JP4652303B2 - 排気ガス還流装置を備える多気筒内燃機関 - Google Patents

排気ガス還流装置を備える多気筒内燃機関 Download PDF

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Description

本発明は、排気ガスをEGRガスとして各吸気通路に還流する排気ガス還流装置を備える多気筒内燃機関に関し、詳細には、排気ガス還流装置のプレート部材が、EGRガスを分配するEGR分配路とブローバイガスを分配するブリーザ分配路とを形成する多気筒内燃機関に関する。
多気筒内燃機関が、複数の燃焼室にそれぞれ吸気を導く複数の吸気通路を形成する吸気マニホルドおよびシリンダヘッドと、排気ガスをEGRガスとして各吸気通路に還流する排気ガス還流装置とを備え、排気ガス還流装置が、吸気マニホルドとシリンダヘッドとの間に配置されてEGRガスを各吸気通路に導くEGR分配路を形成するプレート部材を備えるものは知られている(例えば特許文献1参照)。
また、内燃機関には、ブローバイガスを吸気通路に還流するブローバイガス還元装置が備えられることもよく知られている。
特開2002−339809号公報
排気ガス還流装置においてEGRガスを各燃焼室に分配するEGR分配路が、導管によることなく、吸気通路を形成する吸気マニホルドおよびシリンダヘッドの間に配置されるプレート部材により形成されることで、排気ガス還流装置に関しては吸気通路周りの配管が簡素化されるが、ブローバイガス還元装置に関しては、ブローバイガスを各燃焼室に分配するブリーザ分配路が導管により形成される内燃機関では、吸気通路周りに該導管が配置されるため、全体として、吸気通路周りの配管の簡素化が徹底されず、内燃機関の小型化の観点で改善の余地がある。さらに、内燃機関の小型化のためには、プレート部材も小型化することが望ましい。
また、EGRガスの流量を調整するEGR弁が取り付けられる台座が、プレート部材とは別個の部材に設けられると、プレート部材により形成されるEGR分配路との接続のためのシール部材が必要になり、また内燃機関の大型化を招来することがある。
さらに、各燃焼室に流入するEGRガスおよびブローバイガスの流量を均等化すること、およびEGRガスに混入することがあるカーボンの堆積やブローバイガスに混入しているオイルの炭化により、EGR分配路が詰まること防止することが望ましい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、排気ガス還元装置のプレート部材を利用してブローバイガス還元装置の分配路を形成することにより、内燃機関の小型化を図り、各吸気通路へのEGRガスの分配の均一化の向上を図るとともに、EGRガスに混入しているカーボンによるEGR分配路の詰まりを防止することを目的とする。そして、請求項2記載の発明は、さらに、EGR弁からのEGRガスが通る導入通路とEGR分配路との接続作業および接続部でのシール部材を不要とすることを目的とし、請求項記載の発明は、さらに、各吸気通路へのブローバイガスの分配の均一化を図ることを目的とし、請求項記載の発明は、さらに、ブローバイガスに混入しているオイルによるEGR分配路の出口の詰まりを防止することを目的とする。
請求項1記載の発明は、複数である所定数の燃焼室にそれぞれ吸気を導く前記所定数の吸気通路を形成する通路形成部材と、排気ガスをEGRガスとして前記各吸気通路に還流する排気ガス還流装置とを備える多気筒内燃機関であって、前記各吸気通路は、上流吸気通路と前記上流吸気通路にその下流で連通する下流吸気通路とから構成され、前記通路形成部材は、前記各上流吸気通路が設けられる上流部材と、前記各下流吸気通路が設けられる下流部材とから構成され、前記排気ガス還流装置は、前記上流部材と前記下流部材との間に配置されて前記上流吸気通路と前記下流吸気通路とを連通させる前記所定数の前記吸気通路が設けられるプレート部材を備え、前記プレート部材は、EGRガスを前記各吸気通路に導くEGR分配路を形成する多気筒内燃機関において、前記プレート部材は、ブローバイガスを前記各吸気通路に導くブリーザ分配路を形成し、前記EGR分配路および前記ブリーザ分配路は、それぞれ、前記プレート部材を構成する第1プレート要素および第2プレート要素の相互の対向面、前記上流部材および前記プレート部材の相互の対向面、または、前記プレート部材および前記下流部材の相互の対向面の協働により形成され、前記EGR分配路は、前記所定数の前記吸気通路の配列方向での列の中央部に位置する下流端部を有する上流通路と、前記下流端部からのEGRガスを前記各吸気通路に導く下流通路とを有し、
前記プレート部材は、前記第1プレート要素と、前記第2プレート要素と、前記第1プレート要素と前記第2プレート要素との間に配置される第3プレート要素とにより構成され、前記EGR分配路の前記下流通路は第1下流通路および第2下流通路により構成され、前記第1プレート要素の前記第2プレート要素との対向面には、前記上流通路と前記第1下流通路とが隔離して設けられ、前記第2プレート要素の前記第1プレート要素との対向面には、前記上流通路と前記第1下流通路とを連通させる第2下流通路が設けられ、前記第3プレート要素には、前記上流通路および前記第2下流通路、または前記第2下流通路および前記第1下流通路を連通させる連通路が設けられ、前記連通路の通路面積は、前記上流通路または前記第2下流通路において前記連通路の直上流の通路部分の通路面積よりも小さいことを特徴とする多気筒内燃機関である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の多気筒内燃機関において、前記プレート部材(P)には、前記EGR分配路(70)に導かれるEGRガスの流量を調整するEGR弁(60)が取り付けられる台座(61)が一体成形され、前記EGR弁(60)からのEGRガスを前記EGR分配路(70)に導く導入通路(62,63)が、前記台座(61)および前記プレート部材(P)により形成されることを特徴とする
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の多気筒内燃機関において、前記ブリーザ分配路(80)は、前記所定数の前記吸気連通路(91)の配列方向での列の中央部(C2〜C4)に位置するブリーザ下流端部(81b)を有するブリーザ上流通路(81)と、前記ブリーザ下流端部(81b)からのブローバイガスを前記各吸気通路(90)に導くブリーザ下流通路(82)とを有することを特徴とする
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項記載の多気筒内燃機関において、前記ブリーザ分配路(80)の出口(80e)は、前記EGR分配路(70)の出口(70e)よりも吸気流下流で前記各吸気通路(90)に開口することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、排気ガス還流装置のプレート部材を利用することにより、ブローバイガスを各吸気通路に還流するためのブリーザ分配路が形成されるので、ブリーザ分配路が導管により構成される場合に比べて吸気通路周りの配管が簡素化され、さらに内燃機関が小型化される。また、EGR分配路およびブリーザ分配路は、互いに対向する部材の相互の対向面の協働により形成されるので、中子が必要な鋳造に比べて低コストで、かつ精度が良好なEGR分配路およびブリーザ分配路を簡単に形成することができる。
また、EGRガスが吸気連通路の列の中央部に位置する下流端部から下流通路を通じて各吸気連通路に分配されるので、各吸気通路へのEGRガスの分配の均一化が向上する。
さらに、EGRガスに混入しているカーボンは、絞り部を形成する連通路により、その下流に位置する下流通路に侵入することが抑制されるので、カーボンによるEGR分配路の詰まりが防止される。また、複数のプレート要素によりEGR分配路を構成することで、大きな通路面積を有するEGR分配路を低コストで形成することができる。
請求項2記載の事項によれば、EGR弁の台座がプレート部材に一体成形されるので、台座が別途設けられる場合に比べて、排気ガス還流装置が小型化され、内燃機関の小型化に寄与する。さらに、一体成形されたプレート部材および台座によりEGR弁からのEGRガスが通る導入通路が形成されるので、導入通路とEGR分配路との接続作業および接続部でのシール部材を不要になり、コストが削減される。
請求項記載の事項によれば、ブローバイガスを各吸気通路に分配するブリーザ下流通路の上流に位置する下流端部は吸気連通路の列の中央部に位置するので、ブリーザ下流通路による各吸気通路へのブローバイガスの分配が均一化される。
請求項記載の事項によれば、ブローバイガスは、EGRガスよりも吸気流下流の位置で各吸気通路に流入するので、ブローバイガスに混入しているオイルが、EGRガスの熱により炭化して、EGR分配路の出口を詰まらせることが防止される。
以下、本発明の実施形態を図1〜図5を参照して説明する。
図1を参照すると、本発明が適用された排気ガス還流装置は、機械としての車両に搭載される多気筒内燃機関としての直列4気筒4ストローク内燃機関に備えられる。内燃機関は、複数である所定数の、ここでは4つのシリンダが直列に配列されて一体成形されたシリンダブロック(図示されず)と、該シリンダブロックの上端部に結合されるシリンダヘッドHとから構成される機関本体を備える。
各シリンダに往復動可能に嵌合するピストンは、シリンダブロックの下部に形成されるクランク室に収容されるクランク軸にコンロッドを介して連結される。
各シリンダに対応してシリンダ軸線方向で各ピストンとの間に4つの燃焼室を形成するシリンダヘッドHには、シリンダ毎に、燃焼室に開口する吸気ポート3および排気ポートが設けられる。各吸気ポート3における燃焼室側の開口および排気ポートにおける燃焼室側の開口は、それぞれ、動弁装置により駆動される吸気弁および排気弁により、クランク軸の回転に同期して開閉される。ここで、燃焼室は、シリンダヘッドHと各シリンダと該シリンダに嵌合するピストンとにより形成される空間である。
さらに、内燃機関は、吸気ポート3の入口が開口するシリンダヘッドHの吸気側の接続部Hiに接続される吸気マニホルド10を備えて吸入空気を各燃焼室に導く吸気装置と、シリンダヘッドHの取付部Hfに取り付けられて吸入空気に燃料を供給する燃料噴射弁と、排気ポートの出口が開口するシリンダヘッドHの排気側の接続部に接続される排気マニホルドを備えて各燃焼室から流出した排気ガスを排気通路を通じて内燃機関の外部に導く排気装置とを備える。
そして、吸気装置に設けられるスロットル弁により計量された吸入空気は、吸気行程において吸気弁の開弁時に吸気マニホルド10に設けられる分岐吸気通路13および吸気ポート3を通って燃焼室に吸入されると共に、燃料噴射弁から噴射された燃料と混合して混合気を形成する。該混合気は、圧縮行程において圧縮され、圧縮行程の終期に点火プラグにより点火されて燃焼し、膨張行程において燃焼ガスの圧力により駆動されるピストンがクランク軸を回転駆動する。燃焼ガスは、排気行程において排気弁の開弁時に、排気ガスとして燃焼室から排気ポートに流出し、排気マニホルドを備える前記排気装置を通って外部に排出される。そして、前記排気通路は、各排気ポートと、排気マニホルドを含む排気装置により形成される通路とにより構成される。
内燃機関において、4つの上流吸気通路としての分岐吸気通路13と、各分岐吸気通路13にその下流で連通する4つの下流吸気通路としての吸気ポート3とは、それぞれ対応する燃焼室に吸気を導く吸気通路90を構成する。それゆえ、吸気マニホルド10およびシリンダヘッドHは、各燃焼室に吸気を導くために、前記所定数である4つの吸気通路90を形成する通路形成部材である。ここで、吸気とは、吸入空気または該吸入空気と燃料との混合気を意味する。
排気ガス中のNOxの低減およびポンピングロスの減少による燃費改善のために、排気ガスをEGRガスとして各吸気通路90に還流する排気ガス還流装置は、各吸気通路90に導入されるEGRガスの流量を内燃機関の運転状態に応じて調整するEGR弁60と、吸気マニホルド10とシリンダヘッドHとの間に配置されてEGRガスを各吸気通路90に導くEGR分配路70を形成するプレート部材Pとを備える。
EGR弁60には、前記排気通路に開口して排気ガスの一部を取り出すEGR取出通路69を通じてEGRガスが導かれる。該EGR取出通路69は、この実施形態では、シリンダヘッドHに設けられていて、上流端で各排気ポートに開口し、下流端で接続部Hiに開口する。EGR弁60は、内燃機関の運転状態に応じて開度が制御される弁体を備え、該弁体は、弁ハウジング60aに収容されて電子制御ユニットからの信号により制御される電動モータにより駆動される。
また、内燃機関は、ピストンとシリンダの間から漏れてクランク室内に溜まるブローバイガスを各吸気通路90に還流するブローバイガス還元装置を備える。ブローバイガス還元装置は、各吸気通路90に還流されるブローバイガスの流量を吸気負圧に応じて調整するPCV(Positive Crankcase Ventilation)弁88(図2(a)参照)と、PCV弁88を通ったブローバイガスを各吸気通路90に導くブリーザ分配路80を形成するプレート部材Pとを備える。それゆえ、ブリーザ分配路80は、排気ガス還流装置のプレート部材Pを利用して形成される。
ブリーザ分配路80を通じて作用する吸気負圧に応動するPCV弁88にはクランク室に開口する通路を通じてブローバイガスが導かれ、ブローバイガスは、PCV弁88およびブリーザ分配路80を通って吸気通路90に還流し、吸気と共に燃焼室に吸入されて燃焼する。
プレート部材Pは、吸気流に関して、プレート部材Pの上流に位置する上流部材としての吸気マニホルド10と、プレート部材Pおよび吸気マニホルド10の下流に位置する下流部材としてのシリンダヘッドHとに挟持される。プレート部材Pには、吸気マニホルド10の分岐吸気通路13と吸気ポート3とを連通させる4つの吸気連通路91が、シリンダ(または燃焼室)が配列される方向に平行な配列方向(以下、「配列方向」という。)に並んで設けられる。吸気流方向から見て、各分岐吸気通路13および各吸気ポート3と重なる位置にある各吸気連通路91は、各吸気通路90の一部を構成する。
プレート部材Pは、吸気マニホルド10とシリンダヘッドHとの間で吸気方向に積層された複数のプレート要素、この実施形態では4つのプレート要素、すなわち第1プレート要素としての第1プレート20、第2プレート要素としての第2プレート40、第3プレート要素としての第1ガスケット30および第4プレート要素としての第2ガスケット50から構成される。そして、プレート20、ガスケット30、プレート40およびガスケット50が、吸気流方向にこの順に重ねられる。各プレート20,40および各ガスケット30,50には、それぞれが各吸気連通路91を構成する4つの吸気貫通孔23,43,33,53が設けられる。
なお、明細書において、吸気流方向は吸気の流れの方向を意味し、吸気方向は、吸気流方向および吸気流方向とは正反対の方向の両方向を意味し、上下方向は、吸気流方向から見て配列方向に直交する直交方向であり、車両に搭載された状態での内燃機関の上下方向に概ね一致する。また、上および下の一方を前記直交方向での一方とするとき、上および下の他方は前記直交方向での他方である。
吸気方向で相互に対向する対向面22,31;32,41;42,51同士が気密に接触する状態で積層されるプレート20、ガスケット30、プレート40およびガスケット50は、吸気マニホルド10の接続部としてのフランジ10aの複数の挿通孔F1からそれぞれ挿入されて、各プレート20、ガスケット30、プレート20およびガスケット50の複数の挿通孔F1を貫通し、接続部Hiのネジ孔F2にねじ込まれる複数のボルトにより、吸気マニホルド10およびシリンダヘッドHに結合される。
併せて図2〜図4を参照すると、プレート20は、フランジ10aの対向面12と対向して該対向面12に気密に接触する対向面21と、ガスケット30を挟んでプレート40の対向面41に対向する対向面22とを有する。プレート40は、対向面41と、ガスケット50を挟んで接続部Hiの対向面1と対向して該対向面1と気密に接触する対向面42とを有する。
そして、対向面22と対向面41との協働により、EGR弁60により流量調整されたEGRガスをプレート20の各吸気貫通孔23に導くEGR分配路70が形成される。一方、対向面22と対向面41との協働、および対向面42と対向面51との協働により、PCV弁88を通ったブローバイガスを、吸気貫通孔23よりも吸気流下流に位置するガスケット50の各吸気貫通孔53および各吸気ポート3に導くブリーザ分配路80が形成される。
両対向面22,41の間で、EGR分配路70は、EGR弁60からのEGRガスが流入する入口70iおよび中央部C2〜C4に位置する下流端部71bを有する上流通路71と、連通路79を介して上流通路71に連通すると共に上流通路71により中央部C2〜C4に導かれたEGRガスを分配して各吸気通路90に流出させる4つの出口70eを有する下流通路72とを有する。
下流端部71bは上流通路71において最大の通路面積を有する。
下流通路72は、出口70eのほかに、下流端部71bにて上流通路71に連通すると共に中央部C2〜C4に位置する上流端部72aと、下流端部71bからのEGRガスを分配すべく上流端部72aから分岐する2つの分岐通路72cと、各分岐通路72cのEGRガスが流入する2つの下流端部72bとを有する。そして、各下流端部72bからは2つの出口70eが分岐する。
ここで、フランジ10a、プレート20、ガスケット30、プレート40、ガスケット50および接続部Hiにおいて、中央部C1〜C5,Chは、それぞれの、配列方向に並んだ4つの分岐吸気通路13の列の配列方向での中央部、配列方向に並んだ4つの吸気貫通孔23,33,43,53の列の配列方向での中央部および配列方向に並んだ4つの吸気ポートの列の配列方向での中央部であり、また一端部A1〜A5,Ahおよび他端部B1〜B5,Bhは、それぞれの、配列方向での一端部および他端部であり、上端部D1〜D5,Dhおよび下端部E1〜E5,Ehは、それぞれの上端部および下端部である。
上流通路71は、対向面22に設けられる溝24とガスケット30に設けられる貫通孔34とにより構成される。貫通孔34は、連通路79の周辺部39(図4(a)参照)を除いて、溝24とほぼ同様の形状であり吸気流方向から見て溝24と重なる。
入口70iおよび下流端部71bは、上下方向で各吸気貫通孔23,33,43と重なる位置にある。配列方向で、入口70iは、一端部A2〜A4に位置し、下流端部71bは、中央部C2〜C4寄りの2つの吸気貫通孔23,33,43の間に位置する。上流通路71は、一端部側において、中央部C2〜C4と一端部A2〜A4との間の吸気貫通孔23,33,43の下方で下端部E2〜E4を配列方向に平行に延びる水平通路71cを有する。
ここで、一端部側および他端部側は、フランジ10a、プレート20、ガスケット30、プレート40、ガスケット50および接続部Hiを配列方向で中央部C1〜C5,Chにより二分したときに、中央部C1〜C5,Chに対して一端部A1〜A5,Ahが位置する側および他端部B1〜B5,Bhが位置する側をそれぞれ意味する。
さらに、EGR分配路70でのEGRガスを冷却するために、一端部A2〜A4には、冷却水通路98が、両対向面22,31により入口70iの近傍にまで延びて形成される。冷却水通路98は、対向面22に設けられる溝28およびガスケット30の貫通孔38により構成される。冷却水通路98には、シリンダヘッドHの孔8、ガスケット50およびプレート40にそれぞれ設けられた貫通孔58,48およびプレート20の貫通孔27および該貫通孔27に接続される配管(図示されず)により構成される冷却水通路を通じてシリンダヘッドHの水ジャケットの冷却水が導かれる。そして、冷却水通路98付近には、上流通路71の、入口70iから水平通路71cに達するまでの通路部分に、通路面積が狭くなった絞り部71eが、挿通孔F1の周囲の締付部を利用して設けられる。この絞り部71eにより、入口70iからのEGRガスの流速が高められて、EGRガスが整流されると共に、挿通孔F1がEGR分配路70に近接して設けられるので、プレート部材Pの小型化に寄与する。
下流通路72は、プレート20の対向面22に溝24から隔壁29により隔離して設けられる溝25と、プレート40の対向面41に設けられる溝45と、ガスケット30に設けられる貫通孔35とにより構成される。貫通孔35は、溝25とほぼ同様の形状であり吸気流方向から見て溝と重なる。
そして、上流端部72aおよび各分岐通路72cは、溝25,貫通孔35および溝45により構成され、下流端部72bは溝25および貫通孔35により構成され、出口70eは、下流端部72bの壁面および吸気貫通孔23の壁面に開口する貫通孔により構成されて、吸気流の上流に向かって傾斜して延びている。
図4(b)に示すように、下流通路72は、溝25により構成される第1下流通路73と、貫通孔35および溝45により構成される第2下流通路74とから構成され、上流端部72aは、第1下流通路73の上流端部73aと、第2下流通路74の上流端部74aとにより構成される。そして、プレート20において上流通路71と第1下流通路73とは隔離されており、上流通路71は、下流端部71bおよび上流端部73aの間に位置する連通路79と、下流端部71bおよび上流端部73aに跨って設けられる上流端部74aとを介して第1下流通路73に連通する。
上流端部72aおよび下流端部72bは、上下方向で各吸気貫通孔23,33,43と重なる位置にある。上流端部72aは、中央部C2〜C4寄りの2つの吸気貫通孔23;33;43の間に位置する。一端部側の下流端部72bは、中央部C2〜C4と一端部A2〜A4との間の2つの吸気貫通孔23,33,43の間に位置し、他端部側の下流端部72bは、中央部C2〜C4と他端部B2〜B4との間の2つの吸気貫通孔23,33,43の間に位置する。各分岐通路72cは、上流端部72aと下流端部72bとの間で、上流端部72aと下流端部72bとの間の吸気貫通孔23,33,43,53の上方で上端部D2〜D4を配列方向に平行に延びる水平通路72c1を有する。
各水平通路72c1は、水平通路71cの上下方向での幅W1に比べて小さい上下方向での幅W2(例えば幅W1のほぼ1/3の幅W2)を有し、水平通路71cよりも上下方向に偏平な通路である。
さらに、各分岐通路72cは、水平通路72c1と下流端部72bとの間に、通路面積がその上流側の通路である水平通路72c1の通路面積に比べて、下流端部72bに向かって大きくなる拡がり通路72c2を有する。拡がり通路72c2により、EGRガスが減速されて、下流端部72b内でのEGRガスの圧力分布が均一化されるので、下流端部72bから分岐する2つの出口70eから流出するEGRガスの分配の均一化に資する。
ガスケット30に設けられる貫通孔からなる連通路79は、上流通路71とプレート40における第2下流通路74との間であって、吸気流方向から見て、下流端部71とプレート40における上流端部74aとが重なる位置にある。そして、連通路79の通路面積は、上流通路71において連通路79の直上流の通路部分である下流端部71bの通路面積、および下流通路72において連通路79の直下流の通路である第2下流通路74の上流端部74aの通路面積、さらには第1下流通路73の上流端部73aの通路面積よりも小さい。
なお、連通路79は、下流通路72において第2下流通路74の上流端部74aと第1下流通路73の上流端部73aとの間に設けられてもよく、この場合、連通路79の通路面積は、第2下流通路74において連通路79の直上流の通路部分である上流端部74aの通路面積、および第1下流通路73において連通路79の直下流の通路部分である上流端部73aの通路面積よりも小さい。
前述のように両対向面22,41の一方の対向面22に設けられる上流側溝である溝25により構成される下流端部71bは、両対向面22,41の他方の対向面41に設けられる下流側溝である溝45により構成される上流端部74aに向けてEGRガスの流れを吸気方向に、ここでは吸気流方向に屈曲させる屈曲部でもある。EGRガスが通路面積が拡大する下流端部71bに流入して減速すること、およびEGRガスに混入しているカーボンが、その慣性により下流端部71bを形成する通路壁である隔壁29に衝突することにより、下流端部71bでは、カーボンの分離が促進されるので、下流端部71bよりも下流の通路である下流通路72にカーボンが侵入し難くなって、カーボンが出口70eを含めて下流通路72に詰まることが防止される。
このように、EGR分配路70は、入口70iおよび水平通路71cを含む通路であって下流端部71bよりも上流の通路により構成される第1通路と、下流端部71bおよび上流端部72aにより構成される拡大通路と、分岐通路72c、下流端部72bおよび出口70eにより構成されて前記拡大通路のEGRガスを各吸気通路90に分配する第2通路とを有する。そして、EGRガスは、前記第1通路、前記拡大通路および前記第2通路を順次流通して、吸気通路90に導かれる。前記拡大通路の通路面積は、前記第1通路および前記第2通路の通路面積よりも大きく、EGR分配路70において最大の通路面積を有する。そして、連通路79と、屈曲部でもある下流端部71bとは、前記拡大通路内に設けられる。
図1,図2を参照すると、EGR弁60が取り付けられる台座61は、プレート20の一端部A2に一体成形される。プレート20および台座61は、EGR取出通路69とEGR分配路70とをEGR弁60を介して連通させる導入通路62,63を形成する。導入通路62,63は、EGR弁60の上流に位置して前記EGR取出通路69に連通する上流側導入通路62と、EGR弁60の下流に位置して入口70iにプレート20内で連通してEGR弁60により流量が調整されたEGRガスをEGR分配路70に導く下流側導入通路63とから構成される。
上流側導入通路62は、プレート20および台座61に設けられる孔64、ガスケット30、プレート40およびガスケット50の一端部A3〜A5に設けられる貫通孔66a,66b,66cから構成されて、接続部Hiの対向面1においてEGR取出通路69に連通する。下流側導入通路63は、プレート20および台座61に設けられる孔65から構成される。
両対向面22,41の間および両対向面42,51の間で、ブリーザ分配路80は、プレート20に取り付けられた管継手87を通じてPCV弁88からのブローバイガスが流入するブリーザ入口80iおよび中央部C2〜C4に位置するブリーザ下流端部81bを有するブリーザ上流通路81と、上流通路81に連通すると共に上流通路81により中央部C2〜C4に導かれたブローバイガスを分配して各吸気通路90に流出させる4つのブリーザ出口80eを有するブリーザ下流通路82とを有する。
下流通路82は、出口80eのほかに、下流端部81bにて上流通路81に連通すると共に中央部C3〜C5に位置するブリーザ上流端部82aと、上流端部82aから分岐する2つのブリーザ分岐通路82cと、各分岐通路82cのブローバイガスが流入する2つのブリーザ下流端部82bとを有する。各下流端部82bからは2つの出口80eが分岐する。
ブリーザ上流通路81は、対向面22に設けられる溝26とガスケット30に設けられる貫通孔36とにより構成される。貫通孔36は、溝26と同様の形状であり吸気流方向で見て溝26と重なる。両対向面22,41の間で、入口80iおよび下流端部81bは、各吸気貫通孔23,33,43の下方にある。入口80iは、配列方向で他端部B2〜B4寄りの吸気貫通孔23,33,43の中央部C2〜C4寄りに位置し、下流端部81bは、中央部C2〜C4寄りの2つの吸気貫通孔23,33,43の間に位置する。
上流通路81は、他端部側において、入口80iから下流端部81bまで、吸気貫通孔23,33,43の下方で下端部E2〜E4を配列方向に平行に延びる。下端部E2〜E4において、一端部側に上流通路71が配置され、他端部側に上流通路81が配置されること、また他端部側において下流通路72と上流通路81とが上下方向で吸気貫通孔23,33,43を挟んで上端部D2〜D4および下端部E2〜E4にそれぞれ配置されることにより、両プレート20,40の対向面22,41が効率よく利用されて両分配路70,80が形成されるので、両プレート20,40、ひいてはプレート部材Pが小型化される。
下流通路82は、プレート40に設けられて両対向面41,42に開口する貫通孔46と、対向面42に設けられる溝47と、ガスケット50に設けられて吸気貫通孔53に開口する切欠き57と、対向面1に設けられて吸気ポート3に開口する切欠き7とより構成される。上流端部82aは貫通孔46により構成される。出口80eを構成する切欠き57,7のうち、切欠き57は、ガスケット50の一端部側および他端部側のそれぞれにおいて2つの吸気貫通孔53の、配列方向で互いに近接する部位に設けられ、切欠き7は、接続部Hiの一端部側および他端部側のそれぞれにおいて2つの吸気ポート3の、配列方向で互いに近接する部位に、吸気流方向で切欠き重なるように設けられる。
吸気貫通孔43の下方で上流端部74aの真下にある上流端部82aは、配列方向で中央部C4に吸気貫通孔43の間に位置する。各下流端部82bは上下方向で各吸気貫通孔43,53と重なる位置にある。配列方向で、一方の下流端部82bは、プレート40およびガスケット50の一端部側において2つの吸気貫通孔43,53の間に位置し、他方の下流端部82bは、プレート40およびガスケット50の他端部側において吸気貫通孔43,53の間に位置する。
各分岐通路82cは、上流端部82aおよび下流端部82bの間で、吸気貫通孔43,53の下方でプレート40およびガスケット50の下端部E4,E5を配列方向に平行に延びる。各切欠き57,7は、吸気流方向から見て、配列方向での各下流端部82bの端部と重なる位置にある。
PCV弁88を通ったブローバイガスは、プレート20に取り付けられて対向面21側に位置する管継手87からブリーザ分配路80の入口80iに、プレート20内で流入する。
次に、前述のように構成された実施形態の作用および効果について説明する。
排気ガス還流装置は吸気マニホルド10とシリンダヘッドHとの間に配置されるプレート部材Pを備え、プレート部材Pは、EGRガスを各吸気通路90に導くEGR分配路70およびブローバイガスを各吸気通路90に導くブリーザ分配路80を形成し、EGR分配路70は、プレート部材Pを構成する第1,第2プレート20,40の相互の対向面22,41の協働により形成され、ブリーザ分配路80は、プレート20,40の相互の対向面22,41の協働およびプレート40および第2ガスケット50の相互の対向面42,51の協働により形成される。これにより、排気ガス還流装置のプレート部材Pを利用することで、ブローバイガスを各吸気通路90に還流するためのブリーザ分配路80が形成されるので、ブリーザ分配路80が導管により構成される場合に比べて吸気通路90周りの配管が簡素化され、さらに内燃機関が小型化される。また、EGR分配路70およびブリーザ分配路80は、互いに対向する部材の相互の対向面22,41;42,51の協働により形成されるので、中子が必要な鋳造に比べて低コストで、かつ精度が良好なEGR分配路70およびブリーザ分配路80を簡単に形成することができる。
プレート20には、EGR分配路70に導かれるEGRガスの流量を調整するEGR弁60が取り付けられる台座61が一体成形され、EGR弁60からのEGRガスをEGR分配路70に導く導入通路62,63が、台座61およびプレート20で形成されることにより、台座61が別途設けられる場合に比べて排気ガス還流装置が小型化され、内燃機関の小型化に寄与する。さらに、一体成形されたプレート20および台座61によりEGR弁60からのEGRガスが通る下流側導入通路63が形成されるので、下流側導入通路63とEGR分配路70との接続作業および接続部でのシール部材が不要になり、コストが削減される。
EGR分配路70は、吸気連通路91の配列方向での列の中央部C2〜C4に位置する下流端部71bを有する上流通路71と、下流端部71bからのEGRガスを各吸気通路90に導く下流通路72とを有することにより、EGRガスが吸気連通路91の列の中央部C2〜C4に位置する下流端部71bから下流通路72を通じて各吸気連通路91に分配されるので、各吸気通路90へのEGRガスの分配の均一化が向上する。
また、下流端部71bは上流通路71において最大の通路面積を有することにより、下流端部71b内でEGRガスの均一化が促進され、その均一化されたEGRガスが各吸気連通路91に分配されるので、各吸気通路90へのEGRガスの分配の均一化が一層向上する。
プレート部材Pが、プレート20と、プレート40と、両プレート20,40の間に配置されるガスケット30とにより構成され、下流通路72は第1下流通路73および第2下流通路74により構成され、プレート20のプレート40との対向面22には、上流通路71と第1下流通路73とが隔離して設けられ、プレート40のプレート20との対向面41には上流通路71と第1下流通路73とを連通させる第2下流通路74が設けられ、ガスケット30には、上流通路71および第2下流通路74を連通させる連通路79が設けられ、連通路79の通路面積は、上流通路71において連通路79の直上流の通路部分である下流端部71bの通路面積よりも小さいことにより、EGRガスに混入しているカーボンは、絞り部を形成する連通路79により、その下流に位置する下流通路72に侵入することが抑制されるので、カーボンによるEGR分配路70の詰まりが防止される。
また、ガスケット30に、第2下流通路74および第1下流通路73を連通させる連通路79が設けられる場合には、連通路79の通路面積は、第2下流通路74において連通路79の直上流の通路部分である上流端部74aの通路面積よりも小さいことにより、同様にして、絞り部を形成する連通路79により、EGRガスに混入しているカーボンがその下流に位置する第1下流通路73に侵入することが抑制される。
さらに、複数のプレート要素であるプレート20、プレート40およびガスケット30によりEGR分配路70を構成することで、大きな通路面積を有するEGR分配路70を低コストで形成することができる。
ブリーザ分配路80は、吸気連通路91の配列方向での列の中央部C2〜C4に位置する下流端部81bを有する上流通路81と、下流端部81bからのブローバイガスを各吸気通路90に導く下流通路82とを有することにより、ブローバイガスを各吸気通路90に分配する下流通路82の上流に位置する下流端部81bは吸気連通路91の列の中央部C2〜C4に位置するので、下流通路82による各吸気通路90へのブローバイガスの分配が均一化される。
ブリーザ分配路80の出口80eは、EGR分配路70の出口70eよりも吸気流下流で各吸気通路90に開口することにより、ブローバイガスは、EGRガスよりも吸気流下流の位置で各吸気通路90に流入するので、ブローバイガスに混入しているオイルが、EGRガスの熱により炭化して、EGR分配路70の出口70eを詰まらせることが防止される。
以下、前述した実施形態の一部の構成を変更した実施形態について、変更した構成に関して説明する。
前記実施形態では、第1,第2プレート20,40の相互の対向面22,41により形成されるEGR分配路70は、両プレート20,40の相互の対向面22,41に設けられる溝24,25,45により構成されたが、両プレート20,40の相互の対向面22,41の一方のみに設けられる溝により形成されてもよく、プレート部材Pを構成する複数のプレート要素の両対向面の少なくとも一方の溝により構成されればよい。
また、前記実施形態では、プレート20,40の相互の対向面22,41およびプレート40およびガスケット50の相互の対向面42,51により形成されるブリーザ分配路80は、対向面22および対向面42の溝26,47により構成されたが、ブリーザ分配路80は、プレート部材Pを構成する複数のプレート要素の両対向面の少なくとも一方の溝により構成されればよい。
さらに、EGR分配路70またはブリーザ分配路80は、吸気マニホルド10とプレート部材Pを構成するプレート要素との相互の対向面の協働により形成される、具体的には吸気マニホルド10のプレート要素との対向面およびプレート要素の吸気マニホルド10との対向面の少なくとも一方に設けられる溝により構成されてもよい。同様に、EGR分配路70またはブリーザ分配路80は、シリンダヘッドHとプレート部材Pを構成するプレート要素との相互の対向面の協働により形成される、具体的にはシリンダヘッドHのプレート要素との対向面およびプレート要素のシリンダヘッドHとの対向面の少なくとも一方に設けられる溝により構成されてもよい。
プレート部材Pを構成するプレート要素の数は、1つであってもよい。上流部材および下流部材は、それぞれ吸気マニホルドおよびシリンダヘッド以外の、吸気装置を構成する部材であってもよく、例えば、上流部材がスロットルボディで、下流部材が吸気マニホルドであってもよい。
吸気通路の数は、前記実施形態ではシリンダまたは燃焼室の数である前記所定数と同じであったが、少なくとも前記所定数であればよく、1つの燃焼室に複数の独立した吸気通路が連通する場合など、前記所定数を越える数であってもよい。
内燃機関は、4気筒以外の直列機関、または1つのバンクが直列に配列された複数の気筒を備えるV型機関であってもよい。
内燃機関は、前記実施形態では車両に使用されるものであったが、鉛直方向を指向するクランク軸を備える船外機等の船舶推進装置に使用されるものであってもよい。
本発明が適用された多気筒内燃機関において、排気ガス還流装置のプレート部材の主とした分解斜視図である。 図1のプレート部材を構成する1つのプレートを示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は背面図であり、(d)は(c)のd−d線断面図である。 図1のプレート部材を構成する別のプレートを示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は背面図であり、(d)は(c)のd−d線断面図である。 (a)は、図1のプレート部材を構成する1つのガスケットの正面図であり、(b)は、図1のプレート部材を構成する別のガスケットの正面図であり、(c)は、(a)のc−c線でのプレート部材の断面図である。)のb−b線でのプレート部材の断面図であり、図4の(c)に相当する図である。
符号の説明
1,12,21,22,31,32,41,42,51,52…対向面、3…吸気ポート、10…吸気マニホルド、13…分岐吸気通路、20,40…プレート、30,50…ガスケット、23,33,43,53…吸気貫通孔、70…EGR分配路、79…連通路、80…ブリーザ分配路、88…PCV弁、90…吸気通路、91…吸気連通路、
H…シリンダヘッド、P…プレート部材。

Claims (4)

  1. 複数である所定数の燃焼室にそれぞれ吸気を導く前記所定数の吸気通路(90)を形成する通路形成部材と、排気ガスをEGRガスとして前記各吸気通路(90)に還流する排気ガス還流装置とを備える多気筒内燃機関であって、
    前記各吸気通路(90)は、上流吸気通路(13)と前記上流吸気通路(13)にその下流で連通する下流吸気通路(3)とから構成され、前記通路形成部材は、前記各上流吸気通路(13)が設けられる上流部材(10)と、前記各下流吸気通路(3)が設けられる下流部材(H)とから構成され、前記排気ガス還流装置は、前記上流部材(10)と前記下流部材(H)との間に配置されて前記上流吸気通路(13)と前記下流吸気通路(3)とを連通させる前記所定数の前記吸気通路(90)が設けられるプレート部材(P)を備え、前記プレート部材(P)は、EGRガスを前記各吸気通路(90)に導くEGR分配路(70)を形成する多気筒内燃機関において、
    前記プレート部材(P)は、ブローバイガスを前記各吸気通路(90)に導くブリーザ分配路(80)を形成し、前記EGR分配路(70)および前記ブリーザ分配路(80)は、それぞれ、前記プレート部材(P)を構成する第1プレート要素(20)および第2プレート要素(40)の相互の対向面(22,41)、前記上流部材(10)および前記プレート部材(P)の相互の対向面(12,21)、または、前記プレート部材(P)および前記下流部材(H)の相互の対向面の協働により形成され
    前記EGR分配路(70)は、前記所定数の前記吸気通路(90)の配列方向での列の中央部(C2〜C4)に位置する下流端部(71b)を有する上流通路(71)と、前記下流端部(71b)からのEGRガスを前記各吸気通路(90)に導く下流通路(72)とを有し、
    前記プレート部材(P)は、前記第1プレート要素(20)と、前記第2プレート要素(40)と、前記第1プレート要素(20)と前記第2プレート要素(40)との間に配置される第3プレート要素(30)とにより構成され、前記EGR分配路(70)の前記下流通路(72)は第1下流通路(73)および第2下流通路(74)により構成され、前記第1プレート要素(20)の前記第2プレート要素(40)との対向面(22)には、前記上流通路(71)と前記第1下流通路(73)とが隔離して設けられ、前記第2プレート要素(40)の前記第1プレート要素(20)との対向面(41)には、前記上流通路(71)と前記第1下流通路(73)とを連通させる第2下流通路(74)が設けられ、前記第3プレート要素(30)には、前記上流通路(71)および前記第2下流通路(74)、または前記第2下流通路(74)および前記第1下流通路(73)を連通させる連通路(79)が設けられ、前記連通路(79)の通路面積は、前記上流通路(71)または前記第2下流通路(74)において前記連通路(79)の直上流の通路部分(71b,74a)の通路面積よりも小さい
    ことを特徴とする多気筒内燃機関。
  2. 前記プレート部材(P)には、前記EGR分配路(70)に導かれるEGRガスの流量を調整するEGR弁(60)が取り付けられる台座(61)が一体成形され、前記EGR弁(60)からのEGRガスを前記EGR分配路(70)に導く導入通路(62,63)が、前記台座(61)および前記プレート部材(P)により形成されることを特徴とする請求項1記載の多気筒内燃機関。
  3. 前記ブリーザ分配路(80)は、前記所定数の前記吸気連通路(91)の配列方向での列の中央部(C2〜C4)に位置するブリーザ下流端部(81b)を有するブリーザ上流通路(81)と、前記ブリーザ下流端部(81b)からのブローバイガスを前記各吸気通路(90)に導くブリーザ下流通路(82)とを有することを特徴とする請求項1または2に記載の多気筒内燃機関。
  4. 前記ブリーザ分配路(80)の出口(80e)は、前記EGR分配路(70)の出口(70e)よりも吸気流下流で前記各吸気通路(90)に開口することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の多気筒内燃機関。
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