JP4669136B2 - 破袋装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、内容物入り袋物の包材を破り、該包材と内容物を分別処理できるようにした破袋装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、内容物入り袋物を廃棄する場合、その包材を破り、内容物を取り出して分別廃棄すことが必要であり、このための種々の破袋装置が提案されている。その代表的な装置を図7に示す。これは横長状のドラム体71の一端側に投入口72を設け、該投入口72から投入した内容物入り袋物Fは、該ドラム体71内で軸方向に沿って軸支され、軸方向に対して直交状に回転する羽根車73と、該羽根車73に対向し、前記ドラム体71の上面内壁に螺旋状を呈するように突設した破袋リブ74との間で挟圧されて破袋され、破袋リブ74の螺旋に沿って他端側に向けて移送される。この移送の間に内容物F1 は前記ドラム体71の下面に設けた網部75よりドラム外に排出される一方、包材F2 はドラム体71の他端側に設けた包材排出口76よりドラム外に排出される。即ち、内容物入り袋物Fは、内容物F1 と包材F2 とが分別できるようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記破袋装置は、羽根車73と破袋リブ74との間で挟圧により内容物入り袋物を破袋することから、破袋リブ間の幅を狭くし過ぎると、羽根車との間で投入袋物を噛み込んでしまう事故が起こり得ることから、これを避けるために破袋リブ間の幅は広めに設定される。従って、投入袋物の形体が小さいとき(例えば、醤油入りの小袋)では、袋物が破袋リブ74の間隔をすり抜けてしまい、破袋できないことが起こり得た。
【0004】
また、上記破袋装置では、破られた包材から排出した内容物がドラム体71の内壁面や破袋リブ73間に付着することが避けられないが、この付着物の清掃が困難であったため、夏季の如く腐敗しやすい時期にあっては悪臭を発する虞があった。
【0005】
さらに、上記破袋装置では、前記投入口が、前記ドラム体71の一側面から羽根車73の側面の回転面を横切るように指向した投入通路に連通していたため、投入した内容物入り袋物が羽根車の回転面を横切れずに跳ね返され、作業者の衣服や顔を汚すような事故が生ずる虞があり得た。
【0006】
さらにまた、上記破袋装置では、羽根車73と破袋リブ74との挟圧にて内容物入り袋物Fを破袋するときに生ずる大きな破袋音を発するが、ドラム体の下面に設けた網部75より機外に漏れ出ることから、運転中に騒音が激しいという問題があった。
【0007】
本発明は、上記した種々の問題を解消するためのもので、その目的とするところは、内容物入り袋物が破袋リブの間隔をすり抜けてしまうような形体が小さいときでも、すり抜けさせないようにした破袋装置を提供することにある。また、他の目的は、破袋時に付着した内容物を簡易に清掃できる破袋装置を提供することにある。さらに、他の目的は、投入口より投入した内容物入り袋物が羽根車によって跳ね返されることのない破袋装置を提供することにある。さらにまた、他の目的は、ドラム体の下面の網部より破袋音が機外に漏れ出ないようにした破袋装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、一端側に内容物入り袋物の投入口、他端側に包材排出口をそれぞれ設けた横長状のドラム体と、該ドラム体内に軸方向に沿って軸支された羽根車と、該羽根車に対向し、前記ドラム体の上面内壁に螺旋状を呈するように突設した破袋リブと、前記ドラム体の下面に設けた網部とを備えた破袋装置において、前記破袋リブ間に破袋突子を設け、破袋リブのリブ間をすり抜けるような形体の袋物も確実に捕らえて破袋できるように構成した。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、前記ドラム体の上半分の少なくとも一部が、クラムシェル状に開放可能にし、ドラム体の内壁面や破袋リブ間に付着した内容物が簡易に洗い流して常に清潔に保てるように構成した。
【0010】
さらに、請求項3に記載の発明は、前記投入口が前記羽根車の回転方向と同方向を指向する投入通路に連通し、投入した内容物入り袋物が羽根車によって自然に引き込まれる方向に投入できるように構成した。
【0011】
さらにまた、請求項4に記載の発明は、前記網部がドラム体の下面に着脱可能に取り付けた集液を兼ねたカバー体で覆い、網部から漏れ出る騒音を確実に遮断できるように構成した。
【0012】
【発明の実施の態様】
以下、本発明の実施態様を添付の図1〜図6に基づいて説明する。図1は本願破袋装置の斜視図、図2は本願破袋装置の断面正面図、図3は本願破袋装置の平面図、図4は本願破袋装置の断面側面図、図5はドラム体の上半分をクラムシェル状に開放した状態を示す断面側面図、図6は内容物入り袋物を破袋・移送する羽根車と破袋リブとの関係を示す斜視図である。
【0013】
本願破袋装置1は、下端にキャスター2を備えた脚部3にて四方が支持された横長状のドラム体4を備えている。該ドラム体4はその端面4a、4b間に羽根車5の支軸6が挿通軸架されている。この羽根車5はドラム体4の上方(上方には限らない)に設置したモータ7にベルト連繋され、ドラム体4の軸方向に対して直交状に回転できるようになっている。
【0014】
前記ドラム体4の一端側の上面には内容物入り袋物Fの投入口8が設けられている。該投入口8はその立ち上がり部8′内に設置した投入通路9に連通している。該投入通路9は、図4の如く、投入口8より投入した内容物入り袋物Fが、前記羽根車5の回転方向(矢印方向)と同方向を指向するように、滑り板7a、7bを組合せて構成され、投入した袋物Fを、羽根車5により引き込まれるように投入できるようにし、跳ね返されることがないようにしている。また、投入通路9を構成する滑り板7a、7bの配置は作業者が手を引き込まれないようにするためにも寄与している。
【0015】
前記ドラム体4の上面内壁には、前記羽根車5に対向して破袋リブ10が螺旋状を呈するように複数条設けられている。該破袋リブ10はドラム体4の上面が外方へ三日月状に膨出された空間を利用して突設されている。このため、破袋リブ10は前記羽根車5と僅かな隙間を介して対峙し、投入袋物Fを羽根車5との間で挟圧して破袋できるようになっている。破袋後に内容物が流出した空の包材は羽根車5の風圧により破袋リブ10の螺旋に沿って他端側に向けて順次移送される。
【0016】
前記破袋リブ10と前記羽根車5とで破袋された内容物入り袋物Fから流出した内容物F1 はドラム体4の内面を伝って下面に集められ、網部11よりドラム外に排出される一方、空になった包材F2 は、ドラム体4の他端側に設けた包材排出口12よりドラム外に排出される。この包材排出口12から排出した包材は網状袋(図示せず)にて受け取られるようにする。
【0017】
前記ドラム体4の下面に設けた網部11は、打ち抜き板か、鋼線を直交状に編んだものが使用される。網目の大きさは内容物を入れた袋物Fの内容物によって適宜選択されるが、具体的には5mm以上が油膜や水膜を作らせないために有効である。なお、内容物がパンのような液状物でない場合には、前記羽根車5によって裏ごしされるような格好で網部11を強制通過することとなるので、前記羽根車5の端縁は少なくとも耐磨耗性に優れた素材(例えば特殊ゴム)で構成するとよい。
【0018】
前記隣接する破袋リブ10間の幅(ピッチ)Dは、投入袋物を羽根車5との間で噛み込まれる事故を避けるために広めに設定されているが、この幅Dをすり抜けるような小型の袋物をも確実に捕らえて破袋できるようにするために、破袋突子13を突設している。この破袋突子13は、例えば、破袋リブ10間に一個設置した場合には、破袋リブ10間において作られる螺旋通路は二分割され、二個設置した場合には、破袋リブ10間の螺旋通路は三分割されることとなる。従って、破袋突子13により何分割するかは破袋しようとする袋物の小ささを考慮して設定されるが、図3では、突子13を四個設置して破袋リブ10間の螺旋通路を五分割している。これは極めて小さいサイズの袋物をも確実に捕らえて破袋しようとするものである。
【0019】
なお、前記破袋突子13は、図3によれば、複数条の破袋リブ10の個々の条間の総て設置しているが、一つの条間のみに設置してもよい。また、該破袋突子13の設置位置は、破袋リブ10の流入側になっているが、この位置には限らない。さらに、破袋突子13の高さは、その設置位置における破袋リブ10の高さ以下であることは勿論である。さらにまた、破袋突子13の形態は図面では矩形状になっているが、破袋性があるならば、半円状でも三角状でも棒状でもその他の形状でもよい。また、破袋突子13の必要な端縁に鋭利な加工を施すこともある。
【0020】
前記ドラム体4は、その上半分の少なくとも一部4′が、図1及び図5の如くクラムシェル状(貝状)に開放可能になっている。これはドラム体4の内壁面や破袋リブ10間に付着した内容物(液など)を開放して水洗できるようにするためである。ここにクラムシェル状とは蝶番14を中心に開放するものをいう。この場合、開放端側は適当な形状の締め具15によって簡易にして確実に締め込みできるようになっている。なお、詳細には図示していないが、クラムシェル状に開放されるドラムの一部4′はドラムの本体部分に対して必要な重なり部分が作られてパッキング部材によりシールすることは必要である。
【0021】
前記網部11はドラム体4の下面に着脱可能に取り付けた集液を兼ねたカバー体16で覆われている。該カバー体16の最低部には集められた液等を排出する排出管17が設けられている。このカバー体16にて網部11を覆ったのは破袋時の騒音を遮断して漏らさないために有効であるが、該カバー体16は内容物が液体又は液状のものの場合以外は取り外され、網部11から落下する内容物を受け取るベルトコンベアー(図示せず)に代えることもあるから、カバー体16による騒音防止効果は内容物が液体又は液状のものの場合に限って認められるものであることは勿論である。
【0022】
本願破袋装置1は上述の如く構成したから、いま、ドラム体4の頂面に設置したモータ7を駆動して羽根車5を回転させ、ドラム体4の一端側の上面に設けた投入口8より内容物入り袋物Fを投入すると、内容物入り袋物Fは、羽根車5とドラム体4の上面内壁に設けた破袋リブ10との間で挟圧され破袋される。この場合、隣接する破袋リブ10間には破袋突子13が配設されているため、形体の小さい袋物をもすり抜けさせることなく確実に捕らえて破袋できる。
【0023】
また、前記投入口8は前記羽根車5の回転方向と同方向を指向するように設けた投入通路9に連通しているため、投入袋物Fは羽根車5の回転方向と同方向に引き込まれるように投入されるため、羽根車5により跳ね返されて作業者の衣服などが汚されることがない。
【0024】
このようにして、破袋リブ10と羽根車5とで破袋されると、これより内容物F1 が流出し、ドラム体4の内面を伝って下面に集められ、網部11より排出されてカバー体16により集液され排出管17にて回収される一方、空になった包材F2 は、ドラム体4の他端側に移送されて包材排出口12より網状袋(図示せず)にて次々と受け取られる。なお、前記カバー体16は網部11からの破袋時の騒音を遮断する。
【0025】
かくして、破袋(分別)作業が終了した後、ドラム体4の上半分の一部4′を開放すれば、その内壁面や破袋リブ間に付着した内容物は綺麗に水洗でき、夏季のような時期にあっても衛生的に保てるものである。
【0026】
【発明の効果】
以上の如く、本発明に係る破袋装置は、一端側に内容物入り袋物の投入口、他端側に包材排出口をそれぞれ設けた横長状のドラム体と、該ドラム体内に軸方向に沿って軸支された羽根車と、該羽根車に対向し、前記ドラム体の上面内壁に螺旋状を呈するように突設した破袋リブと、前記ドラム体の下面に設けた網部とを備えた破袋装置において、前記破袋リブ間に破袋突子を設けたことを特徴としているから、破袋リブのリブ間をすり抜けるような形体の小さな袋物も確実に捕らえて破袋できるという優れた効果を奏するものである。
【0027】
また、請求項2に記載の発明に係る破袋装置は、前記ドラム体の上半分の少なくとも一部が、クラムシェル状に開放可能にしたことを特徴としているから、ドラム体の内壁面や破袋リブ間に付着した内容物が簡易に洗い流しでき、従って、常に清潔に保てるという優れた効果を奏するものである。
【0028】
さらに、請求項3に記載の発明に係る破袋装置は、前記投入口が前記羽根車の回転方向と同方向を指向する投入通路に連通したことを特徴としているから、投入した内容物入り袋物が羽根車によって自然に引き込まれ、跳ね返されて作業者の衣服や顔を汚す事故の発生を防ぐことができるという優れた効果を奏するものである。
【0029】
さらにまた、請求項4に記載の発明に係る破袋装置は、前記網部がドラム体の下面に着脱可能に取り付けた集液を兼ねたカバー体で覆ったことを特徴としているから、網部から漏れ出る騒音を確実に遮断できるという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願破袋装置の斜視図である。
【図2】 本願破袋装置の断面正面図である。
【図3】本願破袋装置の断面側面図である。
【図4】 本願破袋装置の斜視図である。
【図5】 ドラム体の上半分の一部をクラムシェル状に開放した状態を示す断面側面図である。
【図6】内容物入り袋物を破袋・移送する羽根車と破袋リブとの関係を示す斜視図である。
【図7】 従来型の破袋装置の一部切欠斜視図である。
【符号の説明】
1 本願破袋装置
2 キャスター
3 脚部
4 ドラム体(横長)
4a、4b ドラム体の端面
4′ ドラムの一部
5 羽根車
6 支軸
7 モータ
7a、7b 滑り板
8 投入口
8′ 立ち上がり部
9 投入通路
10 破袋リブ
11 網部
12 包材排出口
13 破袋突子
14 蝶番
15 締め具
16 カバー体
17 排出管
F 内容物入り袋物
F1 内容物
F2 包材
71 ドラム体
72 投入口
73 羽根車
74 破袋リブ
75 網部
76 包材排出口

Claims (4)

  1. 一端側に内容物入り袋物の投入口、他端側に包材排出口をそれぞれ設けた横長状のドラム体と、該ドラム体内に軸方向に沿って軸支された羽根車と、該羽根車に対向し、前記ドラム体の上面内壁に螺旋状を呈するように突設した破袋リブと、前記ドラム体の下面に設けた網部とを備えた破袋装置において、前記破袋リブ間に破袋突子を設けたことを特徴とする破袋装置。
  2. 前記ドラム体の上半分の少なくとも一部が、クラムシェル状に開放可能になっていることを特徴とする請求項1に記載の破袋装置。
  3. 前記投入口が、前記羽根車の回転方向と同方向を指向する投入通路に連通していることを特徴とする請求項1又は2に記載の破袋装置。
  4. 前記網部が、ドラム体の下面に着脱可能に取り付けた集液を兼ねたカバー体で覆ったことを特徴とする請求項1〜3のうちの1に記載の破袋装置。
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