JP4665013B2 - コネクタの脱落防止構造 - Google Patents

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Description

本発明は、パイプ部材に結合したコネクタの脱落を脱落防止用ホルダを用いて防止するコネクタの脱落防止構造に関する。
金属製のフロアフューエルチューブにコネクタを結合し、このコネクタに樹脂製のフューエルチューブを結合する際に、フロアフューエルチューブとコネクタとが分離しないように、両者間にクランプを装着するものが、下記特許文献1により公知である。
上記クランプは一面が開放した箱状の部材であって、相互に対向する二つの面にそれぞれU字状の切欠きを備えており、一方の切欠きをフロアフューエルチューブの外周に嵌合させて軸方向に係止するとともに、他方の切欠きをコネクタの外周に嵌合させて軸方向に係止することで、フロアフューエルチューブとコネクタとが分離しないように拘束している。
特開平6−323483号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたものは、基本的に円形断面を有するフロアフューエルチューブおよびコネクタにクランプを嵌合させたときに、そのクランプをコネクタに対して回転方向に位置決めすることができないため、クランプおよびコネクタが相対回転して接触部が摩耗し、コネクタからクランプが脱落し易くなる可能性があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、結合したパイプ部材およびコネクタが分離しないように脱落防止用ホルダを装着したとき、コネクタに対して脱落防止用ホルダを回転方向に位置決めすることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、先端部近傍の外周面に該先端部側から順番に第1フランジおよび第2フランジを突設したパイプ部材と、一端側の大径部および他端側の小径部を段部を介して連設したパイプ状のコネクタとを、前記第1フランジを前記大径部の内周面に挿入して結合した後に、前記パイプ部材および前記コネクタの両者に跨がるように脱落防止用ホルダを装着するコネクタの脱落防止構造であって、前記脱落防止用ホルダは一面を開放面とした箱状の部材であり、前記脱落防止用ホルダの相互に対向する第1面および第2面のうち、前記第1面には前記小径部に嵌合して前記段部に当接可能な第1切欠きが前記開放面に連なるように形成されるとともに、前記第2面には前記パイプ部材に嵌合して前記第2フランジに当接可能な第2切欠きが前記開放面に連なるように形成されたコネクタの脱落防止構造において、前記脱落防止用ホルダの前記開放面に対向する天井面から該開放面に向けて突出する突起と、前記コネクタの大径部に形成された窓孔とを係合させることで、前記コネクタに前記脱落防止用ホルダを装着したときの該脱落防止用ホルダの回転方向の位置決めを行い、前記脱落防止用ホルダは、前記第2面の第2切欠きの一側から前記第1、第2面を結ぶ方向に延びる基部と、前記基部の先端から前記第2切欠きの他側に向けて延びて前記パイプ部材に係合可能な係合部とからなる揺動支点部を備えることを特徴とするコネクタの脱落防止構造が提案される
また請求項に記載された発明によれば、請求項の構成に加えて、前記脱落防止用ホルダの第2面から前記揺動支点部の係合部までの距離は、前記パイプ部材の直径よりも大きく、かつ前記パイプ部材の第2フランジの直径よりも小さいことを特徴とするコネクタの脱落防止構造が提案される。
また請求項に記載された発明によれば、請求項または請求項の構成に加えて、前記揺動支点部の係合部の前記開放面と直交する方向の長さは、前記パイプ部材の第1、第2フランジ間の長さよりも大きいことを特徴とするコネクタの脱落防止構造が提案される。
また請求項に記載された発明によれば、請求項〜請求項の何れか1項の構成に加えて、前記揺動支点部の基部は、前記第2面に連なる位置の前記天井面側に第1補強リブを備えるとともに、前記係合部に連なる位置の前記開放面側に第2補強リブを備えることを特徴とするコネクタの脱落防止構造が提案される。
尚、実施の形態の燃料パイプ11は本発明のパイプ部材に対応する。
請求項1の構成によれば、パイプ部材の第1フランジに係合するように結合したコネクタの分離を防止するための脱落防止用ホルダが、一面を開放面とした箱状の部材の相互に対向する第1面および第2面のうち、第1面にはコネクタの小径部に嵌合する第1切欠きが形成され、第2面にはパイプ部材に嵌合する第2切欠きが形成されるので、第1面がコネクタの小径部に嵌合してその段部に係合するとともに、第2面がパイプ部材に嵌合してその第2フランジに係合することで、パイプ部材およびコネクタの分離を脱落防止用ホルダにより防止することができる。また脱落防止用ホルダの開放面に対向する天井面から該開放面に向けて突起を突出させ、この突起をコネクタの大径部に形成された窓孔に係合させることで、コネクタに脱落防止用ホルダを装着したときの該脱落防止用ホルダの回転方向の位置決めを行うので、コネクタおよび脱落防止用ホルダが回転方向に位相がずれた状態で誤組みされるのを防止できるだけでなく、コネクタに対して脱落防止用ホルダが相対回転して接触部が摩耗するのを防止できる。しかも脱落防止用ホルダは、脱落防止用ホルダの第2面の第2切欠きの一側から第1、第2面を結ぶ方向に延びる基部と、基部の先端から第2切欠きの他側に向けて延びてパイプ部材に係合可能な係合部とからなる揺動支点部を備えるので、脱落防止用ホルダを装着する際に、パイプ部材に係合させた揺動支点部を支点にして脱落防止用ホルダを揺動させるだけで済み、脱落防止用ホルダの装着作業が容易になるだけでなく、脱落防止用ホルダの装着作業時に揺動操作に伴ってコネクタをパイプ部材側に引き込んで不完全な結合状態を解消することができる。
また請求項の構成によれば、脱落防止用ホルダの第2面から揺動支点部の係合部までの距離は、パイプ部材の直径よりも大きく、かつパイプ部材の第2フランジの直径よりも小さいので、パイプ部材にコネクタが完全に結合されておらず、パイプ部材の第2フランジがコネクタから露出した状態で脱落防止用ホルダを装着しようとしても、第2フランジを脱落防止用ホルダの第2面および揺動支点部の係合部間に挿入することができず、誤組みの発生を未然に防止することができる。
また請求項の構成によれば、揺動支点部の係合部の開放面と直交する方向の長さは、パイプ部材の第1、第2フランジ間の長さよりも大きいので、パイプ部材にコネクタが完全に結合されておらず、パイプ部材の第1、第2フランジがコネクタから露出した状態で脱落防止用ホルダを装着しようとしても、第1、第2フランジが揺動支点部の係合部に引っ掛かって脱落防止用ホルダを装着することができず、誤組みの発生を未然に防止することができる。
また請求項の構成によれば、揺動支点部の基部は、脱落防止用ホルダの第2面に連なる位置の天井面側に第1補強リブを備えるとともに、揺動支点部の係合部に連なる位置の開放面側に第2補強リブを備えるので、脱落防止用ホルダを装着すべくパイプ部材を該脱落防止用ホルダの第2面および揺動支点部の係合部間に挿入すると、パイプ部材が第1、第2補強リブに案内されて自動的に組付方向に倒れるため、脱落防止用ホルダの組付性が向上する。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1〜図16は本発明の実施の形態を示すもので、図1は燃料パイプおよびコネクタに脱落防止用ホルダを装着した状態を示す図、図2は図1の2−2線断面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図3の5−5線断面図、図6は図3の6−6線断面図、図7はロック部材の側面図、図8は図7の8方向矢視図、図9は図7の9−9線断面図、図10は燃料パイプおよびロック部材にコネクタを結合するときの作用説明図、図11は燃料パイプおよびロック部材からコネクタを分離するときの作用説明図、図12は脱落防止用ホルダを装着するときの作用説明図(正常時)、図13は図12の13−13線矢視図、図14は図12の14−14線矢視図、図15は図12を紙面の裏側から見た図、図16は脱落防止用ホルダを装着するときの作用説明図(異常時)である。
図1〜図3に示すように、自動車のエンジン側(あるいは燃料タンク側)に設けられた金属製の燃料パイプ11に樹脂製の燃料チューブ12を結合する際に、先ず燃料パイプ11の端部に樹脂性のコネクタ13を固定し、このコネクタ13に燃料チューブ12を圧入している。燃料パイプ11および燃料チューブ12には燃料の高圧が作用するため、燃料パイプ11からコネクタ13が脱落しないように、燃料パイプ11およびコネクタ13に跨がるように樹脂製の脱落防止用ホルダ14が装着される。
燃料パイプ11は基本的に一定の直径を有するパイプであって、その先端側から順番に環状の第1フランジ11aおよび環状の第2フランジ11bが径方向外側に突出するように形成される。
コネクタ13は、その一端側から他端側に、概ね円形断面の大径部13aと、この大径部13aに段部13bを介して連設された円形断面の小径部13cと、この小径部13cに連設された更に小径の燃料チューブ連結部13dとを備えており、燃料チューブ連結部13dの外周に前記燃料チューブ12が嵌合する。小径部13cの内周面には一対のOリング15,15がスペーサ16を介して配置され、かつ段部13bの近傍の大径部13aの内周面にはシール部材17が配置されており、大径部13a側からコネクタ13内に挿入された燃料パイプ11は、その第1フランジ11aよりも先端側が前記シール部材17およびOリング15,15の内周に嵌合してシールされる。
コネクタ13の大径部13aの外周面は基本的に円形断面であるが、その一部を面取りすることで、相互に平行でかつコネクタ13の軸線方向に延びる一対の平坦面13e,13eが形成される(図4参照)。これら一対の平坦面13e,13eと位相が90°ずれた位置、つまりコネクタ13の大径部13aの外周の一対の円弧面に、一対の四角形の窓孔13f,13fが形成される。コネクタ13の大径部13aの内部には、別部材で構成されたロック部材18が配置される。
図7〜図9に示すように、ロック部材18は燃料パイプ11の外周に嵌合する円筒部18aを備えており、円筒部18aの軸線を挟む一側および他側には、軸線方向に延びるスリット18bと、容易に弾性変形可能な可撓部18cとが形成される(図9参照)。また円筒部18aの周面における、前記スリット18bおよび可撓部18cと位相が90°ずれた位置には、燃料パイプ11の第1フランジ11aに係合可能な一対の係合溝18d,18dが形成される。また円筒部18aの前記一対の係合溝18d,18dに隣接する位置には、前記コネクタ13の窓孔13f,13fに係合可能な一対の係合突起18e,18eが傾斜面18f,18fを介して径方向外向きに突設される。更に、前記係合突起18e,18eの近傍には軸線方向外側かつ径方向外側に突出する一対の摘まみ部18g,18gが形成される。
次に、図2〜図6および図13〜図15に基づいて脱落防止用ホルダ14の構造を説明する。
脱落防止用ホルダ14は、その装着状態でコネクタ13の軸線と平行な一面が開放面14aとされた横断面U字状の部材であって、その軸方向両端に相互に平行な第1面14bおよび第2面14cが形成される。脱落防止用ホルダ14の装着状態において、第1面14bは燃料チューブ12に近い側に位置し、第2面14cは燃料チューブ12から遠い側に位置している。脱落防止用ホルダ14の第1面14bには前記開放面14aに開放する概ねU字状の第1切欠き14dが形成される。
図5から明らかなように、第1切欠き14dは、その底部に位置して小径部13cの外周に180°を越える角度に亘って接する円弧部aと、この円弧部aの両端に相互に対向するように位置し、それらの間隔が小径部13cの直径よりも僅かに小さく設定された一対のスロート部b,bと、スロート部b,bから開放面14aに向けて間隔がテーパー状に広がる一対のガイド部c,cとで構成される。
図6から明らかなように、第2切欠き14fは、その底部に位置して燃料パイプ11の外周に180°の角度に亘って接する円弧部dと、その円弧部dから開放面14aに向けて燃料パイプ11の外径に略等しい間隔で平行に延びる一対のガイド部e,eとで構成される。
更に、第1面14bの第1切欠き14d方向の長さが、第2面14cの第2切欠き14f方向の長さよりも長くなるように、第1面14bには開口面14a側に延びる延長部14g,14gが形成される。
図3および図4から明らかなように、脱落防止用ホルダ14の開放面14aに対向する半円筒状の天井面14eの内面には、開放面14aに向けて突出する突起14kが形成される。
図3、図13および図14から明らかなように、脱落防止用ホルダ14の第2面14cには揺動支点部14hが一体に形成される。揺動支点部14hは第2面14cの第2切欠き14fの一対のガイド部e,eの一方のガイド部eに沿う位置から、軸線方向(第1、第2面14b,14cを結ぶ方向に)に延びる板状の基部14iと、この基部14iの先端から前記軸線に直交する方向に、つまり第2切欠き14fの他方のガイド部eに向けて延びる係合部14jとで構成されており、係合部14jの内面は燃料パイプ11の外周面に沿うように略180°の中心角を有する円弧状に形成されている。第2切欠き14fの底部の円弧部dの円弧と、係合部14jの内面の円弧とは、協働して燃料パイプ11の外周を360°に亘って保持するように形成される。
脱落防止用ホルダ14の基部14iが第2面14cに連なる部分の天井壁14e側に、直角三角形の第1補強リブ14mが形成されるとともに、脱落防止用ホルダ14の基部14iが係合部14jに連なる部分の開放面14a側に、直角三角形の第2補強リブ14nが形成される。第1、第2補強リブ14m,14nの二つの斜辺は、パイプ部材11の挿入方向に向かって、つまり揺動支点部14の基部14iに向かって相互に接近するように傾斜しており、基部14iにおける前記二つの斜辺間の軸方向の距離は、パイプ部材11の直径よりも充分に小さくなっている。
図15から明らかなように、脱落防止用ホルダ14の揺動支点部14hの溝幅L1、つまり第2面14cと係合部14jに挟まれた長さL1は、燃料パイプ11の直径D1よりも大きく、かつ第1、第2フランジ11a,11bの直径D2よりも小さくなっている。また脱落防止用ホルダ14の揺動支点部14hの係合部14jの開放面14aと直交する方向の長さL2は、燃料パイプ11の第1、第2フランジ11a,11b間の長さL3よりも大きくなっている。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
燃料パイプ11にコネクタ13を結合するには、先ず図10に示すように、コネクタ13の大径部13aの開口から矢印A1方向にロック部材18を挿入し、そのロック部材18の傾斜面18f,18fをコネクタ13の大径部13aの開口に当接させて径方向内向きに弾性変形させることで、係合突起18e,18eをコネクタ13の窓孔13f,134fに係合させる。続いてロック部材18の内部に燃料パイプ11を挿入すると、その第1フランジ11aがロック部材18円筒部18aを矢印A2方向に押し開き、一対の係合溝18d,18dに係合することで、コネクタ13にロック部材18が装着される。
逆に、コネクタ13から燃料パイプ11を分離するには、図11に示すようにロック部材18の一対の摘まみ部18g,18gを相互に接近する方向(矢印A3参照)に弾性変形させることで、係合突起18e,18eを相互に接近させてコネクタ13の窓孔13f,13fとの係合を解除し、この状態でコネクタ13を矢印A4方向に引き抜くことで、燃料パイプ11から分離することができる。燃料パイプ11側に残ったロック部材18は、その可撓部18cを弾性変形させ、スリット18bを開くことで燃料パイプ11から分離することができる。
このようにして燃料パイプ11にコネクタ13が装着されると、燃料パイプ11およびコネクタ13の不用意な分離を防止すべく、両者に跨がるように脱落防止用ホルダ14が装着される。
続いて、図12および図15に示すように、脱落防止用ホルダ14の揺動支点部14hの先端の係合部14jと第2面14cとの間に燃料パイプ11の第2フランジ11bよりも反先端側を係合させる。このとき、燃料パイプ11が正常にコネクタ13の内部に挿入されていれば、図15において脱落防止用ホルダ14の揺動支点部14hの溝幅L1、つまり第2面14cと係合部14jとの間の長さは、燃料パイプ11の直径D1よりも大きいため、燃料パイプ11を支障なく脱落防止用ホルダ14の揺動支点部14hの溝に嵌合させることができる。
燃料パイプ11がコネクタ13の内部に完全に嵌合していないと、燃料パイプ11の第2フランジ11bがコネクタ13から大きく突出するため、脱落防止用ホルダ14に燃料パイプ11を嵌合させる際に、第2フランジ11bを脱落防止用ホルダ14の揺動支点部14hの溝に嵌合させる必要があるが、脱落防止用ホルダ14の揺動支点部14hの溝幅L1は燃料パイプ11の第2フランジ11b直径D2よりも小さいため、脱落防止用ホルダ14を燃料パイプ11に組み付けることができなくなり、燃料パイプ11およびコネクタ13の不完全な結合を作業者に確実に認識させ、誤組みの発生を確実に防止することができる。
燃料パイプ11およびコネクタ13の嵌合が更に不完全な場合には、コネクタ13から燃料パイプ11の第1、第2フランジ11a,11bの両方が突出するため、第1、第2フランジ11a,11bの間に脱落防止用ホルダ14の揺動支点部14hの溝を嵌合させようとする可能性がある。しかしながら、脱落防止用ホルダ14の揺動支点部14hの係合部14jの開放面14aと直交する方向の長さL2は、燃料パイプ11の第1、第2フランジ11a,11b間の長さL3よりも大きくなっているため、燃料パイプ11に脱落防止用ホルダ14を係合させることができず、燃料パイプ11およびコネクタ13の不完全な結合を作業者に確実に認識させ、誤組みの発生を確実に防止することができる。
図15に示すように、燃料パイプ11に脱落防止用ホルダ14の揺動支点部14hを係合させたとき、燃料パイプ11が脱落防止用ホルダ14の基部14iに設けた三角形の第1、第2補強リブ14m,14nに突き当たることで、燃料パイプ11および脱落防止用ホルダは脱落防止用ホルダ14に対して図15の矢印A5方向に相対的に回転するように案内される。
続いて、図12に示すように、係合部14jが燃料パイプ11当接する部分を支点として脱落防止用ホルダ14を前記矢印A5方向に更に揺動させる。その結果、図2および図3に示すように、脱落防止用ホルダ14の第2面14cに形成した第2切欠き14fが燃料パイプ11の外周面に嵌合するとともに、脱落防止用ホルダ14の第1面14bに形成した第1切欠き14dがコネクタ13の小径部13cの外周面に嵌合する。
このとき、第1面14bの第1切欠き14dにはコネクタ13の小径部13cの外径よりも僅かに幅の狭いスロート部b,b(図5参照)が形成されているため、テーパー状のガイド部c,cに案内された小径部13cにより脱落防止用ホルダ14が押し広げられるように弾性変形してスロート部b,bが開いた後に再び閉じることで、小径部13cが第1切欠き14dの円弧部aにパチンと音を立ててスナップ嵌合し、スロート部b,bにより第1切欠き14dから脱落しないように係止される(図5参照)。そして、このときのスナップ音により、作業者は脱落防止用ホルダ14が確実に装着されたことを確認することができる。
このようにして脱落防止用ホルダ14が装着されると、脱落防止用ホルダ14の第2面14cの第2切欠き14fの円弧部dと、揺動支点部14hの円弧状の係合部14jとによって、燃料パイプ11の全周が安定して保持される(図6参照)。よって脱落防止用ホルダ14は第1面14b側および第2面側14cの両方でコネクタ13および燃料パイプ11にがたつきなく係止され、その装着状態を安定させることができる。また脱落防止用ホルダ14の天井面14eに突設した突起14fが、コネクタ13の一対の窓孔13f,13fの一方に嵌合することで(図3参照)、コネクタ13および脱落防止用ホルダ14の相対回転が規制され、両者の接触部が摩耗して脱落防止用ホルダ14がコネクタ13から脱落する事態を未然に防止することができる。
また脱落防止用ホルダ14をコネクタ13に装着する際に、両者の位相が一致していないと、図16に示すように、脱落防止用ホルダ14の天井面14eに突設した突起14fが、コネクタ13の一対の窓孔13fの一方に嵌合することができず、脱落防止用ホルダ14の装着が不能になることで、誤組みの発生を未然に防止することができる。
そして図2および図3に示すように、脱落防止用ホルダ14が装着されると、その第1切欠き14dの周囲の第1面14bがコネクタ13の大径部13aおよび小径部13c間の段部13bに係合し、その第2切欠き14fの周囲の第2面14cが燃料パイプ11の第2フランジ11bに係合することで、燃料パイプ11およびコネクタ13は相互に離反する方向に移動不能になり、不用意な分離が確実に防止される。
しかして、脱落防止用ホルダ14を装着するために必要なスナップ操作は、第1面14bの第1切欠き14dのスロート部b,bをコネクタ13の小径部13cを通過させる1回だけなので、複数回のスナップ操作を必要とするものに比べて作業性を高めることができる。また脱落防止用ホルダ14を装着する際に、燃料パイプ11に係合させた揺動支点部14hを支点にして脱落防止用ホルダ14を揺動させれば良いので、脱落防止用ホルダ14の装着作業が容易になる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態ではパイプ部材として燃料パイプ11を例示したが、本発明のパイプ部材は燃料パイプ11に限定されるものではない。
また実施の形態では第1、第2補強リブ14m,14nが二等辺三角形に形成されているが、燃料パイプ11を案内する第1、第2補強リブ14m,14nの斜辺は必ずしも直線である必要はなく、湾曲していても良い。
燃料パイプおよびコネクタに脱落防止用ホルダを装着した状態を示す図 図1の2−2線断面図 図2の3−3線断面図 図3の4−4線断面図 図3の5−5線断面図 図3の6−6線断面図 ロック部材の側面図 図7の8方向矢視図 図7の9−9線断面図 燃料パイプおよびロック部材にコネクタを結合するときの作用説明図 燃料パイプおよびロック部材からコネクタを分離するときの作用説明図 脱落防止用ホルダを装着するときの作用説明図(正常時) 図12の13−13線矢視図 図12の14−14線矢視図 図12を紙面の裏側から見た図 脱落防止用ホルダを装着するときの作用説明図(異常時)
11 燃料パイプ(パイプ部材)
11a 第1フランジ
11b 第2フランジ
13 コネクタ
13a 大径部
13b 段部
13c 小径部
13f 窓孔
14 脱落防止用ホルダ
14a 開放面
14b 第1面
14c 第2面
14d 第1切欠き
14e 天井面
14f 第2切欠き
14h 揺動支点部
14i 基部
14j 係合部
14k 突起
14m 第1補強リブ
14n 第2補強リブ
D1 パイプ部材の直径
D2 パイプ部材の第1、第2フランジの直径
L1 第2面から揺動支点部の係合部までの距離
L2 揺動支点部の係合部の開放面と直交する方向の長さ
L3 パイプ部材の第1、第2フランジ間の長さ

Claims (4)

  1. 先端部近傍の外周面に該先端部側から順番に第1フランジ(11a)および第2フランジ(11b)を突設したパイプ部材(11)と、一端側の大径部(13a)および他端側の小径部(13c)を段部(13b)を介して連設したパイプ状のコネクタ(13)とを、前記第1フランジ(11a)を前記大径部(13a)の内周面に挿入して結合した後に、前記パイプ部材(11)および前記コネクタ(13)の両者に跨がるように脱落防止用ホルダ(14)を装着するコネクタの脱落防止構造であって、
    前記脱落防止用ホルダ(14)は一面を開放面(14a)とした箱状の部材であり、前記脱落防止用ホルダ(14)の相互に対向する第1面(14b)および第2面(14c)のうち、前記第1面(14b)には前記小径部(13c)に嵌合して前記段部(13b)に当接可能な第1切欠き(14d)が前記開放面(14a)に連なるように形成されるとともに、前記第2面(14c)には前記パイプ部材(11)に嵌合して前記第2フランジ(11b)に当接可能な第2切欠き(14f)が前記開放面(14a)に連なるように形成されたコネクタの脱落防止構造において、
    前記脱落防止用ホルダ(14)の前記開放面(14a)に対向する天井面(14e)から該開放面(14a)に向けて突出する突起(14k)と、前記コネクタ(13)の大径部(13a)に形成された窓孔(13f)とを係合させることで、前記コネクタ(13)に前記脱落防止用ホルダ(14)を装着したときの該脱落防止用ホルダ(14)の回転方向の位置決めを行い、
    前記脱落防止用ホルダ(14)は、前記第2面(14c)の第2切欠き(14f)の一側から前記第1、第2面(14b,14c)を結ぶ方向に延びる基部(14i)と、前記基部(14i)の先端から前記第2切欠き(14f)の他側に向けて延びて前記パイプ部材(11)に係合可能な係合部(14j)とからなる揺動支点部(14h)を備えることを特徴とするコネクタの脱落防止構造
  2. 記脱落防止用ホルダ(14)の第2面(14c)から前記揺動支点部(14h)の係合部(14j)までの距離(L1)は、前記パイプ部材(11)の直径(D1)よりも大きく、かつ前記パイプ部材(11)の第2フランジ(11b)の直径(D2)よりも小さいことを特徴とする、請求項に記載のコネクタの脱落防止構造。
  3. 記揺動支点部(14h)の係合部(14j)の前記開放面(14a)と直交する方向の長さ(L2)は、前記パイプ部材(11)の第1、第2フランジ(11a,11b)間の長さ(L3)よりも大きいことを特徴とする、請求項または請求項に記載のコネクタの脱落防止構造。
  4. 記揺動支点部(14h)の基部(14i)は、前記第2面(14c)に連なる位置の前記天井面(14e)側に第1補強リブ(14m)を備えるとともに、前記係合部(14j)に連なる位置の前記開放面(14a)側に第2補強リブ(14n)を備えることを特徴とする、請求項〜請求項の何れか1項に記載のコネクタの脱落防止構造。
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