JP4668772B2 - ディスクブレーキ用板金製サポートの製造方法 - Google Patents
ディスクブレーキ用板金製サポートの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4668772B2 JP4668772B2 JP2005339695A JP2005339695A JP4668772B2 JP 4668772 B2 JP4668772 B2 JP 4668772B2 JP 2005339695 A JP2005339695 A JP 2005339695A JP 2005339695 A JP2005339695 A JP 2005339695A JP 4668772 B2 JP4668772 B2 JP 4668772B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- portions
- rotor
- support
- locking
- pair
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
Description
即ち、切削加工の為に、加工に要する時間が長くなり、しかも、切削加工時に切削屑が生じる。又、切削加工により係止溝を形成する為、上記各突出板部23、23の先端部でこれら各係止溝を形成した部分の厚さが小さくなる。この為、これら各突出板部の厚さを強度確保の面から十分に大きくする為には、上記各係止溝の深さをあまり深くする事はできない(各係止溝が浅くなる)。この為、切削加工により係止溝を形成する場合に、アウタパッド5aに設けた鉤部と係止溝との引っ掛かり部分の、ロータ1の径方向に関する長さ(引っ掛かり代)を十分に確保しつつ、各突出板部23、23の強度を十分に確保する事は難しい。しかも、切削加工により上記係止溝を形成する場合、圧延により得られた鋼板等の板金の繊維状組織の流れである、所謂ファイバーフローが途中で切断されてしまう。この為、各突出板部の強度を十分に確保する事が更に難しくなってしまう。
尚、本発明に関連する先行技術文献として、特許文献1の他に、特許文献2〜4がある。
そして、本発明のディスクブレーキ用板金製サポートの製造方法にあっては、板金を打ち抜く事により形成した、基板部と、この基板部の周方向両端部に互いに同方向に延出する1対の腕部とを備えた素板の各腕部を曲げ加工する事により、1対ずつの連結板部と突出板部とを構成した後、これら各突出板部の先端部を、上記径方向外方に曲げ加工する事により、上記各突出板部の先端部に上記各係止部となる部分を形成する。次いで、これら各係止部となる部分を上記径方向両側から圧縮する様に加圧する事により、これら各係止部となる部分の径方向に関する長さが短くなる様にこれら各係止部となる部分を塑性変形させて、上記各係止部を形成する。
尚、本明細書及び特許請求の範囲で、「周方向」とは、特に断らない限り使用時でのロータの周方向に対応する方向を言い、同じく「軸方向」とは、特に断らない限り使用時でのロータの軸方向に対応する方向を言い、同じく「径方向」とは、特に断らない限り使用時でのロータの径方向に対応する方向を言う。
即ち、各突出板部の先端部をロータの径方向外方に対応する方向に曲げ加工する事により、各突出板部の先端部に係止部又は係止部となる部分を形成する為、これら各係止部を形成する為に切削加工を行なう必要がなくなる。この為、圧延により得られた鋼板等の板金の繊維状組織の流れである、ファイバーフローが途中で切断されずに済む。又、各突出板部の先端部の厚さが過度に減少する事を防止できる。従って、サポートのアウタ側端部の強度が低下する事を防止できる。しかも、突出板部の先端部の厚さを十分に確保しつつ、アウタパッドの周方向端部と係止部との引っ掛かり代を十分に大きくできる。又、切削加工により係止部を形成する場合に比べて加工時間を短くできる。又、曲げ加工の際に各突出板部の端部を型で抑える事で、各係止部の必要な寸法精度を、より確保し易くなる。又、本発明によれば、係止部の加工時に切削屑が生じない。
(2) これら両係止部25、25の内側面(互いに対向する側面)同士の間隔B(図1)
(3) 1対の鉤部28、28の先端縁65、65同士の間隔C(図3)
(4) プレッシャプレート8aの本体部分のうちで各先端縁65、65が対向する部分の間隔D(図3)
これら(1)〜(4)に示した間隔A〜Dを、A<C、且つ、B>Dと規制している。 但し、間隔A、C同士の差、間隔B、D同士の差は、それぞれ僅かずつとし、間隔A、C同士の差は規定値よりも僅かに小さくし、間隔B、D同士の差は、この規定値よりも僅かに大きくしている。勿論、ロータ1回出側の係止部25が、軽制動時に回入側の係止部25よりも先に制動トルクを支承する様に、間隔A、C同士の差を規定値よりも僅かに大きくし、間隔B、D同士の差を規定値よりも僅かに小さくしても良い。
即ち、本例の場合には、前記第一のプレス加工で、各突出板部23、23の先端部をロータ1の径方向外方に対応する方向に曲げ加工する事により、各突出板部23、23の先端部に係止部25、25となる部分である、曲げ部49、49を形成する為、これら各係止部25、25を形成する為に切削加工を行なう必要がなくなる。この為、圧延により得られた鋼板等の板金の繊維状組織の流れである、ファイバーフローが途中で切断されずに済む。又、各突出板部23、23の先端部の厚さが過度に減少する事を防止できる。従って、サポート19のアウタ側端部の強度が低下する事を防止できる。しかも、各突出板部23、23の先端部の厚さを十分に確保しつつ、アウタパッド5aの周方向端部に設けた鉤部28、28と係止部25、25との引っ掛かり代を十分に大きくできる。又、切削加工により係止部を形成する場合に比べて加工時間を短くできる。又、本例によれば、上記係止部25、25の加工時に切削屑が生じない。
2 サポート
3 キャリパ
4a、4b ガイドピン
5a アウタパッド
5b インナパッド
6 シリンダ部
7 ピストン
8a、8b プレッシャプレート
9 キャリパ爪
10a、10b ライニング
11 連結部
13a 基板部
14a 腕部
15 係止溝
17 第一のねじ孔
18 第二のねじ孔
19 サポート
20 素板
21 係止突部
22 連結板部
23 突出板部
24 インナパッド支持部
25 係止部
26 溝部
28 鉤部
29 曲げ加工装置
30 第一の上型
31 第一の下型
32 第二の上型
33 第二の下型
34 基台
35 弾性部材
36 脚部
37 支持部分
38 第一の傾斜面
39 第二の傾斜面
40 傾斜面
41 載置面
42 受け部材
43 平坦面
44 中間素材
45 上型ダイ
46 下型パッド
47 基台
48 下型ダイ
49 曲げ部
50 第二中間素材
52 第三中間素材
53 第一の壁部
54 第二の壁部
55 突部
56 凹部
57 凹部
59 上型
60 下型
61 段部
62 上側面
63 基台
64a、64b 下型ガイド部
65 先端縁
66 R部
67 R部
68 溝部
69 脚部
70 空間
71 溝部
Claims (1)
- 車輪と共に回転するロータの両側にアウタパッドとインナパッドとを軸方向に変位自在に支持すると共に、これら両パッドを上記ロータの両側面に押し付ける為のキャリパをこのロータの軸方向に関する変位自在に支持し、車体に取り付ける為にこのロータの一方の側に隣接して設けた基板部と、この基板部に上記インナパッドを支持する為に形成されたインナパッド支持部と、この基板部の周方向両端部から上記ロータの外周縁部を越えて他方の側に伸びた1対の連結板部と、これら両連結板部の先端部から互いに近づき合う方向に延出された1対の突出板部と、これら各突出板部の先端部から径方向外方に折れ曲がった1対の係止部とを備えたディスクブレーキ用板金製サポートの製造方法であって、
板金を打ち抜く事により形成した、基板部と、この基板部の周方向両端部に互いに同方向に延出する1対の腕部とを備えた素板の各腕部を曲げ加工する事により、1対ずつの連結板部と突出板部とを構成した後、これら各突出板部の先端部を上記径方向外方に曲げ加工する事により、上記各突出板部の先端部に上記各係止部となる部分を形成し、次いで、これら各係止部となる部分を上記径方向両側から圧縮する様に加圧する事により、これら各係止部となる部分の径方向に関する長さが短くなる様にこれら各係止部となる部分を塑性変形させて、上記各係止部を形成するディスクブレーキ用板金製サポートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005339695A JP4668772B2 (ja) | 2005-11-25 | 2005-11-25 | ディスクブレーキ用板金製サポートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005339695A JP4668772B2 (ja) | 2005-11-25 | 2005-11-25 | ディスクブレーキ用板金製サポートの製造方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007146913A JP2007146913A (ja) | 2007-06-14 |
JP2007146913A5 JP2007146913A5 (ja) | 2008-12-18 |
JP4668772B2 true JP4668772B2 (ja) | 2011-04-13 |
Family
ID=38208557
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005339695A Expired - Fee Related JP4668772B2 (ja) | 2005-11-25 | 2005-11-25 | ディスクブレーキ用板金製サポートの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4668772B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002295538A (ja) * | 2001-03-28 | 2002-10-09 | Akebono Brake Ind Co Ltd | ディスクブレーキ用板金製サポートとその製造方法 |
-
2005
- 2005-11-25 JP JP2005339695A patent/JP4668772B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002295538A (ja) * | 2001-03-28 | 2002-10-09 | Akebono Brake Ind Co Ltd | ディスクブレーキ用板金製サポートとその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007146913A (ja) | 2007-06-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3857300B1 (ja) | ディスクブレーキ・パッド、パッド用裏金、及びパッド用裏金の製造方法 | |
KR101114645B1 (ko) | 프레스 성형품, 프레스 성형품의 제조 방법 및 제조 장치 | |
JP6474387B2 (ja) | 自動車、特に商用車のキャリパ式ディスクブレーキ及びこのようなブレーキの押さえ装置 | |
CN102362088A (zh) | 带改善间隙的弹簧装置的部分衬片式盘式制动器及弹簧装置 | |
JP2006322571A (ja) | フローティングキャリパ型ディスクブレーキ | |
JP2008296252A (ja) | プレス成形品、プレス成形品の製造方法および製造装置 | |
KR100540842B1 (ko) | 자동차용 디스크 브레이크의 패드스프링 제작 방법 | |
JP4668772B2 (ja) | ディスクブレーキ用板金製サポートの製造方法 | |
US20110180359A1 (en) | Progressively stamped clip-on noise damping shim for friction assembly, and method and apparatus for producing clip-on noise damping shim | |
JP2007010072A (ja) | フローティングキャリパ型ディスクブレーキ | |
JP4587913B2 (ja) | ディスクブレーキ用板金製サポートの製造方法 | |
EP4069990B1 (en) | Blank optimized brake slide clip with active retraction element | |
JP2002295538A (ja) | ディスクブレーキ用板金製サポートとその製造方法 | |
JP4877756B2 (ja) | ディスクブレーキ用板金製サポートの製造方法 | |
JP4656069B2 (ja) | パッドスプリングおよびパッドスプリングの取付方法 | |
JP2010121721A (ja) | フローティングキャリパ型ディスクブレーキ | |
JP5153543B2 (ja) | ディスクブレーキ用板金製サポートの製造方法 | |
JP2007144508A (ja) | ディスクブレーキ用金属板製サポートの製造方法 | |
JP2007211873A (ja) | ディスクブレーキ用金属板製サポートの製造方法 | |
JP2007198588A (ja) | ディスクブレーキ・パッド、パッド用裏金、及びパッド用裏金の製造方法 | |
JP2007211806A (ja) | ディスクブレーキ | |
US6666314B2 (en) | Thrust plate assembly for a friction clutch | |
CN218882843U (zh) | 一种汽车用新型固定钳压簧机构 | |
JPH08303493A (ja) | ディスクブレーキのパッドスプリング | |
JP2002155977A (ja) | ディスクブレーキ用パッドクリップ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20070606 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081030 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081030 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100514 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100518 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100706 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110111 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110113 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |