JP4660634B2 - シロッコファン及びそれを用いた空気調和装置 - Google Patents

シロッコファン及びそれを用いた空気調和装置 Download PDF

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Description

本発明は、シロッコファン及びそれを用いた空気調和装置に関するものであり、特に発生する騒音を低減するようにしたシロッコファン及びそれを用いた空気調和装置に関するものである。
従来から、円筒形状を有し、空調対象域に幅広の帯状の風を吹き出すことができる多翼遠心ファンであるシロッコファンが存在する。このシロッコファンは、空気調和装置を構成する室内機や、除湿機、空気清浄機等に利用されることが多い。このようなシロッコファンは、一般的に、複数の細長い羽根板を円周上に配列し、全体として円筒形状としたファンを、吸込口及び吹出口が形成されたスクロールケーシングに収容して構成される。そして、シロッコファンは、吸込口から空気を内部に取り込み、取り込んだ空気を吹出口側から空調対象域に吹き出すようになっている。
そのようなものとして、「相互間に空間をもって同一の回転軸に沿って連結された複数の多翼遠心ファンユニットと、前記連結された複数の多翼遠心ファンユニットを収容したケーシングとを備え、前記ケーシングが、前記複数の多翼遠心ファンユニットから吐出される空気を外部へ吹出すための吹出用流路を形成しており、前記吹出用流路が前記複数の多翼遠心ファンユニットについて連続した共通の流路である多翼ファン」が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開平11−324984号公報(第5頁、第7−8図)
従来の多翼ファンでは、動作点の損失係数が小さく、動作点がサージング領域よりも、開放側にある場合、ファンの横幅が短く、所定風量時に発生する騒音が大きくなってしまうという課題があった。つまり、このようなシロッコファンでは、所定量の吹出し風量を空調対象域に供給する時に、ファンから発生する音が大きくなって、それが騒音となって空調対象域に伝達され、ユーザに不快感を与えることがあった。また、所定騒音値を低下させるとシロッコファンからの吹出し風量が小さくなり、吹出し風量を大きくすると騒音値が大きくなってしまい、吹出し風量と音の発生との適切なバランスを図ることが困難であるという課題もあった。また、ファン幅が短く、損失係数が小さい場合、騒音を小さくするためには不必要にファン径を大きくしなければならないという課題もあった。さらに、このようなシロッコファンを空気調和装置に用いる場合、ファン幅が短いと、ファン下流側に熱交換器がある場合、熱交換器の幅方向の速度分布が不均一で、熱交換器の伝熱性能が低下し、圧縮機の消費電力が増加するという課題もあった。また、損失係数とファン幅の関係が不明確という課題もあった。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、所定量の吹出し風量を供給する際に発生する音を低減するようにしたシロッコファン及びそれを用いた空気調和装置を提供することを目的としている。
本発明に係るシロッコファンは、空気を取り入れるための吸込口、空気を吹き出すための吹出口、及び、前記吸込口から前記吹出口までの風路を有するスクロールケーシングと、前記スクロールケーシング内に収容され、回転駆動することで前記吸込口から空気を取り入れ前記吹出口から空気を吹き出すファンと、前記スクロールケーシングの前記吸込口に取り付けられるベルマウスと、を備え、前記吸込口が、前記ファンの回転中心の延長線上であって、前記スクロールケーシングの両側面に形成されているものにおいて、前記風路内における通風抵抗をP[Pa]、前記吸込口から取り入れる空気の量をQ[m3 /min]、前記ファンの回転軸方向の幅をL[mm]、kを定数とし、前記スクロールケーシングの高さをH=246k[mm]、P/Q2 を損失係数ξ[Pa/(m3 /min)2 ]とした場合に、0.1≦k4 ξ≦0.4の範囲において、f(k4 ξ)=0.34947(k4 ξ)2 −1.0554(k4 ξ)+1.8とし、0.75f(k4 ξ)≦L/H≦f(k4 ξ)としたことを特徴とする。
本発明に係るシロッコファンは、空気を取り入れるための吸込口、空気を吹き出すための吹出口、及び、前記吸込口から前記吹出口までの風路を有するスクロールケーシングと、前記スクロールケーシング内に収容され、回転駆動することで前記吸込口から空気を取り入れ前記吹出口から空気を吹き出すファンと、前記スクロールケーシングの前記吸込口に取り付けられるベルマウスと、を備え、前記吸込口が、前記ファンの回転中心の延長線上であって、前記スクロールケーシングの片側面に形成されているものにおいて、前記風路内における通風抵抗をP[Pa]、前記吸込口から取り入れる空気の量をQ[m3 /min]、前記ファンの回転軸方向の幅をL[mm]、kを定数とし、前記スクロールケーシングの高さをH=246k[mm]、P/Q2 を損失係数ξ[Pa/(m3 /min)2 ]とした場合に、0.1≦k4 ξ≦0.4の範囲において、g(k4 ξ)=1.39788(k4 ξ)2 −2.1108(k4 ξ)+1.8とし、1.5g(k4 ξ)≦L/H≦2g(k4 ξ)としたことを特徴とする。
また、本発明に係る空気調和装置は、上述したシロッコファンを用いたことを特徴とする。
本発明に係るシロッコファンによれば、ファンの動作点が所定範囲となるように所定の式に基づいてファン幅を決定するだけで、空気の吹出し風量と騒音との均衡を図ることができるので、所定量の吹出し風量を供給する際に発生する音を効果的に低減することができる。
本発明の実施の形態に係るシロッコファンの内部を透視して示した透視斜視図である。 ファンの全体形状を示した斜視図である。 シロッコファンの概略縦断面構成を示す断面図である。 シロッコファンのP−Q特性及びKs−Q特性を表すグラフである。 シロッコファンのL0 /H0 と損失係数ξ0 との関係を表すグラフである。 動作点Aを通る場合のシロッコファンのP−Q特性及びKs−Q特性を表すグラフである。 ファンの羽根板1枚毎の翼間風量と羽根板の位置との関係を表すグラフである。 ベルマウスの縦断面構成を示す概略断面図である。 ベルマウスの領域αを示したシロッコファンの斜視図である。 段差なしの領域αの部分の壁面上における静圧変動のrms値を示した領域α部分の拡大図である。 段差ありの領域αの部分の壁面上における静圧変動のrms値を示した領域α部分の拡大図である。 シロッコファンの概略断面構成を示す縦断面図である。 シロッコファンを透視して示す透視斜視図である。 動作点Bを通る場合のシロッコファンのP−Q特性を表すグラフである。 シロッコファンを搭載した天吊室内機の概略全体構成を示した平面図である。 天吊室内機の縦断面構成を示した断面図である。 天吊室内機における騒音値を示す表である。 本発明の実施の形態2に係る空気調和装置の概略構成を示す概略構成図である。
符号の説明
1 ファン、2 スクロールケーシング、2a 吸込口、2b 吹出口、2b1 舌部、2c 風路、3 ベルマウス、4 舌部、5 吸込みスペース、100 シロッコファン、110 天吊室内機、150 空気調和装置、151 圧縮機、152 凝縮熱交換器、153 絞り装置、154 蒸発熱交換器。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
実施の形態1
図1は、本発明の実施の形態1に係るシロッコファン100の内部を透視して示した透視斜視図である。図2は、ファン1の全体形状を示した斜視図である。図3は、シロッコファン100の断面構成を示す概略縦断面図である。図1〜図3に基づいて、シロッコファン100の全体構成について説明する。このシロッコファン100は、エアコンや除湿機等の空気調和装置を構成する室内機や、除湿機、空気清浄機等に利用されるものである。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
図1に示すように、シロッコファン100は、複数の細長い羽根板(ブレード)を円周上に配列し、全体として円筒形状となっているファン1と、ファン1を収容し、内部に風路を形成するスクロールケーシング2と、ファン1の回転中心の延長線上(以下、単に回転軸上と称する)であって、スクロールケーシング2の両側面に取り付けられるベルマウス3と、で構成されている。ファン1は、回転中心を有し、回転することで空気を吸い込み、その空気を吹き出すようになっている。スクロールケーシング2は、回転軸上に開口形成されている吸込口2aと、吸込口2aから取り入れられた空気を対象域に向けて吹き出す吹出口2bと、ファン1の回転円周方向にスクロールケーシング形状(曲線形状)に形成され、吸込口2aと吹出口2bとを連通させる風路2cと、で構成されている。
ベルマウス3は、開口形成され、スクロールケーシング2の吸込口2aに取り付けられるようになっており、吸込口2aから取り入れられる空気を集約増速してファン1に供給可能にしている。ファン1は、ファン径Dをたとえばφ192mm、幅寸法Lをたとえば150〜400mm、羽根板数をたとえば40枚として構成するとよい。スクロールケーシング2は、スクロールケーシング高さHを246mmとして構成するとよい。なお、ベルマウス3の形状を特に限定するものではなく、たとえばファン径Dの長さに応じて決定するとよい。
図4は、シロッコファン100のP−Q特性及びKs−Q特性を表すグラフである。図4に基づいて、シロッコファン100のP−Q特性及びKs−Q特性について説明する。ここで、Pが静圧[Pa]を、Qが風量[m3 /min]を、Ksが比騒音[dB]をそれぞれ表している。また、比騒音Ksは、式Ks=SPL−10・log10(P・Q2.5 )に基づいて算出したものである。なお、SPLは、騒音値を表しており、スクロールケーシング2の吸込口2aに取り付けられているベルマウス3の中心から、回転軸上に沿って1m程度離れた位置で、シロッコファン100から発生した騒音を測定した値を用いてある。また、黒塗り丸印がP−Q特性を、白抜き丸印がKs−Q特性を示している。さらに、(1)〜(3)は、動作点を示している。
P−Q特性とは、ファン1の回転数を一定とした状態において、通風抵抗である静圧P(左側縦軸)と風量Q(横軸)との関係を示すものである。図4の黒塗り丸印で表されているように、静圧が小さいほど風路2cにおいて風は流れやすくなり、静圧が大きいほど風路2cにおいて風は流れにくくなる。つまり、動作点(3)では、風量が得やすくなり、動作点(1)では、風量が得にくくなるのである。したがって、静圧が小さいほど風量は大きくなり、静圧が大きいほど風量は小さくなるということになる。なお、以下の説明において、高静圧かつ低風量側を締切側(グラフの左上側)、低静圧かつ高風量側を開放側(グラフの右下側)と称する。
ただし、図4に示すように、風量が小さくなったとしても、静圧が小さくなる領域が局部的に存在する。この領域をサージング領域(図4で示す破線囲み)という。このようなサージング領域では、風路2c内における空気の流れが不安定になりやすい。つまり、サージング領域は、空気の流れが不安定になることにより異常音の原因となる可能性が高い領域なのである。なお、比騒音Ks(右側縦軸)は、図4の白抜き丸印で表されているように、風量Qが増加すると、大きくなるようになっている。この比騒音Ksは、静圧Pと風量Qとを考慮した騒音値である。
図5は、シロッコファン100のL0 /H0 と損失係数ξとの関係を表すグラフである。図5に基づいて、シロッコファン100のL0 /H0 と損失係数ξ0 との関係について説明する。この図5は、スクロールケーシング高さH0 を246mmに固定し、ファン幅寸法L0 を150〜500mmと変化させ、損失係数ξ0 =P0 /Q0 2 [Pa/(m3 /min)2 ]に対し、比騒音Ksが最小となる幅寸法L0 を用いて、L0 /H0 と損失係数ξ0 との関係を表したものである。この図5では、縦軸がL0 /H0 を、横軸が損失係数ξ0 を、それぞれ表している。
損失係数ξ0 =P0 /Q0 2 は、図4で示したP−Q特性上では、損失係数ξ0 が大きいほど締切側、損失係数ξ0 が小さいほど開放側であることを表している。なお、損失係数は、後述する動作点(P,Q)の位置によって求まる値である。また、L0 /H0 は、スクロールケーシング高さH0 を固定し、幅寸法L0 を変化させた場合の割合を表している。この図5から、損失係数ξ0 により比騒音Ksが最小となる幅寸法L0 が変化していることが分かる。すなわち、損失係数ξ0 が小さい開放側ほど、比騒音Ksが最小となる幅寸法L0 は長くなるのである。したがって、図5より、損失係数ξを0.1≦ξ≦0.4の範囲とした場合において、f(ξ0 )=0.34947ξ0 2 −1.0554ξ0 +1.8とし、L0 /H0 =f(ξ0 )のとき、比騒音Ksが最小となる。なお、f(ξ0 )=0.34947ξ0 2 −1.0554ξ0 +1.8は、図5で示したグラフから算出した式である。
次に損失係数ξ0 及び幅寸法L0 により、比騒音Ksが変化する理由について説明する。
図6は、幅寸法L0 を230又は300mmとし、動作点Aを通る場合のシロッコファン100のP−Q特性及びKs−Q特性を表すグラフである。また、黒塗り丸印が幅寸法Lを230mmとした場合のP−Q特性を、白抜き丸印が幅寸法L0 を300mmとした場合のP−Q特性をそれぞれ示し、黒塗り三角印が幅寸法L0 を230mmとした場合のKs−Q特性を、白抜き三角印が幅寸法L0 を300mmとした場合のKs−Q特性をそれぞれ示している。なお、ここで説明する動作点は、ユニットの設計風量、及び設計静圧(熱交換器の通風抵抗や、ユニットの風路、ダクトの風路の通風抵抗、フィルタ等による通風抵抗)により決定される。
幅寸法L0 を230mm、300mmとした場合において、動作点Aを通るP−Q特性を比較すると、幅寸法L0 の長い300mmの方が、サージング領域がP−Q特性のグラフの右下(開放側)に移動し、動作点Aに近づいていることがわかる。図6に示したP−Q特性及びKs−Q特性から、比騒音Ksが最小となる動作点は、サージング領域付近にあることが分かる。ただし、動作点がサージング領域内、或いはサージング領域付近にあると、流れが不安定になり、逆吸込みや異常音が生じたり、風量の時間変動が大きくなることになる。そこで、安定した流れを確実に形成する場合、動作点をサージング領域よりも開放側にする必要がある。
すなわち、ある動作点(P,Q)に対し、ファンの容積を大きくするとP−Q特性図においてサージング領域は右下へと移動していく。この際、動作点がサージング領域よりも開放側(つまりP−Q特性図の右下側)に離れていれば離れているほど、異常音が発生しやすくなる。この原因は、ケーシングの舌部(図3で示す2b1)や、ベルマウスのファンとの距離が短い領域において、静圧変動が大きくなるためである。本発明では、予め決められた動作点に対しファンの容積を大きくし、サージング領域を移動させることで、動作点とサージング領域とをできるだけ近づけて、発生する騒音を少なくするようにしたものである。
ここで、ファンの容積を大きくするためには、ファン径を大きくするか、ファン幅を大きくすることが考えられる。しかしながら、ファン径を大きくすると、ユニット高さが不必要に大きくなる。本発明では、ユニット高さを不必要に大きくせずに、従来よりファン幅を大きく構成し、動作点とサージング領域との関係を最適化できるためユニットの設置制約が少なく、かつ、騒音を低減できるユニットを得ることができる。
図7は、ファン1の羽根板1枚毎の翼間風量と羽根板の位置との関係を表すグラフである。図7に基づいて、シロッコファン100を構成するファン1の羽根板1枚毎の翼間風量と羽根板の位置との関係について説明する。この図7では、縦軸が羽根板1枚毎の翼間風量(m3 /min)を、横軸が羽根板の位置を、それぞれ表している。また、図7では、黒塗り丸印が動作点(1)における羽根板1枚毎の翼間風量と羽根板の位置との関係を、白抜き菱形印が動作点(2)における羽根板1枚毎の翼間風量と羽根板の位置との関係を、黒塗り三角印が動作点(3)における羽根板1枚毎の翼間風量と羽根板の位置との関係を、それぞれ示している。
なお、図7では、縦軸に示すファン1の羽根板1枚毎の翼間風量を、風が翼(羽根板)の内周側から外周側へ向かう流れの場合を正、風が翼の外周側から内周側へ向かう流れの場合を負として示している。また、図7では、横軸に示す羽根板の位置を、時計の短針で表現して示している。つまり、羽根板の位置を、0時0分〜12時0分までにおける時計の短針の位置に置き換えて表現しているのである。さらに、図7で示す動作点(1)〜動作点(3)は、図4で示した動作点(1)〜(3)と同一の動作点を示しているものとする。
図7に示すように、翼間風量は、羽根板の位置が10時30分付近にある場合に、開放側ほど大きく、締切側ほど小さくなっているということが分かる。また、翼間風量は、9時30分〜11時30分以外の領域では、顕著な差が表れていないということが分かる。翼間風量をQi(羽根板枚数を40枚とした場合では、i=1〜40)とすると、騒音値SPL、ファン入力値Wに関して、概ね、以下に示す式(式(1)及び式(2))が成立する。
式(1) SPL∝Σ10・log10Qi6
式(2) W∝ΣQi3
したがって、翼間風量Qiの分布が均一であるほど、騒音値SPL及びファン入力値Wが小さくなる。すなわち、図4で示したようにサージング領域に近い動作点(1)の場合に、翼間風量Qiの分布が均一であるため、比騒音Ksが最小となるのである。ここで、上述したとおり、逆に動作点がサージング領域に近ければ近いほど、すなわちL0 /H0 =f(ξ0 )に近いほど比騒音Ksは小さくなるが、L0 /H0 =f(ξ0 )を超えると動作点がサージング領域に含まれるようになってしまい、逆に比騒音Ksは悪化してしまう。一方、動作点がサージング領域よりも開放側に離れていれば離れているほど、ケーシングの舌部(図3で示す2b1)や、ベルマウスのファンとの距離が短い領域において、静圧変動が大きくなるため異常音が発生しやすくなる。
そこで、0<n≦1、L0 /H0 =n×f(ξ0 )として、損失係数が小さい条件(風量が大きく、通風抵抗が小さい)の場合、すなわち0.1≦ξ0 ≦0.4の範囲において、異常音が発生しない最小のnを求めると、n=0.75であった。よって、損失係数が小さい条件(風量が大きく、通風抵抗が小さい)の場合、すなわち0.1≦ξ0 ≦0.4の範囲において、0.75f(ξ0 )≦L0 /H0 ≦f(ξ0 )であれば、比騒音Ksが小さく、異常音の発生しない流れを形成することができるということになる。
上述の説明では、ケーシング高さH0 =246mmの場合について説明したが、ケーシング高さの寸法を一般化した場合について説明する。kを定数とし、H=kH0 、L=kL0 、D=kD0 とする。寸法が変化した場合、相似則より、P及びQに関して、以下に示す式(式(3)及び式(4))が成立する。ここで、Nは、回転数である。
式(3) P=P0 (D/D0 2 (N/N0 2
式(4) Q=Q0 (D/D0 3 (N/N0
式(3)及び式(4)から、N/N0 を消去し、整理すると、式(5)が成立する。
式(5) P0 /Q0 2 =P/Q2 (D/D0 4
この式(5)に、ξ=P/Q2 、D=kD0 を代入すると、式(6)が成立する。
式(6) ξ0 =k4 ξ
式(6)、及び、H=kH0 、L=kL0 を用いると、
0.1≦ξ0 ≦0.4は、0.1≦k4 ξ≦0.4
0.75f(ξ0 )≦L0 /H0 ≦f(ξ0 )は、0.75f(k4 ξ)≦L/H≦f(k4 ξ)と、一般化することができる。
つまり、ファン1を熱交換器がファンの下流側に備え付けられた空気調和装置に用いる場合、損失係数が小さい条件(風量が大きく、通風抵抗が小さい)の場合は、ファン幅を長くすることにより、騒音が小さく、かつ、熱交換器の幅方向の速度分布が均一に近づくため、不必要に圧縮機の消費電力を増加させずに済むのである。
次に、シロッコファン100が片吸込み型の場合について説明する。
上述したLをL/2、QをQ/2に置き換えればよい。そして、g(ξ)=f{P/(Q/2)2 }とすると、g(k4 ξ)=1.39788(k4 ξ)2 −2.1108(k4 ξ)+1.8となり、1.5g(k4 ξ)≦L/H≦2g(k4 ξ)となる。つまり、シロッコファン100が片吸込み型の場合、0.1≦k4 ξ≦0.4の範囲において、1.5g(k4 ξ)≦L/H≦2g(k4 ξ)とすることで、比騒音Ksが小さく、異常音の発生しないユニットを形成することができるということになる。
上述の説明では、シロッコファン100単体の場合について説明したが、シロッコファン100を空気調和機や、除湿機、空気清浄機等のユニットに搭載した場合の動作点についても同様に決定することができる。このような場合は、ユニットの回転数N1 、及びユニットの風量Q1 を求め、シロッコファン100単体のP−Q特性から、回転数N1 及び風量Q1 を用いて、静圧P1 を求めるようにすればよい。なお、ユニットにファンがm個搭載されている場合は、ファン1個の風量をQ1 /m、静圧をP1 として、損失係数を求めればよい。
以上の説明から明らかなように、シロッコファン100が両吸込み型の場合、0.1≦k4 ξ≦0.4の範囲において、0.75f(k4 ξ)≦L/H≦f(k4 ξ)とすることにより、比騒音Ksが小さく、安定した流れを形成することができる。また、シロッコファン100が片吸込み型の場合、0.1≦k4 ξ≦0.4の範囲において、1.5g(k4 ξ)≦L/H≦2g(k4 ξ)とすることにより、比騒音Ksが小さく、安定した流れを形成することができる。
図8は、ベルマウス3の縦断面構成を示す概略断面図である。図9は、ベルマウス3の領域αを示したシロッコファン100の斜視図である。図10は、段差なしの領域αの部分の壁面上における静圧変動のrms値を示した領域α部分の拡大図である。図11は、段差ありの領域αの部分の壁面上における静圧変動のrms値を示した領域α部分の拡大図である。図8〜図11に基づいて、シロッコファン100に取り付けるベルマウス3の特徴を、スクロールケーシング2の側面に段差を形成するようにベルマウス3を取り付けるものと、スクロールケーシング2の側面に段差を形成しないようにベルマウス3を取り付けるものと、を比較しながら説明する。
図8に示すベルマウス3の縦断面構成において、シロッコファン100側の端点(ベルマウス3の最小開口部における端点)を点A及び点A’(ベルマウス3の中心に対して点Aと点対称となる点)との、他方の端点(ベルマウス3の最大開口部における端点)を点B及び点B’(ベルマウス3の中心に対して点Bと点対称となる点)、点Bからファン1の方向に引いた直線とスクロールケーシング2側面との交点を点C、点B’からファン1の方向に引いた直線とスクロールケーシング2側面との交点を点C’、線分AA’とファン1の回転軸延長線との交点を点Oとして説明する。
つまり、BC>0のときスクロールケーシング2側面に段差が形成されるようにベルマウス3が取り付けられ、BC=0のときスクロールケーシング2側面に段差が形成されないようにベルマウス3が取り付けられている。なお、BC>0のときのBCの長さが5[mm]、領域α以外の静圧変動のrms値がほぼ0[Pa]であるものとして例示している。図9〜図11では、図8で示したようにベルマウス3の取り付け方によって、スクロールケーシング2側面に段差を形成したものにおける静圧変動と、段差を形成していないものにおける静圧変動と、を比較して示しているのである。
以下に静圧変動のrms値の定義式を示す。
式(7) ps (t)=ps +ps ’=(t)
式(8) rms値={(Σps ’(t)2 )/N}0.5
ここで、ps は時間平均値、ps ’(t)は静圧の変動値を表している。
壁面上における静圧変動のrms値が大きいほど、壁面から発生する騒音は大きいものとなる。図10及び図11から、スクロールケーシング2側面に段差を形成したものにおける静圧変動の方が、段差を形成していないものにおける静圧変動よりも小さくなっていることが分かる。したがって、スクロールケーシング2側面に段差を形成した方が、発生する騒音を低減できることになる。
図12は、シロッコファン100の概略断面構成を示す縦断面図である。図13は、シロッコファン100を透視して示す透視斜視図である。図12及び図13に基づいて、シロッコファン100における静圧変動のrms値が大きい領域について説明する。また、図12では、シロッコファン100を構成するスクロールケーシング2の風路2cから吹出口2bに至る湾曲している部分で、ファン1の外周部に最も近接する部分を舌部4として図示している。
図13では、図8に示した点A、点O及び点A’を通る平面と舌部4との交線上で、ファン1との距離が最小となる点を点D、ベルマウス3の点Dと最も近い点を点E、点Oを中心として点Eからファン1の反回転方向65°に位置する点を点F、点Oを中心として点Fからファン1の反回転方向40°に位置する点を点G、点Oを中心として点Fからファン1の回転方向40°に位置する点を点H、点Oを中心として点Fからファン1の回転方向180°に位置する点を点Iとして図示している。
このように領域を定義した場合、シロッコファン100における静圧変動のrms値が大きい領域は、点H、点F及び点Gを結んだ略円弧HFGの領域であることが分かった。したがって、円弧HFGにおける線分BCの長さをX、略円弧HIG(点H、点I及び点Gを結んだ円弧)における線分BCの長さをYとしたとき、L/H≦f(ξ)あるいはL/H≦g(ξ)の範囲において、X>Y≧0となるベルマウス3であれば、静圧変動のrms値を小さくすることができ、騒音を小さくすることができる。
図10及び図11に示したように、スクロールケーシング2の側面に段差を形成しない場合は、円弧HFGの領域における静圧変動のrms値が最大7Paであるが、スクロールケーシング2の側面に段差を形成する場合は、円弧HFGの領域における静圧変動のrms値が最大1Pa以下となっている。すなわち、スクロールケーシング2の側面に段差を形成することによって、ベルマウス3を音源とする騒音が低減されることになる。この理由は、ファン1との距離が段差を形成した分、つまり線分BCの長さ分だけ、拡大することになり、ファン1の回転により生じる静圧変動が抑制されたためであると考えられるからである。
図14は、動作点Bを通る場合のシロッコファン100のP−Q特性を表すグラフである。図14に基づいて、スクロールケーシング2の側面に段差を形成したシロッコファン100の動作点Bを通る場合のP−Q特性、及びスクロールケーシング2の側面に段差を形成していないシロッコファン100の動作点Bを通る場合のP−Q特性について説明する。図14では、黒塗り丸印がスクロールケーシング2の側面に段差を形成していないシロッコファン100のP−Q特性を、白抜き丸印がスクロールケーシング2の側面に段差を形成したシロッコファン100のP−Q特性を、それぞれ示している。また、図14では、縦軸が静圧P[Pa]を、横軸が風量Q[m3 /min]を表している。
図14に示すように、スクロールケーシング2の側面に段差を形成したシロッコファン100と、スクロールケーシング2の側面に段差を形成していないシロッコファン100とでサージング領域を比べると、前者の方が開放側にあることが分かる。スクロールケーシング2の側面に段差を形成したシロッコファン100を空気調和装置や、除湿機、空気清浄機等のユニットに搭載した場合、ユニットの寸法制約により、シロッコファン100の幅寸法を長くすることができないことがある。すなわち、幅寸法が短いために、動作点が、比騒音が最小となるサージング領域よりも開放側にあるような場合、サージング領域を動作点に近づけることができるため、低騒音化に有効である。
図15は、シロッコファン100を搭載した天吊室内機110の概略全体構成を示した平面図である。図16は、天吊室内機110の縦断面構成を示した断面図である。図15及び図16に基づいて、スクロールケーシング2の側面に段差を形成したシロッコファン100を天吊室内機110に搭載した場合における静圧変動について説明する。なお、図15では、2つのシロッコファン100が搭載され、それぞれの幅方向側面に吸込みスペース5が形成されている場合を図示している。また、図16では、空気の流れを矢印で表している。
スクロールケーシング2の側面に段差を形成したシロッコファン100を天吊室内機110に搭載した場合、形成した段差により、段差の分だけ、吸込みスペース5が減少し、騒音を増大させる要因となる場合がある。上述の説明より、静圧変動のrms値が大きい領域は、円弧HFGであり、その他の領域においては、静圧変動のrms値がファン1との距離の影響は小さい。したがって、円弧HFGの領域に段差を形成したシロッコファン100を天吊室内機110に搭載すれば、段差を吸込口2aの下流側に位置させることができ、吸込みスペース5の減少を小さくできることになる。
図17は、天吊室内機110における騒音値を示す表である。図17に基づいて、スクロールケーシング2の側面に段差を形成したシロッコファン100を搭載した天吊室内機110から発生する騒音値、スクロールケーシング2の側面に段差を形成していないシロッコファン100を搭載した天吊室内機110から発生する騒音値について説明する。なお、段差が円弧HFGの領域に形成されているものとする。また、吹出し風量を16m3 /minとした場合における騒音値をそれぞれ示している。
図17に示すように、吹出し風量を16m3 /minとした場合において、円弧HFGの領域に段差を形成したものにおける騒音値は42.4[dB]であり、円弧HFGの領域に段差を形成していないものにおける騒音値は44.0[dB]であることが分かった。このように、円弧HFGの領域に段差を形成することにより、騒音値を小さくすることができる。以上より、円弧HFGの領域において段差を設けることにより、吸込みスペース5の減少を抑え、かつ騒音値を小さくすることができる。
実施の形態2.
図18は、本発明の実施の形態2に係る空気調和装置150の概略構成を示す概略構成図である。図18に基づいて、空気調和装置150の構成について説明する。この空気調和装置150は、実施の形態1に係るシロッコファン100を搭載したものである。このシロッコファン100は、空気調和装置150を構成する室内機(室内ユニット)に、熱交換器の近傍に搭載されて使用されているものとする。なお、この実施の形態2では上述した実施の形態1との相違点を中心に説明するものとし、実施の形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
この空気調和装置150は、圧縮機151と、凝縮熱交換器152と、絞り装置153と、蒸発熱交換器154とを冷媒配管で順次接続して構成されている。このうち、凝縮熱交換器152又は蒸発熱交換器154が設置されている室内機に、実施の形態1に係るシロッコファン100が設けられているものとする。つまり、シロッコファン100は、室内機に設置されている凝縮熱交換器152又は蒸発熱交換器154の近傍に設けられ、凝縮熱交換器152又は蒸発熱交換器154に空気を供給する機能を有している。
圧縮機151は、冷媒配管を流れる冷媒を吸入し、その冷媒を圧縮して高温・高圧の状態とするものである。凝縮熱交換器152は、空気と冷媒との間で熱交換を行ない、その冷媒を凝縮・液化するものである。絞り装置153は、冷媒を減圧して膨張させるものである。蒸発熱交換器154は、空気と冷媒との間で熱交換を行ない、その冷媒を蒸発・ガス化するものである。この空気調和装置150を構成する凝縮熱交換器152又は蒸発熱交換器154が設置されている室内機に、実施の形態1に係るシロッコファン100を搭載することにより、室内に伝達してしまう騒音を低減することができる。
ここで、空気調和装置150の動作について簡単に説明する。図18に示す矢印は、冷媒の流れ方向を示している。圧縮機151で圧縮されて高温・高圧となった冷媒ガスは、凝縮熱交換器152に流入する。この凝縮熱交換器152では、冷媒が空気と熱交換して凝縮し、低温・高圧の液冷媒又は気液二相冷媒となる。凝縮熱交換器152から流出した冷媒は、その後、絞り装置153で減圧され、低温・低圧の液冷媒又は気液二相冷媒となって蒸発熱交換器154に流入する。蒸発熱交換器154では、冷媒が空気と熱交換して蒸発し、高温・低圧の冷媒ガスとなり、圧縮機151に再度吸入される。暖房運転時には、凝縮熱交換器152が室内機に搭載されており、冷房運転時には、蒸発熱交換器154が室内機に搭載されている。
損失係数が小さく、ファン幅が長い場合、熱交換器の幅方向の速度分布が均一に近づき、ファン幅が短く、速度分布が不均一な場合に比べて、熱交換器の伝熱面積を有効に使うことができる。このため、所定の空調能力を得るのに必要な空気と冷媒の温度差が小さくなり、圧縮機入力が小さくなり、かつ低騒音となる。また、損失係数が小さい場合は、ファン径を大きくしなくても、ファン幅を長くすれば、騒音を小さくすることができる。さらに、ファン幅の短いファンを複数個備えた空気調和装置においては、ファン幅の長いファンに置き換えることにより、ファンの個数を少なくしても、所定動作点における空気調和装置の騒音値を小さくすることができ、かつ、熱交換器の幅方向の速度分布を均一に近づけることができる。

Claims (5)

  1. 空気を取り入れるための吸込口、空気を吹き出すための吹出口、及び、前記吸込口から前記吹出口までの風路を有するスクロールケーシングと、
    前記スクロールケーシング内に収容され、回転駆動することで前記吸込口から空気を取り入れ前記吹出口から空気を吹き出すファンと、
    前記スクロールケーシングの前記吸込口に取り付けられるベルマウスと、を備え、
    前記吸込口が、前記ファンの回転中心の延長線上であって、前記スクロールケーシングの両側面に形成されているものにおいて、
    前記風路内における通風抵抗をP[Pa]、前記吸込口から取り入れる空気の量をQ[m3 /min]、前記ファンの回転軸方向の幅をL[mm]、kを定数とし、前記スクロールケーシングの高さをH=246k[mm]、P/Q2 を損失係数ξ[Pa/(m3 /min)2 ]とした場合に、
    0.1≦k4 ξ≦0.4の範囲において、
    f(k4 ξ)=0.34947(k4 ξ)2 −1.0554(k4 ξ)+1.8とし、0.75f(k4 ξ)≦L/H≦f(k4 ξ)とした
    ことを特徴とするシロッコファン。
  2. 前記スクロールケーシングの前記風路から前記吹出口に至る湾曲している部分で、前記ファンの外周部に最も近接する部分を舌部とするものであって、
    前記ベルマウスの縦断面において、
    前記ベルマウスの最小開口部における端点を点A、
    前記ベルマウスの中心に対して点Aと点対称となる点A’、
    前記ベルマウスの最大開口部における端点を点B、
    前記ベルマウスの中心に対して点Bと点対称となる点B’、
    前記点Bからファンの方向に引いた直線と前記スクロールケーシング側面との交点を点C、
    前記点B’からファンの方向に引いた直線と前記スクロールケーシング側面との交点を点C’、
    線分AA’と前記ファンの回転軸延長線との交点を点O、
    前記点A、前記点O及び前記点A’を通る平面と前記舌部との交線上で、前記ファンとの距離が最小となる点を点D、
    前記ベルマウスの点Dと最も近い点を点E、
    前記点Oを中心として前記点Eから前記ファンの反回転方向65°に位置する点を点F、
    前記点Oを中心として前記点Fから前記ファンの反回転方向40°に位置する点を点G、
    前記点Oを中心として前記点Fから前記ファンの回転方向40°に位置する点を点H、 前記点Oを中心として前記点Fから前記ファンの回転方向180°に位置する点を点I、
    前記点H、前記点F及び前記点Gを結んだ略円弧HFGにおける線分BCの長さをX、
    前記点H、前記点I及び前記点Gを結んだ略円弧HIGにおける線分BCの長さをYとしたとき、
    L/H≦f(k4 ξ)の範囲において、
    X>Y≧0となるものとした
    ことを特徴とする請求項1に記載のシロッコファン。
  3. 空気を取り入れるための吸込口、空気を吹き出すための吹出口、及び、前記吸込口から前記吹出口までの風路を有するスクロールケーシングと、
    前記スクロールケーシング内に収容され、回転駆動することで前記吸込口から空気を取り入れ前記吹出口から空気を吹き出すファンと、
    前記スクロールケーシングの前記吸込口に取り付けられるベルマウスと、を備え、
    前記吸込口が、前記ファンの回転中心の延長線上であって、前記スクロールケーシングの片側面に形成されているものにおいて、
    前記風路内における通風抵抗をP[Pa]、前記吸込口から取り入れる空気の量をQ[m3 /min]、前記ファンの回転軸方向の幅をL[mm]、kを定数とし、前記スクロールケーシングの高さをH=246k[mm]、P/Q2 を損失係数ξ[Pa/(m3 /min)2 ]とした場合に、
    0.1≦k4 ξ≦0.4の範囲において、
    g(k4 ξ)=1.39788(k4 ξ)2 −2.1108(k4 ξ)+1.8とし、1.5g(k4 ξ)≦L/H≦2g(k4 ξ)とした
    ことを特徴とするシロッコファン。
  4. 前記スクロールケーシングの前記風路から前記吹出口に至る湾曲している部分で、前記ファンの外周部に最も近接する部分を舌部とするものであって、
    前記ベルマウスの縦断面において、
    前記ベルマウスの最小開口部における端点を点A、
    前記ベルマウスの中心に対して点Aと点対称となる点A’、
    前記ベルマウスの最大開口部における端点を点B、
    前記ベルマウスの中心に対して点Bと点対称となる点B’、
    前記点Bからファンの方向に引いた直線と前記スクロールケーシング側面との交点を点C、
    前記点B’からファンの方向に引いた直線と前記スクロールケーシング側面との交点を点C’、
    線分AA’と前記ファンの回転軸延長線との交点を点O、
    前記点A、前記点O及び前記点A’を通る平面と前記舌部との交線上で、前記ファンとの距離が最小となる点を点D、
    前記ベルマウスの点Dと最も近い点を点E、
    前記点Oを中心として前記点Eから前記ファンの反回転方向65°に位置する点を点F、
    前記点Oを中心として前記点Fから前記ファンの反回転方向40°に位置する点を点G、
    前記点Oを中心として前記点Fから前記ファンの回転方向40°に位置する点を点H、 前記点Oを中心として前記点Fから前記ファンの回転方向180°に位置する点を点I、
    前記点H、前記点F及び前記点Gを結んだ略円弧HFGにおける線分BCの長さをX、
    前記点H、前記点I及び前記点Gを結んだ略円弧HIGにおける線分BCの長さをYとしたとき、
    L/H≦g(k4 ξ)の範囲において、
    X>Y≧0となるものとした
    ことを特徴とする請求項3に記載のシロッコファン。
  5. 前記請求項1〜前記請求項4のいずれかに記載のシロッコファンを用いた
    ことを特徴とする空気調和装置。
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