JP4664671B2 - 蒸気弁装置およびこの蒸気弁装置を組み込んだ発電設備 - Google Patents

蒸気弁装置およびこの蒸気弁装置を組み込んだ発電設備 Download PDF

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Description

本発明は、強度の維持強化と相俟って圧力損失のより一層の低減化を図った蒸気弁装置およびこの蒸気弁装置を組み込んだ発電設備に関する。
最近の発電設備、例えば、蒸気タービン発電設備では、構造、形状の小型化と圧力損失のより一層の低減化とが求められており、その一つに蒸気弁装置がある。
図13は、蒸気弁装置を組み込んだ蒸気タービン発電設備の一例を示す系統図である。
蒸気タービン発電設備は、ボイラ100、蒸気タービン部101、主蒸気系102、再熱蒸気系103、復水・給水系104を備えるランキンサイクルのシステム構成になっている。
ボイラ100は、蒸気発生器105と再熱器106を収容し、投入する燃料と空気で燃焼ガスを生成し、生成した燃焼ガスの熱により蒸気発生器105から主蒸気を発生させるとともに、再熱器106から再熱蒸気を発生させている。
蒸気タービン部101は、互いを軸直結させた高圧タービン107、中圧タービン108、低圧タービン109を備え、高圧タービン107で主蒸気系102から供給された主蒸気に膨張仕事をさせ、膨張仕事を終えたタービン排気を低温再熱系110の逆止弁111を介して再熱器106に供給し、ここで熱を失ったタービン排気を再熱させ、再熱蒸気として再熱蒸気系103を介して中圧タービン108に供給して膨張仕事をさせ、さらに低圧タービン109でも膨張仕事をさせ、その際に発生する動力で発電機(図示せず)を駆動している。
復水・給水系104は、復水器113と給水ポンプ114を備え、蒸気タービン部101の低圧タービン109で膨張仕事を終えたタービン排気を復水器113で凝縮させて復水にし、この復水を給水ポンプ114で加圧させて給水にし、この給水をボイラ100の蒸気発生器105に戻している。
再熱蒸気系103は、再熱蒸気止め弁115、インターセプト弁116を備えるとともに、再熱蒸気止め弁115の入口側から分岐し、途中に低圧タービンバイパス弁117を介装し、復水・給水系104の復水器113に接続する低圧タービンバイパス系118を備え、例えば再熱器106からの再熱蒸気の圧力、温度が予め定められた値に達していないとき、低圧タービンバイパス系118を介して復水器113に供給している。
主蒸気系102は、主蒸気止め弁119、蒸気加減弁120を備えるとともに、主蒸気止め弁119の入口側から分岐し、途中に高圧タービンバイパス弁121を介装し、低温再熱系110に接続する高圧タービンバイパス系122を備え、例えば主蒸気の圧力、温度が予め定められた値に達していないとき、あるいは負荷遮断等異常事態が発生し、主蒸気量が過剰になったとき等の場合、ボイラ100の蒸気発生器105からの主蒸気を高圧タービンバイパス弁121を備える高圧タービンバイパス系122、低温再熱蒸気系110、低圧タービンバイパス弁117を備える低圧タービンバイパス系118を介して復水・給水系104の復水器113に供給している。
このような構成を備える蒸気タービン発電設備において、蒸気タービン部101における高圧タービン107の入口側に設けられている主蒸気止め弁119および蒸気加減弁120は、図10に示すように、共用する一つの弁ケーシング123内に収容し、小型化を図っている。
図10に示した一つの弁ケーシング123には、2つの主蒸気止め弁119a,119bと、4つの蒸気加減弁120a,120b,…が収容され、主蒸気管から供給された蒸気Aが2つの主蒸気止め弁119a,119bを経て4つの蒸気加減弁120a,120b,…のそれぞれに供給され、ここで弁体の開閉による流量制御が行われた後、リード管Cを介して高圧タービンに供給される。
ところで、主蒸気止め弁119と蒸気加減弁120を一つの弁ケーシング123に収容させる蒸気弁装置は、図12に示すように、蒸気流れの上流側に主蒸気止め弁119を配置し、主蒸気止め弁119の下流側に蒸気加減弁120を配置している。
蒸気流れの上流側に配置した主蒸気止め弁119は、弁ケーシング123に主蒸気止め弁用入口124と、蒸気加減弁120の蒸気加減弁用入口125に連通する主蒸気止め弁用出口126とを備えるとともに、内部の弁室127に酸化スケール等の異物を除去するストレーナ128を収容している。
また、主蒸気止め弁119は、主蒸気止め弁用出口126側に設けた主蒸気止め弁用弁座129に自在に接離させる主蒸気止め弁用弁体130と、この主蒸気止め弁用弁体130に接続し、案内片131を摺動する主蒸気止め弁用弁棒132と、この主蒸気止め弁用弁棒132を駆動し、ヨーク133で支持された主蒸気止め弁用駆動装置(図示せず)とを備えている。
他方、主蒸気止め弁119の下流側に配置した蒸気加減弁120は、主蒸気止め弁用出口126に溶接部134を介して接続する蒸気加減弁用入口125と蒸気加減弁用出口135とを備えるとともに、蒸気加減弁用出口135側に設けた蒸気加減弁用弁座136に対し、接離自在に移動する蒸気加減弁用弁体137と、この蒸気加減弁用弁体137に接続された蒸気加減弁用弁棒138を駆動し、ヨーク139によって支持された蒸気加減弁用駆動装置(図示せず)とを備えている。
このような構成を備える蒸気弁装置において、蒸気加減弁120の弁ケーシング123は、図11に示すように、横断方向に長く延びた弁ケーシング123の弁室127に接続し、弁入口間を距離T1に離した2つの蒸気加減弁用入口125a,125bと、弁出口間を距離T4に離し、口径φD4とする4つの蒸気加減弁用出口135a,135b,…を備えるとともに、4つの蒸気加減弁用出口135a,135b,…間を曲率半径r4で円弧状に形成したリガメント部140を備えている。なお、符号141は、図示しない蒸気加減弁用弁棒が進退する通口である。
このように、従来の蒸気弁装置のうち、蒸気加減弁120は、4つの蒸気加減弁用出口135a,135b,…間を円弧状のリガメント部140にし、運転中に生起する熱応力に対処させていた。
なお、1つの弁ケーシングに主蒸気止め弁と蒸気加減弁とを収容させた蒸気弁装置は、例えば、特開平10−176502号公報(特許文献1参照)に開示されている。
特開平10−176502号公報
図11に示した蒸気加減弁120の弁ケーシング123には、2つの蒸気加減弁用入口125a,125bと4つの蒸気加減弁用出口135a,135b,…が設けられているが、タービン起動時、急激なメタル温度上昇のため、リガメント部140に高い熱応力が発生している。
リガメント部140に高い熱応力が発生すると、弁ケーシング123は、長年の使用の結果、材料の疲労強度が低下し、亀裂等の欠陥が発生する虞がある。
高い熱応力の発生を抑制するために、蒸気弁装置は、蒸気加減弁120のリガメント部140を余裕のある寸法にして設計を行うとともに、余裕のある寸法にして良好な蒸気流れに伴なう圧力損失を低く抑えることも考えられるが、このようにすると、形状が大きくなって時代の要請に逆行する。
したがって、蒸気弁装置は、限られた大きさ、形状の中から、強度の維持強化と、圧力損失のより一層の低減化を図った製品の実現が望まれている。
本発明は、このような要請に基づいてなされたもので、リガメント部に発生する熱応力を抑制するとともに、蒸気流れに伴なう圧力損失をより一層低く抑えて高効率かつ安定運転可能な蒸気弁装置およびこの蒸気弁装置を組み込んだ発電設備を提供することを目的とする。
本発明に係る蒸気弁装置は、上述の目的を達成するために、請求項1に記載したように、両端側に配置された2つの主蒸気止め弁と前記2つの主蒸気止め弁の間の中間部分に2つの蒸気加減弁とを収容し、かつ中心線に沿って延びる1つの弁ケーシングを備える蒸気弁装置において、前記2つの蒸気加減弁の蒸気加減弁用出口はそれぞれ前記中心線に対する横向き方向、上向き方向および下向き方向のいずれかの方向に設けられ、かつ、前記2つの蒸気加減弁の蒸気加減弁用出口の前記中心線に対する方向がそれぞれ異なる構成にしたものである。
また、本発明に係る蒸気弁装置は、上述の目的を達成するために、請求項に記載したように、前記蒸気加減弁の蒸気加減弁用出口のうち、一方の出口を前記弁ケーシングの中心線に対し、上向き方向に設けるとともに、他方の出口を前記弁ケーシングの中心線に対し、下向き方向に設けたものである。
また、本発明に係る蒸気弁装置は、上述の目的を達成するために、請求項に記載したように、前記蒸気加減弁の蒸気加減弁用出口のうち、一方の出口を前記弁ケーシングの中心線に対し、上向き方向に設けるとともに、他方の出口を前記弁ケーシングの中心線に対し、横向き方向に設けたものである。
本発明に係る蒸気弁装置およびこの蒸気弁装置を組み込んだ発電設備によれば、蒸気加減弁用出口の応力集中係数を低くして、リガメント部の強度の高く維持することができ、かつ蒸気流れを良好にし、圧力損失を低減させることができる。
以下、本発明に係る蒸気弁装置およびこの蒸気弁装置を組み込んだ発電設備の実施形態を図面および図面に付した符号を引用して説明する。
図1および図2は、本発明に係る蒸気弁装置およびこの蒸気弁装置を組み込んだ発電設備の第1実施形態を示す概念図である。なお、図1は、蒸気弁装置の平面図であり、図2は、図1のX−X矢視方向から切断した切断断面図である。
本実施形態に係る蒸気弁装置は、共用する一つの弁ケーシング1内に主蒸気止め弁2と、蒸気加減弁3を収容する構成にしている。
また、蒸気弁装置は、弁入口間を距離T1に離した2つの主蒸気止め弁2a,2bと、この2つの主蒸気止め弁2a,2bに対応させた2つの蒸気加減弁3a,3bを、一つの弁ケーシング1に収容し、ボイラ(図示せず)から供給された蒸気Aを途中で分流させ、分流させた蒸気Aを2つの主蒸気止め弁2a,2bを経て2つの蒸気加減弁3a,3bに供給し、ここで弁体の開閉による流量制御が行われた後、リード管Cを介して高圧タービンに供給する。
一方、蒸気加減弁3は、図2に示すように、弁ケーシング1を横断方向に長く延びた弁室(スチームチェスト)4を形成し、弁室(スチームチェスト)4に主蒸気止め弁2の個数に対応させた蒸気加減弁用弁体(図示せず)を収容する一方、蒸気加減弁用入口5a,5bを距離T1に離して設けるとともに、口径φD1とする蒸気加減弁用出口6a,6bを備えている。
また、蒸気加減弁3は、蒸気加減弁用出口6a,6bを、距離Tに離して配置するとともに、蒸気加減弁用出口6a,6b間を曲率半径r1とするリガメント部7を備えている。
そして、蒸気加減弁3は、主蒸気止め弁2の個数に対応させているので、蒸気加減弁用出口6a,6bの口径部φD1およびリガメント部2の曲率半径r1が、図11で示した従来のものよりも大きくなっている。なお、符号14は、図示しない蒸気加減弁用弁棒が進退する通口である。
図9は、縦軸に応力集中係数Kを採り、横軸に蒸気加減弁用出口6a,6bの口径φDに対する蒸気加減弁用出口6a,6bのリガメント部7の曲率半径rとの比を採ったものであり、本発明のものと、従来のものとを対比させた応力集中係数線図である。
この線図から、蒸気加減弁用出口6a,6bの口径φDに対するリガメント部7の曲率半径rとの比r/Dが従来のものに較べて本発明の方が大きくなったので、応力集中係数Kは、本発明の方が従来のものに較べて小さくすることができた。すなわち、蒸気弁装置は、蒸気加減弁3の個数を主蒸気止め弁2の個数に対応させ、従来の個数よりも少なくさせることに伴って蒸気加減弁用出口6a,6bの弁間距離T1を、従来のものよりも大きくさせたので、蒸気加減弁6a,6bの口径φDが従来のものに較べて大きく採れるようになり、また、リガメント部7の曲率半径rも従来のものよりも大きく採れるようになった結果、応力集中係数Kを従来のものよりも小さくすることができた。
このように、本実施形態は、一つの弁ケーシング1内に主蒸気止め弁2a,2bと、主蒸気止め弁2a,2bの個数に対応する蒸気加減弁3a,3bを収容し、蒸気加減弁用出口6a,6bの弁間距離T1を従来のものよりも大きくしたので、応力集中係数Kを低くしてリガメント部7の強度を高く維持することができ、大きな弁間距離T1の下、蒸気流れを良好にして圧力損失を低減させることができる。
図3は、本発明に係る蒸気弁装置およびこの蒸気弁装置を組み込んだ発電装置の第2実施形態を示す概念図である。
本実施形態に係る蒸気弁装置は、長筒状に延びる一つの弁ケーシング1の両端側に主蒸気止め弁2a,2bを収容するとともに、主蒸気止め弁2a,2b間を結ぶ一直線上の中間部分に弁間距離T1に離した蒸気加減弁3a,3bを主蒸気止め弁2a,2bの個数に対応して収容したものである。
このような構成を備える蒸気弁装置において、蒸気Aが主蒸気止め弁2a,2bに流入する際、ストレーナ(図示せず)によってその流れが乱される。
しかし、本実施形態は、主蒸気止め弁2a,2b間を結ぶ一直線上の中間部分に弁間距離T1に離した蒸気加減弁3a,3bを配置したので、ストレーナによって蒸気Aの流れに乱れが与えられても、一直線上の領域で圧力を回復させ、その流れを安定化させることができる。
流れを安定化させた蒸気Aは、蒸気加減弁3a,3bに供給され、ここで弁開閉による流量制御を行った後、リード管Cを介して高圧タービン(図示せず)に供給される。
このように、本実施形態は、主蒸気止め弁2a,2bの個数に対応させた蒸気加減弁3a,3bを一つの弁ケーシング1に収容させるとともに、両端に主蒸気止め弁2a,2bを配置し、主蒸気止め弁2a,2b間を結ぶ一直線上の中間部分に蒸気加減弁3a,3bを配置し、蒸気Aが主蒸気止め弁2a,2bに流入する際、ストレーナ(図示せず)によって蒸気Aの流れに乱れが生じても、主蒸気止め弁2a,2b間を結ぶ一直線上の部分で蒸気流れを回復させる構成にしたので、蒸気加減弁3a,3bを通過する蒸気の圧力損失を低く抑えることができる。
また、本実施形態は、一直線上に配置した主蒸気止め弁2a,2bおよび主加減弁3a,3bを収容する一つの弁ケーシング1を長筒状に形成し、蒸気加減弁用出口の弁間距離を比較的長くしたので、リガメント部7の曲率半径を大きくすることができ、大きな曲率半径の下、応力集中係数を少なくさせて高い強度に維持させることができる。
図4は、本発明に係る蒸気弁装置およびこの蒸気弁装置を組み込んだ発電装置の第3実施形態を示す概念図である。図中、X軸方向を中心線方向、Y軸方向を横向き方向、Z軸方向を上向き方向と仮に定義する。
本実施形態に係る蒸気弁装置は、中心線HLに沿って延び、両端に配置した主蒸気止め弁2a,2bと、この主蒸気止め弁2a,2b間の中間部分に配置した蒸気加減弁3a,3bとを収容する一つの弁ケーシング1に蒸気加減弁用出口6a,6bを設けるとともに、蒸気加減弁用出口6a,6bを中心線HLに対し、上向き方向に設けたものである。
このように、本実施形態は、主蒸気止め弁2a,2bおよび蒸気加減弁3a,3bを収容する弁ケーシング1に、中心線HLに対し、上向き方向に蒸気加減弁用出口6a,6bを設け、この蒸気加減弁用出口6a,6bと高圧タービンとの間に介装するリード管(図示せず)を直線状にレイアウトするので、蒸気Aの流れが良好になり、蒸気Aの圧力損失を少なくさせることができる。
なお、本実施形態は、蒸気加減弁用出口6a,6bを弁ケーシング1の中心線HLに対し、上向き方向に向って設けたが、この例に限らず、例えば、図5に示すように、弁ケーシング1の中心線HLに対し下向き方向に向って設けても構わない。特に、蒸気弁装置が高圧タービンよりも高い位置にレイアウトしている場合、高圧タービンに接続するリード管を、圧力損失の少ない直管にレイアウトできる点で有効である。
さらに、本実施形態は、蒸気加減弁用出口6a,6bのうち、いずれか一方を、例えば、図6に示すように、弁ケーシング1の中心線HLに対し、上向きに向って設けるとともに、残りのものを、弁ケーシング1の中心線HLに対し、下向きに向って設けてもよい。高圧タービンに蒸気を供給する際、タービンケーシング上半部と、タービンケーシング下半部との両方からタービンノズルボックスに供給する場合、リード管を圧力損失の少ない直管にレイアウトできる点で有効である。
さらにまた、本実施形態は、蒸気加減弁用出口6a,6bのうち、いずれか一方を、例えば、図7に示すように、弁ケーシング1の中心線HLに対し、上向き方向に設けるとともに、残りのものを、弁ケーシング1の中心線HLに対し、角度90°範囲内の位置に転向させてもよい。蒸気弁装置が高圧タービンよりも低い位置にレイアウトされている場合、リード管の曲がり部分を少なくさせ、圧力損失を少なくさせる点で有効である。
図8は、本発明に係る蒸気弁装置およびこの蒸気弁装置を組み込んだ発電設備の第7実施形態を示す概念図である。
本実施形態に係る蒸気弁装置は、中心線HLに沿って長筒状に延びる一つの弁ケーシング1の両端側に主蒸気止め弁2a,2bを収容し、主蒸気止め弁2a,2b間の中間部分に蒸気加減弁3a,3bを収容する一方、主蒸気止め弁2a,2bのそれぞれの主蒸気止め弁用弁棒8a,8bを中心線HLに沿うように配置して主蒸気止め弁用弁体9a,9bを中心線HLに沿って進退移動させるとともに、蒸気加減弁3a,3bのそれぞれの蒸気加減弁用弁体11a,11bを駆動する蒸気加減弁用弁棒10a,10bを中心線HLに対し、交差する方向に配置したものである。
このような構成を備える蒸気弁装置において、蒸気は、主蒸気止め弁用入口12a,12bからストレーナ13a,13bに流入する際、流れに乱れが生じたまま、主蒸気止め弁用弁体9a,9bを通過する。流れに乱れが生じた蒸気は、蒸気加減弁用弁体11a,11bに至るまでの間に溶接部W1で接続された主蒸気止め弁用出口13a,13bと蒸気加減弁用入口5a,5bとからなる直線部分で流れを安定にさせた後、蒸気加減弁用出口6a,6bを介してリード管Cに供給される。
このように、本実施形態は、中心線HLに沿って長筒状に延びる一つの弁ケーシング1の両端側に主蒸気止め弁2a,2bを収容し、その中間部分に蒸気加減弁3a,3bを収容し、弁ケーシング1内の弁室4を一直線状に形成し、蒸気流れの転向部分をより一層少なくさせる構成にしたので、圧力損失を少なくさせてプラント効率を向上させることができる。
本発明に係る蒸気弁装置およびこの蒸気弁装置を組み込んだ発電設備の第1実施形態を示す概念図。 図1のX−X矢視方向から切断した切断断面図。 本発明に係る蒸気弁装置およびこの蒸気弁装置を組み込んだ発電設備の第2実施形態を示す概念図。 本発明に係る蒸気弁装置およびこの蒸気弁装置を組み込んだ発電設備の第3実施形態を示す概念図。 本発明に係る蒸気弁装置およびこの蒸気弁装置を組み込んだ発電設備の第4実施形態を示す概念図。 本発明に係る蒸気弁装置およびこの蒸気弁装置を組み込んだ発電設備の第5実施形態を示す概念図。 本発明に係る蒸気弁装置およびこの蒸気弁装置を組み込んだ発電設備の第6実施形態を示す概念図。 本発明に係る蒸気弁装置およびこの蒸気弁装置を組み込んだ発電設備の第7実施形態を示す概念図。 本発明に係る蒸気弁装置の応力集中係数と従来の蒸気弁装置の応力集中係数と対比させた応力集中係数線図。 従来の蒸気弁装置およびこの蒸気弁装置を組み込んだ発電設備を示す概念図。 図10のY−Y矢視方向から切断した切断断面図。 図10のZ−Z矢視方向から切断した切断断面図。 蒸気弁装置を組み込んだ従来の発電設備を示す概略系統図。
符号の説明
1 弁ケーシング
2,2a,2b 主蒸気止め弁
3,3a,3b 蒸気加減弁
4 弁室
5a,5b 蒸気加減弁用入口
6a,6b 蒸気加減弁用出口
7 リガメント部
8a,8b 主蒸気止め弁用弁棒
9a,9b 主蒸気止め弁用弁体
10a,10b 蒸気加減弁用弁棒
11a,11b 蒸気加減弁用弁体
12a,12b 主蒸気止め弁用入口
13a,13b 主蒸気止め弁用出口
14 通口
100 ボイラ
101 蒸気タービン部
102 主蒸気系
103 再熱蒸気系
104 復水・給水系
105 蒸気発生器
106 再熱器
107 高圧タービン
108 中圧タービン
109 低圧タービン
110 低温再熱系
111 逆止弁
113 復水器
114 給水ポンプ
115 再熱蒸気止め弁
116 インターセプト弁
117 低圧タービンバイパス弁
118 低圧タービンバイパス系
119,119a,119b 主蒸気止め弁
120,120a,120b,120c,120d 蒸気加減弁
121 高圧タービンバイパス弁
122 高圧タービンバイパス系
123 弁ケーシング
124 主蒸気止め弁用入口
125,125a,125b 蒸気加減弁用入口
126 主蒸気止め弁用出口
127 弁室
128 ストレーナ
129 主蒸気止め弁用弁座
130 主蒸気止め弁用弁体
131 案内片
132 主蒸気止め弁用弁棒
133 ヨーク
134 溶接部
135,135a,135b,135c,135d 蒸気加減弁用出口
136 蒸気加減用弁座
137 蒸気加減弁用弁体
138 蒸気加減弁用弁棒
139 ヨーク
140 リガメント部
141 通口

Claims (7)

  1. 両端側に配置された2つの主蒸気止め弁と前記2つの主蒸気止め弁の間の中間部分に2つの蒸気加減弁とを収容し、かつ中心線に沿って延びる1つの弁ケーシングを備える蒸気弁装置において、
    前記2つの蒸気加減弁の蒸気加減弁用出口はそれぞれ前記中心線に対する横向き方向、上向き方向および下向き方向のいずれかの方向に設けられ、かつ、
    前記2つの蒸気加減弁の蒸気加減弁用出口の前記中心線に対する方向がそれぞれ異なることを特徴とする蒸気弁装置。
  2. 前記蒸気加減弁の蒸気加減弁用出口のうち、一方の出口を前記中心線に対し上向き方向に設けるとともに、他方の出口を前記中心線に対し下向き方向に設けたことを特徴とする請求項1記載の蒸気弁装置。
  3. 前記蒸気加減弁の蒸気加減弁用出口のうち、一方の出口を前記中心線に対し、上向き方向に設けるとともに、他方の出口を前記中心線に対し、横向き方向に設けたことを特徴とする請求項1記載の蒸気弁装置。
  4. 前記主蒸気止め弁は、弁ケーシングの中心線に沿って主蒸気止め弁用弁体を駆動する主蒸気止め弁用弁棒を配置する構成にしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の蒸気弁装置。
  5. 前記蒸気加減弁は、弁ケーシングの中心線に対して交差する方向に蒸気加減弁用弁体を駆動する蒸気加減弁用弁棒を配置する構成にしたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の蒸気弁装置。
  6. 前記蒸気加減弁は、蒸気加減弁用出口部を曲率半径の大きいリガメント部に形成したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の蒸気弁装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項記載の弁ケーシングを蒸気タービン発電設備に適用することを特徴とする蒸気弁装置を組み込んだ発電設備。
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