JP4670383B2 - 基板ホルダ、および光導波路のための膜を堆積する方法 - Google Patents

基板ホルダ、および光導波路のための膜を堆積する方法 Download PDF

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Description

本発明は、基板ホルダおよび光導波路のための膜を堆積する方法に関する。
特許文献1には、光導波路チップを製造するための成膜用CVD装置が記載されている。成膜用CVD装置は、密閉された反応室中に上部電極及び下部電極を略平行に有している。上部電極は接地されており、下部電極は整合回路を介して高周波電源に接続されている。光導波路チップを作製する基板(ウエハ)は下部電極の上に載置されている。下部電極の下には、接地台が設けられている。下部電極と接地台との間には、絶縁層が設けられている。接地台の周囲は上部に突出しており、この突出部の上端から内側に張り出す第3電極で下部電極の周囲を覆う。
特許文献2には、石英系ガラス膜の製造装置が記載されている。真空チャンバ内の上方と下方には、平行平板電極となる上部電極と下部電極とが、50ミリメートルの間隔で隔てられている。上部電極は石英治具で覆われていると共に、その下部電極と対向する面以外の周囲には絶縁体が設けられている。この絶縁体により、上部電極が真空チャンバと絶縁される。上部電極は高周波電極であるカソード電極であり、また下部電極はアノード電極である。上部電極に高周波電源を整合器を介して接続して、これらの電極間に高周波電圧が印加されてプラズマが発生するようにする。また、上部電極の下面(下部電極と対向する面)には、被処理材取り付け部を構成する取付治具によって被処理材である石英基板が取り付けられる。
特許文献3には、プラズマプロセス用基板ホルダが記載されている。この基板ホルダは、プラズマ処理中に基板に加わる電界を緩和すると共に基板表面の帯電量を減少させることによって、基板の破損を防止できる。
特開平8−262260号公報 特開平8−133785号公報 特開2001−284324号公報
発明者らの実験によれば、プラズマ化学的気相成長(CVD)法を用いて被処理基板上に膜を成長するとき、成膜が進むにつれて、膜中の応力により被処理基板の反りが大きくなることが明らかになった。被処理基板を基板ホルダ上に単に載置している場合、被処理基板の反りにより基板ホルダと被処理基板との間の隙間が、反りに応じて大きくなる。この反りに起因して、堆積される膜の特性が変化してしまう。
また、発明者らの実験によれば、被処理基板のエッジ近傍の膜特性と被処理基板中央付近の膜特性とに違いがあり、この特性差は金属製の部品により基板が直接に支持されていることが原因であることが明らかになった。
そこで、本発明は、上記の事情を鑑みて為されたものであり、成膜中に生じる被処理基板の反りおよび支持具からの電界による影響を小さくできる基板ホルダを提供することを目的とし、また成膜中に生じる被処理基板の反りおよび支持具からの電界による影響が小さい、光導波路のための膜を堆積する方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面によれば、プラズマ装置のための基板ホルダは、(a)被処理基板を搭載するための搭載面を有する金属製のベースと前記ベースに取り付けられる金属製の支持具とを含む搭載部品と、(b)前記ベースと前記支持具とにより保持されており、前記搭載部品と共に用いることによって前記被処理基板を保持する絶縁性のスペーサと、(c)前記ベースの前記搭載面と前記被処理基板との間に設けられた複数の層の金属シートとを備える。
本発明の基板ホルダでは、搭載部品およびスペーサおよび複数層の金属シートを共に用いて被処理基板を保持するので、被処理基板が搭載部品とスペーサとの間に挟み込まれ、この結果、被処理基板の反りに起因して被処理基板とベースとの間に隙間が生じた場合にも、複数層の金属シートが、搭載面と被処理基板との間の隙間の大きさに応じて変形する。この変形により、搭載面上に被処理基板を直接に載置する成膜に比べて被処理基板とベースとの間に導電性が保たれる。さらに、絶縁性のスペーサが金属製の支持具の替わりに被処理基板に接触するので、支持具と被処理基板との間に間隔を設けることができる。この間隔のおかげで、金属製の支持具の影響が被処理基板のエッジ付近の電界に及ばない。
本発明の基板ホルダは、(d)前記被処理基板を支持する支持面を有する支持基板を更に備え、前記金属シートは、前記搭載面と前記支持基板との間に位置することが好ましい。この基板ホルダによれば、搭載部品およびスペーサが被処理基板を保持するに際して、支持基板によれば被処理基板がベースの搭載面に直接に接触することが避けられる。故に、ベースの搭載面の凹凸により生じる可能性のある被処理基板の破損が防がれる。好ましくは、支持基板は、被処理基板の反りに応じて同様に反ることができる材料から成る。
本発明の基板ホルダは、前記支持具と前記スペーサとの間に設けられる弾性部材を更に備えることが好ましい。この基板ホルダによれば、スペーサは、弾性部材を介して支持具からの支持力を受けているので、成膜中にスペーサおよび支持部が変形しても、支持具およびベースはしっかりとスペーサを保持できる。
本発明の別の側面は、光導波路のための膜を堆積する方法である。この方法は、(a)金属製支持具、金属製ベース、複数層の金属箔および絶縁性のスペーサを含む基板ホルダに、前記金属製支持具、前記金属製ベースおよび前記スペーサを用いて、被処理基板を取り付ける工程と、(b)プラズマ成膜法を用いて光導波路のための膜を前記被処理基板に堆積する工程とを備え、前記複数層の金属箔は前記金属製ベースの搭載面と前記被処理基板との間に位置している。
この方法によれば、被処理基板が搭載部品とスペーサとの間に挟み込まれ、また、金属箔がベースの搭載面と被処理基板との間に設けられているので、被処理基板の反りに起因して被処理基板とベースとの間に隙間が生じた場合にも、複数層の金属箔が、ベースの搭載面と被処理基板との間の隙間の大きさに応じて成膜中に変形する。この変形により、ベースの搭載面上に被処理基板を直接に載置する成膜に比べて被処理基板とベースとの間に導電性が成膜中にも保たれる。これ故に、堆積される膜は、成膜中に生じる被処理基板の反りによる影響をあまり受けない。また、金属製の支持具と被処理基板との間に絶縁性のスペーサが位置するので、被処理基板のエッジは支持具からスペーサの幅だけ離れている。この幅のおかげで、金属製の支持具の影響が被処理基板のエッジ付近の電界に及ばない。
本発明の更なる別の側面は、光導波路のための膜を堆積する方法である。この方法は、(a)金属製支持具、金属製ベース、支持基板、複数層の金属箔および絶縁性のスペーサを含む基板ホルダに、前記金属製支持具、前記金属製ベースおよび前記スペーサを用いて、被処理基板を取り付ける工程と、(b)プラズマ成膜法を用いて光導波路のための膜を前記被処理基板に堆積する工程とを備え、前記支持基板は前記金属製ベースの搭載面と前記被処理基板との間に位置しており、前記複数層の金属箔は前記金属製ベースの前記搭載面と前記支持基板との間に位置している。
この方法によれば、被処理基板および支持基板が搭載部品とスペーサとの間に挟み込まれ、この結果、搭載部品およびスペーサが被処理基板を保持する際に、被処理基板がベースの搭載面に直接に接触することが支持基板によって避けられる。故に、ベースの搭載面の凹凸により生じる可能性のある被処理基板の破損を防ぐことができる。また、金属箔がベースの搭載面と支持基板との間に設けられているので、被処理基板とこれと一緒に反る支持基板との反りに起因して支持基板とベースとの間に隙間が生じた場合にも、複数層の金属箔が、ベースの搭載面と支持基板との間に生じた隙間の大きさに応じて変形する。この変形により、ベースの搭載面上に被処理基板を直接に載置する成膜に比べて被処理基板とベースとの間に導電性が保たれる。これ故に、堆積される膜は、成膜中に生じる被処理基板の反りによる影響をあまり受けない。また、絶縁性のスペーサが金属製の支持具の替わりに被処理基板に接触するので、支持具と被処理基板との間に間隔を設けることができる。この間隔のおかげで、金属製の支持具の影響が被処理基板のエッジ付近の電界に及ばない。
本発明の上記の目的および他の目的、特徴、並びに利点は、添付図面を参照して進められる本発明の好適な実施の形態の以下の詳細な記述から、より容易に明らかになる。
以上説明したように、本発明によれば、成膜中に生じる被処理基板の反りおよび支持具からの電界による影響を小さくできる基板ホルダが提供される。また本発明によれば、成膜中に生じる被処理基板の反りおよび支持具からの電界による影響が小さい、光導波路のための膜を堆積する方法が提供される。
また、絶縁性のスペーサが金属製の支持具の替わりに被処理基板に接触するので、支持具と被処理基板との間に間隔を設けることができる。この間隔のおかげで、金属製の支持具の影響が被処理基板のエッジ付近の電界に及ばない。
本発明の知見は、例示として示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解できる。引き続いて、添付図面を参照しながら、本発明の基板ホルダおよび光導波路のための膜を堆積する方法に係る実施の形態を説明する。引き続く説明では、プラズマ装置の一例としてプラズマ化学的気相成長(CVD)装置を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付する。
(第1の実施の形態)
図1(A)はプラズマCVD装置のための基板ホルダを示す平面図である。図1(B)は、図1(A)に示されたI−I線に沿ってとられた基板ホルダの断面図である。図2は、基板ホルダの構成部品を示す図面である。基板ホルダ11は、搭載部品13と、スペーサ15と、複数層の金属シート25とを備える。搭載部品13は、金属製のベース19と金属製の支持具21とを含む。ベース19は、被処理基板W(図1(B)に破線で示されている)を搭載するための搭載面19aを有する。支持具21は、ベース19に取り付けられている。この取り付けは、ボルトといった固定具23を用いて行われる。スペーサ15は、ベース19と支持具21とにより保持されており、また搭載部品13と共に用いることによって被処理基板Wを保持する。金属シート25は、ベース19の搭載面19a上に設けられている。
基板ホルダ11では、搭載部品13およびスペーサ15を共に用いて被処理基板Wを保持するので、被処理基板Wが搭載部品13とスペーサ15との間に挟み込まれ、この結果、被処理基板Wの反りに起因して被処理基板Wとベース19との間に隙間が生じた場合にも、複数層の金属シート25が、搭載面19aと被処理基板Wとの間の隙間の大きさに応じて変形する。この変形により、搭載面19a上に被処理基板Wを直接に載置する成膜に比べて被処理基板Wとベース19との間に導電性が保たれる。さらに、スペーサ15が絶縁性であり金属製の支持具21の替わりに被処理基板Wに接触するので、支持具21と被処理基板Wとの間に間隔を設けることができる。この間隔のおかげで、金属製の支持具21の影響が被処理基板Wのエッジ付近の電界に及ばない。
ベース19の搭載面19aは所定の平面に沿って伸びている。ベース19の金属材料は、導電性を有しまた熱伝導性が良い材料、例えばステンレス材である。ベース19は、必要な場合には、電極として用いられる。また、ベース19は、ベース19の裏面に位置するヒータ(もし存在する場合には)からの熱を搭載面19aに伝達する。ベース19には、支持具21を固定する固定具23のための孔19bが設けられている。支持具21は、被処理基板Wの表面を成膜ガスに曝すための開口21aを有しており、ベース19のエッジに沿って伸び閉じた形状を有する。支持具21は、搭載面19aに交差する軸の方向に伸びる壁部21bと、壁部21bの先端から中心軸Axに向けて伸びる延長部21cとを有する。延長部21cの内縁21dは、被処理基板Wの表面を成膜ガスに曝すための開口21aを規定している。延長部21cは、中心軸Axに交差する平面に沿って伸びる支持面21eを有する。
スペーサ15は、被処理基板Wの表面を成膜ガスに曝すための開口15aを有している。スペーサ15は、順に配列された第1の部分15b、第2の部分15cおよび第3の部分15dを有する。第1の部分15bおよび第2の部分15cは、ベース19によって支持される支持面15eを有する。第1の部分15bは、軸Axに交差する平面に沿って伸びる面15fを有すると共に支持具21の延長部21cの支持面21eによって支持される。スペーサ15の第1の部分15bは、支持具21の支持面21eとベース19の搭載面19aとの間に挟まれて、これにより、スペーサ15は搭載部品13により固定される。この固定のために、スペーサ15の面15e、15fが用いられる。第2の部分15cは、金属シート25またはベース19の搭載面19aに交差する軸の方向に伸びており、第2の部分15cのボトム部には、第1の部分15bが接続されており、第2の部分15cの先端部分に第3の部分15dが位置している。第3の部分15dは、第2の部分15cから中心軸Axに向けて伸びている延長部分であり、第3の部分15dの内縁15hは、被処理基板Wの表面を成膜ガスに曝すための開口15aを規定している。
基板ホルダ11は、支持基板17を更に備えることが好ましい。支持基板17は、搭載面19a上に位置しており、また被処理基板Wを支持する支持面17aを有する。この基板ホルダ11によれば、搭載部品13およびスペーサ15が被処理基板Wを保持するに際して、支持基板17によれば被処理基板Wがベース19の搭載面19aに直接に接触することが避けられる。故に、ベース10の搭載面19aの凹凸により生じる可能性のある被処理基板Wの破損が防がれる。好ましくは、支持基板17は、被処理基板Wの反りに応じて同様に反ることができる材料から成る。
(実施例1)
被処理基板W:石英ガラス基板(厚さ:0.5mm、直径:4インチ)
支持基板:シリコン板(厚さ:0.4mm、直径:4インチ)
金属シート:金属箔(厚さ:0.02mm、8枚重ね)
スペーサ:石英製リング(幅:25mm、厚さ:2.5mm)
であり、ベースとしてステンレス板を用いると共に、支持具としてステンレスリングを用いている。
以上説明したように、基板ホルダは、被処理基板Wを挟み込んで且つ締め付けているので、被処理基板Wと基板ホルダとの密着性が増す。被処理基板Wとベース19との間に支持基板17および金属箔25の少なくともいずれか一方を配置しているので、ベース19の搭載面19aの突起またはパーティクル等により、被処理基板Wが破損することが無い。支持基板17は被処理基板Wと一緒に反ることができる材料から成ることが好ましい。これにより、被処理基板Wと基板ホルダとの密着度の低下を防ぐことができる。
また、基板ホルダを用いて被処理基板Wを締め付けたときでも、膜が圧縮応力を被処理基板Wに及ぼす場合には、被処理基板Wの中央部分が浮くことがある。しかしながら、塑性変形する導電性および熱伝導性が優れた(例えば、金属シート25)部材を用いると、被処理基板Wと基板ホルダとの密着度の低下を防ぐことができる。金属シート25は、何重にも折り畳んだ金属箔または何層にも重ねた金属箔によって構成されることができる。
さらに、基板ホルダが被処理基板Wを挟み込んでいるので、被処理基板Wを横向きに配置する横型炉、被処理基板Wを下向きに配置する成長炉にも用いることができる。
好適には、スペーサの材料は、基板ホルダを用いて保持する被処理基板Wの材料と同一または類似のものでよい。例えば、シリコン基板上に成膜するときは、シリコン製のスペーサを用いることが好ましい。また、石英ガラス基板上に成膜するときは、石英製のスペーサを用いることが好ましいが、絶縁性の材料、例えばパイレックスガラスまたはセラミックス等を用いることもできる。
図3(A)は、一変形例の基板ホルダを示す平面図である。図3(B)は、図3(A)に示されたII−II線に沿ってとられた基板ホルダの断面図である。図3(A)を参照すると、基板ホルダ11bは、基板ホルダ11のスペーサ15の替わりにスペーサ27を有する。スペーサ27は、被処理基板Wの表面をプラズマに曝すための開口27aを有している。スペーサ27は複数のスペーサ部品29a、29b、29c、29dから成り、スペーサ27はこれらスペーサ部品29a〜29dの組み合わせにより構成される。スペーサ27の開口27aは、スペーサ部品29a〜29dをベース19上に配置することによって形成される。スペーサ部品29a〜29dは、スペーサ15に比べて破損等が生じ難い。
スペーサ部品29a〜29dの各々は、スペーサ15と同様に、順に配列された第1の部分27b、第2の部分27cおよび第3の部分27dを有する。第1の部分27b、第2の部分27cおよび第3の部分27dは、それぞれ、第1の部分15b、第2の部分15cおよび第3の部分15dの構成部分と同一または類似の構成部分を有しており、第1の部分15b、第2の部分15cおよび第3の部分15dと同様に作用する。一例を示せば、スペーサ部品29aの第1の部分27bおよび第2の部分27cは、金属シート25またはベース19によって支持される支持面27eを有する。第1の部分27bは、軸Axに交差する平面に沿って伸びる面27fを有すると共に支持具21の延長部21cの支持面21eによって支持される。スペーサ部品29aの第1の部分27bは、支持具21の支持面21eとベース19の搭載面19aとの間に挟まれて、搭載部材13により固定される。この固定のために、スペーサ部品29aの面27e、27fが用いられる。第2の部分27cは、ベース19の搭載面19aに交差する軸の方向に伸びており、第2の部分27cの先端部分に第3の部分27dが位置している。第3の部分27dは、第2の部分27cから中心軸Axに向けて伸びている延長部分であり、第3の部分27dの内縁27hは、被処理基板Wの表面を成膜ガスに曝すための開口27aを規定している。
図4(A)は、一変形例の基板ホルダを示す平面図である。図4(B)は、図4(A)に示されたIII−III線に沿ってとられた基板ホルダの断面図である。基板ホルダ11cは、基板ホルダ11のスペーサ15および支持具21の替わりにスペーサ31および支持具33を有する。スペーサ31および支持具33は、それぞれ、具体的な寸法等の除いてスペーサ15および支持具21と同様な形状および構造を有しており、スペーサ15および支持具21と同じ機能を有する。
基板ホルダ11cは、スペーサ31と支持具33との間に設けられる弾性部材35を更に備えることが好ましい。弾性部材35としては、例えばバネ、スチールウール、折り畳んだ金属箔等を用いることができる。一実施例では、弾性部材35は、スペーサ31の支持面31fと支持具33の支持面33eとの間に位置している。スペーサ31は支持面31fを介して弾性部材35から力Fを受けており、支持具33は支持面33eを介して弾性部材35から反作用Fを受けている。この基板ホルダ11cによれば、スペーサ31は、弾性部材35を介して支持具31からの支持力Fを受けているので、成膜中にスペーサ31および支持具33が変形しても、支持具33およびベース19はしっかりとスペーサ31を保持できる。
(第2の実施の形態)
図5(A)、図5(B)および図5(C)は、光導波路のための膜を堆積する方法を説明するための図面である。光導波路のための膜は、プラズマCVD装置37を用いて堆積される。プラズマCVD装置37としては、例えば二周波誘導結合プラズマ(ICP)CVD装置を用いることができる。
図5(A)に示されるように、複数の金属箔26および被処理基板Wを金属製ベース19の搭載面19a上に重ねて置いて、金属製支持具21および絶縁性のスペーサ15を用いて被処理基板Wを基板ホルダ11に取り付ける。基板ホルダ11は、必要なバイアスを印加するための電極として使用されることができる。別の電極39は、プラズマを生成するための電極として使用されることができる。別の電極39は成長炉40外に設けられており、また基板ホルダ11は成長炉40内に設けられている。高周波電力が、別の電極39および基板ホルダ11に高周波電源(マッチング回路を含む)41a、41bからそれぞれ印加される。基板Wの表面には、光導波路のための溝または尾根といった構造物43が既に形成されている。複数層の金属箔26は、例えば、単一の金属箔を折り返して複数層に重ねて形成される。
図5(B)に示されるように、被処理基板W上にプラズマ成膜法を用いて光導波路のための膜45を堆積する。成膜ガスGを供給すると共に高周波電源41a、41bから電極11、39にそれぞれパワーを加えると、成長炉40内にプラズマPが生成される。堆積工程中、被処理基板W上に膜45が堆積される。膜45は、例えばシリコン酸化膜である。スペーサ15を用いているので、被処理基板Wのエッジ付近での埋め込み性も良好である。被処理基板Wの全体にわたって面内均一性が優れた膜が得られる。
これらの方法によれば、金属箔26および被処理基板Wを重ねて置くと共にこれらを金属製支持具21およびスペーサ15を用いて基板ホルダ11に取り付けるので、被処理基板Wが搭載部品とスペーサ15との間に挟み込まれ、また、金属箔26が搭載面19aと被処理基板Wとの間に設けられているので、被処理基板Wの反りに起因して被処理基板Wとベース19との間に隙間が生じた場合にも、複数層の金属箔26が、搭載面19aと被処理基板Wとの間の隙間の大きさに応じて変形する。この変形により、搭載面19a上に被処理基板Wを直接に載置する成膜に比べて被処理基板Wとベース19との間に導電性が保たれる。これ故に、成膜中に生じる被処理基板Wの反りによる影響が小さい膜が堆積される。
また、絶縁性のスペーサ15が金属製の支持具の替わりに被処理基板に接触するので、支持具と被処理基板との間に間隔を設けることができる。この間隔のおかげで、金属製の支持具の影響が被処理基板のエッジ付近の電界に及ばない。
成膜の一条件として、例えば
高周波パワー:1000ワット
バイアスパワー:500ワット
成膜ガス:酸素ガス、TEOS(テトラエトキシシラン)ガス
を用いることができる。
図5(C)に示されるように、被処理基板W上にプラズマ成膜法を用いて光導波路のための膜49を堆積した基板生産物47が得られる。光導波路のための膜49は、光導波路のコアまたはクラッドのために用いられる。
本実施の形態の一変形例として、複数の金属箔26および被処理基板Wを金属製ベース19の搭載面19a上に重ねて置いて、金属製支持具21およびスペーサ15を用いて金属箔26および被処理基板Wを基板ホルダ11に取り付ける工程に替えて、金属箔26、支持基板17および被処理基板Wを金属製ベース19の搭載面19a上に重ねて置いて、金属製支持具21およびスペーサ15を用いて金属箔26、支持基板17および被処理基板Wを基板ホルダ11に取り付ける工程を用いることができる。
この方法によれば、金属箔26、支持基板17および被処理基板Wを重ねて置くと共にこれらを金属製支持具21およびスペーサ15を用いて基板ホルダ11に取り付けるので、被処理基板Wおよび支持基板17が搭載部品とスペーサ15との間に挟み込まれ、搭載部品およびスペーサ15が被処理基板Wを保持するに際して、支持基板17によれば被処理基板Wがベース19の搭載面19aに直接に接触することが避けられる。故に、搭載面19aの凹凸により生じる可能性のある被処理基板Wの破損が防がれる。また、金属箔26が搭載面19aと支持基板17との間に設けられているので、被処理基板Wとこれと一緒に反る支持基板17との反りに起因して支持基板17とベース19との間に隙間が生じた場合にも、複数層の金属箔26が、搭載面19aと支持基板17との間の隙間の大きさに応じて変形する。この変形により、搭載面19a上に被処理基板Wを直接に載置する成膜に比べて被処理基板Wとベース19との間に導電性が保たれる。これ故に、成膜中に生じる被処理基板Wの反りによる影響が小さい膜が堆積される。
成膜が進行するにつれて被処理基板が徐々に反るようなプラズマCVDにおいて、本実施の形態と異なり被処理基板をしっかりと挟み込まない場合には、反りの結果生じる被処理基板の中央部分と基板ホルダのベースとの間の隙間のため、被処理基板の中央部分のバイアスが弱くなり、該当部分の埋め込み性が悪化する。
好適な例として、被処理基板Wはシリコン基板であり、支持基板17はシリコンから成ることが好ましい。シリコン製の支持基板は、所望の導電性および耐熱性を有するので、ベース19と被処理基板Wとの間の熱伝達および/またはバイアス電圧印加における不均一を小さくできる。
また、被処理基板Wはシリコン基板であり、スペーサ15はシリコンから成ることが好ましい。スペーサ15および被処理基板Wの材料が共にシリコンであるので、スペーサ17の導電率は、支持具21の導電率に比べて被処理基板Wの導電率に近い。被処理基板Wのエッジに付近において、スペーサの電気的な影響は小さい。これ故に、被処理基板Wの中央付近とエッジ付近と膜質の差を小さくできる。
さらに、被処理基板Wは石英基板であり、スペーサは、石英、パイレックスガラスおよびセラミックスのいずれかから成ることが好ましい。被処理基板Wのエッジに付近において、スペーサ15の電気的な影響は小さい。これ故に、被処理基板Wの中央付近とエッジ付近と膜質の差を小さくできる。
さらにまた、被処理基板Wは石英基板であり、支持基板17はシリコンから成ることが好ましい。支持基板17と被処理基板Wとの密着度が高くできる。支持基板17と被処理基板Wとの間の熱伝達における均一性が高まる。
加えて、絶縁性のスペーサを用いれば、被処理基板Wのエッジ付近でも、搭載部品13の金属製支持具21からの電界の影響が小さい。故に、被処理基板Wの表面内における膜質均一性が良好である。
好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
図1(A)はプラズマCVD装置のための基板ホルダを示す平面図である。図1(B)は、図1(A)に示されたI−I線に沿ってとられた断面図である。 図2は、基板ホルダの構成部品を示す図面である。 図3(A)は、一変形例の基板ホルダを示す平面図である。図3(B)は、図3(A)に示されたII−II線に沿ってとられた基板ホルダの断面図である。 図4(A)は、一変形例の基板ホルダを示す平面図である。図4(B)は、図4(A)に示されたIII−III線に沿ってとられた基板ホルダの断面図である。 図5(A)、図5(B)および図5(C)は、光導波路のための膜を堆積する方法を説明するための図面である。
符号の説明
11、11b、11c…基板ホルダ、13…搭載部品、15…スペーサ、15a…開口、15b…第1の部分、15c…第2の部分、第3の部分15d…、15e…支持面、15f…面、15h…内縁、17…支持基板、17a…支持面、19…ベース、19a…搭載面、19b…孔、21…支持具、21a…開口、21b…壁部、21c…延長部、21d…内縁、21e…支持面、23…固定具、25…金属シート、26…金属箔、27…スペーサ、27a…開口、29a、29b、29c、29d…スペーサ部品、27b…第1の部分、27c…第2の部分、27d…第3の部分、27e…支持面、27f…面、27h…内縁、31…スペーサ、31f…支持面、33…支持具、33e…支持面、35…弾性部材、37…プラズマCVD装置、39…別の電極、40…成長炉、41…高周波電源、43…構造物、45…膜、47…基板生産物、49…膜、F…支持力、W…被処理基板

Claims (4)

  1. プラズマ装置のための基板ホルダであって、
    被処理基板を搭載するための搭載面を有する金属製のベースと前記ベースに取り付けられる金属製の支持具とを含む搭載部品と、
    前記ベースと前記支持具とにより保持されており、前記搭載部品と共に用いることによって前記被処理基板を保持する絶縁性のスペーサと、
    前記ベースの前記搭載面と前記被処理基板との間に設けられた複数層の金属シートと
    を備える、ことを特徴とする基板ホルダ。
  2. 前記被処理基板を支持する支持面を有する支持基板を更に備え、
    前記金属シートは、前記搭載面と前記支持基板との間に位置する、ことを特徴とする請求項1に記載された基板ホルダ。
  3. 前記支持具と前記スペーサとの間に設けられる弾性部材を更に備える、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載された基板ホルダ。
  4. 光導波路のための膜を堆積する方法であって、
    金属製支持具、金属製ベース、支持基板、複数層の金属箔および絶縁性のスペーサを含む基板ホルダに、前記金属製支持具、前記金属製ベースおよび前記スペーサを用いて、被処理基板を取り付ける工程と、
    プラズマ成膜法を用いて光導波路のための膜を前記被処理基板に堆積する工程と
    を備え、
    前記支持基板は前記金属製ベースの搭載面と前記被処理基板との間に位置しており、
    前記複数層の金属箔は前記金属製ベースの前記搭載面と前記支持基板との間に位置している、ことを特徴とする方法。
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