JP4658753B2 - 故障点標定システム、及び故障点標定装置 - Google Patents

故障点標定システム、及び故障点標定装置 Download PDF

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Description

本発明は、送電系統の事故位置を特定する故障点標定システム、及び故障点標定装置に関する。
送電系統の事故(故障)を検出して送電線の端部に介挿された遮断器に送電の遮断を指令する保護継電装置と、送電線の両端部の系統情報である電圧電流情報を用いて事故の位置を特定する故障点標定装置とが知られている。
例えば、送電線の下流側、上流側及びその中間部の3箇所に保護継電装置を設け、光ファイバを用いた1本の信号線を用いて3つの保護継電装置を直列に接続したシステムが開示されている(特許文献1の図2参照)。この上流側の保護継電装置は、事故発生時に下流側及び中間部の保護継電装置の2つの系統情報と自装置で取得した系統情報とを1つのディジタルデータにまとめて故障点標定装置に送出する機能を有している(特許文献1の請求項1及び図1参照)。
特開2001−197657号公報(請求項1及び図1,2参照)
ところが、送電線の事故を検出するためには、送電線の両端の電流情報が必要である。この点、特許文献1の下流側の保護継電装置は、下流側で検出した電流情報を中間部に設置されている保護継電装置に信号線を介して一方向に伝送しているのみであるので、中間部の保護継電装置が検出した送電線の電流情報を受信することができない。
このため、下流側の保護継電装置は、下流側で発生した事故を検出することができず、上流側あるいは中間部の保護継電装置で下流側の事故を検出している。すなわち、すべての保護継電装置で事故検出を行うことができず、事故検出の信頼性が低くなる問題点がある。また、上流側の保護継電装置のみが故障点標定装置に系統情報を送出しているのみであるから、故障点標定装置での事故確認の信頼性が低くなる問題点がある。
そこで、本発明は、事故確認の信頼性が高い故障点標定システム、及び故障点標定装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の一の手段である故障点標定システムは、送電線の複数の端部の電流情報を用いて送電線の事故を判定し、送電線の端部に介挿されている遮断器に電力遮断を指令する複数の保護継電装置と、送電線の複数の端部の電圧電流情報を用いて事故が発生した位置を特定する故障点標定装置とからなる故障点標定システムであって、各保護継電装置は、事故のときの複数の端部の電圧電流情報を記憶する記憶手段を備え、前記通信手段は、事故時に記憶された前記電圧電流情報のうち未送信データの有無を確認する確認信号を前記複数の保護継電装置に所定の周期で送信し、前記未送信データが有る場合には、当該記憶された前記複数端部の電圧電流情報を、前記保護継電装置からネットワークを介して取得することを特徴とする。
このような構成により、故障点標定システムを構成する保護継電装置の各々は、送電線両端の電流情報を用いて送電線の事故(故障)を検出し、事故のときの複数の端部の電圧電流情報を記憶手段が記憶する。さらに、何れかの保護継電装置に記憶された電圧電流情報が通信手段を介して故障点標定装置まで送信され、故障点評点装置は事故が発生した場所を特定する。複数の保護継電装置の何れかで事故データの有無を検出することができれば、故障点標定装置は、複数の端部の電圧電流情報を取得するので、事故確認の信頼性が高まる。
本発明によれば、複数の保護継電装置に記憶された情報の何れかを用いることにより、事故確認の信頼性が高い故障点標定システム、及び故障点標定装置を提供することができる。
(第1実施形態)
本発明の一実施形態である故障点標定システムを図1を参照して説明する。
故障点標定システム10は、電源端であるA端及び受電端であるB端の間を接続する2系統の送電線4,4’を含む送電系統と、A端及びB端に設けられる保護継電装置3a,3bと、通信回線2を介して保護継電装置3a,3bに接続される故障点標定装置(FL:Folt Locator)1とを備える。この送電系統は、並行2回線2端子の基本的な送電線路を示している。なお、図中の送電線4,4’は、単線で示しているが、実際には3相交流の3線で構成されている。
変流器(CT:Current Transformers)6aによって、送電線4に流れる電流が3相交流の各相毎に検出され、送電線電圧が変成器(PT)7aによって検出される。変流器6a及び変成器7aが検出したA端の電圧電流情報V,Iは、保護継電装置3aに入力され、A/D変換される。また、送電線4の両端部には、遮断器(CB:Circuit Breaker)5aが介挿されており、相間の短絡・各相の地絡等の内部事故時に、保護継電装置3aが生成したトリップ信号は遮断器5aを遮断し、送電が停止される。同様に、保護継電装置3bは、変成器7b、変流器6bを用いてB端の電圧電流情報V,Iを検出し、遮断器5bを用いて送電(受電)が遮断される。このとき、変成器7b、変流器6bが検出する電圧電流情報V,Iと、変流器6a,変成器7aが検出する電圧電流情報V,Iとは同期しており、同時性が維持されている。
保護継電装置3aは、電流差動リレー31と、PCM伝送装置33と、記憶手段であるデータセーブメモリ35と、通信手段37とを備える。伝送手段であるPCM伝送装置33は、自端(A端)の電圧電流情報V,Iを他端の保護継電装置3bにPCM(Pulse Code Moduration)方式により逐次送信し、他端(B端)の電圧電流情報V,Iを逐次受信する。また、同様に、保護継電装置3bは、自己が検出した送電線4の端部の電圧電流情報V,Iを他の保護継電装置3aに逐次送信し、他の端部(A端)の前記電圧電流情報V,Iを自己が逐次受信する伝送手段(PCM伝送装置33)を備えている。なお、この送受信は光ファイバ等を用いたPCM信号線8を介して行われる。このため、保護継電装置3a,3bはPCMキャリヤ保護継電装置とも云われる。
電流差動リレー31は、変流器6a及び変成器7aの信号と、PCM信号線8を介して伝送された他端の変流器6b及び変成器7bの信号とを用いて電流差動演算を行い、送電線の事故を検出する。さらに、事故検出手段である電流差動リレー31は遮断器5aに送電の遮断を指令する。A端で検出された電流をIとし、B端で検出された電流をIとすると電流差動演算の動作量IdA、抑制量ΣISAは、
dA=|I+I
ΣISA=|I|+|I
で表される。このときの、電流差動リレー31の動作条件は、
dA≧K1・ΣISA、かつ、 IdA≧K0 (1)
であり、この条件を満たすと送電線4に事故が発生したとみなされる。ここで、K0は最小感度、K1は比率(勾配)を示す。
電流差動リレー31による事故検出により、データセーブメモリ35には、自端の変流器6a及び変成器7aが検出した電圧電流情報V,Iと、他端の変流器6b及び変成器7bが検出した電圧電流情報V,Iとが記憶される。通信手段37は、データセーブメモリ35に記憶された電圧電流情報V,I,V,Iをネットワーク等の通信回線2を介して故障点標定装置1に伝送するものである。
故障点標定装置1は、保護継電装置3a,3bの何れかから通信回線2を介して電圧電流情報を受信し、事故点Fの位置を特定(標定)するものであり、通信手段11及び故障点標定演算手段13を備えている。通信手段11は、ネットワーク等の通信回線2を介して保護継電装置3a,3bに接続され、PCM信号線8あるいはPCM伝送装置33とは非同期で動作している。具体的には、通信手段11は、応答要求を各保護継電装置3a,3bに周期的に送信し、これに対する応答信号を受け取ることによって、保護継電装置3a,3bの動作状態を監視している。
故障点標定演算手段13は、多端子標定方式で、A端での標定にはB端の電流和の情報を用いる。例えば、送電線4のF点に事故(内部事故)が発生し、A端からF点までの距離(標定距離k)を求める場合(図1参照)、周知のインピーダンス演算形モデルから以下の式が成立する。
A =VK +VF
F =IF ・RF
K =IA ・Z
ここで、VF:事故点電圧、VK:A端からF点までの電圧降下、IF:事故点電流、RF:事故点の対接地抵抗、Z:送電線の単位長当りのインピーダンスである。
事故点電圧VF と同相の電気量Ipol(極性量)を考え、その共役複素数成分をIpol’とすると、標定距離kは(2)式により求まる。
k=Im(V・Ipol')/(Im(I・Z・Ipol') (2)
ここで、Im()は、()内の演算値の虚数部を表している。
PCM信号線8を介して、自端の電流情報Iと相手端の電流情報Iとの双方の電流情報が得られるので、Vと同相の事故点電流I=I+Iが計算できる。これにより、Ipol'=I=I+I=Id(差電流)とすると、多端子標定方式による標定距離kは(3)式を用いて求められる。
k=Im(VA・Id)/(Im(IA・Z・Id)) (3)
次に、図2のデータ伝送を示す図を参照して故障点標定システム10の動作を説明する。
変成器(PT)7aのPT信号及び変流器(CT)6aのCT信号が保護継電装置3aに逐次送信される(S10)。また、他端の保護継電装置3bが受信したPT信号、CT信号が、B端の電圧電流情報V,IとしてPCM信号線8を介して保護継電装置3aに逐次送信され(S12)、さらに、A端の電圧電流情報V,IがPCM信号線8を介して保護継電装置3bに逐次送信される(S14)。
事故状態では、大電流が変流器6を通過するので、変流器6a,6b間に通過電流に比例した電流偏差が発生する。これにより、A端の電流情報IとB端の電流情報Iとを用いて事故を検出する電流差動リレー31が動作する(S16)。電流差動リレー31が作動し、(1)式を用いて送電系統の事故を検出することにより、CBトリップ指令(トリップ信号)を遮断器5aに送信し(S18)、送電を停止させる。また、図示を省略しているが、B端の保護継電装置3bも同様に、変流器6bが検出したIと、PCM信号線8を介して受信した電流情報Iとから送電系統の事故を検出し、送電(受電)を停止させる。
また、電流差動リレー31が事故を検出したときにA端及びB端の電圧電流情報V,I,V,Iが事故情報としてデータセーブメモリ35にデータセーブ(記憶)される(S20)。なお、B端の保護継電装置3bも同様に事故を検出し、A端及びB端の電圧電流情報V,I,V,Iが記憶される。
一方、故障点標定装置1は、常時一定間隔で保護継電装置3a,3bの双方に対してデータの有無を確認する確認信号を送信している(S22)。そして、保護継電装置3aは、確認信号の受信により、未送信のデータがデータセーブメモリ35に記憶されているか否か確認する(S23)。そして、事故検出により電圧電流情報V,I,V,Iが記憶されたことが確認されると、保護継電装置3aは、「データ有」の信号を故障点標定装置1に返信する(S24)。これにより、事故が発生したか否かを示す事故情報の有無が確認され、故障点標定装置1は、アナログデータである電圧電流情報V,I,V,Iの送信要求を保護継電装置3aに行い(S26)、保護継電装置3aは、故障点標定装置1に対して電圧電流情報V,I,V,Iのアナログデータを送信する(S28)。そして、故障点標定装置1は、受信したアナログデータを保存し(S30)、事故点の位置を特定(標定)する(S32)。なお、故障点標定装置1は、保護継電装置3bのデータセーブメモリ35に記憶されている電圧電流情報V,I,V,Iを用いて標定演算することもできる。
言い換えれば、保護継電装置3a,3bは、送電線4の複数の端部の電流情報I,Iを用いて送電線4の事故を判定し、送電線の端部の各々に介挿されている遮断器5a,5bに電力遮断を指令し、事故のときの複数の端部の電圧電流情報V,I,V,Iを記憶する記憶手段と、記憶された電圧電流情報V,I,V,Iを故障点標定装置1に送信する通信手段(本実施形態では一括送信)とを備えている。また、故障点標定装置1は、送電線4の事故のときに複数の保護継電装置3a,3bに記憶された前記送電線の複数の端部の電圧電流情報V,I,V,Iを前記複数の保護継電装置3a,3bの少なくとも一つの装置から一括して受信する通信手段と、電圧電流情報V,I,V,Iを用いて、事故が発生した位置を特定する故障点標定演算手段13とを備えている。
以上説明したように、本実施形態によれば、保護継電装置3a,3bの何れかを用いて事故を検出することができるので、事故検出の信頼性が増大する。また、データセーブ機能を有する複数の保護継電装置に接続される故障点標定装置1が実現される。これにより、保護継電装置3a,3bの何れかに記憶された電圧電流情報V,I,V,Iを用いて事故点の位置を特定することができる。また、故障点標定装置1は、ネットワーク等の通信回線2を介して受信して事故点を評定しているので、専用ハードウェアが不要である。また、複数の保護継電装置3a,3bに対して共通の故障点標定装置1が実現され、設備コストが大幅に削減される。
(第2実施形態)
第1実施形態は、送電線4の両端のA端、B端に保護継電装置を設置したが、送電線をT字状に結線し、各端部であるA端、B端、C端の3箇所に保護継電装置を設置することができる。この場合、A端が電源端であり、B端,C端が受電端である。
本発明の他の実施形態である故障点標定システムを図3を参照して説明する。本実施形態では、1系統目のT字状の送電線の端部であるA端、B端、C端だけでなく、2系統目の送電線の端部にも保護継電装置を設けている。なお、図3においては、送電線4a,4b,4c,4d,4e,4fの端部に設けられている変成器が省略され、各保護継電装置3a,3b,3c,3d,3e,3fを接続する通信回線2及び故障点標定装置1も省略されている。また、第1実施形態と共通するものについては同一の符号を付し説明を省略する。
3本の送電線4a,4b,4cがT字状(あるいは、Y状)に結線され、他の3本の送電線4d,4e,4fもT字状に結線されている。そして、送電線4a及び送電線4dの他の端部同士が母線に接続され、送電線4b及び送電線4eの他の端部同士が接続され、送電線4c及び送電線4fの他の端部同士が接続されている。さらに、各送電線4a,4b,4c,4d,4e,4fの端部には遮断器5a,5b,5c,5d,5e,5fが介挿されており、変流器6a,6b,6c,6d,6e,6fを用いて送電線に流れる電流I,I,I,I,I,Iが検出されている。また、遮断器5a,5b,5c,5d,5e,5f及び変流器6a,6b,6c,6d,6e,6fが保護継電装置3a,3b,3c,3d,3e,3fに接続されている。
また、保護継電装置3a,3b,3cは、それぞれPCM信号線を介して相互にPCM伝送を行っており、保護継電装置3d,3e,3fもそれぞれ他のPCM信号線を介して相互にPCM伝送を行っている。
次に、本実施形態の動作を図3を用いて説明する。
送電線4aに流れる電流情報IがPCM信号線を介して、保護継電装置3aから保護継電装置3b,3cに逐次伝送され、送電線4bに流れる電流情報Iが保護継電装置3bから保護継電装置3a,3cに逐次伝送され、送電線4cに流れる電流情報Iが保護継電装置3cから保護継電装置3a,3bに逐次伝送されている。また、送電線4dに流れる電流情報Iが他のPCM信号線を介して保護継電装置3e,3fに逐次伝送され、送電線4eに流れる電流情報Iが保護継電装置3d,3fに逐次伝送され、送電線4fに流れる電流情報Iが保護継電装置3d,3eに逐次伝送されている。
ここで、例えば、送電線4cの中間点で事故が発生した場合、保護継電装置3cは、電流情報I及び電流情報Iと、電流情報I及び電流情報Iとの何れかの電流情報を用いて事故を検出し、遮断器5cを遮断する。また、保護継電装置3a,3bは、電流情報I及び電流情報Iを用いて事故を検出し、遮断器5a,5bを用いて送電(受電)を停止する。
すなわち、保護継電装置3cでの事故検出には、電流情報I以外に、電流情報Iと電流情報Iとの何れかの電流情報を用いればよいので、事故検出の信頼性が増す。また、保護継電装置3a,3b,3cのすべてで事故が検出される。同様に、送電線4d,4f,4eの何れかで事故が発生した場合でも、事故が発生した送電線の電流情報以外に他の2本の送電線の何れかの電流情報を用いればよいので、事故検出の信頼性が増す。また、保護継電装置3d,3e,3fのすべてで事故が検出される。
さらに、保護継電装置3a,3b,3cに備えられる電流差動リレー31(図1参照)は、データセーブメモリ35に各送電線の電圧電流情報I,I,I,V,V,Vを記憶する。
また、図1と同様に、保護継電装置3a,3b,3cの各々に記憶された送電線4a,4b,4cの端部の電圧電流情報I,I,I,V,V,Vが通信回線2を介して故障点標定装置1に伝送され、事故点の位置を評定する。また、保護継電装置3d,3e,3fの各々に記憶された送電線4d,4e,4fの端部の電圧電流情報I,I,I,V,V,Vがネットワーク等の通信回線2を介して故障点標定装置1に伝送され、故障点標定装置1は事故点の位置を評定する。ここで、標定距離kは、A端から送電線の分岐点までの距離と、その分岐点から事故点までの距離とを加算した距離である(図3参照)。本実施形態の場合、3箇所の電圧電流情報を用いて距離を評定するので第1実施形態の場合より標定精度が高まる。
言い換えれば、一端が相互に接続される複数の送電線4a,4b,4cからなるとき、事故のときに各送電線の他端側で測定される複数の電圧電流情報I,I,I,V,V,Vが故障点標定装置1に伝送される。また、同一電圧で送電する複数系統の送電線4a,4b,4c,4d,4e,4fからなるとき、各保護継電装置3a,3b,3c,3d,3e,3fは、複数系統の送電線の何れかの系統4a,4b,4cあるいは4d,4e,4fに発生する事故を判定し、事故が発生した系統4a,4b,4cあるいは4d,4e,4fの電圧電流情報I,I,I,V,V,VあるいはI,I,I,V,V,Vを記憶する。
以上説明したように、本実施形態によれば、送電線4a,4b,4cが事故のときの電圧電流情報I,I,I,V,V,Vと、送電線4d,4e,4fが事故のときの電圧電流情報I,I,I,V,V,Vとが故障点標定装置1に伝送される。言い換えれば、複数回線の何れかの電圧電流情報が、事故のときに1つの故障点標定装置1に伝送される。
(変形例)
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような種々の変形が可能である。
(1)前記各実施形態は、データセーブメモリ35に記憶されている電圧電流情報を故障点標定装置1に伝送することで、事故が発生していることを示す事故情報を保護継電装置3が伝送していたが、電圧電流情報の伝送と独立して事故が発生しているか否かを示す事故情報を伝送することもできる。例えば、周期的に事故情報を故障点標定装置1に伝送しておき、事故が発生している場合に電圧電流情報を伝送することができる。
(2)前記第2実施形態は、3本の送電線をT状に結線したが、より多数の送電線を結合させることができる。この場合、分岐点を1箇所とする必要はなく、任意の複数の点から送電線を分岐させることができる。
第1実施形態の故障点標定装置、保護継電装置及び故障点標定システムを示す構成図である。 第1実施形態のデータ伝送を示す図である。 第2実施形態の故障点標定システムを示す構成図である。
符号の説明
1 故障点標定装置
2 通信回線
3a,3b,3c,3d,3e,3f 保護継電装置
4,4a,4b,4c,4d,4e,4f 送電線
5,5a,5b,5c,5d,5e,5f 遮断器
6,6a,6b,6c,6d,6e,6f 変流器
7,7a,7b 変成器
8 PCM信号線
10 故障点標定システム
11 通信手段
13 故障点標定演算手段
31 電流差動リレー
33 PCM伝送装置(伝送手段)
35 データセーブメモリ(記憶手段)
37 通信手段

,I,I,I,I,I 電流情報

Claims (6)

  1. 送電線の複数の端部の電流情報を用いて前記送電線の事故を検出し、前記送電線の端部の各々に介挿されている遮断器に電力遮断を指令する複数の保護継電装置と、前記送電線の複数の端部の電圧電流情報を用いて前記事故が発生した位置を特定する故障点標定装置とを備える故障点標定システムであって、
    前記各保護継電装置は、前記事故のときの前記複数の端部の電圧電流情報を記憶する記憶手段を備え、
    前記故障点標定装置は、前記記憶手段の未送信データの有無を確認する確認信号を前記複数の保護継電装置に所定の周期で送信し、前記未送信データが有る場合には、当該記憶手段に記憶された複数端部の電圧電流情報を、前記複数の保護継電装置から前記故障点標定装置までネットワークを介して取得することを特徴とする故障点標定システム。
  2. 前記各保護継電装置は、自己が検出した前記送電線の端部の前記電圧電流情報を他の保護継電装置に逐次送信し、他の保護継電装置が検出した他の端部の前記電圧電流情報を自己が逐次受信する伝送手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の故障点標定システム。
  3. 前記送電線は、複数系統の送電線からなり、
    前記保護継電装置は、前記複数系統の送電線の何れかの系統に発生する事故を検出し、 前記事故が発生した系統の前記電圧電流情報を前記記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の故障点標定システム。
  4. 前記送電線は、一端が相互に接続される複数の送電線からなり、
    前記電圧電流情報は、前記事故のときに前記各送電線の他端側で測定される複数の電圧電流情報であることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の故障点標定システム。
  5. 前記検出された事故情報が前記電圧電流情報と共に前記故障点標定装置まで伝送されることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の故障点標定システム。
  6. 送電線の事故のときに複数の保護継電装置に記憶された前記送電線の複数の端部の電圧電流情報を前記複数の保護継電装置からネットワークを介して受信する通信手段と、
    前記通信手段が何れか一つの前記保護継電装置から受信した前記複数端部の電圧電流情報を用いて、前記事故が発生した位置を特定する故障点標定演算手段とを備え、
    前記通信手段は、事故時に記憶された前記電圧電流情報のうち未送信データの有無を確認する確認信号を前記複数の保護継電装置に所定の周期で送信し、前記未送信データが有る場合には、当該記憶された前記複数端部の電圧電流情報を、前記保護継電装置からネットワークを介して取得することを特徴とする故障点標定装置。
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