JP3547917B2 - 4気筒内燃機関の排ガス再循環装置 - Google Patents

4気筒内燃機関の排ガス再循環装置 Download PDF

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  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリンダブロックの上面に、吸気ポートおよび排気ポートを有するシリンダヘッドが結合され、排気ポートから排出される排ガスの一部が制御弁を介して吸気ポートに導かれる気筒内燃機関の排ガス再循環装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかる排ガス再循環装置は、たとえば特公昭61−58660号公報等により既によく知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の排ガス再循環装置において、再循環ガスは吸気マニホールドに設けられた通路から該吸気マニホールド内の吸気通路を経て各吸気ポートに導入される構成となっており、排気ポートから吸気ポートまで比較的長い距離にわたって排ガスが導かれている。しかるに、近年の希薄燃焼を可能とした内燃機関ではその希薄燃焼時に排ガス再循環の応答性が重視されるのに対し、上記従来のような構成では、排ガスが排気ポートから吸気ポートに達するまでの時間が比較的長くなることにより、応答性に改善の余地がある。また吸気マニホールドに排ガスを導く通路が設けられる構成のため、吸気マニホールドの材質およびレイアウトに制限が加えられる可能性があり、さらに機関本体から吸気マニホールドまで排ガスを導くためのパイプが必要であって部品点数が多くなる。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、吸気マニホールドの材質およびレイアウトの自由度を高めるとともに部品点数の低減を可能とした上で、排ガス再循環の応答性を高め得るようにした気筒内燃機関の排ガス再循環装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明によれば、シリンダブロックに第1〜第4シリンダがこの順序で互いに並列して設けられ、そのシリンダブロックの上面に結合されるシリンダヘッドに、該シリンダヘッドの幅方向一側の側面に開口する吸気ポートと、該シリンダヘッドの幅方向他側の側面に開口する排気ポートとが、各シリンダにそれぞれ対応して設けられ、各排気ポートの少なくとも1つから排出される排ガスの一部が制御弁を介して各吸気ポートにそれぞれ導かれるようにした多気筒内燃機関の排ガス再循環装置において、各シリンダの配列方向にほぼ沿って延びる溝が、シリンダヘッドのシリンダブロックへの合わせ面に設けられ、前記溝およびシリンダブロック間に、前記制御弁を介して排気ポートに接続される排ガス流通路が形成され、その排ガス流通路を各シリンダに対応した吸気ポートにそれぞれ連通させる複数の連通路がシリンダヘッドに設けられ、更にシリンダヘッドの幅方向一側寄りの部分には、第1および第2シリンダ間、ならびに第3および第4シリンダ間にそれぞれ対応して、それぞれ一対ずつのブローバイガス通路が設けられ、前記溝は、前記ブローバイガス通路をシリンダヘッドの幅方向一側に避けるように形成され、第2及び第3シリンダ間に対応する位置でシリンダヘッドの幅方向一側には、シリンダブロックにシリンダヘッドを締結せしめるための締結部が設けられる
【0006】
このような請求項1記載の発明の構成によれば、シリンダブロックおよびシリンダヘッド間に排ガス流通路が形成されることにより、排ガスを導く通路が吸気マニホールドに設けられることを不要として、吸気マニホールドの材質およびレイアウトの自由度を高めることが可能となり、また排ガスを導くパイプ等の部品点数の低減を図ることができ、さらに排気ポートから吸気ポートまで排ガスを導く距離を比較的短くすることが可能となることにより排ガスが排気ポートから吸気ポートに達する時間を短縮して排ガス再循環の応答性を高めることができる。また排ガス流通路が各シリンダの配列方向にほぼ沿って延びるものであるため、排ガス流通路を形成するための溝が設けられることに起因したシリンダヘッドの幅の増大を極力抑えることが可能である。また特に前記溝がブローバイガス通路をシリンダヘッドの幅方向一側に避けるように形成されていても、締結部がシリンダの配列方向に沿ってブローバイガス通路に対応する部分とは異なる位置に配設されている(即ち第1および第2シリンダ間、ならびに第3および第4シリンダ間にそれぞれ対応して設けられるブローバイガス通路に対し、第2及び第3シリンダ間に対応する位置(即ち前記配列方向に沿うシリンダヘッドの略中央部)に締結部が設けられる)ことにより、排ガス流通路のシール性を高めるとともに、シリンダブロックおよびシリンダヘッドの締結力を高めるための締結部がシリンダヘッドの幅方向一側に設けられることによるシリンダヘッドの幅の増大を極力抑えることができる。その上、前記締結部は、シリンダの配列方向に沿うシリンダヘッドの略中央部に設けられるため、前記シール性および締結力をより高めることができる。
【0007】
請求項2記載の発明によれば、前記複数の連通路の各流通面積が、前記制御弁に連なる通路の前記排ガス流通路への接続部から離反するにつれて大きく設定される
【0008】
このような請求項2記載の発明の構成によれば、各吸気ポートに排ガス流通路から排ガスをほぼ均等に分配することが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
図1ないし図6は本発明の一実施例を示すものであり、図1は内燃機関の縦断面図であって図3の1−1線に沿う断面図、図2は図1の2矢視方向から見たシリンダヘッドの側面図、図3は図2の3矢視底面図、図4は図2の4−4線拡大断面図、図5は図4の5−5線断面図、図6は図2の6−6線断面図である。
【0010】
先ず図1〜図3において、この内燃機関は多気筒たとえば4気筒の内燃機関であり、シリンダブロック11には、第1から第4までのシリンダC1 〜C4 が並列して設けられており、該シリンダブロック11の上面に設けられた合わせ面12と、シリンダヘッド13の下面に設けられた合わせ面14とがガスケット15を介在させて相互に結合される。
【0011】
シリンダヘッド13の下面には、シリンダブロック11の各シリンダC1 〜C4 に摺動自在に嵌合されるピストン(図示せず)の頂部との間に燃焼室16をそれぞれ形成するための複数たとえば4つの凹部17…が設けられる。またシリンダヘッド13には、該シリンダヘッド13の幅方向(図1の左右方向)一側の側面13aに開口する吸気ポート18…と、該シリンダヘッド13の幅方向他側の側面13bに開口する排気ポート19…とが、各シリンダC1 〜C4 に対応して設けられ、燃焼室16の天井面すなわち凹部17に開口する一対の吸気弁口20,20が各吸気ポート18…に連通され、凹部17に開口する一対の排気弁口21,21が各排気ポート19…に連通される。さらにシリンダヘッド13には、図示しない点火プラグを挿入、装着せしめるための点火プラグ取付け孔22…が前記凹部17…に開口するようにして設けられる。
【0012】
シリンダブロック11およびシリンダヘッド13の合わせ面12,14の少なくとも一方、たとえば両合わせ面12,14には、相互に対応した溝23,24が設けられており、それらの溝23,24は共働して排ガス流通路251 を形成する。而してシリンダブロック11の合わせ面12に設けられる溝23は、シリンダヘッド13の合わせ面14に設けられる溝24よりも浅く形成されており、両溝23,24の開口縁に対応してガスケット15には開口部15aが設けられる。
【0013】
ところで、シリンダヘッド13においてその幅方向一側寄りの部分には、第1〜第4シリンダC1 〜C4 のうち特定のシリンダ相互間、たとえば第1および第2シリンダC1 ,C2 間、ならびに第3および第4シリンダC3 ,C4 間にそれぞれ対応して、それぞれ一対ずつのブローバイガス通路26,26…が設けられる。一方、排ガス流通路251 は、前記一対ずつ2組のブローバイガス通路26,26…をシリンダヘッド13の幅方向一側(図3の上側)に避けるとともに各シリンダC1 〜C4 の配列方向にほぼ沿って延びるように形成され、シリンダヘッド13には、排ガス流通路251 を各シリンダC1 〜C4 に対応した吸気ポート18…にそれぞれ連通させる複数たとえば4つの連通路271 〜274 が設けられる。しかもシリンダヘッド13の幅方向一側には、シリンダブロック11にシリンダヘッド13を締結せしめるためのボルト(図示せず)を挿通する挿通孔29を有した締結部28が設けられるのであるが、該締結部28は、各シリンダC1 〜C4 の配列方向に沿って前記ブローバイガス通路26,26…に対応する部分とは異なる位置、たとえば第2および第3シリンダC2 ,C3 間に対応する位置すなわち各シリンダC1 〜C4 の配列方向に沿うシリンダヘッド13の略中央位置でシリンダヘッド13の幅方向一側に設けられる。
【0014】
図4ないし図6を併せて参照して、各シリンダC1 〜C4 の配列方向に沿って第1シリンダC1 よりも外方側でのシリンダヘッド13の幅方向一側の側面13aにおいて、排ガス流通路251 に比較的近い位置には弁取付け座31が設けられており、この弁取付け座31には複数のボルト33,33により制御弁32が取付けられる。
【0015】
シリンダヘッド13には、各シリンダC1 〜C4 の配列方向に沿う排ガス流通路251 の一端に連通する通路34と、一端を弁取付け座31に開口せしめるとともに他端を前記通路34に連通させる出口孔35とが、たとえば略L字状をなすように設けられる。ところで、排ガス流通路251 は、シリンダブロック11側の溝23とシリンダヘッド13側の溝24とにより、通路34および各連通路271 〜274 の流通面積よりも大なる流通面積を有した容量の比較的大きな膨大室として形成されるものであり、各連通路271 〜274 の流通面積をA1 〜A4 としたときにA1 <A2 <A3 <A4 に設定される。すなわち、各連通路271 〜274 の流通面積A1 〜A4 は、通路34の排ガス流通路251 への接続部から離反するにつれて、この実施例では各シリンダC1 〜C4 の配列方向に沿う排ガス流通路251 の一端から離反するにつれて、順次大きくなるように設定されている。
【0016】
シリンダヘッド13には、弁取付け座31に一端を開口させる入口孔36と、各シリンダC1 〜C4 の配列方向に沿って延びて中間部を前記入口孔36の他端に連通させる通路37と、該通路37の内端に中間部を連通させるとともに内端部を第1シリンダC1 における排気ポート19および一方の出口弁孔21間に連通せしめた通路38とが設けられる。而して各シリンダC1 〜C4 の配列方向に沿うシリンダヘッド13の端部において前記通路37の外端はキャップ39で閉塞され、シリンダヘッド13の幅方向一側の側面13aにおいて前記通路38の外端はキャップ40で閉塞される。したがって各排気ポート19…の1つに通路38,37を介して通じる入口孔36と、通路34を介して排ガス流通路251 に通じる出口孔35との間に制御弁32が設けられることになり、この制御弁32の作動により、排気ポート19…の1つから導出された排ガスの一部が流量を調節されて排ガス流通路251 に導かれ、該排ガス流通路251 から各連通路27…を介して各吸気ポート18…にそれぞれ導かれることになる。
【0017】
次にこの実施例の作用について説明すると、シリンダブロック11およびシリンダヘッド13の合わせ面12,14に、相互間に排ガス流通路251 を形成する溝23,24が設けられ、その排ガス流通路251 が制御弁32を介して排気ポート19…の1つに接続されることにより、排ガスを導く通路を従来のように吸気マニホールドに設けることが不要であり、吸気マニホールドの材質およびレイアウトの自由度を高めることが可能となるとともに機関本体から吸気マニホールドまで排ガスを導くパイプ等を不要として部品点数を低減することができる。しかも排気ポート19から吸気ポート18…までの排ガスを導く距離を比較的短くすることが可能となり、それにより排ガスが排気ポート19から吸気ポート18…に達する時間を短縮して希薄燃焼の内燃機関に必要とされる排ガス再循環の応答性を高めることができるとともに、排気ポート19から吸気ポート18…に達するまでの排ガスの温度低下を極力抑えることができ、制御弁32において排ガス温度低下に伴なうカーボン固着が生じることもない。
【0018】
しかも制御弁32は、排ガス流通路251 に近接してシリンダヘッド13に取付けられるものであり、再循環用の排ガスを導く通路をより一層短くして、排ガス再循環の応答性をさらに高めることができ、しかも制御弁32の取付け剛性を高めることができる。
【0019】
また第1および第2シリンダC1 ,C2 間、ならびに第3および第4シリンダC3 ,C4 間にそれぞれ対応して、それぞれ一対ずつのブローバイガス通路26,26…がシリンダヘッド13に設けられているのに対し、排ガス流通路251 は、各シリンダC1 〜C4 の配列方向にほぼ沿って延びるように形成されるものであり、排ガス流通路251 を形成するための溝24が設けられることに起因したシリンダヘッド13の幅の増大を極力抑えることが可能である。しかも溝24が、各ブローバイガス通路26,26…をシリンダヘッド13の幅方向一側に避けるように形成されていても、ボルト締結用の締結部28が各シリンダC1 〜C4 の配列方向に沿ってブローバイガス通路26,26…に対応する部分とは異なる位置に配設される(即ち第1及び第2シリンダC1 ,C2 間、並びに第3及び第4シリンダC3 ,C4 間にそれぞれ対応して設けられるブローバイガス通路26,26…に対し、第2及び第3シリンダC2 ,C3 間に対応する位置(即ち前記配列方向に沿うシリンダヘッド13の略中央部)に締結部28が設けられる)ので、締結部28が設けられることに起因したシリンダヘッド13の幅の増大を極力抑えることができる。この締結部28は、排ガス流通路251 のシール性を高めるとともにシリンダブロック11およびシリンダヘッド13の締結力を高めるためのものであるが、各シリンダC1 〜C4 の配列方向に沿うシリンダヘッド13の略中央部に締結部28が設けられることにより、前記シール性および締結力をより一層高めることができる。
【0020】
排ガス流通路251 は、シリンダヘッド13に設けられた連通路271 〜274 を介して吸気ポート18…に連通されるものであるので、排ガス流通路251 および各吸気ポート18…間の通路構成を単純化することができる。
【0021】
さらに各連通路271 〜274 の流通面積が、制御弁32に連なる通路34の排ガス流通路251 への接続部、すなわち各シリンダC1 〜C4 の配列方向に沿う排ガス流通路251 の一端から離反するにつれて大きく設定されることにより、排ガス流通路251 から各連通路271 〜274 を経て各吸気ポート18…に至るまでの排ガス流通抵抗をほぼ均等化して、各吸気ポート18…に排ガス流通路251 から排ガスをほぼ均等に分配することが可能となる。
【0022】
また排ガス流通路251 は、シリンダブロック11およびシリンダヘッド13の両方に設けられた溝23,24により、通路34および各連通路271 〜274 の流通面積よりも大なる流通面積を有した容量の比較的大きな膨大室として形成されるものであり、制御弁32を介して排ガス流通路251 に導入される排ガスに脈動が生じていても、膨大室である排ガス流通路251 により脈動を吸収することが可能であり、脈動に伴なう排ガス再循環制御量の変動を抑え、排ガス再循環量をより正確に制御することができる。
【0023】
図7は排ガス流通路の第1変形例を示す概略図であり、この排ガス流通路252 は、制御弁32に一端が連なる共通通路41と、該共通通路41の他端が通じる膨大室42と、該膨大室42から分岐して各連通路271 〜274 にそれぞれ連なる分配通路431 〜434 とから成り、膨大室42は、排ガス流通路252 の他の部分すなわち共通通路41および分配通路431 〜434 の横断面積よりも大きな横断面積を有するように形成されるものである。しかも膨大室42から各分配通路431 〜434 および各連通路271 〜274 を経て各吸気ポート18…(図1および図2参照)に至るまでのガス通路の容積がほぼ等しく設定される。すなわち各連通路271 〜274 の容積が等しいときには、各分配通路431 〜434 の容積がほぼ等しく設定されるものであり、この際、この第1変形例で示すように各分配通路431 〜434 の流通面積および長さをそれぞれほぼ等しく設定するようにしてもよいが、各分配通路431 〜434 の流通面積および長さを変化させるようにしてもよく、そうすれば、図7で示したように各分配通路431 〜434 の配置を複雑化することなく、単純な配置にすることも可能である。
【0024】
この第1変形例によっても、上記実施例の効果と同様の効果を奏することができ、特に排ガス流通路252 に形成された膨大室42により排ガスの脈動を抑えて各連通路271 〜274 から吸気ポート18…に正確な量の再循環排ガスを導くことができ、しかも膨大室42から各連通路271 〜274 を経て各吸気ポート18…に至るまでのガス通路の容積がほぼ等しく設定されることにより、ガス通路の配置上の自由度を高めつつ、各吸気ポート18…への排ガスの分配性を高めることができる。
【0025】
図8は排ガス流通路の第2変形例を示す概略図であり、この排ガス流通路253 は、制御弁32に一端が連なる共通通路45と、該共通通路45の中間部から分岐して連通路271 ,272 に通じる第1分配通路461 と、共通通路45の他端から分記して連通路273 ,274 に通じる第2分配通路462 とから成り、共通通路45および両分配通路461 ,462 の流通面積は、全体として膨大室となるように形成される。また図9は排ガス流通路の第3変形例を示す概略図であり、この排ガス流通路254 は、制御弁32に一端が連なる第1共通通路47と、第1共通通路47が中間部に連通される第2共通通路48とから成り、第2共通通路48から各連通路271 〜274 が分岐される。而して第1および第2共通通路47,48の流通面積は全体として膨大室となるように形成される。
【0026】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
【0027】
たとえば排ガス流通路251 〜254 を形成するための溝がシリンダブロック11側に設けられず、シリンダヘッド13側だけに設けられるようにしてもよい。また制御弁32がシリンダブロック11側に取付けられていてもよく、その場合にも制御弁32の取付け剛性を高めることが可能である。
【0028】
【発明の効果】
以上のように請求項1,2の各発明によれば、気筒内燃機関の排ガス再循環装置において、排ガスを導く通路が吸気マニホールドに設けられることを不要として、吸気マニホールドの材質およびレイアウトの自由度を高めることを可能とするとともに排ガスを導くパイプ等を不要として部品点数の低減を図ることができ、また排気ポートから吸気ポートまで排ガスを導く距離を比較的短くすることが可能となることにより、排ガスが排気ポートから吸気ポートに達する時間を短縮して排ガス再循環の応答性を高めることができる。また排ガス流通路が各シリンダの配列方向にほぼ沿って延びるものであることにより、排ガス流通路を形成するための溝が設けられることに起因したシリンダヘッドの幅の増大を極力抑えることが可能である。また特に前記溝がブローバイガス通路をシリンダヘッドの幅方向一側に避けるように形成されていても、締結部がシリンダの配列方向に沿ってブローバイガス通路に対応する部分とは異なる位置に配設されている(即ち第1及び第2シリンダ間、ならびに第3及び第4シリンダ間にそれぞれ対応して設けられるブローバイガス通路に対し、第2及び第3シリンダ間に対応する位置に締結部が設けられる)ことにより、排ガス流通路のシール性を高めるとともに、シリンダブロックおよびシリンダヘッドの締結力を高めるための締結部がシリンダヘッドの幅方向一側に設けられることによるシリンダヘッドの幅の増大を極力抑えることができる。その上、前記締結部は、シリンダの配列方向に沿うシリンダヘッドの略中央部に設けられるため、前記シール性および締結力をより高めることができる。
【0029】
また特に請求項2の発明によれば、排ガス流通路を各吸気ポートに連通させる各連通路の流通面積が、制御弁に連なる通路の排ガス流通路への接続部から離反するにつれて大きく設定されるので、各吸気ポートに排ガス流通路から排ガスをほぼ均等に分配することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関の縦断面図であって図3の1−1線に沿う断面図である。
【図2】図1の2矢視方向から見たシリンダヘッドの側面図である。
【図3】図2の3矢視底面図である。
【図4】図2の4−4線拡大断面図である。
【図5】図4の5−5線断面図である。
【図6】図2の6−6線断面図である。
【図7】排ガス流通路の第1変形例を示す概略図である。
【図8】排ガス流通路の第2変形例を示す概略図である。
【図9】排ガス流通路の第3変形例を示す概略図である。
【符号の説明】
11・・・シリンダブロック
12,14・・・合わせ面
13・・・シリンダヘッド
13a・・・シリンダヘッドの幅方向一側の側面
13b・・・シリンダヘッドの幅方向他側の側面
18・・・吸気ポート
19・・・排気ポート
23,24・・・溝
251 ,252 ,253 ,254 ・・・排ガス流通路
26・・・ブローバイガス通路
271 ,272 ,273 ,274 ・・・連通路
28・・・締結部
32・・・制御弁
34・・・通路
1 ,C2 ,C3 ,C4 ・・・第1,第2,第3,第4シリンダ

Claims (2)

  1. シリンダブロック(11)に第1〜第4シリンダ(C1 〜C4 )がこの順序で互いに並列して設けられ、そのシリンダブロック(11)の上面に結合されるシリンダヘッド(13)に、該シリンダヘッド(13)の幅方向一側の側面(13a)に開口する吸気ポート(18)と、該シリンダヘッド(13)の幅方向他側の側面(13b)に開口する排気ポート(19)とが、各シリンダ(C1 〜C4 )にそれぞれ対応して設けられ、各排気ポート(19)の少なくとも1つから排出される排ガスの一部が制御弁(32)を介して各吸気ポート(18)にそれぞれ導かれるようにした気筒内燃機関の排ガス再循環装置において、
    各シリンダ(C1 〜C4 )の配列方向にほぼ沿って延びる溝(24)が、シリンダヘッド(13)のシリンダブロック(11)への合わせ面(14)に設けられ、
    前記溝(24)およびシリンダブロック(11)間に、前記制御弁(32)を介して排気ポート(19)に接続される排ガス流通路(251 )が形成され、
    その排ガス流通路(251 )を各シリンダ(C1 〜C4 )に対応した吸気ポート(18)にそれぞれ連通させる複数の連通路(271 〜274 )がシリンダヘッド(13)に設けられ、
    更にシリンダヘッド(13)の幅方向一側寄りの部分には、第1および第2シリンダ(C 1 ,C 2 )間、ならびに第3および第4シリンダ(C 3 ,C 4 )間にそれぞれ対応して、それぞれ一対ずつのブローバイガス通路(26)が設けられ、
    前記溝(24)は、前記ブローバイガス通路(26)をシリンダヘッド(13)の幅方向一側に避けるように形成され、
    第2及び第3シリンダ(C 2 ,C 3 )間に対応する位置でシリンダヘッド(13)の幅方向一側には、シリンダブロック(11)にシリンダヘッド(13)を締結せしめるための締結部(28)が設けられることを特徴とする、気筒内燃機関の排ガス再循環装置。
  2. 前記複数の連通路(27 1 〜27 4 )の各流通面積が、前記制御弁(32)に連なる通路(34)の前記排ガス流通路(25 1 )への接続部から離反するにつれて大きく設定されることを特徴とする、請求項1記載の気筒内燃機関の排ガス再循環装置。
JP27366596A 1996-10-16 1996-10-16 4気筒内燃機関の排ガス再循環装置 Expired - Fee Related JP3547917B2 (ja)

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