JP4655200B2 - 情報処理装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置および方法、並びにプログラムに関し、ユーザへのコンテンツ推薦を適切に行うことができる情報処理装置および方法、並びにプログラムに関する。
テレビジョン放送やラジオ放送の番組または別途記憶されている楽曲をユーザに推薦する方法が、いくつか開発されている。
例えば、ユーザの嗜好情報と提供可能なコンテンツの属性情報(ジャンル等)とのマッチングをとり、ユーザの嗜好情報に近い属性を有するコンテンツを推薦する方法が存在する
例えばコンテンツの属性に応じたn次元のベクトルを用いてユーザの嗜好情報を蓄積し、その嗜好情報を用いて推薦するコンテンツを決定する方法が、特許文献1に開示されている。
ところで、ユーザの嗜好情報とコンテンツの属性情報とのマッチングを取る方法では、ユーザの嗜好情報は、ユーザの利用履歴(すなわち利用されたコンテンツの属性情報等)に基づいて生成されるが、通常、より長い期間の利用履歴を用いて生成した方が、ユーザの嗜好をより正確に表すものとして、長い期間に集められた利用履歴に基づいて生成されている。
ところでその場合、例えばユーザの気分がいつもと違い、いつも聴いている曲調(例えば、速いテンポ)と異なる曲調(例えば、遅いテンポ)の楽曲を選曲しても、このいつもと違う1回の選曲(利用履歴)は、ユーザの嗜好情報にあまり反映されないので、次の推薦においても、いつもよく聴いている曲調(速いテンポ)の楽曲が推薦されることになる。
特開2004−194107号公報
しかしながら、いつもと違う気分で、いつも聴いている曲調(速いテンポ)と異なる曲調(遅いテンポ)の楽曲を選曲したような場合、一般的に、そのいつもと違う気分が一定の期間(例えば楽曲を聴く装置の電源をオンしてからオフするまでの間)続いていると考えられるが(ユーザは、遅いテンポの楽曲を続けて聴きたいものと考えられるが)、従来の方法では、上述したように、いつもよく聴いている曲調(速いテンポ)の楽曲が再び推薦される。
したがって、従来の推薦方法では、ユーザが、いつもと違う属性のコンテンツを選択した際に、その選択を適切に反映したコンテンツ推薦を行うことができなかった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、ユーザがいつも利用するコンテンツの属性が異なるコンテンツを選択した場合、その選択に応じた適切なコンテンツ推薦を行うことができるようにするものである。
本発明の一側面の情報処理装置は、ユーザに推薦するコンテンツを決定する情報処理装置であって、前記ユーザに提供可能なコンテンツを保有するコンテンツ保有手段と、所定の期間中に選択されたコンテンツの属性を表す属性情報に基づいて、前記所定の期間における前記ユーザの嗜好が反映された属性情報を要素として有するベクトルを表す短期嗜好ベクトルを生成する短期嗜好ベクトル生成手段と、前記所定の期間よりも長い期間中に選択されたコンテンツの属性情報に基づいて、前記所定の期間よりも長い期間における前記ユーザの嗜好が反映された属性情報を要素として有するベクトルを表す長期嗜好ベクトルを生成する長期嗜好ベクトル生成手段と、前記長期嗜好ベクトルが有する属性情報と、前記短期嗜好ベクトルが有する属性情報との類似の程度を表す第1の属性類似度であって、ベクトルにより表される、前記長期嗜好ベクトルの属性情報と、ベクトルにより表される、前記短期嗜好ベクトルの属性情報との内積を、前記長期嗜好ベクトルの属性情報の絶対値と、前記短期嗜好ベクトルの属性情報の絶対値との積で除算して得られる前記第1の属性類似度を算出する属性類似度算出手段と、前記所定の期間中にコンテンツが選択される毎に、前記第1の属性類似度の大小を判定するために用いる基準値をより小さな値に変更する基準値変更手段と、前記第1の属性類似度が前記基準値以上であるか否かに基づいて、前記ユーザに推薦するコンテンツを決定するためのコンテンツ類似度を算出する際に乗算される重みを要素として有するベクトルを表す効き目ベクトルを生成する効き目ベクトル生成手段と、前記コンテンツ保有手段に保有されている前記コンテンツの属性情報を要素として有するベクトルを表すコンテンツベクトルの属性情報と、前記短期嗜好ベクトルの属性情報との類似の程度を表す2の属性類似度であって、ベクトルにより表される、前記コンテンツベクトルの属性情報と、ベクトルにより表される、前記短期嗜好ベクトルの属性情報との内積を、前記コンテンツベクトルの属性情報の絶対値と、前記短期嗜好ベクトルの属性情報の絶対値との積で除算して得られる前記第2の属性類似度と、前記効き目ベクトルの重みとの積和演算結果、前記コンテンツ類似度として算出するコンテンツ類似度算出手段と、前記コンテンツ類似度に基づいて、前記コンテンツ保有手段に保有されているコンテンツの中から、前記ユーザに推薦するコンテンツを決定するコンテンツ決定手段とを備え、前記効き目ベクトル生成手段は、前記第1の属性類似度が前記基準値未満である場合、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを第1の値に決定し、前記第1の属性類似度が前記基準値以上である場合、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値よりも小さな第2の値に決定して得られる前記重みを要素として有する前記効き目ベクトルを生成するか、前記第1の属性類似度が前記基準値未満である場合、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値に決定し、前記第1の属性類似度が前記基準値以上である場合、前記第1の属性類似度が、前記基準値よりも大きな他の基準値未満であるときには、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値よりも小さな前記第2の値に決定し、前記第1の属性類似度が、前記他の基準値以上であるときには、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値よりも小さな第3の値であって、且つ、前記第2の値よりも大きな前記第3の値に決定して得られる前記重みを要素として有する前記効き目ベクトルを生成する情報処理装置である。
前記コンテンツ決定手段により決定された前記コンテンツを前記ユーザに推薦する推薦手段をさらに設けることができ、前記コンテンツ決定手段は、前記推薦手段により推薦された前記コンテンツ以外のコンテンツが前記ユーザにより選択されたとき、選択された前記コンテンツのコンテンツベクトルと、前記短期嗜好ベクトルとの前記第2の属性類似度のうち、所定の閾値以下となる前記第2の属性類似度が得られた前記短期嗜好ベクトルの前記属性情報が表す属性を有するコンテンツを、推薦するコンテンツから除外することができる。
前記ユーザに提供可能なコンテンツを保有するサーバと通信する通信手段と、前記属性類似度算出手段により算出された前記第1の属性類似度のうち、所定の閾値よりも小さい前記第1の属性類似度が存在する場合のみ、前記短期嗜好ベクトル生成手段により生成された前記短期嗜好ベクトル、及び前記効き目ベクトル生成手段により生成された前記効き目ベクトルを、前記通信手段を介して前記サーバに送信し、前記通信手段からの前記短期嗜好ベクトル及び前記効き目ベクトルを受信した前記サーバにより、前記効き目ベクトルを用いて、前記サーバが保有する前記コンテンツのコンテンツベクトルと前記短期嗜好ベクトルとの前記コンテンツ類似度が算出されて送信されたことに対応して、前記サーバからの前記コンテンツ類似度を前記通信手段を介して受信する通信制御手段とをさらに設けることができ、前記コンテンツ決定手段は、受信された前記コンテンツ類似度に基づいて、前記サーバが保有するコンテンツの中からユーザに推薦するコンテンツを決定することができる。
前記短期嗜好ベクトル生成手段は、前記情報処理装置の電源がオンされたときからオフされるまでの期間中に選択されたコンテンツの属性情報に基づいて、前記短期嗜好ベクトルを生成することができる。
前記長期嗜好ベクトルが有する複数の前記属性情報前記短期嗜好ベクトルが有する複数の前記属性情報との、対応する前記属性情報どうしの類似の程度をそれぞれ表す複数の前記第1の属性類似度のうち、所定の閾値よりも小さい前記第1の属性類似度を抽出し、前記ユーザの気分を表す気分情報として、第1の前記属性情報に暗い気分を表す第1の前記気分情報が、前記第1の属性情報とは異なる第2の前記属性情報に明るい気分を表す第2の前記気分情報が、少なくとも対応付けられている気分テーブルから、抽出した前記第1の属性類似度が得られた前記属性情報に対応付けられている前記気分情報を検出する気分推定手段と、検出された前記気分情報が、暗い気分を表す前記第1の気分情報である場合、コンテンツを表示させる表示部の画面の輝度を下げ、検出された前記気分情報が、明るい気分を表す前記第2の気分情報である場合、前記表示部の画面の輝度を上げるように前記表示部を制御する機器制御手段とをさらに設けることができる。
所定のコンテンツを推薦する推薦手段をさらに設けることができ、前記気分推定手段は、検出した前記気分情報を推薦手段に通知し、前記推薦手段は、前記気分推定手段により通知された前記気分情報対応する前記属性情報が表す属性のコンテンツを推薦することができる。
コンテンツを再生して得られる映像データを前記表示部に出力して表示させる再生手段をさらに設けることができ、前記機器制御手段は、検出された前記気分情報が、暗い気分を表す前記第1の気分情報である場合、前記表示部の画面の輝度を下げ、検出された前記気分情報が、明るい気分を表す前記第2の気分情報である場合、前記表示部の画面の輝度を上げるように前記表示部を制御することができる。
本発明の一側面の情報処理方法は、ユーザに推薦するコンテンツを決定する情報処理装置の情報処理方法であって、前記情報処理装置は、コンテンツ保有手段と、短期嗜好ベクトル生成手段と、長期嗜好ベクトル手段と、属性類似度算出手段と、基準値変更手段と、効き目ベクトル生成手段と、類似度算出手段と、コンテンツ決定手段とを備え、前記コンテンツ保有手段が、前記ユーザに提供可能なコンテンツを保有し、前記短期嗜好ベクトル生成手段が、所定の期間中に選択されたコンテンツの属性を表す属性情報に基づいて、前記所定の期間における前記ユーザの嗜好が反映された属性情報を要素として有するベクトルを表す短期嗜好ベクトルを生成し、前記長期嗜好ベクトル手段が、前記所定の期間よりも長い期間中に選択されたコンテンツの属性情報に基づいて、前記所定の期間よりも長い期間における前記ユーザの嗜好が反映された属性情報を要素として有するベクトルを表す長期嗜好ベクトルを生成し、前記属性類似度算出手段が、前記長期嗜好ベクトルが有する属性情報と、前記短期嗜好ベクトルが有する属性情報との類似の程度を表す第1の属性類似度であって、ベクトルにより表される、前記長期嗜好ベクトルの属性情報と、ベクトルにより表される、前記短期嗜好ベクトルの属性情報との内積を、前記長期嗜好ベクトルの属性情報の絶対値と、前記短期嗜好ベクトルの属性情報の絶対値との積で除算して得られる前記第1の属性類似度を算出し、前記基準値変更手段が、前記所定の期間中にコンテンツが選択される毎に、前記第1の属性類似度の大小を判定するために用いる基準値をより小さな値に変更し、前記効き目ベクトル生成手段が、前記第1の属性類似度が前記基準値以上であるか否かに基づいて、前記ユーザに推薦するコンテンツを決定するためのコンテンツ類似度を算出する際に乗算される重みを要素として有するベクトルを表す効き目ベクトルを生成し、前記コンテンツ類似度算出手段が、前記コンテンツ保有手段に保有されている前記コンテンツの属性情報を要素として有するベクトルを表すコンテンツベクトルの属性情報と、前記短期嗜好ベクトルの属性情報との類似の程度を表す2の属性類似度であって、ベクトルにより表される、前記コンテンツベクトルの属性情報と、ベクトルにより表される、前記短期嗜好ベクトルの属性情報との内積を、前記コンテンツベクトルの属性情報の絶対値と、前記短期嗜好ベクトルの属性情報の絶対値との積で除算して得られる前記第2の属性類似度と、前記効き目ベクトルの重みとの積和演算結果、前記コンテンツ類似度として算出し、前記コンテンツ決定手段が、前記コンテンツ類似度に基づいて、前記コンテンツ保有手段に保有されているコンテンツの中から、前記ユーザに推薦するコンテンツを決定するステップを含み、前記効き目ベクトル生成手段は、前記第1の属性類似度が前記基準値未満である場合、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを第1の値に決定し、前記第1の属性類似度が前記基準値以上である場合、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値よりも小さな第2の値に決定して得られる前記重みを要素として有する前記効き目ベクトルを生成するか、前記第1の属性類似度が前記基準値未満である場合、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値に決定し、前記第1の属性類似度が前記基準値以上である場合、前記第1の属性類似度が、前記基準値よりも大きな他の基準値未満であるときには、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値よりも小さな前記第2の値に決定し、前記第1の属性類似度が、前記他の基準値以上であるときには、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値よりも小さな第3の値であって、且つ、前記第2の値よりも大きな前記第3の値に決定して得られる前記重みを要素として有する前記効き目ベクトルを生成する情報処理方法である。
本発明の一側面のプログラムは、ユーザに推薦するコンテンツを決定する情報処理装置を制御するプロセッサを、所定の期間中に選択されたコンテンツの属性を表す属性情報に基づいて、前記所定の期間における前記ユーザの嗜好が反映された属性情報を要素として有するベクトルを表す短期嗜好ベクトルを生成する短期嗜好ベクトル生成手段と、前記所定の期間よりも長い期間中に選択されたコンテンツの属性情報に基づいて、前記所定の期間よりも長い期間における前記ユーザの嗜好が反映された属性情報を要素として有するベクトルを表す長期嗜好ベクトルを生成する長期嗜好ベクトル生成手段と、前記長期嗜好ベクトルが有する属性情報と、前記短期嗜好ベクトルが有する属性情報との類似の程度を表す第1の属性類似度であって、ベクトルにより表される、前記長期嗜好ベクトルの属性情報と、ベクトルにより表される、前記短期嗜好ベクトルの属性情報との内積を、前記長期嗜好ベクトルの属性情報の絶対値と、前記短期嗜好ベクトルの属性情報の絶対値との積で除算して得られる前記第1の属性類似度を算出する属性類似度算出手段と、前記所定の期間中にコンテンツが選択される毎に、前記第1の属性類似度の大小を判定するために用いる基準値をより小さな値に変更する基準値変更手段と、前記第1の属性類似度が前記基準値以上であるか否かに基づいて、前記ユーザに推薦するコンテンツを決定するためのコンテンツ類似度を算出する際に乗算される重みを要素として有するベクトルを表す効き目ベクトルを生成する効き目ベクトル生成手段と、前記ユーザに提供可能なコンテンツを保有するコンテンツ保有手段に保有されている前記コンテンツの属性情報を要素として有するベクトルを表すコンテンツベクトルの属性情報と、前記短期嗜好ベクトルの属性情報との類似の程度を表す2の属性類似度であって、ベクトルにより表される、前記コンテンツベクトルの属性情報と、ベクトルにより表される、前記短期嗜好ベクトルの属性情報との内積を、前記コンテンツベクトルの属性情報の絶対値と、前記短期嗜好ベクトルの属性情報の絶対値との積で除算して得られる前記第2の属性類似度と、前記効き目ベクトルの重みとの積和演算結果、前記コンテンツ類似度として算出するコンテンツ類似度算出手段と、前記コンテンツ類似度に基づいて、前記コンテンツ保有手段に保有されているコンテンツの中から、前記ユーザに推薦するコンテンツを決定するコンテンツ決定手段として機能させるためのプログラムであって、前記効き目ベクトル生成手段は、前記第1の属性類似度が前記基準値未満である場合、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを第1の値に決定し、前記第1の属性類似度が前記基準値以上である場合、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値よりも小さな第2の値に決定して得られる前記重みを要素として有する前記効き目ベクトルを生成するか、前記第1の属性類似度が前記基準値未満である場合、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値に決定し、前記第1の属性類似度が前記基準値以上である場合、前記第1の属性類似度が、前記基準値よりも大きな他の基準値未満であるときには、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値よりも小さな前記第2の値に決定し、前記第1の属性類似度が、前記他の基準値以上であるときには、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値よりも小さな第3の値であって、且つ、前記第2の値よりも大きな前記第3の値に決定して得られる前記重みを要素として有する前記効き目ベクトルを生成するプログラムである。
本発明によれば、所定の期間中に選択されたコンテンツの属性を表す属性情報に基づいて、前記所定の期間における前記ユーザの嗜好が反映された属性情報を要素として有するベクトルを表す短期嗜好ベクトルが生成され、前記所定の期間よりも長い期間中に選択されたコンテンツの属性情報に基づいて、前記所定の期間よりも長い期間における前記ユーザの嗜好が反映された属性情報を要素として有するベクトルを表す長期嗜好ベクトルが生成され、前記長期嗜好ベクトルが有する属性情報と、前記短期嗜好ベクトルが有する属性情報との類似の程度を表す第1の属性類似度であって、ベクトルにより表される、前記長期嗜好ベクトルの属性情報と、ベクトルにより表される、前記短期嗜好ベクトルの属性情報との内積を、前記長期嗜好ベクトルの属性情報の絶対値と、前記短期嗜好ベクトルの属性情報の絶対値との積で除算して得られる前記第1の属性類似度が算出され、前記所定の期間中にコンテンツが選択される毎に、前記第1の属性類似度の大小を判定するために用いる基準値がより小さな値に変更され、前記第1の属性類似度が前記基準値以上であるか否かに基づいて、前記ユーザに推薦するコンテンツを決定するためのコンテンツ類似度を算出する際に乗算される重みを要素として有するベクトルを表す効き目ベクトルが生成され、前記ユーザに提供可能なコンテンツを保有するコンテンツ保有手段に保有されている前記コンテンツの属性情報を要素として有するベクトルを表すコンテンツベクトルの属性情報と、前記短期嗜好ベクトルの属性情報との類似の程度を表す2の属性類似度であって、ベクトルにより表される、前記コンテンツベクトルの属性情報と、ベクトルにより表される、前記短期嗜好ベクトルの属性情報との内積を、前記コンテンツベクトルの属性情報の絶対値と、前記短期嗜好ベクトルの属性情報の絶対値との積で除算して得られる前記第2の属性類似度と、前記効き目ベクトルの重みとの積和演算結果、前記コンテンツ類似度として算出され、前記コンテンツ類似度に基づいて、前記コンテンツ保有手段に保有されているコンテンツの中から、前記ユーザに推薦するコンテンツが決定される。なお、効き目ベクトルの生成においては、前記第1の属性類似度が前記基準値未満である場合、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みが第1の値に決定され、前記第1の属性類似度が前記基準値以上である場合、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みが前記第1の値よりも小さな第2の値に決定されて得られる前記重みを要素として有する前記効き目ベクトルが生成されるか、前記第1の属性類似度が前記基準値未満である場合、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みが前記第1の値に決定され、前記第1の属性類似度が前記基準値以上である場合、前記第1の属性類似度が、前記基準値よりも大きな他の基準値未満であるときには、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みが前記第1の値よりも小さな前記第2の値に決定され、前記第1の属性類似度が、前記他の基準値以上であるときには、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みが前記第1の値よりも小さな第3の値であって、且つ、前記第2の値よりも大きな前記第3の値に決定されて得られる前記重みを要素として有する前記効き目ベクトルが生成される。
本発明によれば、ユーザがいつも利用するコンテンツの属性が異なるコンテンツを選択した場合、その選択に応じた適切なコンテンツ推薦を行うことができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本明細書に記載の発明と、発明の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本明細書に記載されている発明をサポートする実施の形態が本明細書に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、発明に対応するものとして、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、本明細書に記載されている発明の全てを意味するものではない。換言すれば、この記載は、本明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により出現、追加される発明の存在を否定するものではない。
本発明の一側面の情報処理装置は、ユーザに推薦するコンテンツを決定する情報処理装置(例えば、図1の再生装置1)であって、前記ユーザに提供可能なコンテンツを保有するコンテンツ保有手段(例えば、図1の楽曲データ記憶部14)と、所定の期間中に選択されたコンテンツの属性を表す属性情報に基づいて、前記所定の期間における前記ユーザの嗜好が反映された属性情報を要素として有するベクトルを表す短期嗜好ベクトルを生成する短期嗜好ベクトル生成手段(例えば、図2や図7の短期嗜好ベクトル生成部22)と、前記所定の期間よりも長い期間中に選択されたコンテンツの属性情報に基づいて、前記所定の期間よりも長い期間における前記ユーザの嗜好が反映された属性情報を要素として有するベクトルを表す長期嗜好ベクトルを生成する長期嗜好ベクトル生成手段(例えば、図2や図7の長期嗜好ベクトル生成部24)と、前記長期嗜好ベクトルが有する属性情報と、前記短期嗜好ベクトルが有する属性情報との類似の程度を表す第1の属性類似度であって、ベクトルにより表される、前記長期嗜好ベクトルの属性情報と、ベクトルにより表される、前記短期嗜好ベクトルの属性情報との内積を、前記長期嗜好ベクトルの属性情報の絶対値と、前記短期嗜好ベクトルの属性情報の絶対値との積で除算して得られる前記第1の属性類似度を算出する属性類似度算出手段(例えば、図2や図7の差異算出部31)と、前記所定の期間中にコンテンツが選択される毎に、前記第1の属性類似度の大小を判定するために用いる基準値をより小さな値に変更する基準値変更手段(例えば、図7の変化強調係数決定部41)と、前記第1の属性類似度が前記基準値以上であるか否かに基づいて、前記ユーザに推薦するコンテンツを決定するためのコンテンツ類似度を算出する際に乗算される重みを要素として有するベクトルを表す効き目ベクトルを生成する効き目ベクトル生成手段(例えば、図2や図7の効き目ベクトル生成部32)と、前記コンテンツ保有手段に保有されている前記コンテンツの属性情報を要素として有するベクトルを表すコンテンツベクトルの属性情報と、前記短期嗜好ベクトルの属性情報との類似の程度を表す2の属性類似度であって、ベクトルにより表される、前記コンテンツベクトルの属性情報と、ベクトルにより表される、前記短期嗜好ベクトルの属性情報との内積を、前記コンテンツベクトルの属性情報の絶対値と、前記短期嗜好ベクトルの属性情報の絶対値との積で除算して得られる前記第2の属性類似度と、前記効き目ベクトルの重みとの積和演算結果、前記コンテンツ類似度として算出するコンテンツ類似度算出手段(例えば、図2や図7の楽曲類似度算出部33)と、前記コンテンツ類似度に基づいて、前記コンテンツ保有手段に保有されているコンテンツの中から、前記ユーザに推薦するコンテンツを決定するコンテンツ決定手段(例えば、図2や図7の推薦情報生成部34)とを備え、前記効き目ベクトル生成手段は、前記第1の属性類似度が前記基準値(例えば、図4のステップS24における変化強調係数r)未満である場合、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを第1の値(例えば、図4のステップS26における(2−類似度xi))に決定し、前記第1の属性類似度が前記基準値以上である場合、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値よりも小さな第2の値(例えば、図4のステップS25における類似度xi)に決定して得られる前記重みを要素として有する前記効き目ベクトルを生成するか、前記第1の属性類似度が前記基準値未満(例えば、図10のステップS74における変化強調係数r1)である場合、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値(例えば、図10のステップS78における(2−類似度xi))に決定し、前記第1の属性類似度が前記基準値以上である場合、前記第1の属性類似度が、前記基準値よりも大きな他の基準値(例えば、図10のステップS75における変化強調係数r2)未満であるときには、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値よりも小さな前記第2の値(例えば、図10のステップS77における類似度xi)に決定し、前記第1の属性類似度が、前記他の基準値以上であるときには、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値よりも小さな第3の値であって、且つ、前記第2の値よりも大きな前記第3の値(例えば、図10のステップS76における1.5)に決定して得られる前記重みを要素として有する前記効き目ベクトルを生成する情報処理装置である。
前記コンテンツ決定手段により決定された前記コンテンツを前記ユーザに推薦する推薦手段(例えば、図11の推薦情報生成部63)をさらに備え、前記コンテンツ決定手段(例えば、図11の推薦情報生成部63)は、前記推薦手段により推薦された前記コンテンツ以外のコンテンツが前記ユーザにより選択されたとき、選択された前記コンテンツのコンテンツベクトルと、前記短期嗜好ベクトルとの前記第2の属性類似度のうち、所定の閾値以下となる前記第2の属性類似度が得られた前記短期嗜好ベクトルの前記属性情報が表す属性を有するコンテンツを、推薦するコンテンツから除外する(例えば、図12のステップS96及びステップS101)。
前記ユーザに提供可能なコンテンツを保有するサーバ(例えば、図14のサーバ71)と通信する通信手段(例えば、図14の通信部81)と、前記属性類似度算出手段により算出された前記第1の属性類似度のうち、所定の閾値よりも小さい前記第1の属性類似度が存在する場合のみ、前記短期嗜好ベクトル生成手段により生成された前記短期嗜好ベクトル、及び前記効き目ベクトル生成手段により生成された前記効き目ベクトルを、前記通信手段を介して前記サーバに送信し、前記通信手段からの前記短期嗜好ベクトル及び前記効き目ベクトルを受信した前記サーバにより、前記効き目ベクトルを用いて、前記サーバが保有する前記コンテンツのコンテンツベクトルと前記短期嗜好ベクトルとの前記コンテンツ類似度が算出されて送信されたことに対応して、前記サーバからの前記コンテンツ類似度を前記通信手段を介して受信する通信制御手段(例えば、図14の制御部12)とをさらに備え、前記コンテンツ決定手段(例えば、図14の推薦部16の推薦情報生成部)は、受信された前記コンテンツ類似度に基づいて、前記サーバが保有するコンテンツの中からユーザに推薦するコンテンツを決定する。
前記長期嗜好ベクトルが有する複数の前記属性情報前記短期嗜好ベクトルが有する複数の前記属性情報との、対応する前記属性情報どうしの類似の程度をそれぞれ表す複数の前記第1の属性類似度のうち、所定の閾値よりも小さい前記第1の属性類似度を抽出し、前記ユーザの気分を表す気分情報として、第1の前記属性情報に暗い気分を表す第1の前記気分情報が、前記第1の属性情報とは異なる第2の前記属性情報に明るい気分を表す第2の前記気分情報が、少なくとも対応付けられている気分テーブルから、抽出した前記第1の属性類似度が得られた前記属性情報に対応付けられている前記気分情報を検出する気分推定手段(例えば、図17の気分推定部112)と、検出された前記気分情報が、暗い気分を表す前記第1の気分情報である場合、コンテンツを表示させる表示部の画面の輝度を下げ、検出された前記気分情報が、明るい気分を表す前記第2の気分情報である場合、前記表示部の画面の輝度を上げるように前記表示部を制御する機器制御手段(例えば、図17の機器制御部113)とをさらに備える。
所定のコンテンツ(例えば、映画)を推薦する推薦手段(例えば、図19の推薦部123)をさらに備え、前記気分推定手段は、検出した前記気分情報を推薦手段に通知し、前記推薦手段は、前記気分推定手段により通知された前記気分情報対応する前記属性情報が表す属性のコンテンツを推薦する。
コンテンツを再生して得られる映像データを前記表示部に出力して表示させる再生手段(例えば、図16の再生部13や、図19の再生部122)をさらに備え、前記機器制御手段は、検出された前記気分情報が、暗い気分を表す前記第1の気分情報である場合、前記表示部の画面の輝度を下げ、検出された前記気分情報が、明るい気分を表す前記第2の気分情報である場合、前記表示部の画面の輝度を上げるように前記表示部を制御する。
本発明の一側面の情報処理方法は、ユーザに推薦するコンテンツを決定する情報処理装置の情報処理方法であって、前記情報処理装置は、コンテンツ保有手段と、短期嗜好ベクトル生成手段と、長期嗜好ベクトル手段と、属性類似度算出手段と、基準値変更手段と、効き目ベクトル生成手段と、類似度算出手段と、コンテンツ決定手段とを備え、前記コンテンツ保有手段が、前記ユーザに提供可能なコンテンツを保有し、前記短期嗜好ベクトル生成手段が、所定の期間中に選択されたコンテンツの属性を表す属性情報に基づいて、前記所定の期間における前記ユーザの嗜好が反映された属性情報を要素として有するベクトルを表す短期嗜好ベクトルを生成し(例えば、図8のステップS53及びステップS61)、前記長期嗜好ベクトル手段が、前記所定の期間よりも長い期間中に選択されたコンテンツの属性情報に基づいて、前記所定の期間よりも長い期間における前記ユーザの嗜好が反映された属性情報を要素として有するベクトルを表す長期嗜好ベクトルを生成し(例えば、図8のステップS58)、前記属性類似度算出手段が、前記長期嗜好ベクトルが有する属性情報と、前記短期嗜好ベクトルが有する属性情報との類似の程度を表す第1の属性類似度であって、ベクトルにより表される、前記長期嗜好ベクトルの属性情報と、ベクトルにより表される、前記短期嗜好ベクトルの属性情報との内積を、前記長期嗜好ベクトルの属性情報の絶対値と、前記短期嗜好ベクトルの属性情報の絶対値との積で除算して得られる前記第1の属性類似度を算出し(例えば、図8のステップS55)、前記基準値変更手段が、前記所定の期間中にコンテンツが選択される毎に、前記第1の属性類似度の大小を判定するために用いる基準値をより小さな値に変更し(例えば、図8のステップS62)、前記効き目ベクトル生成手段が、前記第1の属性類似度が前記基準値以上であるか否かに基づいて、前記ユーザに推薦するコンテンツを決定するためのコンテンツ類似度を算出する際に乗算される重みを要素として有するベクトルを表す効き目ベクトルを生成し(例えば、図8のステップS55)、前記コンテンツ類似度算出手段が、前記コンテンツ保有手段に保有されている前記コンテンツの属性情報を要素として有するベクトルを表すコンテンツベクトルの属性情報と、前記短期嗜好ベクトルの属性情報との類似の程度を表す2の属性類似度であって、ベクトルにより表される、前記コンテンツベクトルの属性情報と、ベクトルにより表される、前記短期嗜好ベクトルの属性情報との内積を、前記コンテンツベクトルの属性情報の絶対値と、前記短期嗜好ベクトルの属性情報の絶対値との積で除算して得られる前記第2の属性類似度と、前記効き目ベクトルの重みとの積和演算結果、前記コンテンツ類似度として算出し(例えば、図8のステップS56)、前記コンテンツ決定手段が、前記コンテンツ類似度に基づいて、前記コンテンツ保有手段に保有されているコンテンツの中から、前記ユーザに推薦するコンテンツを決定する(例えば、図8のステップS57)ステップを含み、前記効き目ベクトル生成手段は、前記第1の属性類似度が前記基準値(例えば、図4のステップS24における変化強調係数r)未満である場合、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを第1の値(例えば、図4のステップS26における(2−類似度xi))に決定し、前記第1の属性類似度が前記基準値以上である場合、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値よりも小さな第2の値(例えば、図4のステップS25における類似度xi)に決定して得られる前記重みを要素として有する前記効き目ベクトルを生成するか、前記第1の属性類似度が前記基準値未満(例えば、図10のステップS74における変化強調係数r1)である場合、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値(例えば、図10のステップS78における(2−類似度xi))に決定し、前記第1の属性類似度が前記基準値以上である場合、前記第1の属性類似度が、前記基準値よりも大きな他の基準値(例えば、図10のステップS75における変化強調係数r2)未満であるときには、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値よりも小さな前記第2の値(例えば、図10のステップS77における類似度xi)に決定し、前記第1の属性類似度が、前記他の基準値以上であるときには、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値よりも小さな第3の値であって、且つ、前記第2の値よりも大きな前記第3の値(例えば、図10のステップS76における1.5)に決定して得られる前記重みを要素として有する前記効き目ベクトルを生成する情報処理方法である。
本発明の一側面のプログラムは、ユーザに推薦するコンテンツを決定する情報処理装置(例えば、図1の再生装置1)を制御するプロセッサを、所定の期間中に選択されたコンテンツの属性を表す属性情報に基づいて、前記所定の期間における前記ユーザの嗜好が反映された属性情報を要素として有するベクトルを表す短期嗜好ベクトルを生成する短期嗜好ベクトル生成手段(例えば、図2や図7の短期嗜好ベクトル生成部22)と、前記所定の期間よりも長い期間中に選択されたコンテンツの属性情報に基づいて、前記所定の期間よりも長い期間における前記ユーザの嗜好が反映された属性情報を要素として有するベクトルを表す長期嗜好ベクトルを生成する長期嗜好ベクトル生成手段(例えば、図2や図7の長期嗜好ベクトル生成部24)と、前記長期嗜好ベクトルが有する属性情報と、前記短期嗜好ベクトルが有する属性情報との類似の程度を表す第1の属性類似度であって、ベクトルにより表される、前記長期嗜好ベクトルの属性情報と、ベクトルにより表される、前記短期嗜好ベクトルの属性情報との内積を、前記長期嗜好ベクトルの属性情報の絶対値と、前記短期嗜好ベクトルの属性情報の絶対値との積で除算して得られる前記第1の属性類似度を算出する属性類似度算出手段(例えば、図2や図7の差異算出部31)と、前記所定の期間中にコンテンツが選択される毎に、前記第1の属性類似度の大小を判定するために用いる基準値をより小さな値に変更する基準値変更手段(例えば、図7の変化強調係数決定部41)と、前記第1の属性類似度が前記基準値以上であるか否かに基づいて、前記ユーザに推薦するコンテンツを決定するためのコンテンツ類似度を算出する際に乗算される重みを要素として有するベクトルを表す効き目ベクトルを生成する効き目ベクトル生成手段(例えば、図2や図7の効き目ベクトル生成部32)と、前記ユーザに提供可能なコンテンツを保有するコンテンツ保有手段(例えば、図1の楽曲データ記憶部14)に保有されている前記コンテンツの属性情報を要素として有するベクトルを表すコンテンツベクトルの属性情報と、前記短期嗜好ベクトルの属性情報との類似の程度を表す2の属性類似度であって、ベクトルにより表される、前記コンテンツベクトルの属性情報と、ベクトルにより表される、前記短期嗜好ベクトルの属性情報との内積を、前記コンテンツベクトルの属性情報の絶対値と、前記短期嗜好ベクトルの属性情報の絶対値との積で除算して得られる前記第2の属性類似度と、前記効き目ベクトルの重みとの積和演算結果、前記コンテンツ類似度として算出するコンテンツ類似度算出手段(例えば、図2や図7の楽曲類似度算出部33)と、前記コンテンツ類似度に基づいて、前記コンテンツ保有手段に保有されているコンテンツの中から、前記ユーザに推薦するコンテンツを決定するコンテンツ決定手段と(例えば、図2や図7の推薦情報生成部34)して機能させるためのプログラムであって、前記効き目ベクトル生成手段は、前記第1の属性類似度が前記基準値(例えば、図4のステップS24における変化強調係数r)未満である場合、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを第1の値(例えば、図4のステップS26における(2−類似度xi))に決定し、前記第1の属性類似度が前記基準値以上である場合、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値よりも小さな第2の値(例えば、図4のステップS25における類似度xi)に決定して得られる前記重みを要素として有する前記効き目ベクトルを生成するか、前記第1の属性類似度が前記基準値未満(例えば、図10のステップS74における変化強調係数r1)である場合、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値(例えば、図10のステップS78における(2−類似度xi))に決定し、前記第1の属性類似度が前記基準値以上である場合、前記第1の属性類似度が、前記基準値よりも大きな他の基準値(例えば、図10のステップS75における変化強調係数r2)未満であるときには、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値よりも小さな前記第2の値(例えば、図10のステップS77における類似度xi)に決定し、前記第1の属性類似度が、前記他の基準値以上であるときには、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値よりも小さな第3の値であって、且つ、前記第2の値よりも大きな前記第3の値(例えば、図10のステップS76における1.5)に決定して得られる前記重みを要素として有する前記効き目ベクトルを生成するプログラムである。
図1は、本発明を適用した再生装置1の構成例を示している。この再生装置1は、複数の楽曲の楽曲データを記憶しており、ユーザの操作によって選曲された楽曲の楽曲データを再生して出力することができる。再生装置1はまた、後述するような、ユーザの選曲に応じた楽曲推薦を行うことができる。
再生装置1の操作入力部11は、例えば、タッチパネルや十字キーなどの入力デバイスで構成され、例えばユーザが選曲した楽曲を認識し、制御部12に通知する。
制御部12は、操作入力部11から、選曲された楽曲の通知を受けると、再生部13を制御して、その楽曲を再生させる。再生部13は、制御部12の制御に従って、楽曲データ記憶部14から、選曲された楽曲の楽曲データを読み出して再生し、その結果得られた音声データをスピーカ等から構成されている出力部15から出力する。
制御部12はまた、所定のタイミングで推薦部16を制御し、楽曲推薦を行わせる。推薦部16は、制御部12の制御に従って、短い期間でのユーザの選曲(例えば、再生装置1の電源がオンされてからオフされる間での選曲)に基づくユーザ嗜好情報と、長い期間でのユーザの選曲(例えば、再生装置1でのいままでの全選曲)に基づくユーザ嗜好情報との差異を用いて、ユーザに推薦する楽曲を決定する(後述)。推薦部16は、決定した推薦曲を提示する推薦画面を表示部17に表示する。
図2は、推薦部16の構成例を示している。
楽曲ベクトル記憶部21には、楽曲データ記憶部14(図1)に記憶されている楽曲(ユーザに提供することができる楽曲)のメタデータから生成された、楽曲ベクトルVcntが記憶されている。
楽曲ベクトルVcntは、「アーティスト名」、「テンポ」、「ジャンル」、および「リズム」等の楽曲の属性の項目を要素VAとする、下記に示すようなn次元のベクトルである。
Vcnt={VA1,VA2,・・・,VAn}
またその要素VAi(I=1,2,・・・,n)は、その項目に応じた複数の要素cからなるベクトルであり、その要素cの値は、楽曲のその項目における属性によって決定される。
VAi=(c1,c2,・・・・)
例えば、要素VAとしての「テンポ」ベクトルVAは、下記に示すように、「速い」、「やや速い」、「普通」、「やや遅い」、「遅い」の要素cで構成され、「テンポ」が速い楽曲の「テンポ」ベクトルVAは、下記に示すようになる(属性に対応する要素cの値が1となり、他の要素cの値は0となる)。
「テンポ」ベクトルVA=(速い,やや速い,普通,やや遅い,遅い)
「テンポ」ベクトルVA=( 1, 0, 0, 0, 0)
要素VAとしての「ジャンル」ベクトルVAは、下記に示すように、「ポップス」、「ジャズ」、「クラシック」、「テクノ」、・・・の要素cで構成され、「ジャンル」がポップスの楽曲の「ジャンル」ベクトルVAは、下記に示すようになる。
「ジャンル」ベクトルVA=(ポップス,ジャズ,クラシック,テクノ,・・・)
「ジャンル」ベクトルVA=( 1, 0, 0, 0,・・・)
結局、例えば「テンポ」が速く、「ジャンル」がポップスの楽曲の楽曲ベクトルVcntは、下記のようになる。
Vcnt={・・,「テンポ」VA(1,0,0,0,0),・・,「ジャンル」VA(1,0,0,0,・・),・・}
短期嗜好ベクトル生成部22には、制御部12(図1)から、選曲された楽曲が通知される。短期嗜好ベクトル生成部22は、制御部12から選曲された楽曲が通知されると、その楽曲の楽曲ベクトルVcntを楽曲ベクトル記憶部21から取得するとともに、取得した楽曲ベクトルVcntを短期嗜好ベクトルVnpとして、短期嗜好ベクトル記憶部23に記憶させる。短期嗜好ベクトル生成部22はまた、取得した楽曲ベクトルVcntを、長期嗜好ベクトル生成部24に供給する。
なおこの例では、楽曲ベクトル記憶部21に楽曲ベクトルVcntが予め記憶され、短期嗜好ベクトル生成部22は、そこから楽曲ベクトルVcntを取得するようにしたが、別途記憶された楽曲のメタデータ(例えば、楽曲データ記憶部14に楽曲データと対応して記憶されている場合には、そのメタデータ)を適宜取得し、それから楽曲ベクトルVcntを生成するようにすることもできる。
長期嗜好ベクトル生成部24は、短期嗜好ベクトル生成部22から供給された楽曲ベクトルVcntに基づいて、長期嗜好ベクトル記憶部25に記憶されている長期嗜好ベクトルVupを更新する。具体的には、短期嗜好ベクトル生成部22から供給された楽曲ベクトルVcntを構成する各ベクトルVAを、いま長期嗜好ベクトル記憶部25に記憶されている長期嗜好ベクトルVupを構成する各ベクトルVAに加算する。
例えば、短期嗜好ベクトル生成部22から供給された楽曲ベクトルVcnt(選曲された楽曲の楽曲ベクトルVcnt)が、
Vcnt={・・「テンポ」VA(0,0,0,0,1),・・,「ジャンル」VA(1,0,0,0,・・),・・}であり、
長期嗜好ベクトル記憶部25に記憶されている長期嗜好ベクトルVupが、
Vup={・・「テンポ」VA(16,8,0,8,4),・・,「ジャンル」VA(10,8,5,1,・・),・・}である場合、長期嗜好ベクトルVupは、
Vup={・・「テンポ」VA(16,8,0,8,5),・・,「ジャンル」VA(11,8,5,1,・・),・・}のように更新される。
推薦部26は、短期嗜好ベクトル記憶部23に記憶されている短期嗜好ベクトルVnpと長期嗜好ベクトル記憶部25に記憶されている長期嗜好ベクトルVupとの差異を算出するとともに、その差異に基づく重み付けを利用して、ユーザに推薦する楽曲を決定し、それをユーザに推薦する。
推薦部26の構成例について説明する。推薦部26の差異算出部31は、短期嗜好ベクトル記憶部23に記憶されている短期嗜好ベクトルVnpと長期嗜好ベクトル記憶部25に記憶されている長期嗜好ベクトルVupとの差異を算出する。具体的には、両ベクトルの対応する要素VA(「テンポ」ベクトルVA、「ジャンル」ベクトルVA等)毎の類似度xを算出する。
類似度xが大きければ、その類似度xが得られた要素VAに対応する属性におけて短期嗜好ベクトルVnpと長期嗜好ベクトルVupとが類似していること(その属性における差異が小さいこと)を意味する。一方類似度xが小さければ、その類似度xが得られた要素VAに対応する属性におけて短期嗜好ベクトルVnpと長期嗜好ベクトルVupとが類似していないこと(その属性における差異が大きいこと)を意味する。
効き目ベクトル生成部32は、楽曲類似度算出部33において短期嗜好ベクトルVnpとユーザに提供可能な楽曲の楽曲ベクトルVcntとの楽曲類似度Yを算出する際の重みとしての効き目ベクトルVBを生成する。
効き目ベクトルVBは、短期嗜好ベクトルVnpと楽曲ベクトルVcntの各要素VAのそれぞれ(各要素VAに対応する属性)の重みとしてのn個の要素dから構成されている。
VB={d1,d2,・・・・dn}
効き目ベクトル生成部32は、原則、差異算出部31から供給された短期嗜好ベクトルVnpと長期嗜好ベクトルVupの要素VAiの類似度xiの値を、要素diの値とするが、類似度xiが一定値より小さい場合には、すなわちその属性において短期嗜好ベクトルVnpと長期嗜好ベクトルVupが類似しない場合には(差異が大きい場合)、要素diの値を後述するように大きな値にする。
楽曲類似度算出部33は、効き目ベクトル生成部32から供給された効き目ベクトルVBを重みとして利用して、短期嗜好ベクトルVnpとユーザに提供可能な楽曲の楽曲ベクトルVcnt(楽曲ベクトル記憶部21に記憶されている各楽曲ベクトルVcnt)との楽曲類似度Yを算出し、推薦情報生成部34に供給する。
推薦情報生成部34は、楽曲類似度算出部33から供給された楽曲類似度Yに基づいて、ユーザに推薦する楽曲を決定する。例えば、楽曲類似度Yの高い上位何曲かが、ユーザに推薦する楽曲として決定される。
推薦情報生成部34は、決定した推薦曲をユーザに提示する推薦画面を生成し、必要に応じて表示部17に供給する。
次の再生装置1における楽曲推薦処理を、図3のフローチャートを参照して説明する。
ステップS1において、再生装置1の図示せぬ電源がオンされると、ステップS2において、制御部12(図1)は、選曲があったか(操作入力部11から、選曲された楽曲が通知されたか)否かを判定し、選曲があったと判定した場合(すなわち電源投入後の最初の選曲があった場合)、ステップS3に進む。
なお選曲があると(後述するステップS8での選曲も含む)、制御部12は、この推薦処理とは異なるルーチンで、再生部13を制御して、選曲された楽曲を再生させる。
ステップS3において、制御部12は、選曲された楽曲を推薦部16(短期嗜好ベクトル生成部22(図2))に通知する。これにより推薦部16の短期嗜好ベクトル生成部22は、選曲された楽曲の楽曲ベクトルVcntを、楽曲ベクトル記憶部21から取得し、短期嗜好ベクトルVnpとして短期嗜好ベクトル記憶部23に記憶させる(短期嗜好ベクトルVnpを生成する)。短期嗜好ベクトル生成部22はまた、取得した楽曲ベクトルVcntを、長期嗜好ベクトル生成部24に供給する。
次にステップS4において、短期嗜好ベクトルVnpと長期嗜好ベクトルVupとの差異が算出され、効き目ベクトルVBが生成される。この処理の詳細を、図4のフローチャートして説明する。
ステップS21において、推薦部26の差異算出部31は、短期嗜好ベクトルVnpと長期嗜好ベクトルVupの要素VAi(ベクトルVAi)を示すカウンタiを値1に初期設定する。
次にステップS22において、差異算出部31は、短期嗜好ベクトル記憶部23に記憶されている短期嗜好ベクトルVnpと長期嗜好ベクトル記憶部25に記憶されている長期嗜好ベクトルVupの、カウンタiが示す要素VAi(ベクトルVAi)をそれぞれ読み取る。
ステップS23において、差異算出部31は、ステップS22で読み取った、短期嗜好ベクトルVnpと長期嗜好ベクトルVupの要素VAi(ベクトルVAi)の類似度xiを算出し、その結果を効き目ベクトル生成部32に供給する。
具体的には、式(1)に示すように、2つのベクトルVAiの絶対値の積で各ベクトルVAiの内積を除算し、ベクトルVAi間のコサイン距離(=<1)が求められる。なお式(1)中、S−VAiは、短期嗜好ベクトルVnpのベクトルVAiを、L−VAiは、長期嗜好ベクトルVupのベクトルVAiを表している。
Figure 0004655200
次にステップS24において、効き目ベクトル生成部32は、ステップS23で算出された要素VAiの類似度xiが、所定の変化強調係数r(例えば、0.3)以上であるか否かを判定し、それ以上とあると判定した場合、すなわち類似度xiが大きく、ベクトルVAiに対応する属性において短期嗜好ベクトルVnpと長期嗜好ベクトルVupが類似している場合(その属性における差異が小さい場合)、ステップS25に進み、効き目ベクトルVBの要素diの値(要素VAiに対応する属性の重み)を、その類似度xiと同じ値とする。
一方ステップS24で、ステップS23で算出された類似度xiが、変化強調係数r以上ではない(rより小さい)と判定された場合、すなわち類似度xiが小さく、ベクトルVAiに対応する属性において短期嗜好ベクトルVnpと長期嗜好ベクトルVupが類似していない場合(その属性における差異が大きい場合)、ステップS26に進む。
ステップS26において、効き目ベクトル生成部32は、効き目ベクトルVBの要素diを、値2から類似度xiを減算して得られた値(>1.7)とする。
例えば、類似度xiが、r=0.3以上ではない(r=0.3以下の)0.2であるとき、効き目ベクトルVBの要素diの値は、1.8(=2-0.2)となる。
ステップS25またはステップS26で、効き目ベクトルVBの要素diが決定されると、ステップS27に進み、差異算出部31は、ステップS22で短期嗜好ベクトルVnpと長期嗜好ベクトルVupのすべての要素VAを読み取ったか否かを判定し(すなわちカウンタi=nであるか否かを判定し)、読み取っていない要素VAが存在すると判定した場合(カウンタi<nである場合)、ステップS28に進み、カウンタiの値を1だけインクリメントして、ステップS22に戻り、カウンタiが示す次の要素VAi(ベクトルVAi)を読み取り、ステップS23以降の処理を同様に行う。
ステップS27において、すべての要素VA(ベクトルVA)を読み取ったと判定された場合(カウンタi=nである場合)、効き目ベクトルVBのすべての要素dの値が決定されたことになるので、ステップS29に進み、効き目ベクトル生成部32は、決定された要素dの値から効き目ベクトルVBを生成し、楽曲類似度算出部33に供給する。
このようにして短期嗜好ベクトルVnpと長期嗜好ベクトルVupとの差異が求められるとともに、その差異に応じた効き目ベクトルVBが生成されると、処理は、図3のステップS5に進む。
ステップS5において、短期嗜好ベクトルVnpと、提供可能な楽曲の楽曲ベクトルVcntとの楽曲類似度Yが算出される。この処理の詳細は、図5のフローチャートに示されている。
ステップS41において、楽曲類似度算出部33は、楽曲ベクトル記憶部21に記憶されている1個の楽曲ベクトルVcntを読み取る。
次にステップS42において、楽曲類似度算出部33は、式(2)に示すように、ステップS41で読み取った楽曲ベクトルVcntの各要素VAと、短期嗜好ベクトルVnpの各要素VAそれぞれの類似度(コサイン距離)を算出するとともに、その算出結果に、効き目ベクトルVBの対応する要素dの値を乗算し、そしてその算出結果を合計して、楽曲類似度Yを算出する。なお式(2)中、S−VAiは、短期嗜好ベクトルVnpのベクトルVAiを、R−VAiは、楽曲ベクトルVcntのベクトルVAiを表している。
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ステップS43において、楽曲類似度算出部33は、ステップS42で算出した楽曲類似度Y(ステップS41で選択された楽曲ベクトルVcntと短期嗜好ベクトルVnpとの類似度)を記憶する。
ステップS44において、楽曲類似度算出部33は、ステップS41で、楽曲ベクトル記憶部21に記憶されているすべての楽曲ベクトルVcntを読み取ったか否かを判定し、まだ読み取っていない楽曲ベクトルVcntが存在すると判定した場合、ステップS41に戻り次の楽曲ベクトルVcntを読み取り、ステップS42以降の処理を同様に実行する。
ステップS44で、すべての楽曲ベクトルVcntを読み取ったと判定された場合、楽曲類似度算出処理は終了し、処理は、図3のステップS6に進む。
ステップS6において、楽曲類似度算出部33は、ステップS5で算出した楽曲類似度Yを、推薦情報生成部34に供給する。推薦情報処理部34は、楽曲類似度算出部33から供給された楽曲類似度Yに基づいて、推薦曲を決定する。例えば楽曲類似度Yが高い上方から位何曲かが推薦曲として決定される。推薦情報生成部34は、決定した推薦曲に関する情報が表示される推薦画面を表示部17に表示する。
次にステップS7において、長期嗜好ベクトル生成部24は、短期嗜好ベクトル生成部22から供給された楽曲ベクトルVcntを(ステップS3)、長期嗜好ベクトル記憶部25に記憶されている長期嗜好ベクトルVupに加算して、長期嗜好ベクトルVupを更新する。
ステップS8において、制御部12(図1)は、楽曲が選曲されたか否かを判定し、楽曲が選曲されていないと判定した場合、ステップS9に進み、再生装置1の電源が切られたか否かを判定し、電源が切られていないと判定した場合、ステップS8に戻る。
ステップS8で、選曲があったと判定された場合、処理は、ステップS10に進む。例えば先に選曲した楽曲を聴き終え、ユーザが、ステップS6で表示された推薦画面を参照した後他の楽曲(推薦曲またはそれ以外の曲)を選曲したとき(電源をオフにすることなく続けて選曲したとき)、ステップS10に進む。
ステップS10において、短期嗜好ベクトル生成部22は、いま選曲された楽曲の楽曲ベクトルVcntを楽曲ベクトル記憶部21から取得して、それを、短期嗜好ベクトル記憶部23に記憶されている短期嗜好ベクトルVnpに加算して更新する。短期嗜好ベクトル生成部22はまた、取得した楽曲ベクトルVcntを長期嗜好ベクトル生成部24に供給する。
その後、ステップS4に戻り、更新された短期嗜好ベクトルVnp(ステップS10)と長期嗜好ベクトルVup(ステップS7)の差異が算出され、算出された差異に基づいて効き目ベクトルVBが生成される。その後ステップS5以降の処理が同様に行われる。
ステップS9で、電源が切られたと判定した場合、制御部12は、ステップS11に進み、短期嗜好ベクトル生成部22を制御して、短期嗜好ベクトル記憶部23に記憶されている短期嗜好ベクトルVnpを消去させ、処理を終了させる。
上述した楽曲推薦処理を模式的に示すと、図6に示すようになる。
すなわち図6Aに示すように、過去に楽曲M1乃至楽曲M3を含む複数の楽曲が選曲され、それらの楽曲ベクトルVcntに基づく長期嗜好ベクトルVupが存在する場合において、電源が投入された後に(図3のステップS1)、楽曲M4が選曲されると(ステップS2)、楽曲M4の楽曲ベクトルVcntから短期嗜好ベクトルVnpが生成される(ステップS3)。
そして図6Bに示すように、長期嗜好ベクトルVupと短期嗜好ベクトルVnpの差異に応じた効き目ベクトルVBが生成され(ステップS4)、それを用いて推薦曲が決定される(ステップS5およびS6)。
そしてその後図6Cに示すように、楽曲M4の楽曲ベクトルVcntに基づいて長期嗜好ベクトルVupが更新され(ステップS7)、次の楽曲M5が選曲されると(ステップS8)、楽曲M5の楽曲ベクトルVcntに基づいて、先に選曲された楽曲M4の楽曲ベクトルVcntに基づく短期嗜好ベクトルVnpが更新される(ステップS10)。そしてそれぞれ更新された長期嗜好ベクトルVupと短期嗜好ベクトルVnpの差異に応じた効き目ベクトルVBが生成され(ステップS4)、それを用いて推薦曲が決定される(ステップS5およびS6)。
このような動作が、電源がオフ(ステップS9)されるまで繰り返し行われる。
以上のように、類似度xが変化強調係数r以上である場合(その類似度xが得られた要素VAに対応する属性において短期嗜好ベクトルVnpと長期嗜好ベクトルVupが類似している場合)、その属性の重み(要素diの値)を、例えば1以下の値とし(図4のステップS24およびS25)、類似度xが係数rより小さい場合(その類似度xが得られた要素VAに対応する属性において短期嗜好ベクトルVnpと長期嗜好ベクトルupが類似していない場合)(その属性における差異が大きい場合)、その属性の重み(要素diの値)を、例えば1.7より大きい値とするようにし(図4のステップS24およびS26)、差異が大きい属性において短期嗜好ベクトルVnpと類似する楽曲ベクトルVcntから、例えば他の属性において短期嗜好ベクトルVnpと類似していなくても高い楽曲類似度Yが算出されるようにしたので(図5のステップS42)、そのような楽曲ベクトルVcntを有する楽曲が推薦される(図3のステップS6)。すなわち短期嗜好ベクトルVnpと長期嗜好ベクトルVupにおいて差異が大きい属性を強調した楽曲推薦が行われる。
例えば短期嗜好ベクトルVnpは「テンポ」が「遅い」であり、長期嗜好ベクトルVupは「テンポ」が「速い」であり、「テンポ」ベクトルVA間の類似度xが小さく、「テンポ」において両者が類似していない場合(差異が大きい場合)、効き目ベクトルVBの、「テンポ」ベクトルVAに対応する要素dは大きな値となるので(大きな重みとなるので)(図4のステップS24およびS26)、短期嗜好ベクトルVnpと同様に「テンポ」が「遅い」属性を有する楽曲ベクトルVcntからは、例えば他の属性において短期嗜好ベクトルVnpとあまり類似していなくても大きな値の楽曲類似度Yが得られ(図5のステップS42)、その結果、「テンポ」が「遅い」属性を有する楽曲が推薦される(図3のステップS6)。
すなわち最初の選曲からしばらくの間(例えば再生装置1の電源が切られるまでの間)、「テンポ」が「遅い」楽曲が推薦され、ユーザの状態(気分)に適切に対応した楽曲推薦が行われる。
なおいまの例では変化強調係数r=0.3としたが、その値をより大きな値にすれば、少しでも差異があれば、その属性の重みが大きな値となるので(ステップS24およびS26)、差異により敏感な楽曲推薦を行うことができる。また変化強調係数rの値をより小さな値にすれば、少しの差異では、その属性の重みは大きな値とならないので(ステップS24およびS25)、差異に鈍感な楽曲推薦(すなわち長期嗜好ベクトルVupとより類似する楽曲の推薦)を行うことができる。
なお以上においては、推薦画面(図3のステップS6)を表示した後、ユーザの選曲があるまで待機したが(ステップS8)、すなわちユーザにより選曲された楽曲が再生されたが、例えば最も高い楽曲類似度Yが得られた楽曲を自動的に再生されるように(出力部15から出力されるように)することもできる。
その場合、ステップS8の処理は省略され、ステップS6において、推薦画面が表示される代わりに、出力された楽曲(最も高い楽曲類似度Yが得られた楽曲)を紹介する画面が表示され、ステップS7で、長期嗜好ベクトルVupが更新された後、ステップS10で、出力された楽曲の楽曲ベクトルVcntによって短期嗜好ベクトルVnpが更新され、ステップS4に戻るようになる。なお、ステップS9での電源がオフされたか否かを判定する処理は、ステップS4乃至ステップS7、およびステップS10のいずれかの処理の後で適宜行われ、電源がオフされていないと判定された場合は次の処理に進み、電源がオフされたと判定された場合、ステップS11に進むようになる。
図7は、再生装置1の推薦部16の他の構成例を示している。この推薦部には、図2の推薦部16の推薦部26に、変化強調係数決定部41がさらに設けられている。
変化強調係数決定部41は、楽曲推薦処理で、効き目ベクトルVBの要素dの値を決定する際に用いられた変化強調係数r(その属性において注目すべき差異があるか否かを判定するための基準値)を(図4のステップS24)、選曲が繰り返される毎に小さな値にする(変更する)。なお図4の例では、変化強調係数rは、予め設定された所定の値(例えば、0.3)に固定されていた。
この場合の楽曲推薦処理を、図8のフローチャートに示す。
ステップS51乃至ステップS53においては、図3のステップS1乃至ステップS3における場合と同様の処理が行われるので、その説明は省略する。
ステップS54において、変化強調係数決定部41は、変化強調係数rを値1に初期設定する。
その後、ステップS55乃至ステップS61において、図3のステップS4乃至ステップS10と同様な処理が行われた後、ステップS62において、変化強調決定部41は、変化強調係数rから値0.1が減算し、その結果得られた値を変化強調係数rとする。その後、処理はステップS55に戻る。
すなわち選曲がなされる度に(ステップS59)、変化強調係数rは、値0.1ずつ小さくなり、その変化強調係数rに基づいて効き目ベクトルVBの要素dが決定される(ステップS55)。
以上のように選曲が繰り返される毎に、変化強調係数rが徐々に小さな値になるので、例えば再生装置1の電源がオンされてからオフされる間で選曲が繰り返される毎に、楽曲の推薦を、短期嗜好ベクトルVnpと長期嗜好ベクトルVupとの差異に敏感な推薦から、その差異に鈍感な推薦に推移させることができる。すなわち段階的に、通常の嗜好に合わせた推薦が行われるようになる。類似度xが変化強調係数r以下となる属性がなくなったとき、長期嗜好ベクトルVupに類似する属性の効き目が高くなり、より長期嗜好に類似する楽曲が推薦されるようになる。なおこのとき、短期嗜好ベクトルVnpに代えて、長期嗜好ベクトルVupと楽曲ベクトルVcntから類似度xを算出することもできる。
したがって、図7の推薦部16によれば、選曲が繰り返される毎に、いつもよく聴く楽曲が推薦されるようにすることができる。
図9は、再生装置1の推薦部16の他の構成例を示している。この推薦部には、図2の推薦部16の推薦部26の効き目ベクトル生成部32に代えて、効き目ベクトル生成部51が設けられている。
図2の推薦部16の効き目ベクトル生成部32は、短期嗜好ベクトルVnpと長期嗜好ベクトルVupにおいて一定値より小さな類似度xiが得られた要素VAiに対応する属性(類似しない属性)の重み(要素di)が大きな値になるように効き目ベクトルVBを生成したが、図9の推薦部16の効き目ベクトル生成部51は、類似しない属性の重みとともに、類似する属性(大きな類似度xiが得られた要素VAiに対応する属性)の重み(要素di)も大きな値になるようにして効き目ベクトルVBを生成する。このように効き目ベクトルVBを生成することにより、いつもよく聴く曲調の楽曲も推薦することができる。
次にこの場合の楽曲推薦処理を説明するが、ここでの楽曲推薦処理は、図3のステップS4における差異算出と効き目ベクトル生成処理の部分以外は、図3における場合と同様な処理が行われるので、ここでは、その差異算出および効き目ベクトル生成処理について図10のフローチャートを参照して説明する。
ステップS71乃至ステップS73においては、図4のステップS21乃至ステップS23における場合と同様の処理が行われるので、その説明を省略する。
ステップS74において、効き目ベクトル生成部51は、ステップS73で算出された要素VAiの類似度xiが、所定の変化強調係数r1(例えば、0.3)以上であるか否かを判定し、それ以上であると判定した場合、すなわちベクトルVAiに対応する属性が類似している場合(差異が小さい場合)、ステップS75に進む。
ステップS75において、効き目ベクトル生成部51は、その類似度xiが所定の他の変化強調係数r2(例えば、0.7)以上であるか否かを判定し、それ以上であると判定した場合、すなわちベクトルVAiに対応する属性がよく類似している場合(差異がさらに小さい場合)、ステップS76に進む。
ステップS76において、効き目ベクトル生成部51は、値1.5を、効き目ベクトルVBの要素diの値とする。
一方ステップ75で、類似度xiが、変化強調係数r2より小さいと判定された場合(0.3<xi<0.7のとき)、ステップS77に進み、効き目ベクトル生成部51は、類似度xiを、そのまま効き目ベクトルVBの要素diの値(0.3<di<0.7)とする。
ステップS74で、類似度xiが変化強調係数r1より小さいと判定された場合、すなわちベクトルVBiに対応する属性が類似していない場合(その属性における差異が大きい場合)、ステップS78に進み、効き目ベクトル生成部51は、図4のステップS26における場合と同様に、値2から類似度xiを減算し、その減算結果を、効き目ベクトルVBの要素diの値(>1.7)とする。
ステップS76、ステップS77、またはステップS78で、効き目ベクトルVBの要素diの値が決定されると、ステップS79に進む。
ステップS79乃至ステップS81において、図4のステップS27乃至ステップS29における場合と同様な処理が行われるので、その説明は省略する。
以上のように類似している属性に対応する要素diも大きな値(値1.5)となるように効き目ベクトルVBを生成するようにしたので、いつも良く聴く曲調と同じ楽曲も推薦することができる。
図11は、再生装置1の推薦部16の他の構成例を示している。この推薦部には、図2の推薦部16の推薦部26に、差異算出部61および記憶部62がさらに設けられ、推薦情報生成部34に代えて、推薦情報生成部63が設けられている。
差異算出部61は、推薦情報生成部63によって所定の楽曲が推薦された後の選曲において推薦曲以外の楽曲が選択されたとき、短期嗜好ベクトルVnpと選曲されたその楽曲の楽曲ベクトルVcntとの属性毎の類似度(差異)を算出し、その類似度が小さかった(差異が大きかった)短期嗜好ベクトルVnpの属性(小さい類似度が得られた短期嗜好ベクトルVnpのベクトルVAに対応する属性)(例えば、遅いテンポ)を、記憶部62に供給する。
なおこの例の場合、短期嗜好ベクトルVnpと選曲された楽曲の楽曲ベクトルVcntとの類似度が算出されるが、長期嗜好ベクトルVupと選曲された楽曲の楽曲ベクトルVcntとの類似度が算出されるようにしてもよい。
記憶部62は、差異算出部61から供給された属性(例えば、「テンポ」:「遅い」)を記憶する。
推薦情報生成部63は、楽曲類似度算出部33により算出された楽曲類似度Yに基づいて推薦曲を決定する際、記憶部62に記憶されている属性を有する楽曲を排除して、推薦曲を決定する。
この場合の楽曲推薦処理を、図12のフローチャートを参照して説明する。
ステップS91乃至乃至ステップS95、ステップS97乃至ステップS99、並びにステップS102およびS103においては、図3のステップS1乃至ステップS5、およびステップS7乃至ステップS11における場合と同様の処理が行われるので、その説明は省略する。
ステップS100において、短期嗜好ベクトル生成部22は、ステップS98で選曲された楽曲が、ステップS96で決定された推薦曲であるか否かを判定し、推薦曲以外の楽曲が選択されたと判定した場合、ステップS101に進み、いま短期嗜好ベクトル記憶部23に記憶されている短期嗜好ベクトルVnpを、差異算出部61に供給する。差異算出部61は、いま選曲された楽曲の楽曲ベクトルVcntを楽曲ベクトル記憶部21から取得するとともに、それと短期嗜好ベクトルVnpの各要素VA間の類似度を算出し、所定の閾値より小さい類似度が得られた短期嗜好ベクトルVnpの要素VAに対応する属性を記憶部62に記憶させる。この処理の詳細は、図13のフローチャートに示されている。
ステップS111において、差異算出部61は、ステップS98(図12)で選曲された楽曲の楽曲ベクトルVcntを楽曲ベクトル記憶部21から読み取るとともに、その楽曲ベクトルVcntと短期嗜好ベクトルVnpの要素VAi(ベクトルVAi)を示すカウンタiの値を値1に初期設定する。
次にステップS112において、差異算出部61は、選曲された楽曲の楽曲ベクトルVcntと短期嗜好ベクトルVnpとの、カウンタiが示す要素VAi(ベクトルVAi)をそれぞれ読み取る。
ステップS113において、差異算出部61は、ステップS112で読み取った、楽曲ベクトルVcntと短期嗜好ベクトルVnpの要素VAi(ベクトルVAi)の類似度xiを算出する(式1)。
次にステップS114において、差異算出部61は、ステップS113で算出した要素VAiの類似度xiが、所定の閾値以下であるか否かを判定し、それ以下とあると判定した場合、すなわちベクトルVAiに対応する属性が類似しておらずその差異が大きい場合、ステップS115に進み、その類似度xiが得られた短期嗜好ベクトルVnpの要素VAに対応する属性を、記憶部62に記憶する。
ステップS114で、類似度xiが所定の閾値より大きいと判定されたとき、またはステップS115で属性が記憶されたとき、ステップS116に進み、差異算出部61は、ステップS112で楽曲ベクトルVcntと短期嗜好ベクトルVnpのすべての要素VAを読み取ったか否かを判定し、読み取っていない要素VAが存在すると判定した場合、ステップS117に進み、カウンタiの値を1だけインクリメントして、ステップS112に戻り、カウンタiが示す次の要素VAi(ベクトルVAi)を読み取り、ステップS113以降の処理を同様に行う。
ステップS116において、すべての要素VA(ベクトルVA)を読み取ったと判定された場合、差異算出処理は終了し、処理は、図12のステップS102に進む。
ステップS102で、ステップS98で選曲された楽曲の楽曲ベクトルVcntで短期嗜好ベクトルVnpが更新され、その後ステップS94およびステップS95の処理で、効き目ベクトルVBが生成され、楽曲類似度Yが算出されると、ステップS96において、推薦情報生成部63は、算出された楽曲類似度Yに基づいて、推薦曲を決定する。その際、推薦情報生成部63は、記憶部62に記憶されている属性を有する楽曲を排除して推薦曲を決定する。
以上のように推薦曲が選曲されなかった場合、選曲された推薦曲以外の楽曲の楽曲ベクトルVcntと、例えば短期嗜好ベクトルVnpとの差異が大きい属性を記憶し、次の推薦においては、その属性を有する楽曲を推薦曲から排除するようにしたので、より適切な推薦を行うことができる。
ところで上述した図1の再生装置1における楽曲推薦では、再生装置1自身が保有する楽曲が推薦されるものとしたが、図14に示すように、例えばネットワーク72を介してサーバ71と通信し、サーバ71が保有する楽曲を推薦するようにすることもできる。
この場合の再生装置1の構成例について説明する。この再生装置1には、図14に示すように、通信部81がさらに設けられている。通信部81は、サーバ71とのネットワーク72を介する通信を制御し、後述するように再生装置1の推薦部16で生成された短期嗜好ベクトルVnpと効き目ベクトルVBを、サーバ71に送信するとともに、サーバ71から送信されてきた、効き目ベクトルVBを重みとして算出された、短期嗜好ベクトルVnpとサーバ71が保有する楽曲の楽曲ベクトルVcntとの楽曲類似度Yを受信し、制御部12を介して推薦部16に供給する。
次にサーバ71の構成例について説明する。
制御部91は、各部を制御する。
通信部92は、再生装置1との通信を制御し、再生装置1から送信されてきた短期嗜好ベクトルVnpと効き目ベクトルVBを受信し、制御部91に供給する。通信部92はまた、制御部91から供給された楽曲類似度Yを再生装置1に供給する。
楽曲データ記憶部93は、再生装置1に提供可能な楽曲の楽曲データを記憶している。楽曲ベクトル記憶部94は、楽曲データ記憶部93に記憶されている楽曲の楽曲ベクトルVcntを記憶している。
楽曲類似度算出部95は、再生装置1の推薦部16の楽曲類似度算出部33(図2)と同様に、再生装置1から送信されてきた効き目ベクトルVBを重みとして用いて、同様に送信されてきた短期嗜好ベクトルVnpと楽曲ベクトル記憶部94に記憶されている楽曲ベクトルVcntとの楽曲類似度Yを算出し、制御部91に供給する。
次に、この場合の再生装置1の楽曲推薦処理を、図15のフローチャートを参照して説明する。
ステップS121乃至ステップS124においては、図3のステップS1乃至ステップS4における場合と同様の処理が行われるので、その説明は省略する。
ステップS125において、ステップS124の処理で算出された類似度xi(図4のステップS21,S22,S23,S27,S28に相当する処理で算出された類似度xi)の中で所定の閾値より小さいもの(差異が所定以上ある属性)が存在するか否かを判定し、存在すると判定した場合、ステップS126に進む。
ステップS126において、制御部12は、通信部81を制御して、ステップS123で生成された短期嗜好ベクトルVnpとステップS124で生成された効き目ベクトルVBを、サーバ71に送信させる。
これによりサーバ71の制御部91は、通信部92を介して、再生装置1から送信されてきた短期嗜好ベクトルVnpと効き目ベクトルVBを受信し、それを楽曲類似度算出部95に供給する。
サーバ71の楽曲類似度算出部95は、再生装置1の推薦部16の楽曲類似度算出部33と同様に(図5のステップS41乃至S44に相当する処理で)、効き目ベクトルVBを重みとして用いて、受信した短期嗜好ベクトルVnpと楽曲ベクトル記憶部94に記憶されている楽曲ベクトルVcntとの楽曲類似度Yを算出し、それを制御部91に供給する。
サーバ71の制御部91は、通信部92を制御して、楽曲類似度算出部95から供給された楽曲類似度Yを、再生装置1に送信する。
このようにしてサーバ71から楽曲類似度Yが送信されてくるので、再生装置1の制御部12は、ステップS127において、通信部81を介してそれらを受信する。
ステップS125で、類似度xが所定の閾値より小さい属性が存在しないと判定されたとき、ステップS128に進み、図3のステップS5(詳細は図5)における場合と同様に、ステップS124で生成された効き目ベクトルVBを重みとして用いて、ステップS123で生成された短期嗜好ベクトルVnpと、再生装置1の楽曲ベクトル記憶部21(図2)に記憶されている楽曲ベクトルVcntとの楽曲類似度Yが算出される。
ステップS127で楽曲類似度Yが受信されたとき、またはステップS128で楽曲類似度Yが算出されたとき、ステップS129に進み、推薦部16(推薦情報生成部34)は、サーバ71から受信した楽曲類似度Yまたは再生装置1自身が算出した楽曲類似度Yに基づいて、推薦曲を決定し、それらを提示する推薦画面を、表示部17に表示する。
ステップS130乃至ステップS134において、ステップS7乃至ステップS11における場合と同様の処理が行われるので、その説明は省略する。
以上のようにして、再生装置1以外のサーバ71が保有する楽曲を推薦することもできる。
従来においても、サーバが保有する楽曲を推薦する方法は存在するが、通常、ユーザの嗜好情報(長期嗜好ベクトルVupに相当する嗜好情報)をサーバ側に送信する必要があった。しかしながらこのユーザ嗜好情報は、長期に渡って集められたユーザにとってプライベート性が高い情報であるので、それが改竄されると、ユーザに与える影響は大変大きかった。一方本図14の例では、嗜好情報として短期嗜好ベクトルVnpが送信されるが、それは限られた短い期間での選曲に基づく情報なので、改竄された場合のユーザへの影響を小さなものにすることができる。
すなわちこの方法でサーバ71が保有する楽曲も推薦できるようにすれば、より安全に楽曲推薦を行うことができる。
さらに上述したように例えば短期嗜好ベクトルVnpと長期嗜好ベクトルVupの差異が一定以上あるときに(ステップS125でYESと判定されたときに)サーバ71が保有する楽曲を推薦するようにしたので、短期嗜好ベクトルVnpのサーバ71への送信が制限され、より安全にサーバ71を利用することができる。また、通常、差異が小さく、いつも良くきく曲調と類似する楽曲はユーザが保有する再生装置1に記録されていることが多いが、差異が大きい、いつも良く聞く曲調と異なる楽曲は再生装置1に記録されていないことが予想されるので、短期嗜好ベクトルVnpと長期嗜好ベクトルVupの差異が一定以上あるときにサーバ71を利用することで、より効率的に楽曲推薦を行うことができる。
図16は、再生装置1の他の構成例を示している。この再生装置には、図1の再生装置1に気分推定部101がさらに設けられている。
気分推定部101には、推薦部16で算出された短期嗜好ベクトルVnpと長期嗜好ベクトルVupの要素VA間の類似度xが供給される。気分推定部101は、推薦部16から供給された類似度xの中で、所定の閾値より小さい類似度xを抽出し、抽出した類似度xが得られた短期嗜好ベクトルVnpの要素VAに対応する属性に基づいて、ユーザの気分を推定する。すなわちいつもと異なる属性に応じてユーザの気分が推定される。
そして気分推定部101は、推定したユーザの気分に基づいて、例えば表示部17の表示画面の輝度を調整する。
図17は、気分推定部101の構成例を示している。
気分推定部101の気分テーブル記憶部111には、図18に示すような、楽曲の属性に応じた気分を表す情報が設定されている。
気分推定部112には、推薦部16から供給された短期嗜好ベクトルVnpと長期嗜好ベクトルVupの各要素VAの類似度xが供給される。気分推定部112は、推薦部16から供給された類似度xの中から、所定の閾値より小さい類似度xを抽出する。
そして気分推定部112は、気分テーブル記憶部111に記憶されている気分テーブル(図18)を参照して、抽出した類似度xが得られた要素VAに対応する属性に対応する気分情報を検出し、それを、機器制御部113に供給する。
機器制御部113は、気分推定部112から供給された気分情報(明るい、暗い等を表す情報)の供給を受けると、その気分情報に応じて表示部17の画面の輝度を制御する。例えば暗い気分である情報が供給された場合、画面の輝度を下げ、明るい気分である情報が供給された場合、画面の輝度を上げる処理が行われる。
なお図16の例では、推定された気分に基づいて表示部17の画面の輝度を制御するようにしたが、その他、出力部15の音量を制御したり、外部の装置の所定の機能を制御したりすることもできる。
図19は、再生装置1の他の構成例を示している。この再生装置には、図16の再生装置1に、映画データ記憶部121および推薦部123がさらに設けら、再生部13に代えて再生部122が設けられている。
映画データ記憶部121は、ユーザが視聴できる映画の映像および音声データ(以下、これらをまとめて映画データと称する)を記憶している。
再生部122は、図16の再生部13と同様に、制御部12の制御に従って、楽曲データ記憶部14に記憶されている所定の楽曲データを再生し(ユーザによって選択された楽曲の楽曲データを再生し)、その結果得られた音声データを出力部15から出力する。再生部122はまた、制御部12の制御に従って、映画データ記憶部121に記憶されている所定の映画データを再生し(ユーザによって選択された映画の映画データを再生し)、その結果得られた音声データを出力部15から出力し、映像データを表示部17に出力して表示する。
推薦部123には、気分推定部101から、推定されたユーザの気分を表す情報が供給される。推薦部123は、基本的には推薦部16と同様に、ユーザに推薦する映画を決定し、それをユーザに推薦するが、図20に示すように気分に応じた所定の属性(映画の属性)を記憶しており、推薦映画を決定するに際し、気分推定部101から供給された気分を表す情報に対応する属性を有する映画を積極的に推薦することができる。
なお図19の例では、選曲により推定されたユーザの気分を映画推薦に利用するものとしたが、選択された映画によりユーザの気分を推定し、それを楽曲推薦に利用することもできる。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実現させることもできるが、ソフトウエアにより実現させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実現する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムがコンピュータにインストールされ、そのプログラムがコンピュータで実行されることより、再生装置1が機能的に実現される。
図21は、コンピュータ501の構成例を示している。CPU(Central Processing Unit)511にはバス515を介して入出力インタフェース516が接続されており、CPU511は、入出力インタフェース516を介して、ユーザから、キーボード、マウスなどよりなる入力部518から指令が入力されると、例えば、ROM(Read Only Memory)512、ハードディスク514、またはドライブ520に装着される磁気ディスク531、光ディスク532、光磁気ディスク533、若しくは半導体メモリ534などの記録媒体に格納されているプログラムを、RAM(Random Access Memory)513にロードして実行する。これにより、上述した各種の処理が行われる。さらに、CPU511は、その処理結果を、例えば、入出力インタフェース516を介して、LCD(Liquid Crystal Display)などよりなる出力部517に必要に応じて出力する。なお、プログラムは、ハードディスク514やROM512に予め記憶しておき、コンピュータ501と一体的にユーザに提供したり、磁気ディスク531、光ディスク532、光磁気ディスク533、半導体メモリ534等のパッケージメディアとして提供したり、衛星、ネットワーク等から通信部519を介してハードディスク514に提供することができる。
なお、本明細書において、記録媒体により提供されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
本発明を適用した再生装置の構成例を示すブロック図である。 図1の推薦部16の構成例を示すブロック図である。 楽曲推薦処理を説明するフローチャートである。 図3のステップS4の詳細を説明するフローチャートである。 図3のステップS5の詳細を説明するフローチャートである。 図3の楽曲推薦処理を模式的に説明した図である。 図1の再生装置1の他の推薦部16の構成例を示すブロック図である。 他の楽曲推薦処理を説明するフローチャートである。 図1の再生装置1の他の推薦部16の構成例を示すブロック図である。 図3のステップS4の他の処理を説明するフローチャートである。 図1の再生装置1の他の推薦部16の構成例を示すブロック図である。 他の楽曲推薦処理を説明するフローチャートである。 図12のステップS101の詳細を示すフローチャートである。 本発明を適用した再生装置の他の構成例を示すブロック図である。 他の楽曲推薦処理を説明するフローチャートである。 本発明を適用した再生装置の他の構成例を示すブロック図である。 図16の気分推定部101の構成例を示すブロック図である。 図17の気分テーブル記憶部111に記憶されている気分テーブルの例を示す図である。 本発明を適用した再生装置の他の構成例を示すブロック図である。 図19の推薦部123に記憶されているテーブルの例を示す図である。 コンピュータ501構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1 再生装置, 12 制御部, 16 推薦部, 21 楽曲ベクトル記憶部, 22 短期嗜好ベクトル生成部 23 短期嗜好ベクトル記憶部, 24 長期嗜好ベクトル生成部, 25 長期嗜好ベクトル記憶部, 26 推薦部, 31 差異算出部, 32 効き目ベクトル生成部, 33 楽曲類似度算出部, 34 推薦情報生成部, 41 変化強調係数決定部, 51 効き目ベクトル生成部, 61 差異算出部, 62 記憶部, 63 推薦情報生成部, 71 サーバ, 81 通信部, 101 気分推定部

Claims (9)

  1. ユーザに推薦するコンテンツを決定する情報処理装置において、
    前記ユーザに提供可能なコンテンツを保有するコンテンツ保有手段と、
    所定の期間中に選択されたコンテンツの属性を表す属性情報に基づいて、前記所定の期間における前記ユーザの嗜好が反映された属性情報を要素として有するベクトルを表す短期嗜好ベクトルを生成する短期嗜好ベクトル生成手段と、
    前記所定の期間よりも長い期間中に選択されたコンテンツの属性情報に基づいて、前記所定の期間よりも長い期間における前記ユーザの嗜好が反映された属性情報を要素として有するベクトルを表す長期嗜好ベクトルを生成する長期嗜好ベクトル生成手段と、
    前記長期嗜好ベクトルが有する属性情報と、前記短期嗜好ベクトルが有する属性情報との類似の程度を表す第1の属性類似度であって、
    ベクトルにより表される、前記長期嗜好ベクトルの属性情報と、ベクトルにより表される、前記短期嗜好ベクトルの属性情報との内積を、前記長期嗜好ベクトルの属性情報の絶対値と、前記短期嗜好ベクトルの属性情報の絶対値との積で除算して得られる前記第1の属性類似度を算出する属性類似度算出手段と、
    前記所定の期間中にコンテンツが選択される毎に、前記第1の属性類似度の大小を判定するために用いる基準値をより小さな値に変更する基準値変更手段と、
    前記第1の属性類似度が前記基準値以上であるか否かに基づいて、前記ユーザに推薦するコンテンツを決定するためのコンテンツ類似度を算出する際に乗算される重みを要素として有するベクトルを表す効き目ベクトルを生成する効き目ベクトル生成手段と、
    前記コンテンツ保有手段に保有されている前記コンテンツの属性情報を要素として有するベクトルを表すコンテンツベクトルの属性情報と、前記短期嗜好ベクトルの属性情報との類似の程度を表す2の属性類似度であって、
    ベクトルにより表される、前記コンテンツベクトルの属性情報と、ベクトルにより表される、前記短期嗜好ベクトルの属性情報との内積を、前記コンテンツベクトルの属性情報の絶対値と、前記短期嗜好ベクトルの属性情報の絶対値との積で除算して得られる前記第2の属性類似度と、前記効き目ベクトルの重みとの積和演算結果、前記コンテンツ類似度として算出するコンテンツ類似度算出手段と、
    前記コンテンツ類似度に基づいて、前記コンテンツ保有手段に保有されているコンテンツの中から、前記ユーザに推薦するコンテンツを決定するコンテンツ決定手段と
    を備え
    前記効き目ベクトル生成手段は、
    前記第1の属性類似度が前記基準値未満である場合、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを第1の値に決定し、
    前記第1の属性類似度が前記基準値以上である場合、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値よりも小さな第2の値に決定して
    得られる前記重みを要素として有する前記効き目ベクトルを生成するか、
    前記第1の属性類似度が前記基準値未満である場合、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値に決定し、
    前記第1の属性類似度が前記基準値以上である場合、前記第1の属性類似度が、前記基準値よりも大きな他の基準値未満であるときには、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値よりも小さな前記第2の値に決定し、前記第1の属性類似度が、前記他の基準値以上であるときには、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値よりも小さな第3の値であって、且つ、前記第2の値よりも大きな前記第3の値に決定して
    得られる前記重みを要素として有する前記効き目ベクトルを生成する
    報処理装置。
  2. 前記コンテンツ決定手段により決定された前記コンテンツを前記ユーザに推薦する推薦手段をさらに備え、
    前記コンテンツ決定手段は、前記推薦手段により推薦された前記コンテンツ以外のコンテンツが前記ユーザにより選択されたとき、選択された前記コンテンツのコンテンツベクトルと、前記短期嗜好ベクトルとの前記第2の属性類似度のうち、所定の閾値以下となる前記第2の属性類似度が得られた前記短期嗜好ベクトルの前記属性情報が表す属性を有するコンテンツを、推薦するコンテンツから除外する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記ユーザに提供可能なコンテンツを保有するサーバと通信する通信手段と、
    前記属性類似度算出手段により算出された前記第1の属性類似度のうち、所定の閾値よりも小さい前記第1の属性類似度が存在する場合のみ、前記短期嗜好ベクトル生成手段により生成された前記短期嗜好ベクトル、及び前記効き目ベクトル生成手段により生成された前記効き目ベクトルを、前記通信手段を介して前記サーバに送信し、
    前記通信手段からの前記短期嗜好ベクトル及び前記効き目ベクトルを受信した前記サーバにより、前記効き目ベクトルを用いて、前記サーバが保有する前記コンテンツのコンテンツベクトルと前記短期嗜好ベクトルとの前記コンテンツ類似度が算出されて送信されたことに対応して、前記サーバからの前記コンテンツ類似度を前記通信手段を介して受信する通信制御手段と
    をさらに備え、
    前記コンテンツ決定手段は、受信された前記コンテンツ類似度に基づいて、前記サーバが保有するコンテンツの中からユーザに推薦するコンテンツを決定する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記短期嗜好ベクトル生成手段は、前記情報処理装置の電源がオンされたときからオフされるまでの期間中に選択されたコンテンツの属性情報に基づいて、前記短期嗜好ベクトルを生成する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記長期嗜好ベクトルが有する複数の前記属性情報前記短期嗜好ベクトルが有する複数の前記属性情報との、対応する前記属性情報どうしの類似の程度をそれぞれ表す複数の前記第1の属性類似度のうち、所定の閾値よりも小さい前記第1の属性類似度を抽出し、
    前記ユーザの気分を表す気分情報として、第1の前記属性情報に暗い気分を表す第1の前記気分情報が、前記第1の属性情報とは異なる第2の前記属性情報に明るい気分を表す第2の前記気分情報が、少なくとも対応付けられている気分テーブルから、抽出した前記第1の属性類似度が得られた前記属性情報に対応付けられている前記気分情報を検出する気分推定手段と、
    検出された前記気分情報が、暗い気分を表す前記第1の気分情報である場合、コンテンツを表示させる表示部の画面の輝度を下げ、
    検出された前記気分情報が、明るい気分を表す前記第2の気分情報である場合、前記表示部の画面の輝度を上げるように前記表示部を制御する機器制御手段と
    をさらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 所定のコンテンツを推薦する推薦手段をさらに備え、
    前記気分推定手段は、検出した前記気分情報を推薦手段に通知し、
    前記推薦手段は、前記気分推定手段により通知された前記気分情報対応する前記属性情報が表す属性のコンテンツを推薦する
    請求項に記載の情報処理装置。
  7. コンテンツを再生して得られる映像データを前記表示部に出力して表示させる再生手段をさらに備え、
    前記機器制御手段は、
    検出された前記気分情報が、暗い気分を表す前記第1の気分情報である場合、前記表示部の画面の輝度を下げ、
    検出された前記気分情報が、明るい気分を表す前記第2の気分情報である場合、前記表示部の画面の輝度を上げるように前記表示部を制御する
    請求項に記載の情報処理装置。
  8. ユーザに推薦するコンテンツを決定する情報処理装置の情報処理方法において、
    前記情報処理装置は、
    コンテンツ保有手段と、
    短期嗜好ベクトル生成手段と、
    長期嗜好ベクトル手段と、
    属性類似度算出手段と、
    基準値変更手段と、
    効き目ベクトル生成手段と、
    類似度算出手段と、
    コンテンツ決定手段と
    を備え、
    前記コンテンツ保有手段が、前記ユーザに提供可能なコンテンツを保有し、
    前記短期嗜好ベクトル生成手段が、所定の期間中に選択されたコンテンツの属性を表す属性情報に基づいて、前記所定の期間における前記ユーザの嗜好が反映された属性情報を要素として有するベクトルを表す短期嗜好ベクトルを生成し、
    前記長期嗜好ベクトル手段が、前記所定の期間よりも長い期間中に選択されたコンテンツの属性情報に基づいて、前記所定の期間よりも長い期間における前記ユーザの嗜好が反映された属性情報を要素として有するベクトルを表す長期嗜好ベクトルを生成し、
    前記属性類似度算出手段が、前記長期嗜好ベクトルが有する属性情報と、前記短期嗜好ベクトルが有する属性情報との類似の程度を表す第1の属性類似度であって、
    ベクトルにより表される、前記長期嗜好ベクトルの属性情報と、ベクトルにより表される、前記短期嗜好ベクトルの属性情報との内積を、前記長期嗜好ベクトルの属性情報の絶対値と、前記短期嗜好ベクトルの属性情報の絶対値との積で除算して得られる前記第1の属性類似度を算出し、
    前記基準値変更手段が、前記所定の期間中にコンテンツが選択される毎に、前記第1の属性類似度の大小を判定するために用いる基準値をより小さな値に変更し、
    前記効き目ベクトル生成手段が、前記第1の属性類似度が前記基準値以上であるか否かに基づいて、前記ユーザに推薦するコンテンツを決定するためのコンテンツ類似度を算出する際に乗算される重みを要素として有するベクトルを表す効き目ベクトルを生成し、
    前記コンテンツ類似度算出手段が、前記コンテンツ保有手段に保有されている前記コンテンツの属性情報を要素として有するベクトルを表すコンテンツベクトルの属性情報と、前記短期嗜好ベクトルの属性情報との類似の程度を表す2の属性類似度であって、
    ベクトルにより表される、前記コンテンツベクトルの属性情報と、ベクトルにより表される、前記短期嗜好ベクトルの属性情報との内積を、前記コンテンツベクトルの属性情報の絶対値と、前記短期嗜好ベクトルの属性情報の絶対値との積で除算して得られる前記第2の属性類似度と、前記効き目ベクトルの重みとの積和演算結果、前記コンテンツ類似度として算出し、
    前記コンテンツ決定手段が、前記コンテンツ類似度に基づいて、前記コンテンツ保有手段に保有されているコンテンツの中から、前記ユーザに推薦するコンテンツを決定する
    ステップを含み、
    前記効き目ベクトル生成手段は、
    前記第1の属性類似度が前記基準値未満である場合、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを第1の値に決定し、
    前記第1の属性類似度が前記基準値以上である場合、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値よりも小さな第2の値に決定して
    得られる前記重みを要素として有する前記効き目ベクトルを生成するか、
    前記第1の属性類似度が前記基準値未満である場合、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値に決定し、
    前記第1の属性類似度が前記基準値以上である場合、前記第1の属性類似度が、前記基準値よりも大きな他の基準値未満であるときには、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値よりも小さな前記第2の値に決定し、前記第1の属性類似度が、前記他の基準値以上であるときには、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値よりも小さな第3の値であって、且つ、前記第2の値よりも大きな前記第3の値に決定して
    得られる前記重みを要素として有する前記効き目ベクトルを生成する
    情報処理方法。
  9. ユーザに推薦するコンテンツを決定する情報処理装置を制御するプロセッサを、
    所定の期間中に選択されたコンテンツの属性を表す属性情報に基づいて、前記所定の期間における前記ユーザの嗜好が反映された属性情報を要素として有するベクトルを表す短期嗜好ベクトルを生成する短期嗜好ベクトル生成手段と、
    前記所定の期間よりも長い期間中に選択されたコンテンツの属性情報に基づいて、前記所定の期間よりも長い期間における前記ユーザの嗜好が反映された属性情報を要素として有するベクトルを表す長期嗜好ベクトルを生成する長期嗜好ベクトル生成手段と、
    前記長期嗜好ベクトルが有する属性情報と、前記短期嗜好ベクトルが有する属性情報との類似の程度を表す第1の属性類似度であって、
    ベクトルにより表される、前記長期嗜好ベクトルの属性情報と、ベクトルにより表される、前記短期嗜好ベクトルの属性情報との内積を、前記長期嗜好ベクトルの属性情報の絶対値と、前記短期嗜好ベクトルの属性情報の絶対値との積で除算して得られる前記第1の属性類似度を算出する属性類似度算出手段と、
    前記所定の期間中にコンテンツが選択される毎に、前記第1の属性類似度の大小を判定するために用いる基準値をより小さな値に変更する基準値変更手段と、
    前記第1の属性類似度が前記基準値以上であるか否かに基づいて、前記ユーザに推薦するコンテンツを決定するためのコンテンツ類似度を算出する際に乗算される重みを要素として有するベクトルを表す効き目ベクトルを生成する効き目ベクトル生成手段と、
    前記ユーザに提供可能なコンテンツを保有するコンテンツ保有手段に保有されている前記コンテンツの属性情報を要素として有するベクトルを表すコンテンツベクトルの属性情報と、前記短期嗜好ベクトルの属性情報との類似の程度を表す2の属性類似度であって、
    ベクトルにより表される、前記コンテンツベクトルの属性情報と、ベクトルにより表される、前記短期嗜好ベクトルの属性情報との内積を、前記コンテンツベクトルの属性情報の絶対値と、前記短期嗜好ベクトルの属性情報の絶対値との積で除算して得られる前記第2の属性類似度と、前記効き目ベクトルの重みとの積和演算結果、前記コンテンツ類似度として算出するコンテンツ類似度算出手段と、
    前記コンテンツ類似度に基づいて、前記コンテンツ保有手段に保有されているコンテンツの中から、前記ユーザに推薦するコンテンツを決定するコンテンツ決定手段と
    して機能させるためのプログラムであって、
    前記効き目ベクトル生成手段は、
    前記第1の属性類似度が前記基準値未満である場合、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを第1の値に決定し、
    前記第1の属性類似度が前記基準値以上である場合、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値よりも小さな第2の値に決定して
    得られる前記重みを要素として有する前記効き目ベクトルを生成するか、
    前記第1の属性類似度が前記基準値未満である場合、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値に決定し、
    前記第1の属性類似度が前記基準値以上である場合、前記第1の属性類似度が、前記基準値よりも大きな他の基準値未満であるときには、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値よりも小さな前記第2の値に決定し、前記第1の属性類似度が、前記他の基準値以上であるときには、前記第2の属性類似度に乗算される前記重みを前記第1の値よりも小さな第3の値であって、且つ、前記第2の値よりも大きな前記第3の値に決定して
    得られる前記重みを要素として有する前記効き目ベクトルを生成する
    プログラム。
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