JP2002327717A - 線材連結具 - Google Patents
線材連結具Info
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- metal wire
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- Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)
- Details Of Indoor Wiring (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】複数の金属線材における相互に重なり合って交
差する部分を連結固定する際にも、一定の固定強度を確
保することができ、当該連結固定に要する作業にあって
は、時間的にも作業的にも簡便で、かつ確実に行うこと
ができ、複数の帰属線材が相互に交差する部分であれば
使用が可能な線材連結具を提供する。 【解決手段】受具用の線材固定金具100は、複数の金
属線材により構成される配線・配管材用受具における、
前記複数の金属線材の軸方向を相互に非平行状態に交差
させ、当該複数の金属線材の重なり合った部分を連結す
る線材連結具100であって、前記複数の金属線材のそ
れぞれを収容する線材収容部と、この線材収容部に前記
金属線材のそれぞれを収容させるための開口部20と、
前記線材収容部と一体となって形成され、前記開口部2
0より収容された前記金属線材が前記線材収容部から抜
け出ることを防止する抜止手段30とを有している。
差する部分を連結固定する際にも、一定の固定強度を確
保することができ、当該連結固定に要する作業にあって
は、時間的にも作業的にも簡便で、かつ確実に行うこと
ができ、複数の帰属線材が相互に交差する部分であれば
使用が可能な線材連結具を提供する。 【解決手段】受具用の線材固定金具100は、複数の金
属線材により構成される配線・配管材用受具における、
前記複数の金属線材の軸方向を相互に非平行状態に交差
させ、当該複数の金属線材の重なり合った部分を連結す
る線材連結具100であって、前記複数の金属線材のそ
れぞれを収容する線材収容部と、この線材収容部に前記
金属線材のそれぞれを収容させるための開口部20と、
前記線材収容部と一体となって形成され、前記開口部2
0より収容された前記金属線材が前記線材収容部から抜
け出ることを防止する抜止手段30とを有している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受具を構成する複
数の金属線材を連結固定する線材連結具に関し、特に、
前記複数の金属線材を所定の角度にて交差した状態で連
結固定する線材連結具に関するものである。
数の金属線材を連結固定する線材連結具に関し、特に、
前記複数の金属線材を所定の角度にて交差した状態で連
結固定する線材連結具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】配線・配管材用受具としてはラダー形状
のものの他、近年、「メッシュタイプ」のものが提案さ
れている。このメッシュタイプの受具というのは、複数
の金属線材を網目状に組み合わせて、所定の寸法にて形
成されるものである。この複数の金属線材から成る受具
は、受具のストレート部分に使用されるのは勿論のこ
と、所定の加工を施すことにより、同受具のコーナー部
分にも使用することができる。即ち、まず前記受具の一
部分を切断し、当該切断部分において屈曲させる。その
後、屈曲部分における上下に重なり合った複数の金属線
材どうしを連結固定することにより、前記コーナー部分
の受具を形成することとなるのである。当該コーナー部
分における複数の金属線材どうしを連結固定する際の手
法として、従来は前記複数の金属線材どうしの交差した
部分を針金等による緊縛、或いは、溶接を行う等により
固定していた。
のものの他、近年、「メッシュタイプ」のものが提案さ
れている。このメッシュタイプの受具というのは、複数
の金属線材を網目状に組み合わせて、所定の寸法にて形
成されるものである。この複数の金属線材から成る受具
は、受具のストレート部分に使用されるのは勿論のこ
と、所定の加工を施すことにより、同受具のコーナー部
分にも使用することができる。即ち、まず前記受具の一
部分を切断し、当該切断部分において屈曲させる。その
後、屈曲部分における上下に重なり合った複数の金属線
材どうしを連結固定することにより、前記コーナー部分
の受具を形成することとなるのである。当該コーナー部
分における複数の金属線材どうしを連結固定する際の手
法として、従来は前記複数の金属線材どうしの交差した
部分を針金等による緊縛、或いは、溶接を行う等により
固定していた。
【0003】しかし、これらの固定手法では、連結固定
された部分の固定強度の均一化を図ることは困難であ
り、何より連結固定に要する作業が煩雑である。特に、
前記受具において連結固定を要する部分は多数に及ぶた
め、当該連結固定作業を簡易化する必要性は高い。本発
明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その解決
しようとする課題は、以下に示すとおりである。
された部分の固定強度の均一化を図ることは困難であ
り、何より連結固定に要する作業が煩雑である。特に、
前記受具において連結固定を要する部分は多数に及ぶた
め、当該連結固定作業を簡易化する必要性は高い。本発
明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その解決
しようとする課題は、以下に示すとおりである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち本発明は、受
具を構成する複数の金属線材における相互に重なり合っ
て交差する部分を連結固定する際にも、一定の固定強度
を確保することができ、当該連結固定に要する作業にあ
っては、時間的にも作業的にも簡便で、かつ確実に行う
ことができ、尚かつ、複数の帰属線材が相互に交差する
部分であれば使用が可能な線材連結具を提供するもので
ある。
具を構成する複数の金属線材における相互に重なり合っ
て交差する部分を連結固定する際にも、一定の固定強度
を確保することができ、当該連結固定に要する作業にあ
っては、時間的にも作業的にも簡便で、かつ確実に行う
ことができ、尚かつ、複数の帰属線材が相互に交差する
部分であれば使用が可能な線材連結具を提供するもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は以下の手段を採
ることにより、上記課題の解決を図るものとした。ま
ず、請求項1に係る発明は、複数の金属線材により構成
される配線・配管材用受具における、前記複数の金属線
材の軸方向を相互に非平行状態に交差させ、当該複数の
金属線材の重なり合った部分を連結する線材連結具10
0であって、前記複数の金属線材のそれぞれを収容する
線材収容部10と、この線材収容部10に前記金属線材
のそれぞれを収容させるための開口部20と、前記線材
収容部10と一体となって形成され、前記開口部20よ
り収容された前記金属線材が前記線材収容部10から抜
け出ることを防止する抜止手段30とを有しており、前
記線材収容部10は、前記複数の金属線材のそれぞれを
収容した状態で、これら各金属線材の軸方向を維持する
ことを特徴とする線材連結具100である。
ることにより、上記課題の解決を図るものとした。ま
ず、請求項1に係る発明は、複数の金属線材により構成
される配線・配管材用受具における、前記複数の金属線
材の軸方向を相互に非平行状態に交差させ、当該複数の
金属線材の重なり合った部分を連結する線材連結具10
0であって、前記複数の金属線材のそれぞれを収容する
線材収容部10と、この線材収容部10に前記金属線材
のそれぞれを収容させるための開口部20と、前記線材
収容部10と一体となって形成され、前記開口部20よ
り収容された前記金属線材が前記線材収容部10から抜
け出ることを防止する抜止手段30とを有しており、前
記線材収容部10は、前記複数の金属線材のそれぞれを
収容した状態で、これら各金属線材の軸方向を維持する
ことを特徴とする線材連結具100である。
【0006】即ちこの請求項1に係る発明の線材連結具
100によれば、受具を構成する複数の金属線材を、相
互に交差させた状態で連結固定することが可能となるの
である。ここで、前記の「交差させた状態」というの
は、前記複数の金属線材の配置が相互に「平行ではな
い」ことをさすものであり、当該複数の金属線材が直交
して配設される場合の他、金属線材の交差角が鋭角或い
は鈍角の場合等、広く含むものである。
100によれば、受具を構成する複数の金属線材を、相
互に交差させた状態で連結固定することが可能となるの
である。ここで、前記の「交差させた状態」というの
は、前記複数の金属線材の配置が相互に「平行ではな
い」ことをさすものであり、当該複数の金属線材が直交
して配設される場合の他、金属線材の交差角が鋭角或い
は鈍角の場合等、広く含むものである。
【0007】本発明の線材連結具100にて受具を構成
する複数の金属線材を連結固定する場合には、まず線材
収容部10に対し開口部20から各金属線材を収容させ
る。その後、前記線材収容部10と一体となって形成さ
れた抜止手段30が、金属線材を線材収容部10に留め
ることとなる。つまり、線材収容部10に形成された抜
止手段30により、複数の金属線材が線材収容部10か
ら抜け出てしまうを防止することとなるのである。
する複数の金属線材を連結固定する場合には、まず線材
収容部10に対し開口部20から各金属線材を収容させ
る。その後、前記線材収容部10と一体となって形成さ
れた抜止手段30が、金属線材を線材収容部10に留め
ることとなる。つまり、線材収容部10に形成された抜
止手段30により、複数の金属線材が線材収容部10か
ら抜け出てしまうを防止することとなるのである。
【0008】次に、請求項2に係る発明は、第1金属線
材と第2金属線材からなる複数の金属線材を相互に交差
させて構成される配線・配管材用受具の、前記第1金属
線材と前記第2金属線材とが相互に重なり合った交差部
分を連結する線材連結具100であって、前記第1金属
線材を収容する第1線材収容部10aと、前記第2金属
線材を収容する第2線材収容部10bと、これらの各線
材収容部10を連通して形成され、前記第1金属線材及
び第2金属線材を各線材収容部10へ収容させる開口部
20と、前記線材収容部10と一体となって形成され、
前記各金属線材が前記各線材収容部10から抜け出るこ
とを防止する抜止手段30とを有しており、前記各線材
収容部10により、第1金属線材及び第2金属線材が所
定の角度にて交差した状態を維持することを特徴とする
線材連結具100である。
材と第2金属線材からなる複数の金属線材を相互に交差
させて構成される配線・配管材用受具の、前記第1金属
線材と前記第2金属線材とが相互に重なり合った交差部
分を連結する線材連結具100であって、前記第1金属
線材を収容する第1線材収容部10aと、前記第2金属
線材を収容する第2線材収容部10bと、これらの各線
材収容部10を連通して形成され、前記第1金属線材及
び第2金属線材を各線材収容部10へ収容させる開口部
20と、前記線材収容部10と一体となって形成され、
前記各金属線材が前記各線材収容部10から抜け出るこ
とを防止する抜止手段30とを有しており、前記各線材
収容部10により、第1金属線材及び第2金属線材が所
定の角度にて交差した状態を維持することを特徴とする
線材連結具100である。
【0009】即ち、この請求項2に係る発明の線材連結
具100によれば、第1金属線材と第2金属線材とを、
相互に交差させた状態で連結固定することが可能となる
のである。
具100によれば、第1金属線材と第2金属線材とを、
相互に交差させた状態で連結固定することが可能となる
のである。
【0010】この請求項2に係る線材連結具100によ
り複数の金属線材を連結固定する場合には、第1金属線
材を第1線材収容部10aに収容させるととに、第2金
属線材を第2線材収容部10bに収容させる。そして、
前記各線材収容部10と一体となって形成されたそれぞ
れの抜止手段30が、第1金属線材と第2金属線材とを
各線材収容部10に留めることとなる。つまり、各線材
収容部10に形成されたそれぞれの抜止手段30によ
り、第1金属線材及び第2金属線材が各線材収容部10
から抜け出てしまうを防止することとなるのである。
り複数の金属線材を連結固定する場合には、第1金属線
材を第1線材収容部10aに収容させるととに、第2金
属線材を第2線材収容部10bに収容させる。そして、
前記各線材収容部10と一体となって形成されたそれぞ
れの抜止手段30が、第1金属線材と第2金属線材とを
各線材収容部10に留めることとなる。つまり、各線材
収容部10に形成されたそれぞれの抜止手段30によ
り、第1金属線材及び第2金属線材が各線材収容部10
から抜け出てしまうを防止することとなるのである。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
記載の線材連結具100において、抜止手段30は、線
材収容部10と一体となって形成され、ペンチ等の挟み
工具(P)による挟み付けにより塑性変形して、前記線
材収容部10内に収容された金属線材を挟持する突片3
1であることを特徴とする線材連結具100である。
記載の線材連結具100において、抜止手段30は、線
材収容部10と一体となって形成され、ペンチ等の挟み
工具(P)による挟み付けにより塑性変形して、前記線
材収容部10内に収容された金属線材を挟持する突片3
1であることを特徴とする線材連結具100である。
【0012】即ちこの請求項3に係る発明の線材連結具
100によれば、抜止手段30である突片31を塑性変
形させることにより金属線材を挟持して、当該金属線材
が線材収容部10から抜け出てしまうことを防止するこ
とが可能となるのである。
100によれば、抜止手段30である突片31を塑性変
形させることにより金属線材を挟持して、当該金属線材
が線材収容部10から抜け出てしまうことを防止するこ
とが可能となるのである。
【0013】請求項4に係る発明は、請求項3に記載の
線材連結具100において、突片31は、その先端に係
合片32が一体的に形成され、ペンチ等の挟み工具
(P)による係合を容易確実に行うことを特徴とする線
材連結具100である。
線材連結具100において、突片31は、その先端に係
合片32が一体的に形成され、ペンチ等の挟み工具
(P)による係合を容易確実に行うことを特徴とする線
材連結具100である。
【0014】即ちこの請求項4に係る発明の線材連結具
100によれば、突片31の先端に一体的に形成された
係合片32が、ペンチ等の挟み工具(P)との係合を容
易にし、ひいては、当該係合片32が設けられた突片3
1に対する塑性変形を容易且つ確実行うことが可能とな
るものである。
100によれば、突片31の先端に一体的に形成された
係合片32が、ペンチ等の挟み工具(P)との係合を容
易にし、ひいては、当該係合片32が設けられた突片3
1に対する塑性変形を容易且つ確実行うことが可能とな
るものである。
【0015】請求項5に係る発明は、請求項2から4の
何れかに記載の線材連結具100において、第1線材収
容部10aと第2線材収容部10bとは、それぞれが連
通して成ることを特徴とする線材連結具100である。
何れかに記載の線材連結具100において、第1線材収
容部10aと第2線材収容部10bとは、それぞれが連
通して成ることを特徴とする線材連結具100である。
【0016】即ちこの請求項5に係る発明の線材連結具
100によれば、第1線材収容部10aと第2線材収容
部10bとが連通しているため、前記第1線材収容部1
0aに収容された第1金属線材と、前記第2線材収容部
10bに収容された第2金属線材とが、相互に密接して
連結固定されることとなる。前記各金属線材の交差部分
が密着することにより、当該交差部分はより一層強固に
連結固定されることとなる。それに伴って、前記各金属
線材により構成される受具も、組み付け強度が向上する
こととなるのである。
100によれば、第1線材収容部10aと第2線材収容
部10bとが連通しているため、前記第1線材収容部1
0aに収容された第1金属線材と、前記第2線材収容部
10bに収容された第2金属線材とが、相互に密接して
連結固定されることとなる。前記各金属線材の交差部分
が密着することにより、当該交差部分はより一層強固に
連結固定されることとなる。それに伴って、前記各金属
線材により構成される受具も、組み付け強度が向上する
こととなるのである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を後述す
る実施例とともに説明する。本発明に係る線材連結具1
00は、複数の金属線材を網目状に組み合わせて構成さ
れる配線・配管材用受具における、前記複数の金属線材
を所定の角度にて交差した状態で固定するものである。
当該線材連結具100は、特に、「線材収容部10」と
「開口部20」と「抜止手段30」とを有することを特
徴とするものである。当該線材連結具100は、例えば
「鋼板」により形成することが考えられるが、特段これ
に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる
のであれば、如何なる材質のものとしてもよい。以下、
各構成要件ごとに説明する。
る実施例とともに説明する。本発明に係る線材連結具1
00は、複数の金属線材を網目状に組み合わせて構成さ
れる配線・配管材用受具における、前記複数の金属線材
を所定の角度にて交差した状態で固定するものである。
当該線材連結具100は、特に、「線材収容部10」と
「開口部20」と「抜止手段30」とを有することを特
徴とするものである。当該線材連結具100は、例えば
「鋼板」により形成することが考えられるが、特段これ
に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる
のであれば、如何なる材質のものとしてもよい。以下、
各構成要件ごとに説明する。
【0018】まず最初に「線材収容部10」について説
明する。この「線材収容部10」は、本発明に係る線材
連結具100の基体を構成するものであり、受具を構成
する金属線材を収容して、当該各金属線材の軸方向を所
定の方向にて固定するものである。本発明に係る線材連
結具100は、前述したように受具を構成する複数の金
属線材を、相互に交差させた状態で連結固定することを
課題とするので、この「線材収容部10」も、交差する
金属線材の各々を収容させる必要がある。そのため、こ
の「線材収容部10」の具体的な構成としては、受具を
構成する金属線材を収容できるように、断面略U字形状
に形成することにより、その一方側を「開口部20」と
し、これら「開口部20」の軸方向を相互に交差させる
ように、「線材収容部10」を配置形成することが考え
られる。当該「線材収容部10」の幅寸法は、前記金属
線材の一本分の直径寸法と略同一の寸法にて形成するこ
とが考えられるが、特段この構成に限定されるものでは
なく、収容される金属線材の本数分の直径寸法と、略同
一の幅寸法にて形成するよう、任意に変更されるもので
ある。
明する。この「線材収容部10」は、本発明に係る線材
連結具100の基体を構成するものであり、受具を構成
する金属線材を収容して、当該各金属線材の軸方向を所
定の方向にて固定するものである。本発明に係る線材連
結具100は、前述したように受具を構成する複数の金
属線材を、相互に交差させた状態で連結固定することを
課題とするので、この「線材収容部10」も、交差する
金属線材の各々を収容させる必要がある。そのため、こ
の「線材収容部10」の具体的な構成としては、受具を
構成する金属線材を収容できるように、断面略U字形状
に形成することにより、その一方側を「開口部20」と
し、これら「開口部20」の軸方向を相互に交差させる
ように、「線材収容部10」を配置形成することが考え
られる。当該「線材収容部10」の幅寸法は、前記金属
線材の一本分の直径寸法と略同一の寸法にて形成するこ
とが考えられるが、特段この構成に限定されるものでは
なく、収容される金属線材の本数分の直径寸法と、略同
一の幅寸法にて形成するよう、任意に変更されるもので
ある。
【0019】尚ここで、前記の「交差させた状態」とい
うのは、前記複数の金属線材の配置が相互に「平行では
ない」ことをさすものであり、当該複数の金属線材が直
交して配設される場合の他、金属線材の交差角が鋭角或
いは鈍角の場合等、広く含むものである。
うのは、前記複数の金属線材の配置が相互に「平行では
ない」ことをさすものであり、当該複数の金属線材が直
交して配設される場合の他、金属線材の交差角が鋭角或
いは鈍角の場合等、広く含むものである。
【0020】また、当該「線材収容部10」は、「第1
線材収容部10a」及び「第2線材収容部10b」と
し、これらを上下2段階に分けて形成してもよい。即
ち、第1線材収容部10aに対して、所定の高さ寸法を
隔て、第2金属線材が収容される第2線材収容を形成す
るのである。第1線材収容部10aは第1金属線材を収
容るるものであり、一方、第2線材収容部10bは第2
金属線材を収容するものである。このように「線材収容
部10」を上下2段階に分けて配置することにより、各
線材収容部10とともにそれぞれ形成された「抜止手段
30」(後述)が、各金属線材の線材収容部10からの
抜出を、より一層確実に防止することが可能となるので
ある。
線材収容部10a」及び「第2線材収容部10b」と
し、これらを上下2段階に分けて形成してもよい。即
ち、第1線材収容部10aに対して、所定の高さ寸法を
隔て、第2金属線材が収容される第2線材収容を形成す
るのである。第1線材収容部10aは第1金属線材を収
容るるものであり、一方、第2線材収容部10bは第2
金属線材を収容するものである。このように「線材収容
部10」を上下2段階に分けて配置することにより、各
線材収容部10とともにそれぞれ形成された「抜止手段
30」(後述)が、各金属線材の線材収容部10からの
抜出を、より一層確実に防止することが可能となるので
ある。
【0021】さらに、この「線材収容部10」は、他の
線材収容部10と相互に連通させて構成するものとして
もよい。即ち、このように「線材収容部10」どうしを
相互に連通させて構成することによって、当該線材収容
部10に収容された金属線材と、他の線材収容部10に
収容された他の金属線材とが、相互に密接して連結固定
されることとなる。このように前記各金属線材の交差部
分が密着することにより、当該交差部分がより一層強固
に連結固定されることとなる。それに伴って、前記各金
属線材により構成される受具も、組み付け強度が向上す
ることとなるのである。
線材収容部10と相互に連通させて構成するものとして
もよい。即ち、このように「線材収容部10」どうしを
相互に連通させて構成することによって、当該線材収容
部10に収容された金属線材と、他の線材収容部10に
収容された他の金属線材とが、相互に密接して連結固定
されることとなる。このように前記各金属線材の交差部
分が密着することにより、当該交差部分がより一層強固
に連結固定されることとなる。それに伴って、前記各金
属線材により構成される受具も、組み付け強度が向上す
ることとなるのである。
【0022】なお、前記複数の金属線材における交差部
分は、上述の密接状態のものに特段限定されるものでは
ない。即ち、金属線材が線材収容部10から抜脱するこ
とを確実に防止できれば、相互に交差する金属線材の間
に、若干の隙間を介在させて連結固定するものとしても
よいのである。
分は、上述の密接状態のものに特段限定されるものでは
ない。即ち、金属線材が線材収容部10から抜脱するこ
とを確実に防止できれば、相互に交差する金属線材の間
に、若干の隙間を介在させて連結固定するものとしても
よいのである。
【0023】また、前記線材収容部10は、上述したよ
うに「相互に連通」させて構成するものに限定されるも
のではない。例えば、図15に示す連材連結具100
は、「第1線材収容部10a」と「第2線材収容部10
b」とが「相互に連通」して構成されたものであるが、
前記第1線材収容部10aを、第2線材収容部10bと
は相反する方向に開口させて構成することが考えられ
る。具体的には、本発明に係る線材連結具100の製造
時において、母材となる1枚の鋼板に対して相反する2
方向から相互にプレス加工を行うことにより、相反する
2方向に開口する第1線材収容部10a及び第2線材収
容部10bを形成することが考えられる。このような
「相反する方向」に開口する複数の線材収容部10を備
えた線材連結具100にて、受具を構成する複数の金属
線材を連結する際には、前記線材連結具100を複数の
金属線材における相互に交差した部分に介在させること
により行うことが考えられる。
うに「相互に連通」させて構成するものに限定されるも
のではない。例えば、図15に示す連材連結具100
は、「第1線材収容部10a」と「第2線材収容部10
b」とが「相互に連通」して構成されたものであるが、
前記第1線材収容部10aを、第2線材収容部10bと
は相反する方向に開口させて構成することが考えられ
る。具体的には、本発明に係る線材連結具100の製造
時において、母材となる1枚の鋼板に対して相反する2
方向から相互にプレス加工を行うことにより、相反する
2方向に開口する第1線材収容部10a及び第2線材収
容部10bを形成することが考えられる。このような
「相反する方向」に開口する複数の線材収容部10を備
えた線材連結具100にて、受具を構成する複数の金属
線材を連結する際には、前記線材連結具100を複数の
金属線材における相互に交差した部分に介在させること
により行うことが考えられる。
【0024】次に「開口部20」につき説明する。この
「開口部20」は、前述の「線材収容部10」に、受具
を構成する金属線材を収容させるものである。このよう
な作用を奏するものであればどのように形成してもよい
が、具体的には、前記線材収容部10を断面略U字形状
に形成することにより、その一方側に開放空間を形成す
ることが考えられる。
「開口部20」は、前述の「線材収容部10」に、受具
を構成する金属線材を収容させるものである。このよう
な作用を奏するものであればどのように形成してもよい
が、具体的には、前記線材収容部10を断面略U字形状
に形成することにより、その一方側に開放空間を形成す
ることが考えられる。
【0025】更に、「抜止手段30」につき説明する。
この「抜止手段30」は、前述の「線材収容部10」と
ともに形成され、前述の開口部20より収容された前記
金属線材が前記線材収容部10から抜け出ることを防止
するものである。このような作用を奏するものであれば
どのような構成を採るものとしてもよいが、具体的に
は、前述の線材収容部10に「突片31」を一体的に形
成することが考えられる。本発明において「突片31」
というのは、図5の断面図に示すように、前記線材収容
部10の両側に少なくとも一対が立設され、前記線材収
容部10に1又は2以上の金属線材を収容した状態のま
まで塑性変形が施されることにより、前記金属線材の外
面に沿って変形するものである(図5乃至図8参照)。
この変形によって、図8に示すように、前記線材収容部
10の中央付近において、1対の(又は2対以上の)突
片31が相互に当接し、前記線材収容部10を略閉塞状
態とするものである。この「突片31」は、上記作用を
奏することができれば如何なる構成としてもよいが、具
体的には、「突片31」自身が挟持する金属線材の直径
寸法或いは外周寸法と、相互に対応した寸法にて形成す
ることが考えられる。
この「抜止手段30」は、前述の「線材収容部10」と
ともに形成され、前述の開口部20より収容された前記
金属線材が前記線材収容部10から抜け出ることを防止
するものである。このような作用を奏するものであれば
どのような構成を採るものとしてもよいが、具体的に
は、前述の線材収容部10に「突片31」を一体的に形
成することが考えられる。本発明において「突片31」
というのは、図5の断面図に示すように、前記線材収容
部10の両側に少なくとも一対が立設され、前記線材収
容部10に1又は2以上の金属線材を収容した状態のま
まで塑性変形が施されることにより、前記金属線材の外
面に沿って変形するものである(図5乃至図8参照)。
この変形によって、図8に示すように、前記線材収容部
10の中央付近において、1対の(又は2対以上の)突
片31が相互に当接し、前記線材収容部10を略閉塞状
態とするものである。この「突片31」は、上記作用を
奏することができれば如何なる構成としてもよいが、具
体的には、「突片31」自身が挟持する金属線材の直径
寸法或いは外周寸法と、相互に対応した寸法にて形成す
ることが考えられる。
【0026】上記「突片31」には、その先端に「係合
片32」を形成すると一層好適であると考えられる。こ
の「係合片32」は、前記突片31を塑性変形させる際
に、施工現場における作業者の「挟み付け」作業を容易
且つ確実なものとするもので、前記突片31の先端から
外方に向けて延設形成されるものである。尚、前記した
1対の(又は2対以上の)突片31が塑性変形した際に
は、これら「突片31」の先端に形成された「係合片3
2」の片面どうしを略密接状態にするとより一層好適で
ある。このように前記「係合片32」の片面どうしを略
密接状態とすることにより、上述の「開口部20」略閉
塞状態とすることができ、前記線材収容部10からの金
属線材の抜止を確実に行うことが可能となるからであ
る。
片32」を形成すると一層好適であると考えられる。こ
の「係合片32」は、前記突片31を塑性変形させる際
に、施工現場における作業者の「挟み付け」作業を容易
且つ確実なものとするもので、前記突片31の先端から
外方に向けて延設形成されるものである。尚、前記した
1対の(又は2対以上の)突片31が塑性変形した際に
は、これら「突片31」の先端に形成された「係合片3
2」の片面どうしを略密接状態にするとより一層好適で
ある。このように前記「係合片32」の片面どうしを略
密接状態とすることにより、上述の「開口部20」略閉
塞状態とすることができ、前記線材収容部10からの金
属線材の抜止を確実に行うことが可能となるからであ
る。
【0027】また、上記「抜止手段30」は、上記「係
合片32」によるものの他に、「ボルト止め手段」を用
いることにより、金属線材の抜止を行うものとしてもよ
い。即ちこの「ボルト止め手段」による固定というの
は、まず、前記線材収容部10に、相互に対向して配設
される1対(又は2対以上)の「突起部材」を一体的に
形成し、これらの「突起部材」に「ボルト穴」をそれぞ
れ形成する。そして、前記線材収容部10内に金属線材
を収容させた後、前記の相互に対向して形成された各
「ボルト穴」に「固定ボルト」を螺挿することにより、
前記金属線材を前記線材収容部10内へ収束させ、当該
線材収容部10から前記金属線材が抜け出ることを防止
するのである。
合片32」によるものの他に、「ボルト止め手段」を用
いることにより、金属線材の抜止を行うものとしてもよ
い。即ちこの「ボルト止め手段」による固定というの
は、まず、前記線材収容部10に、相互に対向して配設
される1対(又は2対以上)の「突起部材」を一体的に
形成し、これらの「突起部材」に「ボルト穴」をそれぞ
れ形成する。そして、前記線材収容部10内に金属線材
を収容させた後、前記の相互に対向して形成された各
「ボルト穴」に「固定ボルト」を螺挿することにより、
前記金属線材を前記線材収容部10内へ収束させ、当該
線材収容部10から前記金属線材が抜け出ることを防止
するのである。
【0028】なお、本発明に係る線材連結具100は、
その断面形状を図5又は図9の断面図に示す形態に構成
することが考えられる。
その断面形状を図5又は図9の断面図に示す形態に構成
することが考えられる。
【0029】まず図5に示す形態というのは、線材収容
部10の両側に立設される「抜止手段30」を「断面略
コ字形状」に配置して「開口部20」を形成し、この
「開口部20」から1又は2以上の金属線材を内部に配
設し、これら1又は2以上の金属線材の外側と前記「突
片31」とを当接させるものである。
部10の両側に立設される「抜止手段30」を「断面略
コ字形状」に配置して「開口部20」を形成し、この
「開口部20」から1又は2以上の金属線材を内部に配
設し、これら1又は2以上の金属線材の外側と前記「突
片31」とを当接させるものである。
【0030】一方、図9に示す形態というのは、前述の
「突片31」の間に「仕切壁」を設けて、「断面略ヨ字
形状」に形成したものである。そして、これら各突片3
1と前記仕切壁との間に「開口部20」を形成し、これ
らの「開口部20」のそれぞれに金属線材を配設しこれ
ら2本の金属線材の外側と前記「突片31」とを当接さ
せるものである。
「突片31」の間に「仕切壁」を設けて、「断面略ヨ字
形状」に形成したものである。そして、これら各突片3
1と前記仕切壁との間に「開口部20」を形成し、これ
らの「開口部20」のそれぞれに金属線材を配設しこれ
ら2本の金属線材の外側と前記「突片31」とを当接さ
せるものである。
【0031】以下に説明する各実施例においては、図5
に示す「断面略コ字形状」に係る構成にて説明するが、
本発明に係る線材連結具100において、複数の金属線
材が並設される部分については、上記「断面略ヨ字形
状」にて構成してもよい。
に示す「断面略コ字形状」に係る構成にて説明するが、
本発明に係る線材連結具100において、複数の金属線
材が並設される部分については、上記「断面略ヨ字形
状」にて構成してもよい。
【0032】また線材収容部10は、上記図5及び図9
に示す構成のように複数本の金属線材を収容するものに
限定されるものではなく、1本の金属線材のみを収容す
るものとしてもよい。
に示す構成のように複数本の金属線材を収容するものに
限定されるものではなく、1本の金属線材のみを収容す
るものとしてもよい。
【0033】更に、本発明に係る線材連結具100は、
組み合わされる金属線材の直径寸法等に対応する寸法に
形成して使用されるものである。即ち、線材収容部10
内に収容される金属線材の直径寸法に対応した寸法に
て、「線材収容部10の幅寸法」や「抜止手段30の寸
法」等を決定するのである。
組み合わされる金属線材の直径寸法等に対応する寸法に
形成して使用されるものである。即ち、線材収容部10
内に収容される金属線材の直径寸法に対応した寸法に
て、「線材収容部10の幅寸法」や「抜止手段30の寸
法」等を決定するのである。
【0034】以上説明したように本発明に係る線材連結
具100は、複数の金属線材の相互に重なり合った交差
部分を連結固定することとなる。そのため、前記複数の
金属線材における交差部分を、所定の角度にて維持する
ことが可能となるものである。この線材連結具100
は、複数の金属線材から成る受具の、前記金属線材が相
互に交差する部分であれば何れの箇所においても使用す
ることが可能であり、前記金属線材どうしの交差部分を
確実に連結固定することが可能となるのである。そのた
め、当該線材連結具100によれば、受具の長手方向に
わたり配設された金属線材(以下、単に「親桁」とす
る)に対し、直交して配設される他の金属線材(以下、
単に「子桁」とする)を容易に追加することができ、前
記金属線材から成る受具の汎用性を更に高めることが可
能となるのである。
具100は、複数の金属線材の相互に重なり合った交差
部分を連結固定することとなる。そのため、前記複数の
金属線材における交差部分を、所定の角度にて維持する
ことが可能となるものである。この線材連結具100
は、複数の金属線材から成る受具の、前記金属線材が相
互に交差する部分であれば何れの箇所においても使用す
ることが可能であり、前記金属線材どうしの交差部分を
確実に連結固定することが可能となるのである。そのた
め、当該線材連結具100によれば、受具の長手方向に
わたり配設された金属線材(以下、単に「親桁」とす
る)に対し、直交して配設される他の金属線材(以下、
単に「子桁」とする)を容易に追加することができ、前
記金属線材から成る受具の汎用性を更に高めることが可
能となるのである。
【0035】
【実施例】以下、本発明に係る線材連結具100の実施
例を、図面を参照して説明する。 (実施例1)図1乃至図3は、本発明の実施例1に係る
線材連結具100aを示したものである。本実施例に係
る線材連結具100aは、図1に示すように、上下2段
階にわたって連通する第1線材収容部10aと第2線材
収容部10bとを備え、この第2線材収容部10bの両
側にそれぞれ突片31が形成され、当該突片31の先端
には外方に向けて係合片32が延設形成されている。前
記各線材収容部10a,10bは、それぞれ金属線材1
本分の直径寸法と略同一の幅寸法を有しており、特に、
第1線材収容部10aは断面略コ字形状に形成され、開
口部20を備えている。
例を、図面を参照して説明する。 (実施例1)図1乃至図3は、本発明の実施例1に係る
線材連結具100aを示したものである。本実施例に係
る線材連結具100aは、図1に示すように、上下2段
階にわたって連通する第1線材収容部10aと第2線材
収容部10bとを備え、この第2線材収容部10bの両
側にそれぞれ突片31が形成され、当該突片31の先端
には外方に向けて係合片32が延設形成されている。前
記各線材収容部10a,10bは、それぞれ金属線材1
本分の直径寸法と略同一の幅寸法を有しており、特に、
第1線材収容部10aは断面略コ字形状に形成され、開
口部20を備えている。
【0036】一方、第2線材収容部10bは、前記第1
線材収容部10aに係る下端の中央部分を基端として、
それぞれ外方に向けて延設されて成るものである。これ
らの第2線材収容部10bは、それぞれの両側に一対の
突片31が垂設されており、各突片31が第2線材収容
部10bに収容された第2金属線材(B)を挟持するこ
ととなるのである。前記突片31の先端には、外方に向
けて係合片32が延設されている。
線材収容部10aに係る下端の中央部分を基端として、
それぞれ外方に向けて延設されて成るものである。これ
らの第2線材収容部10bは、それぞれの両側に一対の
突片31が垂設されており、各突片31が第2線材収容
部10bに収容された第2金属線材(B)を挟持するこ
ととなるのである。前記突片31の先端には、外方に向
けて係合片32が延設されている。
【0037】本実施例に係る線材連結具100aにより
複数の金属線材を連結固定する際には、まず、開口部2
0から第1線材収容部10a内に第1金属線材(A)を
1本収容させて、次に開口部20から第2線材収容部1
0b内へ、前記金属線材と直交して配設される第2金属
線材(B)を1本収容させる。そして、前記第2線材収
容部10bに垂設された各突片31に対して変形処理を
行う。当該変形処理により、前記突片31が第2金属線
材(B)を挟持することとなり、第1金属線材(A)と
第2金属線材(B)とを密着させて連結固定することと
なる。尚、この突片31に対する変形処理というのは、
図5乃至図8に示すように、前記突片31の先端から外
方に向けて延設された係合片32にペンチ等の挟み工具
(P)を係合させ、一気に(又は段階的に)挟み付ける
ことにより突片31を塑性変形させ、尚かつ、前記係合
片32のそれぞれの片面を、図8に示すように略密接さ
せることを指すものである。
複数の金属線材を連結固定する際には、まず、開口部2
0から第1線材収容部10a内に第1金属線材(A)を
1本収容させて、次に開口部20から第2線材収容部1
0b内へ、前記金属線材と直交して配設される第2金属
線材(B)を1本収容させる。そして、前記第2線材収
容部10bに垂設された各突片31に対して変形処理を
行う。当該変形処理により、前記突片31が第2金属線
材(B)を挟持することとなり、第1金属線材(A)と
第2金属線材(B)とを密着させて連結固定することと
なる。尚、この突片31に対する変形処理というのは、
図5乃至図8に示すように、前記突片31の先端から外
方に向けて延設された係合片32にペンチ等の挟み工具
(P)を係合させ、一気に(又は段階的に)挟み付ける
ことにより突片31を塑性変形させ、尚かつ、前記係合
片32のそれぞれの片面を、図8に示すように略密接さ
せることを指すものである。
【0038】この塑性変形によって前記突片31は、前
記第2線材収容部10b内に収容された第2金属線材
(B)の外面に沿って変形することとなり、当該突片3
1が前記第2線材収容部10bを略閉塞することとなる
のである。
記第2線材収容部10b内に収容された第2金属線材
(B)の外面に沿って変形することとなり、当該突片3
1が前記第2線材収容部10bを略閉塞することとなる
のである。
【0039】本実施例に係る線材連結具100aの用途
としては、図17に示すように、上下に直交して配設さ
れた、受具を構成する2本の金属線材の連結固定に用い
ることが好適である。この図17に示す受具は、配線・
配管材用受具の「コーナー部分」を構成する受具であ
る。この「コーナー部分」の受具は、ストレート状に形
成された受具の一部を切断して屈曲させ、当該「一部を
切断された受具」における、複数の金属線材が相互に交
差した部分を連結固定することにより形成するものであ
る。本実施例に係る線材連結具100aは、前記受具に
おける「相互に交差した」複数の金属線材どうしの連結
固定に用いることが特に好適であると考えられる。
としては、図17に示すように、上下に直交して配設さ
れた、受具を構成する2本の金属線材の連結固定に用い
ることが好適である。この図17に示す受具は、配線・
配管材用受具の「コーナー部分」を構成する受具であ
る。この「コーナー部分」の受具は、ストレート状に形
成された受具の一部を切断して屈曲させ、当該「一部を
切断された受具」における、複数の金属線材が相互に交
差した部分を連結固定することにより形成するものであ
る。本実施例に係る線材連結具100aは、前記受具に
おける「相互に交差した」複数の金属線材どうしの連結
固定に用いることが特に好適であると考えられる。
【0040】尚、この線材連結具100aの用途は、上
述の如く受具の「コーナー部分」において相互に交差す
る複数の金属線材どうしの連結固定のみに限定されるも
のではない。即ち、図2又は図3に示す如く、ただ単
に、相互に交差して配設されたバラバラの金属線材どう
しを連結固定することのみに用いてもよいのである。
述の如く受具の「コーナー部分」において相互に交差す
る複数の金属線材どうしの連結固定のみに限定されるも
のではない。即ち、図2又は図3に示す如く、ただ単
に、相互に交差して配設されたバラバラの金属線材どう
しを連結固定することのみに用いてもよいのである。
【0041】また、本実施例に係る線材連結具100a
は、図4に示す形態としてもよい。 (実施例2)図10又は図11は、本発明の実施例2に
係る線材連結具100bを示したものである。本実施例
に係る線材連結具100bは、図10に示すように、上
下2段階にわたって連通する第1線材収容部10aと第
2線材収容部10bとを備え、この第2線材収容部10
bの両側にそれぞれ突片31が形成されるものである。
前記第1各線材収容部10aは、金属線材1本分の直径
寸法と略同一の幅寸法を有しており、断面略コ字形状に
形成され、開口部20を備えている。
は、図4に示す形態としてもよい。 (実施例2)図10又は図11は、本発明の実施例2に
係る線材連結具100bを示したものである。本実施例
に係る線材連結具100bは、図10に示すように、上
下2段階にわたって連通する第1線材収容部10aと第
2線材収容部10bとを備え、この第2線材収容部10
bの両側にそれぞれ突片31が形成されるものである。
前記第1各線材収容部10aは、金属線材1本分の直径
寸法と略同一の幅寸法を有しており、断面略コ字形状に
形成され、開口部20を備えている。
【0042】一方、第2線材収容部10bは、前記第1
線材収容部10aに係る下端の中央部分を基端として、
それぞれ外方に向けて延設されて成るものである。これ
らの第2線材収容部10bは金属線材2本分の直径寸法
と略同一の幅寸法を有しており、それぞれの両側に一対
の突片31が垂設されており、各突片31が第2線材収
容部10bに収容された複数の金属線材を挟持すること
となるのである。前記突片31の先端には、外方に向け
て係合片32が延設されている。
線材収容部10aに係る下端の中央部分を基端として、
それぞれ外方に向けて延設されて成るものである。これ
らの第2線材収容部10bは金属線材2本分の直径寸法
と略同一の幅寸法を有しており、それぞれの両側に一対
の突片31が垂設されており、各突片31が第2線材収
容部10bに収容された複数の金属線材を挟持すること
となるのである。前記突片31の先端には、外方に向け
て係合片32が延設されている。
【0043】本実施例に係る線材連結具100bにより
複数の金属線材を連結固定する際には、まず開口部20
から第1線材収容部10a内に第1金属線材(A)を1
本収容させる。その次に開口部20から第2線材収容部
10b内へ、前記第1金属線材(A)と直交して配設さ
れる第2金属線材(B)を2本収容させる。そして、前
記第2線材収容部10bに垂設された各突片31に対し
て変形処理を行う。当該変形処理により、前記突片31
が第2金属線材(B)を挟持することとなり、第1金属
線材(A)と第2金属線材(B)とを密着させて連結固
定することとなる。尚、この突片31に対する変形処理
というのは、図5乃至図8に示すように、前記突片31
の先端から外方に向けて延設された係合片32にペンチ
等の挟み工具(P)を係合させ、一気に(又は段階的
に)挟み付けることにより突片31を塑性変形させ、尚
かつ、前記係合片32のそれぞれの片面を、図8に示す
ように略密接させることを指すものである。
複数の金属線材を連結固定する際には、まず開口部20
から第1線材収容部10a内に第1金属線材(A)を1
本収容させる。その次に開口部20から第2線材収容部
10b内へ、前記第1金属線材(A)と直交して配設さ
れる第2金属線材(B)を2本収容させる。そして、前
記第2線材収容部10bに垂設された各突片31に対し
て変形処理を行う。当該変形処理により、前記突片31
が第2金属線材(B)を挟持することとなり、第1金属
線材(A)と第2金属線材(B)とを密着させて連結固
定することとなる。尚、この突片31に対する変形処理
というのは、図5乃至図8に示すように、前記突片31
の先端から外方に向けて延設された係合片32にペンチ
等の挟み工具(P)を係合させ、一気に(又は段階的
に)挟み付けることにより突片31を塑性変形させ、尚
かつ、前記係合片32のそれぞれの片面を、図8に示す
ように略密接させることを指すものである。
【0044】この塑性変形によって前記突片31は、前
記第2線材収容部10b内に収容された2本の第2金属
線材(B)の外面に沿って変形することとなり、当該突
片31が前記第2線材収容部10bを略閉塞することと
なるのである。
記第2線材収容部10b内に収容された2本の第2金属
線材(B)の外面に沿って変形することとなり、当該突
片31が前記第2線材収容部10bを略閉塞することと
なるのである。
【0045】本実施例に係る線材連結具100bの用途
としては、図10、図11又は図18に示すように、相
互に並設状態にある2本の金属線材の連結固定に用いる
ことが好適である。なお、図10及び図11は、図18
に示す受具の一部分を拡大して表示したものである。当
該図18に示す受具というのは、配線・配管等が交叉す
る部分に用いられる受具であって、受具(1)と受具
(2)とから成るものである。即ち、受具(1)に係る
側部の一部分を切断し、当該受具(1)の底部を構成す
る金属線材のうち最も外側に配設された金属線材の内側
周面に対して、他の受具(2)の端部に配設された金属
線材の内側周面を引っ掛けて係合させて成るものであ
る。本実施例に係る線材連結具100bは、当該係合部
分を連結固定する際に用いることが好適である。 (実施例3)図12及び図13は、本発明の実施例3に
係る線材連結具100cを示したものである。本実施例
に係る線材連結具100cは、図12に示すように、上
下2段階にわたって連通する第1線材収容部10aと第
2線材収容部10bとを備え、この第2線材収容部10
bの両側にそれぞれ突片31が形成されるものである。
前記第1各線材収容部10aは、金属線材2本分の直径
寸法と略同一の幅寸法を有しており、断面略コ字形状に
形成され、開口部20を備えている。
としては、図10、図11又は図18に示すように、相
互に並設状態にある2本の金属線材の連結固定に用いる
ことが好適である。なお、図10及び図11は、図18
に示す受具の一部分を拡大して表示したものである。当
該図18に示す受具というのは、配線・配管等が交叉す
る部分に用いられる受具であって、受具(1)と受具
(2)とから成るものである。即ち、受具(1)に係る
側部の一部分を切断し、当該受具(1)の底部を構成す
る金属線材のうち最も外側に配設された金属線材の内側
周面に対して、他の受具(2)の端部に配設された金属
線材の内側周面を引っ掛けて係合させて成るものであ
る。本実施例に係る線材連結具100bは、当該係合部
分を連結固定する際に用いることが好適である。 (実施例3)図12及び図13は、本発明の実施例3に
係る線材連結具100cを示したものである。本実施例
に係る線材連結具100cは、図12に示すように、上
下2段階にわたって連通する第1線材収容部10aと第
2線材収容部10bとを備え、この第2線材収容部10
bの両側にそれぞれ突片31が形成されるものである。
前記第1各線材収容部10aは、金属線材2本分の直径
寸法と略同一の幅寸法を有しており、断面略コ字形状に
形成され、開口部20を備えている。
【0046】一方、第2線材収容部10bは、前記第1
線材収容部10aの下端を基端として、それぞれ外方に
向けて延設されて成るものである。これらの第2線材収
容部10bは金属線材1本分の直径寸法と略同一の幅寸
法を有しており、それぞれの両側に一対の突片31が垂
設されており、各突片31が第2線材収容部10bに収
容された金属線材を挟持することとなるのである。
線材収容部10aの下端を基端として、それぞれ外方に
向けて延設されて成るものである。これらの第2線材収
容部10bは金属線材1本分の直径寸法と略同一の幅寸
法を有しており、それぞれの両側に一対の突片31が垂
設されており、各突片31が第2線材収容部10bに収
容された金属線材を挟持することとなるのである。
【0047】当該線材連結具100cにより複数の金属
線材を固定する際には、図13に示すように、相互に並
設状態にある第1金属線材(A)を開口部20から第1
線材収容部10a内に収容させる。それとともに、前記
第1金属線材(A)と直交して配設され、それぞれT字
状に溶着された第2金属線材(B)を、相互に対向して
垂設される突片31の間の開口部20から第2線材収容
部10b内に収容させる。そして、前記第2金属線材
(B)を収容した前記第2線材収容部10bに垂設され
た各突片31に対して変形処理を行う。当該変形処理に
より、前記突片31が第2金属線材(B)を挟持するこ
ととなり、第1金属線材(A)と第2金属線材(B)と
を密着させて連結固定することとなる。尚、この突片3
1に対する変形処理というのは、図5乃至図8に示すよ
うに、前記突片31の先端から外方に向けて延設された
係合片32にペンチ等の挟み工具(P)を係合させ、一
気に(又は段階的に)挟み付けることにより突片31を
塑性変形させ、尚かつ、前記係合片32のそれぞれの片
面を、図8に示すように略密接させることを指すもので
ある。
線材を固定する際には、図13に示すように、相互に並
設状態にある第1金属線材(A)を開口部20から第1
線材収容部10a内に収容させる。それとともに、前記
第1金属線材(A)と直交して配設され、それぞれT字
状に溶着された第2金属線材(B)を、相互に対向して
垂設される突片31の間の開口部20から第2線材収容
部10b内に収容させる。そして、前記第2金属線材
(B)を収容した前記第2線材収容部10bに垂設され
た各突片31に対して変形処理を行う。当該変形処理に
より、前記突片31が第2金属線材(B)を挟持するこ
ととなり、第1金属線材(A)と第2金属線材(B)と
を密着させて連結固定することとなる。尚、この突片3
1に対する変形処理というのは、図5乃至図8に示すよ
うに、前記突片31の先端から外方に向けて延設された
係合片32にペンチ等の挟み工具(P)を係合させ、一
気に(又は段階的に)挟み付けることにより突片31を
塑性変形させ、尚かつ、前記係合片32のそれぞれの片
面を、図8に示すように略密接させることを指すもので
ある。
【0048】この塑性変形によって前記突片31は、前
記第2線材収容部10b内に収容された1本の金属線材
の外面に沿って変形することとなり、当該突片31が前
記第2線材収容部10bを略閉塞することとなるのであ
る。
記第2線材収容部10b内に収容された1本の金属線材
の外面に沿って変形することとなり、当該突片31が前
記第2線材収容部10bを略閉塞することとなるのであ
る。
【0049】本実施例に係る線材連結具100cの用途
としては、図12又は図13に示すように、相互に並設
状態にある2本の金属線材の連結固定に用いることが好
適である。 (実施例4)図14乃至図16は、本発明の実施例4に
係る線材連結具100dを示したものである。本実施例
に係る線材連結具100dは、図14に示すように、上
下2段階にわたって連通する第1線材収容部10aと第
2線材収容部10bとを備えるものである。これら各線
材収容部10a,10bは、それぞれ金属線材1本分の
直径寸法と略同一の幅寸法を有しており、第1線材収容
部10a及び第2線材収容部10bは、それぞれ断面略
コ字形状に形成され、開口部20を備えている。
としては、図12又は図13に示すように、相互に並設
状態にある2本の金属線材の連結固定に用いることが好
適である。 (実施例4)図14乃至図16は、本発明の実施例4に
係る線材連結具100dを示したものである。本実施例
に係る線材連結具100dは、図14に示すように、上
下2段階にわたって連通する第1線材収容部10aと第
2線材収容部10bとを備えるものである。これら各線
材収容部10a,10bは、それぞれ金属線材1本分の
直径寸法と略同一の幅寸法を有しており、第1線材収容
部10a及び第2線材収容部10bは、それぞれ断面略
コ字形状に形成され、開口部20を備えている。
【0050】前記第2線材収容部10bは、前記第1線
材収容部10aに係る下端の中央部分を基端として、そ
れぞれ外方に向けて延設形成されている。これらの各線
材収容部10a,10bは、それぞれの両側に各一対の
突片31が垂設されており、突片31を備えるものであ
り、これら各突片31は、先端から外方に向けて係合片
32が延設形成されている。
材収容部10aに係る下端の中央部分を基端として、そ
れぞれ外方に向けて延設形成されている。これらの各線
材収容部10a,10bは、それぞれの両側に各一対の
突片31が垂設されており、突片31を備えるものであ
り、これら各突片31は、先端から外方に向けて係合片
32が延設形成されている。
【0051】本実施例に係る線材連結具100dにより
複数の金属線材を連結固定する際には、まず開口部20
から第1線材収容部10a内に第1金属線材(A)を1
本収容させて、次に開口部20から第2線材収容部10
b内へ、前記金属線材と直交して配設される第2金属線
材(B)を1本収容させる。そして、第1線材収容部1
0a及び前記第2線材収容部10bに垂設されたそれぞ
れの突片31に対して変形処理を行う。当該変形処理に
より、第1線材収容部10aに形成された前記突片31
が第1金属線材(A)を挟持し、一方、第2線材収容部
10bに形成された前記突片31が第2金属線材(B)
を挟持して、第1金属線材(A)と第2金属線材(B)
とを相互に連結固定することとなる。尚、この突片31
に対する変形処理というのは、図5乃至図8に示すよう
に、前記各突片31の先端から外方に向けてそれぞれ延
設された係合片32にペンチ等の挟み工具(P)を係合
させ、一気に(又は段階的に)挟み付けることにより突
片31を塑性変形させ、尚かつ、前記係合片32のそれ
ぞれの片面を、図8に示すように略密接させることを指
すものである。
複数の金属線材を連結固定する際には、まず開口部20
から第1線材収容部10a内に第1金属線材(A)を1
本収容させて、次に開口部20から第2線材収容部10
b内へ、前記金属線材と直交して配設される第2金属線
材(B)を1本収容させる。そして、第1線材収容部1
0a及び前記第2線材収容部10bに垂設されたそれぞ
れの突片31に対して変形処理を行う。当該変形処理に
より、第1線材収容部10aに形成された前記突片31
が第1金属線材(A)を挟持し、一方、第2線材収容部
10bに形成された前記突片31が第2金属線材(B)
を挟持して、第1金属線材(A)と第2金属線材(B)
とを相互に連結固定することとなる。尚、この突片31
に対する変形処理というのは、図5乃至図8に示すよう
に、前記各突片31の先端から外方に向けてそれぞれ延
設された係合片32にペンチ等の挟み工具(P)を係合
させ、一気に(又は段階的に)挟み付けることにより突
片31を塑性変形させ、尚かつ、前記係合片32のそれ
ぞれの片面を、図8に示すように略密接させることを指
すものである。
【0052】この塑性変形によって前記それぞれの突片
31は、前記各線材収容部10a,10b内に収容され
た1本の金属線材の外面に沿って変形することとなり、
当該突片31が前記各線材収容部10a,10bを略閉
塞することとなるのである。
31は、前記各線材収容部10a,10b内に収容され
た1本の金属線材の外面に沿って変形することとなり、
当該突片31が前記各線材収容部10a,10bを略閉
塞することとなるのである。
【0053】本実施例に係る線材連結具100dの用途
としては、図15又は図16に示す、上下に直交して配
設された2本の金属線材の連結固定に用いることが好適
である。
としては、図15又は図16に示す、上下に直交して配
設された2本の金属線材の連結固定に用いることが好適
である。
【0054】
【発明の効果】まず、請求項1に係る発明は、複数の金
属線材により構成される配線・配管材用受具における、
前記複数の金属線材の軸方向を相互に非平行状態に交差
させ、当該複数の金属線材の重なり合った部分を連結す
る線材連結具であって、前記複数の金属線材のそれぞれ
を収容する線材収容部と、この線材収容部に前記金属線
材のそれぞれを収容させるための開口部と、前記線材収
容部と一体となって形成され、前記開口部より収容され
た前記金属線材が前記線材収容部から抜け出ることを防
止する抜止手段とを有しており、前記線材収容部は、前
記複数の金属線材のそれぞれを収容した状態で、これら
各金属線材の軸方向を維持することにその構成上の特徴
を有するものである。そして、この請求項1の発明によ
れば、受具を構成する複数の金属線材を、相互に交差さ
せた状態で連結固定することが可能となるという効果を
奏するものである。
属線材により構成される配線・配管材用受具における、
前記複数の金属線材の軸方向を相互に非平行状態に交差
させ、当該複数の金属線材の重なり合った部分を連結す
る線材連結具であって、前記複数の金属線材のそれぞれ
を収容する線材収容部と、この線材収容部に前記金属線
材のそれぞれを収容させるための開口部と、前記線材収
容部と一体となって形成され、前記開口部より収容され
た前記金属線材が前記線材収容部から抜け出ることを防
止する抜止手段とを有しており、前記線材収容部は、前
記複数の金属線材のそれぞれを収容した状態で、これら
各金属線材の軸方向を維持することにその構成上の特徴
を有するものである。そして、この請求項1の発明によ
れば、受具を構成する複数の金属線材を、相互に交差さ
せた状態で連結固定することが可能となるという効果を
奏するものである。
【0055】次に、請求項2に係る発明は、第1金属線
材と第2金属線材からなる複数の金属線材を相互に交差
させて構成される配線・配管材用受具の、前記第1金属
線材と前記第2金属線材とが相互に重なり合った交差部
分を連結する線材連結具であって、前記第1金属線材を
収容する第1線材収容部と、前記第2金属線材を収容す
る第2線材収容部と、これらの各線材収容部を連通して
形成され、前記第1金属線材及び第2金属線材を各線材
収容部へ収容させる開口部と、前記線材収容部と一体と
なって形成され、前記各金属線材が前記各線材収容部か
ら抜け出ることを防止する抜止手段とを有しており、前
記各線材収容部により、第1金属線材及び第2金属線材
が所定の角度にて交差した状態を維持することにその構
成上の特徴を有するものである。そして、この請求項2
の発明によれば、第1金属線材と第2金属線材とを、相
互に交差させた状態で連結固定することが可能となると
いう効果を奏するものである。
材と第2金属線材からなる複数の金属線材を相互に交差
させて構成される配線・配管材用受具の、前記第1金属
線材と前記第2金属線材とが相互に重なり合った交差部
分を連結する線材連結具であって、前記第1金属線材を
収容する第1線材収容部と、前記第2金属線材を収容す
る第2線材収容部と、これらの各線材収容部を連通して
形成され、前記第1金属線材及び第2金属線材を各線材
収容部へ収容させる開口部と、前記線材収容部と一体と
なって形成され、前記各金属線材が前記各線材収容部か
ら抜け出ることを防止する抜止手段とを有しており、前
記各線材収容部により、第1金属線材及び第2金属線材
が所定の角度にて交差した状態を維持することにその構
成上の特徴を有するものである。そして、この請求項2
の発明によれば、第1金属線材と第2金属線材とを、相
互に交差させた状態で連結固定することが可能となると
いう効果を奏するものである。
【0056】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
記載の線材連結具において、抜止手段は、線材収容部と
一体となって形成され、ペンチ等の挟み工具による挟み
付けにより塑性変形して、前記線材収容部内に収容され
た金属線材を挟持する突片であることにその構成上の特
徴を有するものである。そして、この請求項3の発明に
よれば、抜止手段である係合片を塑性変形させることに
より金属線材を挟持して、当該金属線材が線材収容部か
ら抜け出てしまうことを防止することが可能となるとい
う効果を奏するものである。
記載の線材連結具において、抜止手段は、線材収容部と
一体となって形成され、ペンチ等の挟み工具による挟み
付けにより塑性変形して、前記線材収容部内に収容され
た金属線材を挟持する突片であることにその構成上の特
徴を有するものである。そして、この請求項3の発明に
よれば、抜止手段である係合片を塑性変形させることに
より金属線材を挟持して、当該金属線材が線材収容部か
ら抜け出てしまうことを防止することが可能となるとい
う効果を奏するものである。
【0057】請求項4に係る発明は、請求項3に記載の
線材連結具において、突片は、その先端に係合片が一体
的に形成され、ペンチ等の挟み工具による係合を容易確
実に行うことにその構成上の特徴を有するものである。
そして、この請求項4の発明によれば、突片の先端に一
体的に形成された係合片が、ペンチ等の挟み工具との係
合を容易にし、ひいては、当該係合片が設けられた突片
に対する塑性変形を容易且つ確実行うことが可能となる
という効果を奏するものである。
線材連結具において、突片は、その先端に係合片が一体
的に形成され、ペンチ等の挟み工具による係合を容易確
実に行うことにその構成上の特徴を有するものである。
そして、この請求項4の発明によれば、突片の先端に一
体的に形成された係合片が、ペンチ等の挟み工具との係
合を容易にし、ひいては、当該係合片が設けられた突片
に対する塑性変形を容易且つ確実行うことが可能となる
という効果を奏するものである。
【0058】請求項5に係る発明は、請求項2から4の
何れかに記載の線材連結具において、第1線材収容部と
第2線材収容部とは、それぞれが連通して成ることにそ
の構成上の特徴を有するものである。そして、この請求
項5の発明によれば、第1線材収容部と第2線材収容部
とが連通しているため、前記第1線材収容部に収容され
た第1金属線材と、前記第2線材収容部に収容された第
2金属線材とが、相互に密接して連結固定されることと
なる。前記各金属線材の交差部分が密着することによ
り、当該交差部分はより一層強固に連結固定されること
となる。それに伴って、前記各金属線材により構成され
る受具も、組み付け強度が向上するという効果を奏する
ものである。
何れかに記載の線材連結具において、第1線材収容部と
第2線材収容部とは、それぞれが連通して成ることにそ
の構成上の特徴を有するものである。そして、この請求
項5の発明によれば、第1線材収容部と第2線材収容部
とが連通しているため、前記第1線材収容部に収容され
た第1金属線材と、前記第2線材収容部に収容された第
2金属線材とが、相互に密接して連結固定されることと
なる。前記各金属線材の交差部分が密着することによ
り、当該交差部分はより一層強固に連結固定されること
となる。それに伴って、前記各金属線材により構成され
る受具も、組み付け強度が向上するという効果を奏する
ものである。
【図1】実施例1に係る線材連結具100(100a)
の斜視図である。
の斜視図である。
【図2】図1の線材連結具100(100a)の使用状
態を上方から示した図である。
態を上方から示した図である。
【図3】図1の線材連結具100(100a)の使用状
態を下方から示した図である。
態を下方から示した図である。
【図4】他の形態にて形成した、実施例1に係る線材連
結具100(100a)の斜視図である。
結具100(100a)の斜視図である。
【図5】本発明に係る線材連結具100に対して塑性変
形を施すプロセスを示す第1図である。
形を施すプロセスを示す第1図である。
【図6】上記プロセスの第2図である。
【図7】上記プロセスの第3図である。
【図8】上記プロセスの第4図である。
【図9】図2に係る線材連結具100に対して、両側部
11間に仕切壁を設け、断面略ヨ字形状とした線材連結
具100の断面図である。
11間に仕切壁を設け、断面略ヨ字形状とした線材連結
具100の断面図である。
【図10】実施例2に係る線材連結具100(100
b)の使用状態を上方から示した図である。
b)の使用状態を上方から示した図である。
【図11】図10の線材連結具100(100b)の使
用状態を下方から示した図である。
用状態を下方から示した図である。
【図12】実施例3に係る線材連結具100(100
c)の斜視図である。
c)の斜視図である。
【図13】図12の線材連結具100(100c)の使
用状態を上方から示した図である。
用状態を上方から示した図である。
【図14】実施例4に係る線材連結具100(100
d)の斜視図である。
d)の斜視図である。
【図15】図14の線材連結具100(100d)の使
用状態を上方から示した図である。
用状態を上方から示した図である。
【図16】図14の線材連結具100(100d)の使
用状態を下方から示した図である。
用状態を下方から示した図である。
【図17】配線・配管材用受具のコーナー部分を本発明
に係る線材連結具によって連結固定した状態を示す図で
ある。
に係る線材連結具によって連結固定した状態を示す図で
ある。
【図18】配線・配管材用受具の交叉部分を本発明に係
る線材連結具によって連結固定した状態を示す図であ
る。 10 線材収容部 10a 第1線材収容部 10b 第2線材収容部 20 空間部 30 抜止手段 31 突片 32 係合片 100 線材連結具 A 第1金属線材 B 第2金属線材 P 挟み工具
る線材連結具によって連結固定した状態を示す図であ
る。 10 線材収容部 10a 第1線材収容部 10b 第2線材収容部 20 空間部 30 抜止手段 31 突片 32 係合片 100 線材連結具 A 第1金属線材 B 第2金属線材 P 挟み工具
Claims (5)
- 【請求項1】 複数の金属線材により構成される配線・
配管材用受具における、前記複数の金属線材の軸方向を
相互に非平行状態に交差させ、当該複数の金属線材の重
なり合った部分を連結する線材連結具であって、 前記複数の金属線材のそれぞれを収容する線材収容部
と、 この線材収容部に前記金属線材のそれぞれを収容させる
ための開口部と、 前記線材収容部と一体となって形成され、前記開口部よ
り収容された前記金属線材が前記線材収容部から抜け出
ることを防止する抜止手段とを有しており、 前記線材収容部は、前記複数の金属線材のそれぞれを収
容した状態で、これら各金属線材の軸方向を維持するこ
とを特徴とする線材連結具。 - 【請求項2】 第1金属線材と第2金属線材からなる複
数の金属線材を相互に交差させて構成される配線・配管
材用受具の、前記第1金属線材と前記第2金属線材とが
相互に重なり合った交差部分を連結する線材連結具であ
って、 前記第1金属線材を収容する第1線材収容部と、 前記第2金属線材を収容する第2線材収容部と、 これらの各線材収容部を連通して形成され、前記第1金
属線材及び第2金属線材を各線材収容部へ収容させる開
口部と、 前記線材収容部と一体となって形成され、前記各金属線
材が前記各線材収容部から抜け出ることを防止する抜止
手段とを有しており、 前記各線材収容部により、第1金属線材及び第2金属線
材が所定の角度にて交差した状態を維持することを特徴
とする線材連結具。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の線材連結具にお
いて、 抜止手段は、線材収容部と一体となって形成され、ペン
チ等の挟み工具による挟み付けにより塑性変形して、前
記線材収容部内に収容された金属線材を挟持する突片で
あることを特徴とする線材連結具。 - 【請求項4】 請求項3に記載の線材連結具において、 突片は、その先端に係合片が一体的に形成され、ペンチ
等の挟み工具による係合を容易確実に行うことを特徴と
する線材連結具。 - 【請求項5】 請求項2から4の何れかに記載の線材連
結具において、 第1線材収容部と第2線材収容部とは、それぞれが連通
して成ることを特徴とする線材連結具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001133124A JP2002327717A (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | 線材連結具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001133124A JP2002327717A (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | 線材連結具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002327717A true JP2002327717A (ja) | 2002-11-15 |
Family
ID=18981038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001133124A Pending JP2002327717A (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | 線材連結具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002327717A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003034561A1 (fr) * | 2001-10-18 | 2003-04-24 | Mirai Kogyo Kabushikikaisha | Attache de connexion de fils, outil de fixation de corps d'attache et corps d'attache |
JP2013147891A (ja) * | 2012-01-20 | 2013-08-01 | Tiger Sangyo Co Ltd | 交差筋交い |
-
2001
- 2001-04-27 JP JP2001133124A patent/JP2002327717A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003034561A1 (fr) * | 2001-10-18 | 2003-04-24 | Mirai Kogyo Kabushikikaisha | Attache de connexion de fils, outil de fixation de corps d'attache et corps d'attache |
JP2013147891A (ja) * | 2012-01-20 | 2013-08-01 | Tiger Sangyo Co Ltd | 交差筋交い |
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