JP4654426B2 - 無線通信装置、プログラム送信装置およびその方法、並びに無線通信システム - Google Patents

無線通信装置、プログラム送信装置およびその方法、並びに無線通信システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ソフトウェア無線技術による無線通信装置、プログラム送信装置およびその方法、並びに無線通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、ソフトウェア無線の開発がされつつある。ソフトウェア無線とは、基本的な無線の機能(帯域幅、フィルタリング、変復調、符号化等)をソフトウェアで変更することが可能なシステムについての概念である。ソフトウェア無線の特徴として、リコンフィギュアラビリティ(構成・スペックの変更が可能なこと)およびダウンローダビリティ(プログラム書き換え可能なこと)を挙げることができる。ソフトウェア無線技術で構成された無線機のことがソフトウェア無線機と称される。より具体的には、ソフトウェア無線通信技術では、マイクロプロセッサやDSP(Digital Signal Processor)のチップまたはFPGA(Field Programmable Gate Array)を用いてディジタル無線通信用のプログラマブルな変復調装置を構成し、所望の通信方式の変復調方式を構成するためのソフトウェアを有線または無線によって変復調装置にダウンロードして、種々の使用を同一のハードウェアで柔軟に実現することができる。
【0003】
例えばソフトウェアをダウンロードすることによって、PHS(Personal Handyphone System)や携帯電話、構内LAN(Local Area Network)等の異なる無線通信方式を1つの無線通信装置で実現することができれば、ユーザは同一の無線端末装置さえあればその地域の通信方式のプログラムをダウンロードすることによって世界中でサービスを受けられる。端末装置の製造メーカにとっては、ハードウェアを共通化することによって量産が可能となり、製造コストを削減できる。また、無線通信装置の機能を容易に更新できるため、通信事業者にとっては新サービスの追加、機能のバージョンアップ、システム変更、ソフトウェアのミスの訂正等を容易に行える。さらに、無線経由でソフトウェアをダウンロードすることによって、伝搬環境に応じてビットレート、変復調方式、誤り訂正符号化・復号化方式等を柔軟に設定でき、伝搬環境に最適な伝送品質の提供や加入者数の向上を可能にする。
【0004】
図1は、この発明を適用することが可能なソフトウェア無線装置の一例を示す。アンテナ(1a)から受信された中心周波数fcの信号はアンテナスイッチ(1b)を通り、ローノイズアンプ(1j)に入力される。ローノイズアンプから出力された信号は、受信ミキサ(1k)において、第1局部発振器(1c)の発振周波数f11をミックスされ、中間周波数fi の信号に変換される。
【0005】
中間周波数fi に変換された信号は、直交検波器(1l)において、第2局部発振器(1d)の中間周波数f12により直交検波され、アナログベースバンド信号I、Qに変換される。アナログベースバンド信号I、Qは、A/D変換器(1m)において、ディジタルベースバンド信号I−D、Q−Dに変換される。ディジタルベースバンド信号I−D、Q−Dがデマルチプレクサ(1p)に供給される。
【0006】
デマルチプレクサ(1p)によって、ソフトウェアの伝送パケットまたは情報データの伝送パケットの選択が行われる。ソフトウェアダウンロード時は、A/D変換器の出力データI−DとQ−Dがソフトウェア変調信号復調部(1o)で復調される。復調されたプログラムがプログラム可能なベースバンドディジタル変調部(1i)またはプログラム可能なベースバンドディジタル復調部(1n)にダウンロードされる。ダウンロード後にデマルチプレクサ(1p)は、A/D変換器の出力データI−DとQ−Dをプログラム可能なベースバンドディジタル復調部(1n)に供給し、プログラムによって決められた所望の復調処理が行われる。
【0007】
プログラム可能なベースバンドディジタル変調部(1i)およびプログラム可能なベースバンドディジタル復調部(1n)は、一例として、ソフトウェア変調信号復調部(1o)からのプログラムによって、OFDM(orthogonal frequency divisionmultiplexing:直交周波数分割多重)方式の変調および復調の機能と、W−CDMA(Wideband-CDMA:広帯域符号分割多元接続)方式の変調および復調の機能とが切り替えられるものである。この変復調方式は、マルチモード無線機の一例であって、この発明は、GSM(Global System for Mobile Communication:欧州のディジタル自動車・携帯電話の方式)等をプログラムによって実現しても良い。さらに、移動通信に限らず、この発明は、無線LANにおける異なる方式、ITS(Intelligent Transport System:高度道路交通システム)における異なる方式等に対しても適用可能である。
【0008】
相手先の局にダウンロードすべきソフトウェアを送信するときはソフトウェアメモリ(1q)に格納されたソフトウェアがソフトウェア変調部(1r)によって変調され、マルチプレクサ(1s)を通ったディジタルIQ信号I−D,Q−DがD/A変換器(1h)に入力される。D/A変換器(1h)は、ディジタルIQ信号をアナログ信号に変換する。情報ビットを送信するときは、変調データビットをプログラム可能なベ一スバンドディジタル変調部(1i)によって所望の変調方式で変調する。変調部(1i)の出力がマルチプレクサ(1s)を通り、ディジタルベースバンド信号I−D,Q−DとしてD/A変換器(1h)に入力される。なお、ソフトウェアメモリ(1q)およびソフトウェア変調部(1r)は、基地局に限らず、端末局が有することも可能である。
【0009】
アナログ信号は、直交変調器(1g)において、第2局部発振器(1d)の発振周波数f12により直交変調され、中間周波数fi(=f12)の信号に変換される。中間周波数fiに変調された信号は、送信ミキサ(1f)において、第1局部発振器(1c)の周波数f11により、周波数fc (=f12+f11)の信号に変換される。
【0010】
周波数fcに変換されたOFDM変調信号は、パワーアンプ(1e)において、所定の送信電力に増幅される。増幅された信号は、アンテナスイッチ(1b)を介して、アンテナ(1a)に供給され、送信される。MMAC(Mu1timedia mobi1e accesscommunication system)やWCDMA(Wideband code division mu1tip1e access)のような広帯域のスペクトラムを使用する移動体無線通信においては、A/D変換器(1m)とD/A変換器(1h)のサンプリング周波数が数十MSPS(Mega samples per second)となる。
【0011】
図2は、ソフトウェア無線通信システム用のソフトウェアを無線ダウンロードするリンクのパケットの構成例、並びに情報データを伝送するリンクのパケットの構成例を示す。このリンクは、基地局から端末局へのダウンリンクである。パケットは、ソフトウェアを伝送するパケット(2a-1,2a-2,...,2a-k)と情報データを伝送する情報パケット(2b-1,2b-2,...,2b-n)から構成される。
【0012】
ソフトウェアパケットは、プリアンブル(2c)およびソフトウェア(2d)から構成される。ソフトウェア(2d)は、エラー検出のために付加されたCRC(Cyc1ic redundancy check)のためのデータ(2e)とマイクロプロセッサ(あるいはDSP)に入力するプログラムまたはFPGAを再構成するためのコンフィギュレーションデータ(2f)から構成される。情報パケットは、プリアンブル(2g)と情報シンボル(2h-1,2h-2,...,2h-m)から構成される。
【0013】
受信したデータに対して、既知信号であるプリアンブルが検出され、検出に基づいてパケットタイミング同期、周波数同期、伝送路等化がなされる。受信したソフトウェアに対してはCRCで誤り検出を行う。誤りが検出された場合はそのパケットは破棄して再送を要求する。誤りが検出されない場合のみ、プログラムを復調して、ACK信号(アクノリッジ信号)を送信して次のパケットの送信を促す。全プログラムが復調されたら、復調されたプログラムをベースバンドディジタル信号変調部(1i)および復調部(1n)にダウンロードし、所望の変復調方式に設定する。情報パケットを受信し、プリアンブル(2g)に対してパケットタイミング同期、周波数同期、伝送路等化を行った後に、情報パケット情報シンボル(2h-1,2h-2,...,2h-m)に対して設定された復調方式で情報データの復調が行われる。
【0014】
図3は、ソフトウェア無線通信システムにおいて、ソフトウェアがダウンロードされた変調部によって、端末局から基地局に対して伝送するリンク(アップリンク)のパケットの構成例を示す。パケット(3a-1,3a-2,...,3a-n)は、既知信号であるプリアンブル(3b)と情報データ(3c)から構成される。情報データ(3c)は、情報シンボル(3d-1,3d-2,....,3d-m)から構成される。受信側では、プリアンブルの検出に基づいて、パケットタイミング同期、周波数同期、伝送路等化がなされ、その後に情報シンボルの復調が行われる。
【0015】
図4は、ソフトウェア無線通信システムのパケット再送処理例を示す。ソフトウェア無線通信システムにおいては、ソフトウェアがダウンロードされた変復調部によって本来伝送すべき情報データの変復調が行われる。無線伝送路によって発生したソフトウェアのエラーに起因して変復調部に故障が生じる可能性がある。したがって、ソフトウェアの無線伝送パケットに対してはCRCによるエラー検出が行われ、エラーフリー(エラー無し)となるまで何度も再送処理が行われる。
【0016】
例えばソフトウェア送信局からは最初のソフトウェアパケット1(4a)を送信する。受信したパケットに対してCRCによるエラー検出が行われ、エラーが検出されたら、送信局に対してエラーが検出されなくなるまで再送要求信号(4b)を送信する。図4は、2回の再送要求を行った後に送信されたソフトウェアパケット1(4e)でエラーフリーとなる例であるので、同一のパケット(4a,4c,4e)を3回再送している。エラーフリーとなった後では、ACK信号(4f)をソフトウェアの送信側に対して送信する。
【0017】
これらの動作を繰り返した後に最終のソフトウェアパケットk(4k)を受信し、全てのソフトウェアの復調が完了する。復号したソフトウェアがプログラム可能な変復調部にダウンロードされ、所望の変復調処理が可能となる。最終のソフトウェアパケットk(4k)に対するACK信号(41)を送信したのちに、情報パケット(4m,4n,....,4o)が伝送される。
【0018】
次に、図1のプログラム可能なベースバンドディジタル復調部(1n)の処理内容について説明する。一般的に変調部よりも復調部の処理が複雑であるので、復調部のみを説明する。一例として、広帯域のスペクトラムを使用する移動体無線通信システムであるMMACとWCDMAの復調部の構成について説明する。
【0019】
図5は、MMAC用のOFDM復調部の構成例を示す。入力されたディジタルベースバンド信号I−DとQ−Dは、まず、パケットタイミング同期部(5a)でパケットのタイミング同期を得た後に、キャリア周波数同期部(5b)でキャリア周波数を同期させ、メモリ(5c)にてデータを書き込んだ後に、FFT(fast Fourier transform)(5d)によって周波数領域に変換を行う。サブキャリア数をNFFTとすれば、FFT(5d)において、NFFT点の高速フーリエ変換をされ、すなわちNFFT点のパラレル受信データに復調される。その後に等化器(5e)によって伝送路等化が行われて誤り訂正符号復号化器(5f)によって誤りビットの訂正を行い復調ビットとして出力する。
【0020】
図6は、WCDMA用のスペクトラム拡散方式復調部の構成例を示す。入力されたディジタルベースバンド信号I−DとQ−Dは、まず、パケットタイミング同期部(6a)でパケットのタイミング同期を得た後に、キャリア周波数同期部(6b)でキャリア周波数を同期させる。メモリ(6c)にてデータを書き込んだ後に、逆拡散・等化部(6d)によって所定の拡散符号を用いて逆拡散と伝送路等化が行われる。逆拡散・等化部(6d)の出力が誤り訂正符号復号化器(6e)に供給され、復号化器(6e)によって誤りビットの訂正がなされ、復調ビットが出力される。
【0021】
上述の図5および図6に示したような復調部においては、数十MSPSのレートで入力されるサンプリングデータに対して実時問でFFT、逆拡散、等化器等の処理を行う必要がある。ソフトウェア無線通信システムにおいては、これらの処理をプログラム可能なハードウェアで実現する。プログラマブルデバイスとして数百MHzのクロックで動作する超高速な汎用マイクロプロセッサの使用も考えられる。しかしながら、消費電力がクロック周波数に依存するために、電池で動作するような実用的な携帯情報端末装置の設計は困難である。
【0022】
プログラマブルデバイスとして、FPGAを用いることによって、比較的低消費電力で、かつ高速な復調用の信号処理ハードウェアが実現できる。100万ゲートを超える大規模なFPGAも市場に出始めているため、140万ゲートを超えるMMAC用のOFDM LSIの機能も数個のFPGAを用いれば十分に実現可能である。但し、FPGAを所望の機能にプログラムするためにはFPGA内部の再構成可能な論理回路の機能、および論理回路間の結線等をプログラムするためのコンフィギュレーションデータが必要となる。前述したMMAC用のOFDM LSIをプログラムするためには8Mビットものコンフィギュレーションデータが必要となる。
【0023】
この明細書の説明では、「ソフトウェア」または「プログラム」という用語にはFPGAの機能を定義するコンフィギュレーションデータも含まれる。
【0024】
べースバンド処理部を構成するFPGAについて説明する。図7にFPGAの内部構成を示す。まず、FPGAチップ(7a)には、外部からコンフィギュレーションデータが供給され、コンフィギュレーションメモリ(7c)に書き込まれる。このデータによって各部の回路の機能がプログラムされる。
【0025】
プログラム可能な論理回路ブロックであるCLB(Configurab1e 1ogic b1ock)(7g)は、対応するコンフィギュレーションデータによって、ユーザが所望する小規模な論理回路に構成できる。IOB(Input/output b1ocks)(7d)はチップ外とチップ内の信号のインタフェース回路であり、一種の電流増幅器でもある。対応するコンフィギュレーションデータによって所定の論理振幅電圧に設定され、外部論理電圧を内部の論理電圧に変換する機能を有する。RC(Routing channe1)(7e)は各ブロックを接続するデータバスであり、CLB間とIOB間またはCLBとIOB間のデータ転送が行われる。プログラム可能なスイッチであるPSM(Programmab1e switch matrix)(7f)とCB(Connection Block)(7h)は、マトリクス状に配置され、RC間の接続を対応コンフィギュレーションデータに応じて設定し、各ブロック間でのデータの授受を可能とする。
【0026】
図8は、CLBの内部構成例を示す。CLBは、4入力1出力のLUT(Look-up tab1e)(8a,8b)および、3入力1出力のLUT(8c)、キャリ生成用専用のプログラム可能な論理回路であるCL(Carry 1ogic)(8d,8e)、9個のマルチプレクサ(8f,8g,8h,8i,8j,8k,81,8m,8n)と2個のレジスタ(8o,8p)から構成される。CLBはSRAMであり、入力はアドレスに相当する。4入力と3入力のCLBに対して、それぞれ16ビットと8ビットのコンフィギュレーションデータをダウンロードして任意の論理回路を構成することができる。[表1]に4入力のLUTの真理値表の例を示す。
【0027】
【表1】
Figure 0004654426
【0028】
CLは、対応するコンフィギュレーションデータによって、あらかじめ定義されているいくつかの論理回路の一つを実現できる。また、各マルチプレクサの制御用信号もコンフィギュレーションデータによって設定される。種々のコンフィギュレーションデータをCLBに与えることによって、レジスタを含む所望の論理回路を実現することができる。
【0029】
以上のように、図7で示したコンフィギュレーションメモリからIOB,PSM,CB,CLBにコンフィギュレーションデータを供給することによって所望の仕様の論理回路をFPGAによって実現できる。
【0030】
FPGAのブロックを使用して設計した加算器、乗算器、および、任意の2入力演算回路を以下に説明する。説明を簡単にするために、以下では、特に言及しない場合は、LUTの内容とCL設定データをコンフィギュレーションデータと呼ぶことにする。
【0031】
図9は、FPGAのLUTとCLで設計した9ビット加算器の構成例を示す。桁上げ信号が下位ビットから伝播するリップルキャリ型加算器である。2の補数で表現された入力データバスのビットa8-a0とb8−b0はまず初段のLUT(9a-1,9a-2,9a-3,9a-4,9a-5,9a-6,9a-7,9a-8,9a-9,9a-10)に入力される。LUT(9a-1)はオーバフローが発生したことを表す制御信号を生成する。それ以外のLUTは、重みの等しい2つのビットのデータと下位ビットからの桁上げ信号との和を計算する。
【0032】
CL(9b-1,9b-2,9b-3,9b-4,9b-5,9b-6)は、入力データバスの対応する各ビットにおける桁上げ信号の生成と下位ビットから上位ビットヘの桁上げ信号の伝播を行う。最終段のLUT(9c-1,9c-2,9c-3,9c-4,9c-5,9c-6,9c-7,9c-8)では和出力に対する2の補数表現に対応した符号処理とオーバフロー時の飽和処理が行われる。この例以外にも種々の加算器のアルゴリズムが提案されている。
【0033】
図10は、FPGAのLUTとCLを使用して設計した3×2ビットの乗算器の構成例を示す。2の補数で表現された入力データa2,a1,a0とb1,b0は、それぞれ対応するLUT(10a-1,10a-2,10a-3)、LUT(10a-5,10a-6)およびCL(10b-1,10b-2,10b-3)によって絶対値に変換される。LUT(1Oa-4)によって積の符号が決定する。絶対値の各ビットa'2,a'1,a0'とb'1,b'0がLUT(10c-1,10c-2,...,10c-6)に供給され、LUT(10c-1,10c-2,...,10c-6)によって部分積の計算が行われる。部分積はLUT(10d-1,10d-2,10d-3)、CL(1Oe-1,10e-2)、LUT(10f-1,10f-2,...,10f-5)およびCL(10g-1,10g-2,10g-3,10g-4)から構成された加算木で加算されて積が算出される。
【0034】
任意の2入力演算回路をLUTによって設計する。表2は、データの語長が12ビットの2入力1出力演算回路の真理値表の例を[表2]として示す。
【0035】
【表2】
Figure 0004654426
【0036】
図11は、この真理値表に基づいてLUTによって設計した演算回路の構成例を示す。入力データのビット数の合計が24ビットであるため、24入力1出力の論理回路を12個用意すれば実現可能である。出力ビットc11(MSB),c10,...,c0(LSB)は、論理回路(1111,1110,...,110)によって算出される。各論理回路は、24ビットのデータを入力する8個のLUT(11a-1,11a-2,11a-3,11a-4,11a-5,11a-6,11a-7,11a-8)から構成される。
【0037】
真理値表(表2)を満足するようにコンフィギュレーションデータが各論理回路の各LUTに書き込まれる。図11に示した構成は、LUTを直接的に木状に接続して設計したため、LUTの個数が最大の例である。真理値表の内容によっては、論理式の簡単化を行うことによってLUTの数を削減することが可能である。
【0038】
図5と図6中に示したタイミング同期部(5a,6a), キャリア周波数同期部(5b,6b)、FFT(5d)、逆拡散・等化部(6d)においては、主に相関演算がなされ、OFDMの伝送路等化(5e)の処理では除算が行われる。すなわち、FPGA上で処理回路を構成するためには、乗算器、加算器、および除算器が必要となる。入力データは数十MHzのサンプリングレートで入力され、実時間で演算を行う必要がある。FPGAのLUTやCLで構成した演算回路の演算時間が数十nsecであると仮定すれば、ハードウェアを時分割的に共有することは困難であり、各処理部毎にそれぞれの演算回路が必要となる。したがって、ベースバンドの変復調処理全体を構成するためには、膨大な数のLUTやCLが必要である。例えば、MMAC用のFFTのみをFPGA上で実現するには2300個以上のLUTと同数程度のCLが必要である。これらをプログラムするための大量のコンフィギュレーションデータが必要となる。さらに、MMAC用のOFDMの変復調LSIは140万ゲート以上の規模であるから、これをFPGAで構成すると仮定すれば、8Mビット以上のコンフィギュレーションデータが必要となる。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】
図4に示したように、従来のソフトウェアの無線ダウンロード手法においては、受信したソフトウェアに対してCRCを行い、エラーフリーが確認された後にプログラマブルデバイスにダウンロードが行われる。誤りが検出された場合はエラーフリーになるまで再送要求が行われる。この手法は、劣悪な伝搬環境下においては、エラーフリーに到達するまで膨大な量のコンフィギュレーションデータを何度も再送する必要があり、ダウンロードが完了するまでに膨大な時問が費やされる。
【0040】
コンフィギュレーションデータのダウンロード時間が増大すれば、図2のパケット構成図に示されるような本来伝送すべき情報データの伝送効率は劣化する。また、時々刻々と変動する伝搬路環境に応じて最適な機能を無線ダウンロードして実現する適応伝送方式においては、機能を実現するためのコンフィギュレーションデータの伝送は速やかに行われる必要がある。再送をともなう伝送方式では、無線ダウンロードが完了するまでに伝搬環境が激変してしまい、ダウンロード完了後の伝搬環境に最適な機能をFPGA上で実現できない。したがって、ソフトウェア無線通信システムの特長を活用するにはFPGAのコンフィギュレーションデータを含めたソフトウェアの高効率な無線伝送・ダウンロード手法の確立が必須である。
【0041】
したがって、この発明の目的は、FPGAのコンフィギュレーションデータのようなプログラムの伝送効率を向上させることができる無線通信装置、プログラム送信装置およびその方法、並びに無線通信システムを提供することにある。
【0042】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置において、
プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
重みの大きい第1のグループの論理回路に対する第1のプログラムがビット誤りが少ない第1の方式で変調されて伝送され、重みの小さい第2のグループの論理回路に対するプログラムが伝送効率が優れた第2の方式で変調されて伝送されるようにした無線通信装置である。
【0043】
請求項3の発明は、ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置において、
プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
重みの大きい第1のグループの論理回路に対する第1のプログラムは、誤り訂正能力の高い符号化方式を用いて伝送され、重みの小さい第2のグループの論理回路に対する第2のプログラムは、符号化率の高い符号化方式を用いて伝送されるようにした無線通信装置である。
【0044】
請求項4の発明は、ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置において、
プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
重みの大きい第1のグループの論理回路に対する第1のプログラムが低速なシンボルレートで変調されて伝送され、重みの小さい第2のグループの論理回路に対するプログラムが高速なシンボルレートで変調して伝送されるようにした無線通信装置である。
【0045】
請求項5の発明は、ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置において、
プログラム可能な論理回路が演算回路と非演算回路に分割され、演算回路に対する一部の第1のプログラムは、再送処理を施さずに伝送され、演算回路の一部および非演算回路に対する第2のプログラムは再送処理を施して信頼性を高めて伝送されるようにした無線通信装置である。
【0046】
請求項7の発明は、ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置において、
プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
重みの大きい第1のグループの論理回路に対する第1のプログラムは、第1の変調方式、第1の誤り訂正符号および第1のシンボルレートの内の2以上を組み合わせた伝送方式で伝送され、
重みの小さい第2のグループの論理回路に対する第2のプログラムは、第2の変調方式、第2の誤り訂正符号および第2のシンボルレートの内の2以上を組み合わせた伝送方式で伝送され、
第1の変調方式は、第2の変調方式に比して誤りが少ないものとされ、
第1の誤り訂正符号は、第2の誤り訂正符号に比して誤り訂正能力の高いものとされ、
第1のシンボルレートは、第2のシンボルレートに比して低いものとされた無線通信装置である。
【0047】
請求項8の発明は、ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置において、
プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
第1および第2のプログラムが比較的値数の多い変調方式を使用して伝送され、
重みの大きい第1のグループのプログラムは、変調方式の平均誤り率よりも優れた伝送が可能なビット位置に割り当てられ、重みが小さい第2のグループのプログラムは、変調方式の平均誤り率よりも劣った伝送特性を有するビット位置に割り当てられる無線通信装置である。
【0048】
請求項12の発明は、ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置に対してプログラムを送信する送信方法において、
プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
重みの大きい第1のグループの論理回路に対する第1のプログラムをビット誤りが少ない第1の方式で変調し伝送し、重みの小さい第2のグループの論理回路に対するプログラムを伝送効率が優れた第2の方式で変調して伝送するようにしたプログラム送信装置である。請求項22の発明は、このようにプログラムを送信する方法である。
【0049】
請求項14の発明は、ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置に対してプログラムを送信する送信装置において、
プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
重みの大きい第1のグループの論理回路に対する第1のプログラムを誤り訂正能力の高い符号化方式を用いて伝送し、重みの小さい第2のグループの論理回路に対する第2のプログラムを符号化率の高い符号化方式を用いて伝送するようにしたプログラム送信装置である。請求項24の発明は、このようにプログラムを送信する方法である。
【0050】
請求項15の発明は、ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置に対してプログラムを送信する送信装置において、
プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
重みの大きい第1のグループの論理回路に対する第1のプログラムを低速なシンボルレートで変調して伝送し、重みの小さい第2のグループの論理回路に対するプログラムを高速なシンボルレートで変調して伝送するようにしたプログラム送信装置である。請求項24の発明は、このようにプログラムを送信する方法である。
【0051】
請求項16の発明は、ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置に対してプログラムを送信する送信装置において、
プログラム可能な論理回路が演算回路と非演算回路に分割され、演算回路に対する一部の第1のプログラムを再送処理を施さずに伝送し、演算回路の一部および非演算回路に対する第2のプログラムを再送処理を施して信頼性を高めて伝送するようにしたプログラム送信装置である。請求項26の発明は、このようにプログラムを送信する方法である。
【0052】
請求項18の発明は、ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置に対してプログラムを送信する送信装置において、
プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
重みの大きい第1のグループの論理回路に対する第1のプログラムを第1の変調方式、第1の誤り訂正符号および第1のシンボルレートの内の2以上を組み合わせた伝送方式で伝送し、
重みの小さい第2のグループの論理回路に対する第2のプログラムを第2の変調方式、第2の誤り訂正符号および第2のシンボルレートの内の2以上を組み合わせた伝送方式で伝送し、
第1の変調方式は、第2の変調方式に比して誤りが少ないものとされ、
第1の誤り訂正符号は、第2の誤り訂正符号に比して誤り訂正能力の高いものとされ、
第1のシンボルレートは、第2のシンボルレートに比して低いものとされたプログラム送信装置である。請求項28の発明は、このようにプログラムを送信する方法である。
【0053】
請求項19の発明は、ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置に対してプログラムを送信する送信装置において、
プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
第1および第2のプログラムを比較的値数の多い変調方式を使用して伝送し、重みの大きい第1のグループのプログラムを変調方式の平均誤り率よりも優れた伝送が可能なビット位置に割り当て、重みが小さい第2のグループのプログラムを変調方式の平均誤り率よりも劣った伝送特性を有するビット位置に割り当てるプログラム送信装置である。請求項29の発明は、このようにプログラムを送信する方法である。
【0054】
請求項32の発明は、ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置と、無線通信装置に対してプログラムを送信する送信装置とからなる無線通信システムにおいて、
無線通信装置は、プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
送信装置は、重みの大きい第1のグループの論理回路に対する第1のプログラムをビット誤りが少ない第1の方式で変調し伝送し、重みの小さい第2のグループの論理回路に対するプログラムを伝送効率が優れた第2の方式で変調して伝送するようにした無線通信システムである。
【0055】
請求項33の発明は、ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置と、無線通信装置に対してプログラムを送信する送信装置とからなる無線通信システムにおいて、
無線通信装置は、プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
送信装置は、重みの大きい第1のグループの論理回路に対する第1のプログラムを誤り訂正能力の高い符号化方式を用いて伝送し、重みの小さい第2のグループの論理回路に対する第2のプログラムを符号化率の高い符号化方式を用いて伝送するようにした無線通信システムである。
【0056】
請求項34の発明は、ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置と、無線通信装置に対してプログラムを送信する送信装置とからなる無線通信システムにおいて、
無線通信装置は、プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
送信装置は、重みの大きい第1のグループの論理回路に対する第1のプログラムを低速なシンボルレートで変調して伝送し、重みの小さい第2のグループの論理回路に対するプログラムを高速なシンボルレートで変調して伝送するようにした無線通信システムである。
【0057】
請求項35の発明は、ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置と、無線通信装置に対してプログラムを送信する送信装置とからなる無線通信システムにおいて、
無線通信装置は、プログラム可能な論理回路が演算回路と非演算回路に分割され、
送信装置は、演算回路に対する一部の第1のプログラムを再送処理を施さずに伝送し、演算回路の一部および非演算回路に対する第2のプログラムを再送処理を施して信頼性を高めて伝送するようにした無線通信システムである。
【0058】
請求項36の発明は、ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置と、無線通信装置に対してプログラムを送信する送信装置とからなる無線通信システムにおいて、
無線通信装置は、プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
送信装置は、重みの大きい第1のグループの論理回路に対する第1のプログラムを第1の変調方式、第1の誤り訂正符号および第1のシンボルレートの内の2以上を組み合わせた伝送方式で伝送し、
重みの小さい第2のグループの論理回路に対する第2のプログラムを第2の変調方式、第2の誤り訂正符号および第2のシンボルレートの内の2以上を組み合わせた伝送方式で伝送し、
第1の変調方式は、第2の変調方式に比して誤りが少ないものとされ、
第1の誤り訂正符号は、第2の誤り訂正符号に比して誤り訂正能力の高いものとされ、
第1のシンボルレートは、第2のシンボルレートに比して低いものとされた無線通信システムである。
【0059】
請求項37の発明は、ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置と、無線通信装置に対してプログラムを送信する送信装置とからなる無線通信システムにおいて、
無線通信装置は、プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
送信装置は、第1および第2のプログラムを比較的値数の多い変調方式を使用して伝送し、
重みの大きい第1のグループのプログラムを変調方式の平均誤り率よりも優れた伝送が可能なビット位置に割り当て、重みが小さい第2のグループのプログラムを変調方式の平均誤り率よりも劣った伝送特性を有するビット位置に割り当てる無線通信システムである。
【0060】
この発明では、プログラム可能な論理回路に対するプログラムを重要度に応じて伝送方式を異ならせる。すなわち、プログラムのエラーの影響が大きいものとそうでないものとに分け、エラーの影響が大きいものについては、伝送時にエラーが発生しにくいように伝送し、エラーの影響が相対的に小さいものについては、伝送効率を重視して伝送する。
【0061】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について説明する。この発明の理解の容易のために、最初にプログラム可能な論理回路例えば演算回路について説明する。一般的に、FFT、相関器、ディジタルフィルタ等のディジタル無線通信用の主要な信号処理回路は2進数演算に基づく加算器、減算器、乗算器で構成されている。FPGAではこれらの演算回路は多数のLUTを使用して構成される。2進数系に基づく演算器ならば、データバスの各ビットには2のべき乗の重みが付けられている。データバスの各ビットはLUTの入出力に接続されている。
【0062】
無線伝送されたコンフィギュレーションデータには、誤りビットが発生する。その誤りビットによって演算結果に誤差が発生する。LUTの扱うビットに付けられている重みによって演算結果に及ぼす影響が異なる。誤りビットの個数と位置が同じ16ビットのコンフィギュレーションデータを有する4入力1出力のLUTが演算器の入出力バスのLSBに接続されていた場合、データのダイナミックレンジに対して演算誤差が小さいために、演算誤差の影響は小さい。
【0063】
しかしながら、LUTが演算器の入出力バスのMSBに接続されていた場合、データのダイナミックレンジに対して演算誤差が比較的大きくなるために、演算誤差が結果に対して著しい影響を与える。すなわち、LUTのコンフィギュレーションデータの誤りがコンフィギュレーションデータでプログラムされた通信装置の伝送品質、例えば、BER(Bit error rate)に与える影響は、コンフィギュレーションデータの誤りを含むLUTが2進数のどの桁に対する処理を行っているかによって異なる。
【0064】
例えば、図9に示した9ビット加算器であれば、入出力のデータバスの各ビットにはLSBからMSBについてそれぞれ20,21,22,23,24,25,26,27,−28の重みが付けられている。和出力データバスのLSBに接続されたLUT(9c-8)とMSBに接続されたLUT(9a-2)に着目すれば、両LUTのコンフィギュレーションデータに同様の誤りビットが発生していた場合、和の出力データバスに発生する誤差の最大値はそれぞれ20と−28となり、MSBに接続されたLUT(9a-2)のコンフィギュレーションデータの誤りビットの及ぼす影響が大きい。復調器の回路の一部であれば、BERに及ぼす影響も同様に大きい。
【0065】
このような点を考慮して、この発明においては、演算器のオペランドのデータバスを複数のグループに分割する。説明を簡単にするために、データバスのビットに接続されているLUTを2つのスライスに分割する。MSB側のLUT群とCL群をMSBスライスと呼び、LSB側のLUT群とCL群をLSBスライスと呼ぶことにする。広義の意味としてスライスは、LUTとCLのコンフィギュレーションデータをも含むものとする。例えば、両スライスの入出力データビットの重みを比較すればMSBスライスに属するLUTの扱うビットの重みのほうが大きい。すべてのLUTのコンフィギュレーションデータに同じ確率で誤りが発生したと仮定すると、MSBスライスに属するLUTのほうが、LSBスライスに属するLUTよりも演算結果の誤差が大きく、復調器のBERを劣化させる影響は大きい。
【0066】
したがって、MSBスライスに対してはビット誤りが発生し難い伝送特性の優れた伝送方式を適用し、一方、LSBスライスに対しては伝送特性が劣っても伝送効率の優れた伝送方式を適用する。このように、両スライスに対して伝送方式を使い分けることによって全体のシンボル数を減少できるため伝送時間を削減できる。以下、この発明を上述したいくつかの演算回路に適用した場合のスライス分割について説明する。
【0067】
図12は、9ビット加算器において、オペランド入力と和出力のデータパスに対して、LUTをMSBスライスとLSBスライスに分割した例を示す。CLのコンフィギュレーションデータを16ビットと仮定する。オペランド側と和側でのMSBスライスに属するLUTの数をそれぞれ、6個と3個とすれば、LSBスライスに属するLUTの数は、それぞれ4個と5個とである。CLについてはMSBスライスとLSBスライスに属する数はいずれも3個である。コンフィギュレーションデータのビット数は、それらの個数にLUTとCLのコンフィギュレーションデータのビット数である16を掛けた値となる。
【0068】
MSBスライスのコンフィギュレーションビットは12×16=192ビットとなり、LSBスライスのコンフィギュレーションビットは12×16=192ビットとなる。
【0069】
図13は、図10に示した3×2ビットの乗算器についてスライス分割を行った場合の構成例を示す。図13において、MSBスライスに割り当てられるLUTおよびCLは、ブロック内のこれらの文字に対して下線を付して示す。一方、LSBスライスに対して割り当てられるLUTおよびCLは、ブロック内のこれらの文字に対して下線を付さないで示す。絶対値への変換を行うLUTを入力バスのa2,a1,a0とb1,b0に対してMSBから、それぞれ2個と1個づつのLUT(13a-1,13a-2,13a-5)をMSBスライスに割り当てる。さらに積の符号を出力するLUT(13a-4)、部分積を演算するLUT(13c-1,13c-2,13c-3)、加算木のLUT(13d-1,13d-2)、CL(13e-1)、LUT(13f-1,13f-2,13f-3)、およびCL(13g-1,13g-2,13g-3)をMSBスライスに割り当てる。MSBスライスに属するLUTとCLのコンフィギュレーションデータが18×16=288ビットとなる。LSBスライスについては、コンフィギュレーションデータが11×16=176ビットとなる。
【0070】
図14および図15は、図11に示した任意の2入力演算回路に対してスライスを行った場合の構成例を示す。作図スペースの制約によって、本来は一つの図を図14および図15の二つに分割している。図14および図15において、MSBスライスに割り当てられるLUTおよびCLは、ブロック内のこれらの文字に対して下線を付して示す。一方、LSBスライスに対して割り当てられるLUTおよびCLは、ブロック内のこれらの文字に対して下線を付さないで示す。図14に示すように、MSBであるc11を出力する論理回路(1411)内の全てのLUT(14a-1,14a-2,...,14a-8)のコンフィギュレーションデータをMSBスライスに割り当てる。c10を出力する論理回路(1410)内のLUTにおいては、入力データバスのMSBビットに近いLUT(14b-1,14b-2,14b-4,14b-5,14b-7,14b-8)のコンフィギュレーションデータをMSBスライスに割り当てる。図15に示すように、LSBのc0を出力する論理回路(140)についてはMSBビットを扱うLUT(14c-1,14c-4)およびデータパスの中問に存在するLUT(14c-7,14c-8)のコンフィギュレーションデータをMSBスライスに割り当てる。
【0071】
前述した例は主として演算回路であるが、演算回路以外のクロック信号を扱う回路、機能を決定する制御信号を生成または受信する回路、CLB間の接続を決定するPMSとCBの制御信号、CLB内のマルチプレクサ制御信号および、ビット単位で論理演算を行いかつ高い信頼性が要求される誤り訂正符号の符号化または復号化回路等を構成するためのコンフィギュレーションデータに対しても、この発明を適用することができる。演算回路以外の回路を構成するためのコンフィギュレーションデータに対してこの発明を適用した実施形態については後述する。
【0072】
また、コンフイギュレーションテータの伝送時問が等しくともコンフィギュレーションデータの誤りを減少させれば、ダウンロードされたハードウェアの故障率を減らせ信頼性を向上できる。この手法もコンフィギュレーションデータの伝送効率を向上できる手法として後述する。
【0073】
以下に分割した各スライスのコンフィギュレーションデータに対してこの発明を適用した複数の実施形態について説明する。
【0074】
この発明の第1の実施形態は、各スライスに対して異なる変調方式を適用するものである。MSBスライスのLUT用のコンフィギュレーションデータに対しては、伝送特性は優れたビット誤りが発生し難い伝送方式例えば多値数の少ないQPSK(quadrature phase shift keying )方式で変調を施す。逆にLSBスライスのLUT用のコンフィギュレーションデータに対しては、伝送特性が劣っても伝送効率の優れた伝送方式例えば多値数は多いが、伝送特性の劣る16QAM(Quadrature Amplitude Modulation) 変調を施す。16QAMで変調したコンフィギュレーションデータの誤りビット数が増加するが、LSB側のコンフィギュレーションデータのビット誤りに起因する演算誤差は比較的小さいと考えられる。この方式でコンフィギュレーションデータの伝送を行えば、BERを著しく劣化させずに、コンフィギュレーションデータを変調した伝送シンボル数を減少できる。
【0075】
9ビット加算器においては、図12を参照して説明した各スライスに対する割り当て結果より、MSBスライスは1シンボルあたり2ビットを伝送するQPSK変調であるので96シンボル、LSBスライスは1シンボルあたり4ビットを伝送する16QAM変調であるので、48シンボルとなり合計144シンボルが必要となる。両スライスともQPSK変調を行った場合は192シンボルが必要となる。したがって、全てをQPSKで変調した場合よりも約25パーセント、シンボル数、すなわち、コンフィギュレーションデータの伝送時間を削減できる。
【0076】
図16は、この発明の第1の実施形態によるコンフィギュレーションデータのべースバンドにおける伝送系を示す。伝送系は、コンフィギュレーションデータを無線伝送する送信機(15a)、伝送路(15b)、コンフィギュレーションデータを受信する受信機(15c)から構成される。受信機(15c)においてシンボルタイミング同期部、キャリア周波数同期部、伝送路等化部等の記述は省略している。
【0077】
MSBスライスに割り当てるLUTのコンフィギュレーションデータが格納されているメモリ(15a-1)からデータがQPSK変調器(15a-3)に供給される。LSBスライス側に割り当てるLUTのコンフィギュレーションデータが格納されているメモリ(15a-2)からデータが16QAM変調器(15a-4)に供給される。QPSK変調器(15a-3)および16QAM変調器(15a-4)の出力信号がマルチプレクサ(15a-5)によって時間軸上で結合させられ、ロールオフフィルタ(15a-6)によって帯域制限された後に伝送路(15b)へ送信される。
【0078】
受信側では、ロールオフフィルタ(15c-1)によって帯域を制限した後に、サンプラー(15c-2)によってシンボル周期でサンプリングを行う。サンプラー(15c-2)の出力がデマルチプレクサ(15c-3)に供給され、デマルチプレクサ(15c-3)によってQPSKの変調波形と16QAMの変調波形に分離され、それぞれがQPSK復調器(15c-4)と16QAM復調器(15c-5)によって復調される。各復調器で復調されたビットはマルチプレクサ(15c-6)において合成され、復調コンフィギュレーションデータとして出力される。
【0079】
次にこの発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、異なる誤り訂正符号を使用するものである。MSBスライスに属するLUT用のコンフィギュレーションデータに対しては誤り訂正能力の高い誤り訂正符号への符号化を行う。この場合、一般的に符号化率は小さくなる。符号化率は、もともと情報を表しているビット数kと実際に伝送または蓄積されるビット数nとの比(k/n)を意味する。符号化率が高ければ、冗長度が小さい反面、誤り訂正能力が小さい。LSBスライスのコンフィギュレーションデータに対しては、符号化率が比較的高いが、誤り訂正能力がMSBスライスのコンフィギュレーションデータの符号化で使用した方式よりも劣る符号化方式を用いる。
【0080】
例えば9ビット加算器の例において、MSBスライスに対しては符号化率が1/2の符号化を行い、LSBスライスに対しては、3/4で行えば,符号化後のビット数は192×2+192×(4/3)=640ビットとなる。両スライスを1/2の符号化率で符号化を行った場合は384×2=768ビットであり、約17パーセントの伝送時間の削減が可能となる。
【0081】
第2の実施形態によるコンフィギュレーションデータのべースバンドにおける伝送系を図17に示す。伝送系は、コンフィギュレーションデータを無線伝送する送信機(16a)、伝送路(16b)、コンフィギュレーションデータを受信する受信機(16c)から構成される。受信機(16c)においてシンボルタイミング同期部、キャリア周波数同期部、伝送路等化部等の記述は省略している。変調方式は一例としてQPSKを仮定している。
【0082】
MSBスライスに属するLUTのコンフィギュレーションデータが格納されているメモリ(16a-1)からデータが符号化率=1/2の誤り訂正符号符号化器(16a-3)に供給される。LSBスライス側に属するLUTのコンフィギュレーションデータが格納されているメモリ(16a-2)からデータが符号化率3/4の誤り訂正符号符号化器(16a-4)に供給される。符号化器(16a-3)および(16a-4)によって符号化されたビットがマルチプレクサ(16a-5)によって結合される。その後に、QPSK変調器(16a-6)によって変調されロールオフフィルタ(16a-7)によって帯域が制限された後に伝送路(16b)へ送信される。
【0083】
受信側ではロールオフフィルタ(16c-1)によって帯域を制限した後にサンプラー(16c-2)によってシンボル周期でサンプリングを行う。サンプラー(16c-2)の出力がデマルチプレクサ(16c-3)に供給され、デマルチプレクサ(16c-3)によって、分離されたデータがそれぞれ符号化率の異なる誤り訂正符号復号化器(16c-4,16c-5)に供給される。図17の構成では、復号化器(16c-4,16c-5)が軟判定を行うと仮定している。なお、硬判定の復号を行う場合は、サンプラー(16c-2)とデマルチプレクサ(16c-3)の間にQPSK復調器が挿入され、ビットに復調した後に復号化器に分配されて復号が行われる。復号ビットは、マルチプレクサ(16c-6)によってビットの結合が行われてコンフィギュレーションデータとして出力される。異なる符号化率の符号化と復号化を行う際には、誤り訂正符号として畳み込み符号を用いて符号化率に見合ったパンクチャードとデパンクチャード処理を行えば効率よくハードウェアを構成できる。
【0084】
この発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、各スライスに対するソフトウェアの伝送方式として異なるシンボルレートを採用するものである。電波伝搬が劣化した環境下、すなわち、マルチパス(多重伝搬波)環境下での伝送を考えると、シンボルレートが小さいほど伝送ビットのBERが良くなる。そこで、MSBスライスに属するLUT用のコンフィギュレーションデータに対しては、シンボルレートをLSBスライスよりも小さくする。
【0085】
9ビット加算器の例において、QPSK変調方式を仮定すれば、MSBスライスの192ビットに対してシンボル数が96個となる。LSBスライスの192ビットに対してもシンボル数が96個となる。例えばMSBスライスに対しては1のシンボルレートで伝送し、LSBスライスに対しては2のシンボルレートで伝送するように、各スライスのシンボルレートを設定する。その場合では、MSBスライスのシンボル伝送時間が96×1=96、LSBスライスにたいしては、96×(1/2) =48となり、合計シンボル伝送時間が144となる。全ビットを1のシンボルレートで伝送すれば、(96+96)×1=192であるから、伝送時間を約25%節減できる。
【0086】
第3の実施形態によるコンフィギュレーションデータのべースバンドにおける伝送系を図18に示す。伝送系は、コンフィギュレーションデータを無線伝送する送信機(25a)、伝送路(25b)、コンフィギュレーションデータを受信する受信機(25c)から構成される。受信機(25c)においてシンボルタイミング同期部、キャリア周波数同期部、伝送路等化部等の記述は省略している。変調方式は一例としてQPSKを仮定している。
【0087】
MSBスライスに属するLUTのコンフィギュレーションデータが格納されているメモリ(25a-1)からデータがシンボルレート=1のQPSK変調器(25a-3)に供給される。QPSK変調器(25a-3)の変調出力がマルチプレクサ(25a-6)に供給される。LSBスライス側に属するLUTのコンフィギュレーションデータが格納されているメモリ(25a-2)からデータがシンボルレート=2のQPSK変調器(25a-4)に供給される。QPSK変調器(25a-4)の変調出力がマルチプレクサ(25a-6)に供給される。マルチプレクサ(25a-6)の出力は、シンボルレート=2のロールオフフィルタ(25a-7)によって帯域が制限された後に伝送路(25b)へ送信される。
【0088】
受信側では、シンボルレート=2のロールオフフィルタ(25c-1)によって帯域を制限した後に、デマルチプレクサ(25c-2)によって、MSBスライスに関するコンフィギュレーションデータとLSBスライスに関するコンフィギュレーションデータとが分離される。MSBスライスに対するコンフィギュレーションデータは、シンボルレート=1のサンプラー(25c-3)によってシンボル周期でサンプリングを行う。サンプラー(25c-3)の出力がシンボルレート=1のQPSK復調器(25c-5)に供給され、復調される。復調されたデータがマルチプレクサ(25c-7)に供給される。
【0089】
LSBスライスに対するコンフィギュレーションデータは、シンボルレート=2のサンプラー(25c-4)によってシンボル周期でサンプリングを行う。サンプラー(25c-4)の出力がシンボルレート=2のQPSK復調器(25c-6)に供給され、復調される。復調されたデータがマルチプレクサ(25c-7)に供給される。マルチプレクサ(25c-7)によって両スライスのビットの結合が行なわれ、コンフィギュレーションデータとして出力される。
【0090】
上述した説明では、演算器を二つのスライスに分割しているが、スライスの数を3以上へ増加させても良い。例えば演算器の入出力データの語長が大きい場合は、スライスを3つ以上に分けてLUTのコンフィギュレーションデータをさらに細分化することが好ましい。スライス数を増加させて、異なった変調方式または符号化率による誤り訂正符号符号化方式の割り当てをそれぞれ[表3]と[表4]に示す。表3は、スライス数が2より大きい場合の変調方式の組み合わせの例である。表4は、スライス数が2より大きい場合の誤り訂正符号符号化方式の組み合わせの例である。
【0091】
【表3】
Figure 0004654426
【0092】
【表4】
Figure 0004654426
【0093】
スライスで扱うデータビットの重みの大きさによって各スライスのコンフィギュレーションデータに対する変調方式と誤り訂正方式が異なる。重みが最大のMSBを含むスライスに属するLUTのコンフィギュレーションデータの変調方式と誤り訂正符号化方式には、それぞれ、最も伝送特性の優れたQPSK変調方式と符号化率=1/3の符号化方式を採用している。LSBを含むスライスに属するLUTのコンフィギュレーションデータに対しては、伝送特性は劣るが伝送効率の良い64QAM変調方式と符号化率=3/4の符号化方式を採用している。
【0094】
図19は、スライスの数を3とした場合の9ビット加算器の構成を示す。さらに、この方式によるコンフィギュレーションデータのべースバンドにおける伝送系の一例および他の例を図20と図21に示す。伝送系は、コンフィギュレーションデータを無線伝送する送信機(18a,19a)、伝送路(18b,19b)、コンフィギュレーションデータを受信する受信機(18c,19c)から構成される。各受信機においてシンボルタイミング同期部、キャリア周波数同期部、伝送路等化部等の記述は省略している。
【0095】
図20に示す構成において、送信機(18a)においては、表3と対応させて、スライス1、スライス2、...、スライスk(例えば(k=3))に属するLUTのコンフィギュレーションデータが格納されているメモリ(18a-1,18a-2,18a-3)からそれぞれデータがQPSK変調器(18a-4)、8PSK変調器(18a-5)、64QAM変調器(18a-6)に供給される。変調器出力信号がマルチプレクサ(18a-7)によって結合されてロールオフフィルタ(18a-8)によって占有帯域が制限された後に伝送路(18b)に送信される。
【0096】
受信側においては、受信データがロールオフフィルタ(18c-1)において帯域制限された後にサンプラー(18c-2)でシンボル周期でサンプリングを行う。サンプラー(18c-2)の出力がデマルチプレクサ(18c-3)に供給される。デマルチプレクサ(18c-3)によって変調信号が対応するQPSK復調器(18c-4)、8PSK復調器(18c-5)、64QAM復調器(18c-6)に分配される。各復調器で復調されたビットはマルチプレクサ(18c-7)によって結合されてコンフィギュレーションデータとして出力される。
【0097】
図21に示す他の例でも同様に、表4の割り当て手法にしたがって各スライスに属するLUTのコンフィギュレーションデータが対応した誤り訂正符号化方式によって符号化される。QPSK変調方式を例として挙げている。送信機(19a)においては、スライス1、スライス2、スライス3に属するLUTのコンフィギュレーションデータが格納されているメモリ(19a-1,19a-2,19a-3)からそれぞれデータが符号化率=1/3 の誤り訂正符号符号化器(19a-4)、符号化率=1/2 の誤り訂正符号符号化器(19a-5)、符号化率=3/4 の誤り訂正符号符号化器(19a-6)に供給される。符号化出力信号がマルチプレクサ(19a-7)によって結合されてQPSK変調器(19a-8)によって変調される。変調出力がロールオフフィルタ(19a-8)によって占有帯域が制限された後に伝送路(19b)に送信される。
【0098】
受信側においては、受信データがロールオフフィルタ(19c-1)において帯域制限された後にサンプラー(19c-2)でシンボル周期でサンプリングを行う。サンプラー(19c-2)の出力がデマルチプレクサ(19c-3)に供給される。デマルチプレクサ(19c-3)によって分離された信号が対応する符号化率=1/3 の誤り訂正符号復号化器(19a-4)、符号化率=1/2 の誤り訂正符号復号化器(19a-5)、符号化率=3/4の誤り訂正符号復号化器(19a-6)に供給される。なお、硬判定の復号を行う場合は、サンプラー(19c-2)とデマルチプレクサ(19c-3)の間にQPSK復調器が挿入され、ビットに復調した後に復号化器に分配されて復号が行われる。各復号化器で復号されたビットはマルチプレクサ(19c-7)によって結合されてコンフィギュレーションデータとして出力される。
【0099】
上述した第1の実施形態(すなわち、異なる変調方式の使用)、第2の実施形態(異なる誤り訂正符号の使用)、第3の実施形態(異なるシンボルレートを使用)の2以上を組み合わせるようにしても良い。
【0100】
例えば、下記の表5に示すように、重みが最大のMSBを含むスライスに属するLUTのコンフィギュレーションデータの誤り訂正符号化方式と変調方式には、それぞれ、最も誤り訂正能力の高い符号化率=1/3の符号化方式と最も伝送特性の優れたBPSK変調方式を組み合わせて伝送する。LSBを含むスライスに属するLUTのコンフィギュレーションデータに対しては、誤り訂正能力の劣るが符号化率の比較的高い符号化率=3/4の符号化方式と伝送特性は劣るが伝送効率の良い64QAM変調方式とを組み合わせて伝送する。
【0101】
【表5】
Figure 0004654426
【0102】
図22は、第1および第2の実施形態を組み合わせた第4の実施形態におけるコンフィギュレーションデータの伝送系の構成を示す。伝送系は、コンフィギュレーションデータを無線伝送する送信機(20a)、伝送路(20b)、コンフィギュレーションデータを受信する受信機(20c)から構成される。受信機(20a)においてシンボルタイミング同期部、キャリア周波数同期部、伝送路等化部等の記述は省略している。送信機(20a)においては、表3と対応させて、スライス1、スライス2、スライス3に属するLUTのコンフィギュレーションデータがメモリ(20a-1,20a-2,20a-3)から異なる符号化率の誤り訂正符号符号化器(20a-4,20a-5,...,20a-6)に与えられる。符号化された各スライスのコンフィギュレーションデータは対応したBPSK変調器(20a-7)、QPSK変調器(20a-8)、64QAM変調器(20a-9)によって変調が行われる。変調器出力信号はマルチプレクサ(20a-10)によって結合されてロールオフフィルタ(20a-11)によって帯域が制限された後に伝送路(20b)に送信される。
【0103】
受信側においては、ロールオフフィルタ(20c-1)において帯域制限された後にサンプラー(20c-2)でシンボル周期毎にサンプルされ、デマルチプレクサ(20c-3)によって各シンボルが対応する誤り訂正の復号化器に分配される。例えば、符号化率=1/3の復号化器(20c-4)、符号化率=1/2の復号化器(20c-5)、符号化率=3/4の復号化器(20c-6)に分配される。図22では復号化器は軟判定を行うと仮定している。なお、硬判定の復号を行う場合はデマルチプレクサとそれぞれの復号化器の間にBPSK復調器、QPSK復調器、64QAM復調器が挿入され、ビットに復調した後に復号化器に分配されて復号が行われる。各符号化器で復号されたビットはマルチプレクサ(20c-7)によって結合されてコンフィギュレーションデータとして出力される。
【0104】
さらに、信号点の配置手法を使用したこの発明の第5の実施形態について説明する。比較的多値数の多い変調方式、例えば、16QAMであれば、1シンボルで4ビットの情報を同時に伝送できるが、4ビットの組み合わせにおいて特定ビット位置のビットの伝送特性が全体のビットの平均伝送特性と比較して優れていることに着目して、スライスされたコンフィギュレーションビットを変調する際にスライスの優先順位とビット位置を考慮して信号点上でのビットの割り当てを行う。
【0105】
図23は、16QAMの信号点配置とシンボルあたり伝送可能な4ビットのビット組み合わせ(abcd)を示す。(abcd)のa,b,c,dはビットを表す。図23の信号点配置において、ビットのaとcは象限が同じであれば信号点にかかわらず同じ値である。すなわち、この位置のビットは、信号点に雑音が重畳されて他の象限に移動して誤って認識された場合のみにビット誤りが発生する。したがって、その伝送特性が16QAMの平均誤り率と比較すれば優れていると考えられる。そこで、優先順位の高いMSBスライスに属するLUTのコンフィギュレーションデータはaとcに割り当てて、LSBスライスに属するLUTのコンフィギュレーションデータはbとdに割り当てて16QAM変調を行う。この場合は全コンフィギュレーションデータを16QAMで伝送するため、9ビット加算器の場合、(384/4=96)シンボルとなる。
【0106】
第5の実施形態におけるコンフィギュレーションデータのべースバンドにおける伝送系を図24に示す。伝送系は、コンフィギュレーションデータを無線伝送する送信機(22a)、伝送路(22b)、コンフィギュレーションデータを受信する受信機(22c)から構成される。受信機(22c)においてシンボルタイミング同期部、キャリア周波数同期部、伝送路等化部等の記述は省略している。MSBスライスおよびLSBスライス側に属するLUTのコンフィギュレーションデータがメモリ(22a-1,22a-2)からそれぞれデータがビット割り当て部(22a-3)に供給され、MSBスライスのデータのビットが図23のa,cのビット位置に、LSBスライスのビットがb,dのビット位置に割り当てられる。16QAM変調器(22a-4)で変調された信号がロールオフフィルタ(22a-5)によって帯域制限が行われた後に伝送路(22b)へ送信される。
【0107】
受信側ではロールオフフィルタ(22c-1)によって帯域を制限した後にサンプラー(22c-2)によってシンボル周期でサンプリングを行い、16QAM復調器(22c-3)によって復調されたビットはa,cのビット位置のビットとb,dのビット位置のビットとに一旦分けられて、マルチプレクサ(22c-5)において結合されてコンフィギュレーションデータとして出力される。
【0108】
次に第6の実施形態について説明する。第6の実施形態は、上述した複数の方式の何れかまたは組み合わせに対して、CRCによる再送方式を組み合わせた伝送方式である。前述した第1〜第5の実施形態では、ビットに重みを有するデータを処理する演算回路を構成するコンフィギュレーションデータに対する伝送方式であった。ある回路を構成するためのコンフィギュレーションデータのエラーによって、その装置に致命的な故障が発生する場合は、そのコンフィギュレーションデータの伝送に限っては、CRCによる再送処理を併用して信頼性を高めるようになされる。
【0109】
対象となる回路としては、クロックの分周・分配回路、制御回路、CLB間の接続を決定するPMS,CLB内のマルチプレクサ、並びにビット単位で論理演算を行い、高い信頼性が要求される誤り訂正符号の符号化または復号化回路等が挙げられる。これらの回路のコンフィギュレーションデータに対しては、誤り訂正符号による符号化とCRCを併用してデータ伝送の信頼性を向上させる。対象となるコンフィギュレーションデータをCRC用コンフィギュレーションデータとよぶことにする。
【0110】
図25は、第6の実施形態によるコンフィギュレーションデータのべースバンドにおける伝送系を示す。伝送系は、コンフィギュレーションデータを無線伝送する送信機(23a)、伝送路(23b-1,23b-2)、コンフィギュレーションデータを受信する受信機(23c)から構成される。受信機(23c)においてシンボルタイミング同期部、キャリア周波数同期部、伝送路等化部等の記述は省略している。コンフィギュレーションデータの変調方式としてQPSK変調を仮定している。また、パケット生成のためのプリアンブル付加部等は省略されている。
【0111】
送信機(23a)においては、伝送すべきコンフィギュレーションデータは、CRC用コンフィギュレーションデータ(23a-1)と、スライスの数を2と仮定して、MSBスライス(23a-2)と、LSBスライスのコンフィギュレーションデータ(23a-3)とする。CRC用コンフィギュレーションデータ(23a-1)は、最も誤り訂正能力の高い符号化率=1/3の符号化器(23a-4)によって符号化された後にCRC用の符号化器(23a-5)によってCRCが付加される。他のMSBスライスとLSBスライスに属するLUTのコンフィギュレーションデータは、符号化率がそれぞれ1/2と3/4の符号化器(23a-6,23a-7)で符号化される。符号化器(23a-5)、符号化器(23a-6)および符号化器(23a-7)の出力がマルチプレクサ(23a-8)に入力され、データが結合された後にQPSK変調器(23a-9)で変調され、ロールオフフィルタ(23a-10)で帯域制限が行われて伝送路(23b-1)に送信される。
【0112】
受信側ではロールオフフィルタ(23c-1)によって帯域制限が行われて、サンプラー(23c-2)によってシンボル周期でサンプリングを行う。デマルチプレクサ(23c-3)では、CRCが付加されたコンフィギュレーションデータと、CRCが付加されていないコンフィギュレーションデータに分解される。CRCが付加された変調信号に対しては一旦QPSK復調器(23c-4)で復調されたビットに対してエラー検出部(23c-5)においてCRCによって誤りビットの検出を行う。エラーが検出されなければ、スイッチ(23c-6)が閉じられて符号化率が1/3の軟判定型の誤り訂正復号化器(23c-7)に入力されて復号が行われる。
【0113】
エラー検出部(23c-5)においてCRC用コンフィギュレーションデータに誤りビットが検出されない場合は、ACK(Acknow1edge)信号を発生して変調器(23c-8)で変調した信号をロールオフフィルタ(23c-9)、伝送路(23b-2)を介してコンフィギュレーションデータ送信側(23a)の受信部のロールオフフィルタ(23a-11)に供給される。ロールオフフィルタ(23a-11)の出力が制御信号復調器(23a-12)で復調される。ACK信号の復調後にマルチプレクサ(23a-8)が制御され、次のMSBとLSBスライスのコンフィギュレーションデータの送信を行う。コンフィギュレーションデータ受信側では受信したMSBとLSBスライスのコンフィギュレーションデータ信号に対してもデマルチプレクサによってそれぞれ、符号化率が1/2と3/4の軟判定型復号化器(23c-10,23c-11)によって復号が行われてマルチプレクサ(23c-12)で結合されてコンフィギュレーションデータとして出力される。
【0114】
エラー検出部(23c-5)においてCRC用コンフィギュレーションデータに誤りビットが検出された場合はARQ(Automatic repeat request)信号を発生して送信後に、コンフィギュレーションデータ供給側の制御信号復調器(23a-12)で復調してマルチプレクサ(23a-8)を制御してCRC用コンフィギュレーションデータの再送を行う。
【0115】
図26は、第6の実施形態によるソフトウェアパケット(24a-1,24a-2,...,24a-k)と情報パケット(24b-1,24b-2,...,24b-n)の構成例を示す。ソフトウェアパケット1は、再送処理を考慮したパケットである。プリアンブル(24c)と誤り訂正符号によって符号化されたソフトウェアデータ(24d)から構成される。ソフトウェアデータは、CRC(24e)とCRC用コンフィギュレーションデータ(24f)から構成される。MSB・LSBスライスのコンフィギュレーションデータは、ソフトウェアパケット2以降のソフトウェアパケットで伝送される。これらのパケットはプリアンブル(24g)とソフトウェアデータ(24h)から構成される。ソフトウェアデータは誤り訂正符号によって符号化されたMSB・LSBスライスのコンフィギュレーションデータパケット(24i)から構成される。情報パケットに関しては図2と同様のデータ構成とされている。
【0116】
図27は、第6の実施形態によるソフトウェア伝送パケットの再送処理シーケンスの例を示す。ソフトウェアを供給する基地局より送信されたソフトウェアパケット1(25a)に対してCRCによるエラー検出が行われてエラーが検出されれば再送要求信号(25b)を基地局に送信する。それに応じてソフトウェアパケット1(25c)を再送する。これをエラーフリーが確認されるまで繰り返す。エラーフリーが確認されたらACK信号(25f)を基地局に送信する。基地局はACK信号を受信後にソフトウェアパケット2(25g)を送信する。これはCRCによるエラー検出が行われずに、ソフトウェアパケットk(25h)まで続けて伝送される。全ソフトウェアを復調後にプログラム可能な変復調器にダウンロードされて情報パケットに対する変復調処理の設定を行う。その後に情報パケット1−n(25i,25j,...,25k)が伝送される。
【0117】
この発明は、上述したこの発明の一実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。例えばMSBスライスとLSBスライスに対する変調方式としては、上述した第1の実施形態におけるQPSKと16QAMの組み合わせに限定されるものではなく、[表6]に示すような種々の組み合わせが可能である。ここでは、二つのスライスに対して適用される例を挙げているが、3以上のスライスに対して適用可能な変調方式の組み合わせも種々可能である。
【0118】
【表6】
Figure 0004654426
【0119】
この発明において、プログラム可能な論理回路としては、FPGA以外のデバイスを使用しても良い。また、プログラムを伝送する方法としては、無線伝送路に限定されるものではなく、有線であっても良い。
【0120】
【発明の効果】
上述したこの発明では、演算回路の入出力データバスのビットに付けられた重みの大きさによって、コンフィギュレーションデータをグループ化して各グループ(スライス)のコンフィギュレーションデータに対して、伝送特性と伝送効率の異なる変調方式、誤り訂正能力と符号化率の異なる符号化方式、またはシンボルレートの異なる伝送方式を適用して伝送している。この発明によれば、伝送されたコンフィギュレーションデータによってプログラムされた変復調器の伝送品質に著しい劣化を来さずに、コンフィギュレーションデータの伝送時間を短縮できる。さらに、この発明によれば、多値数の比較的多い16QAMのような変調方式において各スライスのコンフィギュレーションビットを伝送特性の異なるビット位置に割り当て伝送するので、等しい伝送時問で伝送されたコンフィギュレーションデータによってプログラムされた変復調器の伝送品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用できるソフトウェア無線通信装置の一例を示すブロック図である。
【図2】ソフトウェア無線通信システム用のソフトウェアをダウンロードするリンクのパケットの構成例、並びに情報データを伝送するリンクのパケットの構成例を示す略線図である。
【図3】ソフトウェア無線通信システムにおいて端末局から基地局に対して伝送するデータのパケットの構成例を示す略線図である。
【図4】パケットの再送処理を示す略線図である。
【図5】MMAC用のOFDM復調部の構成例を示すブロック図である。
【図6】WCDMA用のスペクトラム拡散方式復調部の構成例を示すブロック図である。
【図7】FPGA内部の構成例を示すブロック図である。
【図8】CLB内部の構成例を示すブロック図である。
【図9】FPGAのLUTとCLで設計した9ビット加算器の構成例を示すブロック図である。
【図10】FPGAのLUTとCLで設計した3×2ビットの乗算器の構成例を示すブロック図である。
【図11】FPGAのLUTで設計した演算回路の構成例を示すブロック図である。
【図12】9ビット加算器におけるスライス分割を示すブロック図である。
【図13】3×2ビット乗算器におけるスライス分割を示すブロック図である。
【図14】2入力演算回路におけるスライス分割を示すブロック図である。
【図15】2入力演算回路におけるスライス分割を示すブロック図である。
【図16】この発明の第1の実施形態におけるコンフィギュレーションデータの伝送系を示すブロック図である。
【図17】この発明の第2の実施形態におけるコンフィギュレーションデータの伝送系を示すブロック図である。
【図18】この発明の第3の実施形態におけるコンフィギュレーションデータの伝送系を示すブロック図である。
【図19】スライス分割数を3とした9ビット加算器の構成を示すブロック図である。
【図20】スライス分割数を3とした場合のコンフィギュレーションデータの伝送系の一例を示すブロック図である。
【図21】スライス分割数を3とした場合のコンフィギュレーションデータの伝送系の他の例を示すブロック図である。
【図22】この発明の第4の実施形態におけるコンフィギュレーションデータの伝送系を示すブロック図である。
【図23】16QAMの信号点配置とシンボルあたり伝送可能な4ビットのビット組み合わせを示す略線図である。
【図24】この発明の第5の実施形態におけるコンフィギュレーションデータの伝送系を示すブロック図である。
【図25】この発明の第6の実施形態におけるコンフィギュレーションデータの伝送系を示すブロック図である。
【図26】この発明の第6の実施形態におけるソフトウェアパケットの構成例を示す略線図である。
【図27】この発明の第6の実施形態におけるソフトウェアパケットの再送処理シーケンスの例を示す略線図である。
【符号の説明】
1p・・・デマルチプレクサ、1o・・・ソフトウェア変調信号復調部、1q・・・ソフトウェアメモリ、1r・・・ソフトウェア変調部、15a・・・送信機、15b・・・伝送路、15c・・・受信機、15a-3・・・QPSK変調器、15a-4・・・16QAM変調器

Claims (37)

  1. ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置において、
    プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
    重みの大きい第1のグループの論理回路に対する第1のプログラムがビット誤りが少ない第1の方式で変調されて伝送され、重みの小さい第2のグループの論理回路に対するプログラムが伝送効率が優れた第2の方式で変調されて伝送されるようにした無線通信装置。
  2. 請求項1において、
    上記第1の変調方式がQPSK変調であり、上記第2の変調方式が16QAMである無線通信装置。
  3. ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置において、
    プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
    重みの大きい第1のグループの論理回路に対する第1のプログラムは、誤り訂正能力の高い符号化方式を用いて伝送され、重みの小さい第2のグループの論理回路に対する第2のプログラムは、符号化率の高い符号化方式を用いて伝送されるようにした無線通信装置。
  4. ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置において、
    プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
    重みの大きい第1のグループの論理回路に対する第1のプログラムが低速なシンボルレートで変調されて伝送され、重みの小さい第2のグループの論理回路に対するプログラムが高速なシンボルレートで変調して伝送されるようにした無線通信装置。
  5. ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置において、
    プログラム可能な論理回路が演算回路と非演算回路に分割され、上記演算回路に対する一部の第1のプログラムは、再送処理を施さずに伝送され、上記演算回路の一部および上記非演算回路に対する第2のプログラムは再送処理を施して信頼性を高めて伝送されるようにした無線通信装置。
  6. 請求項5において、
    上記演算回路の一部および上記非演算回路に対する第2のプログラムは、上記第1のプログラムに比して高い信頼性が要求される無線通信装置。
  7. ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置において、
    プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
    重みの大きい第1のグループの論理回路に対する第1のプログラムは、第1の変調方式、第1の誤り訂正符号および第1のシンボルレートの内の2以上を組み合わせた伝送方式で伝送され、
    重みの小さい第2のグループの論理回路に対する第2のプログラムは、第2の変調方式、第2の誤り訂正符号および第2のシンボルレートの内の2以上を組み合わせた伝送方式で伝送され、
    上記第1の変調方式は、上記第2の変調方式に比して誤りが少ないものとされ、
    上記第1の誤り訂正符号は、上記第2の誤り訂正符号に比して誤り訂正能力の高いものとされ、
    上記第1のシンボルレートは、上記第2のシンボルレートに比して低いものとされた無線通信装置。
  8. ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置において、
    プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
    上記第1および第2のプログラムが比較的値数の多い変調方式を使用して伝送され、
    重みの大きい上記第1のグループのプログラムは、変調方式の平均誤り率よりも優れた伝送が可能なビット位置に割り当てられ、重みが小さい上記第2のグループのプログラムは、変調方式の平均誤り率よりも劣った伝送特性を有するビット位置に割り当てられる無線通信装置。
  9. 請求項8において、
    上記変調方式が16QAM、または64QAMである無線通信装置。
  10. 請求項1,3,4,5,7または8において、
    上記プログラム可能な論理回路がFPGA(Field Programmable Gate Array)である無線通信装置。
  11. 請求項1,3,4,5,7または8において、
    上記演算回路をグループ分けする場合に、さらに演算回路内の中間データを考慮してグループ分けを行なう無線通信装置。
  12. ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置に対してプログラムを送信する送信装置において、
    プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
    重みの大きい第1のグループの論理回路に対する第1のプログラムをビット誤りが少ない第1の方式で変調し伝送し、重みの小さい第2のグループの論理回路に対するプログラムを伝送効率が優れた第2の方式で変調して伝送するようにしたプログラム送信装置。
  13. 請求項12において、
    上記第1の変調方式がQPSK変調であり、上記第2の変調方式が16QAMであるプログラム送信装置。
  14. ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置に対してプログラムを送信する送信装置において、
    プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
    重みの大きい第1のグループの論理回路に対する第1のプログラムを誤り訂正能力の高い符号化方式を用いて伝送し、重みの小さい第2のグループの論理回路に対する第2のプログラムを符号化率の高い符号化方式を用いて伝送するようにしたプログラム送信装置。
  15. ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置に対してプログラムを送信する送信装置において、
    プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
    重みの大きい第1のグループの論理回路に対する第1のプログラムを低速なシンボルレートで変調して伝送し、重みの小さい第2のグループの論理回路に対するプログラムを高速なシンボルレートで変調して伝送するようにしたプログラム送信装置。
  16. ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置に対してプログラムを送信する送信装置において、
    プログラム可能な論理回路が演算回路と非演算回路に分割され、上記演算回路に対する一部の第1のプログラムを再送処理を施さずに伝送し、上記演算回路の一部および上記非演算回路に対する第2のプログラムを再送処理を施して信頼性を高めて伝送するようにしたプログラム送信装置。
  17. 請求項1において、
    上記演算回路の一部および上記非演算回路に対する第2のプログラムは、上記第1のプログラムに比して高い信頼性が要求されるプログラム送信装置。
  18. ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置に対してプログラムを送信する送信装置において、
    プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
    重みの大きい第1のグループの論理回路に対する第1のプログラムを第1の変調方式、第1の誤り訂正符号および第1のシンボルレートの内の2以上を組み合わせた伝送方式で伝送し、
    重みの小さい第2のグループの論理回路に対する第2のプログラムを第2の変調方式、第2の誤り訂正符号および第2のシンボルレートの内の2以上を組み合わせた伝送方式で伝送し、
    上記第1の変調方式は、上記第2の変調方式に比して誤りが少ないものとされ、
    上記第1の誤り訂正符号は、上記第2の誤り訂正符号に比して誤り訂正能力の高いものとされ、
    上記第1のシンボルレートは、上記第2のシンボルレートに比して低いものとされたプログラム送信装置。
  19. ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置に対してプログラムを送信する送信装置において、
    プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
    上記第1および第2のプログラムを比較的値数の多い変調方式を使用して伝送し、
    重みの大きい上記第1のグループのプログラムを変調方式の平均誤り率よりも優れた伝送が可能なビット位置に割り当て、重みが小さい上記第2のグループのプログラムを変調方式の平均誤り率よりも劣った伝送特性を有するビット位置に割り当てるプログラム送信装置。
  20. 請求項19において、
    上記変調方式が16QAM、または64QAMであるプログラム送信装置。
  21. 請求項12,14,15,16,18または19において、
    上記演算回路をグループ分けする場合に、さらに演算回路内の中間データを考慮してグループ分けを行なうプログラム送信装置。
  22. ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置に対してプログラムを送信する送信方法において、
    プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
    重みの大きい第1のグループの論理回路に対する第1のプログラムをビット誤りが少ない第1の方式で変調し伝送し、重みの小さい第2のグループの論理回路に対するプログラムを伝送効率が優れた第2の方式で変調して伝送するようにしたプログラム送信方法。
  23. 請求項22において、
    上記第1の変調方式がQPSK変調であり、上記第2の変調方式が16QAMであるプログラム送信方法。
  24. ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置に対してプログラムを送信する送信方法において、
    プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
    重みの大きい第1のグループの論理回路に対する第1のプログラムを誤り訂正能力の高い符号化方式を用いて伝送し、重みの小さい第2のグループの論理回路に対する第2のプログラムを符号化率の高い符号化方式を用いて伝送するようにしたプログラム送信方法。
  25. ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置に対してプログラムを送信する送信方法において、
    プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
    重みの大きい第1のグループの論理回路に対する第1のプログラムを低速なシンボルレートで変調して伝送し、重みの小さい第2のグループの論理回路に対するプログラムを高速なシンボルレートで変調して伝送するようにしたプログラム送信方法。
  26. ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置に対してプログラムを送信する送信方法において、
    プログラム可能な論理回路が演算回路と非演算回路に分割され、上記演算回路に対する一部の第1のプログラムを再送処理を施さずに伝送し、上記演算回路の一部および上記非演算回路に対する第2のプログラムを再送処理を施して信頼性を高めて伝送するようにしたプログラム送信方法。
  27. 請求項26において、
    上記演算回路の一部および上記非演算回路に対する第2のプログラムは、上記第1のプログラムに比して高い信頼性が要求されるプログラム送信方法。
  28. ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置に対してプログラムを送信する送信方法において、
    プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
    重みの大きい第1のグループの論理回路に対する第1のプログラムを第1の変調方式、第1の誤り訂正符号および第1のシンボルレートの内の2以上を組み合わせた伝送方式で伝送し、
    重みの小さい第2のグループの論理回路に対する第2のプログラムを第2の変調方式、第2の誤り訂正符号および第2のシンボルレートの内の2以上を組み合わせた伝送方式で伝送し、
    上記第1の変調方式は、上記第2の変調方式に比して誤りが少ないものとされ、
    上記第1の誤り訂正符号は、上記第2の誤り訂正符号に比して誤り訂正能力の高いものとされ、
    上記第1のシンボルレートは、上記第2のシンボルレートに比して低いものとされたプログラム送信方法。
  29. ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置に対してプログラムを送信する送信方法において、
    プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
    上記第1および第2のプログラムを比較的値数の多い変調方式を使用して伝送し、
    重みの大きい上記第1のグループのプログラムを変調方式の平均誤り率よりも優れた伝送が可能なビット位置に割り当て、重みが小さい上記第2のグループのプログラムを変調方式の平均誤り率よりも劣った伝送特性を有するビット位置に割り当てるプログラム送信方法。
  30. 請求項29において、
    上記変調方式が16QAM、または64QAMであるプログラム送信方法。
  31. 請求項22,24,25,26,28または30において、
    上記演算回路をグループ分けする場合に、さらに演算回路内の中間データを考慮してグループ分けを行なうプログラム送信方法。
  32. ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置と、無線通信装置に対してプログラムを送信する送信装置とからなる無線通信システムにおいて、
    上記無線通信装置は、プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
    上記送信装置は、重みの大きい第1のグループの論理回路に対する第1のプログラムをビット誤りが少ない第1の方式で変調し伝送し、重みの小さい第2のグループの論理回路に対するプログラムを伝送効率が優れた第2の方式で変調して伝送するようにした無線通信システム。
  33. ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置と、無線通信装置に対してプログラムを送信する送信装置とからなる無線通信システムにおいて、
    上記無線通信装置は、プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
    上記送信装置は、重みの大きい第1のグループの論理回路に対する第1のプログラムを誤り訂正能力の高い符号化方式を用いて伝送し、重みの小さい第2のグループの論理回路に対する第2のプログラムを符号化率の高い符号化方式を用いて伝送するようにした無線通信システム。
  34. ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置と、無線通信装置に対してプログラムを送信する送信装置とからなる無線通信システムにおいて、
    上記無線通信装置は、プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
    上記送信装置は、重みの大きい第1のグループの論理回路に対する第1のプログラムを低速なシンボルレートで変調して伝送し、重みの小さい第2のグループの論理回路に対するプログラムを高速なシンボルレートで変調して伝送するようにした無線通信システム。
  35. ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置と、無線通信装置に対してプログラムを送信する送信装置とからなる無線通信システムにおいて、
    上記無線通信装置は、プログラム可能な論理回路が演算回路と非演算回路に分割され、
    上記送信装置は、上記演算回路に対する一部の第1のプログラムを再送処理を施さずに伝送し、上記演算回路の一部および上記非演算回路に対する第2のプログラムを再送処理を施して信頼性を高めて伝送するようにした無線通信システム。
  36. ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置と、無線通信装置に対してプログラムを送信する送信装置とからなる無線通信システムにおいて、
    上記無線通信装置は、プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
    上記送信装置は、重みの大きい第1のグループの論理回路に対する第1のプログラムを第1の変調方式、第1の誤り訂正符号および第1のシンボルレートの内の2以上を組み合わせた伝送方式で伝送し、
    重みの小さい第2のグループの論理回路に対する第2のプログラムを第2の変調方式、第2の誤り訂正符号および第2のシンボルレートの内の2以上を組み合わせた伝送方式で伝送し、
    上記第1の変調方式は、上記第2の変調方式に比して誤りが少ないものとされ、
    上記第1の誤り訂正符号は、上記第2の誤り訂正符号に比して誤り訂正能力の高いものとされ、
    上記第1のシンボルレートは、上記第2のシンボルレートに比して低いものとされた無線通信システム。
  37. ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラムを受信することによって、所望の無線通信方式を実現するようにした無線通信装置と、無線通信装置に対してプログラムを送信する送信装置とからなる無線通信システムにおいて、
    上記無線通信装置は、プログラム可能な論理回路で構成された2進数演算回路の論理回路がその入出力の各ビットに対応する2のべき乗の重みの大きさによって少なくとも第1および第2の二つのグループに分割され、
    上記送信装置は、上記第1および第2のプログラムを比較的値数の多い変調方式を使用して伝送し、
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