JP4661890B2 - 高炉操業方法 - Google Patents

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Description

本発明は、羽口から水素含有率の高い還元材を吹き込む高炉の操業方法に関する。
近年、炭酸ガス排出量の増加による地球温暖化が問題となっており、製鉄業においても排出CO2の抑制は重要な課題である。高炉は主にコークスおよび微粉炭を還元材として使用しており、炭酸ガス排出抑制を達成するためにはコークス等を水素含有率の高い還元材で置換する方策が有効である。水素含有率の高い還元材を高炉で用いる技術として、高炉にLNG(Liquefied Natural Gas:液化天然ガス)を羽口より吹き込み製銑工程で排出される炭酸ガスを低減させる低炭酸ガス排出製鉄法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、水素による酸化鉄の還元反応は比較的大きな吸熱反応であることが知られている。COガスおよびH2ガスによる酸化鉄還元時の反応および反応熱を以下の(a)〜(f)に示す(例えば、非特許文献1参照。)。
3Fe23+CO→2Fe34+CO2(反応熱:+38kcal/kgFe)・・・(a)
Fe34+CO→3FeO+CO2(反応熱:−38kcal/kgFe)・・・(b)
FeO+CO→Fe+CO2(反応熱:+60 kcal/kgFe)・・・(c)
3Fe23+H2→2Fe34+H2O(反応熱:+5kcal/kgFe)・・・(d)
Fe34+H2→3FeO+H2O(反応熱:−96kcal/kgFe)・・・(e)
FeO+H2→Fe+H2O(反応熱:−116kcal/kgFe)・・・(f)
上記の反応式は、羽口からの投入水素量が増え、酸化鉄の還元のうち、水素還元の比率が大きくなっていくとシャフト部の温度が低下し、鉄鉱石、焼結鉱等装入物の低温領域での滞留時間が拡大する可能性があることを示唆している。シャフト部の低温領域の拡大は焼結鉱の還元粉化領域の拡大を意味し、還元による鉄鉱石等の粉化により、通気性および装入物降下挙動を悪化させる。また、炉頂ガスの温度も低下させることが指摘されている。炉頂ガス温度は高炉操業上110℃以上であることが望ましく、炉頂ガスの温度が低下すると、高炉ガス中の水分が凝結し、設備腐食をきたす等の問題が発生する。
そもそも、従来の通常の高炉操業では、低温領域はほとんど形成されることはなかった。高微粉炭比操業によって高炉へのインプット水素量が増加するケースはあるが、一般的に微粉炭のコークス置換率は通常で0.9程度であり、吹き込み原単位150kg/tを超えるような高微粉炭比の場合、置換率はさらに低下する。ゆえに、微粉炭比を増やす操業の場合はインプット水素量の増加とともに還元材比が増加し、炉上部温度はむしろ上昇するのが一般的であり、低温領域はほとんど形成されないためである。一方で、特許文献1に記載の方法のように、LNGを羽口より吹き込む方法では、天然ガスのコークス置換率は1.1〜1.2程度であり(例えば、非特許文献2参照。)、天然ガス吹き込み量増加に従って還元材比は低下するため、低温領域の形成が実際に問題となる。
特開平3−240906号公報 「製銑ハンドブック」地人書館 1979年、p.78 「材料とプロセス18」日本鉄鋼協会 2005年、p.984
上記のように、天然ガス等の、水素含有率の高い還元材を使用して、かつ還元材比低下を指向する操業を行なう場合、高炉にインプットされる水素増により炉頂ガス温度が低下するという問題がある。
従って本発明の目的は、このような従来技術の課題を解決し、水素含有率の高い還元材を吹き込む高炉操業を行なう際に、炉内の低温領域の拡大と、炉頂ガス温度の低下を防止可能な高炉操業方法を提供することにある。
このような課題を解決するための本発明の特徴は以下の通りである。
(1)羽口から、Hを10質量%以上含有する還元材を吹き込み、予熱ガスをシャフト部から高炉の炉内に吹き込むことで、炉頂ガス温度を110℃以上に上昇させることを特徴とする高炉操業方法。
(2)Hを10質量%以上含有する還元材として、LNG、COG、水素含有量を10質量%以上に高めたBFG改質ガス、都市ガス、液化石油ガス、メタンを改質して得られた合成ガス、COG改質ガスの中から選ばれる1種または2種以上を用いることを特徴とする(1)に記載の高炉操業方法。
(3)予熱ガスとして、燃焼ガスおよび/またはCOとH2とを含有する還元性ガスを加熱したガスを用いることを特徴とする(1)または(2)に記載の高炉操業方法。
(4)予熱ガスとして燃焼ガスを用いる場合、高炉に装入したコークスと前記燃焼ガス中のCO2、H2Oとのガス化反応が進行しない温度範囲として吹き込むことを特徴とする(3)に記載の高炉操業方法。
(5)予熱ガスとして燃焼ガスを用いる場合、吹き込み位置は高炉シャフト部のPCO/(PCO+PCO2)比は0.3〜0.7の範囲であり、予熱ガス温度は900℃以下で吹き込むことを特徴とする(3)または(4)に記載の高炉操業方法。
(6)予熱ガスとして燃焼ガスを用いる場合、予熱ガスは円周方向均等に吹き込み、予熱ガス吹き込み配管は、1段あるいは複数段に配置することを特徴とする(3)ないし(5)のいずれか一つに記載の高炉操業方法。
(7)予熱ガスとして燃焼ガスを用いる場合、高炉に原料を装入する際に、周辺部に高還元粉化性(RDI)焼結鉱を装入することを特徴とする(3)ないし(6)のいずれか一つに記載の高炉操業方法。
(8)予熱ガスとして燃焼ガスを用いる場合、該燃焼ガスとして、BFG、COG、COG改質ガス、LNG、H2ガス、LDGを、酸素あるいは空気により燃焼させた燃焼ガスの中から選ばれる1種または2種以上を用いることを特徴とする(3)ないし(7)のいずれか一つに記載の高炉操業方法。
(9)予熱ガスとしてBFGを用いる場合、予めCO2を除去したBFGを用いることを特徴とする(8)に記載の高炉操業方法。
(10)予熱ガスとしてBFGを用いる場合、予めCO2およびN2を除去したBFGを用いることを特徴とする(8)に記載の高炉操業方法。
(11)高炉から排出される炉頂ガスの一部を分岐させ、燃焼炉で燃焼させて、800〜1000℃としたBFGの燃焼ガスを用いることを特徴とする(8)ないし(10)のいずれか一つに記載の高炉操業方法。
(12)予熱された還元性ガスを吹き込むことにより、装入物の粉化を抑制しながら、鉄鉱石・焼結鉱を予備還元することを特徴とする(3)ないし(11)のいずれか一つに記載の高炉操業方法。
(13)予熱ガスとして還元性ガスを用いる場合、高炉に原料を装入する際に、周辺部に低反応性鉱を装入することを特徴とする(3)ないし(12)のいずれか一つに記載の高炉操業方法。
(14)予熱ガスとして還元性ガスを用いる場合、高炉に原料を装入する際に、周辺部の鉱石層厚比を増加させることを特徴とする(3)ないし(13)のいずれか一つに記載の高炉操業方法。
(15)予熱ガスとして還元性ガスを用いる場合、炉内温度700〜1000℃域に吹き込むことを特徴とする(3)ないし(14)のいずれか一つに記載の高炉操業方法。
(16)Hを10質量%以上含有する還元材とともに、微粉炭を吹込むことを特徴とする(1)ないし(15)のいずれか一つに記載の高炉操業方法。
(17)Hを10質量%以上含有する還元材を、該還元材吹き込み由来の水素分として3kg/t−pig以上吹き込むことを特徴とする(1)ないし(16)のいずれか一つに記載の高炉操業方法。
本発明によれば、水素含有率の高い還元材を吹き込む高炉操業において、炉内の低温領域の拡大と、炉頂ガスの温度低下を防止することができる。
本発明では、予熱ガスをシャフト部から高炉の炉内に吹き込むことで、水素含有率の高い還元材を吹き込んだ際に問題となる低温領域の拡大と炉頂温度の低下を防止する。
本発明において水素含有率の高い還元材とは、水素(H)を質量割合として10%以上含有する、高炉内において鉄の還元材として作用する物質であり、具体的にはLNG(H含有率約23質量%)、COG(コークスを製造する際に発生するコークス炉ガス:H含
有率約25質量%)、BFG(高炉ガス:H含有率0.2〜0.5質量%)の水素含有量を10質量%以上に高めたBFG改質ガス、都市ガス(H含有率約23質量%)、液化石油ガス(LPG:H含有率約23質量%)、メタンを改質して得られた合成ガス(COとH2ガスとからなる還元性ガス、H含有率約17質量%)等を用いることができる。BFG改質ガスとは、BFGを水性ガスシフト反応(CO+H2O=CO2+H2)により改質し、水素含有率が10質量%以上になるようにCO2、N2を分離したガスである。ただし、水(H2O)の状態の水素は、本発明で用いる水素含有率の高い還元剤から除くものとする。水素ガスを用いることも可能であるが、純粋な水素ガスは、工業的に入手が困難である。入手が容易なガスとして、たとえば液化天然ガスや、都市ガスが望ましく、これらはメタンを主成分(概ねメタン80体積%以上)とすることが多い。従って、メタンを約44質量%含むCOGを改質して水素含有量を高めたCOG改質ガス(H含有率約65体積%)は特に水素含有率が高いので、COG改質ガスを羽口から吹き込む高炉操業に本発明を用いることは特に効果的である。上記水素含有率の高い還元材を、水素含有率の高い還元材吹き込み由来の水素分として3kg/t−pig以上、さらに好ましくは7kg/t−pig以上高炉に吹き込むことによって、本発明の効果をより良く発揮することができる。
図1は本発明の一実施形態を示す概略図である。図1を用いて本発明の一実施形態を具体的に説明する。水素含有率の高い還元材を高炉1の羽口2より吹き込む操業を行なう際に、高炉のシャフト部に設置した予熱ガス吹き込み配管3を用いて予熱ガス4を炉内に吹き込む。羽口からは送風5を行い、水素含有率の高い還元材6の他に、通常の高炉操業で吹き込みを行なう微粉炭7等も吹き込むことが好ましい。
予熱ガス4としては、BFG、COG、COG改質ガス、LNG、H2ガス、LDG等を酸素あるいは空気により燃焼させた燃焼ガス(非還元性ガス)を使用することができる。COおよびH2を含有する還元性ガスを間接加熱し所定温度に昇温したガスを用いることもできる。予熱ガス4の吹き込み位置は高炉シャフト部であればいずれの位置でもよい。
予熱ガス4をシャフト部から高炉1の炉内に吹き込む際には、例えば図1に示すように、予熱ガスとして高炉1から排出される炉頂ガスであるBFG8の一部を分岐させ、酸素9により燃焼炉10で燃焼させて、800〜1000℃程度の燃焼ガス(非還元性ガス)として高炉シャフト部に吹き込むことができる。BFG8からCO2を除去する脱CO2装置11を用いて、CO2を除去したBFGを燃焼炉10で燃焼させて、燃焼ガスとして高炉シャフト部に吹き込むことが好ましい。CO2を除去することで、予熱ガスの燃焼に必要な酸素あるいは空気量を軽減できる効果がある。CO2およびN2を除去すると更に好ましい。CO2の除去方法としてはアルキルアミンによる化学吸収法でもよく、物理吸着、物理吸収、膜分離法による方法でも良い。N2の除去方法としては物理吸着、物理吸収、膜分離法による方法が使用できる。
予熱ガス4として還元性ガスを吹き込む場合の例として、例えば、CO:35vol%、H2:65vol%の還元性ガスを炉内に吹き込む場合には、他の燃焼ガスを燃焼させ、炉内に吹き込む還元性ガスと熱交換させて吹き込むことも可能である。その場合に、BFGの一部を分岐し、前記他の燃焼ガスとして使用することも好都合である。例えば、図2に示すように還元性ガス12を、BFG8を燃焼炉10で燃焼させた排ガス13と、14で熱交換させることで予熱し、予熱ガス15として炉内に吹き込むこともできる。この場合でも、BFG中のCO2、またはCO2とN2とを除去することが好ましい。予熱された還元性ガスを吹き込むことにより、シャフト部の低温領域の拡大を軽減しながら、具体的には、装入物の粉化を抑制しながら、鉄鉱石・焼結鉱を予備還元でき、高炉の還元材比(コークス等)の低減に寄与することができる。また、LNG等のガスに酸素を加え、部分酸化し、予熱ガスとすることもできる。また、BFG中のCO、H2を還元ガスとして考え、予熱し炉内に吹き込むこともできる。この場合でも、BFG中のCO2、またはCO2とN2を除去することが好ましい。
予熱ガスとして非還元性ガスを用いる場合、特に燃焼排ガスを用いる場合、吹き込み位置は高炉シャフト部であればいずれの位置でもよく、高炉に装入したコークスと燃焼排ガス中のCO2、H2Oとのガス化反応が進行しない温度範囲として吹き込むことが好ましい。具体的には、操業条件にもよるが、高炉シャフト部のPCO/(PCO+PCO2)比は0.3〜0.7の範囲であり、予熱ガス温度は900℃以下が好ましい。また、予熱ガスはシャフト部から炉内に吹き込まれるため、予熱ガスの吹き込みは炉内の装入物降下を阻害しないように、鉄鉱石およびコークスの流動化条件以下のガス速度で吹き込むことが好ましい。予熱ガスは円周方向均等に吹き込むことが好ましく、予熱ガス吹き込み配管は、1段あるいは複数段に配置しても良い。
予熱ガスとして非還元性ガスを用いる際には、予熱ガスの吹込みにより炉周辺部の熱流比(降下する装入物の熱容量/炉頂ガスの熱容量)が低下し、還元粉化温度域が狭くなることから、粉化を抑制される。そのため、通常操業に比べ、高炉に原料を装入する際に、周辺部に高還元粉化性(RDI)焼結鉱を装入することが可能となる。例えば、高RDI焼結鉱を先頭排出させて、回転シュートを外側から内側向きに回転移動(順傾動)させながら装入することで、周辺部へ高RDI焼結鉱を装入することができる。非還元性ガスとしては、CO2、H2O、N2等を用いることが好ましい。
予熱ガスとして還元性ガスを用いる際には、高炉に原料を装入する際に、周辺部に低還元粉化性(RDI)焼結鉱、塊鉱石等の低反応性鉱を装入することが好ましい。予熱ガスの吹込みにより炉周辺部のガス還元が促進されるためである。還元性ガスとしては、CO、H2等を用いることが好ましい。
予熱ガスとして還元性ガスを用いる際には、さらに、高炉に原料を装入する際に、周辺部の鉱石層厚比を増加させることが好ましい。予熱ガスの吹込みにより炉周辺部のガス還元が促進されることから、還元性を補填する効果を得るためである。
予熱ガスとして還元性ガスを用いる際には、還元促進と炉上部温度確保のために、炉内温度700〜1000℃域に吹き込むことが好ましい。
本発明を内容積5000m3の高炉における各種水素含有還元材吹き込み操業に適用した。出銑比2.3t/m3/d、羽口先温度を2200℃、微粉炭吹込み量が160kg/tの操業において、水素含有還元材としてLNG(CH4:88.5vol%、C26:4.6vol%、C38:5.4vol%、その他:1.5vol%)とCOG(H2:58.45vol%、CO:6.35vol%、CH4:27.35vol%、CO2:1.92vol%、N2:2.31vol%、その他炭化水素:3.62vol%)、COG改質ガス(H含有率約65vol%、CO含有量35vol%:H2含有率約11.7質量%)、H2を用い、操業条件を適宜変更して操業試験を行なった。予熱ガスとして高炉ガス(BFG)の燃焼ガス、CO2を除去したBFG燃焼ガス(BFG燃焼ガス脱CO2)、CO、H2ガスを用い、予熱ガスの吹き込み配管は円周方向38本とし、吹き込み配管径20cmのものを用いた。なお、焼結鉱のRDIは35%である。
本発明例1〜本発明例4は予熱ガスとしてシャフト部に800℃のBFG燃焼ガスを吹き込んだ例、本発明例5は1000℃のBFG燃焼ガス、本発明例6は予熱ガスにBFGを用いる際にCO2を除去して1000℃としたBFG燃焼ガスを吹き込んだ例、本発明例7は800℃のCO:35vol%、H2:65vol%の還元ガスを吹き込んだ例である。各操業の操業条件を表1に示す。また、通常操業(意図的に水素系の原料を高炉に装入しない従来の操業)の場合、予熱ガスを吹き込まない操業の場合も、比較例1〜4として表1に示す。
Figure 0004661890
各操業条件における、高炉の炉頂ガスの量、発熱量、組成、温度、通気抵抗指数(対応する比較例を1とした場合の相対値)を表1に併せて示す。比較例1〜4においては、水素含有還元材吹き込み操業により、コークス比は低減できるが、通抵抗指数は高くなり、炉頂ガス温度(TGT)は110℃未満に低下してしまう。しかしながら、本発明例1〜5に示したようにシャフト部から予熱ガスを吹き込むことにより、コークス比を低減しつつ、炉頂ガス温度(TGT)110℃以上を確保することが可能となることが分かる。また、本発明例6の結果に示したように、シャフトに吹き込むBFGよりCO2を除去することにより、BFGをそのまま使用するより燃焼に必要な酸素量を低減でき、さらに高炉の炉頂ガスのカロリーを高めることが可能となることが分かった。予熱ガスとして還元性ガスを吹き込んだ場合(本発明例7)は、さらに還元材比が低減でき、通抵抗指数相対値を通常操業より低く抑えて高炉の操業が可能であることがわかった。
本発明例8として、上記実施例1の本発明例1の条件において、高炉半径方向周辺から無次元半径位置で1/4の範囲にRDI=38%の焼結鉱を、無次元半径位置で1/4から中心にかけて、RDI=35%の焼結鉱を装入した。通気抵抗指数の通常操業との相対値は通常操業と同等となった(1.0)。
本発明例9として、上記実施例1の本発明例7の条件において、高炉半径方向周辺から無次元半径位置で1/4の範囲にRDI=31%の焼結鉱を、無次元半径位置で1/4から中心にかけて、RDI=35%の焼結鉱を装入した。通気抵抗指数の通常操業との相対値は本発明例7で0.99であったものが、0.97となった。
本発明の一実施形態を示す概略図。 本発明の一実施形態を示す概略図。
符号の説明
1 高炉
2 羽口
3 予熱ガス吹き込み配管
4 予熱ガス
5 送風
6 水素含有率の高い還元材
7 微粉炭
8 BFG
9 酸素
10 燃焼炉
11 脱CO2装置
12 還元性ガス
13 排ガス
14 熱交換
15 予熱ガス

Claims (17)

  1. 羽口から、Hを10質量%以上含有する還元材を吹き込み、予熱ガスをシャフト部から高炉の炉内に吹き込むことで、炉頂ガス温度を110℃以上に上昇させることを特徴とする高炉操業方法。
  2. Hを10質量%以上含有する還元材として、LNG、COG、水素含有量を10質量%以上に高めたBFG改質ガス、都市ガス、液化石油ガス、メタンを改質して得られた合成ガス、COG改質ガスの中から選ばれる1種または2種以上を用いることを特徴とする請求項1に記載の高炉操業方法。
  3. 予熱ガスとして、燃焼ガスおよび/またはCOとH 2 とを含有する還元性ガスを加熱したガスを用いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の高炉操業方法。
  4. 予熱ガスとして燃焼ガスを用いる場合、高炉に装入したコークスと前記燃焼ガス中のCO 2 、H 2 Oとのガス化反応が進行しない温度範囲として吹き込むことを特徴とする請求項3に記載の高炉操業方法。
  5. 予熱ガスとして燃焼ガスを用いる場合、吹き込み位置は高炉シャフト部のPCO/(PCO+PCO2)比は0.3〜0.7の範囲であり、予熱ガス温度は900℃以下で吹き込むことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の高炉操業方法。
  6. 予熱ガスとして燃焼ガスを用いる場合、予熱ガスは円周方向均等に吹き込み、予熱ガス吹き込み配管は、1段あるいは複数段に配置することを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれか一つに記載の高炉操業方法。
  7. 予熱ガスとして燃焼ガスを用いる場合、高炉に原料を装入する際に、周辺部に高還元粉化性(RDI)焼結鉱を装入することを特徴とする請求項3ないし請求項6のいずれか一つに記載の高炉操業方法。
  8. 予熱ガスとして燃焼ガスを用いる場合、該燃焼ガスとして、BFG、COG、COG改質ガス、LNG、H 2 ガス、LDGを、酸素あるいは空気により燃焼させた燃焼ガスの中から選ばれる1種または2種以上を用いることを特徴とする請求項3ないし請求項7のいずれか一つに記載の高炉操業方法。
  9. 予熱ガスとしてBFGを用いる場合、予めCO2を除去したBFGを用いることを特徴とする請求項に記載の高炉操業方法。
  10. 予熱ガスとしてBFGを用いる場合、予めCO 2 およびN 2 を除去したBFGを用いることを特徴とする請求項8に記載の高炉操業方法。
  11. 高炉から排出される炉頂ガスの一部を分岐させ、燃焼炉で燃焼させて、800〜1000℃としたBFGの燃焼ガスを用いることを特徴とする請求項8ないし請求項10のいずれか一つに記載の高炉操業方法。
  12. 予熱された還元性ガスを吹き込むことにより、装入物の粉化を抑制しながら、鉄鉱石・焼結鉱を予備還元することを特徴とする請求項3ないし請求項11のいずれか一つに記載の高炉操業方法。
  13. 予熱ガスとして還元性ガスを用いる場合、高炉に原料を装入する際に、周辺部に低反応性鉱を装入することを特徴とする請求項3ないし請求項12のいずれか一つに記載の高炉操業方法。
  14. 予熱ガスとして還元性ガスを用いる場合、高炉に原料を装入する際に、周辺部の鉱石層厚比を増加させることを特徴とする請求項3ないし請求項13のいずれか一つに記載の高炉操業方法。
  15. 予熱ガスとして還元性ガスを用いる場合、炉内温度700〜1000℃域に吹き込むことを特徴とする請求項3ないし請求項14のいずれか一つに記載の高炉操業方法。
  16. Hを10質量%以上含有する還元材とともに、微粉炭を吹込むことを特徴とする請求項1ないし請求項15のいずれか一つに記載の高炉操業方法。
  17. Hを10質量%以上含有する還元材を、該還元材吹き込み由来の水素分として3kg/t−pig以上吹き込むことを特徴とする請求項1ないし請求項16のいずれか一つに記載の高炉操業方法。
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