JP4651272B2 - ゴム変性スチレン系樹脂組成物 - Google Patents

ゴム変性スチレン系樹脂組成物 Download PDF

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Description

本発明は、優れた成形外観が得られ、かつ透明性、耐衝撃性、および成形加工性に優れたゴム変性スチレン系樹脂組成物に関するものである。
従来、ブタジエンとスチレン、またはアクリロニトリルとブタジエン単量体混合物を乳化重合して得られたゴム状重合体ラテックスにスチレン、メチルメタクリレートおよびアクリロニトリルから選ばれた2種以上の単量体を乳化重合して得られるMBS系重合体を塊状−懸濁二段重合法により得られたゴム変性スチレン系重合体に混合することにより耐衝撃性と透明性に優れた熱可塑性樹脂組成物が得られることは知られている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、これらの熱可塑性樹脂組成物は確かに耐衝撃性には優れたものであるが、成形条件や成形品の形状によっては、成形品の表面状態が悪くなり、良好な成形外観が得られないという問題があった。これらの問題点を解決する方法として、連続相を構成する単量体単位の構成比から選択される特定範囲の重量平均分子量(Mw)からなるスチレン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体の連続相と、特定の体積平均粒子径およびトルエン膨潤倍率を有するグラフト共重合体の分散相とから構成されるゴム変性スチレン系樹脂組成物が提案されている(例えば、特許文献2参照)。これらのゴム変性スチレン系樹脂組成物は確かに成形外観が改善されており、かつ透明性、耐衝撃性、および成形加工性に優れたものであったが、成形外観が商品価値に及ぼす影響が極めて高いことから、近年、成形外観に対する要求はますます高まっており、これらの要求に対しては未だ十分なレベルに達していないのが現状である。
特公昭46−32748号公報(第1−5頁) 特開2001−226547号公報(請求項1−3)
このような現状に鑑み、本発明は、優れた成形外観が得られ、かつ透明性、耐衝撃性、および成形加工性に優れたゴム変性スチレン系樹脂組成物を提供するものである。
本発明者らは、このような課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体の連続相と、特定のグラフト共重合体の分散相とから構成されるゴム変性スチレン系樹脂組成物において、前記課題の解決が果たされることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、(I)スチレン系単量体、(メタ)アクリル酸エステル系単量体重合してなるスチレン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体の連続相677質量%と、(II)ゴム状弾性体に、スチレン系単量体、(メタ)アクリル酸エステル系単量体グラフト重合してなるグラフト共重合体の分散相3923質量%とを含有するゴム変性スチレン系樹脂組成物であって、分散相の体積平均粒子径が0.2〜0.3μm未満で、体積粒子径分布の中位径が0.3μm以上であり、かつ連続相の重量平均分子量(Mw)とその構成単量体単位から求められる数1式のXが数2式の範囲にあることを特徴とするゴム変性スチレン系樹脂組成物である。
Figure 0004651272
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また、(I)スチレン系単量体、(メタ)アクリル酸エステル系単量体を重合してなるスチレン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体の連続相61〜77質量%と、(II)ゴム状弾性体に、スチレン系単量体、(メタ)アクリル酸エステル系単量体をグラフト重合してなるグラフト共重合体の分散相39〜23質量%とを含有するゴム変性スチレン系樹脂組成物であって、分散相の体積平均粒子径が0.25〜0.29μmで、体積粒子径分布の中位径が0.31〜0.34μmであり、かつ連続相の重量平均分子量(Mw)が84000〜87000であることを特徴とするゴム変性スチレン系樹脂組成物である。
好ましくは、分散相の体積粒子径分布において、粒子径0.1μm未満が5〜15%である前記ゴム変性スチレン系樹脂組成物である。
そして、重合開始剤を分添して得たグラフト共重合体を用いることを特徴とする前記ゴム変性スチレン系樹脂組成物であり、また酸化防止剤としてフェノール系酸化防止剤を使用したグラフト共重合体を用いることを特徴とする前記ゴム変性スチレン系樹脂組成物である。
さらに、前記ゴム変性スチレン系樹脂組成物を成形してなる成形体である。
本発明で得られたゴム変性スチレン系樹脂組成物、および該樹脂組成物よりなる成形体は、優れた成形外観を有し、かつ透明性、耐衝撃性および成形加工性が優れている。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明のゴム変性スチレン系樹脂組成物の連続相を構成するスチレン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体とは、スチレン系単量体、(メタ)アクリル酸エステル系単量体、および必要に応じて用いられるこれらの単量体と共重合可能なビニル系単量体からなる共重合体である。
また、本発明のゴム変性スチレン系樹脂組成物の分散相を構成するグラフト共重合体とは、ゴム状弾性体に、スチレン系単量体、(メタ)アクリル酸エステル系単量体、および必要に応じて用いられるこれらの単量体と共重合可能なビニル系単量体からなるスチレン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体がグラフトしてなる共重合体である。
本発明の連続相および分散相において使用されるスチレン系単量体は、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、エチルスチレン、p−t−ブチルスチレン等を挙げることができるが、好ましくはスチレンである。これらのスチレン系単量体は、単独でもよいが二種以上を併用してもよい。
本発明で使用される(メタ)アクリル酸エステル系単量体としては、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート等のメタクリル酸エステル、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、2−メチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、デシルアクリレート等のアクリル酸エステルが挙げられるが、好ましくはメチルメタクリレート、またはn−ブチルアクリレートであり、特に好ましくはメチルメタクリレートである。これらの(メタ)アクリル酸エステル系単量体は単独で用いてもよいが二種以上を併用してもよい。
さらに、必要に応じて用いられるこれらの単量体と共重合可能なビニル系単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド等が挙げられる。
本発明で使用されるゴム状弾性体としては、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、およびスチレン−ブタジエンランダム共重合体等が挙げられる。
スチレン−ブタジエンブロック共重合体、あるいはスチレン−ブタジエンランダム共重合体中におけるスチレン量は、60質量%以下であることがゴム変性スチレン系樹脂組成物の良好な耐衝撃性と透明性を得るために好ましい。
本発明のゴム変性スチレン系樹脂組成物は、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体の連続相60〜90質量%と、グラフト共重合体の分散相40〜10質量%とからなり、好ましくはスチレン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体の連続相60〜75質量%と、グラフト共重合体の分散相40〜25質量%とからなる。グラフト共重合体の分散相が10質量%未満では、耐衝撃性が不十分であり、40質量%を超えると成形加工性が不十分となるので好ましくない。
なお、連続相と分散相の質量比測定は、ゴム変性スチレン系樹脂組成物(質量Aとする)をメチルエチルケトン(MEK)中で温度23℃にて24時間撹拌し、その後遠心分離機でMEKに対する不溶分を分離、真空乾燥したものを質量測定して(質量をBとする)、次の数5式、数6式により求めるものである。
Figure 0004651272
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さらに、前記グラフト共重合体の分散相は、体積平均粒子径が0.2〜0.3μm未満であり、かつ体積粒子径分布の中位径(体積粒子径の累計分布における50%の粒子径)が0.3μm以上である。体積平均粒子径が0.2μm未満または中位径が0.3μm未満では耐衝撃性が不十分であり、体積平均粒子径が0.3μm以上では十分な成形外観が得られないので好ましくない。また、体積粒子径分布において、0.1μm未満が5%以上であることが、さらに良好な成形外観が得られるため好ましく、15%以下であることが耐衝撃性を維持する上で好ましい。特に好ましくは7%以上13%以下の範囲である。
また、前記スチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体の連続相は、重量平均分子量(Mw)とその構成単位から求められる数7式のXが数8式の範囲にあることが必要である。ただし、ここで述べる連続相の重量平均分子量は、前記したゴム変性スチレン系樹脂組成物のMEK可溶分をゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法で測定したポリスチレン換算の重量平均分子量である。
Figure 0004651272
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Xが100000未満では耐衝撃性が不十分であり、180000を超えると成形加工性が劣るため好ましくない。Xの好ましい範囲は12000以上170000以下である。
なお、連続相のスチレン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体を構成する各単量体の量は、前記した条件を満たせば特に限定されるものではないが、好ましくはスチレン系単量体単位20〜70質量%、(メタ)アクリル酸エステル系単量体単位30〜80質量%、および必要に応じて用いられるこれらの単量体と共重合可能なビニル系単量体単位0〜10質量%である。
また、分散相のグラフト共重合体を構成するゴム状弾性体及び各単量体の量は前記した条件を満たせば特に限定されるものではないが、ゴム状弾性体30〜80質量部に、スチレン系単量体単位20〜70質量%、(メタ)アクリル酸エステル系単量体単位30〜80質量%、および必要に応じて用いられるこれらの単量体と共重合可能なビニル系単量体単位0〜10質量%からなるスチレン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体20〜70質量部がグラフトしたグラフト共重合体が好ましく用いられる。
本発明のグラフト共重合体の分散相を構成する成分は、ゴム状弾性体に、スチレン系単量体、(メタ)アクリル酸エステル系単量体、および必要に応じて用いられるこれらの単量体と共重合可能なビニル系単量体をグラフト重合して製造するものであるが、その際に重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル等の公知のアゾ化合物や、メチルエチルケトンパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、メチルシクロヘキサノンパーオキサイド、メチルアセトアセテートパーオキサイド、アセチルアセトンパーオキサイド等のケトンパーオキサイド化合物、1,1−ビス(tert−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−シクロヘキサン、1,1−ビス(tert−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン、1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)−2−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス(tert−ブチルパ−オキシ)シクロヘキサン、2,2−ビス(tert−ブチルパーオキシ)ブタン、n−ブチル−4,4−ビス(tert−ブチルパーオキシ)ヴァレレート、2,2−ビス(4,4−ジ−tert−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン等のパーオキシケタール化合物、P−メンタンヒドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、1,1,3,3−テトラメチルブチルヒドロパーオキサイド、キュメンヒドロパーオキサイド、tert−ブチルハイドロパーオキサイド等のハイドロパーオキサイド化合物、α,α`−ビス(tert−ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン、tert−ブチルクミルパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(tert−ブチルパーオキ)ヘキシン−3等のジアリルパーオキサイド、イソブチリルパーオキサイド、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ステアロイルパーオキサイド、サシニックアシドパーオキサイド、m−トルオイル アンドベンゾイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド等のジアシルパーオキサイド、ジ−n−プロピルパーオキシ−ジカーボネート、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ビス(4−tert−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジ−2−エトキシエチルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、ジ−3−メトキシブチルパーオキシジカーボネート、ジ−sec−ブチルパーオキシジカーボネート等のパーオキシジカーボネート化合物、α,α`−ビス(ネオデカノイルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン、クミルパーオキシネオデカノエート、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシジネオデカノエート、1−シクロヘキシル−1−メチルエチルパーオキシネオデカノエート、tert−ヘキシルパーオキシネオデカノエート、tert−ブチルパーオキシネオデカノエート、tert−ヘキシルパーオキシピバレート、tert−ブチルパーオキシピバレート、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシジ−2−エチルヘキサノエート、2,5−ジメチル−2,5−ビス(2−エチルヘキサノイルパーオキシ)ヘキサン、tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、tert−ヘキシルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、tert−ブチルパーオキシイソブチレート、tert−ヘキシルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、tert−ブチルパーオキシマレイックアシド,tert−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルシクロヘキサノエート、tert−ブチルパーオキシラウレート、2,5−ジメチル−2,5−ビス(m−トルオイルパーオキシジ)ヘキサン、tert−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート、tert−ヘキシルパーオキシベンゾエート、2,5−ジメチル−2,5−ビス(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、tert−ブチルパーオキシアセテート、tert−ブチルパーオキシ−m−トルエート アンドパーオキシジベンゾエート混合物、tert−ブチルパーオキシベンゾエート、ジ−tert−ブチル−パーオキシジイソフタレート等のパーオキシエステル化合物や、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム等の過硫酸化合物等の公知の重合開始剤を用いることができるが、これらの重合開始剤は、それぞれ単独で用いてもよいが、2種類以上を併用してもよい。このましくはハイドロパーオキサイド化合物を重合開始剤に用いることができる。
さらに、グラフト重合によりグラフト共重合体を製造する際の重合開始剤の添加方法に関しては特に限定されないが、好ましくは各単量体の混合物の全量または一部と重合開始剤とを分添することで重合時の除熱を良好に行い、製品の諸物性を維持しながら安定製造を行うことができるため望ましい。
なお、グラフト共重合体を製造する際に用いる重合開始剤に併用して、必要に応じて硫酸第一鉄、塩化第一鉄等の2価鉄イオン化合物、エチレンジアミン四酢酸・四ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリウム、ポリアミン等から選ばれる少なくとも一種の鉄イオンと錯体またキレートを形成する化合物、およびナトリウム・ホルムアルデヒド・スルホキシレート、グルコース、デキストロース等から選ばれる少なくとも一種の化合物を還元剤として添加することが出来る。還元剤の好ましい組み合わせは、硫酸第一鉄、エチレンジアミン四酢酸・四ナトリウム、およびナトリウム・ホルムアルデヒド・スルホキシレートである。
本発明のゴム変性スチレン系樹脂組成物を構成する樹脂は、ゴム状弾性体に、スチレン系単量体、(メタ)アクリル酸エステル系単量体、および必要に応じて用いられるこれらの単量体と共重合可能なビニル系単量体をグラフト重合してなるグラフト共重合体単独でもかまわないが、該重合体にスチレン系単量体、(メタ)アクリル酸エステル系単量体、および必要に応じて用いられるこれらの単量体と共重合可能なビニル系単量体からなる共重合体を混合することも可能であり、該製造方法で得られる樹脂組成物を用いることが好ましい。そしてこれらの樹脂を製造する際、塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法、塊状−懸濁重合法、乳化重合法等の公知技術により製造することができる。また、回分式重合法、連続式重合法のいずれの方法も用いることができる。
本発明のゴム変性スチレン系樹脂組成物には、公知の耐候剤、滑剤、可塑剤、着色剤、帯電防止剤、鉱油等の添加剤を、本発明のゴム変性スチレン系樹脂組成物の性能を損なわない範囲で配合してもよい。配合方法については特に限定されなく、本発明のゴム変性スチレン系樹脂組成物を構成する樹脂の製造時、樹脂の混合時、あるいは樹脂の混合後に配合することができる。
本発明のゴム変性スチレン系樹脂組成物の製造には酸化防止剤を用いることが好ましく、特にその種類は規定されないが、例えばn−オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、4,6−ビス(オクチルチオメチル)−o−クレゾール、エチレンビス(オキシエチレン)ビス[3−(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−m−トリル)プロピオネート、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン、2,6−ジ−tert−ブチル−4−(4,6−ビス(オクチルチオ)−1,3,5−トリアジン−2−イルアミノ)フェノール等のフェノール系酸化防止剤があげられるが、n−オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートが好ましい。
また、本発明のゴム変性スチレン系樹脂組成物の製造における酸化防止剤の添加量は、スチレン系単量体、(メタ)アクリル酸エステル系単量体、および必要に応じて用いられるこれらの単量体と共重合可能なビニル系単量体の合計100質量部に対し、0〜20000ppm、好ましくは10〜15000ppm、さらに好ましくは50〜12000ppm、特に好ましくは100〜11000ppm存在させる。酸化防止剤の添加により共重合樹脂を成形した際の色相を改善することができるが、酸化防止剤が20000ppmを越えると、樹脂を成形した際の外観が悪化する。
なお、酸化防止剤の配合方法については特に限定されなく、本発明のゴム変性スチレン系樹脂組成物を構成する樹脂の製造時、樹脂の混合時、あるいは樹脂の混合後に配合することができるが、好ましくは乳化重合で得られたグラフト共重合体の製造時、重合後に得られた乳化液に酸化防止剤を添加し、純水で希釈後昇温、凝固、脱水、水洗、乾燥することで、乾燥時における事故(粉塵爆発等)を未然に防ぐことができるので安定製造することができるため好ましい。
本発明のゴム変性スチレン系樹脂組成物は、配合・溶融押出しについて特に制限はなく、公知の方法を採用することができる。例えば、各樹脂や各種添加剤をあらかじめタンブラーやヘンシェルミキサー等で均一に混合して、単軸押出機または二軸押出機等に供給して溶融混合した後、ペレットとして調整する方法がある。
このようにして得られた本発明の熱可塑性樹脂組成物は、例えば、射出成形、圧縮成形および押出成形等の方法により各種成形体に加工され実用に供することができる。
次に実施例をもって本発明をさらに説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
まずは、原料樹脂の製造から示す。
(イ)スチレン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体の製造
参考例1:スチレン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体A−1
容量250リットルのオートクレーブに、純水100kgにドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを0.5g、第三リン酸カルシウム250g、スチレン24kg、メチルメタクリレート76kgを入れ、重合開始剤としてt−ブチルパーオキシイソブチレートを100g、t−ドデシルメルカプタン650gを添加し、回転数150rpmの撹拌下に混合液を分散させた。そしてこの混合液を温度90℃で8時間、130℃で2.5時間加熱重合させた。反応終了後、洗浄、脱水後乾燥し、ビーズ状のスチレン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体A−1を得た。
参考例2:スチレン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体A−2
参考例1において、t−ドデシルメルカプタンを950gに変更した以外はスチレン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体A−1と同様に製造し、ビーズ状のスチレン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体A−2を得た。
参考例3:スチレン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体A−3
参考例1において、t−ドデシルメルカプタンを300gに変更した以外はスチレン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体A−1と同様に製造し、ビーズ状のスチレン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体A−3を得た。
(ロ)ゴム状弾性体ラテックスの製造
参考例4:ゴム状弾性体ラテックスG−1
容積200リットルのオートクレーブに純水58kg、オレイン酸カリウム560g、ロジン酸カリウム1200g、炭酸カリウム1.2kg、過硫酸カリウム400gを加えて撹拌下で均一に溶解した。次いでt−ドデシルメルカプタン400g、ブタジエン80kgを加え、撹拌しながら温度60℃で30時間重合し、さらに70℃に昇温して24時間放置して重合を完結し、体積平均粒子径0.31μmのゴム状弾性体ラテックスG−1を得た。
参考例5:ゴム状弾性体ラテックスG−2
容積200リットルのオートクレーブに純水65kg、オレイン酸カリウム560g、ロジン酸カリウム1200g、炭酸カリウム1.2kg、過硫酸カリウム400gを加えて撹拌下で均一に溶解した。次いでt−ドデシルメルカプタン400g、ブタジエン80kgを加え、撹拌しながら温度60℃で30時間重合し、さらに70℃に昇温して24時間放置して重合を完結し、体積平均粒子径0.22μmのゴム状弾性体ラテックスG−2を得た。
参考例6:ゴム状弾性体ラテックスG−3
容積200リットルのオートクレーブに純水85kg、オレイン酸カリウム1200g、水酸化カリウム200g、過硫酸カリウム50gを加えて撹拌下で均一に溶解した。次いでt−ドデシルメルカプタン100g、ジビニルベンゼン35g、ブタジエン50kgを加え、撹拌しながら温度60℃で20時間放置して重合を完結し、体積平均粒子径0.08μmのゴム状弾性体ラテックスG−3を得た。
参考例7:ゴム状弾性体ラテックスG−4
参考例6のゴム状弾性体ラテックスG−3をマントンゴーリン式加圧凝集肥大機を利用して、ラテックスを凝集肥大化させ、体積平均粒子径0.22μmのゴム状弾性体ラテックスG−4を得た。
(ハ)グラフト共重合体含有重合体の製造
参考例8:グラフト共重合体含有重合体B−1
参考例4のゴム状弾性体ラテックスG−1を固形分換算で30kg計量して容積200Lのオートクレーブに移し、純水90kgを加え、撹拌しながら窒素気流下で温度50℃に昇温した。ここに硫酸第一鉄1.5g、エチレンジアミン四酢酸・四ナトリウム3g、ナトリウム・ホルムアルデヒドスルホキシレート100gを純水2kgに溶解したものを加え、スチレン7.5kg、メチルメタクリレート22.5kg、t−ドデシルメルカプタン60gからなる混合物と、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド60g、オレイン酸カリウム450gを純水8kgに分散した溶解液とを別々に6時間かけて連続添加した。添加終了後、温度を70℃に昇温して、さらにジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド30g添加した後2時間放置して重合を終了させた。
得られた乳化液にn−オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート300gを加え、純水で固形分を15質量%に希釈した後に温度70℃に昇温し、激しく撹拌しながら希硫酸を加えて塩析を行い、その後温度を95℃に昇温して凝固させ、次に脱水、水洗、乾燥して粉末状のグラフト共重合体含有重合体B−1を得た。
参考例9:グラフト共重合体含有重合体B−2
参考例8において、ゴム状弾性体ラテックスがゴム状弾性体G−1を固形分換算で24kgおよびゴム状弾性体G−3を固形分換算で6kgに変更された以外は、グラフト共重合体含有重合体B−1と同様に製造し、粉末状のグラフト共重合体含有重合体B−2を得た。
参考例10:グラフト共重合体含有重合体B−3
参考例8において、ゴム状弾性体ラテックスがゴム状弾性体G−1を固形分換算で18kgおよびゴム状弾性体G−4を固形分換算で12kgに変更された以外は、グラフト共重合体含有重合体B−1と同様に製造し、粉末状のグラフト共重合体含有重合体B−3を得た。
参考例11:グラフト共重合体含有重合体B−4
参考例8において、ゴム状弾性体ラテックスがゴム状弾性体G−1を固形分換算で21kgおよびゴム状弾性体G−3を固形分換算で9kgに変更された以外は、グラフト共重合体含有重合体B−1と同様に製造し、粉末状のグラフト共重合体含有重合体B−4を得た。
参考例12:グラフト共重合体含有重合体B−5
参考例8において、ゴム状弾性体ラテックスがゴム状弾性体G−1を固形分換算で18kgおよびゴム状弾性体G−2を固形分換算で12kgに変更された以外は、グラフト共重合体含有重合体B−1と同様に製造し、粉末状のグラフト共重合体含有重合体B−5を得た。
参考例13:グラフト共重合体含有重合体B−6
参考例8において、ゴム状弾性体ラテックスがゴム状弾性体G−2を固形分換算で30kgに変更された以外は、グラフト共重合体含有重合体B−1と同様に製造し、粉末状のグラフト共重合体含有重合体B−6を得た。
参考例14:グラフト共重合体含有重合体B−7
参考例8において、ゴム状弾性体ラテックスがゴム状弾性体G−1を固形分換算で9kgおよびゴム状弾性体G−3を固形分換算で21kgに変更された以外は、グラフト共重合体含有重合体B−1と同様に製造し、粉末状のグラフト共重合体含有重合体B−7を得た。
実施例および比較例
参考例1〜3で製造したスチレン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体および参考例8〜14で製造したグラフト共重合体含有重合体を表1、2で示した割合で配合してヘンシェルミキサーで混合した後、二軸押出機(東芝機械(株)製 TEM−35B)にてシリンダー温度220℃で溶融混合してペレット化した。得られた試料ペレットを用いて、下記の測定方法に従い、各分析値測定および各物性値測定を行った。各測定値を表1、2に示した。
(1)連続相と分散相の質量比の測定
あらかじめ質量測定しておいた試料ペレット(質量をAとする)をメチルエチルケトン(MEK)中にて温度23℃で24時間撹拌し、その後遠心分離機でMEKに対する不溶分の分離を実施し、遠心分離操作後30分静置した。遠心分離機の操作条件は次の通りである。
温度:−9℃
回転数:20000rpm
時間:60分
遠心分離させた溶液の上澄み液と沈殿物とを分離し、沈殿物を真空乾燥機で乾燥した後、質量測定して(質量をBとする)次の数9式、数10式により連続相と分散相の質量比を求めた。
Figure 0004651272
Figure 0004651272
(2)連続相の重量平均分子量測定
前記の遠心分離させた溶液の上澄み液を分取してメタノールを加え、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体(連続相)を沈殿させた。この沈殿物を採取し、下記記載のGPC測定条件で測定した。
装置名:SYSTEM−21 Shodex(昭和電工社製)
カラム:PL gel MIXED−Bを3本直列
温度:40℃
検出:示唆屈折率
溶媒:テトラハイドロフラン
濃度:2質量%
検量線:標準ポリスチレン(PS)(PL社製)を用いて作製し、重量平均分子量はPS換算値で表した。
(3)連続相の構成単量体単位の測定
先の測定の前処理で得られたスチレン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体からなる連続相(MEK可溶分)を重クロロホルムに溶解させてFT−NMR(日本電子社製FX−90Q型)を用いて、構成単量体単位を求めた。
(4)分散相の体積粒子径分布測定
試料ペレット約1gをN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)100g中で24時間撹拌し、さらにDMFを加えて適当な濃度になるように希釈し、レーザー回析散乱法粒子径分布測定機(COULTER社LS230型)を使用して測定した。
(5)シャルピー衝撃強度測定
試料ペレットを東芝機械(株)社製射出成形機(IS−80CNV)を用いて、シリンダー温度245℃で成形し、80×10×4mm厚、タイプAノッチ(ノッチ45度、2mm深さ、r=0.24)の試験片を作成し、ISO−179に準拠して測定した(単位:kJ/m2)。
(6)メルトマスフローレート測定
試料ペレットを用いてISO−1133に準拠して、温度220℃、荷重10kgの条件で測定した(単位:g/10分)。
(7)透明性(曇り度)測定
東芝機械(株)社製射出成形機(IS−50EP)を用いて、試料ペレットをシリンダー温度220℃、金型温度60℃の条件で成形し、55×90×3mm寸法の角板試験片を作成した。この試験片について、ISO 14782に準拠して曇り度を測定した(単位:%)。
(8)成形品外観評価
川口鐵工(株)社製射出成形機(K125−I)を用いて、試料ペレットをシリンダー温度200℃、金型温度40℃の条件で350×100×2mm寸法の角板を成形し、目視にて成形品外観を評価した。
◎・・充填不良、ガス焼け、波紋状のフローマーク等の成形不良がなく、全体的に透明感および光沢感のある成形品。
○・・充填不良、ガス焼け、波紋状のフローマーク等の成形不良はないが、成形品の流動末端部で、透明感または光沢感が若干劣る成形品。
△・・充填不良、ガス焼け、波紋状のフローマーク等の成形不良はないが、全体的に透明感または光沢感が若干劣る成形品。
×・・充填不良、ガス焼け、波紋状のフローマーク等の成形不良があるか、透明感または光沢感が明らかに劣る部分のある成形品。
Figure 0004651272
Figure 0004651272
本発明のゴム変性スチレン系樹脂組成物に係わる実施例は、いずれも優れた成形外観が得られ、かつ透明性、耐衝撃性、および成形加工性に優れていたが、本発明の条件に合わないゴム変性スチレン系樹脂組成物に係わる比較例では、成形外観、または透明性、耐衝撃性および成形加工性のうちいずれかの物性において劣るものであった。

Claims (5)

  1. (I)スチレン、メチルメタクリレートを重合してなるスチレン−メチルメタクリレート共重合体の連続相61〜77質量%と、(II)ゴム状弾性体に、スチレン、メチルメタクリレートをグラフト重合してなるグラフト共重合体含有重合体の分散相39〜23質量%とを含有するゴム変性スチレン系樹脂組成物であって、
    分散相の体積平均粒子径が0.2〜0.3μm未満で、体積粒子径分布の中位径が0. 3μm以上であり、かつ連続相の重量平均分子量(Mw)とその構成単量体単位から求められる数1式のXが数2式の範囲にあり、分散相の体積平均粒子径が0.31μmであるゴム状弾性体ラテックスG−1と、体積平均粒子径が0.22μmであるゴム状弾性体ラテックスG−2、体積平均粒子径が0.08μmであるゴム状弾性体ラテックスG−3、または体積平均粒子径が0.22μmであるゴム状弾性体ラテックスG−4から選択される1種とからなる、2種類のゴム状弾性体ラテックスにグラフト重合されたグラフト共重合体含有重合体であり、かつ連続相の重量平均分子量(Mw)が84000〜87000であることを特徴とするゴム変性スチレン系樹脂組成物。
    Figure 0004651272

    Figure 0004651272
  2. 分散相の体積粒子径分布において、粒子径0.1μm未満が5〜15%であることを特徴とする請求項1記載のゴム変性スチレン系樹脂組成物。
  3. 重合開始剤を分添して得たグラフト共重合体を用いることを特徴とする請求項1又は2記載のゴム変性スチレン系樹脂組成物。
  4. 酸化防止剤としてフェノール系酸化防止剤を使用したグラフト共重合体を用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のゴム変性スチレン系樹脂組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載のゴム変性スチレン系樹脂組成物を成形してなる成形体。
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