JP4654840B2 - 真空断熱材と複合断熱材 - Google Patents

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Description

本発明は、長期にわたって断熱効果が維持可能な真空断熱材と、それを用いた複合断熱材に関するものである。
近年、地球環境問題である温暖化の対策として住宅の省エネルギーを推進する動きが活発となっており、優れた断熱性能を有する断熱材が求められている。
住宅用断熱材として現在では、グラスウールやウレタンボードが主流となっているが、さらなる省エネルギー化を進める為には優れた断熱性能を有する真空断熱材の適用が望ましい。
しかしながら、従来の真空断熱材は一つの袋状外装体に一つの充填体を挿入した後に減圧密封するものであるため、外装体の内容積に対して接合部分端面の長さの割合が相対的に大きくなると、接合部分端面から侵入する空気や水蒸気量が増加するため、長期にわたって真空断熱材の真空度を維持することができないという課題を有していた。
この課題を解決するために、袋状外装体内に互いに所定間隔を存して複数個の充填体を配置し、袋状外装体において充填体の各間に位置した部分に形成され袋状外装体内を、充填体を備えた複数の単位気密部に区分するシール部を備えた真空断熱材が報告されている(例えば、特許文献1参照)。
図11は、特許文献1に記載された従来の真空断熱材の斜視図である。この真空断熱材1は、非通気性のフィルムの縁部を接合して形成され内部の空気が排気される袋状外装体2と、この外装体2内に互いに所定間隔を存して配置された複数個の充填体3(図示せず)と、袋状外装体2における充填体3の各間に位置した部分に形成され、袋状外装体2内を、充填体3を備えた複数の単位気密部4に区分するシール部5とを設けたものである。
これにより、各単位気密部4においては、互いにシール部5を介して隣接した状態となるため、単位気密部4を構成するフィルム接合部のうち外気と接する部分の長さが、一つの袋状外装体2に一つの充填体3を減圧密封した真空断熱材と比べて相対的に短くなるため、各単位気密部4において外部からのガス侵入を受けにくくなり、真空度の低下を抑制し、長期にわたって断熱効果を維持することができるとされている。
特開平7−98090号公報
しかしながら、上記特許文献1の構成では、すべての単位気密部4を構成するフィルム接合部が、外気と接するため、依然として経年劣化が大きい。
本発明では、上記従来の課題を解決するものであり、長期にわたって断熱効果を維持することができる真空断熱材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の真空断熱材は、熱溶着層を有するガスバリア性の外被材と、複数の板状の芯材とを有し、前記熱溶着層同士が対向する前記外被材の間に前記芯材のそれぞれが互いに独立した空間内に位置するように減圧密封された真空断熱材において、少なくとも外被材の端部に近接した芯材のうち一部の芯材は、他の芯材よりも面積が小さいものである。
外被材端部から侵入する空気や水蒸気は、外被材の端部に近接した芯材へ侵入する為、当該芯材が位置する独立した空間内の真空度が徐々に低下し、断熱効果が劣化する。しかし、当該芯材が真空断熱材全体に占める面積は、他の芯材が真空断熱材全体に占める面積と比較して小さい為、真空断熱材全体の断熱効果へ及ぼす影響が小さくなる。
また、他の芯材が位置する独立した空間は外被材の端部から離間している為、外被材の端部に近接した芯材が位置する独立した空間よりも空気や水蒸気の侵入による真空度の低下の影響を受け難く、長期にわたって断熱効果を維持することが可能となる。
以上これらの効果により真空断熱材の断熱効果を長期にわたって維持することが可能となる。
本発明にかかる真空断熱材は、真空断熱材の断熱効果を長期にわたって維持することができる。
請求項1に記載の真空断熱材の発明は、熱溶着層を有するガスバリア性の外被材と、複数の板状の芯材とを有し、前記熱溶着層同士が対向する前記外被材の間に前記芯材のそれぞれが互いに独立した空間内に位置するように減圧密封された真空断熱材において、少なくとも外被材の端部に近接した芯材のうち一部の芯材は、他の芯材よりも面積が小さいものである。
外被材端部から侵入する空気や水蒸気は、外被材の端部に近接した芯材が位置する独立した空間内へ侵入する為、当該芯材が位置する独立した空間内の真空度が徐々に低下し、断熱効果が劣化する。しかし、当該芯材が真空断熱材全体に占める面積は、他の芯材が真空断熱材全体に占める面積と比較して小さい為、真空断熱材全体の断熱効果へ及ぼす影響が少なくなる。
また、他の芯材が位置する独立した空間は外被材の端部から離間している為、外被材の端部に近接した芯材が位置する独立した空間よりも空気や水蒸気の侵入による真空度の低下の影響を受け難く、長期にわたって断熱効果を維持することが可能となる。
なお、ここで独立した空間とは、各空間が熱溶着部を介して離間された状態のことを指す。また、独立した空間の形成方法に関しては特に指定するものではないが、ヒートシール方式やインパルスシール方式に、高周波シール方式、超音波シール方式等、従来公知技術による熱溶着部の形成方法が考えられる。
また、外被材の端部とは、外被材を所定の寸法に裁断する際に生じる裁断部のことを指す。
また、芯材の面積とは芯材のうち、真空断熱材の断熱方向に対して平行に芯材を観察したときに描かれる平面図の外形寸法から求められる面積のことを指す。
また、芯材の形状は断熱を必要とする箇所に応じて三角形、四角形、多角形、円形、L型あるいはそれらの組み合わせからなる任意形状が使用できる。
また、芯材の配置方法については特に指定するものではないが、外被材の端部に近接するすべての芯材の面積を他の芯材よりも小さくする必要は無く、外被材の端部に近接する一部の芯材の面積を他の芯材よりも小さくしても良い。
次に真空断熱材の構成材料について説明する。
外被材に使用するラミネートフィルムは、最内層を熱溶着層とし、中間層にはガスバリア層として金属箔あるいは金属蒸着層を有し、最外層には表面保護層を設けたものが適用できる。
なお、熱溶着層としては特に指定するものではないが、低密度ポリエチレンフィルム、直鎖低密度ポリエチレンフィルム、高密度ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム等の熱可塑性樹脂或いはそれらの混合体が使用できる。
また、ガスバリア層としては、アルミニウム箔や銅箔などの金属箔や、ポリエチレンテレフタレートフィルムやエチレン−ビニルアルコール共重合体へアルミニウムや銅等の金属原子を蒸着したフィルム等が使用できる。
また、表面保護層としては、ナイロンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルム等従来公知の材料が使用できる。
芯材の種類について特に指定するものではないが、気層比率90%前後の多孔体をシート状または板状に加工したものであり、ウレタンフォーム、スチレンフォーム、フェノールフォームなどの連続気泡体や、グラスウールやロックウール、アルミナ繊維、シリカアルミナ繊維、シリカ繊維などの繊維体、パーライトや湿式シリカ、乾式シリカなどの粉体など、従来公知の芯材が利用できる。
請求項2に記載の真空断熱材の発明は、熱溶着層を有するガスバリア性の外被材と、複数の板状の芯材とを有し、前記熱溶着層同士が対向する前記外被材の間に前記芯材のそれぞれが互いに独立した空間内に位置するように減圧密封され、対向する前記熱溶着層同士が芯材の少なくとも周縁部の全てが熱溶着された真空断熱材において、少なくとも外被材の端部に近接した芯材のうち一部の芯材は、他の芯材よりも面積が小さいものである。
芯材の少なくとも周縁部の全てが熱溶着されているため、真空断熱材に占める熱溶着部の割合が大きくなる。これにより外被材端部から侵入する空気や水蒸気は、外被材の端部に近接した芯材が位置する独立した空間内へ侵入し難くなるため、当該芯材が位置する独立した空間の真空度が低下し難くなり、断熱効果を長期にわたって維持することが可能となる。
また、当該芯材が劣化しても、当該芯材が真空断熱材全体に占める面積は、他の芯材が真空断熱材全体に占める面積と比較して小さい為、真空断熱材全体の断熱効果へ及ぼす影響が少なくなる。
また、他の芯材が位置する独立した空間は外被材の端部から離間している為、外被材の端部に近接した芯材が位置する独立した空間よりも空気や水蒸気の侵入による真空度の低下の影響を受け難く、長期にわたって断熱効果を維持することが可能となる。
なお、ここで芯材の周縁部とは、芯材を真空断熱材の断熱方向に対して平行に芯材を観察したときに描かれる平面図の外周付近を指す。
また、周縁部の熱溶着方法に関しては特に指定するものではなく、芯材を減圧密封した後に大気圧によって押圧されている熱溶着層同士を高温雰囲気において熱溶着層の融点まで加熱する方法や、外被材を減圧雰囲気において熱溶着層の融点まで加熱した直後に芯材を密封する方法が考えられる。
請求項3に記載の真空断熱材の発明は、請求項1または2に記載の真空断熱材において、外被材の端部に近接する芯材のうち一部の芯材は、他の芯材よりも厚みが厚いものである。
外被材の端部に近接する芯材のうち一部の芯材の厚みを大きくしたことにより、当該芯材が位置する独立した空間の体積が大きくなるため、空気や水蒸気の侵入による真空度の低下度合いを抑えることができる。これにより、真空断熱材全体の断熱効果をさらに長期にわたって維持することができる。
請求項4に記載の真空断熱材の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の真空断熱材において、外被材の周縁部に形成される熱溶着部の幅は、芯材間に形成される熱溶着部の幅よりも広いものである。
外被材の周縁部に形成される熱溶着部の幅を大きくすることで、外被材端部から侵入する空気や水蒸気は、外被材の端部に近接した芯材が位置する独立した空間内へ侵入し難くなるため、当該芯材が位置する独立した空間の真空度が低下し難くなり、断熱効果を長期にわたって維持することが可能となる。
なお、ここで外被材の周縁部とは、外被材の端部周辺部分のことを指す。
また、ここで熱溶着部の幅とは、外被材の端部に近接した芯材と外被材端部までの最短距離となる直線長さであり、また、外被材の端部に近接した芯材と他の芯材までの最短距離となる直線長さのことを示す。
請求項5に記載の複合断熱材の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の真空断熱材において、真空断熱材を他の断熱材と複層したものである。
真空断熱材を他の断熱材と複層することで、外被材の端部の温度を低く保つことができ、外被材端部から侵入する空気や水蒸気は、外被材の端部に近接した芯材が位置する独立した空間内へ侵入し難くなるため、当該芯材が位置する独立した空間の真空度が低下し難くなり、断熱効果を長期にわたって維持することが可能となる。また、真空断熱材を外部からの衝撃に対して保護されるため、真空断熱材の取り扱い性が向上する。
なお、他の断熱材とは、特に指定するものではなく、ウレタンフォーム、スチレンフォーム、フェノールフォームなどの連続気泡体や、グラスウールやロックウール、アルミナ繊維、シリカアルミナ繊維、シリカ繊維などの繊維体、パーライトや湿式シリカ、乾式シリカなどの粉体など、従来公知の芯材が利用できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、従来例または先に説明した実施の形態と同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における真空断熱材の平面図であり、図2は、図1のA−A´線断面図である。
図1、図2において真空断熱材1は、37個の方形に成形されたグラスウールからなる厚み5mmの芯材6a,6bをガスバリア性のラミネートフィルムからなる外被材7で覆い、外被材7の内部を減圧して成り、この37個の芯材6a,6bは、芯材6a,6bの一辺が外被材7の辺と略平行であり、かつ、外被材7の端部に近接した芯材6aの面積が他の芯材6bの面積よりも小さくなるよう所定間隔で隔離した状態で配置されており、この37個の芯材6a,6bのそれぞれが互いに独立した空間内に位置するように芯材6a,6b周囲に外被材7の熱溶着部8が設けられている。また、芯材6a,6bと熱溶着部8との間には非熱溶着部11がある。
以上のように構成された真空断熱材1について、以下その動作、作用を説明する。
まず、芯材6a,6bは、真空断熱材1の骨材として空間を形成する役割を果たし、真空排気後の真空断熱材1の断熱部を形成するものである。
外被材7は、熱可塑性樹脂や金属箔やプラスチックフィルム等をラミネート加工することでバリア性を付与したものであり、芯材を空気や水分から隔離する役割を果たすものである。
熱溶着部8は、外被材7の熱溶着層が熱と圧力により溶融した後に固化したものであり、外被材7を所定の形状に保持する役割を果たすものである。また、空気や水蒸気や水蒸気が外被材の端部から芯材へ侵入することを抑える役割を果たすものである。
次にこの真空断熱材1の製造方法について説明する。
(実施例1)
37個の方形に成形されたグラスウールからなる厚み5mmの芯材6a,6bを、ガスバリア性のラミネートフィルムからなる外被材7のうち、一方の外被材7の熱溶着層側へ芯材6a,6bの一辺が外被材7の辺と略平行であり、かつ、外被材7の端部に近接した28個の芯材6aの面積が外被材7の中央部の他の9個芯材6bの面積よりも小さくなるよう所定間隔で隔離した状態で配置した後、熱溶着層同士が対向するように他方の外被材7で覆い、減圧下で図1のような熱溶着部8を形成し、真空断熱材1を作製した。
以上のように真空断熱材1をすることで、外被材7の周縁に近接した28個の芯材6aは外被材7の端部と接するため、大気圧と各芯材6aが位置する独立空間内の真空度の差に応じて空気や水蒸気が侵入し、独立空間内の真空度が徐々に低下し、断熱効果が劣化するが、当該芯材6aが真空断熱材1全体に占める面積は、他の芯材6bが真空断熱材1全体に占める面積と比較して小さい為、真空断熱材1全体の断熱効果へ及ぼす影響が少なくなる。また、その他9個の芯材6bは熱溶着部8によって外被材7の周縁に近接した28個の芯材6aからそれぞれ隔離されているため、外被材7の周縁に近接した28個の芯材6aよりも断熱効果の劣化を抑えることができる。以上のことから真空断熱材1全体の断熱効果を長期にわたって維持することが可能となる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2における真空断熱材について説明するが、実施の形態1と同一構成については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図3は、本発明の実施の形態2における真空断熱材の平面図であり、図4は図3のB−B´線断面図である。
図3、図4において、真空断熱材1は、28個の方形に成形されたグラスウールからなる厚み5mmの芯材6cと、9個の方形に成形されたグラスウールからなる厚み5mmの芯材6dとをガスバリア性のラミネートフィルムからなる外被材7で覆い、外被材7の内部を減圧して成り、これら37個の芯材6c,6dは芯材6c,6dの一辺が外被材7の辺と略平行であり、かつ、外被材7の端部に近接した芯材6cの面積が外被材7の中央部の他の芯材6dの面積よりも小さくなるよう所定間隔で隔離した状態で配置されており、これら37個の芯材6c,6dのそれぞれが互いに独立した空間内に位置するように芯材6c,6dの周囲に外被材7の熱溶着部8が設けられている。この時、芯材6c,6dの少なくとも周縁部の全てが熱溶着部8となっている。芯材6c,6dの周囲の外被材7同士が大気圧で直接密着する部分は全て熱溶着されている。
次にこの真空断熱材1の製造方法について説明する。
(実施例2)
28個の方形に成形されたグラスウールからなる厚み5mmの芯材6cと、9個の方形に成形されたグラスウールからなる厚み5mmの芯材6dとをガスバリア性のラミネートフィルムからなる外被材7のうち、一方の外被材7の熱溶着層側へ図3のように配置した。次に熱溶着層同士が対向するように他方の外被材7で覆い、減圧下で外被材7全体を加熱加圧しながら芯材6c,6dの少なくとも周縁部の全てに熱溶着部8を形成した。
以上のように真空断熱材1を作製することで、芯材6c,6dの少なくとも周縁部の全てに熱溶着部8が施されるため、真空断熱材1に占める熱溶着部8の割合が大きくなる。これにより、外被材7端部から侵入する空気や水蒸気が、実施例1の製造方法で作製した真空断熱材1よりも外被材7の端部に近接した芯材6cが位置する独立した空間内へ侵入し難くなり、当該芯材6cが位置する独立した空間の真空度が低下し難くなり、断熱効果を長期にわたって維持することが可能となる。
また、当該芯材6cが劣化しても、当該芯材6cが真空断熱材1全体に占める面積は、他の芯材6dが真空断熱材1全体に占める面積と比較して小さい為、真空断熱材1全体の断熱効果へ及ぼす影響が少なくなる。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3における真空断熱材について説明するが、実施の形態1と同一構成については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図5は、本発明の実施の形態3における真空断熱材の平面図であり、図6は、図5のC−C´線断面図である。
図5、図6において、真空断熱材1は、28個の方形に成形されたグラスウールからなる厚み7mmの芯材6eと、9個の方形に成形されたグラスウールからなる厚み5mmの芯材6fとをガスバリア性のラミネートフィルムからなる外被材7で覆い、外被材7の内部を減圧して成り、これら37個の芯材6eおよび6fは芯材6e,6fの一辺が外被材7の辺と略平行であり、かつ、外被材7の端部に近接した芯材6eの面積が外被材7の中央部の他の芯材6fの面積よりも小さくなるよう所定間隔で隔離した状態で配置されており、これら37個の芯材6e,6fのそれぞれが互いに独立した空間内に位置するように芯材6e,6fの周囲に外被材7の熱溶着部8が設けられている。この時、芯材6e,6fの少なくとも周縁部の全てが熱溶着部8となっている。芯材6e,6fの周囲の外被材7同士が大気圧で直接密着する部分は全て熱溶着されている。
次にこの真空断熱材1の製造方法について説明する。
(実施例3)
28個の方形に成形されたグラスウールからなる厚み7mmの芯材6eと、9個の方形に成形されたグラスウールからなる厚み5mmの芯材6fとをガスバリア性のラミネートフィルムからなる外被材7のうち、一方の外被材7の熱溶着層側へ図5のように配置した。次に熱溶着層同士が対向するように他方の外被材7で覆い、減圧下で外被材7全体を加熱加圧しながら芯材6e,6fの少なくとも周縁部の全てに熱溶着部8を形成した。
以上のように作製された真空断熱材1は、外被材7の端部に近接する芯材6eの厚みを実施例2の芯材6cより厚くしたことで当該芯材6eが位置する独立した空間の体積が大きくなるため、空気や水蒸気の侵入による真空度の低下度合いを抑えることができる。これにより、真空断熱材1全体の断熱効果をさらに長期にわたって維持することができる。
(実施の形態4)
以下、本発明の実施の形態4における真空断熱材について説明するが、実施の形態1と同一構成については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図7は、本発明の実施の形態4における真空断熱材の平面図であり、図8は図7のD−D´線断面図である。
図7、図8において真空断熱材1は、28個の方形に成形されたグラスウールからなる厚み5mmの芯材6gと、9個の方形に成形されたグラスウールからなる厚み5mmの芯材6hとをガスバリア性のラミネートフィルムからなる外被材7で覆い、外被材7の内部を減圧して成り、これら37個の芯材6g,6hは芯材6g,6hの一辺が外被材7の辺と略平行であり、かつ、外被材7の端部に近接した芯材6gの面積が外被材7の中央部の他の芯材6hの面積よりも小さくなるよう所定間隔で隔離した状態で配置されており、これら37個の芯材6g,6hのそれぞれが独立した空間内に位置するように芯材6g,6hの周囲に外被材7の熱溶着部8が設けられている。この時、芯材6g,6hの少なくとも周縁部の全てが熱溶着部8となっている。芯材6g,6hの周囲の外被材7同士が大気圧で直接密着する部分は全て熱溶着されている。
次にこの真空断熱材1の製造方法について説明する。
(実施例4)
28個の方形に成形されたグラスウールからなる厚み5mmの芯材6gと、9個の方形に成形されたグラスウールからなる厚み5mmの芯材6hとをガスバリア性のラミネートフィルムからなる外被材7のうち、一方の外被材7の熱溶着層側へ図8のように配置した。次に熱溶着層同士が対向するように他方の外被材7で覆い、減圧下で外被材7全体を加熱加圧しながら芯材6g,6hの少なくとも周縁部の全てに熱溶着部8を形成した。
以上のように真空断熱材1を作製することで、外被材7の周縁部に形成される熱溶着部8の幅は、芯材6g,6h間に形成される幅よりも大きくなり、外被材7端部から侵入する空気や水蒸気は、外被材7の端部に近接した芯材6gが位置する独立した空間内へ侵入し難くなるため、当該芯材6gが位置する独立した空間の真空度が低下し難くなり、断熱効果を長期にわたって維持することが可能となる。
(実施の形態5)
以下、本発明の実施の形態5における複合断熱材について説明するが、実施の形態1と同一構成については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図9は、本発明の実施の形態5における複合断熱材の平面図であり、図10は、図9のE−E´線断面図である。
図9、図10において、真空断熱材1は、実施例4の製造方法によって作製されたものである。また複合断熱材9は真空断熱材1を硬質ウレタン10中に埋設されるよう一体発泡を行ったものである。
このように真空断熱材1を他の断熱材(硬質ウレタン10)で複層することにより、外被材7の端部の温度を低く保つことができ、外被材7端部から侵入する空気や水蒸気は、外被材7の端部に近接した芯材6g,6hが位置する独立した空間内へ侵入し難くなるため、当該芯材6g,6hが位置する独立した空間の真空度が低下し難くなり、断熱効果を長期にわたって維持することが可能となる。
以上のように、本発明にかかる真空断熱材は、熱溶着層を有するガスバリア性の外被材と、複数の板状の芯材とを有し、前記熱溶着層同士が対向する前記外被材の間に前記芯材が独立した空間内に位置するように減圧密封された真空断熱材において、少なくとも外被材の端部に近接した芯材のうち一部の芯材を他の芯材よりも面積を小さくすることによって真空断熱材の断熱効果を長期にわたって維持することができるため、冷蔵庫用断熱材や住宅用断熱材、保冷コンテナ用断熱壁等にも適用できる。
本発明の実施の形態1における真空断熱材の平面図 図1のA−A´線断面図 本発明の実施の形態2における真空断熱材の平面図 図3のB−B´線断面図 本発明の実施の形態3における真空断熱材の平面図 図5のC−C´線断面図 本発明の実施の形態4における真空断熱材の平面図 図7のD−D´線断面図 本発明の実施の形態5における真空断熱材の平面図 図9のE−E´線断面図 特許文献1に示される従来の真空断熱材の斜視図
符号の説明
1 真空断熱材
6a,6b,6c,6d,6e,6f,6g,6h 芯材
7 外被材
8 熱溶着部
9 複合断熱材
10 硬質ウレタン

Claims (5)

  1. 熱溶着層を有するガスバリア性の外被材と、複数の板状の芯材とを有し、前記熱溶着層同士が対向する前記外被材の間に前記芯材のそれぞれが互いに独立した空間内に位置するように減圧密封された真空断熱材において、少なくとも外被材の端部に近接した芯材のうち一部の芯材は、他の芯材よりも面積が小さい真空断熱材。
  2. 熱溶着層を有するガスバリア性の外被材と、複数の板状の芯材とを有し、前記熱溶着層同士が対向する前記外被材の間に前記芯材のそれぞれが互いに独立した空間内に位置するように減圧密封され、対向する前記熱溶着層同士が芯材の少なくとも周縁部の全てが熱溶着された真空断熱材において、少なくとも外被材の端部に近接した芯材のうち一部の芯材は、他の芯材よりも面積が小さい真空断熱材。
  3. 外被材の端部に近接する芯材のうち一部の芯材は、他の芯材よりも厚みが厚い請求項1または2に記載の真空断熱材。
  4. 外被材の周縁部に形成される熱溶着部の幅は、芯材間に形成される熱溶着部の幅よりも広い請求項1から3のいずれか一項に記載の真空断熱材。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の真空断熱材を他の断熱材と複層した複合断熱材。
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