JP4657972B2 - 電子機器 - Google Patents
電子機器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4657972B2 JP4657972B2 JP2006124495A JP2006124495A JP4657972B2 JP 4657972 B2 JP4657972 B2 JP 4657972B2 JP 2006124495 A JP2006124495 A JP 2006124495A JP 2006124495 A JP2006124495 A JP 2006124495A JP 4657972 B2 JP4657972 B2 JP 4657972B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- battery
- heat transfer
- tuner
- circuit board
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
Description
しかし、TVチューナモジュールは起動中にかなりの熱を発する。このように熱を発する電子部品を携帯電子機器のような小さな筐体内に実装するためには、十分な熱対策が必要である。
まず、ファンを付けて冷却を行う方法や、発熱量が大きい電子部品に金属製のラジエータを取り付ける方法があったが、携帯機器においてはスペースの問題から実行が困難である。
他には、ケースを熱伝導率が高いアルミニウムで構成し、放熱性をよくする方法がある。この方法は、可能ではあるがかかるコストに対して効果が低い、という不利益があった。
特許文献1には、熱を発する電子部品に放熱板を直接当てて外部に熱を逃がす技術が開示されている。
特許文献2には、熱を発する電子部品を実装した基板の裏側への熱を拡散させるための特殊な金属箔を基盤裏に貼り付ける技術が開示されている。
また、特許文献2に開示された技術では、基板裏に金属箔を追加するために、コストがかかる、という不利益があった。
更に特許文献1に開示された技術および特許文献2に開示された技術に共通する不利益として、部品点数が多くなり、コストが余計にかかったり、組み立てが難しくなったりする、という不利益があった。
図1は、本実施形態の携帯電話機100の外観を示す図である。
図1に示すように、携帯電話機100は、上部筐体101と下部筐体102とによって構成される。
上部筐体101と下部筐体102は、ヒンジ部103によって開閉可能に構成されている。
上部筐体101は液晶画面等の表示部を有する。
下部筐体102は、動作時に発熱する電子部品が実装される回路基板を内包する。
以下、下部筐体102について詳しく説明する。
回路基板2は、キーフロントケース1およびキーリアケース3によって挟まれて収容されており、その表面及び裏面の両方に携帯電話機としての動作を実行するLSI等の電子部品が実装されているが、以下では本発明に関連する発熱モジュールとしてのTVチューナについて説明する。
回路基板2のキーリアケース3側の面には、TVチューナ(発熱モジュール)21が搭載されている。TVチューナ21は、TV放送波を受信するチューナであり、動作時(TV放送受信時)に発熱する。
キーフロントケース1、キーリアケース3、及びバッテリリッド5は、樹脂部材によって構成されている。そして、本実施形態におけるキーリアケース3は、バッテリ収納部32の底面(バッテリ収納部32を形成するとともに回路基板2に対向する部位)32’に、図2乃至図4に示されるように、放熱用板金31が設けられており、この底面32'は、樹脂部材に代えて板金部材にて少なくとも一部が構成されている。放熱用板金31は、高い放熱性を確保するために、キーリアケース3を構成する樹脂よりも熱伝導性の高い、洋白、アルミニウム、ステンレス等の金属で形成される。なお、底面32’を構成する部材は、板金部材に限定されることは無く、他の熱伝導率が高い伝熱部材により構成してもよい。
図3は、TVチューナ21とバッテリ4の位置関係を示すために、携帯電話機100を側方(図2のA)から見た図である。図2及び図3に示すように、TVチューナ21は、バッテリ収納部32と筐体厚さ方向に重なる位置で回路基板2に実装されており、このTVチューナ21に対向するバッテリ収納部32の底面32’には放熱用板金31が配設されている。なお、回路基板2のバッテリ収納部32に対向する位置には、TVチューナ21以外に多数の電子部品が実装されており、例えばメモリーカードが装着可能で外面が板金部材で構成されているカードコネクタ23が実装されている。そして、放熱用板金31は、底面32'におけるカードコネクタ23に対向する部位にも配設されるような形状に一体的に構成されている。
図4は、キーリアケース3と放熱用板金31について説明するための図である。
まず、図4(a)はキーリアケース3と放熱用板金31をバッテリ4側から見た図である。キーリアケース3の図4(a)に示す斜線部に放熱用板金31が溶着されている。図4(a)の点線で囲んだ部分αはバッテリ4がバッテリ収納部32に収容されたときにキーリアケース3(バッテリ収納部32の底面32’)と接触する部位を示している。図4(a)に示すように、放熱用板金31の全体がバッテリ4と接するように設計されており、放熱用板金31を介した放熱が効率よく行われるようになっている。
また、図4(b)の点線で囲んだ部分βはTVチューナ21(に貼られた伝熱シート22)と放熱用板金31とが接触する箇所を示している。図4(b)に示すように、TVチューナ21(に貼られた伝熱シート22)と放熱用板金31とが接触する箇所の面積は放熱用板金31に比べて小さく、従って放熱用板金31を介することによってTVチューナ21とバッテリ4との接触面積が大きくなる。
特に、TVチューナ21から発された熱は、TVチューナ21と厚さ方向に重なったバッテリ4に伝熱シート22及び放熱用板金31を介して伝えられる。バッテリ4は大型の部品であり、大きな熱容量を有するため、TVチューナ21の熱を効率よく拡散させることが可能である。
図5(a)は放熱用板金31が無い場合、図5(b)は放熱用板金31がある場合について、TVチューナ21とバッテリ4との接触部を携帯電話機100の横側から見た図を示している。
図5(a)に示すように、放熱用板金31が無い場合は、バッテリ4とTVチューナ21との接触面積が小さいため、熱伝達効率が悪い。図5(b)に示すように放熱用板金31がある場合は、図4(b)に関連付けて説明したように、放熱用板金31とバッテリ4との接触面積が図5(a)に示した場合のTVチューナ21とバッテリ4との接触面積よりも大きいため、TVチューナ21からバッテリ4への熱伝達効率がよくなる。
更に、TVチューナ21と放熱用板金31の間には熱伝導性の良い伝熱シート22が貼られているため、TVチューナ21の熱を効率よく放熱用板金31に伝達することが可能である。
更に、放熱用板金31をバッテリ収納部32に溶着してキーリアケース3を構成するために、キーリアケース3を樹脂のみで構成する場合と比較して、薄くすることが可能であり、ひいては携帯電話機100全体を薄くすることが可能である。
更に、キーリアケース3に金属の放熱用板金31を溶着させているために、回路基板2のキーリアケース3側(バッテリ4側)の面に実装された図示しない電子部品を電気的にシールドすることができる、という効果もある。
すなわち、本発明の実施に際しては、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
また、本実施形態の携帯電話機100では、TVチューナ21がバッテリ4と厚さ方向に重なるように回路基板2上に配置されていたが、本発明はこれには限定されない。すなわち、TVチューナ21は、バッテリ4と厚さ方向に重ならない位置で回路基板2上に実装されても良い。この場合、放熱用板金31が、TVチューナ21の上部まで延設されて、TVチューナ21に当接されるように構成されて、上述した実施形態と同様に回路基板2上のTVチューナ21等の電子部品からの熱が放熱用板金31を介してバッテリ4に伝達され放熱されることになる。
また、上述した実施形態では、回路基板2に実装される発熱モジュールとしてTVチューナ21を例に挙げて説明したが、本発明を他の発熱モジュール、すなわち発熱量が多く熱対策が必要な電子部品に適用してもよい。また、上述した実施形態において、バッテリは当接される放熱用板金から伝達される熱を吸収して放熱しやすい構成であるのが好ましい。例えば外面が金属部材で構成されるバッテリセルが露出されるような構成であればよい。
Claims (5)
- 回路基板と、
当該回路基板に実装された発熱モジュールと、
前記発熱モジュールに対向して配置されるとともに、バッテリ収納部の一部を形成する伝熱部材と、当該伝熱部材よりも熱伝導率の低い部材にて構成される他の部位とを含み、前記回路基板及び前記発熱モジュールを収納する筐体と、
前記バッテリ収納部に収納されるバッテリと、
を備え、
前記伝熱部材は、前記バッテリに当接するとともに、前記伝熱部材の前記バッテリに対する接触面積は、前記発熱モジュールの前記伝熱部材に対向する面積よりも大きい
ことを特徴とする電子機器。 - 前記発熱モジュールは、前記伝熱部材に当接する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記発熱モジュールは、伝熱シートを介して前記伝熱部材に当接する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記発熱モジュールは、前記バッテリ収納部に前記筐体の厚さ方向に重なる位置に配置される
ことを特徴とする請求項2または3に記載の電子機器。 - 前記伝熱部材は、前記回路基板のグランド部に当接する
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電子機器。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006124495A JP4657972B2 (ja) | 2006-04-27 | 2006-04-27 | 電子機器 |
CN200780023360.1A CN101473710B (zh) | 2006-04-27 | 2007-03-29 | 电子设备 |
US12/298,734 US8325483B2 (en) | 2006-04-27 | 2007-03-29 | Electronic device including a heat conduction member |
KR1020087028934A KR20090009911A (ko) | 2006-04-27 | 2007-03-29 | 전자 기기 |
PCT/JP2007/056836 WO2007125718A1 (ja) | 2006-04-27 | 2007-03-29 | 電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006124495A JP4657972B2 (ja) | 2006-04-27 | 2006-04-27 | 電子機器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007299813A JP2007299813A (ja) | 2007-11-15 |
JP4657972B2 true JP4657972B2 (ja) | 2011-03-23 |
Family
ID=38769092
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006124495A Expired - Fee Related JP4657972B2 (ja) | 2006-04-27 | 2006-04-27 | 電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4657972B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6204020B2 (ja) * | 2013-01-16 | 2017-09-27 | Necプラットフォームズ株式会社 | 熱拡散部材および熱拡散部材を備える電子機器 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0786786A (ja) * | 1993-09-17 | 1995-03-31 | Nec Corp | Lsiケースのシールド構造 |
JP2003060369A (ja) * | 2001-08-08 | 2003-02-28 | Hitachi Ltd | 携帯型電子装置 |
JP2005109131A (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-21 | Icom Inc | 電子機器の放熱構造 |
-
2006
- 2006-04-27 JP JP2006124495A patent/JP4657972B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0786786A (ja) * | 1993-09-17 | 1995-03-31 | Nec Corp | Lsiケースのシールド構造 |
JP2003060369A (ja) * | 2001-08-08 | 2003-02-28 | Hitachi Ltd | 携帯型電子装置 |
JP2005109131A (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-21 | Icom Inc | 電子機器の放熱構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007299813A (ja) | 2007-11-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8325483B2 (en) | Electronic device including a heat conduction member | |
JP5179746B2 (ja) | 携帯端末装置 | |
JP6552919B2 (ja) | 電子機器 | |
JP6707960B2 (ja) | 電子機器 | |
CN113934277A (zh) | 电子设备以及冷却模块 | |
JP5362069B2 (ja) | 電子機器 | |
JP2008177275A (ja) | 放熱構造体及び携帯端末 | |
JP2007174526A (ja) | 携帯電子機器の放熱構造 | |
JP6311222B2 (ja) | 電子機器及び放熱方法 | |
JP2008299628A (ja) | 電子機器、および冷却ユニット | |
JP4657972B2 (ja) | 電子機器 | |
JP2010258179A (ja) | 電子機器の放熱装置 | |
JP2010055642A (ja) | 電子機器 | |
JP2013088519A (ja) | 電子機器 | |
JP2003142864A (ja) | 電子装置 | |
JP2006190707A (ja) | 電子機器とこの電子機器が適用されるテレビジョン受像装置 | |
JP2004207661A (ja) | 放熱部材および放熱部材を有する電子機器 | |
JP2007300222A (ja) | 電子機器 | |
JP2019102868A (ja) | 撮像装置 | |
JP4570044B2 (ja) | 携帯型電子機器 | |
WO2021186686A1 (ja) | 携帯端末 | |
JPH0887348A (ja) | 携帯形電子機器 | |
JP2014039163A (ja) | 電子機器 | |
JP5028650B2 (ja) | 携帯電話装置 | |
JP4529823B2 (ja) | 電子機器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090216 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100824 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101025 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101130 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101222 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4657972 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |