JP2016076901A - 非圧縮映像信号多重装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数系統の非圧縮映像信号をシリアル信号に多重化する際に、非圧縮映像信号の系統数が減少した場合、無線伝送における単位周波数あたりの伝送効率の低下を抑制する。
【解決手段】実施例1の多重装置1−1において、信号判定部11は、非圧縮映像信号1〜4が存在するか否かを判定し、チャンネル毎の入力有無情報を生成する。制御部12−1は、予め設定された多重方式情報及び入力有無情報に基づいて、入力信号数に比例したボーレートを決定する。多重処理部14−1は、非圧縮映像信号1〜4のうち入力有無情報が示す非圧縮映像信号を入力してメモリに格納し、多重方式情報に従って、メモリから非圧縮映像信号を読み出し、スタッフィングデータを付加することなくこれらを多重化し、制御部12−1により決定されたボーレートのシリアル信号を生成する。
【選択図】図2
【解決手段】実施例1の多重装置1−1において、信号判定部11は、非圧縮映像信号1〜4が存在するか否かを判定し、チャンネル毎の入力有無情報を生成する。制御部12−1は、予め設定された多重方式情報及び入力有無情報に基づいて、入力信号数に比例したボーレートを決定する。多重処理部14−1は、非圧縮映像信号1〜4のうち入力有無情報が示す非圧縮映像信号を入力してメモリに格納し、多重方式情報に従って、メモリから非圧縮映像信号を読み出し、スタッフィングデータを付加することなくこれらを多重化し、制御部12−1により決定されたボーレートのシリアル信号を生成する。
【選択図】図2
Description
本発明は、複数系統の非圧縮映像信号をシリアル信号に多重化する非圧縮映像信号多重装置に関する。
従来、複数系統の非圧縮映像信号を多重化し、シリアル信号を生成して出力する非圧縮映像信号多重装置(以下、多重装置という。)が知られている。この多重装置には無線機が接続され、HD−SDI信号等の非圧縮映像信号がシリアル信号として、無線機から無線伝送される。
図19は、多重装置の入出力信号を説明する図である。この多重装置100には、図示しないカメラ等の映像機器及び無線機が接続される。多重装置100は、映像機器からn系統のカメラ映像信号等の非圧縮映像信号を入力し、n系統の非圧縮映像信号を多重化してm系統のシリアル信号を生成し、m系統のシリアル信号を無線機へ出力する。例えば、多重装置100は、スーパーハイビジョンの16系統のHD−SDI信号を入力して多重化し、1系統または2系統のシリアル信号を生成して出力する。
多重装置100は、n系統の非圧縮映像信号を入力する入力インターフェース(n>1)、及びm系統のシリアル信号を出力する出力インターフェース(m≧1,n>m)を備えている。n,mは、いずれも正の整数である。多重装置100は、複数の非圧縮映像信号の同時送信、または、1系統の非圧縮映像信号で伝送可能なビットレート以上の大容量の映像データの無線伝送に適する。
入力信号である非圧縮映像信号の伝送レート(ビットレート)が全て同一のs[bps]であるとすると、n系統の入力信号のトータルのビットレートはn×s[bps]であることから、シリアル信号1系統あたりのビットレートはn/m×s[bps]となる。シリアル化によりビットレートは高くなるが、近年、ミリ波帯等を利用した大容量の無線伝送装置の開発事例も報告されており、複数系統の非圧縮映像信号を伝送可能な環境が整いつつある。
図20は、4系統(n=4)の非圧縮映像信号を入力し、1系統(m=1)のシリアル信号に多重化する多重装置100の入出力信号を説明する図である。図20では、シリアル信号のビットレートは、非圧縮映像信号の4倍となる。非圧縮映像信号が1.5GbpsのHD−SDI信号であるとすると、シリアル信号のビットレートは1.5×4=6Gbpsとなる。
ここで、多重化とは、複数系統の入力信号をシリアル化して合成し、入力信号よりも高いビットレートの出力信号を生成する処理をいう。多重化により、出力信号の系統数を入力信号よりも減らすことができる。
図21は、図20に示したn=4,m=1の場合の入出力信号を詳細に説明する図である。多重装置100が入力する4系統(n=4)の非圧縮映像信号1〜4におけるそれぞれのフレームは、1ライン目の信号、2ライン目の信号、・・・、及びxライン目の信号により構成される。xは1以上の正の整数であり、例えばHD−SDI信号(SMPTE292M)では1125である。多重装置100は、1系統目の非圧縮映像信号1を入力する際に、フレーム毎に、1ライン目の信号からxライン目の信号まで順番に入力する。2〜4系統目の非圧縮映像信号2〜4についても同様である。
多重装置100は、非圧縮映像信号1〜4のそれぞれについて、フレーム毎に、1ライン目の信号からxライン目の信号まで順番に入力する。そして、多重装置100は、非圧縮映像信号1〜4が全て同一のビットレートs[bps]の信号である場合、4×s[bps]のシリアル信号を生成するためのタイミングを定めるクロックを用いて、非圧縮映像信号1〜4を多重化し多重フレームを構成し、4×s[bps]のシリアル信号を生成する。4×s[bps]のシリアル信号は、後段の無線機へ出力される。例えば、多重装置100は、非圧縮映像信号1〜4が全て同一の1.5GbpsのHD−SDI信号である場合、所定のクロックを用いて、4×1.5=6Gbpsのシリアル信号を生成する。
図22は、シリアル信号の例を説明する図である。図22(a)は、フレームベースの多重化により生成されたシリアル信号の例であり、図22(b)は、ラインベースの多重化により生成されたシリアル信号の例である。
図22(a)に示すように、多重装置100は、フレームベースで多重化する多重方式の場合、非圧縮映像信号1〜4のフレームを単位として多重化し、1ライン目の信号、2ライン目の信号、・・・、及びxライン目の信号により構成される非圧縮映像信号1〜4のフレームを順番に並べたシリアル信号を生成する。
また、図22(b)に示すように、多重装置100は、ラインベースで多重化する多重方式の場合、非圧縮映像信号1〜4のフレームを構成するラインを単位として多重化し、1ライン目の信号について、非圧縮映像信号1〜4を順番に並べ、同様に、2ライン目からxライン目までの信号について、非圧縮映像信号1〜4を順番に並べることで、シリアル信号を生成する。
このようにして生成されたシリアル信号は、非圧縮映像信号1〜4が全て同一のビットレートs[bps]の信号である場合、4×s[bps]のシリアル信号として、後段の無線機へ出力される。
尚、多重装置100は、4系統の非圧縮映像信号1〜4のうちいずれかの信号を入力しない場合(4系統の非圧縮映像信号1〜4のうち3系統の信号を入力する場合)であっても、同じ4×s[bps]のシリアル信号を生成し、後段の無線機へ出力する。つまり、図19の場合、多重装置100は、n系統の非圧縮映像信号のうち1以上の系統の非圧縮映像信号を入力しない場合(n系統の非圧縮映像信号のうちn−1以下の信号を入力する場合)であっても、m系統のシリアル信号のそれぞれについて、n/m×s[bps]のシリアル信号を生成し、後段の無線機へ出力する。つまり、シリアル信号のビットレートは、多重装置100に入力される非圧縮映像信号の最大の系統数(予め設定された系統数)によって一義的に決定される。その後、非圧縮映像信号の系統数が減ったとしても、シリアル信号のビットレートは、常に同じである。
多重装置100の後段に接続された無線機は、例えばシングルキャリアの無線機である。この無線機は、多重装置100により生成されたシリアル信号を入力し、シリアル信号に変調処理を施し、変調信号を所定の中心周波数fcにて周波数変換し、周波数変換後の信号を無線伝送する。
ここで、無線伝送される信号の周波数帯域幅は、無線機が入力するシリアル信号のビットレートに応じた幅となる。周波数帯域幅は、シリアル信号のビットレートが低くなると狭くなり、シリアル信号のビットレートが高くなると広くなる。
このように、無線機は、図19の場合、常に一定のn/m×s[bps]のシリアル信号を入力し、図20〜図22の場合、常に一定の4×s[bps]のシリアル信号を入力する。そして、無線機は、常に一定の周波数帯域幅の信号を無線伝送する。
図19及び図20に示した多重装置100は、多重化により、常に一定のボーレートのシリアル信号を生成するが、可変のボーレートのシリアル信号を生成する手法も提案されている(例えば、特許文献1を参照)。この手法は、所定の伝送路の仕様に適用するシリアル信号を生成するために、「0」のような擬似データ、または非圧縮映像信号とは直接関係しないデータを付加することで、シリアル信号のボーレートを変更するものである。
ところで、非圧縮映像信号は、通常、伝送時のビットエラーを想定していないため、無線伝送による伝送誤りに対する耐性を有していない。例えば、非圧縮映像信号がHD−SDI信号の場合、標準的なケーブルにてHD−SDI信号を伝送すると、BER(ビット誤り率)は10-10以下となる。
このため、非圧縮映像信号の伝送時に、ランダム誤りが発生したり、バースト誤りが発生したりして、受信品質が低下する可能性があることから、ノイズ対策が必要になる。例えば、ランダム誤りに対応するために、HD−SDI信号の補助データ領域に誤り訂正符号を格納することにより、データを増加させることなく誤り訂正を実現する手法が提案されている(例えば、特許文献2を参照)。また、バースト誤りに対応するために、1ストリームのデータを固定長に分割して誤り訂正を行い、さらにデータの並び替えを行う手法も提案されている(例えば、特許文献3を参照)。
前述のとおり、多重装置100及び無線機においては、無線伝送される信号の周波数帯域幅は、多重装置100が入力する非圧縮映像信号の系統数に関わらず一定である。また、入力する非圧縮映像信号の数が減少し、入力信号全体のビットレートが低下した場合であっても、装置構成の簡略化や処理の簡便性、誤り訂正能力の向上等の理由で、シリアル信号のビットレートを変えることなく固定とし、同じ周波数帯域幅にて無線伝送が行われる。
一般に、無線伝送においては、周波数帯域幅を固定し、変調方式等を変化させることにより、伝送レートを可変することが行われる。この伝送方式は、入力信号である非圧縮映像信号の数がある程度決められている場合に有効である。しかし、非圧縮映像信号の数またはそのビットレートが自由に選択できる場合には、後述する図23に示すように、スタッフィングデータ等によって伝送レートの調整が必要になる。したがって、入力する非圧縮映像信号の数が減少し、入力信号全体のビットレートが低下した場合には、前記伝送方式は適さない。また、無線伝送するデータのビットレートが高くなるほど、振幅と位相を複雑に調整する変調方式を用いることは難しくなる。変調多値数が少ない変調方式しか選択できないことは、伝送レートを可変することができないことを意味し、この場合にも、前記伝送方式は適さない。
図23は、ビットレートを固定した従来の伝送方式を説明する図である。4系統の非圧縮映像信号1〜4を入力する多重装置100は、非圧縮映像信号3,4が存在しない場合、2系統の非圧縮映像信号1,2のみを入力する。
多重装置100は、非圧縮映像信号1,2をフレームベースで多重化する際に、4×s[bps]のシリアル信号を生成するためのタイミングを定めるクロックを用いて、非圧縮映像信号1,2のフレームを単位として多重化し、1ライン目の信号、2ライン目の信号、・・・、及びxライン目の信号により構成される非圧縮映像信号1,2のフレームを順番に並べ、さらに、非圧縮映像信号3,4のフレームの代わりにスタッフィングデータを並べたシリアル信号を生成する。
これにより、2系統の非圧縮映像信号1,2が入力された場合、非圧縮映像信号1,2が多重化され、さらにスタッフィングデータが付加された多重フレームが構成され、4×s[bps]のシリアル信号が生成される。このシリアル信号のビットレートは、4系統の非圧縮映像信号1〜4が入力された場合と同じである。
無線機は、多重装置100から、非圧縮映像信号1,2が多重化されスタッフィングデータが付加されたシリアル信号を入力し、変調処理等を施した後に、変調信号を所定の中心周波数fcにて周波数変換し、周波数変換後の信号を無線伝送する。この場合の周波数帯域幅は、非圧縮映像信号1〜4が多重化されたシリアル信号を入力した場合と同じ帯域幅である。
ここで、スタッフィングデータは、映像信号とは無関係のデータである。このため、スタッフィングデータがシリアル信号に付加されることにより、無線伝送において、単位周波数あたりのビットレートが低下し、伝送効率が下がるという問題があった。
一方で、通常の無線伝送においては、送信電力及び変調方式等が同一である場合、周波数帯域幅が狭い方が所要C/N(Carrier to Noise Ratio)等の観点で有利であることが知られている。言い換えると、周波数帯域幅が狭いほど、所要C/Nが小さくなり、より長距離の無線伝送が可能になる等の伝送特性が向上する。
このような通常の無線伝送における周波数帯域幅と伝送特性の関係に鑑み、非圧縮映像信号の系統数が減少した場合に、その系統数に見合った伝送特性を実現すると共に、単位周波数あたりの伝送効率を低下させない仕組みが所望されていた。
そこで、本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、複数系統の非圧縮映像信号をシリアル信号に多重化する際に、非圧縮映像信号の系統数が減少した場合、無線伝送における単位周波数あたりの伝送効率の低下を抑制可能な非圧縮映像信号多重装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明による非圧縮映像信号多重装置は、複数の系統の非圧縮映像信号を多重化してシリアル信号を生成し、前記シリアル信号を、当該シリアル信号の伝送レートに応じて周波数帯域幅が変化する無線機へ出力する非圧縮映像信号多重装置において、前記複数の系統のそれぞれについて、前記非圧縮映像信号の入力が有るか無いかを判定し、前記系統毎の入力有無情報を生成する信号判定部と、前記信号判定部により生成された前記系統毎の入力有無情報に基づいて、前記入力有無情報が入力有りを示す非圧縮映像信号の数を入力信号数として求め、前記入力信号数、及び予め設定された前記多重化の方式が定義された多重方式情報に基づいて、前記シリアル信号の伝送レートを決定する制御部と、前記複数の系統の非圧縮映像信号のうち、前記信号判定部により生成された前記系統毎の入力有無情報が入力有りを示す非圧縮映像信号を入力し、前記多重方式情報に従って、前記入力した非圧縮映像信号を多重化し、前記制御部により決定された伝送レートの前記シリアル信号を生成する多重処理部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明による非圧縮映像信号多重装置は、前記制御部が、前記入力信号数が減少した場合、前記シリアル信号の伝送レートが低下するように前記伝送レートを決定する、ことを特徴とする。
また、本発明による非圧縮映像信号多重装置は、前記制御部が、前記入力信号数が最大のときに決定した前記伝送レートを、前記入力信号数に関わることなく、常に一定の前記シリアル信号の伝送レートとして決定し、前記多重処理部が、前記複数の系統の非圧縮映像信号のうち、前記信号判定部により生成された前記系統毎の入力有無情報が入力有りを示す非圧縮映像信号を入力し、前記多重方式情報に従って、前記入力した非圧縮映像信号を重複して多重化し、前記制御部により決定された伝送レートの前記シリアル信号を生成する、ことを特徴とする。
また、本発明による非圧縮映像信号多重装置は、さらに、第1のインターリーブ回路を備え、前記非圧縮映像信号が複数のラインにより構成され、前記ラインが複数のデータにより構成され、前記第1のインターリーブ回路が、前記複数の系統の非圧縮映像信号について、同一の前記系統内にて、前記ラインに含まれるデータを異なるラインに配置するインターリーブを行い、前記多重処理部が、前記第1のインターリーブ回路によりインターリーブが行われた前記複数の系統の非圧縮映像信号のうち、前記信号判定部により生成された前記系統毎の入力有無情報が入力有りを示す非圧縮映像信号を入力し、前記多重方式情報に従って、前記入力した非圧縮映像信号を多重化し、前記制御部により決定された伝送レートの前記シリアル信号を生成する、ことを特徴とする。
また、本発明による非圧縮映像信号多重装置は、さらに、第2のインターリーブ回路を備え、前記非圧縮映像信号が複数のラインにより構成され、前記ラインが複数のデータにより構成され、前記第2のインターリーブ回路が、前記多重処理部により生成されたシリアル信号に含まれる各系統の非圧縮映像信号について、前記系統の非圧縮映像信号のラインに含まれるデータを、当該データの系統とは異なる系統に配置するインターリーブを行い、前記インターリーブを行った後のシリアル信号を前記無線機へ出力する、ことを特徴とする。
また、本発明による非圧縮映像信号多重装置は、前記非圧縮映像信号が複数のラインにより構成され、前記ラインが複数のデータにより構成され、前記多重処理部が、前記複数の系統の非圧縮映像信号のうち、前記信号判定部により生成された前記系統毎の入力有無情報が入力有りを示す非圧縮映像信号を入力し、前記多重方式情報に従って、前記入力した各系統の非圧縮映像信号について、前記系統の非圧縮映像信号のラインに含まれるデータを、当該データの系統とは異なる系統に配置するように多重化し、前記制御部により決定された伝送レートの前記シリアル信号を生成する、ことを特徴とする。
また、本発明による非圧縮映像信号多重装置は、さらに、第1のインターリーブ回路及び第2のインターリーブ回路を備え、前記非圧縮映像信号が複数のラインにより構成され、前記ラインが複数のデータにより構成され、前記第1のインターリーブ回路が、前記複数の系統の非圧縮映像信号について、同一の前記系統内にて、前記ラインに含まれるデータを異なるラインに配置するインターリーブを行い、前記多重処理部が、前記第1のインターリーブ回路によりインターリーブが行われた前記複数の系統の非圧縮映像信号のうち、前記信号判定部により生成された前記系統毎の入力有無情報が入力有りを示す非圧縮映像信号を入力し、前記多重方式情報に従って、前記入力した非圧縮映像信号を多重化し、前記制御部により決定された伝送レートの前記シリアル信号を生成し、前記第2のインターリーブ回路が、前記多重処理部により生成されたシリアル信号に含まれる各系統の非圧縮映像信号について、前記系統の非圧縮映像信号のラインに含まれるデータを、当該データの系統とは異なる系統に配置するインターリーブを行い、前記インターリーブを行った後のシリアル信号を前記無線機へ出力する、ことを特徴とする。
また、本発明による非圧縮映像信号多重装置は、さらに、第1のインターリーブ回路を備え、前記非圧縮映像信号が複数のラインにより構成され、前記ラインが複数のデータにより構成され、前記第1のインターリーブ回路が、前記複数の系統の非圧縮映像信号について、同一の前記系統内にて、前記ラインに含まれるデータを異なるラインに配置するインターリーブを行い、前記多重処理部が、前記第1のインターリーブ回路によりインターリーブが行われた前記複数の系統の非圧縮映像信号のうち、前記信号判定部により生成された前記系統毎の入力有無情報が入力有りを示す非圧縮映像信号を入力し、前記多重方式情報に従って、前記入力した各系統の非圧縮映像信号について、前記系統の非圧縮映像信号のラインに含まれるデータを、当該データの系統とは異なる系統に配置するように多重化し、前記制御部により決定された伝送レートの前記シリアル信号を生成する、ことを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、複数系統の非圧縮映像信号をシリアル信号に多重化する際に、非圧縮映像信号の系統数が減少した場合、無線伝送における単位周波数あたりの伝送効率の低下を抑制することができる。したがって、非圧縮映像信号の系統数に関わらず、効率的な伝送を実現することが可能となる。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態による多重装置を含む伝送システムの構成を示す概略図である。この伝送システムは、多重装置1、無線機2及び映像機器3により構成される。多重装置1は、映像機器3から4系統の非圧縮映像信号を入力し、4系統の非圧縮映像信号を多重化して1系統のシリアル信号を生成し、1系統のシリアル信号を無線機2へ出力する。図1は、4系統の非圧縮映像信号及び1系統のシリアル信号の例であり、多重装置1は、実際には、4系統の非圧縮映像信号の全てを常に入力するとは限らない。
図1は、本発明の実施形態による多重装置を含む伝送システムの構成を示す概略図である。この伝送システムは、多重装置1、無線機2及び映像機器3により構成される。多重装置1は、映像機器3から4系統の非圧縮映像信号を入力し、4系統の非圧縮映像信号を多重化して1系統のシリアル信号を生成し、1系統のシリアル信号を無線機2へ出力する。図1は、4系統の非圧縮映像信号及び1系統のシリアル信号の例であり、多重装置1は、実際には、4系統の非圧縮映像信号の全てを常に入力するとは限らない。
無線機2は、例えばシングルキャリアの無線機であり、多重装置1から1系統のシリアル信号を入力し、シリアル信号に所定の変調処理等を施し、変調信号を所定の中心周波数fcにて周波数変換し、シリアル信号のボーレートに応じた周波数帯域幅にて、周波数変換後の信号を無線伝送する。
以下、図1に示した多重装置1について、実施例を挙げて詳細に説明する。本発明の第1の実施形態(実施例1)は、複数系統の非圧縮映像信号をシリアル信号に多重化する際に、非圧縮映像信号の系統数の減少に伴い、スタッフィングデータを付加することなく、入力した非圧縮映像信号を多重化し、シリアル信号のボーレートを低下させることを特徴とする。これにより、無線機から送信される信号の周波数帯域幅は、シリアル信号のボーレートの低下に伴って狭くなるから、非圧縮映像信号の系統数が減少した場合に、無線伝送における単位周波数あたりの伝送効率の低下を抑制することができる。
また、本発明の第2の実施形態(実施例2)は、複数系統の非圧縮映像信号をシリアル信号に多重化する際に、非圧縮映像信号の系統数の減少に伴い、入力した非圧縮映像信号を多重化すると共に、スタッフィングデータを付加する代わりに、入力した同じ非圧縮映像信号をさらに多重化し、元の系統数の非圧縮映像信号に対応したボーレートと同じボーレートのシリアル信号を生成することを特徴とする。これにより、無線機から送信される信号の周波数帯域幅は、元の系統数の非圧縮映像信号が送信される場合と同じになるが、同じ非圧縮映像信号が送信されるから、無線伝送における単位周波数あたりの伝送効率の低下を抑制することができる。また、同じ非圧縮映像信号が重複して送信されるから、伝送誤り特性を改善することができる。
また、本発明の第3の実施形態(実施例3)は、実施例1または実施例2において、多重処理を行う前に、非圧縮映像信号のチャンネル(系統)単独にて(チャンネル内で)、ラインを跨いだインターリーブを行うことを特徴とする。これにより、実施例1または実施例2の効果に加え、非圧縮映像信号のチャンネル内において、1ラインのデータをラインを跨いで分散させることができるから、連続的な誤りであるバースト誤りへの耐性を向上させることができる。
また、本発明の第4の実施形態(実施例4)は、実施例1または実施例2において、多重処理を行った後に、非圧縮映像信号のチャンネルを跨いだインターリーブを行うことを特徴とする。これにより、実施例1または実施例2の効果に加え、非圧縮映像信号の1ラインのデータを、チャンネルを跨いで分散させることができるから、バースト誤りへの耐性を向上させることができる。
また、本発明の第5の実施形態(実施例5)は、実施例1または実施例2において、実施例4と同じインターリーブを実現するものであり、多重処理を行った後に非圧縮映像信号のチャンネルを跨いだインターリーブを行う代わりに、当該インターリーブを実現するように、入力した非圧縮映像信号を多重化することを特徴とする。これにより、実施例4の効果に加え、インターリーブ回路が不要になるから、回路規模を小さくすることができる。
また、本発明の第6の実施形態(実施例6)は、実施例3及び実施例4を結合したものであり、実施例1または実施例2において、多重処理を行う前に、非圧縮映像信号のチャンネル単独にてラインを跨いだインターリーブを行い、さらに、多重処理を行った後に、非圧縮映像信号のチャンネルを跨いだインターリーブを行うことを特徴とする。これにより、実施例3〜5に比べ、バースト誤りへの耐性を一層向上させることができる。
また、本発明の第7の実施形態(実施例7)は、実施例3及び実施例5を結合したものであり、多重処理を行う前に、非圧縮映像信号のチャンネル単独にてラインを跨いだインターリーブを行い、さらに、多重処理を行った後に非圧縮映像信号のチャンネルを跨いだインターリーブ(実施例4のインターリーブ)を実現するように、入力した非圧縮映像信号を多重化することを特徴とする。これにより、回路規模を小さくすることができると共に、バースト誤りへの耐性を一層向上させることができる。
〔実施例1〕
まず、実施例1について説明する。実施例1は、前述のとおり、複数系統の非圧縮映像信号をシリアル信号に多重化する際に、非圧縮映像信号の系統数の減少に伴い、スタッフィングデータを付加することなく、入力した非圧縮映像信号を多重化し、シリアル信号のボーレートを低下させることを特徴とする。
まず、実施例1について説明する。実施例1は、前述のとおり、複数系統の非圧縮映像信号をシリアル信号に多重化する際に、非圧縮映像信号の系統数の減少に伴い、スタッフィングデータを付加することなく、入力した非圧縮映像信号を多重化し、シリアル信号のボーレートを低下させることを特徴とする。
図2は、実施例1の多重装置1の構成を示すブロック図である。この実施例1の多重装置1−1は、信号判定部11、制御部12−1、PLL(Phase Locked Loop:位相同期ループ)回路13及び多重処理部14−1を備えている。
信号判定部11は、入力信号である非圧縮映像信号1〜4の各チャンネル(各系統)について、非圧縮映像信号1〜4が存在するか否か(入力が有るか無いか)を判定し、非圧縮映像信号1〜4のチャンネル毎の入力有無情報を生成し、入力有無情報を制御部12−1に出力する。
図3は、信号判定部11の処理を示すフローチャートである。信号判定部11は、入力信号である非圧縮映像信号1〜4の各チャンネルについて、同期信号であるTRS(Timing Reference Signal)が存在するかを否か判定する(ステップS301)。
信号判定部11は、ステップS301において、TRSが存在すると判定した場合(ステップS301:Y)、当該チャンネルについて入力有りを判断する(ステップS302)。一方、信号判定部11は、ステップS301において、TRSが存在しないと判定した場合(ステップS301:N)、当該チャンネルについて入力無しを判断する(ステップS303)。
信号判定部11は、ステップS302及びステップS303から移行して、非圧縮映像信号1〜4のチャンネル毎の入力有無情報を生成し、入力有無情報を制御部12に出力する(ステップS304)。
例えば、信号判定部11は、非圧縮映像信号1,2のチャンネルについて、TRSが存在すると判定した場合、これらのチャンネルについて入力有りを判断し、非圧縮映像信号3,4のチャンネルについて、TRSが存在しないと判定した場合、これらのチャンネルについて入力無しを判断する。そして、信号判定部11は、各チャンネルについて、非圧縮映像信号1,2が存在し、非圧縮映像信号3,4が存在しないことを示す入力有無情報を生成する。
図2に戻って、制御部12−1は、信号判定部11から入力有無情報を入力し、予め設定された多重方式情報及び入力した入力有無情報に基づいて、シリアル信号のボーレートを決定し、そのボーレートに対応する制御信号(そのボーレートに対応するクロック信号をPLL回路13にて生成させるための制御信号)を生成し、制御信号をPLL回路13に出力する。また、制御部12−1は、予め設定された多重方式情報及び入力した入力有無情報を多重処理部14−1に出力する。多重方式情報は、多重処理部14−1における多重化の処理方式が定義された情報である。
図4は、制御部12−1の処理を示すフローチャートである。制御部12−1は、信号判定部11から入力有無情報を入力し(ステップS401)、入力有無情報が入力有りを示しているチャンネルの数(非圧縮映像信号の数)を、入力信号数として求める(ステップS402)。
制御部12−1は、予め設定された多重方式情報、及びステップS402にて求めた入力信号数に基づいて、多重処理部14−1において多重化により生成されるシリアル信号のボーレートを決定する(ステップS403)。
ここで、実施例1において、予め設定された多重方式情報は、スタッフィングデータを付加することなく、入力した非圧縮映像信号のみをフレーム単位またはライン単位に多重化することを示す情報であるものとする。
例えば、制御部12−1は、入力する非圧縮映像信号の最大数を4とし、ステップS402にて求めた入力信号数を2とし、非圧縮映像信号1〜4のそれぞれのボーレートを1.5Gbpsとすると、多重処理部14−1において2つの非圧縮映像信号が多重化により生成されるシリアル信号のボーレートとして、1.5×2=3Gbpsを決定する。この場合、入力信号数を4とすると、制御部12−1は、1.5×4=6Gbpsを決定する。つまり、シリアル信号のボーレートは、入力信号数に比例した値に決定される。入力信号数が減少した場合、ボーレートは低下するように決定され、入力信号数が増加した場合、ボーレートは上昇するように決定される。
制御部12−1は、ステップS403にて決定したボーレートに対応する制御信号を生成し、制御信号をPLL回路13に出力する(ステップS404)。また、制御部12−1は、予め設定された多重方式情報及びステップS401にて入力した入力有無情報を多重処理部14−1に出力する(ステップS405)。
図2に戻って、PLL回路13は、制御部12−1から制御信号を入力し、PLLにより、制御信号に応じたクロック信号を生成し、クロック信号を多重処理部14−1に出力する。これにより、入力信号数に応じたボーレートのシリアル信号を生成するためのクロック信号が生成される。クロック信号の周波数は、入力信号数が大きいほど高くなり、入力信号数が小さいほど低くなる。
多重処理部14−1は、制御部12−1から多重方式情報及び入力有無情報を入力すると共に、PLL回路13からクロック信号を入力し、非圧縮映像信号1〜4のうち入力有無情報が示す非圧縮映像信号を入力する。そして、多重処理部14−1は、多重方式情報に従って、入力した非圧縮映像信号を多重化し、クロック信号に基づいて、制御部12−1により決定されたボーレートのシリアル信号を生成し、シリアル信号を後段の無線機2へ出力する。
図5は、多重処理部14−1の処理を示すフローチャートである。多重処理部14−1は、制御部12−1から多重方式情報及び入力有無情報を入力すると共に(ステップS501)、PLL回路13からクロック信号を入力する(ステップS502)。
多重処理部14−1は、非圧縮映像信号1〜4のうち、入力有無情報が入力有りを示している非圧縮映像信号を入力し(ステップS503)、入力した非圧縮映像信号を対応するメモリにそれぞれ格納する(ステップS504)。
多重処理部14−1は、多重方式情報が示す多重方式に従って、メモリから非圧縮映像信号を読み出し、スタッフィングデータを付加することなく多重化し(ステップS505)、クロック信号に基づいて、所定のボーレートのシリアル信号を生成する(ステップS506)。
多重処理部14−1は、所定のボーレートのシリアル信号を後段の無線機2へ出力する(ステップS507)。これにより、入力信号数に比例したボーレートのシリアル信号が生成され、出力される。例えば、非圧縮映像信号1〜4が多重化された場合、1.5×4=6Gbpsのシリアル信号が生成され、非圧縮映像信号1,2のみが多重化された場合、1.5×2=3Gbpsのシリアル信号が生成される。
図6(a)は、実施例1において、4入力の場合(入力信号数が4の場合)のシリアル信号を説明する図であり、図6(b)は、実施例1において、2入力の場合(入力信号数が2の場合)のシリアル信号を説明する図である。図6(a)(b)において、変調方式情報は、スタッフィングデータを付加することなく、入力した非圧縮映像信号のみをフレーム単位に多重化することを示している。
図6(a)において、入力信号数が4の場合、シリアル信号は、非圧縮映像信号1〜4がフレーム単位で多重化された6Gbpsの信号となる。非圧縮映像信号1について、1ライン目からxライン目までの1フレームの信号が並べられ、その後、非圧縮映像信号2〜4について、それぞれ1フレームの信号が並べられている。
これに対し、図6(b)において、入力信号数が2の場合、シリアル信号は、非圧縮映像信号1,2がフレーム単位で多重化された3Gbpsの信号となり、図6(a)における入力信号数が4の場合よりもボーレートが1/2に低下している。非圧縮映像信号1について、1ライン目からxライン目までの1フレームの信号が並べられ、その後、非圧縮映像信号2について1フレームの信号が並べられており、スタッフィングデータは付加されていない。
図6(a)(b)に示したボーレートのシリアル信号は、図1に示したとおり、多重装置1から無線機2へ入力される。前述のとおり、無線機2は、多重装置1−1からシリアル信号を入力し、シリアル信号に変調処理等を施し、変調信号を所定の中心周波数fcにて周波数変換し、シリアル信号のボーレートに応じた周波数帯域幅にて、周波数変換後の信号を無線伝送する。
図7は、4入力及び2入力の場合における周波数帯域幅の違いを説明する図である。無線機2が図6(a)に示した6Gbpsのシリアル信号を入力した場合(4入力の場合)と、図6(b)に示した3Gbpsのシリアル信号を入力した場合(2入力の場合)とを比較すると、周波数帯域幅は、2入力の場合の方が4入力の場合よりも狭くなる。
以上のように、実施例1の多重装置1−1によれば、信号判定部11は、各チャンネルについて、非圧縮映像信号1〜4が存在するか否かを判定し、非圧縮映像信号1〜4のチャンネル毎の入力有無情報を生成するようにした。そして、制御部12−1は、予め設定された多重方式情報及び入力有無情報に基づいて、入力信号数に比例したボーレートを決定し、決定したボーレートに対応する制御信号を生成するようにした。
多重処理部14−1は、非圧縮映像信号1〜4のうち入力有無情報が示す非圧縮映像信号を入力してメモリに格納し、多重方式情報に従って、メモリから非圧縮映像信号を読み出し、スタッフィングデータを付加することなくこれらを多重化し、制御信号に対応したクロック信号に基づいて、制御部12−1により決定されたボーレートのシリアル信号を生成するようにした。
これにより、無線機2には、入力信号数に比例したボーレートのシリアル信号が入力され、そのボーレートに応じた周波数帯域幅にて、周波数変換後の信号が無線伝送される。周波数帯域幅は、入力信号数が減少した場合、その数に応じて狭くなる。
したがって、複数系統の非圧縮映像信号をシリアル信号に多重化する際に、非圧縮映像信号の系統数が減少した場合、無線伝送における単位周波数あたりの伝送効率の低下を抑制することができ、非圧縮映像信号の系統数に関わらず、効率的な伝送を実現することが可能となる。また、非圧縮映像信号の系統数が減少した場合、周波数帯域幅は狭くなり、ノイズの影響を受け難くなるから、周波数帯域幅を一定にした場合に比べ、伝送特性を向上させることができる。
〔実施例2〕
次に、実施例2について説明する。実施例2は、前述のとおり、複数系統の非圧縮映像信号をシリアル信号に多重化する際に、非圧縮映像信号の系統数の減少に伴い、入力した非圧縮映像信号を多重化すると共に、スタッフィングデータを付加する代わりに、入力した同じ非圧縮映像信号をさらに多重化し、元の系統数の非圧縮映像信号に対応したボーレートと同じボーレートのシリアル信号を生成することを特徴とする。
次に、実施例2について説明する。実施例2は、前述のとおり、複数系統の非圧縮映像信号をシリアル信号に多重化する際に、非圧縮映像信号の系統数の減少に伴い、入力した非圧縮映像信号を多重化すると共に、スタッフィングデータを付加する代わりに、入力した同じ非圧縮映像信号をさらに多重化し、元の系統数の非圧縮映像信号に対応したボーレートと同じボーレートのシリアル信号を生成することを特徴とする。
図2に示すとおり、実施例2の多重装置1−2は、信号判定部11、制御部12−2、PLL回路13及び多重処理部14−2を備えている。実施例2の多重装置1−2において、実施例1の多重装置1−1と共通する部分には同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。
制御部12−2は、信号判定部11から入力有無情報を入力し、予め設定された多重方式情報(実施例1における制御部12−1とは異なる多重方式情報)及び入力した入力有無情報に基づいて、シリアル信号のボーレートに対応する制御信号を生成し、制御信号をPLL回路13に出力する。また、制御部12−2は、入力した入力有無情報及び予め設定された多重方式情報を多重処理部14−2に出力する。
ここで、実施例2において、予め設定された多重方式情報は、スタッフィングデータを付加することなく、最大数の非圧縮映像信号1〜4を入力したときと同じボーレートになるように、入力した非圧縮映像信号のみをフレーム単位またはライン単位に多重化することを示す情報であるものとする。
具体的には、制御部12−2は、図4に示した実施例1のステップS401〜ステップS405の処理のうち、ステップS401、ステップS404及びステップS405と同じ処理を行い、ステップS402の処理を行わず、ステップS403とは異なる処理を行う。
制御部12−2は、ステップS403において、予め設定された多重方式情報及び求めた入力信号数に基づいてシリアル信号のボーレートを決定する代わりに、実際の入力信号数に関わることなく最大の非圧縮映像信号1〜4を入力したとき(入力信号数が最大のとき)のボーレートを、常に一定のボーレートとして決定する。多重処理部14−2の多重化により生成されるシリアル信号のボーレートは、入力信号数に関わることなく一定となる。
例えば、制御部12−2は、入力する非圧縮映像信号1〜4の最大数を4とし、そのときのシリアル信号のボーレートを1.5×4=6Gbpsとした場合、入力信号数が2に減少したとしても、多重処理部14−2において2つの非圧縮映像信号が多重化により生成されるシリアル信号のボーレートとして、3Gbpsではなく6Gbpsを決定する。つまり、シリアル信号のボーレートは、入力信号数に関わることなく一定に決定される。
多重処理部14−2は、制御部12−2から多重方式情報及び入力有無情報を入力すると共に、PLL回路13からクロック信号を入力し、非圧縮映像信号1〜4のうち入力有無情報が示す非圧縮映像信号を入力する。そして、多重処理部14−2は、多重方式情報に従って、入力した非圧縮映像信号を多重化し、クロック信号に基づいて、非圧縮映像信号1〜4を入力したときと同じボーレートのシリアル信号を生成し、シリアル信号を後段の無線機2へ出力する。
具体的には、多重処理部14−2は、図5に示した実施例1のステップS501〜ステップS507の処理のうち、ステップS501〜ステップS504、ステップS506及びステップS507と同じ処理を行い、ステップS505とは異なる処理を行う。
多重処理部14−2は、ステップS505において、多重方式情報が示す多重方式に従って、メモリから非圧縮映像信号を読み出し、スタッフィングデータを付加することなくこれらを多重化する際に、読み出した非圧縮映像信号を多重化することに加え、読み出した同じ非圧縮映像信号を重複してさらに多重化する。
これにより、入力信号数が減少しても、最大の入力信号数と同じボーレートのシリアル信号であって、入力した非圧縮映像信号と同じ非圧縮映像信号が重複して多重化されたシリアル信号が生成される。
図6(c)は、実施例2において、2入力の場合のシリアル信号を説明する図である。図6(c)において、変調方式情報は、スタッフィングデータを付加することなく、最大数の非圧縮映像信号1〜4を入力したときと同じボーレートになるように、入力した非圧縮映像信号1,2のみをフレーム単位に多重化することを示している。
図6(c)において、入力信号数が2の場合、シリアル信号は、非圧縮映像信号1,2がフレーム単位で多重化され、さらに同じ非圧縮映像信号1,2が多重化された6Gbpsの信号となり、図6(a)における入力信号数が4の場合と同じボーレートの信号になる。多重処理部14−2は、メモリから非圧縮映像信号1,2のフレームを読み出し、非圧縮映像信号1について、1ライン目からxライン目までの1フレームの信号を並べ、非圧縮映像信号2について1フレームの信号を並べ、さらに、非圧縮映像信号1,2について同じ1フレームの信号をそれぞれ並べることで、6Gbpsのシリアル信号を生成する。この場合、多重処理部14−2は、スタッフィングデータを付加しない。
図6(c)に示した一定のボーレートのシリアル信号は、多重装置1−2から無線機2へ入力される。これにより、無線機2から、入力信号数に関わることなく、常に一定の周波数帯域幅にて、周波数変換後の信号が無線伝送される。
以上のように、実施例2の多重装置1−2によれば、信号判定部11は、実施例1と同様に、各チャンネルについて、非圧縮映像信号1〜4が存在するか否かを判定し、非圧縮映像信号1〜4のチャンネル毎の入力有無情報を生成するようにした。そして、制御部12−2は、予め設定された多重方式情報及び入力有無情報に基づいて、最大の入力信号数のときのボーレートを、常に一定のボーレートとして決定し、当該ボーレートに対応する制御信号を生成するようにした。
多重処理部14−2は、非圧縮映像信号1〜4のうち入力有無情報が示す非圧縮映像信号を入力してメモリに格納し、多重方式情報に従って、メモリから非圧縮映像信号を読み出し、スタッフィングデータを付加することなく多重化する際に、読み出した非圧縮映像信号を多重化することに加え、読み出した同じ非圧縮映像信号を重複してさらに多重化し、最大の入力信号数のときと同じボーレートのシリアル信号を生成するようにした。
これにより、無線機2には、入力信号数に関わらず一定のボーレートのシリアル信号が入力され、一定の周波数帯域幅にて、周波数変換後の信号が無線伝送される。周波数帯域幅は、最大数の非圧縮映像信号が送信される場合と同じになるが、同じ非圧縮映像信号が重複して送信されるから、無線伝送における単位周波数あたりの伝送効率が低下することはない。
したがって、複数系統の非圧縮映像信号をシリアル信号に多重化する際に、非圧縮映像信号の系統数が減少した場合、無線伝送における単位周波数あたりの伝送効率の低下を抑制することができ、非圧縮映像信号の系統数に関わらず、効率的な伝送を実現することが可能となる。また、同じ非圧縮映像信号が重複して送信されるから、誤り訂正処理を用いることなく、伝送誤り特性を改善することが可能となる。さらに、誤り訂正処理が不要になるから、受信側は、これに伴うバッファリングが不要となり、遅延を小さくすることができる。
〔バースト誤り〕
前述の実施例1,2では、非圧縮映像信号の系統数が減少した場合に、無線伝送における単位周波数あたりの伝送効率の低下を抑制可能な例について説明した。後述の実施例3〜7では、さらに、連続的な誤りであるバースト誤りにも対応可能な例について説明する。後述の実施例3〜7は、伝送する非圧縮映像信号のチャンネル内でラインを跨いでデータを並び替えるインターリーブ、または/及びチャンネルを跨いでデータを並び替えるインターリーブを行うことにより、伝送誤りを分散させてバースト誤りに対する耐性を向上させるものである。
前述の実施例1,2では、非圧縮映像信号の系統数が減少した場合に、無線伝送における単位周波数あたりの伝送効率の低下を抑制可能な例について説明した。後述の実施例3〜7では、さらに、連続的な誤りであるバースト誤りにも対応可能な例について説明する。後述の実施例3〜7は、伝送する非圧縮映像信号のチャンネル内でラインを跨いでデータを並び替えるインターリーブ、または/及びチャンネルを跨いでデータを並び替えるインターリーブを行うことにより、伝送誤りを分散させてバースト誤りに対する耐性を向上させるものである。
一般に、非圧縮映像信号は、伝送時のビットエラーを想定していないため、無線伝送による伝送誤りに対する耐性を有していない。例えば、非圧縮映像信号がHD−SDI信号の場合、標準的な同軸ケーブルを用いると、HD−SDI信号をBER=10-10以下で伝送することができる。伝送誤りに対応するために誤り訂正符号化を行う場合、符号化率(ペイロードとパリティの比率)に応じて、伝送するデータ量が増大してしまう。
そこで、前述の特許文献2の手法では、非圧縮映像信号を無線伝送する際に、その補助データ領域に誤り訂正符号を格納することで、データレートを増加させることなく誤り訂正を実現する。この手法によれば、誤り訂正符号化による伝送レートの上昇を抑えつつ、非圧縮映像信号の核となる同期信号及び映像信号の無線伝送における誤りを訂正することができる。
しかしながら、この手法では、RS(リードソロモン)符号のような同一時刻のデータでパリティを生成する符号化を行うため、無線伝送による伝送誤りのうちランダム誤りに対する耐性のみを有する。
一般の無線伝送では、伝送環境の影響によってバースト的(連続的)に伝送誤りが生じることがある。無線伝送による伝送誤りに対する耐性を向上させ、伝送特性を改善するためには、バースト誤りに対する対策が有効である。実施例3〜7は、このような課題を解決する例である。
図8は、シリアル信号にバースト誤りが発生した場合の例について説明する図である。この例は、4系統の非圧縮映像信号1〜4がライン単位で多重化されたシリアル信号の伝送例を示している。バースト誤りは、連続的に誤りが発生する現象であり、バースト誤りが発生すると、図8に示すように、伝送エラーが生じる。無線伝送時にバースト誤りが発生すると、受信側において、非圧縮映像信号1〜4のフレームの一部または全部を再生することができない。
図8では、非圧縮映像信号2,3の2ライン目の箇所に、バースト誤りが発生している。このため、受信側において、非圧縮映像信号2,3の2ライン目のデータの多くを再生することができない。
このようなバースト誤りに対応するために、前述の特許文献2の手法にて、誤り訂正符号化を行うことが想定される。しかし、誤り訂正符号化の手法では、誤り訂正能力の限界を超える時間長のバースト誤りには対応することができない。例えば、RS(255,239)の誤り訂正符号化では、8バイトまでのデータを訂正することが可能であるが、8バイトに相当する極めて短時間のバースト誤りにしか対応することができない。
そこで、誤り訂正符号化では対応することができない一定時間連続的に発生するバースト誤りに対応するために、後述の実施例3〜7ではインターリーブを行う。複数系統の非圧縮映像信号をインターリーブの対象とすることから、インターリーブは、以下の2種類を想定する。
(1)チャンネル単独(チャンネル内)にて、ラインを跨いだインターリーブ
(2)チャンネルを跨いだインターリーブ
前記(1)は、多重処理の前に行われ、前記(2)は、多重処理の後または多重処理の中で行われる。このようなインターリーブにより、伝送誤りを分散させてバースト誤りに対する耐性を向上させることができ、無線伝送におけるバースト的な伝送誤りの影響を軽減することができる。
(1)チャンネル単独(チャンネル内)にて、ラインを跨いだインターリーブ
(2)チャンネルを跨いだインターリーブ
前記(1)は、多重処理の前に行われ、前記(2)は、多重処理の後または多重処理の中で行われる。このようなインターリーブにより、伝送誤りを分散させてバースト誤りに対する耐性を向上させることができ、無線伝送におけるバースト的な伝送誤りの影響を軽減することができる。
後述の実施例3は、前記(1)のインターリーブを行い、後述の実施例4は、前記(2)のインターリーブを行い、後述の実施例5は、前記(2)のインターリーブと同じ処理を多重処理にて行う。また、後述の実施例6は、前記(1)(2)のインターリーブを行い、後述の実施例7は、前記(1)のインターリーブを行うと共に、前記(2)のインターリーブと同じ処理を多重処理にて行う。
〔実施例3〕
次に、実施例3について説明する。実施例3は、前述のとおり、実施例1または実施例2において、多重処理を行う前に、非圧縮映像信号のチャンネル単独にて(チャンネル内で)、ラインを跨いだインターリーブを行うことを特徴とする。
次に、実施例3について説明する。実施例3は、前述のとおり、実施例1または実施例2において、多重処理を行う前に、非圧縮映像信号のチャンネル単独にて(チャンネル内で)、ラインを跨いだインターリーブを行うことを特徴とする。
図9は、実施例3の多重装置1の構成を示すブロック図である。この実施例3の多重装置1−3は、信号判定部11、制御部12、PLL回路13、多重処理部14及びインターリーブ回路15−1〜15−4を備えている。
信号判定部11は、図2に示した信号判定部11と同じ処理を行う。制御部12は、当該実施例3が実施例1を前提とする場合、図2に示した制御部12−1と同じ処理を行い、当該実施例3が実施例2を前提とする場合、制御部12−2と同じ処理を行う。PLL回路13は、図2に示したPLL回路13と同じ処理を行う。
多重処理部14は、後述するインターリーブ回路15−1〜15−4からインターリーブ後の非圧縮映像信号1〜4をそれぞれ入力する。そして、多重処理部14は、当該実施例3が実施例1を前提とする場合、図2に示した多重処理部14−1と同じ処理を行い、当該実施例3が実施例2を前提とする場合、多重処理部14−2と同じ処理を行う。
インターリーブ回路15−1〜15−4は、非圧縮映像信号1〜4をそれぞれ入力し、非圧縮映像信号1〜4のチャンネル単独にて、ラインを跨いだインターリーブを行う。つまり、インターリーブ回路15−1〜15−4は、それぞれ1系統の非圧縮映像信号1〜4にてインターリーブを完結させる。
図10は、インターリーブ回路15−1の構成及び処理を説明する図である。インターリーブ回路15−2〜15−4の構成及び処理も、図10に示すインターリーブ回路15−1と同じである。非圧縮映像信号1としてHD−SDI信号の例を示している。このインターリーブ回路15−1は、HD−SDI信号である非圧縮映像信号1を入力し、同一のチャンネル内で、ラインを跨いだインターリーブ(ラインに含まれるデータを異なるラインに配置するインターリーブ)を行い、インターリーブ後の非圧縮映像信号1を多重処理部14に出力する。
インターリーブ回路15−1は、L−1個の遅延回路21−1,21−2〜21−(L−1)、及びスイッチ回路22を備えている。Lは2以上の正の整数であり、例えば、総ライン数を所定の正の整数で除算した結果が用いられる。ここで、HD−SDI信号である非圧縮映像信号1は、複数のラインにより構成され、各ラインは、10ビットを1ワードとした2200ワードのデータにより構成される。
インターリーブ回路15−1の遅延回路21−1は、所定速度の時系列の非圧縮映像信号1を1ワード単位に入力し、入力した非圧縮映像信号1を1ライン分に相当する時間期間(2200ワードに相当する時間期間)保持する。そして、遅延回路21−1は、1ライン分に相当する時間期間遅延した非圧縮映像信号1を、1ワード単位に出力する。
遅延回路21−2は、所定速度の時系列の非圧縮映像信号1を1ワード単位に入力し、入力した非圧縮映像信号1を2ライン分に相当する時間期間(2200×2=4400ワードに相当する時間期間)保持する。そして、遅延回路21−2は、2ライン分に相当する時間期間遅延した非圧縮映像信号1を、1ワード単位に出力する。
同様に、遅延回路21−(L−1)は、所定速度の時系列の非圧縮映像信号1を1ワード単位に入力し、入力した非圧縮映像信号1をL−1ライン分に相当する時間期間(2200×(L−1)ワードに相当する時間期間)保持する。そして、遅延回路21−(L−1)は、L−1ライン分に相当する時間期間遅延したワード単位の非圧縮映像信号1を、1ワード単位に出力する。
このように、L−1個の遅延回路21−1〜21−(L−1)であるバッファにより、ライン単位に遅延した非圧縮映像信号1が保持され、ライン単位に遅延した非圧縮映像信号1がワード単位に出力される。
スイッチ回路22は、非圧縮映像信号1(遅延していない非圧縮映像信号1)を入力すると共に、遅延回路21−1〜21−(L−1)からライン単位に遅延した非圧縮映像信号1を入力する。そして、スイッチ回路22は、予め設定された並び替え規則(ラインを跨いだ並び替え規則)に従って、非圧縮映像信号1のチャンネル単独にて、ラインを跨いだインターリーブを行い、インターリーブ後の非圧縮映像信号1を多重処理部14に出力する。
例えば、スイッチ回路22は、スイッチ構造の切り替え回路により構成されており、予め設定された並び替え規則(ラインを跨いだ1ワード単位の並び替え規則)に従って、所定速度の時系列の非圧縮映像信号1における1ワードに相当する速度にてスイッチを切り替えることにより、遅延していない非圧縮映像信号1、1ライン分に相当する時間期間遅延した非圧縮映像信号1、2ライン分に相当する時間期間遅延した非圧縮映像信号1、・・・、及びL−1ライン分に相当する時間期間遅延した非圧縮映像信号1における1ワード長のデータを順次入力して出力する。これにより、非圧縮映像信号1は、チャンネル内のラインを跨いで1ワード単位に並び替えられる。
また、スイッチ回路22は、並び替え規則がラインを跨いだ2ワード単位の並び替えを示している場合、所定速度の時系列の非圧縮映像信号1における2ワードに相当する速度にてスイッチを切り替える。これにより、スイッチは、並び替え規則が示す単位長に従った速度で切り替わり、当該速度に応じたインターリーブ長の非圧縮映像信号1が出力される。
図11は、インターリーブ回路15−1に入力されるデータ及び当該インターリーブ回路15−1から出力されるデータの構成を説明する図である。この例は、並び替え規則がラインを跨いだ1ワード単位の並び替えの場合を示しており、インターリーブ回路15−1によるスイッチの切り替え速度は、所定速度の時系列の非圧縮映像信号1における1ワードに相当する速度である。非圧縮映像信号1の各ラインのデータは、1ワード単位にD0,D1,・・・,DL-1,DL,DL+1,・・・,D2198,D2199からなるものとする。
データ列0は、遅延することなく出力される非圧縮映像信号1、データ列1は、遅延回路21−1により1ライン分遅延して出力される非圧縮映像信号1、データ列2は、遅延回路21−2により2ライン分遅延して出力される非圧縮映像信号1、データ列L−1は、遅延回路21−(L−1)によりL−1ライン分遅延して出力される非圧縮映像信号1をそれぞれ示す。
非圧縮映像信号1のデータD0,D1,・・・,DL-1,DL,DL+1,・・・,D2198,D2199が、1ライン目からxライン目まで順番にライン毎にインターリーブ回路15−1へ入力され、データ列1〜L−1が、遅延回路21−1〜21−(L−1)にそれぞれ格納される。そして、インターリーブ回路15−1のスイッチ回路22は、予め設定された並び替え規則に従って、非圧縮映像信号1の1ワードに相当する速度にてスイッチを切り替えることにより、データ列0のデータD0、データ列1のデータD1、データ列2のデータD2、・・・、及びデータ列L−1のデータDL-1を順次出力する。そして、スイッチ回路22は、データ列0のデータDL、データ列1のデータDL+1、データ列2のデータDL+2、・・・、及びデータ列L−1のデータD2L-1を順次出力する。
例えば、データ列0がxライン目のデータ、データ列1がx−1ライン目のデータ、データ列2がx−2ライン目のデータ、・・・、データ列L−1がx−(L−1)ライン目のデータとすると、インターリーブ回路15−1から、xライン目のデータD0、x−1ライン目のデータD1、x−2ライン目のデータD2、・・・、及びx−(L−1)ライン目のデータDL-1が順番に出力される。
このように、インターリーブ回路15−1により、予め設定された並び替え規則に従って、非圧縮映像信号1のライン毎のデータが1ワード単位に区切られ、非圧縮映像信号1の連続するラインの信号について、異なるラインのデータと交差するようにインターリーブが行われる。
これにより、図10に示したとおり、遅延回路21−1〜21−(L−1)であるL−1ライン分のバッファを用いて、スイッチ回路22にて、L個のラインを単位としたインターリーブが行われる。このため、インターリーブ前の非圧縮映像信号1は、連続的にデータが並べられていたが、インターリーブ後の非圧縮映像信号1は、1ライン内で、連続したデータが2200/L個のデータに分散することになる。
以上のように、実施例3の多重装置1−3によれば、実施例1,2の構成に加え、多重処理部14の前段にインターリーブ回路15−1〜15−4を備えるようにし、インターリーブ回路15−1〜15−4は、多重処理部14が多重処理を行う前に、非圧縮映像信号1〜4のそれぞれについて、チャンネル単独にて、ラインを跨いだインターリーブを行う。
これにより、実施例1または実施例2の効果に加え、非圧縮映像信号1〜4のそれぞれのチャンネル内において、1ラインのデータを、ラインを跨いで分散させることができるから、バースト誤りへの耐性を向上させることができる。
〔実施例4〕
次に、実施例4について説明する。実施例4は、前述のとおり、実施例1または実施例2において、多重処理を行った後に、非圧縮映像信号のチャンネルを跨いだインターリーブを行うことを特徴とする。
次に、実施例4について説明する。実施例4は、前述のとおり、実施例1または実施例2において、多重処理を行った後に、非圧縮映像信号のチャンネルを跨いだインターリーブを行うことを特徴とする。
図12は、実施例4の多重装置1の構成を示すブロック図である。この実施例4の多重装置1−4は、信号判定部11、制御部12、PLL回路13、多重処理部14及びインターリーブ回路16を備えている。
信号判定部11は、図2に示した信号判定部11と同じ処理を行う。制御部12は、当該実施例4が実施例1を前提とする場合、図2に示した制御部12−1と同じ処理を行い、当該実施例4が実施例2を前提とする場合、制御部12−2と同じ処理を行う。PLL回路13は、図2に示したPLL回路13と同じ処理を行う。
多重処理部14は、非圧縮映像信号1〜4をそれぞれ入力する。そして、多重処理部14は、当該実施例4が実施例1を前提とする場合、図2に示した多重処理部14−1と同じ処理を行い、当該実施例4が実施例2を前提とする場合、多重処理部14−2と同じ処理を行い、シリアル信号をインターリーブ回路16に出力する。
インターリーブ回路16は、多重処理部14からシリアル信号を入力し、非圧縮映像信号1〜4のチャンネルを跨いだインターリーブ(所定チャンネルの非圧縮映像信号のラインに含まれるデータを、当該データのチャンネルとは異なるチャンネルに配置するインターリーブ)を行い、インターリーブ後のシリアル信号を無線機2へ出力する。
図13は、インターリーブ回路16によるインターリーブ前後のデータの構成を説明する図である。図13(a)は、インターリーブ前のシリアル信号の例を示し、図13(b)は、インターリーブ後のシリアル信号の例を示す。
インターリーブ回路16は、図13(a)に示すように、1ライン目の非圧縮映像信号1〜4を順番に入力してメモリに格納し、2ライン目の非圧縮映像信号1〜4を順番に入力してメモリに格納し、・・・、xライン目の非圧縮映像信号1〜4を順番に入力してメモリに格納する。そして、インターリーブ回路16は、図13(b)に示すように、1ライン目の非圧縮映像信号1〜4のそれぞれについて、ワード単位に分割したデータをメモリからそれぞれ読み出し、ワード単位に非圧縮映像信号1〜4の順番に並べる。インターリーブ回路16は、2ライン目からxライン目までの非圧縮映像信号1〜4についても同様の処理を行う。
これにより、4チャンネル分の1ライン目のデータがチャンネルを跨いでワード単位に並び替えられる。2ライン目からxライン目までのデータについても同様である。インターリーブの深さは、チャンネル数である入力系統数nと同一となる。このため、インターリーブ前の非圧縮映像信号1〜4のそれぞれにおける同一ラインのデータは、距離を1として連続的に並べられていたが、インターリーブ後の非圧縮映像信号1〜4のそれぞれにおける同一ラインのデータは、距離をnに分散することができる。
以上のように、実施例4の多重装置1−4によれば、実施例1,2の構成に加え、多重処理部14の後段にインターリーブ回路16を備えるようにし、インターリーブ回路16は、多重処理部14が多重処理を行った後のシリアル信号に対し、非圧縮映像信号1〜4のそれぞれについて、チャンネルを跨いだインターリーブを行う。
これにより、実施例1または実施例2の効果に加え、非圧縮映像信号1〜4のそれぞれにおける1ラインのデータを、チャンネルを跨いで分散させることができるから、バースト誤りへの耐性を向上させることができる。
〔実施例5〕
次に、実施例5について説明する。実施例5は、前述のとおり、実施例1または実施例2において、実施例4と同じインターリーブを実現するものであり、多重処理を行った後に非圧縮映像信号のチャンネルを跨いだインターリーブを行う代わりに、当該インターリーブを実現するように、入力した非圧縮映像信号を多重化することを特徴とする。
次に、実施例5について説明する。実施例5は、前述のとおり、実施例1または実施例2において、実施例4と同じインターリーブを実現するものであり、多重処理を行った後に非圧縮映像信号のチャンネルを跨いだインターリーブを行う代わりに、当該インターリーブを実現するように、入力した非圧縮映像信号を多重化することを特徴とする。
図14は、実施例5の多重装置1の構成を示すブロック図である。この実施例5の多重装置1−5は、信号判定部11、制御部17、PLL回路13及び多重処理部18を備えている。信号判定部11及びPLL回路13は、図2に示した信号判定部11及びPLL回路13と同じ処理を行う。
制御部17は、信号判定部11から入力有無情報を入力し、予め設定された多重方式情報及び入力した入力有無情報に基づいて、シリアル信号のボーレートに対応する制御信号を生成し、制御信号をPLL回路13に出力する。また、制御部17は、予め設定された多重方式情報及び入力した入力有無情報を多重処理部18に出力する。図2に示した制御部12−1,12−2と図14の制御部17とを比較すると、制御部17は、制御部12−1,12−2とは異なる多重方式情報を用いる点で相違する。
ここで、実施例5において、予め設定された多重方式情報は、実施例1を前提とする場合、スタッフィングデータを付加することなく、入力した非圧縮映像信号のみをフレーム単位またはライン単位に多重化すると共に、所定チャンネルの非圧縮映像信号のラインに含まれるデータを、当該データのチャンネルとは異なるチャンネルに配置するように多重化することを示す情報であるものとする。
また、予め設定された多重方式情報は、実施例2を前提とする場合、スタッフィングデータを付加することなく、最大数の非圧縮映像信号1〜4を入力したときと同じボーレートになるように、入力した非圧縮映像信号のみをフレーム単位またはライン単位に多重化すると共に、所定チャンネルの非圧縮映像信号のラインに含まれるデータを、当該データのチャンネルとは異なるチャンネルに配置するように多重化することを示す情報であるものとする。
多重処理部18は、制御部17から多重方式情報及び入力有無情報を入力すると共に、PLL回路13からクロック信号を入力し、非圧縮映像信号1〜4のうち入力有無情報が示す非圧縮映像信号を入力する。そして、多重処理部18は、多重方式情報に従って、入力した非圧縮映像信号を多重化し、クロック信号に基づいて、所定のボーレートのシリアル信号を生成し、シリアル信号を後段の無線機2へ出力する。
つまり、多重処理部18は、図12に示した実施例4の多重処理部14及びインターリーブ回路16を合わせた機能を有し、非圧縮映像信号1〜4のうち入力有無情報が示す非圧縮映像信号を入力してメモリに格納し、チャンネル間でデータが並び替えられるように定義された多重方式情報に従って、メモリから非圧縮映像信号を読み出し、スタッフィングデータを付加することなくこれらを多重化し、シリアル信号を生成する。多重処理部18により生成されたシリアル信号は、図12に示した実施例4のインターリーブ回路16によりインターリーブされたシリアル信号と同じデータ構成となる。
以上のように、実施例5の多重装置1−5によれば、多重処理部18は、入力した非圧縮映像信号を多重化する際に、実施例1を前提とする場合、スタッフィングデータを付加することなく、入力した非圧縮映像信号のみをフレーム単位またはライン単位に多重化すると共に、所定チャンネルの非圧縮映像信号のラインに含まれるデータを、当該データのチャンネルとは異なるチャンネルに配置するように多重化し、実施例4と同じデータ構成のシリアル信号を生成するようにした。
また、多重処理部18は、実施例2を前提とする場合、スタッフィングデータを付加することなく、最大数の非圧縮映像信号1〜4を入力したときと同じボーレートになるように、入力した非圧縮映像信号のみをフレーム単位またはライン単位に多重化すると共に、所定チャンネルの非圧縮映像信号のラインに含まれるデータを、当該データのチャンネルとは異なるチャンネルに配置するように多重化し、実施例4と同じデータ構成のシリアル信号を生成するようにした。
これにより、非圧縮映像信号1〜4のそれぞれにおける1ラインのデータを、チャンネルを跨いで分散させ、バースト誤りへの耐性を向上させることができるという実施例4と同様の効果を奏する。また、インターリーブ回路16が不要になるから、回路規模を小さくすることができる。
〔実施例6〕
次に、実施例6について説明する。実施例6は、前述のとおり、実施例3及び実施例4を結合したものであり、実施例1または実施例2において、多重処理を行う前に、非圧縮映像信号のチャンネル単独にてラインを跨いだインターリーブを行い、さらに、多重処理を行った後に、非圧縮映像信号のチャンネルを跨いだインターリーブを行うことを特徴とする。
次に、実施例6について説明する。実施例6は、前述のとおり、実施例3及び実施例4を結合したものであり、実施例1または実施例2において、多重処理を行う前に、非圧縮映像信号のチャンネル単独にてラインを跨いだインターリーブを行い、さらに、多重処理を行った後に、非圧縮映像信号のチャンネルを跨いだインターリーブを行うことを特徴とする。
図9に示したチャンネル単独のインターリーブを行う実施例3において、図10に示したように、非圧縮映像信号1〜4を構成する各ラインの信号が2200ワードのデータにより構成され、インターリーブ回路15−1〜15−4に備えたスイッチ回路22によるスイッチの切り替え速度が1ワードに相当する速度である場合を想定する。インターリーブ回路15−1〜15−4が遅延回路21−1〜21−(L−1)であるバッファを2200−1ライン分備えることにより(L=2200)、1ライン分の各ワードのデータは、インターリーブにて他の全ての異なるラインへ配置される。これにより、インターリーブの効果は一層高くなり、バースト誤りの耐性を一層向上させることができる。
しかし、インターリーブ回路15−1〜15−4が多くのバッファを備えるとすると、受信側のデインターリーブ回路も、多くのバッファを備える必要があり、多量のデータを保持することになる。これでは、遅延時間が長くなり、メモリ量が増大してしまう。
一方で、図12に示したチャンネルを跨いだインターリーブを行う実施例4において、インターリーブの深さが入力信号数に等しいことから、インターリーブの効果は、入力信号数に依存することになる。このため、入力信号数が少ない場合、十分なインターリーブの効果を得ることができない。
そこで、実施例6では、実施例3及び実施例4を結合し、チャンネル単独のインターリーブとチャンネルを跨ぐインターリーブとを組み合わせることとし、遅延時間が長くなりメモリ量が増大するという問題、及び十分なインターリーブの効果を得ることができないという問題を解決するようにした。後述の実施例7も同様である。
図15は、実施例6の多重装置1の構成を示すブロック図である。この実施例6の多重装置1−6は、信号判定部11、制御部12、PLL回路13、多重処理部14、インターリーブ回路15−1〜15−4及びインターリーブ回路16を備えている。実施例6の多重装置1−6は、図9に示した実施例3の多重装置1−3の構成に、図12に示した実施例4の多重装置1−4のインターリーブ回路16を追加したものである。
信号判定部11、制御部12、PLL回路13、多重処理部14、インターリーブ回路15−1〜15−4及びインターリーブ回路16は、図9に示した実施例3及び図12に示した実施例4と同じであるから、ここでは説明を省略する。
図16は、多重処理部14の前段に設けられたインターリーブ回路15−1〜15−4によるインターリーブ後のデータの構成を説明する図である。
図16において、インターリーブ回路15−1の出力信号であるインターリーブ後の非圧縮映像信号1のデータ構成は、図11と同じであり、データ列0のデータ1_D0、データ列1のデータ1_D1、データ列2のデータ1_D2、・・・、及びデータ列L−1のデータ1_DL-1からなるデータブロックA(1)が、インターリーブ回路15−1から順次出力される。同様に、データ列0のデータ1_DL、データ列1のデータ1_DL+1、データ列2のデータ1_DL+2、・・・、及びデータ列L−1のデータ1_D2L-1からなるデータブロックA(2)が順次出力される。これにより、インターリーブ回路15−1から、インターリーブ後の非圧縮映像信号1として、データブロックA(1),A(2),・・・,A(N)が出力される。Nは1以上の整数である。ここで、データブロックA(1),A(2),・・・,A(N)、後述のデータブロックB(1)等は、チャンネル単独のインターリーブを行う際のブロックを示す。
インターリーブ回路15−2の出力信号であるインターリーブ後の非圧縮映像信号2のデータ構成も、非圧縮映像信号1と同様であり、データ列0のデータ2_D0、データ列1のデータ2_D1、データ列2のデータ2_D2、・・・、及びデータ列L−1のデータ2_DL-1からなるデータブロックB(1)等が順次出力される。これにより、インターリーブ回路15−2から、インターリーブ後の非圧縮映像信号2として、データブロックB(1),B(2),・・・,B(N)が出力される。
インターリーブ回路15−3,15−4の出力信号であるインターリーブ後の非圧縮映像信号3,4のデータ構成も、非圧縮映像信号1と同様であり、図16に示すとおりである。これにより、インターリーブ回路15−3から、インターリーブ後の非圧縮映像信号3として、データブロックC(1),C(2),・・・,C(N)が出力され、インターリーブ回路15−4から、インターリーブ後の非圧縮映像信号4として、データブロックD(1),D(2),・・・,D(N)が出力される。
図17は、多重処理部14の後段に設けられたインターリーブ回路16によるインターリーブ後のデータの構成を説明する図である。
多重処理部14により多重化されたシリアル信号を、データブロックA(1),A(2),・・・,A(N),B(1),B(2),・・・,B(N),C(1),C(2),・・・,C(N),D(1),D(2),・・・,D(N)とする。
インターリーブ回路16は、多重処理部14から前述のシリアル信号を入力し、非圧縮映像信号1〜4のチャンネルを跨いだインターリーブを、データブロックA(1)等のブロック単位で行い、図17に示すインターリーブ後のシリアル信号を無線機2へ出力する。
インターリーブ後のシリアル信号は、図17に示すとおり、データブロックA(1),B(1),C(1),D(1),A(2),B(2),C(2),D(2),・・・,A(N/4+1),B(N/4+1),C(N/4+1),D(N/4+1),・・・,A(N),B(N),C(N),D(N)となる。
以上のように、実施例6の多重装置1−6によれば、実施例3の構成に加え、多重処理部14の後段にインターリーブ回路16を備えるようにした。すなわち、実施例1,2の構成に加え、多重処理部14の前段にインターリーブ回路15−1〜15−4を備え、多重処理部14の後段にインターリーブ回路16を備えるようにした。インターリーブ回路15−1〜15−4は、多重処理部14が多重処理を行う前に、非圧縮映像信号1〜4のそれぞれについて、チャンネル単独にてラインを跨いだインターリーブを行う。インターリーブ回路16は、多重処理部14が多重処理を行った後のシリアル信号に対し、非圧縮映像信号1〜4のそれぞれについて、チャンネルを跨いだインターリーブを行う。
これにより、実施例1または実施例2の効果に加え、非圧縮映像信号1〜4のそれぞれのチャンネル内において、1ラインのデータを、ラインを跨いで分散させることができ、また、非圧縮映像信号1〜4のそれぞれにおける1ラインのデータを、チャンネルを跨いで分散させることができるから、バースト誤りへの耐性を一層向上させることができる。
〔実施例7〕
次に、実施例7について説明する。実施例7は、前述のとおり、実施例3及び実施例5を結合したものであり、多重処理を行う前に、非圧縮映像信号のチャンネル単独にてラインを跨いだインターリーブを行い、さらに、多重処理を行った後に非圧縮映像信号のチャンネルを跨いだインターリーブ(実施例4のインターリーブ)を実現するように、入力した非圧縮映像信号を多重化することを特徴とする。
次に、実施例7について説明する。実施例7は、前述のとおり、実施例3及び実施例5を結合したものであり、多重処理を行う前に、非圧縮映像信号のチャンネル単独にてラインを跨いだインターリーブを行い、さらに、多重処理を行った後に非圧縮映像信号のチャンネルを跨いだインターリーブ(実施例4のインターリーブ)を実現するように、入力した非圧縮映像信号を多重化することを特徴とする。
図18は、実施例7の多重装置1の構成を示すブロック図である。この実施例7の多重装置1−7は、信号判定部11、制御部17、PLL回路13、多重処理部18、インターリーブ回路15−1〜15−4を備えている。実施例7の多重装置1−7は、図14に示した実施例5の多重装置1−5の構成に、図9に示した実施例3の多重装置1−3のインターリーブ回路15−1〜15−4を追加したものである。
信号判定部11、制御部17、PLL回路13、多重処理部18、インターリーブ回路15−1〜15−4は、図14に示した実施例5及び図9に示した実施例3と同じであるから、ここでは説明を省略する。
以上のように、実施例7の多重装置1−7によれば、実施例5の構成に加え、多重処理部18の前段にインターリーブ回路15−1〜15−4を備えるようにした。すなわち、実施例1,2の構成において、制御部12及び多重処理部14の代わりに、制御部17及び多重処理部18を備え、多重処理部18の前段にインターリーブ回路15−1〜15−4を備えるようにした。インターリーブ回路15−1〜15−4は、多重処理部18が多重処理を行う前に、非圧縮映像信号1〜4のそれぞれについて、チャンネル単独にて複数のラインを跨ったインターリーブを行う。多重処理部18は、予め設定された多重方式情報に従って、実施例1,2の多重化に加え、チャンネル間で並び替えを行うように多重化を行い、シリアル信号を生成する。
これにより、実施例1または実施例2の効果に加え、非圧縮映像信号1〜4のそれぞれのチャンネル内において、1ラインのデータを、ラインを跨いで分散させることができ、また、インターリーブ回路16を用いることなく、非圧縮映像信号1〜4のそれぞれにおける1ラインのデータを、チャンネルを跨いで分散させることができるから、回路規模を小さくすることができると共に、バースト誤りへの耐性を一層向上させることができる。
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。前記実施例1〜6では、無線機2をシングルキャリアの無線機として説明したが、本発明は、シングルキャリアの無線機に限定するものではなく、マルチキャリアの無線機であってもよい。要するに、無線機2は、多重装置1から入力するシリアル信号のボーレートに応じて周波数帯域幅が変化する(ボーレートが高い場合は周波数帯域幅が広くなり、ボーレートが低い場合は周波数帯域幅が狭くなる)装置であればよい。
1,100 多重装置(非圧縮映像信号多重装置)
2 無線機
3 映像機器
11 信号判定部
12,17 制御部
13 PLL回路
14,18 多重処理部
15,16 インターリーブ回路
21 遅延回路
22 スイッチ回路
2 無線機
3 映像機器
11 信号判定部
12,17 制御部
13 PLL回路
14,18 多重処理部
15,16 インターリーブ回路
21 遅延回路
22 スイッチ回路
Claims (8)
- 複数の系統の非圧縮映像信号を多重化してシリアル信号を生成し、前記シリアル信号を、当該シリアル信号の伝送レートに応じて周波数帯域幅が変化する無線機へ出力する非圧縮映像信号多重装置において、
前記複数の系統のそれぞれについて、前記非圧縮映像信号の入力が有るか無いかを判定し、前記系統毎の入力有無情報を生成する信号判定部と、
前記信号判定部により生成された前記系統毎の入力有無情報に基づいて、前記入力有無情報が入力有りを示す非圧縮映像信号の数を入力信号数として求め、前記入力信号数、及び予め設定された前記多重化の方式が定義された多重方式情報に基づいて、前記シリアル信号の伝送レートを決定する制御部と、
前記複数の系統の非圧縮映像信号のうち、前記信号判定部により生成された前記系統毎の入力有無情報が入力有りを示す非圧縮映像信号を入力し、前記多重方式情報に従って、前記入力した非圧縮映像信号を多重化し、前記制御部により決定された伝送レートの前記シリアル信号を生成する多重処理部と、
を備えたことを特徴とする非圧縮映像信号多重装置。 - 請求項1に記載の非圧縮映像信号多重装置において、
前記制御部は、
前記入力信号数が減少した場合、前記シリアル信号の伝送レートが低下するように前記伝送レートを決定する、ことを特徴とする非圧縮映像信号多重装置。 - 請求項1に記載の非圧縮映像信号多重装置において、
前記制御部は、
前記入力信号数が最大のときに決定した前記伝送レートを、前記入力信号数に関わることなく、常に一定の前記シリアル信号の伝送レートとして決定し、
前記多重処理部は、
前記複数の系統の非圧縮映像信号のうち、前記信号判定部により生成された前記系統毎の入力有無情報が入力有りを示す非圧縮映像信号を入力し、前記多重方式情報に従って、前記入力した非圧縮映像信号を重複して多重化し、前記制御部により決定された伝送レートの前記シリアル信号を生成する、ことを特徴とする非圧縮映像信号多重装置。 - 請求項1から3までのいずれか一項に記載の非圧縮映像信号多重装置において、
さらに、第1のインターリーブ回路を備え、前記非圧縮映像信号は複数のラインにより構成され、前記ラインは複数のデータにより構成され、
前記第1のインターリーブ回路は、
前記複数の系統の非圧縮映像信号について、同一の前記系統内にて、前記ラインに含まれるデータを異なるラインに配置するインターリーブを行い、
前記多重処理部は、
前記第1のインターリーブ回路によりインターリーブが行われた前記複数の系統の非圧縮映像信号のうち、前記信号判定部により生成された前記系統毎の入力有無情報が入力有りを示す非圧縮映像信号を入力し、前記多重方式情報に従って、前記入力した非圧縮映像信号を多重化し、前記制御部により決定された伝送レートの前記シリアル信号を生成する、ことを特徴とする非圧縮映像信号多重装置。 - 請求項1から3までのいずれか一項に記載の非圧縮映像信号多重装置において、
さらに、第2のインターリーブ回路を備え、前記非圧縮映像信号は複数のラインにより構成され、前記ラインは複数のデータにより構成され、
前記第2のインターリーブ回路は、
前記多重処理部により生成されたシリアル信号に含まれる各系統の非圧縮映像信号について、前記系統の非圧縮映像信号のラインに含まれるデータを、当該データの系統とは異なる系統に配置するインターリーブを行い、前記インターリーブを行った後のシリアル信号を前記無線機へ出力する、ことを特徴とする非圧縮映像信号多重装置。 - 請求項1から3までのいずれか一項に記載の非圧縮映像信号多重装置において、
前記非圧縮映像信号は複数のラインにより構成され、前記ラインは複数のデータにより構成され、
前記多重処理部は、
前記複数の系統の非圧縮映像信号のうち、前記信号判定部により生成された前記系統毎の入力有無情報が入力有りを示す非圧縮映像信号を入力し、前記多重方式情報に従って、前記入力した各系統の非圧縮映像信号について、前記系統の非圧縮映像信号のラインに含まれるデータを、当該データの系統とは異なる系統に配置するように多重化し、前記制御部により決定された伝送レートの前記シリアル信号を生成する、ことを特徴とする非圧縮映像信号多重装置。 - 請求項1から3までのいずれか一項に記載の非圧縮映像信号多重装置において、
さらに、第1のインターリーブ回路及び第2のインターリーブ回路を備え、前記非圧縮映像信号は複数のラインにより構成され、前記ラインは複数のデータにより構成され、
前記第1のインターリーブ回路は、
前記複数の系統の非圧縮映像信号について、同一の前記系統内にて、前記ラインに含まれるデータを異なるラインに配置するインターリーブを行い、
前記多重処理部は、
前記第1のインターリーブ回路によりインターリーブが行われた前記複数の系統の非圧縮映像信号のうち、前記信号判定部により生成された前記系統毎の入力有無情報が入力有りを示す非圧縮映像信号を入力し、前記多重方式情報に従って、前記入力した非圧縮映像信号を多重化し、前記制御部により決定された伝送レートの前記シリアル信号を生成し、
前記第2のインターリーブ回路は、
前記多重処理部により生成されたシリアル信号に含まれる各系統の非圧縮映像信号について、前記系統の非圧縮映像信号のラインに含まれるデータを、当該データの系統とは異なる系統に配置するインターリーブを行い、前記インターリーブを行った後のシリアル信号を前記無線機へ出力する、ことを特徴とする非圧縮映像信号多重装置。 - 請求項1から3までのいずれか一項に記載の非圧縮映像信号多重装置において、
さらに、第1のインターリーブ回路を備え、前記非圧縮映像信号は複数のラインにより構成され、前記ラインは複数のデータにより構成され、
前記第1のインターリーブ回路は、
前記複数の系統の非圧縮映像信号について、同一の前記系統内にて、前記ラインに含まれるデータを異なるラインに配置するインターリーブを行い、
前記多重処理部は、
前記第1のインターリーブ回路によりインターリーブが行われた前記複数の系統の非圧縮映像信号のうち、前記信号判定部により生成された前記系統毎の入力有無情報が入力有りを示す非圧縮映像信号を入力し、前記多重方式情報に従って、前記入力した各系統の非圧縮映像信号について、前記系統の非圧縮映像信号のラインに含まれるデータを、当該データの系統とは異なる系統に配置するように多重化し、前記制御部により決定された伝送レートの前記シリアル信号を生成する、ことを特徴とする非圧縮映像信号多重装置。
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
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