JP4670212B2 - 屋根材 - Google Patents

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JP4670212B2
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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,建築構造物の金属製の屋根材,特に,落雪防止機能を有す横葺屋根用の屋根材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、金属板を折り曲げて成形する横葺屋根用の屋根材において、落雪防止機能を奏すため表方向に立ち上がり部が設けられていた。
【0003】
図10は、実用新案登録第3008868号公報に開示された落雪防止機能を有する屋根材の断面図である。図中右方向が棟方向(上方向)、左方向が軒方向(下方向)である。棟側の縁に略S字状に表方向に突出した上縁被接部1003が、上縁被接部1003に連なる中央水平部1010が、中央水平部1010に連なって三角形状に表方向に突出した突起部1002が、突起部1002に連なる軒側水平部1006が、軒側水平部1006に連なり、軒側の縁に略V字状の下縁被接部1001がそれぞれ形成されている。
【0004】
したがって、棟側に設置された第一の屋根材の上縁被接部1003に、第二の屋根材の下縁被接部1001を嵌合して屋根を葺くことができ、突起部1002が積雪の滑動を静止することで落雪を防止する。(従来技術1)
図11は、実用新案登録第3020379号公報に開示された落雪防止機能を有する屋根材の断面図である。図中右方向が棟方向(上方向)、左方向が軒方向(下方向)である。棟側に略S字状に表方向に突出した上縁被接部2004が、上縁被接部2004に連なる中央水平部2010が、中央水平部2010に連なって三角形状に表方向に突出した突起部2002が、突起部2002に連なる軒側水平部2006が、軒側水平部2006に連なり、軒側の縁に略U字状の下縁被接部2001がそれぞれ形成されている。
【0005】
したがって、棟側に設置された第一の屋根材の上縁被接部2004に、第二の屋根材の下縁被接部2001を嵌合して屋根を葺くことができる。また、突起部2002の棟側面が積雪の滑動を静止することで落雪を防止し、さらに、軒側水平部2006を下地面から離すことで空気層を確保している。(従来技術2)
図12は、特開2000−282630号公報に開示された落雪阻止機能を有する横葺用長尺屋根板の一部を示す斜視図である。図中左方向が棟方向(上方向)、右方向が軒方向(下方向)である。棟側の縁に略垂直に折り曲げられた補強用立上部3011が、補強用立上部3011に連なる所定幅の先端水平部3021が、先端水平部3021に連なるU字状の棟側被接部3002が、棟側被接部3002に連なる中央水平部3022が、中央水平部3022に連なる台形状の落雪阻止用突出部3005が、落雪阻止用突出部3005に連なる軒側水平部3023が、軒側水平部3023の軒側の縁部にU字状の軒側被接部3001がそれぞれ形成されている。
【0006】
したがって、棟側に設置された第一の屋根材の棟側被接部3002に、第二の屋根材の軒側被接部3001を嵌合して屋根を葺くことができる。また、嵌着した補強用立上部3011により補剛された落雪阻止用突出部3005が落雪阻止機能を発揮する。(従来技術3)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術においては、積雪の滑落圧を支える突起部1002、2002あるいは落雪阻止用突出部3005(以下、立ち上がり部と総称する)の軒側(下方)に軒側水平部1006、2006あるいは3023を有し、軒側水平部1006、2006あるいは3023の軒側の縁に下縁被接部1001、2001あるいは軒側被接部3001(以下、軒側嵌合部と総称する)が配置されているため、以下のような問題があった。
【0008】
図13は、従来技術における、立ち上がり部の状況を説明する断面図である。
図13において、図中左方向が棟方向(上方向)、右方向が軒方向(下方向)であって、軒側に設置された第一の屋根材4000の棟側嵌合部に、第二の屋根材5000の軒側嵌合部を嵌合して屋根が葺かれている
前記棟側嵌合部は、略S字状であって、棟側の縁に設置された先端水平部4001(図中、辺ab)と、先端水平部4001に連なって軒側に傾斜して表方向に曲げられた傾斜部4002(図中、辺bc)と、傾斜部4002に連なる棟側水平部4003(図中、辺cd)と、棟側水平部4003に連なって裏方向に曲げられた棟側垂直部4004(図中、辺de)と、棟側垂直部4004に連なって棟方向および軒方向に曲げられた凹部4005(図中、辺efと辺fgにて形成されている)を有している。
【0009】
一方、前記軒側嵌合部は、中央水平部5006(図中、辺st)と、中央水平部5006に連なる立ち上がり部5007(図中、辺tuと辺uvにて形成されている)と、立ち上がり部5007に連なる軒側水平部5008(図中、辺vx)と、軒側水平部5008に連なって、裏方向に折り曲げられた軒側垂直部5009(図中、辺xy)と、軒側に連なって、略棟方向に曲げられた突出部5010(図中、辺yz)を有している。
【0010】
そして、凹部4005に突出部5010が嵌合している、換言すると、軒側水平部5008と軒側垂直部5009と突出部5010によって形成された懐部(図中、辺vxと辺xyと辺yzにて形成されている)に、棟側水平部4003と棟側垂直部4004と凹部4005によって形成された突起部(図中、辺cdと辺deと辺efにて形成されている)が嵌合され、凹部4005の表側の面(図中、辺ef)に突出部5010(図中、辺yx)が水密的に当接している。
【0011】
したがって、積雪が軒方向に滑動しようとすると、雪の荷重は立ち上がり部5007に作用し、立ち上がり部5007は、水平方向(軒側)に押出される力と,折り曲げ部tを支点として軒側に倒される力が働く。このとき、軒側水平部5008は、軒方向に押し出される力を受け、突出部5010と凹部4005の嵌合部に隙間を生じる応力が発生することになる。
【0012】
さらに、屋根板を構成する原板の板厚が薄いために、屈曲部vが形状を保持した状態で、屈曲部vを支点として軒側水平部5008の棟側部分が裏方向に沈み込む方向に回転し、該回転力の反力として、突出部5010の先端(図中、位置z)が、開く方向の応力が発生する。
【0013】
したがって、嵌合部が外れるまでには至らないが、嵌合部が若干開くことによって防水上の問題が生じる恐れがあり、この状態で,屋根面の雪が融解し,軒先で再凍結した場合には,すが漏れの危険が通常より高くなる。
【0014】
なお、従来技術3にあるような、紐状の防水パッキン材を嵌合部に押し入れた場合においても、防水パッキン材の効果を低下させる方向の応力が作用するため、防水性が悪化する可能性があるとの問題は解消されない。
【0015】
また,従来技術3において,軒側嵌合部3001が横にスライドさせて嵌合させるのに適した形態であるのに対し,補強用立上部3011は垂直に構成され、垂直に設けられた立ち上がり部3005内部に挿入する構造であるため,屋根材同士を嵌合する際、軒側嵌合部3001の先端を引っかけ,補強用立上部3011を前方に倒すか、立ち上がり部3005を開いてはめ込む等の方法で施工する必要が生じ,施工上の手間となる。また,立ち上がり部3005の補剛により当該部分の倒れに対する強度は向上しているが、補強用立上部3011の板厚が屋根材同様薄く、かつ、前記嵌合部に発生する応力の向きは変わらないから,改善効果はあるものの、防水上の危険性を依然として内包している。
【0016】
図14は、従来技術における、屋根材に負圧が作用した場合の状況を模式的に説明する断面図である。図14において、図中左方向が軒方向(下方向)、右方向が棟方向(上方向)であって、軒側から棟方向に向けて(図中、左から右に向けて)第一の屋根材6000、第二の屋根材7000、第三の屋根材8000が葺かれている。
【0017】
第一の屋根材6000は、棟側の縁に設けた先端水平部6001において、設置用釘6021により野地板9999に固定されている。
【0018】
第二の屋根材7000は、その軒側嵌合部7030が第一の屋根材6000の棟側嵌合部6020に嵌合され、その棟側の縁に設けた先端水平部7001において、設置用釘7021により野地板9999に固定されている。
【0019】
第三の屋根材8000は、その軒側嵌合部8030が第二の屋根材7000の棟側嵌合部7020に嵌合されている。
【0020】
したがって、第二の屋根材7000は風圧力が負圧に作用した場合,棟側嵌合部7020および軒側嵌合部7030を支点として、太鼓状に変位する方向に荷重が作用する(図中、矢印にて示す)。このとき、変位量は,屋根材7000の剛性が低いほど,支点間距離が大きいほど,支点の回転拘束力が弱いほど大きくなる。特に、これら支点の中間部に立ち上がり部7005が設置され、また、板厚も薄いため、前記立ち上がり部に構造上変位および回転が自由な支点が存在することになり、立ち上がり部のないものと比較して変位量が増大する傾向にある。そのため、前記嵌合部の緩みないし変形のおそれが生じ、雨仕舞いの悪化あるいは屋根が破損するとの問題がある。
【0021】
この発明は、以上の問題を解決するためになされたものであって、積雪時に屋根材相互の嵌合部に緩む方向の力が作用せず、また、耐風強度を向上させた、屋根材を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するため本発明の屋根材は、以下のとおりである。
【0023】
[1] 棟側嵌合部および軒側嵌合部を有し、相互に嵌合させて形成する金属折板からなる横葺屋根用の屋根材であって、
棟側には、棟側の縁部に設置された先端水平部と、該先端水平部に連なって軒側に傾斜して表方向に曲げられた棟側傾斜部と、該棟側傾斜部に連なる棟側水平部と、該棟側水平部に連なって裏方向に曲げられた棟側垂直部と、該棟側垂直部に連なって棟方向および軒方向に曲げられた凹部と、該凹部に連なる中央水平部が形成され、
軒側には、前記中央水平部に連なって表方向に曲げられた立ち上がり部と、該立ち上がり部に連なって裏方向に曲げ戻された立ち下がり部と、該立ち下がり部に連なって表方向に曲げ戻された軒側傾斜部と、該軒側傾斜部に連なる軒側水平部と、該軒側水平部に連なって裏方向に曲げられた軒側垂直部と、該軒側垂直部に連なって棟方向に曲げられた突出部が形成され、
一方の屋根材の前記凹部に他方の屋根材の前記突出部が嵌合自在であって、
一方の屋根材の前記凹部に他方の屋根材の前記突出部が嵌合した際、一方の屋根材の前記棟側傾斜部に他方の屋根材の前記軒側傾斜部が当接することを特徴とするものである。
【0024】
[2] 前記[1]において、一方の屋根材の前記棟側傾斜部に他方の屋根材の前記軒側傾斜部が当接した際、一方の屋根材の前記棟側傾斜部の法線に対し、他方の屋根材の前記立ち下がり部が、表側に傾斜することを特徴とするものである。
【0025】
[3] 棟側嵌合部および軒側嵌合部を有し、相互に嵌合させて形成する金属折板からなる横葺屋根用の屋根材であって、
棟側には、棟側の縁部に設置された先端水平部と、該先端水平部に連なって軒側に傾斜して表方向に曲げられた棟側傾斜部と、該棟側傾斜部に連なる棟側水平部と、該棟側水平部に連なって裏方向に曲げられた棟側垂直部と、該棟側垂直部に連なって棟方向および軒方向に曲げられた凹部と、該凹部に連なる中央水平部が形成され、前記棟側水平部が裏方向に略円弧状または略V字状または略台形状に陥没する棟側陥没部を具備し、
軒側には、前記中央水平部に連なって表方向に曲げられた立ち上がり部と、該立ち上がり部に連なって裏方向に曲げ戻された立ち下がり部と、該立ち下がり部に連なって表方向に曲げ戻された軒側傾斜部と、該軒側傾斜部に連なる軒側水平部と、該軒側水平部に連なって裏方向に曲げられた軒側垂直部と、該軒側垂直部に連なって棟方向に曲げられた突出部が形成され、
一方の屋根材の前記凹部に他方の屋根材の前記突出部が嵌合自在であって、
一方の屋根材の前記凹部に他方の屋根材の前記突出部が嵌合した際、一方の屋根材の前記棟側陥没部に、他方の屋根材の前記立ち下り部と前記軒側傾斜部が形成する屈曲部が嵌合することを特徴とする屋根材。
[4] 前記[1]〜[3]の何れかにおいて、前記立ち下り部と前記軒側傾斜部が形成する屈曲部が、裏方向に陥没する略円弧状または略V字状または略台形状であること特徴とするものである。
[5] 前記[1]〜[4]の何れかにおいて、棟側の縁部に略U字状または略V字状の先端嵌合部と、前記棟側嵌合部と前記立ち上がり部の間に、略S字状の中央嵌合部を有し、一方の屋根材の前記先端嵌合部に他方の屋根材の中央嵌合部が嵌合自在であることを特徴とするものである。
[6] 前記[1]〜[5]の何れかにおいて、前記凹部に、水密用の棒状体が配置されたことを特徴とする請求項1〜5に何れかに記載の屋根材。
【0026】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
(屋根材)
図1は、本発明に係わる屋根材の一実施の形態を示す幅方向の断面図であって、左方向が棟方向、右方向が軒方向、上方向が表方向、下方向が裏方向(野地板側)である。なお、以下の説明において、図1に示す実施の形態と同じ部分には、符号の下二桁に図1と同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
【0027】
図1において、棟側には、棟側の縁に先端水平部1(図中、辺AB)と、先端水平部1に連なって軒側に傾斜して表方向に曲げられた棟側傾斜部2(図中、辺BC)と、棟側傾斜部2に連なる棟側水平部3(図中、辺CD)と、棟側水平部3に連なって裏方向に曲げられた棟側垂直部4(図中、辺DE)と、棟側垂直部4に連なって棟方向および軒方向に曲げられた凹部5(図中、辺EFと辺FGにて形成されている)と、凹部5に連なる中央水平部6(図中、辺GT)が形成されている。
【0028】
軒側には、中央水平部6に連なって表方向に略垂直に曲げられた立ち上がり部7と(図中、辺TU)と、立ち上がり部7に連なって裏方向に曲げ戻された立ち下がり部8(図中、辺UV)と、立ち下がり部8に連なって表方向に曲げ戻された軒側傾斜部9(図中、辺VW)と、軒側傾斜部9の連なる軒側水平部10(図中、辺WX)と、軒側水平部10に連なって裏方向に曲げられた軒側垂直部11(図中、辺XY)と、軒側垂直部11に連なって棟方向に曲げられた突出部12(図中、辺YZ)が形成されている。
【0029】
そして、一方の屋根材の前記凹部5に、他方の屋根材の突出部12が嵌合自在である。換言すると、他方の屋根材の軒側傾斜部9と軒側水平部10と軒側垂直部11と突出部12によって形成された軒側懐部(図中、辺VWと辺WXと辺XYと辺YZにて形成されている)に、一方の屋根材の棟側傾斜部2と棟側水平部3と棟側垂直部4と凹部5によって形成された棟側突起部(図中、辺BCと辺CDと辺DEと辺EFにて形成されている)が、嵌合自在である。そして、該嵌合状態において、一方の屋根材の棟側傾斜部2に、他方の屋根材の軒側傾斜部9が当接する。
【0030】
また、本発明は、該嵌合状態において、一方の屋根材の棟側水平部3の表面に、他方の屋根材の軒側水平部10の裏面が当接することが望ましい。棟側水平部3の表面と他方の屋根材の軒側水平部10の裏面の間に隙間があってもよいが,この場合は、軒側傾斜部9の当接長さを長くするとよい。
【0031】
さらに、本発明は軒側傾斜部9を平面に限定するものではなく、円弧状,多角形状であっても良い。また,折り曲げ位置Vは,立ち下がり部8と軒側傾斜部9により、裏方向に突出する陥没部を形成する限り、U字状あるいはV字状あるいは台形状であってもよい。そして、棟側傾斜部2は軒側傾斜部9に当接かつ係止自在な略相似形状にすることができる。
【0032】
さらに、本発明は棟側水平部3および軒側水平部10が、中央水平部6に略平行であるものに限定するものではなく、軒側に傾斜してもよい。
【0033】
なお、突出部12の先端縁(図中、位置Z)は、略U字状に折り返したものに限定するものではなく、略L字状、略S字状、その他の形状であってもよい。また、先端水平部1の先端縁(図中、位置A)は、平坦な一枚板に限定するものではなく、略L字状に折り曲げたもの、あるいは略U字状ないし略V字状に折り返したものであってもよい。
【0034】
さらに、立ち上がり部7は中央水平部6に対し略直角あるいは棟側に鋭角に傾斜してもよく、一方、立ち下がり部8が中央水平部6に対し略垂直であってもよい。また、立ち上がり部7および立ち下り部8により構成される突出部は三角形状でも台形状でもよい。
【0035】
さらに、立ち上がり部7または立ち下がり部8が平面により形成されたものに限定するものではなく、円弧状であってもよい。
【0036】
(施工方法)
図2は、本発明に係わる屋根材の一実施の形態を施工する方法を示す幅方向の断面図であって、左方向が棟方向、右方向が軒方向である。なお、図2中の符号の下二桁は、図1で説明したものと同じ部分については、図1と同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
【0037】
図2の(a)において、第一の屋根材100が野地板999に葺かれている。このとき、先端水平部101において、設置用釘113が、第一の屋根材100を貫通して野地板999に打設されている。そして、第二の屋根材200が第一の屋根材100の棟側に配置される。
【0038】
図2の(b)において、第一の屋根材100の棟側水平部103の上に、第二の屋根材200の軒側傾斜部209の裏方向の端部(図中、位置V)が当接し、第一の屋根材100の凹部105の近くに、第二の屋根材200の突出部212を配置する。
【0039】
図2の(c)において、第二の屋根材200を裏方向に押し込んで棟方向に移動させることにより、第一の屋根材100の凹部105に第二の屋根材200の突出部212を嵌入させる。該嵌入は、屋根材の板厚が薄いため,その弾性変形およびスプリングバックによって容易にできる。
【0040】
このとき、第一の屋根材100の棟側傾斜部102の表面(図中、辺BC)と第二の屋根材200の軒側傾斜部209の裏面(図中、辺VW)が当接し、また、第一の屋根材100の凹部105(図中、辺EF)に第二の屋根材200の突出部212(図中、辺YZ)が当接している。そして、図示しない先端水平部201において、図示しない設置用釘213を、第二の屋根材200を貫通して野地板999に打設する。
(作用)
図3は、本発明に係わる屋根材の一実施の形態における作用を説明する幅方向の断面図であって、左方向が棟方向、右方向が軒方向)である。なお、図3中の符号の下二桁は、図1で説明したものと同じ部分については、図1と同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
【0041】
図3において、積雪が軒方向に滑動しようとすると、雪の荷重(図中、矢印にて表示)は第二の屋根材200の立ち上がり部207に作用し、立ち上がり部207は、折り曲げ位置Tを支点として軒側に倒される方向に応力が発生する。
【0042】
このとき、第二の屋根の軒側傾斜部209が、第一の屋根材100の棟側傾斜部102に係止しているから、折り曲げ位置Vおよび軒側水平部210の沈み込みおよび水平方向の移動が拘束されるため、第一の屋根材100の凹部105と第二の屋根材200の突出部212の嵌合部を開く方向の応力の発生を抑制する。すなわち、雪の荷重により、第一の屋根材100と第二の屋根材200の嵌合部が緩むことがなく、水密性が保証される。
【0043】
[実施の形態2]
(屋根材)
図4は、本発明に係わる屋根材の他の実施の形態を示す幅方向の断面図であって、左方向が棟方向(上方向)、右方向が軒方向(下方向)である。なお、以下説明において、図1に示す実施の形態と同じ部分には、符号の下二桁に図1と同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
【0044】
図4において、棟側には、棟側の縁に先端水平部1(図中、辺AB)と、先端水平部1に連なって軒側に傾斜して表方向に曲げられた棟側傾斜部2(図中、辺BC)と棟側傾斜部2に連なる棟側水平部3(図中、辺CD)と、棟側水平部3に連なって裏方向に曲げられた棟側垂直部4(図中、辺DE)と、棟側垂直部4に連なって棟方向および軒方向に曲げられた凹部5(図中、辺EFと辺FGにて形成されている)と、凹部5に連なる中央水平部6(図中、辺GT)が形成されている。さらに、棟側水平部3には、裏方向に陥没する棟側陥没部20が形成されている。
【0045】
軒側には、中央水平部6に連なって表方向に略垂直に曲げられた立ち上がり部7と(図中、辺TU)と、立ち上がり部7に連なって裏方向に曲げ戻された立ち下がり部8(図中、辺UV)と、立ち下がり部8に連なって表方向に曲げ戻された軒側傾斜部9(図中、辺VW)と、軒側傾斜部9の連なる軒側水平部10(図中、辺WX)と、軒側水平部10に連なって裏方向に曲げられた軒側垂直部11(図中、辺XY)と、軒側垂直部11に連なって棟方向に曲げられた突出部12(図中、辺YZ)が形成されている。すなわち、立ち下がり部8の裏方向に端部(図中、位置V)近くと軒側傾斜部9により、裏方向に陥没する軒側陥没部30が形成されている。
【0046】
そして、一方の屋根材の前記凹部5に、他方の屋根材の突出部12が嵌合自在である。換言すると、他方の屋根材の軒側傾斜部9と軒側水平部10と軒側垂直部11と突出部12によって形成された軒側懐部(図中、辺VWと辺WXと辺XYと辺YZにて形成されている)に、一方の屋根材の棟側傾斜部2と棟側水平部3と棟側垂直部4と凹部5によって形成された棟側突起部(図中、辺BCと辺CDと辺DEと辺EFにて形成されている)が、嵌合自在である。
【0047】
そして、該嵌合状態において、一方の屋根材の棟側陥没部20に、他方の屋根材の軒側陥没部30が嵌合自在である。
【0048】
なお、本発明は軒側陥没部30を略平面より形成されたものに限定するものではなく、軒側水平部10よりも裏方向に陥没する限り、円弧状、U字状、V字状あるいは台形状など何れであってもよい。また、棟側陥没部20は、軒側陥没部30を嵌合自在である限り、その形状は何れであってもよい。
【0049】
また、本発明は、該嵌合状態において、一方の屋根材の棟側水平部3の表面に、他方の屋根材の軒側水平部8の裏面が当接するのが望ましい。
【0050】
さらに、本発明は棟側水平部3および軒側水平部10が、中央水平部6に略平行であるものに限定するものではなく、軒側に傾斜してもよい。
【0051】
なお、突出部12の先端縁(図中、位置Z)は、略U字状に折り返したものに限定するものではなく、略L字状、略S字状またはその他の形状であってもよい。また、先端水平部1の先端縁(図中、位置A)は、略L字状に折り曲げたものに限定するものではなく、略U字状または略V字状に折り返しても、あるいは平坦な一枚板のままであってもよい。
【0052】
さらに、立ち上がり部7は中央水平部6に対し棟側に鋭角に傾斜してもよく、一方、立ち下がり部8が中央水平部6に対し略垂直であってもよい。さらに、立ち上がり部7または立ち下がり部8が平面により形成されたものに限定するものではなく、円弧状であってもよい。また、立ち上がり部7および立ち下り部8により構成される突出部は三角形状でも台形状でもよい。
【0053】
(施工方法)
図5は、本発明に係わる屋根材の他の実施の形態を施工する方法を示す幅方向の断面図であって、左方向が棟方向(上方向)、右方向が軒方向(下方向)である。なお、図5中の符号の下二桁は、図1で説明したものと同じ部分については、図1と同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
【0054】
図5の(a)において、第一の屋根材300が野地板999に葺かれている。このとき、先端水平部301において、設置用釘313が、第一の屋根材300を貫通して野地板999に打設されている。そして、第二の屋根材400が第一の屋根材300の棟側に配置される。
【0055】
図5の(b)において、第一の屋根材300の棟側水平部303の上に、第二の屋根材400の軒側陥没部430の裏方向の端部(図中、曲げ戻し位置V)が当接し、第一の屋根材300の凹部305の近くに、第二の屋根材400の突出部412を配置する。
【0056】
図5の(c)において、第二の屋根材400を裏方向に押し込んで棟方向に移動させることにより、第一の屋根材300の凹部305に第二の屋根材400の突出部412を嵌入させ、同時に、第一の屋根材300の棟側陥没部320に第二の屋根材400の軒側陥没部430を嵌合させる。該嵌合は、第二の屋根材400の板厚が薄いため,その弾性変形およびスプリングバックによって容易にできる。
【0057】
このとき、第一の屋根材300の棟側陥没部320の表面と第二の屋根材400の軒側陥没部430の裏面が当接し、また、第一の屋根材300の凹部305(図中、辺EF)に第二の屋根材400の突出部412(図中、辺YZ)が嵌合している。そして、図示しない先端水平部401において、図示しない設置用釘413を、第二の屋根材400を貫通して野地板999に打設する。
(作用)
図6は、本発明に係わる屋根材の他の実施の形態における作用を説明する幅方向の断面図であって、左方向が棟方向、右方向が軒方向である。なお、図6中の符号の下二桁は、図1で説明したものと同じ部分については、図1と同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
【0058】
図6において、積雪が軒方向に滑動しようとすると、雪の荷重(図中、矢印にて表示)は第二の屋根材400の立ち上がり部407に作用し、立ち上がり部407は、折り曲げ位置Tを支点として軒側に倒される方向に応力が発生する。
【0059】
このとき、第二の屋根の軒側陥没部430が、第一の屋根材300の棟側陥没部320に嵌合しているから、折り曲げ位置Vは、回転以外の水平方向の移動および沈み込みが拘束され、軒側陥没部430は構造計算上,変位が拘束された単純なピン支点となる。したがって、第一の屋根材300の凹部305と第三の屋根材400の突出部412の嵌合部が開く方向の応力の発生を抑制する。
【0060】
すなわち、雪の荷重により、第一の屋根材300と第二の屋根材400の嵌合部が緩むことがなく、水密性が保証される。
[実施の形態3]
(屋根材)
図7は、本発明に係わる屋根材の他の実施の形態を示す幅方向の断面図であって、左方向が棟方向(上方向)、右方向が軒方向(下方向)であるなお、図1で説明した実施の形態1と同じ部分には、図1と同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
【0061】
図7の(a)は、図1(実施の形態1)に示す屋根材において、棟側の先端縁に先端嵌合部40が、凹部5と立ち上がり部7の間に中央嵌合部50がそれぞれ配置されている。
【0062】
すなわち、先端嵌合部40は、先端水平部1(図中、辺AB)の一部と、先端水平部1の棟側の先端縁で表方向に向けて曲げられた先端垂直部41(図中、辺AN)と、先端垂直部41に連なり軒側に折り返された先端折り返し部42(図中、辺NO)により形成されている。
【0063】
そして、中央嵌合部50は、中央水平部6の棟側の部分(図中、辺GH)に連なり軒側に傾斜して表方向に曲げられた中央傾斜部52(図中、辺HI)と中央傾斜部52に連なる中央水平部53(図中、辺IJ)と、中央水平部53に連なって裏方向に曲げられた中央垂直部54(図中、辺JK)と、中央垂直部54に連なって棟方向および軒方向に曲げられた中央突出部55(図中、辺KLと辺LMにて形成されている)により形成されている。なお、中央突出部55の裏側の面(図中、辺LM)は、中央水平部6の軒側の部分(図中、辺MT)に連なっている。
【0064】
このとき、先端垂直部41と棟側垂直部4との水平距離(図中、水平距離AE)が、中央突出部55の先端と軒側垂直部11との水平距離(図中、水平距離LY)に略等しい。したがって、一方の屋根材の凹部5に他方の屋根材の突出部12が嵌合自在した際、同時に、一方の屋根材の先端嵌合部40に他方の屋根材の中央突出部55がそれぞれ嵌合自在である。
【0065】
なお、中央突出部55は、先端折り返し部42の表側の面(図中、辺NO)または先端水平部1(図中、辺AB)の一部の何れに当接してもよい。また、これに代えて、先端折り返し部42(図中、辺NO)が、中央嵌合部50の中央水平部53(図中、辺IJ)または中央突出部55の表側の面(図中、辺KL)の何れにかに当接してもよい。換言すると、先端嵌合部40の懐に中央突出部55が嵌合すると、あるいは、中央嵌合部50の中央水平部53と中央垂直部54と中央突出部55により形成された懐に先端折り返し部42が嵌合すると、何れに捉えてもよい。
【0066】
図7の(b)は、図4(実施の形態2)に示す屋根材において、棟側の先端縁に先端嵌合部40および中央嵌合部50を配置したものである。なお、図4で説明した実施の形態2ならびに、図7の(a)と同じ部分には、これと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
【0067】
すなわち、一方の屋根材の凹部5および先端嵌合部40に、他方の屋根材の突出部12および中央突出部55がそれぞれ嵌合自在であり、同時に、一方の屋根材の棟側陥没部20に、他方の屋根材の軒側陥没部30が嵌合自在である。
(施工方法)
図8は、本発明に係わる屋根材の他の実施の形態を施工する方法を示す幅方向の断面図であって、左方向が棟方向、右方向が軒方向である。なお、図8中の符号の下二桁は、図7で説明したものと同じ部分については、図7と同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
【0068】
図8の(a)において、第一の屋根材500が野地板999に葺かれている。このとき、先端水平部501において、設置用釘513が、第一の屋根材500を貫通して野地板999に打設されている。そして、第二の屋根材600が第一の屋根材300の棟側に配置される。
【0069】
図8の(b)において、第一の屋根材500の棟側水平部503の上に、第二の屋根材600の軒側傾斜部609の裏方向の端部(図中、位置V)が当接し、第一の屋根材500の凹部505の近くに、第二の屋根材600の突出部612を配置し、そして、第一の屋根材500の先端水平部501の上に、第二の屋根材600の中央嵌合部650の裏方向の面(図中、辺LM)を載置する。
【0070】
図8の(c)において、第二の屋根材600を裏方向に押し込んで棟方向に移動させることにより、第一の屋根材500の凹部505に第二の屋根材600の突出部612を嵌入させ、同時に、第一の屋根材500の棟側傾斜部502に第二の屋根材600の軒側傾斜部609を当接させ、かつ、第一の屋根材500の先端嵌合部540に、第二の屋根材600の中央嵌合部650を嵌合する。該嵌合は、第二の屋根材600の板厚が薄いため,弾性変形およびスプリングバックによって容易にできる。
【0071】
このとき、第一の屋根材500の棟側傾斜部502の表面(図中、辺BC)と第二の屋根材600の軒側傾斜609の裏面(図中、辺VW)が当接し、また、第一の屋根材500の凹部505(図中、辺EF)に第二の屋根材600の突出部612(図中、辺YZ)が当接している。そして、図示しない先端水平部601において、図示しない設置用釘613を、第二の屋根材600を貫通して野地板999に打設する。
(作用)
図9は、本発明に係わる屋根材の他の実施の形態における作用を説明する幅方向の断面図であって、左方向が棟方向、右方向が軒方向である。なお、図9中の符号の下二桁は、図1で説明したものと同じ部分については、図1と同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
【0072】
図9において、軒側から棟方向に向けて第一の屋根材500、第二の屋根材600、第三の屋根材700が葺かれている。
【0073】
第一の屋根材500は、先端水平部501において、設置用釘513により野地板999に固定されている。
【0074】
第二の屋根材600は、その突出部612および中央突出部655が、第一の屋根材500の凹部505および先端嵌合部540にそれぞれ嵌合し、先端水平部601において、設置用釘613により野地板999に固定されている。
【0075】
第三の屋根材700は、その突出部712および中央突出部755が、第二の屋根材600の凹部605および先端嵌合部640にそれぞれ嵌合し、図示しない先端水平部701において、図示しない設置用釘713により野地板999に固定されている。
【0076】
したがって、第二の屋根材600は風圧力が負圧に作用した場合,凹部605と中央嵌合部650を支点として、太鼓状に変位する方向に荷重(図中、矢印にて表示)が作用する。なお、仮に中央嵌合部650が配置されていない場合には、凹部605と突出部612を支点として太鼓状に変位することになるから、中央嵌合部650が配置されたことにより、該支点間距離が大幅に減少し、前記変位量が減少する。よって、前記嵌合部の緩みないし変形のおそれが減少し、雨仕舞いの悪化や屋根の破損の問題が解消する。
【0077】
【発明の効果】
以上述べた本発明の屋根材によれば、以下のような顕著な効果が得られる。
1)雪の荷重により、屋根材同士の嵌合部が、より緊密に嵌合する力を受けるため、水密性が保証され、すが漏れのおそれが低減する。
2)幅方向の二箇所で嵌合する場合には、風圧力が負圧に作用した際、太鼓状の変位が抑えられため、強風時に嵌合部の緩みないし変形のおそれが減少し、雨仕舞いの悪化や屋根が破損するおそれが低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる屋根材の一実施の形態を示す幅方向の断面図である。
【図2】本発明に係わる屋根材の一実施の形態を施工する方法を示す幅方向の断面図である。
【図3】本発明に係わる屋根材の一実施の形態における作用を説明する幅方向の断面図である。
【図4】本発明に係わる屋根材の他の実施の形態を示す幅方向の断面図である。
【図5】本発明に係わる屋根材の他の実施の形態を施工する方法を示す幅方向の断面図である。
【図6】本発明に係わる屋根材の他の実施の形態における作用を説明する幅方向の断面である。
【図7】本発明に係わる屋根材の他の実施の形態を示す幅方向の断面図である。
【図8】本発明に係わる屋根材の他の実施の形態を施工する方法を示す幅方向の断面図である。
【図9】本発明に係わる屋根材の他の実施の形態における作用を説明する幅方向の断面図である。
【図10】従来の落雪防止機能を有する屋根材の断面図である。
【図11】従来の落雪防止機能を有する屋根材の断面図である。
【図12】従来の落雪阻止機能を有する横葺用長尺屋根板一部を示す斜視図である。
【図13】従来技術における、立ち上がり部の状況を説明する断面図である。
【図14】従来技術における、屋根材に負圧が作用した場合の状況を模式的に説明する断面図である。
【符号の説明】
1 先端水平部
2 棟側傾斜部
3 棟側水平部
4 棟側垂直部
5 凹部
6 中央水平部
7 立ち上がり部
8 立ち下がり部
9 軒側傾斜部
10 軒側水平部
11 軒側垂直部
12 突出部
20 棟側陥没部
30 軒側陥没部
40 先端嵌合部
41 先端垂直部
42 先端折り返し部
50 中央嵌合部
52 中央傾斜部
53 中央水平部
54 中央垂直部
55 中央突出部
100 第一の屋根材
101 先端水平部
102 棟側傾斜部
103 棟側水平部
104 棟側垂直部
105 凹部
106 中央水平部
113 設置用釘
200 第二の屋根材
201 先端水平部
206 中央水平部
207 立ち上がり部
208 立ち下がり部
209 軒側傾斜部
210 軒側水平部
211 軒側垂直部
212 突出部
213 設置用釘
300 第一の屋根材
301 先端水平部
302 棟側傾斜部
303 棟側水平部
304 棟側垂直部
305 凹部
313 設置用釘
320 棟側陥没部
400 第二の屋根材
401 先端水平部
406 中央水平部
407 立ち上がり部
408 立ち下がり部
409 軒側傾斜部
410 軒側水平部
411 軒側垂直部
412 突出部
413 設置用釘
500 第一の屋根材
501 先端水平部
502 棟側傾斜部
503 棟側水平部
504 棟側垂直部
505 凹部
513 設置用釘
540 先端嵌合部
600 第二の屋根材
601 先端水平部
606 中央水平部
607 立ち上がり部
608 立ち下がり部
609 軒側傾斜部
610 軒側水平部
611 軒側垂直部
612 突出部
640 先端嵌合部
650 中央嵌合部
700 第三の屋根材
701 先端水平部
706 中央水平部
712 突出部
713 設置用釘
755 中央突出部
999 野地板

Claims (6)

  1. 棟側嵌合部および軒側嵌合部を有し、相互に嵌合させて形成する金属折板からなる横葺屋根用の屋根材であって、
    棟側には、棟側の縁部に設置された先端水平部と、該先端水平部に連なって軒側に傾斜して表方向に曲げられた棟側傾斜部と、該棟側傾斜部に連なる棟側水平部と、該棟側水平部に連なって裏方向に曲げられた棟側垂直部と、該棟側垂直部に連なって棟方向および軒方向に曲げられた凹部と、該凹部に連なる中央水平部が形成され、
    軒側には、前記中央水平部に連なって表方向に曲げられた立ち上がり部と、該立ち上がり部に連なって裏方向に曲げ戻された立ち下がり部と、該立ち下がり部に連なって表方向に曲げ戻された軒側傾斜部と、該軒側傾斜部に連なる軒側水平部と、該軒側水平部に連なって裏方向に曲げられた軒側垂直部と、該軒側垂直部に連なって棟方向に曲げられた突出部が形成され、
    一方の屋根材の前記凹部に他方の屋根材の前記突出部が嵌合自在であって、
    一方の屋根材の前記凹部に他方の屋根材の前記突出部が嵌合した際、一方の屋根材の前記棟側傾斜部に他方の屋根材の前記軒側傾斜部が当接することを特徴とする屋根材。
  2. 一方の屋根材の前記棟側傾斜部に他方の屋根材の前記軒側傾斜部が当接した際、一方の屋根材の前記棟側傾斜部の法線に対し、他方の屋根材の前記立ち下がり部が、表側に傾斜することを特徴とする請求項1記載の屋根材。
  3. 棟側嵌合部および軒側嵌合部を有し、相互に嵌合させて形成する金属折板からなる横葺屋根用の屋根材であって、
    棟側には、棟側の縁部に設置された先端水平部と、該先端水平部に連なって軒側に傾斜して表方向に曲げられた棟側傾斜部と、該棟側傾斜部に連なる棟側水平部と、該棟側水平部に連なって裏方向に曲げられた棟側垂直部と、該棟側垂直部に連なって棟方向および軒方向に曲げられた凹部と、該凹部に連なる中央水平部が形成され、前記棟側水平部が裏方向に略円弧状または略V字状または略台形状に陥没する棟側陥没部を具備し、
    軒側には、前記中央水平部に連なって表方向に曲げられた立ち上がり部と、該立ち上がり部に連なって裏方向に曲げ戻された立ち下がり部と、該立ち下がり部に連なって表方向に曲げ戻された軒側傾斜部と、該軒側傾斜部に連なる軒側水平部と、該軒側水平部に連なって裏方向に曲げられた軒側垂直部と、該軒側垂直部に連なって棟方向に曲げられた突出部が形成され、
    一方の屋根材の前記凹部に他方の屋根材の前記突出部が嵌合自在であって、
    一方の屋根材の前記凹部に他方の屋根材の前記突出部が嵌合した際、一方の屋根材の前記棟側陥没部に、他方の屋根材の前記立ち下り部と前記軒側傾斜部が形成する屈曲部が嵌合することを特徴とする屋根材。
  4. 前記立ち下り部と前記軒側傾斜部が形成する屈曲部が、裏方向に陥没する略円弧状または略V字状または略台形状であること特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の屋根材。
  5. 棟側の縁部に略U字状または略V字状の先端嵌合部と、前記棟側嵌合部と前記立ち上がり部の間に、略S字状の中央嵌合部を有し、一方の屋根材の前記先端嵌合部と他方の屋根材の中央嵌合部が嵌合自在であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の屋根材。
  6. 前記凹部に、水密用の棒状体が配置されたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の屋根材。
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