JP4667662B2 - ケーブルの巻取り方法及び装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケーブルをケーブルドラムに巻取る際に、ケーブル巻き始め先端の先口を出荷検査用余長として自動的に巻取ることができるケーブルの巻取り方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
製品ケーブルの検査を次工程で必要とする出荷巻取りを行うケーブル製造工程でのケーブル巻取り作業では、図10に示すようにケーブルドラム1による本巻取り開始前に数mの長さを有したケーブル2の先口2aを、ケーブルドラム1の鍔3に設けた横口4から該ドラム1の外に引き出す必要がある。ケーブルドラム1の横口4から引き出した検査用余長を持った先口2aは、ケーブルドラム1の鍔3の外面に複数箇所でロープ5等で固定した後、ケーブルドラム1を回転してその巻き胴6に後続のケーブル2を本巻取りしている。
【0003】
このケーブル2の先口2aのケーブルドラム1の横口4からの引き出し及び該先口2aのケーブルドラム1の鍔3に対する固定作業は、ケーブル製造工程開始直後の作業であり、ケーブル2を蓄線できるアキュームレータが備えられた製造ラインにおいては、ケーブル2の製造途中でケーブル2の先口2aを停止させることが可能であり、ケーブル2が図示しない引取り機から連続的に繰り出される最中に、人手によって容易に作業することができた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなケーブルの巻取り方法及び装置では、次のような問題点があった。
【0005】
(a)例えば、スペース的な問題等によりアキュームレータが備えられておらず、ケーブル2の製造途中で先口2aの停止が不可能なケーブル製造工程のラインでは、ケーブル2の検査用余長を持った先口2aの確保及びこの先口2aの固定作業を、ケーブル2が連続的に繰り出されてくる最中に行う必要があり、非常に慌ただしく、ケーブルドラム1に対する先口2aの固定が確実にできないこともしばしばあり、巻取り不良を起こす1つの原因となっていた。また、このケーブル2の検査用余長を持った先口2aの確保及びこの先口2aの固定作業は、回転しているケーブルドラム1に触れて行うため危険であった。
【0006】
(b)この(a)の問題点を避けるために、ケーブルの引取り装置とケーブルの巻取り装置の間で、連続的に製造されて繰り出されるケーブルを人が弛ませて、先口の固定作業のための時間を作る場合もあったが、このようにすると余分な人手が必要になる。
【0007】
(c)ケーブル製造ライン中にアキュームレータを設けると、先口の固定作業に時間的ゆとりができるが、製造ライン長が伸び、省スペース化に不向きである。また、アキュームレータがあると、ケーブルが幾度となく曲げられるため、ケーブルがよじれ易く、巻取り機での巻取りに悪影響を及ぼす恐れがあった。
【0008】
(d)先口を固定できるケーブルの巻取り装置を開発するには、ケーブルの巻取り装置自体を新規に設計、製作する必要があり、非常に高価な装置になる。
【0009】
本発明の目的は、製造ライン中にアキュームレータを備えていないものでも、ケーブルの先口の固定と、必要長さの巻取りとが行え、連続的に本巻取りに移行できるケーブルの巻取り方法及び装置を得ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ケーブルドラムの巻き胴側から鍔の横口を経て外にケーブルの先口を引き出し、該ケーブルの先口を所定長さ鍔の外側に保持させた後に、ケーブルを巻き胴の外周に巻取るケーブルの巻取り方法に係わるものである。
【0011】
本発明のケーブルの巻取り方法では、
ケーブルドラムの前記横口が存在する鍔の外側に、牽引ロープ巻取り部とケーブルの先口を巻取る先口巻取り部とを配置し、牽引ロープ巻取り部には牽引ロープの基端を固定し、該牽引ロープには横口を通って巻き胴側に出ている先端にケーブル固定部を設けておき、
横口を通って巻き胴側に出ている牽引ロープの先端のケーブル固定部にケーブルの先口の先端を固定した状態で、牽引ロープ巻取り部を回転して牽引ロープを該牽引ロープ巻取り部に巻取ると共にケーブルの先口を引き出して先口巻取り部に巻付け、先口が所定長さ鍔の外に引き出された段階でケーブルドラムを回転させると共に牽引ロープ巻取り部及び先口巻取り部をケーブルドラムの回転につれて公転させて前記先口の引き出しを停止して前記ケーブルを前記ケーブルドラムに巻取る。
【0012】
このようなケーブルの巻取り方法によれば、牽引ロープの先端のケーブル固定部にケーブルの先口の先端を固定する作業を行うと、ケーブルの先口の所定長の引き出しを自動的に行って、ケーブルの本巻取りに移行させることができる。
【0013】
また、本発明のケーブルの巻取り方法では、ケーブルが満巻きになると、ケーブルドラムの回転を停止して牽引ロープの先端のケーブル固定部からケーブルを外し、先口をケーブルドラムの鍔に固定する。
【0014】
このようにすると、満巻きのケーブルドラムを外して、鍔の外の先口を容易に該鍔に固定することができる。
【0015】
次に、本発明は、ケーブルドラムの巻き胴側から鍔の横口を経て外にケーブルの先口を引き出し、該ケーブルの先口を所定長さ鍔の外側に保持させた後に、ケーブルを巻き胴の外周に巻取るケーブルの巻取り装置に係わるものである。
【0016】
本発明のケーブルの巻取り装置では、
巻取り装置フレームの左右にはケーブルドラムの鍔の中心の孔に挿入してケーブルドラムを回転自在に支持するドラム支持部がそれぞれ支持され、
巻取り装置フレームにはケーブルドラムを回転するドラム回転手段が設けられ、
一方のドラム支持部の外周には軸受を介して先口巻取り部の筒状軸部が回転自在に支持され、
筒状軸部の外周には軸受を介して牽引ロープ巻取り部が回転自在に支持され、
牽引ロープ巻取り部には牽引ロープの基端が固定され、該牽引ロープには横口を通って巻き胴側に出ている先端にケーブル固定部が設けられ、
一方のドラム支持部にはモータ支持フレームが支持され、該モータ支持フレームには牽引ロープ巻取り部を回転すると共にケーブルの先口が所定長さ鍔の外に引き出された段階で牽引ロープ巻取り部及び先口巻取り部をケーブルドラムの回転につれて公転させるモータが支持されている。
【0017】
このようなケーブルの巻取り装置によれば、牽引ロープの先端のケーブル固定部にケーブルの先口の先端を固定して、牽引ロープ巻取り部を回転し牽引ロープを巻取り、これにつれてケーブルの先口をケーブルドラムの鍔の外に所定長さ引き出した後に、ケーブルドラムの回転につれて牽引ロープ巻取り部及び先口巻取り部を公転させて、ケーブルの先口の引き出しを停止してケーブルの本巻取りに自動的に移行させることができる。
【0018】
また、本発明に係るケーブルの巻取り装置では、巻取り装置フレームには各ドラム支持部を昇降させるドラム支持部昇降手段が設けられている。
【0019】
このようにドラム支持部昇降手段を備えていると、ケーブルドラムのサイズが変わってもドラム支持部を昇降させることにより、支障なくケーブルドラムを支持することができる。
【0020】
また、本発明に係るケーブルの巻取り装置では、先口巻取り部はケーブルドラムの横口の径方向の位置に応じて径方向の位置が変更できる構造の入線ガイド部を備えている。
【0021】
このように先口巻取り部に、ケーブルドラムの横口の径方向の位置に応じて径方向の位置が変更できる構造の入線ガイド部を設けると、ケーブルドラムのサイズが変わり、ケーブルドラムの径方向の横口の位置が変わっても、その位置に入線ガイド部を合わせることができて、支障なく牽引ロープや先口を横口から引き出すことができる。
【0022】
また、本発明に係るケーブルの巻取り装置では、モータと、その回転力が与えられる牽引ロープ巻取り部及び先口巻取り部との間には、先に牽引ロープ巻取り部を回転して、ケーブルの先口が所定長さ鍔の外に引き出された段階で牽引ロープ巻取り部及び先口巻取り部をケーブルドラムの回転につれて公転させる動作を行う切替えクラッチが設けられている。
【0023】
このように切替えクラッチを備えていると、モータの回転力をこの切替えクラッチで切り換えて、牽引ロープ巻取り部を回転した後に該牽引ロープ巻取り部及び先口巻取り部をケーブルドラムの回転につれて公転させることを容易に行うことができる。
【0024】
また、本発明に係るケーブルの巻取り装置では、ドラム回転手段はケーブルドラムの鍔に接触して該ケーブルドラムを回転させる駆動部を備えている。
【0025】
このようにドラム回転手段が駆動部を備えていると、この駆動部を駆動させることによりケーブルドラムを容易に回転させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1〜図8は本発明に係るケーブルの巻取り装置における実施の形態の第1例を示したもので、図1は本例のケーブルの巻取り装置の正面図、図2は本例のケーブルの巻取り装置がもつドラム支持部昇降手段の構成を示す図1の側面図、図3は本例のケーブルの巻取り装置がもつ牽引ロープ巻取り部と先口巻取り部の構成を示す正面図、図4は本例のケーブルの巻取り装置がもつ牽引ロープ巻取り部と先口巻取り部の構成を示す側面図、図5は本例のケーブルの巻取り装置がもつ牽引ロープ巻取り部と先口巻取り部の構成を示す断面図、図6は本例のケーブルの巻取り装置がもつ入線ガイド部の構成を示す一部を断面で示した正面図、図7は本例のケーブルの巻取り装置がもつ入線ガイド部の構成を示す横断平面図、図8は本例のケーブルの巻取り装置がもつ牽引ロープ巻取り部と先口巻取り部の回転手段の構成を示す側面図である。
【0027】
本例のケーブルの巻取り装置は、巻取り装置フレーム7の左右にはケーブルドラム1の巻き胴6の両端に設けられている鍔3の中心の孔(図示せず)に挿入してケーブルドラム1を回転自在に支持するドラム支持部8がそれぞれ支持されている。
【0028】
巻取り装置フレーム7には、各ドラム支持部8を昇降させるドラム支持部昇降手段9が設けられている。このドラム支持部昇降手段9は、モータ10でネジ軸11を回すことにより、このネジ軸11に噛み合う部材12をガイド軸13に対して昇降させて各ドラム支持部8を昇降させるようになっている。
【0029】
巻取り装置フレーム7には、ケーブルドラム1を回転するドラム回転手段14が設けられている。このドラム回転手段14は、ケーブルドラム1の鍔3に接触して該ケーブルドラム1を回転させる駆動部としてタイヤ15を備えている。
【0030】
一方のドラム支持部8の軸16の外周には、軸受17を介して先口巻取り部18の筒部19が回転自在に支持されている。先口巻取り部18は、筒部19に偏心させて固設した楕円形状フレーム20に沿って多数のローラ21を回転自在に支持させ、また筒部19に直交する向きで立設した直線状フレーム22の先端に入線ガイド部23が設けられた構造になっている。
【0031】
入線ガイド部23は、ケーブルドラム1のサイズの相違により鍔3に設けられている横口4(図3参照)の径方向の位置の相違に合わせて、先端のローラ21a及びケーブルガイド24の位置をハンドル25の回転操作によりロックを解除して変更し、また別のハンドル26の回転操作によりロックを解除してケーブルガイド24の水平方向位置を変更するようになっている。
【0032】
先口巻取り部18の筒部19の外周には軸受27を介して牽引ロープ巻取り部28が回転自在に支持されている。
【0033】
牽引ロープ巻取り部28には、予め牽引ロープ29の基端が固定されている。該牽引ロープ29には、ケーブルドラム1の横口4を通って巻き胴6側に出ている先端に網グリップよりなるケーブル固定部30が一体に設けられている。
【0034】
一方のドラム支持部8の軸16には、モータ支持フレーム31が支持されている。該モータ支持フレーム31には、牽引ロープ巻取り部28を回転すると共にケーブル2の先口2aが所定長さ鍔3の外に引き出された段階で牽引ロープ巻取り部28及び先口巻取り部18をケーブルドラム1の回転につれて公転させるモータ32が支持されている。
【0035】
モータ32と、その回転力が与えられる牽引ロープ巻取り部28及び先口巻取り部18との間には、回転力の伝達と遮断を行う切替えクラッチ33,34が設けられている。即ち、モータ32の回転は、歯車35,36、切替えクラッチ33、プーリ37、ベルト38及びプーリ39を介して牽引ロープ巻取り部28に与えられるようになっている。また、モータ32の回転は、歯車35,36、切替えクラッチ33、プーリ40、ベルト41、プーリ42、切替えクラッチ34、プーリ43、ベルト44、プーリ45、電磁ブレーキ46、プーリ47、ベルト48、プーリ49を介して先口巻取り部18の筒部19に与えられるようになっている。
【0036】
次に、このようなケーブルの巻取り装置を用いたケーブルの巻取り方法について説明する。
【0037】
牽引ロープ巻取り部28に基端を固定した牽引ロープ29の先端をケーブルドラム1の横口4を通って巻き胴6側に出して、先端のケーブル固定部30に製造中のケーブル2の先口2aの先端を作業者が固定する。
【0038】
かかる状態で、モータ32を回転し、切替えクラッチ33をオンとすると、歯車35,36、切替えクラッチ33、プーリ37、ベルト38及びプーリ39を介して牽引ロープ巻取り部28に回転力が与えられて回転し、該牽引ロープ巻取り部28の外周に牽引ロープ29が巻取られる。牽引ロープ29の巻取りにつれて、その先端にケーブル固定部30を介して接続されているケーブル2の先口2aもケーブルドラム1の鍔3の横口4を経てケーブルドラム1の外に引き出され、先口巻取り部18に巻付けられる。
【0039】
ケーブルドラム1の鍔3の外へのケーブル2の先口2aの引き出し長さが所定長に達すると、図示しないセンサ或いは作業者の監視がこれを検出して、切替えクラッチ34をオンとし、ドラム回転手段14をオンとする。これにより先口巻取り部18の筒部19が回転し、牽引ロープ巻取り部28及び先口巻取り部18をケーブルドラム1の回転につれて公転し、先口2aの巻取りを停止してケーブルドラム1の回転で巻き胴6の外周にケーブル2を巻取る。即ち、牽引ロープ巻取り部28及び先口巻取り部18をケーブルドラム1の回転につれて公転すると、ケーブル2の先口2aの引き出しが停止され、ケーブルドラム1に対するケーブル2の巻取りが始まる。
【0040】
ケーブル2の満巻きになると、ケーブルドラム1の回転を停止して牽引ロープ29の先端のケーブル固定部30からケーブル2を外し、先口2aをケーブルドラム1の鍔3にロープ等で固定する
このケーブルの巻取り装置では、ケーブルドラム1のサイズが小さくなった際には、先口巻取り部18の楕円形状フレーム20が下降の邪魔をしないように、先口巻取り部18を図3で破線で示すように縦向きから横向きに軸受17の所で回転することにより変更して、ドラム支持部8をドラム支持部昇降手段9にて下降することにより、該ドラム支持部8をケーブルドラム1の中心の孔に嵌めることができる。ケーブルドラム1をドラム支持部8で支持したら、該ケーブルドラム1を回転できる高さまでドラム支持部昇降手段9にて上昇させる。
【0041】
このようなケーブルの巻取り方法によれば、牽引ロープ29の先端のケーブル固定部30にケーブル2の先口2aの先端を固定する作業を行うと、ケーブル2の先口2aの所定長の巻取りを自動的に行って、ケーブル2の本巻取りに移行させることができる。
【0042】
また、ケーブル2の満巻き後には、ケーブルドラム1の回転を停止して牽引ロープ29の先端のケーブル固定部30からケーブル2を外し、先口2aをケーブルドラム1の鍔3に固定するので、満巻きのケーブルドラム1を外して、鍔3の外の先口2aを容易に該鍔3に固定することができる。
【0043】
また、このようなケーブルの巻取り装置では、牽引ロープ29の先端のケーブル固定部30にケーブル2の先口2aの先端を固定して、牽引ロープ巻取り部28を回転し牽引ロープ29を巻取り、これにつれてケーブル2の先口2aをケーブルドラム1の鍔3の外に所定長さ引き出した後に、ケーブルドラム1の回転につれて牽引ロープ巻取り部28及び先口巻取り部18を公転させて、ケーブル2の先口2aが鍔3の外に引き出されるのを停止してケーブル2の本巻取りに自動的に移行させることができる。
【0044】
この巻取り装置では、巻取り装置フレーム7には各ドラム支持部8を昇降させるドラム支持部昇降手段9が設けられているので、ケーブルドラム1のサイズが変わってもドラム支持部8を昇降させることにより、支障なくケーブルドラム1を支持することができる。
【0045】
また、この巻取り装置では、先口巻取り部18に、ケーブルドラム1の横口4の径方向の位置に応じて径方向の位置が変更できる構造の入線ガイド部23が設けられているので、ケーブルドラム1のサイズが変わり、ケーブルドラム1の径方向の横口4の位置が変わっても、その位置に入線ガイド部23を合わせることができて、支障なく牽引ロープ29やケーブル2の先口2aを横口4から外に引き出すことができる。
【0046】
また、この巻取り装置では、モータ32と、その回転力が与えられる牽引ロープ巻取り部28及び先口巻取り部18との間には、先に牽引ロープ巻取り部28を回転して、ケーブル2の先口2aが所定長さ鍔3の外に引き出された段階で牽引ロープ巻取り部28及び先口巻取り部18をケーブルドラム1の回転につれて公転させる動作を行う切替えクラッチ33,34が設けられているので、モータ32の回転力をこの切替えクラッチ33,34で切り換えて、牽引ロープ巻取り部28を回転した後に該牽引ロープ巻取り部28及び先口巻取り部18をケーブルドラム1の回転につれて公転させることを容易に行うことができる。
【0047】
また、この巻取り装置では、ドラム回転手段14はケーブルドラム1の鍔3に接触して該ケーブルドラム1を回転させる駆動部としてタイヤ15を備えているので、このタイヤ15を回転させることによりケーブルドラム1を容易に回転駆動させることができる。
【0048】
上記例では、ケーブルドラム1を回転させる駆動部としてタイヤ15を用いたが、駆動部はこれに限定されるものではなく、例えばケレー駆動方式によりケーブルドラム1を回転させることもできる。
【0049】
図9は本発明に係るケーブルの巻取り装置における実施の形態の第2例の牽引ロープ巻取り部及び先口巻取り部の構成を示す要部正面図である。
【0050】
本例のケーブルの巻取り装置では、入線ガイド部23にケーブル2の先口2aが巻付けられるようになっている。その他の構成は、図1乃至図8と同様になっている。
【0051】
このような入線ガイド部23を備えていると、ケーブル2の先口2aの長さをよ第1例より長く鍔3の外に引き出すことができる。
【0052】
【発明の効果】
本発明のケーブルの巻取り方法では、横口を通って巻き胴側に出ている牽引ロープの先端のケーブル固定部にケーブルの先口の先端を固定した状態で、牽引ロープ巻取り部を回転して牽引ロープを該牽引ロープ巻取り部に巻取ると共にケーブルの先口を引き出して先口巻取り部に巻付け、先口が所定長さ鍔の外に引き出された段階でケーブルドラムを回転させると共に牽引ロープ巻取り部及び先口巻取り部をケーブルドラムの回転につれて公転させて前記先口の引き出しを停止して前記ケーブルを前記ケーブルドラムに巻取るので、牽引ロープの先端のケーブル固定部にケーブルの先口の先端を固定する作業を行うと、ケーブルの先口の所定長の引き出しを自動的に行って、ケーブルの本巻取りに移行させることができる。
【0053】
また、本発明のケーブルの巻取り方法では、ケーブルが満巻きになると、ケーブルドラムの回転を停止して牽引ロープの先端のケーブル固定部からケーブルを外し、先口をケーブルドラムの鍔に固定するので、満巻きのケーブルドラムを外して、鍔の外の先口を容易に該鍔に固定することができる。
【0054】
次に、本発明のケーブルの巻取り装置では、牽引ロープの先端のケーブル固定部にケーブルの先口の先端を固定して、牽引ロープ巻取り部を回転し牽引ロープを巻取り、これにつれてケーブルの先口をケーブルドラムの鍔の外に所定長さ引き出した後に、ケーブルドラムの回転につれて牽引ロープ巻取り部及び先口巻取り部を公転させて、ケーブルの先口の引き出しを停止してケーブルの本巻取りに自動的に移行させることができる。
【0055】
また、この巻取り装置では、巻取り装置フレームには各ドラム支持部を昇降させるドラム支持部昇降手段が設けられているので、ケーブルドラムのサイズが変わってもドラム支持部を昇降させることにより、支障なくケーブルドラムを支持することができる。
【0056】
また、このケーブルの巻取り装置では、先口巻取り部はケーブルドラムの横口の径方向の位置に応じて径方向の位置が変更できる構造の入線ガイド部を備えているので、ケーブルドラムのサイズが変わり、ケーブルドラムの径方向の横口の位置が変わっても、その位置に入線ガイド部を合わせることができて、支障なく牽引ロープや先口を横口から引き出すことができる。
【0057】
また、この巻取り装置では、モータと、その回転力が与えられる牽引ロープ巻取り部及び先口巻取り部との間には、先に牽引ロープ巻取り部を回転して、ケーブルの先口が所定長さ鍔の外に引き出された段階で牽引ロープ巻取り部及び先口巻取り部をケーブルドラムの回転につれて公転させる動作を行う切替えクラッチが設けられているので、モータの回転力をこの切替えクラッチで切り換えて、牽引ロープ巻取り部を回転した後に該牽引ロープ巻取り部及び先口巻取り部をケーブルドラムの回転につれて公転させることを容易に行うことができる。
【0058】
また、この巻取り装置では、ドラム回転手段はケーブルドラムの鍔に接触して該ケーブルドラムを回転させるタイヤを備えているので、このタイヤを回転させることによりケーブルドラムを容易に回転させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るケーブルの巻取り装置における実施の形態の第1例を示した正面図である。図8は本例のケーブルの巻取り装置がもつ牽引ロープ巻取り部と先口巻取り部の回転手段の構成を示す側面図である。
【図2】第1例のケーブルの巻取り装置がもつドラム支持部昇降手段の構成を示す図1の側面図である。
【図3】第1例のケーブルの巻取り装置がもつ牽引ロープ巻取り部と先口巻取り部の構成を示す正面図である。
【図4】第1例のケーブルの巻取り装置がもつ牽引ロープ巻取り部と先口巻取り部の構成を示す側面図である。
【図5】第1例のケーブルの巻取り装置がもつ牽引ロープ巻取り部と先口巻取り部の構成を示す断面図である。
【図6】第1例のケーブルの巻取り装置がもつ入線ガイド部の構成を示す一部を断面で示した正面図である。
【図7】第1例のケーブルの巻取り装置がもつ入線ガイド部の構成を示す横断平面図である。
【図8】第1例のケーブルの巻取り装置がもつ牽引ロープ巻取り部と先口巻取り部の回転手段の構成を示す側面図である。
【図9】本発明に係るケーブルの巻取り装置における実施の形態の第2例の牽引ロープ巻取り部及び先口巻取り部の構成を示す要部正面図である。
【図10】従来のケーブルドラムの鍔にケーブルの先口を固定した状態の側面図である。
【符号の説明】
1 ケーブルドラム
2 ケーブル
2a 先口
3 鍔
4 横口
5 ロープ
6 巻き胴
7 巻取り装置フレーム
8 ドラム支持部
9 ドラム支持部昇降手段
10 モータ
11 ネジ軸
12 噛み合う部材
13 ガイド軸
14 ドラム回転手段
15 タイヤ(駆動部)
16 軸
17 軸受
18 先口巻取り部
19 筒部
20 楕円形状フレーム
21 ローラ
22 直線状フレーム
23 入線ガイド部
24 ケーブルガイド
25,26 ハンドル
27 軸受
28 牽引ロープ巻取り部
29 牽引ロープ
30 ケーブル固定部
31 モータ支持フレーム
32 モータ
33,34 切替えクラッチ
35,36 歯車
37,39,40,42,43,45,47,49 プーリ
38,41,44,48 ベルト
46 電磁ブレーキ
Claims (7)
- ケーブルドラムの巻き胴側から鍔の横口を経て外にケーブルの先口を引き出し、該ケーブルの先口を所定長さ前記鍔の外側に保持させた後に、前記ケーブルを前記巻き胴の外周に巻取るケーブルの巻取り方法において、
前記ケーブルドラムの前記横口が存在する前記鍔の外側に、牽引ロープ巻取り部と前記ケーブルの前記先口を巻取る先口巻取り部とを配置し、前記牽引ロープ巻取り部には牽引ロープの基端を固定し、該牽引ロープには前記横口を通って前記巻き胴側に出ている先端にケーブル固定部を設けておき、
前記横口を通って前記巻き胴側に出ている前記牽引ロープの先端の前記ケーブル固定部に前記ケーブルの先口の先端を固定した状態で、前記牽引ロープ巻取り部を回転して前記牽引ロープを該牽引ロープ巻取り部に巻取ると共に前記ケーブルの前記先口を引き出して前記先口巻取り部に巻付け、前記先口が所定長さ鍔の外に引き出された段階で前記ケーブルドラムを回転させると共に前記牽引ロープ巻取り部及び前記先口巻取り部を前記ケーブルドラムの回転につれて公転させて前記先口の引き出しを停止して前記ケーブルを前記ケーブルドラムに巻取るケーブルの巻取り方法。 - 前記ケーブルが満巻きになると、前記ケーブルドラムの回転を停止して前記牽引ロープの先端の前記ケーブル固定部から前記ケーブルを外し、前記先口を前記ケーブルドラムの前記鍔に固定する請求項1に記載のケーブルの巻取り方法。
- ケーブルドラムの巻き胴側から鍔の横口を経て外にケーブルの先口を引き出し、該ケーブルの先口を所定長さ前記鍔の外側に保持させた後に、前記ケーブルを前記巻き胴の外周に巻取るケーブルの巻取り装置において、
巻取り装置フレームの左右には前記ケーブルドラムの前記鍔の中心の孔に挿入して前記ケーブルドラムを回転自在に支持するドラム支持部がそれぞれ支持され、
前記巻取り装置フレームには前記ケーブルドラムを回転するドラム回転手段が設けられ、
一方の前記ドラム支持部の外周には軸受を介して先口巻取り部の筒状軸部が回転自在に支持され、
前記筒状軸部の外周には軸受を介して牽引ロープ巻取り部が回転自在に支持され、
前記牽引ロープ巻取り部には牽引ロープの基端が固定され、該牽引ロープには前記横口を通って前記巻き胴側に出ている先端にケーブル固定部が設けられ、
一方の前記ドラム支持部にはモータ支持フレームが支持され、該モータ支持フレームには前記牽引ロープ巻取り部を回転すると共に前記ケーブルの前記先口が所定長さ鍔の外に引き出された段階で前記牽引ロープ巻取り部及び前記先口巻取り部を前記ケーブルドラムの回転につれて公転させるモータが支持されているケーブルの巻取り装置。 - 前記巻取り装置フレームには前記各ドラム支持部を昇降させるドラム支持部昇降手段が設けられている請求項3に記載のケーブルの巻取り装置。
- 前記先口巻取り部は前記ケーブルドラムの横口の径方向の位置に応じて径方向の位置が変更できる構造の入線ガイド部を備えている請求項4に記載のケーブルの巻取り装置。
- 前記モータと、その回転力が与えられる前記牽引ロープ巻取り部及び前記先口巻取り部との間には、先に前記牽引ロープ巻取り部を回転して、前記ケーブルの前記先口が所定長さ鍔の外に引き出された段階で前記牽引ロープ巻取り部及び前記先口巻取り部を前記ケーブルドラムの回転につれて公転させる動作を行う切替えクラッチが設けられている請求項3、4または5に記載のケーブルの巻取り装置。
- 前記ドラム回転手段は前記ケーブルドラムの前記鍔に接触して該ケーブルドラムを回転させる駆動部を備えている請求項3、4、5または6に記載のケーブルの巻取り装置。
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