JP4667929B2 - 高電流パルス現象用のエミション顕微鏡装置およびその動作させる方法 - Google Patents

高電流パルス現象用のエミション顕微鏡装置およびその動作させる方法 Download PDF

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Description

本発明は、集積回路におけるピコ秒イメージ化回路解析に関し、より詳しくはコンピュータ・チップ中のラッチアップ、静電気放電(ESD)およびパワー・バスのロバスト性(robustness)の評価に関する。
第2に、本発明は、伝送ラインのパルスのピコ秒イメージ化回路解析ツール用の装置および方法に関し、より詳しくはコンピュータ・チップ中のパルス化した電圧、電流および光子放出の特徴付けのための装置および方法に関する。
第3に、本発明は、集積回路における電気熱(electrothermal)回路シミュレーションからのPICA(PicosecondImaging Circuit Analysis;ピコ秒イメージ化回路解析)のエミュレーションに関し、より詳しくはコンピュータ・チップ中の高電流電気熱現象の評価に関する。
本発明によれば、光学的測定用の時間スケールは、ピコ秒またはその複数倍のどれかになることがあることに留意されたい。
集積回路中の電子構成要素が内部構造とともにますます小さくなるにつれて、ラッチアップによって電子構成要素が完全に破壊される、または何らかの程度損なわれるリスクが増加している。詳しく言うと、多くの集積回路は、ラッチアップによる損傷を非常に受けやすい。破壊的または破局的損傷を生じる高電流状態が関与するラッチアップは、通常、PNPN構造またはシリコン制御整流器(SCR;silicon controlled rectifier)構造の創出、またはその起動(initiation)と考えられている。PNPN構造は、意図的に設計され、あるいは意図せずにPNPN構造が構造間に形成された結果である。ラッチアップは、周辺回路または内部回路内で、一回路(回路内)または複数の回路間(回路間)で起こり得る。ラッチアップは、電子工業界にとってクリティカルな問題になっている。デバイス故障は、必ずしもただちに破局的というわけではない。デバイスは、しばしば、わずかだけ弱くなるが、通常の動作ストレスに対してより耐えがたくなり、その弱さのため信頼性問題が起きることがある。ラッチアップは、交差結合(cross-coupled)したPNPトランジスタとNPNトランジスタの等価回路ができることによって引き起こされる。
正のフィードバックが、PNPトランジスタとNPNトランジスタの間に起こる。ベース領域とコレクタ領域が交差結合した場合、一方のデバイスから電流が流れて、他方のデバイスを創出(initiation)させる。そのようなPNPおよびNPNの要素は、他の回路要素の拡散部のどこにでも、または注入領域(たとえば、PチャネルMOSFET、NチャネルMOSFET、抵抗器など)、あるいは実際のPNPバイポーラ・トランジスタおよびNPNバイポーラ・トランジスタ中に存在し得る。
図1は、P型にドープされたシリコン基板18を含み、その中にN型ウェル8が形成された、従来技術によるCMOSFETデバイス7を示す。この図では、N+型にドープされたコンタクト領域10と、P型にドープされたソース/ドレイン拡散領域12の一方とがN型ウェル中に形成されている。P+型ドープ・コンタクト領域16と、N+型ソース/ドレイン拡散領域14の一方とがP型ドープ基板18中に形成されている。N+型ドープ・コンタクト領域10は、ライン10Cによって電源電圧VDDに接続され、P+型ドープ・コンタクト領域16は、ライン16Cによって基準電位VSSに接続されている。ライン12Cは、P+型ドープ拡散領域12に接続され、ライン14Cは、N+型ドープ拡散領域14に接続されている。
たとえば、図1のデバイス7などのCMOSデバイスでは、望ましくない寄生(parastic)PNPN構造が、P型ドープ基板18中のN型ウェル8中にP型拡散領域とともに形成される。寄生PNPNの場合、N型ウェル8および基板領域18には、領域間のラッチアップ電流の交換が本来的に関与する。ラッチアップをトリガーする条件は、寄生PNPバイポーラ・トランジスタおよび寄生NPNバイポーラ・トランジスタの電流ゲインと、これらの寄生バイポーラ・トランジスタのエミッタ領域とベース領域の間の抵抗値との関数である。この関数は、N型ウェル8および基板領域18に本質的に影響を与える。ラッチアップの感度は、間隔(たとえば、寄生NPNバイポーラ・トランジスタのベース幅および寄生PNPバイポーラ・トランジスタのベース幅)と、寄生トランジスタの電流ゲインと、基板抵抗値および間隔と、ウェル抵抗値および間隔との関数である。分離領域も、テクノロジーのラッチアップ感受性に対してある役割を果たす。
ラッチアップ許容度のスケーリングは、ドーピング濃度およびテクノロジーのスケーリング特性の関数である。ノイズを低減する一般的な解決策は、ウェルおよび基板の抵抗値を小さくすることである。
内部回路および周辺回路では、ラッチアップおよびノイズは、どちらも問題である。ラッチアップおよびノイズは、オーバーシュートおよびアンダーシュート現象によって基板中に引き起こされる。これらは、CMOS外部ドライバ回路、レシーバ・ネットワークおよびESDデバイスによって生成される。CMOS入出力回路中では、アンダーシュートおよびオーバーシュートは、基板中に注入現象を生じさせ得る。したがって、PチャネルMOSFETおよびNチャネルMOSFETは、ともに基板中に注入現象を生じさせ得る。オーバーシュートまたはアンダーシュートによる注入がその中で起こる回路で同時にスイッチングが起こると、基板中に注入を引き起こし、それによってノイズ注入およびラッチアップ条件が生じる。パス・トランジスタ、抵抗器要素、試験機能部、過電圧(overvoltage)誘電制限回路、ブリード(bleed)抵抗器、キーパー・ネットワーク(keeper networks)および他の要素などこれらの回路中の補助要素は、基板中に注入を起こし得る。入力パッドに接続されたESD要素も、ノイズ注入およびラッチアップを起こし得る。ノイズ注入およびラッチアップを起こし得るESD要素には、MOSFET、PNPN SCR、ESD構造、P+型/N−型ウェル・ダイオード、N−型ウェル−基板ダイオード、N+型拡散ダイオードおよび他のESD回路が含まれる。ESD回路は、基板中へのノイズ注入およびラッチアップの一因になり得る。
高速のデータ速度による伝送、光学的相互接続、無線および有線の市場の成長に伴い、混成信号および無線周波数(RF)の用途および要求の幅が広くなっている。どの応用分野でも、広い範囲の電源条件、いくつかの独立した電力領域および回路性能目標を有する。互いに異なる電力領域が、集積チップ上のディジタル、アナログおよび無線周波数(RF)機能ブロック毎に設けられる。システム・オン・チップ(SOC)では、様々な回路およびシステム機能が共通のチップ基板中に集積される。
ラッチアップによって、ESDネットワーク、入出力回路およびパワー・バスの相互作用、ならびにチップ基板およびアーキテクチャーの相互作用が引き起こされる。ラッチアップは、ESD要素または入出力回路によって開始またはトリガーされる。ラッチアップが起きたとき、故障プロセスがそのときは観察されず、電流経路がどうであり、寄生トランジスタなど創出およびその起動(initiation)過程が何であり、関与する要素が何であるかは、明らかでない。ESDネットワークの場合、電流が増加したとき、動作モードが何であり、その応答が何であるかは明らかでない。ESD故障を観察する際も、故障後、ESDまたは入出力回路のどちらが先に故障したのか言うことは難しい。やはり時間領域での解析を行うことによって、故障プロセスの可視化が可能になる。
RF信号が大きくなるにつれて発振しやすくなる、RF CMOS、BiCMOS、BiCMOS SiGeおよびアナログの用途でのRF応用例では、RF回路およびESDが故障すると、要素が破壊される可能性がある。回路を破壊できるRF信号レベルに関し正または負の振動ピークを知ると、RF回路がどのように故障するのかについての理解が可能になる。光子放出評価プロセスを使用することによって、故障をもたらす要素を同定することができる。
半導体故障メカニズムを解析し、その光の発生源を評価する場合、順方向バイアスと逆方向バイアスのどちらが構造に加えられているのか、構造が低電界と高電界のどちらを発生しているのかを識別することは有益である。これは、アバランシェ現象から生じる光子放出とは区別して、再結合による放出を理解するのに重要である。
高電流パルス試験は、パルス・モード下で電子構成要素を評価するのに有益である。電流および電圧の評価には、構成要素の電流および電圧を捕捉できるシステムが必要である。したがって、パルス条件下で電圧および電流を理解するために、試験システムで電圧および電流を測定できることが重要である。パルス化された電圧および電流の測定値からデバイス中の端子電流を得ることができる。
光子は、構造から放出される。光子放出の空間密度および時間的変化を解析することによって、電流がどのように構造中に分布するのかの理解が可能になる。DC電圧源を使用した光子放出によって、光子放出を測定するDC方法が提供される。
PICA(ピコ秒イメージ化回路解析)は、これまでCMOS回路のスイッチング動作を観察するために使用され、「CMOS回路の内部スイッチングおよび他の動的パラメータを測定する非浸入性光学的方法(Noninvasive Optical Method for Measuring Internal Switching andOther Dynamic Parameters of CMOS Circuits)」と題する米国特許第5,940,545号に記載されている。この米国特許に本明細書の内容は関連する。光子放出用のパルス電圧およびパルス電流、ならびにPICAを提供することができ、空間および時間中に一時的にマッピングする試験システムおよび方法があれば、電子構成要素に対して利用される高電流パルス方法が可能になる。
非通電のチップ中にパルス列(pulse train)の高電流を加えて高電流現象を発生させ、それから生じる光子放出を評価するための新ツールが、開発された。その動機は、ラッチアップ、ESDまたは高電流の他の問題点などの高電流現象を評価することであった。
このツールは、光子放出を視覚化する可視化機能を提供することによって、空間および時間における放出を示す。この新ツールは、空間および時間における放出を監視し、故障、障害および望ましくない状態のトリガーを決定する能力を有する。
この方法に伴う難点は、放出が直観的でないことであり、回路シミュレーションによってこの機能をエミュレートする手段が有益になる。
したがって、本発明は、光子放出を視覚化するマッピングをエミュレートする手段を提供し、過渡的光子放出ツールから実際に得られる光子放出信号の予測的および直観的な解釈を可能にするものであると定義される。
米国特許第5,940,545号
本発明の一目的は、ラッチアップ耐性を改善し、一時的なプロセス中のラッチアップの評価ができる方法を提供することである。
本発明の別の目的は、過渡的ラッチアップ耐性を評価し、ラッチアップの動的な評価ができる方法を提供することである。
本発明の別の目的は、ESDロバスト性を評価し、大きくなる電流レベルの関数としてESDデバイスの応答の評価ができる方法を提供することである。
本発明の別の目的は、パワー・バスおよびグラウンドのロバスト性を評価し、大きくなる電流レベルの関数としてパワー・バス設計の弱点を評価できる方法を提供することである。
本発明の別の目的は、故障を生じるRFパワーを評価する方法を提供することである。
本発明は、ラッチアップ保護、ESD、パワー・バスおよびそれらの基板分布、ならびに動的パルスまたはAC変動に対するこれらの経時的相互作用を評価するための構造、方法および装置を提供する。この方法および装置は、改善されたラッチアップ耐性回路およびノイズ低減システムの同時合成を対象とする。
本発明の一目的は、時変信号に対する電流、電圧、光子放出の強度および空間的分布の測定を可能にする装置および方法を提供することである。
本発明の一目的は、パルス現象の際、電流、電圧、および光子放出の強度および空間の分布の測定ができる装置および方法を提供することである。
本発明は、電流、電圧および光子放出分布を評価するための構造、方法および装置を提供する。
本発明の一目的は、デバイス・シミュレーションから光子放出を予測して、空間および時間における光子マッピングを実現することである。
本発明の別の目的は、電気熱デバイス・シミュレーションから光子放出を予測して空間および時間における光子マッピングを実現し、かつ回路およびチップ基板中の自己発熱および熱効果を取り扱う方法を提供することである。
本発明の別の目的は、シミュレートした光子放出マップを実際の放出マップと比較するために、電気熱デバイス・シミュレーションから光子放出を予測して、空間および時間においてマッピングする過渡的ピコ秒イメージ化回路解析ツールをエミュレートした空間および時間における光子マッピングを実現することである。
本発明の一目的は、光子放出を同定することによって過渡的ピコ秒イメージ化回路解析ツールから構造に関連した電流値および電圧値を予測し、回路または半導体チップ中の電流および電圧状態を予測する逆の方法を提供することである。
本発明のもう1つの目的は、光子放出を同定することによって過渡的ピコ秒イメージ化回路解析ツールから構造に関連した電流値および電圧値を予測し、回路または半導体チップ中の電流および電圧の状態を予測する逆の方法を提供することであり、そのマッピングを電気熱シミュレーション・ツールの結果と比較する。
本発明の一目的は、エミション顕微鏡(photon EmissionMicroscopy:PEM)を利用して高電流における電気的状態を抽出する方法を提供することである。
最後に、本発明の一目的は、高電界領域中で生じる電子正孔対の放射性再結合(recombination)とホット電子の弛緩または緩和(relaxtion)を、光学的フィルタを使用して実験的に区別できる方法を提供することである。
本発明によれば、PICA(ピコ秒イメージ化回路解析)/高電流源システムを動作させる方法が提供される。この方法は、高電流パルス源から被試験デバイス(Device Under Test:DUT)にパルスを加えるステップと、光検出器手段を使用してDUTからの光子放出を検出するステップと、光検出器手段から信号を受け取り、DUTからの光子放出をマッピングするステップと、データ処理手段を使用して光子放出をDUTの具体的な特徴と関連付けるステップとを含む。この方法は、高電流源手段を使用して、その振幅が経時的に大きくなるパルス列を生成するステップを含むことが好ましく、なおパルス列は、周期的または非周期的である。このパルス列は、人体モデル(HBM;HumanBody Model)、機械モデル(MM;Machine Model)、帯電デバイス・モデル(CDM;Charged Device Model)、逆帯電デバイス・モデル(RCDM;ReverseCharge Device Model)、ソケット付きデバイス・モデル(SDM;Socketed Device Model)、帯電ケーブル放電事象(CDE;Chargedcable Discharge Event)および伝送ライン・パルス(TLP;Transmission Line Pulse)からなる群から選択されたESD(静電放電)事象であることが好ましい。
この方法は、以下のステップを含むことが好ましい。DUT中の電流を測定するための電流プローブを設ける。DUT中の電圧を測定するための電圧プローブを設ける。デバイスを評価するための漏れ(leakage)測定手段を設ける。デバイスから光子を経時的に収集するプロセスを提供する。放出データが十分(adequate)に確立された後、高電流パルス源の振幅を1段毎に増大させる機能を設ける。放出をチップ・マップ上に視覚化するためのCAD(コンピュータ支援設計)システムを設ける。電圧、電流、漏れおよびデバイスからの光子放出を記憶する手段を設ける。電圧、電流、漏れおよび光子測定値を平均化する手段を設ける。光子強度を空間的に視覚化する手段を設ける。電圧、電流、漏れおよびデバイスからの光子放出測定値をプロットする手段を設け、それによって高電流パルスおよび光子放出解析が実現される。
本発明の別の態様によれば、以下のステップを含む、半導体チップの光子放出および高電流ロバスト性を評価する方法が提供される。半導体チップのパッドに電気信号を供給する。チップへのDC電圧レベルの電源を除去してチップを非通電状態にセットする。所定のパルス電流量毎に固定のパルス幅と固定の立上り時間および立下り時間とを有するパルスを発生させて、半導体チップのパッド中に加えるためのパルス列源を設ける。半導体チップからの光放出を第1の周波数範囲のフィルタでフィルタリングすることによって、フィルタリングされた光放出をもたらす。そのフィルタリングされた光放出を収集し、解析用に十分な大きさの信号を提供するのに適したパルス数を決定する。パラメータの変移(shift)または破壊(destruction)を評価するために、半導体チップの機能性を評価する。半導体チップが破壊されるまで、パルス列の電流量を増加させ、前述のステップを繰り返し、第2のフィルタ周波数範囲についても上記のステップをすべて繰り返す。パルス列源は、複数のパルス幅を有したパルスを供給し、複数の立上り時間を有するパルスを供給し、フィルタを使用して電子正孔対再結合を測定し、フィルタを使用してアバランシェ降伏を測定し、フィルタがrg780およびbg39であることが好ましい。
本発明の別の態様によれば、本方法は、以下のステップによって、ピコ秒イメージ化回路解析/高電流源システムおよびエミュレータを提供する。高電流パルス源を設ける。経時的に光子を収集するプロセスを提供する。放出データが十分に確立された後、高電流パルス源の振幅を1段毎に増加させる機能を設ける。放出をチップ・マップ上に視覚化するためのCAD(コンピュータ支援設計)システムを設ける。電気熱回路シミュレーションを設ける。光子放出率を生成する後処理プロセッサを設ける。経時的に光子を収集するプロセスからエミュレートしたマッピングする手段を設け、実際の光子マッピングとエミュレートした光子マッピングとの比較機構を設ける。
本発明の別の態様によれば、ピコ秒イメージ化回路解析/高電流源システムを動作させるためのコンピュータ可読のプログラム・コードをその中に実装したコンピュータ使用可能な媒体を含む、コンピュータ・プログラム製品が提供される。このプログラム製品は、以下のものを含む。
a)高電流パルス源を提供するように構成されたプログラム・コード。
b)光検出器手段を使用して、DUT(被試験デバイス)からの光子放出を検出するように構成されたプログラム・コード。
c)前記光検出器手段から信号を受け取り、前記DUTからの光子放出をマッピングするように構成されたプログラム・コード。
d)データ処理手段を使用して前記光子放出と前記DUTの具体的特徴とを関連付けるように構成されたプログラム・コード。
プログラム・コードは、高電流源手段を動作させて、その振幅が経時的に大きくなるパルス列(pulse train)を生成するように構成されることが好ましく、プログラム・コードは、そのパルス列が周期的または非周期的になるように構成される。コンピュータ・プログラム製品は、構成されたプログラム・コードを含むことが好ましく、このパルス列が、人体モデル(HBM)、機械モデル(MM)、帯電デバイス・モデル(CDM)、逆帯電デバイス・モデル(RCDM)、ソケット付きデバイス・モデル(SDM)、帯電ケーブル放電事象(CDE)および伝送ライン・パルス(TLP)からなる群から選択されたESD(静電放電)事象である。
本発明の別の態様によれば、以下の特徴を含むピコ秒イメージ化回路解析/高電流源解析装置が提供される。パルスをDUT(被試験デバイス)に加えるための高電流源手段を設ける。光検出器手段が、DUTから光子放出を検出する。データ取得回路は、DUTからの光子放出をマッピングするために、光検出器手段から信号を受け取る。データ処理手段は、光子放出をDUTの具体的特徴に関連付けるために、データ取得回路に接続されている。高電流源手段は、その振幅が経時的に大きくなるパルス列を生成することが好ましく、そのパルス列は周期的または非周期的である。そのパルス列は、人体モデル(HBM)、機械モデル(MM)、帯電デバイス・モデル(CDM)、逆帯電デバイス・モデル(RCDM)、ソケット付きデバイス・モデル(SDM)、帯電ケーブル放電事象(CDE)および伝送ライン・パルス(TLP)からなる群から選択されたESD(静電放電)事象であることが好ましく、光子放出と故障を生じるパワーを関連付けるためのアルゴリズムが提供される。
本発明の別の態様によれば、パルス源と、そのパルス源から伝送ライン・ケーブル中に接続された高電圧スイッチを有する構造への伝送ライン・ケーブルと、オシロスコープと、電流プローブと、電圧プローブと、漏れ測定源と、光検出器アレイと、光検出器アレイからのデータ、およびオシロスコープの電圧、電流信号および漏れ測定値を含むデータを収集するために接続されたデータ取得システムと、光子放出を経時的に視覚化する手段とを含む、高電流パルス電気およびピコ秒イメージ化回路解析装置が提供される。
本発明によれば、ピコ秒イメージ化回路解析/高電流源解析装置をエミュレートするための代替装置が提供される。高電流源は、パルス列を形成する。収集源は、光子放出を評価する。チップのマッピングを視覚化するためのCADシステムが設けられる。電気熱回路シミュレータ、回路シミュレータから光子放出を計算するための後処理システム、および後処理システムからエミュレートした光子放出を視覚化するための第2のCADシステムも設けられる。光子放出から第1のCADシステムによって得られた実際の光子放出マップと、エミュレートした光子放出から第2のCADシステムによって得られたマップを比較する比較機構システムが設けられることが好ましい。好ましくは、このシステムが第1および第2のCADシステムのための放出エネルギー用フィルタを提供し、第3のCADシステムが、光子放出マッピングから所与のノード上の電流および電圧を計算し、その結果を電気熱回路シミュレーションと比較する手段を提供する。
前述および他の目的、態様および利点は、図面を参照して行う本発明の好ましい実施形態について以下の詳細な説明からよく理解されよう。
ここで図面、より具体的には図2を参照すると、本発明を実施することができる代表的な環境下で伝送ライン・パルス(TLP)が供給されるPICA(ピコ秒イメージ化回路解析)ツールを含む、本発明によるシステム17の概略ブロック図が示してある。PICAシステム17は、PICAイメージ化システム18と、PICAタイミング・システム28とを含む。DUT(被試験デバイス)が、そのラッチアップ条件の評価を得るためにシステム17によって試験される。DUTは、集積回路チップ・デバイスを含み、このデバイスは、最初通電状態(powered state)である。パルス列のパルスの大きさを経時的に大きくできる高電流パルス源56を使用する。このプロセス中で3種類の試験を評価する。これらの試験は、パワー網(powergrid)、基板および信号ピンに関連したものである。パルスの大きさは、本来の電源電圧レベルより小さい大きさから始める。
図2に示すこのシステムは、オシロスコープ63と、コンピュータ75と、高電流パルス源56とを含むパルス源98を含み、オシロスコープ63はコンピュータ75に入力を提供し、コンピュータ75は高電流パルス源56に入力を提供する。高電流パルス源56は、出力部を有するプログラム可能なパルス源を含む。この出力部は、伝送ライン・ケーブル58A、第1の固定インピーダンス・チャージ伝送ライン58Bおよび伝送ライン・ケーブル58Fを介して、一例では半導体チップのDUTであるDUTに接続されている。伝送ライン・パルス(TLP)用ライン・ケーブル58Fは、パルス波形列をDUTに供給する。デバイスのDUTは、光を通さない筐体18中に収容する。高電流パルス源56は、パルス特性を定義することができる市販のパルス源であることが好ましい。そのような特性には、パルスの立上り時間、立下り時間、幅および繰り返し率(repetition rate)がある。このパルス源は、単一パルス源であり、連続するパルスの始動は、コンピュータ・システム75によって行われ、あるいはその始動タイミングをパルス源自体が提供することもできる。
デバイスのDUTからの放射(radiation)は、レンズ21によって、空間および時間の分解能をともに有するイメージ化検出器(ImagingDetector)20上に合焦される。したがって、DUTが電流放出(current emissions)を受けるとき、電圧および電流が加えられている間いつでも光子強度(photonintensity)が得られる。DUTが電気的に電圧および電流から切り離されているので、光子放出(photon emissions)は、パルスが加えられている間中ずっと、およびパルスの後に観測され、パルス事象が起きた後、光子放出の評価が可能になる。デバイスのDUTを支持する試料台77からのライン23が、PICAタイミング・システム28中のクロック分割器29にクロック出力信号を送る。
レンズ要素21が、21Bを通して出力部19を有するイメージ化検出器20に光を送る。その出力部19からケーブル24によって、ライン25を介してx位置データ出力が、ライン26を介してy位置データ出力が、ライン27を介して時間データがPICAタイミング・システム28に送られる。ライン25を介するx位置信号およびライン26を介するy位置信号は、3軸マルチチャネル解析器33の入力部に送られる。ライン27を介する時間信号は、時間振幅変換器(TAC;Time-to-Amplitude Converter)31のSTART入力部に送られる。クロック分割器29の出力が、ライン30を介して送られ、TAC31のSTOP入力部をトリガーする。TAC31は、出力をライン32を介して3軸マルチチャネル解析器33に提供する。
電圧および電流の測定ウインドー・プロセスの場合と同様に、光子放出は、その特定の時間ウインドー内のみ記憶される。測定ウインドー時間内で光子放出を定義する一方法は、所与の位置毎に時間平均した光子強度を得ることである。事象中、またはさらに異なる「光子測定ウインドー」中にさえ、光子放出をすべて記憶するのが目的のときは、光子放出は、デバイスの電流および電圧の情報とともにデータ取得システムに記憶される。
本発明の方法では、漏れの評価が漏れ故障基準値(leakage failurecriteria)を超えた場合、試験は中止される。この方法では、漏れが増加し基準値を超えて評価するのが目的の場合、試験を続けて、確立された故障基準値を超えても調査することができる。このパルス波形を使用して連続パルスのパルス列を連続的に加え、充電プロセス、スイッチの閉動作、デバイスのDUTへの電流印加、ならびに電流、電圧および光子放出レベルの情報、および漏れの測定を繰り返す。この方法を使用して、平均の電流、電圧および光子放出を収集する。光子カウント信号が小さい場合、空間における光子のカウントおよび強度を得るために試験を繰り返すと、より多くの信号を獲得することが可能になる。全光子強度または平均光子強度、またはピーク強度が、ユーザに重要となり得る。単一または複数の適切なパルスをDUTに加えた後、このプロセスでは、充電源またはパルス源を徐々に増加させてその源の充電量を増大させることにより、DUTに加える電流を増加し続けることができる。次いで、電圧、電流、光子放出および漏れを測定するこのシーケンスを無限に繰り返す。この方法では、パルスの幅、立上り時間または他の重要な任意の変数が変更される。
パルス源のパルスの大きさを増加させる場合、測定ウインドーの平均電圧および平均電流をグラフ上にプロットしたI−V特性グラフが表示される。さらに、光子カウント対測定ウインドーの平均電流または平均電圧のグラフがプロットされる。光子カウントは、電圧/電流測定ウインドー内の全光子カウントまたは平均光子カウント、別の測定ウインドー基準内の平均光子カウントまたは全光子カウント、あるいは2−Dアレイ・マッピング中の任意のポイントにおけるピーク強度である。さらに、漏れ測定値が、連続するポイント毎に電流、電圧または光子の測定値とともにプロットされる。この漏れ測定値は、単一パルスまたは繰り返しパルス列の結果にも対応する。パルス列の場合、漏れ測定は、単一パルスまたはパルス列の一連のパルスの後に実施される。
図3は、PICA高電流パルス試験方法が、パルス・モード下で電子構成要素を評価するために、どのように一連のパルスを発生できるかを示す。なお、第1の2個のパルスP1およびP2は小さい振幅を有し、一連のパルスの最後になる後続のパルスPn−1およびPnは最大振幅を有する。
図4は、試験システム中で使用する、PICA高電流パルス試験方法用のプログラムのフローチャートである。このプログラムはステップ34で開始し、そこからプログラムが始まる。次にステップ35で、パルス幅およびパルス周波数がシステムで定義される。ステップ36で、放出レベルを評価する。ステップ37で、電流量を増加させ、最後にステップ38で、DUTからの放出レベルを評価する。ステップ39のSTOPで、プログラムは終了する。
図5は、パルス幅が広くなるにつれて、故障を生じるパワーが指数関数的に減少する、すなわち、幅がより広くパワーがより小さいパルスが、幅はより狭いがパワーはより大きいパルスと同じように容易に故障を起こすことができることを示すグラフである。
方法
図6は、本発明に従って使用する一連のステップを含むPICA高電流パルス試験方法のための制御コンピュータまたはシステム用のフローチャートを示す。このPICA高電流パルス試験方法は、ステップ40のSTARTから始まる。図6の方法は、本発明の目的を達成するために図7の装置を使用して実施することができる。
図6の方法は、ステップ40のSTARTから始まり、ステップ41に進む。ステップ41で、図2および7の半導体チップ・デバイスのDUTに加える電気信号を確定する。次にステップ42で、システムは、DC電圧レベルの電源を除去して半導体チップ・デバイスのDUTを非通電状態(unpowered state)にセットする。次いでステップ43で、システムは、パルス列源を起動して、所定のパルスの大きさ毎に固定のパルス幅、固定の立上り時間および立下り時間を有する一連のPICA高電流パルスを発生し、図7の半導体チップ・デバイスのDUTのパッド中に加える。ステップ44で、半導体チップ・デバイスのDUTからの光放出をi番目(1番目)の周波数(波長)範囲のフィルタでフィルタリングする。ステップ45で、システムは、チップ・デバイスのDUTからのフィルタリングされた光放出を収集する。ステップ46で、解析用に十分な大きさの信号を提供するのに適したパルス数を決定する。ステップ47で、パラメータの変移または破壊を評価するために、半導体チップ・デバイスのDUTの機能性を評価する。ステップ48で、半導体チップ・デバイスのDUTが破壊されるまで、パルス列の電流量を増加し、このプロセス中の前述のステップを繰り返す。ステップ49で、第1の循環的シーケンスとして、ライン53によって示したようにステップ41に戻り、i+1番目(2番目)のフィルタ周波数範囲を使用して前述のプロセス中の上記ステップをすべて繰り返す。ステップ50で、第2の循環的シーケンスとして、ライン53によって示したようにステップ41に戻り、別のパルス幅を使用して複数の半導体チップ・デバイスのDUTに対して上記のステップをすべて繰り返す。ステップ51で、第3の循環的シーケンスとして、ライン53によって示したようにステップ41に戻り、別の立上り時間を使用して複数の半導体チップ・デバイスのDUTに対して上記のステップをすべて繰り返す。ステップ52で、図6で示したプロセスは終了する。このプロセスは、あるレベルの故障基準、すなわち非破壊的(nondestructive)でなくなるレベル、たとえばラッチアップが生じるレベルが満たされるまで続けられる。ライン53によるプロセスの循環的繰り返しを終了させる基準は、1)固定ポイント、2)故障基準レベル、および3)破壊である。
図7は、本発明の方法による、高電流パルス・ピコ秒イメージ化回路解析ツールおよびシステムの概略ブロック図である。図7の装置は、本発明の方法を実施することができる代表的な環境を提供する。ピコ秒イメージ化回路解析ツールおよびシステムは、ユニークな方法で使用されてその機能を発揮する。
ラッチアップ条件の評価を達成するために、集積回路チップ・デバイスのDUTは、通電状態で動作させる。このDUTに加えるパルス列のパルスの大きさを経時的に大きくすることができる高電流パルス発生器55を使用する。このプロセス中で3種類の試験を評価する。これらの試験は、パワー網、基板および信号ピンに関するものである。パルスの大きさは、本来の電源電圧レベルより小さい大きさから始める。
図7に示すこのシステムは、高電流パルス源56、たとえば電流パルス発生器として使用されるプログラム可能なパルス源であるヒューレット・パッカード社のHP8114Aを含むパルス源55から構成される。高電流パルス源56は、その出力部が高インピーダンス抵抗器RHVを介して接続される。高インピーダンス抵抗器RHVの出力部は、第1の固定インピーダンス・チャージ伝送ライン58B、高電圧エレクトロメカニカル・スイッチ58Cおよび第2の固定インピーダンス・チャージ伝送ライン58Dを含む、伝送ライン・ケーブル58A〜58Dに接続される。この伝送ライン58Dは、ノード59に、たとえばESD(静電放電)技術で周知の時間領域伝送(time domain transmission)ノードに接続されて、このようなパルス源となる。
高電圧スイッチ58Cは、伝送ライン・ケーブル部58Bと伝送ライン・ケーブル部58Dの間に組み込まれ、したがってケーブル伝送ライン部分58Bおよび58Dは、変換器76によって開閉される高電圧スイッチ58Cを介して接続される。あるいは、水銀蒸気放電スイッチ(mercury vapor discharge switch)などの高電圧電気式スイッチを使用することもできる。
高電圧スイッチ58Cの開閉によって生成されるパルスは、ケーブル58Dを通り、グラウンドに接続された48Ωの抵抗器および500Ωの抵抗器60からなる終端部(termination)があるノード59を通過する。抵抗器60は、導体58Eを通ってノード61に接続され、ノード61は、DUTの入力接続部および電圧プローブVPに接続される。電圧プローブVPは、ライン66を介してオシロスコープ63の電圧入力部に接続される。言い換えると、ノード59からグラウンドの間にあり抵抗値が48Ωである抵抗器59Bと、ノード59からノード61に接続されたライン58Eの間で直列にあり抵抗値が500Ωである抵抗器60とによって、減衰器(attenuator)が形成される。よりクリーンなパルス波形を得るために、オーバーシュートに対処するための立上り時間フィルタを設ける。伝送ライン・パルス(TLP)装置の代替構成は、当技術分野で周知であり、パルス波形列(waveformtrain)を提供するようになされている。
電流トランスCT(current transformer)が、ノード61の近傍で伝送ライン58Eと誘導的に結合されている(inductivelycoupled)。電流トランスCTは、電流プローブCPの一部分であり、プローブCPは、電流トランスCTからオシロスコープ63の電流入力部65に電流測定値を送る電流プローブ・ケーブル64も含む。TEK社のCT−1などの電磁電流プローブCPは、その電流トランスCTがパルスを加えられる信号ラインのまわりに配置されており、試料台77上に支持されたDUTにパルスが加えられているとき、電流プローブCPが経時的に電流信号を捕捉し、次いでその信号が、電流入力部65の電流プローブ・ケーブル64を介してオシロスコープ63に送られる。
DUTから放出された光放射は、いくつかの光学的フィルタ71A〜71Cを通過する。フィルタ71A〜71Cは、様々な範囲の光周波数(波長)を光電子増倍管検出器アレイ72に通過させる。アレイ72の出力は、光子データ取得ブロック74に送られ、ブロック74は、ライン74Aを介して中央コンピュータCPUに、ライン74Bを介して電流電圧および漏れ取得(Current Voltage Leakage Acquisition:CVLA)ユニット70に出力する。CVLAユニット70は、ライン69を介してオシロスコープ63から入力を受け取る。CVLAユニット70の出力部は、使用できる故障基準を解析するために、ACまたはRF特性、または他のパラメータ値を含む入力を、ライン70Aを介してCPUに提供する。たとえばRF特徴づけおよび他のパラメータは、DUT全体から抽出することができる。漏れ測定の代わりにDUT全体について他の種類の電気的測定も実施可能である。
コンピュータ(CPU)75は、ライン74Aを介して光子データ取得ブロック74から、またライン70Aを介してCVLA70から出力を受け取るように接続されている。CPU75は、変換器76および高電流パルス充電源56に入力を提供する。CPU75は、試料台77に接続され、それに位置決めデータを送り、それから位置決めデータを受け取る。使用できる漏れ測定源は、ケースレーインスツルメンツ株式会社(Keithley instruments)のツールである。減衰器および立上り時間フィルタは、伝送ライン・パルス測定に関するESDアソシエーション(ESDAssociation)の標準実施ドキュメントによって定義されているように、使用することができる。
図7に示す高電流パルス・ピコ秒イメージ化回路解析システムは、本発明を実施できる現在の環境との統合化を表す。
パルス源55は、パルス特性を定義できる市販のパルス源であることが好ましい。そうした特性には、パルスの立上り時間、立下り時間、幅および繰り返し率がある。このパルス源55は単一パルス源であり、連続するパルスは、コンピュータ・システム75からの信号によって、またはパルス源55自体の機能として始動される。プログラミング機能を有する市販のパルス源を使用する。
パルス源が市販のものでない場合、パルス源55は、伝送ライン・ケーブル58B/58D、充電源56、伝送ライン・ケーブル58B/58Dを充電するための高インピーダンス抵抗器57、充電源56を切り離すための電気式スイッチ58Cおよび図6を参照して説明した上記のソフトウェア・プログラミング機能から構成することができる。この伝送ライン源の場合、伝送ラインをデバイスのDUTから切り離して、電圧をDUTに加えずに伝送ライン・ケーブルの充電を可能にしなければならない。したがって、電気式スイッチ58Cは、そのスイッチが閉の間に、充電源が必要な電流を供給できるものである必要がある。
図8を参照すると、パルスが伝送ライン58Dに供給され、そのパルスが抵抗器60およびノード59を通り、ライン58Eを通過してノード61に達する。ノード61は、電圧プローブVPに、ライン58Fを介してデバイスのDUTに接続される。図では、電流トランスCTは、そこを通ってDUTへ流れる電流を測定するために、ライン58Eのまわりに巻かれている。
ノード61においてデバイスのDUTにパルス電流を加えて、構造中にその電流を流すことが可能なとき、電流プローブCPは、パルスがDUTに加えられている時の電流信号を捕捉する。当業者には理解されるような、抵抗要素または他の手段を使用する様々な代替方法を利用して、デバイスのDUT全域の電圧および電流を捕捉することができる。
上記で説明したように、デバイスのDUTにパルスを加え、電圧信号および電流信号を電流および/または電圧プローブによって捕捉する。その結果得られる信号は、ライン69を介してCVLAユニット70に接続されたオシロスコープ63に記憶される。CVLAユニット70は、ライン70Aを介してコンピュータCPUに接続されている。パルスを加えたとき、リンギングおよびインピーダンス不整合に起因してオーバーシュートが生じ、パルスによってリンギング条件が引き起こされる。伝送ライン・パルス・システム中の電気的構成要素の整合(matching)が理想的でないと、反射(reflections)および不整合損失(mismatch loss)が生じ得る。どのポートの共通部分においてもインピーダンス整合を取ることによって、反射による損失がすべてのポートの共通部分で最小になる。構成要素をすべて伝送ラインの特性インピーダンス(たとえば、50オーム)と整合させることによって、最大のパルス・エネルギーがポート間に伝達される。
抵抗性整合(resistive matching)ネットワーク(たとえば、2要素のL型整合回路または3要素のT型整合回路)をシステムに追加するとポート間境界における整合性が改善され、それによって反射損失が最小になる。リンギングが静まったとき、その時間ウインドー内の電圧測定を可能にする「測定ウインドー」を定義する。平均化技法を適用して、その時間ウインドー内の電圧および電流を測定することが好ましい。
これらのシステムは、いくつかの互いに異なる方法で構成される。第1の構成では、500オームのインピーダンス60をDUTと直列に配置する。並列に48オームの終端用インピーダンス59Bを配置する。電流プローブCPによってデバイスのDUT中を流れる電流を測定する。電圧センサVPをDUTと並列に配置する。電流は、通常5アンペアに制限する。2チャネル・オシロスコープ63を使用する。わずかな反射ができるのみである。基準パルスは、必要でない。
第2の構成では、反射パルスを評価する。このシステムでは、再反射ストレス・パルス用の減衰器を使用する。この方法では、50オーム・インピーダンス・システムを使用する。ライン58F中にデバイスのDUTと直列に配置された減衰器(図示せず)が推奨される。電流は、通常10アンペアに制限する。1チャネル・オシロスコープ63を使用する。電圧センサVPをDUTと並列に配置する。複数の反射が生じる。反射パルスが入射パルス、すなわち送り込まれたパルスと部分的に重なる場合、基準パルスが必要である。
伝送ベースのシステムでは、減衰器がない。この方法では50オーム・インピーダンス・システムを使用する。デバイスのDUTと直列に配置された減衰器は、使用しない。電流は、通常10アンペアに制限する。1チャネル・オシロスコープ63を使用する。やはり、電圧センサVPをDUTと並列に配置する。複数の反射が生じる。基準パルスが必要である。
反射伝送ベースのシステムでは、100オーム・インピーダンス・システムを使用する。電流は、通常10アンペアに制限する。2チャネル・オシロスコープ63を使用する。電圧は、デバイスのDUTおよび終端部と並列に検出する。複数の反射が生じる。基準パルスが必要である。
光子検出器72によって放出光子を検出し、光子が検出器に当たることによって発生する事象を、それぞれ光子データ取得(収集)システム74によって捕捉する。DUTの電圧および電流の条件を繰り返して、光子毎のx、yおよび時間の座標を記録する。測定を繰り返し、信号の振幅およびS/N比が所望のレベルに達するまで、時間区分毎にデータを蓄積する。光子放出は、パルスを加えている間中ずっと、およびパルスの後観測され、パルス事象が起きた後、光子放出の評価が可能になることに留意されたい。
電圧および電流測定ウインドー・プロセスの場合と同様に、光子放出は、その特定の時間ウインドー内のみ記憶される。測定ウインドー時間内の光子放出を定義する一方法は、所与の位置について時間毎に時間平均光子密度を得ることである。事象中またはさらに別の「光子測定ウインドー」中、光子放出をすべて記憶するのが目的であるときは、光子放出は、デバイスの電流および電圧の情報とともにデータ取得システムに記憶される。
この方法では、パルス事象が終了後、スイッチ58Cが開となって、デバイスのDUTおよび伝送ラインの電気接続部58D、58E、58Fをパルス源55(たとえば、市販のパルス源または伝送ライン・ケーブル源)から切り離す。
次いで、ノード61およびグラウンドに接続されたパラメータ解析器や漏れメータなどの市販の測定システムLMを使用して、デバイスのDUT全体について漏れ測定を実施する。漏れ測定値は、ライン61Bを介してLMからCVLA70に送られて、CVLA70に記憶される。
本発明の方法によれば、漏れの評価が漏れ故障基準を超えた場合、試験は中止される。この方法では、漏れが増加して基準値を超えても評価するのが目的の場合、試験を続けて、確立された故障基準値を超えて調査することができる。
このパルス波形を使用して、連続パルスのパルス列を次々と加え、充電プロセス、スイッチの閉動作、デバイスのDUTへの電流印加、ならびに電流、電圧および光子放出レベルの情報および漏れの測定を繰り返す。この方法では、平均の電流、電流および光子放出を収集する。光子カウント信号が小さい場合、空間において光子のカウントおよび強度を得るために試験を繰り返すと、より多い信号の獲得が可能になる。全光子強度または平均光子強度、またはピーク強度が、ユーザに重要となり得る。
単一または複数の適切なパルスをデバイスのDUTに加えた後、このプロセスでは、充電源またはパルス源を徐々に増加させてその源の充電量を増大させることによって、DUTに加える電流を増加し続けることができる。次いで、電圧、電流、光子放出および漏れを測定するこのシーケンスを無限に繰り返す。
この方法によれば、パルスの幅、立上り時間または他の重要な任意の変数が変更される。
パルス源のパルスの大きさを大きくする場合、測定ウインドーの平均電圧および平均電流をグラフ上にプロットしたI−V特性グラフが表示される。さらに、光子カウント対測定ウインドーの平均電流または平均電圧のグラフがプロットされる。光子カウントは、電圧/電流測定ウインドー内の全光子カウントまたは平均光子カウント、別の測定ウインドー基準内の平均光子カウントまたは全光子カウント、または2−Dアレイ・マッピング中の任意のポイントにおけるピーク強度である。さらに、漏れ測定値が、連続するポイント毎に電流、電圧または光子測定値とともにプロットされる。この漏れ測定値は、単一パルスまたは繰り返しパルス列の結果にも対応する。パルス列の場合、漏れ測定は、単一パルスまたはパルス列からの一連のパルスの後、実施される。
試験方法の定義
図8に示すように伝送ライン58Dにパルスを供給する高電流のプログラム可能なパルス源(たとえば、HP8114A高電流パルス源)がパルス列を確立するために使用され、図7のPICA(ピコ秒イメージ化回路解析)ツールの視覚化ツールと統合される。図7および8に示すスペクトル・フィルタ71A〜71Cを光検出器アレイ72と組み合わせて使用して、崩壊または再結合から発生する光放出を評価する。無線周波数(RF)、直流(DC)または交流(AC)のパラメータが使用される。
2個の互いに異なるフィルタrg780およびbg39を使用して、光放出のスペクトル推定値を評価する。この放出プロセスでは、中間ギャップの電子正孔対再結合に関連するこの光子放出は、ジャンクションにおける崩壊現象(breakdown phenomena)から生じるその放出と比べると、異なるエネルギーおよび周波数(E=hν)を有することになる。
実験結果によると、電子正孔対再結合からの放出の周波数は、その帯域幅が非常に狭く、周波数がν=Eg/2h(ただし、hは、プランク定数)であることが示されている。ラッチアップの場合、チップ基板中の低レベル電子正孔対放出を検出して、過剰な少数キャリアが基板中でどのように分布し再結合しているかを評価することが重要である。
崩壊現象および高電界ホット電子放出の場合、スペクトル・エネルギー分布は、より広く、別のスペクトル・エネルギー状態である。電場によって加速された電子は、その電子が電子−光子または電子−格子の相互作用を受けるまで加速されることになる。その結果、これらのスペクトル・エネルギーは、ジャンクション領域間の電圧および印加電場と関連付けられる。その結果、このスペクトル体系(spectral regime)に対処するフィルタを使用して、高電界放射を観測する。
電子正孔対再結合の光子マッピングと加速された電子弛緩または緩和(relaxation)マッピングを組み合わせることによって、再結合の物理現象および高レベル・ホット電子注入が複雑な回路中のどこで起こっているか、その応答について十分な理解を得ることができる。両方の光子マッピングを評価することによって、注入およびラッチアップ源がよりよく評価される。
定義されるパルス幅は、ESD、EOS(電気的過剰応力)またはラッチアップのどれを評価するかに応じて、0.1ナノ秒から1マイクロ秒までの時間フレームの範囲になる。ESD現象は、0.1ナノ秒から500ナノ秒までのパルス幅による試験が必要になり、ラッチアップ解析は、通常1マイクロ秒から100マイクロ秒までの時間レジーム中で取り扱われる。重要となるESD事象用の立上り時間は、通常100ピコ秒から10ナノ秒までである。この方法では、様々な重要な問題用にこれらのパルス幅を使用することになる。故障データからワンチ・ベル汎用カーブ(Wunsch Bell universal curve)を作成して、故障を生じるパワー対パルス幅を評価する。
電源試験方法
この試験では、DC電圧をチップ・デバイスのDUTのパワー・レールに加える。正極性のパルス列を標本パルス幅およびパルス間時間によって確定する。パルスの大きさが小さいときに光子放出を観測する。パルスが所与の大きさになった後、光子放出がその放出位置を視覚化するのに十分なだけ観測できるまで、パルス列を連続させる。十分データを収集した後、パルスの大きさを大きくして、光子信号がより大きくなることを可能にする。ラッチアップ、電気的過大ストレスまたは故障が起こるまで、このストレスを連続して段階的に増大させる。光子放出およびチップ故障の領域の連続的な動画を制作するために、連続するスライドを作成する。経時的にどんな大きさであったかを理解し、電圧傾斜対時間が動画の観測者にとって明白であり、電圧または電流対故障を評価するような場合、動画を制作する。
グラウンド試験
この試験では、DC電圧をチップの基板レールに加える。標本パルス幅およびパルス間時間によって、負のパルス列を確定する。パルスの大きさが小さいときに光子放出を観測する。パルスが所与の大きさになった後、光子放出がその放出位置を視覚化するのに十分なだけ観測できるまで、パルス列を連続させる。十分データを収集した後、パルスの大きさを大きくして、光子放出可視信号がより大きくなることを可能にする。ラッチアップ、電気的過大ストレスまたは故障が起こるまで、このストレスを連続して段階的に増加させる。光子放出およびチップ故障の領域を連続的に表す動画を制作するために、連続するスライドを作成する。大きさが経時的にどのようであったかが理解でき、電圧傾斜対時間が動画の観測者にとって明白であり電圧または電流対故障が評価できるような場合、動画が制作される。
入力ピン評価
この試験では、DC電圧をチップのVDDおよび基板レールに加える。標本パルス幅およびパルス間の時間によって、正のパルス列を確定する。パルスの大きさが小さいときに光子放出を観測する。パルスが所与の大きさになった後、光子放出がその放出位置を視覚化するのに十分なだけ観測できるまで、パルス列を連続させる。十分データを収集した後、パルスの大きさを大きくして、信号がより大きくなることを可能にする。ラッチアップ、電気的過大ストレスまたは故障が起こるまで、このストレスを連続して段階的に増大させる。光子放出およびチップ故障の領域を連続的に表す動画を制作するために、連続するスライドを作成する。大きさが経時的にどのようであったかが理解でき、電圧傾斜対時間が動画の観測者にとって明白であり電圧または電流対故障が評価できるような場合、動画が制作される。
次いで、負極性のパルス列を使用して第2の試験を実施する。正および負のパルス列を使用して、故障を起こさせるパワーまたはラッチアップのトリガー開始時を評価する。
ESD試験
ESDロバスト性の評価の場合、パルス源から一連のESD模擬パルスを加え、やはり光子放出パターンを経時的に評価することができる。ESD模擬パルスには、1)伝送ライン・パルス(TLP)モデル、2)人体モデル(HBM)、3)機械モデル(MM)、4)帯電デバイス・モデル(CDM)および5)ケーブル放電事象(CDE)モデルが含まれる。
この場合では、前の場合と同様に、パッド、電源およびグラウンドにパルスを加える。ESDを解析するために、正または負極性のパルス列をそれぞれに加える。ESDパルス列では、周期は、連続するパルス間で冷却させることができるようなものでなければならない。この連続パルスは、同じ電流量で加えられ、光子放出データが十分に得られたとき、電流量を増加させる。この試験は、連続事象間で冷却させ、異なる極性および異なる波形を使用するので、ラッチアップ試験とは異なる。この試験では、光子放出の応答が監視され、動画が記憶される。
故障を生じるRFパワー試験
この試験では、RF信号が、RF信号ピンに加えられる振動源である。VDDおよびVSSは、安定であり通電される。振幅を増大させながらRF信号を繰り返し加え、光子放出データが十分に得られた後、RF信号を確立する。RF信号が大きくなると、パワーが、回路の故障を生じさせるレベルを超えるため、ある点でトランジスタおよび回路が故障することになる。この方法は、RFネットワーク、RFレシーバ、パワー増幅器および他のRF回路にとって重要である。
パワー・バス評価
この方法では、DC電流を勾配の小さいランプでチップに加えて、チップを流れる電流の一様性を評価する。光子放出が少ないことを示す領域は、このような高電流においてパワー・バスのドロップがあることを示している。パワー・ドループがチップ故障を引き起こす、または分布が評価されるまで、DCレベルを増大させる。
システム
これらの試験から、以下のシステムの特徴が確定される。システムは、CAD(コンピュータ支援設計)システムを使用して、放出のマッピングを示し、光子放出に関連する回路を同定することができる。
光子放出強度から故障を生じるパワーを計算する。この設計システムでは、放出を特定の回路と関連付けることができる。その回路から電圧および電流を評価する。このことから、チップ中の特定の構成要素について、故障を生じるパワー、ならびにパッドまたはパワー・レールに注入されたパワー・レベルが評価される。したがって、このシステムでは、CADシステムを使用して直接に計算し視覚化する機能が提供され、要素が識別され、次いで電流が光子放出の大きさに関連付けられる。
信号が大きくなると、入力パワーと光子放出率の関係が確立される。その結果、光子放出率を入力源の電流および電圧に関連付けるグラフおよび換算カーブを作成することができ、入力パワー、反射パワーおよび光子放出率の間の換算が可能になる。
図9は、電圧(V)の関数として単位アンペア(A)でエミッタ電流(IEB)を、単位ピコ・アンペア(pA)で漏れ電流(Ileakage)をともに示すグラフであり、このグラフは、どのように漏れ電流が、電圧の関数として約8Vでピークになるまで増加するが、エミッタ電流が約13Vまでゆっくりと増加するにつれて減少するかを示す。
図10を参照すると、図7および8の高電流パルス・ピコ秒イメージ化回路解析システムを使用して、デバイスのDUTを試験する方法が示されている。この方法は、図10に示すステップ80から始まる以下のステップから構成することができる。
ステップ81で、測定値(たとえば、プローブ抵抗値、システム抵抗値)から寄生の抵抗値およびインピーダンスを抽出、すなわち分離するために、試験システムを較正し検証する。ステップ82で、デバイスのDUTについて初期のパラメトリックな漏れ測定を実施する。次いでステップ83で、図7のスイッチ58Cを閉にすることによってストレス・パルスをデバイスのDUTに加える。次にステップ84で、走査されたDUTウインドー中の電圧、電流および光子強度データを測定し(読み取り)記録する。ステップ85で、測定ウインドー中にデバイスのDUT全体を走査して時間および空間におけるデバイスのDUT全体の光子強度(カウント)を測定することによって、漏れ測定を実施する。ステップ86で、電流(I)、電圧(V)、光子強度および漏れの値を記憶および/またはプロットする。ステップ87で、システムは、漏れが不合格であったかどうかを判定する。その答えがイエスで、漏れが故障基準を超えている場合、プロセスを終了し、ライン89および93を経て直接ステップ94に進む。この試験に対する答えがノーであった場合、システムはライン88を経てステップ90に進む。ステップ90で、システムは、チェックを行って、パルス振幅が最大振幅に達したかどうかを判定する。その答えがイエスで、パルス振幅が最大振幅であった場合、システムは、ライン92、93を通りステップ94の試験STOPに進む。ノーの場合、システムは、ライン94を経て分岐してステップ95に進み、ストレス・パルスの振幅を増加する。次いでステップ95は、ライン96を経て循環的にステップ84に戻り、新しいパルスを再印加することによって試験を継続させることになり、ステップ87またはステップ90のチェックでイエスの答えが得られるまで、このプロセスが継続される。
図11は、図7および8の高電流パルスPICAシステムを使用して、デバイスのDUTを試験する代替方法を示す。これらのステップは、ステップ83、84および95がステップ83’、84’および95’で置き換えられる以外は、図10のステップと同じである。ステップ83’で、単一ストレス・パルスの代わりに、一連のパルスをデバイスのDUTに加える。ステップ84’で、測定ウインドー中にデバイスのDUT全体について電流、電圧および光子カウントを測定し読み取り、蓄積された電流、電圧または光子カウントの平均化したデータを記憶する。ステップ95’で、異なる大きさ(または別の特性、たとえば立上り時間、立下り時間など)の新しいパルスを再印加することによって試験を続行する。すべての場合に任意の種類のパルスを使用することができる。パルス幅の形状は、測定ウインドー・プロセスおよび実施が必要な調節に影響を及ぼす。
非通電方法または通電方法を使用して、このシステムを動作させる。DCチョークを適用して、パルス印加中にノードをバイアスさせ、それによって他の手段が、確立したDCレベル上にAC信号を供給できるようにする。パルス事象中にDC切り離し(DC isolation)を行うために、十分に切り離すことが必要になる。
パルスの種類
ESDロバスト性の評価では、パルス源から一連のESD模擬パルスを加え、やはり光子放出パターンを経時的に評価することができる。ESD模擬パルスは、1)伝送ライン・パルス(TLP)モデル、2)人体モデル(HBM)、3)機械モデル(MM)、4)帯電デバイス・モデル(CDM)、および5)ケーブル放電事象(CDE)モデルである。この場合も、前の場合と同様に、パッド、電源およびグラウンドにパルスを加える。ESD解析では、正または負の極性のパルス列をそれぞれに加える。ESDパルス列では、周期は、連続するパルス間で冷却させることができるようなものでなければならない。この連続パルスは、同じ電流量で加えられ、光子放出データが十分に得られたとき、電流量を増加させる。この試験は、連続する事象間で冷却させ、異なる極性および異なる波形を使用するので、ラッチアップ試験とは異なる。この試験では、光子放出の応答が監視され、動画が記憶される。
ここで図面、より具体的には図7を参照すると、本発明を実施することができる代表的な環境が示してある。図7は、本発明を実施することができるピコ秒イメージ化回路解析ツールを表す図である。高電流PICAツールは、ユニークな方法で使用されて、これらの機能を提供する。
この方法では、チップは、通電状態である。パルス列のパルスの大きさを経時的に大きくすることが可能な高電流パルス発生器を使用する。この技法では、周波数フィルタを使用して再結合放出とアバランシェ放出を識別することによって、互いに異なる光子放出エネルギーを分類する。
電気熱シミュレーション・ツールでは、後処理プロセッサは、電流、チップ・マッピングおよび過渡的光子放出のエミュレートした光マップに基づいて、放出率の計算を行うことができる。電気熱回路シミュレーション・ツールは、ノードにおける電圧、電流および温度に関する問題を扱うことができる。電気熱シミュレーションで、回路中の要素すべてについて経時的に電圧、電流および温度を計算する。このシミュレーションの実行から、後処理ツールを使用してその結果を後処理し、その結果から以下のものを求めることができる。
A)順方向または逆方向のバイアス状態
B)光子放出率およびエネルギー・スペクトル
C)キャリア拡散および再結合率
電位によって(A)項から、構造が、順方向バイアスまたは逆方向バイアスにあるのかを判定する。
(B)項について、順方向にバイアスが注入された場合、キャリアは、ウェルまたは基板領域中に注入される。このことから、光子放出が再結合と関連付けられる。電子正孔対の再結合は、周波数Eg/2h(E=hν)のところで起こり、ただしνは周波数である。逆方向バイアス発生の場合は、電圧条件が分かっているので、ジャンクション領域間の電場が得られる。放出エネルギーが計算され、その放出エネルギーのエネルギー・スペクトルがジャンクション間の電圧と関連するので、周波数がより高い光子放出の成分が得られる。
(C)項について、電気熱シミュレーションから得られたローカル温度から、温度が計算される。その温度を使用して移動・拡散係数(D/u=kT/q)が求められ、次いで、拡散方程式の解から、ある位置における注入源からのキャリア数が計算される。(経時的な)その計算された数を使用して、エネルギーがEg/2である光子の有効放出(net emission)が計算される。
次いで、結果を物理的チップ・レイアウトの2次元マップ上に表示し、時間および空間におけるエミュレートしたマップを作成する。強度レベルは、その周波数で得られた光子数に関連する。異なる周波数のフィルタを使用して、第2のマップを作成することができる。実際のツールと同様に、エミュレートするツールによって、互いに異なる周波数または周波数範囲のマッピングのエミュレーションが可能になる。試験から以下のシステムの特徴が確定される。システムは、CAD(コンピュータ支援設計)システムを使用して、放出のマップを表示し、光子放出に関連する回路を識別することができる。
故障を生じるパワーを光子放出強度から計算する。設計システムは、放出を特定の回路と関連付けることができる。その回路から電圧および電流を評価する。この評価から、チップ中の特定の構成要素について、故障を生じるパワー、ならびにパッドまたはパワー・レールで注入されたレベルを評価する。したがって、システムは、CADシステムを使用して、直接に計算する機能および視覚化機能を提供し、要素の識別を行い、次いで電流と光子放出量とを関連付けることになる。
信号が大きくなると、入力パワーと光子放出率の関係が確立される。その結果、光子放出率と入力源の電流および電圧を関連付けるグラフおよび換算曲線を作成することができ、入力パワー、反射パワーおよび光子放出率の間の換算が可能になる。
図12は、本発明の別の態様による、振幅が時間の関数として大きくなる電圧を有するPICA試験パルスのグラフを示す。
電気熱シミュレーション・ツールは、電流に基づいた放出率、チップのマッピング、過渡的光子放出のエミュレートした光マップ、およびピコ秒イメージ化回路解析によって作成された実際のマッピングを提供する、後処理プロセッサを含むことができる。したがって、エミュレートしたピコ秒イメージ化回路解析マップが、実際のマップと比較される。実際のフィルタおよび計算から得られたエミュレートしたフィルタを使用して、時間および空間において、かつ所与の光子周波数毎に、この2つのマップを並べて配列する、比較プロセスが実施される。この2つのマップを互いに隣り合わせに置くと、予期しない事象が解析される。そのような事象には、以下のものが含まれる。
1)デバイス故障
2)予期せぬ過渡現象
3)設計欠陥
4)相互接続故障
5)MOSFET故障
6)ESD事象故障
7)エレクトロマイグレーション故障
図13および14は、チップ設計の2つの光子放出マッピングを比較するために示してある。エミュレートしたマップは、ツールがもたらすはずのものから作成される。データを部分的に重ね合わせて2つのマップを重ね、エミュレートしたマップと実際のマップの間の差を決定するために、差を表すマップが作成される。このようにして、故障、欠陥および事象を観測者によりはっきりと見せるように差が強調表示される。光子放出の差の性質を識別する情報処理能力のあるシステムが開発される。さらに、互いに異なる周波数のマッピング(エミュレート対実際:emulated VS actual)が比較される。そのようにして、順方向バイアスまたは逆バイアスの差の区別が識別される。
図13で、プロセスはステップ100から始まる。ステップ101で、電気熱シミュレータを使用して回路をシミュレートする。ステップ102で、電流および電圧のシミュレートされた値が温度の関数として記録される。ステップ103で、デバイスのDUTからの光子放出の量がシステムによって計算される。ステップ104で、計算された値がデバイスのDUTにマッピングされる。このデバイスのDUTは、集積回路とすることができる。ステップ105で、ステップ104で得られた放出パターンの2次元マップを作成し、次いでプロセスは、ステップ106で終了する。
図14は、実際の光子放出を使用して電流密度を計算し、要素を識別し、次いで回路中のノードにおいて電流および電圧を計算する、図13とは逆の方法を表すフローチャートである。このプロセスは、実際の光子誘導電流マップを使用して物理的回路中のノードの電圧および電流を識別するので、逆になっている。ステップは、実際の光子マップから始まり、次に説明するように実施される。
図14を参照すると、プロセスは、ステップ110から始まる。ステップ111で、得られた光子放出パターンの2次元実測マップが作成される。ステップ112で、計算された値がデバイスのDUTにマッピングされる。このデバイスのDUTは、集積回路とすることができる。ステップ113で、システムを使用してデバイスのDUTからの光子放出からI(t)を計算する。ステップ114で、システムは、I(t)すなわち電流を温度の関数として記憶する。ステップ115で、この結果と、図13で使用される電気熱シミュレータから得られた結果とを比較する。次いでプロセスは、ステップ116で終了する。
A)測定値から光子放出マップを作成する。
B)放出を特定のノードと関連付ける。
C)そのノードにおける電流を計算する。
D)全電流に基づき温度を推定する(温度は、ジュール熱およびIRと関係する)。
E)計算された電流と、電気熱シミュレーション回路によるシミュレーション結果とを比較する。計算された温度は、電気熱シミュレーションによって予測した温度と比較し、計算された電流は、電気熱回路電流と比較する。
図15は、本発明による別のパルスPICAシステムを示す。図15では、レンズ230によってイメージ化マルチチャネル・プレート光電子増倍管220上に合焦された電磁(光学的など)放射250によって検出が実施される、サンプルのDUTが示してある。この光電子増倍管220は、x座標ブロック204への出力203、y座標ブロック207へのライン206、および時間ブロック210へのライン209を有する。ライン225を介してx位置データ出力を送出するx座標ブロック204、およびライン226を介してy位置データ出力を送出するy座標ブロック207は、3軸マルチチャネル解析器およびコンピュータ化イメージ解析ブロック233にx/y入力を供給するように接続されている。時間ブロック210は、PICAタイミング・システム228中の時間振幅変換器(TAC)231へのSTART入力部にライン227を介して時間データを供給する。試験パターン発生器240は、サンプルのDUTを支持する試料台にケーブル241を介して制御信号を供給し、TAC231のSTOP入力部にケーブル242を介してトリガー信号を供給する。ライン227を介する時間信号は、TAC231のSTART入力部に送られる。TAC231は、3軸マルチチャネル解析器およびコンピュータ化イメージ解析ブロック233にライン232を介して出力を提供する。
電圧および電流測定ウインドー・プロセスの場合と同様に、その特定の時間ウインドー内のみ光子放出を記憶する。測定ウインドー時間内で光子放出を定義する一方法は、所与の位置毎に時間平均した光子強度を経時的に得ることである。事象中、またはさらに異なる「光子測定ウインドー」中、光子放出をすべて記憶するのが目的であるときは、光子放出は、デバイスの電流および電圧の情報とともにデータ取得システムに記憶される。
本発明を上記の特定の諸実施形態について説明してきたが、本発明は、添付の特許請求の範囲の精神および範囲に含まれる修正を加えて実施する、すなわち説明し請求するような本発明の精神および範囲から逸脱せず形状および細部に変更を加えることができることが当業者に理解されよう。したがって、かかる変更はすべて本発明の範囲に含まれ、本発明は、添付の特許請求の範囲に記載の特許の主題を包含する。上記に記述した実施形態の様々な態様は、組み合わせ、かつ/または変更することができる。
N型ウェルがその中に形成されたP型にドープされたシリコン基板を含む、従来技術によるCMOSFETデバイスを部分的に示す図である。 本発明を実施することができる代表的な環境下で伝送ライン・パルスが供給される、本発明によるPICA(ピコ秒イメージ化回路解析)ツールを示す概略ブロック図である。 本発明のPICA高電流パルス試験方法が、パルス・モード下で電子構成要素を評価するための一連のパルスをどのように発生することができるかを表す図である。なお、第1の2個のパルスP1およびP2は小さい振幅を有し、一連のパルスの最後になる後続のパルスPn−1およびPnは最大振幅を有する。 試験システム中で使用する、PICA高電流パルス試験方法用のプログラムのフローチャートを示す図である。 パルス幅が広くなるのに応じて、故障を生じるパワーが指数関数的に減少することを示すグラフの図である。 本発明の方法に従って使用する一連のステップを含むPICA高電流パルス試験方法のための制御コンピュータまたはシステム用フローチャートを示す図である。 本発明をDUT(被試験デバイス)に対して実施することができる代表的な環境下で伝送ライン・パルスが供給される、本発明によるPICA(ピコ秒イメージ化回路解析)ツールの別の実施形態を表す概略ブロック図である。 パルスがノードと、ラインと、電圧プローブに接続された別のノードとを通過する伝送ラインに供給され、第3のラインを通過してDUTに供給され、電流トランスが、DUTに流れる電流を測定するために第2のラインのまわりに巻かれている、図7のシステムの一部分を示すブロック図である。 電圧(V)の関数として単位アンペア(A)でエミッタ電流(IEB)を、単位ピコ・アンペア(pA)で漏れ電流(Ileakage)を示すグラフの図である。 図7および8の高電流パルスPICAシステムを使用して、デバイスのDUTを試験する方法を示す図である。 図7および8の高電流パルスPICAシステムを使用して、DUTを試験する代替方法を示す図である。 本発明の別の態様による、振幅が時間の関数として大きくなる電圧を有するPICA試験パルスのグラフを示す図である。 チップ設計の2種類の光子誘導電流マッピングを比較する図である。 チップ設計の2種類の光子誘導電流マッピングを比較する図である。 本発明をDUTに対して実施することができる代表的な環境下で伝送ライン・パルス(TLP)が供給される、本発明による別のパルスPICAツールを示す図である。
符号の説明
17 PICAシステム
18 PICAイメージ化システム、筐体
19 出力部
20 イメージ化検出器
21 レンズ要素、レンズ
23 ライン
24 ケーブル
25 ライン
26 ライン
27 ライン
28 PICAタイミング・システム
29 クロック分割器
30 ライン
31 時間振幅変換器、TAC
32 ライン
33 3軸マルチチャネル解析器
55 パルス源
56 高電流パルス発生器、高電流パルス源、高電流パルス充電源
57 高インピーダンス抵抗器
58A 伝送ライン・ケーブル
58B 固定インピーダンス・チャージ伝送ライン
58C 高電圧エレクトロメカニカル・スイッチ、高電圧スイッチ、電気式スイッチ
58D 固定インピーダンス・チャージ伝送ライン
58E 導体、伝送ライン
58F 伝送ライン・ケーブル
59 ノード
59B 抵抗器、終端用インピーダンス
60 抵抗器、インピーダンス
61 ノード
61B ライン
63 オシロスコープ
64 電流プローブ・ケーブル
65 電流入力部
66 ライン
69 ライン
70 電流電圧および漏れ取得(CVLA)ユニット、CVLAユニット
70A ライン
71A 光学的フィルタ、スペクトル・フィルタ
71B 光学的フィルタ、スペクトル・フィルタ
71C 光学的フィルタ、スペクトル・フィルタ
72 光電子増倍管検出器アレイ
74 光子データ取得ブロック、光子データ取得(収集)システム
74A ライン
74B ライン
75 コンピュータ・システム、コンピュータ
76 変換器
77 試料台
98 パルス源
CP 電流プローブ
CT 電流トランス
VP 電圧プローブ
HV 高インピーダンス抵抗器
CPU 中央コンピュータ
LM 測定システム
203 出力
204 x座標ブロック
206 ライン
207 y座標ブロック
209 ライン
210 時間ブロック
220 イメージ化マルチチャネル・プレート光電子増倍管
225 ライン
226 ライン
227 ライン
228 PICAタイミング・システム
230 レンズ
231 時間振幅変換器(TAC)
232 ライン
233 3軸マルチチャネル解析器およびコンピュータ化イメージ解析ブロック
240 試験パターン発生器
241 ケーブル
242 ケーブル
250 電磁(光学的など)放射

Claims (6)

  1. 高電流源を備えたピコ秒イメージ化回路解析(PICA)システムを用いて半導体チップの回路を解析する方法であって、
    高電流パルス源から非通電状態の被試験デバイス(DUT)に、パルスを加えるステップと、
    光検出器手段を使用して、前記DUTから光子強度を検出するステップと、
    前記光検出器手段から信号を受け取り、時間平均した光子強度をマッピングするステップと、
    前記時間平均した光子強度を前記DUTの回路の特定のノードに関連付けるステップと、
    前記関連付けられた特定のノードの電流を計算するステップと、
    前記電流を計算するステップで計算した総ての電流に基づいて、前記DUTの回路の温度を算出するステップと
    を含む、方法。
  2. パルスを加える前記ステップが、パルスの振幅が経時的に大きくなるパルス列を加えるステップを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記パルス列が、周期的または非周期的である、請求項2に記載の方法。
  4. 前記パルス列が、ESD(静電放電)模擬パルスである、請求項3に記載の方法。
  5. 前記ピコ秒イメージ化回路解析(PICA)システムが、第1のCAD(コンピュータ支援設計)システムを備え、該第1のCADが前記時間平均した光子強度をマッピングする、請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  6. 高電流源を備えたピコ秒イメージ化回路解析(PICA)システムに、請求項1〜のいずれか1項記載の各ステップを実行させるためのコンピュータ・プログラム。
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