JP4663052B2 - スプリンクラーヘッドの保護キャップ - Google Patents

スプリンクラーヘッドの保護キャップ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スプリンクラーヘッドに装着してデフレクタや感熱板などを保護する埋め込み型のスプリンクラーヘッドの保護キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、消火装置としてのスプリンクラーヘッドにおいて、弁を開閉する作用を備えた感熱板は機能上きわめて重要な部分であり、感熱板に衝撃などの外力が加えられると、漏水や暴発などの不慮の事故原因となることがある。
そのため、従来からスプリンクラーシステムの施工時には、スプリンクラーヘッドが何らかの衝撃を受けて損壊しないようにスプリンクラーヘッドに保護キャップを装着するようにしている。
そして、このスプリンクラーヘッドを建屋等に設置するに際しては、予めヘッド本体を天井面に取り付け、感熱板が露出した状態で天井面の塗装工事が行なわれるため、この工事によって不用意に感熱板が衝撃を受けたり、塗装工事の塗料が噴霧されて汚れることがある。また、輸送中や配管への取付け時に落下したり工具を当てるなど、不注意な取扱いによって感熱板等に衝撃を受ける場合が多い。このため、スプリンクラーヘッドを製造したのち、このスプリンクラーヘッドに保護キャップを装着して上記した種々の事故発生を防止している。
【0003】
このような保護キャップを装着したスプリンクラーヘッドの一例として、図14に示す実公平4−15234号公報に開示された考案が存在する。
この考案は、スプリンクラーヘッドのヘッド本体70の下方部に設けた感熱作動部80を保護するために、この外周部に着脱可能に有底円筒状の保護キャップ90を装着するようにしてあり、出荷時等における事故から感熱板その他を保護するようにしている。そして、上記保護キャップ90の下面部には、保護キャップ90内に浸入した水を外部に抜くために排水孔91が設けられている。
そして、この状態で取付け現場の天井20に設けた取付け孔21にスプリンクラーヘッドを挿入し、ヘッド本体70のネジ部を天井裏に配設された給水管22に螺入して接続する構成としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そして、上記の保護キャップ90は、天井20の塗装工事が終了した段階でシーリングキャップ80から取り外すこととしている。
【0005】
しかしながら、建物の施工時においては、上記のように天井20にスプリンクラーヘッドが取り付けられた後で天井20や部屋の壁面等をスプレー式の塗装機で塗装するようにしており、そのためスプリンクラーヘッドに保護キャップ90を装着した状態においても、保護キャップ90の排水孔91から塗装剤がキャップ内に浸入し、ヘッド本体70の感熱作動部71等を塗装剤で汚してしまうという問題があった。
【0006】
このような問題点に鑑みて本発明は、上記の課題を解決すべくなされたもので、スプリンクラーヘッドが天井に設置された後に、天井等の塗装工事に際して塗装剤が噴霧されたとしても、ヘッド本体の感熱作動部等に塗装剤が付着するのを確実に防止するスプリンクラーヘッドの保護キャップを提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的に鑑みて、本発明に係るスプリンクラーヘッドのキャップは、次のように構成したものである。
ヘッド本体に感熱作動部等を有してなる埋め込み型のスプリンクラーヘッドに着脱自在に装着する保護キャップにおいて、有底筒状に形成される保護キャップの底壁に水抜きのための排水孔を設けてなり、かつ、上記保護キャップの底壁の上記排水孔の周囲に遮蔽部材を設け、該遮蔽部材は排水孔とスプリンクラーヘッドとを結ぶ方向を遮蔽し、上記遮蔽部材が排水孔の周囲に起立状に設けられ、上記遮蔽部材によって形成される排水孔に連通する開口部がキャップの側壁内面を向いてなることを特徴としてなる。
【0008】
ヘッド本体に感熱作動部等を有してなる埋め込み型のスプリンクラーヘッドに着脱自在に装着する保護キャップにおいて、有底筒状に形成される保護キャップの底壁に水抜きのための排水孔を設けてなり、かつ、上記保護キャップの底壁の上記排水孔の周囲に遮蔽部材を設け、該遮蔽部材は排水孔とスプリンクラーヘッドとを結ぶ方向を遮蔽し、上記遮蔽部材が排水孔の上面部を覆うように設けられ、上記遮蔽部材によって形成される排水孔に連通する開口部がキャップの側壁内面を向いてなることを特徴としてなる。
【0009】
ヘッド本体に感熱作動部等を有してなる埋め込み型のスプリンクラーヘッドに着脱自在に装着する保護キャップにおいて、有底筒状に形成される保護キャップの底壁に水抜きのための排水孔を設けてなり、かつ、上記保護キャップの底壁の上記排水孔の周囲に遮蔽部材を設け、該遮蔽部材は排水孔とスプリンクラーヘッドとを結ぶ方向を遮蔽し、上記遮蔽部材が排水孔の両側面へ延出して該排水孔の周囲を部分的に囲繞するように設けられ、上記遮蔽部材によって形成される排水孔に連通する開口部がキャップの側壁内面を向いてなることを特徴としてなる。
【0010】
ヘッド本体に感熱作動部等を有してなる埋め込み型のスプリンクラーヘッドに着脱自在に装着する保護キャップにおいて、有底筒状に形成される保護キャップの底壁に水抜きのための排水孔を設けてなり、かつ、上記保護キャップの底壁の上記排水孔の周囲に遮蔽部材を設け、該遮蔽部材は排水孔とスプリンクラーヘッドとを結ぶ方向を遮蔽し、上記遮蔽部材が排水孔の内周側から該排水孔の上面部を覆うように設けられると共に、さらに上面に立上り片を設けてなり、上記遮蔽部材によって形成される排水孔に連通する開口部がキャップの側壁内面を向いてなることを特徴としてなる。
【0011】
ヘッド本体に感熱作動部等を有してなる埋め込み型のスプリンクラーヘッドに着脱自在に装着する保護キャップにおいて、有底筒状に形成される保護キャップの下部側面に水抜きのための排水孔を設けてなり、かつ、上記保護キャップの底壁及び/又は下部側面の上記排水孔の周囲に遮蔽部材を設け、該遮蔽部材は排水孔とスプリンクラーヘッドとを結ぶ方向を遮蔽し、上記排水孔が、保護キャップの下部側面に形成され、遮蔽部材が排水孔付近の保護キャップの底壁及び/又は下部側面から起立状に設けられ、上記遮蔽部材によって形成される排水孔に連通する開口部がキャップの側壁内面を向いてなることを特徴としてなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は保護キャップの一部を断面で示した本発明の第1実施例の分解図、図2はヘッド本体に保護キャップを取り付けた状態の部分断面図、図3は図2の底面図、図4は保護キャップの部分破断した斜視図である。
これら図1,2において、スプリンクラヘッドを構成するヘッド本体1は、中心部に水路を有し給水管に螺合されるネジ部2と、このネジ部2の下部に設けられたフランジ部3と、このフランジ部3の下面部に設けられた円筒状のフレーム4とからなり、フランジ部3の外周には等間隔に着脱用工具が係合する切り溝5,5が設けられている。
【0015】
上記ヘッド本体1のフランジ部3の下面部に設けるフレーム4は、フランジ部3の下面部にネジ止めされて設けられ、この円筒状のフレーム4の中空部内には、所定温度を越えると分解して中空部内から離脱するリンク機構やデフレクタの一部が収容されなり、そして、このフレーム4の下端部には感熱板や可溶合金等からなる感熱作動部6が取付けられている。
上記したヘッド本体1に感熱作動部6等を有してなるスプリンクラーヘッドに対し、合成樹脂材から成型した有底円筒状の保護キャップ10がその下方から着脱自在に取り付けられる。
【0016】
上記円筒状にて成型された保護キャップ10は、その一例として上半部の円筒状にてなる大径部10aと、その下方部の有底円筒状にてなる小径部10bとから構成してある。そして、その大径部10aの高さはヘッド本体1のフランジ部3の下面から下端部までの高さ、すなわちフレーム4の高さを考慮し、これを被覆するに十分な長さにて形成し、かつ、小径部10bの高さは感熱作動部6の下面部より下方に位置する長さにて形成されている。
上記保護キャップ10の大径部10aの内径は、ヘッド本体1のフレーム4の外径より僅かに大きく形成してあり、そのため、この保護キャップ10のヘッド本体1への取り付けは、両者間に僅かな空隙19が生じるようにしてなる。
なお、上記保護キャップ10は、大径部10aと小径部10bとから構成することなく全体を同一径にて形成することもできる。
【0017】
上記保護キャップ10の上方内周部と該内周部に対応するヘッド本体1(すなわち実施例においてはフレーム4)の外周部には、係脱自在の係止手段を設けてなる。この実施例にあっては、上記係止手段が、保護キャップ10内周部に設けた爪部16とヘッド本体1の外周部に設けた溝部7とから構成され、これら爪部16と溝部7が係脱自在に係止することによって保護キャップ10をヘッド本体1に対し着脱自在に取り付けるようにしてある。上記爪部16は、保護キャップ10とヘッド本体1の空隙19を介して溝部7に到達する高さからなるように突出した突条部にて形成されている。
【0018】
上記した保護キャップ10の底壁には、中心部から対称位置に二つの排水孔11,11を設けてあり、この実施例にあっては、各排水孔11は長方形態をやや湾曲させたような略円弧状とした貫通孔にて形成されている。しかしながら、この排水孔11の形態はどのような形態であっても良い。
そして、上記保護キャップ10の底部であって上記各排水孔11の近接周囲には、以下に説明するようにあらゆる形態からなる所定形状の遮蔽部材12、13、14、15を設けてある。
【0019】
上記第1実施例における遮蔽部材は、保護キャップ10の底部であって排水孔11の内周側の周囲に隣接して起立状に遮蔽板12を設けてなり、排水孔11の開口部11aがキャップ内壁面10cを向いてなり、かつ、排水孔11の内周側から該排水孔11の上面部を覆うように屋根板13を設けて構成されている。すなわち、上記した遮蔽板12及び屋根板13により、排水孔11の開口部11aは、キャップ中心部の感熱作動部6やフレーム4の下部を向くことなく、キャップ内壁面10cを向くこととなる。
上記したように、遮蔽板12及び屋根板13による遮蔽部材は排水孔11の周囲に設けられることから、天井等の塗装工事に際し塗装剤が排水孔11からキャップ内に浸入したとしても、この遮蔽板12が排水孔11から感熱作動部等が位置する中心方向へ向かう塗装剤を遮断して、感熱作動部6等に塗装剤が噴霧されるのを確実に防止することとなる。
【0020】
更に、遮蔽板12を排水孔11の内周側に設けた場合には、排水孔11の開口部11aがキャップ内壁10cを向いていることから、排水孔11から浸入した塗装剤は内周側(キャップ中心側)を遮蔽板12で塞がれて、キャップ内壁面10c側へ飛散することとなって、キャップ中心側に位置する感熱作動部6へは一切塗装剤は噴霧されることがない。
また更に、排水孔11の内周側から該排水孔11の上面部を覆うように屋根板13を設けて構成した場合には、排水孔11から浸入した塗装剤は、内周側(キャップ中心側)を遮蔽板12で塞がれると共に、上面部を屋根板13で塞がれて、キャップ中心側に位置する感熱作動部6への噴霧を一層確実に防止することができると共に、フレーム4への噴霧を防止することができる。
上記した遮蔽板12及び屋根板13は、保護キャップ10の小径部10b内に収まるように形成されている。
【0021】
次ぎに、第2実施例〜第9実施例について説明する。図5は第2実施例の保護キャップを示すものである。
この第2実施例の保護キャップ10は、排水孔11は同じ略円弧状に形成され、この排水孔11の内周側に屋根板13を有する遮蔽板12を設けると共に、更にこの遮蔽板12の両側から側壁14,14を延出して該排水孔11の周囲三方を囲繞するように設けてなり、そのため排水孔11の開口部11aはキャップ内壁面10cを向いてなる。
以上のように構成することによって、排水孔11から浸入した塗装剤は、内周側(キャップ中心側)を遮蔽板12で塞がれると共に、上面部を屋根板13で塞がれることに加えて、側方への塗装剤の飛散を側壁14で防ぐことができ、したがって、浸入した塗装剤はキャップ内壁面10cに飛散して、感熱作動部6及びフレーム4の下部への飛散・噴霧を一層確実に防止することができる。
【0022】
次ぎに、図6は第3実施例の保護キャップを示すものである。
この第3実施例の保護キャップ10は、排水孔11は同じ略円弧状に形成され、この排水孔11の内周側に傾斜状の遮蔽板12を設けると共に、更にこの遮蔽板12の両側から三角形状をした側壁14,14を延出して該排水孔11の周囲三方を囲繞するように設けてなり、そのため排水孔11の開口部11aはキャップ内壁10cの略上方を向いてなる。
以上のように構成することによって、排水孔11から浸入した塗装剤は、内周側(キャップ中心側)と上面部を傾斜状をした遮蔽板12で塞がれ、加えて、側方への塗装剤の飛散を側壁14で防ぐことができて、感熱作動部6及びフレーム4の下部への飛散・噴霧を確実に防止することができる。
【0023】
次ぎに、図7は第4実施例の保護キャップを示すものである。
この第4実施例の保護キャップ10は、排水孔11は同じ略円弧状に形成され、この排水孔11の内周側に屋根板13を有する遮蔽板12を設けると共に、更に屋根板13の上面に立上り片15を延出してある。
以上のように構成することによって、排水孔11から浸入した塗装剤は、内周側(キャップ中心側)を遮蔽板12で塞がれると共に、上面部を屋根板13に加えて立上り片15にて防ぐことから、したがって、浸入した塗装剤はキャップ内壁面10cに飛散して、感熱作動部6及びフレーム4の下部への飛散・噴霧を一層確実に防止することができる。また、図7の遮蔽板12の脇に図5に示すような側壁14を設けても良い。
【0024】
次ぎに、図8は第5実施例の保護キャップを示すものである。
この第5実施例の保護キャップ10は、排水孔11は円形状に形成され、この排水孔11の内周側を部分的に囲繞するように半割りした円筒状の遮蔽板12が設けられ、かつ、この半円筒状の遮蔽板12の上面に排水孔11の上面を覆う円形状の屋根板13を設けて構成してある。
以上のように構成することによって、排水孔11から浸入した塗装剤は、半円筒状の遮蔽板12と屋根板13で内周側と上面を塞がれてキャップ内壁面10cに飛散し、感熱作動部6及びフレーム4の下部への飛散・噴霧を一層確実に防止することができる。
【0025】
次に、図9は第6実施例の保護キャップを示すものである。
この第6実施例の保護キャップ10は、排水孔11を半円形状に形成し、この各排水孔11の内周側を囲繞するように球面状の遮蔽板12を設けて構成している。以上のように構成することによって、各排水孔11から浸入した塗装剤は、球面状の遮蔽板12で排水孔内周側と上面を塞がれてキャップ内壁面10cに飛散し、感熱作動部6及びフレーム4の下部への飛散を一層確実に防止することができる。
なお、第6実施例においては遮蔽板12が球面形状であったが、三角錐などの形状でも良い。また、排水孔11も円形に限らず、三角などの形状にしても良い。
【0026】
次に、図10は第7実施例の保護キャップを示すものであり、図10(a)は一部断面図、図10(b)は保護キャップ10を下から見た斜視図である。
この第7実施例の保護キャップ10は、排水孔11は三角形状に形成され、この排水孔11の外周側を部分的に囲繞するように下面部に三角錐形状の遮蔽板12を設けて構成している。
以上のように遮蔽板12を外周方向から囲繞するように設けたことで、排水孔11を経由し感熱分解部6等が位置する中央部へ向かう飛散方向が遮蔽されるために、排水孔11から浸入した塗装剤はキャップ内壁面に飛散し、感熱作動部6及びフレーム4の下部への飛散・噴霧を一層確実に防止することができる。
なお、この第7実施例の遮蔽部材及び排水孔は任意の形態でよく、例えば図1から図9の様な形態であっても良い。
【0027】
次に、図11は第8実施例の保護キャップを示すものであり、図11(a)は一部断面図、図11(b)はA−A’断面図を示している。
この第8実施例の保護キャップ10は、排水孔11を保護キャップ10の下部側面に形成し、保護キャップ10の底部に排水孔11を覆うように遮蔽板12を一体的に形成している。遮蔽板12の高さは排水孔11の孔上辺の位置より高く形成されており、また、遮蔽板12の横幅は排水孔11の横孔幅よりも広くなっている。
以上のように排水孔11を囲繞するように遮蔽板12を設けたことで、排水孔11から浸入した塗装剤は、遮蔽板12に当たり感熱作動部6及びフレーム4の下部への飛散・噴霧を確実に防止することができる。
次に、図12は第9実施例の保護キャップを示すものであり、図12(a)は一部断面図、図12(b)はA−A’断面図、図12(c)はB−B’断面図を示している。
この第9実施例の保護キャップ10は、排水孔11を保護キャップ10の下部側面に形成し、保護キャップ10の底部から遮蔽板12を起立させ、さらに遮蔽板12の上部からキャップ内壁面10cに屋根板13を形成している。この構成では、排水孔11から浸入した塗装剤は遮蔽板12及び屋根板13からなる遮蔽部材で遮蔽され、遮蔽板12の両側面からのみ浸入するため、感熱作動部6等への飛散・噴霧を確実に防止することができる。
なお、この第9実施例において、さらに遮蔽板12の両脇からキャップ内壁面10cに沿って左右に伸ばして形成すると、さらに確実に飛散・噴霧を確実に防止することができる。また、遮蔽板12の両脇に開口部11aを設けているが、必ずしも両側に設ける必要はなく、遮蔽板12の一側面を保護キャップ10の内壁まで伸ばして片方のみ開口部11aを設けても良い。また、遮蔽板12を設けずに屋根板13を保護キャップ10の中心方向に伸ばした構成でも、排水孔11から感熱作動部等を結ぶ方向を遮蔽することができる。
【0028】
再び図1を参照すると、上記小径部10bの外周部に対し、上記大径部10aの内周部に設けた上記爪部16に係脱自在に係合する凹部17を設けるようにしてある。また、上記小径部10bの外径を大径部10aの爪部16との内径と略同一径としてある。
そして上記したように、円筒状の保護キャップ10をその下端部が上方部より小径とした小径部10bと大径部10aから構成したことから、図13に示すように、この保護キャップ10,10同士を大径部10aを小径部10bに嵌合することによって重合自在としてなり、かつ、上記小径部10bの外周部に大径部10aの内周部に設けた上記爪部16が係脱自在に凹部17に係合することから、これらが相互に係合して重合状態を確実に維持できるようにしてある。また、上記保護キャップ10,10を重合させることによって、持ち運びに適し、かつ収納スペースを小さくするメリットがある。このとき、遮蔽板12は小径部10b内に収まるように形成されていることから、保護キャップ10,10同士の重合に支障を来すことがない。
【0029】
上記のように構成した保護キャップ10をヘッド本体1に装着するには、先ず、図1の状態において、スプリンクラーヘッドに対し、その下方からキャップ本体10を挿入して強く押し上げる。すると、保護キャップ10の内周部には係止手段としての爪部16が設けられ、またヘッド本体1の外周部には凹部17が形成されているため、この凹部17に上記爪部16が係合して、保護キャップ10はヘッド本体1に半固定状態で保持される。
【0030】
次に、図2は出荷時の状態を示すもので、スプリンクラーヘッドには、保護キャップ10が装着されており、感熱作動部6を被覆して保護している。
この状態で取付け現場に輸送されたスプリンクラーヘッドは、先ず、図2に示すように、天井板20に設けた取付け孔21にその上部を挿入し、工具をフランジ部3の切り溝5に係合してネジ部2を給水管22に螺入し、接続する。
なお、スプリンクラーヘッドを給水管22に接続したのち、給水管22からスプリンクラーヘッドに水が供給されるが、スプリンクラーヘッドに水漏れがある場合、漏れた水は保護キャップ10の排水孔11から排出されるので、外部から水漏れを確認することができる。
【0031】
この状態で天井板20は塗装される。このとき、塗料が保護キャップ10の外周面だけでなく、その排水孔11から内部に浸入し、内周壁面に付着して保護キャップ10を汚損することがある。しかし、天井板20の塗装が終ったときは、塗料で汚損された保護キャップ10を手で持って下方に引くか、あるいは指で挟んで下方に引けば、保護キャップ10はヘッド本体1から外れるので、スプリンクラーヘッドには塗装の汚れは残らない。
【0032】
上記の説明では、図示のようなスプリンクラーヘッドに本発明を実施した場合を示したが、他の構造のスプリンクラーヘッドにも本発明を実施することができる。また、ヘッド本体に対しシーリングキャップを取り付ける構造においても実施できるもので、その他、本例に限定するものではなく、適宜変更することができる。さらに、保護キャップの形状も円筒状に限定するものではなく、スプリンクラーヘッドの形状にあわせて適宜多角形状等に変更することができる。更に、保護キャップ10の爪部16を多く設けた場合にも、この保護キャップ10が合成樹脂材で成型されているため、爪部16が外れた際に外径が多少変形し、他の爪部16が外れ易くなる。
また、上記した本発明に係る排水孔11及び遮蔽部材としての遮蔽板12は任意の形態でよく、更に、遮蔽板12や側壁14は底面から垂直に起立する必要はなく、そして排水孔11の開口部11aが台形、三角形、半円形などの形状にしても良い。
【0033】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、ヘッド本体に感熱作動部等を有してなる埋め込み型のスプリンクラーヘッドに着脱自在に装着する保護キャップにおいて、有底筒状に形成される保護キャップの下部に水抜きのための排水孔を設け、この保護キャップの下部であって上記排水孔の周囲に遮蔽部材を設けたことから、スプリンクラーヘッドが天井に設置された後に、天井等の塗装工事に際して塗装剤が噴霧されたとしても、上記遮蔽板で浸入した塗装剤を防御することから、ヘッド本体の感熱作動部等に塗装剤が付着するのを確実に防止することができる効果がある。
【0034】
請求項3〜6の発明にあっては、排水孔の周囲側に上部又は下部を覆うように遮蔽部材を設けたり、更にこの遮蔽部材の両側から側壁を延出して該排水孔の周囲を部分的に囲繞するように設け、その結果、排水孔の開口部をキャップ内壁面に向かうようにしたことから、排水孔から浸入した塗装剤は、内周側(キャップ中心側)上面部又は下面部、更に側方を遮蔽部材で塞がれることで、浸入した塗装剤はキャップ内壁面だけに飛散して、感熱作動部への飛散・噴霧を一層確実に防止することができる効果がある。
請求項7の発明にあっては、排水孔を保護キャップの側面に設けた場合でも、排水孔付近の保護キャップ底部や側面から遮蔽部材を伸ばして設けたことで、スプリンクラーヘッド方向への塗装剤の飛散を防ぐことができ、浸入した塗装剤はキャップ内壁面や底部だけに飛散して、感熱作動部等への飛散、噴霧を確実に防止することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の分解図である。
【図2】図1の組立状態を示す一部断面図である。
【図3】保護キャップの斜視図である。
【図4】保護キャップの一部破断した底面図である。
【図5】第2実施例図である。
【図6】第3実施例図である。
【図7】第4実施例図である。
【図8】第5実施例図である。
【図9】第6実施例図である。
【図10】第7実施例図である。
【図11】第8実施例図である。
【図12】第9実施例図である。
【図13】保護キャップの重合状態を示す部分断面図である。
【図14】従来例を示す一部断面図である。
【符号の説明】
1 ヘッド本体
2 ネジ部
3 フランジ部
4 フレーム
5 切り溝
6 感熱作動部
7 溝部
10 保護キャップ
10a 大径部
10b 小径部
10c キャップ内壁面
11 排水孔
11a 開口部
12 遮蔽板
13 屋根部
14 側壁
15 立上り片
16 爪部
17 凹部
19 空隙
20 天井板
21 取付け孔
22 給水管

Claims (5)

  1. ヘッド本体に感熱作動部等を有してなる埋め込み型のスプリンクラーヘッドに着脱自在に装着する保護キャップにおいて、有底筒状に形成される保護キャップの底壁に水抜きのための排水孔を設けてなり、かつ、上記保護キャップの底壁の上記排水孔の周囲に遮蔽部材を設け、該遮蔽部材は排水孔とスプリンクラーヘッドとを結ぶ方向を遮蔽し、
    上記遮蔽部材が排水孔の周囲に起立状に設けられ、上記遮蔽部材によって形成される排水孔に連通する開口部がキャップの側壁内面を向いてなることを特徴とするスプリンクラーヘッドの保護キャップ。
  2. ヘッド本体に感熱作動部等を有してなる埋め込み型のスプリンクラーヘッドに着脱自在に装着する保護キャップにおいて、有底筒状に形成される保護キャップの底壁に水抜きのための排水孔を設けてなり、かつ、上記保護キャップの底壁の上記排水孔の周囲に遮蔽部材を設け、該遮蔽部材は排水孔とスプリンクラーヘッドとを結ぶ方向を遮蔽し、
    上記遮蔽部材が排水孔の上面部を覆うように設けられ、上記遮蔽部材によって形成される排水孔に連通する開口部がキャップの側壁内面を向いてなることを特徴とするスプリンクラーヘッドの保護キャップ。
  3. ヘッド本体に感熱作動部等を有してなる埋め込み型のスプリンクラーヘッドに着脱自在に装着する保護キャップにおいて、有底筒状に形成される保護キャップの底壁に水抜きのための排水孔を設けてなり、かつ、上記保護キャップの底壁の上記排水孔の周囲に遮蔽部材を設け、該遮蔽部材は排水孔とスプリンクラーヘッドとを結ぶ方向を遮蔽し、
    上記遮蔽部材が排水孔の両側面へ延出して該排水孔の周囲を部分的に囲繞するように設けられ、上記遮蔽部材によって形成される排水孔に連通する開口部がキャップの側壁内面を向いてなることを特徴とするスプリンクラーヘッドの保護キャップ。
  4. ヘッド本体に感熱作動部等を有してなる埋め込み型のスプリンクラーヘッドに着脱自在に装着する保護キャップにおいて、有底筒状に形成される保護キャップの底壁に水抜きのための排水孔を設けてなり、かつ、上記保護キャップの底壁の上記排水孔の周囲に遮蔽部材を設け、該遮蔽部材は排水孔とスプリンクラーヘッドとを結ぶ方向を遮蔽し、
    上記遮蔽部材が排水孔の内周側から該排水孔の上面部を覆うように設けられると共に、さらに上面に立上り片を設けてなり、上記遮蔽部材によって形成される排水孔に連通する開口部がキャップの側壁内面を向いてなることを特徴とするスプリンクラーヘッドの保護キャップ。
  5. ヘッド本体に感熱作動部等を有してなる埋め込み型のスプリンクラーヘッドに着脱自在に装着する保護キャップにおいて、有底筒状に形成される保護キャップの下部側面に水抜きのための排水孔を設けてなり、かつ、上記保護キャップの底壁及び/又は下部側面の上記排水孔の周囲に遮蔽部材を設け、該遮蔽部材は排水孔とスプリンクラーヘッドとを結ぶ方向を遮蔽し、
    上記排水孔が、保護キャップの下部側面に形成され、遮蔽部材が排水孔付近の保護キャップの底壁及び/又は下部側面から起立状に設けられ、上記遮蔽部材によって形成される排水孔に連通する開口部がキャップの側壁内面を向いてなることを特徴とするスプリンクラーヘッドの保護キャップ。
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