JP4654455B2 - 水溶性のスルホ基含有ビポリマーおよびターポリマー、その製造方法ならびに水性建築材料系、水性塗料系および水性被覆系のための安定剤としてのその使用 - Google Patents

水溶性のスルホ基含有ビポリマーおよびターポリマー、その製造方法ならびに水性建築材料系、水性塗料系および水性被覆系のための安定剤としてのその使用 Download PDF

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本発明は、水硬結合剤、たとえばセメント、石灰、石膏、硬セッコウ等をベースとする水性建築材料系、ならびに水性塗料系および水性被覆系のための、水溶性のスルホ基含有コポリマーおよびターポリマーの使用に関する。
水硬結合剤または潜在的水硬結合剤、たとえばセメントまたは石膏への添加剤の添加はよく知られている。添加剤の主要な群は、たとえば流動化剤である。これにより加工を容易にし、特に流動性を改善する。しかしながら、高い流動性を有する混合物は、重い構成成分が分離し、かつ表面上に余剰水がブリージングする傾向が顕著に高まる。これらは、硬化した建築材料混合物のワーカビリチーおよび固体成形体の性質において悪影響を及ぼす。したがって安定剤(さらに分離防止剤、ブリージング防止剤または粘度調整剤として特徴付けられる)を使用することによって、これらの望ましくない作用を回避する。通常は、ポリサッカリドからなる水溶性非イオン系誘導体、特にセルロース−およびデンプン誘導体を、水性建築材料混合物中で使用する。しかしながら、技術水準によれば、微生物性ポリサッカリド、たとえばベランガム(Welan Gum)もまた望ましくない分離および余剰水のブリージングを回避する目的のために使用されている。
特にコンクリート中での安定剤として、ナノシリカ−スラリーが知られている。しかしながら、このナノシリカ−スラリー(通常は固体含量20質量%)は、極めて高い用量で添加しなければならない。さらに、これは安定ではなく(シリカ沈澱)、かつ使用前に技術的に費用のかかる撹拌装置によって再度ホモジナイズしなればならない。
さらに、ポリサッカリドおよび微生物性ポリサッカリドからなる水溶性の非イオン系誘導体をベースとする添加剤は、水性建築材料系中への添加の際に、共通する欠点を示す:
分離防止およびブリージング防止特性が、特に建築材料混合物の締固め(粘度増加)によって達成されることである。この場合、これらは、流動性と同時にワーカビリチーに悪影響を及ぼす。
特定の建築材料の使用(特にコンクリート)に関しては、水性溶剤の形での添加剤の使用が必要不可欠であることである。しかしながら、公知添加剤の水溶液の製造は困難であり、それというのも、たとえばセルロースエーテルは、冷却および加熱中で良好に溶解することなく、かつ部分的に凝固するためである。さらに(貯蔵)安定性は分解反応に基づいて、その時間について十分ではないこと(細菌による被害)である。
建築工業で使用されるセルロース誘導体の多くは、固化遅延の性質を示すことである。
さらに水性塗料系および水性被覆系は、技術水準によれば、たとえば顔料の沈澱を回避するために、特にポリサッカリド誘導体を使用する。これは同様に細菌による被害に依拠する混合物の貯蔵安定性の問題が生じる。
安定化された性質を有する合成ポリマーは、文献では、すでに、ボーリングフラッシング(Boehrspulung)中で、かつ、ボーリングセメンテーション(Bohrlochzementierung)の際の主要な添加剤として記載されている。ここで、このポリマーは、包囲する鉱物構成中でレイタンス(Zemmentschlaemmen)による水損失を減少させるのに役立つ。したがって、たとえばDE2931897A1、DE4034642A1、DE19926355A1およびDE19752093C2では、助剤としての2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸をベースとするコ−またはターポリマーが、ボーリングセメンテーションする際に提案されている。これらのポリマーは、ボーリングにおける使用の特定の態様において最適化される。建築材料混合物、たとえばモルタルおよびコンクリートまたは水性塗料系および水性被覆系での使用の際に、ユーザーにおいて、流動性が強く制限されるか、あるいは、ブリージングが回避されないという欠点を示す。
JP10053627では、N−ビニルアセトアミド、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸およびアクリルニトリルからなるターポリマーが、高流動性セメントのための安定剤として記載されている。これらのターポリマーはさらに良好な安定化作用を示すが、しかしながらこれもまたブリージングを回避することはできない。さらに、価格対性能比はセルロースエーテル比較した場合に顕著に悪く、それというのも、N−ビニルアセトアミドを用いての極めて高価なモノマーを使用するためであり、したがって、ユーザーにおいては、極めて経済的に不利である。
DE19806482A1およびDE10037629A1では、スルホ基含有第4級ポリマーが記載されており、これらは極めて良好な水保持性を示す、さらに良好な安定化作用が、混合物の塑性粘度が大きく上昇することにより特徴付けられる。これらの強い締固めによって、建築材料混合物または水性塗料系および水性被覆系のワーカビリチーは、ユーザーには許容できない程度に制限される。さらに、流動化剤の添加または使用量増加によって、塑性粘度は再度低下するが、しかしながら、流動化剤に関して生じる付加的なコストは、ユーザーによれば、顕著かつ本質的な欠点である。
ポンプにより送りこまれた建築材料系(たとえばポンプコンクリート、セメント−または硫酸カルシウム−セルフレベリング材(Fliessestriche))の場合には、粗骨材の分離がしばしば生じる問題である。特に砂利が沈澱することによって導管中の閉塞が生じ、この場合、これは、時間遅延およびそれによる追加コストを招く。DE19806482A1およびDE10037629A1では、スルホ基含有第4級ポリマーが、この使用に関して、いわゆるポンピング助剤として良好な性質を示すことが記載されており、それというのも骨材の分離が回避されるためである。コンクリートの締固めは、添加ポリマーによりポンピング圧の顕著な上昇を生じさせるけれども、その後にポンプ摩耗が増大し、したがって後発的コストが生じる。
したがって本発明は、水性建築材料、水性塗料系および水性被覆系のためのコスト削減された安定剤を提供することに基づき、この場合、これらは、技術水準において挙げられた欠点を示すものではなく、それどころか、優れた安定化作用を示すと同時に系の粘度をさほど増大させるものではなく、したがって、ワーカビリチーに悪影響を及ぼすものではないか、あるいは、ポンプ導入される建築材料混合物の場合には、ポンプ圧をさほど増加させるものではない。さらにコポリマーまたはターポリマーは、使用量において高い効果を示し、固化遅延性を生じさせるものではなく、水性溶液中で、時間に関して極めて良好な貯蔵安定性を示し、ならびに、他の添加剤との混和性を有する。
本発明の課題は、請求項1による構成成分a)ならびにb)および/またはc)からの水溶性スルホ基含有コポリマーまたはターポリマーにより解決される。
これに関しては驚くべきことに、この生成物が、通常の安定剤と比較した場合に極めて少ない使用量で、優れた効果を示すことが見いだされた。さらに建築材料混合物、水性塗料系および水性被覆剤系の粘度は本質的に上昇することなく、その結果、ワーカビリチーにおける悪影響は観察されない。
さらに建築材料系中でポンプ助剤として使用する場合には(たとえばポンプコンクリート、セメントまたは硫酸カルシウム−セルフレベリング材)、極めて良好な安定化作用が見いだされ、この場合、これらはポンプ圧を本質的に上昇させることなく、これは、ユーザーのために大きく有利である。
さらに、コポリマーおよびターポリマーの水性溶液は、極めて良好な貯蔵安定性を示し、この場合、これらは、たとえばコンクリート中での使用の際に、同様に実施に際して極めて有利である。
本発明によるポリマーは、少なくとも2種の構成成分a)、b)および/またはc)を含有する。
第1の構成成分a)は、一般式I:
Figure 0004654455
[式中、Rは水素またはメチルであり、R、R、Rは水素、1〜6個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基、場合によってはメチル基で置換されたフェニル基であり、VはNHまたは酸素であり、かつMは水素、一価または二価の金属カチオン、アンモニウムまたは1個のアミノ基であり、nは1〜5であり、かつaは1/2または1である]のスルホ基含有置換されたアクリル−またはメタクリル誘導体を示す。1価または二価の金属カチオンとしては、好ましくはナトリウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイオンまたはマグネシウムイオンを使用する。有機アミン基として、好ましくは置換されたアンモニウム基を使用し、この場合、これらは、第1級、第2級または第3級C〜C20−アルキルアミン、C〜C20−アルカノールアミン、C〜C−シクロアルキルアミンおよびC〜C14−アリールアミンから誘導される。相当するアミンの例はメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、フェニルアミンならびにジフェニルアミンのプロトン化されたアンモニウムの形である。
構成成分a)は、モノマー、たとえば2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−メタクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−アクリルアミドブタンスルホン酸、3−アクリルアミド−3−メチルブタンスルホン酸、2−アクリルアミド−2,4,4、−トリメチルペンタンスルホン酸、3−(メタクリルオイル−オキシ)−プロパンスルホン酸から導かれる。
特に好ましくは2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸である。
同様に、50モル%までの構成成分a)を他のスルホン基含有構造単位によって置換してもよく、この場合、これらは、メタリルスルホン酸−またはアリルスルホン酸−モノマーから誘導されるものである。
第2の構成成分b)は式II:
Figure 0004654455
[式中、Wは−CO−O−(CH−、−CO−NR−(CH−であり、Xは1〜6を示し、かつRおよびRは前記意味を有し、
およびRは互いに独立して水素、1〜20個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基、5〜8個の炭素原子を有する脂環式炭化水素基または6〜14個の原子を有するアリール基である]に相当する。これらの基は、場合によってはヒドロキシル基、カルボキシル基またはスルホン酸基で置換されていてもよい。
モノマーとして、この場合、この構造(II)を形成するものは、好ましくは以下の化合物であってもよい;[3−(メタクリロイルアミノ)−プロピル]−ジメチルアミン、[3−(アクリロイルアミノ)−プロピル]−ジメチルアミン、[2−(メタクリロイル−オキシ)−エチル]−ジメチルアミン等である。
第3の構成成分c)は式III
Figure 0004654455
[式中、YはO、NHまたはNRであり、
Figure 0004654455
Xはハロゲン(好ましくはCl、Br)、C〜C−アルキルスルフェート(好ましくはメチルスルフェート)またはC〜C−アルキルスルホネートであり、かつR、R、R、M、aおよびxは、前記意味を有する]に相当する。
モノマーとして、この場合、この構造(III)を形成するものは、好ましくは以下の化合物であってもよい:[2−(アクリロイルオキシ)−エチル]−トリメチル−アンモニウムクロリド、[2−(アクリロイルアミノ)−エチル]−トリメチル−アンモニウムクロリド、[2−(アクリロイル−オキシ)−エチル]−トリメチルアンモニウムメトスルフェート、[2−(メタクリロイル−オキシ)−エチル]−トリメチルアンモニウムクロリドまたは−メトスルフェート、[3−(メタクリロイルアミノ)−プロピル]−トリメチルアンモニウムクロリド、N−(3−スルホプロピル)−N−メチルアクリルオキシエチル−N’,N−ジメチル−アンモニウム−ベタイン、N−(3−スルホプロピル)−N−メチルアクリルアミドプロピル−N,N−ジメチル−アンモニウム−ベタインおよび1−(3−スルホプロピル)−2−ビニル−ピリジウム−ベタインである。
本発明の範囲内において、さらに50モル%までの構成成分a)、b)またはc)を構成成分によって置換してもよく、この場合、これらは、アクリルアミド−またはN,N−ジメチルアクリルアミド−モノマーから誘導されるものである。
場合によっては、コポリマーおよびターポリマーに付加的に少量の架橋剤を添加することによって、わずかに分枝の構造または架橋構造を得ることができる。このような架橋剤成分の例はトリアリルアミン、トリアリルメチルアンモニウムクロリド、テトラアリルアンモニウムクロリドおよびN,N’−メチレンビスアクリルアミドである。これらの化合物は、なおも水溶性のCo−またはターポリマーを得られる程度の量でのみ使用することができる。一般に、濃度は0.1モル%を上廻るが、しかしながらこの場合、当業者は、使用可能な最大量の架橋剤成分を、容易に定めることができる。
本発明の特徴として、コポリマーまたはターポリマーは、3〜96モル%の構成成分a)、3〜96モル%の構成成分b)および/または0.05〜7モル%の構成成分c)を含有する。好ましくは使用されるポリマーは、40〜80モル%のa)、10〜55モル%のb)および/または2〜30モル%のc)を含有する。
本発明の範囲内において、構成成分c)のモル割合は、構成成分a)のモル割合よりも少なくとも5モル%小さいものが特に有利である。
本発明によるコポリマーの製造は、当業者に公知の方法で、構造a)〜c)を形成するモノマーを、ラジカル、イオンまたは錯化配位性の、塊状重合、溶液重合、ゲル重合、乳化重合、分散重合または懸濁重合によって結合させることにより実施される。したがって、本発明による生成物が水溶性コポリマーである場合には、水相中での重合、逆エマルション中での重合または逆懸濁液中での重合が好ましい。特に好ましい実施態様は、水相中でのゲル重合としての反応で実施する。
好ましいゲル重合の場合には、小さい反応温度および適した開始剤系を用いて重合することが有利である。
2種の開始剤系(アゾ開始剤およびレドックス開始剤)の組み合わせによって、最初は光化学的に、低い温度で、引き続いて重合の発熱に基づいて熱的に実施することで、≧99%の変換率を達成することができる。
通常の助剤、たとえば分子量調整剤、たとえばチオグリコール酸、メルカプトエタノール、蟻酸および次亜リン酸ナトリウムを同様に使用することができる。
ゲルブロックの処理は、ゲル顆粒の付着を回避するための離型剤(たとえば、Sintren595 Goldschmidt)の使用により、容易にすることができる。したがって流動性のゲル粒子は、乾燥格子(Trockengitter)上で簡単に分散される。これによって、乾燥工程は容易になり、かつさらに乾燥時間を短縮することができる。
ゲル重合は好ましくは−5℃〜50℃で実施され、その際、水溶液の濃度は好ましくは40〜70質量%に調整される。重合を実施するために、好ましい実施態様によれば、スルホ基含有(メト−)アクリル酸誘導体をその通常使用される酸の形で水中に溶解し、アルカリ金属水酸化物を添加することにより中和し、その際、撹拌しながら、さらに本発明により使用すべきモノマーならびに緩衝液、分子量調整剤、特に重合助剤を一緒に混合する。重合のpHを、好ましくは4〜9に調整した後に、混合物を保護ガス、たとえばヘリウムまたは窒素でリンスし、引き続いて、相当する重合温度に加熱または冷却した。実施態様として撹拌なしのゲル重合を選択する場合には、好ましくは2〜20cmの層厚で、特に8〜10cmの層厚で、断熱反応条件で重合する。この重合は、重合開始剤を添加し、かつ低い温度(−5〜10℃)でUV光に暴露することにより開始した。このポリマーは離型剤(たとえばSintren595 Goldschmidt)の使用下で、モノマーを完全に反応させた後に細砕し、大きい表面によって乾燥を加速させた。可能なかぎり留意すべき反応および乾燥条件によって架橋副反応を回避し、その結果、極めて少ないゲル割合を有するポリマーが得られた。
本発明によるコポリマーまたはターポリマーは、好ましくは数平均分子量Mn50.000〜20.000.000g/モルを示し、かつ水性建築材料系のための添加剤として顕著に適しており、この場合、これらは、水硬結合剤、たとえばセメント、石灰、セッコウ、硬セッコウ等を含む。さらにこれは、水性塗料系および水性被覆系中で使用可能である。
本発明による好ましい使用量は、コポリマーまたはターポリマーを、使用様式に関係なく、建築材料系、塗料系または被覆系の乾燥質量に対して0.01〜5質量%の量で含有する。
乾燥コポリマーは、粉末形状で乾燥モルタル使用(たとえば、注入モルタル、硫酸カルシウムをベースとするセルフレベリング材)のために、本発明による適用を導入する。それに対してセメント中では、添加剤を一般的に、さらに安定剤を特に好ましい水溶液の形で使用する。その際、安定剤溶液の粘度は約1000mPasを上廻ることなく、さもなければ、取り扱いはユーザーの要求しない困難なものとなる。本発明によるポリマーは、水中で良好に溶解するが、しかしながら1モル%の濃度である場合には溶液粘度は1000mPas(第2表参照)を下廻る。しかしながら使用に関しては、ロジスティックな理由から(貯蔵状態等)、水性安定化溶液の可能なかぎり高い作用物質含量が有利である。しかしながら、2モル%のポリマー含量の場合には、1000mPasを顕著に上廻る粘度が得られ(第2表参照)、したがって高い粘度により、ユーザーにとっては不利である。1モル%塩の添加により、粘度はさらに1000mPasを下廻る粘度が達成される。
これらの効果を達成するために、無機酸のアルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩を使用するが、しかしながらさらに単一の有機酸、たとえば蟻酸または酢酸を使用する。しかしながら特定の塩、たとえばハロゲン化合物または硝酸塩はユーザーには不利であり、それというのも、特にコンクリートの堅牢性に関して悪影響を及ぼすためである。したがって、好ましくアルカリ硫酸塩、特に硫酸ナトリウムを使用する。
コポリマーおよびターポリマーは、少ない使用量で優れた安定化した性質を有し、かつ顔料含有被覆材、化粧塗り、粘着モルタル、パテ材料、接合充てん剤、スプレーコンクリート、液体セメント、自己充填コンクリート、水中コンクリート、水中モルタルに、優れた使用技術的性質を、加工状態と同様に硬化および乾燥した状態においても付与する。これに関連して、建築材料混合物の粘度はコポリマーまたはターポリマーの添加によっては本質的に影響を受けることなく、結果としてワーカビリチーについても影響することはない。さらに本発明によるコポリマーおよびターポリマーの水溶液は、極めて良好な貯蔵安定性を示す。
水溶性コポリマーおよびターポリマーは、水性建築材料系ならびに水性塗料系および水性被覆系に関する安定剤として記載されている。本発明によって使用されるコポリマーおよびターポリマーの、通常の製品と比較した場合の利点は、これに応じて製造された建築材料系または水性塗料系および水性被覆系の極めて良好な安定性において存在し、その一方で、実際の系の粘度をほとんど上昇させることなく、その結果、これらの優れたワーカビリチーが達成される。
以下の実施例は、本発明をさらに説明するものである。
実施例
例A1:安定剤A
撹拌器およびサーモメータを備えた1lの三首フラスコ中に、水400gを装入した。撹拌しながら、水酸化ナトリウム−錠87gを溶解し、かつ全部で450g(2.17モル;75モル−%)の2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸を添加し、かつ透明な溶液が得られるまで撹拌した。クエン水和物0.50gを添加した後に、撹拌および冷却しながら5質量%濃度の苛性ソーダ水溶液を添加し、かつpH値4.60に調整した。引き続いて[2−(メチルアクリルアミド)−プロピル]−トリメチルアンモニウムクロリド331.5g(0.72モル;25モル%)(水中50質量%濃度の溶液)を添加した。この溶液を、20%濃度の苛性ソーダでpH6に調整し、かつ30分に亘って窒素でリンスして不活性化させ、かつ約5℃に冷却した。この溶液を、プラスチック容器中で、15cm10cm20cmの大きさ(bh)を有するプラスチック容器中に充填し、引き続き連続して150mgの2,2’−アゾ−ビス−(2−アミジノプロパン)−ジヒドロクロリド 150mg、1%濃度のロンガリット溶液1.0gおよび0.1%濃度のtert−ブチルヒドロペルオキシド溶液 10gを添加した。重合を、UV光を照射することにより(2個のフィリップス管; Cleo Performance 40W)開始させた。約2〜3時間の後に、プラスチック溶液から硬化したゲルを取り出し、かつ約5cm5cm5cmの大きさの片でゲル立方体を切り出した。ゲル立方体を市販の肉引き機を用いて細砕する前に、離型剤Sitren595(ポリジメチルシロキサン−エマルションGoldschmidt)を適用した。離型剤がポリジメチルシロキサンエマルションである場合には、水で1:20に希釈する。
得られたゲル粒を、同時に乾燥格子上で分散させ、かつ空気循環乾燥器中で約90〜120℃で、真空下で一定質量になるまで乾燥させた。
約600gの白色の硬い粒子が得られ、この場合、この粒子は、遠心ミルを用いて粉末状にした。
例A2:安定剤B
例1と同様に、安定剤Bを、65モル%の2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(I)、25モル%の[2−(メタクリロイル−オキシ)−エチル]−ジメチルアミン(II)および10モル%の[3−(メタクリルアミノ)−プロピル]−トリメチルアンモニウムクロリド(III)からのターポリマーとして製造した。
例A3:安定剤C
例1と同様に、安定剤Cを、65モル%の2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(I)、15モル%の[2−(メタクリロイル−オキシ)−エチル]−第3級ブチルアミン(II)および20モル%の[2−(アクリロイルアミノ)−エチル]−トリメチルアンモニウムクロリド(III)から成る混合ポリマーとして製造した。
例A4:安定剤D
例1と同様に、安定剤Dを、75モル%の2−アクリルアミド−2−メチルプロパン酸(I)、20モル%の[2−(メタクリロイル−オキシ)−エチル]−ジエチルアミン(II)および5モル%の[3−(メタクリロイルアミノ)−プロピル]−トリメチル−アンモニウムクロリド(III)から成るターポリマーとして製造した。
例A5:安定剤E
例1と同様に、安定剤Eを、80モル%の2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(I)、15モル%の[2−(メタクリロイル−オキシ)−エチル]−第3級−ブチルアミン(II)および5モル%の[2−(メタクリロイルアミノ)−エチル]−トリメチル−アンモニウムクロリド(III)から成るターポリマーとして製造した。
第1表において、破砕性および要求される乾燥時間を示す。微粉化された粉末の残留固体分は、乾燥プロセスの完全性に関する尺度である。
第1表
Figure 0004654455
第2表では、水性溶液の溶液粘度を示す。
第2表
Figure 0004654455
*20℃、ブルックフィールド、HO中(5回転/分で測定した)。
使用例
以下の例は、本発明によるコポリマーおよびターポリマーの安定化作用を、適したコンクリート配合またはモルタル配合の分離および流動特性に関して説明するものである。
コンクリートは実験室において、50lの強制ミキサ(Zwangsmischer)を用いて混合した。混合効率は45%であった。
自己圧縮性コンクリートの混合工程は、最初に骨材および微粉化材料を、10秒に亘ってミキサ中でホモジナイズし、その後すぐに練り混ぜ水、流動化剤および安定剤(水溶液または粉末として)を添加する。混合時間は4分であった。引き続いて、フレッシュコンクリート試験(スランプ流動性(Setzfliessmass)、空隙率)を実施し、かつ評価した。
コンシステンシーの経過は120分に亘って観察した。
自己充填コンクリートでの試験に関しては、以下の試験装置を使用した:
流動性を試験するために、いわゆるAbrams-Cone Setztrichter(上部内径100mm、下部内径200mm、高さ300mm)を使用した(スランプ流動性=2個の互いに垂直に意味する軸について測定され、かつ平均されたコンクリートケークの直径cm)。
スランプ流動性試験は、混合毎に5回、特に、混合後t=0、30、60、90および120分の時点でおこない、その際、混合は、それぞれの流動性測定前の混合は、コンクリートミキサを用いて60秒に亘って再度混合をおこなった。
空隙率を測定するために、DIN1048(T1)で記載された、空隙ポット(内容量8l)を使用した。
混合物のブリージング(硬化されていない建築材料ではない混合物表面上の水の分離)および分離は、視覚的に評価した。
DIN1048(T1)によるセメントの混合工程の際に、最初に骨材および微粉材料を10秒間に亘ってミキサ中でホモジナイズし、その後にすぐに、13質量%濃度の練り混せ水を添加し、かつ2分間に亘って混合した。引き続いて残りの水を添加し、かつさらに1分に亘って混合し、この場合、これ以前に流動化剤および安定剤を添加し、かつこれと同様に1分に亘って混合した。
コンシステンシーはDIN1048(T1)によって、特に、混合後t=0、30、60、90および120分の時点で測定した。
セメント化モルタルおよび硬セッコウ−セルフレベリング材を、実験室でDINEN196−1によるモルタルミキサを用いて混合した。さらに混合経過を、DINEN196−1で記載したようにして実施する。混合時間は4分であった。流動性(=拡がったケークの直径cm)を、DIN EN 196第3部で記載されたビカット−リング(内径上部=70mm、内径下部=80mm、高さ=40mm)を、平坦な乾燥したガラスプレート上で測定した(混合物は、流動性測定前にスプーンで60秒に亘って再度撹拌した)。
Klco-Crete(ベランガムCP Kelco)、安定剤ST2(セルロースエステル、Sika Addimet、Leimen)ならびにセルロースエステルTylose H20 P2およびTylose NH2000 YP2(商品、Clariant GmbH、Frankfurt)を、比較物質として本発明によるコポリマーまたはターポリマーに添加した。
例B1:少量の微細粒割合を有する自己充填コンクリート
通常の安定剤と本発明による安定剤Aとの比較
Figure 0004654455
1)生成物(Degussa Construction Polymers GmbH, Trosberg)
2)安定剤1モル%濃度溶液としての添加(安定剤の含水量は、全練り混ぜ水から差し引く)。
結果は、本発明による安定剤の明らかに少ない使用量の場合であっても、ワーカビリチーが改善されたことを示す(図1参照)。本発明によるコポリマーを用いて、顕著な流動性を有する混合物が達成され、この場合、これらはさらにこの期間を超えても極めて良好なワーカビリチーを示した。その際、余剰水のブリージングおよび分離は観察されなかった。
Figure 0004654455
この結果は、本発明による安定剤Aを添加することによって、自己充填コンクリートのワーカビリチーが改善されたことを示す。曲げ引張り強度および圧縮強度に関しては、本発明による安定剤によって、何ら悪影響を及ぼすことはなかった。
例B2:中程度の微細粒割合を有する自己充填コンクリート
通常の安定剤と本発明による安定剤Bとの比較
Figure 0004654455
1)製品(Degussa Construction Polymers GmbH, Trosberg)
2)安定剤B 1モル%濃度溶液としての添加(安定剤の含水量は全練り混ぜ水から差し引く)。
結果は、本発明による安定剤Bの明らかに少ない使用量の場合であっても、ワーカビリチーが改善されることを示す(図2参照)。余剰水のブリージングおよび分離は観察されなかった。本発明によるコポリマーを用いて、顕著な流動性を有する混合物が達成され、この場合、これらはさらに時間に亘って極めて良好なワーカビリチーを示した。
第4表:
通常の安定剤を含むコンクリートと本発明による安定剤Bを含むコンクリートとの性質の比較
Figure 0004654455
結果は、本発明による安定剤Bの添加の際に、自己充填コンクリートのワーカビリチーが改善されることを示す。曲げ引っ張り強度および圧縮強度に関しては、本発明による安定剤によって何ら悪影響を及ぼすものではなかった。
例B3:DIN1048(T1)によるコンクリート
通常の安定剤と本発明による安定剤Cとの比較
Figure 0004654455
1)製品(Masterbuilders Inc., Cleveland)
2)製品(Degussa Construction Polymers GmbH, Trostberg)
3)安定剤C1モル%水溶液としての添加(安定剤の含水量は、全練り混ぜ水から差し引く)
第5表:
通常の安定剤を含むコンクリートと本発明による安定剤Cを含むコンクリートとの性質の比較
Figure 0004654455
結果は、本発明による安定剤Cを添加した場合にコンクリートのワーカビリチーが改善されることを示し、それというのも、高いコンシステンシーが余剰水のブリージングおよび分離なく見いだされたためである。曲げ引張り強度および圧縮強度は、本発明による安定剤によっては何ら悪影響を及ぼすものではなかった。
例B4:注入モルタル
通常の安定剤と本発明による安定剤Dとの比較
Figure 0004654455
1)DIN EN 196−1
2)製品(Bau Mineral, Herten)
3)硫酸カルシウムアンモニウム(Denka Japan)
4)995質量部のCEMI52.5Rと5質量部のAl−粉末とからの混合物(Standard SK I、Eckart, Fuerthの製品)
5)製品(Degussa Construction Polymers GmbH, Trostberg)
第6表:
通常の安定剤を含むモルタルと本発明による安定剤Dを含むモルタルとの性質の比較
Figure 0004654455
結果は、本発明による安定剤Dを添加した場合に、注入モルタルのワーカビリチーが改善することを示す。
第B5:合成−硬セッコウをベースとするセルフレベリング材
通常の安定剤と本発明による安定剤Eとの比較
Figure 0004654455
1)製品(Degussa Construction Polymers GmbH, Trostberg)
結果は、本発明によるポリマーを添加した場合に、ワーカビリチーが改善されたことを示す(図3参照)
第7表:
通常の安定剤を含むセルフレベリング材と本発明による安定剤を含むセルフレベリング材との性質の比較
Figure 0004654455
例1の配合に関するスランプ流動性(Setzfliessmass)の時間的経過を示す図 例2の配合に関するスランプ流動性の時間的経過を示す図 例5の配合に関する流動性の時間的経過を示す図

Claims (16)

  1. 水性建築材料系、水性塗料系および水性被覆系のための安定化剤としての、
    a)式I
    Figure 0004654455
    [式中、Rは水素またはメチルであり、
    、R、Rは水素、炭素原子1〜6個を有する脂肪族炭化水素基、場合によってはメチル基で置換されたフェニル基であり、
    VはNHまたは酸素であり、
    Mは水素、一価または二価の金属カチオン、アンモニウムまたは1個の有機アミン基であり、nは1〜5であり、
    aは1/2または1である]の構成成分3〜96モル%
    b)式II
    Figure 0004654455
    [式中、Wは−CO(O)−(CH−、−CO−NR−(CH−であり、
    xは1〜6であり、
    およびRは水素、炭素原子1〜20個を有する場合によっては置換された脂肪族炭化水素基、炭素原子5〜8個を有する脂環式炭化水素基、6〜14個の炭素原子を有するアリール基を有し、かつ
    およびRは前記意味を有する]の構成成分3〜96モル%および/または
    c)式III
    Figure 0004654455
    [式中、YはO、NHまたはNRであり、
    Figure 0004654455
    Xはハロゲン、C〜C−アルキルスルフェートまたはC〜C−アルキルスルホネートであり、かつR、R、R、M、aおよびxは、前記意味を有する]の構成成分0.05〜75モル%からなる、数平均分子量50000〜20000000g/モルを有する水溶性スルホ基含有ビポリマーまたはターポリマー。
  2. 一価または二価のカチオンが、ナトリウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイオンまたはマグネシウムイオンを示し、かつXが塩素、臭素、スルフェートまたはメチルスルフェートである、請求項1に記載のビポリマーまたはターポリマー
  3. 構成成分a)が、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸またはその塩から成る、請求項1または2に記載のビポリマーまたはターポリマー
  4. 50モル%までの構成成分a)、b)またはc)が、アクリルアミドモノマーまたはN,N−ジメチルアクリルアミドモノマーから誘導される構造単位によって置換されている、請求項1から3までのいずれか1項に記載のビポリマーまたはターポリマー
  5. 有機アミン基が、好ましくは置換されたアンモニウム基を示し、この場合、これらは、第1級、第2級または第3級のC〜C20−アルキルアミン、C〜C20−アルカノールアミン、C〜C−シクロアルキルアミンおよびC〜C14−アリールアミンから誘導される、請求項1からまでのいずれか1項に記載のビポリマーまたはターポリマー
  6. およびRの炭化水素基またはアリール基が、さらにヒドロキシル基、カルボキシル基またはスルホン酸基によって置換されている、請求項1からまでのいずれか1項に記載のビポリマーまたはターポリマー
  7. 40〜80モル%の構成成分a)、10〜55モル%の構成成分b)および/または7〜25モル%の構成成分c)から成る、請求項1からまでのいずれか1項に記載のビポリマーまたはターポリマー
  8. 構成成分c)のモル割合が、構成成分a)のモル割合よりも少なくとも5モル%少ない、請求項1からまでのいずれか1項に記載のビポリマーまたはターポリマー
  9. 構成成分a)を形成するモノマー3〜96モル%、構成成分b)を形成するモノマー3〜96モル%および/または構成成分c)を形成するモノマー0.05〜75モル%を添加することによって、ラジカル、イオンまたは錯体配位性の塊状重合、溶液重合、ゲル重合、乳化重合、分散重合または懸濁重合の形で製造する、請求項1からまでのいずれか1項に記載のビポリマーまたはターポリマーの製造方法。
  10. 構成成分a)を形成するモノマー40〜80モル%、構成成分b)を形成するモノマー10〜55モル%および/または構成成分c)を形成するモノマー2〜30モル%を反応させる、請求項に記載の方法。
  11. 反応をゲル重合の形で、水相中で実施する、請求項または10に記載の方法。
  12. ゲル重合を−5℃〜+50℃の温度で、かつ40〜70質量%の水溶液濃度で実施する、請求項11に記載の方法。
  13. 水性建築材料系、水性塗料系および水性被覆系のための安定化剤としての、請求項1からまでのいずれか1項に記載のビポリマーまたはターポリマーの使用。
  14. ビポリマーまたはターポリマーを、建築材料系、塗料系または被覆系の乾燥質量に対して0.01〜5質量%の量で使用する、請求項13に記載の使用。
  15. 水性建築材料が、水硬結合剤として、セメント、石灰、石膏、硬セッコウ等を含有する、請求項13または14に記載の使用。
  16. ビポリマーまたはターポリマーを、0.2〜3質量の固体含量を有する水溶液の形で使用する、請求項13から15までのいずれか1項に記載の使用。
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