JP4418171B2 - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4418171B2
JP4418171B2 JP2003151485A JP2003151485A JP4418171B2 JP 4418171 B2 JP4418171 B2 JP 4418171B2 JP 2003151485 A JP2003151485 A JP 2003151485A JP 2003151485 A JP2003151485 A JP 2003151485A JP 4418171 B2 JP4418171 B2 JP 4418171B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connector
pulley
bending
endoscope
traction device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003151485A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004350866A (ja
Inventor
清士 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2003151485A priority Critical patent/JP4418171B2/ja
Priority to US10/842,806 priority patent/US7285088B2/en
Publication of JP2004350866A publication Critical patent/JP2004350866A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4418171B2 publication Critical patent/JP4418171B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内視鏡挿入部の先端側に湾曲部を有しこの湾曲部から延出する操作ワイヤを牽引動作する牽引装置を有する内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、体腔内に細長な挿入部を挿入することにより、体腔内の臓器を観察したり、必要に応じ、処置具チャンネル内に挿入した処置具を用いて、各種治療処置のできる内視鏡が広く用いられている。又、ボイラー、ガスタービンエンジン、化学プラント等の配管、自動車エンジンのボディ等の内部の傷や腐蝕等の観察や検査等に、工業用内視鏡が広く利用されている。
【0003】
こうした内視鏡の一例として、内視鏡挿入部の先端側に湾曲部を有し、この湾曲部から延出する操作ワイヤをモータにより牽引動作することで湾曲部を湾曲動作させる電動湾曲式内視鏡がある。
【0004】
電動湾曲式内視鏡では、モータによる駆動装置をプロセッサ側{カメラコントロールユニット(以下CCU)を内蔵した制御装置}に配置し、操作ワイヤを牽引する牽引装置を内視鏡のコネクタ部分に配置し、そのコネクタ部をプロセッサに接続させることで、モータの駆動力を内視鏡側に伝達し、湾曲できるようにするものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
このような電動湾曲式内視鏡において、駆動力の伝達は、駆動装置と牽引装置の接続部分にて行なわれ、連結は軸体からなるオス、穴からなるメスの嵌合によって行なわれている。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−293076号公報(第3−5頁、図1−3)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の電動湾曲式内視鏡の軸体と穴の嵌合は、両者のクリアランスが小さいほど、嵌合の数が多いほど難しくなる。この状態で軸体と穴の嵌合をやり易くするためには、両者のクリアランスを大きく、遊びを持たせる必要があるが、遊びを持たせすぎると、軸体、穴のがたつきに繋がり、モータの反転動作などがリニアに反映されないため、湾曲性能の低下に繋がり易い。
【0008】
つまり、駆動装置を配置したプロセッサとコネクタの接続部分組み付け易さと、組み付け後の駆動力伝達性能とには相反するものがある。
【0009】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、駆動装置と牽引装置の接続部分を組み付け易さと、組み付け後の駆動力伝達性能とを両立することができる内視鏡装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明による内視鏡装置は、細長の挿入部に湾曲自在な湾曲部を設けた内視鏡と、前記湾曲部から延出して設けられた操作ワイヤと、前記操作ワイヤを牽引する駆動力を発生する駆動源を有し、前記内視鏡に着脱自在な駆動装置と、前記駆動装置に設けられた雄体と、前記内視鏡に設けられ、前記駆動源から前記駆動力が加えられることで、前記操作ワイヤを牽引動作して、前記湾曲部を湾曲動作させる牽引装置と、前記牽引装置に設けられた雌体と、前記駆動装置に前記牽引装置を取り付けるための取付手段と、この取付手段とは別に、前記駆動装置及び前記牽引装置に対して着脱自在に設けられ前記雄体に外装されるとともに前記雌体に内挿されることにより前記雄体と前記雌体とを連結して、前記駆動源からの駆動力を前記牽引装置に伝達させる円筒体形状を有する伝達手段と、を具備したことを特徴とする。
【0011】
また、細長の挿入部に湾曲自在な湾曲部を設けた内視鏡と、前記湾曲部から延出して設けられた操作ワイヤと、前記操作ワイヤを牽引する駆動力を発生する駆動源を有し、前記内視鏡に着脱自在な駆動装置と、前記駆動装置に設けられた第1の雌体と、前記内視鏡に設けられ、前記駆動源から前記駆動力が加えられることで、前記操作ワイヤを牽引動作して、前記湾曲部を湾曲動作させる牽引装置と、前記牽引装置に設けられた第2の雌体と、前記駆動装置に前記牽引装置を取り付けるための取付手段と、この取付手段とは別に、前記駆動装置及び前記牽引装置に対して着脱自在に設けられ前記第1の雌体と前記第2の雌体の両方に挿入されることにより前記第1の雌体と前記第2の雌体とを連結して、前記駆動源からの駆動力を前記牽引装置に伝達させる棒状を有する伝達手段と、を具備したことを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1乃至図20は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は内視鏡装置全体の斜視図、図2は内視鏡装置の蓋パネルを開き内視鏡を外した状態を示す斜視図、図3は内視鏡装置の蓋パネルを開き内視鏡を取り付けた状態を示す斜視図、図4はドラム部の断面図、図5は図4のA1−A1線の断面とA2−A2線の断面を合成した拡大図、図6はドラム部の背面図、図7は図4の駆動装置及び牽引装置の拡大図、図8は図5の要部の拡大図、図9は連結ピンの拡大図、図10は内視鏡の挿入部の断面図、図11は図10のB−B線断面図、図12はコネクタ取り付け部の斜視図、図13はコネクタ部の斜視図、図14はコネクタ取り付け部にコネクタ部を取り付ける前の状態の要部の部分拡大図、図15はコネクタ取り付け部にコネクタ部を取り付けコネクタケースを開いた状態の要部の部分拡大図、図16はプーリ部に連結ピンを取り付ける前の状態の要部の部分拡大図、図17はプーリ部に連結ピンを取り付ける作業の第1の状態を示す説明図、図18はプーリ部に連結ピンを取り付ける作業の第2の状態を示す説明図、図19はプーリ部に連結ピンを取り付ける作業の第3の状態を示す説明図、図20はプーリ部に連結ピンを取り付ける作業の第4の状態を示す説明図である。
【0032】
(構成)
図1に示すように、本実施の形態の内視鏡装置1は、工業用内視鏡(以下、内視鏡と略記する)2と、ドラム部3と、フレーム部4と、フロントパネル5と、リモートコントローラ(以下リモコン)6と、モニタ7と、収納ケース8と、ACケーブル51とで主に構成されている。
【0033】
内視鏡2は柔軟性を有する細長の挿入部21を備えている。
ドラム部3は外周面部31に内視鏡2の前記挿入部21を巻き取る。
フレーム部4はドラム部3を回動自在な状態で保持する。
フロントパネル5は、このフレーム部4の上端に設けられ、各種スイッチ及びコネクタ類や給排気用ダクトを配置している。
【0034】
リモコン6は、フロントパネル5にケーブル61を介して着脱自在に接続される。
【0035】
モニタ7は伸縮式のポール71に回動自在に支持されている。
収納ケース8は、収納した機器に加わる衝撃力を抑える緩衝材等を備えている。前記収納ケース8は、ケース本体を形成する箱体81と蓋体82とで構成されている。
【0036】
ACケーブル51は、前記フロントパネル5に接続され、商用電源を供給可能になっている。
【0037】
前記内視鏡2の挿入部21は、前記フロントパネル5から座屈防止用のゴム部材52を介して延出している。
【0038】
この挿入部21は、先端側から順に硬性の先端部本体22、湾曲部23及び可撓管部24を連設して構成されている。挿入部21の基端側にはコネクタ部9が連設されている。
【0039】
湾曲部23は、湾曲自在に形成され、先端部本体22を所望の方向に向けるようになっている。可撓管部24は細長で柔軟性を有する。
【0040】
コネクタ部9は、ドラム部3と着脱可能になっている。
フロントパネル5には開け閉め自在で開けた際にはドラム部3へのアクセスが自在となる蓋パネル55を有している。部材52は、ゴム片53とゴム片54の2体から成る。ゴム片53は蓋パネル55側に設けている。ゴム片54はフロントパネル5の本体に設けている。また、蓋パネル55には取っ手56を設けている。
【0041】
次に図1及び図4を参照しながらドラム部3を詳細に説明する。
図4に示すように、前記ドラム部3の空間内部には、光源部32と、カメラコントロールユニット(以下、CCUと呼ぶ)33と、駆動装置34と、電動湾曲回路部35等が収納されている。
【0042】
光源部32は、前記内視鏡2の照明伝送手段であるライトガイド111に照明光を供給する。
【0043】
CCU33は、前記内視鏡挿入部21の先端部本体22に設けた後述する撮像素子に対する信号処理を行う。
【0044】
駆動装置34は、前記内視鏡挿入部21の湾曲部23を湾曲させる際に駆動力を発し、後述する牽引装置91を動作させる。
【0045】
電動湾曲回路部35には、前記リモコン6からの操作指示信号に基づき、前記駆動装置34を駆動制御して前記湾曲部23の湾曲状態を制御する回路等が収納されている。
【0046】
また、前記ドラム部3の外周面部31には、内視鏡2のコネクタ取り付け部36を有する。コネクタ部9は後述する牽引装置91を内蔵している。
【0047】
図1に示すように、前記リモコン6には、ジョイスティック62が設けられている。ジョイスティック62は前記内視鏡挿入部21の湾曲部23を湾曲操作する湾曲入力制御部となっている。また、リモコン6には、電源オン釦63が設けられている。また、前記内視鏡挿入部21の先端部本体22には、視野方向、視野角などの光学特性を変換する各種光学アダプタ25が着脱自在に取り付け可能である。
【0048】
図10に示すように、前記光学アダプタ25は、アダプタ本体101にアダプタ側光学系102と照明光学系103とを配置したものである。
【0049】
内視鏡挿入部21内には、照明光を伝送するライトガイド111が挿通されておいる。
【0050】
このライトガイド111の基端は図4に示すライトガイドコネクタ112に固定されている。このライトガイドコネクタ112は、図7に示すように、コネクタ部9がコネクタ取り付け部36に取り付けられた状態で、ライトガイドコネクタ受け部37に組み付く。ライトガイドコネクタ受け部37は、図4に示した光源部32に連結している。
【0051】
図10に示すように、前記先端部本体22には照明窓113が設けられている。照明窓113には、照明レンズ114が固定されている。ライトガイド111の先端は、照明レンズ114の裏側に配置される。
【0052】
図4に示した光源部32から供給される照明光は、ライトガイド111を伝送し、図10に示すライトガイド111の先端面から照明レンズ114を経て、光学アダプタ25の照明光学系103を通してプラント内部等の被写体に照射される。
【0053】
図10に示すように、前記先端部本体22には照明窓113に隣接して観察窓(撮像窓)115が設けられている。この観察窓115には対物光学系116が取り付けられている。この対物光学系116の結像位置には固体撮像素子として例えば電荷結合素子型固体撮像素子(CCDと略記)117が配置されている。
【0054】
前記CCD117から延出する信号線118は、図4に示すように、コネクタ部9に設けた撮像雄コネクタ119に接続されている。そして前記ドラム部3には、撮像雄コネクタ119と接続する撮像雌コネクタ38が設けてある。この撮像雌コネクタ38は、ケーブル39を介し、ドラム部3内の前記CCU33に接続されている。前記CCU33は、図10に示したCCD117で光電変換された信号から標準的な映像信号を生成して図1に示すモニタ7に出力する。これにより、モニタ7の画面上には被写体像である内視鏡画像が表示される。
【0055】
前記湾曲部23は、図10及び図11に示すように、環状に形成した複数の節輪121を光軸方向に回動自在に連接したものに、網管122及びチューブ体123を被覆して構成されている。最先端の節輪121は前記先端部本体22の後端部に固定される。
【0056】
前記湾曲部23の内部には、図11に示すように、前記ライトガイド111及び前記信号線118が湾曲上下方向に対して縦列又は若干左右方向にずれる程度で配置されている。なお、図10に示す前記チューブ体123の外側は、挿入部21の基端側までの略全域に渡って外皮124にて被覆されている。
【0057】
図11に示すように前記節輪121の円環部の円周を略4等分する内周面の上下、左右に対応する位置には孔部125を形成している。孔部125内には、アングルワイヤである湾曲操作ワイヤ131,132,133,134の挿入部側ワイヤ135,136,137,138が摺動可能に挿通されている。
【0058】
これら挿入部側ワイヤ135,136,137,138の先端部は、最先端の節輪121の上下、左右方向に対応する位置にそれぞれ固定されている。このため、各方向に対応する挿入部側ワイヤ135,136,137,138が牽引弛緩されることによって、湾曲部23が所望方向に湾曲して、前記先端部本体22が所望の方向に向くようになっている。
【0059】
前記挿入部側ワイヤ135,136,137,138は、図10に示すように、主にステンレス等の金属製の案内管139にて、前記挿入部21の基端側まで案内されている。
【0060】
なお、前記挿入部側ワイヤ135,136は、図7に示すように、前記コネクタ部9内で牽引装置側ワイヤ141,142に連結している。牽引装置側ワイヤ141,142は、互いに繋がっており、それぞれ一本のワイヤの一端側及び他端側になっている。
【0061】
前記挿入部側ワイヤ137,138についても前記コネクタ部9内で別の牽引装置側ワイヤ143,144に連結している。牽引装置側ワイヤ143,144は、互いに繋がっており、それぞれ一本のワイヤの一端側及び他端側になっている。この挿入部側ワイヤ135,136,137,138、牽引装置側ワイヤ141,142,143,144を合わせて図11に示す湾曲操作ワイヤ131,132,133,134と呼ぶこととする。
【0062】
図4に示すように、前記ドラム部3は、管状部材201と、1組の円板部材202とで構成されている。
【0063】
管状部材201は、前記挿入部21を外周面部31に巻回する。1組の円板部材202は、管状部材201の両端開口を閉鎖する。
【0064】
なお、円板部材202は、図4図中上面開口を塞ぐ円板部材202を図5及び図6に示す上面板203とし、図4図中下面側開口を塞ぐ円板部材202を図5及び図6に示す下面板204とする。
【0065】
図6に示すように、ドラム部3は、上面板203と下面板204に挟まれた外周面部31に内視鏡2の前記挿入部21を巻き取る。
前記管状部材201と、前記上面板203及び下面板204とで構成されたドラム部3の内部空間には、図4に示すように、内蔵物として前記駆動装置34、前記電動湾曲回路部35、前記CCU33、前記光源部32等の機器が配置される。
【0066】
前記挿入部21の基端部のコネクタ部9は、前記コネクタ取り付け部36に取り付くようになっている。
【0067】
図4に示す電動湾曲回路部35は、図1に示すリモコン6のジョイスティック62から伝送される操作指示信号に基づいて、電動湾曲装置としての図4に示す駆動装置34のモータユニット211,212を駆動制御して図1に示す前記湾曲部23を所望の方向へ湾曲させるようになっている。
【0068】
また、図4に示すように、前記光源部32は、ランプ部221と点灯装置222とで構成され、前記ライトガイド111の基端面に照明光を供給するようになっている。
【0069】
なお、これら駆動装置34、電動湾曲回路部35、光源部32は、図1で説明したように前記ドラム部3内に配設されて、前記収納ケース8に対し回動自在になっている。
【0070】
次に、駆動装置34及び牽引装置91について説明する。
まず、牽引装置91について説明する。
図4に示すように、前記挿入部21の基端部には、金属または樹脂による箱体にて形成されたコネクタ部9が接続され、このコネクタ部9内には牽引装置91が配置されている。
【0071】
なお、駆動装置34及び牽引装置91は、ともに、上下方向用、左右方向用の湾曲のために、同じ機構が一対で使用されているものがあるが、説明では上下方向を主な例とし、左右方向は同様としてある程度説明を省略する。
【0072】
図7及び図8に示すように、牽引装置91には、前記挿入部側ワイヤ135,136,137,138(図11参照)と接続する牽引装置側ワイヤ141,142,143,144が巻回されたプーリ部153,154が設けてある。
【0073】
さらに、上下湾曲用のプーリ部153は、前述した牽引装置側ワイヤ141,142がこのプーリ部153の牽引装置側ワイヤ141,142を巻き取る溝部155巻回され、牽引装置側ワイヤ141,142の一部がプーリ部153にくりぬいて設けた段差部157に半田、接着、係合等で固定され、牽引装置側ワイヤ141,142がプーリ部153から外れない構成となっている。
【0074】
同様に、左右湾曲用のプーリ部154は、前述した牽引装置側ワイヤ143,144がこのプーリ部154の牽引装置側ワイヤ143,144を巻き取る溝部156に巻回され、牽引装置側ワイヤ143,144の一部がプーリ部,154にくりぬいて設けた段差部158に半田、接着、係合等で固定され、牽引装置側ワイヤ143,144がプーリ部154から外れない構成となっている。
【0075】
そして、プーリ部153,154には、それぞれD穴平面部161,162を有する断面がD型の貫通穴であるD穴部159,160が設けてあり、このD穴は後述する同じく断面がD形状のモータユニット211,212の出力軸213,214よりも大きな径を有している。そして、コネクタ部9には、連結ピン301,302を設けている。
【0076】
連結ピン301,302は、D穴部159,160に嵌合し、出力軸213,214とも嵌合する連結部303,304を有する。
【0077】
なお、連結ピン301,302は、図9に拡大して示すように、連結ピン301,302自身を把持する把持部305,306、後述するベアリング部171,172に係合するCリング307,308、Cリング307,308を支持するCリング溝309,310を有している。
【0078】
また、連結ピン301,302は、連結部303,304の先端側の様子を視認する視認穴311,312が設けてある。
【0079】
さらに、このプーリ部153,154は中央部が突出したボス部163,164を有している。
【0080】
牽引装置91にはプーリ部153の位置決めのためにボス部163を回動支持する上下の支持筒173,175がボス部163の両側に配置されている。牽引装置91にはプーリ部154の位置決めのためにボス部164を回動支持する上下の支持筒174,176がボス部164の両側に配置されている。
【0081】
なお、ボス部163,164と支持筒173,174,175,176のクリアランスがある程度ある状態で回動支持するため、プーリ部153,154はボス部163,164の軸中心に対し、そのクリアランス分がたつきを持っている。
【0082】
また、図7及び図8に示すように、前述した案内管139はコネクタ部9まで導出し、その端部を係合板金167によって係合支持されている。
【0083】
さらに、挿入部側ワイヤ135,136,137,138と牽引装置側ワイヤ141,142,143,144とは、前記係合板金167とプーリ部153,154の中途位置で接続されており、その接続は雄ネジを有する雄ねじ口金168、雌ねじ口金169によってなされている。
【0084】
なお、これら雄ねじ口金168、雌ねじ口金169は、ネジロック等の化学的な緩み防止手段を設けて構成しているが、雄ねじ口金168、雌ねじ口金169を被覆する熱収縮チューブを設けるようにしてもよい。
【0085】
なお、牽引装置側ワイヤ141,142,143,144は、挿入部側ワイヤ135,136,137,138に比べ太いワイヤを使用している。つまり、牽引装置側ワイヤ141,142には、繰り返し曲げ耐性の高い、太くしなやかなワイヤを用いている。
【0086】
具体的に、本実施の形態の挿入部側ワイヤ135,136,137,138は、径寸法0.2〜0.5mm程度までの1×3、1×7本撚りのワイヤを使用し、牽引装置側ワイヤ141,142は、前記挿入部側ワイヤ135,136,137,138よりも太径の、7×7本撚り、3×7本撚り、7×19本撚りなどのワイヤを使用している。
【0087】
次に、コネクタ部9の外装を構成するコネクタケース92について説明する。
図7に示すように、コネクタケース92は、コネクタケース本体93とビンジ部94と円筒パネル95とを有している。
【0088】
円筒パネル95は、コネクタケース本体93に対してビンジ部94によって開閉自在となっている。
【0089】
円筒パネル95は係合凸部97を有する。コネクタケース本体93には係合凹部96が設けられている。係合凸部97は、係合凹部96に係合自在になっている。
【0090】
この係合凸部97は円筒パネル95の一部を折り曲げて作成したもので、折り曲げた曲げ部分が係合凸部97となっている。係合凸部97の端部は、円筒パネル95の開閉操作を行うとともに、係合凹部96と係合凸部97の係合を解除する操作部98となっている。
【0091】
また、コネクタケース92には、図12に示すコネクタ取り付け部36に設けた雌ネジ部231,232に螺合する図13に示す雄ねじ部181,182を設けてあり、図13に示すように、雄ねじ部181,182の端部には、雄ねじ部181,182を回転させる取り付けハンドル183,184が設けてある。
【0092】
図7に示すように、牽引装置91は上記コネクタケース本体93内に配置されている。
【0093】
コネクタケース本体93の上面には、ベアリング部171,172が設けられている。ベアリング部171,172は、前記連結ピン301,302が挿入され、Cリング307,308と係合した上で連結ピン301,302を回動保持する。
【0094】
このベアリング部171,172には、前述したCリング307,308と係合する係合溝177,178を有している。
【0095】
さらに、コネクタケース本体93の底面99には、後述する出力軸213,214を挿入する穴部191,192が設けられている。
【0096】
さらに、底面99には、図4、図7及び図13に示すコネクタ取り付け部36に設けたライトガイドコネクタ受け部37、撮像雌コネクタ38とそれぞれ接続するライトガイドコネクタ112、撮像雄コネクタ119が突出して設けられている。
【0097】
次に駆動装置34について説明する。
図7に示すように、駆動装置34には、駆動源としての2個のモータユニット211,212が設けられている。
【0098】
これら2個のモータユニット211,212は、前記湾曲部23の湾曲動作方向に対応するように設けてある。つまり、一方のモータユニット211は湾曲上下方向用であり、他方のモータユニット212は湾曲左右方向用である。
【0099】
このモータユニット211,212は、モータ部215,216と、このモータ部215,216の駆動力を前記出力軸213,214まで伝達する平歯車や遊星歯車等の歯車列で構成された減速ギア部217,218とで構成され、さらに、モータ部215,216の回転量を検知するエンコーダ219,220が連設されている。
【0100】
図4に示すように、モータユニット211,212にはモータ部215,216のプラス端子とマイナス端子から導出したケーブルおよびエンコーダの各相の信号を導出するケーブル221,222が電動湾曲回路部35に接続されている。
【0101】
このような構成により、内視鏡2は、細長の挿入部21に湾曲自在な湾曲部23を設けている。
【0102】
湾曲操作ワイヤ131,132,133,134は、前記湾曲部23から延出して設けられている。
【0103】
駆動装置34は、駆動力を発生する駆動源(モータユニット211,212)を有し、前記内視鏡2に着脱自在な駆動部となっている。
【0104】
牽引装置91は、前記駆動力が加えられることで、前記湾曲操作ワイヤ131,132,133,134を牽引動作して、前記湾曲部23を湾曲動作させる牽引部となっている。
【0105】
雌ネジ部231,232、雄ねじ部181,182及び取り付けハンドル183,184は、前記駆動装置34に前記牽引装置91を取り付けるための取付手段なっている。
【0106】
連結ピン301,302は、この取付手段とは別に、前記駆動装置34及び前記牽引装置91に対して着脱自在に設けられ、前記駆動源からの駆動力を牽引装置91に伝達させる伝達手段となっている。
【0107】
前記駆動装置34には雄体としてモータユニット211,212の出力軸213,214を有し、前記牽引装置91には雌体としてプーリ部153,154のD穴部159,160を有している。
【0108】
前記連結ピン301,302は、前記雄体と前記雌体を連結する連結部である。
(作用)
以下、第1の実施の形態の内視鏡装置1の作用を説明する。
通常は、図1に示すように、ドラム部3にコネクタ部9が接続された状態で使用される。
【0109】
図1の状態にセッティングするまでの内視鏡装置1に関する作用について説明する。
【0110】
まず初めに、図2に示すように、収納ケース8の蓋体82を開け、蓋パネル55を開け、コネクタ取り付け部36が上面方向から視認できる状態にまでドラム部3を回転させる。そして使用する工業用内視鏡2を図3に示すようにドラム部3のコネクタ取り付け部36にセットする。
【0111】
この際、図14に示すように、コネクタ部9をコネクタ取り付け部36の上側から取り付けていくが、図4、図7、図13及び図14に示すコネクタ部9のライトガイドコネクタ112を図4、図7、図12及び図14に示すドラム部3側のライトガイドコネクタ受け部37に嵌合させる。
【0112】
次に、コネクタ部9側の図4、図7及び図13に示した撮像雄コネクタ119を、図4、図7及び図12に示すドラム部3側の撮像雌コネクタ38に取り付ける。
【0113】
そして、図12に示すコネクタ取り付け部36の雌ねじ部231,232に対し、図13に示す雄ねじ部181,182が当接するため、円筒パネル95を開け、取り付けハンドル183,184を回転させることでコネクタ部9をコネクタ取り付け部36に組み付ける。これにより、図15に示すようにコネクタ部9は、コネクタ取り付け部36に取り付けられる。
【0114】
次に、図15に示すように、ベアリング部171,172を視認できる状態とする。
【0115】
ここで、左右方向湾曲側の出力軸214とプーリ部154が連結について説明を行う。
【0116】
図16に示すように、作業者は、連結ピン302の把持部306を把持して、先端側の連結部304をベアリング部172に向けて挿入していく。
【0117】
そして、作業者は、D穴部160に連結部304のD形状を合わせるように、連結ピン302を回転調整しながら押し込むことで、図17に示すように、連結部304の先端側がD穴部160に到達する。
【0118】
このとき、作業者は、上面側から連結部304の様子を目視で確認しながら操作することで、連結ピン302をD穴部160に容易に到達させることができる。また、作業者が、連結ピン302の先端をプーリ部154に当接させ、連結ピン302を若干回転させながらプーリ部154に押し付けることで、連結部304がD穴部160に挿入しやすくなる。
【0119】
次に、連結部304の先端を、出力軸214のD形状に合わすように、連結ピン302がプーリ部154を嵌合した状態で回転調整をしながら押し込んでいくと、図18に示すように、連結部304の先端側が出力軸214に到達する。
【0120】
この時、視認穴312で出力軸214の先端の様子を目視で観察しながら操作することで、連結ピン302を出力軸214に到達させ易い。
【0121】
さらに、連結部304にD穴部160と出力軸214が嵌合した状態で連結ピン302を押し込むと、図19に示すようにCリング308がベアリング部172に当接する。
【0122】
そして、さらに連結ピン302を押し込むと、図20に示すように、Cリング308がCリング溝310に向かって変形し、ベアリング部172の係合溝178にCリング308がはまり込む。
【0123】
これで、左右方向湾曲側の出力軸214とプーリ部154が連結し、モータ部216の駆動力が伝達できるようになる。
【0124】
また、同じことを上下方向湾曲側の出力軸213とプーリ部153でも行なうことで、駆動装置34と牽引装置91の連結が完了する。
【0125】
このようにして、コネクタ部9のコネクタ取り付け部36への組み付けは完了する。
【0126】
そして、図1に示すように、ゴム片53、54が挿入部21を挟持する形で蓋パネル55を閉める。この蓋パネル55とフロントパネル5には図示しない固定具が設けてあり、必要時以外は開閉しない構成となっている。
【0127】
この状態で使用可能な状態にまでセットできたことになる。
なお、工業用内視鏡2を組み付けたあと、使用しない場合は、このままドラム部3を回転させ、挿入部21をドラム部3に巻回し、蓋体82を閉める。つまり、内視鏡装置1は、保管時、あるいは輸送時等、使用時以外の状態では、挿入部21がドラム部3の外周に巻回されている。
【0128】
次に、使用の際についての作用を説明する。重複するが使用可能な状態となるまでを説明する。まず、図1に示すように、収納ケース8の蓋体82を開け、ACケーブル51をコンセントに接続し、リモコン6を取り出した後、挿入部21の先端部本体22の近傍を把持して、ゆっくりと挿入部21を引っ張り出していく。すると、引っ張り力によってドラム部3が回転して、挿入部21が引き出され、すべての挿入部21が引き出された時点で、挿入部21の準備が完了となる。
【0129】
次に、操作者は、検査に必要な光学アダプタ25を選択し、その光学アダプタ25を先端部本体22に取り付け、前記リモコン6に設けた電源オン釦63をオン状態にする。このことによって、検査可能な状態になる。
【0130】
次に湾曲操作について説明をする。リモコン6の操作による電動湾曲装置としての駆動装置34の駆動動作について説明する。
【0131】
前記リモコン6のジョイスティック62を上下左右の所望する方向に操作することにより、このジョイスティック62の傾き角度に相応した信号が電動湾曲回路部35に伝送される。すると、この電動湾曲回路部35では、前記操作信号に相応する出力軸213,214の回転量を演算処理して算出する一方、その演算結果に対応する回転指示信号をモータユニット211,212に送信する。
【0132】
前記電動湾曲回路部35から伝送された回転指示信号によりモータ部215,216は回転する。このモータ部215,216の回転は、減速ギア部217,218を介し出力軸213,214に伝達され、出力軸213,214が回転する。そして、出力軸213,214の回転に伴い、プーリ部153,154が回転する。このとき、モータ部215,216の回転量はエンコーダ219,220にて検出する為、言い換えれば出力軸213,214の回転量は、エンコーダ219,220により検知される。
【0133】
つまり、モータ部215,216は、常時出力軸213,214の回転位置をエンコーダ219,220でモニタリングされた状態で動作する。したがって、電動湾曲回路部35で演算処理して算出された算出値と、エンコーダ219,220によって検知した出力軸213,214の回転位置とが一致した段階で、前記モータ部215,216の動作が停止するように前記電動湾曲回路部35にて制御される。
【0134】
したがって、ジョイスティック62が操作された際、前記湾曲部23は上述したように湾曲されて、検査時に先端部本体22が所望の方向に向いて対象物の観察を行える。
【0135】
前記湾曲部23を最大湾曲角で湾曲させる等、前記湾曲操作ワイヤ131,132,133,134を多くの量牽引する場合、電動湾曲回路部35の制御によりモータ部215,216は出力軸213,214、すなわち連結ピン301,302によって連結したプーリ部153,154を大きく回転させて、牽引装置側ワイヤ141,142,143,144を選択して巻き取っていく。
【0136】
次にプーリ部153,154の回転動作に伴い行われる湾曲動作について説明する。
【0137】
上述したように、プーリ部153,154はジョイスティック62の操作に伴い回動動作するため、プーリ部153,154に巻回接続された牽引装置側ワイヤ141,142,143,144の端部は前後動作することになる。
【0138】
すなわち、雄ねじ口金168、雌ねじ口金169により連結された挿入部側ワイヤ135,136,137,138が前後動作するため、挿入部側ワイヤ135,136,137,138を牽引する方向に湾曲部23が湾曲することとなる。
【0139】
この動作を上下方向、左右方向で組み合わせることで上下左右方向の任意の方向に湾曲動作ができることとなる。
【0140】
よって、ジョイスティック62を用いて、湾曲部23を所望の方向に湾曲を行い、検査したい部位を精査すればよい。
【0141】
そして、必要な湾曲操作を行い、プラント等の検査を行ったあとは、挿入部21を被検体から引き出し、ドラム部3に挿入部21を巻回させ、蓋体82を閉めることで、内視鏡装置1の片付けが完了となる。
【0142】
なお、例えば外径、挿入長が異なる工業用内視鏡2に組み替えたい場合には、先のセッティング時に戻り、異なる挿入部21を有する別の工業用内視鏡2のコネクタ部9をコネクタ取り付け部36に組み付ければよい。コネクタ部9を共通化しておくことで、工業用内視鏡2の組み換えが可能となる。
【0143】
(効果)
このような第1の実施の形態によれば、駆動装置34と牽引装置91を別体にして、工業用内視鏡2をドラム部3から着脱交換自在としたことで、検査に適した内視鏡を選択し、使用できることに加え、駆動装置34と牽引装置91の組み付け時に、突出した出力軸213,214の2本の軸体に対し、出力軸213,214に組み合わさるD穴部159,160のクリアランスが連結部303,304分大きい為、出力軸213,214とプーリ部153,154を連結させることが容易になる。
【0144】
特に、上面方向からのコネクタ部9の取り付け作業において、プーリ部153,154のD穴部159,160と出力軸213,214は、コネクタケース92によって遮られることで操作者からは見えない位置となりやすく、見えない部分での軸体と穴の嵌合は、両者のクリアランスが小さいほど、嵌合の数が多いほど難しくなる。この状態で軸体と穴の嵌合をやり易くするためには、両者のクリアランスを大きく、遊びを持たせる必要があるが、遊びを持たせすぎると、プーリ部と出力軸のがたつきに繋がり、出力軸の反転動作がリニアにプーリ部の反転動作に反映されないため、湾曲性能の低下に繋がり易い。
【0145】
しかし、上述したように、積極的にD穴部159,160と出力軸213,214に遊びを持たせ、その遊びを連結ピン301,302にて埋めることで、この問題を解決している。
【0146】
つまり、D穴部159,160と出力軸213,214に遊びは、コネクタ部9のコネクタ取り付け部36への取り付け性を向上させ、遊びを埋める連結ピン301,302は湾曲性能を確保するという効果を有している。
【0147】
これにより、内視鏡2に着脱自在な駆動装置34から内視鏡2の湾曲部23を湾曲動作させる牽引装置91に駆動力を伝達する場合に、前記駆動力を安定して伝達でき、湾曲部23の湾曲動作の安定性と精度を高めることができる。
【0148】
(第2の実施の形態)
図21乃至図36は本発明の第2の実施の形態に係り、図21はドラム部の断面図、図22は連結具の断面図、図23は図22のC−C線断面図、図24は図22のD−D線断面図、図25は図22のE−E線断面図、図26は押圧部を押圧し場合の連結ピンの断面図、図27は図26のF−F線断面図、図28はコネクタ取り付け部にコネクタ部を取り付ける前の状態の要部の部分拡大図、図29はコネクタ取り付け部にコネクタ部を取り付けた状態の要部の部分拡大図、図30はプーリ部に連結具を取り付ける前の状態の要部の部分拡大図、図31はプーリ部に連結具を取り付ける作業の第1の状態を示す説明図、図32はプーリ部に連結具を取り付ける作業の第2の状態を示す説明図、図33はプーリ部に連結具を取り付ける作業の第3の状態を示す説明図、図34はプーリ部に連結具を取り付ける作業の第4の状態を示す説明図、図35はプーリ部に連結具を取り付ける作業の第5の状態を示す説明図、図36はプーリ部に連結具を取り付ける作業の第6の状態を示す説明図である。
【0149】
なお、上述した第1の実施の形態と同様の作用効果を有する構成については同符号を付し、説明を省略する。
【0150】
(構成)
図21に示すように、内視鏡装置401のドラム部403の駆動装置434は、モータユニット保持枠451に上下方向湾曲用としてのモータユニット611、左右方向湾曲用としてモータユニット612が並設されている。このモータユニット611,612のうちモータユニット612は、出力軸614に第1段歯車461が取り付けられている。
【0151】
出力軸614と第1段歯車461は、断面D形状とした出力軸614と、第1段歯車461に設けた断面D形状の第1段歯車D穴部462が圧入により嵌合し、さらに、出力軸614の平面部を形成する出力軸平面部616と、第1段歯車D穴部462に設けた平面部を形成するの第1段歯車平面部463当接によって、空転しない構成としている。
【0152】
さらに、この第1段歯車461には、最終段歯車464が歯合し、最終段歯車464に設けた最終段歯車穴部465は、後述する出力軸613が挿入されていいる。なお、最終段歯車穴部465と出力軸613とは、クリアランスが十分にあり、出力軸613の出力軸円筒面615と最終段歯車穴部465とは複数のボール470によって支持され、ボールベアリング状の構成になっている。
【0153】
また、この最終段歯車464には、後述する連結具641と嵌合する断面をD形状として突設した出力筒466を有している。
【0154】
また、出力軸613は出力軸614よりも長い軸体で、減速ギア部217側に出力軸円筒面615、先端側に出力軸平面部617を有し、出力軸613の先端側では、連結具641によりプーリ部553に連結する構成となっている。
【0155】
具体的には、図36のように、出力軸613が連結具641の押圧部視認穴652に嵌合し、出力軸平面部617と押圧部視認穴652のD穴の平面を構成する本体視認穴平面部653が当接するようになっている。
【0156】
次に、プーリ部553,554について説明する。
図21及び図36のように、牽引装置491として、プーリ部553,554は、上下方向湾曲用のプーリ部553、左右方向湾曲用のプーリ部554が紙面上下方向に積層して配設している。
【0157】
このプーリ部553,554には、後述する連結具641と嵌合するD穴部559,560を設けており、また、ボス部563,564を回動自在に支持する支持筒565,566を有している。なお、ボス部563,564と支持筒565,566のクリアランスがある程度ある状態で回動支持するため、プーリ部553,554はボス部563,564の軸中心に対し、そのクリアランス分がたつきを持っている。
【0158】
なお、D穴部559,560にはD穴の平面部を構成するD穴平面部567,568が設けられている。
【0159】
さらに、コネクタケース本体493の底面499には、後述する出力軸613を挿入する出力軸挿入穴519が設けられている。
【0160】
次に、図21乃至図27及び図36を用いて、連結具641についての詳細図を示す。
【0161】
図21乃至図27に示すように、連結具641は、連結具本体642を有している。連結具本体642には前述したD穴部559と嵌合する上下方向プーリ連結部643が設けられている。上下方向プーリ連結部643には、図21のD穴部559のD穴平面部567と当接するプーリ連結平面部644を設けてある。
【0162】
そして、その先端側には、回動自在に設けた左右方向プーリ連結部645が取り付けられている。なお、この左右方向プーリ連結部645の外周には、図21のD穴部560の平面部568と当接するプーリ連結平面部646を設けてある。この左右方向プーリ連結部645の内周には図36に示した出力筒466と連結し出力筒平面部471と当接する出力筒連結平面部647が設けられている。
【0163】
連結具本体642に設けた溝部648と左右方向プーリ連結部645に設けた溝部649とは、複数の連結具側ボール650にて支持、係合されている。これにより、この左右方向プーリ連結部645は、ボールベアリング状となっている。
【0164】
さらに、図24のD−D断面に示すように、左右方向プーリ連結部645には係止溝654が設けられ、図22に示す連結具本体642に設けた固定棒通路656を挿通する固定棒657の先端が係合自在となっている。
【0165】
なお、図22に示すように、この固定棒657は基端側に押圧部658を有し、その押圧部658がバネ部659に支持されている。
【0166】
なお、連結具本体642、押圧部658とも、先端側を視認する本体視認穴652、押圧部視認穴660を有している。この本体視認穴652には、上述した出力軸613の出力軸平面部617と嵌合する本体視認穴平面部653が設けられている。
【0167】
さらに連結具本体642には、図36に示すコネクタケース本体493に設けたベアリング部571の係合溝577に係合するCリング662がCリング溝661に係止されている。
【0168】
(作用)
以下、第2の実施の形態の内視鏡装置401の作用を説明する。
図28のように、コネクタ部409をドラム部403のコネクタ取り付け部436の上側に位置させ、図29のように、出力軸613を出力軸挿入穴519に挿入する。
【0169】
そして、円筒パネル95を開き、取り付けハンドル183,184により雄ねじ部181,182(図13参照)と雌ネジ部231,232(図12参照)を螺合させ、コネクタ取り付け部436にコネクタ部409を組み付ける。
【0170】
そして、図30に示すように、連結具641をベアリング部571に相対する位置に準備する。
【0171】
このとき、連結具641は、図26に示すように、作業者により押圧部658が押圧され、係止溝654に固定棒657の先端が係合し、プーリ連結平面部644、プーリ連結平面部646の向きが同一方向となる状態で、左右方向プーリ連結部645が回動しないようにしておく。
【0172】
その状態で、図31のように、左右方向プーリ連結部645は、ベアリング部571に挿管し、さらにプーリ部553のD穴部559に向かう。
【0173】
このとき、ベアリング部571の上方より、プーリ連結平面部646の向きとD穴部559のD穴平面部567の向きを確認しつつ、挿入する。
【0174】
次にこのまま挿入していくと、図32のように、左右方向プーリ連結部645の先端がプーリ部554のD穴部560に到達する。このとき、湾曲操作ワイヤ131,132,133,134の張力やボス部563,564と支持筒565,566の遊びにより、D穴部560の向きがD穴部559の向きからややずれる場合が生じるが、連結具本体642を回転方向に若干動作させることで、左右方向プーリ連結部645のプーリ連結平面部646とD穴部560のD穴平面部568の向きが合致し、左右方向プーリ連結部645がD穴部560に挿入される。
【0175】
なお、このとき、上下方向プーリ連結部643が左右方向プーリ連結部645に続いてD穴部559に挿入される。この場合、すでに左右方向プーリ連結部645がD穴部559のD穴平面部567の向きを規制しているため、上下方向プーリ連結部643は容易にD穴部559に挿入される。
【0176】
さらに、図33のように、左右方向プーリ連結部645は出力筒466に到達する。そして、出力筒連結平面部647と出力筒平面部471の向きを合わせつつ、左右方向プーリ連結部645を出力筒466に被せて嵌合させる。
【0177】
このとき、湾曲操作ワイヤ131,132,133,134の張力やボス部563,564と支持筒565,566の遊びにより、左右方向プーリ連結部645と出力筒平面部471の向きがずれる場合があるが、連結具本体642を左右回転方向に若干回転させることで、出力筒平面部471と出力筒連結平面部647の向きが合致し、左右方向プーリ連結部645が出力筒466に嵌合していく。なお、既に、このときには左右方向プーリ連結部645とD穴部560、上下方向プーリ連結部643とD穴部559が嵌合しつつあるので、連結具本体642を回転させる際には、連結具641がプーリ部553,554を回転させつつ、左右方向プーリ連結部645を出力筒466に被せる。
【0178】
次に、左右方向プーリ連結部645と出力筒466の嵌合をさらに進めていくと、図34のように、本体視認穴652に出力軸613が挿入されることになるとともに、Cリング662がベアリング部571に当接する。そのまま連結具641を押し込むことで、Cリング662が弾性変形し、図35のようにベアリング部571の係合溝577に挿入して係合する。
【0179】
その後、押圧部658の押圧をやめると、図36のように、バネ部659の弾性復元力によって押圧部658が押し上げられ、それに伴い固定棒657が上昇する。すると、係止溝654と固定棒657の係合が解除され、左右方向プーリ連結部645と上下方向プーリ連結部643は互いに回動自在となる。
【0180】
次に湾曲動作について説明をする。
図21及び図36を用いて、上下方向湾曲について説明する。
前記リモコン6(図1参照)のジョイスティック62(図1参照)を上下の所望する方向に操作することにより、このジョイスティック62(図1参照)の傾き角度に相応した信号が電動湾曲回路部35(図1参照)に伝送される。すると、この電動湾曲回路部35(図1参照)では、前記操作信号に相応する出力軸613の回転量を演算処理して算出する一方、その演算結果に対応する回転指示信号を図36に示すモータユニット611に送信する。
【0181】
図36に示すように、前記電動湾曲回路部35(図1参照)から伝送された回転指示信号によりモータユニット611のモータ部215(図7参照)が回転する。このモータ部215の回転は、減速ギア部217(図7参照)を介し出力軸613に伝達され、出力軸613が回転する。そして、出力軸613の回転に伴い、出力軸平面部617が回転するため、出力軸平面部617が当接している本体視認穴平面部653を押し、連結具本体642が回転する。それにより、連結具本体642の上下方向プーリ連結部643が回転する為、プーリ連結平面部644が当接するD穴平面部567を押圧するため、D穴部559つまりプーリ部553が回転する。
【0182】
このとき、モータ部215の回転量はエンコーダ219(図7参照)にて検出する為、言い換えれば出力軸613の回転量、つまりプーリ部553の回転量は、エンコーダ219(図7参照)により検知される。
【0183】
次に左右方向湾曲について説明する。
前記リモコン6(図1参照)のジョイスティック62(図1参照)を左右の所望する方向に操作することにより、このジョイスティック62(図1参照)の傾き角度に相応した信号が電動湾曲回路部35(図1参照)に伝送される。すると、この電動湾曲回路部35(図1参照)では、前記操作信号に相応する出力軸614の回転量を演算処理して算出する一方、その演算結果に対応する回転指示信号を図36に示すモータユニット612に送信する。
【0184】
図36に示すように、前記電動湾曲回路部35(図1参照)から伝送された回転指示信号によりモータユニット612のモータ部216(図7参照)が回転する。このモータ部216(図7参照)の回転は、減速ギア部218(図7参照)を介し出力軸614に伝達され、出力軸614が回転する。そして、出力軸614の回転に伴い、出力軸614に接続した第1段歯車461が回転し、第1段歯車461に歯合した最終段歯車464が回転する。
【0185】
そして、この最終段歯車464から延出している出力筒466が回転する。
【0186】
ここで、出力筒466は左右方向プーリ連結部645に出力筒平面部471とプーリ連結平面部646が当接する形で嵌合、連結しており、最終段歯車464の回動が出力筒466を介し左右方向プーリ連結部645に伝達される。
【0187】
このとき、最終段歯車464はボール470で出力軸613に保持されているものの、ボール470がボールベアリングの役目を果たす為、最終段歯車464は出力軸613の回動に影響を受けない。また、最終段歯車464は第1段歯車461、減速ギア部218(図7参照)と連続しているため、出力軸613がこれらを回動させるためにはある一定以上の駆動力伝達が必要であるが、ボール470での駆動力ロスにより駆動力は伝達しない。
【0188】
そして、左右方向プーリ連結部645のプーリ連結平面部646と当接するD穴平面部568が回動するため、D穴部560つまりプーリ部554が最終段歯車464の回動と同期して回動する。
【0189】
よって、モータユニット612のモータ部216(図7参照)はプーリ部554を回動させることとなる。
【0190】
このとき、モータユニット612のモータ部216(図7参照)の回転量はエンコーダ220(図7参照)にて検出する為、言い換えれば出力軸614の回転量、つまりプーリ部554の回転量は、エンコーダ220(図7参照)により検知される。
【0191】
このように上下方向と左右方向の動作を組み合わせることによって、ジョイスティック62(図1参照)が操作された際、前記湾曲部23(図1参照)は湾曲されて、検査時に先端部本体22(図1参照)が所望の方向に向いて対象物の観察を行える。
【0192】
なお、出力軸613と出力筒466を滑らせる手段としては、上記のボール470でなく、潤滑剤などを出力軸613及び出力筒466に塗布するようにしてもよい。
【0193】
さらには、両者を金属粉末射出成形法により作成し、成形時に生じた粉体間の鬆(す)に油分の含浸させ、潤滑性を向上させてもよい。
【0194】
(効果)
第2の実施の形態によれば、連結具641により駆動装置434のモータユニット611,612の出力軸613,614からの駆動力を効率よくプーリ部553,554に伝えることができるので、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0195】
(第3の実施の形態)
図37乃至図46は本発明の第3の実施の形態に係り、図37はドラム部ととコネクタ部を示す断面図、図38はコネクタ部の斜視図、図39はコネクタ取り付け部の斜視図、図40はコネクタ取り付け部にコネクタ部を取り付ける前の状態の斜視図、図41はコネクタ取り付け部にコネクタ部を取り付ける前の状態の要部の部分拡大図、図42はプーリ部に連結具を取り付ける前の状態の要部の部分拡大図、図43はコネクタ取り付け部にコネクタ部に固定するための構造を示す第1の断面図、図44はコネクタ取り付け部にコネクタ部に固定するための構造を示す第2の断面図、図45はコネクタ取り付け部にコネクタ部に固定するための構造を示す第3の断面図、図46はコネクタ取り付け部とコネクタ部の固定を解除するための構造を示す断面図である。
【0196】
(構成)
図37に示すように、第3の実施の形態の内視鏡装置701は、第1実施の形態と同様に、コネクタ取り付け部736をドラム部703の一部を切り欠いたような形で設けており、工業用内視鏡702の基端部には、そのコネクタ取り付け部736に取り付くコネクタ部709を有している。
【0197】
コネクタ取り付け部736は、取り付け平面751、取り付け壁752を有している。
【0198】
図38に示すように、このコネクタ部709の底面751には、図39に示すコネクタ取り付け部736の取り付け平面751に設けたスライド溝761に係合するスライド部752を設け、さらには、コネクタ部709の基端面753には後述する係止部762に係止する爪部754を有している。
【0199】
なお、この爪部754は、斜面部756と、壁部757と、梁部758とを有する。
【0200】
図38に示すように、斜面部756は、爪部754の先端に斜面を成し、図40に示す係止窓463に爪部754の挿入を促す。
【0201】
図38に示すように、爪部754の壁部757は、図39に示す爪部754の係止部762に引っかかる。
【0202】
図38に示すように、梁部758は、斜面部756と壁部757を片持ち支持する。
【0203】
爪部754は、全体がステンレスやアルミニウムからなる金属やABS、PMMA、PCからなる樹脂でもよく、ウレタンや塩化ビニルなどからなる軟性の樹脂であってもよい。
【0204】
また、爪部754は、梁部758、斜面部756、壁部757の材質を異ならせてもよい。
【0205】
図38に示すように、コネクタ部709の基端面753には、ライトガイドコネクタ812、撮像雄コネクタ819が配設されている。コネクタ部709の底面751には、コネクタ側開口859,860および一部がそのコネクタ側開口から視認できる牽引装置791が配設されている。
【0206】
図40に示すように、このコネクタ部709の上面760には、コネクタ側開口861,862が形成されている。コネクタ側開口861,862からは、牽引装置791が視認できる。
【0207】
図39に示すように、コネクタ取り付け部736の取り付け平面751には、スライド溝761、内部に駆動装置734を配置したドラム側開口919,920が設けられている。
【0208】
コネクタ取り付け部736の取り付け壁752には、図38に示したライトガイドコネクタ812と組み付くライトガイドコネクタ受け部737、図38に示した撮像雄コネクタ819と組み付く撮像雌コネクタ738、図38に示した爪部754が挿脱される係止窓763が設けられている。係止窓763の奥部には爪部754が挿入した際に係合する係止部762が設けられている。
【0209】
また、管状部材901の係止部762に最も近い位置には、係止部762に係止した爪部754を押圧し、その係合を解除する解除窓764が設けられている。
【0210】
次に、駆動装置734と牽引装置791について説明する。
【0211】
なお、本実施例についても第1及び第2の記実施の形態と同様、上下、左右方向の駆動機構、牽引機構は同構成であるため、ここでは省略し、上下方向のみの説明とする。
【0212】
図37に示すように、ドラム部703は、駆動装置734として、モータユニット911,912がモータユニット保持枠920にて保持されている。モータユニット911,912の出力軸913,914にはそれぞれ回転体921,922が取り付けられている。回転体921,922は出力軸913,914の出力軸平面部915,916と当接して嵌合する出力軸取り付け穴923,924を有している。
【0213】
また、コネクタ部709には、牽引装置791として、牽引装置側ワイヤ141,142,143,144を巻回したプーリ部853,854が設けられている。
【0214】
プーリ部853は、自身の両面に突設したボス部855,857にてベアリング部859に回動自在に支持されている。
【0215】
プーリ部854は、自身の両面に突設したボス部856,858にてベアリング部860に回動自在に支持されている。
【0216】
このプーリ部853,854には、それぞれ前記回転体921,922と相対し、回転体D穴部925,926と同サイズで該プーリ部853,854を貫通するプーリ部D穴部861,862を有する。
【0217】
そして、このプーリ部853,854、回転体921,922とは別体で、両者の回転体D穴部925,926、プーリ部D穴部861,862に嵌合する棒体として断面D穴の連結棒871,872を有している。
【0218】
(作用)
第3の実施の形態の作用を以下に説明する。
工業用内視鏡702をドラム部703に接続する場合には、図40に示すように、スライド部752とスライド溝761の向きを合わせ、スライド部752とスライド溝761が係合した状態でそのままコネクタ部709をスライドさせていく。
【0219】
すると、図41に示すように、そのまま爪部754は係止窓763に向かい、図43に示すように、徐々に爪部754が係止窓763に近づいていき、図43では省略するが、ライトガイドコネクタ812がライトガイドコネクタ受け部737に挿入されていき、次に図44に示すように、斜面部756が係止窓763に接触する。すると、コネクタ部709のスライドによる押圧力で、梁部758が弾性変形し、さらに、爪部754は係止窓763から深部に挿入される。そして、図45に示すように、係止部762にて壁部757が係合し、爪部754と係止部762の係合が完了する。
【0220】
すると、図42に示すように、プーリ部853のボス部857と回転体921が重なり合い、プーリ部854のボス部858と回転体922が重なり合う。
【0221】
そして、図37に示すように、連結棒871をプーリ部D穴部861及び回転体D穴部923に挿入し、連結棒872をプーリ部D穴部862及び回転体D穴部924に挿入する。
【0222】
この状態で、駆動装置734、牽引装置791の連結が完了となる。
この状態で、第1の実施の形態で述べたような湾曲動作を行う。
次に、工業用内視鏡702の取り外しであるが、前述した連結棒871,872を取り外した後、図46に示すように、解除窓764に指または棒状の治具770を挿入し、斜面部756を押圧することで、梁部758が弾性変形し、係止部762と壁部757の係合が解除される。
【0223】
その状態で、図40に示したスライド部752のスライド溝761の係合に沿って、コネクタ部709を引き出せば、コネクタ部709とコネクタ取り付け部736の取り付けは解除される。
【0224】
なお、図40に示したスライド部752及びスライド溝761は断面が台形の形状をしており、両者の係合はスライド方向にしか解除し得ない。
【0225】
(効果)
このような第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果が得られるとともに、コネクタ部709とコネクタ取り付け部736での取り付けは、取り付けハンドルによる回転固定ではなく、スライド部752のスライド溝761への係合の延長で取り付けが完了するため、取り付け操作が容易になるという効果がある。
【0226】
また、第3の実施の形態では、コネクタ部709の取り付け方向が、第1の実施の形態とは異なり、横方向へのスライドであるため、ライトガイドコネクタ812とライトガイドコネクタ受け部737の接続や、撮像雄コネクタ819と撮像雌コネクタ738の接続が完了するのを目視で上方から確認できる為、確実なコネクタ部709の固定ができるという効果もある。
【0227】
本実施の形態では、駆動装置734と牽引装置791の取り付け面が突出した軸体と穴ではなく、突出していない穴と穴であるため、接合面がフラットとなり、軸体の突出方向に制限されず、コネクタ取り付け部736とコネクタ部709の組み付け方向を自由にできる。
【0228】
図47は第3の実施の形態の変形例を示すドラム部の断面図である。
図47に示すように、ドラム部933の管状部材941の係止部942に最も近い位置には、係止部942に係止した爪部754を押圧するスイッチ771を設けている。
【0229】
スイッチ771は、プッシュ部772を押圧することで、脚部773が爪部754の斜面部756を押圧するものである。スイッチ771は、プッシュ部772の押圧をやめると、ばね774により脚部773は初期の状態に戻る。
【0230】
このような変形例によれば、プッシュ部772を押圧することで、爪部754を係止部942から外し、コネクタ部709をコネクタ取り付け部736と外せるようになる。この変形例の場合、図46に示した治具770などを使わずに済む為、操作が簡単であるという効果がある。
【0231】
図48は第2の実施の形態の回転位置検出手段のもう一つの例を示す説明図である。
【0232】
図21乃至図36に示した第2の実施の形態では、回転位置検出手段としてエンコーダ219,220をモータユニット611,612に直接取り付けたが、回転位置検出手段としては、図48に示すようにコネクタ部409側にプーリ部553,554と連動するようポテンショメータ581,582を設けても良い。その場合、プーリ部553,554や出力軸613,614に直接ポテンショメータ581,582を組みつけてもよく、図48に示すように、プーリ部553,554にプーリ歯車部583,584を設け、プーリ歯車部583,584と歯合するポテンショ歯車部585,586をポテンショメータ581,582の回転軸に取り付けてもよい。この場合、ポテンショメータ581,582は台座587,588で固定する。
【0233】
どちらの例においても、コネクタ部409側にポテンショメータ581,582を設けた場合は、ポテンショメータ581,582の各端子からそれぞれ延出する中継ケーブル589,590をコネクタケース492に設けたポテンショ雄コネクタ591に接続し、コネクタ取り付け部436にはポテンショ雄コネクタ591と接続するポテンショ雌コネクタ592を設け、ポテンショ雌コネクタ592と電動湾曲回路部35(図4参照)を中継ケーブル593にて接続するとよい。
【0234】
この場合、コネクタ部409とコネクタ取り付け部436が連結していれば、電動湾曲回路部35が常時ポテンショメータ581,582の位置情報を監視でき、それを用いて湾曲制御できる。
【0235】
なお、このポテンショメータ581,582はコネクタ部709側に設けるエンコーダでも何ら問題はない。
【0236】
尚、第1及び第3の実施の形態においても、図48に示したポテンショメータ581,582による回転位置検出手段を適用できる。
【0237】
また、第1乃至第3の実施の形態において、牽引装置側ワイヤ141,142,143,144を設けず、挿入部側ワイヤ135,136,137,138をそのまま2つのプーリ部に巻回しても良い。
【0238】
図49は第2の実施の形態の牽引装置側ワイヤの代わりにチェーンを用いた場合の説明図である。
【0239】
第2の実施の形態では、図21に示した牽引装置側ワイヤ141,142,143,144の代わりに、図49に示すように、ワイヤではなくチェーン593またはベルトを用い、図21に示したプーリ部553,554の代わりに、図49に示すように、スプロケット594にしても効果は変わらない。
【0240】
さらに、第1及び第3の実施の形態においても、図49に示したチェーン593またはベルトを適用できる。
【0241】
図50乃至図52は図1乃至図47に示したプーリ部と湾曲操作ワイヤの接続構造の第1の他の例を示し、図50は湾曲部を湾曲させない状態のプーリ部と牽引装置側ワイヤの斜視図、図51は湾曲部を湾曲させた状態のプーリ部と牽引装置側ワイヤの斜視図、図52は回転保持輪及びその周辺部の拡大図である。
【0242】
図50乃至図52に示すように、プーリ951は、図1乃至図47に示したプーリ部153,154,553,554,853,854の代用品として適用可能なものである。
【0243】
プーリ951の1面952の左寄り及び右寄りの位置には、保持軸953,954が設けられている。保持軸953,954はそれぞれ回転保持輪955,956を回動自在に保持している。回転保持輪955,956にはそれぞれ湾曲操作ワイヤ131,132を挿管している。湾曲操作ワイヤ131,132の端部には、それそれ係止金具957,958が設けられている。係止金具957,958は、それそれ回転保持輪955,956に係止して、それそれ湾曲操作ワイヤ131,132を回転保持輪955,956から抜けないようにしている。これにより、プーリ951は、湾曲操作ワイヤ131,132を牽引動作している。
【0244】
この構造の場合、湾曲操作ワイヤ131,132はプーリ951上で曲がらず、その代わりに回転保持輪955,956が回動するので、図51に示すように湾曲操作ワイヤ131,132は繰り返し曲げのダメージを与えることがなく、湾曲操作ワイヤ131,132の耐性を向上できる効果がある。
【0245】
図53乃至図55は図1乃至図47に示したプーリ部と湾曲操作ワイヤの接続構造の第2の他の例を示し、図53は湾曲部を湾曲させない状態のプーリ部と牽引装置側ワイヤの斜視図、図54は湾曲部を湾曲させた状態のプーリ部と牽引装置側ワイヤの斜視図、図55は支持リング及びその周辺部の拡大図である。
【0246】
図53乃至図55に示すように、プーリ951は、図1乃至図47に示したプーリ部153,154,553,554,853,854の代用品として適用可能なものである。
【0247】
プーリ961の1面962の左寄り及び右寄りの位置には、それぞれ保持軸963,964が設けられている。湾曲操作ワイヤ131,132にはそれぞれ支持リング965,966を設けている。支持リング965,966はそれぞれ穴部967,968を有する。支持リング965,966は、それぞれ穴部967,968をプーリ961に設けた保持軸963,964にそれぞれ回動自在に嵌合させている。
【0248】
このような構造においても、図50乃至図52に示した接続構造と同様の効果が得られる。
【0249】
図56は図53乃至図55に示した支持リングの他の構造を示す斜視図である。
【0250】
図56に示すように、支持リング975には複数の穴部977を設け、図53乃至図55に示した保持軸963嵌合させる穴部977を複数の中から選択してもよい。
【0251】
図56の構造によれば、繰返し疲労により湾曲操作ワイヤ131が伸長した場合、伸長分を吸収するよう穴部977を掛けかえれば、湾曲操作ワイヤ131の伸びた分の反応の悪さをカバーできるという効果がある。
【0252】
なお、上述した実施の形態において、請求の範囲を逸脱しない範囲で、実施の形態毎の構成を組み合わせて使用しても何ら問題はない。
【0253】
[付記]
以上詳述したような本発明の前記実施の形態によれば、以下の如き構成を得ることができる。
【0254】
(付記項1) 細長の挿入部に湾曲自在な湾曲部を設けた内視鏡と、
前記湾曲部から延出して設けられた操作ワイヤと、
駆動力を発生する駆動源を有し、前記内視鏡に着脱自在な駆動装置と、
前記内視鏡に設けられ、前記駆動力が加えられることで、前記操作ワイヤを牽引動作して、前記湾曲部を湾曲動作させる牽引装置と、
前記駆動装置に前記牽引装置を取り付けるための取付手段と、
この取付手段とは別に、前記駆動装置及び前記牽引装置に対して着脱自在に設けられ、前記駆動源からの駆動力を牽引装置に伝達させる伝達手段と、
を具備したことを特徴とする内視鏡装置。
【0255】
(付記項2) 細長の挿入部に湾曲自在な湾曲部を設けるとともに、該挿入部の基端側にコネクタ部を設けた内視鏡と、
前記湾曲部から延出して設けられた操作ワイヤと、
装置本体に設けられ、駆動力を発生する駆動源を有し、前記コネクタ部に着脱自在な駆動装置と、
前記コネクタ部に設けられ、前記駆動力が加えられることで、前記操作ワイヤを牽引動作して、前記湾曲部を湾曲動作させる牽引装置と、
前記装置本体に前記コネクタ部に取り付けるための取付手段と、
この取付手段とは別に、前記駆動装置及び前記牽引装置に対して着脱自在に設けられ、前記駆動源からの駆動力を牽引装置に伝達させる伝達手段と、
を具備したことを特徴とする内視鏡装置。
【0256】
(付記項3) 前記駆動装置には雄体を有し、前記牽引装置には雌体を有し、前記伝達手段は、前記雄体と前記雌体を連結する連結部であることを特徴とする付記項1または2に記載の内視鏡装置。
【0257】
(付記項4) 前記連結部は、前記雄体に外装し前記雌体に内挿されることを円筒体であることを特徴とする付記項3に記載の内視鏡装置。
【0258】
(付記項5) 前記駆動装置には第1の雌体を有し、前記牽引装置には第2の雌体を有し、前記伝達手段は、前記第1の雌体と前記第2の雌体を連結する連結部であることを特徴とする付記項1または2に記載の内視鏡装置。
【0259】
(付記項6) 前記連結部は、前記第1の雌体と前記第2の雌体の両方に挿入される棒体であることを特徴とする付記項5に記載の内視鏡装置。
【0260】
(付記項7) 前記雄体は、駆動源であるモータまたはギアードモータの出力軸であることを特徴とする付記項3または4に記載の内視鏡装置。
【0261】
(付記項8) 前記雌体は、前記操作ワイヤを巻き取る回転部材であることを特徴とする付記項3,4,7のいずれか1つに記載の内視鏡装置。
【0262】
(付記項9) 前記第2の雌体は、前記操作ワイヤを巻き取る回転部材であることを特徴とする付記項5または6に記載の内視鏡装置。
【0263】
(付記項10) 前記第1の雌体は、前記駆動源であるモータまたはギアードモータの出力軸に接続した回転部材であることを特徴とする付記項5,6,9のいずれか1つに記載の内視鏡装置。
【0264】
(付記項11) 前記回転部材は、外周に前記操作ワイヤを巻回する溝部を有するプーリであることを特徴とする付記項8に記載の内視鏡装置。
【0265】
(付記項12) 前記回転部材は、前記操作ワイヤに接続したチェーンを巻き取るスプロケットであることを特徴とする付記項8に記載の内視鏡装置。
【0266】
(付記項13) 前記操作ワイヤは、前記挿入部内に配置する挿入部側操作ワイヤと、前記牽引装置内で前記挿入部側操作ワイヤと連結する牽引装置側操作ワイヤであり、
前記回転体は、前記牽引装置側操作ワイヤを巻き取ることを特徴とする付記項8,9,11のいずれか1つに記載の内視鏡装置。
【0267】
(付記項14) 前記雌体として上下方向湾曲及び左右湾曲方向の操作ワイヤを各々巻き取る2つの雌体を有し、
前記雄体として2つの雌体と組み合わさる2つの雄体を有することを特徴とする付記項3に記載の内視鏡装置。
【0268】
(付記項15) 前記第1の雌体として上下方向湾曲及び左右湾曲方向の操作ワイヤを各々巻き取る2つの第1の雌体を有し、
前記第2の雌体として2つの雌体と組み合わさる2つの第2の雌体を有することを特徴とする付記項5に記載の内視鏡装置。
【0269】
(付記項16) 前記取付手段は、螺合部からなることとを特徴とする付記項2乃至15のいずれか1つに記載の内視鏡装置。
【0270】
(付記項17) 前記螺合部として、前記コネクタ部に雄ネジ部を、装置本体に雌ネジ部を設けたことを特徴とする付記項16に記載の内視鏡装置。
【0271】
(付記項18) 前記取付手段は、係合部からなることを特徴とする付記項2乃至15に記載の内視鏡装置。
【0272】
(付記項19) 前記係合部として、前記コネクタ部に凸部を、前記装置本体側に凹部を設けたことを特徴とする付記項18に記載の内視鏡装置。
【0273】
(付記項20) 前記係合部の係合はスナップフィットであることを特徴とする付記項19に記載の内視鏡装置。
【0274】
(付記項21) 前記装置本体は、前記挿入部を巻回するドラム部を有し、そのドラム部に前記駆動装置を設けたことを特徴とする付記項2乃至20に記載の内視鏡装置。
【0275】
(付記項22) 前記牽引装置は前記操作ワイヤをチェーンを介して牽引動作することを特徴とする付記項1乃至21に記載の内視鏡装置。
【0276】
(付記項23) 前記牽引装置は前記操作ワイヤをベルトを介して牽引動作することを特徴とする付記項1乃至21に記載の内視鏡装置。
【0277】
【発明の効果】
以上述べた様に本発明によれば、駆動装置と牽引装置の接続部分を組み付け易さと、組み付け後の駆動力伝達性能とを両立できるので、湾曲部の湾曲動作の安定性と精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る内視鏡装置全体の斜視図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る内視鏡装置の蓋パネルを開き内視鏡を外した状態を示す斜視図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る内視鏡装置の蓋パネルを開き内視鏡を取り付けた状態を示す斜視図。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るドラム部の断面図。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る図4のA−A線の断面とB−B線の断面を合成した拡大図。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係るドラム部の背面図。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る図4の駆動装置及び牽引装置の拡大図。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る図5の要部の拡大図。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る連結ピンの拡大図。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係る内視鏡の挿入部の断面図。
【図11】本発明の第1の実施の形態に係る図10のB−B線断面図。
【図12】本発明の第1の実施の形態に係るコネクタ取り付け部の斜視図。
【図13】本発明の第1の実施の形態に係るコネクタ部の斜視図。
【図14】本発明の第1の実施の形態に係るコネクタ取り付け部にコネクタ部を取り付ける前の状態の要部の部分拡大図。
【図15】本発明の第1の実施の形態に係るコネクタ取り付け部にコネクタ部を取り付けコネクタケースを開いた状態の要部の部分拡大図。
【図16】本発明の第1の実施の形態に係るプーリ部に連結ピンを取り付ける前の状態の要部の部分拡大図。
【図17】本発明の第1の実施の形態に係るプーリ部に連結ピンを取り付ける作業の第1の状態を示す説明図。
【図18】本発明の第1の実施の形態に係るプーリ部に連結ピンを取り付ける作業の第2の状態を示す説明図。
【図19】本発明の第1の実施の形態に係るプーリ部に連結ピンを取り付ける作業の第3の状態を示す説明図。
【図20】本発明の第1の実施の形態に係るプーリ部に連結ピンを取り付ける作業の第4の状態を示す説明図。
【図21】本発明の第2の実施の形態に係るドラム部の断面図。
【図22】本発明の第2の実施の形態に係る連結具の断面図。
【図23】本発明の第2の実施の形態に係る図22のC−C線断面図。
【図24】本発明の第2の実施の形態に係る図22のD−D線断面図。
【図25】本発明の第2の実施の形態に係る図22のE−E線断面図。
【図26】本発明の第2の実施の形態に係る押圧部を押圧し場合の連結ピンの断面図。
【図27】本発明の第2の実施の形態に係る図26のF−F線断面図。
【図28】本発明の第2の実施の形態に係るコネクタ取り付け部にコネクタ部を取り付ける前の状態の要部の部分拡大図。
【図29】本発明の第2の実施の形態に係るコネクタ取り付け部にコネクタ部を取り付けた状態の要部の部分拡大図。
【図30】本発明の第2の実施の形態に係るプーリ部に連結具を取り付ける前の状態の要部の部分拡大図。
【図31】本発明の第2の実施の形態に係るプーリ部に連結具を取り付ける作業の第1の状態を示す説明図。
【図32】本発明の第2の実施の形態に係るプーリ部に連結具を取り付ける作業の第2の状態を示す説明図。
【図33】本発明の第2の実施の形態に係るプーリ部に連結具を取り付ける作業の第3の状態を示す説明図。
【図34】本発明の第2の実施の形態に係るプーリ部に連結具を取り付ける作業の第4の状態を示す説明図。
【図35】本発明の第2の実施の形態に係るプーリ部に連結具を取り付ける作業の第5の状態を示す説明図。
【図36】本発明の第2の実施の形態に係るプーリ部に連結具を取り付ける作業の第6の状態を示す説明図。
【図37】本発明の第3の実施の形態に係るドラム部の断面図。
【図38】本発明の第3の実施の形態に係るコネクタ部の斜視図。
【図39】本発明の第3の実施の形態に係るコネクタ取り付け部の斜視図。
【図40】本発明の第3の実施の形態に係るコネクタ取り付け部にコネクタ部を取り付ける前の状態の斜視図。
【図41】本発明の第3の実施の形態に係るコネクタ取り付け部にコネクタ部を取り付ける前の状態の要部の部分拡大図。
【図42】本発明の第3の実施の形態に係るプーリ部に連結具を取り付ける前の状態の要部の部分拡大図。
【図43】本発明の第3の実施の形態に係るコネクタ取り付け部にコネクタ部に固定するための構造を示す第1の断面図。
【図44】本発明の第3の実施の形態に係るコネクタ取り付け部にコネクタ部に固定するための構造を示す第2の断面図。
【図45】本発明の第3の実施の形態に係るコネクタ取り付け部にコネクタ部に固定するための構造を示す第3の断面図。
【図46】本発明の第3の実施の形態に係るコネクタ取り付け部とコネクタ部の固定を解除するための構造を示す断面図。
【図47】本発明の第3の第3の実施の形態の変形例を示すドラム部の断面図。◎
【図48】本発明の第2の実施の形態の回転位置検出手段のもう一つの例を示す説明図。
【図49】本発明の第2の実施の形態の牽引装置側ワイヤの代わりにチェーンを用いた場合の説明図。
【図50】図1乃至図47に示したプーリ部と湾曲操作ワイヤの接続構造の第1の他の例を示す湾曲部を湾曲させない状態のプーリ部と牽引装置側ワイヤの斜視図。
【図51】図1乃至図47に示したプーリ部と湾曲操作ワイヤの接続構造の第1の他の例を示す湾曲部を湾曲させた状態のプーリ部と牽引装置側ワイヤの斜視図。
【図52】図51の回転保持輪及びその周辺部の拡大図。
【図53】図1乃至図47に示したプーリ部と湾曲操作ワイヤの接続構造の第2の他の例を示す湾曲部を湾曲させない状態のプーリ部と牽引装置側ワイヤの斜視図。
【図54】図1乃至図47に示したプーリ部と湾曲操作ワイヤの接続構造の第2の他の例を示す湾曲部を湾曲させた状態のプーリ部と牽引装置側ワイヤの斜視図。
【図55】図53の支持リング及びその周辺部の拡大図。
【図56】図53乃至図55に示した支持リングの他の構造を示す斜視図。
【符号の説明】
1 …内視鏡装置
2 …内視鏡
3 …ドラム部
4 …フレーム部
5 …フロントパネル
6 …リモートコントローラ
7 …モニタ
8 …ケース
9 …コネクタ
91 …挿入部
22 …先端部本体
23 …湾曲部
24 …可撓管部
34 …駆動装置
36 …コネクタ取り付け部
91 …牽引装置
131,132,133,134 …湾曲操作ワイヤ
153,154 …プーリ部
159,160 …D穴部
231,232 …雌ネジ部
181,182 …雄ねじ部
183,184 …取り付けハンドル
211,212 …モータユニット
213,214 …出力軸
301,302 …連結ピン

Claims (7)

  1. 細長の挿入部に湾曲自在な湾曲部を設けた内視鏡と、
    前記湾曲部から延出して設けられた操作ワイヤと、
    前記操作ワイヤを牽引する駆動力を発生する駆動源を有し、前記内視鏡に着脱自在な駆動装置と、
    前記駆動装置に設けられた雄体と、
    前記内視鏡に設けられ、前記駆動源から前記駆動力が加えられることで、前記操作ワイヤを牽引動作して、前記湾曲部を湾曲動作させる牽引装置と、
    前記牽引装置に設けられた雌体と、
    前記駆動装置に前記牽引装置を取り付けるための取付手段と、
    この取付手段とは別に、前記駆動装置及び前記牽引装置に対して着脱自在に設けられ前記雄体に外装されるとともに前記雌体に内挿されることにより前記雄体と前記雌体とを連結して、前記駆動源からの駆動力を前記牽引装置に伝達させる円筒体形状を有する伝達手段と、
    を具備したことを特徴とする内視鏡装置。
  2. 細長の挿入部に湾曲自在な湾曲部を設けた内視鏡と、
    前記湾曲部から延出して設けられた操作ワイヤと、
    前記操作ワイヤを牽引する駆動力を発生する駆動源を有し、前記内視鏡に着脱自在な駆動装置と、
    前記駆動装置に設けられた第1の雌体と、
    前記内視鏡に設けられ、前記駆動源から前記駆動力が加えられることで、前記操作ワイヤを牽引動作して、前記湾曲部を湾曲動作させる牽引装置と、
    前記牽引装置に設けられた第2の雌体と、
    前記駆動装置に前記牽引装置を取り付けるための取付手段と、
    この取付手段とは別に、前記駆動装置及び前記牽引装置に対して着脱自在に設けられ前記第1の雌体と前記第2の雌体の両方に挿入されることにより前記第1の雌体と前記第2の雌体とを連結して、前記駆動源からの駆動力を前記牽引装置に伝達させる棒状を有する伝達手段と、
    を具備したことを特徴とする内視鏡装置。
  3. 前記雄体は、駆動源であるモータまたはギアードモータの出力軸であることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
  4. 前記雌体は、前記操作ワイヤを巻き取る回転部材であることを特徴とする請求項1または3に記載の内視鏡装置。
  5. 前記回転部材は、外周に前記操作ワイヤを巻回する溝部を有するプーリであることを特徴とする請求項4に記載の内視鏡装置。
  6. 前記第2の雌体は、前記操作ワイヤを巻き取る回転部材であることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡装置。
  7. 前記第1の雌体は、前記駆動源であるモータまたはギアードモータの出力軸に接続した回転部材であることを特徴とする請求項2または6に記載の内視鏡装置。
JP2003151485A 2003-05-13 2003-05-28 内視鏡装置 Expired - Fee Related JP4418171B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003151485A JP4418171B2 (ja) 2003-05-28 2003-05-28 内視鏡装置
US10/842,806 US7285088B2 (en) 2003-05-13 2004-05-11 Endoscope apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003151485A JP4418171B2 (ja) 2003-05-28 2003-05-28 内視鏡装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004350866A JP2004350866A (ja) 2004-12-16
JP4418171B2 true JP4418171B2 (ja) 2010-02-17

Family

ID=34046996

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003151485A Expired - Fee Related JP4418171B2 (ja) 2003-05-13 2003-05-28 内視鏡装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4418171B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5566555B2 (ja) * 2012-07-09 2014-08-06 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 導入装置システム
JP6049585B2 (ja) * 2013-10-31 2016-12-21 オリンパス株式会社 術具
JP5980764B2 (ja) * 2013-11-29 2016-08-31 オリンパス株式会社 術具
EP3515282A4 (en) * 2016-09-23 2020-06-03 Safeview Medical, LLC DEVICES AND METHODS FOR INTERNAL IMAGING
JP2021182017A (ja) * 2018-06-28 2021-11-25 オリンパス株式会社 ワイヤ固定構造および内視鏡
CN110279385A (zh) * 2019-07-11 2019-09-27 深圳市先赞科技有限公司 内窥镜操作系统
CN113349715A (zh) * 2020-03-02 2021-09-07 南微医学科技股份有限公司 转向固定头、导管转向牵引机构、转向装置和内镜
CN117204792B (zh) * 2023-10-25 2024-07-16 深圳市宏济医疗技术开发有限公司 一种医用内窥镜机器组件

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004350866A (ja) 2004-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7285088B2 (en) Endoscope apparatus
JP4323150B2 (ja) 電動湾曲内視鏡
US6932761B2 (en) Electrically-bent endoscope
JP4323149B2 (ja) 電動湾曲内視鏡
WO2006137255A1 (ja) 内視鏡
US7322934B2 (en) Endoscope
EP1900318A1 (en) Endoscope and endoscope system
WO2007011028A1 (ja) 内視鏡
WO2005023101A1 (ja) 内視鏡
JP4418171B2 (ja) 内視鏡装置
EP1859724A1 (en) Electric flexible endoscope device and endoscope holding device
JP2005261688A (ja) 内視鏡装置
CN115944396B (zh) 一种软式内镜手术执行装置
CN102415868B (zh) 内窥镜
JPWO2019031018A1 (ja) 内視鏡
JP5185572B2 (ja) 内視鏡
JP4891602B2 (ja) 内視鏡
JP4477332B2 (ja) 携帯型内視鏡装置
JP3557936B2 (ja) 対物レンズ移動機構付き内視鏡
JP4520194B2 (ja) 内視鏡
JP4689962B2 (ja) 内視鏡
JPH05305054A (ja) 電動湾曲式内視鏡装置
JP2005218569A (ja) 内視鏡装置
JP4783462B2 (ja) 内視鏡装置の収納ケース
JP4647904B2 (ja) 内視鏡装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060517

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090818

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091009

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091127

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4418171

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121204

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131204

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees