JP4461233B2 - メディアデータ選択装置、メディアデータ選択方法、メディアデータ選択プログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

メディアデータ選択装置、メディアデータ選択方法、メディアデータ選択プログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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本発明は、メディアデータ選択技術に関し、特に、ユーザのその時の気分に合ったメディアを動的に自動選択してユーザに提供するメディアデータ選択装置、メディアデータ選択方法、メディアデータ選択プログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体に関する。
近年のマルチメディア技術の発達、記憶媒体の大容量化、コンピュータの処理能力の向上などにより、様々なメディア(テキスト(書籍)、写真、音楽、動画など)のコンテンツを大量に蓄積して利用することが可能になってきている。
音楽プレイヤを例にとると、既存の製品では数千もの曲を収納することが可能であり、聴きたい曲を選ぶには、例えば、アルバム名やアーティスト名、自らで評価したレーティングを用いて選曲したり、予め自分の聴きたい曲だけを集めてプレイリストを作ったりする。
大量のメディアデータから所望のメディアデータを視聴するための従来技術には、ユーザの嗜好情報や視聴履歴からユーザの興味を推測してメディアデータを推薦する技術や、メディアデータに関する手がかりから所望のメディアデータを検索する技術があった。
また、下記の特許文献1に記載の情報選択装置は、入力された検索キーワードから検索されたコンテンツに対して、ユーザの個別判断を基準に該コンテンツをスキップしたか否かに応じてコンテンツごとに設定された特徴ワードリストと検索キーワードとの相関値を更新することによって、ユーザの動的な興味を推薦結果に反映させるものである。
また、従来技術の別の例として、下記の非特許文献1に記載されたオーディオブラウジングが挙げられる。この従来技術では、ユーザはサウンドオブジェクトと呼ばれる1曲を1つの円で表したものが、多数配置されている空間をカーソルで移動し、カーソルをサウンドオブジェクトに近づけたり遠ざけたりすることで、そのサウンドオブジェクトに割り当てられている曲の音量が変化する。
このサウンドオブジェクトの配置はユーザが自由に行うことができ、ボタン操作やリスト管理といった複雑な操作は必要なく、カーソルを移動させて自分の聴きたい曲を手軽に探すことができる。
特開2003−132085号公報 神原啓介,安村通晃:「MeltingSound:なめらかなオーディオブラウジング」,ヒューマンインタフェースシンポジウム,2003論文集,pp.817−820,Sept.2003
しかし、従来のメディアデータの推薦技術は、ユーザの興味に動的に追随することが困難であった。また、従来のメディアデータの検索技術は、ユーザが所望しているメディアデータを明確にしていない時には有効に機能しにくいという課題があった。
更に、日常的なメディアデータの視聴の際には、ユーザの興味は流動的であって、視聴しているメディアデータ自体によって意図が形成されることが少なくないのに対し、従来の推薦技術や検索技術はそれぞれ独立して動作していたため、ユーザが興味を持ったメディアデータに関連するメディアデータを探すことが困難であった。
また、上記特許文献1に記載の技術においては、ユーザは最初にキーワードを入力あるいは指定する必要があったが、ユーザが特定の意図を持たない状況においては、ユーザの気分を表すキーワードを指定することは煩雑であるし、気分が変動するたびに入力しなおさなければならないという問題があった。
メディアデータとして楽曲を例にとると、ユーザの気分や興味はいつも同じではないので、最初に選んだ曲がいつまでもその時の気分に合っているとは限らない。作成当時の好みが反映されるプレイリストにも同様のことが言える。
例えば、ユーザが音楽プレイヤを用いて音楽を聴くとき、「このアーティストが聴きたい」といった目的が明確な状態もあれば、「特にこれといって聴きたい曲はない」というように具体的な目的が無い状態もある。このようにユーザの目的意識は、その都度様々に変化する。
このようなユーザのその時々での目的意識の強さを意図強度と呼ぶとすると、意図強度が強い状態とは、先の例でいうと前者のように目的が明確な状態に当たり、意図強度が弱いとは後者のように明確な目的が無い状態をいう。ユーザは意図強度に応じて、聴きたい曲を探して聴いたり、ランダムでの再生を行って音楽を楽しむ。
しかし、意図強度はふとしたことからすぐに変化してしまうものであると考えられる。例えば、それまではある特定のアーティストの曲ばかり聴いていたのに、それに飽きてしまって何か他の曲を聴きたくなったり、ランダムでの再生を楽しんでいる最中にある曲がきっかけで特定のアーティストの曲を聴きたくなったりすることがある。
このような状況において、意図強度が変化すれば、ユーザとシステムとのインタラクションが変化すると考えられる。すなわち、意図強度が強ければ、ユーザはシステムとの積極的なインタラクションにより目的の曲を探そうとするであろうし、また意図強度が弱い場合には、ユーザに明確な目的が無いため、システムとのインタラクションは消極的なものとなり、何も操作を行わない状態になると考えられる。このようにユーザとシステムとのインタラクションは、意図強度を反映して、密な状態から疎な状態まで連続的で多様な状態が存在する。
従来技術では、ユーザの意図強度の変化に応じた動的なメディアデータ選択(例えば自動選曲)を行うこと、つまり、ユーザのその時々の気分に合ったメディアデータを動的に自動選択することはできなかった。
そこで本発明では、ユーザの意図強度に応じてインタラクションが密な状態から疎な状態までを区切ることなくつなぎ、その時々のユーザの気分に合ったメディアデータを動的に自動選択することでユーザの欲求を包括的に支援することを目的とする。
すなわち、本発明は、ユーザの意図強度の変化に応じてメディアデータを動的に自動選択するメディアデータ選択装置、メディアデータ選択方法、メディアデータ選択プログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、複数のメディアデータのそれぞれに対してメディアデータの特徴を表す複数の属性値(要素)であるメタ情報を取得する。また、最後まで視聴されたメディアデータでその視聴時刻が現在に最も近いメディアデータ(以下、「最終視聴メディアデータ」と呼ぶ)を記憶し、前記最終視聴メディアデータに対応するメタ情報とその他のメディアデータに対応するメタ情報との間で属性値(要素)毎に関連度を算出する。算出された属性値(要素)毎の関連度と別途保持されているメディアデータの要素の重み係数とから、メディアデータ間の総合的な類似度である近傍度を算出する。そして、前記算出された近傍度に応じて、メディアデータを選択して、視聴対象としてユーザに提供する。
また、本発明は、前記重み係数をメディアデータの視聴履歴に応じて動的に更新する構成を採ることができる。
また、本発明は、一つあるいは複数の属性値を指定し、あるメディアデータに対応するメタ情報が前記指定された属性値に合致するか否かを判断し、前記類似度を算出する際に、算出の対象とするメディアデータは前記指定された属性値に合致するメディアデータのみとするように構成することができる。
さらに、本発明は、一つあるいは複数の属性を指定し、ユーザが視聴中のメディアデータに対応するメタ情報から指定された属性の属性値を取得し、あるメディアデータに対応するメタ情報が前記取得された属性値に合致するか否かを判断して、前記類似度を算出する際に、算出の対象とするメディアデータを前記取得された属性値に合致するメディアデータのみとするように構成することができる。
また、本発明は、前記重み係数に予め保持されている初期値を設定するように構成することができる。
また、本発明は、前記メディアデータとして、楽曲データや写真データに適用可能なように構成することができる。
すなわち、本発明は、視聴されるメディアデータを選択するメディアデータ選択装置であって、複数のメディアデータを蓄積するメディアデータ蓄積手段と、操作情報を入力する操作情報入力手段と、入力された操作情報に基づいて、最後まで視聴されたメディアデータでその視聴時刻が現在に最も近いメディアデータである最終視聴メディアデータを設定し、蓄積する最終視聴メディアデータ設定手段と、入力された操作情報に基づいて、前記メディアデータ蓄積手段内に蓄積された複数のメディアデータのうち、次に選択するメディアデータである次メディアデータ候補を抽出する次メディアデータ候補抽出手段と、入力された操作情報に基づいて、前記抽出された次メディアデータ候補と前記最終視聴メディアデータ設定手段により設定された最終視聴メディアデータとの近傍度を、次メディアデータ候補毎に算出する近傍度算出手段と、前記算出された近傍度が最大である次メディアデータ候補を選択するメディアデータ選択手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、前記のメディアデータ選択装置において、前記近傍度算出手段は、前記次メディアデータ候補抽出手段により抽出された各次メディアデータ候補の要素と、最終視聴メディアデータ設定手段により設定された最終視聴メディアデータの要素との関連度を各要素毎に算出し、蓄積する関連度算出・蓄積手段と、操作対象となったメディアデータと操作対象となったメディアデータの操作時における最終視聴メディアデータとの関連度を前記関連度算出・蓄積手段から抽出し、抽出された関連度情報と前記操作情報入力手段により入力された操作情報とに基づいて、メディアデータの要素の重みを調節し、決定する要素重み決定手段とを備え、前記要素重み決定手段により決定された、メディアデータの要素の重みと、前記関連度算出・蓄積手段に蓄積された関連度とに基づいて、前記次メディアデータ候補抽出手段により抽出された各次メディアデータ候補の最終視聴メディアデータとの近傍度を算出することを特徴とする。
また、本発明は、視聴されるメディアデータを選択するメディアデータ選択装置におけるメディアデータ選択方法であって、前記メディアデータ選択装置が、複数のメディアデータを蓄積するステップと、前記メディアデータ選択装置が、操作情報を入力するステップと、前記メディアデータ選択装置が、入力された操作情報に基づいて、最後まで視聴されたメディアデータでその視聴時刻が現在に最も近いメディアデータである最終視聴メディアデータを設定し、蓄積するステップと、前記メディアデータ選択装置が、入力された操作情報に基づいて、前記蓄積された複数のメディアデータのうち、次に選択するメディアデータである次メディアデータ候補を抽出するステップと、前記メディアデータ選択装置が、入力された操作情報に基づいて、前記抽出された次メディアデータ候補と前記設定された最終視聴メディアデータとの近傍度を、次メディアデータ候補毎に算出するステップと、前記メディアデータ選択装置が、前記算出された近傍度が最大である次メディアデータ候補を選択するステップとを有することを特徴とする。
また、本発明は、前記のメディアデータ選択方法において、前記抽出された次メディアデータ候補と前記設定された最終視聴メディアデータとの近傍度を、次メディアデータ候補毎に算出するステップは、前記抽出された各次メディアデータ候補の要素と、前記設定された最終視聴メディアデータの要素との関連度を各要素毎に算出し、記憶手段内に蓄積するステップと、操作対象となったメディアデータと操作対象となったメディアデータの操作時における最終視聴メディアデータとの関連度を前記記憶手段から抽出し、抽出された関連度情報と前記入力された操作情報とに基づいて、メディアデータの要素の重みを調節し、決定するステップと、前記決定されたメディアデータの要素の重みと、前記記憶手段内に蓄積された関連度とに基づいて、前記抽出された各次メディアデータ候補の最終視聴メディアデータとの近傍度を算出するステップとを有することを特徴とする。
また、本発明は、視聴されるメディアデータを選択するメディアデータ選択装置内が備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記コンピュータを、複数のメディアデータを蓄積するメディアデータ蓄積手段と、操作情報を入力する操作情報入力手段と、入力された操作情報に基づいて、最後まで視聴されたメディアデータでその視聴時刻が現在に最も近いメディアデータである最終視聴メディアデータを設定し、蓄積する最終視聴メディアデータ設定手段と、入力された操作情報に基づいて、前記メディアデータ蓄積手段内に蓄積された複数のメディアデータのうち、次に選択するメディアデータである次メディアデータ候補を抽出する次メディアデータ候補抽出手段と、入力された操作情報に基づいて、前記抽出された次メディアデータ候補と前記最終視聴メディアデータ設定手段により設定された最終視聴メディアデータとの近傍度を、次メディアデータ候補毎に算出する近傍度算出手段と、前記算出された近傍度が最大である次メディアデータ候補を選択するメディアデータ選択手段として機能させるためのメディアデータ選択プログラムである。
また、本発明は、前記のメディアデータ選択プログラムにおいて、前記近傍度算出手段は、前記次メディアデータ候補抽出手段により抽出された各次メディアデータ候補の要素と、最終視聴メディアデータ設定手段により設定された最終視聴メディアデータの要素との関連度を各要素毎に算出し、蓄積する関連度算出・蓄積手段と、操作対象となったメディアデータと操作対象となったメディアデータの操作時における最終視聴メディアデータとの関連度を前記関連度算出・蓄積手段から抽出し、抽出された関連度情報と前記操作情報入力手段により入力された操作情報とに基づいて、メディアデータの要素の重みを調節し、決定する要素重み決定手段とを備え、前記要素重み決定手段により決定された、メディアデータの要素の重みと、前記関連度算出・蓄積手段に蓄積された関連度とに基づいて、前記次メディアデータ候補抽出手段により抽出された各次メディアデータ候補の最終視聴メディアデータとの近傍度を算出することを特徴とする。
また、本発明は、視聴されるメディアデータを選択するメディアデータ選択装置が備えるコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記コンピュータを、複数のメディアデータを蓄積するメディアデータ蓄積手段と、操作情報を入力する操作情報入力手段と、入力された操作情報に基づいて、最後まで視聴されたメディアデータでその視聴時刻が現在に最も近いメディアデータである最終視聴メディアデータを設定し、蓄積する最終視聴メディアデータ設定手段と、入力された操作情報に基づいて、前記メディアデータ蓄積手段内に蓄積された複数のメディアデータのうち、次に選択するメディアデータである次メディアデータ候補を抽出する次メディアデータ候補抽出手段と、入力された操作情報に基づいて、前記抽出された次メディアデータ候補と前記最終視聴メディアデータ設定手段により設定された最終視聴メディアデータとの近傍度を、次メディアデータ候補毎に算出する近傍度算出手段と、前記算出された近傍度が最大である次メディアデータ候補を選択するメディアデータ選択手段として機能させるためのメディアデータ選択プログラムを記録した記録媒体である。
また、本発明は、前記のメディアデータ選択プログラムを記録した記録媒体において、前記近傍度算出手段は、前記次メディアデータ候補抽出手段により抽出された各次メディアデータ候補の要素と、最終視聴メディアデータ設定手段により設定された最終視聴メディアデータの要素との関連度を各要素毎に算出し、蓄積する関連度算出・蓄積手段と、操作対象となったメディアデータと操作対象となったメディアデータの操作時における最終視聴メディアデータとの関連度を前記関連度算出・蓄積手段から抽出し、抽出された関連度情報と前記操作情報入力手段により入力された操作情報とに基づいて、メディアデータの要素の重みを調節し、決定する要素重み決定手段とを備え、前記要素重み決定手段により決定された、メディアデータの要素の重みと、前記関連度算出・蓄積手段に蓄積された関連度とに基づいて、前記次メディアデータ候補抽出手段により抽出された各次メディアデータ候補の最終視聴メディアデータとの近傍度を算出することを特徴とする。
本発明は、ユーザの意図強度の変化に応じて動的にメディアを自動選択する。従って、本発明によれば、ユーザのその時の気分に合ったメディアを動的に提供することが可能となる。
すなわち、本発明によれば、ユーザによる複雑な操作や明示的な意思表示がなくてもユーザの興味に動的に追随して視聴対象となるメディアデータを選択することが可能となる。
以下に、本発明の実施の形態について説明する。以下の本発明の実施の形態においては、メディアデータとして楽曲を例にとって説明する。もちろん、本発明は、楽曲に限らず、写真など任意の種類のメディアデータに適用することができる。
(ユーザの意図強度とインタラクション)
例えば、ユーザとシステムとの連続的で多様なインタラクションの状態を、大きく4段階に分ける。システムが自動的に選曲してユーザはそれを聴くのみという状態をレベル1、再生された曲をユーザが気に入らなければスキップするという状態をレベル2、再生中の曲と関連のある曲をユーザが選曲するという状態をレベル3、ユーザが聴きたい曲を積極的に選曲するという状態をレベル4とする。
レベル1やレベル2のような状態は、意図強度が弱い状態であり、ユーザとシステムとのインタラクションは疎な状態と言える。また、レベル3やレベル4のような状態は意図強度が強い状態であり、ユーザとシステムとのインタラクションは密な状態と言える。
本発明の実施の形態では、意図強度に適応してレベル1からレベル4までをシームレスにつなぐインタフェースを利用し、各状態でユーザの気分に合った曲を選曲するために、近傍度による自動選曲法を適用する。
(近傍度による自動選曲法)
(1)自動選曲
ユーザのその時の気分に完全にあった曲を自動で選曲するのは困難である。それはユーザの気分はいつも一定ではないし、ユーザの気分を推測するために外界から観測し得る情報には限りがあるからである。そこで、本発明の実施の形態では、以下のようにして、できるだけユーザの気分に沿った曲を選曲する。
本発明の実施の形態においては、大量に蓄精された曲の中から、システムにより選曲された曲が最後まで再生された場合、少なくともその曲は現在のユーザの気分とは一致していた、と仮定する。また、システムにより選曲された曲が再生されてすぐにスキップされた場合は、その曲は現在のユーザの気分からは外れていたと仮定する。
これらの仮定から、システムにより選曲された曲に対するユーザの操作をもとに、ユーザがどの要素を重視しているかを動的に計算することで、その時のユーザの気分を推測することができる。ここで言う要素とは、曲の属性であり、例えば、タイトル、アーティスト、アルバム、ジャンルなどを指す。
各要素には重み付けがされており、システムは、ユーザの操作に応じて各要素の重みを決定する。これにより、現在ユーザがどの要素を重視しているのかがわかる。
そして、決定された各要素の重みに基づいて、最後まで再生された曲でその再生時刻が現在に最も近い曲(以下、最終再生曲と呼ぶ)の近傍となる曲を、次曲として自動で選択し、再生する。この最終再生曲は、前述した最終視聴メディアの具体例に相当する。
(2)近傍度
最終再生曲の近傍となる曲を決定するため、各曲と最終再生曲との近傍の度合いを近傍度として次の式により定義する。
D=ΣWi i …式(1)
上記の式(1)において、iは要素、Dは近傍度、Wi は要素iに対する重み、Ri は要素iの関連度を示す。
関連度とは、ある2曲間でそれぞれの要素同士がどれだけ類似しているかの度合いを0〜1の数値で表したものである。すなわち、Ri は、ある曲の要素iについての最終再生曲との関連度を示している。
ユーザが聴いた場合に最終再生曲の近傍となる曲であると認識される曲を選ぶために、本発明の実施の形態では、予め蓄積された多数の曲の、最終再生曲に対する近傍度を各曲毎に計算し、近傍度が最大となる曲を次曲として選曲する。
要素の重みは、ユーザの操作に応じて決定されるので、ある曲の最終再生曲に対する近傍度は常に一定ではなく、その時のユーザの気分によって異なる値となる。
次に、本発明の実施の形態における、要素と、関連度の計算方法の例を図1に示す。各曲の要素データは、例えば、CDDBを用いて取得する。
図1には、曲名、アーティスト名、アルバム名、ジャンル、再生時間、アルバム内の曲順、発売年という要素についての関連度の計算方法が示されている。例えば、曲名については、最終再生曲と同じ場合は、関連度は1、異なる場合は、関連度は0となる。
(3)要素の重みの調節
自動選曲を行う上で重要なのが、ユーザは現在どの要素を重視して曲を聴いているのかということである。そこで、本発明の実施の形態では、例えば、以下のようにして、図1に示す各要素の重みを調節し、決定する。
本発明の実施の形態では、現在再生されている曲に対して、例えば、ユーザは、その曲を「最後まで聴いた」、「スキップした」、「途中でスキップした」という3つの操作を行う。そして、各操作による操作情報がシステムに入力される。それぞれの操作と重み付けの方法の例について述べる。ここでは、曲Bを現在再生されている曲、曲Aを最終再生曲とする。
・曲Aを「最後まで聴いた」場合
再生中の曲をスキップすることなく最後まで聴いた場合、「最後まで聴いた」という操作情報がシステムに入力される。現在の状況下では、曲Aも曲Bもユーザが聴きたい曲であったと考え、曲Aと曲Bの間で関連度の高い要素は重視すべきであると仮定する。従って、曲Aと曲Bの間で関連度の高い要素に対する重みを上げることによって、重みを調節する。
・曲Bを「スキップした」場合
再生中の曲に対して再生開始から例えば10秒までの間にスキップした場合、「スキップした」という操作情報がシステムに入力される。現在の状況下では、曲Bはユーザにとって聴きたくない曲であり、曲Aと曲Bの間で関連度の高い要素は重要ではないと判断する。従って曲Aと曲Bの間で関連度の高い要素に対する重みを下げる。
・曲Bを「途中でスキップした」場合
曲全体の長さの半分を境界として、それよりも短く聴いてスキップした場合、「前半でスキップした」という操作情報がシステムに入力され、長く聴いてスキップした場合、「後半でスキップした」という操作情報がシステムに入力される。「途中でスキップした」という操作情報が入力された場合、曲Bを聴いた時間に応じて以下(i)〜(iii )に示すように、重みを調節する。
(i)曲Bを前半でスキップした場合
現在の状況下では、曲Bは比較的ユーザにとって聴きたくない曲であり、曲Aと曲Bの間で関連度の高い要素はあまり重要でないと判断する。ユーザが聴いた時間が短いほど聴きたくない度合いが高かったと考えられる。従って、曲Aと曲Bの間で関連度の高い要素に対する重みを曲Bを聴いた時間の短さに応じて下げる。
(ii)曲Bをちょうど半分聴いてスキップした場合
現在の状況下では、曲Bをユーザは聴きたいとも聴きたくないとも判断しかねる曲であったと判断し、重みの調節は行わない。
(iii )曲Bを後半でスキップした場合
現在の状況下では、曲Bは比較的ユーザにとって聴きたい曲であり、曲Aと曲Bの間で関連度の高い要素は比較的重要であると判断する。聴いた時間が長いほど聴きたい度合いが高かったと考えられる。従って、曲Aと曲Bの間で関連度の高い要素に対する重みを曲Bを聴いた時間の長さに応じて上げる。
本発明の実施の形態における重みの調節について更に具体的に述べる。例えば、初期重みは、全て100、各要素の重みの上げ幅・下げ幅の最大値は図2に示す値とする。
ただし、本発明の実施の形態においては、初期重みについては、前回起動時の最終的な重みを次回の起動時の最初に持ち越すことが可能となるような構成も採ることができる。これにより前回起動時の傾聴傾向のままで再び聴き続けることができる。
ユーザの各操作に応じて、例えば次のように重みの調節を行う。
・曲Bを「最後まで聴いた」場合
曲Bと最終再生曲との間で関連度の高い要素について、その要素の重みを図2に示す上げ幅に応じて上げる。
・曲Bを「スキップした」場合
曲Bと最終再生曲との間で関連度の高い要素について、その要素の重みを、例えば次の計算式k×(下げ幅)により算出された調節幅だけ下げる。ここで、kは連続スキップ回数であり、「下げ幅」は、例えば図2に示す下げ幅である。調節幅を連続スキップ回数に比例して大きくするのは、再生される曲を連続で「スキップした」ということは、その時ユーザの気分は劇的に変化していると考えられるからである。
・曲Bを「途中でスキップした」場合
曲Bを聴いた長さをT秒、曲B全体の長さの半分をTm 秒とすると、曲Bと最終再生曲との間で関連度の高い要素について、例えば図2に示す下げ幅を用いて次の計算式で計算された値だけ重みを変える。
{(T/Tm )−1}×(下げ幅)
本発明の実施の形態における動作処理を図3に示す。システム起動直後は最終再生曲が決まっていないので、最終再生曲が決まるまではランダムでの再生が続く。ただし、本発明において、前回起動時の傾聴傾向を引き継ぐ構成を採る場合は、最終再生曲も引き継がれるので、ランダムでの再生は行わない。
まず、ランダムで選んだ曲を再生する(ステップS1)。ユーザの操作が、「スキップした」または「途中でスキップした」である場合は(ステップS2)、ランダムで選んだ曲の再生を続ける。例えば、曲Aが最後まで聴かれた場合は、曲Aを最終再生曲として設定し(ステップS3)、初期重みを用いて、曲Aに対する他の曲の近傍度を計算する(ステップS4)。そして、曲Aに対する近傍度が最も大きい曲Bを再生する(ステップS5)。
次に、ユーザ操作が、「最後まで聴いた」である場合は(ステップS6)、曲Bを最終再生曲として設定する(ステップS7)。そして、曲Aと曲Bとの間の関連度を参照して要素の重みを調節し、曲Bに対する他の曲の近傍度を計算し(ステップS8)、曲Bに対する近傍度が最も大きい曲Cを再生して(ステップS9)、ステップS6に戻る。
ステップS6において、ユーザの操作が、「スキップした」または「途中でスキップした」である場合は、曲Aと曲Bとの間の関連度を参照して要素の重みを調節し、曲Aに対する他の曲の近傍度を計算する(ステップS10)。この時、最終再生曲は、曲Aのままである。そして、曲Aに対する近傍度が最も大きい曲Dを再生して(ステップS11)、ステップS6に戻る。
図4は、本発明のシステム構成の一例を示す図である。図4において、1は曲再生装置である。曲再生装置1内の操作情報入力部11は、操作情報を入力する。入力される操作情報としては、例えば、再生中の曲を「最後まで聴いた」、「スキップした」、「途中でスキップした」という情報や、ジャンルやアーティスト名等の要素の指定情報などが挙げられる。また、例えば、現在再生中の曲を、「前半でスキップした」または「後半でスキップした」という情報や、再生された時間の情報を操作情報に含めてもよい。
曲情報蓄積部12には、曲データと曲毎の要素の情報が蓄積されている。最終再生曲設定部13は、最終再生曲を設定し、蓄積する。最終再生曲設定部13には、最終再生曲の曲データと要素の情報が蓄積される。
例えば、曲Bの再生中における最終再生曲が曲Aとすると、最終再生曲設定部13は、現在再生中の曲Bが最後まで聴かれた場合には、最終再生曲を曲Bに更新する。曲Bがスキップされた場合は、最終再生曲は曲Bのままとする。
次曲候補抽出部14は、入力された操作情報に基づいて、曲情報蓄積部12に蓄積された曲から、次に再生する曲の候補を抽出する。次曲候補抽出部14は、例えばジャンルの指定情報やアーティスト名の指定情報を操作情報入力部11から受信すると、曲情報蓄積部12に蓄積された曲から、指定されたジャンルやアーティスト名の曲を抽出する。
最大近傍度決定部15は、最終再生曲設定部13により設定された最終再生曲と次曲候補抽出部14により抽出された各曲との近傍度を算出し、最大の近傍度を決定する。曲再生部16は、最大近傍度決定部15により決定された最大の近傍度を持つ曲を再生する。
最大近傍度決定部15において、要素重み決定部151は、ユーザの操作対象となった曲とユーザの操作対象となった曲の操作時における最終再生曲との関連度を、後述する関連度算出・蓄積部152から抽出する。そして、抽出した関連度情報と操作情報入力部11により入力された操作情報に基づいて、要素の重みを調節し、決定する。
例えば、曲Bを操作対象となった曲、曲Bの操作時における最終再生曲を曲Aとすると、例えば、曲Bが後半でスキップされた場合、曲Aと曲Bの間で関連度の高い要素に対する重みを曲Aを聴いた時間の長さに応じて上げる。
また、関連度算出・蓄積部152は、次曲候補抽出部14により抽出された各曲の、最終再生曲設定部13により設定された最終再生曲との要素毎の関連度を算出し、蓄積する。関連度算出・蓄積部152は、例えば、図1に示す関連度の計算方法に従って、要素毎の関連度を算出する。
近傍度算出部153は、要素重み決定部151により決定された要素の重みと、関連度算出・蓄積部152により算出された関連度とに基づいて、次曲候補抽出部14により抽出された各曲の最終再生曲との近傍度を算出し、最大の近傍度を決定する。
図5は、本発明の実施の形態における操作画面の例を示す図である。例えば図5に示す操作画面を通じてユーザの操作情報が入力されることにより、曲再生装置1によって再生される曲を再生中の曲と関連のある曲に限定したり、再生する曲をユーザが聴きたいアーティストやジャンルに限定することができる。
ユーザができるだけ簡単にこの2つの機能を利用できるように、図5に示す操作画面例では、チェックボックスによる指定とコンボボックスによる指定ができるように構成している。
曲名/アーティスト名表示欄100には、現在再生されている曲の曲名とアーティスト名が表示される。次に、各操作ボタンについて説明する。システムを起動した後、[PLAY]ボタンが押されることで曲の再生が始まる。例えば、このボタンは、押されるたびに[PLAY]ボタンと[PAUSE]ボタンに交互に切り替わり、[PAUSE]ボタンが押されると再生中の曲が一時停止し、[PLAY]ボタンが押されると再生を再開することができる。
[NEXT]ボタンが押されると、近傍度による自動選曲が行われ、上述した本発明の実施の形態における手法に従って、最終再生曲の近傍となる曲が再生される。ただし、最終再生曲が決まっていない場合には、ランダムでの選曲となる。
[BACK]ボタンが押されると、これまでに再生した曲が順番に1曲ずつ戻って再生される。また、図5に示す操作画面では、ウィンドウ切り替えボタン101により、点線より下の画面の表示/非表示を切り替えることができる。点線より下の画面では、チェックボックス103による選曲指定とコンボボックス104による選曲指定を行うことができる。
・チェックボックスによる選曲指定
要素情報表示欄102には、現在再生されている曲の要素ごとの情報が表示される。ユーザはその情報を基に各要素のチェックボックス103にチェックを入れることで、選曲対象となる曲(次曲候補)をチェックを入れた要素データで絞り込むことができる。例えば、現在再生中の曲のジャンルがPopである場合、ジャンルのチェックボックス103にチェックを入れると、選曲対象はPopの曲だけになり、そのPopの曲の中から最終再生曲との近傍度が最も大きい曲が自動選曲される。
・コンボボックスによる選曲指定
各要素のコンボボックス104では、現在再生中の曲に関わらず、ユーザが聴きたいアーティストやジャンル等を自由に選択することができる。つまり、再生中の曲がPopのときに、Rockが聴きたくなった場合には、ジャンルのコンボボックス104でRockを選択すれば、選曲対象はRockの曲だけになり、そのRockの曲の中から最終再生曲との近傍度が最も大きい曲が自動選曲される。
なお、一つの要素にチェックボックス103での指定とコンボボックス104での指定両方を行っている場合には、コンボボックス104での指定が優先される。
また、[次曲]ボタン、[前曲]ボタンといったアルバム操作ボタンは、チェックボックス103かコンボボックス104でアルバムの要素が指定されている時に使用可能となり、例えば[次曲]ボタンが押されることによりそのアルバム内の順番で次の曲が再生され、[前曲]ボタンで前の曲が再生される。
また、本発明の実施の形態では、例えば、ランダム再生チェックボックス105にチェックを入れると、近傍度の算出を通じた自動選曲ではなく、全くのランダムでの再生を行うことができるように構成することもできる。これらチェックボックス103とコンボボックス104による選曲指定は、複数の要素についての指定が可能である。
要素と、関連度の計算方法の例を示す図である。 各要素の重みの上げ幅・下げ幅の最大値を示す図である。 本発明の実施の形態における動作処理を示す図である。 本発明のシステム構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における操作画面の例を示す図である。
符号の説明
1 曲再生装置
11 操作情報入力部
12 曲情報蓄積部
13 最終再生曲設定部
14 次曲候補抽出部
15 最大近傍度決定部
16 曲再生部
151 要素重み決定部
152 関連度算出・蓄積部
153 近傍度算出部

Claims (8)

  1. 視聴されるメディアデータを選択するメディアデータ選択装置であって、
    複数のメディアデータを蓄積するメディアデータ蓄積手段と、
    操作情報を入力する操作情報入力手段と、
    入力された操作情報に基づいて、最後まで視聴されたメディアデータでその視聴時刻が現在に最も近いメディアデータである最終視聴メディアデータを設定し、蓄積する最終視聴メディアデータ設定手段と、
    入力された操作情報に基づいて、前記メディアデータ蓄積手段内に蓄積された複数のメディアデータのうち、次に選択するメディアデータである次メディアデータ候補を抽出する次メディアデータ候補抽出手段と、
    入力された操作情報に基づいて、前記抽出された次メディアデータ候補と前記最終視聴メディアデータ設定手段により設定された最終視聴メディアデータとの近傍度を前記抽出された次メディアデータ候補の要素と前記設定された最終視聴メディアデータの要素がどれだけ類似しているかの度合である関連度により算出し、該近傍度を次メディアデータ候補毎に算出する近傍度算出手段と、
    前記算出された近傍度が最大である次メディアデータ候補を選択するメディアデータ選択手段とを備える
    ことを特徴とするメディアデータ選択装置。
  2. 請求項1に記載のメディアデータ選択装置において、
    前記近傍度算出手段は、
    前記次メディアデータ候補抽出手段により抽出された各次メディアデータ候補の要素と、最終視聴メディアデータ設定手段により設定された最終視聴メディアデータの要素との関連度を各要素毎に算出し、蓄積する関連度算出・蓄積手段と、
    操作対象となったメディアデータと操作対象となったメディアデータの操作時における最終視聴メディアデータとの関連度を前記関連度算出・蓄積手段から抽出し、抽出された関連度情報と前記操作情報入力手段により入力された操作情報とに基づいて、メディアデータの要素の重みを調節し、決定する要素重み決定手段とを備え、
    前記要素重み決定手段により決定された、メディアデータの要素の重みと、前記関連度算出・蓄積手段に蓄積された関連度とに基づいて、前記次メディアデータ候補抽出手段により抽出された各次メディアデータ候補の最終視聴メディアデータとの近傍度を算出する
    ことを特徴とするメディアデータ選択装置。
  3. 視聴されるメディアデータを選択するメディアデータ選択装置におけるメディアデータ選択方法であって、
    前記メディアデータ選択装置が、複数のメディアデータを蓄積するステップと、
    前記メディアデータ選択装置が、操作情報を入力するステップと、
    前記メディアデータ選択装置が、入力された操作情報に基づいて、最後まで視聴されたメディアデータでその視聴時刻が現在に最も近いメディアデータである最終視聴メディアデータを設定し、蓄積するステップと、
    前記メディアデータ選択装置が、入力された操作情報に基づいて、前記蓄積された複数のメディアデータのうち、次に選択するメディアデータである次メディアデータ候補を抽出するステップと、
    前記メディアデータ選択装置が、入力された操作情報に基づいて、前記抽出された次メディアデータ候補と前記設定された最終視聴メディアデータとの近傍度を前記抽出された次メディアデータ候補の要素と前記設定された最終視聴メディアデータの要素がどれだけ類似しているかの度合である関連度により算出し、該近傍度を次メディアデータ候補毎に算出するステップと、
    前記メディアデータ選択装置が、前記算出された近傍度が最大である次メディアデータ候補を選択するステップとを有する
    ことを特徴とするメディアデータ選択方法。
  4. 請求項3に記載のメディアデータ選択方法において、
    前記抽出された次メディアデータ候補と前記設定された最終視聴メディアデータとの近傍度を、次メディアデータ候補毎に算出するステップは、
    前記抽出された各次メディアデータ候補の要素と、前記設定された最終視聴メディアデータの要素との関連度を各要素毎に算出し、記憶手段内に蓄積するステップと、
    操作対象となったメディアデータと操作対象となったメディアデータの操作時における最終視聴メディアデータとの関連度を前記記憶手段から抽出し、抽出された関連度情報と前記入力された操作情報とに基づいて、メディアデータの要素の重みを調節し、決定するステップと、
    前記決定されたメディアデータの要素の重みと、前記記憶手段内に蓄積された関連度とに基づいて、前記抽出された各次メディアデータ候補の最終視聴メディアデータとの近傍度を算出するステップとを有する
    ことを特徴とするメディアデータ選択方法。
  5. 視聴されるメディアデータを選択するメディアデータ選択装置内が備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    複数のメディアデータを蓄積するメディアデータ蓄積手段と、
    操作情報を入力する操作情報入力手段と、
    入力された操作情報に基づいて、最後まで視聴されたメディアデータでその視聴時刻が現在に最も近いメディアデータである最終視聴メディアデータを設定し、蓄積する最終視聴メディアデータ設定手段と、
    入力された操作情報に基づいて、前記メディアデータ蓄積手段内に蓄積された複数のメディアデータのうち、次に選択するメディアデータである次メディアデータ候補を抽出する次メディアデータ候補抽出手段と、
    入力された操作情報に基づいて、前記抽出された次メディアデータ候補と前記最終視聴メディアデータ設定手段により設定された最終視聴メディアデータとの近傍度を前記抽出された次メディアデータ候補の要素と前記設定された最終視聴メディアデータの要素がどれだけ類似しているかの度合である関連度により算出し、該近傍度を次メディアデータ候補毎に算出する近傍度算出手段と、
    前記算出された近傍度が最大である次メディアデータ候補を選択するメディアデータ選択手段として機能させるためのメディアデータ選択プログラム。
  6. 請求項5に記載のメディアデータ選択プログラムにおいて、
    前記近傍度算出手段は、
    前記次メディアデータ候補抽出手段により抽出された各次メディアデータ候補の要素と、最終視聴メディアデータ設定手段により設定された最終視聴メディアデータの要素との関連度を各要素毎に算出し、蓄積する関連度算出・蓄積手段と、
    操作対象となったメディアデータと操作対象となったメディアデータの操作時における最終視聴メディアデータとの関連度を前記関連度算出・蓄積手段から抽出し、抽出された関連度情報と前記操作情報入力手段により入力された操作情報とに基づいて、メディアデータの要素の重みを調節し、決定する要素重み決定手段とを備え、
    前記要素重み決定手段により決定された、メディアデータの要素の重みと、前記関連度算出・蓄積手段に蓄積された関連度とに基づいて、前記次メディアデータ候補抽出手段により抽出された各次メディアデータ候補の最終視聴メディアデータとの近傍度を算出する
    ことを特徴とするメディアデータ選択プログラム。
  7. 視聴されるメディアデータを選択するメディアデータ選択装置が備えるコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    前記コンピュータを、
    複数のメディアデータを蓄積するメディアデータ蓄積手段と、
    操作情報を入力する操作情報入力手段と、
    入力された操作情報に基づいて、最後まで視聴されたメディアデータでその視聴時刻が現在に最も近いメディアデータである最終視聴メディアデータを設定し、蓄積する最終視聴メディアデータ設定手段と、
    入力された操作情報に基づいて、前記メディアデータ蓄積手段内に蓄積された複数のメディアデータのうち、次に選択するメディアデータである次メディアデータ候補を抽出する次メディアデータ候補抽出手段と、
    入力された操作情報に基づいて、前記抽出された次メディアデータ候補と前記最終視聴メディアデータ設定手段により設定された最終視聴メディアデータとの近傍度を前記抽出された次メディアデータ候補の要素と前記設定された最終視聴メディアデータの要素がどれだけ類似しているかの度合である関連度により算出し、該近傍度を次メディアデータ候補毎に算出する近傍度算出手段と、
    前記算出された近傍度が最大である次メディアデータ候補を選択するメディアデータ選択手段として機能させるためのメディアデータ選択プログラムを記録した記録媒体。
  8. 請求項7に記載のメディアデータ選択プログラムを記録した記録媒体において、
    前記近傍度算出手段は、
    前記次メディアデータ候補抽出手段により抽出された各次メディアデータ候補の要素と、最終視聴メディアデータ設定手段により設定された最終視聴メディアデータの要素との関連度を各要素毎に算出し、蓄積する関連度算出・蓄積手段と、
    操作対象となったメディアデータと操作対象となったメディアデータの操作時における最終視聴メディアデータとの関連度を前記関連度算出・蓄積手段から抽出し、抽出された関連度情報と前記操作情報入力手段により入力された操作情報とに基づいて、メディアデータの要素の重みを調節し、決定する要素重み決定手段とを備え、
    前記要素重み決定手段により決定された、メディアデータの要素の重みと、前記関連度算出・蓄積手段に蓄積された関連度とに基づいて、前記次メディアデータ候補抽出手段により抽出された各次メディアデータ候補の最終視聴メディアデータとの近傍度を算出する
    ことを特徴とするメディアデータ選択プログラムを記録した記録媒体。
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