JP4670799B2 - モータ用インシュレータ、モータおよび圧縮機 - Google Patents

モータ用インシュレータ、モータおよび圧縮機 Download PDF

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Description

この発明は、例えばエアコンや冷蔵庫の圧縮機等に用いられるモータ用のインシュレータ、このインシュレータを用いているモータ、および、このモータを用いている圧縮機に関する。
従来、モータ用インシュレータとしては、樹脂によりモールド成型され、内側鍔部と外側鍔部と巻き胴部とを有したものがある(特開2001−55979号公報:特許文献1参照)。
そして、このインシュレータをモールド成型する際の樹脂注入口であるゲートの位置を、上記内側鍔部または上記外側鍔部に設けていた。
特開2001−55979号公報
しかしながら、上記従来のモータ用インシュレータでは、上記インシュレータをモールド成型する際に、上記樹脂注入口から樹脂を流し込むため、樹脂材料の合流点であるウエルドラインが形成される。このウエルドラインが形成された部分では、強度が低下しており、上記ウエルドラインからひび割れが起こりやすくなる問題があった。
そこで、この発明の課題は、上記ウエルドラインを強度の大きい部分に位置できて、上記ウエルドラインからのひび割れを防止するモータ用インシュレータを提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のモータ用インシュレータは、
ロータの径方向外側に配置されるステータにおけるステータコアの軸方向の両端面のそれぞれに対向して配置されて、コイルによって上記ステータコアとともに巻かれると共に、樹脂によりモールド成型されたモータ用インシュレータであって、
環状部と、
上記環状部の内周面から径方向内側に突出すると共に周方向に略等間隔に配列された複数のティース部と、
上記環状部の端面に一端が取り付けられた外周壁部と
を有し、
上記外周壁部には、上記外周壁部の他端から上記一端に向かって切り欠かれた複数の切り欠きが設けられ、
モールド成型により形成されたウエルドラインは、上記ティース部に重なる部分、または、上記複数の切り欠きのうちの最も深い切り欠き以外の部分の少なくとも一方に、位置し、
モールド成型の際の樹脂を注入する注入口の跡である樹脂注入口跡は、上記複数のティース部のうちの少なくとも一つのティース部の底面に、位置することを特徴としている。
この発明のモータ用インシュレータによれば、上記ウエルドラインは、上記ティース部に重なる部分、または、上記複数の切り欠きのうちの最も深い切り欠き以外の部分の少なくとも一方に位置するので、上記ウエルドラインを上記インシュレータの強度が大きい部分に位置できて、上記ウエルドラインからのひび割れを防ぐことができる。
また、上記樹脂注入口跡は、上記複数のティース部のうちの少なくとも一つのティース部に、位置するので、上記インシュレータのモールド成型の際に、樹脂をティース部に確実に注入できて、品質のよいインシュレータを製造できる。
また、一実施形態のモータ用インシュレータでは、
上記ティース部の数量は、奇数であり、
上記樹脂注入口跡は、一組の隣り合うティース部と、この一組の隣り合うティース部を除いたその他全てのティース部のうちの上記一組の隣り合うティース部から周方向一つおきのティース部とに、位置する。
この実施形態のモータ用インシュレータによれば、上記ティース部の数量は、奇数であり、上記樹脂注入口跡は、一組の隣り合うティース部と、この一組の隣り合うティース部を除いたその他全てのティース部のうちの上記一組の隣り合うティース部から周方向一つおきのティース部とに、位置するので、上記樹脂注入口跡の数量を減らして、上記ウエルドラインの数量を減らすことができて、上記ウエルドラインによる強度の低下を防ぐことができる。
また、上記ウエルドラインは、隣り合う上記樹脂注入口跡の間に形成されることになるが、上記周方向一つおきのティース部に位置する上記樹脂注入口跡においてこの隣接する樹脂注入口跡の間に形成された上記ウエルドラインは、上記周方向一つおきのティース部においてこの隣接するティース部の間のティース部に、形成されることになって、上記ウエルドラインを上記インシュレータの強度が大きい部分に位置できる。
また、一実施形態のモータ用インシュレータでは、上記一組の隣り合うティース部の間に形成された上記ウエルドラインは、上記複数の切り欠きのうちの最も深い切り欠き以外の部分に位置する。
この実施形態のモータ用インシュレータによれば、上記一組の隣り合うティース部の間に形成された上記ウエルドラインは、上記複数の切り欠きのうちの最も深い切り欠き以外の部分に位置するので、上記ウエルドラインを上記インシュレータの強度が大きい部分に位置できる。
また、一実施形態のモータ用インシュレータでは、上記ティース部の数量は、偶数であり、上記樹脂注入口跡は、上記全てのティース部のうちの周方向一つおきのティース部に、位置する。
この実施形態のモータ用インシュレータによれば、上記ティース部の数量は、偶数であり、上記樹脂注入口跡は、上記全てのティース部のうちの周方向一つおきのティース部に、位置するので、上記樹脂注入口跡の数量を減らして、上記ウエルドラインの数量を減らすことができて、上記ウエルドラインによる強度の低下を防ぐことができる。
また、上記ウエルドラインは、隣り合う上記樹脂注入口跡の間に形成されることになるが、上記周方向一つおきのティース部に位置する上記樹脂注入口跡においてこの隣接する樹脂注入口跡の間に形成された上記ウエルドラインは、上記周方向一つおきのティース部においてこの隣接するティース部の間のティース部に、形成されることになって、上記ウエルドラインを上記インシュレータの強度が大きい部分に位置できる。
また、一実施形態のモータ用インシュレータでは、上記樹脂注入口跡の数量は、上記ティース部の数量よりも少ない。
この実施形態のモータ用インシュレータによれば、上記樹脂注入口跡の数量は、上記ティース部の数量よりも少ないので、上記インシュレータのモールド成型の際に、上記ウエルドラインの数量を減らすことができて、上記ウエルドラインによる強度の低下を防ぐことができる。
また、この発明のモータは、
ロータと、このロータの径方向外側に配置されたステータとを備え、
上記ステータは、ステータコアと、上記ステータコアの軸方向の両端面のそれぞれに対向して配置された上記インシュレータと、上記ステータコアおよび上記インシュレータに共に巻き付けられたコイルとを有することを特徴としている。
この発明のモータによれば、上記インシュレータを備えているので、上記インシュレータは強度が大きくて、信頼性の高いモータを実現できる。
また、この発明の圧縮機は、
密閉容器と、
この密閉容器内に配置された圧縮要素と、
上記密閉容器内に配置され、上記圧縮要素をシャフトを介して駆動する上記モータと
を備えていることを特徴としている。
この発明の圧縮機によれば、上記モータを備えているので、信頼性の高い圧縮機を実現できる。
この発明のモータ用インシュレータによれば、上記ウエルドラインは、上記ティース部に重なる部分、または、上記複数の切り欠きのうちの最も深い切り欠き以外の部分の少なくとも一方に位置するので、上記ウエルドラインを上記インシュレータの強度が大きい部分に位置できて、上記ウエルドラインからのひび割れを防ぐことができる。
また、この発明のモータによれば、上記インシュレータを備えているので、上記インシュレータは強度が大きくて、信頼性の高いモータを実現できる。
また、この発明の圧縮機によれば、上記モータを備えているので、信頼性の高い圧縮機を実現できる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、この発明の圧縮機の一実施形態である縦断面図を示している。この圧縮機は、密閉容器1と、この密閉容器1内に配置された圧縮要素2と、上記密閉容器1内に配置され、上記圧縮要素2をシャフト12を介して駆動するモータ3とを備えている。
この圧縮機は、いわゆる縦型の高圧ドーム型のロータリ圧縮機であって、上記密閉容器1内に、上記圧縮要素2を下に、上記モータ3を上に、配置している。このモータ3のロータ6によって、上記シャフト12を介して、上記圧縮要素2を駆動するようにしている。
上記圧縮要素2は、アキュームレータ10から吸入管11を通して冷媒ガスを吸入する。この冷媒ガスは、この圧縮機とともに、冷凍システムの一例としての空気調和機を構成する図示しない凝縮器、膨張機構、蒸発器を制御することによって得られる。この冷媒は、例えば、二酸化炭素やHCやR410A等のHFC、R22等のHCFCである。
上記圧縮機は、圧縮した高温高圧の冷媒ガスを、上記圧縮要素2から吐出して密閉容器1の内部に満たすと共に、上記モータ3のステータ5と上記ロータ6との間の隙間を通して、上記モータ3を冷却した後、上記モータ3の上側に設けられた吐出管13から外部に吐出するようにしている。
上記密閉容器1内の高圧領域の下部には、潤滑油が溜められた油溜まり部9が形成されている。この潤滑油は、上記油溜まり部9から、上記シャフト12に設けられた(図示しない)油通路を通って、上記圧縮要素2や上記モータ3のベアリング等の摺動部に移動して、この摺動部を潤滑する。この潤滑油は、例えば、(ポリエチレングリコールやポリプロピレングリコール等の)ポリアルキレングリコール油や、エーテル油や、エステル油や、鉱油である。
上記圧縮要素2は、上記密閉容器1の内面に取り付けられるシリンダ21と、このシリンダ21の上下の開口端のそれぞれに取り付けられている上側の端板部材50および下側の端板部材60とを備える。上記シリンダ21、上記上側の端板部材50および上記下側の端板部材60によって、シリンダ室22を形成する。
上記上側の端板部材50は、円板状の本体部51と、この本体部51の中央に上方へ設けられたボス部52とを有する。上記本体部51および上記ボス部52は、上記シャフト12に挿通されている。
上記本体部51には、上記シリンダ室22に連通する吐出口51aが設けられている。上記本体部51に関して上記シリンダ21と反対側に位置するように、上記本体部51に吐出弁31が取り付けられている。この吐出弁31は、例えば、リード弁であり、上記吐出口51aを開閉する。
上記本体部51には、上記シリンダ21と反対側に、上記吐出弁31を覆うように、カップ型のマフラカバー40が取り付けられている。このマフラカバー40は、(ボルト等の)固定部材35によって、上記本体部51に固定されている。上記マフラカバー40は、上記ボス部52に挿通されている。
上記マフラカバー40および上記上側の端板部材50によって、マフラ室42を形成する。上記マフラ室42と上記シリンダ室22とは、上記吐出口51aを介して、連通されている。
上記マフラカバー40は、孔部43を有する。この孔部43は、上記マフラ室42と上記マフラカバー40の外側とを連通する。
上記下側の端板部材60は、円板状の本体部61と、この本体部61の中央に下方へ設けられたボス部62とを有する。上記本体部61および上記ボス部62は、上記シャフト12に挿通されている。
要するに、上記シャフト12の一端部は、上記上側の端板部材50および上記下側の端板部材60に支持されている。すなわち、上記シャフト12は、片持ちである。上記シャフト12の一端部(支持端側)は、上記シリンダ室22の内部に進入している。
上記シャフト12の支持端側には、上記圧縮要素2側の上記シリンダ室22内に位置するように、偏心ピン26を設けている。この偏心ピン26は、ローラ27に嵌合している。このローラ27は、上記シリンダ室22内で、公転可能に配置され、このローラ27の公転運動で圧縮作用を行うようにしている。
言い換えると、上記シャフト12の一端部は、上記偏心ピン26の両側において、上記圧縮要素2のハウジング7で支持されている。このハウジング7は、上記上側の端板部材50および上記下側の端板部材60を含む。
次に、上記シリンダ室22の圧縮作用を説明する。
図2に示すように、上記ローラ27に一体に設けたブレード28で上記シリンダ室22内を仕切っている。すなわち、上記ブレード28の右側の室は、上記吸入管11が上記シリンダ室22の内面に開口して、吸入室(低圧室)22aを形成している。一方、上記ブレード28の左側の室は、(図1に示す)上記吐出口51aが上記シリンダ室22の内面に開口して、吐出室(高圧室)22bを形成している。
上記ブレード28の両面には、半円柱状のブッシュ25,25が密着して、シールを行っている。上記ブレード28と上記ブッシュ25,25との間は、上記潤滑油で潤滑を行っている。
そして、上記偏心ピン26が、上記シャフト12と共に、偏心回転して、上記偏心ピン26に嵌合した上記ローラ27が、このローラ27の外周面を上記シリンダ室22の内周面に接して、公転する。
上記ローラ27が、上記シリンダ室22内で公転するに伴って、上記ブレード28は、このブレード28の両側面を上記ブッシュ25,25によって保持されて進退動する。すると、上記吸入管11から低圧の冷媒ガスを上記吸入室22aに吸入して、上記吐出室22bで圧縮して高圧にした後、(図1に示す)上記吐出口51aから高圧の冷媒ガスを吐出する。
その後、図1に示すように、上記吐出口51aから吐出された冷媒ガスは、上記マフラ室42を経由して、上記マフラカバー40の外側に排出される。
図1と図3に示すように、上記モータ3は、上記ロータ6と、このロータ6の径方向外側にエアギャップを介して配置された上記ステータ5とを有する。
上記ロータ6は、ロータ本体610と、このロータ本体610に埋設された磁石620とを有する。上記ロータ本体610は、円筒形状であり、例えば積層された電磁鋼板からなる。上記ロータ本体610の中央の孔部には、上記シャフト12が取り付けられている。上記磁石620は、平板状の永久磁石である。6つの上記磁石620が、上記ロータ本体610の周方向に等間隔の中心角度で、配列されている。
上記ステータ5は、ステータコア510と、上記ステータコア510の軸510a方向の両端面のそれぞれに対向して配置されたインシュレータ530と、上記ステータコア510および上記インシュレータ530に共に巻き付けられたコイル520とを有する。なお、図3では、上記コイル520および上記インシュレータ530を一部省略して描いている。
上記ステータコア510は、積層された複数の鋼板からなり、上記密閉容器1に、焼き嵌めなどによって、嵌め込まれている。上記ステータコア510は、環状部511と、この環状部511の内周面から径方向内側に突出すると共に周方向に略等間隔に配列された9つのティース部512とを有する。
上記コイル520は、上記各ティース部512にそれぞれ巻かれて複数の上記ティース部512に渡って巻かれていない、いわゆる集中巻きである。上記モータ3は、いわゆる6極9スロットである。上記コイル520に電流を流して上記ステータ5に発生する電磁力によって、上記ロータ6を、上記シャフト12と共に、回転させる。
上記インシュレータ530は、上記ステータコア510と上記コイル520との間に挟持され、上記ステータコア510と上記コイル520とを絶縁している。上記インシュレータ530は、樹脂によりモールド成型されている。上記インシュレータ530は、例えば、液晶ポリマー(LCP)やポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリフェニレンサルファイド(PPS)やポリイミドやポリエステル等の耐熱性のよい樹脂材料からなる。また、上記インシュレータ530は、例えば、強度向上のためにガラス繊維入りの材料からなる。
図3と図4に示すように、上記インシュレータ530は、環状部531と、上記環状部531の内周面から径方向内側に突出すると共に周方向に(所定間隔の一例としての)等間隔に配列された複数のティース部532と、上記環状部531の端面に一端が取り付けられた外周壁部533と、上記環状部531の外周面に取り付けられたベース部534とを有している。
上記インシュレータ530の上記環状部531は、上記ステータコア510の上記環状部511に対向して接触し、上記インシュレータ530の上記複数のティース部532は、それぞれ、上記ステータコア510の上記複数のティース部512に対向して接触している。
上記ステータコア510の上記ティース部512と、上記インシュレータ530の上記ティース部532とは、上記ステータコア510の軸510a方向(上記シャフト12の回転軸12a方向)からみて、略同じ形状である。
上記外周壁部533には、上記コイル520の一部520aが巻き付けられている。上記コイル520の一部520aは、上記コイル520の引出線であり、図示しない端子に接続されて、電流を供給される。
上記ベース部534は、上記環状部531の外周面に、環状に設けられている。なお、上記ベース部534を、上記環状部531の外周面に、間欠的に複数設けてもよい。上記ベース部534は、上記コイル520の一部520aと、上記ステータコア510との間に、絶縁距離を保持する。
図4と図5に示すように、上記外周壁部533には、上記外周壁部533の他端から上記一端に向かって切り欠かれた複数の切り欠き535が設けられている。上記複数の切り欠き535は、上記外周壁部533の周方向に沿って、所定間隔をもって、配列されている。上記外周壁部533の上記一端は、上記環状部531側の端部であり、上記外周壁部533の上記他端は、上記環状部531と反対側の端部である。なお、図5は、上記インシュレータ530を外周側からみた展開図である。
上記複数の切り欠き535のうちの少なくとも一つの切り欠き535の深さは、他の切り欠き535の深さと相違する。つまり、上記複数の切り欠き535は、それぞれ、様々な深さや形状を有する。上記複数の切り欠き535のうちの最も深い切り欠き535aは、上記ベース部534まで、達している。
図6の底面図に示すように、モールド成型の際の樹脂を注入する注入口の跡である樹脂注入口跡530aは、上記複数のティース部532のうちの少なくとも一つのティース部532に、位置している。
上記樹脂注入口跡530aとは、インシュレータ成型用金型の注入口(ゲート)から樹脂を流し込んで上記インシュレータ530を形成したときに、上記インシュレータ530に形成される注入口の跡である。
上記ティース部532の数量は、奇数であり、上記樹脂注入口跡530aは、一組の隣り合うティース部532と、この一組の隣り合うティース部532を除いたその他全てのティース部532のうちの上記一組の隣り合うティース部532から周方向一つおきのティース部532とに、位置する。つまり、上記樹脂注入口跡530aの数量は、上記ティース部532の数量よりも少ない。
具体的に述べると、上記ティース部532は、9つあり、上記樹脂注入口跡530aは、図中、丸付き数字2,4,5,7,9に位置する上記ティース部532に、設けられている。この丸付き数字は、上記インシュレータ530を底面からみて、反時計回りに順番に、上記ティース部532に付されている。
上記樹脂注入口跡530aは、上記ティース部532の底面に、上記ティース部532の幅方向中央位置に設けられている。
図5と図6に示すように、モールド成型により形成されたウエルドライン530bは、上記ティース部532に重なる部分、または、上記複数の切り欠き535のうちの最も深い切り欠き535a以外の部分の少なくとも一方に、位置している。
上記ウエルドライン530bとは、インシュレータ成型用金型内で溶融状態の樹脂の流れが合流する部分をいい、この部分では、樹脂が完全に混じり合わず、境界を残したまま硬化して、模様を付している。
上記ウエルドライン530bは、隣り合う上記樹脂注入口跡530aの間に形成されることになるが、上記周方向一つおきのティース部532に位置する上記樹脂注入口跡530aにおいてこの隣接する樹脂注入口跡530aの間に形成された上記ウエルドライン530bは、上記周方向一つおきのティース部532においてこの隣接するティース部532の間のティース部532に、形成される。
上記一組の隣り合うティース部532の間に形成された上記ウエルドライン530bは、上記複数の切り欠き535のうちの最も深い切り欠き535a以外の部分に位置する。
具体的に述べると、上記ウエルドライン530bは、丸付き数字1,3,6,8の上記ティース部532に重なる部分に、位置すると共に、丸付き数字4,5の間の最も深い切り欠き535a以外の部分に位置する。
上記構成のインシュレータ530によれば、上記ウエルドライン530bは、上記ティース部532に重なる部分、または、上記最も深い切り欠き535a以外の部分の少なくとも一方に位置するので、上記ウエルドライン530bを上記インシュレータ530の強度が大きい部分に位置できて、上記ウエルドライン530bからのひび割れを防ぐことができる。
また、上記樹脂注入口跡530aは、上記複数のティース部532のうちの少なくとも一つのティース部532に、位置するので、上記インシュレータ530のモールド成型の際に、樹脂をティース部532に確実に注入できて、品質のよいインシュレータ530を製造できる。
また、上記ティース部532の数量は、奇数であり、上記樹脂注入口跡530aは、一組の隣り合うティース部532と、この一組の隣り合うティース部532を除いたその他全てのティース部532のうちの上記一組の隣り合うティース部532から周方向一つおきのティース部532とに、位置するので、上記樹脂注入口跡530aの数量を減らして、上記ウエルドライン530bの数量を減らすことができて、上記ウエルドライン530bによる強度の低下を防ぐことができる。
また、上記ウエルドライン530bは、隣り合う上記樹脂注入口跡530aの間に形成されることになるが、上記周方向一つおきのティース部532に位置する上記樹脂注入口跡530aにおいてこの隣接する樹脂注入口跡530aの間に形成された上記ウエルドライン530bは、上記周方向一つおきのティース部532においてこの隣接するティース部532の間のティース部532に、形成されることになって、上記ウエルドライン530bを上記インシュレータ530の強度が大きい部分に位置できる。
また、上記一組の隣り合うティース部532の間に形成された上記ウエルドライン530bは、上記最も深い切り欠き535a以外の部分に位置するので、上記ウエルドライン530bを上記インシュレータ530の強度が大きい部分に位置できる。
また、上記樹脂注入口跡530aの数量は、上記ティース部532の数量よりも少ないので、上記インシュレータ530のモールド成型の際に、上記ウエルドライン530bの数量を減らすことができて、上記ウエルドライン530bによる強度の低下を防ぐことができる。
また、上記構成のモータ3によれば、上記インシュレータ530を備えているので、上記インシュレータ530は強度が大きくて、信頼性の高いモータ3を実現できる。
また、上記構成の圧縮機によれば、上記モータ3を備えているので、信頼性の高い圧縮機を実現できる。
なお、図示しないが、上記ティース部532の数量が偶数である場合、上記樹脂注入口跡530aは、上記全てのティース部532のうちの周方向一つおきのティース部532に、位置していればよい。
したがって、上記樹脂注入口跡530aの数量を減らして、上記ウエルドライン530bの数量を減らすことができて、上記ウエルドライン530bによる強度の低下を防ぐことができる。また、上記ウエルドライン530bは、隣り合う上記樹脂注入口跡530aの間に形成されることになるが、上記周方向一つおきのティース部532に位置する上記樹脂注入口跡530aにおいてこの隣接する樹脂注入口跡530aの間に形成された上記ウエルドライン530bは、上記周方向一つおきのティース部532においてこの隣接するティース部532の間のティース部532に、形成されることになって、上記ウエルドライン530bを上記インシュレータ530の強度が大きい部分に位置できる。
なお、この発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、上記圧縮要素2として、ローラとブレードが別体であるロータリタイプでもよい。上記圧縮要素2として、ロータリタイプ以外に、スクロールタイプやレシプロタイプを用いてもよい。
また、上記圧縮要素2として、2つのシリンダ室を有する2シリンダタイプでもよい。上記圧縮要素2が上、上記モータ3が下に配置されていてもよい。また、上記モータを、圧縮機以外のファン等に、用いてもよい。
上記樹脂注入口跡530aは、上記ティース部532以外の上記環状部511に、位置していてもよい。また、上記樹脂注入口跡530aの数量は、上記ティース部532の数量以上であってもよい。
本発明の圧縮機の一実施形態を示す縦断面図である。 圧縮機の要部の平面図である。 圧縮機のモータ付近の横断面図である。 圧縮機の要部を拡大した縦断面図である。 インシュレータの外周側の展開図である。 インシュレータの底面図である。
1 密閉容器
2 圧縮要素
3 モータ
5 ステータ
510 ステータコア
510a 軸
511 環状部
512 ティース部
520 コイル
520a 一部
530 インシュレータ
530a 樹脂注入口跡
530b ウエルドライン
531 環状部
532 ティース部
533 外周壁部
534 ベース部
535 切り欠き
535a 最も深い切り欠き
6 ロータ
12 シャフト
12a 回転軸
21 シリンダ
50 上側の端板部材
60 下側の端板部材

Claims (7)

  1. ロータ(6)の径方向外側に配置されるステータ(5)におけるステータコア(510)の軸(510a)方向の両端面のそれぞれに対向して配置されて、コイル(520)によって上記ステータコア(510)とともに巻かれると共に、樹脂によりモールド成型されたモータ用インシュレータ(530)であって、
    環状部(531)と、
    上記環状部(531)の内周面から径方向内側に突出すると共に周方向に略等間隔に配列された複数のティース部(532)と、
    上記環状部(531)の端面に一端が取り付けられた外周壁部(533)と
    を有し、
    上記外周壁部(533)には、上記外周壁部(533)の他端から上記一端に向かって切り欠かれた複数の切り欠き(535)が設けられ、
    モールド成型により形成されたウエルドライン(530b)は、上記ティース部(532)に重なる部分、または、上記複数の切り欠き(535)のうちの最も深い切り欠き(535a)以外の部分の少なくとも一方に、位置し、
    モールド成型の際の樹脂を注入する注入口の跡である樹脂注入口跡(530a)は、上記複数のティース部(532)のうちの少なくとも一つのティース部(532)の底面に、位置することを特徴とするモータ用インシュレータ。
  2. 請求項に記載のモータ用インシュレータにおいて、
    上記ティース部(532)の数量は、奇数であり、
    上記樹脂注入口跡(530a)は、一組の隣り合うティース部(532)と、この一組の隣り合うティース部(532)を除いたその他全てのティース部(532)のうちの上記一組の隣り合うティース部(532)から周方向一つおきのティース部(532)とに、位置することを特徴とするモータ用インシュレータ。
  3. 請求項に記載のモータ用インシュレータにおいて、
    上記一組の隣り合うティース部(532)の間に形成された上記ウエルドライン(530b)は、上記複数の切り欠き(535)のうちの最も深い切り欠き(535a)以外の部分に位置することを特徴とするモータ用インシュレータ。
  4. 請求項に記載のモータ用インシュレータにおいて、
    上記ティース部(532)の数量は、偶数であり、
    上記樹脂注入口跡(530a)は、上記全てのティース部(532)のうちの周方向一つおきのティース部(532)に、位置することを特徴とするモータ用インシュレータ。
  5. 請求項に記載のモータ用インシュレータにおいて、
    上記樹脂注入口跡(530a)の数量は、上記ティース部(532)の数量よりも少ないことを特徴とするモータ用インシュレータ。
  6. ロータ(6)と、このロータ(6)の径方向外側に配置されたステータ(5)とを備え、
    上記ステータ(5)は、ステータコア(510)と、上記ステータコア(510)の軸(510a)方向の両端面のそれぞれに対向して配置された請求項1に記載のインシュレータ(530)と、上記ステータコア(510)および上記インシュレータ(530)に共に巻き付けられたコイル(520)とを有することを特徴とするモータ。
  7. 密閉容器(1)と、
    この密閉容器(1)内に配置された圧縮要素(2)と、
    上記密閉容器(1)内に配置され、上記圧縮要素(2)をシャフト(12)を介して駆動する請求項に記載のモータ(3)と
    を備えていることを特徴とする圧縮機。
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