JP4664171B2 - 夾雑物処理装置 - Google Patents

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本発明は、汚水等の被処理水中の夾雑物を捕集・破砕する夾雑物処理装置に関する。
空缶、プラスチック容器、木片等の夾雑物が下水(被処理水)と一緒に下水処理施設に流入すると、この下水処理施設の配管内やポンプの詰まり、破損等の事故原因となるため、従来からかかる事故を未然に防止する装置として特許文献1及び特許文献2に記載の装置が知られている。特許文献1に記載の装置は、図7に示すように、下水路中にエンドレスループ形状の開放型メッシュスクリーン2と破砕機1を組み合わせたもので、下水中の夾雑物をエンドレスループ形状の開放型メッシュスクリーン2で捕捉して、これを破砕機1へ搬入し、この破砕機1で細かく破砕して下水中に分散させるものである。
また、特許文献2に記載の装置は、図8に示すように、固定式バースクリーン3を水路に斜交状に設置すると共にこのスクリーン3の下流側端部に破砕機4を設置し、バースクリーン3に沿って破砕機4の方へ流下してくる夾雑物をスクリーン3端部に設置された掻取機5で掻き取り破砕機4へ送り込むようにしたものである。
特公平7−85781号公報 特開平8−226165号公報
しかしながら、特許文献1に記載の装置では以下のような問題があった。略長円形状の周回軌道を移動するメッシュスクリーンにおけるスクリーン部をポリエチレン・ナイロンのような可撓性材料によって構成しているため、スクリーン部を強固なものにすることができず、スクリーン部は損傷しやすく耐久性が悪いという問題があった。また、スクリーンが回転ベルト式であるため、スクリーンが二重になり水流抵抗を大きくし、下水の通過を妨げてしまうという問題と共に前面側を通過した夾雑物が後方側から出て行くのが難しくスクリーン内部に滞留し運転が困難となるという問題があった。また、スクリーンは網状に編み込まれたベルト面であるため、その凹凸により夾雑物が絡み付き易く、夾雑物が一旦絡み付くとほどきにくいという問題があった。
また、特許文献2に記載の装置では、水流が速くなるに連れて、水流の流れ方向の分力が、夾雑物をバースクリーンに沿って移動させる分力よりも過大となってしまい、夾雑物がバースクリーンに押しつけられバースクリーンに沿って移動できずに滞留するという問題があった。
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、スクリーン装置の耐久性の向上を図りつつ、水流抵抗を減少させて水の通りを良くすると共に、スクリーン装置に夾雑物が滞留せずに運転に支承をきたすことなく、効率的且つ確実に夾雑物を破砕機に収集可能な夾雑物処理装置を提供することを目的とする。
本発明による夾雑物処理装置は、被処理水中の夾雑物を捕集するスクリーン装置と、このスクリーン装置により捕集された夾雑物を破砕する破砕機とが、水路を横断するように並設される夾雑物処理装置であって、スクリーン装置と破砕機とは互いに近接して配置され、スクリーン装置は、上下方向に複数が互いに離間して積層された円弧状スクリーン部材と、上下方向に複数が互いに離間して積層され、積層された円弧状スクリーン部材同士の間を移動するレーキと、これらのレーキを支持し上下方向に延在するレーキ軸と、このレーキ軸と共に回転し、回転するレーキが破砕機を指向する位置の手前から当該指向する位置にかけて、破砕機へ向かう被処理水の流れを形成可能な水流案内部と、を備え、破砕機は、上下方向を軸心として回転し夾雑物を破砕可能なカッタ刃を有し、レーキ軸は、円弧状スクリーン部材の外周縁の中心と偏心して設置されることで、レーキの先端部は、円弧状スクリーン部材の外周縁から出没し、スクリーン装置と破砕機とが近接する位置辺りで没入して、スクリーン装置に捕集された夾雑物を掻き寄せて破砕機へ収集可能であることを特徴としている。
このように構成された夾雑物処理装置によれば、上下方向に円弧状スクリーン部材が積層され、この円弧状スクリーン部材間を移動するレーキを複数備えるレーキ軸が、この円弧状スクリーン部材の外周縁の中心と偏心して設置されているため、レーキの先端部が円弧状スクリーン部材の外周縁から出没し、円弧状スクリーン部材によって捕集された夾雑物をレーキによって掻き寄せることができる。従って、夾雑物が円弧状スクリーン部材に滞留したり、絡みついたりすることが無くされ、水流抵抗を減少させて被処理水の流れを良くすると共に夾雑物を破砕機へ確実に収集させることができる。また、円弧状スクリーン部材は、その後側が開放されているため、円弧状スクリーン部材内での夾雑物の滞留が防止される。また、水流抵抗が減少されるため、スクリーン装置に係る応力を低減させることができ、スクリーン装置の耐久性の向上を図ることができる。また、スクリーン装置は、レーキ軸と共に回転し、回転するレーキが破砕機を指向する位置の手前から当該指向する位置にかけて、破砕機へ向かう被処理水の流れを形成可能な水流案内部を備えると共に、レーキの先端部がスクリーン装置と破砕機とが近接する位置辺りで没入するため、捕集された夾雑物が円弧状スクリーン部材の外周縁から剥離し易くなり、一層効率的且つ確実に夾雑物を破砕機に収集することが可能となる。
ここで、レーキの回転速度は、カッタ刃の回転速度の70%以下であると好ましく、レーキによって掻き寄せられた夾雑物が破砕機に引き込まれ易くなり、一層効率的且つ確実に夾雑物を破砕機に収集することが可能となる。
また、レーキは弾性体から構成されていると、レーキと破砕機との間に、例えば硬い材木等の夾雑物が挟まった場合に、レーキが好適に弾性変形するため、レーキの破損の虞が無くされる。
また、水流案内部は周方向に等間隔で配置されていると、周方向における一のレーキには水流に対向し回転を妨げようとする抵抗が作用するが、一のレーキの反対側の方にある他のレーキには水流により回転を促進しようとする力が作用し、各レーキに係る水流抵抗が好適に分散されるため、レーキ軸の回転動力を抑えることが可能となり省エネ化が図られる。
本発明によれば、スクリーン装置の耐久性の向上を図りつつ、水流抵抗を減少させて水の通りを良くすると共に、スクリーン装置に夾雑物が滞留せずに運転に支承をきたすことなく、効率的且つ確実に破砕機に収集可能な夾雑物処理装置を提供することができる。
以下、本発明の夾雑物処理装置の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において、同一または相当要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図1は、本発明の実施形態に係る夾雑物処理装置を示す平面図、図2は、図1中のウエッジライナーの配置を示す概略断面図、図3は、図1中のスクリーン装置を示す縦断面図、図4は、図3中のレーキを示す平面図、図5は、図3中のレーキ及び水流案内板を示す側面図、図6は、図3中の固定部材を示す側面図である。
図1に示すように、夾雑物処理装置100は、底10a及び側壁10b,10cにより形成される矩形断面の水路10に設置されて、水路10を流れる汚水等の被処理水中の夾雑物を捕集・破砕するものであり、被処理水が通過する際に夾雑物を捕集すると共に捕集した夾雑物を移送するスクリーン装置40と、このスクリーン装置40から移送される夾雑物及び通過する被処理水中の夾雑物を破砕する破砕機30と、を備えている。また、水路10の側壁10b,10cには、内方(幅方向における内側)に向かう斜面10d,10eが形成され、スクリーン装置40及び破砕機30に向かう被処理水の流れが形成される。これにより、水路10の側壁側の底10aに異物が堆積することを防止することができる。
これらの破砕機30及びスクリーン装置40は、水路10を横断するように設置される据付枠90内に配置され、互いに近接配置されている。この据付枠90には、スクリーン装置40を位置決めするための位置決めピン(不図示)と、破砕機30を位置決めするためのウエッジライナー91〜93とが設けられている。位置決めピンは据付枠90の底部上の所定位置に立設され、ウエッジライナー91〜93は、図2に示すように、据付枠90の背面側の内壁面90aに設置され、斜め上方を向く斜面91a〜93aを有している。図1及び図2に示すように、ウエッジライナー91〜93のうち、両外側に設置されたウエッジライナー91,93は、据付枠90の下部に配置され、中央に設置されたウエッジライナー92は、据付枠90の上部に配置されている。
破砕機30は、図1に示すように、据付枠90の側壁10c側(図示右側)に設置され、図1及び図2に示すように、前面(図示上側)に被処理水を導入する導入口30bが形成され、後面に被処理水を排出する排出口30cが形成されている。この排出口30cは、据付枠90に形成された排出口90bを通して下流側に連通されている。破砕機30は、上下方向(紙面垂直方向)に延びる軸周りに、二個の回転破砕刃(カッタ刃)32,32を回転自在に支持し、その刃同士は互いに噛合するように水路10の幅方向に並設されている。また、破砕機30は、その上部に回転破砕刃32,32を回転駆動する縦型電動機(不図示)を備えている。
そして、この破砕機30は、縦型電動機が駆動されることで、回転破砕刃32,32が夾雑物を巻き込む方向に回転し、導入口30bから被処理水を導入して破砕機30内を通して排出口30cから排出すると共に、この際に被処理水中の夾雑物及びスクリーン装置40から移送される夾雑物を、回転破砕刃32,32の間に挟み込んで破砕し下流側に放出する。
また、破砕機30には、この破砕機30を上記据付枠90に対して位置決めするためのウエッジライナー36〜38が設けられている。このウエッジライナー36〜38は、図2に示すように、破砕機30の背面側の外壁面30aに設置され、据付枠90に設けられたウエッジライナー91〜93に対面する位置に各々配置されている。ウエッジライナー36〜38は、斜め下方を向く斜面36a〜38aを有し、両外側に設置されたウエッジライナー36,38は、破砕機30の下部に配置され、中央に設置されたウエッジライナー37は、破砕機30の上部に配置されている。そして、破砕機30に設置されたウエッジライナー36〜38の斜面36a〜38aが、据付枠90に設置されたウエッジライナー91〜93の斜面91a〜93aに各々面接触することで、破砕機30が案内されて据付枠90の所定の位置に位置決めされる。
スクリーン装置40は、図1に示すように、据付枠90内で破砕機30の左斜め前方に隣接して設置されている。このスクリーン装置40は、図3に示すように、上下方向に複数が互いに離間して積層された円弧状スクリーン部材45と、上下方向に複数が互いに離間して配置され、積層された円弧状スクリーン部材45同士の間を移動するレーキ46と、これらのレーキ46を支持し上下方向に延在するレーキ軸47と、このレーキ軸47を回転駆動する縦型電動機48と、を備えている。
円弧状スクリーン部材45は、平板状を成すと共に、図1に示すように、平面視において略円弧状を成している。具体的には、水路10の側壁10b側(図示左側)に沿って円弧状スクリーン部材45における軸心45oの斜め後方から軸心45oの側方まで直線形状を成し、軸心45oの側壁10b側の側方から、前方、側壁10c側の側方及び後方にわたり円弧状を成している。また、この円弧状スクリーン部材45は、その後部の側壁10b側が開放されて、円弧状スクリーン部材45内を通過した被処理水が後方へ放出される。
各円弧状スクリーン部材45は、図1及び図3に示すように、上下方向に離間して配置され、上下方向に延在する複数の支柱49に溶接によって固定されている。この円弧状スクリーン部材45同士の間が、被処理水を通す目とされ、この目より大きな夾雑物は、円弧状スクリーン部材45によって、塞き止められる。なお、本実施形態では、円弧状スクリーン部材45の上下方向の板厚を約9mmとし、円弧状スクリーン部材45同士の上下方向の間隔tを、約16mmとしている。
レーキ46は、平板状を成し硬質ゴム等の弾性体によって構成されている。なお、レーキ46を、その他のゴム、板バネ等の弾性体によって構成してもよい。レーキ46の先端部は、図4に示すように、レーキ46の回転方向に対する表側の端部の半径方向の長さが反対側の裏側の端部の半径方向より長くされた傾斜面46aとされている。この傾斜面46aの傾斜角θは、10度〜45度が好ましい。なお、これとは逆に、レーキ46の回転方向に対する裏側の端部の半径方向の長さが反対側の表側の端部の半径方向より長くされた傾斜面の場合には、夾雑物が、移動するレーキの先端部で回転してしまい、夾雑物を上手く移送できなくなる。このレーキ46は、図3〜図5に示すように、上下方向に延在する矩形状の水流案内板(水流案内部)50に固定されている。
この水流案内板50の上下方向に伸びる一方の端面には、上記複数のレーキ46が水平方向に伸びるように、上下方向に並設されている。また、水流案内板50は、ボルト締め用の複数の開口部50aを備え、図1及び図6に示すように、レーキ軸47に固定された固定部材51を介して、レーキ軸47に着脱可能に固定されている。水流案内板50は、レーキ軸47と共に回転して、被処理水の流れ方向を変更可能とするものであり、回転するレーキ46が破砕機30を指向する位置の手前から当該指向する位置にかけて、破砕機30へ向かう被処理水の流れを形成し、捕集された夾雑物を円弧状スクリーン部材45の外周縁から剥離し易くさせるものである。この水流案内板50は、平面視において、円周方向に等間隔(本実施形態では、90度)で配置されている。このため、被処理水による抵抗を分散して、均一化することができる(詳しくは後述)。なお、最上段の水流案内板50は、図3に示すように、9串(本)のレーキ46を備え、その他の水流案内板50は、11串(本)のレーキ46を備えている。この最上段の水流案内板50の串数を変更することで、水路高さの異なる各種水路に対する適用が可能とされている。
固定部材51は、図6に示すように、軸方向に分割された半割円筒対52,53を備え、その側面には、上下方向に延在し、水流案内板50を固定するための板状の固定片54が複数突設されている(なお、図6では、そのうちの一つのみを記載している)。この固定片54は、円周方向に90度等配で配置されている。また、固定片54には、水流案内板50の開口部50aに対応する位置に開口部54aが形成され、これらの開口部50a,54aには、図1に示すように、ボルト55が挿通されて、水流案内板50及び固定部材51が互いに連結されている。
レーキ軸47は、図3に示すように、その両端部が軸受け56,57によって支承され、下端側の軸受け56は、最下段の円弧状スクリーン部材45に連結され、上端側の軸受け57は、最上段の円弧状スクリーン部材45に連結されて、レーキ軸47は、円弧状スクリーン部材45の外周縁の中心45o(図1参照)と偏心する位置に配置されている。すなわち、レーキ軸47は、円弧状スクリーン部材45の外周縁の中心45oと偏心して設置されることで、回転するレーキ46の先端部は、円弧状スクリーン部材45の外周縁から出没して円弧状スクリーン部材45の外周縁と回転破砕刃32の周回軌道の外周縁とが近接する位置辺りで没入し、スクリーン装置40に捕集された夾雑物を掻き寄せて破砕機30へ収集可能とされている。因みに、本実施形態では、回転破砕刃32の周回軌道の外周縁と円弧状スクリーン部材45の外周縁との距離xは、約7mmとされている。そして、これら円弧状スクリーン部材45、レーキ46、レーキ軸47、水流案内板50等を有するスクリーン装置40は、その下部に、上記据付枠90の位置決めピンに嵌合する位置決め孔(不図示)を備えている。
次に、夾雑物処理装置100を設置する方法について説明する。先ず、据付枠90を水路10の所定の位置に固定する。次に、スクリーン装置40に設けられた位置決め孔に、据付枠90の位置決めピンを嵌合して、スクリーン装置40の位置決めを行う。また、破砕機30のウエッジライナー36〜38を、据付枠90のウエッジライナー91〜93に対面するように、上方から吊り下ろすことにより、破砕機30の位置決めを行う。このようにして、破砕機30及びスクリーン装置40を据付枠90の所定の位置に配置し、夾雑物処理装置100を水路10に設置する。なお、据付枠90にスクリーン装置40、破砕機30を各々固定した後に、この据付枠90を吊り下ろして水路10に設置するようにしてもよい。
このように構成された夾雑物処理装置100では、縦型電動機によって、破砕機30の回転破砕刃32,32が駆動され、平面視において、スクリーン装置40側(図示左側)の回転破砕刃32は、右回りに回転し、側壁10c側(図示右側)の回転破砕刃32は、左回りに回転する。また、縦型電動機48によって、スクリーン装置40のレーキ軸47が駆動され、水流案内板50及びレーキ46が、平面視において、右回りに回転する。なお、レーキ46の先端の回転速度は、回転破砕刃32,32の外周の回転速度の70%以下としている。また、破砕機30、スクリーン装置40は、縦型電動機を個別に備えているため、過負荷時の噛み込み反転動作を、破砕機30、スクリーン装置40でそれぞれ個別に行うことができる。
ここで、レーキ軸47は、円弧状スクリーン部材45の中心45oと偏心されて設置されているため、レーキ46の先端部は、平面視において、円弧状スクリーン部材45の外周縁の前面左側から外方に出現し、円弧状スクリーン部材45の外周縁の前面、右側面において、円弧状スクリーン部材45外を通過し、円弧状スクリーン部材45の外周縁の右側面後側で円弧状スクリーン部材45内に没入する。そして、被処理水中の夾雑物は、スクリーン装置40の円弧状スクリーン部材45によって捕集され、この円弧状スクリーン部材45により捕集された夾雑物は、円弧状スクリーン部材45の外周縁から突き出したレーキ46の先端部によって、掻き寄せられ破砕機30に移送される。また、水流案内板50が、レーキ軸47と共に回転しレーキ46が破砕機30を指向する位置の手前から当該指向する位置にかけて、破砕機30へ向かう被処理水の流れを形成するため、捕集された夾雑物が円弧状スクリーン部材45の外周縁から剥離し易くなり、容易に破砕機30へ移送される。
このように夾雑物処理装置100によれば、夾雑物が円弧状スクリーン部材45に滞留したり、絡みついたりすることが無くされ、水流抵抗を減少させて被処理水の流れを良くすると共に夾雑物を破砕機30へ確実に収集させることができる。また、円弧状スクリーン部材45は、その後側が開放されているため、円弧状スクリーン部材45内での夾雑物の滞留が防止され、運転に支障をきたすことが防止されている。また、水流抵抗が減少されるため、スクリーン装置40に係る応力を低減させることができ、スクリーン装置40の耐久性の向上を図ることができる。また、スクリーン装置40は、水流案内板50を備えているため、捕集された夾雑物が円弧状スクリーン部材45の外周縁から剥離し易くなり、一層効率的且つ確実に夾雑物を破砕機30に収集することができる。
また、レーキ46の先端の回転速度は、回転破砕刃32の外周の回転速度の70%以下であるため、レーキ46によって掻き寄せられた夾雑物が破砕機30に引き込まれ易くなり、一層効率的且つ確実に夾雑物を破砕機30に収集することができる。因みに、これは本発明者の実験により確認されている。
また、レーキ46は弾性体から構成されているため、レーキ46と破砕機30との間に、例えば硬い木材等の夾雑物が挟まった場合に、レーキ46が好適に弾性変形するため、レーキ46の破損の虞が無くされる。
また、水流案内板50は周方向に等間隔で配置されているため、周方向における一のレーキ(上下方向に並ぶレーキ群)46には水流に対向し回転を妨げようとする抵抗が作用するが、一のレーキ46の反対側の方にある他のレーキ46には水流により回転を促進しようとする力が作用し、各レーキ46に係る水流抵抗が好適に分散されるため、レーキ軸47の回転動力を抑えることが可能となり省エネ化が図られている。なお、レーキ(上下方向に並ぶレーキ郡)46は、周方向に4等配に限定されず、2等配、3等配でもよく、5等配以上であってもよい。
また、円弧状スクリーン部材45同士の上下方向の間隔をt(t=16)とし、回転破砕刃32の周回軌道の外周縁と円弧状スクリーン部材45の外周縁との距離x(x=7)は、3≦x≦t(単位はmm)の関係を満たし、下流側に流出しても問題にならない大きさの夾雑物はスクリーン装置45と破砕機30との間を通過し、下流側に流出させたくない大きさの夾雑物は、スクリーン装置45と破砕機30との間を通過できずに、破砕機30へ移送され、夾雑物の大きさによって選別することができ、効率的且つ確実に夾雑物を破砕機30に収集することが可能とされている。なお、回転破砕刃32の周回軌道の外周縁と円弧状スクリーン部材45の外周縁との距離は、製作誤差等を考慮して3mm以上とすることが必要である。
なお、円弧状スクリーン部材45を、プラスチックによって形成することで、軽量化を図ることができると共に、低ひずみとすることができる。
また、スクリーン装置40と破砕機30との間に、平板状のスクレーパを上下方向に延在するように配置して、スクリーン装置40と破砕機30との間の領域のこれより後方への流れを塞ぎ、スクリーン装置40と破砕機30との間の被処理水の流れを破砕機30に向けるように構成した装置に対しても適用可能である。この場合、スクリーン装置40と破砕機30との間から夾雑物が下流側へ流出することを防ぐことができ、夾雑物を効率的且つ確実に破砕機30へ収集することができる。
本発明の実施形態に係る夾雑物処理装置を示す平面図である。 図1中のウエッジライナーの配置を示す概略断面図である。 図1中のスクリーン装置を示す縦断面図である。 図3中のレーキを示す平面図である。 図3中のレーキ及び水流案内板を示す側面図である。 図3中の固定部材を示す側面図である。 従来の装置を示す斜視図である。 他の従来の装置を示す平面図である。
符号の説明
10…水路、30…破砕機、32…回転破砕刃(カッタ刃)、40…スクリーン装置、45…円弧状スクリーン部材、45o…円弧状スクリーン部材の中心、46…レーキ、47…レーキ軸、50…水流案内板(水流案内部)、100…夾雑物処理装置。

Claims (4)

  1. 被処理水中の夾雑物を捕集するスクリーン装置と、このスクリーン装置により捕集された夾雑物を破砕する破砕機とが、前記水路を横断するように並設される夾雑物処理装置であって、
    前記スクリーン装置と前記破砕機とは互いに近接して配置され、
    前記スクリーン装置は、上下方向に複数が互いに離間して積層された円弧状スクリーン部材と、
    上下方向に複数が互いに離間して配置され、前記積層された円弧状スクリーン部材同士の間を移動するレーキと、
    これらのレーキを支持し上下方向に延在するレーキ軸と、
    このレーキ軸と共に回転し、回転する前記レーキが前記破砕機を指向する位置の手前から当該指向する位置にかけて、前記破砕機へ向かう被処理水の流れを形成可能な水流案内部と、を備え、
    前記破砕機は、上下方向を軸心として回転し夾雑物を破砕可能なカッタ刃を有し、
    前記レーキ軸は、前記円弧状スクリーン部材の外周縁の中心と偏心して設置されることで、前記レーキの先端部は、前記円弧状スクリーン部材の外周縁から出没して前記スクリーン装置と前記破砕機とが近接する位置辺りで没入し、前記スクリーン装置に捕集された夾雑物を掻き寄せて前記破砕機へ収集可能とすることを特徴とする夾雑物処理装置。
  2. 前記レーキの先端の回転速度は、前記カッタ刃の外周の回転速度の70%以下であることを特徴とする請求項1記載の夾雑物処理装置。
  3. 前記レーキは弾性体から構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の夾雑物処理装置。
  4. 前記水流案内部は周方向に等間隔で配置されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の夾雑物処理装置。
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