以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態を詳細に説明する。図1は、本実施例におけるパチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2にはガイドレールによって囲まれた、ほぼ円形状の遊技領域が形成されている。この遊技領域内の所定位置には、各々が識別可能な複数種類の特別図柄を変動可能に表示(可変表示)する特別図柄表示装置4が設けられている。なお、特別図柄表示装置4の設置位置は、遊技領域内の所定位置に限定されず、遊技領域外の所定位置であってもよい。
図1に示すパチンコ遊技機1における遊技領域の中央位置には、例えば特別図柄とは異なる各々が識別可能な複数種類の識別情報としての飾り図柄(「演出図柄」ともいう)を可変表示することや、飾り図柄とは異なる演出用の画像を表示することといった、複数種類の画像を表示することにより演出動作を行うために用いられる画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5の下方には、始動入賞口を形成する普通可変入賞球装置6が配置されている。普通可変入賞球装置6の下方には、大入賞口を形成する特別可変入賞球装置7や、普通図柄表示装置20が設けられている。
特別図柄表示装置4は、例えば7セグメントやドットマトリクスのLED等から構成されている。特別図柄表示装置4は、可変表示ゲームとしての特図ゲームにおいて、例えば「00」〜「99」を示す数字や「−−」を示す記号等から構成される複数種類の特別図柄を可変表示する。この特図ゲームは、例えば普通可変入賞球装置6が形成する始動入賞口に遊技球が入賞することといった、特別図柄を可変表示するための実行条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームが終了したことや大当り遊技状態が終了したことといった、特別図柄を可変表示するための開始条件が成立したことに基づいて開始される。この実施の形態では、一例として、特別図柄表示装置4が「左」及び「右」の特別図柄可変表示部を備え、各特別図柄可変表示部において、「0」〜「9」を示す数値や「−」を示す記号等から構成される特別図柄の可変表示を行うものとする。各特別図柄可変表示部において可変表示される複数種類の特別図柄には、それぞれに対応した図柄番号が付されている。例えば、「0」〜「9」を示す数値のそれぞれに対して、「0」〜「9」の図柄番号が付され、「−」を示す記号に対して、「10」の図柄番号が付されている。
画像表示装置5は、例えばLCD等から構成され、多数の画素(ピクセル)を用いたドットマトリクス方式による画面表示を行うものであればよい。画像表示装置5の表示画面では、特別図柄表示装置4による特図ゲームにおける特別図柄の可変表示に対応して、例えば3つに分割された表示領域としての可変表示部にて、各々が識別可能な複数種類の飾り図柄を可変表示する。この飾り図柄の可変表示も、開始条件が成立したことに基づいて行われる可変表示ゲームである。
例えば、画像表示装置5には、「左」、「中」、「右」の可変表示部が配置され、特別図柄表示装置4により特図ゲームが実行されることに対応して、各可変表示部にて飾り図柄が可変表示される。すなわち、特別図柄表示装置4における特別図柄の可変表示が開始されるときには、画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各可変表示部にて飾り図柄の可変表示(例えば切替表示やスクロール表示)を開始させ、その後、特別図柄表示装置4による特図ゲームにおける可変表示結果として確定特別図柄が停止表示されるときに、画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各可変表示部にて飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄が停止表示(導出表示)される。また、「左」、「中」、「右」の各可変表示部は、画像表示装置5の表示領域内で移動可能とされ、飾り図柄を縮小あるいは拡大して表示することができるようにしてもよい。
画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各可変表示部では、例えば8種類の図柄(英数字「1」〜「8」あるいは漢数字「一」〜「八」、英文字「A」〜「H」、所定のモチーフに関連する8個のキャラクタ画像、数字や文字あるいは記号とキャラクタ画像との組合せなど。なお、キャラクタ画像は、例えば人物や動物、これら以外の物体、もしくは、文字などの記号、あるいは、その他の任意の図形を示す演出画像であればよい)が、飾り図柄として変動可能に表示される。飾り図柄のそれぞれには、対応する図柄番号が付されている。例えば、「1」〜「8」を示す英数字のそれぞれに対して、「1」〜「8」の図柄番号が付されていればよい。
画像表示装置5において飾り図柄の可変表示が開始されると、「左」、「中」、「右」の各可変表示部では、例えば図柄番号が小さいものから大きいものへと切替表示やスクロール表示が行われ、図柄番号が最大の「8」である飾り図柄が表示されると、次に図柄番号が最小の「1」である飾り図柄が表示される。あるいは、図柄番号が大きいものから小さいものへと切替表示やスクロール表示を行って、図柄番号が最小の「1」である飾り図柄が表示されると、次に図柄番号が最大の「8」である飾り図柄が表示されてもよい。
また、画像表示装置5には、普通可変入賞球装置6が形成する始動入賞口に入賞した有効入賞球数としての保留記憶数(特図保留記憶数)を表示する特別図柄始動記憶表示エリアが設けられていてもよい。特別図柄始動記憶表示エリアでは、特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)未満のときの有効始動入賞に対応して、入賞表示が行われる。具体的な一例として、特図保留記憶数が1加算されたときには、通常青色であった表示部位のうちの1つ(例えば青色となっている表示部位のうち左端の表示部位)を赤色表示に変化させる。これに対して、特図保留記憶数が1減算されたときには、赤色表示されている表示部位のうちの1つ(例えば赤色となっている表示部位のうち右端の表示部位)を青色表示に戻す。あるいは、特別図柄始動記憶表示エリアでは、特図保留記憶数を示す数字を表示することなどにより、特図保留記憶数を遊技者等が認識できるようにしてもよい。特別図柄始動記憶表示エリアとともに、あるいは特別図柄始動記憶表示エリアに代えて、特図保留記憶数を表示する表示器(特別図柄始動記憶表示器)を設けるようにしてもよい。
普通図柄表示装置20は、例えば発光ダイオード(LED)等を備えて構成され、遊技領域に設けられた通過ゲート41を通過した遊技球がゲートスイッチ21(図2)によって検出されたことを実行条件とする普通図ゲームにおいて、点灯、点滅、発色などが制御される。
普通可変入賞球装置6は、ソレノイド81(図2)によって垂直(通常開放)位置と傾動(拡大開放)位置との間で可動制御される一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物(普通電動役物)を備え、始動入賞口を形成する。普通可変入賞球装置6に形成された始動入賞口へと進入した遊技球は、始動口スイッチ22(図2)によって検出され、その検出に基づき特別図柄や飾り図柄の可変表示を実行するための実行条件(始動条件)が成立する。始動口スイッチ22によって遊技球が検出されたことに基づいて、所定個数(例えば4個)の賞球の払い出しが行われる。
特別可変入賞球装置7は、ソレノイド82(図2)によって入賞領域となる大入賞口を開放及び閉鎖制御する開閉板を備えて構成される。特別可変入賞球装置7にて開閉板により開放された大入賞口内へと遊技球が進入した場合には、カウントスイッチ23(図2)によって当該遊技球が検出されたことに基づいて、所定個数(例えば「15」)の賞球の払出が行われる。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、ランプを内蔵した風車、アウト口等が設けられている。遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果ランプ9が設けられている。パチンコ遊技機1の遊技領域における各構造物(例えば普通可変入賞球装置6、特別可変入賞球装置7等)の周囲には装飾用LEDが設置されていてもよい。遊技機用枠3の右下部位置には、遊技球を発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)30が設けられている。
普通図柄表示装置20による普通図ゲームでは、普通図柄の可変表示を開始させた後、所定の当りパターンで表示が行われると、表示結果が「当り」となり(普通当り)、普通可変入賞球装置6を構成する電動チューリップの可動翼片が傾動位置に制御(拡大開放制御)され、所定時間が経過すると垂直位置に制御(通常開放制御)される。
特別図柄表示装置4による特図ゲームでは、特別図柄の可変表示を開始させた後、所定時間が経過すると、特別図柄の可変表示結果となる確定特別図柄を停止表示(導出表示)する。このとき、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄)が停止表示されれば特定表示結果としての「大当り」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄)が停止表示されれば「小当り」となり、大当り図柄及び小当り図柄以外の特別図柄が停止表示されれば「ハズレ」となる。
特図ゲームでの可変表示結果が「大当り」になると、特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。また、特図ゲームでの可変表示結果が「小当り」になると、小当り遊技状態に制御される。この実施の形態におけるパチンコ遊技機1では、具体的な一例として、「11」、「33」あるいは「77」を示す特別図柄を大当り図柄とし、「55」を示す特別図柄を小当り図柄とし、「−−」を示す特別図柄をハズレ図柄としている。また、大当り図柄のうち、「11」を示す特別図柄を2ラウンド大当り図柄とし、「33」、「77」を示す特別図柄を15ラウンド大当り図柄とする。
特別図柄表示装置4による特図ゲームでの確定特別図柄が15ラウンド大当り図柄「33」あるいは「77」となる場合には、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示結果として、例えば「左」、「中」、「右」の各可変表示部にて所定の大当り組合せを構成する確定飾り図柄が停止表示される。大当り組合せの確定飾り図柄は、例えば「左」、「中」、「右」の各可変表示部において予め定められた有効ライン上に、同一の飾り図柄が揃って停止表示されるものであればよい。一例として、有効ラインは、「左」、「中」、「右」の各可変表示部における上段のみ、中段のみ、下段のみからなる水平方向や、「左」の可変表示部における上段と「中」の可変表示部における中段と「右」の可変表示部における下段とからなる斜め方向、あるいは、「左」の可変表示部における下段と「中」の可変表示部における中段と「右」の可変表示部における上段とからなる斜め方向などに、予め定められていればよい。このような大当り組合せの確定飾り図柄は、大当り遊技状態に制御されることに対応した特定表示結果に含まれる。
特別図柄表示装置4による特図ゲームでの確定飾り図柄が2ラウンド大当り図柄「11」となる場合には、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示結果として、例えば「左」、「中」、「右」の各可変表示部にて設定された有効ライン上に、チャンス目として予め定められた所定の確定飾り図柄の組合せ(例えば「左」、「中」、「右」に対応して図柄番号が「3」、「5」、「7」の図柄)が停止表示される。特別図柄表示装置4による特図ゲームでの確定特別図柄が小当り図柄「55」となる場合には、2ラウンド大当り図柄「11」となる場合と同様に、画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各可変表示部にてチャンス目として予め定められた所定の確定飾り図柄の組合せが停止表示される。
特別図柄表示装置4による特図ゲームで15ラウンド大当り図柄「33」あるいは「77」が停止表示されたことや、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示結果として大当り組合せの確定飾り図柄が停止表示されたことに対応して制御される大当り遊技状態においては、特別可変入賞球装置7の開閉板が、所定期間(例えば29秒間)あるいは所定個数(例えば10個)の入賞球が発生するまでの第1の期間にて、大入賞口を開放状態とすることにより、遊技者にとって有利な第1状態とする。このように大入賞口を開放状態とした開閉板は、遊技盤2の表面を落下する遊技球を受け止め、その後に大入賞口を閉鎖状態とすることにより、遊技者にとって不利な第2状態とする。こうして大入賞口を第1状態となる開放状態としてから第2状態となる閉鎖状態とすることで、1回のラウンドが終了する。特図ゲームで15ラウンド大当り図柄「33」あるいは「77」が停止表示されたことや、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示結果として大当り組合せの確定飾り図柄が停止表示されたことに対応する第1特定遊技状態としての大当り遊技状態では、大入賞口の開閉サイクルとしてのラウンドを、第1の回数となる所定回数(例えば「15」)に達するまで繰り返すことができる。
特別図柄表示装置4による特図ゲームで2ラウンド大当り図柄「11」が停止表示されるとともに、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示結果としてチャンス目となる確定飾り図柄が停止表示されたことに対応して制御される大当り遊技状態においては、特別可変入賞球装置7の開閉板が、第1の期間よりも短い所定期間(例えば0.5秒間)が経過するまでの第2の期間にて、大入賞口を開放状態とすることにより第1状態とする。その後に大入賞口を閉鎖状態とすることにより第2状態として、1回のラウンドが終了する。特図ゲームで2ラウンド大当り図柄「11」が停止表示されたことに対応する第2特定遊技状態としての大当り遊技状態では、大入賞口の開閉サイクルとしてのラウンドを、第1の回数よりも少ない第2の回数となる所定回数(例えば「2」)に達するまで繰り返すことができる。
特別図柄表示装置4による特図ゲームで小当り図柄「55」が停止表示されるとともに、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示結果としてチャンス目となる確定飾り図柄が停止表示されたことに対応して制御される小当り遊技状態においては、特別可変入賞球装置7の開閉板が、所定期間(例えば0.5秒間)が経過するまでの第2の期間にて、大入賞口を開放状態とすることにより第1状態とする。その後に大入賞口を閉鎖状態とすることにより第2状態とする。特図ゲームで小当り図柄「55」が停止表示されたことに対応する小当り遊技状態では、大入賞口の開閉サイクルを、2ラウンド大当り図柄「11」が停止表示された場合と同様に第2の回数となる所定回数(例えば「2」)に達するまで繰り返すことができればよい。この実施の形態では、小当り遊技状態において、第2特定遊技状態としての大当り遊技状態と同様の動作態様で、特別可変入賞球装置7に形成された大入賞口が開放状態となる。なお、小当り遊技状態では、第2の期間とは異なり第1の期間よりも短い第3の期間(例えば2秒間)にて、大入賞口を開放状態とすることにより第1状態としてもよい。また、小当り遊技状態では、第2の回数とは異なり第1の回数よりも少ない第3の回数(例えば「1」)に達するまで、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に変化させてもよい。
なお、特別可変入賞球装置7の開閉板は、例えばパチンコ遊技機1の電源投入後に大当り遊技状態や小当り遊技状態へと制御される以前までのような通常時には、大入賞口を閉鎖状態としている。大当り遊技状態や小当り遊技状態において開放状態となった大入賞口に入賞して遊技盤2の背面に導かれた遊技球のうち一方の領域(V入賞領域;特別領域)に入ったものは所定のV入賞スイッチで検出された後にカウントスイッチ23で検出され、他方の領域に入った遊技球は、そのままカウントスイッチ23で検出されるようにしてもよい。この場合、遊技盤2の背面には、大入賞口内の経路を切り替えるためのソレノイドが設けられていてもよい。そして、大当り遊技状態における最終ラウンド以外の各ラウンドでは、V入賞スイッチによって遊技球が検出されることが、次のラウンドへと移行できるための条件となるようにしてもよい。あるいは、V入賞領域を設けずに、大当り遊技状態における最終ラウンド以外の各ラウンドでは、常に次のラウンドへと移行できるようにしてもよい。
特別図柄表示装置4による特図ゲームで停止表示される15ラウンド大当り図柄「33」、「77」には、通常大当り図柄「33」と、確変大当り図柄「77」とが含まれている。画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各可変表示部にて可変表示される図柄番号が「1」〜「8」の飾り図柄のうち、図柄番号が奇数である「1」、「3」、「5」、「7」の飾り図柄を、確変大当り用の確変図柄とし、図柄番号が偶数である「2」、「4」、「6」、「8」の飾り図柄を通常大当り用の通常図柄とする。
例えば、特別図柄表示装置4による特図ゲームにて確定特別図柄が確変大当り図柄「77」となる場合には、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示結果として、「左」、「中」、「右」の各可変表示部にて設定された有効ライン上に、同一の確変図柄が揃って停止表示される確変大当り組合せの確定飾り図柄となることがある。特図ゲームにおける可変表示結果として確変大当り図柄「77」が停止表示された場合には、特定表示結果のうち所定の特別表示結果に含まれる確変大当りとなる。
また、特別図柄表示装置4による特図ゲームにて確定特別図柄が通常大当り図柄「33」となる場合には、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示結果として、「左」、「中」、「右」の各可変表示部にて設定された有効ライン上に、同一の通常図柄が揃って停止表示される通常大当り組合せの確定飾り図柄となる。特図ゲームにおける可変表示結果として通常大当り図柄「33」が停止表示された場合には、特定表示結果のうち特別表示結果には含まれない通常大当りとなる。
さらに、特図ゲームにおける可変表示結果として2ラウンド大当り図柄「11」が停止表示されるとともに、飾り図柄の可変表示結果としてチャンス目となる確定飾り図柄が停止表示された場合には、特別表示結果に含まれて確変大当りとは異なる突然確変大当り(突然確変)となる。
このように、特別図柄表示装置4による特図ゲームにて特別図柄の可変表示結果が「大当り」となる場合には、特別表示結果としての「確変大当り」や「突然確変」となる場合と、特別表示結果以外の特定表示結果としての「通常大当り」となる場合とが含まれている。また、特図ゲームにおける可変表示結果として小当り図柄「55」が停止表示されるとともに、飾り図柄の可変表示結果としてチャンス目となる確定飾り図柄が停止表示された場合には、小当りとなる。
可変表示結果が「確変大当り」や「突然確変」となった場合には、その可変表示結果に対応した大当り遊技状態が終了した後、特別遊技状態の1つとして、継続して確率変動制御(確変制御)が行われる確変遊技状態(高確率遊技状態)に移行する。この確変遊技状態では、特図ゲームや飾り図柄の可変表示における表示結果が「大当り」となって更に大当り遊技状態に制御される確率が、通常遊技状態よりも高くなるように向上する。なお、通常遊技状態とは、大当り遊技状態や小当り遊技状態、確変遊技状態等の特別遊技状態以外の遊技状態のことであり、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果が大当りとなる確率が、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に所定の復帰処理を実行しなかったときの状態)と同一に制御されている。この実施の形態では、特図ゲームの実行回数にかかわらず、可変表示結果が大当りとなるまで、確変遊技状態が継続する。これに対して、確変遊技状態となった後に、所定回数(例えば100回)の特図ゲームが実行されることと、可変表示結果が大当りとなることのうち、いずれかの条件が成立したときに、確変遊技状態が終了するようにしてもよい。また、確変遊技状態において所定回数の特図ゲームが実行されたり可変表示結果が大当りとなる以前であっても、特図ゲームが開始されるときに、所定の割合で確変遊技状態が終了することがあるようにしてもよい。
可変表示結果が「通常大当り」となった場合には、その可変表示結果に対応した大当り遊技状態が終了した後、通常遊技状態に移行する。可変表示結果が「小当り」となった場合には、その可変表示結果に対応した小当り遊技状態が終了した後、その小当り遊技状態となる以前の遊技状態を継続させる。
特別図柄表示装置4による特図ゲームにて確定特別図柄が確変大当り図柄「77」となる場合に、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示結果として、「左」、「右」、「中」の各可変表示部にて設定された有効ライン上に、同一の通常図柄が揃って停止表示される通常大当り組合せの確定飾り図柄となることがある。このように、特図ゲームにおける可変表示結果として確変大当り図柄「77」が停止表示されるとともに、飾り図柄の可変表示結果として通常大当り組合せの確定飾り図柄が停止表示される場合は、確変大当りの一種であり、特別表示結果に含まれる。
飾り図柄の可変表示結果が通常大当り組合せの確定飾り図柄となった場合には、その大当りに対応した大当り遊技状態への制御が開始された後、大当り遊技状態の終了時より前や、大当り遊技状態の終了時に、所定の報知演出が実行されることがある。この報知演出は、通常大当り組合せの確定飾り図柄となったことに基づき、大当り遊技状態の終了後における遊技状態が確変遊技状態となる昇格があるか否かを報知する演出動作である。この実施形態で実行される報知演出には、大当り遊技状態の終了時より前に実行される大当り中昇格演出と、大当り遊技状態の終了時に実行されるエンディング昇格演出とが含まれている。
大当り中昇格演出は、通常大当り組合せの確定飾り図柄となったことに対応してパチンコ遊技機1が大当り遊技状態に制御されている期間中の所定タイミングなどにおいて、通常大当り組合せの確定飾り図柄が導出表示されたにもかかわらず大当り遊技状態の終了後には確変遊技状態となる昇格があるか否かを報知する報知演出である。大当り中昇格演出には、昇格があることに対応した演出を実行して大当り遊技状態の終了後に確変遊技状態となる旨を報知する大当り中昇格成功演出と、昇格がないことに対応した演出を実行して大当り遊技状態の終了後に確変遊技状態とはならない旨を報知する大当り中昇格失敗演出とがある。
例えば、大当り中昇格演出を開始する際には、昇格の有無に対応した演出が実行される旨を示す報知画像を、画像表示装置5に表示させる。これにより、飾り図柄の可変表示結果が通常大当り組合せの確定飾り図柄となった場合でも、大当り遊技状態の終了後に遊技状態が確変遊技状態となる昇格があるか否かの再抽選が行われる旨を、遊技者等に報知する。続いて、例えば画像表示装置5にて所定のアニメ画像を伴った演出表示などを行う。具体的な一例として、画像表示装置5にてルーレットゲームを示す演出画像の表示を行い、回転するルーレットに投入されたボールが「奇数」に入ったときには「確変!」という演出画像の表示を行うことで、遊技状態が確変遊技状態となる昇格がある旨を報知すればよい。その一方で、ルーレットに投入されたボールが「偶数」に入ったときには「残念!」という演出画像の表示を行うことで、遊技状態が確変遊技状態となる昇格がない旨を報知すればよい。こうした大当り中昇格演出が行われるときには、飾り図柄の可変表示結果となった通常大当り組合せの確定飾り図柄は、変更されないようにすればよい。
大当り中昇格失敗演出にて演出画像の表示により昇格がない旨を報知するときには、スピーカ8L、8Rからの音声出力などといった演出画像の表示とは異なる演出動作により、遊技状態が確変遊技状態となる昇格がない旨を報知してもよい。また、大当り中昇格成功演出にて演出画像の表示により昇格がある旨を報知するときには、スピーカ8L、8Rからの音声出力などといった演出画像の表示とは異なる演出動作により、遊技状態が確変遊技状態となる昇格がある旨を報知してもよい。
エンディング昇格演出は、通常大当り組合せの確定飾り図柄となったことや大当り中昇格失敗演出が実行されたことなどに対応した大当り遊技状態の終了時において、昇格があるか否かを報知する報知演出である。エンディング昇格演出には、昇格があることに対応した演出を実行して大当り遊技状態の終了後に確変遊技状態となる旨を報知するエンディング昇格成功演出と、昇格がないことに対応した演出を実行して大当り遊技状態の終了後に確変遊技状態とはならない旨を報知するエンディング昇格失敗演出とがある。
例えば、エンディング昇格演出を開始する際には、昇格の有無に対応した演出が実行される旨を示す報知画像を、画像表示装置5に表示させる。これにより、飾り図柄の可変表示結果が通常大当り組合せの確定飾り図柄となって大当り中昇格演出が実行されなかった場合や、大当り中昇格失敗演出が実行された場合でも、大当り遊技状態の終了後に遊技状態が確変遊技状態となる昇格があるか否かの再抽選が行われる旨を、遊技者等に報知する。続いて、例えば画像表示装置5にて所定のアニメ画像を伴った演出画像の表示を行うことなどにより、エンディング昇格成功演出では遊技状態が確変遊技状態となる昇格がある旨を報知する一方で、エンディング昇格失敗演出では遊技状態が確変遊技状態となる昇格がない旨を報知する。こうしたエンディング昇格演出が行われるときには、飾り図柄の可変表示結果となった通常大当り組合せの確定飾り図柄は、変更されないようにすればよい。
エンディング昇格失敗演出にて演出画像の表示により昇格がない旨を報知するときには、スピーカ8L、8Rからの音声出力などといった演出画像の表示とは異なる演出動作により、遊技状態が確変遊技状態となる昇格がない旨を報知してもよい。また、エンディング昇格成功演出にて演出画像の表示により昇格がある旨を報知するときには、スピーカ8L、8Rからの音声出力などといった演出画像の表示とは異なる演出動作により、遊技状態が確変遊技状態となる昇格がある旨を報知してもよい。
なお、大当り中昇格演出やエンディング昇格演出にて確変遊技状態となるか否かを報知する演出動作としては、画像表示装置5にてアニメ画像を伴った演出画像の表示を行うものに限らず、飾り図柄の可変表示などを含むものでもよい。例えば、大当り中昇格失敗演出やエンディング昇格失敗演出では、飾り図柄の可変表示を開始させた後、所定期間が経過したときに通常大当り組合せの飾り図柄を停止表示させることにより、昇格がない旨を報知する。このときには、スピーカ8L、8Rからの音声出力などといった飾り図柄の可変表示とは異なる演出動作により、昇格がない旨を報知してもよい。他方、大当り中昇格成功演出やエンディング昇格成功演出では、飾り図柄の可変表示を開始させた後、所定期間が経過したときに確変大当り組合せの飾り図柄を停止表示させることにより、昇格がある旨を報知する。このときには、スピーカ8L、8Rからの音声出力などといった飾り図柄の可変表示とは異なる演出動作により、昇格がある旨を報知してもよい。
このようにして大当り中昇格成功演出やエンディング昇格成功演出が実行された場合には、特図ゲームに対応して実行される飾り図柄の可変表示結果が通常大当り組合せの確定飾り図柄であった場合でも、その大当りに対応した大当り遊技状態が終了した後に、確変遊技状態に制御される。この実施の形態では、特図ゲームにおける可変表示結果が確変大当り図柄「77」である場合に飾り図柄の可変表示結果が通常大当り組合せの確定飾り図柄となった後、大当り中昇格成功演出及びエンディング昇格成功演出のいずれかが実行されて大当り遊技状態が終了したことに対応して、確変遊技状態に制御される。これに対して、特図ゲームにおける可変表示結果が通常大当り図柄「33」である場合に飾り図柄の可変表示結果が通常大当り組合せの確定飾り図柄となった後、大当り中昇格成功演出とエンディング昇格成功演出がいずれも実行されずに大当り遊技状態が終了した後には、確変制御が行われないため、特図ゲームや飾り図柄の可変表示における表示結果が「大当り」となって更に大当り遊技状態に制御される確率は向上しない。
この実施の形態では、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示態様を、複数種類の演出モードのいずれかに設定することができる。例えば、複数種類の演出モードとして、通常演出モードと、特別演出モードと、特定演出モードとが、予め定められている。そして、パチンコ遊技機1が初期設定状態であるときや、可変表示結果が「通常大当り」となった後に大当り遊技状態が終了したことに基づいて、通常演出モードに移行させる。これに対して、通常遊技状態における飾り図柄の可変表示結果としてチャンス目となる確定飾り図柄が停止表示された後、大当り遊技状態や小当り遊技状態が終了したことに基づいて、特別演出モードに移行させる。さらに、可変表示結果が「確変大当り」となった後、大当り遊技状態が終了したことに基づいて、特定演出モードに移行させる。
画像表示装置5においては、現在設定されている演出モードに対応して、異なる背景画像が、飾り図柄の背景となる画像として表示される。具体的な一例として、通常演出モードに設定されている場合には、「青色」の背景画像を表示する一方で、特別演出モードに設定されている場合には、「黄色」の背景画像を表示し、特定演出モードに設定されている場合には、「赤色」の背景画像を表示する。
また、特別演出モードや特定演出モードでは、例えばミッション演出といった、通常演出モードに設定されているときとは異なる所定の演出が行われるようにしてもよい。ここで、ミッション演出は、特別図柄や飾り図柄の可変表示時において、あるミッション(課題)の達成条件を遊技者に報知することにより提示した後、そのミッションが成功(達成)できるかどうかを示す演出である。そして、達成条件が成立してミッションが達成されたときには、例えば特別図柄や飾り図柄の可変表示結果が通常大当りや確変大当りといった15ラウンド大当りとなることなど、遊技者にとって有利な状態に制御される。このミッション演出において報知されることにより提示されるミッションとしては、例えば、特別図柄や飾り図柄の可変表示が行われる実行回数(可変表示回数)が所定回数(例えば「30」)に達する以前に所定のキャラクタ画像を出現させるというような、所定期間内において実行可能な演出の種類を示すものであればよい。その後、ミッション演出が実行されている期間内において可変表示結果が15ラウンド大当りとなる場合には、例えば特別図柄や飾り図柄の可変表示中に所定のキャラクタ画像を出現させるといった、ミッションが成功する演出が行われる。なお、ミッション演出においてミッションを達成すべき期間として指定される所定期間は、例えば特別図柄や飾り図柄の可変表示回数が30回に達するまでの期間といった、可変表示回数に対応した期間であってもよいし、例えば5分以内の期間といった、経過時間に対応した期間であってもよい。
ミッション演出が実行されている期間内にて可変表示結果が15ラウンド大当りとならない場合には、ミッション演出の実行期間内における最後の可変表示において、ミッションが失敗する演出が行われる。なお、ミッション演出の実行期間内では、ミッションが成功するまでの間は、例えば所定のキャラクタ画像を出現させずに可変表示結果がハズレとなるようにすればよい。そして、ミッション演出が開始された後、ミッションが達成されない間は、ミッションを達成すべき期間として指定された所定期間が終了するまで、ミッション演出を継続させる一方で、その所定期間が終了する前であっても、ミッションが成功した時点で、ミッション演出を終了させればよい。さらに、ミッション演出における飾り図柄の可変表示態様などの演出態様を、予め定められた複数種類の演出態様のいずれかとなるように、選択的に設定できるようにしてもよい。
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、表示制御基板13といった、各種の制御基板が搭載されている。また、パチンコ遊技機1には、主基板11と演出制御基板12との間で伝送される各種の制御信号を中継するための信号中継基板14なども搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1の背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、インタフェース基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種回路が搭載されている。主基板11は、主として、特図ゲームにおいて用いる乱数の設定機能、所定位置に配設されたスイッチ等からの信号の入力を行う機能、演出制御基板12などからなるサブ側の制御基板に宛てて、指令情報の一例となる制御コマンドを制御信号として出力して送信する機能、ホールの管理コンピュータに対して各種情報を出力する機能などを備えている。また、主基板11は、特別図柄表示装置4を構成する各セグメントの点灯/消灯制御を行って特別図柄表示装置4による特別図柄の可変表示を制御することや、普通図柄表示装置20の点灯/消灯/発色制御を行って普通図柄表示装置20による普通図柄の可変表示を制御することといった、所定の表示図柄の可変表示を制御する機能も備えている。
主基板11には、例えば遊技制御用マイクロコンピュータ100や、遊技球検出用の各種スイッチからの検出信号を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送するスイッチ回路101、遊技制御用マイクロコンピュータ100からの指令に従って各ソレノイド81、82に対する駆動信号を出力するソレノイド回路102などが搭載されている。
図2に示すように、主基板11には、ゲートスイッチ21、始動口スイッチ22、カウントスイッチ23からの検出信号を受信するための配線が接続されている。なお、ゲートスイッチ21、始動口スイッチ22、カウントスイッチ23は、例えばセンサと称されるものなどのように、遊技媒体としての遊技球を検出できる任意の構成を有するものであればよい。加えて、主基板11には、普通可変入賞球装置6における可動翼片の傾動制御を行うための指令信号をソレノイド81に伝送する配線や、特別可変入賞球装置7における開閉板の開閉制御を行うための指令信号をソレノイド82に伝送する配線が接続されている。さらに、主基板11には、特別図柄表示装置4や普通図柄表示装置20の表示制御を行うための指令信号を伝送する配線が接続されている。
主基板11から演出制御基板12に向けて出力される制御信号は、信号中継基板14によって中継される。主基板11には、例えば信号中継基板14に対応する主基板側コネクタが設けられ、主基板側コネクタと遊技制御用マイクロコンピュータ100との間には、出力バッファ回路が接続されている。出力バッファ回路は、主基板11から信号中継基板14を介して演出制御基板12へ向かう方向にのみ信号を通過させることができ、信号中継基板14から主基板11への信号の入力を阻止する。従って、演出制御基板12や信号中継基板14の側から主基板11側に信号が伝わる余地はない。
信号中継基板14には、例えば主基板11から演出制御基板12に対して出力される制御信号を伝送するための配線毎に、伝送方向規制回路が設けられていればよい。各伝送方向規制回路は、主基板11対応の主基板用コネクタにアノードが接続されるとともに演出制御基板12対応の演出制御基板用コネクタにカソードが接続されたダイオードと、一端がダイオードのカソードに接続されるとともに他端がグランド(GND)接続された抵抗とから構成されている。この構成により、各伝送方向規制回路は、演出制御基板12から信号中継基板14への信号の入力を阻止して、主基板11から演出制御基板12へ向かう方向にのみ信号を通過させることができる。従って、演出制御基板12の側から主基板11側に信号が伝わる余地はない。この実施の形態では、信号中継基板14において制御信号を伝送するための配線毎に伝送方向規制回路を設けるとともに、主基板11にて遊技制御用マイクロコンピュータ100と主基板側コネクタの間に出力バッファ回路を設けることで、外部から主基板11への不正な信号の入力を防止することができる。
このような信号中継基板14を介して主基板11から演出制御基板12に対して送信される制御コマンドは、例えば電気信号として伝送される演出制御コマンドである。演出制御コマンドには、例えば画像表示装置5における画像表示動作を制御するために用いられる表示制御コマンドや、スピーカ8L、8Rからの音声出力を制御するために用いられる音声制御コマンド、遊技効果ランプ9や装飾用LEDの点灯動作などを制御するために用いられるランプ制御コマンドが含まれている。図3及び図4は、この実施の形態で用いられる演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。演出制御コマンドは、例えば2バイト構成であり、1バイト目はMODE(コマンドの分類)を示し、2バイト目はEXT(コマンドの種類)を表す。MODEデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「1」とされ、EXTデータの先頭ビットは「0」とされる。なお、図3及び図4に示されたコマンド形態は一例であって、他のコマンド形態を用いてもよい。また、この例では、制御コマンドが2つの制御信号で構成されることになるが、制御コマンドを構成する制御信号数は、1であってもよいし、3以上の複数であってもよい。
図3(A)に示す例において、コマンド80XXH、81XXH、82XXHは、特別図柄表示装置4による特図ゲームとして特別図柄の可変表示を開始するときに送信される可変表示開始コマンドである。なお、XXHは不特定の16進数であるであることを示し、演出制御コマンドによる指令内容に応じて任意に設定される値であればよい。可変表示開始コマンドでは、特別図柄や飾り図柄の可変表示パターンなどに応じて異なるEXTデータが設定される。また、特図保留記憶数などに基づいて決定される特別図柄や飾り図柄の可変表示時間に応じて異なるMODEデータ「80H」、「81H」、「82H」のいずれかが設定される。例えば、特図保留記憶数が「0」または「1」であるときには、MODEデータ「80H」を設定することにより、可変表示パターン#1のコマンド80XXHが送信される。これに対して、特図保留記憶数が「2」であるときには、MODEデータ「81H」を設定することにより、可変表示パターン#2のコマンド81XXHが送信される。また、特図保留記憶数が「3」または「4」であるときには、MODEデータ「82H」を設定することにより、可変表示パターン#3のコマンド82XXHが送信される。
図3(A)に示すコマンド8CXXHは、特別図柄や飾り図柄の可変表示における表示結果の種類などを示す表示結果通知コマンドである。表示結果通知コマンドでは、例えば図3(B)に示すように、特別図柄の可変表示結果が「ハズレ」となるか「通常大当り」となるか「確変大当り」となるか「突然確変」となるか「小当り」となるかに対応して、異なるEXTデータが設定される。ここで、特別図柄の可変表示結果は、その可変表示結果が導出表示されるより前に、特図事前決定結果として事前決定される。なお、この実施の形態では、特別図柄の可変表示結果が「通常大当り」となるのは確定特別図柄が通常大当り図柄「33」となる場合であり、「確変大当り」となるのは確定特別図柄が確変大当り図柄「77」となる場合であり、「突然確変大当り」となるのは確定特別図柄が2ラウンド大当り図柄「11」となる場合であり、「小当り」となるのは確定特別図柄が小当り図柄「55」となる場合である。
図3(A)に示すコマンド9000Hは、特別図柄や飾り図柄の可変表示を終了するときに送信される可変表示終了コマンドである。コマンド95XXHは、画像表示装置5において背景となる画像の表示状態を指定する背景指定コマンドである。背景指定コマンドでは、例えば図3(C)に示すように、演出モードが通常演出モードであるか特別演出モードであるか特定演出モードであるかに対応して、画像表示装置5において表示する背景の画像を指定するために、異なるEXTデータが設定される。
図3(A)に示すコマンド9F00Hは、画像表示装置5において所定の画像を表示することなどによるデモンストレーション表示(デモ表示)をさせるためのデモ表示コマンドである。コマンドA0XXHは、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果が「通常大当り」や「確変大当り」、「突然確変」といった大当りになったことに対応して、大当り遊技状態が開始されることを示す大当り開始コマンド(「ファンファーレコマンド」とも称される)である。大当り開始コマンドでは、例えば図4(A)に示すように、特別図柄の可変表示結果を「通常大当り」、「確変大当り」、「突然確変」のいずれとするかの特図事前決定結果に対応して、異なるEXTデータが設定される。コマンドA3XXHは、大当り遊技状態が終了することを示す大当り終了コマンドである。大当り終了コマンドは、例えば図4(B)に示すように、特別図柄の可変表示結果を「通常大当り」、「確変大当り」、「突然確変」のいずれとするかの特図事前決定結果に対応して、異なるEXTデータが設定される。
図3(A)に示すコマンドA600Hは、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果が「小当り」となったことに対応して小当り遊技状態が開始されることを示す小当り開始コマンドである。図3(A)に示すコマンドC0XXHは、画像表示装置5に設けられた特別図柄始動記憶表示エリアなどにて入賞表示を行うために、普通可変入賞球装置6が形成する始動入賞口に入賞した有効入賞球数となる特図保留記憶数を通知する特図保留記憶数通知コマンドである。特図保留記憶数通知コマンドでは、特図保留記憶数に対応して、異なるEXTデータが設定される。
図5は、主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100の構成例を示す図である。図5に示す遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップマイクロコンピュータであり、プログラムに従って制御動作を行うCPU(Central Processing Unit)111と、ゲーム制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM(Read Only Memory)112と、CPU111のワークエリアを提供するRAM(Random Access Memory)113と、CPU111とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路114と、入出力ポート115とを備えて構成される。遊技制御用マイクロコンピュータ100では、CPU111がROM112から読み出したプログラムを実行し、RAM113をワークエリアとして用いることで、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための処理が実行される。
乱数回路114は、主基板11の側において用いられる各種の乱数の全てまたは一部を生成する回路である。図6は、主基板11の側において用いられる乱数値を例示する説明図である。図6に示すように、この実施の形態では、主基板11の側において、特図表示結果判定用の乱数値MR1、リーチ判定用の乱数値MR2、可変表示パターン決定用の乱数値MR3、大当り種別決定用の乱数値MR4が用いられ、これらの乱数値を示す数値データがカウント可能となるように制御される。なお、遊技効果を高めるために、主基板11の側でこれら以外の乱数値が用いられてもよい。これらの乱数値MR1〜MR4の全部または一部を示す数値データが、乱数回路114にてカウントされればよい。また、乱数値MR1〜MR4の一部を示す数値データは、CPU111が乱数回路114とは異なるランダムカウンタを用いて、ソフトウェアによる更新によってカウントするようにしてもよい。
特図表示結果判定用の乱数値MR1は、特図ゲームにおける特別図柄の可変表示結果に基づきパチンコ遊技機1が大当り遊技状態や小当り遊技状態となるか否かの判定を行うために用いられる乱数値であり、例えば「1」〜「65536」の範囲の値をとる。すなわち、特図表示結果判定用の乱数値MR1は、特図ゲームにおける特別図柄の可変表示結果、及び特図ゲームに対応して画像表示装置5において行われる飾り図柄の可変表示結果が、「大当り」となるか「小当り」となるか「ハズレ」となるかの判定を行うために用いられる。
リーチ判定用の乱数値MR2は、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果が「ハズレ」となる場合に、飾り図柄の可変表示態様をリーチとするか否かの判定を行うために用いられる乱数値であり、例えば「1」〜「239」の範囲の値をとる。ここで、リーチとは、画像表示装置5にて導出表示した飾り図柄が大当り組合せの一部を構成しているときに未だ導出表示していない飾り図柄(リーチ変動図柄という)については変動表示が行われている表示態様、あるいは、全て又は一部の飾り図柄が大当り組合せの全て又は一部を構成しながら同期して変動表示している表示態様のことである。具体的には、予め定められた有効ライン上の一部の可変表示部に予め定められた大当り組合せを構成する図柄を停止表示しているときに未だ停止表示していない有効ライン上の可変表示部において変動表示が行われている表示態様(例えば、表示領域に設けられた「左」、「中」、「右」の可変表示部のうち「左」、「右」の可変表示部には大当り組合せの一部となる(例えば「7」の英数字を示す飾り図柄)が停止表示されている状態で「中」の可変表示部は未だ変動表示が行われている表示態様)、あるいは、有効ライン上の可変表示部の全て又は一部の飾り図柄が大当り組合せの全て又は一部を構成しながら同期して変動表示している表示態様(例えば、表示領域に設けられた「左」、「中」、「右」の可変表示部の全てで変動表示が行われてどの状態が表示されても同一の飾り図柄が揃っている態様で変動表示が行われている表示態様)である。また、リーチの際に、通常と異なる演出がランプや音などで行われることがある。この演出をリーチ演出という。また、リーチの際に、画像表示装置5にて飾り図柄とは異なるキャラクタ画像(人物等を模した演出画像)を表示させたり、背景の表示態様を変化させたり、飾り図柄の変動表示態様を変化させたりすることがある。このキャラクタの表示や背景の表示態様、飾り図柄の変動態様の変化を、リーチ演出表示という。また、リーチの中には、それが出現すると、通常のリーチに比べて、大当りが発生しやすいように設定されたものがある。このような特別(特定)のリーチをスーパーリーチという。
可変表示パターン決定用の乱数値MR3は、特別図柄や飾り図柄の可変表示パターンを、予め用意された複数種類のいずれかに決定するために用いられる表示用の乱数値であり、例えば「1」〜「10」の範囲の値をとる。大当り種別決定用の乱数値MR4は、特別図柄の可変表示結果を「大当り」とする場合に、「通常大当り」や「確変大当り」、「突然確変」のいずれとするかの決定(特図事前決定)を行うために用いられる乱数値であり、例えば「1」〜「100」の範囲の値をとる。
図5に示す遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるROM112には、ゲーム制御用のプログラムの他にも、遊技の進行を制御するために用いられる各種のデータテーブルが格納されている。例えば、ROM112は、CPU111が各種の判定や決定を行うために用意された複数の判定テーブルや決定テーブルを構成するテーブルデータを記憶する。また、ROM112は、CPU111が入出力ポート115を介して他の制御基板などに対して制御コマンドを送信するために用いられる複数のコマンドテーブルを構成するテーブルデータを記憶する。
ROM112に格納される判定テーブルとしては、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果を「大当り」とするか否かを判定するために参照される大当り判定テーブルや、「小当り」とするか否かを判定するために参照される小当り判定テーブル、「ハズレ」とするときに飾り図柄の可変表示態様をリーチとするか否かを判定するために参照されるリーチ判定テーブルなどが含まれている。
ROM112に格納される決定テーブルには、特別図柄や飾り図柄の可変表示における表示結果を「大当り」とする場合に、特別図柄の可変表示結果を「通常大当り」や「確変大当り」、「突然確変」のいずれとするかの特図事前決定を行うために参照される大当り種別決定テーブルが含まれている。また、ROM112に格納される決定テーブルには、特別図柄や飾り図柄の可変表示パターンを決定するために参照される可変表示パターン決定用テーブルなども含まれている。
大当り種別決定テーブルの一例として、この実施の形態では、図7に示す大当り種別決定テーブル200が、ROM112に格納されている。大当り種別決定テーブル200は、大当り種別決定用の乱数値MR4を、「通常大当り」や「確変大当り」、「突然確変大当り」のうちいずれかの決定結果に対応付ける設定データ(決定用データ)などから構成されている。
ROM112に格納される可変表示パターン決定用テーブルは、例えば各可変表示パターンと、可変表示パターン決定用の乱数値MR3とを対応付けることにより、可変表示パターン決定用の乱数値MR3に基づいて可変表示パターンの選択を可能にする設定データ(決定用データ)などから構成されていればよい。
この実施の形態における特別図柄や飾り図柄の可変表示パターンには、通常ハズレパターンと、リーチハズレパターンと、大当りパターンと、チャンス目パターンとが含まれている。ここで、通常ハズレパターンは、飾り図柄の可変表示態様をリーチとすることなく、ハズレ組合せ(通常ハズレ組合せ)の確定飾り図柄を表示させることが決定された場合に選択可能となる可変表示パターンである。すなわち、通常ハズレパターンは、「通常ハズレ」の可変表示結果を表示させるための可変表示パターンである。リーチハズレパターンは、飾り図柄の可変表示態様をリーチとした後に、ハズレ組合せ(リーチハズレ組合せ)の確定飾り図柄を表示させることが決定された場合に選択可能となる可変表示パターンである。すなわち、リーチハズレパターンは、「リーチハズレ」の可変表示結果を表示させるための可変表示パターンである。
大当りパターンは、飾り図柄の可変表示結果として通常大当り組合せや確変大当り組合せの確定飾り図柄を表示することが決定された場合に選択可能となる可変表示パターンである。すなわち、大当りパターンは、特別図柄の可変表示結果を「通常大当り」または「確変大当り」といった15ラウンド大当りとすることが事前決定された場合に、大当り組合せの確定飾り図柄を表示させるための可変表示パターンである。チャンス目パターンは、飾り図柄の可変表示結果としてチャンス目となる確定飾り図柄を表示することが決定された場合に選択可能となる可変表示パターンである。すなわち、チャンス目パターンは、特別図柄の可変表示結果を「突然確変」といった2ラウンド大当りまたは「小当り」とすることが事前決定された場合に、チャンス目の確定飾り図柄を表示させるための可変表示パターンである。
可変表示パターン決定用テーブルにて各可変表示パターンを示すデータは、例えば可変表示パターン決定用テーブル内において、あるいは可変表示パターン決定用テーブルとは異なる可変表示パターン設定用のテーブルなどにおいて、可変表示開始コマンドにてEXTデータとして設定される制御データなどと、対応付けられている。図8は、可変表示パターン設定用のテーブルの一例として、可変表示パターンテーブル210の構成例を示している。可変表示パターンテーブル210は、例えば、複数種類の可変表示パターンと、可変表示時間と、可変表示開始コマンドのEXTデータとして設定される制御データとを、対応付ける設定データなどから構成されている。ここで、可変表示時間は、特別図柄や飾り図柄の可変表示を開始してから表示結果を導出表示するまでの時間である。
この実施の形態では、複数種類の通常ハズレパターンとして、通常ハズレA〜通常ハズレCの可変表示パターンが用意されている。また、複数種類のリーチハズレパターンとして、リーチハズレA〜リーチハズレCの可変表示パターンが用意されている。さらに、複数種類の大当りパターンとして、大当りB〜大当りDの可変表示パターンが用意されている。加えて、複数種類のチャンス目パターンとして、チャンス目C及びチャンス目Eの可変表示パターンが用意されている。
ここで、通常ハズレA、リーチハズレA及びリーチハズレB、大当りB〜大当りDの各可変表示パターンは、演出モードが通常演出モード、特別演出モード、特定演出モードのいずれに設定されているときでも選択することができる。これに対して、通常ハズレBの可変表示パターンは、演出モードが特別演出モードと特定演出モードのいずれかに設定されているときに選択することができる。さらに、通常ハズレC、リーチハズレCの各可変表示パターンは、パチンコ遊技機1における遊技状態が確変遊技状態であり、かつ、演出モードが特別演出モードに設定されているとき、あるいは、演出モードが特定演出モードに設定されているときに、選択することができる。チャンス目Cの可変表示パターンは、演出モードが通常演出モードに設定されているときに選択することができる。チャンス目Eの可変表示パターンは、演出モードが特別演出モードと特定演出モードのいずれかに設定されているときに選択することができる。
複数種類の大当りパターンやリーチハズレパターンでは、例えば飾り図柄の可変表示態様をリーチとした後の表示態様などが、各々異なるものとなっている。例えば、可変表示態様をリーチとした後にハズレ組合せの可変表示結果を導出表示させる場合には、可変表示パターンがリーチハズレA〜リーチハズレCのいずれであるかに応じて、リーチとなった後に異なる可変表示態様で飾り図柄の可変表示が行われたり、異なるキャラクタ画像や動画像などが画像表示装置5の画面上に出現したりする。
可変表示パターン決定用テーブルの具体的な一例として、この実施の形態では、図9(A)〜(D)、図10(A)〜(D)、図11(A)〜(D)に示すような各パターン決定用テーブル220A〜220D、221A〜221D、222A〜222Dが、ROM112の所定領域などに格納されている。
図9(A)に示す通常ハズレ用の通常時パターン決定用テーブル220Aは、演出モードが通常演出モードに設定されているときに、飾り図柄の可変表示結果として通常ハズレ組合せの確定飾り図柄を表示させる場合において、可変表示パターン決定用の乱数値MR3として更新される数値データに基づき、通常ハズレAの可変表示パターンを特別図柄や飾り図柄の可変表示パターンとして選択決定できるように構成されている。すなわち、通常時パターン決定用テーブル220Aは、可変表示パターン決定用の乱数値MR3の全部である「1」〜「10」を、通常ハズレAの可変表示パターンに割り当てたテーブルデータなどから構成されている。
図9(B)に示すリーチハズレ用の通常時パターン決定用テーブル220Bは、演出モードが通常演出モードに設定されているときに、飾り図柄の可変表示結果としてリーチハズレ組合せの確定飾り図柄を表示させる場合において、可変表示パターン決定用の乱数値MR3として更新される数値データに基づき、リーチハズレA及びリーチハズレBの可変表示パターンのいずれかを、特別図柄や飾り図柄の可変表示パターンとして選択決定できるように構成されている。例えば、通常時パターン決定用テーブル220Bは、可変表示パターン決定用の乱数値MR3のうち、「1」〜「9」をリーチハズレAの可変表示パターンに割り当て、「10」をリーチハズレBの可変表示パターンに割り当てたテーブルデータなどから構成されている。
図9(C)に示す大当り用の通常時パターン決定用テーブル220Cは、演出モードが通常演出モードに設定されているときに、飾り図柄の可変表示結果として大当り組合せの確定飾り図柄を表示させる場合において、可変表示パターン決定用の乱数値MR3として更新される数値データに基づき、大当りB〜大当りDの可変表示パターンのいずれかを、特別図柄や飾り図柄の可変表示パターンとして選択決定できるように構成されている。例えば、通常時パターン決定用テーブル220Cは、可変表示パターン決定用の乱数値MR3のうち、「1」〜「7」を大当りBの可変表示パターンに割り当て、「8」及び「9」を大当りCの可変表示パターンに割り当て、「10」を大当りDの可変表示パターンに割り当てたテーブルデータなどから構成されている。
図9(D)に示す突然確変・小当り用の通常時パターン決定用テーブル220Dは、演出モードが通常演出モードに設定されているときに、飾り図柄の可変表示結果として突然確変あるいは小当りに対応したチャンス目の確定飾り図柄を表示させる場合において、可変表示パターン決定用の乱数値MR3として更新される数値データに基づき、チャンス目Cの可変表示パターンを特別図柄や飾り図柄の可変表示パターンとして選択決定できるように構成されている。すなわち、通常時パターン決定用テーブル220Dは、可変表示パターン決定用の乱数値MR3の全部である「1」〜「10」を、チャンス目Cの可変表示パターンに割り当てたテーブルデータなどから構成されている。
図10(A)に示す通常ハズレ用の第1特別時パターン決定用テーブル221Aは、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常遊技状態であり、かつ、演出モードが特別演出モードに設定されているときに、飾り図柄の可変表示結果として通常ハズレ組合せの確定飾り図柄を表示させる場合において、可変表示パターン決定用の乱数値MR3として更新される数値データに基づき、通常ハズレA及び通常ハズレBの可変表示パターンのいずれかを、特別図柄や飾り図柄の可変表示パターンとして選択決定できるように構成されている。例えば、第1特別時パターン決定用テーブル221Aは、可変表示パターン決定用の乱数値MR3のうち、「1」〜「8」を通常ハズレAの可変表示パターンに割り当て、「9」及び「10」を通常ハズレBの可変表示パターンに割り当てたテーブルデータなどから構成されている。
図10(B)に示すリーチハズレ用の第1特別時パターン決定用テーブル221Bは、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常遊技状態であり、かつ、演出モードが特別演出モードに設定されているときに、飾り図柄の可変表示結果としてリーチハズレ組合せの確定飾り図柄を表示させる場合において、可変表示パターン決定用の乱数値MR3として更新される数値データに基づき、リーチハズレA及びリーチハズレBの可変表示パターンのいずれかを、特別図柄や飾り図柄の可変表示パターンとして選択決定できるように構成されている。例えば、第1特別時パターン決定用テーブル221Bは、可変表示パターン決定用の乱数値MR3のうち、「1」〜「5」をリーチハズレAの可変表示パターンに割り当て、「6」〜「10」をリーチハズレBの可変表示パターンに割り当てたテーブルデータなどから構成されている。
図10(C)に示す大当り用の第1特別時パターン決定用テーブル221Cは、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常遊技状態であり、かつ、演出モードが特別演出モードに設定されているときに、飾り図柄の可変表示結果として大当り組合せの確定飾り図柄を表示させる場合において、可変表示パターン決定用の乱数値MR3として更新される数値データに基づき、大当りB〜大当りDの可変表示パターンのいずれかを、特別図柄や飾り図柄の可変表示パターンとして選択決定できるように構成されている。例えば、第1特別時パターン決定用テーブル221Cは、可変表示パターン決定用の乱数値MR3のうち、「1」〜「3」を大当りBの可変表示パターンに割り当て、「4」〜「8」を大当りCの可変表示パターンに割り当て、「9」及び「10」を大当りDの可変表示パターンに割り当てたテーブルデータなどから構成されている。
図10(D)に示す突然確変・小当り用の第1特別時パターン決定用テーブル221Dは、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常遊技状態であり、かつ、演出モードが特別演出モードに設定されているときに、飾り図柄の可変表示結果として突然確変あるいは小当りに対応したチャンス目の確定飾り図柄を表示させる場合において、可変表示パターン決定用の乱数値MR3として更新される数値データに基づき、チャンス目Eの可変表示パターンを特別図柄や飾り図柄の可変表示パターンとして選択決定できるように構成されている。すなわち、第1特別時パターン決定用テーブル221Dは、可変表示パターン決定用の乱数値MR3の全部である「1」〜「10」をチャンス目Eの可変表示パターンに割り当てたテーブルデータなどから構成されている。
図11(A)に示す通常ハズレ用の第2特別時パターン決定用テーブル222Aは、パチンコ遊技機1における遊技状態が確変遊技状態であり、かつ、演出モードが特別演出モードに設定されているとき、あるいは、演出モードが特定演出モードに設定されているときに、飾り図柄の可変表示結果として通常ハズレ組合せの確定飾り図柄を表示させる場合において、可変表示パターン決定用の乱数値MR3として更新される数値データに基づき、通常ハズレA〜通常ハズレCの可変表示パターンのいずれかを、特別図柄や飾り図柄の可変表示パターンとして選択決定できるように構成されている。例えば、第2特別時パターン決定用テーブル222Aは、可変表示パターン決定用の乱数値MR3のうち、「1」〜「8」を通常ハズレAの可変表示パターンに割り当て、「9」を通常ハズレBの可変表示パターンに割り当て、「10」を通常ハズレCの可変表示パターンに割り当てたテーブルデータなどから構成されている。
図11(B)に示すリーチハズレ用の第2特別時パターン決定用テーブル222Bは、パチンコ遊技機1における遊技状態が確変遊技状態であり、かつ、演出モードが特別演出モードに設定されているとき、あるいは、演出モードが特定演出モードに設定されているときに、飾り図柄の可変表示結果としてリーチハズレ組合せの確定飾り図柄を表示させる場合において、可変表示パターン決定用の乱数値MR3として更新される数値データに基づき、リーチハズレA〜リーチハズレCの可変表示パターンのいずれかを、特別図柄や飾り図柄の可変表示パターンとして選択決定できるように構成されている。例えば、第2特別時パターン決定用テーブル222Bは、可変表示パターン決定用の乱数値MR3のうち、「1」〜「5」をリーチハズレAの可変表示パターンに割り当て、「6」〜「9」をリーチハズレBの可変表示パターンに割り当て、「10」をリーチハズレCの可変表示パターンに割り当てたテーブルデータなどから構成されている。
図11(C)に示す大当り用の第2特別時パターン決定用テーブル222Cは、パチンコ遊技機1における遊技状態が確変遊技状態であり、かつ、演出モードが特別演出モードに設定されているとき、あるいは、演出モードが特定演出モードに設定されているときに、飾り図柄の可変表示結果として大当り組合せの確定飾り図柄を表示させる場合において、可変表示パターン決定用の乱数値MR3として更新される数値データに基づき、大当りB〜大当りDの可変表示パターンのいずれかを、特別図柄や飾り図柄の可変表示パターンとして選択決定できるように構成されている。例えば、第2特別時パターン決定用テーブル222Cは、可変表示パターン決定用の乱数値MR3のうち、「1」を大当りBの可変表示パターンに割り当て、「2」〜「5」を大当りCの可変表示パターンに割り当て、「6」〜「10」を大当りDの可変表示パターンに割り当てたテーブルデータなどから構成されている。
図11(D)に示す突然確変・小当り用の第2特別時パターン決定用テーブル222Dは、パチンコ遊技機1における遊技状態が確変遊技状態であり、かつ、演出モードが特別演出モードに設定されているとき、あるいは、演出モードが特定演出モードに設定されているときに、飾り図柄の可変表示結果として突然確変あるいは小当りに対応したチャンス目の確定飾り図柄を表示させる場合において、可変表示パターン決定用の乱数値MR3として更新される数値データに基づき、チャンス目Eの可変表示パターンを特別図柄や飾り図柄の可変表示パターンとして選択決定できるように構成されている。すなわち、第2特別時パターン決定用テーブル222Dは、可変表示パターン決定用の乱数値MR3の全部である「1」〜「10」をチャンス目Eの可変表示パターンに割り当てたテーブルデータなどから構成されている。
ROM112に格納されるコマンドテーブルの一例として、この実施の形態では、図12に示すような可変表示開始用コマンドテーブル230が用意されている。可変表示開始用コマンドテーブル230は、特別図柄や飾り図柄の可変表示を開始する際に主基板11から演出制御基板12に対して各種の演出制御コマンドを送信するための設定データなどから構成されている。図12に示す例では、可変表示開始用コマンドテーブル230を構成する設定データとして、可変表示開始コマンド用設定データ、表示結果通知コマンド用設定データ、特図保留記憶数通知コマンド用設定データ、終了コードが含まれている。可変表示開始コマンド用設定データは、主基板11から演出制御基板12に対して可変表示開始コマンドを送信するために用いられる設定データである。表示結果通知コマンド用設定データは、主基板11から演出制御基板12に対して表示結果通知コマンドを送信するために用いられる設定データである。特図保留記憶数通知コマンド用設定データは、主基板11から演出制御基板12に対して特図保留記憶数通知コマンドを送信するために用いられる設定データである。なお、可変表示開始用コマンドテーブル230などのコマンドテーブルは終了コードを含まないように構成し、主基板11と演出制御基板12との間での送受信バイト数が規定バイト数に達したことに対応して、各コマンドテーブルに基づくコマンドの送受信が完了したと判断してもよい。
図5に示す遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるRAM113には、パチンコ遊技機1における遊技状態などを制御するために用いられる各種のデータを保持する領域として、例えば図13に示すような遊技制御用データ保持エリア240が設けられている。図13に示す遊技制御用データ保持エリア240は、特図保留記憶部161と、遊技制御フラグ設定部162と、遊技制御タイマ設定部163と、遊技制御カウンタ設定部164と、遊技制御バッファ設定部165とを備えている。
特図保留記憶部161は、普通可変入賞球装置6が形成する始動入賞口に遊技球が入賞して特別図柄表示装置4による特図ゲームや画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を実行するための実行条件が成立したものの、従前の特図ゲーム等を実行中であるなどの理由により可変表示を開始するための開始条件が成立していない特図ゲームに関する保留情報を記憶する。例えば、特図保留記憶部161は、始動入賞口への入賞順に保留番号と関連付けて、その入賞による実行条件の成立に基づいてCPU111により乱数回路114等から抽出された特図表示結果判定用の乱数値MR1を示す数値データや大当り種別決定用の乱数値MR4を示す数値データを保留データとし、その数が所定の上限値(例えば「4」)に達するまで記憶する。
遊技制御フラグ設定部162には、例えば特別図柄プロセスフラグや確変フラグ、デモ表示フラグ、大当りフラグ、小当りフラグなどが設けられている。
特別図柄プロセスフラグは、特別図柄表示装置4における特図ゲームの進行等を制御するために実行される特別図柄プロセス処理(図22のステップS15)において、どの処理を選択・実行すべきかを指示する。確変フラグは、パチンコ遊技機1における遊技状態が確変遊技状態に制御されることに対応してオン状態にセットされる一方で、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果が「通常大当り」や「確変大当り」、「突然確変」といった大当りとなることに対応して、クリアされてオフ状態となる。
デモ表示フラグは、主基板11から演出制御基板12に対してデモ表示コマンドの送信が行われることに対応してオン状態にセットされる。その一方で、デモ表示フラグは、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果が「ハズレ」となる場合に特図ゲームが終了したこと、または、大当り遊技状態や小当り遊技状態が終了したことに対応して、クリアされてオフ状態となる。大当りフラグは、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果を「通常大当り」や「確変大当り」、「突然確変」といった大当りとする旨の決定がなされたことに対応してオン状態にセットされる一方で、その決定に基づく特図ゲームが終了したことに対応してクリアされてオフ状態となる。小当りフラグは、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果を「小当り」とする旨の決定がなされたことに対応してオン状態にセットされる一方で、その決定に基づく特図ゲームが終了したことに対応してクリアされてオフ状態となる。
遊技制御タイマ設定部163には、例えば特別図柄プロセスタイマなどが設けられている。特別図柄プロセスタイマは、例えば特図ゲームの実行時間である特別図柄の可変表示時間といった特図ゲームの進行を制御するための時間や、大当り遊技状態あるいは小当り遊技状態の進行を制御するための時間などを、主基板11の側にて計測するためのものである。例えば、特別図柄プロセスタイマは、特図ゲームの進行や大当り遊技状態あるいは小当り遊技状態の進行を制御するために計測する時間に対応したタイマ値データを、特別図柄プロセスタイマ値として記憶し、定期的にカウントダウンするダウンカウンタとして用いられる。この場合、特別図柄プロセスタイマには、特別図柄表示装置4による特図ゲームが開始されるに際して可変表示パターンに対応して決定されたタイマ初期値が設定される。
遊技制御カウンタ設定部164には、例えば特図保留記憶数カウンタや大入賞口開放回数カウンタなどが設けられている。特図保留記憶数カウンタは、普通可変入賞球装置6が形成する始動入賞口への遊技球の入賞に基づく特図保留記憶部161における保留データの数である特図保留記憶数をカウントするためのものである。例えば、特図保留記憶数カウンタは、特図保留記憶数に対応したカウント値データを、特図保留記憶数カウント値として記憶し、特図保留記憶数の増減に対応して更新(例えば1加算あるいは1減算)される。大入賞口開放回数カウンタは、大当り遊技状態にて大入賞口が開放状態となるラウンドの実行回数をカウントするためのものである。例えば、大入賞口開放回数カウンタには、大当り遊技状態の開始時にカウント初期値「1」を示すデータが、大入賞口開放回数カウント値として設定される。そして、1回のラウンドが終了して次のラウンドが開始されるときに、大入賞口開放回数カウント値が1加算されて更新される。
遊技制御バッファ設定部165には、例えば表示結果判定用バッファや大当り種別判定バッファ、大入賞口開放回数最大値バッファ、大当り開始情報バッファ、大当り終了情報バッファ、演出モード指定バッファ、パターンデータバッファ、確定特別図柄バッファなどが設けられている。
表示結果判定用バッファには、特図ゲームの開始条件が成立したときに、特図保留記憶部161から読み出された乱数値MR1や乱数値MR4を示すデータが、表示結果判定用バッファ値としてセットされる。この表示結果判定用バッファ値により、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果を「大当り」とするか「小当り」とするか「ハズレ」とするかの判定などを可能にする。大当り種別判定バッファには、可変表示結果を「通常大当り」や「確変大当り」、「突然確変」のいずれとするかの特図事前決定結果といった、大当り種別の決定結果に対応した値を示すデータが、大当り種別判定バッファ値としてセットされる。
大入賞口開放回数最大値バッファには、可変表示結果を「通常大当り」及び「確変大当り」のいずれかとする旨の決定結果、あるいは「突然確変」とする旨の決定結果に対応して、大当り遊技状態におけるラウンドの実行回数である大入賞口開放回数の最大値を示すデータが、大入賞口開放回数最大値バッファ値としてセットされる。すなわち、特別図柄の可変表示結果を「通常大当り」及び「確変大当り」のいずれかとすることが事前決定された場合には、大当り遊技状態におけるラウンドの実行回数が「15」であることに対応して、大入賞口開放回数最大値バッファに「0FH」を示すデータがセットされる。これに対して、特別図柄の可変表示結果を「突然確変」とすることが事前決定された場合には、大当り遊技状態におけるラウンドの実行回数が「2」であることに対応して、大入賞口開放回数最大値バッファに「02H」を示すデータがセットされる。
大当り開始情報バッファには、大当り種別の決定結果に対応したデータが、大当り開始情報バッファ値としてセットされる。そして、大当り開始情報バッファ値は、大当り開始コマンドにおけるEXTデータとなる設定データとして用いられる。大当り終了情報バッファには、大当り種別の決定結果に対応したデータが、大当り終了情報バッファ値としてセットされる。そして、大当り終了情報バッファ値は、大当り終了コマンドにおけるEXTデータとなる設定データとして用いられる。
演出モード指定バッファには、複数種類の演出モードのいずれに設定されているかに対応したデータが、演出モード指定バッファ値としてセットされる。すなわち、演出モードが通常演出モードに設定される場合には、演出モード指定バッファに「00H」を示すデータがセットされる。演出モードが特別演出モードに設定される場合には、演出モード指定バッファに「01H」を示すデータがセットされる。演出モードが特定演出モードに設定される場合には、演出モード指定バッファに「02H」を示すデータがセットされる。演出モード指定バッファにセットされたデータは、背景指定コマンドにおけるEXTデータとなる設定データとして用いられる。
パターンデータバッファには、特別図柄や飾り図柄の可変表示パターンを示す可変表示開始コマンドにおいてEXTデータとして設定されるデータが、パターンデータバッファ値としてセットされる。確定特別図柄バッファには、例えば特図ゲームにおける特別図柄の可変表示結果として導出表示することに決定された確定特別図柄や大当り種別などに対応したデータが、確定特別図柄バッファ値としてセットされる。確定特別図柄バッファ値は、表示結果通知コマンドにおけるEXTデータとなる設定データとして用いられるデータであってもよい。
図5に示す遊技制御用マイクロコンピュータ100が備える入出力ポート115は、遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送された各種信号を取り込むための入力ポートと、遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部へと各種信号を伝送するための出力ポートとを含んで構成されている。
図2に示す演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、信号中継基板14を介するなどして主基板11から伝送された演出制御コマンドを受信して、画像表示装置5、スピーカ8L、8R及び遊技効果ランプ9といった演出用の電気部品を制御するための各種回路が搭載されている。すなわち、演出制御基板12は、画像表示装置5における表示動作の全部または一部や、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作、遊技効果ランプ9におけるランプの点灯動作及び消灯動作などといった、演出用の電気部品に所定の演出動作を実行させるための制御内容を決定する機能を備えている。
演出制御基板12には、表示制御基板13に対して表示制御用のコマンド(表示制御指令)を伝送するための配線や、スピーカ8L、8R及び遊技効果ランプ9に駆動信号を伝送する配線などが接続されている。図2に示すように、演出制御基板12には、演出制御用マイクロコンピュータ120と、音制御部121と、ランプ制御部122とが搭載されている。
図14は、演出制御基板12に搭載された演出制御用マイクロコンピュータ120の構成例を示す図である。図14に示す演出制御用マイクロコンピュータ120は、例えば1チップマイクロコンピュータであり、プログラムに従って制御動作を行うCPU131と、演出制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM132と、CPU131のワークエリアを提供するRAM133と、CPU131とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路134と、入出力ポート135とを備えている。演出制御用マイクロコンピュータ120では、CPU131がROM132から読み出したプログラムを実行し、RAM133をワークエリアとして用いることで、演出用の電気部品を制御するための処理が実行される。
乱数回路134は、演出制御基板12の側において用いられる各種の乱数の全てまたは一部を生成する回路である。図15は、演出制御基板12の側において用いられる乱数値を例示する説明図である。図15に示すように、この実施の形態では、演出制御基板12の側において、大当り中昇格成功演出実行決定用の乱数値SR1、大当り中昇格失敗演出実行決定用の乱数値SR2、エンディング昇格失敗演出実行決定用の乱数値SR3が用いられ、これらの乱数値を示す数値データがカウント可能となるように制御される。なお、演出効果を高めるために、演出制御基板12の側でこれら以外の乱数値が用いられてもよい。これらの乱数値SR1〜SR3の全部または一部を示す数値データが、乱数回路134にてカウントされればよい。また、乱数値SR1〜SR3の一部を示す数値データは、CPU131が乱数回路134とは異なるランダムカウンタを用いて、ソフトウェアによる更新によってカウントするようにしてもよい。
大当り中昇格成功演出実行決定用の乱数値SR1は、大当り遊技状態の終了時より前の所定タイミングにて、大当り中昇格成功演出を実行するか否かを決定するために用いられる乱数値であり、例えば「1」〜「100」の範囲の値をとる。大当り中昇格失敗演出実行決定用の乱数値SR2は、大当り遊技状態の終了時より前の所定タイミングにて、大当り中昇格失敗演出を実行するか否かを決定するために用いられる乱数値であり、例えば「1」〜「100」の範囲の値をとる。エンディング昇格失敗演出実行決定用の乱数値SR3は、大当り遊技状態の終了時となる所定のタイミングにて、エンディング昇格失敗演出を実行するか否かを判定するために用いられる乱数値であり、例えば「1」〜「100」の範囲の値をとる。
ROM132には、CPU131による制御動作において各種の決定や判定を行うために読出可能なデータとして、例えば複数種類の飾り図柄決定テーブルや演出実行決定テーブル、演出制御パターンテーブルといった、各種のテーブルを構成するデータが記憶されている。飾り図柄決定テーブルは、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示結果として導出表示される確定飾り図柄などを決定するために用いられるテーブルである。演出決定テーブルは、演出制御基板12の側において、所定の演出動作を実行するか否かや、実行する場合における演出動作の態様を示す演出パターンなどを決定するために用いられるテーブルである。
ROM132に格納される演出制御パターンテーブルの具体的な一例として、この実施の形態では、例えば図16に示すような演出制御パターンテーブル300A〜300Dが用いられる。各演出制御パターンテーブル300A〜300Dには、表示制御基板13に対して送信する表示制御指令を示すデータや、スピーカ8L、8R等の音声出力制御の内容、遊技効果ランプ9等による演出内容といった、各種の演出制御の内容を示すデータが、演出制御パターンとして複数種類格納されていればよい。各演出制御パターンは、例えば図17に示すように、演出制御プロセスタイマ設定値、演出制御プロセスタイマ判定値#1〜#n(nは任意の自然数)、表示制御データ#1〜#n、音声制御データ#1〜#n、ランプ制御データ#1〜#n、終了コードといった、演出動作を制御するための各種データから構成され、時系列的に、表示制御基板13に対して送信する表示制御指令や、スピーカ8L、8Rからの音声出力内容、遊技効果ランプ9による演出内容といった、各種の演出制御の内容や、演出制御の切換タイミング等が設定されている。
図16に示す演出制御パターンテーブル300Aは、演出モードが通常演出モードに設定されている場合において飾り図柄の可変表示時に用いられる演出制御パターンが複数種類格納された通常演出モード時可変表示用のパターンテーブルである。例えば図18(A)に示すように、演出制御パターンテーブル300Aには、演出モードが通常演出モードに設定されているときに選択可能となる通常ハズレA、リーチハズレA及びリーチハズレB、大当りB〜大当りD、チャンス目Cの各可変表示パターンに対応して、演出制御の内容を示す演出制御パターンが格納されている。
図16に示す演出制御パターンテーブル300Bは、演出モードが特別演出モードに設定されている場合において飾り図柄の可変表示時に用いられる演出制御パターンが複数種類格納された特別演出モード時可変表示用のパターンテーブルである。例えば図18(B)に示すように、演出制御パターンテーブル300Bには、演出モードが特別演出モードに設定されているときに選択可能となる通常ハズレA〜通常ハズレC、リーチハズレA〜リーチハズレC、大当りB〜大当りD、チャンス目Eの各可変表示パターンに対応して、演出制御の内容を示す演出制御パターンが格納されている。
図16に示す演出制御パターンテーブル300Cは、演出モードが特定演出モードに設定されている場合において飾り図柄の可変表示時に用いられる演出制御パターンが複数種類格納された特定演出モード時可変表示用のパターンテーブルである。例えば図18(C)に示すように、演出制御パターンテーブル300Cには、演出モードが特定演出モードに設定されているときに選択可能となる通常ハズレA〜通常ハズレC、リーチハズレA〜リーチハズレC、大当りB〜大当りD、チャンス目Eの各可変表示パターンに対応して、演出制御の内容を示す演出制御パターンが格納されている。
図16に示す演出制御パターンテーブル300Dは、飾り図柄の可変表示時以外に用いられる演出制御パターンが複数格納された各種演出用のパターンテーブルである。例えば図19に示すように、演出制御パターンテーブル300Dには、デモ表示中における演出制御の内容を示すデモ表示中演出制御パターンや、大当り中昇格成功演出における演出制御の内容を示す大当り中昇格成功演出制御パターン、大当り中昇格失敗演出における演出制御の内容を示す大当り昇格失敗演出制御パターン、エンディング昇格成功演出における演出制御の内容を示すエンディング昇格成功演出制御パターン、エンディング昇格失敗演出における演出制御の内容を示すエンディング昇格失敗演出制御パターンなどが格納されている。
図14に示す演出制御用マイクロコンピュータ120が備えるRAM133には、演出動作を制御するために用いられる各種のデータを保持する領域として、例えば図20に示すような演出制御用データ保持エリア310が設けられている。図20に示す演出制御用データ保持エリア310は、演出制御フラグ設定部171と、演出制御タイマ設定部172と、演出制御カウンタ設定部173と、演出制御バッファ設定部174といった、各種のデータを保持する領域を備えている。
演出制御フラグ設定部171は、例えば画像表示装置5の表示状態などといった演出動作状態や主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じて、各々セットあるいはクリアされる複数種類のフラグを設定するためのデータを記憶する。演出制御タイマ設定部172は、例えば画像表示装置5での表示制御などといった演出制御に用いられる複数種類のタイマ値を示すデータを記憶する。演出制御カウンタ設定部173は、例えば画像表示装置5での表示制御などといった演出制御に用いられる複数種類のカウント値を示すデータを記憶する。なお、フラグ設定やカウンタ/タイマに用いる回路は、RAM133とは別に設けたレジスタ回路などによって構成してもよい。
また、演出制御バッファ設定部174には、例えば受信コマンドバッファ、可変表示パターンバッファ、表示結果バッファ、背景指定バッファ、特図保留記憶数バッファ、確定飾り図柄判定バッファ、報知内容判定バッファなどが設けられている。
受信コマンドバッファは、演出制御基板12にて受信した主基板11からの演出制御コマンドを一時的に格納するためのものである。例えば、受信コマンドバッファは、各々が1バイトの受信データを記憶可能な12個のバッファ領域#1〜#12を備えており、受信した演出制御コマンドを格納するバッファ領域が、演出制御コマンド受信カウンタで指定される。このような複数のバッファ領域#1〜#12をリングバッファとして使用することにより、2バイト構成の受信コマンドを最大6個まで格納することができる。
可変表示パターンバッファは、例えば可変表示開始コマンドにおけるEXTデータを可変表示パターンバッファ値として記憶することなどにより、主基板11からの可変表示開始コマンドにより通知された可変表示パターンや可変表示時間などを、特定可能にする。
表示結果バッファは、例えば表示結果通知コマンドにおけるEXTデータを表示結果バッファ値として記憶することなどにより、主基板11からの表示結果通知コマンドにより通知された可変表示結果の種類などを、特定可能にする。
背景指定バッファは、例えば背景指定コマンドにおけるEXTデータを背景指定バッファ値として記憶することなどにより、主基板11からの背景指定バッファにより通知された背景画像の種類などを、特定可能にする。
特図保留記憶数バッファは、例えば特図保留記憶数通知コマンドにおけるEXTデータを特図保留記憶数バッファ値として記憶することなどにより、主基板11からの特図保留記憶数通知コマンドにより通知された特図保留記憶数を、特定可能にする。
確定飾り図柄判定バッファには、飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄が、通常ハズレ組合せやリーチハズレ組合せであるか、通常大当り組合せであるか、確変大当り組合せであるか、チャンス目を構成するものであるかといった、確定飾り図柄の種類に対応したデータが、確定飾り図柄判定バッファ値としてセットされる。
報知内容判定バッファには、確定飾り図柄の種類や、大当り中昇格成功演出の実行により確変遊技状態となる旨の報知が行われたか否かなどに対応したデータが、報知内容判定バッファ値としてセットされる。
図14に示す演出制御用マイクロコンピュータ120が備える入出力ポート135は、演出制御用マイクロコンピュータ120に伝送された各種信号を取り込むための入力ポートと、演出制御用マイクロコンピュータ120の外部へと各種信号を伝送するための出力ポートとを含んで構成されている。例えば、入出力ポート135の出力ポートからは、表示制御基板13へと伝送される表示制御指令や、音制御部121へと伝送される音声データ、ランプ制御部122へと伝送されるランプデータなどが出力される。
演出制御基板12に搭載された音制御部121は、例えば演出制御用マイクロコンピュータ120から受けた音声データにデジタル/アナログ変換を施すなどして音声信号を生成し、スピーカ8L、8Rに供給することによって音声を出力させる回路である。演出制御基板12に搭載されたランプ制御部122は、例えば演出制御用マイクロコンピュータ120から受けたランプデータに応じたランプ駆動信号を生成し、遊技効果ランプ9や各種の装飾用ランプ、LED等の電飾部材に供給することによって点灯/消灯切換を行う回路である。なお、音制御部121やランプ制御部122は、演出制御基板12の外部に設置された回路であってもよい。
図2に示す表示制御基板13は、演出制御基板12からの表示制御指令や、演出制御基板12を経由して主基板11から伝送された演出制御コマンドなどに基づき、画像表示装置5における表示動作の制御を行うものである。例えば、表示制御基板13は、画像表示装置5に画像の切換表示を実行させることなどにより、飾り図柄の可変表示や各種の演出表示を実行させるための制御を行う。
図21(A)は、表示制御基板13のハードウェア構成例を示すブロック図である。図21(A)に示す表示制御基板13には、表示制御用マイクロコンピュータ140と、VDP(Video Display Processor)141と、CGROM(Character Generator ROM)142と、VRAM(Video RAM)143と、LCD駆動回路144とが搭載されている。
図21(B)は、表示制御基板13に搭載された表示制御用マイクロコンピュータ140の構成例を示す図である。図21(B)に示す表示制御用マイクロコンピュータ140は、例えば1チップマイクロコンピュータであり、プログラムに従って制御動作を行うCPU151と、表示制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM152と、CPU151のワークエリアを提供するRAM153と、CPU151とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路154と、入出力ポート155とを備えている。表示制御用マイクロコンピュータ140では、CPU151がROM152から読み出したプログラムを実行し、RAM153をワークエリアとして用いることで、画像表示装置5における表示動作を制御するための処理が実行される。
CPU151は、演出制御基板12からの表示制御指令や、演出制御基板12を経由して主基板11から伝送された演出制御コマンドなどを受信すると、ROM152から表示制御を行うための制御データを読み出す。こうして読み出した制御データに基づいて、CPU151は、VDP141に描画指令を送るなどして画像表示装置5の表示動作を制御する。
ROM152は、CPU151によって実行される各種制御プログラムや固定パラメータなどを格納する半導体メモリである。例えば、ROM152には、画像表示装置5での画像表示による各種の演出動作における画像の表示タイミングや切換タイミング、画像の読出位置(例えば、CGROM142のアドレスなど)等を決定するためのプロセステーブルなどが格納されていてもよい。
RAM153には、例えば表示制御フラグ設定部、表示制御タイマ設定部、及び表示制御カウンタ設定部などが設けられていてもよい。ここで、表示制御フラグ設定部は、演出制御基板12からの表示制御指令や、演出制御基板12を経由して主基板11から伝送された演出制御コマンド、あるいは画像表示装置5における表示状態などに応じて、各々セットあるいはクリアされるフラグを設定するためのデータを記憶する。表示制御タイマ設定部は、画像表示装置5の表示制御などに用いられるタイマ値を示すデータを記憶する。表示制御カウンタ設定部は、画像表示装置5の表示制御のために用いられるカウント値を示すデータを記憶する。なお、フラグ設定やタイマ、カウンタに用いる回路は、RAM153とは別個に設けたレジスタ回路などによって構成してもよい。
乱数回路154は、表示制御基板13の側において用いられる各種の乱数の全てまたは一部を生成する回路である。なお、表示制御基板13の側で乱数を使用しないのであれば、乱数回路154が設けられていなくてもよい。
入出力ポート155は、表示制御用マイクロコンピュータ140に伝送された各種信号を取り込むための入力ポートと、表示制御用マイクロコンピュータ140の外部へと各種信号を伝送するための出力ポートとを含んで構成されている。例えば、入出力ポート155の入力ポートには、演出制御基板12からの表示制御指令や、演出制御基板12を経由して主基板11から伝送された演出制御コマンドとなる制御信号が入力される。また、入出力ポート155の出力ポートからは、VDP141へと伝送される描画指令などが出力される。
図21(A)に示すVDP141は、例えば画像表示装置5にて画像表示を行うための表示制御機能および高速描画機能を有し、表示制御用マイクロコンピュータ140からの描画指令に従った画像処理を実行する。また、表示制御用マイクロコンピュータ140とは独立した二次元のアドレス空間を持ち、そこにVRAM143をマッピングしている。例えば、VDP141は、CGROM142から読み出した画像データをVRAM143の所定領域に展開記憶させる。また、CGROM142やVRAM143の記憶データを用いて各種の画像処理を実行する。
例えば、VDP141は、CGROM142から読み出した画像データがピクセルデータである場合に、その画像データを、そのままVRAM143の内部または外部に設けられたフレームバッファに書き込んで展開記憶させる。他方、CGROM142から読み出した画像データが、ポイント、ライン、ポリゴンなどを示すベクトルデータである場合には、その画像データに基づいて作成したピクセルデータを、フレームバッファに書き込んで展開記憶させればよい。また、CGROM142から読み出した画像データに、例えば離散コサイン変換(DCT;Discrete Cosine Transform)やアダマール変換といった、所定の圧縮符号化が施されている場合には、その画像データに所定の復号化処理を施すことにより得られたピクセルデータを、フレームバッファに書き込んで展開記憶させればよい。なお、ピクセルデータを3次元表示用の画像データやポリゴンなどを示すベクトル形式の画像データから作成する場合には、VDP141がCGROM142にアクセスせず、例えば表示制御用マイクロコンピュータ140のCPU151といった、所定のCPUがCGROM142にアクセスして画像データを読み出すことがある。この場合には、そのCPUによって読み出された画像データに基づく所定の演算処理の実行結果として得られたデータを、VDP141へと転送するようにしてもよい。こうして転送されたデータに基づき、VDP141が作成したピクセルデータを、フレームバッファに書き込んで展開記憶させてもよい。
そして、VDP141は、VRAM143の内部または外部に設けられたフレームバッファの記憶データに基づき、画像表示装置5に対して供給されるR(赤)、G(緑)、B(青)の階調データや、走査信号の生成に用いられるクロック信号等を、LCD駆動回路144へと出力する。一例として、R、G、Bの階調データはそれぞれ8ビットで表され、画像表示装置5はVDP141からの指示に従ってR、G、Bのそれぞれを256階調、これらを合成して約1670万色の多色表示を行うことができる。なお、R、G、Bの階調データのビット数は8ビット以外のビット数であってもよく、また、R、G、Bの各階調データにおけるビット数が異なる数となっていてもよい。
CGROM142は、画像表示装置5にて画像表示を行うために使用される各種の画像データを記憶しておくためのものである。例えば、CGROM142には、各種のキャラクタ画像を画像表示装置5に表示させるための画像データ等が格納されている。キャラクタ画像は、画像表示装置5に表示される人物、動物、または、文字、図形もしくは記号等を示す画像である。
VRAM143は、VDP141による画像処理などに用いられる画像データを展開記憶するための記憶装置である。VRAM143は、例えば画像表示装置5における1画面分の表示領域に画像を表示させるために用いられる画像データの容量よりも大きな記憶容量を有している。
LCD駆動回路144は、VDP141から入力された階調データやクロック信号等から走査信号を生成して画像表示装置5に出力することで、画像を表示させるためのものである。
次に、本実施例におけるパチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。主基板11では、所定の電源基板からの電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU111によって遊技制御メイン処理となる所定の処理が実行される。遊技制御メイン処理を開始すると、CPU111は、割込禁止に設定した後、必要な初期設定を行う。この初期設定では、例えば、RAM113がクリアされる。また、遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定を行う。これにより、以後、所定時間(例えば、2ミリ秒)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU111へ送出され、CPU111は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。初期設定が終了すると、割込みを許可した後、ループ処理に入る。こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU111は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受け付けると、図22のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。
図22に示す遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU111は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路101を介して各スイッチ21〜23などから入力される検出信号の状態を判定する(ステップS11)。続いて、所定のエラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする(ステップS12)。この後、所定の情報出力処理を実行することにより、例えばパチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確率変動情報などのデータを出力する(ステップS13)。
情報出力処理に続いて、主基板11の側で用いられる乱数値MR1〜MR4の一部をソフトウェアにより更新するためのメイン側乱数値更新処理を実行する(ステップS14)。この後、CPU111は、特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS15)。特別図柄プロセス処理では、遊技制御フラグ設定部162に設けられた特別図柄プロセスフラグの値をパチンコ遊技機1における遊技の進行状況に応じて更新し、特別図柄表示装置4における表示動作の制御や特別可変入賞球装置7における大入賞口開閉動作の設定などを所定の手順で行うために、各種の処理が選択されて実行される。
特別図柄プロセス処理に続いて、普通図柄プロセス処理が実行される(ステップS16)。CPU111は、普通図柄プロセス処理を実行することにより、普通図柄表示装置20における表示動作(例えばLEDの点灯、消灯など)を制御して、普通図柄の可変表示(例えば、点灯・点滅表示など)や普通可変入賞球装置6における可動翼片の傾動制御の設定などを可能にする。普通図柄プロセス処理を実行した後、CPU111は、コマンド制御処理を実行することにより、主基板11から演出制御基板12などのサブ側の制御基板に対して制御コマンドを送信させる(ステップS17)。こうしてコマンド制御処理を実行した後に、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
図23は、特別図柄プロセス処理として、図22に示すステップS15にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図23に示す特別図柄プロセス処理を開始すると、CPU111は、まず、例えば始動口スイッチ22からの検出信号がオン状態となったか否かをチェックすることにより、普通可変入賞球装置6が形成する始動入賞口に遊技球が入賞したか否かを判定する(ステップS101)。遊技球が始動入賞口に入賞して始動口スイッチ22からの検出信号がオン状態となった場合には(ステップS101;Yes)、始動入賞処理を実行する(ステップS102)。他方、始動口スイッチ22からの検出信号がオフ状態である場合には(ステップS101;No)、ステップS102の処理をスキップする。
ステップS102にて実行される始動入賞処理では、まず、特図保留記憶部161に記憶されている特図表示結果判定用の乱数値MR1を示す数値データの個数である特図保留記憶数が、所定の上限値(例えば「4」)となっているか否かを判定する。このとき、特図保留記憶数が上限値となっていれば、今回の入賞による始動検出は無効として、そのまま始動入賞処理を終了する。これに対して、特図保留記憶数が上限値未満であるときには、乱数回路114などにより更新される数値データのうちから、特図表示結果判定用の乱数値MR1を示す数値データと、大当り種別決定用の乱数値MR4を示す数値データとを抽出することで、乱数値MR1、MR4を読み出す。そして、読み出した乱数値MR1、MR4を示すデータを、特図保留記憶部161における空きエントリの先頭にセットする。このときには、例えば遊技制御カウンタ設定部164に設けられた特図保留記憶数カウンタにおけるカウント値である特図保留記憶数カウント値を1加算するよう更新する。続いて、例えば更新後の特図保留記憶数カウント値に対応する保留記憶数通知コマンドテーブルの先頭アドレスを、ワークエリアとしてのRAM113に設けられた送信コマンドポインタにセットすることなどにより、特図保留記憶数通知コマンドを演出制御基板12に対して送信するための設定を行う。このような設定を行った場合には、特別図柄プロセス処理が終了してから図22に示すステップS17のコマンド制御処理が実行されることにより、主基板11から演出制御基板12に対して特図保留記憶数通知コマンドが送信される。
以上のような始動入賞処理を実行した後や、図23に示すステップS101にて始動口スイッチ22からの検出信号がオフ状態であると判定された後には、遊技制御フラグ設定部162に設けられた特別図柄プロセスフラグの値に応じて、図23に示すようなステップS110〜S120の各処理を実行する。
ステップS110の特別図柄通常処理は、特別図柄プロセスフラグの値が“0”のときに実行される。この特別図柄通常処理は、特図保留記憶部161に格納された特図表示結果判定用の乱数値MR1を示す数値データなどに基づいて特別図柄表示装置4による特図ゲームを開始するか否かを判定する処理などを含んでいる。ステップS111の可変表示パターン設定処理は、特別図柄プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。この可変表示パターン設定処理は、特別図柄や飾り図柄の可変表示パターンを選択決定する処理などを含んでいる。
ステップS112の特別図柄可変表示処理は、特別図柄プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。この特別図柄可変表示処理では、特別図柄表示装置4を構成する各セグメントの点灯/消灯制御を行って特別図柄を変動させるための制御が行われる。また、特別図柄可変表示処理は、特別図柄表示装置4による特図ゲームにおける可変表示の残り時間を、遊技制御タイマ設定部163に設けられた特別図柄プロセスタイマにおけるタイマ値である特別図柄プロセスタイマ値によって計測する処理、特図ゲームにおける可変表示時間が経過したことに対応して確定特別図柄の停止表示や可変表示終了コマンドの送信設定を行う処理などを含んでいる。ステップS113の特別図柄停止処理は、特別図柄プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。この特別図柄停止処理は、特別図柄表示装置4による特図ゲームが終了したことに対応して、大当り開始コマンドを送信するための設定を行う処理や、小当り開始コマンドを送信するための設定を行う処理などを含んでいる。
ステップS114の大入賞口開放前処理は、特別図柄プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。この大入賞口開放前処理は、大当り遊技状態におけるラウンドとして特別可変入賞球装置7が形成する大入賞口を開放させて第1状態とする場合に、大入賞口の開放時間を設定する処理や、大入賞口を開放させるより前に所定の待ち時間が経過するまで待機する処理、その待ち時間が経過した後に大入賞口を開放させるための駆動信号をソレノイド回路102によってソレノイド82に対して供給するための処理などを含んでいる。ステップS115の大入賞口開放中処理は、特別図柄プロセスフラグの値が“5”のときに実行される。この大入賞口開放中処理は、大当り遊技状態にて実行されるラウンドごとに大入賞口を開放して第1状態とする残り時間を、特別図柄プロセスタイマ値によって計測する処理や、大入賞口を開放した第1状態から閉鎖した第2状態とするためにソレノイド回路102からソレノイド82に対する駆動信号の供給を停止させる処理などを含んでいる。
ステップS116の大入賞口開放後処理は、特別図柄プロセスフラグの値が“6”のときに実行される。この大入賞口開放後処理は、大入賞口を開放させるラウンドの実行回数が可変表示結果に対応した開放回数最大値に達したか否かを判定する処理や、開放回数最大値に達した場合に大当り終了コマンドの送信設定を行う処理などを含んでいる。ステップS117の大当り終了処理は、特別図柄プロセスフラグの値が“7”のときに実行される。この大当り終了処理は、画像表示装置5やスピーカ8L、8R、遊技効果ランプ9といった演出用の電気部品により大当り遊技状態の終了を報知する演出動作が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理や、大当り遊技状態の終了に対応した各種の設定を行う処理などを含んでいる。
ステップS118の小当り開放前処理は、特別図柄プロセスフラグの値が“8”のときに実行される。この小当り開放前処理は、小当り遊技状態において特別可変入賞球装置7が形成する大入賞口を開放させて第1状態とする前に、大入賞口の開放時間を設定する処理や、大入賞口を開放させるための駆動信号をソレノイド回路102によってソレノイド82に対して供給するための処理などを含んでいる。ステップS119の小当り開放中処理は、特別図柄プロセスフラグの値が“9”のときに実行される。この小当り開放中処理は、小当り遊技状態にて大入賞口を開放して第1状態とする残り時間を、特別図柄プロセスタイマ値によって計測する処理や、大入賞口を開放した第1状態から閉鎖した第2状態とするためにソレノイド回路102からソレノイド82に対する駆動信号の供給を停止させる処理などを含んでいる。ステップS120の小当り開放後処理は、特別図柄プロセスフラグの値が“10”のときに実行される。この小当り開放後処理は、小当り遊技状態の終了に対応した各種の設定を行う処理などを含んでいる。
図24は、図23のステップS110にて実行される特別図柄通常処理の一例を示すフローチャートである。図24に示す特別図柄通常処理において、CPU111は、まず、例えば遊技制御カウンタ設定部164における特図保留記憶数カウント値を読み取ることなどにより、特図保留記憶数が「0」であるか否かを判定する(ステップ201)。
ステップS201にて特図保留記憶数が「0」以外である場合には(ステップS201;No)、特図表示結果判定処理が実行される(ステップS202)。この特図表示結果判定処理では、特図保留記憶部161から読み出した特図表示結果判定用の乱数値MR1に基づいて、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果を「大当り」とするか「小当り」とするか「ハズレ」とするかの判定などが行われる。
図25は、図24のステップS202にて実行される特図表示結果判定処理の一例を示すフローチャートである。図25に示す特図表示結果判定処理において、CPU111は、まず、特図保留記憶部161から保留番号「1」に対応して記憶されている特図表示結果判定用の乱数値MR1を示すデータと、大当り種別決定用の乱数値MR4を示すデータとを読み出す(ステップS401)。そして、ステップS401にて読み出した乱数値MR1、MR4を示すデータを、遊技制御バッファ設定部165に設けられた表示結果判定用バッファにセットする(ステップS402)。
ステップS402の処理を実行した際には、例えば特図保留記憶数カウント値を1減算して更新することなどにより、特図保留記憶数を1減算する(ステップS403)。さらに、ステップS403の処理では、特図保留記憶部161において保留番号「1」より下位のエントリ(例えば保留番号「2」〜「4」に対応するエントリ)に記憶された乱数値MR1、MR4を示すデータを、1エントリずつ上位にシフトする。
ステップS403の処理に続いて、例えば表示結果判定用バッファから読み出した乱数値MR1を示すデータが所定の大当り判定値データと合致するか否かを判定することにより、可変表示結果を「大当り」とするか否かの判定を行う(ステップS404)。ここで、大当り判定値データは、遊技制御フラグ設定部162に設けられた確変フラグがオンであるかオフであるかに対応して、乱数値MR1のうち予め定められた範囲の値を示すデータであればよい。具体的な一例として、確変フラグがオフである場合には、乱数値MR1のうち「8000」〜「8208」の範囲の値が、大当り判定値データと合致する。他方、確変フラグがオンである場合には、乱数値MR1のうち「8000」〜「10080」の範囲の値が、大当り判定値データと合致する。なお、大当り判定値データは、ROM112に予め記憶された大当り判定テーブルのテーブルデータによって定められてもよい。
ステップS404にて乱数値MR1が大当り判定値データと合致した場合には(ステップS404;Yes)、遊技制御フラグ設定部162に設けられた大当りフラグをオン状態にセットしてから(ステップS405)、特図表示結果判定処理を終了する。
ステップS404にて乱数値MR1が大当り判定値データと合致しない場合には(ステップS404;No)、乱数値MR1を示すデータが所定の小当り判定値データと合致するか否かを判定することにより、可変表示結果を「小当り」とするか否かの判定を行う(ステップS406)。ここで、小当り判定値データは、確変フラグがオンであるかオフであるかにかかわらず、乱数値MR1のうち一定の範囲の値を示すデータであればよい。具体的な一例として、乱数値MR1のうち「30000」〜「30100」の範囲の値が、小当り判定値データと合致する。
ステップS406にて乱数値MR1が小当り判定値データと合致した場合には(ステップS406;Yes)、遊技制御フラグ設定部162に設けられた小当りフラグをオン状態にセットしてから(ステップS407)、特図表示結果判定処理を終了する。
以上のような特図表示結果判定処理を実行した後には、図24に示すステップS203の特図情報設定処理が実行される。この特図情報設定処理では、特図ゲームにおける可変表示結果となる確定特別図柄の決定などが行われる。
図26は、図24のステップS203にて実行される特図情報設定処理の一例を示すフローチャートである。図26に示す特図情報設定処理において、CPU111は、まず、大当りフラグがオンであるか否かを判定する(ステップS411)。このとき、大当りフラグがオンであれば(ステップS411;Yes)、可変表示結果を「大当り」とする場合に「通常大当り」と「確変大当り」と「突然確変」のいずれとするかの事前決定などを行うためのテーブルとして、図7に示す大当り種別決定テーブル200を設定する(ステップS412)。具体的な一例として、CPU111は、ステップS412の処理において、ROM112に記憶された大当り種別決定テーブル200を構成するテーブルデータの先頭アドレスを、ワークエリアとしてのRAM113に設けられた所定のテーブルポインタにセットする。
ステップS412の処理に続いて、表示結果判定用バッファから大当り種別決定用の乱数値MR4を示すデータを読み出す(ステップS413)。こうして読み出した乱数値MR4に基づき、ステップS412にて設定した大当り種別決定テーブル200を参照することにより、大当り種別の決定を行う(ステップS414)。これにより、大当り種別として、特別図柄の可変表示結果を「通常大当り」と「確変大当り」と「突然確変大当り」のいずれとするかが、事前決定される。
例えば、ステップS413にて読み出した乱数値MR4が「1」〜「40」の範囲内にある場合には、15ラウンド大当りのうちで「通常大当り」とすることに事前決定し、これに応じて、大当り遊技状態の終了後には通常遊技状態とすることが決定される。ステップS413にて読み出した乱数値MR4が「41」〜「81」の範囲内である場合には、15ラウンド大当りのうちで「確変大当り」とすることに事前決定し、これに応じて、大当り遊技状態の終了後には確変遊技状態とすることが決定される。ステップS413にて読み出した乱数値MR4が「82」〜「100」の範囲内である場合には、2ラウンド大当りである「突然確変」とすることに事前決定し、これに応じて、大当り遊技状態の終了後には確変遊技状態とすることが決定される。
ステップS414の処理を実行した後には、遊技制御バッファ設定部165に設けられた各種のバッファに、ステップS414にて決定された大当り種別などに対応したバッファ値を設定する(ステップS415)。図27(A)及び(B)は、ステップS415にて各種のバッファに設定されるバッファ値の一例を示す説明図である。図27(A)及び(B)に示すように、ステップS415の処理では、大当り種別判定バッファや大入賞口開放回数最大値バッファ、大当り開始情報バッファ、大当り終了情報バッファといった各種のバッファに、確変フラグや大当り種別に対応したバッファ値が設定される。続いて、CPU111は、ステップS414にて決定された大当り種別に対応した確定特別図柄を決定してから(ステップS416)、特図情報設定処理を終了する。
ステップS416の処理では、ステップS414で決定された特別図柄の可変表示結果が「通常大当り」である場合に、通常大当り図柄「33」が確定特別図柄に決定される。これに対して、ステップS414で決定された特別図柄の可変表示結果が「確変大当り」である場合には、確変大当り図柄「77」が確定特別図柄に決定される。また、ステップS414で決定された特別図柄の可変表示結果が「突然確変大当り」である場合には、2ラウンド大当り図柄「11」が確定特別図柄に決定される。
ステップS411にて大当りフラグがオフである場合には(ステップS411;No)、小当りフラグがオンであるか否かを判定する(ステップS417)。このとき、小当りフラグがオンであれば(ステップS417;Yes)、可変表示結果を「小当り」とすることに対応して、小当り図柄「55」を確定特別図柄に決定してから(ステップS418)、特図情報設定処理を終了する。また、ステップS417にて小当りフラグがオフである場合には(ステップS417;No)、可変表示結果を「ハズレ」とすることに対応して、ハズレ図柄「−−」を確定特別図柄に決定してから(ステップS419)、特図情報設定処理を終了する。
ステップS416、S418、S419の処理のいずれかにて決定された確定特別図柄を示すデータは、確定特別図柄バッファ値として確定特別図柄バッファにセットされればよい。このとき、確定特別図柄バッファにセットされるデータは、演出制御基板12へと送信される表示結果通知コマンドにおけるEXTデータとして用いられ、決定された確定特別図柄の種類や大当り種別を特定できるものであればよい。
以上のような特図情報設定処理を実行した後には、図24に示すステップS204の処理に進み、遊技制御バッファ設定部165の演出モード指定バッファにセットされている演出モード指定バッファ値を読み出す。こうして読み出したバッファ値に基づき、主基板11から演出制御基板12に対して背景指定コマンドを送信する処理を実行する(ステップS205)。
具体的な一例として、CPU111は、ステップS205の処理において、背景指定コマンドにおけるMODEデータとなる「95H」を示すデータを、入出力ポート115に含まれる出力ポートのうち演出制御基板12に対して演出制御コマンドを送信するための出力ポート(演出制御コマンド用出力ポート)にセットする。続いて、例えば入出力ポート115に含まれる出力ポートのうち演出制御基板12に対して演出制御INT信号を送信するための出力ポートにオン状態を示すデータを設定することなどにより、演出制御INT信号の出力を開始する。そして、所定時間が経過した後、演出制御INT信号の出力を停止する。さらに、ステップS204にて読み出した演出モード指定バッファ値を演出制御コマンド出力用ポートにセットして、演出制御INT信号を出力することにより、背景指定コマンドにおけるEXTデータを、主基板11から演出制御基板12に対して送信させる。
ステップS205の処理を実行した後には、表示結果判定用バッファをクリアして、表示結果判定用バッファ値を初期値に設定する(ステップS206)。そして、特別図柄プロセスフラグの値を可変表示パターン設定処理に対応した値である“1”に更新してから(ステップS207)、特別図柄通常処理を終了する。
ステップS201にて特図保留記憶数が「0」である場合には(ステップS201;Yes)、遊技制御フラグ設定部162に設けられたデモ表示フラグがオンであるか否かを判定する(ステップS208)。このとき、デモ表示フラグがオンであれば(ステップS208;Yes)、特別図柄通常処理を終了する。
ステップS208にてデモ表示フラグがオフである場合には(ステップS208;No)、遊技制御バッファ設定部165から演出モード指定バッファ値を読み出し(ステップS209)、背景指定コマンドを送信するための設定を行う(ステップS210)。ここで、ステップS210の処理では、例えばステップS209にて読み出した演出モード指定バッファ値に対応して、ROM112に記憶された背景指定コマンドテーブルを構成するテーブルデータのアドレスを、ワークエリアとしてのRAM113に設けられた送信コマンドポインタにセットする。こうしたステップS210での設定を行った場合には、特別図柄通常処理が終了してから図22に示すステップS17のコマンド制御処理が実行されることによって、主基板11から演出制御基板12に対して背景指定コマンドが送信される。
ステップS210の処理に続いて、CPU111は、デモ表示コマンドを送信するための設定を行う(ステップS211)。ここで、CPU111は、ステップS210の処理において背景指定コマンドテーブルを構成するテーブルデータのアドレスを送信コマンドポインタにセットすることにより、背景指定コマンドに続けてデモ表示コマンドも送信できるように設定してもよい。ステップS211の処理を実行した後には、デモ表示フラグをオン状態にセットしてから(ステップS212)、特別図柄通常処理を終了する。
図28は、図23のステップS111にて実行される可変表示パターン設定処理の一例を示すフローチャートである。図28に示す可変表示パターン設定処理において、CPU111は、まず、遊技制御バッファ設定部165から読み出した演出モード指定バッファ値が「00H」であるか否かを判定する(ステップS221)。ここで、演出モード指定バッファ値が「00H」である場合には、演出モードが通常演出モードであることを示している。
ステップS221にて演出モード指定バッファ値が「00H」である場合には(ステップS221;Yes)、図29のフローチャートに示すような通常演出モード時パターン決定処理を実行する(ステップS222)。図29に示す通常演出モード時パターン決定処理において、CPU111は、まず、大当りフラグがオンであるか否かを判定する(ステップS431)。このとき、大当りフラグがオンであれば(ステップS431;Yes)、例えば遊技制御バッファ設定部165から読み出した大当り種別判定バッファ値が「02H」であるか否かを判定することなどにより、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果を「突然確変」とすることが事前決定されたか否かを判定する(ステップS432)。
ステップS432にて「突然確変」とすることが事前決定されていない場合には(ステップS432;No)、可変表示パターンを決定するための可変表示パターン決定用テーブルとして、図9(C)に示す大当り用の通常時パターン決定用テーブル220Cを選択する(ステップS433)。具体的な一例として、CPU111は、ステップS433の処理において、ROM112に記憶された通常時パターン決定用テーブル220Cを構成するテーブルデータの先頭アドレスを、テーブルポインタにセットする。これにより、演出モードが通常演出モードであるときに、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果を「通常大当り」や「確変大当り」といった15ラウンド大当りとする事前決定が行われたことに対応して、大当り用の通常時パターン決定用テーブル220Cが選択される。
ステップS431にて大当りフラグがオフである場合には(ステップS431;No)、小当りフラグがオンであるか否かを判定する(ステップS434)。そして、ステップS432にて「突然確変」とすることが事前決定されていた場合や(ステップS432;Yes)、ステップS434にて小当りフラグがオンである場合には(ステップS434;Yes)、可変表示パターンを決定するための可変表示パターン決定用テーブルとして、図9(D)に示す突然確変・小当り用の通常時パターン決定用テーブル220Dを選択する(ステップS435)。具体的な一例として、CPU111は、ステップS435の処理において、ROM112に記憶された通常時パターン決定用テーブル220Dを構成するテーブルデータの先頭アドレスを、テーブルポインタにセットする。これにより、演出モードが通常演出モードであるときに、「突然確変」や「小当り」のように、飾り図柄の可変表示結果としてチャンス目となる確定飾り図柄を導出表示させる事前決定が行われたことに対応して、突然確変・小当り用の通常時パターン決定用テーブル220Dが選択される。
ステップS434にて小当りフラグがオフである場合には(ステップS434;No)、乱数回路114などにより更新されるリーチ判定用の乱数値MR2を示す数値データを抽出する(ステップS436)。そして、ステップS436にて抽出した乱数値MR2が所定のリーチ判定値データと合致するか否かを判定することにより、飾り図柄の可変表示態様をリーチとするか否かの判定を行う(ステップS437)。ここで、リーチ判定値データは、ROM112などに予め記憶されたリーチ判定テーブルを構成するテーブルデータによって定められればよい。具体的な一例として、乱数値MR2のうち「210」〜「239」の範囲の値が、リーチ判定値データと合致する。
ステップS437にて乱数値MR2がリーチ判定値データと合致した場合には(ステップS437;Yes)、可変表示パターンを決定するためのテーブルとして、図9(B)に示すリーチハズレ用の通常時パターン決定用テーブル220Bを選択する(ステップS438)。具体的な一例として、CPU111は、ステップS438の処理において、ROM112に記憶された通常時パターン決定用テーブル220Bを構成するテーブルデータの先頭アドレスを、テーブルポインタにセットする。これにより、演出モードが通常演出モードであるときに、飾り図柄の可変表示結果をリーチハズレ組合せの確定飾り図柄とすることに対応して、リーチハズレ用の通常時パターン決定用テーブル220Bが選択される。
ステップS437にて乱数値MR2がリーチ判定値データと合致しない場合には(ステップS437;No)、可変表示パターンを決定するためのテーブルとして、図9(A)に示す通常ハズレ用の通常時パターン決定用テーブル220Aを選択する(ステップS439)。具体的な一例として、CPU111は、ステップS439の処理において、ROM112に記憶された通常時パターン決定用テーブル220Aを構成するテーブルデータの先頭アドレスを、テーブルポインタにセットする。これにより、演出モードが通常演出モードであるときに、飾り図柄の可変表示結果を通常ハズレ組合せの確定飾り図柄とすることに対応して、通常ハズレ用の通常時パターン決定用テーブル220Aが選択される。
ステップS433、S435、S438、S439の処理のいずれかを実行した後には、乱数回路114などにより更新される可変表示パターン決定用の乱数値MR3を示す数値データを抽出する(ステップS440)。そして、ステップS440にて抽出した乱数値MR3に基づき、ステップS433、S435、S438、S439の処理のいずれかにて選択した可変表示パターン決定用テーブルを参照することにより、乱数値MR3に対応した可変表示パターンを決定してから(ステップS441)、通常演出モード時パターン決定処理を終了する。
図28に示すステップS221にて演出モード指定バッファ値が「00H」ではない場合には(ステップS221;No)、そのバッファ値は「01H」であるか否かを判定する(ステップS223)。ここで、演出モード指定バッファ値が「01H」である場合には、演出モードが特別演出モードであることを示している。
ステップS223にて演出モード指定バッファ値が「01H」である場合には(ステップS223;Yes)、図30及び図31のフローチャートに示す特別演出モード時パターン決定処理を実行する(ステップS224)。図30及び図31に示す特別演出モード時パターン決定処理において、CPU111は、まず、確変フラグがオンであるか否かを判定する(図30のステップS451)。
ステップS451にて確変フラグがオフである場合には(ステップS451;No)、大当りフラグがオンであるか否かを判定する(ステップS452)。このとき、大当りフラグがオンであれば(ステップS452;Yes)、例えば遊技制御バッファ設定部165から読み出した大当り種別判定バッファ値が「02H」であるか否かを判定することなどにより、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果を「突然確変」とすることが事前決定されたか否かを判定する(ステップS453)。
ステップS453にて「突然確変」とすることが事前決定されていない場合には(ステップS453;No)、可変表示パターンを決定するための可変表示パターン決定用テーブルとして、図10(C)に示す大当り用の第1特別時パターン決定用テーブル221Cを選択する(ステップS454)。具体的な一例として、CPU111は、ステップS454の処理において、ROM112に記憶された第1特別時パターン決定用テーブル221Cを構成するテーブルデータの先頭アドレスを、テーブルポインタにセットする。これにより、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常遊技状態であり、かつ、演出モードが特別演出モードであるときに、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果を「通常大当り」や「確変大当り」といった15ラウンド大当りとする事前決定が行われたことに対応して、大当り用の第1特別時パターン決定用テーブル221Cが選択される。
ステップS452にて大当りフラグがオフである場合には(ステップS452;No)、小当りフラグがオンであるか否かを判定する(ステップS455)。そして、ステップS453にて「突然確変」とすることが事前決定されていた場合や(ステップS453;Yes)、ステップS455にて小当りフラグがオンである場合には(ステップS455;Yes)、可変表示パターンを決定するための可変表示パターン決定用テーブルとして、図10(D)に示す突然確変・小当り用の第1特別時パターン決定用テーブル221Dを選択する(ステップS456)。具体的な一例として、CPU111は、ステップS456の処理において、ROM112に記憶された第1特別時パターン決定用テーブル221Dを構成するテーブルデータの先頭アドレスを、テーブルポインタにセットする。これにより、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常遊技状態であり、かつ、演出モードが特別演出モードであるときに、「突然確変」や「小当り」のように、飾り図柄の可変表示結果としてチャンス目となる確定飾り図柄を導出表示させる事前決定が行われたことに対応して、突然確変・小当り用の第1特別時パターン決定用テーブル221Dが選択される。
ステップS455にて小当りフラグがオフである場合には(ステップS455;No)、乱数回路114などにより更新されるリーチ判定用の乱数値MR2を示す数値データを抽出する(ステップS457)。そして、ステップS457にて抽出した乱数値MR2が所定のリーチ判定値データと合致するか否かを判定することにより、飾り図柄の可変表示態様をリーチとするか否かの判定を行う(ステップS458)。
ステップS458にて乱数値MR2がリーチ判定値データと合致した場合には(ステップS458;Yes)可変表示パターンを決定するためのテーブルとして、図10(B)に示すリーチハズレ用の第1特別時パターン決定用テーブル221Bを選択する(ステップS459)。具体的な一例として、CPU111は、ステップS459の処理において、ROM112に記憶された第1特別時パターン決定用テーブル221Bを構成するテーブルデータの先頭アドレスを、テーブルポインタにセットする。これにより、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常遊技状態であり、かつ、演出モードが特別演出モードであるときに、飾り図柄の可変表示結果をリーチハズレ組合せの確定飾り図柄とすることに対応して、リーチハズレ用の第1特別時パターン決定用テーブル221Bが選択される。
ステップS458にて乱数値MR2がリーチ判定値データと合致しない場合には(ステップS458;No)、可変表示パターンを決定するためのテーブルとして、図10(A)に示す通常ハズレ用の第1特別時パターン決定用テーブル221Aを選択する(ステップS460)。具体的な一例として、CPU111は、ステップS460の処理において、ROM112に記憶された第1特別時パターン決定用テーブル221Aを構成するテーブルデータの先頭アドレスを、テーブルポインタにセットする。これにより、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常遊技状態であり、かつ、演出モードが特別演出モードであるときに、飾り図柄の可変表示結果を通常ハズレ組合せの確定飾り図柄とすることに対応して、通常ハズレ用の第1特別時パターン決定用テーブル221Aが選択される。
ステップS454、S456、S459、S460の処理のいずれかを実行した後には、乱数回路114などにより更新される可変表示パターン決定用の乱数値MR3を示す数値データを抽出する(ステップS461)。そして、ステップS461にて抽出した乱数値MR3に基づき、ステップS454、S456、S459、S460の処理のいずれかにて選択した可変表示パターン決定用テーブルを参照することにより、乱数値MR3に対応した可変表示パターンを決定する(ステップS462)。
また、ステップS451にて確変フラグがオンである場合には(ステップS451;Yes)、大当りフラグがオンであるか否かを判定する(図31のステップS463)。このとき、大当りフラグがオンであれば(ステップS463;Yes)、例えば遊技制御バッファ設定部165から読み出した大当り種別判定バッファ値が「03H」であるか否かを判定することなどにより、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果を「突然確変」とすることが事前決定されたか否かを判定する(ステップS464)。
ステップS464にて「突然確変」とすることが事前決定されていない場合には(ステップS464;No)、可変表示パターンを決定するための可変表示パターン決定用テーブルとして、図11(C)に示す大当り用の第2特別時パターン決定用テーブル222Cを選択する(ステップS465)。具体的な一例として、CPU111は、ステップS465の処理において、ROM112に記憶された第2特別時パターン決定用テーブル222Cを構成するテーブルデータの先頭アドレスを、テーブルポインタにセットする。これにより、パチンコ遊技機1における遊技状態が確変遊技状態であり、かつ、演出モードが特別演出モードであるときに、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果を「通常大当り」や「確変大当り」といった15ラウンド大当りとする事前決定が行われたことに対応して、大当り用の第2特別時パターン決定用テーブル222Cが選択される。
ステップS463にて大当りフラグがオフである場合には(ステップS463;No)、小当りフラグがオンであるか否かを判定する(ステップS466)。そして、ステップS464にて「突然確変」とすることが事前決定されていた場合や(ステップS464;Yes)、ステップS466にて小当りフラグがオンである場合には(ステップS466;Yes)、可変表示パターンを決定するための可変表示パターン決定用テーブルとして、図11(D)に示す突然確変・小当り用の第2特別時パターン決定用テーブル222Dを選択する(ステップS467)。具体的な一例として、CPU111は、ステップS467の処理において、ROM112に記憶された第2特別時パターン決定用テーブル222Dを構成するテーブルデータの先頭アドレスを、テーブルポインタにセットする。これにより、パチンコ遊技機1における遊技状態が確変遊技状態であり、かつ、演出モードが特別演出モードであるときに、「突然確変」や「小当り」のように、飾り図柄の可変表示結果としてチャンス目となる確定飾り図柄を導出表示させる事前決定が行われたことに対応して、突然確変・小当り用の第2特別時パターン決定用テーブル222Dが選択される。
ステップS466にて小当りフラグがオフである場合には(ステップS466;No)、乱数回路114などにより更新されるリーチ判定用の乱数値MR2を示す数値データを抽出する(ステップS468)。そして、ステップS468にて抽出した乱数値MR2が所定のリーチ判定値データと合致するか否かを判定することにより、飾り図柄の可変表示態様をリーチとするか否かの判定を行う(ステップS469)。
ステップS469にて乱数値MR2がリーチ判定値データと合致した場合には(ステップS469;Yes)可変表示パターンを決定するためのテーブルとして、図11(B)に示すリーチハズレ用の第2特別時パターン決定用テーブル222Bを選択する(ステップS470)。具体的な一例として、CPU111は、ステップS470の処理において、ROM112に記憶された第2特別時パターン決定用テーブル222Bを構成するテーブルデータの先頭アドレスを、テーブルポインタにセットする。これにより、パチンコ遊技機1における遊技状態が確変遊技状態であり、かつ、演出モードが特別演出モードであるときに、飾り図柄の可変表示結果をリーチハズレ組合せの確定飾り図柄とすることに対応して、リーチハズレ用の第2特別時パターン決定用テーブル222Bが選択される。
ステップS469にて乱数値MR2がリーチ判定値データと合致しない場合には(ステップS469;No)、可変表示パターンを決定するためのテーブルとして、図11(A)に示す通常ハズレ用の第2特別時パターン決定用テーブル222Aを選択する(ステップS471)。具体的な一例として、CPU111は、ステップS471の処理において、ROM112に記憶された第2特別時パターン決定用テーブル222Aを構成するテーブルデータの先頭アドレスを、テーブルポインタにセットする。これにより、パチンコ遊技機1における遊技状態が確変遊技状態であり、かつ、演出モードが特別演出モードであるときに、飾り図柄の可変表示結果を通常ハズレ組合せの確定飾り図柄とすることに対応して、通常ハズレ用の第2特別時パターン決定用テーブル222Aが選択される。
ステップS465、S467、S470、S471の処理のいずれかを実行した後には、乱数回路114などにより更新される可変表示パターン決定用の乱数値MR3を示す数値データを抽出する(ステップS472)。そして、ステップS472にて抽出した乱数値MR3に基づき、ステップS465、S467、S470、S471の処理のいずれかにて選択した可変表示パターン決定用テーブルを参照することにより、乱数値MR3に対応した可変表示パターンを決定する(ステップS473)。
ステップS473の処理を実行した後には、ステップS473にて決定した可変表示パターンが、リーチハズレCの可変表示パターンであるか否かを判定する(ステップS474)。ここで、リーチハズレCの可変表示パターンは、ステップS470にてリーチハズレ用の第2特別時パターン決定用テーブル222Bを選択したときに決定可能となる。そして、リーチハズレCの可変表示パターンに決定されていれば(ステップS474;Yes)、演出モード指定バッファ値を「02H」に設定してから(ステップS475)、特別演出モード時パターン決定処理を終了する。こうしてステップS475にて演出モード指定バッファ値が「02H」に設定されることにより、演出モードが特別演出モードから特定演出モードに移行する。これに対して、リーチハズレC以外の可変表示パターンに決定された場合には(ステップS474;No)、ステップS475の処理をスキップして、特別演出モード時パターン決定処理を終了する。
図28に示すステップS223にて演出モード指定バッファ値が「01H」ではない場合には(ステップS223;No)、そのバッファ値は「02H」であるか否かを判定する(ステップS225)。ここで、演出モード指定バッファ値が「02H」である場合には、演出モードが特定演出モードであることを示している。
ステップS225にて演出モード指定バッファ値が「02H」ではない場合には(ステップS225;No)、演出モード指定バッファ値が適切な値ではないと判断して、所定のエラー処理を実行してから(ステップS226)、可変表示パターン設定処理を終了する。他方、ステップS225にて演出モード指定バッファ値が「02H」である場合には(ステップS225;Yes)、図32のフローチャートに示す特定演出モード時パターン決定処理を実行する(ステップS227)。
図32に示す特定演出モード時パターン決定処理において、CPU111は、まず、大当りフラグがオンであるか否かを判定する(ステップS481)。このとき、大当りフラグがオンであれば(ステップS481;Yes)、例えば遊技制御バッファ設定部165から読み出した大当り種別判定バッファ値が「03H」であるか否かを判定することなどにより、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果を「突然確変」とすることが事前決定されたか否かを判定する(ステップS482)。
ステップS482にて「突然確変」とすることが事前決定されていない場合には(ステップS482;No)、可変表示パターンを決定するための可変表示パターン決定用テーブルとして、図11(C)に示す大当り用の第2特別時パターン決定用テーブル222Cを選択する(ステップS483)。具体的な一例として、CPU111は、ステップS483の処理において、ROM112に記憶された第2特別時パターン決定用テーブル222Cを構成するテーブルデータの先頭アドレスを、テーブルポインタにセットする。これにより、演出モードが特定演出モードであるときに、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果を「通常大当り」や「確変大当り」といった15ラウンド大当りとする事前決定が行われたことに対応して、大当り用の第2特別時パターン決定用テーブル222Cが選択される。
ステップS481にて大当りフラグがオフである場合には(ステップS481;No)、小当りフラグがオンであるか否かを判定する(ステップS484)。そして、ステップS482にて「突然確変」とすることが事前決定されていた場合や(ステップS482;Yes)、ステップS484にて小当りフラグがオンである場合には(ステップS484;Yes)、可変表示パターンを決定するための可変表示パターン決定用テーブルとして、図11(D)に示す突然確変・小当り用の第2特別時パターン決定用テーブル222Dを選択する(ステップS485)。具体的な一例として、CPU111は、ステップS485の処理において、ROM112に記憶された第2特別時パターン決定用テーブル222Dを構成するテーブルデータの先頭アドレスを、テーブルポインタにセットする。これにより、演出モードが特定演出モードであるときに、「突然確変」や「小当り」のように、飾り図柄の可変表示結果としてチャンス目となる確定飾り図柄を導出表示させる事前決定が行われたことに対応して、突然確変・小当り用の第2特別時パターン決定用テーブル222Dが選択される。
ステップS484にて小当りフラグがオフである場合には(ステップS484;No)、乱数回路114などにより更新されるリーチ判定用の乱数値MR2を示す数値データを抽出する(ステップS486)。そして、ステップS486にて抽出した乱数値MR2が所定のリーチ判定値データと合致するか否かを判定することにより、飾り図柄の可変表示態様をリーチとするか否かの判定を行う(ステップS487)。
ステップS487にて乱数値MR2がリーチ判定値データと合致した場合には(ステップS487;Yes)、可変表示パターンを決定するためのテーブルとして、図11(B)に示すリーチハズレ用の第2特別時パターン決定用テーブル222Bを選択する(ステップS488)。具体的な一例として、CPU111は、ステップS488の処理において、ROM112に記憶された第2特別時パターン決定用テーブル222Bを構成するテーブルデータの先頭アドレスを、テーブルポインタにセットする。これにより、演出モードが特定演出モードであるときに、飾り図柄の可変表示結果をリーチハズレ組合せの確定飾り図柄とすることに対応して、リーチハズレ用の第2特別時パターン決定用テーブル222Bが選択される。
ステップS487にて乱数値MR2がリーチ判定値データと合致しない場合には(ステップS487;No)、可変表示パターンを決定するためのテーブルとして、図11(A)に示す通常ハズレ用の第2特別時パターン決定用テーブル222Aを選択する(ステップS489)。具体的な一例として、CPU111は、ステップS489の処理において、ROM112に記憶された第2特別時パターン決定用テーブル222Aを構成するテーブルデータの先頭アドレスを、テーブルポインタにセットする。これにより、演出モードが特定演出モードであるときに、飾り図柄の可変表示結果を通常ハズレ組合せの確定飾り図柄とすることに対応して、通常ハズレ用の第2特別時パターン決定用テーブル222Aが選択される。
ステップS483、S485、S488、S489の処理のいずれかを実行した後には、乱数回路114などにより更新される可変表示パターン決定用の乱数値MR3を示す数値データを抽出する(ステップS490)。そして、ステップS490にて抽出した乱数値MR3に基づき、ステップS483、S485、S488、S489の処理のいずれかにて選択した可変表示パターン決定用テーブルを参照することにより、乱数値MR3に対応した可変表示パターンを決定してから(ステップS491)、特定演出モード時パターン決定処理を終了する。
このようにして、図28に示すステップS222にて通常演出モード時パターン決定処理を実行することや、ステップS224にて特別演出モード時パターン決定処理を実行すること、あるいは、ステップS227にて特定演出モード時パターン決定処理を実行することにより、可変表示パターンを決定したときには、決定された可変表示パターンを示すデータが、パターンデータバッファ値としてパターンデータバッファにセットされればよい。このとき、パターンデータバッファにセットされるデータは、演出制御基板12へと送信される可変表示開始コマンドにおけるEXTデータとして用いられ、決定された可変表示パターンや、それに対応する可変表示時間を特定できるものであればよい。あるいは、決定された可変表示パターンに対応するEXTデータが図8に示す可変表示パターンテーブル210に記憶されているアドレスを、RAM113に設けられたパターンポインタにセットすることにより、可変表示パターンや可変表示開始コマンドのEXTデータなどを特定可能にしてもよい。
図28に示すステップS222の通常演出モード時パターン決定処理、ステップS224の特別演出モード時パターン決定処理、ステップS227の特定演出モード時パターン決定処理のいずれかを実行した後には、その可変表示パターンに対応する可変表示時間を特定する(ステップS228)。このときには、特定された可変表示時間に対応するタイマ初期値を、遊技制御タイマ設定部163に設けられた特別図柄プロセスタイマに設定すればよい。その後、可変表示開始用の演出制御コマンドとして、可変表示開始コマンド、表示結果通知コマンド、特図保留記憶数通知コマンドを送信するための設定を行う(ステップS229)。例えば、CPU111は、ステップS229の処理において、ROM112に記憶された図12に示すような可変表示開始用コマンドテーブル230を構成するテーブルデータの先頭アドレスを、ワークエリアとしてのRAM113に設けられた送信コマンドポインタにセットする。こうしたステップS229での設定を行った場合には、可変表示パターン設定処理が終了してから図22に示すステップS17のコマンド制御処理が実行されるごとに、主基板11から演出制御基板12に対して、可変表示開始コマンド、表示結果通知コマンド、特図保留記憶数通知コマンドが、順次に送信されることになる。
ステップS229の処理に続いて、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄可変表示処理に対応した値である“2”に更新してから(ステップS230)、可変表示パターン設定処理を終了する。
図33は、図23のステップS113にて実行される特別図柄停止処理の一例を示すフローチャートである。図33に示す特別図柄停止処理において、CPU111は、まず、大当りフラグがオンであるか否かを判定する(ステップS241)。このとき、大当りフラグがオンであれば(ステップS241;Yes)、大当り開始時演出待ち時間を設定する(ステップS252)。例えば、CPU111は、ステップS242の処理において、大当り開始時演出待ち時間に対応して予め定められたタイマ初期値を、特別図柄プロセスタイマに設定する。
ステップS242の処理に続いて、大当り開始コマンドを送信するための設定を行う(ステップS243)。例えば、CPU111は、ステップS243の処理において、ROM112に記憶された大当り開始コマンドテーブルを構成するテーブルデータの先頭アドレスを、送信コマンドポインタにセットする。このときには、遊技制御バッファ設定部165から読み出した大当り開始情報バッファ値に対応した大当り開始コマンドテーブルの先頭アドレスをセットすればよい。こうしたステップS243での設定を行った場合には、特別図柄停止処理が終了してから図22に示すステップS17のコマンド制御処理が実行されることによって、主基板11から演出制御基板12に対して大当り開始コマンドが送信される。
ステップS243の処理を実行した後には、大当りフラグをクリアしてオフ状態にするとともに(ステップS244)、確変フラグをクリアしてオフ状態とする(ステップS245)。その後、特別図柄プロセスフラグの値を大入賞口開放前処理に対応した値である“4”に更新してから(ステップS246)、特別図柄停止処理を終了する。
ステップS241にて大当りフラグがオフである場合には(ステップS241;No)、小当りフラグがオンであるか否かを判定する(ステップS247)。このとき、小当りフラグがオンであれば(ステップS247;Yes)、小当り開始時演出待ち時間を設定する(ステップS248)。例えば、CPU111は、ステップS248の処理において、小当り開始時演出待ち時間に対応して予め定められたタイマ初期値を、特別図柄プロセスタイマに設定する。
ステップS248の処理に続いて、小当り開始コマンドを送信するための設定を行う(ステップS249)。例えば、CPU111は、ステップS249の処理において、ROM112に記憶された小当り開始コマンドテーブルを構成するテーブルデータの先頭アドレスを、送信コマンドポインタにセットする。こうしたステップS249での設定を行った場合には、特別図柄停止処理が終了してから図22に示すステップS17のコマンド制御処理が実行されることによって、主基板11から演出制御基板12に対して小当り開始コマンドが送信される。
ステップS249の処理を実行した後には、小当りフラグをクリアしてオフ状態にする(ステップS250)。そして、特別図柄プロセスフラグの値を小当り開放前処理に対応した値である“8”に更新してから(ステップS251)、特別図柄停止処理を終了する。
ステップS247にて小当りフラグがオフである場合には(ステップS247;No)、デモ表示フラグをクリアしてオフ状態にする(ステップS252)。そして、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄通常処理に対応した値である“0”に更新してから(ステップS253)、特別図柄停止処理を終了する。
図34は、図23のステップS116にて実行される大入賞口開放後処理の一例を示すフローチャートである。図34に示す大入賞口開放後処理において、CPU111は、まず、大入賞口の開放回数が、予め定められた開放回数最大値に達したか否かを判定する(ステップS261)。例えば、CPU111は、遊技制御カウンタ設定部164から読み出した大入賞口開放回数カウント値が、遊技制御バッファ設定部165から読み出した大入賞口開放回数最大値バッファ値と合致するか否かを判定する。そして、合致する場合に、開放回数最大値に達したと判断する。
ステップS261にて開放回数最大値に達している場合には(ステップS261;Yes)、大当り終了時演出待ち時間を設定する(ステップS262)。その後、大当り終了コマンドを送信するための設定を行う(ステップS263)。例えば、CPU111は、ステップS263の処理において、ROM112に記憶された大当り終了コマンドテーブルを構成するテーブルデータの先頭アドレスを、送信コマンドポインタにセットする。このときには、遊技制御バッファ設定部165から読み出した大当り終了情報バッファ値に対応した大当り終了コマンドテーブルの先頭アドレスをセットすればよい。こうしたステップS263での設定を行った場合には、大入賞口開放後処理が終了してから図22に示すステップS17のコマンド制御処理が実行されることによって、主基板11から演出制御基板12に対して大当り終了コマンドが送信される。
ステップS263の処理を実行した後には、特別図柄プロセスフラグの値を大当り終了処理に対応した値である“7”に更新してから(ステップS264)、大入賞口開放後処理を終了する。また、ステップS261にて開放回数最大値に達していない場合には(ステップS261;No)、特別図柄プロセスフラグの値を大入賞口開放前処理に対応した値である“4”に更新してから(ステップS265)、大入賞口開放後処理を終了する。
図35は、図23のステップS117にて実行される大当り終了処理の一例を示すフローチャートである。図35に示す大当り終了処理において、CPU111は、まず、大当り終了時演出待ち時間が経過したか否かを判定する(ステップS271)。このとき、大当り終了時演出待ち時間が経過していなければ(ステップS271;No)、そのまま大当り終了処理を終了する。
ステップS271にて大当り終了時演出待ち時間が経過した場合には(ステップS271;Yes)、遊技制御バッファ設定部165から大当り種別判定バッファ値を読み出す(ステップS272)。続いて、遊技制御フラグ設定部162に設けられた確変フラグと、遊技制御バッファ設定部165に設けられた演出モード指定バッファについて、ステップS272にて読み出したバッファ値に対応した設定を行う(ステップS273)。図36は、ステップS273における設定の一例を示す説明図である。
図36に示すように、ステップS273では、ステップS272にて読み出した大当り種別判定バッファ値が「00H」である場合に、確変フラグをクリアしてオフ状態にするとともに、演出モード指定バッファ値を「00H」に設定する。これにより、通常大当りに基づく大当り遊技状態が終了した後には、パチンコ遊技機1における遊技状態を通常遊技状態に移行させるとともに、演出モードを通常演出モードに設定することができる。これに対して、ステップS272にて読み出した大当り種別判定バッファ値が「01H」あるいは「03H」である場合には、確変フラグをオン状態にセットするとともに、演出モード指定バッファ値を「02H」に設定する。これにより、確変大当りに基づく大当り遊技状態が終了した後や、確変遊技状態にて突然確変となったことに基づく大当り遊技状態が終了した後には、パチンコ遊技機1における遊技状態を確変遊技状態に移行させるとともに、演出モードを特定演出モードに設定することができる。また、ステップS272にて読み出した大当り種別判定バッファ値が「02H」である場合には、確変フラグをオン状態にセットするとともに、演出モード指定バッファ値を「01H」に設定する。これにより、通常遊技状態にて突然確変となったことに基づく大当り遊技状態が終了した後には、パチンコ遊技機1における遊技状態を確変遊技状態に移行させるとともに、演出モードを特別演出モードに設定することができる。
こうしたステップS273での設定を行った後には、デモ表示フラグをクリアしてオフ状態にするとともに(ステップS274)、大当り種別判定バッファ値を初期値である「00H」に設定する初期化を行う(ステップS275)。そして、特別図柄プロセスフラグの値を“0”に更新してから(ステップS276)、大当り終了処理を終了する。
図37は、図23のステップS120にて実行される小当り開放後処理の一例を示すフローチャートである。図37に示す小当り開放後処理において、CPU111は、まず、大入賞口の開放回数が、予め定められた小当り時開放回数(例えば「2」)に達したか否かを判定する(ステップS291)。例えば、CPU111は、遊技制御カウンタ設定部164から読み出した大入賞口開放回数カウント値が、小当り時開放回数として予めROM112等に記憶された数値と合致するか否かを判定する。そして、合致する場合に、小当り時開放回数に達したと判断する。
ステップS291にて小当り時開放回数に達している場合には(ステップS291;Yes)、確変フラグがオンであるか否かを判定する(ステップS292)。このとき、確変フラグがオフであれば(ステップS292;No)、演出モード指定バッファ値を「01H」に設定する(ステップS293)。これにより、通常遊技状態にて可変表示結果が「小当り」となったことに基づく小当り遊技状態が終了した後には、パチンコ遊技機1における遊技状態は、小当りとなる以前の通常遊技状態を継続させる一方で、演出モードは特別演出モードに移行させることができる。
ステップS292にて確変フラグがオンである場合には(ステップS292;Yes)、ステップS293の処理をスキップする。これにより、確変遊技状態にて可変表示結果が「小当り」となったことに基づく小当り遊技状態が終了した後には、パチンコ遊技機1における遊技状態は、小当りとなる以前の確変遊技状態を継続させるとともに、演出モードも小当りとなる以前の演出モードを継続させることができ、例えば特定演出モードから特別演出モードへの移行といった、演出モードの移行がなされないようにすることができる。
この後、CPU111は、デモ表示フラグをクリアするとともに(ステップS294)、特別図柄プロセスフラグの値を“0”に更新してから(ステップS295)、小当り開放後処理を終了する。また、ステップS291にて小当り時開放回数に達していない場合には(ステップS291;No)、特別図柄プロセスフラグの値を小当り開放前処理に対応した値である“8”に更新してから(ステップS296)、小当り開放後処理を終了する。
図38は、コマンド制御処理として、図23のステップS17にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図38に示すコマンド制御処理を開始すると、CPU111は、まず、送信コマンドの有無を判定する(ステップS131)。例えば、CPU111は、ステップS131の処理において、RAM113に設けられた送信コマンドポインタが指定するアドレスの記憶データを読み出し、その読出データが有効な演出制御コマンドを送信するための設定データであるか否かを判定する。具体的な一例として、読出データがヌルデータ「00H」や所定の終了コードに対応するデータである場合には、有効な演出制御コマンドを送信するための設定データではないと判定する。これに対して、例えば読出データの先頭ビット(ビット7)が「1」である場合など、演出制御コマンドにおけるMODEデータとして設定可能なデータである場合には、有効な演出制御コマンドを送信するための設定データであると判定する。そして、読出データが有効な演出制御コマンドを送信するための設定データであるとの判断に対応して、送信コマンドがあると判定する。
ステップS131にて送信コマンドがない場合には(ステップS131;No)、そのままコマンド制御処理を終了する。これに対して、送信コマンドがある場合には(ステップS131;Yes)、送信コマンドポインタが指定するアドレスの記憶データを読み出すことにより、指定されたコマンドテーブルに格納された設定データを読み出す(ステップS132)。そして、ステップS132にて読み出した設定データを、演出制御コマンドにおけるMODEデータとして送信するために、入出力ポート115に含まれる出力ポートのうち演出制御基板12に対する演出制御コマンド送信用の出力ポート(演出制御コマンド用出力ポート)にセットする(ステップS133)。
ステップS133の処理に続いて、例えば入出力ポート115に含まれる出力ポートのうち演出制御基板12に対して演出制御INT信号を送信するための出力ポートにオン状態を示すデータを設定することなどにより、演出制御INT信号の出力を開始する(ステップS134)。その後、所定時間(例えば約1マイクロ秒)が経過するまで待機してから(ステップS135)、演出制御INT信号の出力を停止し(ステップS136)、所定時間(例えば約2.5マイクロ秒)が経過するまで待機する(ステップS137)。
ステップS137の処理を実行した後には、送信コマンドポインタの値を1加算して更新し(ステップS138)、更新後の送信コマンドポインタが指定するアドレスの記憶データを読み出すことにより、指定されたコマンドテーブルに格納された次の設定データを読み出す(ステップS139)。このときには、ステップS139での読出データに基づき、遊技制御バッファ設定部165に設けられた各種のバッファに格納された拡張データを参照するか否かの判定を行う(ステップS140)。例えば、ステップS139での読出データにおける先頭ビット(ビット7)が「1」である場合には拡張データを参照すると判断し、「0」である場合には拡張データを参照しないと判断すればよい。
ステップS140にて拡張データを参照すると判定された場合には(ステップS140;Yes)、遊技制御バッファ設定部165に設けられた所定のバッファなどから、拡張データを読み出す(ステップS141)。
例えば、図12に示す可変表示開始用コマンドテーブル230では、可変表示開始コマンド用設定データの2バイト目が、遊技制御バッファ設定部165に設けられたパターンデータバッファにセットされているデータを拡張データとして読み出すための設定データであればよい。あるいは、可変表示開始コマンド用設定データの2バイト目が、可変表示パターンテーブル210に記憶されている可変表示パターンごとのEXTデータのうちRAM113に設けられたパターンポインタで指定されたデータを拡張データとして読み出すための設定データであってもよい。こうして可変表示開始コマンド用設定データに応じた拡張データを読み出すことにより、主基板11から演出制御基板12に対して送信する可変表示開始コマンドを決定することができる。
また、例えば図12に示す可変表示開始用コマンドテーブル230では、表示結果通知コマンド用設定データの2バイト目が、遊技制御バッファ設定部165に設けられた確定特別図柄バッファにセットされているデータを拡張データとして読み出すための設定データであればよい。こうして表示結果通知コマンド用設定データに応じた拡張データを読み出すことにより、主基板11から演出制御基板12に対して送信する表示結果通知コマンドを決定することができる。
ステップS140にて拡張データの参照がないと判定された場合や(ステップS140;No)、ステップS141の処理を実行した後には、ステップS139、S141の処理のいずれかにおける読出データを、演出制御コマンドにおけるEXTデータとして送信するために、入出力ポート115に含まれる演出制御コマンド用出力ポートにセットする(ステップS142)。すなわち、ステップS140にて拡張データの参照がないと判定された場合には、ステップS139の処理における読出データを演出制御コマンド用出力ポートにセットする一方で、ステップS140にて拡張データを参照すると判定された場合には、ステップS141の処理における読出データを演出制御コマンド用出力ポートにセットする。
その後、ステップS134〜S137の処理と同様にして、演出制御INT信号を一定時間が経過するまで出力してから、その出力を停止するための処理を実行する(ステップS143〜S146)。そして、送信コマンドポインタの値を1加算して更新してから(ステップS147)、コマンド制御処理を終了する。
次に、演出制御基板12における動作を説明する。演出制御基板12では、電源電圧の供給を受けると、演出制御用マイクロコンピュータ120が備えるCPU131により演出制御メイン処理を実行する。この演出制御メイン処理では、所定の初期化処理が実行されることにより、RAM133のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載された図示せぬCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等が行われる。その後、CPU131は、所定のタイマ割込みフラグを監視するなどして、タイマ割込みが発生するまでループ処理を実行する。例えば、CPU131では2ミリ秒ごとにタイマ割込みが発生し、このタイマ割込みが発生すると、所定のタイマ割込み処理を実行することにより、タイマ割込みフラグがセットされる。
また、CPU131では、2ミリ秒ごとに発生するタイマ割込みとは別に、主基板11からの演出制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割込みは、主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生する割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、CPU131は、自動的に割込み禁止状態に設定するが、自動的に割込み禁止状態にならないCPUを用いている場合には、割込み禁止命令(DI命令)を発行することが好ましい。
主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることによりCPU131にて割込みが発生することで、例えば所定のコマンド受信割込み処理が実行され、信号中継基板14などを介して主基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートから読み込んだ演出制御コマンドを、演出制御バッファ設定部174に設けられた受信コマンドバッファに格納する。例えば、演出制御コマンドが2バイト構成である場合には、1バイト目(MODE)と2バイト目(EXT)を順次に受信して受信コマンドバッファに格納した後、割込み許可に設定する。
CPU131がタイマ割込みフラグを監視してタイマ割込みの発生を検出したときには、主基板11から送信された演出制御コマンドを解析するためのコマンド解析処理や、各種の演出動作を制御するための演出制御プロセス処理などが実行される。
コマンド解析処理では、演出制御バッファ設定部174の受信コマンドバッファに格納されている受信コマンドを読み出し、読み出された受信コマンドの種類に応じた各種の処理が実行される。例えば、受信コマンドが可変表示開始コマンドである場合には、その可変表示開始コマンドにおけるEXTデータなどを演出制御バッファ設定部174に設けられた可変表示パターンバッファに記憶させることにより、可変表示パターンや可変表示時間を特定可能にセーブする。また、受信コマンドが表示結果通知コマンドである場合には、その表示結果通知コマンドにおけるEXTデータなどを演出制御バッファ設定部174に設けられた表示結果バッファに記憶させることにより、表示結果の種類などを特定可能にセーブする。
受信コマンドが背景指定コマンドである場合には、その背景指定コマンドにおけるEXTデータなどを演出制御バッファ設定部174に設けられた背景指定バッファに記憶させることにより、背景画像の種類や演出モードなどを、特定可能にセーブする。受信コマンドが特図保留記憶数通知コマンドである場合には、その特図保留記憶数通知コマンドにおけるEXTデータを演出制御バッファ設定部174に設けられた特図保留記憶数バッファに記憶させることなどにより、特図保留記憶数などを特定可能にセーブする。受信コマンドがデモ表示コマンドである場合には、例えば演出制御フラグ設定部171に設けられたデモ表示コマンド受信フラグをオン状態にセットすることなどにより、デモ表示コマンドの受信があったことなどを特定可能にセーブする。
受信コマンドが大当り開始コマンドである場合には、その大当り開始コマンドにおけるEXTデータなどを演出制御バッファ設定部174に設けられた大当り開始コマンドバッファに記憶させることにより、大当り開始コマンドを受信した旨とともに、大当り種別などを特定可能にセーブする。受信コマンドが大当り終了コマンドである場合には、その大当り終了コマンドにおけるEXTデータなどを演出制御バッファ設定部174に設けられた大当り終了コマンドバッファに記憶させることにより、大当り終了コマンドを受信した旨とともに、大当り種別などを特定可能にセーブする。受信コマンドが小当り開始コマンドである場合には、例えば演出制御フラグ設定部171に設けられた小当り開始コマンド受信フラグをオン状態にセットすることなどにより、小当り開始コマンドの受信があったことなどを特定可能にセーブする。
図39は、演出制御用マイクロコンピュータ120が備えるCPU131によって実行される演出制御プロセス処理に含まれる飾り図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。この飾り図柄プロセス処理は、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示に対応した各種の演出動作を制御するための処理である。図39に示す飾り図柄プロセス処理では、演出制御フラグ設定部171に設けられた飾り図柄プロセスフラグの値に応じて、以下のようなステップS160〜S166の各処理が実行される。
ステップS160の可変表示開始コマンド受信待ち処理は、飾り図柄プロセスフラグの値が“0”のときに実行される処理である。この可変表示開始コマンド受信待ち処理は、主基板11からの可変表示開始コマンドを受信したか否かに基づいて画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始するか否かを判定する処理などを含んでいる。
ステップS161の飾り図柄可変表示設定処理は、飾り図柄プロセスフラグの値が“1”のときに実行される処理である。この飾り図柄可変表示設定処理は、特図ゲームの開始に対応して画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を含めた各種の演出動作を行うために、例えば図18(A)〜(C)に示すような演出制御パターンテーブル300A〜300Cのうち設定されている演出モードに対応したものから、可変表示パターンや表示結果の種類などに応じた演出制御パターンを選択する処理などを含んでいる。
ステップS162の飾り図柄可変表示中処理は、飾り図柄プロセスフラグの値が“2”のときに実行される処理である。この飾り図柄可変表示中処理において、CPU131は、演出制御タイマ設定部172に設けられた演出制御プロセスタイマにおけるタイマ値に対応して、演出制御パターンから表示制御データ、音声制御データ、ランプ制御データといった演出制御データを読み出す。このとき読み出された演出制御データに従って、例えば表示制御基板13に対して送信する表示制御指令の決定や、スピーカ8L、8Rの音声出力制御、遊技効果ランプ9の点灯制御などといった、飾り図柄の可変表示中における各種の演出制御が行われる。そして、演出制御パターンから飾り図柄の可変表示の終了を示す終了コードが読み出されると、所定の表示制御指令を表示制御基板13に対して送信することなどにより、飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄を表示させる。
ここで、演出制御パターンから終了コードが読み出されたときには、画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各可変表示部にて確定飾り図柄が確定せずに揺れている揺れ変動状態とする仮停止表示を行い、主基板11からの可変表示終了コマンドを受信したことに応じて、確定飾り図柄の表示を確定させればよい。あるいは、演出制御パターンから終了コードが読み出されたときには、主基板11からの可変表示終了コマンドを受信しなくても、画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各可変表示部における確定飾り図柄の表示を確定させてもよい。この場合には、可変表示開始コマンドに示された可変表示パターンに対応する可変表示時間が経過したときに、主基板11からの演出制御コマンドによらなくても、演出制御基板12及び表示制御基板13の側で自律的に確定飾り図柄を可変表示結果として導出表示させることができる。このときには、大当り開始コマンド受信待ち時間に対応して予め定められたタイマ初期値を演出制御プロセスタイマにセットする。そして、飾り図柄プロセスフラグの値を大当り開始待ち処理に対応した値である“3”に更新する。
ステップS163の大当り開始待ち処理は、飾り図柄プロセスフラグの値が“3”のときに実行される処理である。この大当り開始待ち処理において、CPU131は、主基板11から送信された大当り開始コマンドの受信があったか否かを判定する。そして、大当り開始コマンドを受信したきには、飾り図柄の可変表示結果が「大当り」であると判断して、飾り図柄プロセスフラグの値を大当り中演出処理に対応した値である“4”に更新する。これに対して、主基板11からの大当り開始コマンドを受信することなく、小当り開始コマンドを受信したときには、飾り図柄の可変表示結果が「小当り」であると判断して、飾り図柄プロセスフラグの値を小当り中演出処理に対応した値である“6”に更新する。また、大当り開始コマンド及び小当り開始コマンドのいずれも受信せずに、演出制御プロセスタイマがタイムアウトしたときには、飾り図柄の可変表示結果が「ハズレ」であると判断して、飾り図柄プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新する。
ステップS164の大当り中演出処理は、飾り図柄プロセスフラグの値が“4”のときに実行される処理である。この大当り中演出処理において、CPU131は、例えば表示制御基板13に対する表示制御指令の送信により大当り遊技状態に応じた所定の演出画像を画像表示装置5に表示させたり、スピーカ8L、8Rにおける音声出力動作を制御して大当り遊技状態に応じた音声を出力させたり、遊技効果ランプ9における点灯/消灯動作を制御して大当り遊技状態に応じた点灯・消灯・点滅の動作をさせたりするといった、大当り遊技状態における各種の演出制御を行う。そして、大当り遊技状態において実行されるラウンド遊技が最終ラウンド(例えば第15ラウンドや第2ラウンドなど)になると、飾り図柄プロセスフラグの値をエンディング演出処理に対応した値である“5”に更新する。
ステップS165のエンディング演出処理は、飾り図柄プロセスフラグの値が“5”のときに実行される処理である。このエンディング演出処理は、例えば表示制御基板13に対して表示制御指令を送信して画像表示装置5に所定の演出画像を表示させたり、スピーカ8L、8Rから音声を出力させたり、遊技効果ランプ9を点灯させたりすることにより、大当り遊技状態の終了を報知するための演出動作を制御する処理を含んでいる。
ステップS166の小当り中演出処理は、飾り図柄プロセスフラグの値が“6”のときに実行される処理である。この小当り中演出処理は、例えば表示制御基板13に対して表示制御指令を送信して画像表示装置5に所定の演出画像を表示させたり、スピーカ8L、8Rから音声を出力させたり、遊技効果ランプ9を点灯させたりするといった、小当り遊技状態における各種の演出制御を行う。
図40は、図39のステップS160にて実行される可変表示開始コマンド受信待ち処理の一例を示すフローチャートである。図40に示す可変表示開始コマンド受信待ち処理において、CPU131は、まず、例えば演出制御バッファ設定部174から可変表示パターンバッファ値を読み出すことなどにより、可変表示開始コマンドの受信があったか否かを判定する(ステップS501)。
ステップS501にて可変表示開始コマンドの受信がない場合には(ステップS501;No)、演出制御フラグ設定部171に設けられたデモ表示中フラグがオンであるか否かを判定する(ステップS502)。ここで、デモ表示中フラグは、後述するステップS505の処理が実行されることによりオン状態にセットされる一方で、ステップS514の処理が実行されることによりクリアされてオフ状態となる。
ステップS502にてデモ表示中フラグがオフである場合には(ステップS502;No)、例えば演出制御フラグ設定部171に設けられたデモ表示コマンド受信フラグがオンであるか否かを判定することなどにより、デモ表示コマンドの受信があったか否かを判定する(ステップS503)。そして、デモ表示コマンドの受信があれば(ステップS503;Yes)、例えば図19に示す各種演出用の演出制御パターンテーブル300Dから、デモ表示中演出制御パターンを選択する(ステップS504)。具体的な一例として、CPU131は、ステップS504の処理において、ROM132に記憶されたデモ表示中演出制御パターンの先頭アドレスを、ワークエリアとしてのRAM133に設けられた演出制御パターンポインタにセットする。このときには、デモ表示中フラグをオン状態にセットする(ステップS505)。その後、ステップS503にて選択したデモ表示中演出制御パターンから読み出した演出制御プロセスタイマ設定値を、タイマ初期値として演出制御プロセスタイマにセットする(ステップS506)。こうして、デモ画面の表示を開始するための設定が行われる。
また、ステップS502にてデモ表示中フラグがオンである場合には(ステップS502;Yes)、演出制御プロセスタイマにおけるタイマ値である演出制御プロセスタイマ値を、例えば1減算するなどして更新する(ステップS507)。このときには、更新後の演出制御プロセスタイマ値をデモ表示中演出制御パターンにて示させる演出制御プロセスタイマ判定値と比較することにより、いずれかのタイマ判定値と合致したか否かの判定を行う(ステップS508)。そして、いずれかのタイマ判定値と合致した場合には(ステップS508;Yes)、そのタイマ判定値と対応付けてデモ表示中演出制御パターンに格納された表示制御データ、音声制御データ、ランプ制御データあるいは終了コードといった、各種制御データを読み出す(ステップS509)。
ステップS509の処理に続いて、ステップS509にて読み出した制御データが終了コードであるか否かの判定を行う(ステップS510)。そして、読み出された制御データが終了コードである場合には(ステップS510;Yes)、ステップS506の処理に進み、デモ表示中演出制御パターンに格納された演出制御プロセスタイマ設定値に基づいて、演出制御プロセスタイマにおけるタイマ初期値を再び設定すればよい。他方、ステップS510にて終了コードではない場合には(ステップS510;No)、ステップS509にて読み出された制御データに応じた指令や処理を行う(ステップS511)。
ステップS501にて可変表示開始コマンドの受信があった場合には(ステップS501;Yes)、デモ表示中フラグがオンであるか否かを判定する(ステップS512)。このとき、デモ表示中フラグがオンであれば(ステップS512;Yes)、例えば画像表示装置5の表示画面における表示を一旦消去させるといった、デモ画面の表示を終了させるための設定を行う(ステップS513)。また、ステップS503にてデモ表示コマンドの受信があったことに対応してデモ画面の表示を開始する際に、例えば画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各可変表示部にて停止表示されている飾り図柄を示すデータといった、デモ画面の表示を開始する以前の表示画像を特定可能な情報を、RAM133に設けられたデモ表示前情報バッファに記憶しておき、ステップS513の処理では、デモ表示前情報バッファに記憶された情報に基づいて、デモ画面の表示を開始する以前の画像を表示させてから、飾り図柄の可変表示を開始させるようにするとよい。ステップS513の処理に続いて、デモ表示中フラグをクリアしてオフ状態とする(ステップS514)。ステップS514の処理を実行した後や、ステップS512にてデモ表示中フラグがオフである場合には(ステップS512;No)、飾り図柄プロセスフラグの値を飾り図柄可変表示設定処理に対応した値である“1”に更新する(ステップS515)。
ステップS503にてデモ表示コマンドの受信がない場合や(ステップS503;No)、ステップS508にてタイマ判定値と合致しない場合(ステップS508;No)、あるいは、ステップS506、S511、S515の処理のいずれかを実行した後には、例えば演出制御バッファ設定部174から背景指定バッファ値を読み出すことなどにより、背景指定コマンドの受信があったか否かを判定する(ステップS516)。このとき、背景指定コマンドの受信がなければ(ステップS516;No)、可変表示開始コマンド受信待ち処理を終了する。
ステップS516にて背景指定コマンドの受信があった場合には(ステップS516;Yes)、その背景指定コマンドによって指定された背景画像を表示させるよう制御するための設定を行う(ステップS517)。例えば、CPU131は、ステップS517の処理において、演出制御バッファ設定部174から読み出した背景指定バッファ値に対応した表示制御指令を表示制御基板13に対して送信することにより、指定された背景画像を画像表示装置5に表示させる制御を、表示制御基板13の側にて行わせるようにすればよい。このときには、例えば背景指定バッファ値を演出制御フラグ設定部171に設けられた演出モード特定フラグにセットすることなどにより、演出モード特定フラグの値を更新してから(ステップS518)、可変表示開始コマンド受信待ち処理を終了する。こうして、演出制御基板12の側では、背景指定コマンドを受信したことに対応して更新される演出モード特定フラグの値から、演出モードを特定することができればよい。
図41は、図39のステップS161にて実行される飾り図柄可変表示設定処理の一例を示すフローチャートである。この飾り図柄可変表示設定処理において、CPU131は、まず、例えば演出制御バッファ設定部174から可変表示パターンバッファ値を読み出すことなどにより、可変表示開始コマンドで示された可変表示パターンが、通常ハズレパターンやリーチハズレパターンといったハズレパターンであるか否かを判定する(ステップS531)。
ステップS531にてハズレパターンである場合には(ステップS531;Yes)、ハズレパターンのうちリーチハズレパターンであるか否かを判定する(ステップS532)。そして、リーチハズレパターンであると判定された場合には(ステップS532;Yes)、リーチハズレ組合せの確定飾り図柄を決定する(ステップS533)。例えば、CPU131は、ステップS533の処理において、乱数回路134といったハードウェアにより、あるいはCPU131が実行するソフトウェアにより更新される、大当り図柄・左確定図柄決定用の乱数値を示す数値データを抽出し、ROM132などに予め記憶されている左確定飾り図柄決定テーブルを参照することなどにより、確定飾り図柄のうち画像表示装置5における「左」の可変表示部に導出表示される左確定飾り図柄を決定する。また、左確定飾り図柄と同一の図柄番号である飾り図柄を、確定飾り図柄のうち画像表示装置5における「右」の可変表示部に導出表示される右確定飾り図柄に決定する。さらに、例えば乱数回路134といったハードウェアにより、あるいはCPU131が実行するソフトウェアにより更新される中確定図柄決定用の乱数値を示す数値データを抽出し、ROM132などに予め記憶されている中確定飾り図柄決定テーブルを参照することなどにより、確定飾り図柄のうち画像表示装置5における「中」の可変表示部に導出表示される中確定飾り図柄を決定する。このとき、例えば中確定飾り図柄の図柄番号が左確定飾り図柄及び右確定飾り図柄の図柄番号と同一になる場合のように、確定飾り図柄が大当り組合せとなってしまう場合には、任意の値(例えば「1」)を中確定飾り図柄の図柄番号に加算または減算することなどにより、確定飾り図柄が大当り組合せとはならずにリーチハズレ組合せとなるように補正すればよい。
ステップS532にてリーチハズレパターンではないと判定された場合には(ステップS532;No)、その可変表示パターンは通常ハズレパターンであるとの判断に基づき、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示結果として、通常ハズレ組合せの確定飾り図柄を決定する(ステップS534)。例えば、CPU131は、ステップS534の処理において、乱数回路134といったハードウェアにより、あるいはCPU131が実行するソフトウェアにより更新される、大当り図柄・左確定図柄決定用の乱数値を示す数値データを抽出し、ROM132などに予め記憶された左確定飾り図柄決定テーブルを参照することなどにより、左確定飾り図柄を決定する。また、乱数回路134といったハードウェアにより、あるいはCPU131が実行するソフトウェアにより更新される、中確定図柄決定用の乱数値を示す数値データを抽出し、ROM132などに予め記憶された中確定飾り図柄決定テーブルを参照することなどにより、中確定飾り図柄を決定する。さらに、乱数回路134といったハードウェアにより、あるいはCPU131が実行するソフトウェアにより更新される、右確定図柄決定用の乱数値を示す数値データを抽出し、ROM132などに予め記憶された右確定飾り図柄決定テーブルを参照することなどにより、右確定飾り図柄を決定する。このとき、例えば右確定飾り図柄の図柄番号が左確定飾り図柄の図柄番号と同一になる場合のように、確定飾り図柄が大当り組合せやリーチハズレ組合せとなってしまう場合には、任意の値(例えば「1」)を右確定飾り図柄の図柄番号に加算または減算することなどにより、確定飾り図柄が大当り組合せやリーチハズレ組合せとはならずに通常ハズレ組合せとなるように補正すればよい。
また、確定飾り図柄がチャンス目を構成する飾り図柄の組合せとなってしまう場合にも、任意の値(例えば「1」)を確定飾り図柄に含まれるいずれかの飾り図柄の図柄番号に加算または減算することなどにより、確定飾り図柄がチャンス目とはならずに通常ハズレ組合せとなるように補正すればよい。あるいは、ステップS534の処理では、一定の確率で、チャンス目を構成する確定飾り図柄を決定するようにしてもよい。このように、ステップS534の処理でチャンス目を構成する確定飾り図柄を決定した場合には、飾り図柄の可変表示結果としてチャンス目を構成する確定飾り図柄が導出表示される一方で、その可変表示結果に基づく小当り遊技状態や大当り遊技状態は実行されないガセ(偽り)となる。
ステップS531にてハズレパターンではないと判定された場合には(ステップS531;No)、その可変表示パターンはチャンス目パターンである否かを判定する(ステップS535)。このとき、チャンス目パターンであると判定された場合には(ステップS535;Yes)、「チャンス目」を構成する確定飾り図柄を決定する(ステップS536)。
ステップS535にてチャンス目パターンではないと判定された場合には(ステップS535;No)、その可変表示パターンは大当りパターンであるとの判断に基づき、例えば演出制御バッファ設定部174から表示結果バッファ値を読み出すことなどにより、主基板11から送信された表示結果通知コマンドの受信があったか否かを判定する(ステップS537)。ここで、ステップS537の処理では、表示結果バッファ値が表示結果通知コマンドのEXTデータとしては無効なバッファ値(例えば「FFH」など)である場合に、表示結果通知コマンドの受信がないと判断する。また、表示結果通知コマンドのEXTデータとしては有効なバッファ値であっても、そのバッファ値に対応する可変表示結果の種類が大当りパターンに対応した「通常大当り」または「確変大当り」とは異なる可変表示結果の種類を示していることなどにより、可変表示開始コマンドに示された可変表示パターンと表示結果通知コマンドに示された表示結果の種類とが適合しない場合にも、表示結果通知コマンドの受信がないと判断する。
ステップS537にて表示結果通知コマンドの受信があれば(ステップS537;Yes)、例えば演出制御バッファ設定部174から読み出した表示結果バッファ値が「02H」であるか否かを判定することなどにより、主基板11の側において、特別図柄の可変表示結果を「確変大当り」とすることが事前決定されたか否かを判定する(ステップS538)。
ステップS538にて特別図柄の可変表示結果を「確変大当り」とすることが事前決定されていると判定した場合には(ステップS538;Yes)、確変大当り組合せの確定飾り図柄を決定する(ステップS539)。例えば、CPU131は、ステップS539の処理において、乱数回路134といったハードウェアにより、あるいはCPU131が実行するソフトウェアにより更新される、大当り図柄・左確定図柄決定用の乱数値を示す数値データを抽出し、ROM132などに予め記憶された確変図柄決定テーブルを参照することなどにより、複数種類の確変図柄のうち確定飾り図柄とするものを決定する。
ステップS537にて表示結果通知コマンドの受信がない場合や(ステップS537;No)、ステップS538にて特別図柄の可変表示結果を「確変大当り」とすることが事前決定されていないと判定した場合には(ステップS538;No)、通常大当り組合せの確定飾り図柄を決定する(ステップS540)。例えば、CPU131は、ステップS540の処理において、乱数回路134といったハードウェアにより、あるいはCPU131が実行するソフトウェアにより更新される、大当り図柄・左確定図柄決定用の乱数値を示す数値データを抽出し、ROM132などに予め記憶された通常図柄決定テーブルを参照することなどにより、複数種類の通常図柄のうち確定飾り図柄とするものを決定する。これにより、可変表示開始コマンドに示された可変表示パターンが大当りパターンでありながら、表示結果通知コマンドの受信がない場合に、飾り図柄の可変表示結果として通常図柄からなる通常大当り組合せの確定飾り図柄を決定することができる。
ステップS533、S534、S536、S539、S540の処理のいずれかにて確定飾り図柄を決定した後には、例えば各処理で決定した確定図柄を示すデータをRAM133の所定領域に記憶させることなどにより、決定された確定飾り図柄をセーブする(ステップS541)。続いて、演出制御バッファ設定部174に設けられた各種のバッファに、決定された確定飾り図柄に対応したバッファ値を設定する(ステップS542)。図42は、ステップS542にて各種のバッファに設定されるバッファ値の一例を示す説明図である。図42に示すように、ステップS542の処理では、確定飾り図柄判定バッファ及び報知内容判定バッファといった各種のバッファに、確定飾り図柄に対応したバッファ値が設定される。
ステップS542の処理を実行した後には、図18(A)〜(C)に示す演出制御パターンテーブル300A〜300Cのうちから、演出モード特定フラグの値に対応するものを選択する(ステップS543)。例えば、演出モード特定フラグの値が通常演出モードに対応した「00H」である場合には、図18(A)に示す通常演出モード用の演出制御パターンテーブル300Aを選択する。これに対して、演出モード特定フラグの値が特別演出モードに対応した「01H」である場合には、図18(B)に示す特別演出モード用の演出制御パターンテーブル300Bを選択する。また、演出モード特定フラグの値が特定演出モードに対応した「02H」である場合には、図18(C)に示す特定演出モード用の演出制御パターンテーブル300Cを選択する。そして、ステップS543にて選択した演出制御パターンテーブルに格納された複数種類の演出制御パターンのうちで可変表示パターンに対応したものを、今回の飾り図柄の可変表示中に用いる演出制御パターンに決定する(ステップS544)。具体的な一例として、CPU131は、ステップS544の処理において、ステップS543にて選択した演出制御パターンテーブルから選択決定した演出制御パターンのROM132における先頭アドレスを、演出制御パターンポインタにセットする。
ステップS544の処理に続いて、CPU131は、ステップS544にて決定した演出制御パターンから読み出した演出制御プロセスタイマ設定値を、タイマ初期値として演出制御プロセスタイマにセットする(ステップS545)。そして、例えば演出制御パターンに含まれる表示制御データに対応した表示制御指令を入出力ポート135から表示制御基板13に対して送信することなどにより、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始させるための設定を行う(ステップS546)。その後、飾り図柄プロセスフラグの値を飾り図柄可変表示中処理に対応した値である“2”に更新してから(ステップS547)、飾り図柄可変表示設定処理を終了する。
図43は、図39のステップS162にて実行される飾り図柄可変表示中処理の一例を示すフローチャートである。この飾り図柄可変表示中処理において、CPU131は、まず、演出制御プロセスタイマ値を、例えば1減算するなどして更新する(ステップS561)。そして、可変表示終了コマンドを待機中であるか否かを判定する(ステップS562)。ここでは、後述するステップS567の処理を実行した後、飾り図柄プロセスフラグの値が更新されずに再びステップS562の処理が実行された場合に、可変表示終了コマンドの待機中であると判定すればよい。
ステップS562にて可変表示終了コマンドの待機中ではない場合には(ステップS562;No)、ステップS561にて更新した演出制御プロセスタイマ値と、演出制御パターンポインタに先頭アドレスがセットされた演出制御パターンにて示される演出制御プロセスタイマ判定値とを比較することなどにより、いずれかのタイマ判定値と合致したか否かの判定を行う(ステップS563)。このとき、いずれのタイマ判定値とも合致しなければ(ステップS563;No)、飾り図柄可変表示中処理を終了する。
ステップS563にてタイマ判定値と合致した場合には(ステップS563;Yes)、そのタイマ判定値と対応付けて演出制御パターンに格納された表示制御データ、音声制御データ、ランプ制御データあるいは終了コードといった各種制御データを読み出す(ステップS564)。そして、ステップS564にて読み出した制御データが終了コードであるか否かの判定を行う(ステップS565)。ステップS565にて終了コードではないと判定された場合には(ステップS565;No)、ステップS564にて読み出された制御データに応じた指令や処理を行ってから(ステップS566)、飾り図柄可変表示中処理を終了する。
図44及び図45は、図39のステップS164にて実行される大当り中演出処理の一例を示すフローチャートである。図44及び図45に示す大当り中演出処理において、CPU131は、まず、例えば演出制御バッファ設定部174に設けられた大当り終了コマンドバッファにおけるバッファ値を読み出すことなどにより、大当り終了コマンドの受信があったか否かを判定する(図44のステップS581)。
ステップS581にて大当り終了コマンドの受信がない場合には(ステップS581;No)、演出制御フラグ設定部171に設けられた昇格演出中フラグがオンであるか否かを判定する(ステップS572)。ここで、昇格演出中フラグは、後述するステップS592、S596の処理のいずれかが実行されることによりオン状態にセットされる一方で、ステップS601の処理が実行されることによりクリアされてオフ状態となる。
ステップS582にて昇格演出中フラグがオフである場合には(ステップS582;No)、例えば演出制御プロセスタイマ値が所定の演出開始判定値に合致したか否かを判定することなどにより、大当り中昇格演出の実行タイミングとなったか否かを判定する(ステップS583)。このとき、大当り中昇格演出の実行タイミングであると判定された場合には(ステップS583;Yes)、例えば演出制御バッファ設定部174に設けられた大当り開始コマンドバッファなどから、大当り開始コマンドの下位バイトであるEXTデータを読み出す(ステップS584)。
ステップS584の処理に続いて、ステップS584での読出値が「01H」であるか否かを判定する(ステップS585)。このとき、読出値が「01H」であると判定された場合には(ステップS585;Yes)、演出制御バッファ設定部174から確定飾り図柄判定バッファ値を読み出す(ステップS586)。そして、ステップS586での読出値が「01H」であるか否かを判定する(ステップS587)。ここで、図4(A)に記載のように、大当り開始コマンドのうちEXTデータが「01H」である大当り開始#1のコマンドは、特別図柄の可変表示結果を「確変大当り」とする特図事前決定結果を示している。また、図42に示すように、確定飾り図柄判定バッファ値は、飾り図柄の可変表示結果が通常大当り組合せの確定飾り図柄であることに対応して、「01H」に設定される。そして、主基板11の側で「確変大当り」とする事前決定が行われた場合に、演出制御基板12の側で図41に示すステップS537にて表示結果通知コマンドの受信がなかったと判定されたときには、大当り開始コマンドのEXTデータが「01H」であり、かつ、確定飾り図柄判定バッファ値が「01H」である。
ステップS587にて読出値が「01H」であると判定された場合には(ステップS587;Yes)、例えば乱数回路134といったハードウェアにより、あるいはCPU131が実行するソフトウェアにより更新される、大当り中昇格成功演出実行決定用の乱数値SR1を示す数値データを抽出する(ステップS588)。そして、ステップS588にて抽出した乱数値SR1が所定の演出実行判定値データと合致するか否かを判定する(ステップS589)。ここで、演出実行判定値データは、ROM132などに予め記憶された成功演出実行判定テーブルを構成するテーブルデータによって定められればよい。
ステップS589にて乱数値SR1が演出実行判定値データと合致した場合には(ステップS589;Yes)、大当り中昇格成功演出を開始するための設定を行う(ステップS590)。例えば、CPU131は、ステップS590の処理において、図19に示すような各種演出用の演出制御パターンテーブル300Dに格納された大当り中昇格成功演出制御パターンを選択して、ROM132に記憶された大当り中昇格成功演出制御パターンの先頭アドレスを、演出制御パターンポインタにセットする。そして、大当り中昇格成功演出制御パターンから読み出した制御データに基づいて、演出制御プロセスタイマの設定を行うこと、表示制御指令を表示制御基板13に対して送信すること、音声データを音制御部121へと伝送すること、ランプデータをランプ制御部122へと伝送することなどにより、大当り中昇格成功演出となる演出動作を開始させる。
ステップS590の処理を実行した後には、報知内容判定バッファ値として、確変遊技状態となる旨の報知が行われることに対応した「02H」を示すデータをセットする(ステップS591)。そして、昇格演出中フラグをオン状態にセットしてから(ステップS592)、大当り中演出処理を終了する。
ステップS585にて読出値が「01H」ではない場合や(ステップS585;No)、ステップS589にて乱数値SR1が演出実行判定値データと合致しない場合には(ステップS589;No)、例えば乱数回路134といったハードウェアにより、あるいはCPU131が実行するソフトウェアにより更新される、大当り中昇格失敗演出実行決定用の乱数値SR2を示す数値データを抽出する(図45のステップS593)。そして、ステップS593にて抽出した乱数値SR2が所定の演出実行判定値データと合致するか否かを判定する(ステップS594)。ここで、ステップS594にて用いられる演出実行判定値データは、図44に示すステップS589にて用いられるデータと同一のデータであってもよいし、異なるデータであってもよい。例えば、ステップS594にて用いられる演出実行判定値データは、ROM132などに予め記憶された成功演出実行判定テーブルとは異なる失敗演出実行判定テーブルを構成するテーブルデータによって、図44のステップS589にて用いられるデータとは異なるデータとして定められていればよい。
ステップS594にて乱数値SR2が演出実行判定値データと合致した場合には(ステップS594;Yes)、大当り中昇格失敗演出を開始するための設定を行う(ステップS595)。例えば、CPU131は、ステップS595の処理において、図19に示すような各種演出用の演出制御パターンテーブル300Dに格納された大当り中昇格失敗演出制御パターンを選択して、ROM132に記憶された大当り中昇格失敗演出制御パターンの先頭アドレスを、演出制御パターンポインタにセットする。そして、大当り中昇格失敗演出制御パターンから読み出した制御データに基づいて、演出制御プロセスタイマの設定を行うこと、表示制御指令を表示制御基板13に対して送信すること、音声データを音制御部121へと伝送すること、ランプデータをランプ制御部122へと伝送することなどにより、大当り中昇格失敗演出となる演出動作を開始させる。このときには、昇格演出中フラグをオン状態にセットしてから(ステップS596)、大当り中演出処理を終了する。
図44のステップS583にて大当り中昇格演出の実行タイミングではないと判定された場合や(ステップS583;No)、ステップS587にて読出値が「01H」ではないと判定された場合(ステップS587;No)、あるいは図45に示すステップS594にて乱数値SR2が演出実行判定値データとは合致しない場合には(ステップS594;No)、大当り遊技状態におけるラウンドの実行回数であるラウンド数に応じた所定の大当り中演出を実行するための設定を行う(ステップS597)。例えば、CPU131は、ステップS597の処理において、主基板11から送信される所定のラウンド数通知コマンドなどから、大当り遊技状態におけるラウンド数を特定する。そして、ラウンド数が更新されたときには、更新後のラウンド数に対応する演出制御パターンを各種演出用の演出制御パターンテーブル300Dなどから読み出し、演出制御プロセスタイマの設定を行う。その後、演出制御プロセスタイマにおけるタイマ値が演出制御プロセスタイマ判定値#1〜#nのいずれかと合致するごとに、その判定値に応じた表示制御データに対応する表示制御指令を表示制御基板13に対して送信すること、その判定値に応じた音声制御データに対応する音声データを音制御部121へと伝送すること、その判定値に応じたランプ制御データに対応するランプデータをランプ制御部122へと伝送することなどにより、大当り中演出となる演出動作を実行させる。こうしたステップS597の処理を実行した後に、大当り中演出処理を終了する。
ステップS582にて昇格演出中フラグがオンである場合には(ステップS582;Yes)、例えば演出制御プロセスタイマ値や、そのタイマ値に対応して演出制御パターンから読み出した演出制御データなどに基づいて、大当り中昇格演出の終了タイミングとなったか否かを判定する(ステップS598)。このとき、大当り中昇格演出の終了タイミングではなければ(ステップS598;No)、例えば表示制御基板13に対して表示制御指令を送信することや、音声データを音制御部121へと伝送すること、ランプデータをランプ制御部122へと伝送することなどといった、演出制御プロセスタイマ値や演出制御パターンに応じて大当り中昇格演出の実行を制御するための設定を行う(ステップS599)。こうしたステップS599の処理を実行した後に、大当り中演出処理を終了する。
ステップS598にて大当り中昇格演出の終了タイミングである場合には(ステップS598;Yes)、例えば表示制御基板13に対して所定の表示制御指令を送信することや、所定の音声データを音制御部121へと伝送すること、所定のランプデータをランプ制御部122へと伝送することなどにより、大当り中昇格演出を終了するための設定を行う(ステップS600)。このときには、昇格演出中フラグをクリアしてオフ状態としてから(ステップS601)、大当り中演出処理を終了する。
ステップS581にて大当り終了コマンドの受信があった場合には(ステップS581;Yes)、例えば表示制御基板13に対して所定の表示制御指令を送信することや、所定の音声データを音制御部121へと伝送すること、所定のランプデータをランプ制御部122へと伝送することなどにより、大当り中演出を終了するための設定を行う(ステップS602)。このときには、飾り図柄プロセスフラグの値をエンディング演出処理に対応した値である“5”に更新してから(ステップS603)、大当り中演出処理を終了する。
図46及び図47は、図39のステップS165にて実行されるエンディング演出処理の一例を示すフローチャートである。図46及び図47に示すエンディング演出処理において、CPU131は、まず、演出制御フラグ設定部171に設けられたエンディング演出中フラグがオンであるか否かを判定する(図46のステップS611)。ここで、エンディング演出中フラグは、後述するステップS624の処理が実行されることによりオン状態にセットされる一方で、ステップS628の処理が実行されることによりクリアされてオフ状態となる。
ステップS611にてエンディング演出中フラグがオフである場合には(ステップS611;No)、例えば演出制御バッファ設定部174に設けられた大当り終了コマンドバッファなどから、大当り終了コマンドの下位バイトであるEXTデータを読み出す(ステップS612)。そして、ステップS612での読出値が「01H」であるか否かを判定する(ステップS614)。ここで、図4(B)に記載のように、大当り終了コマンドのうちEXTデータが「01H」である大当り終了#1のコマンドは、特別図柄の可変表示結果を「確変大当り」とする特図事前決定結果を示している。
ステップS614にて読出値が「01H」以外の値である場合には(ステップS614;No)、その読出値は「02H」であるか否かを判定する(ステップS615)。ここで、図4(B)に記載のように、大当り終了コマンドのうちEXTデータが「02H」である大当り終了#2のコマンドは、特別図柄の可変表示結果を「通常大当り」とする特図事前決定結果を示している。
ステップS614にて読出値が「01H」である場合には(ステップS614;Yes)、演出制御バッファ設定部174から報知内容判定バッファ値を読み出す(ステップS616)。そして、ステップS616での読出値が「01H」であるか否かを判定する(ステップS617)。ここで、図42に記載のように、報知内容判定バッファ値は、飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄が通常大当り組合せであることに対応して「01H」に設定される。また、大当り中昇格成功演出が実行されて確変遊技状態となる旨の報知が行われた場合には、図44のステップS592にて「02H」を示すデータが報知内容判定バッファにセットされる。すなわち、ステップS616での読出値が「01H」である場合には、大当り遊技状態の終了後に確変遊技状態となるにもかかわらず、飾り図柄の可変表示結果として通常大当り組合せの確定飾り図柄が導出表示された後に、確変遊技状態となる旨の報知が行われていないことになる。
ステップS617にて読出値が「01H」である場合には(ステップS617;Yes)、エンディング昇格成功演出を開始するための設定を行う(ステップS618)。例えば、CPU131は、ステップS618の処理において、エンディング昇格成功演出用の演出制御パターンを各種演出用の演出制御パターンテーブル300Dから読み出した後、演出制御プロセスタイマの設定を行うこと、演出制御パターンに含まれる表示制御データに対応した表示制御指令を表示制御基板13に対して送信すること、演出制御パターンに含まれる音声制御データに対応した音声データを音制御部121へと伝送すること、演出制御パターンに含まれるランプ制御データに対応したランプデータをランプ制御部122へと伝送することなどにより、エンディング昇格成功演出となる演出動作を開始させる。このときには、報知内容判定バッファに、確変遊技状態となる旨を報知することに対応したバッファ値である「02H」を示すデータをセットする(ステップS619)。
ステップS615にて読出値が「02H」である場合には(ステップS615;Yes)、例えば乱数回路134などにより更新されるエンディング昇格失敗演出実行決定用の乱数値SR3を示す数値データを抽出する(ステップS620)。そして、ステップS620にて抽出した乱数値SR3が所定の演出実行判定値データと合致するか否かを判定する(ステップS621)。ここで、ステップS621にて用いられる演出実行判定値データは、図44のステップS589や図45のステップS594にて用いられるデータと同一のデータであってもよいし、異なるデータであってもよい。例えば、ステップS621にて用いられる演出実行判定値データは、ROM132などに予め記憶された成功演出実行判定テーブルや失敗演出実行判定テーブルとは異なるエンディング時失敗演出実行判定テーブルを構成するテーブルデータによって、図44のステップS589や図45のステップS594にて用いられるデータとは異なるデータとして定められていればよい。
ステップS621にて乱数値SR3が演出実行判定値データと合致した場合には(ステップS621;Yes)、エンディング昇格失敗演出を開始するための設定を行う(ステップS622)。例えば、CPU131は、ステップS622の処理において、エンディング昇格失敗演出用の演出制御パターンを各種演出用の演出制御パターンテーブル300Dから読み出した後、演出制御プロセスタイマの設定を行うこと、演出制御パターンに含まれる表示制御データに対応した表示制御指令を表示制御基板13に対して送信すること、演出制御パターンに含まれる音声制御データに対応した音声データを音制御部121へと伝送すること、演出制御パターンに含まれるランプ制御データに対応したランプデータをランプ制御部122へと伝送することなどにより、エンディング昇格失敗演出となる演出動作を開始させる。
ステップS615にて読出値が「02H」ではない場合や(ステップS615;No)、ステップS617にて読出値が「01H」ではない場合(ステップS617;No)、ステップS621にて乱数値SR3が演出実行判定値データと合致しない場合には(ステップS621;No)、所定の無昇格エンディング演出を開始するための設定を行う(ステップS623)。例えば、CPU131は、ステップS623の処理において、無昇格エンディング演出用の演出制御パターンを各種演出用の演出制御パターンテーブル300Dから読み出した後、演出制御プロセスタイマの設定を行うこと、演出制御パターンに含まれる表示制御データに対応した表示制御指令を表示制御基板13に対して送信すること、演出制御パターンに含まれる音声制御データに対応した音声データを音制御部121へと伝送すること、演出制御パターンに含まれるランプ制御データに対応したランプデータをランプ制御部122へと伝送することなどにより、無昇格エンディング演出となる演出動作を開始させる。
ステップS619、S622、S623の処理のいずれかを実行した後には、エンディング演出中フラグをオン状態にセットしてから(ステップS624)、エンディング演出処理を終了する。
ステップS611にてエンディング演出中フラグがオンである場合には(ステップS611;Yes)、例えば演出制御プロセスタイマ値や、そのタイマ値に対応して演出制御パターンから読み出した演出制御データなどに基づいて、エンディング昇格演出や無昇格エンディング演出といった各種のエンディング演出の終了タイミングとなったか否かを判定する(図47のステップS625)。このとき、エンディング演出の終了タイミングではなければ(ステップS625;No)、例えば表示制御基板13に対して表示制御指令を送信することや、音声データを音制御部121へと伝送すること、ランプデータをランプ制御部122へと伝送することなどといった、演出制御プロセスタイマ値や演出制御パターンに応じてエンディング演出の実行を制御するための設定を行う(ステップS626)。こうしたステップS626の処理を実行した後に、エンディング演出処理を終了する。
ステップS625にてエンディング演出の終了タイミングである場合には(ステップS625;Yes)、例えば表示制御基板13に対して所定の表示制御指令を送信することや、所定の音声データを音制御部121へと伝送すること、所定のランプデータをランプ制御部122へと伝送することなどにより、エンディング演出を終了するための設定を行う(ステップS627)。このときには、エンディング演出中フラグをクリアしてオフ状態とする(ステップS628)。
ステップS628の処理に続いて、CPU131は、確定飾り図柄判定バッファに「00H」を示すデータをセットするとともに(ステップS629)、報知内容判定バッファに「00H」を示すデータをセットするといった(ステップS630)、各種のバッファを初期化するための処理を実行する。このときには、確定飾り図柄判定バッファや報知内容判定バッファに限らず、演出制御バッファ設定部174に設けられた各種のバッファを初期化する処理が実行されてもよい。この後、飾り図柄プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新してから(ステップS631)、エンディング演出処理を終了する。
次に、本実施例における具体的な動作の一例について説明する。パチンコ遊技機1では、遊技者が操作ノブ30を操作したことにより、遊技球が遊技領域に発射されて打ち込まれる。そして、遊技球が普通可変入賞球装置6に形成された始動入賞口へと入賞したことに応じて、特別図柄表示装置4による特図ゲームや画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を実行するための実行条件が成立する。その後、特別図柄表示装置4による特図ゲームを開始するための開始条件が成立した場合には、遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるCPU111によって、図24に示すステップS202〜S207の処理や、図28に示すステップS221〜S230の処理が実行され、ステップS229での設定に基づき表示制御基板12に対して可変表示開始コマンドが送信される。
表示制御基板12の側では、演出制御用マイクロコンピュータ120のCPU131が図40のステップS501にて可変表示開始コマンドの受信があったと判定したことに基づき(ステップS501;Yes)、図41に示すステップS531〜S547の処理を実行して、ステップS546での設定に基づき画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始させる。
遊技制御用マイクロコンピュータ100のCPU111は、図25に示すステップS404にて特図表示結果判定用の乱数値MR1が大当り判定値データと合致した場合に(ステップS404;Yes)、図26に示すステップS414にて大当り種別を決定する。そして、このとき決定した大当り種別に対応した特別図柄や飾り図柄の可変表示結果が導出表示されたことに基づき、特定遊技状態としての大当り遊技状態を実行する。
例えば、ステップS414にて大当り種別を「通常大当り」または「確変大当り」とすることに決定した場合には、図27(B)に示すように、ステップS415にて大入賞口開放回数最大値バッファ設定値を「0FH」としたことなどに基づき、ステップS115の大入賞口開放中処理やステップS116の大入賞口開放後処理を実行する。このときには、大当り遊技状態として、特別可変入賞球装置7が形成する大入賞口を第1の期間として予め定められた期間が経過するまで開放させることにより、遊技者にとって有利な第1状態に変化させ、その後に大入賞口を閉鎖させることにより、遊技者にとって不利な第2状態に変化させる。このようにして実行される大当り遊技状態は、第1特定遊技状態となる。
図26に示すステップS414にて大当り種別を「突然確変」とすることに決定した場合には、ステップS415にて大入賞口開放回数最大値バッファ設定値を「02H」としたことなどに基づき、図23に示すステップS115の大入賞口開放中処理やステップS116の大入賞口開放後処理を実行する。このときには、大当り遊技状態として、大入賞口を第1の期間よりも短い第2の期間が経過するまで開放させることにより第1状態に変化させ、その後に大入賞口を閉鎖させることにより第2状態に変化させる。このようにして実行される大当り遊技状態は、第2特定遊技状態となる。
図25に示すステップS404にて特図表示結果判定用の乱数値MR1が大当り判定値データと合致せず(ステップS404;No)、ステップS406にて乱数値MR1が小当り判定値データと合致した場合には、「小当り」となる特別図柄や飾り図柄の可変表示結果が導出表示されたことに基づき、小当り遊技状態を実行する。この小当り遊技状態では、CPU111が図23に示すステップS119の小当り開放中処理やステップS120の小当り開放後処理を実行する。このときには、小当り遊技状態として、大入賞口を第1の期間よりも短い第2の期間が経過するまで開放させることにより第1状態に変化させ、その後に大入賞口を閉鎖させることにより第2状態に変化させる。このようにして実行される小当り遊技状態は、第2特定遊技状態に含まれる。
図48は、第1特定遊技状態に含まれる大当り遊技状態、あるいは第2特定遊技状態に含まれる大当り遊技状態や小当り遊技状態に制御されたことに基づく、パチンコ遊技機1における遊技状態と演出モードの遷移を示す説明図である。
まず、パチンコ遊技機1における遊技状態は、以下のように遷移する。例えば、第1特定遊技状態に含まれる大当り遊技状態(15ラウンド)が終了するときには、図35に示すステップS272にて読み出された大当り種別判定バッファ値に基づき、遊技状態が通常遊技状態または確変遊技状態に制御される。すなわち、図26のステップS414にて大当り種別を「通常大当り」または「確変大当り」とすることに決定した場合には、図27(A)に示すように、ステップS415にて大当り種別判定バッファ設定値を「00H」または「01H」とする。そして、図35に示すステップS273の処理では、図36に示すように、ステップS272にて読み出された大当り種別判定バッファ値が「00H」であれば、確変フラグがオフ状態に設定されることにより、通常遊技状態に移行させる制御が行われる(図48に示す各遊技状態から「通常大当り」に対応した状態遷移)。これに対して、ステップS272にて読み出された大当り種別判定バッファ値が「01H」であれば、確変フラグがオン状態に設定されることにより、確変遊技状態に移行させる制御が行われる(図48に示す各遊技状態から「確変大当り」に対応した状態遷移)。
大当り種別を「突然確変」とする決定に基づく第2特定遊技状態に含まれる大当り遊技状態(2ラウンド)が終了するときには、図35に示すステップS272にて読み出された大当り種別判定バッファ値に基づき、遊技状態が確変遊技状態に制御される。すなわち、図26のステップS414にて大当り種別を「突然確変」とすることに決定した場合には、図27(A)に示すように、ステップS415にて大当り種別判定バッファ設定値を「02H」または「03H」とする。そして、図35に示すステップS273の処理では、図36に示すように、ステップS272にて読み出された大当り種別判定バッファ値が「02H」と「03H」のいずれかであれば、確変フラグがオン状態に設定されることにより、確変遊技状態に移行させる制御が行われる(図48に示す各遊技状態から「突然確変」に対応した状態遷移)。
可変表示結果を「小当り」とする決定に基づく第2特定遊技状態が終了するときには、図37に示すステップS292〜S295の処理が実行され、確変フラグの設定は変更されない。そのため、小当り遊技状態の終了後には、小当り遊技状態となる以前の遊技状態を継続させることになる(図48に示す各遊技状態にて「小当り」に対応した状態遷移)。
次に、パチンコ遊技機1における演出モードは、以下のように遷移する。例えば、大当り遊技状態が終了するときに大当り種別判定バッファ値が「00H」である場合には、図35に示すステップS273の処理において、図36に示すように、演出モード指定バッファ設定値が「00H」となる。ここで、大当り種別判定バッファ値は、図26に示すステップS415の処理において、図27(A)に示すように、確変フラグがオンであるかオフであるかにかかわらず、大当り種別が「通常大当り」であることに対応して、「00H」に設定される。これにより、大当り種別を「通常大当り」とする決定がなされた場合には、その決定に基づく大当り遊技状態が終了した後に、演出モードを通常モードに移行させることになる(図48に示す各遊技状態から「通常大当り」に対応した状態遷移)。
大当り遊技状態が終了するときに大当り種別判定バッファ値が「01H」または「03H」である場合には、図35に示すステップS273の処理において、図36に示すように、演出モード指定バッファ設定値が「02H」となる。ここで、大当り種別判定バッファ値は、図26に示すステップS415において、図27(A)に示すように、確変フラグがオンであるかオフであるかにかかわらず、大当り種別が「確変大当り」であることに対応して、「01H」に設定される。また、大当り種別判定バッファ値は、図26に示すステップS415の処理において、図27(A)に示すように、確変フラグがオンであること、及び、大当り種別が「突然確変」であることに対応して、「03H」に設定される。これにより、大当り種別を「確変大当り」とする決定がなされた場合と、確変遊技状態であるときに、大当り種別を「突然確変」とする決定がなされた場合には、それらの決定に基づく大当り遊技状態が終了した後に、演出モードを特定演出モードに移行させることになる(図48に示す各遊技状態にて「確変大当り」に対応した状態遷移、及び、図48に示す確変遊技状態にて「突然確変」に対応した状態遷移)。
大当り遊技状態が終了するときに大当り種別判定バッファ値が「02H」である場合には、図35に示すステップS273の処理において、図36に示すように、演出モード指定バッファ設定値が「01H」となる。ここで、大当り種別判定バッファ値は、図26に示すステップS415において、図27(A)に示すように、確変フラグがオフであること、及び、大当り種別が「突然確変」であることに対応して、「02H」に設定される。また、小当り遊技状態が終了するときに確変フラグがオフである場合には、図37に示すステップS293の処理において、演出モード指定バッファ設定値が「01H」となる。これにより、通常遊技状態であるときに、大当り種別を「突然確変」とする決定がなされた場合と、可変表示結果を「小当り」とする決定がなされた場合には、それらの決定に基づく大当り遊技状態や小当り遊技状態が終了した後に、演出モードを特別演出モードに移行させることになる(図48に示す通常遊技状態にて「突然確変」または「小当り」に対応した状態遷移)。こうして、第2特定遊技状態となる大当り遊技状態や小当り遊技状態の終了後には、同一の特別演出モードに移行可能とすることにより、小当り遊技状態の終了後であっても、確変遊技状態となることに対する遊技者の期待感を高め、遊技の興趣を向上させることができる。
また、第2特定遊技状態となる大当り遊技状態や小当り遊技状態が実行される以前の遊技状態が通常遊技状態であることに基づいて、特別演出モードに移行させる。ここで、確変遊技状態といった遊技者にとって有利な遊技状態であることに対応して、演出モードが特定演出モードとなっているときに、第2特定遊技状態となる大当り遊技状態や小当り遊技状態が実行された後に特別演出モードに移行してしまうと、特別演出モードでは通常遊技状態となっている可能性もあることから、遊技者が不信感を抱く。そこで、第2特定遊技状態となる以前の遊技状態が通常遊技状態であることに基づいて特別演出モードに移行させることで、遊技者が不信感を抱くことを防止できる。
図41に示すように、演出モードが特別演出モードとなるのは、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常遊技状態である場合と、確変遊技状態である場合とがある。そして、遊技状態が通常遊技状態であるときには、図28に示すステップS224にて実行される特別演出モード時パターン決定処理において、図30に示すステップS451の処理で確変フラグがオフと判定され、ステップS452〜S462の処理が実行される。これにより、演出モードが特別演出モードであるときに遊技状態が通常遊技状態である場合には、図10(A)〜(D)に示す第1特別時パターン決定用テーブル221A〜221Dのいずれかが選択されることになる。また、遊技状態が確変遊技状態であるときには、図28に示すステップS227にて実行される特定演出モード時パターン決定処理において、図32に示すステップS481〜S491の処理が実行される。これにより、演出モードが特別演出モードであるときに遊技状態が確変遊技状態である場合には、図11(A)〜(D)に示す第2特別時パターン決定用テーブル222A〜222Dのいずれかが選択されることになる。これに対して、演出モードが通常演出モードであるときには、図28に示すステップS222にて実行される通常演出モード時パターン決定処理において、図29に示すステップS431〜S441の処理が実行され、図9(A)〜(D)に示す通常時パターン決定用テーブル220A〜220Dのいずれかが選択されることになる。
このように、第2特定遊技状態に含まれる小当り遊技状態の終了により、その小当り遊技状態となる以前の遊技状態を継続させるとともに、演出モードを特別演出モードに移行させる。そして、特別演出モードでは、特別図柄や飾り図柄の可変表示パターンを決定するための可変表示パターン決定用テーブルとして、通常演出モードにおいて用いられる通常時パターン決定用テーブル220A〜220Dとは異なる第1特別時パターン決定用テーブル221A〜221D、あるいは第2特別時パターン決定用テーブル222A〜222Dを選択することができる。
また、大当り種別を「突然確変」とする決定に基づく第2特定遊技状態の終了により、パチンコ遊技機1における遊技状態を確変遊技状態に移行させるとともに、演出モードを特別演出モードに移行させたときには、特別図柄や飾り図柄の可変表示パターンを決定するための可変表示パターン決定用テーブルとして、第2特別時パターン決定用テーブル222A〜222Dを選択することができる。そして、図10(A)〜(D)及び図11(A)〜(D)に示すように、第1特別時パターン決定用テーブル221A〜221Dと、第2特別時パターン決定用テーブル222A〜222Dは、例えば通常ハズレA及び通常ハズレB、リーチハズレA及びリーチハズレB、大当りB〜大当りD、チャンス目Eの可変表示パターンといった、共通の可変表示パターンに決定することができるように、可変表示パターン決定用の乱数値MR3を各可変表示パターンに割り当てたテーブルデータを含んでいる。
このように、第1特別時パターン決定用テーブル221A〜221Dと、第2特別時パターン決定用テーブル222A〜222Dでは、共通の可変表示パターンに決定可能とすることで、特別演出モードとなった場合に、小当り遊技状態となる以前の遊技状態が継続しているのか、「突然確変」に基づく大当り遊技状態の終了により確変遊技状態となったのかを、遊技者が判断することは困難になり、小当り遊技状態の終了後であっても、確変遊技状態となることに対する遊技者の期待感を高め、遊技の興趣を向上させることができる。
その一方で、通常ハズレCの可変表示パターンは、図11(A)に示す通常ハズレ用の第2特別時パターン決定用テーブル222Aでは決定可能となるように可変表示パターン決定用の乱数値MR3が割り振られているのに対して、図10(A)に示す通常ハズレ用の第1特別時パターン決定用テーブル221Aでは乱数値MR3が割り振られていない。すなわち、図11(A)に示す通常ハズレ用の第2特別時パターン決定用テーブル222Aは、図10(A)に示す通常ハズレ用の第1特別時パターン決定用テーブル221Aを用いて決定可能な可変表示パターンとは異なる通常ハズレCの可変表示パターンを決定することができるように、可変表示パターン決定用の乱数値MR3を割り振ったテーブルデータを含んでいる。
このように、第2特別時パターン決定テーブル222A、222Bでは、第1特別時パターン決定テーブル221A、221Bとは異なる可変表示パターンに決定可能とすることで、「突然確変」に基づく大当り遊技状態の終了により確変遊技状態となった場合に、遊技者が特別図柄や飾り図柄の可変表示態様から確変遊技状態であることを認識可能にして、遊技の興趣を向上させることができる。
また、リーチハズレCの可変表示パターンは、図11(B)に示すリーチハズレ用の第2特別時パターン決定用テーブル222Bでは決定可能となるように可変表示パターン決定用の乱数値MR3が割り振られているのに対して、図10(B)に示すリーチハズレ用の第1特別時パターン決定用テーブル221Bでは乱数値MR3が割り振られていない。すなわち、図11(B)に示すリーチハズレ用の第2特別時パターン決定用テーブル222Bは、図10(B)に示すリーチハズレ用の第1特別時パターン決定用テーブル221Bを用いて決定可能な可変表示パターンとは異なるリーチハズレCの可変表示パターンを決定することができるように、可変表示パターン決定用の乱数値MR3を割り振ったテーブルデータを含んでいる。
そして、演出モードが特別演出モードであるときに、図11(B)に示すリーチハズレ用の第2特別時パターン決定用テーブル222Bを選択してリーチハズレCの可変表示パターンに決定した場合には、図31に示すステップS475の処理により、演出モード指定バッファ値が「02H」に設定され、演出モードを特定演出モードに移行させる(図48に示す特別演出モードの確変遊技状態にて「リーチハズレC」に対応した状態遷移)。
このように、第2特別時パターン決定テーブル222Bを用いてリーチハズレCの可変表示パターンに決定された場合には、演出モードを特別演出モードから特定演出モードに移行可能とすることで、「突然確変」に基づく大当り遊技状態の終了により確変遊技状態となったことを、遊技者が特別図柄や飾り図柄の可変表示態様から明確に認識することができ、遊技の興趣を向上させることができる。
例えば、図9(A)に示す通常ハズレ用の通常時パターン決定用テーブル220Aでは、通常ハズレAの可変表示パターンに対してのみ、可変表示パターン決定用の乱数値MR3が割り振られている。これに対して、図10(A)に示す通常ハズレ用の第1特別時パターン決定用テーブル221Aでは、通常ハズレAの可変表示パターンの他に、通常ハズレBの可変表示パターンに対しても、可変表示パターン決定用の乱数値MR3が割り振られている。そして、図8に示すように、通常ハズレAの可変表示パターンと、通常ハズレBの可変表示パターンでは、特別図柄や飾り図柄の可変表示時間が異なっている。そのため、図10(A)に示す通常ハズレ用の第1特別時パターン決定用テーブル221Aを用いて決定される可変表示時間の平均値(平均可変表示時間)は、図9(A)に示す通常ハズレ用の通常時パターン決定用テーブル220Aを用いて決定される可変表示時間の平均値(平均可変表示時間)とは異なっている。
すなわち、図49に示すように、図9(A)に示す通常ハズレ用の通常時パターン決定用テーブル220Aを用いた場合には、平均可変表示時間が10秒となる。これに対して、図10(A)に示す通常ハズレ用の第1特別時パターン決定用テーブル221Aを用いた場合には、平均可変表示時間が12秒となる。これにより、小当り遊技状態の終了後には、特別図柄や飾り図柄の平均可変表示時間を、通常演出モードとは異ならせることで、特別図柄や飾り図柄の可変表示態様を多様化させ、遊技の興趣を向上させることができる。
加えて、図10(B)に示すリーチハズレ用の第1特別時パターン決定用テーブル221Bでは、リーチハズレA及びリーチハズレBの各可変表示パターンに対する可変表示パターン決定用の乱数値MR3を示す数値データの割り当てが、図9(B)に示すリーチハズレ用の通常時パターン決定用テーブル220Bとは異なっている。そのため、図10(B)に示すリーチハズレ用の第1特別時パターン決定用テーブル221Bを用いた場合には、飾り図柄の可変表示中における各可変表示パターンに対応したリーチ演出表示の出現率が、図9(B)に示すリーチハズレ用の通常時パターン決定用テーブル220Bを用いた場合とは、異なることになる。
例えば、リーチハズレAの可変表示パターンに対応したリーチが通常のリーチであり、リーチハズレBの可変表示パターンに対応したリーチがスーパーリーチであるとする。この場合、図10(B)に示すリーチハズレ用の第1特別時パターン決定用テーブル221Bでは、図9(B)に示すリーチハズレ用の通常時パターン決定用テーブル220Bに比べて、リーチハズレBの可変表示パターンに対して、より多くの乱数値MR3が割り当てられている。そのため、第1特別時パターン決定用テーブル221Bを用いた場合には、通常時パターン決定用テーブル220Bを用いた場合に比べて高い確率で、スーパーリーチが出現することになる。このように、例えば小当り遊技状態の終了後には、スーパーリーチとなる所定のリーチが出現する確率(出現率)を、通常演出モードとは異ならせることで、飾り図柄の可変表示態様を多様化させ、遊技の興趣を向上させることができる。
演出制御基板12の側では、例えば演出制御用マイクロコンピュータ120のCPU131が図40に示すステップS516の処理において背景指定コマンドの受信があった場合に(ステップS516;Yes)、その背景指定コマンドの下位バイトなどから、演出モードが通常演出モードであるか特別演出モードであるか特定演出モードであるかを特定することができる。そして、このとき特定された演出モードに対応して、ステップS518にて演出モード特定フラグを更新する。その後、図41に示すステップS543の処理において演出モード特定フラグに対応する演出制御パターンテーブルを選択し、ステップS544の処理において可変表示開始コマンドに示された可変表示パターンに応じた演出制御パターンを決定する。
表示制御基板13の側では、例えば表示制御用マイクロコンピュータ140のCPU151やVDP141が、演出制御基板12から送信された表示制御指令や、演出制御基板12を経由して主基板11から伝送された演出制御コマンドなどに基づき、画像表示装置5に画像を表示させるための処理を実行する。例えばCPU151は、表示制御指令や演出制御コマンドに対応した描画指令を生成し、VDP141へと送信する。VDP141は表示制御用マイクロコンピュータ140からの描画指令に対応して、CGROM142から画像データを読み出してVRAM143に展開記憶させるなどの画像処理を実行して、LCD駆動回路144により画像表示装置5に各種の画像を表示させる。
また、演出制御用マイクロコンピュータ120のCPU131は、図41に示すステップS535の処理において可変表示パターンがチャンス目パターンではないことから大当りパターンであると判断した場合に(ステップS535;No)、表示結果通知コマンドの受信があったか否かを判定する(ステップS537)。このとき、表示結果通知コマンドの受信がない場合には(ステップS537;No)、通常大当り組合せの確定飾り図柄を決定する(ステップS540)。
図50及び図51は、大当り種別を「確変大当り」とする決定に対応して、可変表示開始コマンドが大当りパターンに含まれる大当りBの可変表示パターンを特定可能なコマンド8007Hに決定される一方で、演出制御基板12の側では、図41に示すステップS537にて表示結果通知コマンドの受信がないと判定された場合における、画像表示装置5での表示動作例を示している。
まず、図50(A)に示すように、演出制御基板12の側で可変表示開始コマンドを受信したことに対応して、飾り図柄の可変表示を開始させる。その後、可変表示時間が経過すると、例えば主基板11からの可変表示終了コマンドを受信したことなどに対応して、図41に示すステップS540にて決定された通常大当り組合せの確定飾り図柄として、例えば図50(B)に示すような飾り図柄が導出表示される。このときには、演出制御基板12の側において、主基板11から送信されて可変表示結果を「確変大当り」とする特図事前決定結果を示す大当り開始#1のコマンドA001Hを受信する。そして、図50(C)に示すように、可変表示結果が「大当り」となったことを報知するための画像を、画像表示装置5に表示させる。
この場合、大当り遊技状態への制御が開始された後、図44に示すステップS583にて大当り中昇格演出の実行タイミングになると(ステップS583;Yes)、ステップS585にて大当り開始コマンドの下位バイトが「01H」であることに対応して(ステップS585;Yes)、ステップS586にて確定飾り図柄判定バッファ値が読み出される。ここで、図50(B)に示すような通常大当り組合せの確定飾り図柄に決定された場合には、図42に示すように、確定飾り図柄判定バッファ値が「01H」に設定されている。図44に示すステップS587では、このように確定飾り図柄判定バッファ値が「01H」であればステップS588の処理に進み(ステップS587;Yes)、大当り中昇格成功演出実行決定用の乱数値SR1を示す数値データを抽出する。そして、ステップS589の処理では、乱数値SR1が演出実行判定値データと合致するか否かを判定することにより、大当り中昇格成功演出を実行するか否かを決定する。
このとき、大当り中昇格成功演出を実行する旨の決定がなされた場合には(ステップS589;Yes)、ステップS590にて大当り中昇格成功演出を開始するための設定を行う。このときには、例えば図50(D)に示すように、大当り中昇格演出が実行されることを報知する画像が、画像表示装置5に表示される。また、大当り中昇格成功演出を実行することにより確変遊技状態となる旨が報知されることに対応して、ステップS592にて報知内容判定バッファ値として「02H」がセットされる。そして、図19に示すような各種演出用の演出制御パターンテーブル300Dから選択した大当り中昇格成功演出制御パターンや演出制御プロセスタイマ値に対応して、ステップS599の処理を実行したときに、表示制御基板13に対して表示制御指令を送信することや、音声データを音制御部121へと伝送すること、ランプデータをランプ制御部122へと伝送することなどにより、例えば図50(E)に示すように、再抽選の結果として確変遊技状態となる旨を報知する画像が、画像表示装置5に表示される。
その後、大当り遊技状態が終了するときには、主基板11から演出制御基板12に対して、可変表示結果を「確変大当り」とする特図事前決定結果を示す大当り終了#1のコマンドA301Hが送信される。このときには、図46に示すステップS614にて大当り終了コマンドの下位バイトが「01H」であること(ステップ614;Yes)、及び、ステップS617にて報知内容判定バッファ値が「02H」であることに対応して(ステップS617;No)、ステップS623にて無昇格エンディング演出を開始するための設定が行われる。これにより、例えば図50(F)に示すように、単純に大当り遊技状態が終了することを報知する画像が、画像表示装置5に表示される。こうして大当り遊技状態が終了した後には、確変遊技状態に制御されることになる。
また、図51(A)に示すように、演出制御基板12の側で可変表示開始コマンドを受信したことに対応して、飾り図柄の可変表示を開始させる。その後、可変表示時間が経過すると、例えば主基板11からの可変表示終了コマンドを受信したことなどに対応して、図41に示すステップS540にて決定された通常大当り組合せの確定飾り図柄として、例えば図51(B)に示すような飾り図柄が導出表示される。この例でも、演出制御基板12の側において、主基板11から送信されて可変表示結果を「確変大当り」とする特図事前決定結果を示す大当り開始#1のコマンドA001Hを受信する。そして、図51(C)に示すように、可変表示結果が「大当り」となったことを報知するための画像を、画像表示装置5に表示させる。
この場合、大当り遊技状態への制御が開始された後、図44に示すステップS583にて大当り中昇格演出の実行タイミングになると(ステップS583;Yes)、ステップS585にて大当り開始コマンドの下位バイトが「01H」であることに対応して(ステップS585;Yes)、ステップS586にて確定飾り図柄判定バッファ値が読み出される。そして、ステップS587の処理にて確定飾り図柄判定バッファ値が「01H」であることに対応してステップS588の処理に進み(ステップS587;Yes)、大当り中昇格成功演出実行決定用の乱数値SR1を示す数値データを抽出する。そして、ステップS589の処理では、乱数値SR1が演出実行判定値データと合致するか否かを判定することにより、大当り中昇格成功演出を実行するか否かを決定する。
このとき、大当り中昇格成功演出を実行しない旨の決定がなされた場合には(ステップS589;No)、図45に示すステップS594にて大当り中昇格失敗演出実行決定用の乱数値SR2が演出実行判定値データと合致するか否かを判定することにより、大当り中昇格失敗演出を実行するか否かを決定する。そして、例えば大当り中昇格失敗演出を実行する旨の決定がなされると(ステップS594;Yes)、ステップS595にて大当り中昇格失敗演出を開始するための設定を行う。このときには、例えば図51(D)に示すように、大当り中昇格演出が実行されることを報知する画像が、画像表示装置5に表示される。その後、図19に示すような各種演出用の演出制御パターンテーブル300Dから選択した大当り中昇格失敗演出制御パターンや演出制御プロセスタイマ値に対応して、図44に示すステップS599の処理を実行したときに、表示制御基板13に対して表示制御指令を送信することや、音声データを音制御部121へと伝送すること、ランプデータをランプ制御部122へと伝送することなどにより、例えば図51(E)に示すように、再抽選の結果として確変遊技状態とはならない旨を報知する画像が、画像表示装置5に表示される。
その後、大当り遊技状態が終了するときには、主基板11から演出制御基板12に対して、可変表示結果を「確変大当り」とする特図事前決定結果を示す大当り終了#1のコマンドA301Hが送信される。このときには、図46に示すステップS614にて大当り終了コマンドの下位バイトが「01H」であることから(ステップS614;Yes)、ステップS616にて報知内容判定バッファ値が読み出される。ここで、図51(B)に示すような通常大当り組合せの確定飾り図柄に決定された後、大当り中昇格成功演出を実行しない旨の決定がなされた場合には、図42に示すように、確定飾り図柄判定バッファ値が「01H」に設定されている。図46に示すステップS617では、確定飾り図柄判定バッファ値が「01H」であることに対応してステップS618の処理に進み(ステップS617;Yes)、エンディング昇格成功演出を開始するための設定が行われる。このときには、例えば図51(F)に示すように、大当り遊技状態が終了することを報知する画像が画像表示装置5に表示される。その後、図19に示すような各種演出用の演出制御パターンテーブル300Dから選択したエンディング昇格成功演出制御パターンや演出制御プロセスタイマ値に対応して、図47に示すステップS626の処理を実行したときに、表示制御基板13に対して表示制御指令を送信することや、音声データを音制御部121へと伝送すること、ランプデータをランプ制御部122へと伝送することなどにより、例えば図51(G)に示すように、再抽選の結果として確変遊技状態となる旨を報知する画像が、画像表示装置5に表示される。こうして大当り遊技状態が終了した後には、確変遊技状態に制御されることになる。
大当り種別を「突然確変」とする決定に対応して、可変表示開始コマンドがチャンス目パターンに含まれるチャンス目Cの可変表示パターンを示すコマンド800AHに決定される場合がある。この場合に、演出制御基板12の側では、図41に示すステップS535にて可変表示パターンがチャンス目パターンであれば(ステップS535;Yes)、表示結果通知コマンドを受信したか否かにかかわらず、ステップS536にてチャンス目を構成する確定飾り図柄が決定される。そして、例えば図52(A)に示すように、可変表示開始コマンドを受信したことに対応して飾り図柄の可変表示を開始させる。
その後、可変表示時間が経過すると、例えば主基板11からの可変表示終了コマンドを受信したことなどに対応して、チャンス目を構成する確定飾り図柄として、例えば図52(B)に示すような飾り図柄が導出表示される。このときには、例えば図52(C)に示すように、チャンス目を構成する確定飾り図柄が導出表示されたことを報知する画像を、画像表示装置5に表示させる。そして、図33に示すステップS243での設定に基づき、主基板11から演出制御基板12に対して、可変表示結果を「突然確変」とする特図事前決定結果を示す大当り開始#3のコマンドA002Hが送信される。この場合には、大当り遊技状態への制御を開始した後、大当り中昇格演出の実行タイミングが到来しないことなどから、大当り中昇格演出が実行されない。
続いて、大当り遊技状態が終了するときには、主基板11から演出制御基板12に対して、可変表示結果を「突然確変」とする特図事前決定結果を示す大当り終了#3のコマンドA30CHが送信される。このときには、図46に示すステップS614にて読出値が「01H」ではないと判定されること(ステップS614;No)、及び、ステップS615にて読出値が「02H」ではないと判定されることから(ステップS615;No)、エンディング昇格演出が実行されない。こうして大当り遊技状態が終了した後には、確変遊技状態に制御されることになる。
可変表示結果を「小当り」とする決定に対応して、可変表示開始コマンドがチャンス目パターンに含まれるチャンス目Cの可変表示パターンを示すコマンド800AHに決定される場合がある。この場合に、演出制御基板12の側では、大当り種別を「突然確変」とする決定の場合と同様に、図41に示すステップS535にて可変表示パターンがチャンス目パターンであることに対応して(ステップS535;Yes)、表示結果通知コマンドを受信したか否かにかかわらず、ステップS536にてチャンス目を構成する確定飾り図柄が決定される。そして、例えば図52(D)に示すように、可変表示開始コマンドを受信したことに対応して飾り図柄の可変表示を開始させる。
その後、可変表示時間が経過すると、例えば主基板11からの可変表示終了コマンドを受信したことなどに対応して、チャンス目を構成する確定飾り図柄として、例えば図52(E)に示すような飾り図柄が導出表示される。このときには、例えば図52(F)に示すように、チャンス目を構成する確定飾り図柄が導出表示されたことを報知する画像を、画像表示装置5に表示させる。そして、図33に示すステップS249での設定に基づき、主基板11から演出制御基板12に対して、小当り開始コマンドA600Hが送信される。この場合には、小当り遊技状態への制御が開始された後、大当り中昇格演出やエンディング昇格演出が実行されることはない。こうして小当り遊技状態が終了した後には、その小当り遊技状態となる以前の遊技状態を継続させる。
以上説明したように、上記実施の形態におけるパチンコ遊技機1では、確変フラグがオフであるときに、図26に示すステップS414にて大当り種別を「突然確変」とする決定が行われたことに対応して、ステップS415にて大当り種別判定バッファ値を「02H」に設定する。その後、大当り遊技状態が終了するときには、大当り種別判定バッファ値が「02H」であることに対応して、図35に示すステップS273にて演出モード指定バッファ値を「01H」に設定することで、演出モードを特別演出モードに移行させる。また、小当り遊技状態が終了するときに確変フラグがオフである場合には、図37に示すステップS293の処理にて演出モード指定バッファ値を「01H」に設定することで、演出モードを特別演出モードに移行させる。そして、演出モードが特別演出モードであるときに遊技状態が通常遊技状態(確変フラグがオフ)である場合には、図30に示すステップS452〜S462の処理が実行されることにより、通常演出モードにおいて用いられる通常時パターン決定用テーブル220A〜220Dとは異なる図10(A)〜(D)に示す第1特別時パターン決定用テーブル221A〜221Dのいずれかが選択される。このように、大当り種別を「突然確変」とする決定がなされた場合や、可変表示結果を「小当り」とする決定がなされた場合には、それらの決定に基づく大当り遊技状態や小当り遊技状態が終了した後に、演出モードを共通の特別演出モードに移行させることにより、小当り遊技状態の終了後であっても、確変遊技状態となることに対する遊技者の期待感を高め、遊技の興趣を向上させることができる。
また、演出モードが特別演出モードであるとともに遊技状態が通常遊技状態(確変フラグがオフ)である場合に用いられる第1特別時パターン決定用テーブル221A〜221Dと、演出モードが特別演出モードであるとともに遊技状態が確変遊技状態(確変フラグがオン)である場合に用いられる第2特別時パターン決定用テーブル222A〜222Dでは、共通の可変表示パターンに決定可能とすることで、特別演出モードとなった場合に、小当り遊技状態となる以前の遊技状態が継続しているのか、「突然確変」に基づく大当り遊技状態の終了により確変遊技状態となったのかを、遊技者が判断することは困難になる。これにより、小当り遊技状態の終了後であっても、確変遊技状態となることに対する遊技者の期待感を高め、遊技の興趣を向上させることができる。
小当り遊技状態の終了後に演出モードを特別演出モードに移行させた場合には、図10(A)〜(D)に示す第1特別時パターン決定用テーブル221A〜221Dを用いて可変表示パターンを決定する。このときには、図9(A)〜(D)に示す通常時パターン決定用テーブル220A〜220Dを用いて可変表示パターンが決定される通常演出モードのときと比べて、特別図柄や飾り図柄の平均可変表示時間が異なる。これにより、小当り遊技状態の終了後に演出モードを特別演出モードに移行させた場合には、特別図柄や飾り図柄の平均可変表示時間を、通常演出モードとは異ならせて可変表示態様を多様化させ、遊技の興趣を向上させることができる。
加えて、第2特定遊技状態となる大当り遊技状態や小当り遊技状態が実行される以前の遊技状態が通常遊技状態であることに基づいて、特別演出モードに移行させる。これにより、遊技者が不信感を抱くことを防止しつつ、小当り遊技状態の終了後であっても、確変遊技状態となることに対する遊技者の期待感を高め、遊技の興趣を向上させることができる。
大当り種別が「突然確変」であることに対応した大当り遊技状態の終了後に演出モードを特別演出モードに移行させた場合には、図11(A)〜(D)に示す第2特別時パターン決定用テーブル222A〜222Dを用いて可変表示パターンを決定する。このときには、例えば通常ハズレCやリーチハズレCの可変表示パターンといった、図10(A)〜(D)に示す第1特別時パターン決定用テーブル221A〜221Dを用いて決定可能な可変表示パターンとは異なる可変表示パターンを、特別図柄や飾り図柄の可変表示パターンとして決定することができる。これにより、「突然確変」に基づく大当り遊技状態の終了により確変遊技状態となった場合に、遊技者が特別図柄や飾り図柄の可変表示態様から確変遊技状態であることを認識可能にして、遊技の興趣を向上させることができる。
また、演出モードが特別演出モードであるときに、図11(B)に示すリーチハズレ用の第2特別時パターン決定用テーブル222Bを用いて決定可能なリーチハズレCの可変表示パターンを選択決定した場合には、演出モードを特定演出モードに移行させる。これにより、「突然確変」に基づく大当り遊技状態の終了により確変遊技状態となったことを、遊技者が特別図柄や飾り図柄の可変表示態様から明確に認識することができ、遊技の興趣を向上させることができる。
この発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。例えば、上記実施の形態では、パチンコ遊技機1における遊技状態や演出モードにかかわらず、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果が「小当り」となることや、大当り種別が「突然確変」となることにより、チャンス目を構成する確定飾り図柄が導出表示される確率は、一定であるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、パチンコ遊技機1における遊技状態や演出モードに応じて、飾り図柄の可変表示結果としてチャンス目を構成する確定飾り図柄が導出表示される確率を異ならせてもよい。
一例として、図25に示すステップS406の処理では、図53に示すように、演出モード指定バッファ値に応じて異なる小当り判定値データを用いて、可変表示結果を「小当り」とするか否かの判定を行うようにすればよい。図53に示す例では、演出モードが通常演出モードであることに対応して演出モード指定バッファ値が「00H」であるときに、乱数値MR1のうち「30000」〜「30100」の範囲の値が、小当り判定値データと合致する。これに対して、演出モードが特別演出モードや特定演出モードであることに対応して演出モード指定バッファ値が「01H」または「02H」であるときに、乱数値MR1のうち「30000」〜「33000」の範囲の値が、小当り判定値データと合致する。これにより、演出モードが特別演出モードや特定演出モードであるときには、通常演出モードであるときに比べて、可変表示結果を「小当り」とすることによりチャンス目を構成する確定飾り図柄が導出表示される確率が高められる。なお、演出モードが特別演出モードであるか特定演出モードであるかよっても、可変表示結果が「小当り」となることによりチャンス目を構成する確定飾り図柄が導出表示される確率を異ならせるようにしてもよい。
他の一例として、図26に示すステップS414の処理では、確変フラグがオンであるか否かの判定を行い、オフである場合には図7に示す大当り種別決定テーブル200を参照する一方で、オンである場合には大当り種別判定テーブル200とは異なる判定テーブルを参照して、大当り種別の決定を行うようにすればよい。ここで、確変フラグがオンである場合に参照される決定テーブルは、大当り種別を「確変大当り」とする旨の決定結果と、「突然確変」とする旨の決定結果とに対する大当り種別決定用の乱数値MR4を示す数値データの割り当てが、大当り種別判定テーブル200とは異なるテーブルデータから構成されていればよい。これにより、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常遊技状態であるか確変遊技状態であるかに応じて、大当り種別を「突然確変」とすることによりチャンス目を構成する確定飾り図柄が導出表示される確率を、異ならせることができる。
さらに他の一例として、図41に示すステップS534の処理では、演出モード特定フラグの値に応じて異なる確率で、チャンス目を構成する確定飾り図柄を決定するようにしてもよい。例えば、ステップS534の処理において、CPU131は、確定飾り図柄をチャンス目とするか否かを決定するための乱数値を示す数値データを抽出し、ROM132などに予め格納されたチャンス目決定テーブルを参照する。ここで、チャンス目決定テーブルは、演出モード特定フラグの値に応じて、チャンス目とするか否かの決定結果に対する乱数値の割り当てが異なるテーブルデータから構成されていればよい。
このように、パチンコ遊技機1における遊技状態や演出モードに応じて、飾り図柄の可変表示結果としてチャンス目を構成する確定飾り図柄が導出表示される確率を異ならせることにより、飾り図柄の可変表示態様を多様化して、遊技の興趣を向上させることができる。
上記実施の形態では、パチンコ遊技機1における遊技状態が、大当り遊技状態の終了後には通常遊技状態と確変遊技状態のいずれかに制御されるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、例えば大当り種別を「通常大当り」とする決定結果に基づく大当り遊技状態の終了後には、時短制御が行われる時間短縮状態に移行させるものであってもよい。ここで、時間短縮状態では、特別図柄や飾り図柄の可変表示が開始されてから確定特別図柄や確定飾り図柄が停止表示されるまでの可変表示時間が、平均的に通常遊技状態のときに比べて短くなるように制御されればよい。また、時間短縮状態では、普通図柄表示装置20による普通図ゲームにおける可変表示時間が通常遊技状態のときよりも短くなるとともに、各回の普通図ゲームで表示結果が当り図柄となる確率が向上してもよい。このときにはさらに、普通可変入賞球装置6における可動翼片の傾動時間が通常遊技状態のときよりも長くなるとともに、その傾動回数が通常遊技状態のときよりも増加してもよい。このように、時間短縮状態では、通常遊技状態に比べて遊技者にとって有利な遊技状態となる。ただし、時間短縮状態では、確変遊技状態のような確変制御が行われないことから、各回の特図ゲームや飾り図柄の可変表示において表示結果が「大当り」となる確率は、通常遊技状態のときと同じであり、確変遊技状態の方が時間短縮状態よりも遊技者にとって有利である。このような時短制御が行われる時間短縮状態は、「低確高ベース状態」とも称される。他方、確変制御と時短制御がいずれも行われない通常遊技状態は、「低確低ベース状態」とも称される。
加えて、確変遊技状態のうちにも、時短制御が行われる確変遊技状態(高確高ベース状態)と、時短制御が行われない確変遊技状態(高確低ベース状態)とが含まれるようにしてもよい。例えば、低確低ベース状態にて大当り種別を「突然確変」とする決定がなされた場合には、その決定結果に基づく大当り遊技状態の終了後に、遊技状態を高確低ベース状態に移行させる。その一方で、大当り種別を「確変大当り」とする決定結果に基づく大当り遊技状態の終了後や、低確低ベース状態以外の遊技状態にて大当り種別を「突然確変」とする決定がなされた場合には、その決定結果に基づく大当り遊技状態の終了後に、遊技状態を高確高ベース状態とする。
さらに、演出モードは、通常演出モードや特別演出モード、特定演出モードといった3つの演出モードに限定されず、さらに多くの演出モードに移行できるようにしてもよい。
図54は、このようなパチンコ遊技機1における遊技状態と演出モードの遷移動作例を示す説明図である。この動作例では、大当り種別が「通常大当り」であることに基づく大当り遊技状態が終了するときに、確変フラグをオフ状態に設定する一方で、時短フラグをオン状態に設定することにより、遊技状態を低確高ベース状態(時間短縮状態)に移行させる。そして、遊技状態が低確高ベース状態であることに対応して、演出モードを時短演出モードに移行させる(図54に示す各遊技状態から「通常大当り(NP)」に対応した状態遷移)。
低確高ベース状態では、例えば特図ゲームの実行回数が所定回数(例えば「100」)に達したことなどといった、所定の時短終了条件が成立すると、低確高ベース状態を終了して低確低ベース状態(通常遊技状態)に移行する。そして、遊技状態が低確高ベース状態から低確低ベース状態に移行することに対応して、演出モードを時短演出モードから通常演出モードに移行させる(図54に示す低確高ベース状態から「時短制御終了」に対応した状態遷移)。
また、大当り種別が「確変大当り」であることや、低確低ベース状態以外の遊技状態にて大当り種別が「突然確変」であることに基づく大当り遊技状態が終了するときには、確変フラグと時短フラグをともにオン状態に設定することにより、遊技状態を確変遊技状態のうち高確高ベース状態に移行させる。このときには、演出モードを特定演出モードに移行させる(図54に示す各遊技状態から「確変大当り(SP)」に対応した状態遷移や、低確高ベース状態及び高確低ベース状態、高確高ベース状態から「突然確変(AP)」に対応した状態遷移)。
低確低ベース状態にて大当り種別が「突然確変」であることに基づく大当り遊技状態が終了するときには、確変フラグをオン状態に設定する一方で、時短フラグをオフ状態に設定することにより、遊技状態を確変遊技状態のうち高確低ベース状態に移行させる。このときには、演出モードを特別演出モードに移行させる(図54に示す低確低ベース状態から「突然確変(AP)」に対応した状態遷移)。
可変表示結果を「小当り」とする決定に基づく小当り遊技状態が終了するときには、確変フラグや時短フラグの設定は変更されない。そのため、小当り遊技状態の終了後には、小当り遊技状態となる以前の遊技状態を継続させることになる。このとき、演出モードが時短演出モードや特別演出モード、特定演出モードである場合には、小当り遊技状態となる前後で演出モードに変化はない。これに対して、演出モードが通常演出モードである場合には、小当り遊技状態の終了後に、演出モードを特別演出モードに移行させる(図54に示す通常演出モード及び低確低ベース状態から「小当り(KP)」に対応した状態遷移)。
例えば、特別演出モードでは所定のミッション演出が実行される。そして、特別演出モードにてミッション演出を開始した後、所定時間が経過したこと、あるいは、特別図柄や飾り図柄の可変表示回数が所定回数に達したこと、あるいは、所定の可変表示パターンが選択されたことなどといった、所定のミッション終了条件が成立したことに対応してミッション演出を終了し、演出モードを特別演出モードから通常演出モードに移行させるようにしてもよい。高確低ベース状態であるときに特別演出モードでミッション終了条件が成立したことに対応してミッション演出を終了し、演出モードを特別演出モードから通常演出モードに移行させた後、大当り種別を「突然確変」とする決定に基づく大当り遊技状態が終了するときや、可変表示結果を「小当り」とする決定に基づく小当り遊技状態が終了するときには、演出モードを再び特別演出モードに移行させ、ミッション演出を実行するようにしてもよい。すなわち、この発明は、通常遊技状態において、大当り種別を「突然確変」とする決定や、可変表示結果を「小当り」とする決定に基づき、第2特定遊技状態となる大当り遊技状態や小当り遊技状態の終了後に、演出モードを特別演出モードに移行させるものに限定されず、例えば高確低ベース状態といった所定の遊技状態において、大当り種別を「突然確変」とする決定や、可変表示結果を「小当り」とする決定に基づき、第2特定遊技状態となる大当り遊技状態や小当り遊技状態の終了後に、演出モードを特別演出モードに移行させてもよい。
図54に示す例では、演出モードが通常演出モード、特別演出モード、時短演出モード、特定演出モードのいずれであるかに応じて、異なる可変表示パターン決定用テーブルを参照して可変表示パターンを決定すればよい。ここで、遊技状態が高確低ベース状態であるときに演出モードが特別演出モードである場合には、遊技状態が低確低ベース状態であるときとは異なる可変表示パターン決定用テーブルを参照するようにしてもよい。この可変表示パターン決定用テーブルは、低確低ベース状態のときに参照される可変表示パターン決定用テーブルと共通の可変表示パターンに決定するデータテーブルを含んでいればよい。これにより、大当り遊技状態の終了後に低確低ベース状態となったのか高確高ベース状態となったのかを、遊技者が判断することは困難になり、低確低ベース状態となる場合であっても、高確低ベース状態となることに対する遊技者の期待感を高め、遊技の興趣を向上させることができる。
加えて、高確低ベース状態であるときに特別演出モードである場合に参照される可変表示パターン決定用テーブルは、低確低ベース状態のときに参照される可変表示パターン決定用テーブルとは異なる可変表示パターン(特定可変表示パターン)に決定可能なテーブルデータを含んでいてもよい。これにより、確変遊技状態であることを、遊技者が特別図柄や飾り図柄の可変表示態様から認識可能にして、遊技の興趣を向上させることができる。
例えば、高確低ベース状態であるときに特別演出モードである場合には、図31に示すステップS469にてリーチ判定用の乱数値MR2と合致したときと同様に、図11(B)に示すリーチハズレ用の第2特別時パターン決定用テーブル222Bを参照することにより、可変表示パターンを決定すればよい。このとき、特別演出モードにおける特定可変表示パターンとしてリーチハズレCの可変表示パターンに決定された場合には、演出モードを特別演出モードから第2特別演出モードに移行させる(図54に示す特別演出モード及び高確低ベース状態から「リーチハズレC」に対応した状態遷移)。一例として、第2特別演出モードでは、特別演出モードとは異なるミッションの達成条件を遊技者に報知することにより提示した後、そのミッションが達成できるかどうかを示す特別ミッション演出が実行される。そして、第2特別演出モードでは、他の演出モードのときとは異なる可変表示パターン決定用テーブルを参照して、可変表示パターンを決定するようにしてもよい。これにより、高確低ベース状態であることを、遊技者が特別図柄や飾り図柄の可変表示態様から明確に認識することができ、遊技の興趣を向上させることができる。あるいは、第2特別演出モードでは、遊技状態が高確低ベース状態であるときに演出モードが特別演出モードである場合と同一の可変表示パターン決定用テーブルを参照して、可変表示パターンを決定するようにしてもよい。
第2特別演出モードにて特別ミッション演出が実行される場合には、特別演出モードにてミッション演出が実行される場合と同様に、所定の特別ミッション終了条件が成立したことに対応して特別ミッション演出を終了し、演出モードを第2特別演出モードから通常演出モードに移行させるようにしてもよい。第2特別演出モードで特別ミッション終了条件が成立したことに対応して特別ミッション演出を終了し、演出モードを第2特別演出モードから通常演出モードに移行させた後、大当り種別を「突然確変」とする決定に基づく大当り遊技状態が終了するときや、可変表示結果を「小当り」とする決定に基づく小当り遊技状態が終了するときには、演出モードを特別演出モードに移行させるようにしてもよい。これにより、高確低ベース状態において、大当り種別を「突然確変」とする決定や、可変表示結果を「小当り」とする決定に基づき、第2特定遊技状態となる大当り遊技状態や小当り遊技状態の終了後に、演出モードを特別演出モードに移行させることができる。
上記実施の形態では、演出制御基板12の側において、背景指定コマンドの下位バイト(EXTデータ)から、演出モードを特定するものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、主基板11の側において演出モードの移行があったことに対応して、背景指定コマンドとは別個の演出制御コマンドを演出制御基板12の側に対して送信することにより、移行後の演出モードを通知するようにしてもよい。あるいは、例えば可変表示開始コマンドの下位バイトを、可変表示パターンの他に演出モードも示すデータとして、演出制御基板12の側では、可変表示開始コマンドの下位バイトから、演出モードを特定するようにしてもよい。
上記実施の形態では、演出モードが特定演出モードである場合に、図11(A)〜(D)に示す第2特別時パターン決定用テーブル222A〜222Dを参照して可変表示パターンを決定するものとして説明した。しかし、この発明はこれに限定されず、演出モードが特定演出モードである場合には、特別演出モードのときに参照される可変表示パターン決定用テーブルとは異なる可変表示パターン決定用テーブルを参照して、可変表示パターンを決定するようにしてもよい。これにより、特別演出モードのときと特定演出モードのときとで可変表示パターンを異ならせて、特別図柄や飾り図柄の可変表示態様を多様化して演出効果を高め、遊技の興趣を向上させることができる。
また、上記実施の形態では、「突然確変」や「小当り」のように、飾り図柄の可変表示結果としてチャンス目となる確定飾り図柄を導出表示させる事前決定が行われたことに対応して、突然確変・小当り用となる共通の可変表示パターン決定用テーブルを選択するものとして説明した。例えば図29に示すステップS432にて「突然確変」とすることが事前決定されていた場合と、ステップS434にて小当りフラグがオンである場合には、図9(D)に示す突然確変・小当り用の通常時パターン決定用テーブル220Dを選択する。図30に示すステップS453にて「突然確変」とすることが事前決定されていた場合と、ステップS455にて小当りフラグがオンである場合には、図10(D)に示す突然確変・小当り用の第1特別時パターン決定用テーブル221Dを選択する。図31に示すステップS464にて「突然確変」とすることが事前決定されていた場合と、ステップS466にて小当りフラグがオンである場合には、図11(D)に示す突然確変・小当り用の第2特別時パターン決定用テーブル222Dを選択する。図32に示すステップS482にて「突然確変」とすることが事前決定されていた場合と、ステップS484にて小当りフラグがオンである場合には、図11(D)に示す突然確変・小当り用の第2特別時パターン決定用テーブル222Dを選択する。これにより、大当り種別を「突然確変」とする決定がなされた場合と、可変表示結果を「小当り」とする決定がなされた場合には、共通の可変表示パターンで可変表示が行われることになる。
しかしながら、この発明はこれに限定されず、大当り種別を「突然確変」とする決定がなされた場合と、可変表示結果を「小当り」とする決定がなされた場合とで、異なる可変表示パターン決定用テーブルを選択するようにしてもよい。そして、大当り種別を「突然確変」とする決定に対応して選択する可変表示パターン決定用テーブルは、可変表示結果を「小当り」とする決定に対応して選択する可変表示パターン決定用テーブルとは異なる可変表示パターンに決定するためのテーブルデータを含んでいてもよい。この場合には、演出制御パターンテーブル300A〜300Cにおいて、大当り種別を「突然確変」とする場合に決定可能な可変表示パターンと、可変表示結果を「小当り」とする場合に決定可能な可変表示パターンのそれぞれに対応して、異なる演出制御の内容を示す演出制御パターンを格納しておく。これにより、「突然確変」となる場合には、「小当り」となる場合とは異なる演出制御を行うことができ、遊技者が特別図柄や飾り図柄の可変表示態様を含めた演出態様から「突然確変」となることを認識可能にして、遊技の興趣を向上させることができる。
あるいは、大当り種別を「突然確変」とする決定に対応して選択する可変表示パターン決定用テーブルは、可変表示結果を「小当り」とする決定に対応して選択する可変表示パターン決定用テーブルと共通の可変表示パターンに決定するためのテーブルデータを含み、複数の可変表示パターンに対する可変表示パターン決定用の乱数値MR3の割り当てを、それぞれの可変表示パターン決定用テーブルで異ならせるようにしてもよい。これにより、各可変表示パターンで可変表示が行われた場合に、「突然確変」となる確率(信頼度)を異ならせ、特別図柄や飾り図柄の可変表示態様に応じて「突然確変」となることに対する遊技者の期待感を高めて、遊技の興趣を向上させることができる。
上記実施の形態では、大当り種別が「通常大当り」であるか「確変大当り」であるかにかかわらず、大当りパターンに含まれる大当りB〜大当りDの可変表示パターンが、特別図柄や飾り図柄の可変表示パターンに決定可能なものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、大当りパターンには、大当り種別が「通常大当り」であるときのみに決定可能な可変表示パターンである通常大当り専用パターンや、大当り種別が「確変大当り」であるときのみに決定可能な可変表示パターンである確変大当り専用パターン、大当り種別が「通常大当り」と「確変大当り」のいずれであるときにも決定可能な可変表示パターンである通常・確変共用パターンなどが含まれていてもよい。
この場合、確変大当り専用パターンは、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果を特別表示結果に含まれる「確変大当り」とすること、及び、大当り遊技状態におけるラウンドの実行回数が「15」となり大入賞口を開放させて第1状態とする期間が第1の期間であることなどを示している。また、通常大当り専用パターンは、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果を特別表示結果以外の特定表示結果に含まれる「通常大当り」とすること、及び、大当り遊技状態におけるラウンドの実行回数が「15」となり大入賞口を開放させて第1状態とする期間が第1の期間であることなどを示している。通常・確変共用パターンは、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果を特定表示結果に含まれる「通常大当り」または「確変大当り」とすること、及び、大当り遊技状態におけるラウンドの実行回数が「15」となり大入賞口を開放させて第1状態とする期間が第1の期間であることなどを示している。
演出制御用マイクロコンピュータ120のCPU131は、例えば図41に示すステップS535にてチャンス目パターンではないと判定した場合に(ステップS535;No)、その可変表示パターンは通常大当り専用パターンであるか、確変大当り専用パターンであるか、通常・確変共用パターンであるかを判定する。このとき、通常・確変共用パターンであると判定された場合には、ステップS537の処理に進み、表示結果通知コマンドの受信があったか否かの判定を行うようにする。他方、確変大当り専用パターンであると判定された場合には、ステップS539の処理に進み、確変大当り組合せとなる確定飾り図柄を決定する。また、通常大当り専用パターンであると判定された場合には、ステップS540の処理に進み、通常大当り組合せとなる確定飾り図柄を決定する。
これにより、大当りパターンのうちでも、通常大当り専用パターンや確変大当り専用パターンが可変表示開始コマンドに示されている場合には、その可変表示開始コマンドに示された可変表示パターンに対応した表示結果となる確定飾り図柄を決定することができる。これに対して、通常・確変共用パターンが可変表示開始小コマンドに示されている場合には、表示結果通知コマンドを受信したか否かの判定を行い、受信していない場合には、通常大当り組合せの確定飾り図柄を決定することができる。
また、上記実施の形態では、大当り種別が「確変大当り」である場合に、演出制御基板12の側で表示結果通知コマンドの受信があれば、飾り図柄の可変表示結果を確変大当り組合せの確定飾り図柄とするものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、大当り種別が「確変大当り」である場合でも、飾り図柄の可変表示結果を通常図柄からなる通常大当り組合せの確定飾り図柄とし、大当り中昇格演出やエンディング昇格演出にて大当り遊技状態の終了後に確変遊技状態となることを報知するようにしてもよい。
上記実施の形態では、演出制御基板12の側において、可変表示開始コマンドの受信に対応して飾り図柄の可変表示を開始した後、可変表示パターンに対応した可変表示時間が経過すると、主基板11からの可変表示終了コマンドを受信したときに、飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄を停止表示させるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、演出制御基板12の側において、可変表示開始コマンドの受信に対応して飾り図柄の可変表示を開始した後、可変表示パターンに対応した可変表示時間が経過すると、主基板11からの演出制御コマンドなどを受信せずに、演出制御基板12の側で自律的に確定飾り図柄を可変表示結果として停止表示させるようにしてもよい。
上記実施の形態では、飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄の決定や、飾り図柄の可変表示時間に対応した演出制御プロセスタイマにおけるタイマ初期値の設定、演出制御パターンに対応した表示制御データを読み出すことによる画像表示装置5における表示態様の設定などが、全て演出制御基板12の側にて演出制御用マイクロコンピュータ120のCPU131によって行われるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、例えば飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄の決定、飾り図柄の可変表示時間に対応したプロセスタイマ初期値の設定、画像表示装置5における表示態様の設定のうち、少なくともいずれか1つを、表示制御基板13に搭載された表示制御用マイクロコンピュータ140のCPU151が行うようにしてもよい。この場合には、CPU151によって決定された表示態様に対応した制御指令を演出制御基板12に送出することなどにより、画像表示装置5の表示制御と、遊技効果ランプ9などの電飾部材やスピーカ8L、8Rなどの効果音発生装置の駆動制御との整合性を保つようにしてもよい。
一例として、表示制御基板13に搭載された表示制御用マイクロコンピュータ140のCPU151が飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄を決定する場合の動作について説明する。この場合には、主基板11から送信された可変表示開始コマンドや表示結果通知コマンドが演出制御基板12を経由して、表示制御指令として表示制御基板13へと伝送されてもよい。あるいは、演出制御基板12から表示制御基板13に対して、可変表示開始コマンドとは異なるが可変表示開始コマンドの内容を特定可能な表示制御指令や、表示結果通知コマンドとは異なるが表示結果通知コマンドの内容を特定可能な表示制御指令が送信されてもよい。すなわち、演出制御基板12から表示制御基板13に対して、可変表示開始コマンドに対応した表示制御指令や、表示結果通知コマンドに対応した表示制御指令が送信されればよい。
表示制御用マイクロコンピュータ140のCPU151は、図41に示すステップS531〜S540と同様の処理を実行することにより、可変表示開始コマンドに示される可変表示パターンや表示結果通知コマンドに示される可変表示結果に対応した確定飾り図柄を決定すればよい。このような構成によれば、表示制御基板13の側で大当りパターンを示す可変表示開始コマンドに対応した表示制御指令を受信した場合に、表示結果通知コマンドに対応した表示制御指令を受信できなくても、飾り図柄の可変表示結果を通常大当り組合せの確定飾り図柄としてから大当り遊技状態とすることができる。
また、CPU151は、図41に示すステップS546と同様の処理を実行した後、図43に示すステップS561〜S573と同様の処理を実行してもよい。これにより、CPU151は、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始させた後、可変表示開始コマンドに対応する表示制御指令から特定された可変表示時間が経過したときに、主基板11から送信された可変表示終了コマンドなどに応じて、確定飾り図柄を可変表示結果として停止表示させればよい。
上記実施の形態では、音制御部121やランプ制御部122が演出制御基板12に搭載され、スピーカ8L、8Rや遊技効果ランプ9といった演出用の電気部品における動作制御が演出制御基板12の側にて実行される処理に対応して行われるとして説明した。その一方で、演出制御基板12とは別個に配置された表示制御基板13に表示制御用マイクロコンピュータ140やVDP141が搭載され、画像表示装置5の動作制御が表示制御基板13の側にて実行される処理に対応して行われるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、例えば音制御部121やランプ制御部122が、演出制御基板12とは別個に配置された制御基板に搭載されてもよい。また、表示制御基板13上の構成が、演出制御基板12に搭載されてもよい。
音制御部121が演出制御基板12とは別個に配置された制御基板としての音制御基板に搭載される場合、この音制御基板には、演出制御基板12からの音制御コマンドが、上記実施の形態における音制御信号に相当する制御信号として送信される。音制御部121は、この音制御コマンドに対応した処理を実行することにより、スピーカ8L、8Rにおける音声出力動作の制御を、演出制御基板12とは別個に配置された音制御基板の側にて実行される処理に対応して行うようにすればよい。
ランプ制御部122が演出制御基板12とは別個に配置された制御基板としてのランプ制御基板に搭載される場合、このランプ制御基板には、演出制御基板12からランプ制御コマンドが、上記実施の形態におけるランプ制御信号に相当する制御信号として送信される。ランプ制御部122は、このランプ制御コマンドに対応した処理を実行することにより、遊技効果ランプ9における点灯動作等の制御を、演出制御基板12とは別個に配置されたランプ制御基板の側にて実行される処理にて行うようにすればよい。
表示制御基板13や音制御基板、ランプ制御基板などが演出制御基板12とは別個に配置される場合、演出制御基板12に搭載された演出制御用マイクロコンピュータ120は、画像表示装置5やスピーカ8L、8R、遊技効果ランプ9といった演出用の電気部品による演出態様の一部又は全部を決定するための処理を実行すればよい。
加えて、本発明の遊技機は、パチンコ遊技機等の弾球遊技機において画像表示装置を有するものであれば、例えば、一般電役機、又はパチコンと呼ばれる確率設定機能付き弾球遊技機等であっても構わない。また、本発明は、入賞球の検出に応答して所定数の賞球を払い出す払出式遊技機に限定されるものではなく、遊技球を封入し入賞球の検出に応答して得点を付与する封入式遊技機にも適用することができる。
さらに、パチンコ遊技機1の動作をシミュレーションするゲーム機などにも本発明を適用することができる。本発明を実現するためのプログラム及びデータは、コンピュータ装置等に対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置等の有する記憶装置にプリインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。