JP4659193B2 - エレベータの非常止め装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベータの非常止め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エレベータでは、安全装置として、建築基準法施行令の129条の9第7号において、下降するかごの速度が規定された値を超えると、かごの下降を自動的に制止する装置を設けなければならないことが規定されている。
【0003】
図7は、非常止め装置が設けられた一般的なエレベータの概略機構を示す図であり、エレベータのかご1は主ロープ2で吊られ巻上機3によって昇降路内を昇降するとともに、その昇降路に設けられたガイドレール4によってその昇降が案内される。上記かご1又は主ロープ2の他端に設けられたつり合いおもり5には非常止め装置6が装着されており(図7にはかごにだけ非常止め装置が装着されている例を示す)、主ロープ2が切断したり巻上げ機3の回転速度が異常になりエレベータのかごの速度が定格速度以上になった場合に、ガイドレール4を掴み、かご1を機械的に停止させるように構成されている。すなわち、エレベータの過速度を機械室に設けられた調速機7が検知すると、この調速機7に組み込まれているロープつかみ部が作動し、調速機7に巻装されている調速機ロープ8が把持される。この様にして調速機ロープ8が把持されると、かご1に装着されているセフティーリンク9を介して左右の引き上げ棒10が上動し、これにより非常止め装置6が動作される。
【0004】
ところで、この非常止め装置には、低速で小形のかごに用いられる早ぎき非常止め装置と、高速のかご用に用いられる次第ぎき非常止め装置とがある。
【0005】
図8は、従来の次第ぎき非常止め装置の一例を示す正面図、図9は図8のBーB断面図である。
図8および図9において、この次第ぎき非常止め装置は、かごの下梁に上面が固定され図示しない平面図ではほぼ正方形の上部端板17Aと、この上部端板17Aとほぼ同形で板厚が僅かに薄い下部端板17Bと、これらの上部端板17Aと下部端板17Bの両側の間に縦設されて、これらの上部端板17Aと下部端板17Bに上下が溶接される山形鋼製の図示しない一対の柱とで骨格が構成されている。これらの上部端板17Aと下部端板17Bの前面中央部には、鎖線で示すガイドレール4の頭部が遊嵌するU字状の溝17aが図9に示す様に形成されている。上部端板17Aの前端両側には、段付部17dが形成され、下部端板17Bの前端両側の上面には、略凸字状のガイド受け17bが固定されている。このガイド受け17bの外側上面には、水平な段付部が前述した上部端板17Aの段付部17dと対称的に形成されている。
【0006】
これらの段付部17c,17dには、略コ字状に形成された一対の案内板14Aの上下端の対向側に突設された係止部14a,14bが外側から挿入され、これらの案内板14Aの対向面は、下側の間隔が広くなって傾斜している。左右の案内板14Aの外側には、コ字状の溝14cが形成され、この溝14cには、図9に示すようにU字状に形成された厚板(約30mm)製の板ばね15Bの両端が遊嵌している。この板ばね15Bの両端には、一対の押圧具16Aが内側からあらかじめ挿入され、この押圧具16A頭部の半球部分の大部分は、案内板14Aの溝14cの上下に形成された半球状の凹部に嵌合し、板ばね15Bの復帰力によって凹部に押圧され、板ばね15Bはその姿勢を維持している。符号10は、前述した引き上げ棒を示し、帯板状の鋼材から製作され、この引き上げ棒10の下端には、ピンを介して略台形状のくさび11の下端が連結されている。このくさび11の前後面の外面側には、斜面と平行な案内溝が図9に示すように形成されている。同じく、先述した各案内板14Aの対向側の前後面にも、図9で示す案内板14Aが形成されている。
【0007】
この案内板14Aに形成された案内溝と前述したくさび11に形成された案内溝には、図9に示すように略樋状に形成されたローラ保持板12の両側の曲げ部が嵌合している。前後のローラ保持板12の中心線上に形成された5カ所の軸穴には、ローラ13の両端に突設された軸部が挿入されている。したがって、ローラ保持板12は、案内板14Aに形成された溝に片側が嵌合した曲げ部によって、ローラ13とともに上方に移動自由となっている。なお、この非常止め装置は、かご1の他側にも設けられ、更につり合いおもり5にも取り付けられている。このように構成された非常止め装置においては、かご1の下降速度が規定された値を超えると、調速機ロープ8が調速機7のつかみ部で把持されて引き上げ棒10がかご1より先に停止し、かご1および案内板14Aに対して相対的に上昇することで、この引き上げ棒10の下端に係止されたくさび11がかごに対して上昇する。すると、一対のくさび11の対向面がガイドレール4の頭部の側面に押圧されて、ガイドレール4を両側から挟み、このガイドレール4とくさび11の対向との間の摩擦によってかごの下降は停止される。
【0008】
くさび11とともに上昇するローラ保持板12に挿入されたローラ13は、くさび11と案内板14Aとの間に発生する摩擦を減らし、くさび11の上昇運動を円滑にし、ガイドレール4への押圧力の低下を防ぐために組み込まれている。図10は、前述した次第ぎき非常止め装置の他の一例を示す平面図、図11は、図10の前面図で、図8に対応し、くさび11を押圧するばねの形状が異なる場合を示す。図10および図11において、前述した図8および図9で示した次第ぎき非常止め装置と大きく異なるところは、後部にコイルばね18を横設し、このコイルばね18を後端で押圧し中間部の前方が軸支されたレバー19によって、くさび11によるガイドレールの押圧力の反力をコイルばね18で受けることで、下降するかごの急停止に伴う乗客への衝撃を減らしたことである。この次第ぎき非常止め装置は、高速(45m/minを越える)エレベータでは、必ず採用しなければならないことが前述した法令で規定されている(建築基準法施行令第129条の9第2項)。すなわち、図10および図11において、図11において略凹字状に鋳造品で製造された取り付け台17Cの下面左右に上端が固定され、相対配置した案内板14Bの外面側の上下に固定された軸受座23に貫設された支軸で、レバー19の前端後部が軸支されている。
【0009】
レバ−19の前端の対向面に案内板14Bの背面側が当接し、レバー19の後端は、ピン19aを介してクレビス形のばね座20の端部が連結されている。このばね座20には、図示しない側面図における略正方形の座20aの各四隅に対して、両ねじボルト21が貫挿され、左右のばね座20の座20aの間に対して、両端が平面にグラインダ加工されたコイルばね18が挿入され、このコイルばね18は、両ねじボルト21の両端から螺合されたダブルナットによって、所定の取り付け圧力で圧縮されている。なお、左右のレバー19の中間部には、両ねじボルト22が貫挿され、この両ネジボルト22の両端から螺合されたダブルナットによって締め付けられ、この両ネジボルト22の中間部は、取り付け台17Cの後部に図10に示すように突き出た一対の支持部を貫通している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
非常止め装置の減速度は,動作時に乗客やかご、つり合いおもりなどに損傷を与えない様に規定され、例えば、日本工業規格(JIS)では,動作時の制動距離において平均減速度0.35G〜1.OGとなる様に決められている。非常止め装置が制動する質量は、かごの大きさや仕様によりまちまちであるため、所要の減速度でかごを制動するためには多種の板ばねを用意する必要がある。また、制動する質量が大きいとそれに伴い大きなばね力が必要となり、図8および図9で示した次第ぎき非常止め装置においては、板ばね15Bの板厚が厚くなるために、材料とするばね鋼平板/)印本工業規格(JIS)で規定されていないため入手性に劣るばかりか、所定の形状に加工することが困難となる場合がある。この様な問題を解決するために、特願平11−111345号に記載された図12に示す様な非常止め装置がある。
【0011】
図12で示した非常止め装置は、板ばねを複数枚の平板ばね15Aを重ね合わせて構成したことが特徴であり、積み重ねるばねの枚数を変えることでばね力が調整できるため、ばね力の調整の幅が大きくなると共に、ばねの板厚が薄くなり軽量となる。このため、製造性が向上すると共にその取り扱いが容易になる。
【0012】
しかし、板ばねの製造において、その製造誤差や素材の個体差などにより同一製品において等しいばね定数を得ることは非常に難しく、実際は設計値に前後したばらつきのあるばね定数となる。このため、図12の様にばねを複数枚の平板ばね15Aを重ね合わせて構成すると、ばね定数のばらつきにより、ばねが案内板14Aを押圧する押圧力にばらつきが生じ、くさび11に均一な押圧力が作用しなくなる場合がある。この結果、所要の制動特性が得られなくなり、非常止め装置の信頼性を欠くことになる。さらに、摩擦の3原則によると、摩擦係数は押圧力によらず一定であるが、ばね力が大きくなるなどして、シュー材に作用する圧力が大きくなると、一般的に摩擦係数が若干変化する。このため、くさび11を均一に押圧することができないと、摩擦係数にもばらつきが生じ、結果として所要の制動特性が得られなくなり、非常止め装置の信頼性を欠くことになる。また、非常止め装置作動時には、くさび11および上部端版17A、ローラ13、ガイドレール4を押圧するシュー材などに大きな力が作用するため、各部には設計許容値内において弾性変形が少なからず生じ、押圧力を均一に調整してもこれらの弾性変形により、非常止め装置作動時には均一な押圧力でガイドレール4を押圧できない場合がある。これを改善するためには,非常止め装置の構造的な特性に合わせた、最適な押圧力分布に調整する必要がある。さらに、非常止め装置作動時において、くさび下部のシュー材は新しいガイドレール4の刃面と接触するが、くさび上部のシュー材は下部のシュー材で摩擦されたガイドレール4の刃面と接触するため、ガイドレール4の刃厚や硬度が新しいガイドレール4と若干異なり、くさび11の上下において制動力に違いが生じる。また、制動特性を最適化したり、シュー材の片当りを改善するために、セラミックスと焼結合金など、異種のシュー材を1個のくさび11に同時に用いたり、シュー材の配列を変化させたりなどすると、シュー材の特性や配列により最適な押圧力が異なるため、所要の制動特性を得るために押圧力分布を変化させる必要がある。これらの様に、非常止め装置の制動特性を改善、調整するために、押圧力分布を意識的に変化させる場合、ばねの組み合わせやばねの押圧位置を変えなくてはならないため、多くの労力が必要になると共に調整に多大な時間を要する。
【0013】
しかし、図8で用いられる様なU字型ばねでは、二対のうちの片方の押圧部に大きな押圧力が作用する様にばね力を調整することもできるが、ばね自体のねじり剛性が低いため、押圧具16Aが案内板14Aに設けられた窪みと正確に嵌合できなくなり、正確な押圧力をくさび11に伝えることができなくなる。本発明は、この様な点に鑑み、板ばねを複数枚の平板ばねを重ね合わせて構成した非常止め装置において、個々のばね力を独立して調整でき、自由なばね力の設定および押圧力分布の調整が可能なエレベータの非常止め装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、
エレベータのかご又はつり合いおもりに設けられ、
前記かごの下降速度の超過で引き上げられる引き上げ棒と、
この引き上げ棒の上昇とともに上昇して上下方向に延びるガイドレールを左右方向に挟む左右一対のくさびと、
これらの左右一対のくさびの背面にローラを介してそれぞれ配置された左右一対の案内板と、
上方から見たときにU字形に湾曲するとともにその左右一対の開口端が前記左右一対の案内板の外面側をそれぞれ前記ガイドレールに向けて押圧する、前記左右一対の案内板に沿って上下方向に並べて配置された複数枚の平板ばねと、
前記左右一対の開口端にそれぞれ取り付けられて前記左右一対の案内板の外面側にそれぞれ当接する押圧具と、
これらの押圧具と前記左右一対の開口端との間にそれぞれ挿入された調整板と、を備え、
前記調整板の厚さおよび枚数を変更することにより前記左右一対の開口端がそれぞれ前記案内板を押圧するばね力を調整し、前記左右一対のくさびが前記ガイドレールをそれぞれ押圧する押圧力の上下方向の分布を変更できるようにしたことを特徴とするエレベータの非常止め装置である。
【0015】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記押圧具が、前記左右一対の案内板にそれぞれ設けられた凹部とそれぞれ嵌合する半球状の頭部を有していることを特徴とする。
【0016】
請求項3に記載の発明は、
エレベータのかご又はつり合いおもりに設けられ、
前記かごの下降速度の超過で引き上げられる引き上げ棒と、
この引き上げ棒の上昇とともに上昇して上下方向に延びるガイドレールを左右方向に挟む左右一対のくさびと、
これらの左右一対のくさびの背面にローラを介してそれぞれ配置された左右一対の案内板と、
上方から見たときにU字形に湾曲するとともにその左右一対の開口端が前記左右一対の案内板の外面側をそれぞれ前記ガイドレールに向けて押圧する、前記左右一対の案内板に沿って上下方向に並べて配置された複数枚の平板ばねと、
前記左右一対の案内板にそれぞれ係止されるとともに前記複数枚の平板ばねの左右一対の開口端にそれぞれ設けられた凹部にそれぞれ係合する第2の押圧具と、
これらの第2の押圧具と前記左右一対の案内板との間にそれぞれ挿入された調整板と、を備え、
前記調整板の厚さおよび枚数を変更することにより前記左右一対の開口端がそれぞれ前記案内板を押圧するばね力を調整し、前記左右一対のくさびが前記ガイドレールをそれぞれ押圧する押圧力の上下方向の分布を変更できるようにしたことを特徴とするエレベータの非常止め装置である。
【0017】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記第2の押圧具が、前記左右一対の開口端をそれぞれ上下方向に拘束する段差を有していることを特徴とする。
【0018】
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、
エレベータのかご又はつり合いおもりに設けられ、
前記かごの下降速度の超過で引き上げられる引き上げ棒と、
この引き上げ棒の上昇とともに上昇して上下方向に延びるガイドレールを左右方向に挟む左右一対のくさびと、
これらの左右一対のくさびの背面にローラを介してそれぞれ配置された左右一対の案内板と、
上方から見たときにU字形に湾曲するとともにその左右一対の開口端が前記左右一対の案内板の外面側をそれぞれ前記ガイドレールに向けて押圧する、前記左右一対の案内板に沿って上下方向に並べて配置された複数枚の平板ばねと、
前記左右一対の開口端にそれぞれ螺合するとともに、その先端が前記左右一対の案内板の側に突出して前記左右一対の案内板にそれぞれ当接する調整ねじと、を備え、
前記調整ねじの突出量を調整することにより前記左右一対の開口端がそれぞれ前記案内板を押圧するばね力を調整し、前記左右一対のくさびが前記ガイドレールをそれぞれ押圧する押圧力の上下方向の分布を変更できるようにしたことを特徴とするエレベータの非常止め装置である。
【0019】
さらに、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記調整ねじの端部に曲面状の頭部を有する係合具をそれぞれ設けるとともに、前記左右一対の案内板にそれぞれ凹部を設け、前記係合具を前記凹部にそれぞれ嵌合させたことを特徴とする。
【0020】
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記調整ねじの端部に押圧部をそれぞれ設けるとともに、前記左右一対の案内板にそれぞれ凹部を設けて、前記押圧部を前記凹部にそれぞれ嵌合させ、さらに前記押圧部の表面を低摩擦材で構成したことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のエレベータの非常止め装置の実施形態を図面を参照して説明する。
なお、図中、図8および図12と同一部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0022】
図1は、本発明のエレベータの非常止め装置の調整機構の作用を示す図であり,非常止め装置の左側半分を示しており、従来の技術で示した図12に対応する図である。図1において、従来の技術で示した図12と異なるところは、複数枚の平板ばね15Aを独立して調整可能としたことで、他は従来の技術で示した図12と同一である。ここで、グラフの一点鎖線は調整前のばね力を表し、実線は調整後のばね力を表す。すなわち、製造誤差や素材の個体差によるばね定数のばらつきに起因する押圧力のばらつきを図1の様に個々のばねごとにばね力を独立して調整することで解消でき、ばね力を均一に調整することができる。このように、ばね力を個々に独立して調整することで、ばね定数の個体差によらず、くさび11がガイドレール4を押圧する押圧力の分布を均等にすることができ、シュー材の片当たりや押圧力によるシュー材の摩擦力の特性が改善される。 これにより、確実にガイドレール4にシュー材を押圧することができるようになり、非常止め装置の制動特性を向上することができる。
【0023】
さらに、非常止め装置の制動特性や非常止め装置動作時のくさび11の運動などをより正確に制御したり、改善するために、意図的にくさび11中央部に大きな押圧力を作用させるなど、押圧力の分布を変化させたい場合、ばね力を個々に調整することで押圧力の分布を容易に調整、変更することができる。これにより、制動特性をより細かく調整することが可能となり、非常止め装置の信頼性および制動特性がさらに確かなものとなる。
【0024】
第1実施形態
図2(a)は、本発明のエレベータの非常止め装置における第1の実施形態を示す図で、従来の技術で示した図12に対応する。また、図2(b)は図2(a)のB−B断面図である。図2(a),(b)において、複数枚の平板ばね15Aは、この平板ばね15Aの押圧部の内側から挿入された半球状の頭部を持つ押圧具16Aにより、案内板14Aに設けられた凹部と嵌合し、平板ばね15Aの復元力によって凹部の底面に押圧されている。さらに、各押圧具16Aと平板ばね15Aの間には調整板24が挿入され、この調整板24の厚さおよび枚数により、平板ばね15Aと案内板14Aの間隔を調整している。この様に、平板ばね15Aの押圧部の内側から挿入した半球状の押圧具16Aと案内板14Aの凹部が嵌合する構造では、球面で嵌合しているため、案内板14Aの傾きなどの影響を受けず、非常止め装置作動時のばねの追従性が良く、ばねの運動を滑かに支持できるので、ばね力の損失は極めて小さい。このため、押圧具16Aと平板ばね15Aの間に厚さや枚数の異なる調整板24を挿入し、平板ばね15Aと案内板14Aの間隔を調整する構造とすることで、押圧具16Aと案内板14Aに設けた凹部との嵌合性を損なうことなく、容易に個々のばね力を独立して調整できる。これにより、ばね力の最適な調整が容易になり、押圧力を正確にくさび11に伝達することが可能となるので、制動特性に優れ、制動力の調整が容易な非常止め装置を得ることができる。
【0025】
第2実施形態
図3(a)は、本発明のエレベータの非常止め装置における第2の実施形態を示す図で、従来の技術で示した図12に対応する。また,図3(b)は図3(a)のB−B断面図である。図3(a),(b)において、複数枚の平板ばね15Aは、この平板ばね15Aの押圧部に設けられた凹部と嵌合する案内板14Aに係止された押圧具16Bにより保持され、平板ばね15Aの復元力によって押圧具16Bに押圧されている。 さらに、各押圧具16Bと案内板14Aの間には調整板24が挿入され、この調整板24の厚さおよび枚数により、平板ばね15Aと案内板14Aの間隔を調整している。この様に、平板ばね15Aの押圧部の凹部と案内板14Aに係止された押圧具16Bが嵌合する構造では、非常止め装置作動時のばねの追従性が良く、平板ばね15Aの運動を滑らかに支持できるので、ばね力の損失は極めて小さくなり、押圧部の穴加工の省略、部品点数の削減ができるので、平板ばね15Aと案内板14Aの嵌合機構を簡略化することができる。さらに、押圧具16Bに設けた段差でばねの運動を拘束することにより、平板ばね15Aが自重で下に傾いたり、滑り落ちるといったことを防げるため、平板ばね15Aを正確な位置に保持でき、ばね力をより正確に伝えることができる。このため、押圧具16Bと案内板14Aの間に厚さや枚数の異なる調整板24を挿入し、平板ばね15Aと案内板14Aの間隔を調整する構造とすることで、押圧具16Bと平板ばね15Aの押圧部に設けた凹部との嵌合性を損なうことなく、容易に個々のばね力を独立して調整できる。これにより、ばね力の最適な調整が容易になり、ばね力を正確にくさび11に伝達することが可能となるので、制動特性に優れ、制動力の調整が容易な非常止め装置を得ることができる。
【0026】
第3実施形態
次に、図4は、本発明のエレベータの非常止め装置における第3の実施形態を示す図で、従来の技術で示した図12に対応している。図4において、第1の実施形態で示した図2(a)および第2の実施形態で示した図3(a)と異なるところは、平板ばね15Aと案内板14Aを嵌合させる機構において、調整板24で平板ばね15Aと案内板14Aの間隔を調整する代わりに、平板ばね15Aの押圧部を貫通する調整ねじ25を取り付け、この調整ねじ25で案内板14Aを押圧する構造とし、平板ばね15Aと案内板14Aの間隔を調整ねじ25の突出量を変えることで、無段階に調整可能どした所である。この様に、平板ばね15Aの押圧部に調整ねじ25を設け、このねじにより無段階にばね力を調整できる様にすると、従来ばね力調整に用いていた調整板24や押圧具などが不必要になり、部品数を減らすことができると共に、製造および組立が容易となる。また、調整ねじ25によりばね力を無段階に調整でき、より正確なばね力の調整が可能となるため、制動特性の細かな調整が容易に行うことができ、優れた制動特性を持つ非常止め装置を得ることができる。また、この調整ねじ25に細目ねじを用いると、非常止め装置作動時やエレベータの定常運転中の振動による調整ねじ25のゆるみを防止できると共に、より細かなばね力の調整が可能となる。
【0027】
さらに、従来の技術では、ばね力を調整する場合、非常止め装置を解体したり、案内板14Aに作用しているばねの復元力を解除しなくてはならないため、調整作業に多くの時間と手間を要し効率が悪かった。しかし、本実施形態の非常止め装置によれば、非常止め装置を解体したり、調整板24を交換したりすることなく、外部より調整ねじ25を回すことでばね力を容易に調整することができるため、ばね力の調整が極めて短時間に容易に行うことが可能となる。例えば、客先の要望により、既設のエレベータにエアコンなどの装備を後付した場合、かごの重量が当初の設計より重たくなってしまい、非常止め装置の制動力を再調整しなくてはならなくなる。この様な場合、本実施形態の非常止め装置を用いると、短時間で容易に制動力の再調整作業を終えることができるので、調整作業よってエレベータを停止させる時間を短縮でき、客先に迷惑をかけること無く作業を終了することができる。さらに、案内板14Aを押圧する調整ねじ25の先端部を半球状26とすることで、ばねと案内板14Aがより確実に嵌合することができるため、非常止め装置作動時のばねの追従性が良くなり、ばねの運動を滑らかに支持できるので、ばね力の損失は極めて小さくなる。また、ばね力調整時の調整ねじ25の回転抵抗が小さくなるため、調整作業がより容易になり調整時間を短縮することができる。
【0028】
しかし、本実施形態における嵌合機構は、ばね力を調整ねじ25で受けるため、大きなばね力が必要な非常止め装置に適用すると、調整ねじ25のねじ山がばね力により変形、破壊し、調整不可能となるデメリットがあるため、ばね力が小さな非常止め装置に適している。
【0029】
第4実施形態
次に、図5は、本発明のエレベータの非常止め装置における第4の実施形態を示す図で、従来の技術で示した図12に対応している。図5において、第2の実施形態で示した図4と異なるところは、平板ばね15Aの押圧部を貫通する調整ねじ25の端部に曲面状の頭部を持つ係合具27を取り付け、この係合具27を介して、案内板14Aに設けた係合具27受けの凹部と嵌合している点である。この様に、調整ねじ25の端部に設けた曲面状の係合具27を案内板14Aに設けた係合具27受けの凹部と嵌合させることで、非常止め装置作動時のばねの追従性が良くなり、平板ばね15Aの運動を滑らかに支持できるので、ばね力の損失が極めて小さくなると共に、調整ねじ25によりばね力を無段階に調整できるため、ばね力の最適な調整が容易になり、ばね力を正確にくさび11に伝達することが可能となるので、制動特性に優れ、制動力の調整が容易な非常止め装置を得ることができる。さらに、係合具27と押圧具受けの凹部が嵌合するため、非常止め装置作動時のばねの運動が拘束される。これにより、制動時にばねが安定した姿勢を保ち、安定したばね力を提供することができるので、非常止め装置の信頼性を向上することができる。また、ばね力調整時に生じる調整ねじ25の回転運動をこの曲面状の係合具27で受けるため、調整ねじ25を締め付ける際の押圧部の回転抵抗は小さくなり、調整時の調整ねじ25の締め付け作業が容易になるので、調整時間を短縮することができる。
【0030】
第5実施形態
次に、図6は、本発明のエレベータの非常止め装置における第5の実施形態を示す図で、従来の技術で示した図12に対応している。図6において、調整ねじ25端部の押圧部28の表面は低摩擦材29で構成されており、この低摩擦材部が案内板14Aに設けられた凹部と嵌合している。この様に、低摩擦材で押圧部28が構成された押圧具を用いると、案内板14Aの凹部と滑らかに嵌合できると共に、非常止め装置作動時のばねの運動が無理なく滑らかに支持されるため、ばねの運動の影響を受けることなく案内板14Aにばね力を伝えることができる。これにより、安定した制動力が得ることができ、非常止め装置の信頼性が向上する。また、調整ねじ25を締め付ける際の押圧部28の回転抵抗が小さくなるため、調整時の調整ねじ25の締め付け作業が容易になり、調整時間を短縮することができる。さらに、嵌合部に低摩擦材29を使用するため、給油などの保守作業が省略できるため、整備、保守作業が容易になる。また、図2aの押圧具16Aおよび図3aの押圧具16Bにおいて、押圧部の表面を低摩擦材で構成しても同様な効果が得られる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明のように、本発明によれば、信頼性が高く、安定した制動特性が得られるエレベータの非常止め装置を得ることができる。
【0032】
また、本発明によれば、ばね力の調整が容易になり、ばね力を正確にくさびに伝達することが可能となるので、制動特性に優れ、制動力の調整が容易なエレベータの非常止め装置を得ることができる。
【0033】
また、本発明によれば、ばね力を無段階に調整でき、制動特性の細かな調整が容易に行うことができるので、制動特性に優れ、制動力の調整が容易なエレベータの非常止め装置を得ることができる。
【0034】
本発明によれば、非常止め装置作動時のばねの追従性が良くなり、ばねの運動を滑らかに支持できるので、制動特性に優れ、制動力の調整が容易なエレベータの非常止め装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエレベータの非常止め装置の特徴を示す図。
【図2】(a)は本発明のエレベータの非常止め装置の第1の実施形態を示す図、(b)は(a)のB−B断面図。
【図3】(a)は本発明のエレベータの非常止め装置の第2の実施形態を示す図、(b)は(a)のB−B断面図。
【図4】本発明のエレベータの非常止め装置の第3の実施形態を示す図。
【図5】本発明のエレベータの非常止め装置の第4の実施形態を示す図。
【図6】本発明のエレベータの非常止め装置の第5の実施形態を示す図。
【図7】非常止め装置が設けられた一般的なエレベータの概略構成図。
【図8】従来の次第ぎき形のエレベータの非常止め装置の一例を示す正面図。
【図9】図8のB−B断面図。
【図10】従来の次第ぎき形のエレベータの非常止め装置の図8と異なる一例を示す図。
【図11】図10のB−B断面図。
【図12】従来の次第ぎき形のエレベータの非常止め装置の図8と異なる一例を示す図。
【符号の説明】
4…ガイドレール、10…引上げ棒、11…くさび、12…ローラ保持板、13…ローラ、14A…案内板、15A…平板ばね、16A,16B…押圧具、17A…上部端板、17B…下部端板、24…調整板、25…調整ねじ、26…半球状の先端、27…係合具、28…押圧部、29…低摩擦材、
Claims (7)
- エレベータのかご又はつり合いおもりに設けられ、
前記かごの下降速度の超過で引き上げられる引き上げ棒と、
この引き上げ棒の上昇とともに上昇して上下方向に延びるガイドレールを左右方向に挟む左右一対のくさびと、
これらの左右一対のくさびの背面にローラを介してそれぞれ配置された左右一対の案内板と、
上方から見たときにU字形に湾曲するとともにその左右一対の開口端が前記左右一対の案内板の外面側をそれぞれ前記ガイドレールに向けて押圧する、前記左右一対の案内板に沿って上下方向に並べて配置された複数枚の平板ばねと、
前記左右一対の開口端にそれぞれ取り付けられて前記左右一対の案内板の外面側にそれぞれ当接する押圧具と、
これらの押圧具と前記左右一対の開口端との間にそれぞれ挿入された調整板と、を備え、
前記調整板の厚さおよび枚数を変更することにより前記左右一対の開口端がそれぞれ前記案内板を押圧するばね力を調整し、前記左右一対のくさびが前記ガイドレールをそれぞれ押圧する押圧力の上下方向の分布を変更できるようにしたことを特徴とするエレベータの非常止め装置。 - 前記押圧具は、前記左右一対の案内板にそれぞれ設けられた凹部とそれぞれ嵌合する半球状の頭部を有していることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの非常止め装置。
- エレベータのかご又はつり合いおもりに設けられ、
前記かごの下降速度の超過で引き上げられる引き上げ棒と、
この引き上げ棒の上昇とともに上昇して上下方向に延びるガイドレールを左右方向に挟む左右一対のくさびと、
これらの左右一対のくさびの背面にローラを介してそれぞれ配置された左右一対の案内板と、
上方から見たときにU字形に湾曲するとともにその左右一対の開口端が前記左右一対の案内板の外面側をそれぞれ前記ガイドレールに向けて押圧する、前記左右一対の案内板に沿って上下方向に並べて配置された複数枚の平板ばねと、
前記左右一対の案内板にそれぞれ係止されるとともに前記複数枚の平板ばねの左右一対の開口端にそれぞれ設けられた凹部にそれぞれ係合する第2の押圧具と、
これらの第2の押圧具と前記左右一対の案内板との間にそれぞれ挿入された調整板と、を備え、
前記調整板の厚さおよび枚数を変更することにより前記左右一対の開口端がそれぞれ前記案内板を押圧するばね力を調整し、前記左右一対のくさびが前記ガイドレールをそれぞれ押圧する押圧力の上下方向の分布を変更できるようにしたことを特徴とするエレベータの非常止め装置。 - 前記第2の押圧具は、前記左右一対の開口端をそれぞれ上下方向に拘束する段差を有していることを特徴とする請求項3に記載のエレベータの非常止め装置。
- エレベータのかご又はつり合いおもりに設けられ、
前記かごの下降速度の超過で引き上げられる引き上げ棒と、
この引き上げ棒の上昇とともに上昇して上下方向に延びるガイドレールを左右方向に挟む左右一対のくさびと、
これらの左右一対のくさびの背面にローラを介してそれぞれ配置された左右一対の案内板と、
上方から見たときにU字形に湾曲するとともにその左右一対の開口端が前記左右一対の案内板の外面側をそれぞれ前記ガイドレールに向けて押圧する、前記左右一対の案内板に沿って上下方向に並べて配置された複数枚の平板ばねと、
前記左右一対の開口端にそれぞれ螺合するとともに、その先端が前記左右一対の案内板の側に突出して前記左右一対の案内板にそれぞれ当接する調整ねじと、を備え、
前記調整ねじの突出量を調整することにより前記左右一対の開口端がそれぞれ前記案内板を押圧するばね力を調整し、前記左右一対のくさびが前記ガイドレールをそれぞれ押圧する押圧力の上下方向の分布を変更できるようにしたことを特徴とするエレベータの非常止め装置。 - 前記調整ねじの端部に曲面状の頭部を有する係合具をそれぞれ設けるとともに、
前記左右一対の案内板にそれぞれ凹部を設け、
前記係合具を前記凹部にそれぞれ嵌合させたことを特徴とする請求項5に記載のエレベータの非常止め装置。 - 前記調整ねじの端部に押圧部をそれぞれ設けるとともに、
前記左右一対の案内板にそれぞれ凹部を設けて、前記押圧部を前記凹部にそれぞれ嵌合させ、
さらに前記押圧部の表面を低摩擦材で構成したことを特徴とする請求項5に記載のエレベータの非常止め装置。
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