JP4667221B2 - パンティ部の構成 - Google Patents

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Description

本発明は、快適な着用感を与えるパンティ部の構成に関し、特に、パンティストッキングに適用して好適なものである。
従来、パンティストッキングは、パンティ部とストッキング部により構成され、通常、パンティ部は、その上部にウエストバンド部が設けられている(例えば、特許文献1〜3参照)。
かかるウエストバンド部は、パンティ部及びレッグ部のずり下がり、ずれ落ちなどを防ぐためにゴムバンドとしての役割で設けられており、通常、その構成は、ウーリーナイロン糸(ナイロン糸に嵩高性を付与したもの)にポリウレタン弾性糸(ベア糸:カバー糸で覆われていない裸糸)を添え、かかる素材により全コースをプレーン編(平編)組織によって編成している。
よって、ベア糸の特性である硬さや強い締付け感、及び、ウーリーナイロン糸による地厚感が着用上の不快感及び外観の悪さの要因となっていた。
一方、特に、最近流行のローウエスト(股上の短い)タイプのジーンズ等の着用に際し、着用されるローウエストタイプのパンティストッキング(例えば、特許文献4,5参照)においては、ウエストバンドの位置が腰の周辺となるため、より強い締め付けが要求される。このため着用者により苦痛を与えることがあった。
かかる点については、弾性(パワー)の弱いベア糸を用いたり、細繊度のウーリーナイロン糸を使用することなどで多少の改善は得られるものの、ずり下がり、ずれ落ちしない等の機能性を得るには限界があった。
また、ベア糸を用いることなく全コースにポリウレタン弾性糸を芯糸とし、ナイロン糸をカバリング糸として用いたシングルカバリングヤーン(SCY)、或いは、ダブルカバリングヤーン(DCY)のみを用いたゾッキ調のウエストバンド仕様も提案されているが、硬さの改善が図られる反面、地薄感や透明感の改善には限界があり、また、原料によるコスト高の問題もあり、生産上の制限があった。
一方、特に、最近流行のローウエストタイプのジーンズ等の着用に際し、着用されるローウエストタイプパンティストッキングにおいては、ウエストバンドの位置が腰の周辺となり、ずれ落ちやすいため、より強く締め付ける必要があり、着用者に苦痛を与えることがあった。
実開昭60−136306号公報 実開昭64−22711号公報 実開昭52−117009号公報 実開昭52−122813号公報 実用新案登録第3113570号公報
本発明は、快適な着用感を与えるパンティストッキングのパンティ部の構成を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために本発明は、パンティ部のウエストバンド部を、4コースを1サイクルとして編成すると共に、前記4コースに供給される4本の糸のうち、2本又は3本を生糸とし、残りをカバリング糸としたものである。
なお、本発明において、生糸(なまいと)とは、紡糸されたままの糸(例えば、ナイロン糸、その他、合成繊維糸など)であり、ウーリーナイロン糸のような嵩高加工がなされていないフラットヤーンである。また、本発明において、カバリング糸とは、弾性糸(例えば、ポリウレタン弾性糸など)を芯糸とし、非弾性糸(例えば、ナイロン糸など)をカバリング糸として用いたシングルカバリングヤーン(SCY)、及び、ダブルカバリングヤーン(DCY)を含むものである。
本発明の前記構成によれば、ウエストバンド部は、地薄で透明感が得られると共に、該ウエストバンド部に通常使用されているポリウレタン弾性糸(ベア糸)を使用することなく、生糸とカバリング糸とを用いた糸使い構成としていることにより、ウエストバンド部に従来と同等の伸縮性を持ち合わせ、フィット感を維持させつつ薄地化及び着用快適性を付与することができる。
また、本発明は、パンティ部のウエストバンド部を、4コースを1サイクルとして編成すると共に、前記4コースのうち、3コースをプレーン編、1コースをタック編としたものである。
この編み組織構成によれば、従来の如き全コースをプレーン編とするものとは異なり、ウーリーナイロン糸とポリウレタン弾性糸(ベア糸)とを用いなくても生糸とカバリング糸とを用いることにより、ウエストバンド部に従来と同等の伸縮性を持ち合わせ、フィット感を維持させつつ薄地化及び着用快適性を付与することができる。
また、本発明は、パンティ部のウエストバンド部を、4コースを1サイクルとして編成すると共に、前記4コースに供給される4本の糸のうち、2本又は3本を生糸とし、残りをカバリング糸とし、かつ、前記4コースのうち、3コースをプレーン編、1コースをタック編としたものである。
この構成によれば、ウエストバンド部に従来と同等の伸縮性を持ち合わせ、フィット感を維持させつつ薄地化及び着用快適性を付与することができる。
前記タック編は、1×1組織としたものである。
また、前記タック編に用いる糸は、生糸としたものである。
さらに、前記カバリング糸は、その度山レベル(度目レベル)を0.7〜1.0mmの差となるように編成したものである。
また、本発明は、前記パンティ部の構成において、ウエストバンド部の下部のパンティ部を、4コースを1サイクルとして編成すると共に、前記4コースに供給される4本の糸のうち、2本又は3本を生糸とし、残りをカバリング糸としたものである。
この構成によれば、ウエストバンド部とパンティ部との組織を近づけて一体化することができる。
また、前記パンティ部の構成において、ウエストバンド部の下部のパンティ部を、前側(腹部)をメッシュ編、後側(ヒップ部)をプレーン編としたものである。
この構成によれば、パンティ部の着用時、腹部を快適に締め付けて体形を補整し、ヒップ部に丸い膨らみを持たせて美しいシルエットを保持させることができる。
また、前記パンティ部の構成において、ウエストバンド部の下部のパンティ部を、4コースを1サイクルとして編成すると共に、前記4コースに供給される4本の糸のうち、2本又は3本を生糸とし、残りをカバリング糸とし、かつ、前記パンティ部の前側(腹部)をメッシュ編、後側(ヒップ部)をプレーン編としたものである。
この構成によれば、ウエストバンド部とパンティ部との組織を近づけて一体化することができると共に、パンティ部の着用時、腹部を快適に締め付けて体形を補整し、ヒップ部に丸い膨らみを持たせて美しいシルエットを保持させることができる。
前記パンティ部の前側(腹部)のメッシュ編は、4コースを1サイクルとして編成すると共に、前記4コースのうち、1コース目をプレーン編、2コース目をタック編の交互組織の4コース編としたものである。
前記タック編は、1×1組織としたものである。
また、前記タック編に用いる糸は、生糸としたものである。
また、本発明は、前記パンティ部の構成をパンティストッキングに適用したものである。
さらに、本発明は、前記パンティ部の構成を、股上の短いローウエストタイプのパンティストッキングに適用したものである。
上記したように、本発明は、快適な着用感を備えたパンティ部の構成を得るために、単にパンティ部をサポートする機能としてのウエストバンド部ではなく、パンティ部の一部としてウエストバンド部を設計し快適性の機能化を実現させたものである。
従来、ウエストバンド部は、パンティ部と別々の組織として外観的にも機能的にも設計されているが、本発明は、パンティ部にウエストバンド組織を一体化することで快適な着圧を与えつつも地薄でかつ透明感のあるウエストバンド部を備えたパンティ部を実現したものである。
具体的には、快適な着用感を与える地薄でかつ透明感のあるウエストバンド部を備えたパンティ部の構成を得るために、ウエストバンド部に通常使用されているポリウレタン弾性糸(ベア糸)を使用することなく、かつ、生糸とカバリング糸とからなるウエストバンドを用い、パンティ部とウエストバンド部の組織をより近づけて一体化することにより、ウエストバンド部に従来と同等の伸縮性を持ち合わせ、フィット感を維持させつつ薄地化及び着用快適性を付与したものである。
また、外観上の質感を向上させることも可能である。
本発明によれば、パンティ部とウエストバンド部の組織をより近づけて一体化することにより、ウエストバンド部に従来と同等の伸縮性を持ち合わせ、フィット感を維持させつつ薄地化及び着用快適性を付与することを可能とし、快適な着用感を与えるパンティストッキングのパンティ部の構成を提供することができる。
以下、本発明の構成を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用したパンティストッキングの側面図であって、1はパンティ部、2はウエストバンド部、3はレッグ部である。
パンティ部1の上部には、ウエストバンド部2が形成され、また、下部には、レッグ部3が形成され、これら各部は靴下編機によって連続して編成される。
ウエストバンド部2は、生糸とカバリング糸とを用いて編成される。その際、4コースを1サイクルとして編成される。また、4コースに供給される4本の糸のうち、2本又は3本を生糸とし、残りをカバリング糸として編成される。また、上記4コースのうち、3コースをプレーン編、1コースをタック編として編成される。このタック編は、1×1組織で編成される。また、このタック編に用いる糸は、生糸とされる。
上記4コース中の上をプレーン編し、下にタック編を与えるのが好ましい。この編み組織を採用することにより、ウエストバンド部2に上下及び横方向への伸縮性を持たせることができ、かつ、緊張を与えない状態で適度な置き寸法を確保できる。
特に好ましくは、ウエストバンド部2のコアとなるカバリング糸(77〜143dtex)と生糸(27〜33dtex)を上記の編み組織で1コース目をプレーン編し、2コース目をタック編し、さらにカバリング糸の度山レベル(度目レベル)に0.7〜1.0mmの差を持たせることで、ウエストバンド部2に従来のベア糸と同等の伸縮性を得ることができる。編み組織としては、タックしている生糸側のループが反転編目形状を形成し、生地置き寸法及び伸縮性を制御している。
また、上側プレーン編み組織を形成する4コース目にカバリング糸(16〜22dtex)を用いることで、ウエストバンド部2の横伸縮性はもちろんのこと縦伸縮性を与えることができ、適度なフィット感を与えながらパンティ部1のずり落ち防止機能を与えている。
また、上側プレーン編み組織を形成する3コース目に生糸(ナイロン生糸)を使用することで、ウエストバンド部2に透明感と地薄感を付与し、かつ、生地表面にブライト感、マット感、及び、ダル感などの特徴を持たせることができる。
ウエストバンド部2の幅は、上記組織を繰返し4〜6.5cm、好ましくは、4.5〜6.0cmとされ、従来のもの(約3cm程度のものが多い)よりも、やや幅広とされる。これによって、ウエストバンド部2の面圧を従来よりも低くしながらパンティ部1のずり落ち防止機能を与えることができる。
一方、パンティ部1は、ウエストバンド部2と近づけた編み組織とするために、4コースを1サイクルとして編成される。そして、4コースに供給される4本の糸のうち、2本又は3本を生糸とし、残りをカバリング糸とされる。また、パンティ部1は、図1に示すように、前側(腹部)1aをメッシュ編、後側(ヒップ部)1bをプレーン編とされる。パンティ部1の前側(腹部)1aのメッシュ編は、4コースを1サイクルとして編成すると共に、前記4コースのうち、1コース目をプレーン編、2コース目をタック編の交互組織の4コース編とされる。このタック編は、1×1組織とされる。また、このタック編に用いる糸は、生糸とされる。
この構成によれば、ウエストバンド部とパンティ部との組織を近づけて一体化することができると共に、パンティ部の着用時、腹部を快適に締め付けて体形を補整し、ヒップ部に丸い膨らみを持たせて美しいシルエットを保持させることができる。
パンティ部1の上下方向寸法は、前側よりも後側が大きく、ウエストバンド部2の上縁位置は、図1に示すフリー状態において、前側が低く、後側が高くなるように構成される。
レッグ部3は、パンティ部2の下部に連続して4コースを1サイクルとして編成され、使用する糸や組織は、例えば、カバリング糸を中心としてゾッキ編などとされ、また、必要に応じて、柄編みなどの変化組織や補強糸の添え糸編みなどが適宜採用される。
本発明の上記パンティ部1及びウエストバンド部2の構成は、パンティストッキングに適用され、さらに、股上の短いローウエストタイプのパンティストッキングに適用される。
図2(A)(B)(C)は本発明に係るウエストバンド部2の編み組織のフリー状態と緊張状態とを示す拡大写真であって、(A)と(B)はフリー状態で50倍と100倍に拡大した写真であり、(C)は緊張状態で100倍に拡大した写真である。
また、図3(A)(B)は、図2の(A)(B)をさらに拡大した写真である。
そして、図4の(A)(B)は、図2及び図3の編み組織のフリー状態と緊張状態の概略説明図である。
図2及び図3の編み組織は、図4に示すように、2本の生糸(33dtex)、(28dtex)と、2本のシングルカバリング糸(59dtex)、(16dtex)を使用して、4コースを1サイクルとして編成される。
これらの糸使いと編み組織は、編機の4つの給糸口1F,2F,3F,4Fに対して、
1F プレーン 59dtex(SCY) (度山レベル0.7mm)
2F 1×1タック 28dtex(生糸) (度山レベル0.35mm)
3F プレーン 33dtex(生糸) (度山レベル0.35mm)
4F プレーン 16dtex(SCY)
を給糸し、第1給糸口1F、第3給糸口3F、第4給糸口4Fに供給した糸はプレーン編とされ、第2給糸口2Fに供給した糸は1×1組織のタック編とされている。
上記図2〜図3に示す実施例1の編み組織においては、タックしている生糸、即ち、4F側の28dtex(生糸)のループが反転している現象が見られる。かかる編み組織により5.5cm幅のウエストバンド部を構成する。
次に、図5(A)〜(F)は、本発明に係るパンティ部1の前側1aと後側1bの編み組織のフリー状態と緊張状態とを示す拡大写真であり、そのうちの(A)(B)は前側1aの編み組織をフリー状態において50倍と100倍に拡大した写真であり、(C)は前側1aの編み組織を緊張状態において100倍に拡大した写真である。
また、図5の(D)(E)は、パンティ部1の後側1bの編み組織をフリー状態において50倍と100倍に拡大した写真であり、(F)は後側1bの編み組織を緊張状態において100倍に拡大した写真である。
図6(A)(B)は、図5(A)(B)をさらに拡大した写真であり、図7(A)(B)は、図5(D)(E)をさらに拡大した写真である。
上記図5(A)(B)(C)及び図6(A)(B)に示すパンティ部1の前側1aの糸使い及び編み組織は、
1F プレーン 33dtex(DCY)(度山レベル0.7mm)
2F 1×1タック 28dtex(生糸)(度山レベル0.35〜0.7mm)
3F プレーン 28dtex(SCY)(度山レベル0.35〜0.7mm)
4F 1×1タック 33dtex(生糸)(度山レベル0)
からなるメッシュ編みとされている。この編み組織においては、第2コースと他の3コースとのループ長構成をほぼ同一としているため視覚ループが大きくなり、ウエストバンド部2のループの外観(空隙、ループの大きさ)に近づける効果がある。そして、清涼感、通気性に特徴があり、地薄である。
また、図5(D)(E)(F)及び図7(A)(B)に示すパンティ部1の後側1bの糸使い及び編み組織は、
1F プレーン 33dtex(DCY)(度目レベル0.7mm)
2F プレーン 28dtex(生糸) (度目レベル0.35〜0.7mm)
3F プレーン 28dtex(SCY)(度目レベル0.35〜0.7mm)
4F プレーン 33dtex(生糸) (度目レベル0)
からなるプレーン編みとされている。この編み組織においては、4本変則糸使いでありながら、第2コースと他の3コースとのループ長構成をほぼ同一として交編ライク組織を作っているため視覚ループが大きくなり、ウエストバンド部2のループの外観(空隙、ループの大きさ)に近づける効果がある。そして、外観上のシアー性、清涼感、通気性に特徴があり、地薄である。かかる構成により、股上置寸、前側10.5cm、後側15.5cmのローウエストタイプのパンティストッキングとした。
上記した実施例1の構成からなる本発明品と従来品との効果の差を数値データで表現するために生体反射反応時間(作業効率ー色判定)及び心拍変動測定実験を実施した。
この実験は、5人の被験者(いずれも女性)に本発明品と従来品を着用した状態でそれぞれ実施した。
実験条件は、同一姿勢で同一作業(色判定)を同一条件で実施し、その反応時間を比較した。その結果を表1に示す。
但し、従来品は、
ウエストバンド部(幅3cm)
1F プレーン 56dtex(WNy)+156dtex(PU:ポリウレタンベ ア糸)
2F 1×1タック 56dtex(WNy)
3F プレーン 56dtex(WNy:ウーリーナイロン)
4F 1×1タック 56dtex(WNy)
パンティ部(股上前後共19cm)
1F プレーン 44dtex(SCY)
2F プレーン 33dtex(WNy)
3F プレーン 44dtex(SCY)
4F プレーン 33dtex(WNy)
メッシュ部:44dtex(SCY)×33dtex(WNy)
である。
Figure 0004667221
上記表1において、本発明品を着用した被験者は、従来品を着用した場合と比較して反射反応時間が早くなる傾向が見られた。この反射反応時間が早いことは、ウエストバンド部によるストレス(締付力)が小さいために被験者がよりリラックスしていることを表すと解せられる。
表2は、同じく5人の被験者に本発明品と従来品を着用した場合の心拍変動値を従来品を100%として比較したもので、5人中、4人は本発明品の着用時の方がリラックスしている結果が得られた。
Figure 0004667221
表3は、上記表2の測定値を心拍変動係数で比較表示したもので、この表3からも、本発明品を着用した方がリラックスしていることが確認された。
Figure 0004667221
また、ゴムバンドでウエストバンド及び腰骨部に同一圧力(着用圧)をかけた場合のストレス度合いを生体反応測定(被験者N=2)により比較した。その結果を表4に示す。
Figure 0004667221
上記表4より、腰骨部の圧迫の方がウエストバンド部の締め付けと比較してストレスを感じず、リラックスしていることが分かった。
以上の実験結果から、本発明品は、従来品よりもストレスを下げてリッラクスできることが数値データで確認できた。
次に、ウエストバンド部について、表5に示す糸使いと編み組織とし、表6に示すウエストバンド幅と股上寸法とした本発明品A〜Cと従来品D,Eとの着用状態におけるウエストバンド部の立位と座位での腹部に対する締付圧力(hpa)を測定したところ、表7に示す結果が得られた。この場合の測定は、ウエストバンド部の前側中央に歪み計を貼り付けて実施した。
Figure 0004667221
尚、本発明においては、ウエストバンド部を生糸とカバリング糸とで構成することを必須要件としているが、透明感、地厚感を損なわない範囲で小数のウーリーナイロン糸を用いてもよい。例えば、表5の本発明品C参照。
Figure 0004667221
Figure 0004667221
上記表7から明らかなように、従来品D,Eでは、立位から座位へと状態を変えたときに約3〜4倍もの圧力が腹部へ掛かるのに対して、本発明品A〜Cは、立位と座位でのウエストバンド部による圧力差は感じないため、着用時に快適性を与えることができることが確認された。
本発明は、ウエストを締め付け過ぎない快適な締付感によりストレスを感じさせない、ずり落ちない、ずれないパンティ部の構成が得られ、特に、ローウエストの腰で穿くという仕様において好適である。なお、本発明の構成、思想はパンティ、タイツ、スパッツ等にも適用可能である。
本発明を適用したパンティストッキングの側面図である。 (A)(B)(C)は本発明に係るウエストバンド部の編み組織のフリー状態と緊張状態とを示す拡大写真である。 (A)(B)は図2の(A)(B)をさらに拡大した写真である。 (A)(B)は図2の編み組織のフリー状態と緊張状態の概略説明図である。 (A)〜(F)は本発明に係るパンティ部の前側と後側の編み組織のフリー状態と緊張状態とを示す拡大写真である。 (A)(B)は図5の(A)(B)をさらに拡大した写真である。 (A)(B)は図5の(D)(E)をさらに拡大した写真である。
1 パンティ部
1a 前側(腹部)
1b 後側(ヒップ部)
2 ウエストバンド部
3 レッグ部

Claims (3)

  1. パンティ部のウエストバンド部を、4コースを1サイクルとして編成すると共に、前記4コースに供給される4本の糸のうち、2本又は3本を生糸とし、残りをカバリング糸とし、かつ、前記4コースのうち、3コースをプレーン編、1コースをタック編とし、前記タック編は、1×1組織とし、前記タック編に用いる糸は、生糸とし、前記カバリング糸は、その度山レベルを0.7〜1.0mmの差となるように編成し、
    前記ウエストバンド部の下部のパンティ部を、4コースを1サイクルとして編成すると共に、前記4コースに供給される4本の糸のうち、2本又は3本を生糸とし、残りをカバリング糸とし、前記パンティ部の前側(腹部)をメッシュ編、後側(ヒップ部)をプレーン編とし、前記パンティ部の前側(腹部)のメッシュ編は、4コースを1サイクルとして編成すると共に、前記4コースのうち、1コース目をプレーン編、2コース目をタック編の交互組織の4コース編とし、前記タック編は、1×1組織とし、前記タック編に用いる糸は、生糸としてあることを特徴とするパンティ部の構成。
  2. 前記請求項1に記載のパンティ部の構成を有することを特徴とするパンティストッキング。
  3. 前記パンティ部が股上の短いローウエストタイプであることを特徴とする請求項2に記載のパンティストッキング。
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