JP4649870B2 - 携帯型電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、画像や音楽等を視聴することが可能な携帯型の電子機器に関する。
ラップトップ型のPC(Personal Computer)等では、モニター上でカーソルやスクロールバー等を移動する場合、いわゆるタッチパッドが用いられる。これは、ユーザの指等がパッド上で触れる位置が検出されることで、当該触れた位置に応じてモニター上でカーソルを表示する。タッチバッドでは、ユーザの指がパッド上で触れることによって、パッド内部の電極の静電容量が変化するので、この変化を検出することによりパッド上の指の位置を検出している。
このようなタッチパッドと、キーボードのような操作ボタンとが融合した入力デバイスがある。具体的には、キーボードのキーの下部または内部に、上記した静電容量の変化を検出するセンサを備え付けるものである(例えば、特許文献1参照。)。特に、特許文献1では、その図10に示されるように当該入力デバイスが小型化されて携帯電話機に搭載される場合について述べられている。
特開2003−223265号公報(図1、図10等)
しかしながら、特許文献1の入力デバイスを小型化して携帯型の機器に搭載する場合、デスクトップPC等とは異なり、ユーザの機器の持ち方がまちまちである場合、パッド部に指が触れるときの触れ方も様々である。特許文献1に記載の入力デバイスにより入力された情報を機器が的確に判断するためには、ユーザの機器の持ち方が統一される必要がある。
一方、特許文献1に記載の入力デバイスにより入力された情報を機器が的確に判断するために入力デバイスの検出精度を上げようとすると、内部の電極数を多くして検出する情報量を増やす等しなければならない。これでは、コストが高くなる上、小型化には適さない。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、小型化を達成しつつも入力デバイスの検出精度を維持するためにあらゆるユーザの持ち方を統一させることができ、しかもユーザにとって操作が容易な携帯型電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、マトリックス状に配置された複数の操作ボタンを有する操作部と、前記各操作ボタンの配置に対応するように複数の領域に分割された画面を表示可能であり、前記各操作ボタンが操作されることで前記各領域を選択して決定するためのカーソルを当該各領域に割り当てて表示することが可能な表示部と、前記操作部と前記表示部とが設けられ、前記操作部の近傍にグリップ部を有する本体とを具備する。
本発明では、操作部の近傍にグリップ部を設けることにより、ユーザに積極的にグリップ部を持たせるようにしたので、あらゆるユーザの携帯型電子機器の持ち方を統一させることができる。特に、マトリックス状に細かく配置された複数の操作ボタンを有する操作部を操作する場合であっても、持ち方が統一されることで機器は入力情報を的確に判断することができるようになる。
ここで、「対応するように」とは、1つの操作ボタンに対して1つの領域を対応させる場合だけでなく、複数の操作ボタンに対して1つの領域を対応させる場合も含まれる。例えば、2つの操作ボタンに1つの領域が対応するように分割しても構わない。この場合、当該2つの操作ボタンのうちいずれか1つの操作ボタンを操作すれば当該領域を選択して決定することができる。
本発明の一の形態によれば、前記操作ボタンごとに設けられた複数のコンデンサを有し、該各コンデンサの静電容量の変化を検出する第1の検出手段と、前記操作ボタンごとに設けられた接点式のスイッチを有し、前記各操作ボタンが押されることで前記スイッチの通電を検出する第2の検出手段と、前記第1の検出手段による検出信号に基づき前記表示部で前記カーソルを表示して前記領域を選択し、前記第2の検出手段による検出信号に基づき前記選択された領域を決定するように制御する手段とをさらに具備する。本発明のような構成を有する操作部が小型化されて携帯型電子機器に搭載されたとしても、上記のようにほとんどのユーザはほぼ一定の持ち方になるので、第1及び第2の検出手段による検出の誤差を極力少なくすることができる。
本発明の一の形態によれば、前記グリップ部は、前記本体の前記操作部が設けられる側と反対側に突出して設けられた突出部を有する。操作部が例えば本体の前面に配置される場合、突出部は背面に設けられる。操作部が例えば本体の背面に配置される場合、突出部は前面に設けられる。操作部と反対側に突出部が設けられることにより、その突出部をユーザに握らせて親指で操作部を操作するようになる。つまり、あらゆるユーザの握り方をほぼ一定にすることができる。
本発明の一の形態によれば、前記突出部に設けられたバッテリーをさらに具備する。バッテリーは、携帯型電子機器の中で比較的重量が大きい。したがって、バッテリーをグリップ部の突出部に搭載することで、安定してユーザが操作部を操作することができる。
本発明の一の形態によれば、前記本体の前面に前記操作部と前記表示部とが隣接して設けられている。特に、前記本体は、該本体の端部にグリップ部を有し、前記操作部、前記表示部及び前記グリップ部がほぼ直線状に並んで配置されている。これにより、ユーザは操作部の操作が容易となる。従来では、携帯型の電子機器を小型化するために、操作部と表示部とを一体としたいわゆるタッチパネルとすることも考えられていた。この場合、機器が小型化されタッチパネル表示部も小型化されると、指で表示部を触れたときに画面が指で隠れてしまって見えなくなるという問題があった。しかしながら、本実施の形態によれば、ユーザは表示部を見ながら、操作ボタンごとのピッチが狭く小さい操作部であってもストレスを感じることなく操作することができる。
本発明の一の形態によれば、前記本体の前面と背面とに前記操作部と前記表示部とがそれぞれ配置されている。表示部は各操作ボタンの配置に対応するように複数の領域に分割された画面を表示可能であるので、ユーザが目視できない本体の背面に操作部が配置されていても、ユーザは表示部を見ながら操作することができる。
本発明の一の形態によれば、前記操作部は、5cm四方内の領域に前記各操作ボタンが配置されて構成されている。4cm四方内の領域に各操作ボタンが配置されていることが好ましい。
以上のように、本発明によれば、小型化を達成しつつも、入力デバイスの検出精度を維持するためにあらゆるユーザの持ち方を統一させることができ、ユーザは機器を容易に操作することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る携帯型電子機器を示す斜視図である。図2は、図1に示す携帯型電子機器の底面図である。
この携帯型電子機器1は、例えば図示しないHDD(ハードディスクドライブ)を内蔵し、このハードディスクに記憶された音楽データを再生することができる機器である。携帯型電子機器1の本体2の前面2aには、画像を表示する表示部7と、表示部7に隣接する操作部8とが設けられている。本体2の端部にはユーザが握る部分となるグリップ部6が設けられている。操作部8は、例えば、一辺がt=4〜5cmの四方内に操作ボタン9がマトリックスス状に配置されて構成されている。表示部7は例えば液晶や有機EL(Electro-Luminescence)等のデバイスが用いられる。
グリップ部6は、本体2の背面2bから突出する部分5が設けられ、この突出部5にはバッテリーが内蔵されている。バッテリーは、携帯型電子機器1の中でも比較的重量が大きいため、グリップ部6にバッテリーが内蔵される構成とすることで、グリップ部6の近傍が携帯型電子機器1の重心となり、ユーザが本体2を持ったときに安定感を与える。
本体2の上面2cには、電源スイッチ3やリモコンジャック4が設けられている。ユーザは電源スイッチ3を例えば矢印の方向にスライドさせることにより電源をONとしたり、OFFとしたりすることができる。リモコンジャック4には、図示しないリモコンが接続されるようになっており、ユーザはリモコンを用いて、例えば音楽の選局、再生、早送りや巻戻し等の操作が可能となっている。また、本体2の側面2eには、オーディオ出力端子が設けられ、これに図示しないイヤホンまたはヘッドホン等が接続されるようになっている。
図3は、本体2がクレードル11に載置された状態を示す正面図である。このクレードル11の背面側には、例えば、電源供給用のプラグの接続ポート13、携帯型電子機器1に記録された音楽データ等をスピーカ16等に出力するための外部出力ポート14、PC18やディジタルカメラ17等と接続が可能なUSB(Universal Serial Bus)ポート15が設けられている。図2及び図3に示すように、携帯型電子機器1の本体2の底面2dにはコネクタ10が設けられている。本体2がクレードル11に載置された状態で、コネクタ10がクレードル11側に設けられたコネクタ12と物理的に接続されることで、携帯型電子機器1に、クレードル11を介して電力が供給されたり、PC18から音楽データをダウンロードしたりすることができる。この場合、PC18が持つ転送アプリケーションによって音楽データの圧縮がなされて、当該圧縮された音楽データがPCから転送され携帯型電子機器1のハードディスクに記録される。データの圧縮の形式は、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)やATRAC(Adaptive TRansform Acoustic Coding)等の形式が用いられるが、これに限られない。
図4は、携帯型電子機器1をユーザが手で持ったときの様子を示す図である。このように、ユーザはグリップ部6を握ることにより、親指で操作部8を操作することができる。
図5は、携帯型電子機器1のシステムの構成を示すブロック図である。
システムコントローラ100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)107、RAM(Random Access Memory)109、DMA(Direct Memory Access)コントローラ102、シリアル通信コントローラ103、SDRAM(Synchronous Dynamic RAM)コントローラ104、周辺機器コントローラ105、表示コントローラ106を有する。
CPU101は、本システムを全体的に統括して制御し、例えばROM107に記憶されているファームウェアによりRAM109を作業領域に用いて各種の演算処理と制御を実行する。ファームウェアとして、例えばシステム起動のためのプログラム、起動時のチェックサムを実行するプログラム等がROM107に記憶されている。DMAコントローラ102は、HDD115に記憶された音楽データを、オーディオ出力端子116を介して外部に出力するために、該音楽データをDMA転送する。シリアル通信コントローラ103は、リモコン112や操作部8からの入力を制御するインタフェースである。SDRAMコントローラ104は、SDRAM113に格納されるデータ量やデータの出力のタイミング等を制御する。
SDRAM113は、主にHDD115から抽出される音楽データを一時的に格納するバッファである。SDRAM113に格納された音楽データは、DMAコントローラ102を介してオーディオデコーダ108で復号され、DA(digital to analog)コンバータ110でアナログデータに変換されて、オーディオ出力端子116を介してヘッドホン111に出力される。
周辺機器コントローラ105は、HDD115やUSBポート15のデータの入出力を制御する。表示コントローラ106は、表示部7での画像の表示を制御する。表示コントローラ106は、CPU101の制御の下、操作部8により操作入力される信号に応じて、表示する画像を制御する。
図6は、HDD115のハードディスク38に記憶されたデータを示す図である。ハードディスク38には、例えば画像表示プログラム121、JPEG(Joint Photographic Expert Group)画像、ビットマップデータ123、文字コード124等が記憶されている。画像表示プログラム121は、表示部7に各種画像を表示するためのプログラムであり、後述するカーソル表示や、カーソルで選択された項目に色付け等をも行う。JPEG画像は、後述する再生画面(図15参照)を表示するときにこの再生画面中に表示される画像である。また、これだけなくアルバムジャケット等の画像を表示するときにも用いられる。ビットマップデータ123は、表示部7で表示される画面を構成するデータであり、例えば図15に示す曲名50や、図14に示すアーティスト名等を表現するためのデータをも含む。文字コード124は、システムコントローラ100により表示部7上に上記曲名51等を表示するように命令があった場合に、この命令に応じて該曲名を表示するために文字情報をビットマップデータに変換するためのコードである。なお、画像表示プログラム121、ビットマップデータ123及び文字コード124はROM107に記憶されているようにしてもよい。
図7は、操作部8の構成を示す断面図である。
操作部8の操作ボタン9は、例えば樹脂製のシート20で一体的に形成され、このシート20と、ユーザの指等がシート20に接触したことを検出するためのシート22とが本体2のカバー部材に取り付けられている。このシート20及び22の下部には、操作部8を制御する回路基板21が支持体25に支持されて配置されている。回路基板21とシート22とは、例えば両面テープ26等によって貼り付けられている。
シート22の下部には操作ボタン9ごとに対応して電極24が設けられ、回路基板21上にはこれら電極24に対応して配線23が設けられている。電極24と配線23とにより接触式のスイッチが構成される。電極24または配線23は、この操作部8を制御する図示しないコントローラに接続されている。電極24または配線23には所定値の電圧が印加された状態で、図8に示すようにユーザの親指19等によって操作ボタン9が押されることによりスイッチが通電し、この通電によってどの操作ボタン9が押されたかが上記コントローラにより判断される。電極24は例えばカップ状に形成されて弾性力を有し、操作ボタン9の押圧が解除されることで図7に示す状態に戻るように構成されている。なお、電極24に弾性力がなくても、電極が取り付けられたバネやゴムカップ等の部材を設けることにより電極部分に弾性力を持たせるようにようにしてもよい。
図9は、操作部8の構成を示す図である。
この操作部8は、線状の送信電極32−1乃至32−5、これらに送信用の所定の周波数(例えば100KHz)の交流電流をそれぞれ供給する発振器31、静電作用によって送信電極32−1乃至32−5より交流電流を受信する線状の受信電極33−1乃至33−5、受信電極33−1乃至33−5を流れる交流電流を受信する受信器34、並びに、発振器31の出力、受信電極33−1乃至33−5の出力、及び受信器34の出力を入力するプロセッサ35から構成されている。
シート22にはまた、必要に応じて、発振器31と各送信電極32−1乃至32−5との間に、スイッチ36−1乃至36−5がそれぞれ設けられている。また、各受信電極33−1乃至33−5と受信器34との間にスイッチ37−1乃至37−5がそれぞれ設けられる。これらのスイッチ36−1乃至36−5、及びスイッチ37−1乃至37−5は、所定のタイミング(例えば、発振器31が交流電流を出力するタイミング)でそのスイッチをON状態にする。
受信器34は、所定の周波数帯域の交流電流のみを通過させるバンド・パス・フィルタ(BPF)34a、増幅器34b、および検波器34cからなるAM変調器、並びに、そのAM変調器からの検波出力をアナログ−ディジタル変換するA/D変換器34dから構成されている。
受信電極33−1乃至33−5は、送信電極32−1乃至32−5に対して略直交するように配置されており、それぞれ交差点を持つが、これらの交差点においては、これらの電極が接触していない。換言すると、送信電極32と受信電極33との交差点ではコンデンサが形成される。したがって、発振器31により発振され、出力された交流電流が送信電極32に供給されると、これに対向する受信電極33には、静電誘導によって、その交差点(コンデンサ)を介して交流電流が流れる。
すなわち、発振器31が送信電極32に交流電圧を印加すると、送信電極32と受信電極33の間のコンデンサの静電容量による容量結合に基づいて、受信電極33に交流電流が発生し、受信器34に供給される。
受信器34は、コンデンサを介して入力された交流電流の強度をディジタル信号としてプロセッサ35に出力するが、このコンデンサを介して受信器34に入力された交流電流の強度は、コンデンサの静電容量のみに依存する。また、このコンデンサの静電容量は、送信電極32または受信電極33の変形等がない限り、静的で固定値を保つ。したがって、送信電極32に同一の交流電圧が印加される限り、コンデンサを介して受信器34に入力される交流電流の強度は一定の値となる。
ところが、生体(ユーザの指先等)がこの送信電極32と受信電極33との交差点に接近すると、その交差点におけるコンデンサによる静電容量が変化する。すなわち、生体は仮想的な接地点(アース)とみなされるので、送信電極32側に交流電圧が印加された場合、上述のコンデンサを介して受信電極33により受信され、受信器34に供給される交流電流の強度は、アース(生体)に流れ込む電流の分だけ弱まる。
このような現象を利用して、プロセッサ35は、受信器34のAM変調器でAM変調され、さらにA/D変換器34dでディジタル信号に変換された受信信号を用いて、電極間の交差点に生体が接近しているか否かを判定したり、あるいは、生体がどの程度接近しているか(生体と交差点の間の距離)を計測する。
したがって、マトリックス状に配置された複数の操作ボタン9−1乃至9−25のそれぞれが、各交差点のうちの1つの交差点の上にそれぞれ配置された場合、操作ボタン9−i(iは、1乃至25の値のうち任意の値)にユーザの指が接触すると、プロセッサ35は、操作ボタン9−i(その下に位置する交差点)に生体が接近していることを検出し、その検出信号をCPU101に供給する。
このように操作部8では、ユーザの指がシート20に触れている状態(後述する「タッチ」の状態)の検出信号と、操作ボタン9が押された状態(後述する「プレス」の状態)の検出信号とが分けて判断されるようになっている。
図9に示す例では、操作ボタン9−1乃至9−25が、5行5列のマトリックス状に配置されているため、5本の受信電極33−1乃至33−5と、5本の送信電極32−1乃至32−5が配置されているが、送信電極32および受信電極33の本数は限定されない。ただし、送信電極32および受信電極33は、後述するように、各操作ボタンの下に1つの交差点が必ず配列されるようにするのが好ましい。
また、図9に示す例では、交差点における送信電極32と受信電極33とのなす角度はほぼ90度とされているが、この角度は限定されない。すなわち、送信電極32と受信電極33は、相互に接触せず、かつ交差点が形成されるように配置されれば、その配置方法は限定されない。
次に、操作部8の基本的な操作手法について説明する。
ユーザの操作部8での指の動かし方として以下の8つの動作を定義する。
1.「タッチ(TOUCH)」 指がシート20(以下、操作ボタン9という)に触れていない状態から操作ボタン9に触れる動作
2.「ロングタッチ(LONG TOUCH)」 操作ボタン9に触れてから一定時間触れたままにする動作
3.「ムーブ(MOVE)」 25個の操作ボタン9のうちいずれかの操作ボタンに触れたまま、別の操作ボタン移動する動作(シート20上のある箇所から別の箇所へ移動する動作)
4.「プレス(PRESS)」 25個の操作ボタン9のうちいずれか1つの操作ボタンを押す動作(上述した電極24と配線23とを通電させる動作)
5.「ロングプレス(LONG PRESS)」25個の操作ボタン9のうちいずれか1つの操作ボタンを一定時間押したままにする動作
6.「ドラッグ(DRAG)」25個の操作ボタン9のいずれか1つの操作ボタン9を押しながら、別の操作ボタンに移動する動作(移動途中でも、当該移動途中にある操作ボタン9をプレスしながら移動する)
7.「リリース(RELEASE)」 プレスの状態からそのプレスを解除した動作(操作ボタン9に触れたままにする動作)
8.「リムーブ(REMOVE)」 操作ボタン9から指を離す動作。
上記8つの動作は、主に以下の場合に用いられる。
「タッチ」は、後述するナビゲーションボタン、再生制御ボタン、コンテキストボタンを表示部7に表示させる場合、画面上の複数の領域(項目)のうちからある1つの項目を「選択」、つまり「フォーカス」する場合等に用いられる。
「プレス」は、「タッチ」した状態から当該選択された項目を「決定」する場合に用いられる。
「ロングタッチ」は、例えば画面を上下にスクロールさせる場合に用いられる。このスクロール動作はナビゲーションボタンで操作することができる。ロングタッチの時間は例えば例えば0.5秒〜1秒であるが、この時間に限定されるものではない。
「ムーブ」は、タッチされて「選択」された項目から別の項目に移動して「選択」しようとする場合に用いられる。
「ロングプレス」は、後述する再生制御ボタンの操作により曲の「早送り」や「巻戻し」等のトリックプレイ操作を行う場合、コンテキストボタンを表示部7に表示させる場合等に用いられる。ロングプレスの時間は例えば例えば0.5秒〜1秒であるが、この時間に限定されるものではない。
「ドラッグ」は、プレスしている操作ボタン9をキャンセルしたいときに、その操作ボタン9から指をずらす場合に用いられる。
「リムーブ」は、タッチして「選択」した項目を解除する場合に用いられる。
「リリース」は、プレスによる「決定」のコマンドをキックする場合に用いられる。すなわち、リリースされることで初めて「決定」がなされる。この「決定」がなされた後は、指が操作ボタン9から離れても、つまりリムーブされても機器1は何も動作しない。
次に、携帯型電子機器1が表示部7に表示する画面について説明する。
図10は、表示部7に表示される画像を説明するための図である。このように、ユーザにより選択され、決定される対象となる項目(領域)43が、操作部8の操作ボタン9に対応するように分割されて表示される。ユーザは操作部8を操作することで、表示されるカーソルCを移動させて望む項目を選択し決定することが可能となっている。
携帯型電子機器1が表示部7に表示する基本的な画面は3つある。例えば、(1)図15に示すような再生画面(JPEG表示画面)、(2)図11〜図14に示すようなリスト選択画面(メインメニュー画面、検索画面、プログラム再生リスト画面、設定画面等)、(3)図18に示すようなマトリックス選択画面(アルバムジャケット検索画面等)がある。
また、携帯型電子機器1が表示部7に表示する基本的なボタン画面は、例えば2つある。上述した(a)ナビゲーションボタン、(b)再生制御ボタン、及び(c)コンテキストボタンである。
ナビゲーションボタンは、上記(1)、(2)及び(3)の全ての画面で用いられる。ナビゲーションボタンには、例えば上記再生画面、メインメニュー画面及びその他の画面を切り替えるためのボタン、画面に表示された曲の並び変え(例えばアルファベット順、ユーザのお気に入り順等)、現在表示されている画面の次ページに進んだり、全ページに戻ったりするためのボタン等が備えられている。
再生制御ボタンは、例えば上記(1)再生画面で表示されるボタンである。再生制御ボタンには、曲を再生途中で、頭出し再生、早送り、巻戻し、次曲へスキップする等のためのボタンが備えられている。
コンテキストボタンは、例えば(2)リスト選択画面、及び(3)マトリックス選択画面で表示されるボタンである。コンテキストボタンには、プログラム再生リストに曲を追加するためのボタンが備えられ、特にプログラム再生リスト画面においては、曲を当該リストから削除するためのボタン、曲を交換したりするためのボタンが備えられている。
ここで、リスト選択画面は、表示画面上で選択対象(項目)が行のみの領域で分割されている画面であるのに対し、マトリックス選択画面は、表示画面上で項目が行例(マトリックス)の領域で分割されている画面である。したがって、両選択画面は、表示される画像が異なるだけであり、両者の目的は、項目を選択して決定することで再生を開始したり、選択してコンテキストボタンを表示しプログラム再生リスト等を作成したりすることであり、同じ目的である。
プログラム再生リストとは、ユーザが聞きたい曲を再生リストに追加登録して、そのリスト順に曲を再生して行くものである。プログラム再生リストは例えば1〜5の5組登録可能である。そして、上記リスト選択画面のうち、設定画面において、5組のうちどのプログラム再生リストを使用するかについて選択し決定することができるようになっている。
次に、携帯型電子機器1の動作について説明する。まず、曲を再生する場合について説明する。
電源スイッチ3がスライドして機器1に電源が投入されると、システムコントローラ100はシステムを起動し、例えば所定の起動画面を表示した後、図11に示すようなメインメニュー画面40を表示部7に表示する。メインメニュー画面40では、「ジャンル」、「アーティスト」、「アルバム」、「全曲」、・・・の項目があり、下にスクロールすることにより、さらに別の項目が表示される。メインメニュー画面40では、ユーザが望む曲を例えばジャンル別、アルバム別等に階層的に検索して行くことができる。
メインメニュー画面40の下部には、例えば、曲を再生しているときの当該曲の時間カウンタ43、選択した曲の総時間47、現在再生している曲の、総時間47中の経過時間を表すバー44、バッテリー残量46、現在時刻48等の表示がされている。例えばメインメニュー画面40が表示されているときに、曲が再生されている場合は、空欄42の部分に曲名が表示されるようになっている。
メインメニュー画面40において、ユーザは、操作部8の、1〜5行目であって2〜4列目(図9参照)の項目のいずれかに対応する操作ボタン9を押すことにより選択することができる。ここで、メインメニュー画面40のようなリスト選択画面では、2〜4列目の区別はないので、2〜4列目のいずれを選択してもよい。
一例として、ユーザが「ジャンル」から検索して行く場合について説明する。ユーザが1行目の2〜4列目のいずれかの操作ボタン9、例えば、1行3列目の操作ボタン9−3にタッチすることにより、図12に示すように、表示コントローラ106は、「ジャンル」の項目に色付け41をする。また、表示コントローラ106は、操作ボタン9−3に対応する項目にカーソルCを合わせる。
なお、メインメニュー画面40において、「マイヒストリー」の項目である5行目をロングタッチすることで、さらに下の項目へ向けてスクロールされていく。
この状態でユーザにより、操作ボタン9−3がプレスされ、かつリリースされることにより「ジャンル」の項目が決定される。そうすると、表示コントローラ106は図13に示すような画面を表示する。ユーザにより、4行3列目の操作ボタン9−18がタッチ、プレス及びリリースされて例えば「クラシック」が決定されると、表示コントローラ106は、図14に示すような画面を表示する。このように、ユーザが階層的に降順に検索を繰り返して、例えば「バッハ」、そして「G線上のアリア」が選択されて決定されると、表示コントローラ106は図15に示すような再生画面45を表示する。また、CPU101はDMAコントローラ102に「G線上のアリア」の曲を再生するための信号を出力し、これにより、DMAコントローラ102は当該曲のデータをDMA転送することでオーディオデコーダ108によりデコードされて曲が再生される。
以上の一連の操作では、必ずしも常にユーザの指が操作部8に触れている必要はなく、途中で一旦リムーブしてタッチし直したり、そのとき最後に触っていた操作ボタン9と異なる操作ボタン9を触ったりしても、改めてフォーカス表示あるいはカーソル表示するだけである。
再生画面45では、上述したJPEGフォーマットの画像49、曲名50、再生中であることを示すマーク51が表示される。画像49は、曲、アルバム、アーティスト、またはジャンルごとにHDD115に記録された画像である。この画像はユーザがPCによりインターネット上でダウンロードした画像、あるいはユーザがディジタルカメラ等により撮像して、携帯型電子機器1に取り込んだ画像であってもよい。また、再生途中に、ユーザから操作部8に対して所定時間何の入力もない場合、スクリーンセイバーのような画像を表示するようにしてもよい。
次に、ナビゲーションボタンについて説明する。図13において、「クラシック」を聴くことを望んでいたユーザが間違えて「ロック」を選択して決定してしまい、次の「アーティスト」の画面に進んでしまった後、前の「ジャンル」の画面に戻りたい場合、以下の動作が行われる。例えば、ユーザが操作部8の1列目の操作ボタン9−1、9−6、9−11、9−16、9−21のいずれかにタッチすると、図16に示すように、表示コントローラ106はナビゲーションボタン55を表示する。ナビゲーションボタン55には、例えば、現在表示部7で表示されていない上の画面を表示するためのボタン55a、再生画面へ行くボタン55b、1つ前の画面に戻るボタン55c、リスト選択画面等で項目の順番を変える(ソート)ボタン55d、現在表示部7で表示されていない下の画面を表示するためのボタン55e等が備えられている。このナビゲーションボタン55の5つのボタンは、操作ボタン9−1、9−6、9−11、9−16、9−21にそれぞれ対応している。
ナビゲーションボタン55が表示され、ユーザは3行1列目のボタン9−11をタッチすると、あるいは、ナビゲーションボタン55を表示させるときに一度タッチして、その後リムーブしていない場合にそのタッチした状態から9−11までムーブすると(ただし、ナビゲーションボタン55を表示させるためにタッチするときに最初から操作ボタン9−11にタッチしたときはムーブしなくてよい。)、表示コントローラ106は、対応する項目にカーソルCを合わせる。そして、ユーザが操作ボタン9−11をプレスしリリースすることで、1つ前の画面である、図13に示す「ジャンル」の画面に戻る。このとき、表示コントローラ106は、この「ジャンル」の画面上においてもナビゲーションボタン55を表示させておく。この後、ユーザが4行3列目(4行2列目または4列目でもよい。)の操作ボタン9−18がタッチ、プレス及びリリースされて例えば「クラシック」が決定されると、表示コントローラ106は、ナビゲーションボタン55を表示部7上から消す。あとは、上述したように、図14及び図15に示すような画面を表示して再生する。
なお、ナビゲーションボタン55は図15に示す再生画面45上にも表示され、曲を再生している中で他の画面に移動したり、他の曲を選択して決定したりすることができる。
次に、曲の再生途中で、トリックプレイ操作を行う場合の動作について説明する。再生画面45が表示されているとき、ユーザが操作部8の5列目の操作ボタン9−5、9−10、9−15、9−20、9−25のいずれかにタッチすると、図17に示すように、表示コントローラ106は再生制御ボタン56を表示する。再生制御ボタン56には、上から、早送りボタン56a、巻戻しボタン56b、停止ボタン56c、ボリュームボタン56d及び56eが備えられている。この再生制御ボタン56の5つのボタンは、操作ボタン9−5、9−10、9−15、9−20、9−25にそれぞれ対応している。
再生制御ボタン56が表示され、ユーザは1行5列目のボタン9−5をタッチすると、あるいは、再生制御ボタン565を表示させるときに一度タッチして、その後リムーブしていない場合にそのタッチした状態から9−5までムーブすると(ただし、再生制御ボタン56を表示させるためにタッチするときに最初から操作ボタン9−5にタッチしたときはムーブしなくてよい。)、表示コントローラ106は、対応する項目にカーソルCを合わせる。そして、ユーザが操作ボタン9−5をロングプレスすることで、CPU101は現在再生している曲の早送りしながら再生する。早送りは、例えば曲のデータのストリームを構成する連続するパケットのうち間欠的にあるパケットだけを再生するようにすればよい。巻戻しも同様である。
また、ユーザが操作ボタン9−5をロングプレスしないで、プレスしてリリースしたときには、CPU101は、現在再生している曲を停止し、その再生している曲が入ったアルバムの次の曲を再生したり、または、プログラム再生リストの次の曲を再生したりする。
図18はジャケット検索画面の一例を示す図である。このジャケット検索画面60では、ユーザは、例えば1〜5行、2〜4列目の項目を選択することができる。各項目として、例えば歌曲のアルバムCD等のジャケット画像61が表示されており、ユーザが、いずれか1つのジャケット画像61を選択し決定する(タッチ、プレス及びリリースする)ことで、表示コントローラ106は、決定されたアルバムの中に含まれる曲の一覧の画面(図示せず)を表示する。ユーザは、その曲一覧画面から聴きたい曲を選択し決定するタッチ、プレス及びリリースする)ことでシステムコントローラ100は、その曲を再生する。あるいは、ユーザがジャケット検索画面60において、1つのアルバムが選択され決定されたら、システムコントローラ100はそのアルバムの1曲目から再生するようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態では、操作部8の近傍にグリップ部6を設けることにより、ユーザに積極的にグリップ部6を持たせるようにしたので、あらゆるユーザの携帯型電子機器1の持ち方を統一させることができる。特に、マトリックス状に細かく配置された複数の操作ボタン9を有する操作部8を操作する場合であっても、持ち方が統一されることで機器1は入力情報を的確に判断することができるようになる。
特に、携帯型電子機器1が小型化されると操作部も小型化が必須となる。操作部を小型化すると、ユーザの指の大きさに対する、操作部の指が触れる部分の面積が狭くなり、その分、操作ボタンごとの静電容量の変化を検出しにくくなる。本実施の形態では、操作部8を極力小型化し、ユーザの本体2の握り方を極力統一させることで小型化された操作部8によるユーザの指の動きや位置の検出精度を極力高めているのである。
本実施の形態に係る携帯型電子機器1では、図1に示すように本体2の端部に設けられたグリップ部6の近傍には操作部8が配置され、さらに操作部に隣接して表示部7が配置されている。このように、グリップ部6、操作部8及び表示部7が直線状に配列されることで、操作部8が携帯型電子機器1のほぼ重心となる。したがって、ユーザが操作部8を操作するときの安定感を得ることができ、容易に操作することができる。
本実施の形態に係る携帯型電子機器1では、突出部5が、本体2の操作部8が配置される前面2aと反対側である背面2bに設けられている。突出部5と操作部8とが同じ側に配置される場合、ユーザが親指で操作部8を操作するときに突出部がじゃまになり操作しづらくなるが、両者が互いに反対側に設けられることにより、握りやすくなる上、操作も容易になる。
本発明は以上説明した実施の形態には限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
上記実施の形態に係る携帯型電子機器1は、表示部7と操作部8とが横に配列される形態としたが、図19に示す携帯型電子機器70のように、表示部7と操作部8とが縦に配列されるようにしていもよい。この場合、ユーザはこの縦の状態で表示部7を見ながら操作部8を操作することができる。これにより、図19に示すように、ユーザは右手左手を問わず操作することができる。
また、図1の携帯型電子機器1と図19の携帯型電子機器70とを組み合わせ、縦型で使用する場合と、横型で使用する場合とを切り替えスイッチで切り替えることができるようにしてもよい。
図20及び図21は、他の実施の形態に係る携帯型電子機器の前面側及び裏面側をそれぞれ示す図である。この携帯型電子機器80では、前面側に表示部7及び操作部8aが配置され、背面側には操作部8bが配置されている。ユーザは、操作部8aの操作ボタン9aを例えば親指で操作することができ、操作部8bの操作ボタン9bを例えば人指し指で操作することができる。例えば、操作部8aを使用する場合と操作部8bを使用する場合とを切り替えるためのスイッチが設けられることで、ユーザはどちらの操作部を使用するかを選択することができ、快適な操作が可能となる。あるいは、表示部7で表示される画面によって操作部8aを使用するか操作部8bを使用するかが決められていてもよい。
また、携帯型電子機器80において、操作部が裏側のみに設けられ、前面側には表示部7のみが設けられるようにしてもよい。
さらに携帯型電子機器の別の実施の形態として、操作部8が、本体2の複数の箇所に分かれて配置されていてもよい。例えば、図22及び図23に示すように、携帯型電子機器90の左側面92a及び右側面92bにそれぞれ操作部98a及び98bが配置されている。それぞれの操作部98a及び98bには、操作ボタン99a及び99bが設けられる。ユーザは、携帯型電子機器90を右手で操作する場合、操作部98aを人指し指で操作し、操作部98bを親指で操作することができる。ユーザは、携帯型電子機器90を左手で操作する場合、操作部98aを親指で操作し、操作部98bを人指し指で操作することができる。
あるいは、例えば、携帯型電子機器90において、左側面92a及び右側面92bにそれぞれグリップ部が設けられ、その2つのグリップ部の近傍に2つの操作部98a及び98bがそれぞれ配置されるようにしてもよい。この場合、例えば2つのグリップ部をそれぞれ右手と左手で握るようにし、両親指で操作部を操作することができる。
また、上記実施の形態に係る携帯型電子機器1では音楽の再生を行うとして説明したが、これに限られず、例えば映画やTV番組等を再生できるものであっても構わない。
本発明の一実施の形態に係る携帯型電子機器を示す斜視図である。 図1に示す携帯型電子機器の底面図である。 本体がクレードルに載置された状態を示す正面図である。 携帯型電子機器の全体の構成を示すブロック図である。 携帯型電子機器のシステムの構成を示すブロック図である。 ハードディスクに記憶されたデータを示す図である。 操作部の構成を示す断面図である。 ユーザにより操作ボタンが押された状態を示す操作部の断面図である。 操作部の構成を示す図である。 表示部に表示される画像を説明するための図である。 メインメニュー画面を示す図である。 メインメニュー画面における動作の一例を示す図である。 ジャンル画面における動作の一例を示す図である。 アーティスト画面における動作の一例を示す図である。 再生画面を示す図である。 ナビゲーションボタンを示す図である。 再生制御ボタンを示す図である。 ジャケット検索画面を示す図である。 他の実施の形態に係る携帯型電子機器を示す正面図である。 さらに別の実施の形態に係る携帯型電子機器の前面側を示す図である。 図20に示す携帯型電子機器の背面側を示す図である。 さらに別の実施の形態に係る携帯型電子機器を示す(a)左側面図、(b)右側面図である。 図22に示す携帯型電子機器の前面側を示す図である。
符号の説明
C…カーソル
1、70、80、90…携帯型電子機器
2…本体
2a…前面
2b…背面
2c…上面
2e、92a、92b…側面
2d…底面
6…グリップ部
7…表示部
8、8a、8b、98a、98b…操作部
9、9a、9b、99a、99b…操作ボタン
22…シート
23…配線
24…電極

Claims (2)

  1. マトリックス状に配置された複数の操作ボタンを有する第1の操作部と、
    マトリックス状に配置された複数の操作ボタンを有する第2の操作部と、
    前記第1の操作部に隣接して設けられ、前記第1及び第2の操作部の前記各操作ボタンの配置に対応するように複数の領域に分割された画面を表示可能であり、前記各操作ボタンが操作されることで前記各領域を選択して決定するためのカーソルを当該各領域に割り当てて表示することが可能な表示部と、
    前記第1の操作部及び前記表示部が配置される前面と、前記第2の操作部が配置される背面と、前記表示部及び前記第2の操作部が配置される第1の側と、前記第1の操作部が配置される第2の側とを有する本体と、
    前記第1及び第2の操作部の、前記操作ボタンごとの配置に対応して配置された複数のコンデンサを有し、該各コンデンサの静電容量の変化を検出する第1の検出手段と、
    前記第1及び第2の操作部の、前記操作ボタンごとの配置に対応して配置された接点式のスイッチを有し、前記各操作ボタンが押されることで前記スイッチの通電を検出する第2の検出手段とを有し、
    前記第1の検出手段による検出信号に基づき前記表示部で前記カーソルを表示して前記領域を選択し、前記第2の検出手段による検出信号に基づき前記選択された領域を決定するように制御する手段と、
    前記第1の操作部での使用と前記第2の操作部での使用とを切り替えるための切替スイッチとを具備し、
    前記本体の前記第2の側における、前記前面及び前記背面によりグリップ部が形成され、前記グリップ部がユーザにより握られた状態で、前記第1の操作部は前記ユーザの親指で操作されることが可能であり、かつ、第2の操作部は前記ユーザの人指し指で操作されることが可能である
    携帯型電子機器。
  2. 請求項1に記載の携帯型電子機器であって、
    前記第1の操作部及び前記第2の操作部は、それぞれ、5cm四方内の領域に前記各操作ボタンが配置されて構成されている
    携帯型電子機器。
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