JP4651350B2 - 鍵用重り - Google Patents

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Description

本発明は、鍵盤の鍵を構成する鍵本体に取り付けられ、鍵本体の重さを調節することにより押鍵時の演奏感覚を向上させる鍵用重りに関する。
従来から、ピアノ等の鍵盤装置が備える鍵盤の各鍵には、重さを調節するために、例えば、鉛からなる重りが取り付けられている。この重りは、低音側の鍵は重く、高音側の鍵は軽くなるようにして取り付けられており、これによって、演奏者が鍵盤装置を演奏する際のタッチ感等の演奏感覚が向上する。このような鍵盤の中に、鍵本体の左右両側面に貫通する取付穴が設けられ、その取付穴内に重りが取り付けられて各鍵が構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
この鍵に取り付けられる重りは、鉄を略円柱状に形成して構成されており、円柱体の両端面の外周縁部に円柱体の軸方向に沿って外部に突出したリング状のかしめ部を形成するとともに、円柱体の外周面における両端側部分に円周に沿って切欠き溝を形成している。そして、この重りを鍵本体に取り付ける際には、重りを鍵本体の取付穴に挿入し、重りの両端面を一対の固定具で挟んで取付穴の内部側に押し込むことにより、かしめ部を切欠き溝側に倒して、取付穴の周壁部に食い込ませる。これによって、重りは、取付穴に固定される。
特開2003−177740号公報
しかしながら、前述した従来の重りでは、両端面の外周縁部にかしめ部が形成され、このかしめ部が取付穴の周壁部における両開口側部分に食い込むため、重りを取付穴に固定した際に、鍵本体の表面側部分に大きな力が加わる。このような鍵本体は、表面、特に鍵本体の長手方向と直交する方向に力が加わると割れが生じ易いため、前述した従来の重りを取り付けることによって鍵本体に割れが生じ易くなるという問題がある。
また、この重りは、両端部のかしめ部を取付穴の周壁部に食い込ませることによって固定されるため、湿度変化等によって鍵本体が収縮したり膨張したりした場合には、かしめ部の取付穴の周壁部への食い込みが弱くなる。これによって、重りががたついて鍵から雑音が発生するという問題も生じる。さらに、重りを取り付けるための固定具は、重りの端面形状に合わせて複雑な形状に形成されるため、重りを圧縮する際に部分的に偏った負荷を受け易くなる。このため、その負荷を繰り返し受ける部分が消耗することにより固定具の寿命が短くなるという問題もある。また、固定具の形状が複雑になるため製造コストが高くなるという問題もある。
本発明は、前述した問題に対処するためになされたもので、その目的は、鍵本体に割れを生じさせることなく、かつ鍵本体に変形が生じても固定された状態を適正に維持できる鍵用重りを提供することである。
前述した目的を達成するため、本発明に係る鍵用重りの構成上の特徴は、鍵本体の一側面から他側面に向けて形成された取付穴に取り付けられ、鍵本体の重さを調節するための鍵用重りであって、それぞれ開放端面、接合部、外周面を有する2個1組の部材のうちの少なくとも一方の部材の接合部の外周縁部に複数のかしめ部を形成するとともに、2個1組の部材の接合部と複数のかしめ部を除いた部分の互いの断面を同形状にし、取付穴の内周面に外周面を沿わせて2個1組の部材を互いに接合部を対向させた状態になるように開放端面が操作されて接合部が押し付けられることにより少なくとも一方の部材の接合部の外周縁部が他方の部材の取付穴の軸方向に直交する方向に広がるように変形し、2個1組の部材が互いに組付けられた状態で、変形した接合部の複数のかしめ部が取付穴の周壁部に食い込んで係合することにある。
前述のように構成した本発明の鍵用重りでは、重りを2個1組の部材で構成し、2個の部材を互いに接合する部分を対向させた状態で押し付けることにより、少なくとも一方の部材における他方の部材との接合部の外周縁部が外側に広がって取付穴の周壁部に食い込むようにしている。したがって、重りが係合する取付穴の周壁部は、取付穴の中央側に近い部分になる。例えば、2個の部材の軸方向の長さを同じに設定すると、重りは取付穴の周壁部の軸方向の略中央に係合する。このため、重りを取り付けることによって鍵本体の表面近傍部分の割れが生じ易い部分に鍵本体の長手方向に直交する力が加わって鍵本体に割れが生じることを防止できる。
また、重りを取り付けるときに、少なくとも一方の部材の接合部の外周縁部は外側に向って広がるが、鍵本体は長手方向にかかる力に対しては強度が大きいため割れは生じにくい。また、重りは取付穴の周壁部の略中央に係合するため、鍵本体に収縮や膨張が生じても、重りと取付穴の周壁部との係合状態には殆ど影響しない。さらに、2個の部材の外側端面を平面に形成することにより、重りを取り付けるための固定具も平面からなる押圧部を備えた単純な形状にすることができる。これによって、固定具の長寿命化や低コスト化が図れる。
また、本発明に係る鍵用重りの他の構成上の特徴は、2個1組の部材の一方の部材の接合部に係合部が設けられ接合部の外周縁部に変形可能な複数のかしめ部が設けられているとともに、2個1組の部材の他方の部材の接合部に係合部に係合可能な被係合部が設けられ他方の部材の接合部の外周縁部に複数のかしめ部を外周側に押し出して広げるように変形させて取付穴の周壁部に食い込ませる押圧部が設けられていることにある。また、この場合、係合部と被係合部とを嵌め合いによって機械的に結合可能な構成にすることができる。
これによると、重りを構成する2個の部材は、係合部と被係合部との係合によって組み付けられ、2個の部材を互いに押し付けて組み付ける際に、他方の部材の押圧部が、一方の部材のかしめ部を外周側に押し広げて取付穴の周壁部に食い込ませることによって、取付穴に固定される。この場合の係合部と被係合部とは、2個の部材を互いに押し付けるときに係合する構造にすることが好ましく、例えば、機械的に結合可能な突部と凹部とで構成することができる。この場合には、突部と凹部とのどちらか一方が係合部となり、他方が被係合部となる。
また、本発明に係る鍵用重りでは、2個1組の部材を、銅、真鍮または、金属含有樹脂で構成することができる。これによると、重りが環境上好ましいものとなる。また、この場合の金属含有樹脂としては、粉状タングステンと樹脂とを混合した材料が使用でき、粉状タングステンと樹脂との比率を適宜設定することにより、鍵本体の重さを調節するための適度な比重を備えた重りを構成することができる。また樹脂材料としては、種々の材料を用いることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る鍵用重りの第1実施形態を図面を用いて説明する。図1は、同実施形態に係る鍵用重りとしての重り20を備えた鍵10を示しており、この鍵10は、鍵本体11と2個の重り20とで構成されている。鍵本体11は、略四角棒状の木材で構成されており、木目(図示せず)を鍵本体11の長手方向に沿わせた状態で形成されている。また、鍵本体11における図示の手前寄りの部分(鍵盤装置に組み付けた際に、演奏者側になる部分)に両側面に貫通する取付穴11a,11bが間隔を保って形成され、この取付穴11a,11b内に、それぞれ銅製の重り20が取り付けられている。
取付穴11a,11bは、それぞれ円形の開口を鍵本体11の一方の側面から他方の側面にかけて真っ直ぐに延ばした形状に形成されており、同形同大に設定されている。また、取付穴11a,11bの中心軸は、それぞれ鍵本体11の長手方向に直交した状態で、互いに平行して水平方向に延びるように設定されている。そして、重り20は、図2に示した状態で取付穴11a(,11b)に取り付けられている。この重り20は、図3に示したように、かしめ部材21と、押圧部材22とで構成されており、このかしめ部材21と押圧部材22とを組み付けた状態で鍵本体11の取付穴11a(,11b)に取り付けられている。
すなわち、かしめ部材21は、円板状の本体23と、本体23の一方の面(図3における上面であり押圧部材22と接合する本発明に係る接合部としての接合面23a)の中央部に形成された略円柱状の本発明に係る係合部としての係合突起24と、接合面23aの外周縁部に形成されたかしめ部25とで構成されている。そして、係合突起24の外周面の一部には、空気を逃がすための平面状の切欠き部24aが係合突起24の軸方向に平行して形成され、かしめ部25には円周方向に一定間隔を保って4個の切欠き溝部25aが形成されている。この切欠き溝部25aによって、かしめ部25は四つの部分に均等に分割されている。
また、押圧部材22は、全体形状が略円板状に形成され、一方の面(図3における上面でありかしめ部材21と接合する本発明の接合部としての接合面22a)の中央部に、かしめ部材21の係合突起24と係合可能な本発明に係る被係合部としての係合凹部26が形成され、接合面22aと外周面とが交わる外周縁部に、角部を切り欠いて形成されたテーパ状の押圧部27が形成されている。図4にかしめ部材21を中心線を含み切欠き部24aを含まない面で切断した部分の断面形状を示し、図5に押圧部材22を中心線を含む面で切断した部分の断面形状を示している。
そして、図4に示したかしめ部材21の係合突起24の幅D1は、図5に示した押圧部材22の係合凹部26の直径D2よりも大きく設定されている。したがって、係合凹部26内に係合突起24を押し込むことにより、係合凹部26と係合突起24とを抜け止めした状態で、かしめ部材21と押圧部材22とを一体的に結合させることができる。また、その際、かしめ部材21のかしめ部25は、押圧部材22の押圧部27によって押圧され押圧部27のテーパに沿って徐々に外部側に変形する。また、かしめ部25は、かしめ部材21と押圧部材22とを組み付けた際に軸方向の略中央に位置するように設けられている。
つぎに、このように構成された重り20を鍵本体11の取付穴、例えば、取付穴11aに取り付ける場合について説明する。まず、図6に示したように、かしめ部材21の接合面23aと押圧部材22の接合面22aとを対向させて係合突起24と係合凹部26との位置を合わせる。ついで、図7に示したように、かしめ部材21と押圧部材22とを互いに押し付けて仮組みすることにより一体的にする。つぎに、一体的に仮組みした重り20を取付穴11a内に挿入して図8の状態にする。
そして、かしめ部材21と押圧部材22とのそれぞれの外部側に位置する平面部(開放端面22b,23b)にポンチ等の固定具を当て、かしめ部材21と押圧部材22とを圧縮させるような力を開放端面22b,23bの両側から加えて接合面23aと接合面22aとを接触させる。これによって、図2に示したように、かしめ部25は、押圧部27によって押圧され、外部側に変形して取付穴11aの周壁部に食い込む。このように、かしめ部25が取付穴11aの周壁部の略中央に食い込むことによって、重り20は、取付穴11a内に固定される。
この場合、ポンチ等の固定具におけるかしめ部材21と押圧部材22とに接触する面は平面状に形成しておく。これによって、かしめ部材21と押圧部材22とにバランスよく力を加えることができ、かしめ部材21と押圧部材22とを同軸的に結合させることができる。また、鍵本体11は木目を長手方向に沿わせて形成されているため、取付穴11aの周壁部に直交する方向に、かしめ部25の変形に伴う力が加わっても鍵本体11に割れは生じにくい。
また、係合突起24には切欠き部24aが形成されているため、係合突起24が係合凹部26内に入り込む際に、係合凹部26内の空気が奥部に圧縮されて溜まることなく外部に放出される。このため、係合突起24と係合凹部26との係合がスムーズに行われる。また、かしめ部25は円周に沿って均等に4分割されているため、押圧部27からの押圧によって容易に、かつそれぞれが均等な状態で変形して、取付穴11aの周壁部に食い込む。このため、重り20の外周面が円周に沿って均一な状態で取付穴11aの周壁部に固定される。また、もう一方の取付穴11bにも同様にして、重り20を取り付ける。そして、鍵本体11に2個の重り20が取り付けられて構成される鍵10は順次鍵盤装置(図示せず)に取り付けられる。
このように、本実施形態に係る重り20は、かしめ部材21と押圧部材22とを互いに押し付けて、かしめ部25を変形させて取付穴11a,11bの周壁部に食い込ませることにより、固定される。その際、取付穴11a,11bの周壁部には、かしめ部25から鍵本体11の長手方向に沿った力が加わるが、鍵本体11は長手方向にかかる力に対しては強度が大きいため割れは生じにくい。このため、重り20を取り付けることによる鍵本体11の割れ発生を防止できる。
また、かしめ部25が係合する取付穴11a,11bの周壁部は、取付穴11a,11bの略中央における円周に沿った部分になるため、鍵本体11に収縮や膨張が生じても、重り20と取付穴11a,11bの周壁部との係合状態には影響が生じない。このため、鍵本体11の収縮や膨張によって重り20の係合が緩くなり、鍵盤楽器に取り付けられた鍵10が雑音を発生するといった問題は生じない。さらに、かしめ部材21と押圧部材22との外側の端面が平面に形成されているため、重り20を取り付けるためのポンチ等の固定具も平面からなる押圧部を備えた単純な形状にすることができる。これによって、固定具の長寿命化が図れるとともに、重り20を適正な状態で取り付けることができる。
(第2実施形態)
図9は、本発明の第2実施形態にかかる重り30を示している。この重り30は、ガイド部材31と、被ガイド部材32とで構成されており、このガイド部材31と被ガイド部材32とを組み付けた状態で鍵本体11の取付穴11a,11bに取り付けられる。すなわち、ガイド部材31は、円板状の本体33と、本体33における開放端面の反対側の面(図9における上面であり被ガイド部材32と接合する接合面33a)の中央部に形成された円柱状のスライド軸34と、接合面33aの外周縁部に形成されたかしめ部35とで構成されている。このかしめ部35は、図10に示したように、外周面が本体33の外周面を延長した面(曲面)で構成され、内周面が傾斜状の曲面に形成されて、断面形状が本体33側の厚みが大きく本体33から離れるほど先細りになったリング状に形成されている。
また、被ガイド部材32は、ガイド部材31の本体33と略同大の略円板状に形成された本体36と、本体36の開放端面の反対側の面(図9における上面でありガイド部材31と接合する接合面36a)の中央部に形成されたスライド凹部37と、接合面36aの外周縁部に形成されたかしめ部38とで構成されている。スライド凹部37は、ガイド部材31のスライド軸34を挿入できる大きさに設定されて、かしめ部38は、図11に示したように、ガイド部材31のかしめ部35と同一形状に形成されている。なお、スライド凹部37の直径は、スライド軸34の直径よりもやや大きく設定されて、スライド凹部37内にスライド軸34を挿入した際に、スライド凹部37内の空気は外部にスムーズに流れ出るように構成されている。
このように構成された重り30を鍵本体11の取付穴11a(,11b)に取り付ける場合、まず、ガイド部材31の接合面33aと被ガイド部材32の接合面36aとを対向させてスライド軸34とスライド凹部37との位置を合わせる。ついで、スライド凹部37内にスライド軸34の先端部を挿入してガイド部材31と被ガイド部材32とを仮組みすることにより一体的にする。つぎに、一体的に仮組みした重り30を取付穴11a内に挿入して図12の状態にする。
そして、ガイド部材31と被ガイド部材32とのそれぞれの外部側に位置する平面部にポンチ等の固定具を当て、図13に示したように、ガイド部材31と被ガイド部材32とを接合させるような力Fを両側から加えて接合面33aと接合面36aとを接触させる。これによって、かしめ部35,38は、互いに押し合って、径方向に広がるように変形して取付穴11aの周壁部に食い込む。このように、かしめ部35,38が取付穴11aの周壁部の略中央に食い込むことによって、重り30は、取付穴11a内に固定される。
この場合も、ポンチ等の固定具におけるガイド部材31と被ガイド部材32とに接触する開放端面は平面状に形成しておく。これによって、ガイド部材31と被ガイド部材32とにバランスよく力を加えることができる。また、ガイド部材31と被ガイド部材32とは、スライド軸34とスライド凹部37とにガイドされた状態で真っ直ぐに進んで行くため、ガイド部材31と被ガイド部材32とは同軸的に結合する。
また、スライド軸34の直径がスライド凹部37の直径よりも小さく設定されているため、スライド軸34とスライド凹部37との係合がスムーズに行われる。また、かしめ部35,38の先端部が先細りになった薄肉に形成されているため、互いの押圧によって容易に変形して、取付穴11aの周壁部に食い込む。このため、重り30の外周面が円周に沿って均一な状態で取付穴11aの周壁部に固定される。また、もう一方の取付穴11bにも同様にして、重り30を取り付ける。この第2実施形態にかかる重り30のそれ以外の作用効果については、前述した重り20と同様である。
(第3実施形態)
図14は、本発明の第3実施形態にかかる重り40を示している。この重り40は、ガイド部材41と、被ガイド部材42とで構成されており、このガイド部材41と被ガイド部材42とを組み付けた状態で鍵本体11の取付穴11a,11bに取り付けられる。また、ガイド部材41の接合面43aの外周縁部にはかしめ部45が形成され、被ガイド部材42の接合面46aの外周縁部にはかしめ部48が形成されている。このかしめ部45,48は、全体が同じ厚みに設定されたリング状に形成されている。
この重り40におけるそれ以外の部分の構成については、前述した第2実施形態に係る重り30と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。また、この重り40は、このように構成されているため、かしめ部45,48を形成し易くなり、重り40の製造が容易になる。この第3実施形態にかかる重り40のそれ以外の作用効果については、前述した重り30と同様である。
(第4実施形態)
図15は、本発明の第4実施形態にかかる重り50を示している。この重り50は、ガイド部材51と、被ガイド部材52とで構成されており、このガイド部材51と被ガイド部材52とを組み付けた状態で鍵本体11の取付穴11a,11bに取り付けられる。また、ガイド部材51の接合面53aの外周縁部にはかしめ部55と押圧部53とが円周に沿って交互に形成され、被ガイド部材52の接合面56aの外周縁部にはかしめ部58と押圧部57とが円周に沿って交互に形成されている。
かしめ部55,58は、それぞれ同形同大の突起で構成されている。また、押圧部53,57は、それぞれ外周縁部の角部を切り欠いて形成されるテーパ状の傾斜面で構成されている。そして、かしめ部55,58の円周に沿った方向の長さは、押圧部53,57の円周に沿った方向の長さよりもやや短く設定されている。この重り50におけるそれ以外の部分の構成については、前述した第3実施形態に係る重り40と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
このように構成された重り50を鍵本体11の取付穴11a,11bに取り付ける場合、まず、ガイド部材51の接合面53aと被ガイド部材52の接合面56aとを対向させてかしめ部55に対して押圧部57を、かしめ部58に対して押圧部53をそれぞれ位置合わせする。ついで、スライド凹部37内にスライド軸34の先端部を挿入してガイド部材51と被ガイド部材52とを仮組みすることにより一体的にする。つぎに、一体的に仮組みした重り50を取付穴11a,11b内に挿入する。
そして、前述した各実施形態と同様、ガイド部材51と被ガイド部材52とのそれぞれの外部側に位置する平面部(開放端面)にポンチ等の固定具を当て、ガイド部材51と被ガイド部材52とを接合させる力を両側から加えて接合面53aと接合面56aとを接触させる。これによって、かしめ部55は、押圧部57によって押圧されて、径方向に広がるように変形して取付穴11a,11bの周壁部に食い込み、かしめ部58は、押圧部53によって押圧されて、外部側に変形して取付穴11a,11bの周壁部に食い込む。このように、かしめ部55,58がそれぞれ取付穴11a,11bの周壁部の略中央に食い込むことによって、重り50は、取付穴11a,11b内に固定される。
これによると、かしめ部55,58がそれぞれ取付穴11a,11bの周壁部に食い込むことによって、重り50が、取付穴11a,11b内に固定される。また、その際、かしめ部55とかしめ部58とが取付穴11a,11bの周壁部に食い込む方向が逆方向になるため、重り50の取付穴11a,11bへの取り付けがより強固になる。さらに、ガイド部材51と被ガイド部材52とが、スライド軸34とスライド凹部37とのスライド係合およびかしめ部55とかしめ部58との係合によって外れ難くなる。この第4実施形態にかかる重り50のそれ以外の作用効果については、前述した重り40と同様である。
なお、本実施形態では、かしめ部55と押圧部57を、かしめ部58と押圧部53をそれぞれ対向するようにして押圧し、かしめ部55,58を変形させるようにしたが、かしめ部55とかしめ部58を対向するようにして押圧し、かしめ部55,58どうしが互いに一方が他方を変形させるようにして周壁部に食い込ませるようにしてもよい。
(第5実施形態)
図16は、本発明の第5実施形態にかかる重りが備える2個の部材のうちの一方の重り部材60を示している。この重り部材60は2個1組で重りとして使用され、組み付けられた状態で鍵本体11の取付穴11a,11bに取り付けられる。すなわち、この重り部材60は、図9に示したガイド部材31からスライド軸34を除いた形状(被ガイド部材32にスライド凹部37を設けない形状)に形成されており、円板状の本体63と、本体63の接合面63aの外周縁部に形成されたかしめ部65とで構成されている。
このように構成された2個の重り部材60からなる重りを鍵本体11の取付穴11a,11bに取り付ける場合は、まず、2個の重り部材60を接合面63a同士を対向させた状態で、取付穴11a,11b内に挿入する。そして、前述した各実施形態と同様、両重り部材60のそれぞれの外部側に位置する平面部(開放端面)にポンチ等の固定具を当て、両重り部材60を圧縮させる力を両側から加えて接合面63a同士を接触させる。これによって、両かしめ部65は、互いに押圧し合って、外部側に変形して取付穴11a,11bの周壁部に食い込む。
このように、かしめ部65が取付穴11a,11bの周壁部の略中央に食い込むことによって、両重り部材60は、取付穴11a,11b内に固定される。この場合、両重り部材60は、それぞれ取付穴11a,11bの周壁部に固定されるため、重り部材60同士を係合させなくても鍵本体11への固定状態を維持することができる。この実施形態に係る重りによると、重り部材60の形状が単純になるため重りの製造が容易になり、かつ低コスト化も図れる。この第5実施形態にかかる重りのそれ以外の作用効果については、前述した重り30と同様である。
(第6実施形態)
図17は、本発明の第6実施形態にかかる重りが備える2個の部材のうちの一方の重り部材70を示している。この重り部材70は、2個1組で重りとして使用され、組み付けられた状態で鍵本体11の取付穴11a,11bに取り付けられる。すなわち、この重り部材70は、図14に示したガイド部材41からスライド軸34を除いた形状(被ガイド部材42にスライド凹部37を設けない形状)に形成されており、円板状の本体73と、本体73の接合面73aの外周縁部に形成されたかしめ部75とで構成されている。
このように構成された2個の重り部材70からなる重りを鍵本体11の取付穴11a,11bに取り付ける場合は、前述した第5実施形態に係る重りの取り付けと同様の操作を行う。これによって、両かしめ部75は、互いに押圧し合って、外部側に変形して取付穴11aの周壁部に食い込み、両重り部材70は、取付穴11a,11b内に固定される。この実施形態に係る重りによると、重り部材70の形状がさらに単純になるため重りの製造が容易になり、2個の部材の共用化ができ低コスト化も図れる。この第6実施形態にかかる重りのそれ以外の作用効果については、前述した重り40と同様である。
(第7実施形態)
図18は、本発明の第7実施形態にかかる重りが備える2個の部材のうちの一方の重り部材80を示している。この重り部材80は、2個1組で重りとして使用され、組み付けられた状態で鍵本体11の取付穴11a,11bに取り付けられる。すなわち、この重り部材80は、円板状の本体83と、本体83の接合面83aの外周縁部に円周に沿って交互に形成されたかしめ部85とテーパになった押圧部83bとで構成されている。すなわち。重り部材80は、図15に示したガイド部材51からスライド軸34を除いた形状(被ガイド部材52にスライド凹部37を設けない形状)に形成されており、スライド軸34とスライド凹部37の代わりに、かしめ部85と押圧部83bとが対向した状態のものが複数組みできることによって、大まかに双方の位置が決まる。
このように構成された2個の重り部材80からなる重りを鍵本体11の取付穴11a,11bに取り付ける場合は、まず、両重り部材80の接合面83a同士を対向させて一方のかしめ部85と他方の押圧部83bが対向し、かしめ部85の内側面と押圧部83bが当接するようにしてそれぞれ位置合わせした状態で、2個の重り部材80からなる重りを取付穴11a,11b内に挿入する。そして、前述した各実施形態と同様、ポンチ等の固定具を用いて、両重り部材80の接合面83a同士を接触させる。これによって、かしめ部85は、押圧されて押圧部83bのテーパに沿って変形し、取付穴11a,11bの周壁部に食い込む。
このように、2個の重り部材80のそれぞれのかしめ部85が取付穴11a,11bの周壁部の略中央に食い込むことによって、2個の重り部材80は、取付穴11a,11b内に固定される。この実施形態に係る重りによっても、前述した各実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、第6実施形態と同様、2個の重り部材を同一構造にできるので共用化が可能となる。
また、本発明にかかる鍵用重りは、前述した各実施形態に限るものでなく、適宜変更実施が可能である。例えば、前述した各実施形態では、重り20等を構成する材料を銅としているが、この材料としては銅に限らず、銅合金、鉄、真鍮や金属含有樹脂等を用いることができる。金属含有樹脂としては、粉状タングステンと樹脂材料との混合物等の使用ができる。また、それ以外の金属を単体で用いたり、樹脂材料と混合して用いたりすることもできるが、従来から使用されている鉛は、人体や自然環境に対して有害であり、かつ将来枯渇が懸念されている材料であるため、使用しないことが好ましい。
また、取付穴と重りとの形状も、前述した実施形態に限るものでなく、適宜変更することができる。例えば、取付穴の開口形状や重りの断面形状は、円形に限らず、正方形、長方形、三角形、それ以外の多角形等種々の形状にすることができる。また、重り20においては、かしめ部材に係合凹部を設け、押圧部材に係合突起を設けてもよいし、かしめ部に切欠き溝部を設けなくともよい。さらに、本発明に係る鍵用重りは、前述した部分以外の部分についても、本発明の技術的範囲で適宜変更して実施することができる。
本発明の第1実施形態に係る重りが取り付けられた鍵を示す斜視図である。 重りを鍵本体の取付穴に取り付けた状態を示す断面図である。 重りの分解斜視図である。 かしめ部材の断面図である。 押圧部材の断面図である。 かしめ部材と押圧部材とを組み付ける状態を示す断面図である。 かしめ部材と押圧部材とを仮組みした状態を示す断面図である。 仮組みした重りを鍵本体の取付穴に挿入した状態を示す断面図である。 第2実施形態に係る重りの分解斜視図である。 図9に示した重りが備えるガイド部材の断面図である。 図9に示した重りが備える被ガイド部材の断面図である。 図9に示した重りを仮組みして鍵本体の取付穴に挿入した状態を示す断面図である。 図9に示した重りを鍵本体の取付穴に取り付けた状態を示す断面図である。 第3実施形態に係る重りの分解斜視図である。 第4実施形態に係る重りの分解斜視図である。 第5実施形態に係る重りが備える重り部材の斜視図である。 第6実施形態に係る重りが備える重り部材の斜視図である。 第7実施形態に係る重りが備える重り部材の斜視図である。
符号の説明
10…鍵、11…鍵本体、11a,11b…取付穴、20,30,40,50…重り、21…かしめ部材、22…押圧部材、22a,23a,33a,36a,43a,46a,53a,56a,63a,73a,83a…接合面、24…係合突起、25,35,38,45,48,55,58,65,75,85…かしめ部、26…係合凹部、27,53,57,83…押圧部、31,41,51…ガイド部材、32,42,52…被ガイド部材、34…スライド軸、37…スライド凹部、60,70,80…重り部材

Claims (2)

  1. 鍵本体の一側面から他側面に向けて形成された取付穴に取り付けられ、前記鍵本体の重さを調節するための鍵用重りであって、
    それぞれ開放端面、接合部、外周面を有する2個1組の部材のうちの少なくとも一方の部材の接合部の外周縁部に複数のかしめ部を形成するとともに、前記2個1組の部材の前記接合部と前記複数のかしめ部を除いた部分の互いの断面を同形状にし
    前記取付穴の内周面に前記外周面を沿わせて前記2個1組の部材を互いに接合部を対向させた状態になるように前記開放端面が操作されて前記接合部が押し付けられることにより少なくとも一方の部材の接合部の外周縁部が他方の部材の前記取付穴の軸方向に直交する方向に広がるように変形し、前記2個1組の部材が互いに組付けられた状態で、前記変形した接合部の前記複数のかしめ部が前記取付穴の周壁部に食い込んで係合することを特徴とする鍵用重り。
  2. 前記2個1組の部材の一方の部材の接合部に係合部が設けられ前記接合部の外周縁部に変形可能な前記複数のかしめ部が設けられているとともに、前記2個1組の部材の他方の部材の接合部に前記係合部に係合可能な被係合部が設けられ前記他方の部材の接合部の外周縁部に前記複数のかしめ部を外周側に押し出して広げるように変形させて前記取付穴の周壁部に食い込ませる押圧部が設けられている請求項1に記載の鍵用重り。
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