JP3173713B2 - エラー訂正符号化方法および送受信装置 - Google Patents

エラー訂正符号化方法および送受信装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、SONET(Sync
hronous Optical Network)に代表される光同期通信方
式におけるライン終端装置間でのエラー訂正符号化方法
とそれを基にした送受信装置に関する。なお、本発明
は、同様の光同期通信方式であるSDH(Synchronous
Digital Hierarchy)方式に対しても適用可能である。
以下においてはSONET方式の規格に基ずいた記述を
おこなうが、用語を置き換えるだけでSDH方式に対し
ても有効である。
【0002】
【従来の技術】従来、SONET伝送装置におけるエラ
ー訂正符号化は、伝送フレームの1周期分である1フレ
ーム毎を1個の符号領域とすることが、アイ・イー・イ
ー・イー、トランザクション オン コミュニケーショ
ンズ(1990)、第467頁から第476頁(IEEE, T
rans. on Communications, vol.38, No.4, April 1990,
PP467-476)(先行例1)において論じられている。一
方、1フレームを3等分した各々を1個の符号領域とす
るエラー訂正符号化が、アメリカン・ナショナル・スタ
ンダーズ・インスティテュート、T1X1.5ワーキン
グ・グループへの投稿資料(ANSI, T1X1.5/94-148 1994)
(先行例2)において論じられている。この先行例2に
おいては、セクションオーバヘッド領域を除く領域(ラ
インオーバヘッド領域+ペイロード領域)を符号化対象
領域とすること、さらに、各符号の末尾をセクションオ
ーバヘッドおよびラインオーバヘッドの未定義バイトと
し、検査ビットをこの未定義バイトに格納する手法も記
載されている。
【0003】また、実際の伝送路において発生すること
が問題となるバーストエラーに対するエラー訂正符号と
して、リード・ソロモン符号や並列型ハミング符号の適
用がそれぞれ提案されており、前者は例えばエレクトロ
ニクス・レター、第254頁から第255頁(199
4)(Electronics Letters, vol.30, No.3, 1994, PP25
4-255)(先行例3)に、後者は電子情報通信学会総合大
会予稿集第2分冊(1994春)、第520頁(先行例
4)に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のエラー訂正符号
化方法のうち、先行例1の1フレーム毎の符号化方法で
は、復号に伴う遅延時間が最低でも1フレーム相当の1
25マイクロ秒必要であり、短い遅延時間が要求される
ライン終端装置においては最低でも125マイクロ秒の
遅延が発生することとなる。
【0005】また、先行例2の1フレームの3等分毎の
符号化では、検査ビットの一部をセクションオーバヘッ
ドに格納する必要があるが、中継器に代表される一般的
なセクション終端装置では、セクションオーバヘッドが
付け替えられる。このため、ライン終端装置間でのエラ
ー訂正符号化および復号化を想定した際、送信側のライ
ン終端装置にてセクションオーバヘッドに付加した検査
ビットが、ライン終端装置間に存在する既存のセクショ
ン終端装置にて喪失してしまい、受信側のライン終端装
置では復号化が不可能となる。
【0006】先行例3のリード・ソロモン符号では、伝
送路速度を5Gb/secとSONETに準拠しない速度にす
る必要があり、既存のライン終端装置やセクション終端
装置双方が使用できなくなる問題がある。
【0007】先行例4でのハミング符号をビット毎に並
列化した場合、回路規模が大きいという問題の他に、1
フレーム毎の符号化をおこなうことにより最低でも1フ
レーム相当の125マイクロ秒の復号遅延が生じる。
【0008】また、受信側においては、伝送路品質管理
の観点からB2バイト等のパリティ照合にもとずく信号
劣化警報の発出・解除が定められている。エラー訂正復
号装置を付加した場合の信号劣化警報の発出に関しては
具体的な先行技術はないが、従来と同様に純粋に伝送路
品質を監視するためには、エラー訂正復号以前の信号に
対してパリティ照合をおこない、信号劣化警報の発出・
解除が行なわれるべきである。しかしながら、エラー訂
正復号装置付加に伴い、上記のエラー訂正復号以前の信
号とともに、エラー訂正復号以後の信号にもとずいて伝
送路品質を監視する手法が必要となっている。
【0009】以上のことから、従来のエラー訂正符号化
方法では、復号に際して最低でも1フレーム相当の12
5マイクロ秒の遅延が生じるか、あるいはライン終端装
置間でのエラー訂正符号化および復号化を想定した際、
既存のセクション終端装置が使用不可能となる問題が存
在する。
【0010】さらに、バーストエラーに対する訂正能力
を保持するためには、回路規模が大きくなるか、SON
ETに準拠しない伝送速度に変換する必要が生じるとい
う問題が存在する。
【0011】また、エラー訂正復号装置付加に伴い、エ
ラー訂正復号以後の信号に基づいて伝送路品質を監視す
る方法が必要となっている。
【0012】本発明は、上記問題点を改善した符号化方
法と、それを適用した送受信装置を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、光同期通信方式における伝送路間での伝
送フレームのエラー訂正符号化方法において、前記伝送
フレームの1周期分を5以上8以下の整数をNとしてN
対(9−N)の割合で2個の分割領域1および分割領域
2に分割し、当該分割領域1および分割領域2に対して
各々独立に符号化をおこなうとともに、各々の符号の検
査ビットを当該符号内のラインオーバヘッド内に格納し
た。また、各々の符号の末尾をラインオーバヘッド内に
位置させるとともに、各当該符号の末尾に各々の符号の
検査ビットを格納した。このような構成とすることによ
って、セクションオーバヘッド領域を符号化領域としな
いですむ。
【0014】さらに、本発明は、上記のエラー訂正符号
化方法において、伝送フレームにおける連続する少なく
とも2ビット以上を1ブロックとし、該ブロックからな
る連続する少なくとも2個以上のL個のブロックにおい
て、該L個のブロックの各々1個のブロックは全て互い
に異なる符号に属し、かつ(L−1)個おきに同一の符
号に属するように当該ブロックが配置され、各々の符号
の検査ビットを当該符号内のラインオーバヘッド内に格
納した。
【0015】また、本発明は、上記のエラー訂正符号化
方法において、伝送フレームの速度を622.08 Mb/s の整
数倍とし、かつ当該伝送フレームの1周期分を分割した
分割領域1および分割領域2に対して各々独立にリード
・ソロモン符号化を行うようにした。このリード・ソロ
モン符号としてガロア体(2の16乗)上の符号を適用し
た。さらに、リード・ソロモン符号としてその生成多項
式が(x+α∧i)×(x+α∧(i+1)),(α∧iはαのi
乗を表す, αはr次の原始多項式の原始(2∧r-1)乗根,
rは2以上の整数, iは任意の整数)である符号を適用し
た。加えて、リード・ソロモン符号としてその生成多項
式が(x+α∧i)×(x+α∧(i+1))×(x+α∧(i+
2)),(α∧iはαのi乗を表す, αはr次の原始多項式
の原始(2∧r-1)乗根, rは2以上の整数, iは任意の整
数)である符号を適用した。
【0016】本発明は、符号化の対象とする情報領域と
して、セクションオーバヘッド領域を除き、ラインオー
バヘッド領域とペイロード領域を符号化対象とした。
【0017】さらに、本発明は、光同期通信方式での伝
送路への送信装置において、B2バイトのパリティ生成
演算装置と、エラー訂正符号装置を具備し、該エラー訂
正符号装置が、前記B2バイトのパリティ生成演算装置
の結果を伝送フレームに挿入する位置よりも時間的に後
に位置し、かつ該伝送フレームからの該パリティ生成演
算装置へのデータ取り込み部よりも時間的前に位置する
ように配置した。
【0018】本発明は、光同期通信方式での伝送路から
の受信装置において、エラー訂正復号装置と、該エラー
訂正復号装置の前後にそれぞれ1個ずつ配置された2個
のB2バイトの照合演算装置を具備した。
【0019】本発明は、光同期通信方式での伝送路から
の受信装置において、エラー訂正復号装置と、受信タイ
ミングで該エラー訂正復号装置の前に配置された1個の
B2バイトのパリティ照合演算装置を具備するととも
に、前記エラー訂正復号装置が、エラー訂正数の計数カ
ウンター、または、検出したエラーのうち未訂正数の計
数カウンターを具備した。
【0020】本発明は、光同期通信方式での伝送路への
送信装置において、エラー訂正符号装置と、B2バイト
のパリティ生成演算装置を具備し、前記エラー訂正符号
装置が、前記B2バイトのパリティ生成演算装置の結果
を伝送フレームに挿入する位置よりも時間的に後に位置
するとともに、前記伝送フレームからの前記パリティ生
成演算装置へのデータ取り込み部よりも時間的前に位置
するように配置するとともに、エラー訂正符号化方法と
して、前記いずれかのエラー訂正符号化方法を適用す
る。
【0021】
【発明の実施の形態】復号遅延を1フレーム相当の12
5マイクロ秒以下とし、かつ、ライン終端装置間でのエ
ラー訂正符号化および復号化において、既存のセクショ
ン終端装置が存在しても復号を可能とするために、図1
に示すようにNを5以上8以下の整数とし、1フレーム
をN対(9-N)の割合に2分割して、その各々の分割
領域(1)および分割領域(2)に対して独立に符号化
をおこなう。また、符号化および復号化に関して遅延が
最小となるように各符号の末尾をラインオーバヘッド
(11)内の未定義バイトとし、検査ビット(20,2
1)を各符号の末尾に格納する。符号回路、復号回路と
しては、例えば図2、図3に示すようなフィードバック
シフトレジスタを用いた回路を使用する。
【0022】図1において、1フレームは、3×Mバイ
トのオーバヘッド領域(8)と87×Mバイトのペイロー
ド領域(12)からなる行が9行集まって構成されるとと
もに、オーバヘッド領域(8)は、3行のセクションオー
バヘッド領域(10)と6行のラインオーバヘッド領域
(11)を有している。本発明の符号化は、ある行のペイ
ロード領域(12)の先頭から始まり、これから9行後の
オーバヘッド領域(8)の終わりの間の1フレーム相当の
期間で実行される。1フレーム相当の期間は、5〜8行
の符号領域A(1)とこの領域に続く4〜1行の符号領域
B(2)とから構成される。符号化領域A(1)の最終オー
バヘッド領域(8)のラインオーバヘッド領域(11)に
は、符号領域A(1)に対する検査ビット(20)がロード
される。同様に、符号化領域B(2)の最終オーバヘッド
領域(8)のラインオーバヘッド領域(11)には、符号領
域B(2)に対する検査ビット(21)がロードされる。
【0023】図2は、符号化回路(100)を示してお
り、この符号化回路(100)は、2個のRSフリップ
フロップ(200,201)と、2個の排他的論理和(2
20)と、g0の乗算器(230)と、g1の乗算器(23
1)と、スイッチ(400)と、被符号化信号入力端子(3
00)と、信号出力端子(301)と、検査シンボル出力
端子(302)とを有している。
【0024】図3は、復号回路(101)を示しており、
この復号回路(101)は、2個のRSフリップフロップ
(200,201)と、3個の排他的論理和(220)と、
g0の乗算器(230)と、g1の乗算器(231)と、h
0の乗算器(240)と、h1の乗算器(241)と、エラ
ーパターン検出器(250)と、ランダムアクセスメモリ
(260)と、被復号化信号入力端子(310)と、復号化
信号(311)とを有している。
【0025】エラー訂正符号化におけるバーストエラー
に対する訂正能力を保持し、かつ回路規模があまり大き
くなく、かつSONETに準拠した伝送速度で使用可能
な符号を構成するために、STS-12(622.08 Mb/s)
レベル以上の伝送フレームに対してガロア体(2のK
乗)上のリード・ソロモン符号、すなわちKビットを1
シンボル(1ブロック)とする符号を適用する。ここ
で、Kは2以上の整数である。さらに、ある所定のバー
ストエラーに対処するために、図4に示すように連続す
るL個のブロックは全て互いに異なる符号に属し、かつ
(L-1)個のブロックおきに同一符号に属するように
時間的に交互にフレームを分割する。
【0026】すなわち、最初の3行のオーバヘッド領域
(8)は、セクションオーバヘッド領域(10)としての機
能を持ち、主にネットワークのセクション間でネットワ
ークを管理するためのデータがロードされ、ペイロード
領域(12)および4行目からのラインオーバヘッド領域
(11)には、符号領域1´(3)、符号領域2´(4)、符
号領域3´(5)、符号領域4´(6)、…符号領域L´
(7)が時間的にフレームを分割して順次格納されてい
る。
【0027】エラー訂正復号以後の信号に基づいた伝送
路品質監視を実現するために、図5に示す伝送路への送
信装置、および、図6に示す伝送路からの受信装置を使
用する。図5および図6の送受信装置は、B2パリティ
演算部と符号復号部に着目した図であり、実際には様々
な機能を有しているがこれらについては省略した。
【0028】図5の送信装置は、符号回路(100)と、
B2パリティ生成演算回路(110)と、セクションオー
バヘッド処理部(120)と、ラインオーバヘッド処理部
(121)と、スクランブラ(122)と、E/O変換器
(124)とを有しており、電気信号入力(500)を光信
号出力(511)として出力する。この符号回路は、生成
したB2パリティの伝送フレームへの挿入部よりも時間
的後に位置し、かつB2パリティの演算用データ取り込
み部よりも時間的前に位置する。図6の受信装置は、復
号回路(101)と、B2パリティ照合回路(111,
112)と、セクションオーバヘッド処理部(120)
と、ラインオーバヘッド処理部(121)と、デスクラ
ンブラ(123)と、O/E変換器(125)とを有し
ており、送信装置からの光信号入力(510)を電気信
号出力(501)として出力する。この復号回路は、2
個のB2パリティの照合回路の間に位置する。
【0029】
【作用】図1のように、1フレームをN対(9-N)の
割合に分割して各々を1個の符号単位とすることで、検
査ビット(20,21)の格納領域としてセクションオー
バヘッドの領域(10)を使用せずにラインオーバヘッド
の領域(11)だけを使用することが可能となる。
【0030】また、各符号の末尾をラインオーバヘッド
の未定義バイトとし、検査ビット(20,21)を符号末
尾に格納する方式において、図2の符号回路および図3
の復号回路を用いるとする。図2の符号回路では送信信
号のシンドロームを計算し、余りを検査シンボルとして
符号の末尾に挿入する。図3の復号回路では受信信号の
シンドロームを計算し、このシンドローム結果にもとづ
きエラー訂正を実行する。従って図2の符号回路ではL
SIのプロセッシング時間を除けば原理的に遅延が発生
せず、図3の復号回路では、検査ビットを一時保持する
ためのメモリを必要とせず回路構成が簡単化されるが、
下記(数1)式に示す1符号単位に相当する遅延が生じ
る。
【0031】
【数1】 しかし、1フレーム毎に符号化した場合の復号遅延12
5マイクロ秒に比して低減することができる。これによ
り高速復号に適し、かつ、セクション終端装置が既存の
システムである場合でもライン終端装置間において復号
が可能な符号を構成することが可能となる。
【0032】次に、STS-Mレベル(M=12、4
8、192)の伝送レートのフレームに対してガロア体
(2のK乗)上の符号である単一エラー訂正(SEC)リー
ドソロモン符号又は単一エラー訂正二重エラー検出(S
EC-DED)リードソロモン符号を適用する。各々の生
成多項式G(x)は下記(数2)式と(数3)式で表され
る。
【0033】
【数2】 ここで、αはK次の原始多項式の原始(2∧K-1)乗根で
あり(2∧Kは2のK乗を表す)、iは任意の整数であ
る。Kは2以上の整数であるが特に8の倍数、例えば1
6とすればLSIの設計が容易となる。
【0034】本符号は、連続するK個のビットを1シン
ボル(1ブロック)としてブロック毎に復号をおこなう
符号である。図4に示すように連続するL個のブロック
に対し、その各々のブロック全てが互いに異なる符号に
属しており、かつ(L-1)個おきに同一の符号に属す
るように当該ブロックを配置する(L=1は従来の場合
に相当)。その際、訂正能力がSECのときは下記(数
4)式を満たすように、SEC-DEDのときは下記
(数5)式を満たすようにKを定める。
【0035】
【数3】 これにより末尾をラインオーバヘッドの未定義バイトと
する符号において、符号の訂正能力がSECであっても
SEC-DEDであっても検査ビットを連続したひとま
とまりとして符号の末尾に格納することが可能となる。
例えば(数1)においてN=5の場合では格納領域とし
てK2バイトの後ろの領域とE2バイトの後ろの領域が
割当てられる(図7)。セクションオーバヘッドおよび
ラインオーバヘッド内の各記号(A1,A2,B1,B
2,C1…F1,H1…H3,j0,K1,K2,S
1,Z1,Z2)は、ITU−T(International tele
communication Union,telecommunication Standardisat
ion Sector)標準化勧告G.707、または、ANSI
(American National Standards Institute)標準勧告
T1.105に基づいて行われる。
【0036】バーストエラーに対する訂正能力は下記
(数6)式で表される。
【0037】
【数4】 また、SONETではSTS-M(M=12、48、1
92)レベルのフレームをより伝送レートの高いSTS
-M’(M’>M)レベルのフレームに多重化する際に
M/3バイト毎のバイトインターリーブがおこなわれる
ため、下記(数7)式を満たすようにLおよびKを定
め、かつバイトインターリーブの開始点を連続するL個
のブロックの先頭バイトとすることにより、下記(数
9)に相当するバーストエラーに対する訂正能力の実現
が可能となる。
【0038】
【数5】 ここで(数8)式中の“A mod B”はBを法とす
るAの剰余を表す。
【0039】次にエラー訂正復号以後の信号にもとずい
た伝送路品質の監視方法に関して記述する。
【0040】図5の送信装置では以下のように動作をお
こなう。nフレーム目に挿入したB2バイトを含めてn
フレーム目を符号回路(100)によって符号化し、検査
ビット(20)をnフレーム目のラインオーバヘッドの未
定義バイトに挿入する。挿入した検査ビットを含めてn
フレーム目のB2パリティ生成演算をB2パリティ生成
演算回路110にて実行し、結果を(n+1)フレーム目の
B2バイトに挿入する。以降はこの繰り返しである。
【0041】一方、図6の受信装置において、復号回路
(101)は2個のB2パリティの照合回路(111,1
12)の間に位置する。動作概要は以下のとおりであ
る。受信フレームに関して復号回路よりも時間的に前に
位置するB2パリティ照合回路(111)にてnフレーム
目に関する復号前のB2パリティ照合が実行される。そ
の間、復号回路(101)にてnフレーム目が復号される
が、復号後のフレームは符号単位である(数1)式に相
当する時間だけ遅れたものである。よって、B2パリテ
ィ照合回路(112)によるB2パリティ照合結果(復号
後のエラーレート)もB2パリティ照合回路(111)に
よるそれ(復号前のエラーレート)に対してほぼ(数1)
式に相当する時間だけ遅れた状態で得られることとな
る。これにより復号前後の伝送信号の劣化監視をそれぞ
れ独立に行なうことが可能となる。
【0042】また、図6の復号後のB2パリティ照合回
路(112)をエラー訂正数の計数カウンターまたは検出
したエラーのうち未訂正数の計数カウンターにて代用し
てもよく、前者の場合には復号直前のB2パリティ照合
回路の結果とエラー訂正数の計数カウンターの差分か
ら、後者の場合には未訂正エラー数の計数カウンター出
力から復号後の伝送信号のエラーレートが計算される。
ただし、エラー訂正数の計数カウンター、未訂正エラー
数の計数カウンターの結果はB2パリティ照合回路(1
11)の結果に対してほぼ(数1)式に相当する時間だ
け遅れていることに注意を要する。
【0043】以上によって算出された復号後のエラーレ
ートが予め定められたしきい値を越えた時点で警報等を
発出することにより、エラー訂正復号以後の信号にもと
ずいた伝送路品質の監視が可能となる。
【0044】
【実施例】
(実施例1)図8に請求項1および請求項2に記載の実
施例1を示す。この実施例は、Nを5以上8以下の整数
のうち5とし、1フレーム=9行相当を5行相当と4行
相当の2個の領域A(1)および領域B(2)に分割
し、各々を独立に符号化する。すなわち、1フレーム相
当は2個の符号から構成される。各々の符号は末尾がラ
インオーバヘッド(11)の未定義バイトとなるように
分割されており、当該未定義バイトに検査ビット(2
0,21)を格納する。これにより、高速復号に適し、
かつセクション終端装置が既存のシステムである場合で
もライン終端装置において復号が可能な符号を構成する
ことが可能となる。
【0045】(実施例2)図9に請求項1および請求項
2に記載の実施例2を示す。この実施例は、Nを5以上
8以下の整数のうち6とし、1フレーム=9行相当を6
行相当と3行相当の2個の領域A(1)および領域B
(2)に分割し、各々を独立に符号化する。すなわち、
1フレーム相当は2個の符号から構成される。各々の符
号は末尾がラインオーバヘッド(11)の未定義バイト
となるように分割されており、当該未定義バイトに検査
ビット(20,21)を格納する。これにより、高速復
号に適し、かつセクション終端装置が既存のシステムで
ある場合でもライン終端装置において復号が可能な符号
を構成することが可能となる。
【0046】(実施例3)図10に請求項1および請求
項2に記載の実施例3を示す。この実施例は、Nを5以
上8以下の整数のうち7とし、1フレーム=9行相当を
7行相当と2行相当の2個の領域A(1)および領域B
(2)に分割し、各々を独立に符号化する。すなわち、
1フレーム相当は2個の符号から構成される。各々の符
号は末尾がラインオーバヘッド(11)の未定義バイト
となるように分割されており、当該未定義バイトに検査
ビット(20,21)を格納する。これにより、高速復
号に適し、かつセクション終端装置が既存のシステムで
ある場合でもライン終端装置において復号が可能な符号
を構成することが可能となる。
【0047】(実施例4)図11に請求項1および請求
項2に記載の実施例4を示す。この実施例は、Nを5以
上8以下の整数のうち8とし、1フレーム=9行相当を
8行相当と1行相当の2個の領域A(1)および領域B
(2)に分割し、各々を独立に符号化する。すなわち、
1フレーム相当は2個の符号から構成される。各々の符
号は末尾がラインオーバヘッド(11)の未定義バイト
となるように分割されており、当該未定義バイトに検査
ビット(20,21)を格納する。これにより、高速復
号に適し、かつセクション終端装置が既存のシステムで
ある場合でもライン終端装置において復号が可能な符号
を構成することが可能となる。
【0048】(実施例5)図12に請求項3記載の実施
例5を示す。この実施例では、Nの値を5としている
が、5以上8以下の整数であればいずれでもよい。伝送
フレームにおいて連続する16ビット(K=16)を1ブ
ロックとし、連続する2個のブロック(L=2)はその各
々が互いに異なる2個の符号に属している。また、1個
おきの各ブロックは一つの符号を構成する。上記のよう
に5行相当の領域A(1)は2個の符号(3,4)に分
割され、4行相当の領域B(2)も2個の符号(5,
6)に分割されるので、結局1フレーム相当内において
4個の符号が存在することとなる。この4個の符号は各
々の末尾がラインオーバヘッド(11)の未定義バイト
となるように符号領域が決められており、当該未定義バ
イトに検査ビット(20,21)を格納する。これによ
り、セクション終端装置が既存のシステムである場合で
もライン終端装置において復号が可能で、かつ所定のバ
ーストエラーに対する訂正能力を有する符号を構成する
ことが可能となる。
【0049】(実施例6)図13に請求項4記載の実施
例6を示す。ここではNを5とし、STS-12レベル
の伝送フレームに対して符号化を想定する。1フレーム
=9行相当を5行相当と4行相当の2個の領域A(1)
および領域B(2)に分割し、各々に対し独立にリード
・ソロモン符号化をおこなう。ここで各符号は次の領域
からなる。
【0050】5行相当の符号(5400バイト相当)
は、1フレーム前におけるE2バイトの後ろの最後の未
定義バイトの直後のペイロードの先頭バイトを先頭と
し、K2バイトの後ろの最後の未定義バイトを末尾とす
る符号である。セクションオーバヘッド(10)の領域
は全てのビットがゼロであるとして符号化をおこなう。
また、K(Kは10以上)ビットを1ブロックとして符
号化をおこなう。
【0051】4行相当の符号(4320バイト相当)
は、K2バイトの後ろの最後の未定義バイトの直後のペ
イロードの先頭バイトを先頭とし、E2バイトの後ろの
最後の未定義バイトを末尾とする符号である。また、
K’(K’は9以上)ビットを1ブロックとして符号化
をおこなう。
【0052】検査ビット(20,21)は、5行相当の
符号ではK2バイトの後ろの最後の未定義バイトのう
ち、最後から数えて3バイト分以上(SECの場合)、
または4バイト分以上(SEC-DEDの場合)に格納
し、4行相当の符号ではE2バイトの後ろの最後の未定
義バイトのうち、最後から数えて3バイト分以上(SE
Cの場合)、または4バイト分以上(SEC-DEDの
場合)に格納する。
【0053】これにより、高速復号に適し、セクション
終端装置が既存のシステムである場合でもライン終端装
置において復号が可能で、Kビットのブロック内におけ
るランダムエラーに対する訂正能力を有する符号を構成
することが可能となる。
【0054】(実施例7)請求項5の実施例7を説明す
る。本実施例は実施例6においてK=K’=16とした
場合である。この時リードソロモン符号の1符号領域は
最大131,070バイトまで可能であり、本実施例での5行
相当の符号(5400バイト)と4行相当の符号(4320バイト)
に対しては十分であり、1つの符号の検査ビットはSE
Cの場合は4バイト分、SEC-DEDの場合は6バイ
ト分となる。また伝送フレーム処理LSIは通常1バイ
トの整数倍単位に処理を行なうように設計されており、
本実施例では2バイト単位となって符号回路と復号回路
の設計が容易となる。
【0055】(実施例8)請求項6の実施例8を示す。
このとき符号回路、復号回路はそれぞれ図2と図3とな
る。図2および図3はフィードバックシフトレジスタを
使用したもので、図2の符号回路では送信信号のシンド
ロームを計算し、余りを検査シンボルとして符号の末尾
に挿入する。図3の復号回路では受信信号のシンドロー
ムを計算し、このシンドローム結果にもとずきエラー訂
正を実行する。
【0056】図2および図3における掛け算部“×g1",
“×g0", “×h1", “×h0"の各因子は(数10)式、
(数11)式または(数12)式によって定義される。
【0057】
【数6】 ここで(数10)式においてG(x)は生成多項式で(数
2)式で表される。また、(数11)式と(数12)式
において、jは総符号長から実際の符号単位の符号長を
差し引いた短縮シンボル数である。
【0058】実施例1〜実施例4ではN行相当単位の符
号と(9−N)行相当単位の符号とでは異なるjの値、す
なわち、異なる掛け算部“×h1", “×h0"が一般的には
必要となる(方法1)。しかし回路動作の方法によっては
N行相当単位の符号におけるjの値による掛け算部“×h
1", “×h0"で両者を代用することができる(方法2)。
方法2においては(9−N)行相当単位の符号における処
理として符号の読み込み(シンドローム計算)終了直後か
ら(2N−9)行相当のゼロを余分に入力すればよい。
【0059】いずれの方法でも復号回路としては、図1
4に示すようにN行相当単位の符号の読み込み用シンド
ローム計算器(210)と(9−N)行相当単位の符号の読
み込み用シンドローム計算器(211)とエラーパターン
計算用のエラーパターン計算器(212)の計3個の回
路、および2個のセレクタ(270,271)ならびにR
AM(260)、排他的論理和(220)が必要であるか、
あるいは図15に示すようにN行相当単位の符号の読み
込み(シンドローム計算)+エラーパターン計算用の回路
(213,214)の2個と、(9−N)行相当単位の符号
の読み込み(シンドローム計算)+エラーパターン計算用
の回路(215)の1個の計3個の回路と、2個のセレ
クタ(270,271)ならびにRAM(260)、排他的
論理和(220)が必要である。各回路(212,21
3,214,215)は、全て図3の回路において点線
で囲った範囲であり、エラーパターン検出器(250)の
出力を出力とする回路である。また、各回路(210,
211)の各回路は、共に図3の回路において点線で囲
った範囲からさらにエラーパターン検出器(250)を除
いた回路であり、フリップフロップの値を出力とする。
シンドローム計算時にはデータを読み込み、エラーパタ
ーン計算時には”ゼロ”を入力する。
【0060】またガロア体(2のK乗)上の符号を適用し
た場合、各々の掛け算部は全てK個の並列化した排他的
論理和ゲートによって構成可能である。h1, h0として
(数11)式を用いた場合には、図3のフリップフロッ
プ(201)(K個並列)が全てゼロのとき、フリップフロ
ップ(200)(K個並列)の内容がエラーパターンとなる
(全てゼロのときはエラー無し)。またh1, h0として(数
12)式を用いた場合には図3のフリップフロップ(2
00)が全てゼロのとき、フリップフロップ(201)の
内容がエラーパターンとなる(全てゼロのときはエラー
無し)。
【0061】図2の符号回路(100)ではLSIのプロ
セッシング時間を除けば原理的に遅延が発生せず、図3
の復号回路(101)では、検査ビットを一時保持する為
のメモリを必要とせず回路構成が簡単化され、遅延も1
符号単位に抑さえることができる。これにより高速復号
に適した符号を構成することが可能となる。
【0062】(実施例9)請求項7の実施例9を示す。
このとき符号回路(100)、復号回路(101)はそれぞ
れ図16と図17となる。図16、図17はフィードバ
ックシフトレジスタを使用したもので、図16におい
て、符号回路は、RSフリップフロップ(200,20
1,202)と、3箇の排他的論理和(220)と、g0の
乗算器(230)と、g1の乗算器(231)と、g2の乗算器
(232)と、スイッチ(400)とから構成され、被符号
化信号入力端子(301)から入力された送信信号を信号
出力端子(301)から出力し、送信信号のシンドローム
を計算し、余りを検査シンボルとして検査シンボル出力
端子(302)から出力して、符号の末尾に挿入する。図
17において、復号回路は、RSフリップフロップ(2
00,201,202)と、3箇の排他的論理和(22
0)と、g0の乗算器(230)と、g1の乗算器(231)
と、g2の乗算器(232)と、h0の乗算器(240)と、h1
の乗算器(241)と、h2の乗算器(242)と、エラーパ
ターン検出器(250)とから構成され、被復号化信号入
力端子(301)から入力された復号化信号出力端子(3
11)から出力し、受信信号のシンドロームを計算し、
このシンドローム結果にもとずきエラー訂正を実行す
る。
【0063】図16および図17における掛け算部”×
g2", ”×g1", ”×g0", ”×h2",”×h1", ”×h0"の
各因子は(数13)式、(数14)式または(数15)
式または(数16)式によって定義される。
【0064】
【数7】 ここで(数13)式においてG(x)は生成多項式で(数
3)式で表される。また、(数14)式、(数15)
式、(数16)式において、jは総符号長から実際の符
号単位の符号長を差し引いた短縮シンボル数である。
【0065】実施例1〜実施例4の符号では、N行相当
単位の符号と(9−N)行相当単位の符号とでは異なるj
の値、すなわち、異なる掛け算部”×h1", ”×h0"が一
般的には必要となる(方法1)。しかし、回路動作の方法
によってはN行相当単位の符号におけるjの値による掛
け算部”×h1", ”×h0"で両者を代用することができる
(方法2)。方法2においては(9−N)行相当単位の符号
における処理として符号の読み込み(シンドローム計算)
終了直後から(2N−9)行相当のゼロを余分に入力すれ
ばよい。
【0066】いずれの方法でも復号回路としては、図1
4のようにN行相当単位の符号の読み込み(シンドロー
ム計算)用(210)と(9−N)行相当単位の符号の読み
込み(シンドローム計算)用(211)とエラーパターン計
算用(212)の計3個の回路が必要であるか、あるい
は、図15に示すようにN行相当単位の符号の読み込み
(シンドローム計算)+エラーパターン計算用の回路(2
13,214)の2個と(9−N)行相当単位の符号の読
み込み(シンドローム計算)+エラーパターン計算用の回
路(215)の1個の計3個の回路が必要である。各回路
(212,213,214,215)は全て図17の回路
において点線で囲った範囲であり、エラーパターン検出
器(250)の出力を出力とする回路である。また、各回
路(210,211)は、共に図17の回路において点線
で囲った範囲からさらにエラーパターン検出器(250)
を除いた回路であり、フリップフロップの値を出力とす
る。シンドローム計算時にはデータを読み込み、エラー
パターン計算時には”ゼロ”を入力する。
【0067】またガロア体(2のK乗)上の符号を適用し
た場合、各々の掛け算部は全てK個の並列化した排他的
論理和ゲートによって構成可能である。h2, h1, h0とし
て(数14)式を用いた場合には、図17のフリップフ
ロップ(202)(K個並列)とフリップフロップ(201)
(K個並列)が全てゼロのとき、フリップフロップ(20
0)(K個並列)の内容がエラーパターンとなる(全てゼロ
のときはエラー無し)。h2, h1, h0として(数15)式
を用いた場合には、図17のフリップフロップ(202)
とフリップフロップ(200)が全てゼロのとき、フリッ
プフロップ(201)の内容がエラーパターンとなる(全
てゼロのときはエラー無し)。h2, h1, h0として(数1
6)式を用いた場合には、図17のフリップフロップ
(201)とフリップフロップ(200)が全てゼロのと
き、フリップフロップ(202)の内容がエラーパターン
となる(全てゼロのときはエラー無し)。
【0068】従って、図16の符号回路ではLSIのプ
ロセッシング時間を除けば原理的に遅延が発生せず、図
17の復号回路では、検査ビットを一時保持する為のメ
モリを必要とせず回路構成が簡単化され、遅延も1符号
単位に抑さえることができる。また、本符号は、単一誤
り訂正二重誤り検出符号であることから、実施例7に比
して誤訂正が少なくかつ高速復号に適した符号を構成す
ることが可能となる。
【0069】(実施例10)請求項8の実施例10を説
明する。エラー訂正符号化の対象とする情報領域として
セクションオーバヘッドを除き、かつラインオーバヘッ
ド領域とペイロード領域とする。ライン終端装置におけ
る符号化においてセクションオーバヘッドの領域は符号
回路においてあらかじめ特定の固定パターン、例えばオ
ール”ゼロ”パターンと見なして符号化をおこなう。ま
た、ライン終端装置における復号化においてセクション
オーバヘッドの領域は復号回路においてあらかじめ符号
化の際の特定の固定パターン、例えばオール”ゼロ”パ
ターンと見なして復号化をおこなう。この為、ライン終
端装置における復号化の際には受信したセクションオー
バヘッドの内容には無関係であり、セクション終端装置
によってセクションオーバヘッドの内容が変化しても何
ら影響を受けない。
【0070】これにより、ライン終端装置間に既存のセ
クション終端装置が介在した場合においてもライン終端
装置間にてエラー訂正機能を有効とするエラー訂正符号
を構成することが可能となる。
【0071】(実施例11)図5に請求項9の実施例1
1を示す。図5の送信装置は、B2パリティ演算部と符
号部に着目した図であり、実際には様々な機能を有して
いるがこれらについては省略した。図5の送信装置にお
いて、符号回路は生成したB2パリティの伝送フレーム
への挿入部よりも時間的後に位置し、かつB2パリティ
の演算用データ取り込み部よりも時間的前に位置する。
この符号回路の動作状況は先の(作用)の項目にて示し
た通りである。
【0072】これにより、B2バイトのパリティ生成演
算部が符号化の結果を含んで演算し、かつ符号回路がパ
リティ生成演算の結果を含んで符号化することが可能と
なる。
【0073】(実施例12)図6に請求項10の実施例
12を示す。図6の受信装置は、B2パリティ演算部と
復号部に着目した図であり、実際には様々な機能を有し
ているがこれらについては省略した。図6の受信装置に
おいて、復号回路は2個のB2パリティの照合回路11
1、112の間に位置する。この復号回路の動作状況は
先の(作用)の項目にて示した通りである。
【0074】これにより、復号前と復号後の受信信号に
対してエラーレートが各々独立に計算され、警報発出等
の伝送品質監視も独立に行なうことが可能となる。
【0075】(実施例13)請求項11の実施例13を
説明する。本実施例は、実施例12におけるB2パリテ
ィの照合回路112の替わりにエラー訂正数のカウンタ
ーを用いた場合である。復号前のエラーレートはB2パ
リティの照合回路(111)から計算され、復号後のエラ
ーレートはB2パリティ照合回路(111)の結果からの
エラー訂正数のカウンター結果の差の値から計算され
る。
【0076】これにより、復号前と復号後の受信信号に
対してエラーレートが各々独立に計算され、警報発出等
の伝送品質監視も独立に行なうことが可能となる。
【0077】(実施例14)請求項12の実施例14を
説明する。本実施例は、実施例12におけるB2パリテ
ィの照合回路(112)の替わりに検出したエラーのうち
未訂正エラー数のカウンターを用いた場合である。復号
前のエラーレートは、B2パリティの照合回路(111)
から計算され、復号後のエラーレートは未訂正エラー数
のカウンター値から計算される。未訂正エラー数を求め
る為には単一誤り訂正二重誤り検出符号の適用により可
能であるが、単一誤り訂正符号でも短縮シンボル数が大
きいほど誤訂正の割合が低くなって実質的な二重誤り検
出が可能となる。
【0078】これにより、復号前と復号後の受信信号に
対してエラーレートが各々独立に計算され、警報発出等
の伝送品質監視も独立に行なうことが可能となる。
【0079】
【発明の効果】本発明により、復号遅延を1フレーム相
当の125マイクロ秒以下とし、かつライン終端装置間
に既存のセクション終端装置が存在してもライン終端装
置間で符号化及び復号化が可能となる。
【0080】さらに、SONETに準拠しない伝送速度
に変換することなく、小さな回路規模で所定の長さのバ
ーストエラーに対して訂正能力を有する符号化が可能と
なる。
【0081】また、エラー訂正復号前と復号後の受信信
号に対して独立に伝送品質監視をおこなうことが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1フレーム相当のN対(9-N)の分割による2領域
の符号単位形成の様子。
【図2】単一誤り訂正符号の符号回路(実施例8)。
【図3】単一誤り訂正符号の復号回路(実施例8)。
【図4】時間的な交互分割によるL個の符号形成の様
子。
【図5】ライン終端装置における伝送路への送信装置の
ブロック図(実施例11)。
【図6】ライン終端装置における伝送路からの受信装置
のブロック図(実施例12)。
【図7】1フレーム相当の5対4の分割による2個の符号
における検査ビットの格納位置。
【図8】1フレーム相当の5対4の分割による2領域の
符号形成の様子(実施例1)。
【図9】1フレーム相当の6対3の分割による2領域の
符号形成の様子(実施例2)。
【図10】1フレーム相当の7対2の分割による2領域
の符号形成の様子(実施例3)。
【図11】1フレーム相当の8対1の分割による2領域
の符号形成の様子(実施例4)。
【図12】時間的な交互分割による4個の符号形成の様
子(実施例5)。
【図13】STS−12レベルの1フレーム相当の5対
4の分割による2領域の符号に対してリードソロモン符
号を適用した様子(実施例6)。
【図14】復号回路の構成ブロック(実施例8、9)。
【図15】復号回路の構成ブロック(実施例8、9)。
【図16】単一誤り訂正二重誤り検出符号の符号回路
(実施例9)。
【図17】単一誤り訂正二重誤り検出符号の復号回路
(実施例9)。
【符号の説明】
1 符号領域A 2 符号領域B 3 符号領域1’ 4 符号領域2’ 5 符号領域3’ 6 符号領域4’ 7 符号領域L’ 10 セクションオーバヘッド領域 11 ラインオーバヘッド領域 12 ペイロード領域 20 検査ビット 21 検査ビット 100 符号回路 101 復号回路 110 B2パリティ生成演算回路 111 B2パリティ照合回路 112 B2パリティ照合回路 120 セクションオーバヘッド処理部 121 ラインオーバヘッド処理部 122 スクランブラ 123 デスクランブラ 124 E/O変換器 125 O/E変換器 200,201,202 フリップフロップ 210 シンドローム計算回路(N行相当単位の符号
用) 211 シンドローム計算回路(9−N行相当単位の符
号用) 212 エラーパターン計算回路 213 シンドローム計算とエラーパターン計算回路
(N行相当単位の符号用) 214 シンドローム計算とエラーパターン計算回路
(N行相当単位の符号用) 215 シンドローム計算とエラーパターン計算回路
(9−N行相当単位の符号用) 220 排他的論理和器 230 g0の乗算器 231 g1の乗算器 232 g2の乗算器 240 h0の乗算器 241 h1の乗算器 242 h2の乗算器 250 エラーパターン検出器 260 ランダムアクセスメモリー 270 出力セレクター 271 ロード時の入力セレクター 272 入力セレクター 300 被符号化信号入力端子 301 信号出力端子 302 検査シンボル出力端子 310 被復号化信号入力端子 311 復号化信号出力端子 400 スイッチ 500 電気信号入力 501 電気信号出力 510 光信号入力 511 光信号出力
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−318931(JP,A) 特開 平8−335923(JP,A) 電子情報通信学会総合大会講演論文 集,B−1074,富沢将人他,SDH高速 光伝送システムに適合した誤り訂正符号 の検討,p.520 電子情報通信学会技術研究報告,CS 96−35(1996−6−24),富沢将人他, 誤り訂正機能を搭載したSDH光通信シ ステム,p21−26 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04J 3/00 - 3/26 H04L 1/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光同期通信方式における伝送路間での伝
    送フレームのエラー訂正符号化方法において、 前記伝送フレームの1周期分を5以上8以下の整数をN
    としてN対(9−N)の割合で2個の分割領域1および
    分割領域2に分割し、その際、当該分割領域1および分割領域2は、各々が共
    にラインオーバヘッド領域を含むように2分割し、 当該分割領域1および分割領域2に対して各々独立に符
    号化をおこない、各々の符号の検査ビットを当該符号内
    のラインオーバヘッド内に格納することを特徴とするエ
    ラー訂正符号化方法。
  2. 【請求項2】 光同期通信方式での伝送路への送信装置
    において、 B2バイトのパリティ生成演算装置と、伝送フレームの1周期分を5以上8以下の整数をNとし
    てN対(9−N)の割合で2個の分割領域1および分割
    領域2に、当該分割領域1および分割領域2の各々が共
    にラインオーバヘッド領域を含むように2分割し、当該
    分割領域1および分割領域2に対して各々独立に符号化
    を行う エラー訂正符号装置を具備し、 該エラー訂正符号装置が、前記B2バイトのパリティ生
    成演算装置の結果を伝送フレームに挿入する位置よりも
    時間的に後に位置し、かつ該伝送フレームからの該パリ
    ティ生成演算装置へのデータ取り込み部よりも時間的前
    に位置するように配置することを特徴とする送信装置。
  3. 【請求項3】 光同期通信方式での伝送路からの受信装
    置において、伝送フレームの1周期分を5以上8以下の整数をNとし
    てN対(9−N)の割合で2個の分割領域1および分割
    領域2に、当該分割領域1および分割領域2の各々が共
    にラインオーバヘッド領域を含むように2分割し、当該
    分割領域1および分割領域2に対して各々独立に符号化
    を行う エラー訂正復号装置と、 該エラー訂正復号装置の前後にそれぞれ1個ずつ配置さ
    れた2個のB2バイトの照合演算装置を具備することを
    特徴とする受信装置。
  4. 【請求項4】 光同期通信方式での伝送路からの受信装
    置において、伝送フレームの1周期分を5以上8以下の整数をNとし
    てN対(9−N)の割合で2個の分割領域1および分割
    領域2に、当該分割領域1および分割領域2の各々が共
    にラインオーバヘッド領域を含むように2分割し、当該
    分割領域1および分割領域2に対して各々独立に符号化
    を行う エラー訂正復号装置と、 受信タイミングで該エラー訂正復号装置の前に配置され
    た1個のB2バイトのパリティ照合演算装置を具備する
    とともに、 前記エラー訂正復号装置が、エラー訂正数の計数カウン
    ター、または、検出したエラーのうち未訂正数の計数カ
    ウンターを具備することを特徴とする受信装置。
  5. 【請求項5】 光同期通信方式での伝送路への送信装置
    において、伝送フレームの1周期分を5以上8以下の整数をNとし
    てN対(9−N)の割合で2個の分割領域1および分割
    領域2に、当該分割領域1および分割領域2の各々が共
    にラインオーバヘッド領域を含むように2分割し、当該
    分割領域1および分割領域2に対して各々独立に符号化
    を行う エラー訂正符号装置と、 B2バイトのパリティ生成演算装置を具備し、 前記エラー訂正符号装置が、前記B2バイトのパリティ
    生成演算装置の結果を伝送フレームに挿入する位置より
    も時間的に後に位置するとともに、前記伝送フレームか
    らの前記パリティ生成演算装置へのデータ取り込み部よ
    りも時間的前に位置するように配置し、 エラー訂正符号化方法として、請求項1に記載のエラー
    訂正符号化方法を適用することを特徴とする送信装置。
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