JP4658536B2 - 内視鏡装置 - Google Patents
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Description
図1は本発明の第1実施例を示す内視鏡装置の全体構成を示す斜視図である。
図1に示すように、内視鏡装置1は、例えば工業用の内視鏡(以下、内視鏡と称す)2と、収納ケース8とにより、主要部が構成されている。
収納ケース8の箱体81は、内部に収納した内視鏡2に外部から加わる衝撃力を吸収する緩衝材等を備えている。また、箱体81の内部には、内視鏡2の収納の際には、内視鏡2の後述する挿入部21を外周面部31に巻き取る収納部であるドラム部3、光源部32、カメラコントロールユニット(以下、CCUと称す)33、電動湾曲駆動部34、電動湾曲回路部35等を収納したフレーム部4が配設されている。
具体的には、フロントパネル5の上面には、フレーム部4の内部に収納された各種部材及び内視鏡2に電源を供給するためのACケーブル51の一端が接続されている。
また、フロントパネル5の上面には、内視鏡2によって撮像された被検部位の画像を表示するモニタ7を回動自在に支持する伸縮式のポール71が接続されている。
リモコン6には、ジョイスティック62が設けられている。このジョイスティック62は、内視鏡2の後述する挿入部21の湾曲部23を湾曲操作する際の湾曲入力制御部となる。また、リモコン6には、フレーム部4の内部に収納された各種部材及び内視鏡2用の電源オン釦63が設けられている。
この座屈防止用のゴム部材52は、内視鏡2の挿入部21が箱体81から取り出された際、内視鏡2の挿入部21がフロントパネル5の出口付近において座屈するのを防止するようになっている。
図2は図1のドラム部3の内部の構成を示す正面図、図3は図1の内視鏡2の構成を示す横断面図、図4は図3のIV−IV線に沿う縦断面図である。
光源部32は、ライトガイド受け部37に連結されることにより、内視鏡2の挿入部21に挿通されたライトガイド111の基端面に照明光を供給する。
また、挿入部21内には、光源部32から供給された照明光を被検部位に伝送するライトガイド111が挿通されている。ライトガイド111の基端は、図2に示すように、口金となるライトガイドコネクタ112に固定されている。
図5乃至図7は図2のドラム部3の電動湾曲駆動部34を詳細に示した図であり、図5は電動湾曲駆動部34の拡大図、図6は図5のA矢視側面図、図7は図5とは反対の面を図示した拡大図である。
図6に示すように、一対の挿入部側ワイヤ135,136は、電動湾曲駆動部34上において、一対の電動湾曲駆動部側ワイヤ141,142に連結されている。一対の挿入部側ワイヤ137,138は、電動湾曲駆動部34上において、一対の電動湾曲駆動部側ワイヤ143,144に連結されている。
なお、以下一対の挿入部側ワイヤ135,136を内視鏡2の湾曲部23の上下方向の湾曲用ワイヤとし、一対の挿入部側ワイヤ137,138を内視鏡2の湾曲部23の右左方向の湾曲用ワイヤとする。
なお、挿入部側ワイヤ137、138と、電動湾曲駆動部側ワイヤ143、144との接続も同様である。
雄ねじ口金168、雌ねじ口金169には、ネジロック等の化学的な緩み防止手段が設けられている。さらに、前記接続箇所には、雄ねじ口金168、雌ねじ口金169を被覆する熱収縮チューブを設けるようにしてもよい。
例えば、挿入部側ワイヤ135〜138には、径寸法0.2〜0.5mm程度までの1×3、1×7本撚りのワイヤを使用し、電動湾曲駆動部側ワイヤ141〜144には、挿入部側ワイヤ135〜138よりも太径の、7×7、3×7、7×19本撚り等のワイヤを使用している。
さらに、電動湾曲駆動部側ワイヤ141〜144の基端部側には、電動湾曲駆動部側ワイヤ141〜144よりも径の大きい口金部である係止口金310(図13参照)がそれぞれ形成されている。
この構成により、プーリユニット153、154が回動することにより、それぞれ湾曲操作ワイヤ131〜134の牽引弛緩が行われるようになっている。
また、前記電動湾曲駆動部34には、ケーブル165、230が接続されており、このケーブル165、230は、電動湾曲回路部35に接続されている。
ベース体322には、それぞれモータユニット211、212が固定されており、このモータユニット211の出力軸217には、プーリユニット153が回動自在に軸支されている。また、モータユニット211には、出力軸218の回転角を検出する可変抵抗器であるポテンショメータ151が接続されている。
同様に、モータユニット212は、駆動力を発生させる駆動源となるモータ部320と、みの該モータ部320の駆動力を出力軸217まで伝達する平歯車や遊星歯車等の歯車列によって構成された減速ギヤ部321とにより、主要部が構成されている。また、モータユニット212は、プラス端子とマイナス端子を有し、両極端子から導出したケーブル230が電動湾曲回路部35に接続されている(図2参照)。
ドラム部3の電動湾曲回路部35は、ポテンショメータ151、152が検出した出力軸217、218の現時点の回転位置情報と、リモコン6のジョイスティック62(図1参照)から伝送される操作指示信号とに基づいて、図8に示す電動湾曲駆動部34のモータユニット211、212を駆動制御する。このことにより、後述する機構により、内視鏡2の湾曲部23は、所望の方向へ湾曲されることになる。
次に、本実施例における電動湾曲駆動部34の詳細な構成について、図8乃至図10を参照しながら説明する。
図8は図5のA−A線断面図、図9は図5のB−B線断面図、図10は図5のC−C線断面図である。また、図11及び図12は図8の構成を補足的に説明するためのもので、図11は電動湾曲駆動部34の一部破断した分解組み立て図、図12は図11に示す電動湾曲駆動部34の一部破断した側面断面図である。なお、図11及び図12において、モータユニット212側はモータユニット211側と同様であるため説明を省略する。
詳しくは、保持板1008の皿孔1007に皿ネジ1006が夫々通され、これら皿ネジ1006がモータユニット211のケーシング1000の一表面に設けられるネジ孔部1015と夫々に螺合する。したがって、保持板1008とモータユニット211とは一体になるよう固定される。
保持板1008のネジ孔1009に螺合する保持板側ストッパ1001aは、略円柱形をしており、ストッパ円板1004の円板側ストッパ1003の側面である当接部が当接する面を有している。また、このネジ孔1009は、後述する出力軸217に係合するストッパ円板1004の外周と所定の距離に離間しあ位置の保持板1008に設けられるネジ溝である。
さらに、プーリ本体301の外周面には、出力軸218の中心軸800に直交する軸900の図14中下側であって、他方の円板部材302の孔部305Rが形成された近傍に、溝部304Rが外周面に沿って形成されている。この溝部304Rには、係止部材303Rの前記本体の一部が回動自在に嵌入している。
図15に示すように、係止部材303Uの脚部306Uは、一方の円板部材302の孔部305Uに回動自在に嵌入しており、係止部材303Dの脚部306Dは、他方の円板部材302の孔部305Dに回動自在に嵌入している。
次に、本実施例の作用について図17乃至図30を参照しながら説明する。
図20に示すように、まず、最初にベース体322に係合支持部167aが取り付けられ、その後、係止口金1314〜1317が、係合支持部167aともう一つの係合支持部167bに係止されるよう、取り付けられる。
まず、使用者は、収納ケース8の蓋体82を開け、ACケーブル51を電源に接続する。次いで、使用者は、リモコン6を取り出した後、内視鏡2の挿入部21の先端部本体22の近傍を把持して、ゆっくりと挿入部21を引き出す。
使用者は、リモコン6のジョイスティック62を上下左右の所望する方向に操作すると、ジョイスティック62の傾き角度に相応した信号が、図5〜図10に示す電動湾曲回路部35に伝送される。
すると、出力軸217、218の回転に伴い、プーリユニット153、154がそれぞれ回転することになる。
まず、プーリユニット154の回転について図21乃至図25を参照しながら説明する。図21乃至図25はプーリユニット154の作用を説明するためのもので、図21は回転前のプーリユニットの状態を示す横断面図、図22はプーリユニットが図21に示す位置から反時計回りに一定量回転したことを示す横断面図、図23はプーリユニットが図22に示す位置から反時計回りに一定量回転したことを示す横断面図、図24はプーリユニットが図23に示す位置から反時計回りに一定量回転したことを示す横断面図、図25はプーリユニットが図23に示す位置から反時計回りに一定量回転し、最大湾曲角度まで回転したことを示す横断面図である。
このとき、電動湾曲駆動部側ワイヤ144及びこれに接続された挿入部側ワイヤ138は、わずかに挿入部側に引き込まれるものの積極的に押し戻している訳ではないため、徐々に電動湾曲駆動部側ワイヤ144に、図23、図24、図25に示すように、余剰部144Tが発生することとなる。
よって、挿入部側ワイヤ137、138及び電動湾曲駆動部側ワイヤ143、144によって構成される湾曲操作ワイヤ133、134の消耗を防止することができる。
なお、プーリユニット154を回転させるプーリ出力軸218の回転量は、上述したように、ポテンショメータ152により検知される。詳しくは、モータ部320(図8乃至図10参照)は、常時、出力軸218の回転位置をポテンショメータ152においてモニタリングされた状態にて動作するようになっている。
なお、以上の説明は、電動湾曲駆動部側ワイヤ144を牽引し、電動湾曲駆動部側ワイヤ143を弛緩する場合においても同様である。
このとき、電動湾曲駆動部側ワイヤ141及びこれに接続された挿入部側ワイヤ135は、わずかに挿入部側に引き込まれるものの積極的に押し戻している訳ではないため、徐々に電動湾曲駆動部側ワイヤ141に、図28、図29、図30に示すように、余剰部141Tが発生することとなる。
なお、プーリユニット153を回転させるプーリ出力軸217の回転量は、上述したように、ポテンショメータ151により検知される。詳しくは、モータ部320(図8乃至図10参照)は、常時、出力軸217の回転位置をポテンショメータ151においてモニタリングされた状態にて動作するようになっている。
なお、以上の説明は、電動湾曲駆動部側ワイヤ141を牽引し、電動湾曲駆動部側ワイヤ142を弛緩する場合においても同様である。
以上、述べたように、本発明の第1実施例における内視鏡装置においては、係合支持部167a、167bがアーチ部1302、1303を有することで、アーチ効果で強度を保つことができ、アーチ部1302、1303の薄肉化、構造簡易化をすることができる。
図31乃至図34は本発明の第2実施例を示す内視鏡装置の構成及び作用を説明するためのもので、図31は回転前のプーリユニットの状態を示す横断面図、図32はプーリユニットが図31に示す位置から反時計回りに一定量回転したことを示す横断面図、図33はプーリユニットが図32に示す位置から反時計回りに一定量回転したことを示す横断面図、図34はプーリユニットが図33に示す位置から反時計回りに一定量回転したことを示す横断面図である。なお、図31乃至図34は、前記第1実施例の内視鏡装置と同様の作用、効果を有する構成要素については同位置の符号を付して説明を省略する。
その他の構成は、前記第1実施例と同様である。
次に、本実施例の作用について図31乃至図34を参照しながら説明する。
いま、プーリユニット153が図31に示す位置から反時計周りに回動すると、図32に示すように、電動湾曲駆動部側ワイヤ141が凸部1251に当接する。
その他の作用は、前記第1実施例と同様である。
したがって、本実施例によれば、前記電動湾曲駆動部側ワイヤ141を2点支持する1店がプーリユニット153に近い側にあるため、プーリユニット153近傍から案内管139近傍までの湾曲操作ワイヤ131を直線状に硬直状態にでき、効率良く弛みを141Tとして発生させることができる。また、他のプーリユニット154についてもの効果が得られる。よって、前記第1実施例と同様の効果を得ることができる。
図35は本発明の第2実施例を示す内視鏡装置の構成及び作用を説明するためのもので、プーリユニットが反時計回りに一定量回転したことを示す横断面図である。なお、図35は、前記第1実施例の内視鏡装置と同様の作用、効果を有する構成要素については同位置の符号を付して説明を省略する。
その他の構成は、前記第1実施例と同様である。
次に、本実施例の作用について図35を参照しながら説明する。
本実施例の内視鏡装置は、前記第1実施例と同様に作用するが、プーリユニット153が回転すると、図35に示すように、電動湾曲駆動部側ワイヤ141は、2つの斜面部1229、1230からなる鈍角の頂部に向かって落ち込むように導かれて接触する。
また、ガイド1207がプーリユニット153に対しクリアランスaを有して配設されているため、接線方向へ向かう電動湾曲駆動部側ワイヤ141の曲げRを大きく取ることができる。
したがって、本実施例によれば、前述した第2実施例とは逆に、プーリユニット153近傍での2点支持ではなく、逆にクリアランスaを設けてガイド1207(1208、1213、1214)を配設することにより、電動湾曲駆動部側ワイヤ141の余剰分141Tを無理なく発生させやすいという効果がある。これにより、前記第1実施例と同様の効果を得る。
2…内視鏡、
3…ドラム部、
4…フレーム部、
5…フロントパネル、
6…リモコン、
7…モニタ、
8…収納ケース、
16…対物光学系、
21…挿入部、
21…内視鏡挿入部、
22…先端部本体、
23…湾曲部、
24…可撓管部、
25…各種光学アダプタ、
25…光学アダプタ、
32…光源部、
34…電動湾曲駆動部、
35…電動湾曲回路部、
62…ジョイスティック、
63…電源オン釦、
81…箱体、
82…蓋体、
102…アダプタ側光学系、
103…照明光学系、
111…ライトガイド、
112…ライトガイドコネクタ、
113…照明窓、
114…照明用レンズ、
115…観察窓、
116…対物光学系、
118…信号線、
1207〜1217…ガイド、
1215〜1223…壁面、
1224…円弧部、
1226…凸部、
1227、1228…壁面、
1229、1230…斜面部、
1302、1303…アーチ部、
1304、1305…係止溝、
131〜134…湾曲操作ワイヤ、
1314〜1317…係止口金、
1318…太径部、
1319…細径部、
135〜138…挿入部側ワイヤ、
139…案内管、
141〜144…電動湾曲駆動部側ワイヤ、
141T…余剰部、
144T…余剰部、
151、152…ポテンショメータ、
153、154…プーリユニット、
167a、167b…係合支持部、
168…雄ネジ口金、
169…雌ネジ口金、
211〜213…モータユニット、
217、218…出力軸、
301…プーリ本体、
303L、303R…係止部材、
303U、303D…係止部材。
代理人 弁理士 伊 藤 進
Claims (5)
- 内視鏡挿入部の湾曲部からそれぞれ延出し、前記湾曲部を少なくとも2つの方向に湾曲操作する一対の操作ワイヤと、
この1対の操作ワイヤが巻き付けられたプーリ本体と、このプーリ本体を狭接する2つの円板部材とを有するプーリユニットと、
前記一対の操作ワイヤの基端部にそれぞれ設けられた口金部と、
前記操作ワイヤの挿通路と、前記操作ワイヤの前記口金部を係止する係止面とが設けられ、前記プーリユニットの前記2つの円板部材のそれぞれに保持された2つの係止部と、を備え、
前記プーリユニットの回転により、前記2つの係止部の一方の前記挿通路に挿通している前記操作ワイヤの前記口金部を前記2つの係止部の一方の前記係止面から離間させ、前記2つの係止部の他方の前記挿通路に挿通している前記操作ワイヤの前記口金部を前記2つの係止部の他方の前記係止面に係止させるように前記各口金部をそれぞれ係脱自在に保持することにより、前記一対の操作ワイヤを夫々牽引弛緩して前記湾曲部を湾曲操作することを特徴とする内視鏡装置。 - 前記操作ワイヤの一部に接触し、前記口金部の係脱を促すガイド部材を前記プーリユニット近傍に設けたことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
- 前記ガイド部材は、
前記プーリユニットからの前記操作ワイヤの外側に配され、前記操作ワイヤの一部と接触する壁面を有する第1、第2のガイド部材と、
前記一対の操作ワイヤ間に介在するように前記第1、第2のガイド部材間に設けられ、両側に前記操作ワイヤの一部と接触する壁面を有する第3のガイド部材と、
を有していることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡装置。 - 前記ガイド部材は、
前記プーリユニットからの前記操作ワイヤの外側で且つ前記プーリユニットに対し所定の隙間を設けて配されたもので、前記操作ワイヤの一部と接触する壁面と、前記プーリユニットの外周面とに隙間を設けて配された円弧部と、前記円弧部の端部に配され、前記壁面よりも突出してなる凸部とを有し、前記壁面と前記凸部により前記操作ワイヤを2点支持する第1、第2のガイド部材と、
前記一対の操作ワイヤ間に介在するように前記第1、第2のガイド部材間に設けられ、両側に前記操作ワイヤの一部と接触する壁面を有する第3のガイド部材と、
を有していることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡装置。 - 前記ガイド部材は、
前記プーリユニットからの前記操作ワイヤの外側で且つ前記プーリユニットに対し所定の隙間を設けて配されたもので、前記操作ワイヤの一部と接触するとともに、鈍角を形成する第1、第2の壁面を有し、少なくとも前記第1の壁面によって前記操作ワイヤを前記プーリユニットの接線方向に導く第1、第2のガイド部材と、
前記一対の操作ワイヤ間に介在するように前記第1、第2のガイド部材間に設けられ、両側に前記操作ワイヤの一部と接触する壁面を有する第3のガイド部材と、
を有していることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡装置。
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