JP4649978B2 - 溶射皮膜のマスキング装置 - Google Patents
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図1はV型エンジンにおけるシリンダブロックの横断面図、図2はV型エンジンにおけるシリンダブロックの底面図、図3は蓋が閉じられた状態を示す、第1の実施の形態のマスキング装置の斜視図、図4は蓋が開いた状態を示す、第1の実施の形態のマスキング装置の斜視図、図5はマスキング装置をシリンダボア下端部に挿入配置させた状態を示す要部拡大断面図である。
先ず、本実施の形態の溶射皮膜のマスキング装置を説明する前に、このマスキング装置でマスキングする対象物であるV型エンジンのシリンダブロックの構成について説明する。
マスキング装置7は、図3から図5に示すように、シリンダボア4内に挿入された溶射ガン8のノズル9から溶射粉末を溶融させた溶滴10をシリンダボア内壁4aに吹き付ける時に、溶滴10がシリンダボア4の下方に連通するクランク室5の内壁に付着するのを防止するための装置である。
本実施の形態のマスキング装置7によれば、溶滴10の吹き付け時には、ロッド13を突き上げて蓋12を開いてバルク突出部6aを覆うことができるため、バルク突出部6aへの溶滴10の付着を防止することができる。また、シリンダボア4の下部は、マスキング本体11によって覆われることからクランク室5内への溶滴10の進入を防止できる。
図6はシャッターが閉じられた状態を示す、第2の実施の形態のマスキング装置をシリンダボア下端部に挿入配置させた状態を示す要部拡大断面図、図7はシャッターが開いた状態を示す、第2の実施の形態のマスキング装置をシリンダボア下端部に挿入配置させた状態を示す要部拡大断面図、図8(A)はシャッターの正面図、図8(B)はシャッターの裏面図、図8(C)はシャッターの断面図、図9(A)はシャッターにロッドを係合させた状態を示す正面図、図9(B)はロッドを引き下げてシャッターをスライドさせた状態を示す断面図、図9(C)はロッドを突き上げてシャッターをスライドさせた状態の断面図、である。
本実施の形態のマスキング装置18によれば、溶滴10の吹き付け時には、ロッド20を突き上げてシャッター19をスライドさせることでバルク突出部6aを該シャッター19によって覆うことができるため、バルク突出部6aへの溶滴10の付着を防止することができる。
図10は第3の実施の形態のマスキング装置をシリンダボア下端部に挿入配置させた状態を示す要部拡大断面図、図11は翼を回転させてバルク突出部を覆うように構成した第3の実施の形態のマスキング装置の斜視図である。
本実施の形態のマスキング装置30によれば、溶滴10の吹き付け時には、翼32を回転させることでバルク突出部6aを該翼32によって覆うことができるため、バルク突出部6aへの溶滴10の付着を防止することができる。また、このマスキング装置30では、翼32をバルク突出部6aの表面に接触させることで、このバルク突出部6aに付着する溶滴10を掻き落とすことができる。
図12はマスキング本体に形成したスリット内にシャッターを戻した状態を示す第4の実施の形態のマスキング装置の斜視図、図13はマスキング本体に形成したスリットからシャッターを突出させた状態を示す第4の実施の形態のマスキング装置の斜視図である。
本実施の形態のマスキング装置34によれば、溶滴10の吹き付け時には、ロッド37を突き上げてシャッター36をスライドさせることでバルク突出部6aを該シャッター36によって覆うことができるため、バルク突出部6aへの溶滴10の付着を防止することができる。
本実施の形態では、第4の実施の形態のシャッター36は廃止してスリット35を右と左にそれぞれ独立して設け、溶滴10の吹き付け時には、一方のスリットからオイルをバルク突出部6aの表面に供給すると共に他方のスリットでその供給されたオイルを回収するようにする。
4…シリンダボア
5…クランク室
6…バルク部
6a…バルク突出部
7、18、30、34…マスキング装置
11…マスキング本体
12…蓋
13、20、31、37…ロッド
19、36…シャッター
21…球体
32…翼
Claims (7)
- V型エンジンのシリンダブロックに形成されたシリンダボア内壁に、溶融した溶滴を吹き付けて溶射皮膜を形成する際に、該シリンダブロック下端に形成されたクランク室から前記シリンダボアの下方へ挿入配置させて該クランク室への溶滴の付着を防止する溶射皮膜のマスキング装置であって、
クランクシャフトを支持する前記シリンダブロックに形成されたバルク部の一部が、前記シリンダボアの下方に突出しており、前記溶滴の吹き付け時に、そのバルク突出部を覆うマスク部材を備え、
前記マスク部材は、マスキング本体に対して開閉自在に取り付けられた蓋からなり、前記溶滴の吹き付け時には、該蓋が開いてマスキング本体の外側に突出して前記バルク突出部を覆い、溶滴の吹き付け終了時には、該蓋が閉まってマスキング本体に戻る
ことを特徴とする溶射皮膜のマスキング装置。 - 請求項1に記載の溶射皮膜のマスキング装置であって、
前記マスキング本体内にロッドを設け、前記溶滴の吹き付け時には、該ロッドを突き上げて前記蓋を開くことで前記バルク突出部を覆い、前記溶滴の吹き付け終了時には、マスキング本体をクランク室から引き下げたときに蓋が前記バルク突出部に当接して閉じることでマスキング本体に戻る
ことを特徴とする溶射皮膜のマスキング装置。 - V型エンジンのシリンダブロックに形成されたシリンダボア内壁に、溶融した溶滴を吹き付けて溶射皮膜を形成する際に、該シリンダブロック下端に形成されたクランク室から前記シリンダボアの下方へ挿入配置させて該クランク室への溶滴の付着を防止する溶射皮膜のマスキング装置であって、
クランクシャフトを支持する前記シリンダブロックに形成されたバルク部の一部が、前記シリンダボアの下方に突出しており、前記溶滴の吹き付け時に、そのバルク突出部を覆うマスク部材を備え、
前記マスク部材は、マスキング本体に対してスライド自在に取り付けられたシャッターからなり、前記溶滴の吹き付け時には、該シャッターがスライドしマスキング本体の外側に突出して前記バルク突出部を覆い、溶滴の吹き付け終了時には、該シャッターがスライドしてマスキング本体内に戻る
ことを特徴とする溶射皮膜のマスキング装置。 - 請求項3に記載の溶射皮膜のマスキング装置であって、
前記マスキング本体内に前記シャッターと係合するロッドを設け、前記溶滴の吹き付け時には、該ロッドを突き上げて該シャッターをスライドさせマスキング本体の外側に突出させて前記バルク突出部を覆い、前記溶滴の吹き付け終了時には、該ロッドを引き下げて該シャッターをスライドさせマスキング本体内に収納させる
ことを特徴とする溶射皮膜のマスキング装置。 - 請求項4に記載の溶射皮膜のマスキング装置であって、
前記シャッターは、下端部にロッドを有し、該ロッドを突き上げることで前記マスキング本体に形成されたスリットから突出して前記バルク突出部を覆い、前記溶滴の吹き付け終了時には、該ロッドを引き下げて該シャッターをスリット内に戻す
ことを特徴とする溶射皮膜のマスキング装置。 - V型エンジンのシリンダブロックに形成されたシリンダボア内壁に、溶融した溶滴を吹き付けて溶射皮膜を形成する際に、該シリンダブロック下端に形成されたクランク室から前記シリンダボアの下方へ挿入配置させて該クランク室への溶滴の付着を防止する溶射皮膜のマスキング装置であって、
クランクシャフトを支持する前記シリンダブロックに形成されたバルク部の一部が、前記シリンダボアの下方に突出しており、前記溶滴の吹き付け時に、そのバルク突出部を覆うマスク部材を備え、
前記マスク部材は、マスキング本体内に設けられた回動軸と、この回動軸の先端に垂れ下がるように取り付けられた複数の翼とを有し、前記溶滴の吹き付け時には、該回動軸を回転させて該翼を回転させ前記バルク突出部を覆い、溶滴の吹き付け終了時には、該回転軸の回転を止めて該翼を垂れ下げた状態とする
ことを特徴とする溶射皮膜のマスキング装置。 - 請求項6に記載の溶射皮膜のマスキング装置であって、
前記翼は、布又はゴム状の弾性体からなる
ことを特徴とする溶射皮膜のマスキング装置。
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JP2004367875A JP4649978B2 (ja) | 2004-12-20 | 2004-12-20 | 溶射皮膜のマスキング装置 |
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- 2004-12-20 JP JP2004367875A patent/JP4649978B2/ja active Active
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