JP4663454B2 - 無機顔料用分散剤 - Google Patents

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Description

本発明は、無機顔料を水等に分散させてスラリーを得る際に好適に用いられる無機顔料用分散剤、及びそれを含有する無機顔料分散組成物に関する。
無機顔料を水系媒体中に分散し、スラリー化するに際しては、ポリアクリル酸塩系分散剤が使用されている。例えば、ファインセラミクスの原料であるアルミナ等の無機顔料をポリアクリル酸塩系分散剤により水に分散して得られるスラリーは、基板に塗布し、乾燥、焼成する事により、平滑性のあるファインセラミクス部品を得ることができる。
近年、上記のスラリーは、1〜4週間程度保存した後に使用するケースが出てきている。ところがファインセラミクスの高機能化、微細化に伴い、無機顔料は微粒に、また、そのスラリーは乾燥効率の向上等、生産性を高めるためさらに高濃度になってきている。しかしながら、微粒化された無機顔料の高濃度スラリーは、従来の分散剤ではスラリーの長期保存安定化は困難である。
例えば特許文献1においてリン酸エステル含有の分散剤が開示されているが、このような分散剤では、スラリーの長期保存安定性が満足できるレベルには至っていない。
特開平3−76762号公報
本発明の課題は、微粒化された無機顔料の高濃度スラリーにおいて長期分散安定性に優れる無機顔料用分散剤、及びそれを含有する無機顔料分散組成物を提供することにある。
本発明は、下記一般式(1)で表されるモノマー1と、下記一般式(2)で表されるモノマー2と、下記一般式(3)で表されるモノマー3を含むモノマー成分の共重合体(以下本発明の共重合体という)を含有する無機顔料用分散剤、及びこの分散剤と、無機顔料とを含有する無機顔料分散組成物を提供する。
Figure 0004663454
〔式中、R1は、水素原子又はメチル基、M1は水素原子又は陽イオン基を示す。〕
Figure 0004663454
〔式中、R2は水素原子又はメチル基、R3は炭素数2〜12のアルキレン基、m1は1〜30の数、M2及びM3はそれぞれ独立に、水素原子又は陽イオン基を示す。〕
Figure 0004663454
〔式中、R4及びR5はそれぞれ独立に、水素原子又はメチル基、R6及びR7はそれぞれ独立に、炭素数2〜12のアルキレン基、m2及びm3はそれぞれ独立に、1〜30の数、M4は水素原子又は陽イオン基を示す。〕
本発明の無機顔料用分散剤は、無機顔料のスラリーにおいて低粘度化が可能であり、また、低粘度化スラリーの長期分散安定性にも優れる。
本発明の共重合体は、前記モノマー1と、モノマー2と、モノマー3を含むモノマー成分を共重合することにより得られる。
モノマー1は前記一般式(1)で表されるモノマー成分であり、具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸又はこれらの塩等が挙げられ、1種又は2種以上を用いることができる。
モノマー2は前記一般式(2)で表されるモノマー成分であり、一般式(2)において、R3は炭素数2〜10のアルキレン基が好ましく、炭素数2〜5のアルキレン基が更に好ましい。m1は1〜20の数が好ましく、1〜10の数が更に好ましく、1〜5の数が特に好ましい。
モノマー2の具体例として、2−ヒドロキシエチルメタクリレートモノリン酸エステル、2−ヒドロキシエチルアクリレートモノリン酸エステル、ポリアルキレングリコールモノメタクリレートモノリン酸エステル、ポリアルキレングリコールモノアクリレートモノリン酸エステル又はこれらの塩等が挙げられる。中でも、製造の容易さ及び製造物の品質安定性の観点から、2−ヒドロキシエチルメタクリレートモノリン酸エステル又はその塩が好ましい。
モノマー3は前記一般式(3)で表されるモノマー成分であり、一般式(3)において、R6及びR7はそれぞれ炭素数2〜10のアルキレン基が好ましく、炭素数2〜5のアルキレン基が更に好ましい。m2及びm3はそれぞれ1〜20の数が好ましく、1〜10の数が更に好ましく、1〜5の数が特に好ましい。
モノマー3の具体例として、2−ヒドロキシエチルメタクリレートジリン酸エステル、2−ヒドロキシエチルアクリレートジリン酸エステル又はこれらの塩等が挙げられる。中でも、製造の容易さ及び製造物の品質安定性の観点から、2−ヒドロキシエチルメタクリレートジリン酸エステル又はその塩が好ましい。
モノマー1、モノマー2及びモノマー3において、M1、M2、M3及びM4で示される陽イオン基としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、4級アンモニウム、アンモニウム及び有機アミンからなる群から選ばれる少なくとも1種の陽イオン基が好ましい。アルカリ金属としては、ナトリウム、カリウム、リチウム等が挙げられる。アルカリ土類金属としては、マグネシウム、カルシウム、バリウム等が挙げられる。4級アンモニウムとしては、水酸化テトラメチルアンモニウム、水酸化トリエチルメチルアンモニウム等が挙げられる。有機アミンとしては、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン等が挙げられる。これらの中で好ましいものは、無機顔料の高濃度スラリーを低粘度化し、低粘度化スラリーを長期分散安定化する観点において、アルカリ金属であり、ナトリウム、カリウムがより好ましい。また、アンモニウムは電子材料等の灰分の残存を嫌う用途への使用に好ましい。
本発明の共重合体の中和度又はアルカリ過剰度は、特に規定されないが、通常50〜120%であり、70〜110%が好ましく、80〜110%がより好ましい。
尚、中和度又はアルカリ過剰度とは、[A(塩を構成し得るフリーの塩基の当量+塩を構成している酸基の当量)/B(塩を構成し得るフリーの酸基の当量+塩を構成している酸基の当量)]×100(%)で表される。A/Bが1以下であれば中和度と表現し、A/B=1であれば中和度100%を示す。A/Bが1より大きいものはアルカリ過剰度と表現し、100%より大きい値を示す。
本発明の共重合体を構成する全モノマー成分中の、モノマー2とモノマー3の合計割合は、無機顔料の高濃度化スラリーを低粘度化させる観点から、3〜25モル%が好ましく、3〜20モル%が更に好ましく、4〜18モル%が特に好ましい。
また本発明の共重合体を構成するモノマー2とモノマー3の割合は、無機顔料の高濃度化スラリーを低粘度化させる観点から、モル比でモノマー2/モノマー3=99/1〜40/60が好ましく、99/1〜70/30が更に好ましい。
なお本発明において、全モノマー成分中の、モノマー2とモノマー3の合計量、モノマー2とモノマー3の割合は、例えば、以下の方法で算出することができる。
31P−NMR測定によりモノマー2、モノマー3中にそれぞれ含まれるリン酸モノエステル、リン酸ジエステルを定量して算出する(内部標準試料としてトリメチルフォスフェートを使用)。ここで、測定装置はUNITY INOVA 300(VARIAN社)を用い、測定条件は、パルス幅90°パルス(17.2μs)、待ち時間30sとする。
モノマー2及びモノマー3は、これらを含む混合モノマーとして、例えば、一般式(4)で表される有機ヒドロキシ化合物と無水リン酸(P25)及び水を所定の仕込み比で反応させることで、反応生成物として製造することができる。
Figure 0004663454
〔式中、R8は水素原子又はメチル基、R9は炭素数2〜12のアルキレン基、m4は1〜30の数を示す。〕
また、モノマー2及びモノマー3は、これらを含む混合モノマーとして市販品を使用することもでき、例えば、ホスマーM、ホスマーPE、ホスマーP(ユニケミカル)、JAMP514、JAMP514P、JMP100(何れも城北化学)、ライトエステルP−1M、ライトアクリレートP−1A(いずれも共栄社化学)、MR200(大八化学)、カヤマー(日本化薬)、Ethyleneglycol methacrylate phosphate(アルドリッチ試薬)などとして入手できる。
本発明の共重合体の製造においては、上記モノマー1、2及び3の他に、これらと共重合可能なその他のモノマーを用いることもできる。共重合可能な他のモノマーとしては、アリルスルホン酸、メタリルスルホン酸、あるいはこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩又はアミン塩が挙げられる。また、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸等のアクリル酸系モノマー、あるいはこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アミン塩、メチルエステル、エチルエステルや、無水マレイン酸等の無水化合物などが挙げられる。更に、(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、2−(メタ)アクリルアミド−2−メタスルホン酸、2−(メタ)アクリルアミド−2−エタンスルホン酸、2−(メタ)アクリルアミド−2−プロパンスルホン酸、スチレン、スチレンスルホン酸などが挙げられる。全モノマー成分中、モノマー1、2及び3の合計割合は、本発明の分散剤としての性能を達成する観点から、90〜100モル%、更に95〜100モル%、特に100モル%が好ましい。
本発明の共重合体の製造法は特に限定されないが、例えばモノマー1、2及び3を、連鎖移動剤及び重合開始剤の存在下で溶液重合する方法が好ましい。連鎖移動剤としては、チオール系連鎖移動剤、ハロゲン化炭化水素系連鎖移動剤等が挙げられ、チオール系連鎖移動剤が好ましい。重合開始剤としては、過硫酸のアンモニウム塩又はアルカリ金属塩あるいは過酸化水素、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロライド、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミド)ジハイドレート等の水溶性アゾ化合物を用いることができる。また、重合開始剤と併用して、亜硫酸水素ナトリウム、アミン化合物などの促進剤を使用することもできる。使用される溶媒としては、水、あるいは水と、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、アセトン、メチルエチルケトン等とを含有する含水溶媒系の溶媒が挙げられる。取り扱いと反応設備から考慮すると、水が好ましい。
本発明の共重合体の重量平均分子量(Mw)は、無機顔料のスラリーを長期分散安定化させる観点から、12000〜80000が好ましく、15000〜70000がより好ましく、20000〜60000が特に好ましい。
尚、ここで共重合体の重量平均分子量は、実施例に記載された測定法により測定された値である。
本発明の分散剤中の本発明の共重合体の含有量は、無機顔料の高濃度スラリーを低粘度化できる範疇において、97〜100重量%が好ましく、98〜100重量%がより好ましく、99〜100重量%が特に好ましい。本発明の分散剤中には、本発明の共重合体以外に未反応のモノマー1、モノマー2、モノマー3等を含有していてもよい。
本発明で分散する無機顔料の平均粒径は0.1〜0.5μmが好ましく、0.1〜0.4μmが更に好ましい。尚、無機顔料の平均粒径はレーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(例えば、株式会社堀場製作所製LA−920)により求めることができる。
本発明において対象となる無機顔料は、リン酸カルシウム、リン酸亜鉛、クレー、ベントナイト、サチンホワイト、亜鉛華、ベンガラ、フェライト、酸化チタン、アルミナ、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、タルク、ホワイトカーボン、ゼオライト、各種チタン酸塩、各種珪酸塩、カーボンブラック、炭化珪素のような炭化物、窒化アルミニウムのような窒化物等が挙げられ、ファインセラミクスの原料から選ばれる少なくとも1種が好ましく、チタン酸バリウム等のチタン酸塩や、アルミナが更に好ましい。
尚、ファインセラミクスとは基本的に無機化合物からなり、鉱物を原料として1000℃以上の高温反応にて製造するものである。具体的にはセメント、ガラス、陶磁器、耐火物、研磨材といった構造材料、またICパッケージ、配線基板、センサー、磁性体、コンデンサー、光ファイバーといった電磁気・光学用部材が挙げられる。
本発明の分散剤は特にフェライト製造工程用又はチタン酸バリウム等の電磁気・光学用部材ファインセラミクス無機顔料用の分散剤として有効である。
本発明の分散剤は、電磁気・光学用部材ファインセラミクス用等の無機顔料分散組成物を得る際に有効に用いることができ、特に電子材料ファインセラミック用として用いることが好ましい。
本発明の無機顔料分散組成物は、本発明の分散剤を用いて無機顔料の粉体、粉体の原鉱石又は粗粒子を水系媒体中に分散させることにより、得ることができる。水系媒体としては、水、あるいは水とエチルアルコール、エチレングリコール等の水溶性有機溶媒との混合溶液が挙げられ、好ましくは水である。
本発明の無機顔料分散組成物中の無機顔料の含有量は、特に規定はないが、65〜85重量%が好ましい。また、無機顔料分散組成物中の本発明の分散剤の含有量は特に規定されないが、無機顔料100重量部に対して通常0.01〜10重量部が好ましく、0.05〜5重量部がさらに好ましく、0.05〜3重量部が特に好ましい。
本発明の分散剤を使用して、無機顔料分散組成物を得る方法としては、通常のスラリー化方法が用いられる。例えば本発明の分散剤を溶解した水溶液に無機顔料を添加して撹拌、混合する方法、無機顔料に水と本発明の分散剤を加えて撹拌、混合する方法等が挙げられる。撹拌、混合する方法としては、例えば高速ディスパー、ホモミキサー、ボールミル、ビーズミル等一般に用いられる湿式粉砕機を使用することができる。
以下の例において、無機顔料用分散剤の物性は以下の方法で測定した。
<重量平均分子量>
GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)により、下記条件で測定した。
カラム:TSK PWXL+G4000PWXL+G2500PWXL(いずれも東ソー株式会社製)
カラム温度:40℃
検出器:RI又はUV(210nm)
溶離液:0.2mol/L リン酸緩衝液/アセトニトリル(9/1)
流速:1.0mL/min
注入量:0.1mL
標準:ポリエチレングリコール
製造例1
攪拌機、温度計、還流冷却管、窒素導入管、滴下ロートを備えた反応容器にイオン交換水30gを仕込み、窒素気流下で100℃に加熱後、この温度を維持しながら、80重量%アクリル酸水溶液121.7gと2−ヒドロキシエチルメタクリレートモノリン酸エステル28.4gと2−ヒドロキシエチルメタクリレートジリン酸エステル5.2gを混合したもの、7重量%2−メルカプトエタノール水溶液84.3g、及び3重量%過硫酸ナトリウム水溶液28.6gをそれぞれ別の滴下ロートから2.5時間かけて滴下し重合反応を行った。滴下終了後、100℃で3時間熟成したが、熟成時間内中3重量%過硫酸ナトリウム7.1gを1分間かけて滴下し、重合反応を完結させた。次に脱臭として35重量%過酸化水素水溶液を100℃で30分かけて10.9g滴下し、その後100℃で1時間熟成した。熟成終了後、冷却し、約60℃を保持しながらpHが6.5〜8.5となるように30重量%水酸化ナトリウム水溶液で中和して(中和度99%)、Mwが48300の分散剤(以下分散剤1という)を得た。
製造例2〜10及び比較製造例1〜4
表1に示すモノマーを用い、製造例1と同様にして分散剤2〜10及び比較分散剤1〜4の合成を行った。
分散剤1〜10及び比較分散剤1〜4のモノマー組成、重量平均分子量(Mw)、中和度又はアルカリ過剰度を表1にまとめて示した。
Figure 0004663454
実施例1
500mLのディスポビーカーに平均粒径が0.14μmのアルミナ120.00g、イオン交換水31.45g、及び分散剤1〜10又は比較分散剤1〜4(イオン交換水で希釈して固形分30重量%に調整したもの)2.40gを仕込んだ後、特殊機化工業株式会社製のホモディスパーで攪拌(2500r/min×3分間)し、78重量%のスラリーを調製した。得られたスラリーを株式会社東京計器製のB型粘度測定装置を用いて25℃におけるB粘度をローターの回転速度60r/minで1分後に測定した。ローターとしては、粘度500mPa・s未満の場合はローターNo.2、粘度500〜2000mPa・sの場合はローターNo.3、粘度2000mPa・sを越える場合はローターNo.4を用いた。
また、上記スラリーを250mLのポリビンで25℃にて30日間静置した後、30〜40回程度振とうし、その後、同様に上記の条件でB粘度を測定した。これらの結果を表2に示す。
尚、スラリーは、B粘度(製造直後及び30日後)が250mPa・s以下であり、経時増粘をしていないものが良好である。
Figure 0004663454
実施例2
500mLのディスポビーカーに平均粒径が0.21μmのカルサイト系軽質炭酸カルシウム175.00g、イオン交換水80.36g、及び分散剤1〜10又は比較分散剤1〜4(イオン交換水で希釈して固形分30重量%に調整したもの)5.83gを仕込んだ後、特殊機化工業株式会社製のホモディスパーで攪拌(2500r/min×2分間)し、67重量%の一次分散スラリーを調製した。次いで、このスラリーに1mmガラスビーズを全仕込み量の1.5倍(重量比)の割合で仕込み、さらにホモディスパーで約20℃に保冷しながら攪拌(7600r/min×15分間)し、二次分散スラリーを調製した。
ガラスビーズを濾別した後、得られた二次分散スラリーを株式会社東京計器製のB型粘度測定装置を用いて25℃におけるB粘度をローターの回転速度60r/minで1分後に測定した。ローターとしては、粘度に応じて実施例1と同様のものを用いた。
また、このスラリーを250mLのポリビンで25℃にて30日間静置した後、30〜40回程度振とうし、その後、同様に上記の条件でB粘度を測定した。これらの結果を表3に示す。
尚、スラリーは、B粘度(製造直後及び30日後)が400mPa・s以下であり、経時増粘をしていないものが良好である。
Figure 0004663454

Claims (4)

  1. 下記一般式(1)で表されるモノマー1と、下記一般式(2)で表されるモノマー2と、下記一般式(3)で表されるモノマー3を含むモノマー成分の共重合体を含有する無機顔料用分散剤、無機顔料、及び水系媒体を含有する無機顔料分散組成物であって、前記共重合体を構成する全モノマー成分中の、モノマー1、モノマー2及びモノマー3の合計割合が90〜100モル%であり、モノマー2とモノマー3の合計割合が3〜25モル%であり、モノマー2とモノマー3の割合がモル比でモノマー2/モノマー3=99/1〜40/60である、無機顔料分散組成物
    Figure 0004663454
    〔式中、R1は、水素原子又はメチル基、M1は水素原子又は陽イオン基を示す。〕
    Figure 0004663454
    〔式中、R2は水素原子又はメチル基、R3は炭素数2のアルキレン基、m11の数、M2及びM3はそれぞれ独立に、水素原子又は陽イオン基を示す。〕
    Figure 0004663454
    〔式中、R4及びR5はそれぞれ独立に、水素原子又はメチル基、R6及びR7 は、炭素数2のアルキレン基、m2及びm3 は1の数、M4は水素原子又は陽イオン基を示す。〕
  2. 共重合体の重量平均分子量(Mw)が12000〜80000である請求項1記載の無機顔料分散組成物
  3. 無機顔料の含有量が65〜85重量%である請求項1又は2記載の無機顔料分散組成物。
  4. 無機顔料用分散剤が、無機顔料100重量部に対し0.01〜10重量部にて含有される請求項1〜3の何れか1項記載の無機顔料分散組成物。
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