズ129a、129bの厚みよりも厚くして、より屈折力の大きな領域に焦点検出光束が入射可能とする。その結果、再結像レンズ部129fへ角度θ100(>θ1)で入射した焦点検出光束を、焦点検出光学系光軸O2と略等しくすることができる。
【0042】
このような再結像レンズ129では、レンズ部の表面曲率が等しいので、レンズを成型する型代が安くなる。
【0043】
なお、本発明は、撮影レンズから入射する撮影光束のうち軸外に設定された焦点検出領域を通過する焦点検出光束をコンデンサレンズにより焦点検出光学系側に偏向させてイメージセンサチップをコンパクトにした焦点検出モジュールにおいて、再結像レンズ部に斜めに入射する焦点検出光束を焦点検出光学系光軸に実質上平行に射出するようにしたものである。したがって、本発明は上記実施の形態の限定されず、同様な機能を実現する光学系のすべてが含まれる。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、撮影光学系の軸外に設定された焦点検出領域を通る光束を焦点検出光学系光軸側に偏向させることによりイメージセンサチップをコンパクトにした焦点検出モジュールにおいて次のような効果を奏する。
(1)本発明によれば、コンデンサレンズからの光束を再結像レンズ部の周辺領域、すなわち焦点検出光学系光軸側の周辺領域に入射させることにより、再結像レンズ部から射出する焦点検出光束が焦点検出光軸と略平行となるようにしたので、イメージセンサチップが焦点検出光学系光軸に対して瞳分割方向と直交する方向の軸回り(実施の形態のX軸回り)に傾いて取り付けられても、光学要素を追加することなく、焦点検出結果に誤差が含まれなくなる。その結果、イメージセンサチップの角度調整機構が不要となり、焦点検出モジュールの大型化およびコストアップを最小限に抑制できる。
(2)請求項1〜3の発明では、瞳分割マスクの開口重心位置を再結像レンズ部の光軸に対して焦点検出光学系光軸側に偏心させるだけでよく、従来の焦点検出モジュールに対して、瞳分割マスクだけ変更すれば良く、コストは全く変わらない。
(3)請求項4の発明では、再結像レンズ部の入射側と射出側を球面レンズ部で構成した。その入射側球面の中心と射出側球面の中心とを結んだ線分を再結像レンズの光軸とするとき、光軸を瞳分割方向に垂直な平面へ投影したときの射影が、焦点検出光学系光軸に対して所定の角度で傾けるとともに、一対の開口の重心位置が、再結像レンズの光軸よりも焦点検出光学系光軸側に位置させるようにしたので、従来技術に比べて再結像レンズを変更するだけでよく、光学要素を追加する必要がなく、コストをアップさせずに焦点検出精度を向上することができる。
(4)請求項5の発明によれば、再結像レンズは、入射側または射出側に非球面レンズ部を備え、非球面レンズ部の回転対称軸を瞳分割方向に垂直な平面へ投影したときの射影が、焦点検出光学系光軸に対して所定の角度で傾けられるようにした。したがって、コンデンサレンズによる偏向角度に応じて非球面レンズの光学特性を決定するだけで、再結像レンズ部からの射出光束を精度よく焦点検出光学系光軸と平行にすることができる。
(5)請求項6の発明では、再結像レンズ部の入射側と射出側を球面レンズ部で構成し、入射側球面の頂点と射出側球面の頂点を瞳分割方向に垂直方向に偏心させることにより、再結像レンズ部から射出される光束を焦点検出光学系光軸と略平行となるようにしたので、入射側球面と射出側球面の周囲は他のレンズ部と共通の1つの平面とされ、金型の精度を向上することができ、結果とし高精度な焦点検出モジュールを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】焦点検出装置を備えたカメラの構成を示す概略図
【図2】本発明の一実施の形態における焦点検出モジュールの構成を示す分解斜視図
【図3】図2の焦点検出モジュールの一部分を拡大して示す図
【図4】(a)は第1の実施の形態による焦点検出モジュール10の軸外焦点検出領域Cに入射する光束について説明する図、(b)は(a)をC方向から見た図
【図5】(a)は第2の実施の形態による焦点検出モジュール10の軸外焦点検出領域Cに入射する光束について説明する図、(b)は(a)をC方向から見た図
【図6】(a)は第3の実施の形態による焦点検出モジュール10の軸外焦点検出領域Cに入射する光束について説明する図、(b)は(a)をC方向から見た図
【図7】(a)は第4の実施の形態による焦点検出モジュール10の軸外焦点検出領域Cに入射する光束について説明する図、(b)は(a)をC方向から見た図
【図8】撮影画面内に設定された6つの焦点検出領域を示す図
【図9】(a)は従来の焦点検出モジュールの軸外焦点検出領域に入射する光束について説明する図、(b)は(a)をB方向から見た図
【図10】(a)は従来の焦点検出モジュールの軸外焦点検出領域に入射する光束について説明する図、(b)は(a)をB方向から見た図、(c)は(a)をA方向から見た図
【図11】斜めチャートを示す図
【図12】第5の実施の形態における焦点検出モジュールの撮影画面内に設定された3つの焦点検出領域を示す図
【図13】第5の実施の形態における焦点検出モジュールの構成を示す分解斜視図
【図14】第5の実施の形態による焦点検出モジュールの軸外焦点検出領域Cに入射する光束について説明する図
【図15】(a)は第5の実施の形態における再結像レンズの正面図、(b)は底面図
【図16】(a)は第4の実施の形態に相当する再結像レンズの正面図、(b)は底面図
【符号の説明】
10:焦点検出モジュール 21:ホルダ
22:視野マスク 24:コンデンサレンズ
24a〜24e:レンズ部 28:絞りマスク
28a〜28l:開口 24A〜24D:再結像レンズ
24a〜24f:レンズ部 30:イメージセンサチップ
30a〜30l:イメージセンサアレイ CB:カメラボディ
A〜F:焦点検出領域 LB:撮影レンズ鏡筒
LE:撮影レンズ O2:焦点検出光学系光軸

Claims (5)

  1. 撮影画面内に設定された軸上および軸外の複数の焦点検出領域を通過する撮影光束を集光するコンデンサレンズと、
    前記各焦点検出領域を通過する撮影光束をそれぞれ一対の開口で制限して瞳分割する瞳分割マスクと、
    前記瞳分割マスクで瞳分割された一対の光束をそれぞれ再結像させる再結像レンズと、
    前記再結像レンズにより受光面上に再結像された一対の光束をそれぞれ電気信号に変換して出力する撮像素子とを備え、焦点検出光学系光軸を有する焦点検出モジュールにおいて、
    前記軸外に設定された焦点検出領域を通過して前記瞳分割マスクで分割された一対の光束が入射し、前記再結像レンズの複数のレンズ部のうち当該焦点検出領域に対応して設けられている軸外レンズ部は、入射側球面と射出側球面とを備え、
    前記入射側球面の中心と前記射出側球面の中心とを結んだ線分を前記軸外レンズ部の光軸とするとき、前記軸外レンズ部の光軸を前記瞳分割方向に垂直な平面へ投影したときの射影が、前記焦点検出光学系光軸に対して略平行であり、
    前記瞳分割マスクの一対の開口の重心位置が、前記軸外レンズ部の光軸よりも前記焦点検出光学系光軸側に位置していることを特徴とする焦点検出モジュール。
  2. 請求項1の焦点検出モジュールにおいて、
    光軸上の焦点検出光束が入射する前記再結像レンズの軸上レンズ部と、前記軸外レンズ部とは、それぞれ入射側球面および射出側球面の曲率が略等しくし、前記軸外レンズ部の光軸方向の厚みが前記軸上レンズ部の光軸方向の厚みよりも厚くしたことを特徴とする焦点検出モジュール。
  3. 撮影画面内に設定された軸上および軸外の複数の焦点検出領域を通過する撮影光束を集光するコンデンサレンズと、
    前記各焦点検出領域を通過する撮影光束をそれぞれ一対の開口で制限して瞳分割する瞳分割マスクと、
    前記瞳分割マスクで瞳分割された一対の光束をそれぞれ再結像させる再結像レンズと、
    前記再結像レンズにより受光面上に再結像された一対の光束をそれぞれ電気信号に変換して出力する撮像素子とを備え、焦点検出光学系光軸を有する焦点検出モジュールにおいて、
    前記軸外に設定された焦点検出領域を通過して前記瞳分割マスクで分割された一対の光束が入射し、前記再結像レンズの複数のレンズ部のうち当該焦点検出領域に対応して設けられている軸外レンズ部は、入射側球面と射出側球面とを備え、
    前記入射側球面の中心と前記射出側球面の中心とを結んだ線分を前記軸外レンズ部の光軸とするとき、前記軸外レンズ部を射出する光束が前記焦点検出光学系光軸と略平行になるように、前記軸外レンズ部の光軸を前記瞳分割方向に垂直な平面へ投影したときの射影が、前記焦点検出光学系光軸に対して所定の角度で傾けられていることを特徴とする焦点検出モジュール。
  4. 撮影画面内に設定された軸上および軸外の複数の焦点検出領域を通過する撮影光束を集光するコンデンサレンズと、
    前記各焦点検出領域を通過する撮影光束をそれぞれ一対の開口で制限して瞳分割する瞳分割マスクと、
    前記瞳分割マスクで瞳分割された一対の光束をそれぞれ再結像させる再結像レンズと、
    前記再結像レンズにより受光面上に再結像された一対の光束をそれぞれ電気信号に変換して出力する撮像素子とを備え、焦点検出光学系光軸を有する焦点検出モジュールにおいて、
    前記軸外に設定された焦点検出領域を通過して前記瞳分割マスクで分割された一対の光束が入射する前記再結像レンズの軸外レンズ部は、その入射側または射出側が非球面レンズとされ、
    前記軸外レンズ部を射出する光束が前記焦点検出光学系光軸と略平行になるように、前記非球面レンズの回転対称軸を前記瞳分割方向に垂直な平面へ投影したときの射影が、前記焦点検出光学系光軸に対して所定の角度で傾けられていることを特徴とする焦点検出モジュール。
  5. 撮影画面内に設定された軸上および軸外の複数の焦点検出領域を通過する撮影光束を集光するコンデンサレンズと、
    前記各焦点検出領域を通過する撮影光束をそれぞれ一対の開口で制限して瞳分割する瞳分割マスクと、
    前記瞳分割マスクで瞳分割された一対の光束をそれぞれ再結像させる再結像レンズと、
    前記再結像レンズにより受光面上に再結像された一対の光束をそれぞれ電気信号に変換して出力する撮像素子とを備え、焦点検出光学系光軸を有する焦点検出モジュールにおいて、
    前記軸外に設定された焦点検出領域を通過して前記瞳分割マスクで分割された一対の光束が入射し、前記再結像レンズの複数のレンズ部のうち当該焦点検出領域に対応して設けられている軸外レンズ部は入射側球面と射出側球面とを備え、
    前記入射側球面の頂点と前記射出側球面の頂点は前記瞳分割方向に垂直方向に偏心し、
    前記入射側球面と前記射出側球面の周囲は、他のレンズ部と共通の1つの平面とされていることを特徴とする焦点検出モジュール。
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