JP4661887B2 - 無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法、およびプログラム - Google Patents

無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法、およびプログラムに関する。
従来、マルチバンドOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式においては、ある周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯域を順次に利用する無線通信方法が定義されていた。
また、マルチバンドOFDM方式においては、複数の周波数ホッピングパターンが定義されている。複数の無線通信装置は、このような複数の周波数ホッピングパターンのうちで異なる周波数ホッピングパターンを利用することにより共存できると考えられていた。
例えば、特許文献1には、送信元装置と受信先装置が異なる周波数ホッピングパターンに従ってデータを送信する通信方法が記載されている。また、特許文献1には、当該通信方法によればデータの送受信の応答性を向上できると記載されている。
特開2007−96425号公報
しかし、従来の通信方法では、送信元装置と受信先装置との間でのデータ送信量の総和を増加することができるものの、送信元装置から受信先装置への送信帯域の拡大を図ることができなかった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、一方向への送信帯域の拡大を図ることが可能な、新規かつ改良された無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法、およびプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、第1の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して無線信号を送信する第1の送信部と、前記第1の周波数ホッピングパターンと異なる第2の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して無線信号を送信する第2の送信部と、前記第2の周波数ホッピングパターンの開始タイミングを、前記第1の送信部による前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯と、前記第2の送信部による前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯とが一致しないタイミングに調整する調整部と、を備える無線通信装置が提供される。
かかる構成においては、第1の送信部と第2の送信部が並行的に無線信号を送信する。したがって、当該無線通信装置は、一の送信部からのみ無線信号を送信する場合より大きな送信帯域を得ることができる。さらに、第2の送信部が利用する前記第2の周波数ホッピングパターンの開始タイミングを、前記第1の送信部による前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯と、前記第2の送信部による前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯とが一致しないタイミングに調整部が調整する。したがって、第1の送信部から送信される無線信号と第2の送信部から送信される無線信号の干渉を抑制することができる。すなわち、当該無線通信装置によれば、2系統の無線信号間の干渉を抑制しつつ、送信帯域の拡大を図ることができる。
前記第1の送信部は、第1のプリアンブルを送信した後に前記第1の周波数ホッピングパターンに従って無線信号の送信を開始し、前記第2の送信部は、第2のプリアンブルを送信した後に前記第2の周波数ホッピングパターンに従って無線信号の送信を開始し、前記調整部は、前記第1の送信部からの前記第1のプリアンブルの送信が終了した後に、前記第2の送信部から前記第2のプリアンブルの送信が開始されるように調整してもよい。かかる構成においては、第1のプリアンブル、および第2のプリアンブルが異なる時間帯に送信されるため、第1のプリアンブル、および第2のプリアンブル間の干渉を防止できる。したがって、受信先装置において、より確実に第1のプリアンブル、および第2のプリアンブルに同期することが可能となる。
前記第1の送信部は、前記第1の周波数ホッピングパターンで動作する第1の無線ネットワークの第1のビーコン期間に前記第1の周波数ホッピングパターンに従ってビーコンを送信し、前記第2の送信部は、前記第2の周波数ホッピングパターンで動作する第2の無線ネットワークの第2のビーコン期間に前記第2の周波数ホッピングパターンに従ってビーコンを送信してもよい。
前記無線通信装置は、前記第2のビーコン期間における無線信号の送信を禁止する情報を含むビーコンを生成する第1のビーコン生成部と、前記第1のビーコン期間における無線信号の送信を禁止する情報を含むビーコンを生成する第2のビーコン生成部と、をさらに備えてもよい。さらに、前記第1の送信部は前記第1のビーコン生成部により生成されたビーコンを送信し、前記第2の送信部は前記第2のビーコン生成部により生成されたビーコンを送信してもよい。かかる構成においては、第1の送信部から送信されるビーコンに基づき、第1の無線ネットワークに含まれる無線通信装置からの第2のビーコン期間における無線信号の送信が禁止されるため、第2の無線ネットワークの第2のビーコン期間を保護することができる。さらに、第2の送信部から送信されるビーコンに基づき、第2の無線ネットワークに含まれる無線通信装置からの第1のビーコン期間における無線信号の送信が禁止されるため、第1の無線ネットワークの第1のビーコン期間を保護することができる。
前記第1のビーコン生成部および前記第2のビーコン生成部は、前記第1の周波数ホッピングパターンおよび前記第2の周波数ホッピングパターンを示す情報を含むビーコンを生成してもよい。かかる構成においては、受信先装置が当該無線通信装置が第1の周波数ホッピングパターンおよび第2の周波数ホッピングパターンを多重的に利用可能であることを事前に把握できる。
前記無線通信装置は、前記第1の送信部により無線信号として送信される送信データを一時的に保持する送信バッファと、前記送信バッファに保持されている送信データのデータ量が所定値を上回った場合、前記第2の送信部からも無線信号を送信させる判定部と、をさらに備えてもよい。さらに、前記判定部は、前記送信バッファに保持されている送信データのデータ量が所定値を下回った場合、前記第2の送信部による無線信号の送信を終了させてもよい。かかる構成においては、送信バッファに保持されている送信データのデータ量が所定値を上回った場合、当該無線通信装置の送信帯域が拡大される。したがって、送信バッファに保持されている送信データのデータ量が所定値を上回った場合であっても、当該送信データを迅速に送信することが可能となる。
前記無線通信装置は、前記送信バッファに保持されている送信データを前記第1の送信部および前記第2の送信部へ割振る割振り部をさらに備え、前記割振り部は、前記第1の送信部または前記第2の送信部から無線信号として送信された送信データが受信先装置において正常に受信されなかった場合、該送信データを他方の送信部へ割振って再送させてもよい。かかる構成においては、送信に失敗した送信データを異なる方法で再送することにより、再度当該送信データの送信に失敗する場合を抑制しえる。
前記無線通信装置は、2以上の周波数ホッピングパターンの組合せ、および調整量が対応付けて記録されている記憶部と、前記記憶部に記録されている周波数ホッピングパターンの組合せを前記第1の送信部および前記第2の送信部が利用する周波数ホッピングパターンの組合せとして設定する設定部と、をさらに備えてもよい。さらに、前記調整部は、前記記憶部において前記周波数ホッピングパターンの組合せに対応付けて記録されている調整量に基づいて前記第2の周波数ホッピングパターンの開始タイミングを調整してもよい。また、前記第1の送信部と前記第2の送信部は、同一のタイミングにおいてビーコンを送信してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、第1の無線通信装置および前記第1の無線通信装置と通信可能な第2の無線通信装置を含む無線通信システムが提供される。より詳細に説明すると、前記第1の無線通信装置は、第1の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して無線信号を送信する第1の送信部と、前記第1の周波数ホッピングパターンと異なる第2の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して無線信号を送信する第2の送信部と、前記第2の周波数ホッピングパターンの開始タイミングを、前記第1の送信部による前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯と、前記第2の送信部による前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯とが一致しないタイミングに調整する調整部と、を備える。また、前記第2の無線通信装置は、前記第1の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して送信された無線信号を受信する第1の受信部と、前記第2の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して送信された無線信号を受信する第2の受信部と、を備える。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、第1の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して無線信号を送信するステップと、前記第1の周波数ホッピングパターンと異なる第2の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して無線信号を送信するステップと、を含み、前記第2の周波数ホッピングパターンの開始タイミングは、前記第1の周波数ホッピングパターンによる前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯と、前記第2の周波数ホッピングパターンによる前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯とが一致しないタイミングに調整される、無線通信方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、第1の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して無線信号を送信する第1の送信部と、前記第1の周波数ホッピングパターンと異なる第2の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して無線信号を送信する第2の送信部と、を備える無線通信装置に設けられるコンピュータを、前記第2の周波数ホッピングパターンの開始タイミングを、前記第1の送信部による前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯と、前記第2の送信部による前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯とが一致しないタイミングに調整する調整部として機能させるための、プログラムが提供される。
かかるプログラムは、例えばCPU、ROMまたはRAMなどを含むコンピュータのハードウェア資源に、上記のような調整部の機能を実行させることができる。すなわち、当該プログラムを用いるコンピュータを、上述の調整部として機能させることが可能である。
以上説明したように本発明にかかる無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法、およびプログラムによれば、一方向への送信帯域の拡大を図ることができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、以下に示す項目順序に従って当該「発明を実施するための最良の形態」を説明する。
〔1〕本実施形態にかかる無線通信システムの概要
〔1−1〕無線通信システムの構成例
〔1−2〕時分割制御について
〔1−3〕TFCコードについて
〔2〕本実施形態に至る経緯
〔3〕本実施形態の詳細な説明
〔3−1〕本実施形態にかかる無線通信の概略
〔3−2〕本実施形態にかかる無線通信装置の構成
〔3−3〕本実施形態にかかる無線通信装置の動作
〔4〕まとめ
〔1〕本実施形態にかかる無線通信システムの概要
〔1−1〕無線通信システムの構成例
まず、図1を参照して本実施形態にかかる無線通信システム1の構成例を説明する。
図1は、本実施形態にかかる無線通信システム1の構成例を示した説明図である。図1における丸印は無線通信装置10A〜10Gを示し、点線で示した領域は各無線通信装置10A〜10Gが通信を行うことが可能な電波到達範囲12A〜12Gを示す。
具体的には、無線通信装置10Aは、その電波到達範囲12Aに含まれる無線通信装置10Bと通信が可能である。無線通信装置10Bは、その電波到達範囲12Bに含まれる無線通信装置10Aと無線通信装置10Cとの間で通信が可能である。同様に、無線通信装置10Cは、無線通信装置10B、無線通信装置10D、無線通信装置10Fおよび無線通信装置10Gとの間で通信が可能である。また、無線通信装置10Dは、無線通信装置10C、無線通信装置10E、および無線通信装置10Fとの間で通信が可能である。また、無線通信装置10Eは、無線通信装置10Dとの間で通信が可能である。
また、無線通信装置10Fは、その電波到達範囲12Fに含まれる無線通信装置10C、無線通信装置10D、および無線通信装置10Gと通信が可能である。同様に、無線通信装置10Gは、無線通信装置10Cおよび無線通信装置10Fと通信を行うことができる。
このような各無線通信装置10A〜10Gは、所定周期で通信管理情報の一例としてのビーコンを送受信して自律分散的な無線ネットワーク(アドホックネットワーク)を形成する。そして、無線ネットワークを構成する各無線通信装置10A〜10Gは各種データを送受信することができる。各種データとしては、音楽、講演およびラジオ番組などの音楽データや、映画、テレビジョン番組、ビデオプログラム、写真、文書、絵画および図表などの映像データや、ゲームおよびソフトフェアなどの任意のデータが挙げられる。
なお、以下では無線通信装置10A〜10Gを特に区別する必要が無い場合は単に無線通信装置10と、電波到達範囲12A〜12Gを特に区別する必要が無い場合は単に電波到達範囲12と総称する。また、図1は無線通信システム1を示しており、同時に無線ネットワークを示しているため、無線通信システム1と無線ネットワークはほぼ同義として用いることが可能であるとも考えられる。しかし、一般にネットワークという語はノード(無線通信装置)に加えてリンクを含む構造体を指すため、無線ネットワークは無線通信装置10A〜10Gに加えてリンクを含む点で無線通信システム1と相違すると捉えることもできる。
また、無線通信装置10は、PC(Personal Computer)、家庭用映像処理装置(DVDレコーダ、ビデオデッキなど)、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、携帯用音楽再生装置、携帯用映像処理装置、PDA(Personal Digital Assistant)、家庭用ゲーム機器、携帯用ゲーム機器、家電機器などの情報処理装置であってもよい。
〔1−2〕時分割制御について
以上、自律分散型の無線通信システム1の構成例を説明した。続いて、無線通信システム1における時分割制御のためのスーパーフレームについて図2を参照して説明する。
図2は、スーパーフレームの構成例を示した説明図である。スーパーフレーム周期は、所定の時間(例えば、約65ms)により定義され、256個のメディアアクセススロット(MAS;Media Access Slot)に細分化されている。一の無線ネットワークを構成する無線通信装置10は、該スーパーフレーム周期を所定周期のフレームとして共有し、上記細分化されたMASを単位としてメッセージの転送が行われる。
さらに、スーパーフレームの先頭には、ビーコン(ビーコン信号)により管理情報の送受信を行うための管理領域としてのビーコン期間(BP)があり、所定の間隔をおいてビーコンスロット(BS)が配置されている。また、無線通信装置10毎に、固有のビーコンスロットが設定され、周囲の無線通信装置10との間で、ネットワークの管理やアクセス制御を行うためのパラメータが交換される。図2においては、ビーコン期間として、BS0〜BS8の9個のビーコンスロットが設定されている例を示している。なお、ビーコン期間として設定されていない期間は、通常、データ伝送領域として利用される。
図3は、無線通信装置10A〜無線通信装置10Gが一の無線通信システムを形成している場合に、各無線通信装置10が設定する自装置のビーコンスロット位置を示した概念図である。ここでは、一の無線通信システム1を構成する各無線通信装置10が、ビーコン期間において利用されていないビーコンスロットを通知しあうことで、自装置の利用するビーコンスロットを選定した様子が示している。
図3に示した例では、無線通信装置10AはBS3で自装置のビーコンを送信し、無線通信装置10BはBS5で自装置のビーコンを送信する。同様に、無線通信装置10CはBS2で自装置のビーコンを送信し、無線通信装置10DはBS3で自装置のビーコンを送信する。無線通信装置10EはBS5で自装置のビーコンを送信する。また、無線通信装置10FはBS4で自装置のビーコンを送信し、無線通信装置10GはBS6で自装置のビーコンを送信する。
図3に示した例では、無線通信装置10Aおよび無線通信装置10Dが共通のBS3を利用し、無線通信装置10Bおよび無線通信装置10Eが共通のBS5を利用している。しかし、無線通信装置10Aおよび無線通信装置10Dは3ホップ以上離れており、無線通信装置10Bおよび無線通信装置10Eも3ホップ以上離れているため、複数の無線通信装置が共通のBSを利用しても事実上の支障はないものとする。
なお、当該無線通信システム1に新規参入する無線通信装置の為に、必要に応じてBS0、BS1、BS7及びBS8が確保されている。通常、自装置のビーコンスロットの後方に所定数の空きビーコンスロットが設けられている。これらの空きビーコンスロットは、新たな無線通信装置の新規参入に備えて準備されているものである。
〔1−3〕TFCコードについて
続いて、図4および図5を参照してTFC(Time Frequency Code)コードについて説明する。
図4は、マルチバンドOFDM方式の周波数チャンネルの構成を示した説明図である。図4に示したように、Wimedia Alliance Multi
Band OFDM PHY仕様書においては、528KHzのバンド幅のサブバンドが、3.1GHz〜10.6GHzの間に、計14個配置されることが定義されている。
また、周波数の低い方から順にサブバンドが3つごとに区切られ、バンドグループ1、バンドグループ2、バンドグループ3、バンドグループ4が構成され、残りの2つのサブバンドでバンドグループ5が構成される。
このようなバンドグループごとに周波数ホッピングパターンを変化させることで、図5群に示す複数のTFCコード1〜10が構成される。
図5群は、TFCコードの周波数ホッピングパターン例を示した説明図である。具体的には、図5AはTFCコード1の周波数ホッピングパターンを示し、図5BはTFCコード2の周波数ホッピングパターンを示し、図5CはTFCコード3の周波数ホッピングパターンを示し、図5DはTFCコード4の周波数ホッピングパターンを示し、図5EはTFCコード5の周波数ホッピングパターンを示し、図5FはTFCコード6の周波数ホッピングパターンを示し、図5GはTFCコード7の周波数ホッピングパターンを示し、図5HはTFCコード8の周波数ホッピングパターンを示し、図5IはTFCコード9の周波数ホッピングパターンを示し、図5JはTFCコード10の周波数ホッピングパターンを示している。
周波数ホッピングパターンは、TFCと呼ばれるチャネルのコードによって定義される。例えば、チャネルがTFCコード1であった場合、図5Aに示したようにサブバンド1、サブバンド2、サブバンド3、サブバンド1、サブバンド2、サブバンド3、の規則にしたがって利用するサブバンドが変化する。なお、あるバンドグループを構成するサブバンドのうちの最も周波数帯域が低いサブバンドがサブバンド1であり、最も周波数が高いサブバンドがサブバンド3であり、サブバンド1とサブバンド3の中間のサブバンドがサブバンド2であってもよい。
また、図5Bに示したように、チャネルがTFCコード2であった場合、サブバンド1、サブバンド3、サブバンド2、サブバンド1、サブバンド3、サブバンド2、の規則にしたがって利用するサブバンドが変化する。
また、図5Cに示したように、チャネルがTFCコード3であった場合、サブバンド1、サブバンド1、サブバンド2、サブバンド2、サブバンド3、サブバンド3、の規則にしたがって利用するサブバンドが変化する。同様に、図5Dに示したように、チャネルがTFCコード4であった場合、サブバンド1、サブバンド1、サブバンド3、サブバンド3、サブバンド2、サブバンド2、の規則にしたがって利用するサブバンドが変化する。
さらに、マルチバンドOFDM方式においては、TFCコード5〜7のように、同一のサブバンドを利用し続けるパターンも用意されている。
例えば、図5Eに示したように、チャネルがTFCコード5であった場合、サブバンド1が連続的に利用される。また、図5Fに示したように、チャネルがTFCコード6であった場合、サブバンド2が連続的に利用される。同様に、図5Gに示したように、チャネルがTFCコード7であった場合、サブバンド3が連続的に利用される。
さらに、TFCコード8〜10のように、2のサブバンドに間で周波数ホッピングを行うパターンも用意されている。
具体的には、図5Hに示したように、TFCコード8はサブバンド1およびサブバンド2のみを交互に利用する。また、図5Iに示したように、TFCコード9はサブバンド1およびサブバンド3のみを交互に利用する。同様に、図5Jに示したように、TFCコード10はサブバンド2および3のみ交互に利用する。このように、設定するTFCコードに応じて、利用する周波数ホッピングのパターンが決定される。
また、利用するTFCコードには、各TFCコードに対応する所定のプリアンブルのシーケンスが用意されている。プリアンブルとは、送受信される信号に付加される同期信号である。なお、図5群において示した四角枠は、1のOFDMシンボルであってもよく、時間にして312.5ns秒の間に送信されるデータであってもよい。
〔2〕本実施形態に至る経緯
従来、マルチバンドOFDM方式において、「〔1−3〕TFCコードについて」で説明したように、1つのTFCコードにより指定される特定の周波数ホッピングパターンに従って無線信号を送信する方法が定義されていた。また、従来のマルチバンドOFDM方式においては、複数のTFCコードを定義することで、複数の無線通信装置が異なるTFCコードを利用した場合に共存することが可能であるとされていた。すなわち、ある無線通信装置は、異なるTFCコードを利用する他の無線通信装置が近傍に存在する場合でも、他の無線通信装置が送信する無線信号を復号することができないため、他の無線通信装置と共存できると考えられていた。
例えば、開始タイミングが同一である場合、TFCコード1で定義される周波数ホッピングパターンとTFCコード2で定義される周波数ホッピングパターンでは、同一のサブバンドが利用される時間率が30%程度である。しかし、かかるサブバンドの重複は、誤り訂正技術によって、数%のパケット誤り率程度にしか影響を与えないと考えられていた。
また、WiMedia Distributed MAC Layer Specificationには、各無線通信装置が予め定められたビーコン期間にビーコンを交換し合うことでネットワークの維持と同期を図る方法が記載されている。
さらに、IEEE802.11系の無線通信システムにおいては、現在、タスクグループN(分科会:N)において、複数の周波数帯域を利用して、高速な通信を実現する手法が規格化されようとしている。このタスクグループNにおいては、高速な通信を実現する手法として、複数のバンドを利用することで帯域幅を倍増させる方法などが考案されている。
ここで、ある無線通信装置が同時に複数のTFCコードで定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号を送信した場合、周波数ホッピングのパターンが異なっていても、図6群に示すように、同時に同一のサブバンドが利用される場合がある。
図6群は、一の無線通信装置が異なる周波数ホッピングパターンを利用して多重的に無線信号を送信した場合の問題点を示した説明図である。なお、図6群においては、1系統の無線信号の周波数ホッピングパターンを枠内に文字を付して示し、他系統の無線信号の周波数ホッピングパターンを枠内を空白にして示している。
例えば、図6Aにバツ印で示したように、一の無線通信装置が同一の開始タイミングでTFCコード1および2で定義される周波数ホッピングパターンを利用して多重的に無線信号を送信した場合、同一タイミングに同一のサブバンドが利用される。図6Aに示したように、おおよそ1/3の時間率で干渉が生じると、受信先装置では多重された無線信号を分離することができず、正しく復号すること困難となる。このような干渉は、例えば数百Mbpsの物理レートで高速通信を行うための障害となっている。
また、図6Bにバツ印で示したように、一の無線通信装置が1.5シンボル程度異なる開始タイミングでTFCコード1および2で定義される周波数ホッピングパターンを利用した場合、2/3の程度の時間率で同一のサブバンドが利用される。図6Bに示したように、おおよそ2/3の程度の時間率で干渉が生じると、受信先装置では多重された無線信号を分離することができず、正しく復号すること困難となる。このような干渉は、例えば最も低速の物理レートですら満足な通信を行うための障害となる。
また、図6Cにバツ印で示したように、一の無線通信装置が0.5シンボル程度異なる開始タイミングでTFCコード1および3で定義される周波数ホッピングパターンを利用した場合にも同一タイミングに同一のサブバンドが利用される。このような干渉が生じると、受信先装置では多重された無線信号を分離することができず、正しく復号すること困難となる。
また、無線通信装置は、異なるTFCコードを利用する無線通信装置が自装置の近隣に存在していた場合に、プリアンブルの相関が高く、異なるTFCコードで送信された無線信号を自装置のTFCコードで送信された信号として誤検出をしてしまう可能性があった。
また、異なるTFCコードを利用して複数の無線信号が多重して送信された場合、利用されるサブバンドが全て競合してしまうと、受信先装置において無線信号の検出が困難になるという問題があった。
さらに、受信先装置は、ほぼ同時に複数の無線通信装置からの無線信号を受信すると、異なるTFCコードが利用されている場合でも、早く受信先装置に到達した方の無線信号に同期がかかってしまい、所望の無線信号を復号できないという問題があった。
同じTFCコードで動作する無線通信装置の間でなければ、同じTFCコードで動作する無線通信装置から送信されたビーコンを受信することができないと考えられていた。このため、WiMedia Distributed MAC Layer Specificationでは、異なるTFCコードを利用して送信されたビーコンの検出方法については、特に規定がされていなかった。そのため、複数の異なるTFCコードを利用して同時に無線信号を送信する場合には、それぞれのTFCコードでビーコンを送信しなければならないという問題があった。
また、複数の異なるTFCコードを利用してデータを送信する場合、送信元の無線通信装置と受信先装置の間で、複数の異なるTFCコードを利用してデータを送信することを事前に通知し合う必要があった。
さらに、異なるTFCコードのビーコン期間は、そのTFCコードで動作する他の無線通信装置の振る舞いで、全く異なる位置に移動されてしまう場合があった。つまり、同時に複数のTFCコードを利用していた場合に、片方のTFCコードのビーコン期間が全く異なる位置に移動されてしまうと、同じタイミングを利用してビーコンを送信できないという問題があった。
一方、IEEE802.11系のタスクグループNにおける、複数のバンドを利用することで帯域幅を倍増させる方法は、単純に帯域を倍増しているため、従来システムとの互換性を確保する必要があった。そのために、2倍の帯域幅を利用する場合には、双方のバンドが利用可能となる時間でしか有効な通信ができないという問題があり、実質的なスループットの低下が問題視されていた。また、ウルトラワイドバンド通信システムにおいては、極めて微弱な信号を用いることから、IEEE802.11系の多重化プロトコルとして定義されているキャリアセンス多重の利用が難しいという問題があった。
そこで、上記事情を一着眼点にして本実施形態にかかる無線通信装置10を創作するに至った。本実施形態にかかる無線通信装置10によれば、一方向への送信帯域の拡大を図ることができる。以下、このような無線通信装置10について、図7〜図15を参照して説明する。
〔3〕本実施形態の詳細な説明
〔3−1〕本実施形態にかかる無線通信の概略
まず、図7群を参照し、本実施形態にかかる無線通信装置10により多重的に送信される無線信号の各々のサブバンドの利用状態について説明する。
図7Aは、TFCコード1およびTFCコード4で定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号が多重される様子を示した説明図である。図7Aに示した例では、TFCコード4で定義される周波数ホッピングパターンの開始タイミングが、TFCコード1で定義される周波数ホッピングパターンの開始タイミングより多重調整間隔(調整量)として4シンボル分遅延されている。
その結果、双方の無線信号のサブバンドが一致しないため、受信先装置において双方の無線信号を分離し、双方の無線信号を正確に復号することが可能となる。具体的には、TFCコード1に対応する無線信号のサブバンドが1、2、3、1、2、3、という順番で変化する間、TFCコード4に対応する無線信号のサブバンドが3、3、2、2、1、1、という順番で変化する。
図7Bは、TFCコード2およびTFCコード3で定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号が多重される様子を示した説明図である。図7Bに示した例では、TFCコード3で定義される周波数ホッピングパターンの開始タイミングが、TFCコード3で定義される周波数ホッピングパターンの開始タイミングより多重調整間隔として4シンボル分遅延されている。
その結果、双方の無線信号のサブバンドが一致しないため、受信先装置において双方の無線信号を分離し、双方の無線信号を正確に復号することが可能となる。具体的には、TFCコード2に対応する無線信号のサブバンドが1、3、2、1、3、2、という順番で変化する間、TFCコード3に対応する無線信号のサブバンドが2、2、3、3、1、1、という順番で変化する。
図7Cは、TFCコード8およびTFCコード9で定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号が多重される様子を示した説明図である。図7Cに示した例では、TFCコード9で定義される周波数ホッピングパターンの開始タイミングが、TFCコード8で定義される周波数ホッピングパターンの開始タイミングより多重調整間隔として1シンボル分遅延されている。
その結果、双方の無線信号のサブバンドが一致しないため、受信先装置において双方の無線信号を分離し、双方の無線信号を正確に復号することが可能となる。具体的には、TFCコード8に対応する無線信号のサブバンドが1、2、1、2、1、2、という順番で変化する間、TFCコード9に対応する無線信号のサブバンドが3、1、3、1、3、1、という順番で変化する。
図7Dは、TFCコード8およびTFCコード10で定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号が多重される様子を示した説明図である。図7Dに示した例では、TFCコード10で定義される周波数ホッピングパターンの開始タイミングが、TFCコード8で定義される周波数ホッピングパターンの開始タイミングより多重調整間隔として1シンボル分遅延されている。
その結果、双方の無線信号のサブバンドが一致しないため、受信先装置において双方の無線信号を分離し、双方の無線信号を正確に復号することが可能となる。具体的には、TFCコード8に対応する無線信号のサブバンドが1、2、1、2、1、2、という順番で変化する間、TFCコード10に対応する無線信号のサブバンドが2、3、2、3、2、3、という順番で変化する。
図7Eは、TFCコード9およびTFCコード10で定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号が多重される様子を示した説明図である。図7Dに示した例では、TFCコード10で定義される周波数ホッピングパターンの開始タイミングが、TFCコード9で定義される周波数ホッピングパターンの開始タイミングより多重調整間隔として1シンボル分遅延されている。
その結果、双方の無線信号のサブバンドが一致しないため、受信先装置において双方の無線信号を分離し、双方の無線信号を正確に復号することが可能となる。具体的には、TFCコード9に対応する無線信号のサブバンドが1、3、1、3、1、3、という順番で変化する間、TFCコード10に対応する無線信号のサブバンドが3、2、3、2、3、2、という順番で変化する。
〔3−2〕本実施形態にかかる無線通信装置の構成
以上、図7群を参照し、本実施形態にかかる無線通信装置10により多重的に送信される無線信号の各々のサブバンドの利用状態について説明した。続いて、このような無線信号の送信を可能とする無線通信装置10の構成について図8〜図12を参照して説明する。
図8は、本実施形態にかかる無線通信装置10の構成を示した説明図である。図8に示したように、当該無線通信装置10は、第1のアンテナ101と、第2のアンテナ102と、第1の無線受信部103と、第1のビーコン情報解析部104と、ネットワーク管理部105と、第1のビーコン情報生成部106と、第1の無線送信部107と、インターフェース108と、送信データ格納部109と、多重化要否判定部110と、多重化パラメータ管理部111と、第2のビーコン情報生成部112と、周波数ホッピングパターン設定部113と、多重化タイミング調整部114と、第2の無線送信部115と、第2の無線受信部117と、第2のビーコン情報解析部118と、分散化処理部119と、集合化処理部120と、受信データ格納部121と、データ再送要求部122と、BPプロテクション設定部123と、を備える。
第1のアンテナ101は、周囲の無線通信装置とのインターフェースであって、周囲の無線通信装置から送信された無線信号を受信したり、周囲の無線通信装置へ無線信号を送信したりする。具体的には、第1のアンテナ101は、周囲の無線通信装置から送信された無線信号を受信して高周波信号として第1の無線受信部103および第2の無線受信部117に供給する。また、第1のアンテナ101は、第1の無線送信部107により生成された高周波信号を無線信号として送信する。
第2のアンテナ102は、第1のアンテナ101と同様に周囲の無線通信装置とのインターフェースであって、周囲の無線通信装置から送信された無線信号を受信したり、周囲の無線通信装置へ無線信号を送信したりする。なお、図8においては無線通信装置10に複数のアンテナが設けられる例を示しているが、無線通信装置10に設けられるアンテナは1個であってもよい。
第1の無線受信部103は、第1のTFCコードで定義される周波数ホッピングパターン(第1の周波数ホッピングパターン)で送信された無線信号の受信処理を行う第1の受信部としての機能を有する。具体的には、第1の無線受信部103は、第1のTFCコードに対応するプリアンブルを検出すると、後に送信された無線信号を該プリアンブルに同期して受信する。なお、第1のTFCコードは、周波数ホッピングパターン設定部113により設定される。
第1のビーコン情報解析部104は、第1の無線受信部103により受信された無線信号からビーコンを抽出し、ビーコンに記載されている情報を解析する。ここで、図9群を参照し、本実施形態において送受信されるビーコンの構成について説明する。
図9群は、無線通信装置10から送信される無線信号のフレーム構成を示した説明図である。より詳細に説明すると、図9Aは一般的なフレーム構成例を示した説明図であり、図9Bはビーコンフレームに含まれるペイロードの構成例を示した説明図であり、図9Cはビーコン期間利用情報エレメントの構成例を示した説明図であり、図9DはDRP予約情報エレメントの構成例を示した説明図であり、図9Eはビーコン期間スイッチ情報エレメントの構成例を示した説明図であり、図9FはTFC多重利用情報エレメントの構成例を示した説明図である。
図9Aに示したように、一般的なフレームには、プリアンブル32、PHYヘッダ33、MACヘッダ34、HCS35、データペイロード36、およびFCS37が含まれる。プリアンブル32は、TFCコードごとに異なる既知固定パターンの信号である。
PHYヘッダ33には、データペイロード36部分の物理レートの情報等が記載されており、MACヘッダ34には、フレームの送り元や、届け先アドレスが記載されている。また、HCS(ヘッダーチェックシーケンス)35は、ヘッダ部分の誤り検出を行なうために付加されている。
また、データペイロード36は、任意の物理レートで構成されたユーザーデータであり、FCS(フレームチェックシーケンス)37はデータペイロード36部分の誤り検出を行なうために付加されている。
このような基本的なフレーム構成によって、ビーコンフレーム、データフレーム、およびACK(ACKnowledgement)フレームなどが構成される。
また、図9Bに示したように、ビーコンペイロード40には、無線通信装置10固有のパラメータを記載するビーコンパラメータ(Beacon Parameter)41と、ビーコンスロットの利用状況などを示したビーコン期間利用情報エレメント(BPO IE)42が常に付加される。さらに、ビーコンペイロード40には、任意の情報エレメントが付加される。
例えば、図9Bには、ビーコンペイロード40に、多重通信の要否を通知するTFC多重利用情報エレメント(Multiplex IE)43、通信を実施する予約スロットの情報を記載したDRP予約情報エレメント(DRP IE)44、および他の情報エレメント45が付加される構成を示している。
また、図9Cに示したように、ビーコン期間利用情報エレメント42には、以降に記載される情報エレメントの種類を識別するためのエレメント識別子51、その情報エレメントの情報長52に続き、情報エレメントのパラメータが記載される。
例えば、図9Cには、自装置が把握しているビーコン期間の長さ53、ビーコンスロットの利用状況を報告するビーコンスロット情報ビットマップ54、さらに、そのビーコンスロットを利用しているデバイスを示すデバイスアドレス1(55)〜デバイスアドレスN(56)が記載される例を示している。
また、図9Dに示したように、DRP予約情報エレメント44には、以降に記載される情報エレメントの種類を識別するためのエレメント識別子61、その情報エレメントの情報長62に続き、情報エレメントのパラメータが記載される。
例えば、図9Dには、DRP予約の種類や予約の状態などが記載されたDRP予約制御情報63、予約の相手を識別するためのターゲット/オーナーデバイスアドレス64、実際に予約するMASを指し示すDRP割当て1(65)〜DRP割当てN(66)が記載される例を示している。
また、図9Eに示したように、ビーコン期間スイッチ情報エレメント70には、以降に記載される情報エレメントの種類を識別するためのエレメント識別子71、その情報エレメントの情報長72に続き、情報エレメントのパラメータが記載される。
例えば、図9Eには、ビーコン期間が移動されるまでの時間を示すビーコン期間移動カウントダウン73、移動後のビーコンスロットの位置を示すビーコンスロット位置74、変更するBPST(スーパーフレームの先頭)のタイミングを示すBPST開始位置75が記載される例を示している。なお、図9Bにおいては、ビーコンペイロード40に当該ビーコン期間スイッチ情報エレメント70が含まれない例を示しているが、ビーコンペイロード40は当該ビーコン期間スイッチ情報エレメント70を含んでもよい。
また、図9Fに示したように、TFC多重利用情報エレメント43には、以降に記載される情報エレメントの種類を識別するためのエレメント識別子81、その情報エレメントの情報長82に続き、情報エレメントのパラメータが記載される。
例えば、図9Fには、第1の主たるTFCコードの値を示した第1のTFCコード83、多重化するTFCコードの値を示す第2のTFCコード84、多重したTFCのBPST(スーパーフレームの先頭)のタイミングを示すBPST開始位置85、および自装置が多重通信として利用可能なTFCコードをビットマップ形式で示した、利用可能TFCビットマップ86が記載される例を示している。
本実施形態にかかる無線通信装置10は、このようなTFC多重利用情報エレメント43に基づき、通信相手が多重化通信に対応していることを把握したり、自装置が多重化通信に対応していることを報知することができる。また、当該無線通信装置10は、DRP予約情報エレメント44とTFC多重利用情報エレメント43を組み合わせて用いることにより、特定のMASにおける多重通信を予約することができる。
ここで、図8を参照して本実施形態にかかる無線通信装置10の構成の説明に戻ると、ネットワーク管理部105は、第1のビーコン情報解析部104および第2のビーコン情報解析部118によるビーコンの解析結果、およびビーコン受信タイミングが供給される。そして、ネットワーク管理部105は、ビーコンの解析結果、およびビーコン受信タイミングに基づき、無線ネットワーク内での同期をとるために各種パラメータの制御を行なう。
第1のビーコン情報生成部106は、第1の無線送信部107から送信されるビーコンを生成する第1のビーコン生成部としての機能を有する。第1の無線送信部107は、第1のTFCコードで定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号を送信する第1の送信部としての機能を有する。例えば、第1の無線送信部107は、第1のビーコン情報生成部106により生成されたビーコンを、第1のTFCコードで動作する無線ネットワークのビーコン期間(第1のビーコン期間)において送信する。
インターフェース108は、無線通信装置10に接続されるアプリケーション機器、または無線通信装置10と一体構成されるアプリケーション機器との入出力部である。例えば、無線通信装置10から送信するための送信データがインターフェース108へ入力され、無線通信装置10により受信された受信データがインターフェース108から出力される。
送信データ格納部109は、インターフェース108を介してアプリケーション機器から入力された送信データを一時的に格納しておく送信バッファとしての機能を有する。受信データ格納部121は、第1の無線受信部103および第2の無線受信部117により受信された受信データが一時的に保持される受信バッファとしての機能を有する。受信データ格納部109に保持されている受信データは、インターフェース108を介してアプリケーション機器へ出力される。
多重化要否判定部110は、第2の無線送信部115からの無線信号の送信の要否、すなわち無線信号の多重化の要否を判定する判定部としての機能を有する。
例えば、多重化要否判定部110は、送信データ格納部109に保持されている未送信の送信データのデータ量が所定量を上回った場合に多重化が必要であると判断し、所定量を下回った場合に多重化が不要であると判断してもよい。かかる構成においては、送信データ格納部109に保持されている未送信の送信データのデータ量が所定値を上回った場合、当該無線通信装置10の送信帯域が拡大される。したがって、送信データ格納部109に保持されている送信データのデータ量が所定値を上回った場合であっても、当該送信データを迅速に送信することが可能となる。
または、多重化要否判定部110は、送信データ格納部109に保持されている未送信の送信データの増加速度が所定速度を上回った場合に多重化が必要であると判断し、所定速度を下回った場合に多重化が不要であると判断してもよい。
かかる構成においては、送信データ格納部109に保持されている未送信の送信データの増加速度が所定速度を上回った場合、当該無線通信装置10の送信帯域が拡大される。したがって、送信データ格納部109に保持されている送信データの増加速度が所定速度を上回った場合であっても、送信データ格納部109における未送信の送信データのオーバーフローを防止できる。
また、多重化要否判定部110は、図10に示す状態遷移図に基づいて多重化の要否を判定してもよい。
図10は、通常通信状態、および多重通信状態間の状態遷移図である。図10に示したように、多重化要否判定部110は、状態1である場合(1のTFCコードのみを利用している状態)、送信データ格納部109に送信データが無ければ状態1を維持する。一方、多重化要否判定部110は、一定時間が経過するまでに送信データ格納部109に送信残が発生した場合、および自装置に対する多重通信の要求を受理した場合には状態2(2のTFCコードを多重的に利用する状態)へ遷移すると判定する。
また、多重化要否判定部110は、状態2である場合、送信データ格納部109に送信データがあれば状態2を維持する。一方、多重化要否判定部110は、送信データ格納部109に送信データがなくなった場合、および自装置に対する多重通信の要求が消滅した場合には状態1へ遷移すると判定する。
多重化パラメータ管理部111は、第2の無線送信部115からも多重的に無線信号を送信させる場合に各パラメータを管理する。第2のビーコン情報生成部112は、第2の無線送信部115から送信されるビーコンを生成する第2のビーコン生成部としての機能を有する。
周波数ホッピングパターン設定部113は、多重化要否判定部110により多重化が必要であると判定された場合、第2のTFCコードを設定し、第2の無線送信部115または第2の無線受信部117に第2のTFCコードで動作させる。ここで、周波数ホッピングパターン設定部113は、周波数ホッピングパターンの組合せ、および多重調整間隔を対応付けて記憶している記憶部としての機能を有する。すなわち、周波数ホッピングパターン設定部113は、図7群に示したように、周波数ホッピングパターンの組合わせと、該周波数ホッピングパターンの組合せで多重化した場合に干渉を抑制できる多重調整間隔を対応付けて記憶している。
例えば、周波数ホッピングパターン設定部113は、TFCコード1および4で定義される周波数ホッピングパターンの組合せと、多重調整間隔として4OFDMシンボル分の時間を対応付けて記憶している(図7Aに対応)。同様に、周波数ホッピングパターン設定部113は、TFCコード2および3で定義される周波数ホッピングパターンの組合せと、4OFDMシンボル分の時間を対応付けて記憶している(図7Bに対応)。また、周波数ホッピングパターン設定部113は、TFCコード8および9で定義される周波数ホッピングパターンと、1OFDMシンボル分の時間を対応付けて記憶している(図7Cに対応)。また、周波数ホッピングパターン設定部113は、TFCコード8および10で定義される周波数ホッピングパターンと、1OFDMシンボル分の時間を対応付けて記憶している(図7Dに対応)。さらに、周波数ホッピングパターン設定部113は、TFCコード9および10で定義される周波数ホッピングパターンと、1OFDMシンボル分の時間を対応付けて記憶している(図7Eに対応)。
なお、周波数ホッピングパターン設定部113は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリや、ハードディスクおよび円盤型磁性体ディスクなどの磁気ディスクや、CD−R(Compact Disc Recordable)/RW(ReWritable)、DVD−R(Digital Versatile Disc Recordable)/RW/+R/+RW/RAM(Ramdom Access Memory)およびBD(Blu−Ray Disc(登録商標))―R/BD−REなどの光ディスクや、MO(Magneto Optical)ディスクなどの記憶媒体を内蔵し、該記憶媒体に上記周波数ホッピングパターンの組合せ、および多重調整間隔が記録されていてもよい。
また、周波数ホッピングパターン設定部113(設定部)は、送信時に無線信号の多重化が必要であると判定された場合、第1の無線送信部107により利用される周波数ホッピングパターンと対になる周波数ホッピングパターンを第2のTFCコードとして設定する。また、周波数ホッピングパターン設定部113は、第1のTFCコードおよび第2のTFCコードの組合せに対応する多重調整間隔を多重化タイミング調整部114へ出力する。例えば、周波数ホッピングパターン設定部113は、第1の無線送信部107によりTFCコード1で定義される周波数ホッピングパターンが利用されている場合、TFCコード4を第2のTFCコードとして設定する。また、周波数ホッピングパターン設定部113は、多重調整間隔として4シンボル分の時間を多重化タイミング調整部114へ出力する。
多重化タイミング調整部114は、周波数ホッピングパターン設定部113から出力された多重調整間隔に基づき、第1の無線送信部107および第2の無線送信部115を制御する。例えば、多重化タイミング調整部114は、第2の無線送信部115が利用する周波数ホッピングパターンの開始タイミングが、周波数ホッピングパターン設定部113から出力された多重調整間隔だけ第1の無線送信部107より遅延されるよう制御する。
第2の無線送信部115は、多重化タイミング調整部114の制御に基づき、送信データ格納部109に保持されている送信データを変調する第2の送信部としての機能を有する。そして、第2の無線送信部115により変調された送信データは、第2のアンテナ102から無線信号として送信される。
その結果、図7群に示したように、第1の無線送信部107により利用されるサブバンドおよび第2の無線送信部115により利用されるサブバンドが競合しないため、受信先装置において複数系統の無線信号を分離し、復号することが可能となる。すなわち、当該無線通信装置10によれば、複数系統の無線信号を、干渉を抑制して送信することにより、送信帯域の拡大を図ることができる。
また、第2の無線送信部115は、第2のビーコン情報生成部112により生成されたビーコンを、第2のTFCコードで動作する無線ネットワークのビーコン期間(第2のビーコン期間)において送信する。
第2の無線受信部117は、周波数ホッピングパターン設定部113により設定された第2のTFCコードで定義される周波数ホッピングパターンを利用して送信された無線信号の受信処理を行う第2の受信部としての機能を有する。具体的には、第2の無線受信部117は、第2のTFCコードに対応するプリアンブルを検出すると、後に送信された無線信号を該プリアンブルに同期して受信する。
第2のビーコン情報解析部118は、第2の無線受信部117により受信された無線信号からビーコンを抽出し、ビーコンに記載されている情報を解析する。
分散化処理部119は、多重化通信が行われる場合、送信データ格納部109に保持されている送信データを、第1の無線送信部107および第2の無線送信部115へ割り振る割振り部としての機能を有する。一方、集合化処理部120は、第1の無線受信部103および第2の無線受信部117により受信された受信データを集合化する。このような分散化処理部119および集合化処理部120の具体的な機能について図11群を参照して説明する。
図11群は、分散化処理部119および集合化処理部120の機能を説明するための説明図である。まず、図11Aに示したように、送信データ格納部109に送信データ#1〜送信データ#8が順番に蓄えられた。#1〜#8は、送信データ格納部109に保持された送信データに個別に割当てられるシーケンス番号であって、番号が小さいほど古いデータであり、番号が大きいほど新しいデータを示すものとする。
図11Aに示したように送信データが送信データ格納部109に蓄えられていた場合、分散化処理部119は、図11Bに示したように送信データを分散化する。具体的には、分散化処理部119は、送信データ格納部109に蓄えられている送信データを、シーケンス番号が奇数である送信データと、シーケンス番号が偶数である送信データに分散化してもよい。
そして、図11Cに示したように、シーケンス番号が奇数であるデータが第1の無線送信部107から第1のTFCに基づいて送信され、受信先装置の第1の無線受信部103により第1のTFCに基づいて受信される。なお、図11Cにおいては、データ#3が受信先装置において正常に受信されず、受信先装置のデータ再送要求部122により再送を要求されたことを、データ#3に色を付して示している。
また、図11Cに示したように、シーケンス番号が偶数であるデータが第2の無線送信部115から第2のTFCに基づいて送信され、受信先装置の第2の無線受信部117により第2のTFCに基づいて受信される。なお、図11Cにおいては、データ#8が受信先装置において正常に受信されず、受信先装置のデータ再送要求部122により再送を要求されたことを、データ#8に色を付して示している。
このように、データ#3およびデータ#8の再送を要求された場合、分散化処理部119は、図11Dに示したように、データ#8を第1の無線送信部107から送信させ、データ#3を第2の無線送信部115から送信させてもよい。または、分散化処理部119は、データ#3およびデータ#8の双方を、第1の無線送信部107および第2の無線送信部115の双方から送信させてもよい。
その後、受信先装置の集合化処理部120は、第1の無線受信部103および第2の無線受信部117により受信されたデータを集合化し、シーケンス番号順に並べ替えて受信データ格納部121に出力する。
ここで、図8を参照して無線通信装置10の構成の説明に戻ると、BPプロテクション設定部123は、多重化通信時にビーコン期間をスイッチする場合、スイッチした先のビーコン期間を保護する。かかるBPプロテクション設定部123の機能については、図14を参照して後述する。
以上、本実施形態にかかる無線通信装置10の機能について、複数の無線信号を多重化して送信する内容に重きをおいて説明した。しかし、複数の無線信号のサブバンドが一致していなくても、受信先装置において各無線信号に対応するプリアンブルを検出できなければ複数の無線信号を正常に受信することができない。そこで、多重化タイミング調整部114は、図12に示すように、各無線信号に対応するプリアンブルの送信期間を調整してもよい。
図12は、各無線信号に対応するプリアンブルの送信期間を示した説明図である。具体的には、図12は、第1の無線送信部107がTFCコード1に基づいて動作し、第2の無線送信部115がTFCコード4に基づいて動作する様子を示している。この場合、多重化タイミング調整部114は、TFCコード4に対応するプリアンブルの送信が、第1の無線送信部107からのTFCコード1に対応するプリアンブルの送信後に開始されるよう第2の無線送信部115を制御する。かかる構成により、受信先装置においてTFCコード1に対応するプリアンブルおよびTFCコード4に対応するプリアンブルの双方をより確実に検出することが可能となる。
〔3−3〕本実施形態にかかる無線通信装置の動作
次に、図13〜図15を参照し、本実施形態にかかる無線通信装置10の動作について説明する。
図13は、多重化通信が設定され、多重化通信が解除されるまでの流れを示したシーケンス図である。まず、図13に示したように、無線通信装置10Aおよび10Bが、ビーコン期間に第1のTFCコードに基づいてビーコンを交換して無線ネットワークを形成している(S202、S204)。ここで、送信元となる無線通信装置10Aは、送信データを受理すると(S206)、第1のTFCコードに基づいて送信データを送信し、受信先となる無線通信装置10Bが当該送信データを受信する(S208)。
ここで、無線通信装置10Aの送信データ格納部109に保持される送信データが拡大した場合(S210)、多重化通信が必要であると多重化要否判定部110により判定される。すると、無線通信装置10Aはビーコンの多重設定を行い(S212)、第1のTFCコードおよび第2のTFCコードの双方に基づき、TFC多重利用情報エレメントに多重通信の必要性が記載されたビーコンを送信する(S214)。なお、ここでは説明の便宜上、第1のTFCコードおよび第2のTFCコードに対応するビーコン期間が同じタイミングであるものとして説明している。また、無線通信装置10Aは、受信先である無線通信装置10Bも第2のTFCコードによる通信が可能であることを事前に判定してもよい。
その後、無線通信装置10Bは第1のTFCコードに基づいてビーコンを送信する(S216)。また、無線通信装置10Aに対する送信データの供給は継続しており(S218)、無線通信装置10Aの第1の無線送信部107は第1のTFCコードに基づいて送信データを送信する(S220)。
その後、受信先の無線通信装置10Bの多重化要否判定部110は、自装置を受信先とする多重通信要求が記載されたビーコンを検出すると、多重化の要否を判断し、ビーコンの多重設定を行う(S221)。
続いて、無線通信装置10Aが第1のTFCコードおよび第2のTFCコードの双方に基づいてビーコンを送信し(S224)、無線通信装置10Bも第1のTFCコードおよび第2のTFCコードの双方に基づいてビーコンを送信する(S226)。また、無線通信装置10Aに対する送信データの供給は継続しており(S222、S228)、無線通信装置10Aは、第1のTFCコードと第2のTFCコードの双方に基づいて送信データを送信する(S230)。ここで、分散化処理部119は、2つのTFCコードで別々のデータ送信が行なえるように、送信データ格納部109に保持されている送信データを分散化しておいてもよい。
このとき、無線通信装置10Bでは、複数のTFCコードの受信準備をしておき、第1のTFCコードを受信した場合には、そのTFCコードの周波数ホッピングパターンで動作する第1の無線受信部103に加え、第2のTFCコードで定義される周波数ホッピングパターンで動作する第2の無線受信部117を利用する。そして、集合化処理部120は、双方の無線受信部により受信されたデータから、別々にデータを構築し、さらに集合化処理を行う。
その後も無線通信装置10Aに対する送信データの供給は継続しており、無線通信装置10Aが第1のTFCコードおよび第2のTFCコードの双方に基づいてビーコンを送信し(S234)、無線通信装置10Bも第1のTFCコードおよび第2のTFCコードの双方に基づいてビーコンを送信する(S236)。また、図13では、便宜上、無線通信装置10Aは、送信データを継続的に受理している間は、多重通信を継続する例を示している(S238)。
そして、無線通信装置10Aは、送信データがなくなった場合(S240)、第2のTFCコードによるデータ送信とビーコン送信を停止し(S240)、多重通信を解除した旨をTFC多重利用情報エレメントを利用して相手先に通知する(S242)。その後、無線通信装置10Bは、第1のTFCコードおよび第2のTFCコードの双方に基づいてビーコンを送信した後(S244)、第2のTFCコードによるデータ受信と、ビーコン送信を停止する(S246)。こうして、無線通信装置10Aおよび10Bは、当初の動作どおり、第1のTFCコードでビーコンを交換して無線ネットワークを運営する状態に戻る(S248、S250)。
図14は、ビーコン期間プロテクションの設定と解除の流れを示したシーケンス図である。図14においては、第1のTFCコードに基づくデータ通信および第2のTFCコードに基づくデータ通信が併用されている状態であるが、図面の明瞭性の観点から、当該データ通信に関する記載は省略している。
まず、図14に示したように、無線通信装置10Aおよび無線通信装置10Bが、第11のTFCコードおよび第2のTFCコードに基づいてビーコンを送信している(S302、S304)。ここで、無線通信装置10Bが、他の無線通信装置から受信した第2のTFCコードに基づくビーコンからビーコン期間スイッチ情報エレメントを検出したとする(S306)。
すると、無線通信装置10Bは、次のスーパーフレーム期間において無線通信装置10Aからビーコンを受信した後(S308)、ビーコン期間スイッチ情報エレメントを含むビーコンを第2のTFCコードに基づいて送信する(S310)。
そして、無線通信装置10Aにより当該ビーコン期間スイッチ情報エレメントが検出されると、無線通信装置10Aも、次のスーパーフレーム期間においてビーコン期間スイッチ情報エレメントを含むビーコンを第2のTFCコードに基づいて送信する(S312)。また、無線通信装置10Bは、第2のTFCコードのビーコン期間をスイッチする時刻が到来した場合には、第2のTFCコードに基づくビーコンを、第1のTFCコードに基づくビーコンと異なる新たなビーコン期間に置いて送信する(S314、S316)。
なお、無線通信装置10Bは、S314において第1のTFCコードに基づいて送信するビーコンに、第2のTFCコードの新たなビーコン期間を保護するビーコン期間プロテクションを設定する。また、無線通信装置10Bは、S316において第2のTFCコードに基づいて送信するビーコンに、第1のTFCコードのビーコン期間を保護するビーコン期間プロテクションを設定する。
同様に、無線通信装置10Aは、第2のTFCコードのビーコン期間をスイッチする時刻が到来した場合には、第2のTFCコードに基づくビーコンを、第1のTFCコードに基づくビーコンと異なる新たなビーコン期間に置いて送信する(S318〜S324)。ここで、無線通信装置10Aは、S318において第1のTFCコードに基づいて送信するビーコンに、第2のTFCコードの新たなビーコン期間を保護するビーコン期間プロテクションを設定する。また、無線通信装置10Aは、S322において第2のTFCコードに基づいて送信するビーコンに、第1のTFCコードのビーコン期間を保護するビーコン期間プロテクションを設定する。
さらに、無線通信装置10Aが、第2のTFCコードの併用を解除する場合には、第2のTFCコードの併用を解除する旨を示したTFC多重利用情報エレメントを含むビーコンを第1のTFCコードを利用して送信する(S326)。また、無線通信装置10Aは、S326において送信したビーコンで第2のTFCコードに対応するビーコン期間プロテクションの設定を解除してもよい。
第2のTFCコードの併用を解除する通知を受けた無線通信装置10Bは、第1のTFCおよび第2のTFCに基づくビーコンを送信した後(S328、S330)、第2のTFCコードの併用を解除する。なお、図14においては、無線通信装置10Bが第2のTFCコードの併用を解除するまで1スーパーフレームを要する例を示しているが、S330におけるビーコンの送信は行なわれなくてもよい。
以降、無線通信装置10Aと無線通信装置10Bは、第1のTFCコードのみに基づいて動作して無線ネットワークを維持する(S332、S334)。
図15は、本実施形態にかかる無線通信装置10において実行される無線通信方法の流れを示したフローチャートである。図15に示したように、無線通信装置10は、電源投入後、多重伝送が可能であれば(S401)、TFC多重利用情報エレメントを設定し(S402)、所定の初期化スキャン動作を経て、第1のTFCの利用を設定する(S403)。そして、無線通信装置10は、第1のTFCコードで無線ネットワークの初期化処理を行ない(S404)、他の無線通信装置と無線ネットワークを構築する。
そして、ビーコン期間であれば(S405)、該当するビーコンのTFCコードに設定する(S406)。ここで、多重化通信を行なっていて、第1と第2のビーコン期間が同じタイミングとして設定されている状態であれば(S407)、多重するビーコンのTFCコードも併せて設定する(S408)。さらに、双方で利用するサブバンドのホッピングパターンが重複しないように、多重化の間隔をシンボル単位で選択する(S409)。
続いて、無線通信装置10は、自装置のビーコンスロットが到来した場合に(S410)、情報エレメントを構築してビーコンに付加し(S411)、ビーコンを送信する(S412)。また、無線通信装置10は、自装置のビーコンスロット以外では、ビーコン受信を行ない、ビーコンの受信があれば(S413)、ビーコンに記載される情報を獲得して保存する(S414)。そして、無線通信装置10は、自装置宛受信要求の設定があれば(S415)、そのデータの受信を設定する(S416)。
さらに、無線通信装置10は、自装置に対して多重通信を要求する記載がされ(S417)、ビーコン期間スイッチ情報エレメント(BP Switch IE)の記載がなければ(S418)、S420に移行し、第2のTFCの利用を設定する。一方、無線通信装置10は、ビーコン期間スイッチ情報エレメントの記載があれば、第2のTFCコードに対応するビーコン期間プロテクションの設定も併せて行ない(S419)、S420に移行し、第2のTFCの利用を設定する。
一方、無線通信装置10は、インターフェース108から送信データを受理した場合には(S421)、送信データ格納部109に送信データを格納するとともに、受信先のビーコンに記載されていたパラメータを獲得し(S422)、自装置の送信タイミングの設定を行なう(S423)。さらに、無線通信装置10の多重化要否判定部110は、例えば一定時間のバッファリング量を獲得する(S424)。そして、多重化要否判定部110により多重化通信が必要と判定され(S425)、受信先装置も多重化通信に対応している場合(S426)、無線通信装置10はTFC多重利用情報エレメントに、多重化通信の要求を記載する(S427)。
その後、無線通信装置10は、自装置の送信タイミングが到来した場合には(S428)、多重化通信の設定があれば(S429)、必要に応じて送信データを分散化処理する(S430)。さらに、無線通信装置10は、双方のTFCコードで利用するサブバンドが競合しないように、多重化の間隔をシンボル単位で選択し(S431)、第2のTFCコードでのデータの送信(S432)と、第1のTFCコードでのデータ送信(S433)を併せて行なう。一方、無線通信装置10は、多重化通信を行わない場合には、S433に移行し、第1のTFCコードでのデータ送信のみを行なう(S433)。
そして、無線通信装置10は、受信先装置から再送要求があれば(S434)、S428に移行して、指定された未達データの再送を行ない、再送要求がなければ送信の処理を終了する。一方、無線通信装置10は、自装置の受信スロットが到来した場合には(S435)、第1のTFCコードによる受信の設定を行なう(S436)、
さらに、無線通信装置10は、多重化通信の受信の設定があれば(S437)、多重化する第2のTFCコードによる受信の設定を併せて行なう(S438)。そして、無線通信装置10は、双方のTFCコードにより受信されたデータを集合化する(S439)。さらに、無線通信装置10は、未受信データがあれば(S440)、未受信データの再送要求を行なう(S441)。
これら一連の処理は再びS405に戻り、ビーコン期間の到来によってビーコン送受信による無線ネットワークの管理が行なわれ、ビーコン期間以外では、データ送受信の処理が行なわれる。
〔4〕まとめ
以上説明したように、本実施形態によれば、第1の無線送信部107と第2の無線送信部115が並行的に無線信号を送信する。したがって、当該無線通信装置10は、第1の無線送信部107からのみ無線信号を送信する場合より大きな送信帯域を得ることができる。さらに、第2の無線送信部115が利用する周波数ホッピングパターンの開始タイミングを、第1の無線送信部107と第2の無線送信部115とでサブバンドの各々の利用時間帯が一致しないタイミングに多重化タイミング調整部114が調整する。したがって、第1の無線送信部107から送信される無線信号と第2の無線送信部115から送信される無線信号の干渉を抑制することができる。すなわち、当該無線通信装置10によれば、2系統の無線信号間の干渉を抑制しつつ、送信帯域の拡大を図ることができる。
また、本実施形態においては、同時に異なるTFCコードを併用して通信をする場合に、第1のTFCコードで動作する第1の無線受信部103と、第2のTFCコードで動作する第2の無線受信部117が個別に設けられる。このため、第1の無線受信部103および第2の無線受信部117がプリアンブルの復号処理を同時に行なうことができる。
また、本実施形態にかかる無線通信装置10は、多重化通信が可能であることを、所定のビーコンに記載しておくことで、受信先装置との間で多重化通信の可否に関する情報を共有することができる。また、当該無線通信装置10は、多重化通信が可能であることを事前に受信先装置に通知することで、受信先装置と多重化通信を行うことが可能となる。
また、当該無線通信装置10は、多重化通信を行なう場合に、当初、異なるTFCコードのビーコン期間を同じ位置として構成しておくことで、同期した通信を行ない易い環境を構築することができる。
また、当該無線通信装置10は、片方のビーコン期間が全く異なる位置に移動した場合に、他のビーコン期間をプロテクトすることにより、異なるTFCのビーコン期間をプロテクトして、安定的にネットワークを維持することができる。
また、当該無線通信装置10は、通常は1つのTFCコードのみを利用しておき、伝送需要に応じて複数のTFCコードを併用することで、必要最低限の拡張で、高速な無線伝送路を実現できる。一方、当該無線通信装置10は、一定時間にわたり送信するデータがない場合には、複数のTFCコード併用した通信の設定を解除することで、不用意にTFCコードの併用を持続される場合を抑止できる。
また、当該無線通信装置10は、多重化通信を行う場合に、各TFCコードで送信するデータをシーケンス単位で分散させることで、不用意なフラグメント処理を行なわず、簡単な方法でデータ伝送を行なうことができる。さらに、当該無線通信装置10は、多重化通信を行う場合に、各TFCコードで受信したデータを、シーケンス単位で容易に再構築することができる。
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本明細書の無線通信装置10の処理における各ステップは、必ずしもフローチャート、またはシーケンス図として記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、無線通信装置10の処理における各ステップは、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)を含んでもよい。
また、無線通信装置10に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上述した無線通信装置10の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。また、図8の機能ブロック図で示したそれぞれの機能ブロックをハードウェアで構成することで、一連の処理をハードウェアで実現することもできる。
本実施形態にかかる無線通信システムの構成例を示した説明図である。 スーパーフレームの構成例を示した説明図である。 各無線通信装置が設定する自装置のビーコンスロット位置を示した概念図である。 マルチバンドOFDM方式の周波数チャンネルの構成を示した説明図である。 TFCコード1の周波数ホッピングパターンを示した説明図である。 TFCコード2の周波数ホッピングパターンを示した説明図である。 TFCコード3の周波数ホッピングパターンを示した説明図である。 TFCコード4の周波数ホッピングパターンを示した説明図である。 TFCコード5の周波数ホッピングパターンを示した説明図である。 TFCコード6の周波数ホッピングパターンを示した説明図である。 TFCコード7の周波数ホッピングパターンを示した説明図である。 TFCコード8の周波数ホッピングパターンを示した説明図である。 TFCコード9の周波数ホッピングパターンを示した説明図である。 TFCコード10の周波数ホッピングパターンを示した説明図である。 一の無線通信装置が異なる周波数ホッピングパターンを利用して多重的に無線信号を送信した場合の問題点を示した説明図である。 一の無線通信装置が異なる周波数ホッピングパターンを利用して多重的に無線信号を送信した場合の問題点を示した説明図である。 一の無線通信装置が異なる周波数ホッピングパターンを利用して多重的に無線信号を送信した場合の問題点を示した説明図である。 TFCコード1およびTFCコード4で定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号が多重される様子を示した説明図である。 TFCコード2およびTFCコード3で定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号が多重される様子を示した説明図である。 TFCコード8およびTFCコード9で定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号が多重される様子を示した説明図である。 TFCコード8およびTFCコード10で定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号が多重される様子を示した説明図である。 TFCコード9およびTFCコード10で定義される周波数ホッピングパターンを利用して無線信号が多重される様子を示した説明図である。 本実施形態にかかる無線通信装置の構成を示した説明図である。 一般的なフレーム構成例を示した説明図である。 ビーコンフレームに含まれるペイロードの構成例を示した説明図である。 ビーコン期間利用情報エレメントの構成例を示した説明図である。 DRP予約情報エレメントの構成例を示した説明図である。 ビーコン期間スイッチ情報エレメントの構成例を示した説明図である。 TFC多重利用情報エレメントの構成例を示した説明図である。 通常通信状態、および多重通信状態間の状態遷移図である。 分散化処理部、および集合化処理部の機能を説明するための説明図である。 分散化処理部、および集合化処理部の機能を説明するための説明図である。 分散化処理部、および集合化処理部の機能を説明するための説明図である。 分散化処理部、および集合化処理部の機能を説明するための説明図である。 分散化処理部、および集合化処理部の機能を説明するための説明図である。 各無線信号に対応するプリアンブルの送信期間を示した説明図である。 多重化通信が設定され、多重化通信が解除されるまでの流れを示したシーケンス図である。 ビーコン期間プロテクションの設定と解除の流れを示したシーケンス図である。 本実施形態にかかる無線通信装置において実行される無線通信方法の流れを示したフローチャートである。
符号の説明
10、10A、10B、10C、10D、10E、10F、10G 無線通信装置
103 第1の無線受信部
106 第1のビーコン情報生成部
107 第1の無線送信部
109 送信データ格納部
110 多重化要否判定部
112 第2のビーコン情報生成部
113 周波数ホッピングパターン設定部
114 多重化タイミング調整部
115 第2の無線送信部
117 第2の無線受信部
119 分散化処理部
120 集合化処理部
122 データ再送要求部
123 BPプロテクション設定部

Claims (12)

  1. 第1の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して無線信号を送信する第1の送信部と;
    先頭部分を末尾に移動させても前記第1の周波数ホッピングパターンと完全一致することのない第2の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して無線信号を送信する第2の送信部と;
    前記第2の周波数ホッピングパターンの開始タイミングを、前記第1の送信部による前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯と、前記第2の送信部による前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯とが一致しないタイミングに調整する調整部と;
    前記第1の送信部により無線信号として送信される送信データを一時的に保持する送信バッファと;
    前記送信バッファに保持されている送信データのデータ量が所定値を上回った場合、前記第2の送信部からも無線信号を送信させる判定部と;を備える無線通信装置。
  2. 前記第1の送信部は、第1のプリアンブルを送信した後に前記第1の周波数ホッピングパターンに従って無線信号の送信を開始し、
    前記第2の送信部は、第2のプリアンブルを送信した後に前記第2の周波数ホッピングパターンに従って無線信号の送信を開始し、
    前記調整部は、前記第1の送信部からの前記第1のプリアンブルの送信が終了した後に、前記第2の送信部から前記第2のプリアンブルの送信が開始されるように調整する、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記第1の送信部は、前記第1の周波数ホッピングパターンで動作する第1の無線ネットワークの第1のビーコン期間に前記第1の周波数ホッピングパターンに従ってビーコンを送信し、
    前記第2の送信部は、前記第2の周波数ホッピングパターンで動作する第2の無線ネットワークの第2のビーコン期間に前記第2の周波数ホッピングパターンに従ってビーコンを送信する、請求項1に記載の無線通信装置。
  4. 前記無線通信装置は、
    前記第2のビーコン期間における無線信号の送信を禁止する情報を含むビーコンを生成する第1のビーコン生成部と;
    前記第1のビーコン期間における無線信号の送信を禁止する情報を含むビーコンを生成する第2のビーコン生成部と;
    をさらに備え、
    前記第1の送信部は前記第1のビーコン生成部により生成されたビーコンを送信し、
    前記第2の送信部は前記第2のビーコン生成部により生成されたビーコンを送信する、請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 前記第1のビーコン生成部および前記第2のビーコン生成部は、前記第1の周波数ホッピングパターンおよび前記第2の周波数ホッピングパターンを示す情報を含むビーコンを生成する、請求項4に記載の無線通信装置。
  6. 前記判定部は、前記送信バッファに保持されている送信データのデータ量が所定値を下回った場合、前記第2の送信部による無線信号の送信を終了させる、請求項1に記載の無線通信装置。
  7. 前記無線通信装置は、前記送信バッファに保持されている送信データを前記第1の送信部および前記第2の送信部へ割振る割振り部をさらに備え、
    前記割振り部は、前記第1の送信部または前記第2の送信部から無線信号として送信された送信データが受信先装置において正常に受信されなかった場合、該送信データを他方の送信部へ割振って再送させる、請求項1に記載の無線通信装置。
  8. 前記無線通信装置は、
    2以上の周波数ホッピングパターンの組合せ、および調整量が対応付けて記録されている記憶部と;
    前記記憶部に記録されている周波数ホッピングパターンの組合せを前記第1の送信部および前記第2の送信部が利用する周波数ホッピングパターンの組合せとして設定する設定部と;
    をさらに備え、
    前記調整部は、前記記憶部において前記周波数ホッピングパターンの組合せに対応付けて記録されている調整量に基づいて前記第2の周波数ホッピングパターンの開始タイミングを調整する、請求項1に記載の無線通信装置。
  9. 前記第1の送信部と前記第2の送信部は、同一のタイミングにおいてビーコンを送信する、請求項4に記載の無線通信装置。
  10. 第1の無線通信装置および前記第1の無線通信装置と通信可能な第2の無線通信装置を含む無線通信システムであって:
    前記第1の無線通信装置は、
    第1の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して無線信号を送信する第1の送信部と;
    先頭部分を末尾に移動させても前記第1の周波数ホッピングパターンと完全一致することのない第2の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して無線信号を送信する第2の送信部と;
    前記第2の周波数ホッピングパターンの開始タイミングを、前記第1の送信部による前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯と、前記第2の送信部による前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯とが一致しないタイミングに調整する調整部と;
    前記第1の送信部により無線信号として送信される送信データを一時的に保持する送信バッファと;
    前記送信バッファに保持されている送信データのデータ量が所定値を上回った場合、前記第2の送信部からも無線信号を送信させる判定部と;
    を備え、
    前記第2の無線通信装置は、
    前記第1の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して送信された無線信号を受信する第1の受信部と;
    前記第2の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して送信された無線信号を受信する第2の受信部と;
    を備える、無線通信システム。
  11. 第1の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して無線信号として送信される送信データを送信バッファに一時的に保持するステップと;
    前記第1の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して無線信号を送信するステップと;
    前記送信バッファに保持されている送信データのデータ量が所定値を上回った場合、先頭部分を末尾に移動させても前記第1の周波数ホッピングパターンと完全一致することのない第2の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して無線信号を送信するステップと;
    を含み、
    前記第2の周波数ホッピングパターンの開始タイミングは、前記第1の周波数ホッピングパターンによる前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯と、前記第2の周波数ホッピングパターンによる前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯とが一致しないタイミングに調整される、無線通信方法。
  12. 第1の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して無線信号を送信する第1の送信部と;
    先頭部分を末尾に移動させても前記第1の周波数ホッピングパターンと完全一致することのない第2の周波数ホッピングパターンに従って複数の周波数帯を利用して無線信号を送信する第2の送信部と;
    前記第1の送信部により無線信号として送信される送信データを一時的に保持する送信バッファと;
    を備える無線通信装置に設けられるコンピュータを、
    前記第2の周波数ホッピングパターンの開始タイミングを、前記第1の送信部による前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯と、前記第2の送信部による前記複数の周波数帯の各々の利用時間帯とが一致しないタイミングに調整する調整部と、
    前記送信バッファに保持されている送信データのデータ量が所定値を上回った場合、前記第2の送信部からも無線信号を送信させる判定部と、として機能させるための、プログラム。
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