JP4664357B2 - 内燃機関のための、ダブルフロー式の排気ガス装置 - Google Patents

Description

本発明は、請求項１の上位概念による内燃機関のための、ダブルフロー式の排気ガス装置に関する。

ドイツ連邦共和国特許出願公開第１９９ ３２ ３４９号明細書(特許文献１)から、自動車のための、ダブルフロー式の排気ガス装置が公知であり、この排気ガス装置の両方の排気ガスラインは、端部において、共通の最終消音装置ケーシング内へと一緒に導かれている。この最終消音装置ケーシングにおいて、終端管体は固定されており、この終端管体を介して、排気ガスは、外方へ排出される。この特許文献１の図１から見て取れるように、それぞれの排気ガスラインは、排気ガスマニホールド、触媒コンバータ、および最終消音装置のような多数の構造部品群から成っており、これら構造部品群が、適当な排気ガス管状導管、フランジ結合装置を介して構成されている。
ドイツ連邦共和国特許出願公開第１９９ ３２ ３４９号明細書

従って、本発明の課題は、排気ガス装置の構造部品群を、一方では、排気ガス終端管体の領域内における構造空間自由性が向上され、且つ他方では、全排気ガス装置の組み付けが容易にされているように構成することである。

この課題は、請求項１に記述された特徴によって解決される。

両方の排気ガスラインが、それら両方の最終消音装置が少なくとも１つの組み付け可能な結合管体を介して流動技術的に結合状態にある、それぞれ１つの別個の最終消音装置を装備することによって、両方の前面の間に得られる構造空間は、排気ガス終端管体の配置、もしくは構成のために役立てられ得る。更に、最終消音装置の領域内における、両方の排気ガスラインの分離によって、個別の排気ガスラインを予組み付けされた構造ユニットとして構成することが可能であり、これによって、これら構造ユニットは、その際に、車両において、全排気ガス装置へと完全なものにされる。この最終消音装置の領域内における、Ｕ字形に形成された全排気ガス装置の分離によって、予組み付けされた構造ユニットの移送も問題なく可能である。

従属請求項内において記載された特徴および構成により、排気ガス装置の更に有利な実施形態、および更なる構成は可能である。

両方の最終消音装置の第１の結合は、Ｔ字形の管体部片を介して行なわれ、このＴ字形の管体部片がこのＴ字形の管体部片の２つの第１の管体端部でもって、両方の最終消音装置と結合されており、これに対して、第３の管体端部が排気ガス流出部としての役目を果たす。このＴ字形の管体部片の第３の管体端部の上に、その際、終端管体カバーを有する終端管体が組み付けられている。

両方の最終消音装置の間の第２の結合管体は、有利な構造およびやり方で、下位の回転数領域内における、特に低周波数（tiefrequenten）の成分の騒音抑制に寄与する。同時に、この下位の回転数領域内における回転トルク上昇が達せられる。その際、管体長さ、および管体断面積の合目的な調和を介して、回転トルク上昇および騒音抑制の、回転数帯域内における経過および状態は、基本的に調整され得る。

組み付け可能な第２の結合管体は、２つの、それぞれの最終消音装置と結合された管状接続用パイプから成り、これら管状接続用パイプの上に摺動スリーブが押し込まれており、且つ、これら摺動スリーブの軸線方向の位置決めもしくは固定は、例えば、締付けクランプによって達成可能である。

本発明の実施例が図に示されており、以下でこの実施例を詳細に説明する。

６気筒エンジンのための、ダブルフロー式に形成された排気ガス装置は、それぞれ１つの排気ガスマニホールド２および４を有し、この排気ガスマニホールドが、それぞれに、この排気ガスマニホールドのフランジ部分６もしくは８でもって、図示されていないエンジンユニットのシリンダーヘッドに固定されている。この排気ガスマニホールド２および４の３つの個別の管体は、排気ガス集合管体１０もしくは１２にその終端を接しており、この排気ガス集合管体に、始動触媒コンバータのケーシング１４もしくは１６が接続している。これら両方の始動触媒コンバータ１４もしくは１６に、解離可能なフランジ継ぎ手１９を介して、それぞれ１つの排気ガス管体１８もしくは２０がフランジを介して接合されており、これら排気ガス管体は、それぞれ１つのケーシング２２もしくは２４へと通じており、これらケーシング内に主触媒コンバータが収容されている。これら両方の主触媒コンバータ２２、２４は、それぞれに、最終消音装置ケーシング２６もしくは２８内において収容されており、もしくは、部分的にこの最終消音装置ケーシング内に一体にまとめられている。両方の最終消音装置ケーシング２６および２８は、以下において下側の結合管体と称する第１の結合管体３０を介して、互いに結合されている。この下側の結合管体３０は、その際、Ｔ字形の管体部片として形成されており、このＴ字形の管体部片の自由な接続用パイプに、排気ガス管体カバー３２が固定されており、これに対して、両方の結合接続用パイプ（短管）が、それぞれの最終消音装置ケーシング２６、２８の管状接続用パイプに差し込まれており、且つ、２つの固定クランプ３４を介して固定されている。
以下において上側の結合管体３６と称する第２の結合管体３６は、この下側の結合管体３０の上方で延在しており、且つ、２つの、それぞれに、最終消音装置ケーシング２６もしくは２８から導出される管状接続用パイプ３６ａ、３６ｂから成っている。これら管状接続用パイプ３６ａ、３６ｂの両方の端部は、前面側で、互いに面一の状態で、相互に離間されている。この形成された間隙ａは、摺動スリーブ３６ｃによって覆われており（ただ図１内においてのみ図示されている）、この摺動スリーブが、図示されていない締付けクランプを用いて、軸線方向に固定されている。これら両方の管状接続用パイプ３６ａ、３６ｂ、および組み付け可能な摺動スリーブ３６ｃにより、従って第２の結合管体３６によって、両方の最終消音装置ケーシング２６と２８との間の第２の気密の結合は形成される。

全排気ガス装置を懸架もしくは固定するために、固定装置３８が設けられており、この保持部材は、トランスミッションに固定可能な固定装置４０を有している。この支持プレート４０に、下側のパイプロッド４２が固定されており、このパイプロッドの左側もしくは右側の支持脚部４２ａもしくは４２ｂに、始動触媒コンバータ１４もしくは１６のケーシングを囲繞する固定クランプ４４もしくは４６が設けられている。下側のパイプロッド４２は、２つの弾性的に、この支持プレート４０に支承された引張りロッド４８および５０によって補助されている。

排気ガス装置の平面図である。 排気ガス装置の、透視的な前面図である。 排気ガス装置の、透視的な後面図である。

Claims (4)

1. 内燃機関のための、ダブルフロー式の排気ガス装置であって、このダブルフロー式の排気ガス装置が、
   排気ガスを導く管体（２、４、１０、１２、１８、２０）、および、少なくとも１つの消音装置ケーシングおよび触媒コンバータケーシング（１４、１６、２２、２４、２６、２８）を有している様式の、上記ダブルフロー式の排気ガス装置において、
   それぞれの排気ガスラインが、別個の最終消音装置（２６、２８）を有しており、且つ予組み付けされた構造ユニットとして構成されており、
   これら両方の最終消音装置（２６、２８）が、第１の結合管体（３０）および第２の結合管体（３６）によって流動技術的に結合されていること、
   両方の最終消音装置（２６、２８）の間に設けられた第１の結合管体（３０）が、後に組み付け可能なＴ字形の管体部片として形成されており、
   その際、上記Ｔ字形の管体部片の両方の管状接続用パイプが、それぞれの最終消音装置ケーシング（２６、２８）の管状接続用パイプに差し込まれており、且つ、２つの固定クランプ（３４）を介して固定されており、
   これに対して、第３の管状接続用パイプが、外方への排気ガス用の流出部としての役目を果たすこと、
   この第１の結合管体（３０）の上方で延在する第２の結合管体（３６）が、それぞれの最終消音装置（２６、２８）と結合された２つの管状接続用パイプ（３６ａ、３６ｂ）から成り、
   これら管状接続用パイプの両方の、面一の状態に相互に離間された端部が、共通の後に組み付け可能な摺動スリーブ（３６ｃ）によって覆われており、
   この摺動スリーブが、締付けクランプを用いて軸線方向に固定されていること、
   これら両方の管状接続用パイプ（３６ａ、３６ｂ）、および後に組み付け可能な摺動スリーブ（３６ｃ）により、両方の最終消音装置ケーシング（２６、２８）との間の第２の気密の結合が形成されていること、
   を特徴とするダブルフロー式の排気ガス装置。
2. 第３の管状接続用パイプの上に、終端管体カバー（３２）が組み付けられていることを特徴とする請求項１に記載のダブルフロー式の排気ガス装置。
3. 第２の結合管体（３６）は、両方の最終消音装置（２６、２８）の間に設けられていることを特徴とする請求項１に記載のダブルフロー式の排気ガス装置。
4. それぞれの排気ガスラインは、触媒コンバータ（２２、２４）を有しており、この触媒コンバータが、部分的に、最終消音装置ケーシング（２６、２８）内において一体にまとめられ、もしくは収容されていることを特徴とする請求項１から３のいずれか一つに記載のダブルフロー式の排気ガス装置。

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