JP4661718B2 - A/d変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、外部装置からのAD値要求に対してA/D変換処理結果を応答信号として出力可能に構成されたA/D変換装置に関する。
この種の装置が、例えば特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示されている構成によれば、マスタ/スレーブの関係にある2つのマイコン間で双方向にデータ(メッセージ)を通信するように構成されている。
また、他の例としては、本出願人により特願2005−356423(本願出願時未公開)が出願されている。この出願の構成によれば、AD値要求コマンド等のコマンドをマイコン(外部装置に相当)から受信すると、AD値要求コマンドを受信したときにはA/D変換処理しその他のコマンドを受信するとその受信内容に応じてマイコンに対して応答信号を送信するようにしている。
特開2000−253094号公報
しかしながら、上記特願2005−356423の構成では、マイコン(外部装置に相当)からの要求に対してA/D変換装置からA/D変換処理結果がマイコン側に対して応答送信されている間は、A/D変換処理結果のみがマイコンに対して送信されるため、特にA/D変換装置がA/D変換処理結果の送信処理を行っている間にA/D変換装置側でエラーを生じたとしてもそのエラーをマイコン側で把握することができず、A/D変換処理結果が正常なデータであるかどうかをマイコン側で判別できないという不具合を生じてしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、A/D変換装置が外部装置に対してA/D変換処理結果のみを送信している最中にエラーを生じたとしても外部装置側で当該エラーの存在を認識できるようにしたA/D変換装置を提供することにある。
本発明は、AD値要求コマンド等のコマンドを外部装置から受信する受信手段と、受信手段によりAD値要求コマンドを受信するとA/D変換処理するA/D変換手段と、受信手段の受信内容に応じて当該外部装置に対して応答信号を送信する送信手段とを備えたA/D変換装置を対象としている。
請求項1記載の発明によれば、保持手段は、A/D変換装置本体がAD値要求コマンドを受信することでA/D変換手段がA/D変換処理動作し送信手段がA/D変換処理結果のみを応答信号として送信している最中にエラーが発生すると当該エラー情報を保持し、送信手段は、保持手段に保持されたエラー情報を応答信号として外部装置に対して送信するため、A/D変換装置本体側で生じたエラーを外部装置に対して送信することができ、外部装置側でエラーの存在を認識することができる。
請求項2記載の発明によれば、A/D変換装置本体は、A/D変換装置本体の処理動作が有効とされ受信手段により外部装置からA/D変換処理に係る準備指令をするための準備コマンドを受信して当該準備コマンドを受け付けることでA/D変換処理に先立ってA/D変換処理に係る準備処理を行うものを対象としており、送信手段は、保持手段に保持されたエラー情報を準備コマンドに対して応答するための応答信号に付して外部装置に対して送信するため、別途エラーの存否のみを送信するための応答信号を用意する必要なくエラーの存否を送信することができ、外部装置およびA/D変換装置間の送受信効率をより向上できる。
請求項3記載の発明によれば、保持手段は、A/D変換装置本体の処理動作が有効とされ準備コマンドを受付可能な最中にエラーが発生すると当該エラー情報を保持し、A/D変換装置本体が準備コマンドを受け付けると、送信手段は、保持手段に保持されたエラー情報を準備コマンドに対して応答するための応答信号に付して外部装置に対して送信するため、準備コマンドを受付可能な最中に生じたエラーであっても外部装置に対して当該エラー情報を送信でき、外部装置側でエラーの存否を認識できる。
請求項4記載の発明によれば、A/D変換装置本体はその処理動作が周期的に有効/無効切替えされるものを対象としており、送信手段は、A/D変換装置本体の処理動作が無効から有効に切替えされる度に保持手段に保持されたエラー情報を応答信号として外部装置に対して送信するため、エラーの存否を外部装置に対して迅速に情報送信することができる。
請求項5記載の発明によれば、A/D変換装置本体はその処理動作が周期的に有効/無効切替えされるものを対象としており、保持手段は、A/D変換装置本体の処理動作が無効から有効切替えされる度毎に生じたエラーを切替した有効期間毎にエラー履歴情報として保持し、送信手段は、保持手段が保持したエラー履歴情報を応答信号として外部装置に対して送信している。
例えば、A/D変換装置本体の処理動作が周期的に有効/無効切替えされる場合、外部装置側では、複数の有効期間中のA/D変換処理結果をまとめて処理する場合もある。この場合、エラー履歴情報が外部装置に対して送信されることで外部装置が当該エラー履歴情報を認識することができ、外部装置側では例えば1回のエラー履歴情報を認識するだけで複数の有効期間中の何れの有効期間にエラーが生じているかを把握することができ、例えば必要に応じて複数の有効期間中のA/D変換処理結果をまとめて破棄できるようになる。
請求項6記載の発明によれば、保持手段は、複数種類のエラーをエラー情報として保持可能に構成されているため、外部装置に対して多様なエラーを送信できる。
請求項7記載の発明によれば、送信手段は、保持手段が複数種類のエラーによるエラー情報を保持していたとしても当該エラー情報の論理和を外部装置に対して送信するため、例えば複数種類のエラー情報を全て送信する構成に比較して送信情報の情報量を削減することができ、送信効率をより向上することができる。
請求項8記載の発明によれば、車両搭載用途に適用しているため、車両に搭載したことによって生じる様々なノイズに起因したエラーに対応することができるようになる。
以下、本発明の一実施形態について、図1ないし図8を参照しながら説明する。
図3は、A/D変換システムの電気的構成をブロック図により示している。この図3に示すように、A/D変換システム1は、外部装置としてのマイコン2と、A/D変換装置(本体)3とを備えて構成されている。マイコン2は、互いにバス4に接続されたCPU5とROM6とRAM7とDSP(Digital Signal Processor)8とを備えて構成される。なお、DSP8は、デジタルフィルタの機能を備えている。
他方、A/D変換装置3は、処理回路9と、この処理回路9に接続されたA/D変換部10とを備えている。A/D変換部10は、マルチプレクサ11と、このマルチプレクサ11に接続されるA/D変換器12とを備えている。
マルチプレクサ11は、外部から例えば複数(例えば8)チャンネルのノック信号を入力すると共に、処理回路9から選択制御信号を受け付ける。このマルチプレクサ11は、処理回路9から与えられる選択制御信号に応じて8チャンネルのノック信号のうち何れかのアナログ信号をA/D変換器12に対して出力する。尚、筒内圧信号となるCPS信号や、イオン電流信号に適用しても良い。
A/D変換器12は、与えられたアナログ信号をデジタル処理して変換結果として処理回路9に対して与える。処理回路9は、保持手段としてのメモリ9aを備え、シリアル/パラレル変換機能とコントロール信号(制御信号)の処理機能とを備えている。処理回路9は、マイコン2からチップセレクト信号CS、クロック信号SCLK、シリアル入力信号SINを入力すると共に、マイコン2に対してシリアル出力信号SOUT、同期信号SYNCOを出力するように構成されている。
以下、A/D変換器12の具体的構成について図4を参照しながら説明する。図4は、A/D変換器12の電気的構成を概略的なブロック図により示している。
図4に示すように、A/D変換器12は、制御回路13と、電源電圧VDDの電圧値を3以上の複数に分圧するための抵抗器14と、反転増幅器15と、制御回路13から選択信号SELが与えられることにより通電切替可能に構成されたスイッチ16〜18と、パルス位相差符号化回路19および20と、レジスタ21a〜21b,22a〜22c,23,24a〜24cと、減算器25と、補正係数演算器26と、加算器27と、デジタルフィルタ器28と、補正演算回路29とを備えて構成されている。
抵抗器14は、電源電圧VDDを分圧し、固定的な基準電圧VR、補正用高電圧VH、補正用低電圧VLの3種類の電圧を生成し、スイッチ16の入力信号として与えられる。これらの電圧値の関係は、補正用高電圧VH>基準電圧VR>補正用低電圧VLの関係にある。反転増幅器15は、マルチプレクサ11によって選択された入力電圧信号Vinを反転増幅し、スイッチ16の入力信号として与えられる。
スイッチ16は、基準電圧VR、補正用高電圧VH、補正用低電圧VLおよび反転増幅器15の出力のうちの何れかのアナログ信号を制御回路13から与えられる選択信号SELに応じて選択切替えし、パルス位相差符号化回路20に対して切替えて与えるように構成されている。
制御回路13は、前述したように選択信号SELをスイッチ16〜18に与えるように構成されていると共に、パルス位相差符号化回路19および20に対してそれぞれパルス信号PAおよびPBを与えるように構成されている。
図5は、パルス位相差符号化回路の電気的構成を概略的に示している。パルス位相差符号化回路19および20は、アナログ入力電圧信号を二進数のデジタルデータに変換するように構成されており、例えばNANDゲート30、インバータ31〜34、カウンタ35、パルスセレクタ36、ラッチ回路37、エンコーダ38、信号処理回路39を組み合わせて構成されている。
この図5において、パルス周回回路40は、複数段の遅延ゲート(NANDゲート30およびインバータ31〜34)によりリングディレイラインとして構成されている。各遅延ゲート(NANDゲート30およびインバータ31〜34)の電源電圧としてアナログ入力電圧信号が入力されている。制御回路13からパルス信号PAとしてハイレベルが与えられるとパルス信号の周回動作を開始し、信号PAがハイレベルである間パルス信号を周回させるようになっている。カウンタ35は、パルス周回回路40の周回数をカウントするように構成されている。
他方、その後、制御回路13が、信号PBをハイレベルとして出力すると、ラッチ回路37は、その立ち上がりエッジ時点のカウンタ35の値を保持する。したがって、ラッチ回路37には、信号PBがハイレベルとなった時点のパルス周回回路40の周回数が保持されるようになっている。
同時に、制御回路13が信号PBをハイレベルとして出力した時点では、パルスセレクタ36がパルス周回回路40内のパルス信号の周回位置を検出し、エンコーダ38がその周回位置に対応したデジタルデータを出力するようになっている。信号処理回路39は、エンコーダ38からのデジタルデータとラッチ回路37に保持されたパルス周回回路40の周回数とにより信号PAの立ち上がり時から信号PBの立ち上がり時までの時間Tに対応した二進数のデジタルデータを生成して出力する。
ここで、パルス周回回路40を構成する複数段の遅延ゲート(NANDゲート30およびインバータ31〜34)の反転時間は与えられる電源電圧により変化するため、アナログ入力電圧信号が電源電圧として与えられており時間Tが一定に設定されていれば当該アナログ入力電圧信号変化に応じた出力デジタルデータを得ることができる。
A/D変換処理が実際に行われるときには、例えば特開平5−259907号公報に開示されているように、制御回路13が、信号PAをアクティブ(例えばハイ)にしてパルス周回回路40にパルス周回動作を開始させ、その所定時間T経過後に信号PBの立ち上がりを出力することでデジタルデータを得るようになっている。パルス位相差符号化回路19および20は、このようにして構成されている。このようなパルス位相差符号化回路19および20を採用している理由は、デジタルデータの電圧分解能を向上することができるためである。
図6は、パルス位相差符号化回路の入力信号対出力信号の特性例と補正処理例の説明図を示している。この図6において、特性A1は、パルス位相差符号化回路19および20の入出力特性の一例を示しており、特性A2は、理想を示す線形的なA/D変換入出力特性の一例を示している。
パルス位相差符号化回路19および20の入出力特性A1は、上に凸となる2次曲線状に形成される。したがって、理想的な入出力特性A2を得るためには、少なくとも3点の出力電圧Vb1〜Vb3を得て補正係数を計算し、2次曲線的に補正処理を行う必要がある。
図4に戻って、パルス位相差符号化回路19は、基準電圧VRをアナログ入力電圧信号として入力し二進数のデジタルデータとしてスイッチ17に与えるように構成されている。パルス位相差符号化回路20は、スイッチ16から与えられる出力信号をアナログ入力電圧信号として入力し二進数のデジタルデータとしてスイッチ18に与えるように構成されている。
スイッチ17は、パルス位相差符号化回路19の出力デジタルデータを制御回路13から与えられる選択信号SELに応じてレジスタ21aまたは21bに対して通電切替出力するように構成されている。具体的には、スイッチ17は、補正処理時にはパルス位相差符号化回路19の出力がレジスタ21a側に通電切替えされると共に、A/D変換処理時にはパルス位相差符号化回路19の出力デジタルデータがレジスタ21bに与えられて保持されるように構成されている。
レジスタ21aは、基準電圧VRのデジタルデータを補正時に保持するために設けられている。また、レジスタ21bは、基準電圧VRのデジタルデータをA/D変換処理時に保持するために設けられている。
減算器25は、レジスタ21bに保持されたデータからレジスタ21aに保持されたデータを減算し、加算器27に与えるように構成されている。すなわち、減算器25は、A/D変換処理時の基準電圧VRのデータから補正用のリファレンスデータを減算し、A/D変換処理時の基準電圧VRのデータ補正を図っている。
スイッチ18は、パルス位相差符号化回路20の出力デジタルデータを制御回路13から与えられる選択信号SELに応じてレジスタ22a〜22cまたは23に対して通電切替出力するように構成されている。具体的には、スイッチ18は、補正処理時において、補正用高電圧VHがパルス位相差符号化回路20に対してスイッチ16により選択入力されているときには、パルス位相差符号化回路20の出力はレジスタ22aに与えられて保持されるように構成されている。
また、スイッチ18は、準備処理時において、補正用低電圧VLがパルス位相差符号化回路20に対してスイッチ16により選択入力されているときには、パルス位相差符号化回路20の出力がレジスタ22bに与えられて保持されるように切り替えられる。
さらに、スイッチ18は、準備処理時において、基準電圧VRがパルス位相差符号化回路20に対してスイッチ16により選択入力されているときには、パルス位相差符号化回路20の出力がレジスタ22cに与えられて保持されるように切り替えられる。
さらに、スイッチ18は、A/D変換処理時において、反転増幅器15の出力がパルス位相差符号化回路20に対してスイッチ16により選択入力されているときには、パルス位相差符号化回路20の出力をレジスタ23に保持されるように切り替えられる。
補正係数演算器26は、前述したパルス位相差符号化回路20の出力を補正処理するための補正係数を演算するために設けられている。具体的には、準備処理時には、レジスタ22aに対しては補正用高電圧VHに対応したデジタルデータDHが保持されていると共に、レジスタ22bに対しては補正用低電圧VLに対応したデジタルデータDLが保持されており、レジスタ22cに対しては基準電圧VRに対応したデジタルデータDRが保持されているが、補正係数演算器26は、これらのデジタルデータDH,DL,DRに基づいて線形性を確保するための補正係数を演算する。
このとき、補正係数演算器26は、各デジタルデータDH,DL,DRが2次曲線Y=aX2+bX+c上に存在していると仮定し、線形的に変換されるように補正係数a,b,cを算出し、これらの補正係数a,b,cをそれぞれレジスタ24a,24b,24cに対して保持させる。
これらの補正係数a,b,cが適切な値に設定されているか否かを判定するため、A/D変換装置3に対して内部的に補正係数演算エラーフラグが設けられている。この補正係数演算エラーフラグは、例えば、レジスタ22a〜22cに保持されているデジタルデータDH,DL,DRの値の大小関係がDH>DR>DLの関係を満たしていないと補正係数演算器26が判定した場合や、補正係数演算器26が補正係数を計算した結果補正係数aの値が例えば0以下となる場合や、浮動小数点演算を行った場合に値が無限大となる場合や、0割算処理を行った場合にフラグが立つようになっている。
加算器27は、A/D変換処理時に、減算器25の出力とレジスタ23の保持データとを加算し、デジタルフィルタ器28に出力する。デジタルフィルタ器28では、一旦正規化回路28aによって正規化して変換し、デジタルフィルタ28bによってフィルタ処理した後、このデジタルフィルタ28bの出力を被正規化して逆変換するように構成されている。
正規化回路28aは、加算器27の出力データを所定レベルだけ減算する所謂減算レベルシフト処理を行う回路である。デジタルフィルタ28bは、A/D変換装置3で処理する信号帯域を通過する特性を有するローパスフィルタにより構成されている。具体的には、2次のIIR(Infinite Impulse Response)フィルタを従属接続した4次のIIRフィルタが使用されている。なお、n次の移動平均フィルタやn次のFIRフィルタを使用しても良い。被正規化回路28cは、正規化回路28aで所定レベルだけ減算したデータを元に戻す加算レベルシフト処理を行うように構成されている。
このようにデジタルフィルタ器28では、正規化処理/被正規化処理およびデジタルフィルタ処理を行うようになっているが、これらのそれぞれの処理に対応したエラーフラグとして正規化/被正規化エラーフラグ、デジタルフィルタ出力エラーフラグがA/D変換装置3に対して内部的に設けられている。
正規化/被正規化エラーフラグは、正規化回路28aや被正規化回路28cによる正規化/被正規化処理時に減算または加算レベルシフトを行った結果、その最低レベルが予め
定められた所定レベルに対してアンダーフローとなる場合や、その最高レベルがオーバーフローとなる場合にフラグが立つようになっている。
デジタルフィルタ出力エラーフラグは、特にデジタルフィルタ28bとしてIIRフィルタを用いた場合、外来ノイズなどの影響によって同期用のクロック信号などが消滅しA/D変換装置3の内部でエラーを生じてしまうとフィルタリング処理が無限に継続してしまう虞があるため、無限に継続していると判定した場合にフラグが立つようになっている。
補正演算回路29は、Y=aX2+bX+cによる2次補正式に対して、レジスタ24a〜24bに保持された補正係数a,b,c(デジタルデータDa,Db,Dc)を代入すると共に、デジタルフィルタ器28から得られる値Xを代入してA/D変換処理結果として出力するように構成されている。
補正演算回路29は、得られた値Xおよび補正係数a,b,cを用いてA/D変換処理を行った後その結果を出力するが、このA/D変換処理を行った結果エラーを生じた場合に備えて補正計算演算エラーフラグが設けられている。
補正計算演算エラーフラグは、A/D変換処理を行うときに浮動小数点演算処理を行うが、この処理結果が無限大となる場合や、0割り算処理を行った場合にフラグが立つようになっている。
上記構成の作用について、図1,図2,図7および図8をも参照しながら説明する。
図7(a)は、マイコンとA/D変換装置との間の通信時の通信コマンドの1フレームにおける各ビット毎の割り当ての説明を示しており、図7(b)は、準備処理時やA/D変換値のデータ転送(バースト転送)時の通信手順(シーケンス)を概略的に示している。
マイコン2がA/D変換装置3に対して与えるコマンドは、1コマンド例えば16ビットの固定通信データ長であり、A/D変換装置3は、これらのコマンドが送信されると例えば16ビットの固定通信データ長でマイコン2に対して返信応答するように構成されている。これらの通信コマンドの命令体系は予め定められている。
マイコン2からA/D変換装置3に対して送信されるコマンドは、「準備コマンド」および「AD値要求コマンド」により構成されており、A/D変換装置3はこれらのコマンドしか受け付けず、それ以外のコマンドは未定義コマンド(異常コマンド)として受け入れられるようになっている。また、A/D変換装置3からマイコン2に対して送信される応答信号は、AD値要求コマンドに応答するための「AD値信号」、準備コマンドに応答するための「準備応答信号」からなっている。
以下、A/D変換装置3が受信するAD変換コマンドの内容とその応答信号の内容を図7(a)を参照して順に説明する。「準備コマンド」は、最上位ビット(MSB)から3ビットが例えば「100」で固定的に命令領域として設定されると共に、4ビット目がA/D変換時の増幅器のゲインGの切換指令を示す領域である。この次の3ビットの領域は、マルチプレクサ11に対してチャンネルを指定するためのチャンネル領域CHを示しており、次のビットから最下位ビットまでは無効ビット(図7(a)ではアスタリスク「*」で表記)とされている。
逆に、この準備コマンドに対する「準備応答信号」は、最上位ビット(MSB)から3ビットが「100」で固定的な命令をそのまま返信応答するように設定されていると共に、4ビット目がA/D変換時の増幅器のゲインGの指令領域であり、準備コマンドと同様の設定になっている。また、準備応答信号には、その下位側のビット領域に対してクランプフラグCLPF、CSカウンタ領域、エラービット領域Eが、それぞれ、1ビット、3ビット、3ビット分だけ設けられている。
クランプフラグCLPFは、A/D変換処理結果が上限値または下限値を超えたか否かを示すフラグであり、このフラグがマイコン2に送信されるとマイコン2側ではA/D変換結果がクランプされたか否かを判別することができる。
CSカウンタ領域は、チップセレクト信号/CSの立ち上がりタイミングを計数したその計数結果を送信するための領域を示している。エラービット領域Eは、A/D変換装置3側で生じたエラー情報をコード化してマイコン2側に送信するための領域を示しており、前述した補正係数演算エラーフラグ、正規化/被正規化エラーフラグ、デジタルフィルタ出力エラーフラグ、補正計算演算エラーフラグ、の状態の他、異常コマンド受信エラーフラグの状態を送信する領域であり詳細は後述する。
AD値要求コマンドは、その命令領域(上位4ビット)において「001*」(アスタリスク「*」は無効ビット)と設定されており、その他の下位側ビットは無効ビットにより設定されている。またその応答信号となるAD値信号の内容は、全16ビットからなるAD変換値となっている。
以下、A/D変換処理に係る準備処理時やA/D変換値のデータ転送時の通信手順(シーケンス)を図7(b)を参照しながら説明する。
図7(b)に示すように、A/D変換装置3は、外部装置2から与えられるチップセレクト信号/CSがアクティブ(ロウ)とされることによって準備コマンドやAD値要求コマンド等のAD変換コマンド(コマンド)を受付可能になる。
このチップセレクト信号/CSのアクティブ/ノンアクティブ切替周期は、マイコン2に与えられるクランクの回転数に応じた信号(図示せず)に基づいて変化し、マイコン2がその処理速度や記憶容量に応じて決定する。これは、マイコン2のRAM8等に記憶されるデータの記憶容量が対応しきれない場合や、CPU5に与えられるAD変換値の処理速度が追いつかない場合があるためである。すなわち、CPU5が、連続したAD変換値(AD値)を周期的に取り込み、この内容を順次処理することで、AD変換システム1の処理負担の軽減および処理速度の向上が図られている。
図7(b)に示すように、マイコン2がチップセレクト信号/CSをアクティブ(A/D変換装置3の処理動作有効)とした後、準備コマンドをA/D変換装置3に対してシリアル信号により予め定められた所定時間だけ与える。A/D変換装置3は、前記所定時間だけ準備コマンドを受け付ける。具体的には、A/D変換装置3は、準備コマンドを図1に示すステップS1から準備処理終了時点まで受け付ける。
図7(b)に戻って、マイコン2が準備コマンドをA/D変換装置3に対して与えると、この準備コマンドに対して準備応答信号(応答信号)により応答する。その所定時間経過後、準備処理が終了した後、マイコン2がAD値要求コマンドをA/D変換装置3に対して与えると、このAD値要求コマンドに対してAD値信号により応答するようになっている。
マイコン2は、自身の処理状態を逐次観察し、処理量が膨大と判断した時点でチップセレクト信号/CSをノンアクティブ(A/D変換装置3の処理動作無効)としてAD値要求コマンドの送信処理を停止する。A/D変換システム1においては、これらの処理が繰り返されるようになっている。
以下、図1および図2を参照しながらA/D変換装置3の処理動作を詳細に説明する。
図1および図2は、A/D変換装置3の処理動作をフローチャートによって示している。A/D変換装置3は、チップセレクト信号/CSがアクティブ(有効)とされると、コマンドの受信を待機する(ステップS1)。このとき、前述したように通常の通信手順では、マイコン2がチップセレクト信号/CSをアクティブ(有効)とした後、A/D変換装置3に対して準備コマンドを送信するようになっている。しかし、何らかの通信異常やその他の外来ノイズ等によってA/D変換装置3の処理回路9側でAD値要求コマンドや未定義コマンド等の異常コマンドを受信したと判定すると、処理回路9がこのエラー情報をメモリ9aに保持する(ステップS2)。このエラー情報は、異常コマンド受信エラーフラグとしてメモリ9a内に記憶保持される。
すなわち、処理回路9は、チップセレクト信号/CSがアクティブ(有効)とされた後直ぐにAD値要求コマンドや未定義コマンド等のその他の異常コマンドを受信すると、メモリ9aに対して異常コマンド受信エラーフラグとしてエラー情報を保持させる。そして、処理回路9は、16ビット全てを0としてマイコン2に向けて応答信号を返信し(ステップS3)、ステップS1に戻る。
他方、マイコン2が準備コマンドを送信することによってA/D変換装置3が準備コマンドを正常に受け付けたときには(ステップS1:準備コマンド)、処理回路9は、準備コマンドの上位5ビット目から7ビット目までのデータを参照してマルチプレクサ11の切替選択時のチャンネルCHを設定すると共に、上位4ビット目(12ビット目)のデータを参照してゲインGを設定する(ステップS4)。
次に、処理回路9は、ステップS4の処理を行った後準備応答信号によって応答する。前述したように準備応答信号には、クランプフラグ、CSカウンタ値、エラービット領域が含まれているが、当該エラービット領域に対してメモリ9aの保持されている異常コマンドエラーフラグを設定してマイコン2に対して準備応答信号として応答する(ステップS5)。
処理回路9は、マイコン2に対して準備応答信号によって応答した後、再度コマンド受信を待機する(ステップS6)。処理回路9は、チップセレクト信号/CSがアクティブとされてから2度目のコマンドを受信したとき、このコマンドが準備コマンドである場合には(ステップS6:準備コマンド)、補正係数の計算処理を行い(ステップS7)、計算処理を行った後、準備応答信号により応答する(ステップS9)。
他方、処理回路9は、ステップS6においてチップセレクト信号/CSがアクティブとされてから2度目のコマンドを受信したとき、このコマンドが準備コマンドではなくAD値要求コマンドや未定義コマンド等の異常コマンドである場合には、このエラー情報をメモリ9aに対して異常コマンドエラーフラグとして保持させ(ステップS8)てから、ステップS7において補正係数計算処理を行い、16ビット全て0として設定した応答信号により応答する(ステップS10)。
ステップS7の補正係数計算処理は、前述したように補正演算回路29の補正用の補正係数a,b,cを算出するための処理を示しており、処理回路9がA/D変換部12に対して指令信号を送信しA/D変換部12が補正係数a,b,cを演算することによって行われる。
補正係数計算処理時には、図4においてA/D変換部12の制御回路13が、パルス位相差符号化回路19の出力をレジスタ21aに対して保持させるようにスイッチ17を切り替える。また、A/D変換部12の制御回路13が、パルス位相差符号化回路20に対して補正用高電圧VH、補正用低電圧VL、基準電圧VRを順次入力させるようにスイッチ16を切り替えると共に、パルス位相差符号化回路20の出力を順次レジスタ22a〜22cに対して保持させるようにスイッチ18を切り替える。
このとき、レジスタ22aには、補正用高電圧VHがパルス位相差符号化回路20によってA/D変換処理された値が保持されると共に、レジスタ22bには、補正用低電圧VLがA/D変換処理された値が保持され、さらにレジスタ22cには、基準電圧VRがA/D変換処理された値が保持される。
補正係数演算器26は、前述した演算処理を行うことによって補正係数a,b,cを演算し、レジスタ24a〜24cに対して保持させる。この場合、補正係数演算器26が演算する過程において補正係数演算エラー(前述参照)を生じると、当該エラー情報を補正係数演算エラーフラグとしてメモリ9aに対して記憶させる(ステップS11)。
尚、ステップS6において2度目にコマンドを受信したときには、どのようなコマンドを受信したとしてもステップS7において補正係数計算処理を行っているが、その理由は、ステップS1において一度準備コマンドを受信すればその後はマイコン2から準備コマンドが送信されることが予め想定されるためであり、たとえステップS6においてコマンドを誤受信したとしてもステップS7において補正係数の計算処理を行っている。これらのステップS6〜S11の処理は、予め定められた所定時間繰り返され補正係数a,b,cの計算が終了する(ステップS12:準備処理終了)まで繰り返される。
図2は、準備処理終了後のA/D変換回路の処理動作をフローチャートにより示している。
処理回路9は、準備処理が終了するとコマンドを受信待機する(ステップS13)。処理回路9は、AD値要求コマンドを受付けた場合(ステップS13:AD値要求コマンド)には、A/D変換部12によりA/D変換処理を行い(ステップS14)、AD値信号を応答信号として返信応答する(ステップS15)。
ステップS14のA/D変換処理時には、図4において、A/D変換部12の制御回路13がパルス位相差符号化回路19の出力をレジスタ21bに対して保持させるようにスイッチ17を切り替える。また、A/D変換部12の制御回路13が、反転増幅器15の出力をパルス位相差符号化回路20に入力させるようにスイッチ16を切り替えると共に、パルス位相差符号化回路20の出力をレジスタ23に対して保持させるようにスイッチ18を切り替える。
減算器25は、レジスタ21bの保持値からレジスタ21aの保持値を減算し、加算器27に対して入力信号として与える。加算器27にはレジスタ23の保持値も入力されるが、加算器27はこれらの保持値を加算し、デジタルフィルタ器28でフィルタリング処理した後、補正演算回路29にて補正計算処理を行う。このようにしてA/D変換部12は、A/D変換処理結果を出力する。
このとき、ステップS14においてA/D変換部12によってA/D変換処理したとしても前述した正規化/被正規化エラーや、デジタルフィルタ出力エラーや、補正計算演算エラーが生じた場合には、処理回路9はメモリ9aに対して各エラーフラグを記憶保持させる(ステップS17)。
尚、ステップS12において準備処理が終了したとしても、処理回路9がマイコン2から準備コマンドを受け付ける場合もある(ステップS13:準備コマンド)。これは、A/D変換装置3側では1度目の準備コマンドを受付けてから所定時間経過することで準備処理を強制的に終了してしまうためであり、しかもマイコン2側には準備処理が終了したことを示す信号を応答信号として送信していないためである。
この場合でも、A/D変換装置3は、ステップS14においてA/D変換部12によるA/D変換処理を行うが、その前に準備コマンドを受け付けたことを異常コマンド受信エラーフラグとしてメモリ9aに保持する(ステップS16)。そして、処理回路9は、ステップS15においてA/D値信号を応答信号として返信応答し、ステップS13に戻りコマンド受信を待機する。
また、処理回路9は、準備コマンド、AD値要求コマンド以外の未定義コマンドを受信した(ステップS13:未定義コマンド)としても、異常コマンド受信エラーフラグをメモリ9aに対して記憶保持させ(ステップS16)、ステップS14においてA/D変換処理を行い、ステップS15においてAD値信号を応答信号として応答する。
このようにしてステップS13〜S17の処理が繰り返されるが、チップセレクト信号/CSがノンアクティブ(ハイ)とされることによってA/D変換装置3は、これらの一連の処理を終了する。
この後、再度マイコン2がチップセレクト信号/CSをアクティブ(ロウ)とすることによって、A/D変換装置3は、ステップS1から準備処理やA/D変換処理を繰り返すようになる。
尚、ステップS13にて準備コマンドや未定義コマンドを受信したことにより異常コマンド受信エラーフラグがメモリ9aに対して記憶保持されていたり、ステップS14にてA/D変換処理時にエラーを生じ正規化/被正規化エラーや、デジタルフィルタ出力エラーや、補正計算演算エラーの各エラーフラグがメモリ9aに対して記憶保持されている場合には、次回マイコン2がチップセレクト信号/CSをアクティブ(ロウ)とし、A/D変換装置3のステップS5の処理動作時において準備応答信号のエラーフラグ領域に対してエラーフラグを付した状態でマイコン2に対して準備応答信号を送信する。ノンアクティブ(無効)からアクティブ(有効)の期間に切り替えられる度にエラー情報をマイコン2に送信することが望ましい。マイコン2側では迅速にエラー情報の存否を認識できるためである。
図7に示すように、準備応答信号のエラーフラグ領域には3ビット(複数ビット)の領域が設けられている。そこで、A/D変換装置3の処理回路9は、チップセレクト信号/CSの有効期間(アクティブとなっている期間)毎に生じたエラー情報をエラー履歴情報としてメモリ9aに保持し、このエラー履歴情報をエラーフラグ領域に対して個々に割り当ててマイコン2に送信することが望ましい。
図8は、その一連のエラー状態を概略的に示している。図7(b)の通信A〜Cの各有効期間中には、それぞれ、補正処理中(準備処理中:図1に示す処理中)に異常コマンド受信エラー,補正係数演算エラーを生じる可能性があり、準備処理終了後のAD変換処理中(図2に示す処理中)には異常コマンド受信エラー,正規化/被正規化エラー,デジタルフィルタ出力エラー,補正計算演算エラー,を生じる可能性がある。
そこで、メモリ9aには、これらの通信有効期間A〜C毎に、エラー情報(エラーフラグ)E0〜E2を保持させる。すると、これらのエラー情報の履歴情報がマイコン2に送信されれば、マイコン2は何れの通信有効期間A〜C中にエラーを生じたか否かを判定することができる。マイコン2側では、連続した複数の通信有効期間中のA/D変換処理結果をまとめて処理する必要がある場合もあるため、これらの連続した複数の通信有効期間中の何れかのA/D変換処理結果にエラーを生じていることを把握できれば、複数の通信有効期間中のA/D変換処理結果をまとめて破棄することができるようになる。
本実施形態においては、複数種類のエラー情報をメモリ9aに保持するようにしているが、マイコン2に対して複数の通信有効期間A〜C毎に単一ビットを割り当て各有効期間A〜C毎のエラー情報の論理和をマイコン2に送信することが望ましい。マイコン2では、エラーが生じたことのみ把握できれば良く何れの種類のエラーを生じているかを関知する必要はないからであり、例えば複数種類のエラー情報を全て送信する構成に比較して情報送信量の削減を図ることができ、通信効率を向上できる。
A/D変換装置3がA/D変換処理中には固定的な16ビットのデータ長で応答しているため、A/D変換処理中に未定義コマンドの受信処理や内部演算の誤動作によるエラーを生じた場合には、通信処理の成否やA/D変換値の正否をマイコン2側で判断することができず、マイコン2が誤動作を生じてしまう可能性があるという問題点があった。
本実施形態においては、A/D変換処理中に生じたエラー情報をメモリ9aに保持し、保持されたエラー情報を後に応答信号としてマイコン2に送信しているため、エラーをマイコン2に対して送信することができ、マイコン2はエラーの存否を認識することができる。
また、準備応答信号にエラーフラグ領域E0〜E2を設けてマイコン2に送信しているため、別途エラーの存否のみを送信するための応答信号を用意する必要なくエラーの存否を送信することができ、マイコン2およびA/D変換装置3間の送受信効率を向上できる。
また、準備コマンドを受付可能な最中にエラーが発生するとエラー情報をメモリ9aに保持し、準備コマンドを受け付けると準備応答信号に付してマイコン2に対して送信するため、準備コマンドを受付可能な最中に生じたエラーであってもエラー情報を送信することができ、マイコン2ではエラーの存否を認識できる。
車両の搭載用途に適用しているため、車両に搭載したことによって生じる様々なノイズに起因したエラーに対応することができるようになる。
(他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に示す変形もしくは拡張が可能である。
A/D変換装置3から複数種類のエラー情報を全てマイコン2に対して送信するようにしても良い。この場合マイコン2に対して多様なエラー情報を送信できる。
ステップS13〜S17の処理で記憶されたエラーフラグを、チップセレクト信号/CSが一旦ノンアクティブ(無効)とされた後、再度アクティブ(有効)となった後にステップS5においてマイコン2側に送信する実施形態を示したが、チップセレクト信号/CSをノンアクティブとすることなく送信する構成に適用してもよい。
本発明の一実施形態におけるA/D変換装置の処理動作を概略的に示すフローチャート(その1) A/D変換装置の処理動作を概略的に示すフローチャート(その2) A/D変換システムの電気的構成を示すブロック図 A/D変換部の電気的構成を示すブロック図 パルス位相差符号化回路の一例を概略的に示すブロック図 パルス位相差符号化回路の入力対出力特性と補正処理の説明図 (a)は通信時の通信コマンドの1フレームにおける各ビット毎の割り当ての説明を示す図、(b)は準備処理時やデータ転送時の通信手順を概略的に示す図 エラーフラグの履歴情報の説明図
符号の説明
図面中、1はA/D変換システム、2はマイコン(外部装置)、3はA/D変換装置(A/D変換装置本体)、9は処理回路(送信手段、受信手段)、9aはメモリ(保持手段)、12はA/D変換部(A/D変換手段)を示す。

Claims (8)

  1. AD値要求コマンド等のコマンドを外部装置から受信する受信手段と、前記受信手段によりAD値要求コマンドを受信するとA/D変換処理するA/D変換手段と、前記受信手段の受信内容に応じて当該外部装置に対して応答信号を送信する送信手段とを備えたA/D変換装置において、
    A/D変換装置本体がAD値要求コマンドを受信することで前記A/D変換手段がA/D変換処理動作し前記送信手段がA/D変換処理結果のみを応答信号として送信している最中にエラーが発生すると当該エラー情報を保持する保持手段を備え、
    前記送信手段は、前記保持手段に保持されたエラー情報を応答信号として前記外部装置に対して送信することを特徴とするA/D変換装置。
  2. 前記A/D変換装置本体は、当該A/D変換装置本体の処理動作が有効とされ前記外部装置からA/D変換処理に係る準備指令をするための準備コマンドを前記受信手段により受信して当該準備コマンドを受け付けることで前記A/D変換処理に先立って当該A/D変換処理に係る準備処理を行うものであって、
    前記送信手段は、前記保持手段に保持されたエラー情報を前記準備コマンドに対して応答するための応答信号に付して前記外部装置に対して送信することを特徴とする請求項1記載のA/D変換装置。
  3. 前記保持手段は、前記A/D変換装置本体の処理動作が有効とされ準備コマンドを受付可能な最中にエラーが発生すると当該エラー情報を保持し、
    前記A/D変換装置本体が準備コマンドを受け付けると、前記送信手段は、前記保持手段に保持されたエラー情報を前記準備コマンドに対して応答するための応答信号に付して前記外部装置に対して送信することを特徴とする請求項2記載のA/D変換装置。
  4. 前記A/D変換装置本体は処理動作が周期的に有効/無効切替えされるものであって、
    前記送信手段は、A/D変換装置本体の処理動作が無効から有効に切替えされる度に前記保持手段に保持されたエラー情報を応答信号として前記外部装置に対して送信することを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載のA/D変換装置。
  5. 前記A/D変換装置本体は処理動作が周期的に有効/無効切替えされるものであって、
    前記保持手段は、A/D変換装置本体の処理動作が無効から有効切替えされる度毎に生じたエラーを前記切替した有効期間毎にエラー履歴情報として保持し、
    前記送信手段は、前記保持手段が保持したエラー履歴情報を応答信号として前記外部装置に対して送信することを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載のA/D変換装置。
  6. 前記保持手段は、複数種類のエラーをエラー情報として保持可能に構成されていることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載のA/D変換装置。
  7. 前記送信手段は、前記保持手段が複数種類のエラーによるエラー情報を保持していたとしても当該エラー情報の論理和を前記外部装置に対して送信することを特徴とする請求項6記載のA/D変換装置。
  8. 車両搭載用途に適用したことを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載のA/D変換装置。

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