JP4653711B2 - 回路デザイン電気的チェックシステム - Google Patents
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Description
(1)電気回路の多電源化、省エネ設計にともない、モードを変えてデザインルールチェックを複数回実行しなくてはならない状況となっているが、作業が煩雑であるとともに、すべてのモードの実行結果からレイアウト設計に進めるか否かの判断を行うことは困難であり、確認漏れを生じて不具合を流出させたり手戻りを発生させたりする原因となっている。
(2)チェック実行結果で発生したエラー/ワーニングに対して設計者が回路的に問題ないと確認できた場合でも、ルールチェックを実行する度に同じエラー/ワーニングについて再度確認する必要があり、作業が煩雑である。
図1は本発明の一実施形態にかかる回路デザイン電気的チェックシステムの構成例を示す図である。
図2において、PCB、PWBの設計者は、デザインルールチェック条件設定部41によりルールチェックの条件を複数のモード(パターン)に分けて設定する。設定されたルールチェックの条件は、データ取得/登録部48を介してデータ格納サーバ1の設定保持部13(図1)に保存される。
(1)対象パターンのDRC実行時に全てのエラーを出力対象としていること。
(2)DRCエラーの件数が0件であること。
(3)ERCエラー数(ERCエラーの件数 − ERCエラーの受容数)が0件であること。
(4)対象パターンのDRC実行からチェックインまでの間に回路図または部品表の編集が行われていないこと。
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、次のような利点がある。
(1)各省エネモードでの電源のON/OFF設定を一括して設定でき、それらのモードを一括実行でき、その結果に対する判断結果を保存し、その結果からレイアウト設計に進めるか否かの判断を可能としている。これにより、設計者の判断を残すことができるとともに、各モードでの結果からレイアウト設計に移行できるか否かの判断が可能となるため、設計者の確認漏れによる不具合の流出の防止、手戻りの低減に貢献できる。
(2)一度判断したエラー/ワーニングに対し、次回のルールチェックでの結果と比較し、前回設計者が問題ないと判断した内容を引き継ぐことで、新たに発生したエラーと前回判断した結果を区別して表示させることを可能としている。これにより、回路変更後、新たに発生した、エラー/ワーニングの解析に注力でき、毎回全エラー/ワーニングを確認しなくてもよくなり、作業時間の短縮ができる。
(3)レイアウト設計後のアドレス変更などに対し、ルールチェックの結果に対しても変更を可能にすることで、その後のデザインルールチェックでの判断情報の引き継ぎを可能としている。これにより、ルールチェック結果を回路情報と常に一致させることができ、次回の回路変更時に変更箇所に対するエラー/ワーニングのみの確認で済み、変更箇所のエラー/ワーニングに注力することができる
(4)エラー/ワーニングに対して、部品、ピン名によるソートを行い、判断の一括入力を可能としている。これにより、複数のエラーに対する判断時間の削減が可能となり、確認作業を効率化することができる。
11 部品情報データベース
12 回路情報データベース
13 設定保持部
14 DRC結果ファイル保持部
2 ネットワーク
3 クライアント
4 回路デザイン電気的チェック装置
41 デザインルールチェック条件設定部
42 デザインルールチェック一括実行部
43 新旧比較部
44 エラー/ワーニングソート部
45 エラー/ワーニング確認結果入力部
46 レイアウトリリース判定部
47 回路変更反映部
48 データ取得/登録部
Claims (4)
- PCB、PWBの回路設計に際しルールチェックを行う回路デザイン電気的チェックシステムであって、
回路内に存在する複数の電源の個々につきパーシャルダウン時のON/OFFを設定した省電力モードを複数設定することにより、ルールチェックの条件を複数の省電力モードに分けて設定する手段と、
複数の省電力モードにつきルールチェックを一括実行する手段と、
保存されたルールチェックの実行結果に対して設計者による確認結果を入力する手段と、
ルールチェックの実行結果および確認結果の状況からリリース可否を判断する手段とを備えたことを特徴とする回路デザイン電気的チェックシステム。 - 請求項1に記載の回路デザイン電気的チェックシステムにおいて、
ルールチェック後に前回のルールチェックの実行結果と比較する手段と、
同一のエラー結果に対して確認結果を引き継ぐ手段とを備えたことを特徴とする回路デザイン電気的チェックシステム。 - 請求項1に記載の回路デザイン電気的チェックシステムにおいて、
PCB、PWBのレイアウト後に部品を一意に特定するアドレスが変更された場合に、ルールチェックの結果に対してアドレスの変更を反映する手段を備えたことを特徴とする回路デザイン電気的チェックシステム。 - 請求項1に記載の回路デザイン電気的チェックシステムにおいて、
ルールチェックにて検出したエラーおよびワーニングを部品およびピン名順に並び替える手段と、
複数のエラーおよびワーニングに対して確認結果を一括入力する手段とを備えたことを特徴とする回路デザイン電気的チェックシステム。
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