JP4658805B2 - ポリメチン系エーテル化合物 - Google Patents

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Description

本発明は、新規なポリメチン系エーテル化合物及びこれを用いたポリメチン系化合物の製造方法に関する。
近年、光学記録媒体、近赤外線吸収フィルター用材料またはレーザー光を利用した製版材料用の光熱変換剤等としてポリメチン系化合物が広く使用されている。これらのポリメチン系化合物は通常、カウンターイオンとの塩構造を形成しているが、溶剤溶解性向上、樹脂相溶性の改善、耐久性の向上およびレーザー光感度の向上等を目的にカウンターイオンを種々改良したポリメチン系化合物が研究されている。
所望のカウンターイオン種を有するポリメチン化合物を製造する方法としては、例えば特開2000−302992号公報の実施例1に記載されているように、比較的合成容易なカウンターイオン種、例えば過塩素酸イオン、テトラフルオロボレートイオン、p−トルエンスルホン酸イオン等を有するポリメチン系化合物を一旦合成後、得られたポリメチン系化合物と目的のカウンターイオン種を有する化合物を溶媒、例えばジメチルホルムアミド(以下、DMFという)に溶解し、溶媒中でカウンターイオン種を交換する方法が知られている。
また、特開平11−1626号公報の実施例1には比較的合成容易なカウンターイオン種、例えば過塩素酸イオン、テトラフルオロボレートイオン、p−トルエンスルホン酸イオン等を有するポリメチン系化合物を一旦合成後、得られたポリメチン系化合物と苛性ソーダ等のアルカリとを反応し、カウンターイオンを除去した下記式(B)の構造の中間体化合物(以下ヒドロキシ化合物という)を得、更にこのヒドロキシ化合物と目的のカウンターイオン種を有する化合物とを反応することにより合成する方法が知られている。
Figure 0004658805
(式(B)において、R、R、R、L及びXは式(I)におけるものと同じ)
しかしながら、前者の方法は製造可能なカウンターイオン種が限定され、更にはカウンターイオン種の交換が不完全であるため、目的のカウンターイオン種を有する化合物を高純度で、収率良く得ることは困難であった。他方、後者の方法では、ヒドロキシ化合物が非常に不安定であるため、このヒドロキシ化合物を用いたポリメチン系化合物の製造方法は、目的物の純度、収率が低く、高純度品を得るための煩雑な精製工程が必要となり、工業的な製造方法としては好ましくない。
本発明のポリメチン系エーテル化合物に構造上近い化合物としては、Dye and Pigments 46(2000)164に記載の下記構造式の化合物(A)があるが、用途等については示されていない。仮に、化合物(A)を用いて相当するポリメチン系化合物を製造した場合、得られるポリメチン系化合物は吸収波長域が汎用半導体レーザー域よりかなり長波長域(1000nm以上)にあり、また、製造原料が特殊なため製造価格が高くなり、産業上の利用価値が制限される。
Figure 0004658805
本発明の目的は、所望のカウンターイオンを有するポリメチン系化合物を製造するための中間体として有用な、新規なポリメチン系エーテル化合物を提供することにある。
本発明者らは、前記の課題を解決するために種々検討した結果、新規なポリメチン系エーテル化合物が安定で取り扱いが容易であり、酸と反応させることにより、酸性残基をカウンターイオンとするポリメチン系化合物を高収率、高品質で容易に製造できることを見い出し本発明に至った。
本発明の第一の発明は、下記一般式(I)で表わされるポリメチン系エーテル化合物である。
Figure 0004658805
(式中、Rはアルキル基、アルコキシアルキル基または置換基を有してもよいアリール基を示し、RおよびRはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、アルキル基、アルコキシアルキル基、アルコキシ基またはアルコキシアルコキシ基を示し、RとRは互いに連結して環を形成しても良い。Rは置換基を有してもよいアルキル基を示す。Lは環状構造を形成するのに必要なアルキレン基であり、Xは水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基または置換アミノ基を示す。)
[図1]実施例1のポリメチン系エーテル化合物のIR吸収スペクトルである。
[図2]実施例2のポリメチン系エーテル化合物のIR吸収スペクトルである。
[図3]実施例3のポリメチン系エーテル化合物のIR吸収スペクトルである。
[図4]実施例4のポリメチン系エーテル化合物のIR吸収スペクトルである。
[図5]実施例5のポリメチン系エーテル化合物のIR吸収スペクトルである。
[図6]実施例6のポリメチン系エーテル化合物のIR吸収スペクトルである。
[図7]実施例7のポリメチン系エーテル化合物のIR吸収スペクトルである。
[図8]実施例8のポリメチン化合物のIR吸収スペクトルである。
発明の詳細な記述
以下、本発明について詳しく説明する。
[ポリメチン系エーテル化合物]
まず、本発明の第一の発明である下記一般式(I)で表されるポリメチン系エーテル化合物について以下に説明する。
Figure 0004658805
(式中、Rはアルキル基、アルコキシアルキル基または置換基を有してもよいアリール基を示し、RおよびRはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、アルキル基、アルコキシアルキル基、アルコキシ基またはアルコキシアルコキシ基を示し、RとRは互いに連結して環を形成しても良い。Rは置換基を有してもよいアルキル基を示す。Lは環状構造を形成するのに必要なアルキレン基であり、Xは水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基または置換アミノ基を示す。)
(置換基R)
Rがアルキル基であるものとしては、炭素数1〜8の直鎖或いは分岐のアルキル基が好ましく、炭素数1〜4の直鎖或いは分岐のアルキル基が特に好ましい。例としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、sec−ヘキシル基、2−エチルブチル基、n−ヘプチル基、イソヘプチル基、sec−ヘプチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基が挙げられる。
Rがアルコキシアルキル基であるものとしては、総炭素数2〜8のものが好ましく、総炭素数2〜4のものが特に好ましい。例としてメトキシメチル基、2−メトキシエチル基、3−メトキシプロピル基、2−エトキシメチル基、2−エトキシエチル基、2−プロポキシエチル基、2−ブトキシエチル基が挙げられる。
Rが置換基を有しても良いアリール基であるものとしては、置換基を有しても良いフェニル基、置換基を有しても良いナフチル基が挙げられるが、置換基を有しても良いフェニル基が好ましい。置換基としては、アルキル基、アミノ基、ニトロ基、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子等が挙げられ、炭素数1〜4のアルキル基または炭素数1〜4のアルコキシ基が好ましい。
Rがアルキル基を有するフェニル基であるものの例としては、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、2,3−ジメチルフェニル基、2,4−ジメチルフェニル基、3,4−ジメチルフェニル基、2,5−ジメチルフェニル基、2,6−ジメチルフェニル基、2−エルフェニル基、3−エチルフェニル基、4−エチルフェニル基、2,3−ジエチルフェニル基、2,4−ジエチルフェニル基、3,4−ジエチルフェニル基、2,5−ジエチルフェニル基、2,6−ジエチルフェニル基が挙げられる。
Rがアルコキシ基を有するフェニル基であるものの例としては、2−メトキシフェニル基、3−メトキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、2,3−ジメトキシフェニル基、2,4−ジメトキシフェニル基、3,4−ジメトキシフェニル基、2,5−ジメトキシフェニル基、2,6−ジメトキシフェニル基が挙げられる。
(置換基R、R
、Rがハロゲン原子であるものとしては、F、Cl、Br、Iなどが挙げられるが、Cl、Brが好ましく、Clが特に好ましい。
、Rがアルキル基であるものとしては、炭素数1〜8の直鎖或いは分岐のアルキル基が好ましく、炭素数1〜4の直鎖或いは分岐のアルキル基が特に好ましい。例としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、sec−ヘキシル基、2−エチルブチル基、n−ヘプチル基、イソヘプチル基、sec−ヘプチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基が挙げられる。
、Rがアルコキシアルキル基であるものとしては、総炭素数2〜8のアルコキシアルキル基が好ましく、総炭素数2〜4のアルコキシアルキル基が特に好ましい。例としては2−メトキシエチル基、3−メトキシプロピル基、4−メトキシブチル基、2−エトキシエチル基、2−n−ブトキシエチル基、2−n−プロポキシエチル基、2−iso−プロポキシエチル基、2−n−ブトキシエチル基、3−エトキシプロピル基、3−n−プロポキシプロピル基、4−エトキシブチル基、4−n−プロポキシブチル基、2−メトキシ−2−エトキシエチル基、2−エトキシ−2−エトキシエチル基が挙げられる。
、Rがアルコキシ基であるものとしては、炭素数1〜8の直鎖或いは分岐のアルコキシ基が好ましく、炭素数1〜4の直鎖或いは分岐のアルコキシ基が特に好ましい。例としてはメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、イソヘキシルオキシ基、sec−ヘキシルオキシ基、2−エチルブトキシ基、n−ヘプチルオキシ基、イソヘプチルオキシ基、sec−ヘプチルオキシ基、n−オクチルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基が挙げられる。
、Rがアルコキシアルコキシ基であるものとしては、総炭素数2〜8のアルコキシアルコキシ基が好ましく、総炭素数2〜4のものが特に好ましい。例として2−メトキシエトキシ基、3−メトキシプロポキシ基、4−メトキシブトキシ基、2−エトキシエトキシ基、2−n−ブトキシエトキシ基、2−n−プロポキシエトキシ基、2−iso−プロポキシエトキシ基、2−n−ブトキシエトキシ基、3−エトキシプロポキシ基、3−n−プロポキシプロポキシ基、4−エトキシブトキシ基、4−n−プロポキシブトキシ基、2−メトキシ−2−エトキシエトキシ基、2−エトキシ−2−エトキシエトキシ基が挙げられる。
、Rとしては、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、総炭素数2〜8のアルコキシアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、総炭素数2〜8のアルコキシアルコキシ基またはR、Rが互いに連結して環状構造を形成したものが好ましく、とりわけ水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、総炭素数2〜4のアルコキシアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、総炭素数2〜4のアルコキシアルコキシ基が特に好ましい。
、Rが互いに連結して環状構造を形成したものとしては、R、Rが互いに連結して、R、Rが置換するベンゼン環の炭素原子とともに形成したベンゼン環、炭化水素環、または含酸素複素環が挙げられるが、ベンゼン環、炭素数5〜7の炭化水素環、炭素数3〜6の含酸素複素環が好ましく、ベンゼン環、シクロペンタン環、ジオキソラン環が好ましい。例としては、ベンゼン環、シクロペンタン環、シクロヘキサン環、シクロヘプタン環、ジオキソラン環、ジオキサン環が挙げられる。
(置換基R
が置換基を有さないアルキル基である場合は、炭素数1〜18の直鎖或いは分岐のアルキル基が好ましく、炭素数1〜8の直鎖或いは分岐のアルキル基が特に好ましい。例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、sec−ヘキシル基、2−エチルブチル基、n−ヘプチル基、イソヘプチル基、sec−ヘプチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、n−デシル基、n−ドデシル基、n−ペンタデシル基、n−オクタデシル基が挙げられる。
が置換基を有するアルキル基であるものとしては、アルコキシアルキル基、スルホアルキル基、カルボキシアルキル基等が挙げられるが、総炭素数2〜8のアルコキシアルキル基が好ましく、総炭素数2〜4のものが特に好ましい。アルコキシアルキル基の例としては、2−メトキシエチル基、3−メトキシプロピル基、4−メトキシブチル基、2−エトキシエチル基、2−n−ブトキシエチル基、2−n−プロポキシエチル基、2−iso−プロポキシエチル基、2−n−ブトキシエチル基、3−エトキシプロピル基、3−n−プロポキシプロピル基、4−エトキシブチル基、4−n−プロポキシブチル基、2−メトキシ−2−エトキシエチル基、2−エトキシ−2−エトキシエチル基が挙げられる。
としては炭素数1〜18のアルキル基または総炭素数2〜8のアルコキシアルキル基が好ましく、とりわけ炭素数1〜8のアルキル基または総炭素数2〜4のアルコキシアルキル基が特に好ましい。
(置換基L)
Lは置換または無置換のアルキレン基であり、Xと結合する炭素原子及びその両側の3個の炭素原子と共に環を形成する。Lとしては、エチレン、プロピレン、ブチレン、2−オキサプロピレン、2−チアプロピレン、2−メチルプロピレン、2−tert−ブチルプロピレンが好ましく、特にエチレン、プロピレン、ブチレンが好ましい。
(置換基X)
Xがハロゲン原子であるものとしては、F、Cl、Br、Iなどが挙げられるが、Cl、Brが好ましく、Clが特に好ましい。
Xがアルコキシ基であるものとしては、炭素数1〜8のアルコキシ基が好ましく、炭素数1〜4のアルコキシ基が特に好ましい。例としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペントキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基などが挙げられる。
Xがアルキルチオ基であるものとしては、炭素数1〜8のアルキルチオ基が好ましく、炭素数1〜4のアルキルチオ基が特に好ましい。例としては、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、ブチルチオ基、ペンチルチオ基、ヘキシルチオ基、ヘプチルチオ基、オクチルチオ基などが挙げられる。
Xがアリールオキシ基であるものとしては、置換基として炭素数1〜8のアルキル基を有してもよいフェニルオキシ基が好ましく、フェニルオキシ基、メチルフェニルオキシ基が特に好ましい。例としては、フェニルオキシ基、メチルフェニルオキシ基、tert−ブチルフェニルオキシ基などが挙げられる。
Xがアリールチオ基であるものとしては、置換基として炭素数1〜8のアルキル基を有してもよいフェニルチオ基が好ましく、フェニルチオ基、メチルフェニルチオ基が特に好ましい。例としては、フェニルチオ基、メチルフェニルチオ基、tert−ブチルフェニルチオ基などが挙げられる。
Xが置換アミノ基であるものの置換基としては、炭素数1〜8のアルキル基またはフェニル基が好ましく、炭素数1〜4のアルキル基またはフェニル基が特に好ましい。Xの例としてはメチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ブチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ジブチルアミノ基、フェニルアミノ基、ジフェニルアミノ基などが挙げられる。
Xとしては、水素原子、Cl、Br、炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、置換基として炭素数1〜8のアルキル基を有してもよいフェニルオキシ基、置換基として炭素数1〜8のアルキル基を有してもよいフェニルチオ基、置換基として炭素数1〜8のアルキル基またはフェニル基を有しても良い置換アミノ基が好ましく、とりわけ、Cl、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のアルキルチオ基、置換基として炭素数1〜4のアルキル基を有してもよいフェニルオキシ基、置換基として炭素数1〜4のアルキル基を有してもよいフェニルチオ基、置換基として炭素数1〜8のアルキル基またはフェニル基を有しても良い置換アミノ基が特に好ましい。
(本発明化合物の具体例)
本発明の一般式(I)で表されるポリメチン系エーテル化合物の好ましい具体例を下記に示すが、本発明化合物はこれらに限定されるものではない。
Figure 0004658805
Figure 0004658805
Figure 0004658805
Figure 0004658805
Figure 0004658805
Figure 0004658805
Figure 0004658805
Figure 0004658805
[ポリメチン系エーテル化合物の製造方法]
本発明のポリメチン系エーテル化合物(I)は、例えば下記一般式(II)で表されるポリメチン系化合物と、下記一般式(III)で表されるアルカリ金属のアルコキシド塩またはアルカリ金属のアリールオキシド塩を有機溶媒中で反応させることにより製造することができる。
Figure 0004658805
(式中、R〜R、L及びXは前記と同じものを示し、Z’は酸性残基を示す。)
Figure 0004658805
(式中、Mはアルカリ金属類を、Rは前記と同じものを示す。)
前記式中、Z’は酸性残基を表し、例としてはF、Cl、Br、I、BrO 、ClO 、BF 、PF 、SbF 、CFCO 、CHCO 、CFSO 、CHSO 、ベンゼンカルボナート、ベンゼンスルホネート、p−トルエンスルホネート(以下TsOと略す)、ナフタレンカルボナート、ナフタレンジカルボナート、ナフタレンスルホネート、ナフタレンジスルホネート等が挙げられ、特に、Cl、Br、I、ClO 、BF 、PF 、SbF 、CFCO 、CFSO 、CHSO 、ベンゼンカルボナート、ベンゼンスルホネート、TsOが好ましく、とりわけ、ClO 、BF 、TsOが好ましい。
上記反応において、Mとしては、例えば、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属が挙げられる。
有機溶媒としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n−ブタノール等のアルコール類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、トリクロロメタン、ジクロロエタン、トリクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ジメチルホルムアルデヒド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒が挙げられる。
一般式(II)で表される化合物と一般式(III)で表される化合物との使用割合は、通常前者1モルに対し後者を1〜30モル程度、好ましくは2〜10モル程度使用する。
有機溶媒は、一般式(II)で表される化合物1モル当たり通常2〜30L程度、好ましくは5〜20L程度使用する。
上記反応は通常0〜100℃程度、好ましくは10〜70℃で好適に進行し、一般に数分〜10時間程度で完結する。
反応後、濾取、洗浄することにより目的物を容易に単離することがでる。また、慣用の精製手段、例えば、再結晶、カラム分離等により容易に精製することができる。
なお、前記の一般式(II)で表される化合物は、例えば特開2000−226528号公報等に記載の方法により合成することができる。
[最終ポリメチン化合物の製造法]
つぎに一般式(I)のエーテル化合物から所望のZを有する式(IV):
Figure 0004658805
(式中、R〜R、L及びXは前記一般式(I)におけるものと同じものを示し、Zは酸性残基を示す。)
で表されるポリメチン化合物を製造する方法としては、例えば式(I)で表されるエーテル化合物と、所望のZを有する酸とを有機溶媒中で反応させることにより製造することができる。
としては、例えばF、Cl、Br、I等のハロゲンイオン、CHSO 、CFSO 、CSO 等のアルキルスルホン酸イオン、ベンゼンスルホネート、p−トルエンスルホネート(以下TsOと略す)等のアリールスルホン酸イオン、2−ナフタレンスルホン酸イオン、1−ヒドロキシ−4−ナフタレンスルホン酸イオン、2,3−ナフタレンジスルホン酸イオン等のナフタレンスルホン酸イオン、CHCO 、CCO 、CCO 、CFCO 、CCO 等のアルキルカルボン酸イオン、安息香酸イオン、3−ヒドロキシ安息香酸イオン等のアリールカルボン酸イオン、2−ナフタレンカルボン酸イオン、1−ヒドロキシ−4−ナフタレンカルボン酸イオン、2,3−ナフタレンジカルボン酸イオン等のナフタレンカルボン酸イオン、トリフェニルブチルボレートイオン、テトラフェニルボレートイオン等の有機ホウ素イオン、ベンゼンジチオールニッケル錯体イオン等の有機金属錯体イオン、BrO 、ClO 、BF 、PF 、SbF 等が挙げられる。
有機溶媒としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n−ブタノール等のアルコール類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、トリクロロメタン、ジクロロエタン、トリクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ジメチルホルムアルデヒド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒類が挙げられる。
所望のZを有する酸とは、プロトン供与体の酸であっても、電子受容体の酸であっても良い。
所望のZを有するプロトン供与体の酸としては、HF、HCl、HBr、HI等のハロゲン水素酸、CHSOH、CFSOH、CSOH等のアルキルスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等のアリールスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、1−ヒドロキシ−4−ナフタレンスルホン酸、2,3−ナフタレンジスルホン酸等のナフタレンスルホン酸、CHCOH、CCOH、CCOH、CFCOH、CCOH等のアルキルカルボン酸、安息香酸、3−ヒドロキシ安息香酸等のアリールカルボン酸、2−ナフタレンカルボン酸、1−ヒドロキシ−4−ナフタレンカルボン酸、2,3−ナフタレンジカルボン酸等のナフタレンカルボン酸、HBrO、HClO、HBF、HPF、HSbF等が挙げられる。
所望のZを有する電子受容体の酸としては、トリフェニルブチルホウ素酸塩、テトラフェニルホウ素酸塩等の有機ホウ素酸塩、ベンゼンジチオールニッケル錯体塩等の有機ジチオール金属錯体塩、塩化亜鉛、塩化アルミニウム等が挙げられる。
一般式(I)で表される化合物と所望のZを有する酸との使用割合は、通常前者1モルに対し後者を0.5〜5モル程度、好ましくは1〜2モル程度を使用する。
有機溶媒は、一般式(I)で表される化合物1モル当たり通常2〜30L程度、好ましくは5〜20L程度使用する。
上記反応は通常100℃以下の温度、好ましくは10〜50℃で好適に進行し、一般に数分〜10時間程度で完結する。
反応後、濾取、洗浄することにより目的物を容易に単離することができる。また、慣用の精製手段、例えば、再結晶、カラム分離等により容易に精製することができる。
以下に、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例1] ポリメチン系エーテル化合物(具体例化合物(1))の製造
一般式(II)で表される化合物(R,R=水素原子、R=メチル基、L=プロピレン、X=Cl、Z’=ClO )3.79g、一般式(III)で表される化合物(M=Na、R=メチル基)1.76gをメタノール150mlに加え、20〜25℃で3時間攪拌した後、析出した結晶物を濾別、メタノール洗浄後、アセトンで再結晶して、具体例化合物(1)2.68gを得た。
この化合物の元素分析値及び融点は以下の通りであった。
元素分析値(C3339ClNO):MW=515.13
C H N
計算値(%) 76.94 7.63 5.44
実測値(%) 76.88 7.69 5.48
融点(℃) :159〜162℃(分解)
得られた化合物のIRスペクトルを図1に示す。
[実施例2] ポリメチン系エーテル化合物(具体例化合物(2))の製造
一般式(III)で表される化合物として、M=Na、R=エチル基で表される化合物2.21gを用いた以外は実施例1と同様な操作を行って、具体例化合物(2)2.82gを得た。
この化合物の元素分析値及び融点は以下の通りであった。
元素分析値(C3441ClNO):MW=529.15
C H N
計算値(%) 77.17 7.81 5.29
実測値(%) 77.08 7.79 5.26
融点(℃) :150〜153℃(分解)
得られた化合物のIRスペクトルを図2に示す。
[実施例3] ポリメチン系エーテル化合物(具体例化合物(6))の製造
一般式(II)で表される化合物として、R,R=水素原子、R=n−プロピル基、L=プロピレン、X=Cl、Z’=ClO で表される化合物4.16gを用いた以外は実施例1と同様な操作を行って、具体例化合物(6)2.80gを得た。
この化合物の元素分析値及び融点は以下の通りであった。
元素分析値(C3747ClNO):MW=571.23
C H N
計算値(%) 77.80 8.29 4.90
実測値(%) 77.88 8.35 4.92
融点(℃) :97〜100℃
得られた化合物のIRスペクトルを図3に示す。
[実施例4] ポリメチン系エーテル化合物(具体例化合物(12)の合成)
一般式(II)で表される化合物として、R=5−メトキシ基、R=7−メチル基、R=メトキシエチル基、L=プロピレン、X=Cl、Z’=BF で表される化合物4.86g、一般式(III)で表される化合物として、M=Na、R=エチル基で表される化合物2.21gを用いた以外は実施例1と同様な操作を行って、具体例化合物(12)2.90gを得た。
この化合物の元素分析値及び融点は以下の通りであった。
元素分析値(C4257ClN):MW=705.37
C H N
計算値(%) 71.52 8.15 3.97
実測値(%) 71.36 8.19 3.94
融点(℃) :143〜145℃
得られた化合物のIRスペクトルを図4に示す。
[実施例5] ポリメチン系エーテル化合物(具体例化合物(16)の合成)
一般式(II)で表される化合物として、R,R=5,6−メチレンジオキシ基、R=メチル基、L=プロピレン、X=Cl、Z’=ClO で表される化合物4.37gを用いた以外は実施例1と同様な操作を行って、具体例化合物(16)2.83gを得た。
この化合物の元素分析値及び融点は以下の通りであった。
元素分析値(C3539ClN):MW=603.15
C H N
計算値(%) 69.70 6.52 4.64
実測値(%) 59.56 6.49 4.58
融点(℃) :175〜177℃
得られた化合物のIRスペクトルを図5に示す。
[実施例6] ポリメチン系エーテル化合物(具体例化合物(17)の合成)
一般式(II)で表される化合物として、R,R=5,6−ベンゾ、R=メチル基、L=プロピレン、X=Cl、Z’=TsOで表される化合物4.91gを用いた以外は実施例1と同様な操作を行って、具体例化合物(17)2.54gを得た。
この化合物の元素分析値及び融点は以下の通りであった。
元素分析値(C4143ClNO):MW=615.25
C H N
計算値(%) 80.04 7.04 4.55
実測値(%) 80.04 7.05 4.61
融点(℃) :184〜187℃
得られた化合物のIRスペクトルを図6に示す。
[実施例7] ポリメチン系エーテル化合物(具体例化合物(22)の合成)
一般式(II)で表される化合物、R,R=水素原子、R=メチル基、L=エチレン、X=Cl、Z’=ClO で表される化合物3.70gを用いた以外は実施例1と同様な操作を行って、具体例化合物(22)2.62gを得た。
元素分析値(C3237ClNO):MW=501.10
C H N
計算値(%) 76.70 7.44 5.59
実測値(%) 76.62 7.50 5.59
融点(℃) :205〜207℃
得られた化合物のIRスペクトルを図7に示す。
[実施例8] ポリメチン系化合物の合成
具体例化合物(12)5.00gをメタノール50mlに加え、これに攪拌下25〜30℃でペンタフルオロプロピオン酸3.00gを溶解したメタノール液15mlを滴下した。同温度で2時間攪拌後、反応液よりエバポレーターでメタノールを留去後、酢酸エチル50mlを装入した。析出した結晶物を濾別、酢酸エチルにて洗浄後、乾燥し、下記構造式の化合物4.98g(収率;85.2%)を得た。
この化合物の元素分析値、融点、吸収極大波長(λmax)及びグラム吸光係数(εg)は以下の通りであった。
元素分析値(C4352ClF):MW=823.3
C H N
計算値(%) 62.73 6.37 3.40
実測値(%) 62.81 6.40 3.38
融点(℃) :198〜199℃
λmax :822nm(ジアセトンアルコール溶液)
εg :2.75×10 ml/g・cm
得られた化合物のIRスペクトルを図8に示す。
Figure 0004658805
[比較例1] ヒドロキシ化合物及びこれを用いたポリメチン系化合物の製造
特開平11−1626号公報の実施例1と同様にし、前記一般式(II)で表される化合物として、R=5−メトキシ基、R=7−メチル基、R=メトキシエチル基、L=プロピレン、X=Cl、Z’=BF で表される化合物15.0gをDMF150mlに加え、20〜25℃で0.5時間攪拌溶解した。溶液は緑色であり、DMF溶液巾のλmaxは824nmであった。このDMF溶液に50%苛性ソーダ水溶液4.8gを加えて25〜30℃で1.0時間攪拌した。DMF溶液の色は緑色から黄褐色へと変化(DMF溶液中のλmaxは434nmとなり824nmの吸収は消失)した。
反応液を氷水1500gへ排出し、析出した結晶物を濾別、水洗、乾燥して、黄土色の化合物12.51gを得た。
この化合物の元素分析値は以下の通りであり、前記式(B)のヒドロキシ化合物であることを確認した。
元素分析値(C4053ClN):MW=677.31
C H N
計算値(%) 70.93 7.89 4.14
実測値(%) 70.48 7.99 4.19
得られたヒドロキシ化合物3.39gをメタノール35mlへ溶解し、これに攪拌下25〜30℃でペンタフルオロプロピオン酸2.12gを溶解したメタノール液15mlを滴下した。同温度で2時間攪拌後、反応液よりエバポレーターでメタノールを留去し、酢酸エチル35mlを装入した。析出した結晶物を濾別、酢酸エチルにて洗浄後、乾燥し、実施例8と化学構造式が同じ化合物2.28g(収率;55.3%)を得た。
この化合物の吸収極大波長(λmax)及びグラム吸光係数(εg)は以下の通りであった。
λmax :822nm(ジアセトンアルコール溶液)
εg :0.98×10 ml/g・cm
本願発明のポリメチン系エーテル化合物を用いた実施例8に比べ、得られたポリメチン系化合物は収率が低く、低純度であった(実施例8の化合物に対するεg比;0.36)。
本発明の化合物は、所望のカウンターイオンを有するポリメチン系化合物を高純度、高収率で製造するために有用な中間体である。
新規なポリメチン系エーテル化合物が安定で取り扱いが容易であり、酸と反応させることにより、酸性残基をカウンターイオンとするポリメチン系化合物を高収率、高品質で容易に製造できる。

Claims (5)

  1. 下記一般式(I)で表されるポリメチン系エーテル化合物。
    Figure 0004658805
    (式中、Rはアルキル基、アルコキシアルキル基または置換基を有してもよいアリール基を示し、R1およびR2はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、アルキル基、アルコキシアルキル基、アルコキシ基またはアルコキシアルコキシ基を示し、R 3アルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシアルキル基を示す。Lは環状構造を形成するのに必要なアルキレン基であり、Xは水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基または置換アミノ基を示す。)
  2. Rが炭素数1〜8のアルキル基、総炭素数2〜8のアルコキシアルキル基または置換基として炭素数1〜4のアルキル基あるいは炭素数1〜4のアルコキシ基を有しても良いフェニル基であり、R1、R2がそれぞれ水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、総炭素数2〜8のアルコキシアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基であり、R3が炭素数1〜18のアルキル基または総炭素数2〜8のアルコキシアルキル基である請求項1のポリメチン系エーテル化合物。
  3. Lが炭素数2〜4のアルキレン基である請求項1または2のポリメチン系エーテル化合物。
  4. Xが水素原子、Cl、Br、炭素数1〜8のアルコキシ基またはジフェニルアミノ基である請求項1〜3いずれかのポリメチン系エーテル化合物。
  5. 前記一般式(I)で表されるポリメチン系エーテル化合物と酸とを反応させることを特徴とする下記一般式(IV)で表されるポリメチン系化合物の製造方法。
    Figure 0004658805
    (式中、R1およびR2はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、アルキル基、アルコキシアルキル基、アルコキシ基またはアルコキシアルコキシ基を示し、R 3アルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシアルキル基を示す。Lは環状構造を形成するのに必要なアルキレン基であり、Xは水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基または置換アミノ基を示す。Zは酸性残基を示す。)
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