JP4657811B2 - ボルトの連結金具。 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のボルトを平行に連結するための連結金具に関する。
従来、2本のボルトを連結する金具として、天井等の吊下げボルトを連結する連結具が開示されている。この天井等の吊下げボルト用連結具は、金属材製でその横断面形状を、連結する上部・下部の2本の吊下げボルト2,3が並列状となる部分へ套合可能な長円形で、かつその長径方向にゆとり部6をもつ大きさとし、上記ゆとり部6に、套合状態時の両吊下げボルト2,3のネジ部4,5同士を係合・押圧させる押圧手段7を設けたものである(特許文献1参照)。
この天井等の吊下げボルトを連結する連結具によれば、連結具の押圧手段としてのくさび部材による押圧、棒状工具でのねじりによる締付け、あるいは係止用小突片の弾性による押圧等によって、連結具内で両吊下げボルトのネジ部同士を強く係合・圧接させて、上・下部吊下げボルト間の連結強度を強くすることにより、天井等を吊り下げた下部吊下げボルトと上部吊下げボルトとを十分な強度で吊り下げることができるという効果がある。
しかしながら、従来の2本のボルトを連結する金具は、一方のボルトを挿入した状態からさらに他のボルトを挿入できるように、横断面形状の大きさを2本のボルト外径の和より大きなゆとりをもって形成してあった。そのため両ボルトを重ね合わせた状態から両ボルトが移動しないように、片方の手でボルトを支持しながら押圧手段を操作してボルト同士を連結しなければならないため作業性に問題があった。特に吊りボルトが高い位置にある場合には、非常に困難な作業であった。また、従来の金具は、断面が長円環状に設けられているため、ボルトの横から嵌めることができず端部から挿入しなければならなかった。
特開2003−293514号公報
そこで、本発明は、以上の課題を解決するためになされたものであり、ボルトの横から直接に連結箇所に取り付けることができるとともに、所定の連結すべき本数のボルトをすべて挿入した後は、手でボルトを支持することなく、その後の作業を行うことのできるボルトの連結金具を提供することにある。
以上のような課題を解決するために請求項1記載の発明が採った手段は、複数本のボルトを互いのねじ山を係合させた状態で連結するための連結金具であって、
複数のボルトが挿入され、かつ該ボルトのねじ山を係合させた状態に維持する周壁と、前記ボルトを側方から内部に挿入可能な開口と、前記開口を閉塞すべく塑性変形する閉塞部とを備え、
前記周壁には、前記ボルトを挿入するとき、既に挿入された前記ボルトが前記開口から抜け出るのを防止すべく前記周壁の端部を前記開口側に折り曲げて形成した抜出防止部を備えてなることを特徴とするボルトの連結金具、とするものである。
さらに、請求項2に記載の発明が採った手段は、前記周壁は、ボルトのねじ山を係合した状態で配置することにより、前記周壁の弾性力によってボルトを挟持固定してなることを特徴とする請求項1に記載のボルトの連結金具、とするものである。
また、請求項1に記載の発明が更に採った手段は、既にボルトを収容した抜出防止部と対向する周壁との間の開口の幅は、ボルト2本分の幅よりも狭くかつ1本分の幅よりは広く形成され形成され、かつ、該既に挿入されたボルトを抜出防止部側へ移動させることにより別のボルトを挿入できる位置に形成されてなることを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の発明が採った手段は、前記閉塞部の幅が、挿入されるボルトの長手方向における連結金具の長さよりも短く形成されてなることを特徴とする請求項1または2に記載のボルトの連結金具、とするものである。
また、請求項4に記載の発明が採った手段は、一方の周壁の高さが、最後に挿入したボルトを挟持型工具で挟み込むことによって挿入可能とすべく、該ボルトの一部を露出させる高さに形成されてなることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のボルトの連結金具、とするものである。
また、請求項5に記載の発明が採った手段は、前記閉塞部を塑性変形させる部位に、括れ部が設けられていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のボルトの連結金具、とするものである。
また、請求項6に記載の発明が採った手段は、ペンチ、プライヤ等の挟持型工具と係合する係合部が、前記閉塞部及び該閉塞部の反対側の周壁端部に設けられていることを特徴とする1から5の何れかに記載のボルトの連結金具、とするものである。
また、請求項7に記載の発明が採った手段は、少なくとも前記閉塞部側に形成された係合部は、該係合部を挟持型工具で挟み込むときに閉塞初期段階において挟持型工具側へ力が係るように、折り曲げられて形成されていることを特徴とする請求項6に記載のボルトの連結金具、とするものである。
また、請求項8に記載の発明が採った手段は、係合部は、該係合部をペンチ、プライヤ等の挟持型工具で挟み込んだ閉塞後期段階において周壁内側へ押し込む側へ力が係るように、折り曲げられて形成されてなることを特徴とする請求項7に記載のボルトの連結金具、とするものである。
請求項1記載のボルトの連結金具によれば、ボルトの側方からボルト挿入部、すなわち周壁内部に挿入可能な開口を設けてあるので、ボルトの端部から連結金具を入れる必要がなく、ボルトの側方から直接連結させたい部位に取り付けることができて作業の迅速化を図ることができる。
さらに、ボルトを挿入した後に他のボルトを挿入する際に、既に挿入されているボルトに対して周壁内から外に押し出すように力が働く場合がある。しかし、このような場合でも抜出防止部によって押し出されるボルトが支持されて、ボルトの抜出を防止することができる。それゆえ、ボルトの抜出に煩わされることなく作業することができる。
さらに、周壁を、互いのねじ山を係合させた状態のときに全てのボルトを挿入できるように形成してあるため、ボルト同士は互いに噛み合わされることになり平行にずれるが防止される。
また、本発明のボルトの連結金具は開口を閉塞可能な閉塞部で閉塞することによって、ボルトの抜出を確実に防止でき、かつ各ボルトを周壁内に確実に固定することができる。従って、固定するのに他の部材を用いることがなく、固定作業の容易化を図るだけでなく部品のコスト削減をも図ることができる。
さらに、請求項2に記載のボルトの連結金具によれば、ボルトのねじ山を係合して嵌め込むだけで周壁の弾性力によって全てのボルトを挟持固定することができるように周壁を形成してあるので、周壁内に全てのボルトを挿入すれば、閉塞部を閉塞させる作業等のその後の作業において、ボルトを手で支えておく必要がなく両手を用いて作業を行うことができる。
請求項1に記載のボルトの連結金具によれば、さらに、ボルトを挿入するための開口の幅が、ボルト1本分と2本分の幅の間に設定してあるので、ボルトを周壁内に容易に挿入可能であると同時に、次のボルトを挿入する際に既に挿入されているボルトが開口から抜出することを防止することができる。
さらに、請求項3記載のボルトの連結金具によれば、閉塞部の幅を連結金具の全幅よりも短く形成してあるので、閉塞部を塑性変形しやすくすることができる。また、閉塞部の脇の工具等でボルトを挟み込むことができるスペースを設けることができる。そのため、工具を用いて容易にボルトを周壁内に挿入することができるようになる。
さらに、請求項4記載のボルトの連結金具によれば、最後に挿入したボルトの一部を露出させるように一方の周壁を形成してあるので、この露出したボルトを工具で挟み込むことによって、ボルトを周壁内に確実に挿入することができる。
さらに、請求項5記載のボルトの連結金具によれば、閉塞部の塑性変形する部位に括れ部を設けてあるので、軽い力で容易に閉塞部を塑性変形させることができる。
さらに、請求項6記載のボルトの連結金具によれば、ペンチ、プライヤ等の挟持型工具と係合させる係合部が閉塞部及び該閉塞部の反対側、すなわち挟持型工具の先端の両側と係合するように係合部を設けてあるので、容易に閉塞部を塑性変形させることができる。
さらに、請求項7記載のボルトの連結金具によれば、閉塞部側の形成された係合部を、挟持型工具で挟み込むことによって、挟持型工具側へ力が係るように設けてあるので、挟持型工具で挟み込む初期段階において閉塞部が挟持型工具から外れるのを効果的に防止することができる。
さらに、請求項8記載のボルトの連結金具によれば、挟持型工具で閉塞部を挟み込んだ後期段階において、を周壁内側へ押し込む方向へ力が入るように係合部を形成してあるので、この状態から挟持型工具でさらに締め付ければ、閉塞部をさらに周壁内側へ押し込めることができ、より強固な固定を行うことができるようになる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。本発明のボルト連結金具は、挿入されたボルトの位置を維持固定するための周壁と、その周壁の一部に形成されたボルトを挿入するための開口と、ボルトが挿入された後に開口を閉塞するための閉塞部と、周壁の一部に、既に挿入したボルトが次のボルトを挿入する際に抜出するのを防止する抜出防止部とを備えている。
周壁によって、実施例として示した図1,図11、図12及び図13の如く、金属板を折り曲げてボルトを挿入可能なボルト挿入部を設けてあり、その断面形状としては、長円形や角が丸くされた三角形の断面等のように連結させるボルトの本数に応じて種々の断面形状を有するボルト挿入部を採用することができる。ボルト挿入部の断面の大きさは、それぞれ所定の本数のボルトを挿入した場合に、ボルトのねじ山同士を係合させた状態で嵌め込める大きさで、かつねじ山が係合せず、山と山が接触している状態では原則として全てのボルトを嵌め込むのは困難な大きさとしてある。そのため、所定数の全てのボルトを挿入すれば、互いのボルト同士はねじ山同士が互い違いに係合していることになり、ボルト同士が平行にずれるのを防止することができる。さらに、ボルト挿入部の大きさとして、ねじ山を係合させつつ嵌めれば素手で嵌め込むことができるように形成しても構わないが、好ましくは、ボルトのねじ山同士を係合させた状態の外径より若干小さく、素手で嵌め込むことは困難であるが、工具等を用いれば周壁の弾性力に抗って嵌め込むことができる大きさであって、かつ工具で嵌め込んだ後は周壁の弾性力によって各ボルトは容易に外れることがない程度の固定を可能する大きさに設けるとよい。このような大きさに設定すれば、ボルトを所定数挿入した後の工程(例えば、閉塞部を塑性変形させる工程等)において、挿入されたボルトを手で支持しておく必要がなくなり、両手を用いて作業を行うことがきるようになるからである。
さらに周壁の一部には、ボルトの側方からボルトを周壁内部、すなわちボルト挿入部へ挿入可能な開口を設けてある。開口の幅は、ボルト1本分の幅よりも長く、かつボルト2本分の幅よりも短く形成することが好ましい。ボルト1本分以下の幅では、ボルトを側方から挿入することができず、また、ボルト2本分以上の幅では、既に挿入したボルトが他のボルトを挿入する際に抜出してしまう可能性があるからである。また、ボルト挿入部としては、一本目のボルトを挿入した後、このボルトをボルト挿入部内で移動させれば一本目のボルトの維持する空間を有するとともに二本目のボルトを挿入する空間を形成できるように形成し、開口としては、形成された二本目のボルトを挿入可能な空間にボルトを挿入可能な位置に形成する必要がある。
また、開口を形成する一方の周壁の少なくとも一部の高さαを、ボルトの幅βより短く(低く)形成し、ボルトの一部を露出させる高さに形成するとよい(図6参照)。このように一方の周壁からボルトを露出させるように設けることによって、挟持型工具でボルトを周壁内部へ挟み込み、ボルトをボルト挿入部に確実に挿入することができるようになる。
開口を形成する反対側の周壁には、一旦挿入したボルトの抜出を防止する抜出防止部を設けてある。抜出防止部は、例えば、図1の如く、挿入したボルトの外面を支持するように周壁の一部を折り曲げて形成するとよい。これにより、最後のボルトを挿入するときに、既に挿入したボルトが抜出することを防止することができる。
閉塞部は、周壁との接合部を塑性変形させて折り曲げることによって開口を閉塞させることができるように設けられている。閉塞部の取り付ける位置、形状や大きさは特に限定するものではない。好ましくは、例えば、図1に示す如く、一方の周壁に、挿入されるボルトの長手方向における連結金具の長さすなわち連結金具の全幅δよりも、短い幅γに設けるとよい。また、塑性変形する部位に括れ部を設けることもでき、括れ部を設ければ、より低い力で折り曲げることができるようになる。
閉塞部の先端には、係合部を設けることもできる。この係合部は、ペンチやプライヤといった挟持型工具の先端と係合させる部分であり、挟持型工具先端に係る力を効率的に閉塞部に与えて折り曲げ作業の容易性を確保したものである。また、この係合部は、閉塞部と反対側にも設けることをできる。両側に設けることによって、挟持型工具の先端両方と係合させることができ、閉塞部に力を効率的に与えて塑性変形させることができる。
係合部を挟持型工具で挟み込んだときに、閉塞初期段階において少なくとも閉塞部側に設けられた係合部は、挟持型工具側へ力が加わるように形成するとよい。例えば、図7にように係合部を鋭角に折って形成すれば、力が矢印Aの方向に係り、分力すれば矢印Bの方向に係るため、挟持型工具で挟んだ場合に挟持型工具から連結金具が外れるのを防止することができる。
また、閉塞部及び閉塞部と反対側に形成された係合部は、該係合部をペンチ、プライヤ等の挟持型工具で挟み込んだ閉塞後期段階において係合部を周壁内側へ押し込む側へ力が係るように、折り曲げて形成するとよい。例えば、図9のように係合部を設ければ、係合部を挟み込むと力が矢印C、Dの方向へ加わることになる。従って、さらに挟み込んでいくと周壁内部へ閉塞部が押し込まれ、より強固に固定することができる。
以下、本発明の最適な実施例について図面に沿って説明する。図1は、本発明の実施例に係るボルトの連結金具1aの斜視図である。図2〜図9は、実施例1におけるボルトの連結金具1aにボルトを固定する工程を示す図である。図10は、実施例1におけるボルトの連結金具1aを利用した使用例を示す図である。
本実施例1におけるボルトの連結金具1aは、2本のボルトを連結するものである。ボルトの連結金具1aは、2本のボルトの外周を覆うことができるようにボルト挿入部10aを設けた周壁10と、その一部に形成してある開口50とを有している。
ボルト挿入部10aは、周壁10によってボルト2本のねじ山を係合させた状態の内径よりも若干狭く形成してあり、素手で挿入することは困難であるが、工具を用いれば容易に嵌め込むことができる程度で、かつ嵌め込んだ後は周壁10の弾性力によって素手では外すことができない程度でボルト2本を固定できる大きさに形成してある。
開口50は、ボルト1本分の幅に対して、1.5倍の幅に設けてあり、ボルトを一本挿入することは容易であるが、挿入されたボルトが他のボルトを挿入する際に抜出しないよう形成してある。また、開口50の位置として、一本目のボルト60aを挿入した後、ボルト60aをボルト挿入部10a内で移動させて抜出防止部110側へ移動すれば、二本目のボルト60bを挿入できる位置に設けてある。
開口50をなす一方の周壁120は、その高さαがボルトの幅βより低く形成されており(図6参照)、挟持型工具70によって周壁10の背面側とボルトを挟み込むことによってボルト挿入部10a内に圧入できるように形成してある。そして、一方の周壁120の先端に閉塞部20が突出するように設けてある。閉塞部20の幅γは、挿入されるボルトの長手方向におけるボルトの連結金具1aの全幅δの長さよりも短く形成してあり、かつ閉塞部20と一方の周壁120先端との付け根において塑性変形しやすいように括れ部40を設けてある。さらに閉塞部20の先端には、挟持型工具70の先端と係合する係合部30aを設けてある。この係合部30aは、閉塞部20に対して鋭角に折り曲げて形成してある。
一方、開口50をなす反対側の周壁の端部130は、開口50側へ折り曲げて形成してあり、その折り曲げた端部は一旦挿入したボルトの抜出を防止する抜出防止部110をなしている。その先端には、挟持型工具70の先端と係合する係合部30bを設けてある。係合部30bとしては、ボルトの連結金具1aの全幅δよりも短い幅で閉塞部20と同様の幅に形成してあり、110に対して鋭角に折り曲げて形成してある。
以上の如く形成されたボルトの連結金具1aは、下記の工程によってボルト60a、60bを平行に連結される。まず、図2に示したようにボルト60aの側方から開口50を通じてボルト挿入部10aに一本目のボルト60aを挿入する。この挿入は素手で容易に挿入することができる。一本目のボルト60aを挿入した状態を図3に示す。この状態から図4の如く抜出防止部110側へボルト60aが位置するようにボルトの連結金具1aを移動する。すると、2本目のボルトを挿入する空間が開口50の位置に形成できるので、連結すべき2本目のボルト60bを開口50からボルト挿入部10aへ互いのボルト60a、60bのねじ山が互いに係合するように挿入する(図5)。このとき、2本目のボルト60bは素手で挿入することはできないので、図6の如く、挟持型工具70を用いて周壁10の背面とボルト60bを挟み込むことによって挿入する。この際に一方の周壁120の高さαは、ボルト60bの幅βよりも低く形成されているので、最後まで嵌め込むことができる。なお、二本目のボルト60bの挿入は、いわば強引に圧入することになるため、一本目のボルト60aは二本目のボルト60bの圧入力によって外部に押し出される方向へ力が働く場合があるが、抜出防止部110によって一本目のボルト60aの抜出を防止できる。
そして、最終的な固定を行うために、閉塞部20を塑性変形させて開口50を閉じる作業を行う。なお、挿入された2本のボルト60a、60bは、周壁10の弾性力によって保持されており、後の工程はボルト60a、60bを手で支持することなく作業することができる。まず、図7の如く、係合部30a、30bを挟持型工具70の先端と係合させる。この状態から各係合部30a、30bを挟み込んでいくが、図7に示すように係合部に係る力は、閉塞初期段階では矢印Aの方向であり、分解すれば力Bの方向、即ち挟持型工具70側へ働くことになる。従って、図14のようにボルトの連結金具1aが挟持型工具70から外れることはない。さらに、図8、図9と挟み込んでいく。そして図9の状態、すなわち、閉塞後期段階において、挟み込む力は、矢印C、Dの方向へ力が働き、係合部30a、30bはさらに周壁10内部へ押し込められることになる。よって、強固にボルト60a、60bをボルトの連結金具1a内に固定することができる。こうして2本のボルト60a、60bは、連結固定される。
この実施例1のボルトの連結金具1aは、例えば、図10のように、ボルト60aに天井から吊り下がっている吊下げボルトを用い、ボルト60bに配線を支持するための配線支持部が取り付けられたボルトを使用して、吊下げボルト60aの途中に配線支持部を設置するといったように使用される。勿論ボルトを連結する形態としては種々の形態があり、この例に限定されるものではなく、本発明のボルトの連結金具は、ボルトを複数平行に連結する態様に広く応用され得るものである。
図11に実施例2におけるボルトの連結金具1bの斜視図とボルトを挿入した状態の断面図を示してある。この実施例2に係るボルトの連結金具1bも2本のボルトを連結するためのものであり、2本のボルトの外周を覆うようにボルト挿入部11aを形成してある周壁11と、その一部に形成してある開口51とを有している。
開口51をなす一方の周壁121は、実施例1と同様に先端に閉塞部21aを設けてある。さらに閉塞部21aと一方の周壁121先端との付け根において塑性変形しやすいように括れ部41を設けてあり、閉塞部21の先端には、挟持型工具70の先端と係合する係合部31aを閉塞部21aに対して鋭角に折り曲げて形成してある点は実施例1と同様である。
一方、反対側の周壁の端部には、開口51側へ折り曲げて形成した抜出防止部111を設け、この抜出防止部111の中央の一部を閉塞部21bとしてある。閉塞部21bは、一方の周壁121に設けられた閉塞部21aと同様の形状に設けられ、反対側の周壁先端との付け根において塑性変形しやすいように括れ部41を設けてある。したがって、この実施例2におけるボルトの連結金具1bとしては、開口の両側に閉塞部21a、21bを有するものとされている。さらに閉塞部21bの先端には、挟持型工具の先端と係合する係合部31bを設けてある。この係合部31bは、閉塞部21bに対して鋭角に折り曲げて形成してある。
実施例2におけるボルトの連結金具1bに、図11bの如く、ボルト60c、60dを挿入した後、係合部31a、31bを挟持型工具で挟み込み、閉塞部21a、21bを塑性変形させて閉塞してボルト60c、60dを固定する。実施例2に係るボルトの連結金具1bを用いれば、係合部30a、30bの両方が、挟持型工具で挟み込んだ場合に、挟持型工具側へ力が係ることになり、ボルトの連結金具1bが挟持型工具から外れるのをさらに効果的に防止することができる。
図12に実施例3におけるボルトの連結金具1cの斜視図とボルトを挿入した状態の断面図を示してある。実施例3に係るボルトの連結金具1cは、3本のボルトを連結するためのものであり、実施例1に対して、周壁12の断面が図12bのように3本のボルトを嵌め込むことができるようにボルト挿入部12aとして三角形の各を丸くした断面となるように形成してある。その他の点は実施例1と同様であるので省略する。
このように周壁の断面形状を変更することによって、異なる本数のボルトを連結することができるようになる。勿論、断面形状は実施例に限定されるものではなく、平行に3本配置できるように形成しても構わないし、4本又は5本以上配置できる断面に形成しても構わない。
図13に実施例4におけるボルトの連結金具1dの斜視図とボルトを挿入した状態の断面図を示してある。実施例4におけるボルトの連結金具1dは、2本のボルトを連結するためのものであり、2本のボルトの外周を覆うようにボルト挿入部13aの断面を長孔にした筒状体に形成された周壁13の一部を切断し、外側へ開いた形状をなしている。この切断されて外側へ開いた部分が開口52をなしている。
周壁10をボルト2本のねじ山を係合させた状態の内径よりも若干狭く形成した点、開口52をボルト1本分より広く、かつ2本分より狭い幅となるように設けた点、開口52をなす周壁13の一方の周壁123の高さをボルトの幅より低く形成した点は、実施例1と同様である。
本実施例4のボルトの連結金具1dは、一方の周壁123の先端に閉塞部を設けることなく、反対側の周壁側に抜出防止部112及び閉塞部22を設けた点が実施例1と異なる。抜出防止部112は、周壁13の側壁14から折り曲げて形成してあり、その先端に閉塞部22を外側に折り曲げて設けてある。なお、本実施例4においては係合部を設けていない。
以上のボルトの連結金具1dは、図13bに示したようにボルトを二本挿入した後、閉塞部22を工具で閉じることによって固定して使用する。
実施例1に係るボルトの連結金具を示す斜視図である。 実施例1におけるボルトの連結金具にボルトを固定する工程を示す図である。 実施例1におけるボルトの連結金具にボルトを固定する工程を示す図である。 実施例1におけるボルトの連結金具にボルトを固定する工程を示す図である。 実施例1におけるボルトの連結金具にボルトを固定する工程を示す図である。 実施例1におけるボルトの連結金具にボルトを固定する工程を示す図である。 実施例1におけるボルトの連結金具にボルトを挿入した後、閉塞部を閉じる工程を示す図である。 実施例1におけるボルトの連結金具にボルトを挿入した後、閉塞部を閉じる工程を示す図である。 実施例1におけるボルトの連結金具にボルトを挿入した後、閉塞部を閉じる工程を示す図である。 実施例1におけるボルトの連結金具の使用例を表した図である。 実施例2に係るボルトの連結金具を示す斜視図及び断面図である。 実施例3に係るボルトの連結金具を示す斜視図及び断面図である。 実施例4に係るボルトの連結金具を示す斜視図及び断面図である。 連結金具が挟持型工具から外れる状態を示した模式図である。
符号の説明
1a ボルトの連結金具
10 周壁
110 抜出防止部
120 一方の周壁
20 閉塞部
30a 係合部
40 括れ部
50 開口
60a、60b ボルト
70 挟持型工具

Claims (8)

  1. 複数本のボルトを互いのねじ山を係合させた状態で連結するための連結金具であって、
    複数のボルトが挿入され、かつ該ボルトのねじ山を係合させた状態に維持する周壁と、前記ボルトを側方から内部に挿入可能な開口と、前記開口を閉塞すべく塑性変形する閉塞部とを備え、
    前記周壁には、前記ボルトを挿入するとき、既に挿入された前記ボルトが抜け出るのを防止すべく前記周壁の端部を前記開口側に折り曲げて形成した抜出防止部を備え、該既にボルトを収容した抜出防止部と対向する周壁との間の開口はボルト2本分の幅よりも狭くかつ1本分の幅よりは広く形成され、かつ、該既に挿入されたボルトを抜出防止部側へ移動させることにより別のボルトを挿入できる位置に形成されてなることを特徴とするボルトの連結金具。
  2. 前記周壁は、ボルトのねじ山を係合した状態で配置することにより、前記周壁の弾性力によってボルトを挟持固定してなることを特徴とする請求項1に記載のボルトの連結金具。
  3. 前記閉塞部の幅が、挿入されるボルトの長手方向における連結金具の長さよりも短く形成されてなることを特徴とする請求項1または2に記載のボルトの連結金具。
  4. 一方の周壁の高さが、最後に挿入したボルトを挟持型工具で挟み込むことによって挿入可能とすべく、該ボルトの一部を露出させる高さに形成されてなることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のボルトの連結金具。
  5. 前記閉塞部を塑性変形させる部位に、括れ部が設けられていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のボルトの連結金具。
  6. ペンチ、プライヤ等の挟持型工具と係合する係合部が、前記閉塞部及び該閉塞部の反対側の周壁端部に設けられていることを特徴とする1から5の何れかに記載のボルトの連結金具。
  7. 少なくとも前記閉塞部側に形成された前記係合部は、該係合部を挟持型工具で挟み込むときに閉塞初期段階において挟持型工具側へ力が係るように、折り曲げられて形成されていることを特徴とする請求項6に記載のボルトの連結金具。
  8. 前記係合部は、該係合部をペンチ、プライヤ等の挟持型工具で挟み込んだ閉塞後期段階において周壁内側へ押し込む側へ力が係るように、折り曲げられて形成されてなることを特徴とする請求項7に記載のボルトの連結金具。
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