JP5255405B2 - デジタル映像信号の送信装置、受信装置及び伝送システム - Google Patents

デジタル映像信号の送信装置、受信装置及び伝送システム Download PDF

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Description

本発明は、デジタル映像信号の送信装置、受信装置及び伝送システムに関し、特に、デジタル映像信号に誤り訂正符号化を行って多重信号を伝送する技術に関する。
従来、大容量のデジタル映像信号を伝送するシステムとして、映像を情報圧縮した後、無線または有線で伝送するものが主流であった。しかし、最近は、デジタル映像信号を圧縮することなく信号劣化を生じさせないで伝送するシステム、すなわち非圧縮のデジタル映像信号を伝送するシステムが実現されつつある。非圧縮のデジタル映像信号を伝送する技術の例として、例えば、非特許文献1に記載の技術が知られている。このデジタル映像信号伝送技術は、双方向のIPネットワークにおいて、複数のデジタルハイビジョン信号を、非圧縮のままIP多重して最大10Gビット/sのネットワークインタフェースにより伝送するものである。
図8は、従来の映像伝送システムにおける送信装置及び受信装置の構成を示すブロック図である。この映像伝送システムは、6系統のHD−SDI信号を入力し、これらの信号を多重して送信する送信装置201、及び、送信装置201からの伝送信号を受信して、その多重信号を分離して元のHD−SDI信号を出力する受信装置202により構成される。送信装置201と受信装置202とは、伝送路203により接続される。
送信装置201は、HD−SDIRxI/F211〜216、多重部217及び送信I/F218を備えている。HD−SDIRxI/F211〜216は、映像機器から映像信号等が多重されたHD−SDI信号を受信するインターフェースであり、6系統のHD−SDI信号をそれぞれ受信し、受信したHD−SDI信号を多重部217に出力する。多重部217は、HD−SDIRxI/F211〜216から6系統のHD−SDI信号を入力し、これらのHD−SDI信号を多重化し、送信I/F218に出力する。送信I/F218は、多重部217から多重化された信号を入力し、予め設定された伝送形式の信号に変換し、伝送信号として伝送路203を介して受信装置202へ送信する。
受信装置202は、受信I/F220、分離部221及びHD−SDITxI/F222〜227を備えている。受信I/F220は、送信装置201から伝送路203を介して伝送信号を受信し、受信した形式の信号を後述する処理を行う電気信号に変換し、分離部221に出力する。分離部221は、受信I/F220から変換後の信号を入力し、送信装置201の多重部217による多重化処理の逆の処理である分離処理を行い、元の6系統のHD−SDI信号に戻してHD−SDITxI/F222〜227にそれぞれ出力する。HD−SDITxI/F222〜227は、分離部221から元のHD−SDI信号をそれぞれ入力し、規定されたフォーマットのHD−SDI信号としてそれぞれ出力する。
このような映像伝送システムは、誤り訂正符号化を行わないシステムであり、伝送誤りのない状態のよい伝送路203で使用される場合には問題がない。しかしながら、例えば、ゴルフ場や野球場等の屋外の番組制作の現場から放送局へ映像信号及び音声信号を電波または光ファイバー等を使用して伝送する番組素材伝送システムでは、伝送誤りにより映像や音声が途切れた場合、放送事故になってしまう。そこで、誤り訂正符号化を行う映像伝送システムによって、高い信頼性を実現することが必要になる。
図9は、誤り訂正符号化を行う従来の映像伝送システムにおける送信装置及び受信装置の構成を示すブロック図である。この映像伝送システムは、4系統のHD−SDI信号を入力し、これらの信号を多重した後に符号化率2/3で誤り訂正符号化を行って送信する送信装置301、及び、送信装置301からの伝送信号を受信して誤り訂正復号を行い、多重信号を分離して元のHD−SDI信号を出力する受信装置302により構成される。送信装置301と受信装置302とは、伝送路303により接続される。
ここで、送信装置301において、符号化率2/3で誤り訂正符号化を行うことにより、冗長データが生成される。具体的には、多重した4本のHD−SDI信号を符号化率2/3で誤り訂正符号化することにより、2本のHD−SDI信号のデータ長に相当する冗長データが生成される。そのため、この映像伝送システムの伝送ビットレートは、図8に示した6本のHD−SDI信号を多重して伝送する映像伝送システムの伝送ビットレートと同じになる。
図9において、送信装置301は、HD−SDIRxI/F311〜314、多重部315、誤り訂正符号化部316及び送信I/F317を備えている。HD−SDIRxI/F311〜314は、映像機器から映像信号等が多重されたHD−SDI信号を受信するインターフェースであり、4系統のHD−SDI信号をそれぞれ受信し、受信したHD−SDI信号を多重部315に出力する。多重部315は、HD−SDIRxI/F311〜314から4系統のHD−SDI信号を入力し、これらのHD−SDI信号を多重化し、誤り訂正符号化部316に出力する。
誤り訂正符号化部316は、多重部315から多重されたHD−SDI信号を入力し、符号化率2/3で誤り訂正符号化を行い、誤り訂正符号化したHD−SDI信号を送信I/F317に出力する。誤り訂正符号化には、例えば畳み込み符号が用いられる。この場合、誤り訂正符号化部316による誤り訂正符号化は、全ビットに対して同じ符号化率2/3で行われる。送信I/F317は、誤り訂正符号化部316から誤り訂正符号化された信号を入力し、予め設定された伝送形式の信号に変換し、伝送信号として伝送路303を介して受信装置302へ送信する。
受信装置302は、受信I/F320、誤り訂正復号部321、分離部322及びHD−SDITxI/F323〜326を備えている。受信I/F320は、送信装置301から伝送路303を介して伝送信号を受信し、受信した形式の信号を後述する処理を行う電気信号に変換し、誤り訂正復号部321に出力する。誤り訂正復号部321は、受信I/F320から変換後の信号を入力し、誤り訂正復号を行い分離部322に出力する。誤り訂正復号には、例えばビタビ復号が用いられる。
分離部322は、誤り訂正復号部321から誤り訂正復号された信号を入力し、送信装置301の多重部315による多重化処理の逆の処理である分離処理を行い、元の4系統のHD−SDI信号に戻してHD−SDITxI/F323〜326にそれぞれ出力する。HD−SDITxI/F323〜326は、分離部322から元のHD−SDI信号をそれぞれ入力し、規定されたフォーマットのHD−SDI信号としてそれぞれ出力する。
このような映像伝送システムに類似するシステムとして、特許文献1に記載のものがある。特許文献1の映像伝送システムは、ダイバーシティ受信処理と多数決判定処理とを組み合わせた誤り訂正符号化を行うことにより、一層高い信頼性を実現するものである。このように、誤り訂正符号化を行うことにより、映像伝送システムとして高い信頼性を実現している。
持田武明、川野哲生,"10ギガビットネットワークにおける非圧縮HDTV映像多重伝送技術「i−VistoゲートウェイXG」",NTT技術ジャーナル,日本電信電話株式会社,2005年2月号,p.46−49 特開2007−28095号公報
ところで、圧縮したデジタル映像信号を伝送する映像伝送システムでは、デジタル映像信号における1ビットの重みは全て同じである。そのため、デジタル映像信号のデータを構成する複数のビットにおいて、どの重みのビットに伝送誤りが生じたとしても、映像の品質に与える影響は同じである。
これに対し、前述した非特許文献1、特許文献1、図8及び図9に示したような非圧縮のデジタル映像信号を伝送する映像伝送システムでは、デジタル映像信号における1ビットの重みが上位ビットと下位ビットとで異なっている。そのため、同じ1ビットの伝送誤りであっても、上位ビットに伝送誤りが生じた場合と下位ビットに伝送誤りが生じた場合とでは、映像の品質に与える影響が大きく異なってしまう。具体的には、重みのある上位ビットの方が映像の品質に与える影響が大きいため、上位ビットに伝送誤りが生じると、映像の品質劣化が大きくなる。これは、伝送誤りが生じたビットの重みによって映像品質に影響を与える度合いが異なるからである。
本発明はかかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、非圧縮のデジタル映像信号を多重して伝送する場合において、ビットの重みに応じた誤り訂正符号化を行うことにより、伝送路の状態が悪くなっても、受信した映像の品質劣化を軽減することが可能な送信装置、受信装置及び映像伝送システムを提供することにある。
前記課題を解決するため、請求項1の発明は、非圧縮のデジタル映像信号を多重して送信する送信装置において、前記デジタル映像信号のデータを構成するビット毎に、予め設定された符号化率で時系列に誤り訂正符号化を行って出力する際に、前記データを構成する複数のビットのうちの最も重みのある最上位ビットについて、誤り訂正能力が最も高くなるように設定された符号化率で誤り訂正符号化を行って出力し、前記データを構成する複数のビットのうちの最も重みのない最下位ビットについて、誤り訂正能力が最も低くなるように設定された符号化率で誤り訂正符号化を行って出力するか、または誤り訂正符号化を行わないでそのまま出力し、前記最上位ビットと最下位ビットとの間のビットについて、当該ビットの重みに応じた誤り訂正能力になるように設定された符号化率で誤り訂正符号化を行って出力するか、または誤り訂正符号化を行わないでそのまま出力する誤り訂正符号化部と、前記誤り訂正符号化部により出力されたデジタル映像信号を多重する多重部と、を備え、前記多重して送信される複数のデジタル映像信号をグループに分けたときの各グループの符号化率が、前記デジタル映像信号の多重数、並びに、前記各グループの符号化率を設定したときの分母の数値及び分子の数値に基づいて決定され、前記各グループのデジタル映像信号のデータを構成する各ビットの符号化率が、前記各ビットの符号化率を設定したときの数値に基づいて算出された所定シンボル数において、予め設定された1シンボルのビット数及び前記設定されたグループの符号化率により得られる前記グループの総ビット数と、前記設定された各ビットの符号化率及び前記設定されたグループの符号化率により得られる前記グループの総ビット数とが同一となる条件の下で決定され、前記誤り訂正符号化部が、ビット毎の誤り訂正符号化を、前記決定された各ビットの符号化率で行う、ことを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の送信装置において、前記誤り訂正符号化部が、前記データを構成するビット長が同一な複数のデジタル映像信号に誤り訂正符号化を行い、これにより生じる全ての冗長ビットを、前記デジタル映像信号と同一のビット長のデータからなるデジタル映像信号として出力する、ことを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または2に記載の送信装置において、前記デジタル映像信号のデータを構成するビット数が10ビットであり、前記誤り訂正符号化部が、最下位ビット及び最下位から2番目のビットについて、誤り訂正符号化を行わないでそのまま出力する、ことを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1から3までのいずれか一項に記載の送信装置において、前記誤り訂正符号を畳み込み符号とする、ことを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1から4までのいずれか一項に記載の送信装置において、前記デジタル映像信号をHD−SDI信号とする、ことを特徴とする。
また、請求項の発明は、非圧縮のデジタル映像信号を多重して送信する送信装置において、前記デジタル映像信号のデータを構成するビット毎に、予め設定された符号化率で時系列に誤り訂正符号化を行って出力する際に、前記データを構成する複数のビットのうちの最も重みのある最上位ビットについて、誤り訂正能力が最も高くなるように設定された符号化率で誤り訂正符号化を行って出力し、前記データを構成する複数のビットのうちの最も重みのない最下位ビットについて、誤り訂正能力が最も低くなるように設定された符号化率で誤り訂正符号化を行って出力するか、または誤り訂正符号化を行わないでそのまま出力し、前記最上位ビットと最下位ビットとの間のビットについて、当該ビットの重みに応じた誤り訂正能力になるように設定された符号化率で誤り訂正符号化を行って出力するか、または誤り訂正符号化を行わないでそのまま出力する誤り訂正符号化部と、前記誤り訂正符号化部により出力されたデジタル映像信号を多重する多重部と、を備え、前記デジタル映像信号をHD−SDI信号とし、前記HD−SDI信号の多重数をN、前記HD−SDI信号をa本まとめたグループに分けたときの各グループの符号化率をFR=a/b(a,b,kは正の整数)とした場合に、前記各グループの符号化率FR=a/bが、前記グループのa本のHD−SDI信号を同じ符号化率で誤り訂正符号化し、かつ、N=Σbの式を満たす条件の下で決定され、前記グループ内のHD−SDI信号のデータを構成する各ビットの符号化率をPR=c/d(mは10以下の正の整数)とし、前記HD−SDI信号のデータを構成する1画素あたりのビット数10と前記cの全要素の最小公倍数LCMと前記bとを掛け合わせて得られるビット数をTとし、前記最小公倍数LCMと前記dと前記bとを掛け合わせ、さらにその結果を全て加算して得られるビット数をFBとした場合に、前記各ビットの符号化率PR=c/dが、前記グループ内のHD−SDI信号における同じビット位置のデータに同じ符号化率で誤り訂正符号化を行い、かつ、前記HD−SDI信号を構成するビットに設定される符号化率は最低2以上の異なる値で設定され、かつ、T=FBの式を満たす条件の下で決定され、前記誤り訂正符号化部が、ビット毎の誤り訂正符号化を、前記決定された各ビットの符号化率PR=c/dで行う、ことを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項1からまでのいずれか一項に記載の送信装置から多重して送信された非圧縮のデジタル映像信号を受信する受信装置において、前記多重されたデジタル映像信号を分離する分離部と、前記分離部により分離されたデジタル映像信号に対し、前記デジタル映像信号のデータを構成するビット毎に、前記送信装置における誤り訂正の符号化率に応じた誤り訂正復号を行う誤り訂正復号部と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項1からまでのいずれか一項に記載の送信装置と、請求項に記載の受信装置とを含んで構成されることを特徴とする伝送システムである。
以上のように、本発明によれば、非圧縮のデジタル映像信号を多重して伝送する場合において、デジタル映像信号のデータを構成するビットの重みに応じて誤り訂正能力を変えるようにした。すなわち、送信装置が、上位ビットに対しては誤り訂正能力が高くなるような符号化率で誤り訂正符号化を行い、下位ビットに対しては誤り訂正能力が低くなるように処理を行うようにした。これにより、伝送路の状態が悪くなったとしても、映像の品質に影響を与えやすい上位ビットに対して誤り訂正能力が高いから、映像の品質劣化を抑えることができる。また、下位ビットに対する誤り訂正能力は低いものの、下位ビットのデータが伝送路の影響を受けたとしても、映像の品質は大きく変わるものではない。したがって、ビットの重みを考慮しないで誤り訂正を行う場合に比べて、受信した映像の品質劣化を軽減することが可能になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて詳細に説明する。
〔映像伝送システム〕
まず、映像伝送システムの全体構成について説明する。図1は、本発明の実施形態による送信装置及び受信装置を含む映像伝送システムの全体構成を示す図である。この映像伝送システム100は、複数のデジタル映像信号(以下、「映像信号」という。)を伝送するシステムであり、送信装置101及び受信装置102により構成される。送信装置101と受信装置102とは、伝送路103により接続される。
送信装置101は、複数の映像信号に誤り訂正符号化を行った後、その信号を多重した伝送信号を、伝送路103を介して受信装置102へ送信する。ここで、送信装置101は、各映像信号の量子化ビット毎に時系列方向の誤り訂正符号化を行う。すなわち、各映像信号のMSB(Most Significant Bit)に対して時系列方向の符号化処理を行い、他のビットに対しても同様に、時系列方向の符号化処理を行う。このとき、量子化ビットの重みに応じて設定された誤り訂正の符号化率により、すなわち誤り訂正の性能の高さを変えて、符号化処理を行う。具体的には、重要度の高い上位ビットに対して、誤り訂正の性能が高くなるように設定された符号化率で符号化処理を行い、重要度の低い下位ビットに対して、誤り訂正の性能が低くなるように設定された符号化率で符号化処理を行う。量子化ビット毎の誤り訂正符号化処理の詳細については後述する。
受信装置102は、送信装置101から送信された伝送信号を受信し、多重された複数の映像信号の分離を行う。その後、各映像信号の量子化ビット毎に、送信装置101により設定された誤り訂正の符号化率に対応する誤り訂正復号を行い、元の複数の映像信号を生成する。
伝送路103は、送信装置101から受信装置102へ複数の映像信号が伝送信号として伝送される通信路である。例えば、無線伝送路、光ファイバーによる伝送路である。
このように構成された映像伝送システム100によれば、映像信号を構成する量子化ビットの重みに応じて、上位ビットに対しては誤り訂正の性能が高くなるように設定された符号化率で符号化処理を行い、下位ビットに対しては誤り訂正の性能がさほど高くないように設定された符号化率で符号化処理を行うように、または、下位ビットに対して符号化処理を行わないようにした。これにより、伝送路103の状態が悪く伝送誤りが発生するような環境であっても、映像の品質に影響を与えやすく重要度の高い上位ビットのデータは、性能の高い誤り訂正により保護されているから、受信装置102において伝送信号を復号して元の信号に戻すことができる。また、下位ビットのデータに伝送誤りが生じて元の信号に戻すことができなくても、下位ビットのデータは映像の品質にさほど影響を与えることがない。したがって、伝送誤りが発生したとしても、映像全体に与える影響は少ないから、受信装置102において、受信した映像信号の劣化を軽減することが可能になる。
〔HD−SDI信号〕
映像信号として用いられる代表的なものにはHD−SDI信号がある。HD−SDI信号は、SMPTE(Society of Motion Picture and Television Engineers)の292Mで規格化されている、非圧縮のHDTV映像と音声信号を多重して伝送するシリアルデジタルインターフェース規格の信号である。
図2は、HD−SDI信号の構成(形式)を説明する図である。図2に示すように、HD−SDI信号は、EAV(End of Active Video)、LN(Line Number)、CRCC(Cyclic Redundancy Check Code)、補助データ、SAV(Start of Active Video)及び映像データにより構成される。EAVは有効な映像データ期間の終了を示す識別子であり、LNはライン番号を示すデータであり、CRCCは誤り検出符号データであり、SAVは有効な映像データの期間の開始を示す識別子である。補助データは、音声データ及びタイムコードデータ等から構成される。映像データは、映像1画素あたり、輝度(Y)信号10ビット及び色差(Pb・Pr)信号10ビットのデジタル信号により構成される。このように、HD−SDI信号は、映像データ及び補助データに、EAV、LN、CRCC及びSAVの同期信号が多重され、シリアル信号の形式で伝送される。
HD−SDI信号は、図2に示したように、1画素あたり10ビットの映像データを含んで構成されている。この1つの画素の10ビットのデジタルデータは、最上位ビット(MSB)と最下位ビット(LSB)ではデータの重み(情報の重み)が異なる。伝送誤りの観点からすると、最上位ビットの伝送誤りは映像への影響が大きく、最下位ビットの伝送誤りは映像への影響は小さくなる。すなわち、映像データは、上位ビットであればあるほどデータの重みが強くなり、下位ビットであればあるほどデータの重みが弱くなる。
したがって、図1に示した映像伝送システム100において、送信装置101が、HD−SDI信号を構成する映像データの上位ビットのデータに対しては、誤り訂正の性能が高くなるように設定された符号化率で誤り訂正符号化を行い、下位ビットのデータに対しては、誤り訂正の性能がさほど高くならないように設定された符号化率で誤り訂正を行う。これにより、映像への影響が大きい映像データの上位ビットが、性能の高い誤り訂正により保護されることになるから、受信装置102において、受信したHD−SDI信号形式の映像データの劣化を軽減することが可能になる。
〔送信装置〕
次に、図1に示した送信装置101について詳細に説明する。図3は、送信装置101及び受信装置102の構成を示すブロック図である。この送信装置101は、HD−SDIRxI/F111〜114、誤り訂正符号化部115,116、多重部117及び送信I/F118を備えている。HD−SDIRxI/F111〜114は、例えばハイビジョンカメラ等の映像機器から、映像信号及び音声信号が多重されたHD−SDI信号を受信するインターフェースである。HD−SDIRxI/F111〜114は、4系統のHD−SDI信号1〜4を受信し、4系統のうちのHD−SDI信号1,2を誤り訂正符号化部115に出力し、HD−SDI信号3,4を誤り訂正符号化部116に出力する。
誤り訂正符号化部115は、HD−SDIRxI/F111,112からHD−SDI信号1,2を入力し、誤り訂正符号化を行う。同様に、誤り訂正符号化部116は、HD−SDIRxI/F113,114からHD−SDI信号3,4を入力し、誤り訂正符号化を行う。具体的には、誤り訂正符号化部115,116は、入力したHD−SDI信号1〜4の各信号に対し、上位ビットから下位ビットにかけて、予め設定された符号化率で(上位ビットに対しては、誤り訂正の性能が高くなるように高い符号化率で、下位ビットに対しては、誤り訂正の性能が低くなるように低い符号化率で)誤り訂正符号化を行う。詳細については後述する。
ここで、誤り訂正符号化処理により、符号化率に応じた冗長データも生成されるため、図3における誤り訂正符号化部115,116の出力信号は3本になっている。冗長データは仮想HD−SDI信号として出力される。つまり、誤り訂正符号化部115は、誤り訂正符号化したHD−SDI信号1,2及び仮想HD−SDI信号を、誤り訂正符号化部116は、誤り訂正符号化したHD−SDI信号3,4及び仮想HD−SDI信号をそれぞれ多重部117に出力する。
ここで、誤り訂正符号化部115,116において、誤り訂正符号として、例えば畳み込み符号が用いられる。尚、誤り訂正符号は必ずしも畳み込み符号である必要はなく、例えばLDPC(Low Density Parity Check:低密度パリティ検査)符号を用いるようにしてもよい。本発明は、誤り訂正符号の種類に限定されるものではない。
多重部117は、誤り訂正符号化部115から誤り訂正符号化されたHD−SDI信号1,2及び仮想HD−SDI信号からなるHD−SDI信号3本分のデータ量の信号を入力すると共に、誤り訂正符号化部116からも誤り訂正符号化されたHD−SDI信号3,4及び仮想HD−SDI信号からなるHD−SDI信号3本分のデータ量の信号を入力する。そして、多重部117は、合計してHD−SDI信号6本分のデータ量の信号を多重化し、送信I/F118に出力する。
送信I/F118は、多重部117から多重化された信号を入力し、予め設定された伝送形式の信号に変換し、伝送信号として伝送路103を介して受信装置102へ送信する。送信I/F118による変換処理は、例えば、パラレル/シリアル変換及び信号増幅等の処理をいい、電気/光変換または電波形式の信号に変換することをいう。
〔受信装置〕
次に、図1に示した受信装置102について詳細に説明する。図3を参照して、この受信装置102は、受信I/F120、分離部121、誤り訂正復号部122,123及びHD−SDITxI/F124〜127を備えている。受信I/F120は、送信装置101から伝送路103を介して伝送信号を受信し、その電気、光または電波形式の信号を、後述する処理を行うための電気信号に変換し、分離部121に出力する。
分離部121は、受信I/F120から変換後の信号を入力し、送信装置101の多重部117による多重化処理の逆の処理である分離処理を行い、元の誤り訂正符号化後の信号に戻す。そして、分離部121は、元の誤り訂正符号化後のHD−SDI信号1,2及び仮想HD−SDI信号を誤り訂正復号部122に出力し、元の誤り訂正符号化後のHD−SDI信号3,4及び仮想HD−SDI信号を誤り訂正復号部123に出力する。
誤り訂正復号部122は、分離部121から元の誤り訂正符号化後のHD−SDI信号1,2及び仮想HD−SDI信号を入力し、各映像信号の量子化ビット毎に、送信装置101の誤り訂正符号化部115における誤り訂正の符号化率に応じた誤り訂正復号を行う。そして、誤り訂正復号部122は、誤り訂正復号したHD−SDI信号1をHD−SDITxI/F124に出力し、誤り訂正復号したHD−SDI信号2をHD−SDITxI/F125に出力する。誤り訂正復号処理には、例えばビタビ復号が用いられる。同様に、誤り訂正復号部123は、分離部121から元の誤り訂正符号化後のHD−SDI信号3,4及び仮想HD−SDI信号を入力し、各映像信号の量子化ビット毎に、送信装置101の誤り訂正符号化部116における誤り訂正の符号化率に応じた誤り訂正復号を行う。そして、誤り訂正復号部123は、誤り訂正復号したHD−SDI信号3をHD−SDITxI/F126に出力し、誤り訂正復号したHD−SDI信号4をHD−SDITxI/F127に出力する。
ここで、誤り訂正復号部122,123において、誤り訂正復号として、例えばビタビ復号が用いられる。尚、誤り訂正復号は必ずしもビタビ復号である必要はなく、他の復号方式を用いるようにしてもよい。本発明は、誤り訂正復号の種類に限定されるものではない。
HD−SDITxI/F124,125は、誤り訂正復号部122から誤り訂正復号されたHD−SDI信号1,2をそれぞれ入力し、HD−SDITxI/F126,127は、誤り訂正復号部123から誤り訂正復号されたHD−SDI信号3,4をそれぞれ入力する。そして、HD−SDITxI/F124〜127は、予め規定されたフォーマットのHD−SDI信号1〜4としてそれぞれ出力する。
〔誤り訂正符号化処理〕
次に、図3に示した誤り訂正符号化部115,116の処理について、畳み込み符号を用いた例を挙げて具体的に説明する。この処理は、ビットの重みを考慮して設定された符号化率で誤り訂正符号化を行うものである。図4は、HD−SDI信号1,2の上位2ビットのデータを符号化率1/2で、8ビット目から3ビット目までのデータを符号化率2/3で、下位2ビットのデータを符号化率1で誤り訂正符号化を行う処理を説明する図であり、図3に示した送信装置101のHD−SDIRxI/F111,112及び誤り訂正符号化部115による信号の流れ及び処理を示している。尚、HD−SDIRxI/F113,114及び誤り訂正符号化部116による信号の流れ及び処理も同様である。また、図5は、HD−SDI信号1,2の上位2ビットのデータを符号化した後の格納処理を説明する図であり、図6は、HD−SDI信号1,2の8ビット目から3ビット目までのデータを符号化した後の格納処理を説明する図である。
図4を参照して、HD−SDI信号1,2は、上位の10ビット目及び9ビット目のデータに対し、1画素に相当する1シンボルのデータ毎に符号化率1/2で誤り訂正符号化が行われる。上位ビットに対して高い符号化率で誤り訂正符号化を行うのは、上位ビットのデータに伝送誤りが生じると、映像の品質に大きく影響するからであり、誤り訂正をしやすくして画像の品質劣化を少なくするためである。また、8ビット目から3ビット目までのデータに対し、2画素に相当する2シンボル分のデータ毎に符号化率2/3で誤り訂正符号化が行われる。また、2ビット目及び1ビット目のデータに対し、誤り訂正符号化は行われない。下位ビットに対して誤り訂正符号化を行わないのは、下位ビットのデータに伝送誤りが生じたとしても、映像の品質にさほど影響しないからである。
図5を参照して、誤り訂正符号化部115は、HD−SDI信号1の上位の10ビット目及び9ビット目のデータに符号化率1/2の誤り訂正符号化を行う。ここで、符号化率1/2の誤り訂正符号化により、1ビットのデータから2ビットのデータが生成される。誤り訂正符号化部115は、10ビット目の1ビットのデータから2ビットのデータを生成し、そのうちの1ビットのデータをHD−SDI信号1の10ビット目のデータ部分(メモリ)に格納し、他の1ビットの冗長データを仮想HD−SDI信号の10ビット目のデータ部分(メモリ)に格納する。また、誤り訂正符号化部115は、9ビット目の1ビットのデータから2ビットのデータを生成し、そのうちの1ビットのデータをHD−SDI信号1の9ビット目のデータ部分に格納し、他の1ビットの冗長データを仮想HD−SDI信号の8ビット目のデータ部分に格納する。
同様に、誤り訂正符号化部115は、HD−SDI信号2の上位の10ビット目及び9ビット目のデータに符号化率1/2の誤り訂正符号化を行う。そして、10ビット目のデータについて、そのうちの1ビットのデータをHD−SDI信号2の10ビット目のデータ部分に格納し、他の1ビットの冗長データを仮想HD−SDI信号の9ビット目のデータ部分に格納する。また、9ビット目のデータについて、そのうちの1ビットのデータをHD−SDI信号2の9ビット目のデータ部分に格納し、他の1ビットの冗長データを仮想HD−SDI信号の7ビット目のデータ部分に格納する。
図6を参照して、誤り訂正符号化部115は、HD−SDI信号1の8ビット目から3ビット目までのデータ1−8〜1−3に符号化率2/3の誤り訂正符号化を行う。ここで、符号化率2/3の誤り訂正符号化により、2ビットのデータから3ビットのデータが生成される。誤り訂正符号化部115は、8ビット目の2ビットのデータ1−8から3ビットのデータを生成し、そのうちの2ビットのデータをHD−SDI信号1の8ビット目のデータ部分に格納し、他の1ビットの冗長データを仮想HD−SDI信号の6ビット目における最初のシンボルのデータ部分に格納する。また、7ビット目の2ビットのデータ1−7から3ビットのデータを生成し、そのうちの2ビットのデータをHD−SDI信号1の7ビット目のデータ部分に格納し、他の1ビットの冗長データを仮想HD−SDI信号の6ビット目における2番目のシンボルのデータ部分に格納する。同様に、誤り訂正符号化部115は、6ビット目から3ビット目までのデータ1−6〜1−3について、誤り訂正符号化した2ビットのデータをHD−SDI信号1の6ビット目から3ビット目までのデータ部分にそれぞれ格納し、他の1ビットの冗長データを仮想HD−SDI信号の4ビット目及び2ビット目の各シンボルのデータ部分にそれぞれ格納する。
同様に、誤り訂正符号化部115は、HD−SDI信号2の8ビット目から3ビット目までのデータ2−8〜2−3に符号化率2/3の誤り訂正符号化を行う。そして、8ビット目のデータ2−8について、そのうちの2ビットのデータをHD−SDI信号2の8ビット目のデータ部分に格納し、他の1ビットの冗長データを仮想HD−SDI信号の5ビット目における最初のシンボルのデータ部分に格納する。また、7ビット目のデータ2−7について、そのうちの2ビットのデータをHD−SDI信号2の7ビット目のデータ部分に格納し、他の1ビットの冗長データを仮想HD−SDI信号の5ビット目における2番目のシンボルのデータ部分に格納する。同様に、誤り訂正符号化部115は、6ビット目から3ビット目までのデータ2−6〜2−3について、誤り訂正符号化した2ビットのデータをHD−SDI信号2の6ビット目から3ビット目までのデータ部分にそれぞれ格納し、他の1ビットの冗長データを仮想HD−SDI信号の3ビット目及び1ビット目における各シンボルのデータ部分にそれぞれ格納する。
このように、誤り訂正符号化部115によって、HD−SDI信号1,2から、誤り訂正符号化されたHD−SDI信号1,2、及び冗長データが格納された仮想HD−SDI信号が生成され出力される。この場合、仮想HD−SDI信号の10ビットのデータ量は、各HD−SDI信号1,2の10ビットのデータ量と同じである。つまり、誤り訂正符号化部115の出力信号のデータ量は入力信号の3/2倍となり、ビットの重みを考慮しないで設定された符号化率2/3で一律に誤り訂正符号化を行う場合の出力信号のデータ量と同じになる。
したがって、誤り訂正符号化部115は、ビットの重みを考慮しないで誤り訂正符号化を行う場合と同じデータ量にて、映像の品質に影響を与えやすい上位ビット(この例では上位2ビット)に対し、誤り訂正能力の高い符号化率(この例では符号化率1/2)で誤り訂正符号化を行うことができる。このため、伝送路103において伝送誤りが生じたとしても、映像の品質に影響を与えやすい上位ビットについては誤り訂正能力が高いから、映像の品質劣化は、ビットの重みを考慮しない場合に比べて少なくなる。
また、誤り訂正符号化部115は、映像の品質に影響をさほど与えない下位ビットに対し、誤り訂正符号化を行わないようにした。これにより、誤り訂正符号化による冗長データの生成を抑えることができ、伝送信号の容量の効率化を図ることができる。また、上位の2ビットに対する符号化率を1/2に設定することができる。
以上、図4〜図6を用いて、誤り訂正符号化部115,116による誤り訂正符号化処理及び冗長データの格納処理について説明したが、これは一例にしか過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。冗長データの格納処理として、例えば、HD−SDI信号1,2の8ビット目の冗長データ(2ビットのデータ)を仮想HD−SDI信号の6ビット目のデータ部分に、7ビット目の冗長データを仮想HD−SDI信号の5ビット目のデータ部分に、6ビット目の冗長データを仮想HD−SDI信号の4ビット目のデータ部分に、5ビット目の冗長データを仮想HD−SDI信号の3ビット目のデータ部分に、4ビット目の冗長データを仮想HD−SDI信号の2ビット目のデータ部分に、3ビット目の冗長データを仮想HD−SDI信号の1ビット目のデータ部分にそれぞれ格納するようにしてもよい。
〔符号化率〕
次に、符号化率について説明する。符号化率は、コンピュータによる自動計算またはオペレータによる手動計算により、以下の設定手順で決定される。誤り訂正符号化部115,116及び誤り訂正復号部122,123は、以下の設定手順で決定された符号化率を用いて処理を行う。
(1)HD−SDI信号に対する符号化率の設定
(2)HD−SDI信号の各ビットに対する符号化率の設定
まず、(1)HD−SDI信号に対する符号化率の設定について説明する。ここでは、6本のHD−SDI信号を多重して伝送する映像伝送システム100を例にして、HD−SDI信号を符号化率2/3で誤り訂正符号化して伝送することを考える。まず、映像伝送システム100により伝送可能なHD−SDI信号の多重数をNとする。本例では、N=6である。また、HD−SDI信号の符号化率をFRとする。本例では、FR=2/3である。
FR=a/b
ここで、a,b,kは正の整数とする。
さらに、誤り訂正符号化後も伝送信号が過不足のない容量で伝送されるようにするための条件として、HD−SDI信号をa本まとめて同じ符号化率で誤り訂正符号化を行うものとする。ここで、HD−SDI信号をa本まとめたものを「グループ」とする。本例では、a=2であるから、HD−SDI信号を2本まとめたものがグループとなる。
HD−SDI信号を2本まとめて符号化率2/3の誤り訂正符号化を行うと、その伝送ビットレートは、HD−SDI信号2本分×3/2となり、HD−SDI信号3本分となる。本例の映像伝送システム100は6本のHD−SDI信号を多重して伝送する装置であるから、さらにHD−SDI信号3本分の伝送が可能である。そこで、さらに、HD−SDI信号に符号化率2/3の誤り訂正符号化を行って伝送することを考える。同様にして、FR=2/3であるから、HD−SDI信号を2本まとめて符号化率2/3の誤り訂正符号化を行うと、その伝送ビットレートは、HD−SDI信号2本分×3/2となり、HD−SDI信号3本分となる。
このように、FRのグループ及びFRのグループの伝送ビットレートを足し合わせると、HD−SDI信号6本分となり、映像伝送システム100の多重数である6本と同じ数となる。この関係は以下の式で表される。
N=b+b+b+・・・
本例では、N=b+b=3+3=6という関係にある。
以上をまとめると、次のとおりになる。(1)のHD−SDI信号に対する符号化率は、映像伝送システム100のHD−SDI信号の多重数をN、グループの符号化率をFR=a/b(a,b,kは正の整数とする)とすると、各グループにおいてHD−SDI信号a本まとめて同じ符号化率FRで誤り訂正符号化を行うものとして設定される。但し、伝送信号が過不足のない容量で伝送されるようにするためには、以下の式を満たす必要がある。
N=b+b+b+・・・
前述した例では、多重数N=6、第1のグループの符号化率FR=a/b=2/3、第2のグループの符号化率FR=a/b=2/3、N=b+b=3+3=6である。
次に、(2)HD−SDI信号の各ビットに対する符号化率の設定について説明する。この符号化率も同様に、伝送信号が過不足のない容量で伝送されるように設定する。各ビットに設定される符号化率をPRとする。
PR=c/d
ここで、mは10以下の正の整数とする。例えば、10ビット目から1ビット目まで、以下のような符号化率が考えられる。
PR10=1/2,PR=1/2,PR=2/3,PR=2/3,PR=2/3,PR=2/3,PR=2/3,PR=2/3,PR=1,PR=1
但し、符号化率1は誤り訂正符号化を行わないことを意味する。また、グループ内のHD−SDI信号は、同じビット位置のデータに対して同じ符号化率で誤り訂正符号化を行うものとする。
次に、グループの誤り訂正符号化の単位シンボル数を考える。誤り訂正符号化後の単位シンボル数FECSは、HD−SDI信号の各ビットに対する符号化率PR=c/dの分子の最小公倍数である。
FECS=LCM(c,c,c,・・・)
ここで、LCM()は、()内の各数値の最小公倍数を表す関数である。いま、HD−SDI信号の1シンボルを1画素のビット数と同じ10ビットとする。誤り訂正符号化により発生した冗長データが、過不足のない容量で伝送されるには、誤り訂正符号化したデータを、誤り訂正の単位シンボルで伝送する総ビット数Tに過不足なく納める必要がある。すなわち、誤り訂正の単位シンボルで生成する誤り訂正符号化部115,116からの総出力ビット数FBをTと同数にすることにより、過不足なく納めることができる。Cはc,c,c,・・・の集合体を示す。
FB=Σ(LCM(C)/c×d×b)=(LCM(C)/c×d×b)+(LCM(C)/c×d×b)+・・・
T=FB
また、Tは、以下の式により表される。
T=(HD−SDI信号1シンボルのビット数)×FECS×b=10×LCM(C)×b
以上をまとめると、(2)のHD−SDI信号の各ビットに対する符号化率は、以下のように設定される。すなわち、各ビットに設定する誤り訂正の符号化率をPR=c/d(mは10以下の正の整数)とし、グループ内のHD−SDI信号において同じビット位置のデータは同じ符号化率で誤り訂正符号化を行うものとし、誤り訂正符号化後の単位シンボル数をFECS=LCM(c1,c2,c3,・・・)とする。ここで、LCM()は()内の数値の最小公倍数を示す。そうすると、誤り訂正の単位シンボルで伝送する総ビット数Tは、以下の式で表される。
T=(HD−SDI信号1シンボルのビット数)×FECS×b=10×LCM(C)×b
また、誤り訂正の単位シンボルで生成する誤り訂正符号化部115,116からの総出力ビット数FBは、以下の式で表される。
FB=Σ(LCM(C)/c×d×b)=(LCM(C)/c×d×b)+(LCM(C)/c×d×b)+・・・
但し、誤り訂正符号化により発生した冗長データを誤り訂正の単位シンボルで伝送する総ビット数に過不足なく納めるためには、T=FBであればよい。前述した例では、グループの符号化率FR=2/3、各ビットの符号化率PR10=1/2,PR=1/2,PR=2/3,PR=2/3,PR=2/3,PR=2/3,PR=2/3,PR=2/3,PR=1,PR=1、T=LCM(1,2)×10×b=2×10×3=60ビット、FB=Σ(LCM(C)/c×d×b)=(2/1×2×2)+(2/1×2×2)+(2/2×3×2)+(2/2×3×2)+(2/2×3×2)+(2/2×3×2)+(2/2×3×2)+(2/2×3×2)+(2/1×1×2)+(2/1×1×2)=8+8+6+6+6+6+6+6+4+4=60となり、T=FBの条件を満たす。
〔他の誤り訂正符号化処理〕
次に、図3に示した誤り訂正符号化部115,116による他の誤り訂正符号化処理について説明する。図7は、HD−SDI信号の上位3ビットのデータを符号化率1/2で、7ビット目及び6ビット目のデータを符号化率2/3で、5ビット目から3ビット目までのデータを符号化率3/4で、下位2ビットのデータを符号化率1で誤り訂正符号化を行う処理を説明する図であり、図4に示した誤り訂正符号化処理と同様に、図3に示した送信装置101のHD−SDIRxI/F111,112及び誤り訂正符号化部115による信号の流れ及び処理を示している。尚、HD−SDIRxI/F113,114及び誤り訂正符号化部116による信号の流れ及び処理も同様である。
図7を参照して、この例は、映像信号に影響を及ぼす上位3ビットについてより誤り訂正能力の高い1/2の符号化率で誤り訂正符号化を行い、下位ビットになるに従って符号化率を2/3,3/4と徐々に弱くするものである。具体的には、HD−SDI信号1,2は、上位の10ビット目から8ビット目までのデータに対し、1画素に相当する1シンボルのデータ毎に符号化率1/2で誤り訂正符号化が行われる。また、7ビット目及び6ビット目のデータに対し、2画素に相当する2シンボル分のデータ毎に符号化率2/3で誤り訂正符号化が行われる。また、5ビット目から3ビット目までのデータに対し、3画素に相当する3シンボル分のデータ毎に符号化率3/4で誤り訂正符号化が行われる。また、下位の2ビット目及び1ビット目のデータに対し、誤り訂正符号化は行われない。
誤り訂正符号化部115は、HD−SDI信号1の上位の10ビット目のデータ1−10に符号化率1/2の誤り訂正符号化を行い、6ビットのデータから12ビットのデータを生成し、そのうちの6ビットのデータをHD−SDI信号1の10ビット目のデータ部分(メモリ)に格納し、他の6ビットの冗長データを仮想HD−SDI信号の10ビット目のデータ部分(メモリ)に格納する。同様に、HD−SDI信号1の9ビット目のデータ1−9及び8ビット目のデータ1−8について、符号化率1/2の誤り訂正符号化後の12ビットのデータのうちの6ビットのデータをHD−SDI信号1の9ビット目のデータ部分及び8ビット目のデータ部分にそれぞれ格納し、他の6ビットの冗長データを仮想HD−SDI信号の8ビット目のデータ部分及び6ビット目のデータ部分にそれぞれ格納する。
同様に、誤り訂正符号化部115は、HD−SDI信号2の上位の10ビット目から8ビット目のデータ2−10〜2−8に符号化率1/2の誤り訂正符号化を行う。そして、誤り訂正符号化後の12ビットのデータのうちの6ビットのデータをHD−SDI信号2の10ビット目から8ビット目までのデータ部分にそれぞれ格納する。また、他の6ビットの冗長データを仮想HD−SDI信号の9ビット目、7ビット目及び5ビット目のデータ部分にそれぞれ格納する。
また、誤り訂正符号化部115は、HD−SDI信号1の7ビット目のデータ1−7に符号化率2/3の誤り訂正符号化を行い、6ビットのデータから9ビットのデータを生成し、そのうちの6ビットのデータをHD−SDI信号1の7ビット目のデータ部分に格納し、他の3ビットの冗長データを仮想HD−SDI信号の4ビット目における最初から3シンボル目までのデータ部分に格納する。同様に、HD−SDI信号1の6ビット目のデータ1−6について、符号化率2/3の誤り訂正符号化後の9ビットのデータのうちの6ビットのデータをHD−SDI信号1の6ビット目のデータ部分に格納し、他の3ビットの冗長データを仮想HD−SDI信号の4ビット目における4シンボル目から6シンボル目までのデータ部分にそれぞれ格納する。
同様に、誤り訂正符号化部115は、HD−SDI信号2の7ビット目及び6ビット目のデータ2−7,2−6に符号化率2/3の誤り訂正符号化を行う。そして、誤り訂正符号化後の9ビットのデータのうちの6ビットのデータをHD−SDI信号2の7ビット目及び6ビット目のデータ部分にそれぞれ格納する。また、他の3ビットの冗長データを仮想HD−SDI信号の3ビット目における最初から3シンボル目までのデータ部分及び4シンボル目から6シンボル目までのデータ部分にそれぞれ格納する。
また、誤り訂正符号化部115は、HD−SDI信号1の5ビット目のデータ1−5に符号化率3/4の誤り訂正符号化を行い、6ビットのデータから8ビットのデータを生成し、そのうちの6ビットのデータをHD−SDI信号1の5ビット目のデータ部分に格納し、他の2ビットの冗長データを仮想HD−SDI信号の2ビット目における最初及び2シンボル目のデータ部分に格納する。同様に、HD−SDI信号1の4ビット目及び3ビット目のデータ1−4,1−3について、符号化率3/4の誤り訂正符号化後の8ビットのデータのうちの6ビットのデータをHD−SDI信号1の4ビット目及び3ビット目のデータ部分に格納し、他の2ビットの冗長データを仮想HD−SDI信号の2ビット目における3シンボル目及び4シンボル目のデータ部分、並びに、5シンボル目及び6シンボル目のデータ部分にそれぞれ格納する。
同様に、誤り訂正符号化部115は、HD−SDI信号2の5ビット目から3ビット目までのデータ2−5〜2−3に符号化率3/4の誤り訂正符号化を行う。そして、誤り訂正符号化後の9ビットのデータのうちの6ビットのデータをHD−SDI信号2の5ビット目から3ビット目のデータ部分にそれぞれ格納する。また、他の2ビットの冗長データを仮想HD−SDI信号の1ビット目における最初及び2シンボル目のデータ部分、3シンボル目及び4シンボル目のデータ部分、並びに、5シンボル目及び6シンボル目のデータ部分にそれぞれ格納する。
このように、誤り訂正符号化部115によって、HD−SDI信号1,2から、誤り訂正符号化されたHD−SDI信号1,2、及び冗長データが格納された仮想HD−SDI信号が生成され出力される。この場合、仮想HD−SDI信号の10ビットのデータ量は、各HD−SDI信号1,2の10ビットのデータ量と同じである。つまり、誤り訂正符号化部115の出力信号のデータ量は入力信号の3/2倍となり、ビットの重みを考慮しないで設定された符号化率2/3で誤り訂正符号化を行う場合の出力信号のデータ量と同じになる。
したがって、誤り訂正符号化部115は、ビットの重みを考慮しないで誤り訂正符号化を行う場合と同じデータ量にて、映像の品質に影響を与えやすい上位ビット(この例では上位3ビット)に対し、誤り訂正能力の高い符号化率(この例では符号化率1/2)で誤り訂正符号化を行うことができる。このため、伝送路103において伝送誤りが生じたとしても、映像の品質に影響を与えやすい上位ビットについては誤り訂正能力が高いから、映像の品質劣化は、ビットの重みを考慮しない場合に比べて少なくなる。
また、誤り訂正符号化部115は、上位ビットの次に映像の品質に影響を与えやすいビット(この例では7ビット目及び6ビット目)に対し、誤り訂正能力が2番目に高い符号化率(この例では符号化率2/3)で誤り訂正符号化を行うことができる。
また、誤り訂正符号化部115は、映像の品質に影響をさほど与えない下位ビット(この例では下位2ビット)に対し、誤り訂正符号化を行わないようにした。これにより、誤り訂正符号化による冗長データの生成を抑えることができ、伝送信号の容量の効率化を図ることができる。
以上のように、本発明の実施形態による映像伝送システム100によれば、ビットの重みを考慮した誤り訂正符号化を行うことにより、伝送誤りが生じる伝送路103であっても、映像の品質に影響を与えやすい上位ビットに対しては誤り訂正能力が高いから、映像の品質劣化を抑えることができる。また、下位ビットに対しては誤り訂正能力が低いものの、映像品質に大きな影響を与えることがない。したがって、ビットの重みを考慮しないで誤り訂正を行う場合に比べて、受信した映像の品質劣化を軽減することが可能になる。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。図3から図7までに示した構成及び数値は例示であり、本発明は、HD−SDI信号の数が4本、符号化率が1/2,2/3,3/4,1/1に限定されるものではない。また、図3から図7までに示した映像伝送システム100では、下位2ビットに対して誤り訂正符号化を行わないようにしたが、上位ビットの符号化率との関係で、HD−SDI信号のデータ量と同じ冗長データのデータ量になるように、上位ビットよりも誤り訂正能力の低い符号化率で誤り訂正符号化を行うようにしてもよい。また、本発明は、HD−SDI信号に限定されるものではなく、他のデジタル映像信号についても適用がある。
本発明の実施形態による送信装置及び受信装置を含む映像伝送システムの全体構成を示す図である。 HD−SDI信号の構成を説明する図である。 本発明の実施形態による送信装置及び受信装置の構成を示すブロック図である。 HD−SDI信号の上位2ビットのデータを符号化率1/2で、8ビット目から3ビット目までのデータを符号化率2/3で、下位2ビットのデータを符号化率1で誤り訂正符号化を行う処理を説明する図である。 HD−SDI信号の上位2ビットのデータを符号化した後の格納処理を説明する図である。 HD−SDI信号の8ビット目から3ビット目までのデータを符号化した後の格納処理を説明する図である。 HD−SDI信号の上位3ビットのデータを符号化率1/2で、7ビット目及び6ビット目のデータを符号化率2/3で、5ビット目から下位3ビット目までのデータを符号化率3/4で、下位2ビットのデータを符号化率1で誤り訂正符号化する処理を説明する図である。 従来の誤り訂正符号化を行わない映像伝送システムにおいて、送信装置及び受信装置の構成を示すブロック図である。 従来の誤り訂正符号化を行う映像伝送システムにおいて、送信装置及び受信装置を示すブロック図である。
符号の説明
100 映像伝送システム
101,201,301 送信装置
102,202,302 受信装置
103,203,303 伝送路
111〜114,211〜216,311〜314 HD−SDIRxI/F
115,116,316 誤り訂正符号化部
117,217,315 多重部
118,218,317 送信I/F
120,220,320 受信I/F
121,221,322 分離部
122,123,321 誤り訂正復号部
124〜127,222〜227,323〜326 HD−SDITxI/F

Claims (8)

  1. 非圧縮のデジタル映像信号を多重して送信する送信装置において、
    前記デジタル映像信号のデータを構成するビット毎に、予め設定された符号化率で時系列に誤り訂正符号化を行って出力する際に、
    前記データを構成する複数のビットのうちの最も重みのある最上位ビットについて、誤り訂正能力が最も高くなるように設定された符号化率で誤り訂正符号化を行って出力し、
    前記データを構成する複数のビットのうちの最も重みのない最下位ビットについて、誤り訂正能力が最も低くなるように設定された符号化率で誤り訂正符号化を行って出力するか、または誤り訂正符号化を行わないでそのまま出力し、
    前記最上位ビットと最下位ビットとの間のビットについて、当該ビットの重みに応じた誤り訂正能力になるように設定された符号化率で誤り訂正符号化を行って出力するか、または誤り訂正符号化を行わないでそのまま出力する誤り訂正符号化部と、
    前記誤り訂正符号化部により出力されたデジタル映像信号を多重する多重部と、を備え、
    前記多重して送信される複数のデジタル映像信号をグループに分けたときの各グループの符号化率が、前記デジタル映像信号の多重数、並びに、前記各グループの符号化率を設定したときの分母の数値及び分子の数値に基づいて決定され、
    前記各グループのデジタル映像信号のデータを構成する各ビットの符号化率が、前記各ビットの符号化率を設定したときの数値に基づいて算出された所定シンボル数において、予め設定された1シンボルのビット数及び前記設定されたグループの符号化率により得られる前記グループの総ビット数と、前記設定された各ビットの符号化率及び前記設定されたグループの符号化率により得られる前記グループの総ビット数とが同一となる条件の下で決定され、
    前記誤り訂正符号化部は、ビット毎の誤り訂正符号化を、前記決定された各ビットの符号化率で行う、ことを特徴とする送信装置。
  2. 請求項1に記載の送信装置において、
    前記誤り訂正符号化部は、
    前記データを構成するビット長が同一な複数のデジタル映像信号に誤り訂正符号化を行い、これにより生じる全ての冗長ビットを、前記デジタル映像信号と同一のビット長のデータからなるデジタル映像信号として出力する、ことを特徴とする送信装置。
  3. 請求項1または2に記載の送信装置において、
    前記デジタル映像信号のデータを構成するビット数が10ビットであり、
    前記誤り訂正符号化部は、
    最下位ビット及び最下位から2番目のビットについて、誤り訂正符号化を行わないでそのまま出力する、ことを特徴とする送信装置。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載の送信装置において、
    前記誤り訂正符号を畳み込み符号とする、ことを特徴とする送信装置。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の送信装置において、
    前記デジタル映像信号をHD−SDI信号とする、ことを特徴とする送信装置。
  6. 非圧縮のデジタル映像信号を多重して送信する送信装置において、
    前記デジタル映像信号のデータを構成するビット毎に、予め設定された符号化率で時系列に誤り訂正符号化を行って出力する際に、
    前記データを構成する複数のビットのうちの最も重みのある最上位ビットについて、誤り訂正能力が最も高くなるように設定された符号化率で誤り訂正符号化を行って出力し、
    前記データを構成する複数のビットのうちの最も重みのない最下位ビットについて、誤り訂正能力が最も低くなるように設定された符号化率で誤り訂正符号化を行って出力するか、または誤り訂正符号化を行わないでそのまま出力し、
    前記最上位ビットと最下位ビットとの間のビットについて、当該ビットの重みに応じた誤り訂正能力になるように設定された符号化率で誤り訂正符号化を行って出力するか、または誤り訂正符号化を行わないでそのまま出力する誤り訂正符号化部と、
    前記誤り訂正符号化部により出力されたデジタル映像信号を多重する多重部と、を備え、
    前記デジタル映像信号をHD−SDI信号とし、
    前記HD−SDI信号の多重数をN、前記HD−SDI信号をa本まとめたグループに分けたときの各グループの符号化率をFR=a/b(a,b,kは正の整数)とした場合に、前記各グループの符号化率FR=a/bが、
    前記グループのa本のHD−SDI信号を同じ符号化率で誤り訂正符号化し、かつ、N=Σbの式を満たす条件の下で決定され、
    前記グループ内のHD−SDI信号のデータを構成する各ビットの符号化率をPR=c/d(mは10以下の正の整数)とし、前記HD−SDI信号のデータを構成する1画素あたりのビット数10と前記cの全要素の最小公倍数LCMと前記bとを掛け合わせて得られるビット数をTとし、前記最小公倍数LCMと前記dと前記bとを掛け合わせ、さらにその結果を全て加算して得られるビット数をFBとした場合に、前記各ビットの符号化率PR=c/dが、
    前記グループ内のHD−SDI信号における同じビット位置のデータに同じ符号化率で誤り訂正符号化を行い、かつ、前記HD−SDI信号を構成するビットに設定される符号化率は最低2以上の異なる値で設定され、かつ、T=FBの式を満たす条件の下で決定され、
    前記誤り訂正符号化部は、ビット毎の誤り訂正符号化を、前記決定された各ビットの符号化率PR=c/dで行う、ことを特徴とする送信装置。
  7. 請求項1からまでのいずれか一項に記載の送信装置から多重して送信された非圧縮のデジタル映像信号を受信する受信装置において、
    前記多重されたデジタル映像信号を分離する分離部と、
    前記分離部により分離されたデジタル映像信号に対し、前記デジタル映像信号のデータを構成するビット毎に、前記送信装置における誤り訂正の符号化率に応じた誤り訂正復号を行う誤り訂正復号部と、を備えたことを特徴とする受信装置。
  8. 請求項1からまでのいずれか一項に記載の送信装置と、請求項に記載の受信装置とを含んで構成されることを特徴とする伝送システム。
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