JP4649978B2 - 溶射皮膜のマスキング装置 - Google Patents

溶射皮膜のマスキング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4649978B2
JP4649978B2 JP2004367875A JP2004367875A JP4649978B2 JP 4649978 B2 JP4649978 B2 JP 4649978B2 JP 2004367875 A JP2004367875 A JP 2004367875A JP 2004367875 A JP2004367875 A JP 2004367875A JP 4649978 B2 JP4649978 B2 JP 4649978B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
masking
bulk
droplet
shutter
thermal spray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004367875A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006169619A (ja
Inventor
英爾 塩谷
大輔 寺田
秀信 松山
明 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2004367875A priority Critical patent/JP4649978B2/ja
Publication of JP2006169619A publication Critical patent/JP2006169619A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4649978B2 publication Critical patent/JP4649978B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、シリンダボア内壁に溶射皮膜を形成する際に使用する溶射皮膜のマスキング装置に関する。
エンジンのシリンダブロックに形成されたシリンダボア内壁に溶融した溶滴を吹き付けて溶射皮膜を形成する際、クランク室内に溶滴がしぶきとなって飛散し付着しないように、シリンダボア下端に円筒状のマスキング治具を密着させてカバーする方法が知られている(例えば、特許文献1など参照)。
米国特許6395090号明細書
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、左右のバンクに形成されたシリンダボアの位置が左右で前後にずれたV型エンジンの場合、クランクシャフトを支持するシリンダブロックに形成されたバルク部の一部がシリンダボアの下方に突き出すため、そのバルク突出部を覆う(マスキングする)ことができず、溶滴がこのバルク突出部やクランク室内に飛散して付着する。
クランク室内に溶滴が付着すると、エンジン稼働時に付着した溶滴が剥がれたりするため、シリンダボア内壁以外に付着した溶滴は、溶射後の後工程で洗浄するなどして取り除いている。そのため、引用文献1に記載の技術では、面倒な洗浄工程をしなくてはならず工数増大を招く。
そこで、本発明は、シリンダボア内壁以外に溶滴が付着しないようにバルク突出部をマスキングすることができる溶射皮膜のマスキング装置を提供することを目的とする。
本発明は、V型エンジンのシリンダブロックに形成されたシリンダボア内壁に、溶融した溶滴を吹き付けて溶射皮膜を形成する際に、該シリンダブロック下端に形成されたクランク室から前記シリンダボアの下方へ挿入配置させて該クランク室への溶滴の付着を防止する溶射皮膜のマスキング装置である。
このマスキング装置では、クランクシャフトを支持するシリンダブロックに形成されたバルク部の一部が、シリンダボアの下方に突出しており、前記溶滴の吹き付け時に、そのバルク突出部を覆うマスク部材を備えている。そして、前記マスク部材は、マスキング本体に対して開閉自在に取り付けられた蓋からなり、溶滴の吹き付け時には、該蓋が開いてマスキング本体の外側に突出して前記バルク突出部を覆い、溶滴の吹き付け終了時には、該蓋が閉まってマスキング本体に戻るように構成されている。
本発明の溶射皮膜のマスキング装置によれば、溶滴の吹き付け時に、シリンダボアの下方に突出したバルク突出部をマスク部材で覆うようにしたので、このマスク部材で飛散する溶滴がバルク突出部に付着するのを防止できる。したがって、本発明によれば、溶射皮膜をシリンダボア内壁のみに形成することができ、溶射工程後のクランク室へ飛散した溶滴を取り除く面倒な洗浄作業を無くすことができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。先ず、溶射ガン装置について説明した後、この溶射ガン装置を用いた溶射皮膜の形成方法を説明する。
「第1の実施の形態」
図1はV型エンジンにおけるシリンダブロックの横断面図、図2はV型エンジンにおけるシリンダブロックの底面図、図3は蓋が閉じられた状態を示す、第1の実施の形態のマスキング装置の斜視図、図4は蓋が開いた状態を示す、第1の実施の形態のマスキング装置の斜視図、図5はマスキング装置をシリンダボア下端部に挿入配置させた状態を示す要部拡大断面図である。
「シリンダブロックの概略構成」
先ず、本実施の形態の溶射皮膜のマスキング装置を説明する前に、このマスキング装置でマスキングする対象物であるV型エンジンのシリンダブロックの構成について説明する。
シリンダブロック1は、図1及び図2に示すように、V型に傾斜する左右のバンク2、3にそれぞれピストンシリンダを収容配置させるシリンダボア4(4A、4B、4C、4D、4E、4F)と、シリンダブロック下端に形成されたクランク室5とを備えている。右側のバンク2に形成されたシリンダボア4A、4B、4Cは、左側のバンク3に形成されたシリンダボア4D、4E、4Fに対して、前後方向でその位置をずらして配置されている。
このため、本実施の形態のシリンダブロック1においては、図示を省略するクランクシャフトを支持するバルク部6の一部(以下、バルク突出部6aという)が、各シリンダボア4A、4B、4C、4D、4E、4Fの下方に突出する。なお、バルク部6は、クランクシャフトのジャーナル部を、軸受けを介して支持する部分に相当し、シリンダブロック1に対して一体的に形成されている。本実施の形態では、溶融した溶滴をシリンダボア内壁4aに吹き付けるときに、該溶滴がバルク突出部6aに付着しないように、マスキング装置に設けたマスク部材で当該バルク突出部6aを覆って保護する。
「マスキング装置の構成」
マスキング装置7は、図3から図5に示すように、シリンダボア4内に挿入された溶射ガン8のノズル9から溶射粉末を溶融させた溶滴10をシリンダボア内壁4aに吹き付ける時に、溶滴10がシリンダボア4の下方に連通するクランク室5の内壁に付着するのを防止するための装置である。
このマスキング装置7は、クランク室5から挿入されてシリンダボア4の下端部に配置され、当該シリンダボア4の下端部を閉塞するマスキング本体11と、このマスキング本体11に対して開閉自在に取り付けられた蓋12と、溶滴10の吹き付け時に該蓋12を開くためのロッド13とから構成される。
マスキング本体11は、バルク突出部6aの逃げとなるフラット部14を一部に形成した略円筒体として形成されている。そして、このマスキング本体11には、溶滴吹き付け時の換気口となる排気孔15が、その上下方向に貫通して形成されている。
蓋12は、フラット部14に固定された蝶番16に回動自在に取り付けられている。かかる蓋12は、シリンダボア4の内径に応じた円弧形状として形成されており、バルク突出部6aの上方位置にてこのバルク突出部6aを覆うようになっている。すなわち、シリンダボア4を上から見たときには、バルク突出部6aは、マスキング本体11に開閉自在に取り付けられた蓋12によって完全に覆われた形となる。
かかる蓋12は、溶滴10の吹き付け前の状態及び溶滴10の吹き付け終了時には、図3に示すように、排気孔15の一部を閉じるようにマスキング本体11の先端に閉じた状態にある。また、この蓋12は、溶滴10の吹き付け時には、図4に示すように、マスキング本体11の外側に突出してバルク突出部6aを覆う開いた状態となる。
ロッド13は、フラット部14の近傍に形成されたマスキング本体11の上下方向に貫通するロッド挿入孔17に挿入され、図示を省略する駆動源によって上下方向に突き上げ自在とされている。溶滴10の吹き付け時には、ロッド13を突き上げて、そのロッド先端で蓋12を開く。溶滴10の吹き付け終了時には、マスキング本体11をクランク室5から引き下げたときに蓋12がバルク突出部6aに当接して閉じる。
「作用・効果」
本実施の形態のマスキング装置7によれば、溶滴10の吹き付け時には、ロッド13を突き上げて蓋12を開いてバルク突出部6aを覆うことができるため、バルク突出部6aへの溶滴10の付着を防止することができる。また、シリンダボア4の下部は、マスキング本体11によって覆われることからクランク室5内への溶滴10の進入を防止できる。
また、本実施の形態のマスキング装置7によれば、溶滴10の吹き付け終了時には、マスキング本体11を単にクランク室5から引き下げることのみで蓋12がバルク突出部6aに当接して閉じるため、蓋12を閉める機構を簡略化することができる。
このように、本実施の形態のマスキング装置7を使用すれば、溶滴10がバルク突出部6aやクランク室5内に飛散して付着するのを防止することができるため、溶射後の後工程である洗浄工程を行う必要が無くなり、溶射皮膜の成膜工数を大幅に削減することができる。
「第2の実施の形態」
図6はシャッターが閉じられた状態を示す、第2の実施の形態のマスキング装置をシリンダボア下端部に挿入配置させた状態を示す要部拡大断面図、図7はシャッターが開いた状態を示す、第2の実施の形態のマスキング装置をシリンダボア下端部に挿入配置させた状態を示す要部拡大断面図、図8(A)はシャッターの正面図、図8(B)はシャッターの裏面図、図8(C)はシャッターの断面図、図9(A)はシャッターにロッドを係合させた状態を示す正面図、図9(B)はロッドを引き下げてシャッターをスライドさせた状態を示す断面図、図9(C)はロッドを突き上げてシャッターをスライドさせた状態の断面図、である。
第2の実施の形態のマスキング装置18は、第1の実施の形態のマスキング装置7とマスク部材の構造が異なる他はほぼ同一の構成であり、同一の構成部品については同一の符号を付し、またその説明は省略するものとする。
第2の実施の形態におけるマスク部材は、図6から図9に示すように、マスキング本体11に対してスライド自在に取り付けられたシャッター19と、このシャッター19に係合して該シャッター19をスライドさせるロッド20とからなる。
シャッター19は、バルク突出部6aを覆うに足る大きさの円弧形状とされている。このシャッター19には、ロッド20の先端に形成された球体21と摺接する上下の傾斜面22、23を有した球体収容部24が形成されている。かかる球体収容部24は、前記球体21を内部に収容させるつば部25を有した逆L字状の突片26を一対有し、互いのつば部25を向かい合わせるようにしてこれら突片26同士が対向配置することで形成されている。
この球体収容部24に形成される傾斜面22、23は、互いに同一方向(平行)に傾斜する傾斜面とされると共に、ロッド20の先端に設けられた球体21と摺接するようになっている。また、つば部25は、このつば部25に形成された下側の傾斜面23と同じ方向に傾斜された傾斜片とされている。さらに、つば部25には、球体収容部24に収容される球体21が外に飛び出さないようにするための飛び出し防止突起29がその長手方向端部に形成されている。
ロッド20は、第1の実施の形態と同様、ロッド挿入孔17に挿入され、図示を省略する駆動源によって上下方向に突き上げ自在とされている。このロッド20の先端には、前記球体収容部24内に収容される球体21が設けられている。かかる球体21は、左右のつば部25に引っ掛けられるようにして当該球体収容部24に収容配置される。
このように構成されたシャッター19は、マスキング本体11の先端に取り付けられたリング形状の押え板27と、当該マスキング本体11の一部を傾斜させた傾斜部28の間にスライド自在に取り付けられる。そして、溶滴10の吹き付け時には、ロッド20を突き上げることでシャッター19をスライドさせマスキング本体11の外側に突出させてバルク突出部6aを覆う。すなわち、ロッド20を突き上げると、ロッド20の先端に設けられた球体21がシャッター19に形成された上側の傾斜面22と接触し、その接触点で発生する力のベクトルによってシャッター19がバルク突出部6aに向かってスライドし、当該バルク突出部6aが前記シャッター19によって覆われる。
溶滴10の吹き付け終了時には、ロッド20を引き下げることでシャッター19をスライドさせマスキング本体11内に収納させる。すなわち、ロッド20を引き下げると、今度は球体21がシャッター19に形成された下側の傾斜面23と接触し、その接触点で発生する力のベクトルによってシャッター19がマスキング本体11に向かってスライドしてマスキング本体11内に戻る。
「作用・効果」
本実施の形態のマスキング装置18によれば、溶滴10の吹き付け時には、ロッド20を突き上げてシャッター19をスライドさせることでバルク突出部6aを該シャッター19によって覆うことができるため、バルク突出部6aへの溶滴10の付着を防止することができる。
また、本実施の形態のマスキング装置18によれば、溶滴10の吹き付け終了時には、ロッド20を引き下げる操作をすることで、簡単にシャッター19をマスキング本体11内に収納させることができる。
このように、本実施の形態のマスキング装置18を使用すれば、第1の実施の形態と同様、溶滴10がバルク突出部6aやクランク室5内に飛散して付着するのを防止することができるため、溶射後の後工程である洗浄工程を行う必要が無くなり、溶射皮膜の成膜工数を大幅に削減することができる。
「第3の実施の形態」
図10は第3の実施の形態のマスキング装置をシリンダボア下端部に挿入配置させた状態を示す要部拡大断面図、図11は翼を回転させてバルク突出部を覆うように構成した第3の実施の形態のマスキング装置の斜視図である。
第3の実施の形態のマスキング装置30は、第1の実施の形態のマスキング装置7とマスク部材の構造が異なる他はほぼ同一の構成であり、同一の構成部品については同一の符号を付し、またその説明は省略するものとする。
第3の実施の形態におけるマスク部材は、図10及び図11に示すように、マスキング本体11内に設けられた回動軸31と、この回動軸31の先端に垂れ下がるように取り付けられた複数の翼32とからなる。これら回動軸31と翼32とからなるマスク部材は、回転したときにお互いの翼32同士が接触しない程度の距離を置いて2組設けられている。
回動軸31は、排気孔15内のフラット部14に形成された軸受け部33に回動自在に取り付けられ、図示を省略する駆動源によって回動自在とされている。翼32は、例えば布やゴム状の弾性体からなり、前記回動軸31の先端に複数取り付けられている。かかる翼32は、回動軸31を回転させる前の状態では、図10中二点鎖線で示すように垂れ下がった状態とされ、回動軸31を回転させると、バルク突出部6aを覆う。
このように構成されたマスキング装置30では、溶滴10の吹き付け時には、回動軸31を回転させてその先端に取り付けた翼32を回転させることでバルク突出部6aを覆い、溶滴10の吹き付け終了時には、回動軸31の回転を停止させて翼32の回転を止める。
「作用・効果」
本実施の形態のマスキング装置30によれば、溶滴10の吹き付け時には、翼32を回転させることでバルク突出部6aを該翼32によって覆うことができるため、バルク突出部6aへの溶滴10の付着を防止することができる。また、このマスキング装置30では、翼32をバルク突出部6aの表面に接触させることで、このバルク突出部6aに付着する溶滴10を掻き落とすことができる。
また、本実施の形態のマスキング装置30によれば、翼32を布又はゴム状の弾性体から形成しているので、クランク室5からシリンダボア下部への挿入時に、これら翼32が邪魔してシリンダボア下部への挿入を妨げるとなくスムーズ挿入を可能となす。
また、本実施の形態のマスキング装置30を使用すれば、第1の実施の形態と同様、溶滴10がバルク突出部6aやクランク室5内に飛散して付着するのを防止することができるため、溶射後の後工程である洗浄工程を行う必要が無くなり、溶射皮膜の成膜工数を大幅に削減することができる。
「第4の実施の形態」
図12はマスキング本体に形成したスリット内にシャッターを戻した状態を示す第4の実施の形態のマスキング装置の斜視図、図13はマスキング本体に形成したスリットからシャッターを突出させた状態を示す第4の実施の形態のマスキング装置の斜視図である。
第4の実施の形態のマスキング装置34は、第1の実施の形態のマスキング装置7とマスク部材の構造が異なる他はほぼ同一の構成であり、同一の構成部品については同一の符号を付し、またその説明は省略するものとする。
第4の実施の形態におけるマスク部材は、図12及び図13に示すように、フラット部14の上端部に形成された細長いスリット35から突出自在とされたシャッター36を有している。このシャッター36は、下端部にロッド37を有し、図示しない駆動源によって該ロッド37を上下方向に突き上げたり引き下げたりすることで、スリット35からシャッター36が突出した状態とスリット35内に戻った状態とされる。
かかるシャッター36は、可撓性を有すると共に、スリット35から外方へ向かって突出したときには垂れ下がることなくバルク突出部6aを覆い、スリット35内に戻るときにはスムーズにマスキング本体11内に戻ることができるように形成されている。
「作用・効果」
本実施の形態のマスキング装置34によれば、溶滴10の吹き付け時には、ロッド37を突き上げてシャッター36をスライドさせることでバルク突出部6aを該シャッター36によって覆うことができるため、バルク突出部6aへの溶滴10の付着を防止することができる。
また、本実施の形態のマスキング装置34によれば、溶滴10の吹き付け終了時には、ロッド37を引き下げる操作をすることで、簡単にシャッター36をマスキング本体11内に収納させることができる。
このように、本実施の形態のマスキング装置34を使用すれば、第1の実施の形態と同様、溶滴10がバルク突出部6aやクランク室5内に飛散して付着するのを防止することができるため、溶射後の後工程である洗浄工程を行う必要が無くなり、溶射皮膜の成膜工数を大幅に削減することができる。
「その他の実施の形態」
本実施の形態では、第4の実施の形態のシャッター36は廃止してスリット35を右と左にそれぞれ独立して設け、溶滴10の吹き付け時には、一方のスリットからオイルをバルク突出部6aの表面に供給すると共に他方のスリットでその供給されたオイルを回収するようにする。
このように、溶滴10の吹き付け時に、バルク突出部6aの表面にオイルを流すことで表面の密着力を低下させ、溶滴10の該バルク突出部6aへの付着を防止する。オイルを流すタイミングとしては、表面がオイルで濡れればよいので、溶射開始前に1回行うだけでよい。こうすることで、バルク突出部6aへの溶滴10の付着を防止することができる。
V型エンジンにおけるシリンダブロックの横断面図である。 V型エンジンにおけるシリンダブロックの底面図である。 蓋が閉じられた状態を示す、第1の実施の形態のマスキング装置の斜視図である。 蓋が開いた状態を示す、第1の実施の形態のマスキング装置の斜視図である。 マスキング装置をシリンダボア下端部に挿入配置させた状態を示す要部拡大断面図である。 シャッターが閉じられた状態を示す、第2の実施の形態のマスキング装置をシリンダボア下端部に挿入配置させた状態を示す要部拡大断面図である。 シャッターが開いた状態を示す、第2の実施の形態のマスキング装置をシリンダボア下端部に挿入配置させた状態を示す要部拡大断面図である。 図8(A)はシャッターの正面図、図8(B)はシャッターの裏面図、図8(C)はシャッターの断面図である。 図9(A)はシャッターにロッドを係合させた状態を示す正面図、図9(B)はロッドを引き下げてシャッターをスライドさせた状態を示す断面図、図9(C)はロッドを突き上げてシャッターをスライドさせた状態の断面図である。 第3の実施の形態のマスキング装置をシリンダボア下端部に挿入配置させた状態を示す要部拡大断面図である。 翼を回転させてバルク突出部を覆うように構成した第3の実施の形態のマスキング装置の斜視図である。 マスキング本体に形成したスリット内にシャッターを戻した状態を示す第4の実施の形態のマスキング装置の斜視図である。 マスキング本体に形成したスリットからシャッターを突出させた状態を示す第4の実施の形態のマスキング装置の斜視図である。
符号の説明
1…シリンダブロック
4…シリンダボア
5…クランク室
6…バルク部
6a…バルク突出部
7、18、30、34…マスキング装置
11…マスキング本体
12…蓋
13、20、31、37…ロッド
19、36…シャッター
21…球体
32…翼

Claims (7)

  1. V型エンジンのシリンダブロックに形成されたシリンダボア内壁に、溶融した溶滴を吹き付けて溶射皮膜を形成する際に、該シリンダブロック下端に形成されたクランク室から前記シリンダボアの下方へ挿入配置させて該クランク室への溶滴の付着を防止する溶射皮膜のマスキング装置であって、
    クランクシャフトを支持する前記シリンダブロックに形成されたバルク部の一部が、前記シリンダボアの下方に突出しており、前記溶滴の吹き付け時に、そのバルク突出部を覆うマスク部材を備え、
    前記マスク部材は、マスキング本体に対して開閉自在に取り付けられた蓋からなり、前記溶滴の吹き付け時には、該蓋が開いてマスキング本体の外側に突出して前記バルク突出部を覆い、溶滴の吹き付け終了時には、該蓋が閉まってマスキング本体に戻る
    ことを特徴とする溶射皮膜のマスキング装置。
  2. 請求項に記載の溶射皮膜のマスキング装置であって、
    前記マスキング本体内にロッドを設け、前記溶滴の吹き付け時には、該ロッドを突き上げて前記蓋を開くことで前記バルク突出部を覆い、前記溶滴の吹き付け終了時には、マスキング本体をクランク室から引き下げときに蓋が前記バルク突出部に当接して閉じることでマスキング本体に戻る
    ことを特徴とする溶射皮膜のマスキング装置。
  3. V型エンジンのシリンダブロックに形成されたシリンダボア内壁に、溶融した溶滴を吹き付けて溶射皮膜を形成する際に、該シリンダブロック下端に形成されたクランク室から前記シリンダボアの下方へ挿入配置させて該クランク室への溶滴の付着を防止する溶射皮膜のマスキング装置であって、
    クランクシャフトを支持する前記シリンダブロックに形成されたバルク部の一部が、前記シリンダボアの下方に突出しており、前記溶滴の吹き付け時に、そのバルク突出部を覆うマスク部材を備え、
    前記マスク部材は、マスキング本体に対してスライド自在に取り付けられたシャッターからなり、前記溶滴の吹き付け時には、該シャッターがスライドしマスキング本体の外側に突出して前記バルク突出部を覆い、溶滴の吹き付け終了時には、該シャッターがスライドしてマスキング本体内に戻る
    ことを特徴とする溶射皮膜のマスキング装置。
  4. 請求項に記載の溶射皮膜のマスキング装置であって、
    前記マスキング本体内に前記シャッターと係合するロッドを設け、前記溶滴の吹き付け時には、該ロッドを突き上げて該シャッターをスライドさせマスキング本体の外側に突出させて前記バルク突出部を覆い、前記溶滴の吹き付け終了時には、該ロッドを引き下げて該シャッターをスライドさせマスキング本体内に収納させる
    ことを特徴とする溶射皮膜のマスキング装置。
  5. 請求項に記載の溶射皮膜のマスキング装置であって、
    前記シャッターは、下端部にロッドを有し、該ロッドを突き上げることで前記マスキング本体に形成されたスリットから突出して前記バルク突出部を覆い、前記溶滴の吹き付け終了時には、該ロッドを引き下げて該シャッターをスリット内に戻す
    ことを特徴とする溶射皮膜のマスキング装置。
  6. V型エンジンのシリンダブロックに形成されたシリンダボア内壁に、溶融した溶滴を吹き付けて溶射皮膜を形成する際に、該シリンダブロック下端に形成されたクランク室から前記シリンダボアの下方へ挿入配置させて該クランク室への溶滴の付着を防止する溶射皮膜のマスキング装置であって、
    クランクシャフトを支持する前記シリンダブロックに形成されたバルク部の一部が、前記シリンダボアの下方に突出しており、前記溶滴の吹き付け時に、そのバルク突出部を覆うマスク部材を備え、
    前記マスク部材は、マスキング本体内に設けられた回動軸と、この回動軸の先端に垂れ下がるように取り付けられた複数の翼とを有し、前記溶滴の吹き付け時には、該回動軸を回転させて該翼を回転させ前記バルク突出部を覆い、溶滴の吹き付け終了時には、該回転軸の回転を止めて該翼を垂れ下げた状態とする
    ことを特徴とする溶射皮膜のマスキング装置。
  7. 請求項に記載の溶射皮膜のマスキング装置であって、
    前記翼は、布又はゴム状の弾性体からなる
    ことを特徴とする溶射皮膜のマスキング装置。
JP2004367875A 2004-12-20 2004-12-20 溶射皮膜のマスキング装置 Active JP4649978B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004367875A JP4649978B2 (ja) 2004-12-20 2004-12-20 溶射皮膜のマスキング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004367875A JP4649978B2 (ja) 2004-12-20 2004-12-20 溶射皮膜のマスキング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006169619A JP2006169619A (ja) 2006-06-29
JP4649978B2 true JP4649978B2 (ja) 2011-03-16

Family

ID=36670673

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004367875A Active JP4649978B2 (ja) 2004-12-20 2004-12-20 溶射皮膜のマスキング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4649978B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4876636B2 (ja) * 2006-03-07 2012-02-15 日産自動車株式会社 溶射皮膜のマスキング装置及び溶射皮膜のマスキング方法
JP4742986B2 (ja) * 2006-05-24 2011-08-10 トヨタ自動車株式会社 溶射用マスキング治具
JP4992409B2 (ja) * 2006-12-19 2012-08-08 日産自動車株式会社 溶射マスキング部材および溶射マスキング方法
JP6167897B2 (ja) * 2013-12-27 2017-07-26 トヨタ自動車株式会社 シリンダボア溶射用マスキング
JP6371354B2 (ja) * 2016-09-30 2018-08-08 本田技研工業株式会社 被膜形成装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5322130A (en) * 1976-08-12 1978-03-01 Sumitomo Chemical Co Masking method for plasma metallization
JPH0665711A (ja) * 1992-08-25 1994-03-08 Toyota Motor Corp シリンダブロック溶射用マスク方法
JPH0762518A (ja) * 1993-08-24 1995-03-07 Toyota Motor Corp 内面溶射方法
JP2001107216A (ja) * 1999-08-16 2001-04-17 Ford Global Technol Inc エンジン・ブロックの溶射被膜用マスキング

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5322130A (en) * 1976-08-12 1978-03-01 Sumitomo Chemical Co Masking method for plasma metallization
JPH0665711A (ja) * 1992-08-25 1994-03-08 Toyota Motor Corp シリンダブロック溶射用マスク方法
JPH0762518A (ja) * 1993-08-24 1995-03-07 Toyota Motor Corp 内面溶射方法
JP2001107216A (ja) * 1999-08-16 2001-04-17 Ford Global Technol Inc エンジン・ブロックの溶射被膜用マスキング

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006169619A (ja) 2006-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4649978B2 (ja) 溶射皮膜のマスキング装置
EP1770223A3 (en) Construction machine
US8353268B2 (en) Oiling system for timing chains
JPH02161119A (ja) 頭上弁式エンジンの動弁機構潤滑装置
JP2003222003A (ja) カムブラケット
JP4876636B2 (ja) 溶射皮膜のマスキング装置及び溶射皮膜のマスキング方法
DE60211971T2 (de) Schmierungsvorrichtung für eine OHC Brennkraftmaschine
KR20100043451A (ko) 차량 도어 개폐용 지그
CN109808646A (zh) 一种车载摄像头清洗设备
JP2001329821A (ja) Ohc型エンジンの潤滑装置
JP2002250211A (ja) スカート注油構造
JP4835503B2 (ja) 風呂蓋保持具
JP3161956B2 (ja) Ohcエンジンの潤滑システム
KR100502154B1 (ko) 부력스테이 및 이를 이용한 기포 저감 전착도장 방법
JP2002302755A (ja) シリンダの溶射後処理方法
JP2008150689A (ja) 溶射マスキング部材および溶射マスキング方法
KR100752731B1 (ko) 계란코팅장치
KR200178646Y1 (ko) 록커아암의펠릿부구조
JP2001328594A (ja) 船外機
JPH08103860A (ja) 離型剤の飛散防止方法及び離型剤の飛散防止装置
JP2009028658A (ja) スプレー装置
JP2586871Y2 (ja) グリースポンプの格納装置
JP2523517Y2 (ja) コネクティングロッド
JPWO2016140375A1 (ja) 作業車両
JP2539867Y2 (ja) 内燃機関のロッカアーム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100615

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100706

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101116

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4649978

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131224

Year of fee payment: 3