JP4656158B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、移動体通信機等に用いられるアンテナ装置に関し、更に詳しくは、異なる2つの周波数帯の電波を送受信する際に内蔵アンテナとして用いられるアンテナ装置に関するものである。
移動体通信機等に用いられるアンテナ装置は従来から多数提案されている。例えば特許文献1及び特許文献2には送受信の周波数帯域を広帯域化する技術が記載されている。特許文献1に記載の技術の場合には、アンテナ基体上に、インダクタンス素子及びキャパシタンス素子からなる直列共振回路を設け、この直列共振回路によってアンテナ本体部のリアクタンスを打ち消して帯域幅を広帯域化している。また、特許文献2に記載の技術の場合には、誘電体基体の一方の主面に形成された放射電極に対向させて基体の他方の主面に容量装荷電極を設けることによって広帯域化を実現している。
しかしながら、特許文献1、2に記載の技術は、いずれも基体の表面にインダクタ成分や容量成分となる電極を設けて周波数帯域を広帯域化する技術であって、異なる複数の周波数帯域で共振させる多共振化する技術ではない。
一方、特許文献3には、異なる2つの周波数帯域の電波を送受信するアンテナ装置について記載されている。このアンテナ装置1は、例えば図22に示すように、アンテナ導体部2、LC並列共振回路3、整合回路4及び送受信回路5を備え、異なる2つの周波数帯域(例えば、800MHz帯と1.5GHz帯)の電波を送受信するように構成されて、携帯電話機等の無線機に内蔵されている。LC並列共振回路3は、同図に示すようにアンテナ導体部2の給電側に直列に接続されている。このLC並列共振回路3は、その共振周波数よりも高い周波数領域では容量性のインピーダンス特性を示し、その共振周波数よりも低い周波数領域では誘導性のインピーダンス特性を示す、という特有のインピーダンス特性を有し、この特性を利用してアンテナ導体部2を異なる2つの周波数帯域で共振させて電波を送受信できるようになっている。
特開平5−347509号公報 特開2000−68726号公報 特開2002−076750号公報
しかしながら、特許文献3に記載のアンテナ装置1の場合にはアンテナ導体部2とは別にLC並列共振回路3を外部回路として付加するため、アンテナ導体部2の実装スペースの他、外部回路としてのLC並列共振回路3を実装するスペースが必要となるため、アンテナ装置1としての実装スペースが大きくなるという課題があった。また、周波数の調整を外部回路であるLC並列共振回路3で行うため、アンテナの共振周波数の微調整を行うことが難しいという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、省スペース化を促進することができると共に共振周波数を制御することができるアンテナ装置を提供することを目的としている。
本発明の請求項1に記載のアンテナ装置は、異なる2つの周波数帯域の電波を送受信することができるアンテナ装置であって、基体と、この基体の上面に形成されアンテナ電極と、このアンテナ電極と対向する上記基体の下面に形成された給電電極とを備え、上記基体の第1の側面にインダクタ成分を有する第1の電極を形成すると共に上記基体の第2の側面に容量成分を有する第2の電極を形成し、且つ、上記アンテナ電極及び上記給電電極間で第1、第2の電極を並列接続し、更に、上記基体の第1の側面に、上記第1の電極との間で容量成分をとる第3の電極を形成したことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載のアンテナ装置は、請求項1に記載の発明において、上記第1、第3の電極をそれぞれ上記基体の第3の側面及び/または第4の側面まで延設したことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に記載のアンテナ装置は、請求項1または請求項2に記載の発明において、上記第3の電極を上記アンテナ電極及び/または上記給電電極に接続したことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4に記載のアンテナ装置は、請求項1〜請求項3のいずれか 1項に記載の発明において、上記第3の電極の容量成分としてチップコンデンサを設けたことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項5に記載のアンテナ装置は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の発明において、上記第2の電極を上記基体の第3の側面及び/または第4の側面まで延設したことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項6に記載のアンテナ装置は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の発明において、上記第1の電極のインダクタ成分としてチップインダクタを設けたことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項7に記載のアンテナ装置は、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の発明において、上記第2の電極の容量成分としてチップコンデンサを設けたことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項8に記載のアンテナ装置は、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の発明において、上記給電電極をミアンダ状電極として形成したことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項9に記載のアンテナ装置は請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の発明において、上記アンテナ電極に導電性の板状補助エレメントを設けたことを特徴とするものである。
本発明の請求項1〜請求項9に記載の発明によれば、省スペース化を促進することができると共に共振周波数を制御することができ、更に2つの周波数帯域のうち、上側の周波数帯域での利得を高めることができるアンテナ装置を提供することができる。
以下、図1〜図21に基づいて本発明を説明する。尚、図1の(a)(b)はそれぞれ本発明のアンテナ装置の前提技術となるアンテナ装置の一例を示す図で、(a)はその斜視図、(b)はその展開図、図2〜図9はそれぞれ図1に示すアンテナ装置の変形例を示す展開図、図10の(a)、(b)はそれぞれ本発明のアンテナ装置の一実施形態を示す図で、(a)はその斜視図、(b)はその展開図、図11〜図21はそれぞれ本発明のアンテナ装置の他の実施形態を示す展開図である。
本発明のアンテナ装置は、異なる2つの周波数帯域(例えば、800MHz帯域と1.5GHz帯域)の電波を送受信することができるデュアルバンドタイプのアンテナ装置として構成され、携帯型電話機等の移動体通信機等に用いられる。本発明の前提となるアンテナ装置10は、例えば図1の(a)、(b)に示すように、例えば誘電体材料や磁性体材料等の絶縁材料によって形成された矩形状の基体11と、この基体11の上面11Aに形成されたアンテナ電極12と、このアンテナ電極12と対向する下面11Bに形成された給電電極13とを備え、給電電極13が回路基板上の整合回路14を介して高周波信号供給源15に接続されている。
上記アンテナ電極12は、基体11の上面の左右端部を除く面に銅等の導電性金属によって薄膜状に形成されている。このアンテナ電極12は、予め設定された電波送受信用の異なる2つの周波数のうち、上側の周波数帯域の設定中心の周波数よりも僅かに低い周波数を共振周波数とするもので、上側の設定中心周波数の電波の波長の約1/4の電気長を持つように構成され、後述するように異なる2つの周波数帯域の周波数で共振する。また、アンテナ電極12には板状補助エレメント16が接続され、この板状補助エレメント16によってアンテナの利得を高めることができる。
而して、図1の(a)、(b)に示すように、基体11の第1の側面11Cにはインダクタ成分を有する第1の電極(以下、「インダクタ成分電極」と称す。)17が銅等の導電性金属によって薄膜状に形成され、第1の側面11Cと対向する第2の側面11Dには容量成分を有する第2の電極(以下、「容量成分電極」と称す。)18が銅等の導電性金属によって薄膜状に櫛歯状に形成されている。そして、インダクタ成分電極17と容量成分電極18は、互いに対向する位置で、アンテナ電極12と給電電極13に対して並列接続されて、実質的にLC並列共振回路と同一の機能を有するように構成されている。
即ち、インダクタ成分電極17は、図1の(a)、(b)に示すように、第1の側面11Cの上端から下端に向けて90°ずつ方向を変えて蛇行するミアンダ状の電極として形成されている。このインダクタ成分電極17は、上端部が上面11Aのアンテナ電極12に電気的に接続され、下端部が給電電極13に接続されている。
また、容量成分電極18は、図1の(a)、(b)に示すように、第1、第2の櫛歯状電極18A、18Bからなり、第1の櫛歯状電極18Aは、上端部から下方に延びる櫛歯状の電極部(以下、「櫛歯部」と称す。)を有し、その上端部でアンテナ電極12に接続されている。第2の櫛歯状電極18Bは、下端部から上方に延びる櫛歯部を有し、その下端部で給電電極13に接続されている。そして、第1、第2の櫛歯状電極18A、18Bは、それぞれの櫛歯部が上下方向から互いの櫛歯部間に進入して形成された隙間を介して容量結合している。
従って、実質的にLC並列共振回路として構成されたインダクタ成分電極17と容量成分電極18は、その共振周波数よりも高い周波数領域では容量性のインピーダンス特性を示し、その共振周波数よりも低い周波数領域では誘導性のインピーダンス特性を示し、次に説明するように予め設定された異なる2つの周波数帯域でアンテナ電極12を共振させることができる。
インダクタ成分電極17と容量成分電極18は、その共振周波数よりも僅かに低い周波数では大きなインダクタンス値を示し、アンテナ電極12の給電側に大きなインダクタンス値を付与し、アンテナ電極12の共振周波数よりも低い周波数で共振させることができる。また、インダクタ成分電極17と容量成分電極18は、その共振周波数以上の周波数領域では容量性を示し、アンテナ電極12の給電側にコンデンサを等価的に直列接続された構成になり、その容量に応じてアンテナ電極12のインダクタンス値が小さくなってアンテナ電極12の共振周波数よりも高い周波数で共振させることができる。また、これらのインダクタ成分電極17及び容量成分電極18は、それぞれの電極パターンを適宜変更することによって異なる2つの共振周波数を制御することができる。
上記アンテナ装置10によれば、基体11と、この基体11の上面11Aに形成されアンテナ電極12と、このアンテナ電極12と対向する基体11の下面11Bに形成された給電電極13とを備え、基体11の第1の側面11Cにインダクタ成分電極17を形成すると共に基体11の第1の側面11Cと対向する第2の側面11Dに容量成分電極18を形成し、しかもアンテナ電極12及び給電電極13間でインダクタ成分電極11と容量成分電極18を並列接続したため、インダクタ成分電極11と容量成分電極18が実質的にLC並列共振回路として機能し、このLC並列共振回路がアンテナ電極12の給電側に直列接続され、予め設定された異なる2つの周波数帯域でアンテナ電極12を共振させて、異なる2つの電波を高精度に送受信することができ、しかも従来のように回路基板にLC並列共振回路を外部回路として設ける必要がなく、アンテナ装置10の省スペース化を促進することができる。また、インダクタ成分電極17及び容量成分電極18の電極パターンを適宜変更、調整することによってアンテナ電極12の共振周波数を制御することができる。
次に、インダクタ成分電極17及び容量成分電極18の電極パターンの変形例を、図2〜図9に示す変形例に基づいて説明する。図1〜図9に示すようにインダクタ成分電極17及び容量成分電極18の電極パターンを変更することによって図1に示すアンテナ装置10と同様の作用効果を期することができることは勿論のこと、アンテナ電極12の共振周波数を適宜制御することができる。下記の各変形例では、インダクタ成分電極17及び容量成分電極18の電極パターンを変更した以外は、それぞれ図1に示すアンテナ装置10に準じて構成されているため、以下では図1に示すアンテナ装置10と同一または相当部分には同一符号を付してそれぞれの特徴についてのみ説明する。
図2に示すアンテナ装置10の場合には、インダクタ成分電極17のインダクタ成分としてチップインダクタ17Aを設けると共に、容量成分電極18の容量成分としてチップコンデンサ18Cを設けてある。即ち、インダクタ成分電極17の電極部17Bは、基体11の第1の側面11Cの上端から下端に渡って形成され、上下方向の中央部が括れている。そして、電極部17Bは上下両端がアンテナ電極12及び給電電極13にそれぞれ接続され、その括れ部にチップインダクタ17Aが接続されている。このチップインダクタ17Aのインダクタンス値を適宜設定することによってアンテナ電極12の共振周波数を制御することができる。また、容量成分電極18もインダクタ成分電極17と同様に、電極18Dが上下両端でアンテナ電極12及び給電電極13にそれぞれ接続され、その括れ部にチップコンデンサ18Cが接続されている。このチップコンデンサ18Cの容量を適宜設定することによってアンテナ電極12の共振周波数を制御することができる。
図3に示すアンテナ装置10の場合には、給電電極13をミアンダ状の電極として形成し、給電電極13にインダクタ成分を付与してある。このミアンダ状電極によってアンテナ電極12に対するインダクタ成分を強くすることができる。
図4に示すアンテナ装置10の場合には、第1の側面11Cのインダクタ成分電極17を第1の側面11Cから片側の第3の側面11Eまで延設し、その延設部17Cを上端で上面11Aのアンテナ電極12に対して接続してある。これによりインダク成分電極17のインダクタ成分を強くすることができる。
図5に示すアンテナ装置10の場合には、基体11の第1の側面11Cの隣の第4の側面11Fにスリットを有する電極19を形成し、この電極19を上面11Aのアンテナ電極12及び下面11Bの給電電極13に接続し、スリットにより電極19を対向させて容量をとっている。
図6に示すアンテナ装置10の場合には、基体11の第1の側面11Cのインダクタ成分17及び第2の側面11Dの容量成分電極18をそれぞれ第3の側面11Eまで延設し、インダクタ成分及び容量成分をそれぞれ強くしたものである。また、同図に示すようにインダクタ成分電極17の延設部17Cは上端で上面11Aのアンテナ電極12に対して接続してある。また、容量成分電極18の第1の櫛歯状電極18Aの延設部18Eは上端でアンテナ電極12に接続され、第2の櫛歯状電極18Bの延設部18Fは下端で給電電極13に接続されている。
図7に示すアンテナ装置10の場合には、基体11の第1の側面11Cのインダクタ成分電極17を第1の側面11Cの両側の第3、第4の側面11E、11Fまで延設し、第3、第4の側面11E、11Fの延設部17C、17Dもそれぞれの上端で上面11Aのアンテナ電極12に対して接続されている。これによってインダクタ成分電極17のインダクタ成分を強くすることができる。
図8に示すアンテナ装置10の場合には、基体11の第2の側面11Dの容量成分電極18を第3、第4の側面11E、11Fまで延設してある。そして、第1の櫛歯状電極18Aの延設部18Eは上端でアンテナ電極12に接続され、第2の櫛歯状電極18Bの延設部18Fは下端で給電電極13に接続されている。このように容量成分電極18を第3、第4の側面11E、11Fまで延設することによって更に容量を強くすることができる。
図9に示すアンテナ装置10は、第1の側面11Cのインダクタ成分電極17及び第2の側面11Dの容量成分電極18をそれぞれ第3、第4の側面11E、11Fまで延設し、インダクタ成分及び容量成分をそれぞれ強くしたものである。インダクタ成分電極17は、その延設部17Cが第3、第4の側面11E、11Fにおいて上端で上面11Aのアンテナ電極12に対して接続されている。また、容量成分電極18は、第3、第4の側面11E、11Fにおいて、第1の櫛歯状電極18Aの延設部18Eが上端でアンテナ電極12にそれぞれ接続され、第2の櫛歯状電極18Bの延設部18Fが下端で給電電極13にそれぞれ接続されている。
ところで、上記の各アンテナ装置10の場合には、容量成分電極18のリアクタンス成分がインダクタ成分電極17のリアクタンス成分より小さいため、2つの共振周波数のうち、高い側の周波数の利得が十分ではない。そこで、図10〜図21に示す本実施形態のアンテナ装置10では第1の側面11Cのインダクタ成分電極17との間で容量をとる第2の容量成分電極を設けて容量成分のリアクタンス成分を高め、高い側の周波数の利得を高めるようにしてある。
本実施形態のアンテナ装置10は、図10の(a)、(b)に示すように、基体11の第1の側面11Cに形成されたインダクタ成分電極17との間で容量成分をとる第3の電極(以下、「第2の容量成分電極」と称す。)20を備えていること以外は、図1に示すアンテナ装置10と同様に構成されている。即ち、第2の容量成分電極20は、第1の側面11Cの両側にインダクタ成分電極17を挟むように配置された第1、第2の櫛歯状電極20A、20Bによって構成されている。第1、第2の櫛歯状電極20A、20Bは、それぞれの櫛歯部がインダクタ成分電極17の左右からミアンダ状の電極の屈曲凹部に侵入し、インダクタ成分電極17との間で隙間を形成している。そして、第1、第2の櫛歯状電極20A、20Bは、いずれも基体11の上面11Aのアンテナ電極12に接続され、インダクタ成分電極17との間の隙間で容量をとってリアクタンス成分を強めてある。
そこで、リアクタンス成分を強めた効果を観るために、図10に示す本実施形態のアンテナ装置10と図1に示すアンテナ装置10それぞれの利得(アンテナ効率)を測定した。そして、測定結果を表1〜表4に示した。表1、表2は、それぞれ本実施形態のアンテナ装置10の800MHz帯及び1.5GHz帯のアンテナ効率の測定結果を示し、表3、表4は、それぞれ図1に示すアンテナ装置10の800MHz帯及び1.5GHz帯のアンテナ効率の測定結果を示している。これらの結果からも明らかなように、本実施形態のアンテナ装置10は、800MHz帯、1.5GHz帯の双方においてアンテナ効率が高くなっており、特に1.5GHz帯のアンテナ効率が800MHz帯よりも高くなっていることが判る。
Figure 0004656158
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以上説明したように本実施形態によれば、基体11と、この基体11の上面11Aに形成されアンテナ電極12と、このアンテナ電極12と対向する基体11の下面11Bに形成された給電電極13とを備え、基体11の第1の側面11Cにインダクタ成分電極17を形成すると共に基体11の第1の側面11Cと対向する第2の側面11Dに容量成分電極18を形成し、且つ、アンテナ電極12及び給電電極13間でインダクタ成分電極11と容量成分電極18を並列接続し、更に、基体11の第1の側面11Cに、インダクタ成分電極17との間で容量をとる第2の容量成分電極20を形成したため、図1〜図9に示すアンテナ装置10と同様の作用効果を期することができる他、異なる2つの周波数帯域のうち、高い側の周波数帯域での利得を高めることができる。
図11〜図21のアンテナ装置10は、いずれも主として図10に示すインダクタ成分電極17、容量成分電極13及び第2の容量成分電極20の電極パターンを変形したもので、電極パターンを変更した以外は、それぞれ本実施形態のアンテナ装置10と同様に構成され、本実施形態のアンテナ装置10と同様の作用効果を期することができる。以下では上記実施形態と同一または相当部分には同一符号を付してそれぞれの特徴についてのみ説明する。
図11に示すアンテナ装置10は、第2の容量成分電極20の第1の櫛歯状電極20Aが上端でアンテナ電極12側に接続され、第2の櫛歯状電極20Bが下端で給電電極13側に接続されている。図12に示すアンテナ装置10は、図11に示す第2の容量成分電極20の接続形態が逆で、第1の櫛歯状電極20Aが下端で下面11Bの給電電極13側に接続され、第2の櫛歯状電極20Bが上端で上面11Aのアンテナ電極12側に接続されている。また、図13に示すアンテナ装置10は、本実施形態のアンテナ装置10とは第2の容量成分電極20の接続形態が逆で、第1、第2の櫛歯状電極20A、20Bが共に給電電極13側に接続されている。
また、図14に示すアンテナ装置10は、第2の容量成分電極20がインダクタ成分電極17との間で容量をとる代わりに、チップコンデンサ20C、20Dを有する第2の容量成分電極20をインダクタ成分電極17の両側に設けてある以外は図10に示す本実施形態のアンテナ装置10と同様に構成されている。
図15に示すアンテナ装置10は、基体11の下面11Bの給電電極12がミアンダ状の電極として形成されている以外は、図10に示すアンテナ装置10と同様に構成されている。給電電極13をミアンダ状電極として構成することにより、インダク成分を強くすることができる。
また、図16〜図21に示すアンテナ装置10は、それぞれインダクタ成分電極17、容量成分電極18、20をそれぞれ隣の側面まで延設した電極パターンを有するものである。
図16に示すアンテナ装置10は、図10に示すアンテナ装置におけるインダクタ成分電極17及び第2の容量成分電極20をそれぞれ第1の側面11Cから第3の側面11Eまで延設した点に特徴がある。即ち、第3の側面11Eには同図に示すようにインダクタ成分電極17の延設部17C及び第2の容量成分電極20の延設部20C、20Dが形成されている。延設部20Cは第1の櫛歯状電極20Aに接続され、延設部20Dは第2の櫛歯状電極20Bに接続されている。
また、図17に示すアンテナ装置10は、図11に示すアンテナ装置における容量成分電極18を第4の側面11Fまで延設した点に特徴がある。即ち、第4の側面11Fには同図に示すように容量成分電極18の延設部18E、18Fが形成されている。延設部18Eは第1の櫛歯状電極18Aに接続され、延設部18Fは第2の櫛歯状電極18Bに接続される。
図18に示すアンテナ装置10は、図11に示すアンテナ装置10におけるインダクタ成分電極17及び第2の容量成分電極20を第3の側面11Eまで延設すると共に第2の側面11Dの容量成分電極18を第3の側面11Eまで延設した点に特徴がある。即ち、第3の側面11Eには同図に示すようにインダクタ成分電極17の延設部17C及び第2の容量成分電極20の延設部20C、20Dが形成され、容量成分電極18の延設部18E、18Fが形成されている。
図19に示すアンテナ装置10は、図10に示すアンテナ装置におけるインダクタ成分電極17及び第2の容量成分電極20をそれぞれ第3、第4の側面11E、11Fまで延設し、第3、第4の側面11E、11Fそれぞれに延設部17C、20C、20Dを形成した点に特徴がある。また、図20に示すアンテナ装置10は、図13に示すアンテナ装置における容量成分電極18をそれぞれ第3、第4の側面11E、11Fまで延設し、第3、第4の側面11E、11Fそれぞれに延設部18E、18Fを形成した点に特徴がある。更に、図21に示すアンテナ装置10は、図10に示すアンテナ装置におけるインダクタ成分電極17及び第2の容量成分電極20をそれぞれ第3、第4の側面まで延設すると共に第2の側面11Dの容量成分電極18を第3、第4の側面まで延設し、第3、第4の側面に延設部17C、20C、20D、18E、18Fを形成した点に特徴がある。
尚、本発明は、上記各実施形態に何等制限されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り、各構成要素を適宜設計変更することができる。
本発明は、デュアルバンドタイプのアンテナ装置に好適に利用することができる。
図1の(a)(b)はそれぞれ本発明のアンテナ装置の前提技術となるアンテナ装置の一例を示す図で、(a)はその斜視図、(b)はその展開図である。 図1に示すアンテナ装置の変形例を示す展開図である。 図1に示すアンテナ装置の更に他の変形例を示す展開図である。 図1に示すアンテナ装置の更に他の変形例を示す展開図である。 図1に示すアンテナ装置の更に他の変形例を示す展開図である。 図1に示すアンテナ装置の更に他の変形例を示す展開図である。 図1に示すアンテナ装置の更に他の変形例を示す展開図である。 図1に示すアンテナ装置の更に他の変形例を示す展開図である。 図1に示すアンテナ装置の更に他の変形例を示す展開図である。 本発明のアンテナ装置の一実施形態を示す図で、(a)はその斜視図、(b)はその展開図である。 本発明のアンテナ装置の他の実施形態を示す展開図である。 本発明のアンテナ装置の更に他の実施形態を示す展開図である。 本発明のアンテナ装置の更に他の実施形態を示す展開図である。 本発明のアンテナ装置の更に他の実施形態を示す展開図である。 本発明のアンテナ装置の更に他の実施形態を示す展開図である。 本発明のアンテナ装置の更に他の実施形態を示す展開図である。 本発明のアンテナ装置の更に他の実施形態を示す展開図である。 本発明のアンテナ装置の更に他の実施形態を示す展開図である。 本発明のアンテナ装置の更に他の実施形態を示す展開図である。 本発明のアンテナ装置の更に他の実施形態を示す展開図である。 本発明のアンテナ装置の更に他の実施形態を示す展開図である。 従来のアンテナ装置の一例を示す模式図である。
符号の説明
10 アンテナ装置
11 基体
11A 上面
11B 下面
11C 第1の側面
11D 第2の側面
11E 第3の側面
11F 第4の側面
12 アンテナ電極
13 給電電極
16 板状補助エレメント
17 インダクタ成分電極(第1の電極)
18 容量成分電極(第2の電極)
20 第2の容量成分電極(第3の電極)

Claims (9)

  1. 異なる2つの周波数帯域の電波を送受信することができるアンテナ装置であって、基体と、この基体の上面に形成されアンテナ電極と、このアンテナ電極と対向する上記基体の下面に形成された給電電極とを備え、上記基体の第1の側面にインダクタ成分を有する第1の電極を形成すると共に上記基体の第2の側面に容量成分を有する第2の電極を形成し、且つ、上記アンテナ電極及び上記給電電極間で第1、第2の電極を並列接続し、更に、上記基体の第1の側面に、上記第1の電極との間で容量成分をとる第3の電極を形成したことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 上記第1、第3の電極をそれぞれ上記基体の第3の側面及び/または第4の側面まで延設したことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 上記第3の電極を上記アンテナ電極及び/または上記給電電極に接続したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 上記第3の電極の容量成分としてチップコンデンサを設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか15項に記載のアンテナ装置。
  5. 上記第2の電極を上記基体の第3の側面及び/または第4の側面まで延設したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  6. 上記第1の電極のインダクタ成分としてチップインダクタを設けたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  7. 上記第2の電極の容量成分としてチップコンデンサを設けたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  8. 上記給電電極をミアンダ状電極として形成したことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  9. 上記アンテナ電極に導電性の板状補助エレメントを設けたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
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