JP2002295418A - 線材連結金具 - Google Patents

線材連結金具

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JP2002295418A
JP2002295418A JP2001097317A JP2001097317A JP2002295418A JP 2002295418 A JP2002295418 A JP 2002295418A JP 2001097317 A JP2001097317 A JP 2001097317A JP 2001097317 A JP2001097317 A JP 2001097317A JP 2002295418 A JP2002295418 A JP 2002295418A
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metal wires
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昭八 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】受具どうしの連結又は該受具の組み立ての際の
線材固定作業が簡易且つ迅速に行うことが可能な線材連
結金具を提案する。 【解決手段】本発明に係る受具用の線材固定金具100
は、複数の金属線材を連結又は固定する際に使用される
ものであって、相互に並設した状態で配設される複数の
前記金属線材又は相互に交差して配設される複数の前記
金属線材を前記並設状態又は交差状態に収容する少なく
とも一つの線材収容部10と、前記線材収容部10の両
側に設けられ、工具による挟み付けにより塑性変形し
て、前記線材収容部10内に収容された一又は複数の金
属線材を挟持する、少なくとも一対の挟持片20と、こ
れら両挟持片20の先端から外方に向けて延設され、前
記工具により把持可能な把持片30とを備えたことを特
徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線・配管材を支
持すべく金属線材によって網状に形成される受具どうし
の連結又は該受具の組立て等に使用される受具用の線材
連結金具に関し、特に、受具どうしの連結又は該受具の
組み立ての際の線材固定作業が簡易且つ迅速に行うこと
が可能な線材連結金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】配線・配管材を支持する受具として、ラ
ダー形状のものの他に、金属線材を格子状に溶接し網体
を形成して、この網体を組み付けて相互に連結すること
によって受具とする、「メッシュタイプの受具」が従来
より提案されている。このメッシュタイプの受具を連結
するための固定金具として、ドイツ連邦共和国出願公開
公報第2036325号等に記載の技術に係る固定金具
が提案されている。
【0003】この公報に記載の技術に係る連結固定金具
は、図36に示すように、相互に連結される受具に係
る、並設される2本の金属線材を、2枚の金具をビス止
めして挟持することにより、前記受具の連結固定を行う
ものである。
【0004】しかし、上記公報に記載の技術に係る連結
金具により連結固定するためには、連結箇所において逐
一ビス止め作業が必要となる。このビス止め作業は、ド
ライバー或いはレンチ等の工具を「回す」作業を伴う面
倒な作業であり、特に、連結する受具の下に潜り、上を
向いての無理な姿勢で連結作業を行う場合には非常に不
都合である。
【0005】また、前記受具が長距離にわたって配設さ
れる場合には、必然的に連結作業を要する箇所も多数に
及ぶこととなる。そのような場合に、全ての連結箇所に
おいて面倒なビス締め作業をしなければならないとなる
と、その作業に長時間を要することとなり、問題があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記各問題
を解決するために提案するものであり、金属線材を収容
した状態において金具の一部分を塑性変形させて、前記
金属線材を連結固定することを特徴とするものである。
そのため本発明によれば、金属線材に対する連結固定作
業が簡易且つ確実に行うことが可能となり、その作業に
要する時間を短縮することが可能となる、線材連結金具
を提供することが可能となるものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
複数の金属線材を連結又は固定する際に使用される線材
連結金具100であって、相互に並設した状態で配設さ
れる複数の前記金属線材又は相互に交差して配設される
複数の前記金属線材を前記並設状態又は交差状態に収容
する少なくとも一つの線材収容部10と、前記線材収容
部10の両側に設けられ、工具による挟み付けにより塑
性変形して、前記線材収容部10内に収容された一又は
複数の金属線材を挟持する、少なくとも一対の挟持片2
0と、これら両挟持片20の先端から外方に向けて延設
され、前記工具により把持可能な把持片30とを備えた
ことを特徴とする線材連結金具100である。
【0008】すなわちこの請求項1に係る発明の線材連
結具100は、複数の金属線材を並接状態又は交差状態
にて連結固定するものであって、線材収容部10と挟持
片20と把持片30とを備えている。
【0009】本請求項に係る発明の線材連結金具100
により、複数の金属線材を連結固定する場合には、ま
ず、前記複数の金属線材を収容部10に収容させ、その
状態のままで前記収容部10の両側に立設した少なくと
も一対の挟持片20を塑性変形させて、前記複数の金属
線材を挟持する。これらの挟持片20を塑性変形させる
際には、当該挟持片20の先端から外方に向けて延設さ
れた把持片30を挟み工具にて挟み付けて行うものであ
る。
【0010】請求項2に係る発明は、複数の金属線材を
連結又は固定する際に使用される線材連結金具100で
あって、相互に交差して配設される複数の前記金属線材
のうち、一方の金属線材を収容する第1線材収容部10
aと、他方の金属線材を収容する第2線材収容部10b
と、この第2線材収容部10bの両側に設けられ、工具
による挟み付けにより塑性変形して、前記線材収容部1
0b内に収容された一又は複数の金属線材を挟持する、
少なくとも一対の挟持片20と、これら両挟持片20の
先端から外方に向けて延設され、前記工具により把持可
能な把持片30とを備え、前記相互に交差して配設され
る複数の前記金属線材を、交差状態で連結固定すること
を特徴とする線材連結金具100である。
【0011】すなわちこの請求項2に係る発明の線材連
結具100は、複数の金属線材を交差状態にて連結固定
するものであって、第1線材収容部10aと第2線材収
容部10bと挟持片20と把持片30とを備えている。
【0012】本請求項に係る発明の線材連結金具100
により、複数の金属線材を連結固定する場合には、ま
ず、前記複数の金属線材を第1線材収容部10aに収容
させる。その次に第2線材収容部10bに対して、前記
金属線材と直交して配設される他の金属線材を収容させ
る。その後、前記第2線材収容部10bの両側に立設し
た少なくとも一対の挟持片20を塑性変形させて、前記
複数の金属線材を挟持する。これらの挟持片20を塑性
変形させる際には、当該挟持片20の先端から外方に向
けて延設された把持片30を挟み工具にて挟み付けて行
うものである。
【0013】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
記載の線材連結金具100において、挟持片20は塑性
変形を施すことにより、線材収容部10内に収容された
線材の外面に沿って変形し、前記線材収容部10を略閉
塞するとともに、これらの挟持片20の先端から外方に
向けて延設された把持片30の片面が略密接し合い、前
記線材収容部10内に収容された金属線材を連結固定す
ることを特徴とするものである。
【0014】すなわちこの請求項3に係る発明の線材連
結金具100により金属線材を連結固定する際には、ま
ず、金属線材を線材連結金具100の収容部10に収容
させ、この収容部10の両側に立設した少なくとも一対
の挟持片20を塑性変形させる。この挟持片20は、塑
性変形させた後には収容部10に収容した金属線材の外
面に沿って変形し、前記収容部10を略閉塞させること
となる。これらの挟持片20を塑性変形させる際には、
当該挟持片20の先端から外方に向けて延設された把持
片30を挟み工具にて挟み付けて行い、前記挟持片20
が変形した後には当該把持片30の片面が略密接し合う
こととなるのである。
【0015】請求項4に係る発明は、請求項1から3の
何れかに記載の線材連結金具100において、金属線材
の組み合わせによって網状に形成される受具どうしの連
結又は該受具の組立て等に使用されることを特徴とする
ものである。
【0016】すなわちこの請求項4に係る発明の線材連
結金具100によれば、特に、金属線材の組み合わせに
よって網状に形成された受具どうしの連結、又は、該受
具の組立てが可能となるものである。
【0017】請求項5に係る発明は、請求項4に記載の
線材連結金具100において、挟持片20により挟持さ
れる金属線材に対し直交して互いに平行に配設された他
の金属線材どうしの間隔と略同一の寸法にて形成され、
前記他の金属線材の間に配設されることにより、前記挟
持される金属線材の軸方向へのズレが防止されることを
特徴とするものである。
【0018】すなわちこの請求項5に係る発明の線材連
結金具100は、挟持する金属線材(A)の軸方向に係
る形成寸法に特徴を有するものである。この形成寸法
は、例えば図12の(a)に示すように、挟持する金属
線材(A)と直交する他の金属線材(B1)と当該「他
の金属線材(B1)」と平行に配設された「他の金属線
材(B2)」との間隔L2と、略同一の寸法L1にて形
成したものである。
【0019】従って、前記直交する他の金属線材同士の
間隔と略同一の寸法に形成された連結金具によって金属
線材を挟持する際には、当該連結金具が前記平行に配設
された「他の金属線材」の間隔内に収まることとなる。
そのため当該連結金具が、その挟持する金属線材の軸方
向へズレてしまうことを防止できるのである。
【0020】なお、図12の(a)に示した連結金具1
00には、後記する「ズレ止め部」が設けてあるが、本
請求項に係る発明においては、このズレ止め部は必須の
構成要件ではない。
【0021】請求項6に係る発明は、請求項4に記載の
線材連結金具100において、挟持片20により挟持さ
れる金属線材と直交して配設された前記受具を構成する
他の金属線材の両外側と係合して、前記挟持される金属
線材の軸方向へのズレを防止するズレ止め部を備えたこ
とを特徴とするものである。
【0022】すなわちこの請求項6に係る発明の線材連
結金具100は、請求項4に記載の線材連結金具100
において、「ズレ止め部」を設けることにより、線材連
結金具100が、その挟持する金属線材の軸方向へズレ
てしまうことを防止することに特徴を有するものであ
る。
【0023】この「ズレ止め部」は、図12の(b)に
示すように、連結金具が挟持する金属線材と直交する
「他の金属線材」の外周面に係合することにより、連結
金具が挟持する前記金属線材の軸方向へのズレを防止す
ることとなる。
【0024】請求項7に係る発明は、請求項4に記載の
線材連結金具において、挟持片20により挟持される金
属線材と当該金属線材と直交して配置され受具を構成す
る他の金属線材との直交部分に配設した際には、前記金
属線材が線材収容部10に収容され、前記他の金属線材
が前記挟持片20の側端を基端として形成された空間部
に収容されて、尚かつ、前記他の金属線材が前記挟持片
20に干渉又は当接しないことを特徴とするものであ
る。
【0025】この請求項7に係る発明の線材連結金具1
00によれば、図12の(b)に示すように、挟持片2
0が挟持する金属線材を線材収容部10内に収容させる
際に、前記金属線材と直交する他の金属線材を、前記挟
持片20の側端を基端として形成された「空間部」に回
避させることができる。そのため、前記挟持片20に当
接してしまうことを防止できるので、受具に対して線材
連結金具100を容易に装着することが可能となるので
ある。
【0026】請求項8に係る発明は、請求項4に記載の
線材連結金具100において、挟持片20が挟持する金
属線材の軸方向に対する、当該線材連結金具100の寸
法は、受具における前記金属線材が屈曲してなる、受具
の立ち上がり部における高さ寸法と略同一の寸法にて形
成して、前記金属線材の軸方向に対するズレ止めが可能
となることを特徴とするものである。
【0027】すなわちこの請求項8に係る発明の線材連
結金具100は、当該線材連結金具100により相互に
連結固定される受具の、「立ち上がり部」の高さ寸法と
略同一の寸法にて形成したものである。従って、当該線
材連結金具100により前記受具「立ち上がり部」の金
属線材を連結固定した際には、当該「立ち上がり部」に
線材連結金具100が収容されることとなり、「立ち上
がり部」の上下方向に対してのズレを防止することが可
能となるのである。
【0028】本請求項に係る発明の線材連結金具100
により複数の受具を連結固定する際には、まず、前記し
た複数の受具をそれぞれの端部どうしで並設させ、これ
ら並設された複数の受具の「立ち上がり部」に相当する
金属線材を、線材連結金具100の収容部10に収容さ
せる。そして、「立ち上がり部」の金属線材を収容部1
0に収容させた状態のままで、前記収容部10の両側に
立設した少なくとも一対の挟持片20を塑性変形させ
る。この挟持片20は、塑性変形させた後には前記「立
ち上がり部」の金属線材の外面に沿って変形し、前記収
容部10を略閉塞させることとなる。これらの挟持片2
0を塑性変形させる際には、当該挟持片20の先端から
外方に向けて延設された把持片30を挟み工具にて挟み
付けて行い、前記挟持片20が変形した後には当該把持
片30の片面が略密接し合うこととなるのである。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明に係る線材連結金具100
は、金属線材を組み合わせてなる受具の組み立て又は該
受具の連結固定に使用されるものである。なお、この線
材連結金具100は、組み合わされる金属線材の直径寸
法等に対応する寸法に形成して使用されるものである。
【0030】当該線材連結金具100は、特に、線材収
容部10と挟持片20と把持片30を備えたことを特徴
とするものである。当該線材連結金具100は、例えば
「鋼板」により形成することが考えられるが、特段これ
に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる
のであれば、如何なる材質のものとしてもよい。以下、
各構成要件ごとに説明する。
【0031】最初に「線材収容部10」は、後述する
「挟持片20」の間に設けられるものであって、当該
「挟持片20」とともに1又は2以上の金属線材を収容
するものである。この「線材収容部10」は、1又は2
以上の金属線材を収容できる幅寸法にて形成されるもの
であって、2以上の金属線材を収容した際には、当該金
属線材を「仮組み」することとなる。すなわち、本発明
に係る線材連結金具100にて複数の金属線材を連結固
定する際には、まず、前記複数の金属線材を線材収容部
10に収容させることのみをもって、「離間防止作用」
が働くこととなるのである。
【0032】なお、本発明に係る線材連結金具100
は、前記の「離間防止作用」を確実に発生させるべく、
前記線材収容部10に「離間防止部40」を設けたもの
としてもよい。この「離間防止部40」というのは、並
列に配置された2本の金属線材を収容部10に収容した
際に、前記複数の金属線材を並設状態にて「仮組み」す
るものである。この「仮組み」というのは、後述の挟持
片20を塑性変形させる前に、収容部10内に収容され
た前記「2本の金属線材」が、前記離間防止部40によ
り暫定的に挟まれて、相互に離間してしまうことを防止
することである。
【0033】次に「挟持片20」は、作業者によって変
形処理が施されることによって塑性変形し、前記線材収
容部10内に収容された1又は2以上の金属線材を離間
不可に挟持するものである。この「挟持片20」は、図
2の断面図に示すように、前記線材収容部10の両側に
少なくとも一対が立設され、前記線材収容部10に1又
は2以上の金属線材を収容した状態のままで塑性変形が
施されることにより、前記金属線材の外面に沿って変形
する。この変形によって、図5に示すように、前記線材
収容部10の中央付近において、一対の(又は二対以上
の)挟持片20が相互に当接し、前記線材収容部10を
略閉塞状態とするものである。この「挟持片20」は、
上記作用を奏することができれば如何なる構成としても
よいが、具体的には、「挟持片20」自身が挟持する金
属線材の直径寸法或いは外周寸法と、相互に対応した寸
法にて形成することが考えられる。
【0034】一方、「把持片30」は、前記挟持片20
を塑性変形させる際に、挟み工具による挟み付けを容易
且つ確実なものとするものであって、前記挟持片20の
先端から外方に向けて延設されるものである。この「把
持片30」は、前記挟持片20が塑性変形した際には、
それぞれの片面どうしが略密接し合うこととなる。即
ち、図5に示すように、前記挟持片20が金属線材の外
面に沿って塑性変形した際に、この挟持片20の先端を
折り曲げることにより形成された把持片30の片面が、
それぞれ略密接し合うこととなるのである。このよう
に、把持片30が略密接し合うことにより、収容部10
における「開口」を覆うこととなるため、当該収容部1
0に収容された金属線材確実に連結固定することが可能
となるものである。
【0035】なお、本発明に係る線材連結金具100
は、その断面形状を図2又は図6の断面図に示す形態に
構成することが考えられる。
【0036】まず図2に示す形態というのは、線材収容
部10の両側に立設される「挟持片20」を「断面略コ
字形状」に配置して「開口」を形成し、この「開口」か
ら2本の金属線材を内部に配設し、これら2本の金属線
材の外側と前記「挟持片20」とを当接させるものであ
る。
【0037】一方、図6に示す形態というのは、前述の
「挟持片20」の間に「仕切壁14」を設けて、「断面
略ヨ字形状」に形成したものである。そして、これら各
挟持片20と前記仕切壁14との間に「開口」を形成
し、これらの「開口」のそれぞれに金属線材を配設しこ
れら2本の金属線材の外側と前記「挟持片20」とを当
接させるものである。
【0038】以下に説明する各実施例においては、図2
に示す「断面略コ字形状」に係る構成にて説明するが、
本発明に係る線材連結金具100において、複数の金属
線材が並設される部分については、上記「断面略ヨ字形
状」にて構成してもよい。
【0039】また線材収容部10は、上記図2及び図6
に示す構成のように複数本の金属線材を収容するものに
限定されるものではなく、1本の金属線材のみを収容す
るものとしてもよい。
【0040】
【実施例】以下、本発明に係る線材連結金具100の実
施例を、図面を参照して説明する。 (実施例1)図1から図8は、実施例1に係る線材連結
金具100aを示すものである。本実施例に係る線材連
結金具100aは、図1に示すように、収容部10の両
側に一対の挟持片20が立設され、これら挟持片20の
先端から外方に向けて把持片30が延設されている。こ
の線材連結金具100aにおける線材収容部10の幅寸
法は、2本分の金属線材の直径と略同一の寸法にて形成
されている。
【0041】本実施例に係る線材連結金具100aによ
り複数の金属線材を連結固定する際には、図2から図5
に示すように、まず、線材収容部10内に複数の金属線
材を収容させて、前記線材収容部10の両側に立設され
た挟持片20に対して変形処理を行う。当該変形処理に
より、前記挟持片20が金属線材を強固に挟持すること
となるのである。尚、この挟持片20に対する変形処理
というのは、前記挟持片20の先端から外方に向けて延
設された把持片30にペンチ等の挟み工具(P)を係合
させ、一気に(又は段階的に)挟み付けることにより挟
持片20を塑性変形させ、尚かつ、前記把持片30のそ
れぞれの片面を、図5に示すように略密接させることを
指すものである。
【0042】この塑性変形によって前記挟持片20は、
前記線材収容部10内に収容された複数の金属線材の外
面に沿って変形することとなり、当該挟持片20が前記
線材収容部10を略閉塞することとなるのである。
【0043】本実施例に係る線材連結金具100aの用
途は、特段限定されるものではないが、特に、図7又は
図8に示すように、受具どうしの連結固定であって、前
記受具を構成する金属線材における、屈曲部と他の屈曲
部とに挟まれた、寸法の短いストレート部分の金属線材
を連結固定する場合に好適である。
【0044】(実施例2)図9は実施例2に係る線材連
結金具100bを示すものである。本実施例に係る線材
連結金具100bは、収容部10の両側に二対の挟持片
20が立設され、これら挟持片20の先端から外方に向
けて把持片30がそれぞれ延設されている。この線材連
結金具100bにおける線材収容部10の幅寸法は、2
本分の金属線材の直径と略同一の寸法にて形成されてい
る。
【0045】本実施例に係る線材連結金具100bによ
り複数の金属線材を連結固定する際には、図2から図5
に示すように、まず、線材収容部10内に複数の金属線
材を収容させて、前記線材収容部10の両側に立設され
た挟持片20に対して変形処理を行う。当該変形処理に
より、前記挟持片20が金属線材を強固に挟持すること
となるのである。尚、この挟持片20に対する変形処理
というのは、前記挟持片20の先端から外方に向けて延
設された把持片30にペンチ等の挟み工具(P)を係合
させ、一気に(又は段階的に)挟み付けることにより挟
持片20を塑性変形させ、尚かつ、前記把持片30のそ
れぞれの片面を、図5に示すように略密接させることを
指すものである。
【0046】この塑性変形によって前記挟持片20は、
前記線材収容部10内に収容された複数の金属線材の外
面に沿って変形することとなり、当該挟持片20が前記
線材収容部10を略閉塞することとなるのである。
【0047】本実施例に係る線材連結金具100bの用
途は、特段限定されるものではないが、受具どうしの連
結固定であって、受具を構成する金属線材を並設状態に
て連結固定するのに好適である。
【0048】(実施例3)図10から図15は、本発明
の実施例1に係る線材連結金具100cを示したもので
ある。本実施例に係る線材連結金具100cは、2本の
金属線材を収容する幅寸法を有する「線材収容部10」
の両側に、二対の挟持片20が立設されており、これら
二対の挟持片20の間には「離間防止部40」が設けら
れている。即ち、前記二対の挟持片20の間に形成され
た「切り欠き」に対して残存した部分が前記「離間防止
部40」に相当する。
【0049】この離間防止部40は、並列に配置された
2本の金属線材を収容部10に収容した際に、前記複数
の金属線材を並設状態にて「仮組み」するものである。
この「仮組み」というのは、挟持片20を塑性変形させ
る前に、収容部10内に収容された前記「2本の金属線
材」が、前記離間防止部40により暫定的に挟まれて、
相互に離間してしまうことを防止することである。
【0050】従って、本実施例に係る線材連結金具10
0cによって2本の金属線材を連結固定する際には、ま
ず前記2本の金属線材を、相互に対向して立設された挟
持片20の間の「開口」から線材収容部10内に収容さ
せるとともに、離間防止部40によって仮組みする。そ
の後、図2から図5に示すように、前記線材収容部10
の両側に立設された挟持片20に対して変形処理を行
う。当該変形処理により、前記挟持片20が金属線材を
強固に挟持することとなるのである。尚、この挟持片2
0に対する変形処理というのは、前記挟持片20の先端
から外方に向けて延設された把持片30にペンチ等の挟
み工具(P)を係合させ、一気に(又は段階的に)挟み
付けることにより挟持片20を塑性変形させ、尚かつ、
前記把持片30のそれぞれの片面を、図5に示すように
略密接させることを指すものである。
【0051】この塑性変形によって前記挟持片20は、
前記線材収容部10内に収容された複数の金属線材の外
面に沿って変形することとなり、当該挟持片20が前記
線材収容部10を略閉塞することとなるのである。
【0052】本実施例に係る線材連結金具100cは、
線材収容部10と挟持片20とは連続的乃至一体的に形
成されているため、相互に並設状態にある金属線材を固
定した際にも高い強度を発揮することが可能となるもの
である。
【0053】また、本実施例に係る線材連結金具100
cは、ズレ止め部に係る空間に「直交する他の線材B」
が入り込み、挟持片20が挟持する金属線材の軸方向へ
のズレを防止することが可能となるものである。この金
属線材(B)は、前記線材挟持片20が挟持する金属線
材(A)の直ぐ下側に配設され、溶接されて成るもので
ある。
【0054】なお、本実施例に係る線材連結金具100
cに係る線材収容部10の幅寸法は、金属線材2本分の
直径と略同一の寸法とし、一方、ズレ止め部に係る空間
の切り欠き寸法は金属線材1本分の直径の寸法と略同一
としたが、特段この形状に限定されるものではない。す
なわち、線材連結金具100cが配置される場所によ
り、任意に線材収容部10の幅寸法、或いは、ズレ止め
部の切り欠き寸法を変更するものとしてもよい。
【0055】また、本実施例に係る線材連結金具100
cは、図12に示すが如く、その挟持する金属線材
(A)の長手方向への形成寸法L1を、前記線材(A)
と直交する他の金属線材(B1)と、当該「他の金属線
材(B1)」と互いに平行に配置された金属線材(B
2)との間隔L2と、略同一の寸法に形成してもよい。
前記の寸法L1にて形成し、線材連結金具100cを前
記「他の金属線材(B1),(B2)」間に収納するこ
とにより、挟持する金属線材(A)の長手方向へのズレ
止めが可能となるのである。勿論、受具に係る金属線材
(B1),(B2)の組み付け間隔L2を、線材連結金
具100cの形成寸法L1に合わせて組み付けることに
よって、ズレ止めを行うものとしてもよい。
【0056】本実施例に係る線材連結金具100cは、
前記「ズレ止め部」によるズレ止め作用と、上述した線
材連結金具100cの形成寸法L1を金属線材の間隔L
2と略同一とすることによるズレ止め作用とを、同時に
発生させる構成としてもよいのである。
【0057】本実施例に係る線材連結金具100cの用
途としては、図33に示すように、受具どうしの連結金
具としての使用であって、受具の端部を構成する金属線
材を並設状態にて連結固定するのに好適である。
【0058】(実施例4)図16から図18は、本発明
の実施例2に係る線材連結金具100dを示したもので
ある。本実施例に係る線材連結金具100dは、2本分
の金属線材の直径寸法と略同一の幅寸法を有する線材収
容部10に対して、その両端に二対の挟持片20がそれ
ぞれ立設されている。そして、これら2対の挟持片20
の間にスリットを介して一対の「離間防止部40」が立
設されており、この離間防止部40にはボルト穴が形成
されている。
【0059】このボルト穴は、前記離間防止部40が、
線材収容部10内に収容された金属線材から強い負荷を
受けた場合にも拡開してしまうことを防止するために設
けるものであり、対向して立設された離間防止部40を
連係して螺嵌する、別部材に係る拡開防止ボルトを挿入
するためのものである。但し、前記拡開防止ボルトは必
須の構成要件ではなく、本実施例に係る線材連結金具1
00dの用途が、それほど負荷が掛からない部位の連結
固定であるのならば、拡開防止ボルトにて離間防止部4
0を螺嵌する必要はない。
【0060】当該線材連結金具100dにより金属線材
を固定する際には、図17又は図18に示すように、金
属線材(A)を、相互に対向して立設された挟持片20
及び離間防止部40の間の「開口」から線材収容部10
内に収容させるとともに、離間防止部40によって仮組
みする。その後、図2から図5に示すように、前記線材
収容部10の両側に立設された挟持片20に対して変形
処理を行う。当該変形処理により、前記挟持片20が金
属線材を強固に挟持することとなるのである。尚、この
挟持片20に対する変形処理というのは、前記挟持片2
0の先端から外方に向けて延設された把持片30にペン
チ等の挟み工具(P)を係合させ、一気に(又は段階的
に)挟み付けることにより挟持片20を塑性変形させ、
尚かつ、前記把持片30のそれぞれの片面を、図5に示
すように略密接させることを指すものである。
【0061】この塑性変形によって前記挟持片20は、
前記線材収容部10内に収容された複数の金属線材の外
面に沿って変形することとなり、当該挟持片20が前記
線材収容部10を略閉塞することとなるのである。
【0062】そして、図17又は図18に示すように、
2本の金属線材を挟んだ位置にて相互に向き合っている
離間防止部40に形成されたボルト穴に対し、拡開防止
ボルトを螺入して固定するのである。
【0063】また、本実施例に係る線材連結金具100
dは、拡開防止ボルトを備えているため、その挟持する
金属線材(A)において多大な負荷が掛かった場合に
も、線材収容部10が外方へ開いてしまうことを防止で
きることとなる。本実施例に係る線材連結金具100d
の用途としては、図35に示すように、受具におけるコ
ーナー部分を形成する金属線材の連結固定に用いること
が好適である。
【0064】(実施例5)図19及び図20は、本発明
の実施例5に係る線材連結金具100eを示したもので
ある。本実施例に係る線材連結金具100eは、図19
に示すように、線材収容部10の両側端に二対の挟持片
20を立設され、当該二対の挟持片20の間には「開口
部」が設けられている。この「開口部」は、金属線材
(A1),(A2)と直交して配置される他の2本の金
属線材(B1),(B2)の直径寸法と略同一の幅にて
形成されている。前記挟持片20におけるそれぞれの内
側端面に離間防止部40が備えられており、この離間防
止部40が、互いに並設する前記「他の金属線材(B
1),(B2)」の外面と係合して、相互に離間するこ
とを防止することとなる。
【0065】本実施例に係る線材連結金具100eによ
り金属線材を連結固定する際には、図20に示すよう
に、まず、線材収容部10に金属線材(A1),(A
2)を収容させることともに、2本の金属線材(B
1),(B2)における曲部を、挟持片20の間に形成
した一方の開口部から収容させる。前記挟持片20はそ
の内側端面に離間防止部40を備えており、この離間防
止部40が、前記「2本の金属線材(B1),(B
2)」の周面に離間不可に係合する。
【0066】次に、上述の如くの線材収容部10に金属
線材(A1),(A2)が収容され、前記離間防止部4
0が2本の金属線材(B1),(B2)の周面に離間不
可に係合した状態において、前記線材収容部10の両側
の立設された挟持片20に対して変形処理を行う。当該
変形処理により、前記挟持片20が金属線材を強固に挟
持することとなるのである。尚、この挟持片20に対す
る変形処理というのは、図2から図5に示すように、前
記挟持片20の先端から外方に向けて延設された把持片
30にペンチ等の挟み工具(P)を係合させ、一気に
(又は段階的に)挟み付けることにより挟持片20を塑
性変形させ、尚かつ、前記把持片30のそれぞれの片面
を、図5に示すように略密接させることを指すものであ
る。
【0067】この塑性変形によって前記挟持片20は、
前記線材収容部10内に収容された複数の金属線材の外
面に沿って変形することとなり、当該挟持片20が前記
線材収容部10を略閉塞することとなるのである。
【0068】以上から、本実施例に係る線材連結金具1
00eは、分断されている金属線材(A1),(A2)
を連結し、相互に並設している金属線材(B1),(B
2)を離間不可に連結固定することを可能とするもので
ある。
【0069】(実施例6)図21乃至図23は、本発明
の実施例3に係る線材連結金具100fを示したもので
ある。本実施例に係る線材連結金具100fは、図21
に示すように、2本分の金属線材の直径寸法と略同一の
幅寸法を有する線材収容部10に対して、その両側に一
対の挟持片20と、回転防止部を備えた一対の離間防止
部40とが立設されており、金具100fの最下部には
「高さ合わせ手段」が設けられている。本実施例に係る
線材連結金具100fの形成寸法は、図22に示すよう
に、受具における「立ち上がり部」における高さ寸法と
略同一の寸法にて形成されているため、前記挟持片20
が挟持する金属線材の軸方向に対するズレ止めが可能と
なるものである。
【0070】ここで、前記「回転防止部」というのは、
図21或いは図22に示すように、線材収容部10と相
対向する位置に配置され、金属線材(B)の背面に係合
するものである。そのため、この回転防止部は前記線材
収容部10とともに金属線材(A)及び金属線材(B)
を挟み込むこととなり、線材連結金具100fが金属線
材(A)上にて回転してしまうことを防止することが可
能となる。
【0071】従って、線材連結金具100fが「回転」
することによる、当該線材連結金具100fの金属線材
(A)上における固定位置の「ズレ」或いは「緩み」を
防止できる。
【0072】一方、前記「高さ合わせ手段」というの
は、線材連結金具100fの最下部に設けられ、受具の
立ち上がり部における金属線材に当接した際に、若干の
「撓み」が発生する。この「撓み」によりスプリングの
如き作用が生じ、線材連結金具100f自体を上方に押
し上げる作用が働く。そのため、前記「立ち上がり部」
における線材連結金具100fの上下位置が整合される
こととなるのである。当該線材連結金具100fは図2
2に示すように、主に受具の立上がり部に使用されるも
のである。
【0073】本実施例に係る線材連結金具100fによ
り金属線材を固定する際には、図21又は図22に示す
ように、金属線材(A)を、挟持片20及び離間防止部
40の間の開口から、線材収容部10に収容させて離間
防止部40により仮組みさせるとともに、回転防止部5
0を金属線材(B)の外面に当接させる。それととも
に、図23に示すように、高さ合わせ手段を金属線材の
屈曲部内側に当接させることにより、線材連結金具10
0f自身を上方に押し上げて、上下方向に対する位置を
整合させる。
【0074】その後、図2から図5に示すように、前記
線材収容部10の両側に立設された挟持片20に対して
変形処理を行う。当該変形処理により、前記挟持片20
が金属線材を強固に挟持することとなるのである。尚、
この挟持片20に対する変形処理というのは、前記挟持
片20の先端から外方に向けて延設された把持片30に
ペンチ等の挟み工具(P)を係合させ、一気に(又は段
階的に)挟み付けることにより挟持片20を塑性変形さ
せ、尚かつ、前記把持片30のそれぞれの片面を、図5
に示すように略密接させることを指すものである。
【0075】この塑性変形によって前記挟持片20は、
前記線材収容部10内に収容された複数の金属線材の外
面に沿って変形することとなり、当該挟持片20が前記
線材収容部10を略閉塞することとなるのである。
【0076】本実施例に係る線材連結金具100fの用
途としては、図33に示す、受具の「立ち上がり部分」
の連結固定に用いることが好適である。
【0077】(実施例7)図24乃至図26は、本発明
の実施例7に係る線材連結金具100gを示したもので
ある。本実施例に係る連結金具100gは、図24に示
すように、上下2段階にわたって第1線材収容部10a
と第2線材収容部10bとを備え、この第2線材収容部
10bの両側にそれぞれ挟持片20が形成されるもので
ある。前記各線材収容部10a,10bは、それぞれ金
属線材1本分の直径寸法と略同一の幅寸法を有してお
り、特に、第1線材収容部10aは断面略コ字形状に形
成されている。
【0078】一方、第2線材収容部10bは、前記第1
線材収容部10aに係る下端の中央部分を基端として、
それぞれ外方に向けて延設されて成るものである。これ
らの第2線材収容部10bは、それぞれの両側に一対の
挟持片20が垂設されており、各挟持片20が第2線材
収容部10bに収容された金属線材を挟持することとな
るのである。
【0079】本実施例に係る線材連結金具100gによ
り複数の金属線材を連結固定する際には、まず第1線材
収容部10a内に金属線材を1本収容させて、次に第2
線材収容部10b内へ、前記金属線材と直交して配設さ
れる他の金属線材を1本収容させる。そして、前記第2
線材収容部10bに垂設された各挟持片20に対して変
形処理を行う。当該変形処理により、前記挟持片20が
金属線材を強固に挟持することとなるのである。尚、こ
の挟持片20に対する変形処理というのは、前記挟持片
20の先端から外方に向けて延設された把持片30にペ
ンチ等の挟み工具(P)を係合させ、一気に(又は段階
的に)挟み付けることにより挟持片20を塑性変形さ
せ、尚かつ、前記把持片30のそれぞれの片面を、図5
に示すように略密接させることを指すものである。
【0080】この塑性変形によって前記挟持片20は、
前記第2線材収容部10b内に収容された1本の金属線
材の外面に沿って変形することとなり、当該挟持片20
が前記第2線材収容部10bを略閉塞することとなるの
である。
【0081】本実施例に係る線材連結金具100gの用
途としては、図25又は図26に示す、上下に直交して
配設された2本の金属線材の連結固定に用いることが好
適である。
【0082】(実施例8)図27又は図28は、本発明
の実施例8に係る線材連結金具100hを示したもので
ある。本実施例に係る連結金具100hは、図27に示
すように、上下2段階にわたって第1線材収容部10a
と第2線材収容部10bとを備え、この第2線材収容部
10bの両側にそれぞれ挟持片20が形成されるもので
ある。前記第1各線材収容部10aは、金属線材1本分
の直径寸法と略同一の幅寸法を有しており、断面略コ字
形状に形成されている。
【0083】一方、第2線材収容部10bは、前記第1
線材収容部10aに係る下端の中央部分を基端として、
それぞれ外方に向けて延設されて成るものである。これ
らの第2線材収容部10bは金属線材2本分の直径寸法
と略同一の幅寸法を有しており、それぞれの両側に一対
の挟持片20が垂設されており、各挟持片20が第2線
材収容部10bに収容された複数の金属線材を挟持する
こととなるのである。
【0084】本実施例に係る線材連結金具100hによ
り複数の金属線材を連結固定する際には、まず第1線材
収容部10a内に金属線材を1本収容させる。その次に
第2線材収容部10b内へ、前記金属線材と直交して配
設される他の金属線材を2本収容させる。そして、前記
第2線材収容部10bに垂設された各挟持片20に対し
て変形処理を行う。当該変形処理により、前記挟持片2
0が金属線材を強固に挟持することとなるのである。
尚、この挟持片20に対する変形処理というのは、前記
挟持片20の先端から外方に向けて延設された把持片3
0にペンチ等の挟み工具(P)を係合させ、一気に(又
は段階的に)挟み付けることにより挟持片20を塑性変
形させ、尚かつ、前記把持片30のそれぞれの片面を、
図5に示すように略密接させることを指すものである。
【0085】この塑性変形によって前記挟持片20は、
前記第2線材収容部10b内に収容された2本の金属線
材の外面に沿って変形することとなり、当該挟持片20
が前記第2線材収容部10bを略閉塞することとなるの
である。
【0086】本実施例に係る線材連結金具100hの用
途としては、図27、図28又は図35に示すように、
相互に並設状態にある2本の金属線材の連結固定用いる
ことが好適である。なお、図27及び図28は、図35
に示す受具の一部分を拡大して表示したものである。当
該図35に示す受具というのは、配線・配管等が交叉す
る部分に用いられる受具であって、受具(1)と受具
(2)とから成るものである。即ち、受具(1)に係る
側部の一部分を切断し、当該受具(1)の底部を構成す
る金属線材のうち最も外側に配設された金属線材の内側
周面に対して、他の受具(2)の端部に配設された金属
線材の内側周面を引っ掛けて係合させて成るものであ
る。本実施例に係る線材連結金具100hは、当該係合
部分を連結固定する際に用いることが好適である。 (実施例9)図29及び図30は、本発明の実施例4に
係る線材連結金具100iを示したものである。本実施
例に係る連結金具100hは、図29に示すように、上
下2段階にわたって第1線材収容部10aと第2線材収
容部10bとを備え、この第2線材収容部10bの両側
にそれぞれ挟持片20が形成されるものである。前記第
1各線材収容部10aは、金属線材2本分の直径寸法と
略同一の幅寸法を有しており、断面略コ字形状に形成さ
れている。
【0087】一方、第2線材収容部10bは、前記第1
線材収容部10aの下端を基端として、それぞれ外方に
向けて延設されて成るものである。これらの第2線材収
容部10bは金属線材1本分の直径寸法と略同一の幅寸
法を有しており、それぞれの両側に一対の挟持片20が
垂設されており、各挟持片20が第2線材収容部10b
に収容された金属線材を挟持することとなるのである。
【0088】当該線材連結金具100iにより金属線材
を固定する際には、図30に示すように、相互に並設状
態にある金属線材(B1),(B2)を、互いに向かい
合って配置される線材収容部10の間の開口から、連結
金具の内部に配設させて前記線材収容部10間の第1線
材収容部10aに収容させる。それとともに、前記金属
線材(B1),(B2)と直交して配設され、それぞれ
T字状に溶着された金属線材(A1),(A2)を、互
いに向かい合って配置される挟持片20の間の開口から
収容し、第2線材収容部10bに収容させる。そして、
前記金属線材(A1),(A2)を収容した前記第2線
材収容部10bに垂設された各挟持片20に対して変形
処理を行う。当該変形処理により、前記挟持片20が金
属線材を強固に挟持することとなるのである。尚、この
挟持片20に対する変形処理というのは、前記挟持片2
0の先端から外方に向けて延設された把持片30にペン
チ等の挟み工具(P)を係合させ、一気に(又は段階的
に)挟み付けることにより挟持片20を塑性変形させ、
尚かつ、前記把持片30のそれぞれの片面を、図5に示
すように略密接させることを指すものである。
【0089】この塑性変形によって前記挟持片20は、
前記第2線材収容部10b内に収容された1本の金属線
材の外面に沿って変形することとなり、当該挟持片20
が前記第2線材収容部10bを略閉塞することとなるの
である。
【0090】本実施例に係る線材連結金具100iの用
途としては、図29又は図30に示すように、相互に並
設状態にある2本の金属線材の連結固定用いることが好
適である。なお、図27及び図28は、図35に示す受
具の一部分を拡大して表示したものである。当該図35
に示す受具というのは、配線・配管等が交叉する部分に
用いられる受具であって、受具(1)と受具(2)とか
ら成るものである。即ち、受具(1)に係る側部の一部
分を切断し、当該受具(1)の底部を構成する金属線材
のうち最も外側に配設された金属線材の内側周面に対し
て、他の受具(2)の端部に配設された金属線材の内側
周面を引っ掛けて係合させて成るものである。本実施例
に係る線材連結金具100iは、当該係合部分を連結固
定する際に用いることが好適である。
【0091】(実施例10)図31及び図32は、本発
明の実施例6に係る線材連結金具100jを示したもの
である。本実施例に係る線材連結金具100jは、挟持
する線材の軸方向について、受具の幅寸法と略同一の寸
法とし、受具の断面形状に沿わせるべく、その全体を略
U字状に形成したことを特徴とするものである。そし
て、連結金具100fの長手方向において連続的に線材
収容部10を形成し、受具の立ち上がり部分に当接する
部分並びに受具の底部に当接する部分の数カ所に挟持片
20を設け、これらの挟持片20の間に離間防止部40
を設けたものである。
【0092】本実施例に係る線材連結金具100jにて
受具を連結乃至固定する際には、図32に示すように、
線材連結金具100jを断面略U字状の受具の金属線材
に沿わせて収納して、前記金属線材を離間防止部40に
より「仮組み」する。そして、線材連結金具100fに
設けた挟持片20に対して変形処理を施す。当該変形処
理により、前記挟持片20が、前記離間防止部40によ
り「仮組み」された金属線材を強固に挟持することとな
るのである。尚、この挟持片20に対する変形処理とい
うのは、前記挟持片20の先端から外方に向けて延設さ
れた把持片30にペンチ等の挟み工具(P)を係合さ
せ、一気に(又は段階的に)挟み付けることにより挟持
片20を塑性変形させ、尚かつ、前記把持片30のそれ
ぞれの片面を、図5に示すように略密接させることを指
すものである。
【0093】この塑性変形によって前記挟持片20は、
前記線材収容部10内に収容された2本の金属線材の外
面に沿って変形することとなり、当該挟持片20が前記
線材収容部10を略閉塞することとなるのである。
【0094】かかる構成乃至作用により、線材連結金具
100jにおける長手方向へのズレが生じることなく、
受具どうしを離間不可に連結固定することとなるのであ
る。
【0095】
【発明の効果】請求項1に係る発明は、複数の金属線材
を連結又は固定する際に使用される線材連結金具であっ
て、相互に並設した状態で配設される複数の前記金属線
材又は相互に交差して配設される複数の前記金属線材を
前記並設状態又は交差状態に収容する少なくとも一つの
線材収容部と、前記線材収容部の両側に設けられ、工具
による挟み付けにより塑性変形して、前記線材収容部内
に収容された一又は複数の金属線材を挟持する、少なく
とも一対の挟持片と、これら両挟持片の先端から外方に
向けて延設され、前記工具により把持可能な把持片とを
備えたことにその構成上の特徴を有するものである。そ
して、この請求項1に係る発明の線材連結具100によ
れば、相互に並設した状態で配設される複数の前記金属
線材又は相互に交差して配設される複数の前記金属線材
を前記並設状態又は交差状態にて連結固定することが可
能となるという効果を得られる。
【0096】請求項2に係る発明は、複数の金属線材を
連結又は固定する際に使用される線材連結金具であっ
て、相互に交差して配設される複数の前記金属線材のう
ち、一方の金属線材を収容する第1線材収容部と、他方
の金属線材を収容する第2線材収容部と、この第2線材
収容部の両側に設けられ、工具による挟み付けにより塑
性変形して、前記線材収容部内に収容された一又は複数
の金属線材を挟持する、少なくとも一対の挟持片と、こ
れら両挟持片の先端から外方に向けて延設され、前記工
具により把持可能な把持片とを備え、前記相互に交差し
て配設される複数の前記金属線材を、交差状態で連結固
定することにその構成上の特徴を有するものである。そ
して、この請求項2に係る発明の線材連結具によれば、
相互に交差して配設される複数の前記金属線材を前記交
差状態にて連結固定することが可能となるという効果を
得られる。
【0097】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
記載の線材連結金具において、挟持片は塑性変形を施す
ことにより、線材収容部内に収容された線材の外面に沿
って変形し、前記線材収容部を略閉塞するとともに、こ
れらの挟持片の先端から外方に向けて延設された把持片
の片面が略密接し合い、前記線材収容部内に収容された
金属線材を連結固定することにその構成上の特徴を有す
るものである。そして、この請求項3に係る発明の線材
連結金具によれば、挟持片は塑性変形させた後において
は収容部に収容した金属線材の外面に沿って変形し、前
記収容部を略閉塞させることとなり、尚かつ、これらの
挟持片を塑性変形させた後には、当該挟持片の先端から
外方に向けて延設された把持片の片面が略密接し合うこ
ととなるので、収容部内に収容された複数の金属線材を
確実に挟持することが可能となるという効果を得られる
ものである。
【0098】請求項4に係る発明は、請求項1から3の
何れかに記載の線材連結金具において、金属線材の組み
合わせによって網状に形成される受具どうしの連結又は
該受具の組立て等に使用されることにその構成上の特徴
を有するものである。そして、この請求項4に係る発明
の線材連結金具によれば、特に、金属線材の組み合わせ
によって網状に形成された受具どうしの連結、又は、該
受具の組立てが可能となるという効果を奏するものであ
る。
【0099】請求項5に係る発明は、請求項4に記載の
線材連結金具において、挟持片により挟持される金属線
材に対し直交して互いに平行に配設された他の金属線材
どうしの間隔と略同一の寸法にて形成され、前記他の金
属線材の間に配設されることにより、前記挟持される金
属線材の軸方向へのズレが防止されることにその構成上
の特徴を有するものである。そして、この請求項5に係
る発明の線材連結金具によれば、前記直交する他の金属
線材同士の間隔と略同一の寸法に形成された連結金具に
よって金属線材を挟持する際には、当該連結金具が前記
平行に配設された「他の金属線材」の間隔内に収まるこ
ととなる。そのため当該連結金具が、その挟持する金属
線材の軸方向へズレてしまうことを防止できるという効
果を奏するものである。
【0100】請求項6に係る発明は、請求項4に記載の
線材連結金具において、挟持片により挟持される金属線
材と直交して配設された前記受具を構成する他の金属線
材の両外側と係合して、前記挟持される金属線材の軸方
向へのズレを防止するズレ止め部を備えたことにその構
成上の特徴を有するものである。そして、この請求項6
に係る発明の線材連結金具によれば、当該連結金具が挟
持する金属線材と直交する「他の金属線材」の外周面
に、「ズレ止め部」が係合することにより、連結金具が
挟持する前記金属線材の軸方向へのズレを防止すること
が可能となるという効果を奏することとなる。
【0101】請求項7に係る発明は、請求項4に記載の
線材連結金具において、挟持片により挟持される金属線
材と当該金属線材と直交して配置され受具を構成する他
の金属線材との直交部分に配設した際には、前記金属線
材が線材収容部に収容され、前記他の金属線材が前記挟
持片の側端を基端として形成された空間部に収容され
て、尚かつ、前記他の金属線材が前記挟持片に干渉しな
いことにその構成上の特徴を有するものである。そし
て、この請求項7に係る発明の線材連結金具によれば、
挟持片が挟持する金属線材を線材収容部内に収容させる
際に、前記金属線材と直交する他の金属線材を、前記挟
持片の側端を基端として形成された「空間部」に回避さ
せることができるので、前記挟持片に干渉又は当接して
しまうことを防止できる。そのため、受具に対して線材
連結金具を容易に装着することが可能となるのである。
【0102】請求項8に係る発明は、請求項4に記載の
線材連結金具において、挟持片が挟持する金属線材の軸
方向に対する、当該線材連結金具の寸法は、受具におけ
る前記金属線材が屈曲してなる、受具の立ち上がり部に
おける高さ寸法と略同一の寸法にて形成して、前記金属
線材の軸方向に対するズレ止めが可能となることにその
構成上の特徴を有するものである。そして、この請求項
8に係る発明の線材連結金具によれば、「立ち上がり
部」に線材連結金具が収容されることとなり、「立ち上
がり部」の上下方向に対してのズレを防止することが可
能となるという効果を奏することとなるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る線材固定金具100(100
a)の斜視図である。
【図2】本発明に係る線材固定金具100に対して塑性
変形を施すプロセスを示す第1図である。
【図3】上記プロセスの第2図である。
【図4】上記プロセスの第3図である。
【図5】上記プロセスの第4図である。
【図6】図2に係る線材固定金具100に対して、両側
部11間に仕切壁14を設け、断面略ヨ字形状とした線
材固定金具100の断面図である。
【図7】図1の線材固定金具100(100a)の使用
状態を上方から示した図である。
【図8】図17の線材固定金具100(100a)の使
用状態を下方から示した図である。
【図9】実施例2に係る線材固定金具100(100
b)の斜視図である。
【図10】実施例3に係る線材固定金具100(100
c)の斜視図である。
【図11】図10の線材固定金具100(100c)の
A−A線断面図である。
【図12】(a)は、挟持する金属線材(A)と直交す
る「他の金属線材(B1),(B2)」どうしの間に、
図10の線材固定金具100を配設させた状態での側面
図であり、一方(b)は、ズレ止め部に直交する「他の
金属線材B」を収容した状態での、図10に係る線材固
定金具100(100a)の側面図である。
【図13】図10の線材固定金具100(100c)の
使用状態を上方から示した図である。
【図14】図10の線材固定金具100(100c)の
使用状態を下方から示した図である。
【図15】図10の線材固定金具100(100c)の
他の使用状態を示した図である。
【図16】実施例4に係る線材固定金具100(100
d)の斜視図である。
【図17】図16の線材固定金具100(100d)の
使用状態を上方から示した図である。
【図18】図16の線材固定金具100(100d)の
使用状態を下方から示した図である。
【図19】実施例5に係る線材固定金具100(100
e)の斜視図である。
【図20】図19の線材固定金具100(100e)の
使用状態を上方から示した図である。
【図21】実施例6に係る線材固定金具100(100
f)の斜視図である。
【図22】図24の線材固定金具100(100f)の
使用状態を正面から示した図である。
【図23】図24の線材固定金具100(100f)の
使用状態を背面から示した図である。
【図24】実施例7に係る線材固定金具100(100
g)の斜視図である。
【図25】図24の線材固定金具100(100g)の
使用状態を上方から示した図である。
【図26】図24の線材固定金具100(100g)の
使用状態を下方から示した図である。
【図27】実施例8に係る線材固定金具100(100
h)の使用状態を上方から示した図である。
【図28】図26の線材固定金具100(100h)の
使用状態を下方から示した図である。
【図29】実施例9に係る線材固定金具100(100
i)の斜視図である。
【図30】図29の線材固定金具100(100i)の
使用状態を上方から示した図である。
【図31】実施例10に係る線材固定金具100(10
0j)の斜視図である。
【図32】図31の線材固定金具100(100j)の
使用状態を上方から示した図である。
【図33】受具の直線部分を本発明に係る線材固定金具
によって連結固定した状態を示す図である。
【図34】受具のコーナー部分を本発明に係る線材固定
金具によって連結固定した状態を示す図である。
【図35】受具の交叉部分を本発明に係る線材固定金具
によって連結固定した状態を示す図である。
【図36】従来技術に係る線材固定金具の使用状態を示
した図である。
【符号の説明】
10 線材収容部 10a 第1線材収容部 10b 第2線材収容部 20 挟持片 30 把持部 40 離間防止部 100 線材固定金具 A 金属線材(A) B 金属線材(B) P 挟み工具
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年7月16日(2001.7.1
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0086
【補正方法】変更
【補正内容】
【0086】本実施例に係る線材連結金具100hの用
途としては、図27、図28又は図35に示すように、
相互に並設状態にある2本の金属線材の連結固定用いる
ことが好適である。なお、図27及び図28は、図35
に示す受具の一部分を拡大して表示したものである。当
該図35に示す受具というのは、配線・配管等が交叉す
る部分に用いられる受具であって、受具(1)と受具
(2)とから成るものである。即ち、受具(1)に係る
側部の一部分を切断し、当該受具(1)の底部を構成す
る金属線材のうち最も外側に配設された金属線材の内側
周面に対して、他の受具(2)の端部に配設された金属
線材の内側周面を引っ掛けて係合させて成るものであ
る。本実施例に係る線材連結金具100hは、当該係合
部分を連結固定する際に用いることが好適である。 (実施例9)図29及び図30は、本発明の実施例4に
係る線材連結金具100iを示したものである。本実施
例に係る連結金具100は、図29に示すように、上
下2段階にわたって第1線材収容部10aと第2線材収
容部10bとを備え、この第2線材収容部10bの両側
にそれぞれ挟持片20が形成されるものである。前記第
1各線材収容部10aは、金属線材2本分の直径寸法と
略同一の幅寸法を有しており、断面略コ字形状に形成さ
れている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0090
【補正方法】変更
【補正内容】
【0090】本実施例に係る線材連結金具100iの用
途としては、図29又は図30に示すように、相互に並
設状態にある2本の金属線材の連結固定用いることが好
適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 1/06 H02G 1/06 L 3/30 3/26 E 3/38 3/28 D Fターム(参考) 3H023 AA05 AB07 AC31 AD02 AD55 3J039 AA04 AA06 BB01 CA01 5G363 AA16 BA01 BA07 DA15 DB06 DB08 DB09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の金属線材を連結又は固定する際に
    使用される線材連結金具であって、 相互に並設した状態で配設される複数の前記金属線材又
    は相互に交差して配設される複数の前記金属線材を前記
    並設状態又は交差状態に収容する少なくとも一つの線材
    収容部と、 前記線材収容部の両側に設けられ、工具による挟み付け
    により塑性変形して、前記線材収容部内に収容された一
    又は複数の金属線材を挟持する、少なくとも一対の挟持
    片と、 これら両挟持片の先端から外方に向けて延設され、前記
    工具により把持可能な把持片と、を備えたことを特徴と
    する線材連結金具。
  2. 【請求項2】 複数の金属線材を連結又は固定する際に
    使用される線材連結金具であって、 相互に交差して配設される複数の前記金属線材のうち、
    一方の金属線材を収容する第1線材収容部と、 他方の金属線材を収容する第2線材収容部と、 この第2線材収容部の両側に設けられ、工具による挟み
    付けにより塑性変形して、前記線材収容部内に収容され
    た一又は複数の金属線材を挟持する、少なくとも一対の
    挟持片と、 これら両挟持片の先端から外方に向けて延設され、前記
    工具により把持可能な把持片とを備え、 前記相互に交差して配設される複数の前記金属線材を、
    交差状態で連結固定することを特徴とする線材連結金
    具。
  3. 【請求項3】 挟持片は塑性変形を施すことにより、線
    材収容部内に収容された金属線材の外面に沿って変形
    し、前記線材収容部を略閉塞するとともに、これらの挟
    持片の先端から外方に向けて延設された把持片の片面が
    略密接し合い、前記線材収容部内に収容された金属線材
    を連結固定することを特徴とする、請求項1又は2に記
    載の線材連結金具。
  4. 【請求項4】 金属線材の組み合わせによって網状に形
    成される受具どうしの連結又は該受具の組立て等に使用
    されることを特徴とする、請求項1から3の何れかに記
    載の線材連結金具。
  5. 【請求項5】 挟持片により挟持される金属線材に対し
    直交して互いに平行に配設された他の金属線材どうしの
    間隔と略同一の寸法にて形成され、 前記他の金属線材の間に配設されることにより、前記挟
    持される金属線材の軸方向へのズレが防止されることを
    特徴とする、請求項4に記載の線材連結金具。
  6. 【請求項6】 挟持片により挟持される金属線材と直交
    して配設された前記受具を構成する他の金属線材の両外
    側と係合して、前記挟持される金属線材の軸方向へのズ
    レを防止するズレ止め部を備えたことを特徴とする、請
    求項4に記載の線材連結金具。
  7. 【請求項7】 挟持片により挟持される金属線材と当該
    金属線材と直交して配置され受具を構成する他の金属線
    材との直交部分に配設した際には、 前記金属線材が線材収容部に収容され、前記他の金属線
    材が前記挟持片の側端を基端として形成された空間部に
    収容されて、尚かつ、前記他の金属線材が前記挟持片に
    干渉しないことを特徴とする、請求項4に記載の線材連
    結金具。
  8. 【請求項8】 挟持片が挟持する金属線材の軸方向に対
    する、当該線材連結金具の寸法は、受具における前記金
    属線材が屈曲してなる、受具の立ち上がり部における高
    さ寸法と略同一の寸法にて形成して、前記金属線材の軸
    方向に対するズレ止めが可能となることを特徴とする、
    請求項4に記載の線材連結金具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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