JP4661391B2 - セグメント供給装置および供給方法 - Google Patents

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この発明は、シールド機後端に設けられて覆工体を組み立てるエレクター部に、既構築の覆工体内部を通じて当該覆工体形成用のセグメントを搬送供給するためのセグメント供給装置及びその供給方法に関する。
シールド工法は、例えば都市土木等におけるトンネルの構築工法として一般に採用されているものであり、シールド機の後方にセグメントによってトンネルの掘削内周面を覆う覆工体を形成するとともに、その形成した覆工体から推進反力を得ながらシールド機によって掘進作業を行ってゆくものである。
上記シールド機は、多数のカッタービットが立設されたカッター面板を有し、このカッター面板を回転させながらこれに対向する地山の切羽を切り崩し、その掘削土をカッター面板後方のチャンバー内に取り込んで、さらに当該チャンバの下部に設けたスクリューコンベアで後方に搬送排出しながら前進していくものであり、シールド機の後端部にはセグメントを筒状の覆工体に組み立てていくエレクターが備えられている。
また、このようなシールド工法では、所定の深度にトンネルを構築するために、シールド機の発進立坑や到達立坑を地中に構築し、これらを発進基地あるいは到達基地として、シールド機を発進又は到達させて、これらの立坑を結ぶ計画路線に沿ったトンネルを構築するようにしている。即ち、通常では、例えば数百メートルから数キロメートル程度の所定のトンネル延長毎に工区分けを行い、これらの各工区の両端部分に、シールド機の発進用あるいは到達用の施設としての立坑を、例えば地中連続壁工法等によりコンクリ−ト構造物として地中に構築し、各工区毎に掘削形成したシールドトンネルをこれらの立坑を介して連通させることにより、各シールドトンネルが一体となった相当の延長のトンネルが構築されることになる。
上記エレクターによって覆工体に組み立てられるセグメントは、立坑から既構築の覆工体内に運び込まれて当該既構築の覆工体内を通じて前方へと移送され、シールド機後端のエレクター部近傍の仮置き場まで搬入されるようになっている。
そして、このセグメントの運搬は、運搬台車とテルハ式クレーンによって行われるのが一般的になっている。即ち、シールド機の後方の所定位置までは、覆工体内部に敷設されたレール上を走行する運搬台車上にセグメントを載置して運搬し、この運搬台車上からエレクター近傍の仮置き場までは、テルハ式クレーンによってセグメントを吊り下げて運搬している。テルハ式クレーンは既構築の覆工体の天井部に位置するセグメントにIビームを吊り下げ、このIビームにこれに沿って移動する吊り上げ装置を設けてなるものであり、テルハ式クレーンは覆工体が延長形成されていくのに応じて、逐次に前方へと付け替えられていく。
ところで、当該テルハ式クレーンを用いた運搬方法では、特に重量のあるコンクリート製のセグメントを運搬する場合には、作業安全性の面で慎重な配慮が必要となり、作業効率が低下してしまうという問題があった。また、覆工体内部の限られた空間の天井部にIビームを取り付けるので、小径のシールドトンネルになるほど、より作業空間が狭められて作業環境が悪化し、その径がかなり小径になるとテルハ式クレーンの設置自体が困難になるという問題もあった。
そこで、上記のような問題点を改善し得るものとして、特開2001−200700号公報に示されているようなセグメントの運搬方法およびその装置が提案されている。即ち、当該提案の装置は、シールドトンネルの覆工体内部に立坑側から切羽側に敷設されたレールの上を走行自在な下部台車と、この下部台車上面に一体配備したローラコンベヤと、このローラコンベヤを介して台車走行方向に移動可能で、かつ下部台車に固定分離可能なセグメント積載台とを備えてセグメント搬送台車を構成し、かつこのセグメント搬送台車とシールド機との間にリフト装置を設けてなるものである。
また、上記リフト装置は、覆工体底面に配置したリフト架台と、このリフト架台上に設ける昇降台と、この昇降台上面に一体配備したローラコンベヤと、前記昇降台を水平状に保持したまま昇降動させる油圧シリンダ付平行リンク機構とを有してなり、この油圧シリンダ付平行リンク機構はリフト架台と昇降台との間に設けられている。このリフト装置は、平行リンクの傾倒により昇降台が前方にせり出しつつ下降していき、最下降端位置でリフト架台に重なる。
搬送に際しては、セグメントを複数枚搭載したセグメント積載台を下部台車に固定してシールド機の後方の所定位置まで移動させ、到達後にセグメント積載台を下部台車から分離して、ローラコンベヤ上を移動させつつリフト装置の昇降台に移載する。そして、移載したセグメント積載台をリフト装置によって水平状態を保ちながら最下降端位置まで降下させ、爾後、昇降台上から傾斜板を補助的に用いてセグメントを床面上に下ろすようにしている。
特開2001−200700号公報
しかしながら、上記提案の搬送装置では、セグメントをセグメント積載台上に載置して、このセグメント積載台を介して下部台車及びリフト装置の上面に設けたローラコンベヤ上を移動させていくので、リフト装置で下降させた時のセグメントの最下降端位置は当該セグメント積載台の厚み分だけ高くなってしまう。また、リフト装置の最下降端位置ではリフト架台と昇降台とが重なり合った状態となるので、そのリフト架台の厚み分だけ昇降台の最下降端の停止位置も高くなってしまう。このため、搬送装置上のセグメントと覆工体天井部との間のクリアランスが狭くなってしまう。さらに加えて、当該提案の搬送装置及び搬送方法では、その搬送時におけるセグメントの向きは既構築の覆工体の軸方向に対して横に向けて前後を揃えずに搬送装置上を移動させていくので、シールド機の径が特に小さい場合には、湾曲したセグメントの両端が上方に跳ね上がっているので作業員の通行等に支障が生じてしまうことにもなりかねないばかりか、セグメントの前後の向きを転換してトンネル軸方向に揃えるための旋回スペースすら確保し得なくなってしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、供給装置上を搬送されるセグメントの高さ位置を可及的に低くでき、もって搬送中のセグメントと覆工体天井部とのクリアランスを可及的に大きくとって作業員の移動スペースの確保と作業環境の向上とが図れるセグメント供給装置及び供給方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために本発明の請求項1に係る構成は、小径なシールド機後端に設けられて覆工体を組み立てるエレクター部に、後方の既構築の覆工体内部を通じて該覆工体形成用のセグメントを搬送供給するセグメント供給装置であって、既構築の覆工体内を走行する台車と、該台車の上面に設置されて後方から前方にセグメントを移動可能に支持するローラコンベヤと、該台車の先頭部前方に設けられ、該台車のローラコンベヤ上のセグメントを昇降フレームのローラコンベア上に受け取って床面近傍まで降下させる昇降機と、該昇降機前方の覆工体床面上に敷設されて、該昇降機によってその下降端位置まで降ろされた該セグメントを該エレクター近傍の仮置き場位置まで移動可能に支持するローラコンベアとを備え、各ローラコンベヤはセグメントの搬送方向に沿って左右2列に分割形成されて該セグメントの外周面の2箇所にて接線方向に当接支持し、床面上に敷設されたローラコンベアは、該昇降機の下降端位置における該昇降フレーム上のローラコンベア高さから該仮置き場の高さ迄の間に、緩やかに下降する傾斜路を有しており、前記昇降機の昇降機構は、前記昇降フレームの左右両側部の外側にそれぞれ揺動回動自在に連結された各一対二組でなる脚部材を有していることを特徴とする。
ここで、請求項2に示すように、前記昇降機の昇降機構は、更に、前記一対の各脚部材の揺動端のスパンを伸縮させて開閉作動させるジャッキと、各脚部材の揺動端に設けられた車輪と、を有するのが望ましい。
また、請求項3に示す供給方法の構成は、小径なシールド機後端に設けられて覆工体を組み立てるエレクター部に、後方の既構築の覆工体内部を通じて該覆工体形成用のセグメントを搬送供給するに際して、既構築の覆工体内を走行する台車の上面に設置したローラコンベア上にセグメントを載置して後方から前方に移送し、該台車の先頭部に移送されてきたセグメントは、前方にある昇降機の昇降フレームのローラコンベア上に移載して床面近傍の下降端位置まで降下させ、該昇降機によってその下降端位置まで降ろされた該セグメントは、該昇降機前方の床面上に敷設されて、該昇降フレーム上のローラコンベア高さから該エレクター近傍の仮置き場の高さまで緩やかに下降する傾斜路を形成しているローラコンベア上に移載して該仮置き場位置まで移送して供給し、前記昇降機の昇降機構には、前記昇降フレームの左右両側部の外側にそれぞれ揺動回動自在に連結された各一対二組でなる脚部材を有したものを用いることを特徴とする。
ここで、請求項4に示すように、前記昇降機の昇降機構は、更に、前記一対の各脚部材の揺動端のスパンを伸縮させて開閉作動させるジャッキと、各脚部材の揺動端に設けられた車輪と、を有するのが望ましい。
上記のようにしてなる本発明に係るセグメント供給装置及び供給方法によれば、台車と昇降機及び覆工体床面とに設置するローラコンベアを、セグメントの搬送方向に沿って左右2列に分割形成し、該セグメントの外周面の2箇所を接線方向に当接支持するようにして、積載台を介在させずに当該ローラコンベア上に直接セグメントを載せて移送するようにしているので、搬送するセグメントと既構築の覆工体天井部とのクリアランスを可及的に大きくとることができ、しかもセグメントは覆工体の軸方向にその前後を揃えられて移送されるから、湾曲して上方に跳ね上がる両端部は覆工体の周壁に沿っており、よって作業員の通行を阻害することがない。また、エレクターで組み立てる際にもセグメントを回転させてその向きを転換する必要が無いので、セグメントを旋回転換させるスペースが確保できないような小径のシールドトンネルにあっても組み立て可能に搬送供給することができて極めて有用である。
また、昇降機の昇降機構を、フレームの左右両側部の外側にそれぞれ回動自在に連結された各一対二組でなる脚部材と、該一対の各脚部材の下端部のスパンを伸縮させて開閉作動させるジャッキと、各脚部材の下端部に設けられた車輪とからなる構成となすことにより、最下降端でのセグメントの床面からの高さ位置をフレームの厚み分まで可及的に低く下げることができるようになる。
以下に、本発明に係るシールド機のセグメント供給装置の好適な一実施の形態について、添付図面に基づいて詳述する。
図1(イ)〜(ニ)はシールドトンネルの覆工体内に設置されたセグメント供給装置の概略構成を示すものであり、(イ)は全体構成を示す側断面図、(ロ)は図(イ)中に示すロ−ロ線部の矢視断面図、(ハ)は同じくハ−ハ線部の矢視断面図、(ニ)は同じくニ−ニ線部の矢視断面図である。また、図2〜図4はセグメントの昇降機の上昇端位置と中間位置と下降端位置とのそれぞれの状態を順次に示すもので(イ)は正面図、(ロ)は側面図である。
図1に示すように、シールド機2は、前方の前胴部4と中央の中胴部6と後方の後胴部8とからなり、上記前胴部4には掘削・排土機構が設けられており、多数のカッタービットが立設されたカッター面板を回転させて、当該カッター面板に対向する地山の被掘削土の切羽を切り崩し、その掘削土をカッター面板後方のチャンバー内に取り込んで、さらにスクリューコンベアで後方に搬送排出する様になっている。また、中胴部6内には上記スクリューコンベアから排出される掘削土砂を後方に搬出する排土コンベアと上記カッター面板やスクリューコンベア等の各種機構の作動制御を行う運転制御室等が設けられている。また、後胴部8には中胴部6と同じ排土コンベアが設けられているとともに、推進機構としての推進用ジャッキ及びトンネル内周部の覆工体10の先端部にセグメント12を組み付けて当該覆工体10を逐次延長形成していくエレクター14が設けられていて、推進用ジャッキは覆工体10の先端部のセグメント12に反力をとって推進力を得る様になっている。
ところで、上記シールド機2は直径が230cm程度の非常に小径なものとなっており、よってエレクター14で組み立てられた既構築の覆工体10の内径は更に小さく、200cm程のものとなっている。このため、覆工体10の内部空間は非常に狭く、セグメント12をエレクター14近傍の仮置き場位置に移動させるための手段としてテルハ式クレーンを天井部に設置するのが実際上不可能になっている。また、セグメント12は周方向に4分割された構成とされており、その各セグメント12はその周長方向の横幅が163cm程となっていて、覆工体10内部で前後及び左右の向きを転換するために回転させることも不可能となっている。これ故、セグメント12はその前後方向を予めトンネル軸長方向に揃えて覆工体10の内部を移動させていく必要があり、よってセグメントの供給装置は以下に述べるように構成してある。
即ち、このセグメントの供給装置16はシールド機2後方の既構築の覆工体10内を走行する台車18と、この台車18の上面に設置されて後方から前方にセグメント12を移動可能に支持するローラコンベヤ20と、当該台車18の先頭部前方に設けられて、台車18のローラコンベヤ20上からセグメント12を昇降フレーム22のローラコンベア24上に受け取って覆工体10の床面10a近傍まで降下させる昇降機26と、当該昇降機26の前方の覆工体10床面上に敷設されて、昇降機26によってその最下降端位置まで降ろされたセグメント12をエレクター14近傍の仮置き場位置まで移動可能に支持するローラコンベア28とを備えてなる。
台車18と昇降機26及び床面10a上のそれぞれに設けられる各ローラコンベヤ20,24,28は、セグメント12の搬送方向(トンネル覆工体の軸長方向)に沿って左右2列に分割形成されており、セグメント12に対してその外周面の2箇所にて接線方向に当接して支持するように傾斜配置されている。つまり、セグメント12はその前後方向が予めトンネル軸長方向に揃えられた状態で、ローラコンベア20,24,28上に直接的に載置されて後方から前方へと搬送移動されていくようになっている。
上記台車18は覆工体10の床面10aに凹設されたガイド溝30にガイドローラ32が係合して、下部に設けられた車輪(図示省略)で床面10a上を走行するようになっており、自走する動力台車に多数の台車18が連結されて出発点の立坑から切り羽側に向かって覆工体10の内部を往復移動する。台車18の上面は覆工体中芯部のやや下方に設定され、その上面の左右両側部に沿ってローラコンベア20の各ローラ34が所定間隔を空けて縦列配設されている。ローラ34は台車18から側方に突出する支持ステー36に取り付けられて、外側を高くして傾斜配置されており、左右のローラ34はそれぞれセグメント12の外周面の接線方向に延びて2箇所で当接して移動可能に支持しており、ローラコンベア20上に載置されたセグメント12はその湾曲して上方に跳ね上がる両端部がトンネルの水平方向の直径部に達するようになっている。
また、上記台車18の先頭部前方には、昇降機26が設けられている。この昇降機26は、図2〜図4に示すように、セグメント12が載置される昇降フレーム22と、この昇降フレーム22を昇降駆動する昇降機構38とからなる。昇降フレーム22は上方が開放されて断面コ字状に形成された鋼板製のものでなり、底板部22aの両側部に起立する側板部22bを有している。そして、両側板部22bと底板部22aとに掛け渡されて所定間隔でローラコンベア24の各ローラ34が傾斜配置されている。
昇降機構38は、上記昇降フレーム22の左右両側の側板部22bの外側にそれぞれ設けられた一対二組の脚部材40と、左右両側にそれぞれ設けられた前後一対の脚部材40の下端部(揺動端)のスパンを伸縮させて開閉作動させるジャッキ42と、各脚部材40の下端部(揺動端)に設けられた車輪44とからなる。
即ち、上記昇降フレーム22の左右の側板部22bにはその前後方向の中央に位置されて、側方にL字状に突出して下方が開放されたブラケット46が一体的に取り付けられている。このブラケット46の上面には側板部22bに沿って前後に延びる補強ステー48が一体的に設けられ、この補強ステー48の前後両端にそれぞれ対をなす脚部材40が回動自在にピン結合されて連結されている。前後の脚部材40は各側面図に示すように対称形をなしており、前部脚部材40が前方に延び、後部脚部材40が後方に延びている。また、脚部材40はその延出側の揺動端40aが屈曲形成されていて、図4(イ)の側面図に示すように、当該揺動端40aは脚部材40が水平に回動された状態で昇降フレーム22よりも下方に突出しており、その先端部には車輪44が取り付けられている。また、脚部材40はその屈曲した先端の揺動端40aに至るまではほぼ直線的に延びて形成されており、その側方に向けて突出する揺動端40aが形成する段部には油圧式でなる上記ジャッキ42の一端がピン接合され、当該ジャッキ42の他端は上記ブラケット46の前後の端部にピン結合されている。さらに、当該ブラケット46の中央部には、脚部材40が水平に回動されたときに床面10aに当接する車輪50が設けられている。
つまり、昇降機構38は前後の両ジャッキ42を均等に伸縮させることによって前後の両脚部材40の揺動端40a,40a間のスパンを拡縮して開閉させ、これにより両脚部材40を均等に揺動起伏させることで、昇降フレーム22を水平に保ちながらその高さ位置を昇降させるようになっている。そして、昇降フレーム22の上昇端位置では前後の脚部材40は図2に示すようにハの字状に立ち上がった状態となり、各脚部材40先端の揺動端40a部に設けられた車輪44は床面10a上を転動してその起伏作動を円滑に行わせるようになっている。
また、昇降機26の前方の床面10a上に設置されるローラコンベヤ28は、昇降機26に隣接する側が、昇降機26の昇降フレーム22の最下端位置におけるローラコンベヤ24の高さに一致されており、仮置き場に向けて所定間隔で配列されている各ローラ34はその高さが徐々に低くなるように設定されていて、昇降機26の下降端位置における昇降フレーム22上のローラコンベア24から仮置き場の迄の間に緩やかに下降する傾斜路を有している。
そして、以上の様に構成されるセグメント供給装置16によれば、覆工体形成用のセグメント12は次のようにしてシールド機2後方の仮置き場位置まで搬送される。即ち、セグメント12は地上から立坑を通じて既構築の覆工体10内に搬入されて、当該覆工体10内を走行する台車18に載せられてシールド機2の後方の所定位置まで搬送される。台車18は複数両が連結されており、各台車18のローラコンベア20上に所定数のセグメント12がその走行方向に前後を揃えられて1つずつ縦列載置される。
台車18がシールド機2後方の所定位置に到達すると、その先頭部の台車18上にあるセグメント12が当該先頭部台車18の前方に設置されている昇降機26によって床面10a近傍の最下降端位置まで下降される。この時、まず、昇降機26は4つのジャッキ42が縮められて、前後の脚部材の揺動端のスパンが小さくされる。これにより、昇降フレーム22は上昇端位置に上昇され、昇降フレーム22上のローラコンベヤ24の高さが台車18上のローラコンベヤ20の高さに一致される。そして、台車18のローラコンベヤ20上に載置されているセグメント12を当該昇降フレーム22のローラーコンベヤ24上に押し出して移載し、この移載後に4つのジャッキ42を均等に伸長作動させながら各脚部材40を水平位置まで傾倒させてゆき、昇降フレーム22を最下降端位置まで降下させる。 昇降フレーム22を最下降端位置まで下降させたならば、当該昇降フレーム22のローラコンベヤ24上のセグメント12を当該昇降機26の前方の床面10a上に敷設されたローラコンベヤ28上に押し出して、このローラコンベヤ28上を移動させてシールド機2後端部のエレクター14の近傍の仮置き場位置までセグメント12を移送する。
ここで、上記台車18と昇降機26及び覆工体10の床面10aとに設置する各ローラコンベア20,24,28は、セグメント12の搬送方向に沿って左右2列に分割形成されていて、セグメント12は各ローラ34にその外周面の2箇所にて接線方向に当接支持されて移動される。つまり、セグメント12は積載台を介さずに当該ローラコンベア20,24,28上に直接載せられて移送されるので、その積載台を介在させない分だけ、搬送されるセグメント12と既構築の覆工体10の天井部との間のクリアランスを可及的に大きくとることができる。しかも、セグメント12はその前後方向をトンネル軸方向に揃えられて、湾曲して上方に跳ね上がる両側部が覆工体10の内周壁に沿っているから、トンネルの中心部周辺を塞いで障害となってしまうことがなく、もって作業員の通行や各種の作業を阻害してしまうことを可及的に防止し得る。また、エレクター14で組み立てる際にもセグメント12を回転させてその向きを転換する必要が無いので、セグメント12を旋回転換させるスペースが確保できないような小径のシールドトンネルであっても組み立て可能に仮置き場位置まで円滑にセグメント12を搬送供給することができて極めて有用である。
また、昇降機26の昇降機構38を、昇降フレーム22の左右両側部の外側にそれぞれ回動自在に連結された各一対二組でなる脚部材40と、該一対の各脚部材40の下端部のスパンを伸縮させて開閉作動させるジャッキ42と、各脚部材40の下端部に設けられた車輪 とからなる構成とすることにより、最下降端位置におけるセグメント12の床面10aからの高さを昇降する昇降フレーム22の厚み分程度まで可及的に低く下げることができるようになる。このため、床面10a上に敷設するローラコンベア28の、昇降機26に隣接側のローラ34の高さも低くなし得、仮置き場位置までの間に形成する傾斜路の傾斜角度を緩やかに設定できて、重量物であるセグメント12の移動時の安全性が可及的に向上する。
(イ)〜(ニ)はシールドトンネルの覆工体内に設置されたセグメント供給装置の概略構成を示すものであり、(イ)は全体構成を示す側断面図、(ロ)は図(イ)中に示すロ−ロ線部の矢視断面図、(ハ)は同じくハ−ハ線部の矢視断面図、(ニ)は同じくニ−ニ線部の矢視断面図である。 セグメントの昇降機の上昇端位置の状態を示すもので(イ)は正面図、(ロ)は側面図である。 セグメントの昇降機の中間位置の状態を示すもので(イ)は正面図、(ロ)は側面図である。 セグメントの昇降機の下降端位置との状態を示すもので(イ)は正面図、(ロ)は側面図である。
符号の説明
2 シールド機2 4 前胴部
6 中胴部 8 後胴部
10 覆工体 10a 床面
12 セグメント 14 エレクター14
16 供給装置 18 台車
20 ローラコンベア 22 昇降フレーム
24 ローラコンベア 26 昇降機
28 ローラコンベア 30 ガイド溝
32 ガイドローラ 34 ローラ
36 支持ステー 38 昇降機構
40 脚部材 40a 揺動端
42 ジャッキ 44 車輪
46 ブラケット46 48 補強ステー
50 車輪

Claims (4)

  1. 小径なシールド機後端に設けられて覆工体を組み立てるエレクター部に、後方の既構築の覆工体内部を通じて該覆工体形成用のセグメントを搬送供給するセグメント供給装置であって、
    既構築の覆工体内を走行する台車と、
    該台車の上面に設置されて後方から前方にセグメントを移動可能に支持するローラコンベヤと、
    該台車の先頭部前方に設けられ、該台車のローラコンベヤ上のセグメントを昇降フレームのローラコンベア上に受け取って床面近傍まで降下させる昇降機と、
    該昇降機前方の覆工体床面上に敷設されて、該昇降機によってその下降端位置まで降ろされた該セグメントを該エレクター近傍の仮置き場位置まで移動可能に支持するローラコンベアとを備え、
    各ローラコンベヤはセグメントの搬送方向に沿って左右2列に分割形成されて該セグメントの外周面の2箇所にて接線方向に当接支持し、
    床面上に敷設されたローラコンベアは、該昇降機の下降端位置における該昇降フレーム上のローラコンベア高さから該仮置き場の高さ迄の間に、緩やかに下降する傾斜路を有しており、
    前記昇降機の昇降機構は、前記昇降フレームの左右両側部の外側にそれぞれ揺動回動自在に連結された各一対二組でなる脚部材を有していることを特徴とするセグメント供給装置。
  2. 前記昇降機の昇降機構は、更に、前記一対の各脚部材の揺動端のスパンを伸縮させて開閉作動させるジャッキと、各脚部材の揺動端に設けられた車輪と、を有することを特徴とする請求項1記載のセグメント供給装置。
  3. 小径なシールド機後端に設けられて覆工体を組み立てるエレクター部に、後方の既構築の覆工体内部を通じて該覆工体形成用のセグメントを搬送供給するに際して、
    既構築の覆工体内を走行する台車の上面に設置したローラコンベア上にセグメントを載置して後方から前方に移送し、
    該台車の先頭部に移送されてきたセグメントは、前方にある昇降機の昇降フレームのローラコンベア上に移載して床面近傍の下降端位置まで降下させ、
    該昇降機によってその下降端位置まで降ろされた該セグメントは、該昇降機前方の床面上に敷設されて、該昇降フレーム上のローラコンベア高さから該エレクター近傍の仮置き場の高さまで緩やかに下降する傾斜路を形成しているローラコンベア上に移載して該仮置き場位置まで移送して供給し、
    前記昇降機の昇降機構には、前記昇降フレームの左右両側部の外側にそれぞれ揺動回動自在に連結された各一対二組でなる脚部材を有したものを用いることを特徴とするセグメント供給方法。
  4. 前記昇降機の昇降機構は、更に、前記一対の各脚部材の揺動端のスパンを伸縮させて開閉作動させるジャッキと、各脚部材の揺動端に設けられた車輪と、を有することを特徴とする請求項3記載のセグメント供給方法。
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