JP4650693B2 - 遠隔管理システム - Google Patents
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Description
遠隔検針システムは、各家庭などに配置された例えばガスメータに組み合わせてガスの消費量を計測し、その結果をセンター装置に送信して、各ガスメータの計測値を収集管理できるようにしたシステムである。
この遠隔検針システムでは、親機と称する無線端末装置10と、ガスメータなどの計測器に付設されこの親機10と無線接続されて管理される複数の子機と称する無線端末装置20と、親機10と複数の子機20を一つのグループとして複数のグループを管理するセンター装置30とから成っている。
親機10はその管理下にある複数の子機20に対してセンター装置30からの指示を伝えたり、或いは子機20からの測定情報(検針データ)等を受信してセンター装置30に送信したりする。
そのため、親機10は、携帯電話回線の管理会社に対して回線使用契約を結んで、いつでもセンター装置30と交信できる状態に設定されており、また、予備親機10aも親機10が機能不全になったときに、直ちに親機10に代わってシステムを維持できるように、親機10と同様に常にセンター装置30と交信できる状態に維持されている。つまり現状では、親機10及び予備親機10aとも携帯電話回線40の管理会社と回線使用契約を結び使用料を支払っている。
請求項2の発明は、請求項1に記載された遠隔管理システムにおいて、前記親機は、前記加入回線利用手段が予備親機に切り替わったことを検出し、検出したことをセンター装置に送信する手段とを有することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載された遠隔管理システムにおいて、前記センター装置との通信を行うための通信回線情報を備えた素子は、加入回線用ICチップであることを特徴とする。
図2は、親機及び予備親機の構成を示すブロック図である。
親機10は、図示のようにマイクロコンピュータからなり全体を制御する制御部100と、この制御部100に接続された外部機器である予備親機10aとの接続のための外部I/F(インターフェース)部110、親機10の動作のために必要な各種データ等を格納するメモリ部112、親機10の設定等の操作を行う例えばディップスイッチなどの操作部114、操作結果などを表示する表示部116、子機20と特定小電力無線で通信を行うための第1の無線部120とアンテナ122、センター装置30と商用回線、例えば携帯電話回線を通じてデータ通信を行うための第2の無線部124とアンテナ126、及び電池からなる電源部142等からなっている。この構成は予備親機10aでも同じであり、図中では親機10の番号にaを付して説明を省略する。
ここで、監視部118は、親機10の制御部100の動作中常に監視し、制御部100の異常を検知したとき、具体的には制御部100の動作中に常に周期的に発信するパルスを監視し、予め定めた期間そのパルスが検知されないとき、切替スイッチ132を予備親機10a側に切り替え、加入回路ICチップ140を予備親機10aの第2の無線部124aに接続する。
そのため、親機10に支障が生じたとき、親機10をそのまま予備親機10aに切り換えても子機20との通信は行えない。そこで、例えば予備親機10aについても、親機10と同様に親機10が管理する各子機20の間で予め縁組み処理を行っておく。
そうすることによって、親機10が予備親機10aに切り替わっても、子機10との関係はスムーズに引き継がれる。
子機20は、図示のようにその全体を制御するマイクロコンピュータからなる制御部200、制御部200に接続された外部I/F210、マイクロコンピュータを動作させるための各種のデータ等を格納するメモリ部212、子機20の設定などの操作を行うための操作部214、設定結果等の表示を行う表示部216、特定の親機10と特定小電力無線で交信するための無線部220、アンテナ230、電源部240等からなっている。また、子機20は前記外部I/F210を介して例えばガスメータ20aに接続されている。
通常、1台の親機10は約100〜200台程度の子機20を収容してセンター装置30からの指示で子機20に検針データを送信させたり、或いは子機で異常を感知したときに警報を送信したり、或いはセンター装置からの制御が可能なように、子機20を管理しかつ制御している。
親機10の監視部118は、当該親機10が正常に機能しているかどうか判断する、つまり、例えば動作中の制御部のマイクロコンピュータから周期的に発信されるパルス信号を監視して、当該パルス信号が所定時間検出されなかったときは、制御部100が正常に機能していない、つまり故障と判断し(S101、YES)、切替スイッチ132を作動して加入回線ICチップ140を予備親機10aに切り替える(S102)。この切替は、予備親機10aを介してセンター装置10に通報される。
センター装置30では、予備親機10aからの切替の通報があると(S201、YES)、親機10の登録を予備親機10aに書き換える(更新する)(S202)。また、それと共にサービスセンター(図示せず)へ通知する(S203)。なお、通知を受けたサービスセンターでは例えばサービスマンを現場へ派遣して、親機10を修理したり或いは取り替えたりする。センター装置30は、親機10の登録を予備親機10aに書き換えた後は、検針・警報・制御等を、予備親機10aを対象に指示する(S204)。
予備親機10aは、切替部130の切替スイッチ132が切り替わって、加入回線ICチップ140と接続されると通報が発生して(S301、YES)、センター装置30に対して親機が切り替わったことを通知する(S302)。また、それと共に、親機10の管理下にある全子機20に対して親機10が予備親機10aに切り替わったことを通知する(S303)。親機10が予備親機10aに切り替わった後、予備親機10aはセンター装置30からの指示により親機10の障害復旧まで全子機20に対する検針・警報・制御等を行う(S304)。
Claims (3)
- 複数の子機と、該複数の子機とそれぞれ通信可能に接続された親機及び該親機に接続された予備親機と、該親機又は予備親機と通信可能に接続されるセンター装置からなる遠隔管理システムであって、
前記親機及び予備親機は、それぞれ前記子機と交信するための第1の通信部と、センター装置と交信するための第2の通信部とを有し、
前記親機は、その第2の通信部に接続され通信回線を介してセンター装置との通信を行うための回線利用手段と、前記回線利用手段を予備親機の第2の通信部に切替自在に接続する切替手段と、前記回線利用手段が接続された親機の機能停止を監視する監視手段とを有し、
前記監視手段が前記親機が機能停止を検出したとき、前記切替手段が前記回線利用手段を予備親機に切り替えることを特徴とする遠隔管理システム。 - 請求項1に記載された遠隔管理システムにおいて、
前記親機は、前記加入回線利用手段が予備親機に切り替わったことを検出し、検出したことをセンター装置に送信する手段とを有することを特徴とする遠隔管理システム。 - 請求項1又は2に記載された遠隔管理システムにおいて、
前記センター装置との通信を行うための通信回線情報を備えた素子は、加入回線用ICチップであることを特徴とする遠隔管理システム。
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