JP5056324B2 - 無線通信装置、無線通信方法、プログラム、および無線通信システム - Google Patents

無線通信装置、無線通信方法、プログラム、および無線通信システム Download PDF

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Description

本発明は、無線通信装置、無線通信方法、プログラム、および無線通信システムに関する。
WiMedia Alliance Multi Band OFDM PHY仕様書と、WiMedia Distributed MACの仕様書によれば、無線で送受信される信号の周波数パターンとして、TFCコードと呼ばれるチャネルが複数定義されている。また、一の自律分散的な無線ネットワークを構成する無線通信装置は、互いに共通のTFCコードを用いて無線通信を行うことが記載されている。
例えば、特許文献1には、自律分散的な無線ネットワークを構成し、選択的にチャネルを用いて無線通信を行う無線通信装置について記載されている。
特開2005−142883号公報
ここで、ある無線ネットワークは、他の無線ネットワークと異なるTFCコードを用いているため、他の無線ネットワークから送信された信号により無線通信は阻害されないと考えられていた。
ところが、ウルトラワイドバンドを利用する無線ネットワークにおいては、ある無線通信装置に、該無線通信装置が属する無線ネットワークおよび異なる無線ネットワークの双方から送信された信号が同時に到達したとき、該無線通信装置は異なる無線ネットワークから送信された信号を復号してしまう場合があるという問題が発見された。
かかる問題に対して、例えば特許文献1に記載されているように、ある無線通信装置が、用いるTFCコードを順次切り替え、複数のTFCコードを用いて送信された信号を受信する方法も有効である。当該方法によれば、近隣に他の無線ネットワークが存在する場合、該他の無線ネットワークの通信状況を把握することができる。そして、上記無線通信装置は、把握した該他の無線ネットワークの通信状況を、自装置が属する無線ネットワークと該他の無線ネットワークとが共存するための処理に利用し得る。
しかし、例えば特許文献1に記載されている方法のように全てのTFCコードを用いて送信された信号を順次受信したり、定期的に自装置が属する無線ネットワークと異なるTFCコードを用いて送信された信号を受信したりすることは効率面で問題がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ある無線ネットワークと異なるチャネルを用いて動作する他の無線ネットワークにおける通信状況を必要に応じて効率的に把握することが可能な、新規かつ改良された無線通信装置、無線通信方法、プログラム、および無線通信システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、自立分散的な無線ネットワークを構成し、該無線ネットワークにおいて共通の第1のチャネルを用いて相互に無線通信を行う無線通信装置が提供される。当該無線通信装置は、前記第1のチャネルを設定するチャネル設定部と、前記チャネル設定部により設定された前記第1のチャネルを用いて前記無線ネットワークを構成する他の無線通信装置と無線通信する通信部と、前記第1のチャネルと異なる第2のチャネルを用いて他の無線ネットワークから送信された信号が前記通信部により受信されたことを検出する検出部と、を備える。また、前記第2のチャネルを用いて前記他の無線ネットワークから送信された信号の受信が前記検出部により検出された場合、前記チャネル設定部は前記第1のチャネルを一時的に前記第2のチャネルに変更設定し、前記通信部は前記チャネル設定部により変更設定された前記第2のチャネルを用いて前記他の無線ネットワークから送信された信号を受信する。
かかる構成においては、第2のチャネルを用いて前記他の無線ネットワークから送信された信号の受信が前記検出部により検出された場合にチャネル設定部が第1のチャネルを一時的に前記第2のチャネルに変更設定する。その結果、通信部は他の無線ネットワークから第2のチャネルを用いて送信された信号を確実に受信することができる。したがって、当該無線通信装置は、近隣に他の無線ネットワークが存在する場合、他の無線ネットワークの通信状況を効率的に把握することが可能である。
各無線ネットワークを構成する無線通信装置の各々は、所定周期で到来するビーコン期間に無線通信のための管理情報を含むビーコンを送受信し、前記通信部が前記チャネル設定部により変更設定された前記第2のチャネルを用いて前記他の無線ネットワークから受信した信号に基づき、前記他の無線ネットワークのビーコン期間を推定し、前記他の無線ネットワークのビーコン期間における前記第1のチャネルを用いた信号の送受信を禁止する禁止部をさらに備えてもよい。かかる構成においては、他の無線ネットワークのビーコン期間に当該無線通信装置の属する無線ネットワークから信号が送信され、他の無線ネットワークにおける正常なビーコンの送受信が阻害される場合を抑制できる。
また、当該無線通信装置は、前記無線ネットワークの存在を示す通知信号を前記他の無線ネットワークのビーコン期間のうちの特定の時間帯に前記チャネル設定部により変更設定された前記第2のチャネルを用いて前記通信部に送信させる通知制御部をさらに備えてもよい。かかる構成においては、他の無線ネットワークが当該無線通信装置の属する無線ネットワークが近隣に存在することを把握できるため、他の無線ネットワークにおいて当該無線通信装置の属する無線ネットワークと共存するための処理が行われることを期待できる。
また、前記通知信号は、前記通知信号を送信する無線通信装置が属する無線ネットワークの前記ビーコン期間を示す情報を含んでもよい。かかる構成においては、他の無線ネットワークが通知信号に基づいて当該無線通信装置の属する無線ネットワークのビーコン期間を把握することができる。したがって、他の無線ネットワークが、当該無線通信装置の属する無線ネットワークのビーコン期間に信号の送受信を控え、当該無線通信装置の属する無線ネットワークにおいて正常にビーコンを送受信することが可能となる。
前記禁止部は、前記通信部により前記他の無線ネットワークから前記通知信号が受信された場合、前記通知信号に含まれる情報の示す前記他の無線ネットワークのビーコン期間において前記第1のチャネルを用いた信号の送受信を禁止してもよい。かかる構成においては、当該無線通信装置は、通知信号に基づいて他の無線ネットワークのビーコン期間を把握することができる。そして、禁止部が他の無線ネットワークのビーコン期間に当該無線通信装置の属する無線ネットワークにおける信号の送受信を禁止することにより、他の無線ネットワークにおける正常なビーコンの送受信が阻害される場合を抑制できる。
また、前記通知信号は、前記通知信号を送信する無線通信装置が属する無線ネットワークにおいて無線通信が予約されている時間帯を示す情報を含んでもよい。かかる構成においては、他の無線ネットワークは、通知信号に基づいて当該無線通信装置の属する無線ネットワークにおいて無線通信が予約されている時間帯を把握することができる。したがって、他の無線ネットワークが当該無線通信装置の属する無線ネットワークにおいて無線通信が予約されている時間帯に信号の送受信を控え、当該無線通信装置の属する無線ネットワークにおいて正常に信号を送受信することが可能となる。
また、前記通知信号は、前記通知信号を送信する無線通信装置が属する無線ネットワークにおいて用いられているチャネルを示す情報を含んでもよい。かかる構成においては、他の無線ネットワークは、通知信号に基づいて当該無線通信装置の属する無線ネットワークにおいて用いられているチャネルを把握することができる。したがって、他の無線ネットワークに属する無線通信装置が、当該無線通信装置の属する無線ネットワークにおいて送受信される信号を受信し、該無線ネットワークにおける通信状況を把握することが可能となる。
前記通信部により前記他の無線ネットワークから前記通知信号が受信された場合、前記チャネル設定部は前記第1のチャネルを前記通知信号に含まれる情報の示すチャネルに一時的に変更設定し、前記通信部は前記チャネル設定部により変更設定された前記第2のチャネルを用いて前記他の無線ネットワークから送信された信号を受信してもよい。
前記通信部が前記チャネル設定部により変更設定された前記第2のチャネルを用いて前記他の無線ネットワークから受信した信号に基づき、前記他の無線ネットワークにおいて無線通信が予約されている時間帯を推定する時間帯推定部をさらに備えてもよい。
前記検出部は、信号のチャネルが記載された物理層のヘッダに誤りが検出された場合、前記第2のチャネルを用いて前記他の無線ネットワークから送信された信号の受信を検出してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、自立分散的な無線ネットワークを構成し、該無線ネットワークにおいて共通の第1のチャネルを用いて相互に無線通信を行う無線通信装置において実行される無線通信方法が提供される。当該無線通信方法は、前記第1のチャネルを設定するステップと、前記第1のチャネルを用いて前記無線ネットワークを構成する他の無線通信装置と無線通信するステップと、前記第1のチャネルと異なる第2のチャネルを用いて他の無線ネットワークから送信された信号を受信したことを検出するステップと、前記第1のチャネルを一時的に前記第2のチャネルに変更設定するステップと、前記変更設定された前記第2のチャネルを用いて前記他の無線ネットワークから送信された信号を受信するステップと、を含む。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、自立分散的な無線ネットワークを構成し、該無線ネットワークにおいて共通の第1のチャネルを用いて相互に無線通信を行う無線通信装置として機能させるためのプログラムが提供される。より詳細には、当該プログラムは、コンピュータを、前記第1のチャネルを設定するチャネル設定部と、前記チャネル設定部により設定された前記第1のチャネルを用いて前記無線ネットワークを構成する他の無線通信装置と無線通信する通信部と、前記第1のチャネルと異なる第2のチャネルを用いて他の無線ネットワークから送信された信号が前記通信部により受信されたことを検出する検出部と、を備え、前記第2のチャネルを用いて前記他の無線ネットワークから送信された信号の受信が前記検出部により検出された場合、前記チャネル設定部は前記第1のチャネルを一時的に前記第2のチャネルに変更設定し、前記通信部は前記チャネル設定部により変更設定された前記第2のチャネルを用いて前記他の無線ネットワークから送信された信号を受信する無線通信装置として機能させる。
かかるプログラムは、例えばCPU、ROMまたはRAMなどを含むコンピュータのハードウェア資源に、上記のようなチャネル設定部、および検出部などの機能を実行させることができる。すなわち、当該プログラムを用いるコンピュータを、上述の記録装置として機能させることが可能である。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、自立分散的な無線ネットワークを構成し、該無線ネットワークにおいて共通の第1のチャネルを用いて相互に無線通信を行う複数の無線通信装置を含む無線通信システムが提供される。前記複数の無線通信装置の各々は、前記第1のチャネルを設定するチャネル設定部と、前記チャネル設定部により設定された前記第1のチャネルを用いて前記無線ネットワークを構成する他の無線通信装置と無線通信する通信部と、前記第1のチャネルと異なる第2のチャネルを用いて他の無線ネットワークから送信された信号が前記通信部により受信されたことを検出する検出部と、を備える。また、前記第2のチャネルを用いて前記他の無線ネットワークから送信された信号の受信が前記検出部により検出された場合、前記チャネル設定部は前記第1のチャネルを一時的に前記第2のチャネルに変更設定し、前記通信部は前記チャネル設定部により変更設定された前記第2のチャネルを用いて前記他の無線ネットワークから送信された信号を受信する。
以上説明したように本発明にかかる無線通信装置、無線通信方法、プログラム、および無線通信システムによれば、ある無線ネットワークと異なるチャネルを用いて動作する他の無線ネットワークにおける通信状況を必要に応じて効率的に把握することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、以下の順序にしたがって当該「発明を実施するための最良の形態」を説明する。
〔1〕本実施形態にかかる無線通信システムの概要
〔1−1〕無線通信システムの構成例
〔1−2〕無線通信システムにおける時分割制御
〔1−3〕ビーコンスロットの利用例
〔1−4〕チャネルの具体例
〔1−5〕本実施形態の目的
〔2〕無線通信システムを構成する無線通信装置の機能
〔3〕無線通信システムを構成する無線通信装置の動作
〔4〕まとめ
〔1〕本実施形態にかかる無線通信システムの概要
〔1−1〕無線通信システムの構成例
まず、図1を参照して本実施形態にかかる無線通信システムの構成例を説明する。
図1は、自律分散型の無線通信システム群1の構成例を示した説明図である。図1における白丸印は同一のチャネルを用いて無線通信を行う無線通信装置10A〜10Eを示し、点線で示した領域は各無線通信装置10が通信を行うことが可能な電波到達範囲12A〜12Eを示す。また、図1における黒丸印は無線通信装置10A〜10Eと異なるチャネルを用いて無線通信を行う無線通信装置10Fおよび10Gを示し、点線で示した領域は各無線通信装置が通信を行うことが可能な電波到達範囲12Fおよび12Gを示す。すなわち、無線ネットワーク群1においては、異なるチャネルを用いて無線通信を行う無線通信装置の電波到達範囲が重複している。
具体的には、無線通信装置10Aは、その電波到達範囲12Aに含まれる無線通信装置10Bと通信が可能である。無線通信装置10Bは、その電波到達範囲12Bに含まれる無線通信装置10Aと無線通信装置10Cとの間で通信が可能である。同様に、無線通信装置10Cは、無線通信装置10Bと無線通信装置10Dとの間で通信が可能である。また、無線通信装置10Dは、無線通信装置10Cと無線通信装置10Eとの間で通信が可能である。また、無線通信装置10Eは、無線通信装置10Dとの間で通信が可能である。このように、無線通信装置10A〜10Eは、それぞれの電波到達範囲に含まれる通信装置との間で通信を行い、一の無線通信システム、および一の無線ネットワークを形成する。
また、無線通信装置10Fは無線通信装置10Gの電波到達範囲12Gに含まれ、無線通信装置10Gは無線通信装置10Fの電波到達範囲12Fに含まれるため、無線通信装置10Fおよび無線通信装置10Gは相互に通信を行うことができる。このように、無線通信装置10Fおよび無線通信装置10Gは、一の無線通信システム、および一の無線ネットワークを形成する。
ここで、無線通信装置10Dは、異なるチャネルで動作する無線通信装置10Fの電波到達範囲12Fに含まれるため、無線通信装置10Dには無線通信装置10Fが送信する信号が到達する。無線通信装置10Dは、無線通信装置10Fと異なるチャネルを用いて動作するため、本来は無線通信装置10Fが送信した信号の受信処理を行わない。しかし、無線通信システム群1が例えばウルトラワイドバンドを利用する場合、無線通信装置10Dは、同一無線通信システムを構成する無線通信装置10Eなどでなく、無線通信装置10Fが送信した信号の受信処理を行ってしまう事態が想定される。すなわち、異なる無線通信システムが隣接する場合、正常な無線通信が阻害されかねない。本実施形態は、詳細については後述するが、かかる問題を改善するためになされたものである。
なお、以下では無線通信装置10A〜10Gを特に区別する必要が無い場合は単に無線通信装置10と、電波到達範囲12A〜12Gを特に区別する必要が無い場合は単に電波到達範囲12として示す。
また、無線通信装置10は、PC(Personal Computer)、家庭用映像処理装置(DVDレコーダ、ビデオデッキなど)、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、携帯用音楽再生装置、携帯用映像処理装置、PDA(Personal Digital Assistant)、家庭用ゲーム機器、携帯用ゲーム機器、家電機器などの情報処理装置であってもよい。
〔1−2〕無線通信システムにおける時分割制御
以上、自律分散型の無線通信システムの構成例を説明した。続いて、各無線通信システムにおける時分割制御のためのスーパーフレームについて図2を参照して説明する。
図2は、スーパーフレームの構成例を示した説明図である。スーパーフレーム周期は、所定の時間(例えば、65ms)により定義され、256個のメディアアクセススロット(MAS;Media Access Slot)に細分化されている。一の無線ネットワークを構成する無線通信装置10は、該スーパーフレーム周期を所定周期のフレームとして共有し、上記細分化されたMASを単位としてメッセージの転送が行われる。
さらに、スーパーフレームの先頭には、ビーコン(ビーコン信号)により管理情報の送受信を行うための管理領域としてのビーコン期間(BP)があり、所定の間隔をおいてビーコンスロット(BS)が配置されている。また、無線通信装置10毎に、固有のビーコンスロットが設定され、周囲の無線通信装置10との間で、ネットワークの管理やアクセス制御を行うためのパラメータが交換される。図2においては、ビーコン期間として、BS0〜BS8の9個のビーコンスロットが設定されている例を示している。なお、ビーコン期間として設定されていない期間は、通常、データ伝送領域として利用される。
〔1−3〕ビーコンスロットの利用例
図3は、無線通信装置10A〜無線通信装置10Eが一の無線通信システムを形成している場合に、各無線通信装置10が設定する自己のビーコンスロット位置を示した概念図である。ここでは、一の無線通信システムを構成する各無線通信装置10が、ビーコン期間において利用されていないビーコンスロットを通知しあうことで、自己の利用するビーコンスロットを選定した様子が示している。
図3に示した例では、無線通信装置10AはBS2で自己のビーコンを送信し、無線通信装置10BはBS3で自己のビーコンを送信する。同様に、無線通信装置10CはBS4で自己のビーコンを送信し、無線通信装置10DはBS5で自己のビーコンを送信する。無線通信装置10EはBS6で自己のビーコンを送信する。このように、図3においては、各無線通信装置10が、それぞれ固有のビーコンスロットを占有し、ビーコンを送信している状態を示している。
なお、当該無線通信システムに新規参入する無線通信装置10Hなどの為に、必要に応じてBS0、BS1、BS7及びBS8が確保されている。通常、自己のビーコンスロットの後方に所定数の空きビーコンスロットが設けられている。これらの空きビーコンスロットは、無線通信装置10の新規参入に備えて準備されているものである。
具体的には、無線通信装置10Hは、ビーコン期間の例えば後方のBS7の利用を設定した場合、他の無線通信装置10に確実にビーコンを受信させるため、ビーコン期間の先頭に配されているBS0またはBS1においても所定期間にわたってビーコンを送信する。
このように、本来のビーコンスロットと併せて利用されるBS0およびBS1は、シグナリングスロットと称される場合もある。また、各無線通信装置10のビーコン期間は、周囲に存在する無線通信装置10のビーコンに応じて、適宜、拡張することが可能な構成となっている。
〔1−4〕チャネルの具体例
図4は、マルチバンドOFDM方式の周波数チャンネルの構成を示した説明図である。図4に示したように、Wimedia Alliance Multi
Band OFDM PHY仕様書においては、528KHzのバンド幅のサブバンドが、3.1GHz〜10.6GHzの間に、計14個配置されることが定義されている。
また、周波数の低い方から順にサブバンドが3つごとに区切られ、バンドグループ1、バンドグループ2、バンドグループ3、バンドグループ4が構成され、残りの2つのサブバンドでバンドグループ5が構成される。
このようなバンドグループごとに周波数ホッピングパターンを変化させることで、図5群に示す複数のTFCコード1〜7が構成される。
図5群は、TFCコードの周波数ホッピングパターン例を示した説明図である。具体的には、図5AはTFCコード1の周波数ホッピングパターンを示し、図5BはTFCコード2の周波数ホッピングパターンを示し、図5CはTFCコード3の周波数ホッピングパターンを示し、図5DはTFCコード4の周波数ホッピングパターンを示し、図5EはTFCコード5の周波数ホッピングパターンを示し、図5FはTFCコード6の周波数ホッピングパターンを示し、図5GはTFCコード7の周波数ホッピングパターンを示している。
周波数ホッピングパターンは、TFCと呼ばれるチャネルのコードによって定義される。例えば、チャネルがTFCコード1であった場合、図5Aに示したようにサブバンド1、サブバンド2、サブバンド3、サブバンド1、サブバンド2、サブバンド3、の規則にしたがって利用するサブバンドが変化する。なお、あるバンドグループを構成するサブバンドのうちの最も周波数帯域が低いサブバンドがサブバンド1であり、最も周波数が高いサブバンドがサブバンド3であり、サブバンド1とサブバンド3の中間のサブバンドがサブバンド2であってもよい。
また、図5Bに示したように、チャネルがTFCコード2であった場合、サブバンド1、サブバンド3、サブバンド2、サブバンド1、サブバンド3、サブバンド2、の規則にしたがって利用するサブバンドが変化する。
また、図5Cに示したように、チャネルがTFCコード3であった場合、サブバンド1、サブバンド1、サブバンド2、サブバンド2、サブバンド3、サブバンド3、の規則にしたがって利用するサブバンドが変化する。同様に、図5Dに示したように、チャネルがTFCコード4であった場合、サブバンド1、サブバンド1、サブバンド3、サブバンド3、サブバンド2、サブバンド2、の規則にしたがって利用するサブバンドが変化する。
さらに、マルチバンドOFDM方式においては、TFCコード5〜7のように、周波数ホッピングを行わないパターンも用意されている。
具体的には、図5Eに示したように、TFCコード5はサブバンド1のみを連続的に利用する。また、図5Fに示したように、TFCコード6はサブバンド2のみを連続的に利用する。同様に、図5Gに示したように、TFCコード7はサブバンド3のみを連続的に利用する。このように、設定するTFCコードに応じて、利用する周波数ホッピングのパターンが決定される。
また、利用するTFCコードには、各TFCコードに対応する所定のプリアンブルのシーケンスが用意されている。プリアンブルとは、送受信される信号に付加される同期信号である。
〔1−5〕本実施形態の目的
しかし、近日の相互接続性確保のための試験の結果より、マルチバンドOFDM方式のウルトラワイドバンド無線通信システムにおいて、隣接するTFCコードを利用する信号の存在を検出できてしまうという問題が発見された。すなわち、ある無線ネットワークは、近隣に異なるTFCコードを用いて動作する他の無線ネットワークが存在した場合に、該他の無線ネットワークから送信された信号を検出してしまうという問題が発生していた。
従来のエイリアンBP(Beacon Period)プロテクションは、同じTFCコードを用いて動作する他の無線ネットワークのビーコン期間を保護するものであったため、異なるTFCコードで動作する無線ネットワークのビーコン期間を保護できなかった。
また、ある無線通信装置は、近隣の複数の無線通信装置が同時に信号を送信すると、最尤復号装置(ビタビ復号装置)を用いた場合に、それらの信号のうち、電界強度の強い側の信号を復号してしまうという状況が生じてしまっていた。このため、従来の無線通信装置は、近隣の複数の無線通信装置から送信された信号が衝突していることを検出することが困難であった。
そのため、従来の無線通信装置は、自装置のビーコン期間に自装置の周囲で異なるTFCコードを用いた信号が送信されると、該信号の受信タイミングがビーコンより若干早い場合や、受信強度が強い場合に、該信号の同期がかかってしまい正常にビーコンを受信できないという問題が発生する。さらに、自装置が自装置宛データを受信しているタイミングに、異なるTFCコードを用いる無線通信装置が信号を送信すると、ある程度の確率で自装置宛データを正常に受信できなくなるという問題があった。
そこで、上記のような事情に鑑みて本実施形態にかかる無線通信装置10を創作するに至った。本実施形態にかかる無線通信装置10は、効率的に異なるTFCコードを用いる他の無線ネットワークの通信状況を把握し、他の無線ネットワークとの共存を図ることができる。以下、当該無線通信装置10について図6〜図11を参照して詳細に説明する。
〔2〕無線通信システムを構成する無線通信装置の機能
図6は、本実施形態にかかる無線通信装置10の構成を示した機能ブロック図である。図6に示したように、無線通信装置10は、アンテナ101と、ベースバンド受信部102と、TFC設定部103と、ベースバンド送信部104と、タイミング制御部105と、ビーコン受信処理部106と、ビーコン送信処理部107と、予約スロット情報抽出部108と、利用可能スロット判定部109と、予約スロット設定部110と、データユニット受信処理部111と、入出力インターフェース112と、データユニット送信処理部113と、異TFCスキャン設定部114と、異TFCビーコン受信処理部115と、BPProtection予約設定部116と、干渉通知ビーコン設定部117と、通知ビーコン受信処理部118と、干渉スロット情報抽出部119と、を備える。
アンテナ101は、周囲の無線通信装置から送信された信号を受信する通信部としての機能を有する。ベースバンド受信部102は、アンテナ101を介して周囲の無線通信装置から受信した信号を復号する。かかるベースバンド受信部102は、アンテナ101と協働して通信部として機能する。
TFC設定部103は、ベースバンド受信部102において受信すべきTFCコードを設定するチャネル設定部としての機能を有する。例えば、TFC設定部103は、図5群に示したTFCコードのいずれかを設定し、ベースバンド受信部102はTFC設定部103により設定されたTFCコードを用いて送信された信号を受信する。なお、上述したように、当該無線通信システムが例えばウルトラワイドバンドを利用する場合には、ベースバンド受信部102はTFC設定部103により設定されたTFCコードと異なるTFCコードを用いて送信された信号も受信してしまう場合がある。
ベースバンド送信部104は、周囲の無線通信装置に送信するための信号を無線信号に変調する処理を行う。かかるベースバンド送信部104は、アンテナ101と協働して通信部として機能する。タイミング制御部105は、ベースバンド受信部102やベースバンド送信部104を制御し、ビーコンなどのフレームの送受信のタイミングを制御する。
ビーコン受信処理部106は、ベースバンド受信部102により復号された信号に含まれるビーコンフレームから、ビーコンフレームに記載されている情報を抽出する。また、ビーコン受信処理部106は、ベースバンド受信部102により受信信号のPHY(物理層)フレームから誤りが検出された場合、異なる無線ネットワークから送信された信号の受信を検出する検出部としての機能を有する。以下、図7および図8を参照し、PHYフレームおよびビーコンフレームの構成例を説明する。
図7は、PHYフレームの構成例を示した説明図である。より詳細には、図7には、マルチバンドOFDMなどの無線通信システムで用いられるPHYフレームの構成例を示している。当該PHYフレームは、TFCコードごとに異なる所定のプリアンブルの後に、情報ビットとして配されるフレームである。
図7に示したように、PHYフレームは、5オクテットのPHYヘッダ60、10オクテットのMACヘッダ61、2オクテットのヘッダーチェックシーケンス(HCS)62、が付加され、これに必要に応じてリード・ソロモン・パリティビット(Reed−Solomon Parity Bits)63が付加される。また、復号できる単位ごとに、テイルビット(Tail bits)(6ビット/4ビット分)が挿入されている。
このようなPHYヘッダ60およびMACヘッダ61は信頼性の高い変調方式(53.3Mbps)で構成されてもよい。また、PHYヘッダ60およびMACヘッダ61でフレームを形成することができる。また、PHYヘッダ60およびMACヘッダ61は、ACKやRTS/CTSなどの制御フレームとして利用される。つまり、共通のヘッダ構造が全てのフレームに含まれる。
さらに、この共通ヘッダ構造を有するPHYヘッダ60およびMACヘッダ61などの後方に0〜4095オクテットの間の任意の長さのデータペイロード(Payload)64が付加されてビーコンフレームやデータフレームなどが構成される。当該データペイロード64は、任意の変調方式で構成されるため、高速な変調方式を利用することで、数百メガビット/秒(bps)もの通信を可能としている。また、データペイロード64には、4オクテットのフレームチェックシーケンス(FCS)65が付加される。
PHYヘッダ60は、データペイロード64部分の変調方式を示すRATE601、データペイロード64部分の情報長を示すLENGTH602、暗号化したフレームの情報を示すSCRAMBLER603、バーストで送信されていることを示すBURST MODE604、および長短のプリアンブルの形式を示すPREAMBLE TYPE605を含む。
さらに、PHYヘッダ60は、当該PHYフレームのTFCコードを示すTX TFC606を含む。TFC606の後方には、バンドグループの末尾のビットを示すBG_LSB607が付加される。
MACヘッダ61は、当該フレームの形式などを示したフレーム制御情報611、当該フレームの届け先アドレス612、当該フレームの送り元アドレス613、当該フレームのシーケンス番号などのシーケンス制御情報614、およびアクセス方式などを示すアクセス制御情報615を含む。
ここで、受信した信号のヘッダーチェックシーケンス62に基づいてPHYヘッダ60またはMACヘッダ61から誤りがベースバンド受信部102により検出された場合、ビーコン受信処理部106は異なる無線ネットワークから信号が受信されたことを検出する。または、ビーコン受信処理部106は、TX TFC606に記載されているTFCコードがTFC設定部103により設定されているTFCコードと異なる場合に異なる無線ネットワークから信号が受信されたことを検出してもよい。
図8は、ビーコンフレームの構成例を示した説明図である。図8に示したように、ビーコンフレームは、PHYヘッダ70、MACヘッダ71、ヘッダーチェックシーケンス(HCS)72、ビーコンパラメータ73、ビーコンスロット利用情報エレメント74、情報エレメント(その1)75、情報エレメント(そのN)76、およびフレームチェックシーケンス(FCS)77などの管理情報を含む。
ここで、PHYヘッダ70とMACヘッダ71の構造は、図7を参照して説明したPHYヘッダ60およびMACヘッダ61の構造と実質的に同一である。例えば、PHYヘッダ70のTX TFCフィールドには、TFC103により設定されているTFCコードが記載され、MACヘッダ71の届け先アドレスには、ブロードキャストアドレスが記載される。
また、ビーコンパラメータ73は、デバイス識別子731、ビーコンスロット番号732、およびデバイス制御情報:733を含む。
また、ビーコンスロット利用情報エレメント74は、情報の識別子741、情報長742、ビーコン期間長743、スロット利用情報のビットマップ744、アドレス情報(−1)745、アドレス情報(−N)746を含む。また、デバイス制御情報733は、セキュリティモード(Security Mode)781、将来の利用のためのリザーブ782、シグナリングスロット783、およびムーバブルビット784を含む。
シグナリングスロット783は、図3に示したビーコン期間の前方に配されているBS0やBS1などのビーコンスロットでビーコンを送信していることを示すビットである。またムーバブルビット784は、当該ビーコンフレームの送信装置が、利用中のビーコンスロットの前方の空きビーコンスロットに利用を変更する際にその旨を記載するためのビットである。
ここで、図6を参照して無線通信装置10の構成の説明に戻ると、ビーコン送信処理部107は、周囲の無線通信装置に対して送信するビーコンのビーコンフレームを構築する。
予約スロット情報抽出部108は、ビーコン受信処理部106により受信されたビーコンから、当該無線通信装置10の属する無線ネットワークにおいて無線通信が予約されているスロットを示す予約情報を抽出する。利用可能スロット判定部109は、例えば予約スロット情報抽出部108により抽出された予約情報に基づき、自装置が予約をすることが可能なスロットを管理する時間帯管理部としての機能を有する。
データユニット受信処理部111は、ベースバンド受信部102により復号された信号を、入出力インターフェース112を介して接続されている機器において対応可能な形式に変換する。データユニット送信処理部113は、入出力インターフェース112を介して接続されている機器から入力された信号を、無線送信するデータとして構築する。
異TFCスキャン設定部114は、ビーコン受信処理部106により異なる無線ネットワークから信号が受信されたことを検出された場合、TFC設定部103に、該信号のPHYヘッダのTX TFCに記載されているTFCコードを設定させる。例えば、自装置の属する無線ネットワークにおいて共通に用いられる第1のTFCコード(チャネル)を、異TFCスキャン設定部114は、TFC設定部103に他の無線ネットワークで用いられる第2のTFCコードに変更設定させる。その結果、ベースバンド受信部102は第2のTFCコードで送信された信号を他の無線ネットワークから確実に受信可能となる。
異TFCビーコン受信処理部115は、TFC設定部103によりTFCコードが変更設定されたことにより受信可能となった他の無線ネットワークのビーコンの受信処理を行う。
BPProtection予約設定部116は、異TFCビーコン受信処理部115により他の無線ネットワークのビーコンが受信された期間、すなわち他の無線ネットワークのビーコン期間における無線通信の予約を禁止する禁止部としての機能を有する。かかる構成においては、他の無線ネットワークのビーコン期間に当該無線通信装置10の属する無線ネットワークから信号が送信され、他の無線ネットワークにおける正常なビーコンの送受信が阻害される場合を抑制できる。
干渉通知ビーコン設定部117は、他の無線ネットワークのビーコン期間のシグナリングスロットで、図9に示す干渉通知ビーコンの送信を設定する。
図9は、干渉通知ビーコンの構成例を示した説明図である。図9に示したように、干渉通知ビーコンは、PHYヘッダ80、MACヘッダ81、ヘッダーチェックシーケンス(HCS)82、ビーコンパラメータ83、自己ビーコン期間情報エレメント84、自己利用設定MAS情報エレメント85、およびフレームチェックシーケンス(FCS)86、を含み、通知信号として機能する。
ここで、ここで、PHYヘッダ80とMACヘッダ81の構造は、図7を参照して説明したPHYヘッダ60およびMACヘッダ61の構造と実質的に同一である。例えば、PHYヘッダ80のTX TFCフィールドには、自装置において設定中のTFCコードが記載され、MACヘッダ81の届け先アドレスには、ブロードキャストアドレスが記載される。
また、ビーコンパラメータ83は、デバイス識別子831、ビーコンスロット番号832、およびデバイス制御情報833を含む。また、自己ビーコン期間情報エレメント84は、情報の識別子841、情報長842、自ビーコン期間パラメータ843、自装置が属する無線ネットワークにおいて利用されているTFCコードが記載されるTFC844を含む。
さらに、自己利用設定MAS情報エレメント85は、情報の識別子851、情報長852、および自装置が無線通信を予約しているスロットを示す自己利用MASビットマップ853などを含む。
また、デバイス制御情報833として、セキュリティモード881、将来の利用のためのリザーブ882、当該フレームが接干渉通知ビーコンであることを識別する(Adjacent Beacon)883、シグナリングスロットビット884、およびムーバブルビット885が含まれる。(Adjacent Beacon)883のように、従来Reservedとされていたビットの1つを、干渉通知ビーコンを識別するビットとして利用することで、上位互換性を確保することができる。
このように、干渉通知ビーコンには、当該無線通信装置10が属する無線ネットワークのビーコン期間を示す自ビーコン期間パラメータ843が含まれる。したがって、当該干渉通知ビーコンを受信した他の無線ネットワークは、干渉通知ビーコンに基づいて当該無線通信装置10の属する無線ネットワークのビーコン期間を把握することができる。その結果、他の無線ネットワークが、当該無線通信装置10の属する無線ネットワークのビーコン期間に信号の送受信を控え、当該無線通信装置10の属する無線ネットワークにおいて正常にビーコンを送受信することが可能となる。
また、干渉通知ビーコンには、自装置が無線通信を予約しているスロットを示す自己利用MASビットマップ853が含まれる。したがって、当該干渉通知ビーコンを受信した他の無線ネットワークは、干渉通知ビーコンに基づいて当該無線通信装置10が無線通信を予約しているスロットを把握することができる。その結果、他の無線ネットワークが、当該無線通信装置10が無線通信を行うスロットに信号の送受信を控え、当該無線通信装置10が正常に無線通信を行うことが可能となる。
また、干渉通知ビーコンには、自装置が属する無線ネットワークにおいて利用されているTFCコードが記載されるTFC844が含まれる。したがって、当該干渉通知ビーコンを受信した他の無線ネットワークは、干渉通知ビーコンに基づいて当該無線通信装置10が属する無線ネットワークにおいて利用されているTFCコードを把握することができる。その結果、他の無線ネットワークに属する無線通信装置が、当該無線通信装置10の属する無線ネットワークにおいて送受信される信号を受信し、当該無線通信装置10の属する無線ネットワークにおける通信状況を把握することが可能となる。
ここで、図6を参照して無線通信装置10の構成の説明に戻ると、通知ビーコン受信処理部118は、他の無線ネットワークから送信された干渉通知ビーコンを受信する。
干渉スロット情報抽出部119は、異TFCビーコン受信処理部115により受信された他の無線ネットワークから送信されたビーコンのビーコンスロット利用情報エレメント74にから、他の無線ネットワークにおいて無線通信の予約がされているスロットを抽出する。または、干渉スロット情報抽出部119は、通知ビーコン受信処理部118により受信された干渉通知ビーコンの自己利用設定MAS情報エレメント85から、他の無線ネットワークにおいて無線通信の予約がされているスロットを抽出する。このような干渉スロット情報抽出部119は、他の無線ネットワークにおいて無線通信の予約がされている時間帯を推定する時間帯推定部としての機能を有する。利用可能スロット判定部109は、干渉スロット情報抽出部119により抽出されたスロットを利用不可能スロットとして管理する。
〔3〕無線通信システムおよび無線通信装置の動作
以上、図6〜図9を参照して本実施形態にかかる無線通信装置10の構成を説明した。続いて、本実施形態にかかる無線通信システムおよび無線通信装置10において実行される無線通信方法について説明する。
図10は、本実施形態にかかる無線通信システムにおいて実行される無線通信方法の流れを示したシーケンス図である。図10に示した無線通信装置10D〜10Gは図1に示した位置関係にあるものとする。
図10に示したように、同一の無線ネットワークを構成する無線通信装置10Dおよび無線通信装置10Eは所定のビーコン期間において互いにビーコンを交換し合っている(S201)。また、他の無線ネットワークを構成する無線通信装置10Fおよび10Gも別のビーコン期間において互いにビーコンを交換し合っている(S202)。
ここで、無線通信装置10Dにおいて、無線通信装置10Eから送信されたビーコンの受信タイミングと、無線通信装置10Fによる信号の送信タイミングに重なってしまうと、場合によっては所望の無線通信装置10Eから送信されたビーコンを復号できず、干渉となる無線通信装置10Fから送信された信号を復号してしまう(S203)。
ここで、無線通信装置10Dのビーコン受信処理部106が無線通信装置10Fから受信した信号のTFCコードは、自装置において設定しているTFCコードと異なる。このため、PHYヘッダのTX TFCが無効になるものの、信号を検出しているので、ベースバンド受信部102からビーコン受信処理部106にHCSのエラーの通知がされる。
無線通信装置10Dの異TFCスキャン設定部114は、HCSのエラーがビーコン受信処理部106に通知されると、TFC設定部103に無線通信装置10Fから受信した信号のTX TECに記載されたTFCコードを設定させる。その結果、無線通信装置10Dベースバンド受信部102は、無線通信装置10Fが送信する信号をより確実に受信することが可能となる(S204)。
そして、異TFCビーコン受信処理部115が無線通信装置10Fからビーコンを受信すると(S205)、BPProtection予約設定部116は、該ビーコンの受信タイミングから、他の無線ネットワークのビーコン期間を把握する。そして、BPProtection予約設定部116は他の無線ネットワークのビーコン期間を保護するビーコン期間プロテクションを設定し、無線通信装置10Dは該設定のなされたビーコンをたビーコンを送信する(S206)。なお、もし必要であれば、無線通信装置10Dは、他の無線ネットワークにおいて無線通信が予約されているスロットを把握して自装置の属する無線ネットワークでの信号送信を控える制御を行なってもよい。また、図10においては、ビーコン期間プロテクションが設定されている期間を「P」を付して示している。
また、他の無線ネットワークに属する無線通信装置10Fにも無線通信装置10Dの存在を知らせるために、干渉通知ビーコン設定部117は、他の無線ネットワークのビーコン期間のシグナリングスロットを用いる干渉通知ビーコンの送信を設定する(S207)。
そして、無線通信装置10Fは、そのシグナリングスロットのタイミングに干渉通知ビーコンを受信する(S208)ことで、無線通信装置10Fと異なるTFCコードを利用している無線ネットワークの存在を知ることができる。無線通信装置10Fは、さらに干渉通知ビーコンの記載内容を解析することで、異なるTFCコードを利用している無線ネットワーク(無線通信装置10Dを含む)のビーコン期間の存在とビーコン期間のタイミングを把握できる(S209)。
また、無線通信装置10Fは、必要に応じて無線通信装置10Dが属する無線ネットワークのビーコン期間で、無線通信装置10Dが属する無線ネットワークで利用されているTFCコードを用いて受信処理を行なうことで、実際のビーコン情報を得ることができる(S210)。
あるいは、無線通信装置10Fは、無線通信装置10Dが属する無線ネットワークのビーコン期間に相当する部分での通信を別のタイミングに再設定してもよい(S211)。かかる構成により、無線通信装置10Dが属する無線ネットワークにおけるビーコン交換が阻害される場合を抑制できる。
さらに、無線通信装置10Fは、無線通信装置10Dが属する無線ネットワークビーコン期間を保護するビーコン期間プロテクションを設定したビーコンを自装置の属する無線ネットワークにて送信する(S212)。
以降、無線通信装置10Dは、他の無線ネットワークのビーコン期間に必要に応じて他の無線ネットワークのTFCコードで受信処理を行なうことで、他の無線ネットワークの存在を認識することができる(S213)。なお、無線通信装置10Dは、自装置の利用するスロットに変化が生じた場合など、再度、干渉通知ビーコンを送信してもよい。
一方、他の無線ネットワークが無線通信装置10Dの電波到達範囲内に存在しなくなった場合(S214)、無線通信装置10Dは、S206において設定したビーコン期間プロテクションを解除することで(S215)、より安定的にネットワークを運用できる。
図11は、本実施形態にかかる無線通信装置10において実行される無線通信方法の流れを示したフローチャートである。図11に示したように、無線通信装置10は、まず、自装置の無線ネットワークのビーコン期間内で(S301)、自装置のビーコンスロットであり(S302)、かつビーコンスキップの設定がない場合(S303)、自装置のビーコン送信を行なう(S304)。
無線通信装置10は、ビーコン期間内の自装置のビーコンスロットでないスロットでは、ビーコン受信を行ない(S305)、PHY〔プリアンブルIにて信号を検出するか(S306)、自装置のビーコンスロットでないスロットが終了するまで受信を継続する(S307)。
なお、ビーコン期間内の自装置のビーコンスロットでないスロットでビーコンが受信されなければ、無線通信装置10は、BPOIE(ビーコンスロット利用情報エレメント74)の該当スロット位置に(0)空き状態の表示を行なう(S308)。
ここで、無線通信装置10は、S106においてPHY信号が検出された場合、PHYヘッダに記載された情報を獲得し(S309)、末尾のビーコンスロットで受信があれば(S310)、そのビーコン期間を所定の拡大分だけ追加して拡張する(S311)。無線通信装置10は、さらに、ヘッダーチェックシーケンス(HCS)が有効である場合、またはPHYヘッダに記載されたTFCコードが自装置のTFCコードと一致する場合(S312)、該当するビーコンペイロード情報を獲得する。無線通信装置10は、ビーコンペイロード情報を獲得する際、PHYヘッダに記載されたフレームタイプを参照する。
参照されたフレームタイプがビーコンフレームであって(S313)、シグナリングシロット以外の通常のビーコンスロットでの受信であれば(S314)、無線通信装置10Dは、さらに、フレームチェックシーケンス(FCS)をチェックする。
そして、無線通信装置10は、フレームチェックシーケンス(FCS)が有効であり(S315)、ビーコンフレームに含まれるビーコンパラメータ73にムーバブルビットの設定がされていなければ(S316)、BPOIEの該当スロット位置に(1)利用中の表示を行なう(S317)。一方、ムーバブルビットの設定があれば、無線通信装置10は、BPOIEの該当スロット位置に(3)移動予定の表示を行ない(S318)、ビーコンの送信元装置の送り元アドレスをアドレス(−1)745〜746のいずれかに記載する(S320)。なお、無線通信装置10は、S318の処理の後にもS320に移行する。
一方、フレームチェックシーケンス(FCS)が無効であれば、無線通信装置10はBPOIEの該当スロット位置に(2)エラーありの表示を行ない(S319)、S320に移行する。
また、無線通信装置10は、S313において対象のフレームがビーコンフレームでないと判断した場合、BPOIEの該当スロット位置に(0)表示を行ない(S308)、アドレス(−1)745〜746を付加しない。
他方、ヘッダーチェックシーケンス(HCS)が無効であれば、無線通信装置10はBPOIEの該当スロット位置に(2)エラーありの表示を行なう(S321)。この場合、無線通信装置10は、アドレス(−1)745〜746にブロードキャストアドレス(BcstAddr)を記載する(S322)。さらに、無線通信装置10のビーコン受信処理部106は、PHYヘッダ情報のTX_TFC606に記載されているTFCコードを獲得し(S323)、異TFCスキャン設定部114はTFC設定部103に該TFCコードを設定させる(S324)。すなわち、異TFCスキャン設定部114は、該TFCコードを用いて送信された信号のスキャン設定をTFC設定部103に行わせる。
また、無線通信装置10は、ビーコン期間外において、TFCコードでのスキャンの設定があれば(S325)、自装置の通信がない場合や、スーパーフレーム周期に相当する時間にわたり、必要に応じて、設定されているTFCコードを用いて送信された信号をスキャンする。
ここで、無線通信装置10の異TFCビーコン受信処理部115により他の無線ネットワークで用いられるTFCコードのビーコンが受信された場合には(S326)、他の無線ネットワークのビーコン期間のプロテクションを設定する(S327)。また、無線通信装置10の干渉スロット情報抽出部119は、他の無線ネットワークにおいてスロットの予約設定が行われている場合は(S328)、自装置の利用可能なスロット情報を必要に応じて更新する(S329)。
また、無線通信装置10の予約スロット設定部110は、自装置のスロット予約と他の無線ネットワークのスロット予約とが競合していれば(S330)、必要に応じて自装置のスロット予約位置の変更設定を行なう(S331)。
さらに、無線通信装置10の干渉通知ビーコン設定部117は、他の無線ネットワークに属する無線通信装置に自装置の存在を通知するために、干渉通知ビーコンを構築し、他の無線ネットワークのシグナリングスロットのタイミングに送信を行なわせる(S332)。このとき、干渉通知ビーコンは、無線通信装置10が属する無線ネットワークで利用されるTFCコードと異なる、他の無線ネットワークで利用されるTFCコードを用いて送信される。
また、無線通信装置10は、S314においてシグナリングスロットにてビーコンの受信があったと判断した場合には、該ビーコンに記載されている正規のビーコンスロットまでビーコン期間を拡張する(S333)。さらに、無線通信装置10の通知ビーコン受信処理部118が干渉通知ビーコンを受信した場合には(S334)、BPProtection予約設定部116が干渉通知ビーコンに記載されたビーコン期間のプロテクションを設定し(S335)する。さらに、無線通信装置10の予約スロット設定部110は、他の無線ネットワークにおいてスロットが予約設定されていれば、必要に応じて、自装置の利用可能なスロット情報を更新する(S336)。
そして、干渉通知ビーコン設定部117は、干渉通知ビーコンが送信され後に自装置の周囲で予約状況に変化が生じた場合(S337)、必要に応じて、干渉通知ビーコンを構築し、他の無線ネットワークのシグナリングスロットにて送信する(S332)。このとき、干渉通知ビーコンは、無線通信装置10が属する無線ネットワークで利用されるTFCコードと異なる、他の無線ネットワークで利用されるTFCコードを用いて送信される。
〔4〕まとめ
以上説明したように、本実施形態にかかる無線通信装置10は、例えばヘッダーエラーシーケンスとなる信号を受信した場合に、該信号に記載されているTFCコードで送信された信号を受信する。すなわち、当該無線通信装置10は、自装置と異なるTFCコードを利用する他の無線ネットワークから干渉を受けている可能性が高い場合にのみ、他の無線ネットワークで送受信されている信号を受信することができる。
さらに、ベースバンド処理部102が自装置の利用するTFCコードと異なるTFCコードの信号を復号してしまった場合も、異なるTFCコードで送信される信号の干渉を受ける可能性が高い。そこで、異TFCスキャン設定部114の指示によりTFC設定部103がTFCコードを異なるTFCコードに設定し、ベースバンド受信部102がより確実に異なるTFCコードを用いて送信された信号を受信することができる。
また、無線通信装置10は、他の無線ネットワークのビーコン期間の存在を把握した場合に、該ビーコン期間にビーコン期間プロテクションを設定することで、他の無線ネットワークにおける正常なビーコンの送受信が阻害される場合を抑制することができる。
また、無線通信装置10の干渉通知ビーコン設定部117は、干渉通知ビーコンを送信することで、他の無線ネットワークに自装置が属する無線ネットワークの存在、ビーコン期間などを通知することができる。また、干渉通知ビーコン設定部117は、干渉通知ビーコンを、他の無線ネットワークのビーコン期間のシグナリングスロットの1つを用いて一時的に送信することで、既存のデータ伝送のトラフィックに影響を与えることもなく、通常のビーコン送受信にかかる影響を最小限に抑えることができる。
また、他の無線ネットワークに属する無線通信装置は、干渉通知ビーコンに基づいて、干渉通知ビーコンの送信元装置の属する無線ネットワークのビーコン期間にエイリアンBPプロテクションを設定することで、互いのビーコン期間を共存させることができる。
また、干渉通知ビーコン設定部117は、干渉通知ビーコンに自装置のスロット予約状況を記載することで、他の無線ネットワークに、他の無線ネットワークにおいて信号を送受信すると干渉通知ビーコンの送信元装置の属する無線ネットワークと干渉が生じかねないことを通知することができる。
また、無線通信装置10は、信号を送受信すると他の無線ネットワークに干渉を与えるタイミングには、自装置の送受信を控えることにより、より安定的に干渉を避けた無線通信を実現することができる。また、無線通信装置10は、自装置のスロット予約状況などに変化が生じた場合にのみ、他の無線ネットワークにおいて利用されるTFCコードを用いて干渉通知ビーコンを送信することで、無駄なビーコン送信を低減する方法が得られる。
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本明細書の無線通信装置10の処理における各ステップは、必ずしもフローチャートまたはシーケンス図として記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むとしてもよい。
また、無線通信装置10に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上述した無線通信装置10の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。また、図6の機能ブロック図で示したそれぞれの機能ブロックをハードウェアで構成することで、一連の処理をハードウェアで実現することもできる。
自律分散型の無線通信システム群の構成例を示した説明図である。 スーパーフレームの構成例を示した説明図である。 無線通信装置が設定する自己のビーコンスロット位置を示した概念図である。 マルチバンドOFDM方式の周波数チャンネルの構成を示した説明図である。 TFCコード1の周波数ホッピングパターンを示している。 TFCコード2の周波数ホッピングパターンを示している。 TFCコード3の周波数ホッピングパターンを示している。 TFCコード4の周波数ホッピングパターンを示している。 TFCコード5の周波数ホッピングパターンを示している。 TFCコード6の周波数ホッピングパターンを示している。 TFCコード7の周波数ホッピングパターンを示している。 本実施形態にかかる無線通信装置の構成を示した機能ブロック図である。 PHYフレームの構成例を示した説明図である。 ビーコンフレームの構成例を示した説明図である。 干渉通知ビーコンの構成例を示した説明図である。 本実施形態にかかる無線通信システムにおいて実行される無線通信方法の流れを示したシーケンス図である。 本実施形態にかかる無線通信装置において実行される無線通信方法の流れを示したフローチャートである。
符号の説明
103 TFC設定部
106 ビーコン受信処理部
114 異TFCスキャン設定部
115 異TFCビーコン受信処理部
116 BPProtection予約設定部
117 干渉通知ビーコン設定部
118 通知ビーコン受信処理部
119 干渉スロット情報抽出部

Claims (13)

  1. 自立分散的な無線ネットワークを構成し、該無線ネットワークにおいて共通の第1のチャネルを用いて相互に無線通信を行う無線通信装置であって:
    前記第1のチャネルを設定するチャネル設定部と;
    前記チャネル設定部により設定された前記第1のチャネルを用いて前記無線ネットワークを構成する他の無線通信装置と無線通信する通信部と;
    前記第1のチャネルと異なる第2のチャネルを用いて他の無線ネットワークから送信された信号が前記通信部により受信されたことを検出する検出部と;
    を備え、
    前記第2のチャネルを用いて前記他の無線ネットワークから送信された信号の受信が前記検出部により検出された場合、
    前記チャネル設定部は前記第1のチャネルを一時的に前記第2のチャネルに変更設定し、
    前記通信部は前記チャネル設定部により変更設定された前記第2のチャネルを用いて前記他の無線ネットワークから送信された信号を受信することを特徴とする、無線通信装置。
  2. 各無線ネットワークを構成する無線通信装置の各々は、所定周期で到来するビーコン期間に無線通信のための管理情報を含むビーコンを送受信し、
    前記通信部が前記チャネル設定部により変更設定された前記第2のチャネルを用いて前記他の無線ネットワークから受信した信号に基づき、前記他の無線ネットワークのビーコン期間を推定し、前記他の無線ネットワークのビーコン期間における前記第1のチャネルを用いた信号の送受信を禁止する禁止部をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記無線ネットワークの存在を示す通知信号を前記他の無線ネットワークのビーコン期間のうちの特定の時間帯に前記チャネル設定部により変更設定された前記第2のチャネルを用いて前記通信部に送信させる通知制御部をさらに備えることを特徴とする、請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記通知信号は、前記通知信号を送信する無線通信装置が属する無線ネットワークの前記ビーコン期間を示す情報を含むことを特徴とする、請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 前記禁止部は、前記通信部により前記他の無線ネットワークから前記通知信号が受信された場合、前記通知信号に含まれる情報の示す前記他の無線ネットワークのビーコン期間において前記第1のチャネルを用いた信号の送受信を禁止することを特徴とする、請求項4に記載の無線通信装置。
  6. 前記通知信号は、前記通知信号を送信する無線通信装置が属する無線ネットワークにおいて無線通信が予約されている時間帯を示す情報を含むことを特徴とする、請求項3に記載の無線通信装置。
  7. 前記通知信号は、前記通知信号を送信する無線通信装置が属する無線ネットワークにおいて用いられているチャネルを示す情報を含むことを特徴とする、請求項3に記載の無線通信装置。
  8. 前記チャネル設定部は、前記通信部により前記他の無線ネットワークから前記通知信号が受信された場合、前記第1のチャネルを前記通知信号に含まれる情報の示すチャネルに一時的に変更設定し、
    前記通信部は、前記チャネル設定部により変更設定された前記第2のチャネルを用いて前記他の無線ネットワークから送信された信号を受信することを特徴とする、請求項7に記載の無線通信装置。
  9. 前記通信部が前記チャネル設定部により変更設定された前記第2のチャネルを用いて前記他の無線ネットワークから受信した信号に基づき、前記他の無線ネットワークにおいて無線通信が予約されている時間帯を推定する時間帯推定部をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の無線通信装置。
  10. 前記検出部は、信号のチャネルが記載された物理層のヘッダに誤りが検出された場合、前記第2のチャネルを用いて前記他の無線ネットワークから送信された信号の受信を検出することを特徴とする、請求項1に記載の無線通信装置。
  11. 自立分散的な無線ネットワークを構成し、該無線ネットワークにおいて共通の第1のチャネルを用いて相互に無線通信を行う無線通信装置において実行される無線通信方法であって:
    前記第1のチャネルを設定するステップと;
    前記第1のチャネルを用いて前記無線ネットワークを構成する他の無線通信装置と無線通信するステップと;
    前記第1のチャネルと異なる第2のチャネルを用いて他の無線ネットワークから送信された信号を受信したことを検出するステップと;
    前記第1のチャネルを一時的に前記第2のチャネルに変更設定するステップと;
    前記変更設定された前記第2のチャネルを用いて前記他の無線ネットワークから送信された信号を受信するステップと;
    を含むことを特徴とする、無線通信方法。
  12. コンピュータを、
    自立分散的な無線ネットワークを構成し、該無線ネットワークにおいて共通の第1のチャネルを用いて相互に無線通信を行う無線通信装置であって、
    前記第1のチャネルを設定するチャネル設定部と;
    前記チャネル設定部により設定された前記第1のチャネルを用いて前記無線ネットワークを構成する他の無線通信装置と無線通信する通信部と;
    前記第1のチャネルと異なる第2のチャネルを用いて他の無線ネットワークから送信された信号が前記通信部により受信されたことを検出する検出部と;
    を備え、
    前記第2のチャネルを用いて前記他の無線ネットワークから送信された信号の受信が前記検出部により検出された場合、
    前記チャネル設定部は前記第1のチャネルを一時的に前記第2のチャネルに変更設定し、
    前記通信部は前記チャネル設定部により変更設定された前記第2のチャネルを用いて前記他の無線ネットワークから送信された信号を受信する無線通信装置として機能させるための、プログラム。
  13. 自立分散的な無線ネットワークを構成し、該無線ネットワークにおいて共通の第1のチャネルを用いて相互に無線通信を行う複数の無線通信装置を含む無線通信システムであって:
    前記複数の無線通信装置の各々は、
    前記第1のチャネルを設定するチャネル設定部と;
    前記チャネル設定部により設定された前記第1のチャネルを用いて前記無線ネットワークを構成する他の無線通信装置と無線通信する通信部と;
    前記第1のチャネルと異なる第2のチャネルを用いて他の無線ネットワークから送信された信号が前記通信部により受信されたことを検出する検出部と;
    を備え、
    前記第2のチャネルを用いて前記他の無線ネットワークから送信された信号の受信が前記検出部により検出された場合、
    前記チャネル設定部は前記第1のチャネルを一時的に前記第2のチャネルに変更設定し、
    前記通信部は前記チャネル設定部により変更設定された前記第2のチャネルを用いて前記他の無線ネットワークから送信された信号を受信することを特徴とする、無線通信システム。
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