JP4654515B2 - 芳香族ポリカルボン酸の製造方法 - Google Patents

芳香族ポリカルボン酸の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、芳香族ポリカルボン酸の製造方法に関する。芳香族ポリカルボン酸は、化成品中間体として商業的に重要な品目であり、繊維やボトル、フイルム、電子材料用途に用いられるポリエステルやポリアミド、ポリイミド、液晶ポリマー等の原料として幅広い需要を持つ。
【0002】
【従来の技術】
現在、工業的に幅広い用途を持つ芳香族ポリカルボン酸としてはテレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸、4,4'-ビフェニルジカルボン酸、1,4,5,8-ナフタレンテトラカルボン酸、3,4-3'.4'-ビフェニルテトラカルボン酸等が挙げられる。
【0003】
芳香族ポリカルボン酸は、ポリアルキル芳香族炭化水素を、酢酸溶媒中でCoやMn等の重金属と臭素化合物の存在下に、分子状酸素により高温、高圧で酸化する方法や、硝酸やクロム酸等により空気酸化する方法等が知られている。この酸化反応により得られる芳香族ポリカルボン酸には、酸化反応の中間生成物、着色成分、触媒由来である金属成分等が不純物として含まれている。
また、近年ポリエステル等プラスチックのリサイクルの必要性が高まりつつあり、PETボトルの分解等により、原料の循環再利用が行われつつある。しかしながら、それらの分解により得られる芳香族ポリカルボン酸には、通常着色物質や異物等の不純物が含まれている。
【0004】
これらの不純物を含む芳香族ポリカルボン酸を重合原料として用いた場合、得られる樹脂は耐熱性、機械的強度、寸法安定性等の物理的特性や機械的特性が低下するためポリエステルやポリアミド、ポリイミド等の原料として用いる事ができない。また、着色物質を多く含む芳香族ポリカルボン酸を原料として用いた場合には、ボトルやフィルム等、特に透明性の要求される用途にはそのまま用いる事ができない。
そのため芳香族ポリカルボン酸の精製方法については従来より数多くの研究がなされているが、芳香族ポリカルボン酸は一般的に自己分解温度が低く、難溶性であるため、通常工業的に良く実施される蒸留や晶析による精製を実施する事は困難である。
【0005】
そこで、芳香族ポリカルボン酸とアミンとの塩を調製して溶解度を向上させる事により、アミン塩の形態で晶析や吸着処理などにより精製し、そのアミン塩を分解する事により、芳香族ポリカルボン酸を製造する方法が開示されている。
芳香族ポリカルボン酸とアミンとの塩を精製する方法としては、例えば特開平7-118200号公報ではナフタレンジカルボン酸とアミンとの塩を、水/アルコール類の混合溶媒を用いて晶析により精製する方法、特開平10-53557号公報ではナフタレンジカルボン酸アミン塩を、水と脂肪族または脂環式ケトンとの混合溶媒中で晶析する事により精製する方法等が示されている。
上記方法により得られた芳香族ポリカルボン酸アミン塩は、加熱により分解し、芳香族ポリカルボン酸を析出させる。その方法として例えば特開昭50-142542号公報では、ナフタレンジカルボン酸アミン塩について、130℃の水溶液に140℃のスチームを吹き込む事により分解する方法、あるいは該水溶液を加熱された加圧貯槽より常圧沸騰下にフラッシュさせる事により分解する方法が示されている。また特開平6-293696号公報では、テレフタル酸アミン塩について、水溶液を常圧下で加熱還流する方法、あるいは135℃のスチームを吹き込む事によりアミン塩を分解する方法が示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記方法による芳香族ポリカルボン酸の製造方法は、以下の理由により工業的に有利な方法ではない。
(1)加熱された加圧貯槽より常圧沸騰下にフラッシュさせる方法や、常圧下で加熱還流する方法では、分解温度が低いために分解速度が遅く、大量の水を
蒸発させる必要があるため、経済的ではない。
(2)スチームを吹き込む事により分解する方法では、水溶液中のアミン塩の濃度が低下するため、高い回収率で芳香族ポリカルボン酸を得るためには、ス
チームが大量に必要となるため、経済的ではない。
【0007】
また、発明者が工業的にもよく実施される塩分解槽ジャケットから熱供給を行ないアミン塩の分解を行ったところ、塩分解槽壁面に芳香族ポリカルボン酸の結晶が析出して固着して加熱伝面を覆うため、長期間安定的に芳香族ポリカルボン酸アミン塩の分解を継続する事ができなかった。
本発明の目的は、工業的に簡便な構成で、長期に亘って安定的に芳香族ポリカルボン酸アミン塩を分解し、芳香族ポリカルボン酸を製造する方法を提供する事である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、芳香族ポリカルボン酸アミン塩を分解する際に、塩分解槽内の芳香族ポリカルボン酸アミン塩の水溶液と分解により生じた芳香族ポリカルボン酸からなるスラリーを熱交換器に循環して加熱し、熱交換器内のスラリー圧力をスラリーの蒸気圧以上に維持し、該スラリーを塩分解槽に導き、アミンと水の混合物を留出させてアミン塩を分解し、芳香族ポリカルボン酸を析出させることで熱交換器壁面や塩分解槽壁面への芳香族ポリカルボン酸の固着もなく、工業的に簡便な構成で、長期に亘って安定的に芳香族ポリカルボン酸アミン塩を分解する事ができる事を見出し、本発明に到達した。
【0009】
即ち本発明は、芳香族ポリカルボン酸アミン塩を加熱により分解し、芳香族ポリカルボン酸を製造する際に、塩分解槽内の該アミン塩の水溶液と分解により生じた芳香族ポリカルボン酸からなるスラリーを熱交換器に循環し、該熱交換器内のスラリー圧力を該スラリーの蒸気圧以上に維持して熱を供給し、且つ塩分解槽にてアミンと水の混合物を留出させ、芳香族ポリカルボン酸を析出させる事を特徴とする芳香族ポリカルボン酸の製造方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の芳香族ポリカルボン酸アミン塩(以下、アミン塩と称す)を構成する芳香族ポリカルボン酸成分は1個またはそれ以上の芳香環を有する例えばベンゼン、ナフタレン、ビフェニル等の芳香族炭化水素に、2個以上のカルボキシル基が結合したものである。例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸、ナフタレンジカルボン酸、ナフタレントリカルボン酸、ナフタレンテトラカルボン酸、ビフェニルジカルボン酸、ビフェニルトリカルボン酸、ビフェニルテトラカルボン酸等である。
【0011】
本発明ではナフタレンポリカルボン酸およびビフェニルポリカルボン酸が特に好適である。
ナフタレンポリカルボン酸としては、ナフタレンジカルボン酸、ナフタレントリカルボン酸、ナフタレンテトラカルボン酸等が挙げられる。
ビフェニルポリカルボン酸としては、ビフェニルジカルボン酸、ビフェニルトリカルボン酸、ビフェニルテトラカルボン酸等が挙げられる。
【0012】
また、アミン塩を構成するアミン成分としては脂肪族アミンや脂環式アミンが好ましい。例えば、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、プロピルアミン、ジプロピルアミン、トリプロピルアミン、イソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、トリイソプロピルアミン、ブチルアミン、ジブチルアミン、トリブチルアミン、2−エチルエキシルアミン等の脂肪族アミンと、ピペリジン、N-メチルピペリジン、ピロリジン、エチレンイミン、ヘキサメチレンイミン等の脂環式アミンが挙げられる。
これらのアミンの中でもアミン塩を分解する際に分解速度が大きく、アミンの回収が容易なトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリイソプロピルアミン等の脂肪族第三級アミンが好ましく、取り扱いや入手のしやすさからトリエチルアミンまたはトリメチルアミンが更に好ましい。
【0013】
アミン塩の製造方法は、特に限定されないが、例えば、芳香族ポリカルボン酸とアミン類を、水に溶解させる事によりアミン塩を生成させる方法、あるいは水とアセトン、アルコール、ピリジン類、アミド類等から選ばれる水溶性溶媒の存在下で混合攪拌し、その一部あるいは全部を溶解する事によりアミン塩を生成させる方法等がある。
【0014】
本発明を実施するための装置の主要部は、塩分解槽と熱交換器(以下、熱交と称す)により構成される。
塩分解槽内の芳香族ポリカルボンアミン塩の水溶液と分解により生じた芳香族ポリカルボン酸の結晶からなるスラリー(以下、循環スラリーと称す)を循環し、循環スラリーの蒸気圧以上に維持した熱交により熱を供給し、塩分解槽でアミンと水の混合物を留出し、芳香族ポリカルボン酸を析出させる。この芳香族ポリカルボン酸を含むスラリーを適宜抜き出し、分離操作をすることにより、目的の芳香族ポリカルボン酸が得られる。
塩分解槽の形式は、アミンと水の混合物を留出でき、スラリーを循環できる構造であれば、特に制限されない。
【0015】
塩分解槽内の芳香族ポリカルボン酸結晶を含むスラリーは熱交に移送する。移送方法に制限はないが、一般的にはポンプが用いられる。ポンプを使用する場合、特に種類は限定されないが、通常は大流量と大揚程が得られる遠心ポンプを用いる。その際、インペラーによる芳香族ポリカルボン酸結晶の破砕を抑制するためには、インペラーの回転数を低く押さえることが好ましく、その目的のためにポンプにインバーターを設置して、回転数を制御しても良い。また、インペラーとケーシングの間隔を広げる事により、結晶破砕を抑制する事もできる。
【0016】
本発明で使用する熱交は、二重管式、多管式、プレート交換式など形式に特に制限はないが、伝熱効率の高さや、保守清掃の容易さから多管式が好ましい。熱交内で、流速が小さい場合は、芳香族ポリカルボン酸の結晶が滞留して固着しやすい。従って、熱交内におけるスラリーの滞留部分を出来る限り小さくする必要があり、熱交内におけるスラリーの線速は1m/sec以上である事が好ましい。
【0017】
本発明では、熱交内のスラリーを所定の圧力以上に維持することが好ましい。
圧力を維持する方法に特に制限はないが、ポンプでスラリー循環する場合には熱交出口側にオリフィスあるいはバルブ、好ましくは流量や圧力制御が可能なコントロールバルブ(以下、CVと称す)を設置することで熱交内を所定の圧力以上に維持することができる。
熱交出口の循環スラリーの圧力を、循環スラリーの熱交出口温度における蒸気圧よりも大きくする事により、熱交内での蒸発によるアミン塩の分解を抑制し、芳香族ポリカルボン酸の熱交チューブ、配管への固着を抑制することができる。
すなわち熱交出口の圧力を、循環スラリーの熱交出口温度における蒸気圧に対して+0.01MPa以上の高圧に、好ましくは+0.02〜+0.5MPaの圧力範囲に維持する。圧力が低すぎれば、熱交内でのアミン塩の分解により芳香族ポリカルボン酸の結晶が熱交加熱面より析出するため加熱伝面が減少し、更には熱交チューブおよび配管の閉塞がおこる場合がある。圧力が高すぎる場合には大きな動力が必要で、経済性に劣る。
【0018】
循環スラリーの熱交出口の温度は、塩分解槽内の温度に対し、通常+1〜+50℃の範囲、好ましくは+5〜+20℃の温度範囲とする。温度差が大きすぎる場合には、熱交換器内で副反応が起こりやすく品質に悪影響を与える。温度差が小さすぎる場合には、所定の熱量を供給するために大量のスラリー循環が必要で、経済的ではない。
【0019】
熱交によって加熱された循環スラリーはCVまたはオリフィスを通して落圧して塩分解槽に導入する。CVまたはオリフィスと塩分解槽との配管距離が長い場合には、フラッシュした循環スラリーが塩分解槽に導入される前に配管中で結晶が生成して閉塞が起こる場合があり好ましくない。配管での結晶析出を防止するためにCVまたはオリフィスは可能な限り塩分解槽に近い位置に設置するのが良く、また、循環スラリーは局所的な蒸発による結晶の壁面付着と堆積を防ぐために、塩分解槽の液相部に導入するのが好ましい。
【0020】
塩分解槽では、アミンと水の混合物を留出させ、水溶液中に芳香族ポリカルボン酸を析出させながらアミン塩を分解する。塩分解槽の温度が低すぎるとアミン塩の分解速度が遅く、留出するアミン/水比が小さくなり、所定の分解率を得るために水を大量に蒸発させる必要が生じて経済的ではない。高すぎるとアミンや芳香族ポリカルボン酸が変質や着色がおこるため、温度は通常100〜250℃、好ましくは110〜210℃、より好ましくは120℃〜160℃の範囲で行う。圧力はその温度での内容物の組成に依存するが、通常0〜2Mpaの範囲である。
【0021】
塩分解操作は、連続式でも回分式でもどちらでもよいが、工業的には連続式がより好ましい。連続式で行う場合には、スラリーの抜出量と留出量の和に対し、同量の芳香族ポリカルボン酸アミン塩の水溶液を原料として供給する事により、定常状態で運転できる。
また、スラリーの抜出箇所は、塩分解槽から直接抜き出してもよく、循環スラリーのライン中から抜き出してもよい。
【0022】
また、前述のアミン塩を構成するアミンを塩分解槽に微量供給することにより、析出する芳香族ポリカルボン酸の粒径を増大する効果を得る事もできる。このアミンとしては、アミン塩を分解して得られるアミンを回収して使用することもできる。アミンの供給位置に特に制限はなく、塩分解槽に直接供給してもよく、循環スラリーのライン中に供給してもよいが、特に循環ラインの熱交前に供給する事が好ましい。アミンは、単独で供給してもよく、アミン塩の水溶液や水と同時にフィードしてもよい。フィードするアミンの量は、循環スラリー中の芳香族ポリカルボン酸結晶の量に対し0.01wt%〜5wt%、好ましくは0.1wt%〜2%の範囲である。
【0023】
また、塩分解槽内より抜き出されたスラリーを、ジャケットを装備した第2の塩分解槽に移送し、ジャケットより熱を供給し、第2塩分解槽にてアミンと水の混合物を留出し、芳香族ポリカルボン酸の結晶を析出させる事により未反応のアミン塩の分解を促進してもよい。この際、第2塩分解槽の温度が高すぎれば、芳香族ポリカルボン酸やアミンが変質しやすいだけでなく壁面より固着した結晶が析出しやすいため、100〜180℃の範囲で、好ましくは110〜150℃の範囲で行う。第2塩分解槽における塩分解の条件を適切にコントロールする事により、第2塩分解槽壁面からの結晶析出を抑制し、より大きな芳香族ポリカルボン酸の結晶を得る事ができる。
【0024】
本発明の実施形態の1例を図1に示す。但し、本発明はこの図に示す形態に限られるものではない。
図1は、塩分解槽、熱交に加え、塩分解槽内容物を循環するポンプおよびCVにより構成される。塩分解槽内のアミン塩の水溶液と分解により生じた芳香族ポリカルボン酸からなるスラリーをポンプにより循環し、熱交換器でスラリーを加熱し、熱交換器内の圧力をスラリーの蒸気圧以上に維持するようにCVで調整する。CV出口で減圧されてフラッシュするスラリーはそのまま塩分解槽に導き、アミンと水の混合物を留出させてアミン塩を分解し、芳香族ポリカルボン酸を析出させる。原料の供給位置、スラリーの抜出位置は特に限定されない。
【0025】
本発明で得られた芳香族ポリカルボン酸の結晶を含むスラリーは、固液分離および洗浄、乾燥操作を行う事により、ポリマーの原料となる高純度な芳香族ポリカルボン酸の結晶を得る事ができる。
【0026】
【実施例】
次に実施例により本発明を具体的に説明する。但し、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
なお平均粒径はレーザー回折式粒度分布計(HORIBA LA-500)により測定した。
また以下の各実施例、比較例、および表中に記した略号は次の通りである。
ナフタレンジカルボン酸 : NDCA
トリエチルアミン : TEA
トリメチルアミン : TMA
ナフタレンジカルボン酸トリエチルアミン塩 : NDCA・TEA
ナフタレンジカルボン酸トリメチルアミン塩 : NDCA・TMA
ビフェニルジカルボン酸 : BPDA
ビフェニルジカルボン酸トリエチルアミン塩 : BPDA・TEA
【0027】
実施例1
攪拌装置、抜出口、留出口、およびスチームジャケットを装備した100Lの塩分解槽と多管式熱交換器(伝熱面積3m2)に、遠心ポンプで循環しながら液面50%になるまで原料のNDCA・TEA水溶液(NDCA濃度20.6wt%)をフィードした。
塩分解槽内の原料をポンプで循環しながら飽和温度190℃のスチームを熱交換器に導入して加熱した。塩分解槽内部温度が130℃に到達後、流量コントロールバルブのリフトの制御によりスラリー循環速度を4ton/hr、原料のフィード速度を100kg/hr、抜出速度を50kg/hrに設定し、スチームの導入量の調節により液面一定で塩分解槽内部温度が130℃一定となるようにTEAと水の混合物を留出する連続的な塩分解操作を24hr実施した。
その際の塩分解槽内圧は0.167MPa、熱交換器出口の温度は138℃、圧力は0.44MPaであった。抜出スラリーを固液分離し、得られた結晶を80℃の温水で洗浄し、乾燥後、平均粒径35μmのNDCA 225kgを得た。塩分解槽および熱交換器内の内壁に対するNDCA結晶の付着は全くなかった。
【0028】
比較例1
実施例1で用いた100Lの塩分解槽に、液面50%になるまで実施例1と同じ原料をフィードした。塩分解槽ジャケットに飽和温度147℃のスチームを導入しながら液温を130℃まで昇温後、原料のフィード速度を20kg/hr、抜出速度を10kg/hrに設定し、スチームの導入量の調節により液面一定で塩分解槽内温が130℃で一定となるようTEAと水の混合物を留出する連続的な塩分解操作を24hr行った。実施例1と同様に固液分離、結晶洗浄、乾燥操作を行ないNDCA 27kgを得たが、塩分解槽壁面に厚さ3mmにわたってNDCA結晶が固着していた。
【0029】
実施例2
実施例1で遠心ポンプにインバーターを設置し、ポンプインペラー回転数を60%落とした事以外は、同様な方法で塩分解を行った。熱交換器出口の温度は138℃、圧力は0.31MPaであった。粒径50μmのNDCA225kgが得られた。塩分解槽、および熱交換器内壁に対するNDCA結晶の付着は全くなかった。
【0030】
実施例3
実施例1で用いた100Lの塩分解槽と多管式熱交換器(伝熱面積3m2)に、遠心ポンプで循環しながら液面50%になるまで実施例1と同じ原料をフィードした。
塩分解槽内の原料をポンプで循環しながら飽和温度190℃のスチームを熱交換器に導入した。塩分解槽内部温度が150℃に到達後、流量コントロールバルブのリフトの制御によりスラリー循環速度を4ton/hr、原料のフィード速度を100kg/hr、抜出速度を50kg/hrに設定し、スチームの導入量の調節により液面一定で塩分解槽内部温度が150℃一定となるようにTEAと水の混合物を留出する連続的な塩分解操作を24hr実施した。
その際の塩分解槽内圧は0.375MPa、熱交換器出口の温度は158℃、圧力は0.65MPaであった。抜出スラリーを固液分離し、得られた結晶を80℃の温水で洗浄し、乾燥後、平均粒径55μmのNDCA 296kgを得た。塩分解槽および熱交換器内の内壁に対するNDCA結晶の付着は全くなかった。
【0031】
実施例4
実施例1で用いた100Lの塩分解槽と、多管式熱交換器(伝熱面積3m2)に、遠心ポンプで循環しながら液面50%になるまで実施例1と同じ原料をフィードした。
塩分解槽内の原料をポンプで循環しながら飽和温度190℃のスチームを熱交換器に導入して加熱した。塩分解槽内部温度が130℃に到達後、流量コントロールバルブのリフトの制御によりスラリー循環速度を4ton/hr、原料のフィード速度を100kg/hr、抜出速度を50kg/hrに設定し、スチームの導入量の調節により液面一定で塩分解槽内部温度が130℃一定となるようにTEAと水の混合物を留出する連続的な塩分解操作を実施した。
更に、抜出スラリーを攪拌装置、抜出口、留出口、スチームジャケットを装備した20Lの第2塩分解槽に移送した。第2塩分解槽では、液面50%までスラリーを供給後、スラリーの供給速度を50kg/hr、抜出速度を45kg/hrに設定し、ジャケットへ供給するスチームの導入量の調節により液面50%一定で塩分解槽内温が120℃一定となるようにTEAと水の混合物を留出する連続的な塩分解操作を24hr実施した。その際の第2塩分解槽の圧力は0.09Mpaであった。抜出スラリーを固液分離し、80℃の温水で洗浄し、乾燥後、平均粒径70μmのNDCA 270kgを得た。第2塩分解槽の内壁に対するNDCA結晶の付着は全くなかった。
【0032】
実施例5
実施例1で用いた100Lの塩分解槽と多管式熱交換器(伝熱面積3m2)に、遠心ポンプで循環しながら液面50%になるまで原料のBPDA・TEA水溶液(BPDA濃度21.8wt%)をフィードした。
塩分解槽内の原料をポンプで循環しながら飽和温度190℃のスチームを熱交換器に導入した。塩分解槽内部温度が130℃に到達後、流量コントロールバルブのリフトの制御によりスラリー循環速度を2ton/hr、原料のフィード速度を100kg/hr、抜出速度を50kg/hrに設定し、スチームの導入量の調節により液面一定で塩分解槽内部温度が130℃一定となるようにTEAと水の混合物を留出する連続的な塩分解操作を24hr実施した。
その際の塩分解槽内圧は0.167MPa、熱交換器出口の温度は146℃、圧力は0.52MPaであった。抜出スラリーを固液分離し、得られた結晶を80℃の温水で洗浄し、乾燥後、平均粒径40μmのBPDA 314kgを得た。塩分解槽および熱交換器内の内壁に対するBPDA結晶の付着は全くなかった。
【0033】
実施例6
実施例1で用いた100Lの塩分解槽と多管式熱交換器(伝熱面積3m2)に、遠心ポンプで循環しながら液面50%になるまで原料のNDCA・TMA水溶液(NDCA濃度25.8wt%)をフィードした。
塩分解槽内の原料をポンプで循環しながら飽和温度190℃のスチームを熱交換器に入熱した。塩分解槽内部温度が130℃に到達後、流量コントロールバルブのリフトの制御によりスラリー循環速度を4ton/hr、原料のフィード速度を100kg/hr、抜出速度50kg/hrに設定し、スチームの導入量の調節により液面一定で塩分解槽内部温度が130℃一定となるようにTMAと水の混合物を留出する連続的な塩分解操作を24hr実施した。
その際の塩分解槽内圧は0.170MPa、熱交換器出口の温度は138℃、圧力は0.45MPaであった。抜出スラリーを固液分離し、得られた結晶を80℃の温水で洗浄し、乾燥後、平均粒径32μmのNDCA 433kgを得た。塩分解槽および熱交換器内の内壁に対するNDCA結晶の付着は全くなかった。
【0034】
【発明の効果】
実施例からも明らかなように、本発明方法を用いて芳香族ポリカルボン酸アミン塩の水溶液を加熱により分解する事により、工業的にも簡便な構成で、長期間に亘り、安定的に芳香族ポリカルボン酸を製造する事ができる。
従って、本発明の工業的意義は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施形態の一例を示す概略図である。

Claims (14)

  1. 芳香族ポリカルボン酸アミン塩を加熱により分解し、芳香族ポリカルボン酸を製造する際に、塩分解槽内の該アミン塩の水溶液と分解により生じた芳香族ポリカルボン酸からなるスラリーを熱交換器に循環し、該熱交換器内のスラリー圧力を該スラリーの蒸気圧以上に維持して熱を供給し、且つ塩分解槽にてアミンと水の混合物を留出させ、芳香族ポリカルボン酸を析出させる事を特徴とする芳香族ポリカルボン酸の製造方法。
  2. 熱交換器内のスラリー圧力を、熱交換器出口温度におけるスラリーの蒸気圧に対し+0.02MPa〜+0.5MPaの圧力範囲とする請求項1記載の芳香族ポリカルボン酸の製造方法。
  3. ポンプによりスラリーを循環する請求項1記載の芳香族ポリカルボン酸の製造方法。
  4. ポンプのインペラー回転数をインバーターにて制御する請求項3記載の芳香族ポリカルボン酸の製造方法。
  5. 熱交換器内の圧力をコントロールバルブを用いて制御する請求項1記載の芳香族ポリカルボン酸の製造方法。
  6. 熱交換器内を通過するスラリーの線速度を1m/sec以上とする請求項1記載の芳香族ポリカルボン酸の製造方法。
  7. 塩分解槽内のスラリーが120〜160℃の温度範囲である請求項1記載の芳香族ポリカルボン酸の製造方法。
  8. 循環スラリーの熱交換器出口温度が、塩分解槽内の温度に対し、+5〜+20℃の範囲である請求項1記載の芳香族ポリカルボン酸の製造方法。
  9. 芳香族ポリカルボン酸アミン塩を構成するものと同種のアミンをスラリーの循環ラインにフィードする請求項1記載の芳香族ポリカルボン酸の製造方法。
  10. 塩分解槽よりスラリーを抜き出し、ジャケットを有する第2の塩分解槽に供給して加熱し、未反応のアミン塩を分解する請求項1記載の芳香族ポリカルボン酸の製造方法。
  11. 芳香族ポリカルボン酸アミン塩を構成する芳香族ポリカルボン酸成分がナフタレンポリカルボン酸またはビフェニルポリカルボン酸である請求項1記載の芳香族ポリカルボン酸の製造方法。
  12. ナフタレンポリカルボン酸がナフタレンジカルボン酸である請求項11記載の芳香族ポリカルボン酸の製造方法。
  13. ビフェニルポリカルボン酸がビフェニルジカルボン酸である請求項11記載の芳香族ポリカルボン酸の製造方法。
  14. 芳香族ポリカルボン酸アミン塩を構成するアミン成分がトリエチルアミンまたはトリメチルアミンである請求項1記載の芳香族ポリカルボン酸の製造方法。
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