JP4649778B2 - サンプリング装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明はサンプリング装置に係り、より詳しくは、フィラ(充填機)によって液体が充填される前の容器を抜き取ってその重量を計測し、その後、その容器の充填後の重量を計測して、実際の充填重量を演算するようにしたサンプリング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
充填機では、各充填ノズルによる充填精度を確認するために、サンプリングによって容器内への充填重量を計測するようにしている。このような充填機のサンプリングを行う装置として、例えば、充填機の入口に設けたバイパスラインで空容器の重量を計量した後、この容器を充填機内に導入し、充填を行った後、別のバイパスラインで重量を計測し、これら重量の差を演算して内容量を求める装置や、充填機内への容器の供給を一時停止させ、本機を運転したままサンプリング専用のカップを各充填ノズルの下に移動させ、充填バルブを開放して注液した後計量する装置等が従来から知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記第1のサンプリング装置では、充填システム全体が複雑で大型化してしまうという問題があり、また、第2のサンプリング装置では、計測作業を人手で行わなければ成らず、効率が悪いという問題があった。さらに、前記両サンプリング装置とも、充填機の生産運転中にサンプリングを行うことができないという問題があった。
【0004】
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、連続運転中のサンプリングが可能なサンプリング装置を提供することを目的とするものである。また、装置の構造が簡単で、充填システムを大型化することのないコンパクトなサンプリング装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るサンプリング装置は、多数の容器保持手段を備え、これら保持手段を移動させて容器を搬送する搬送手段と、前記容器保持手段に保持された容器に充填を行う充填機構と、前記搬送手段への容器の供給を停止させる停止手段と、充填前の容器を搬送手段の搬送経路から抜き取って風袋を計測する風袋計測手段と、充填後の容器を前記搬送経路から抜き取ってその重量を計測する実容器計測手段とを備えており、特に、前記風袋計測手段および実容器計測手段が、停止手段の作動により容器を保持しないで移動する保持手段に抜き取った容器を保持させることを特徴とするものである。
【0006】
また、請求項2に記載の発明に係るサンプリング装置は、多数の容器保持手段を備え、これら保持手段を移動させて容器を搬送する搬送手段と、前記容器保持手段に保持された容器に充填を行う充填機構と、前記搬送手段への容器の供給を停止させる停止手段と、充填前の容器を搬送手段の搬送経路から抜き取って風袋を計測する風袋計測手段と、充填後の容器を前記搬送経路から抜き取ってその重量を計測する実容器計測手段とを備え、前記風袋計測手段は、停止手段の作動により容器を保持しないで移動する保持手段に抜き取った容器を保持させるとともに、実容器計測手段は、前記風袋計測手段によって容器を抜き取られた保持手段に容器を保持させることを特徴とするものである。
【0007】
さらに、請求項3に記載のサンプリング装置は、前記風袋計測手段と実容器計測手段は、載置した容器の計測を行う重量計と、この重量計の上方を覆うカバーとを備えたことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態により本発明を説明する。図1は本発明の一実施の形態に係るサンプリング装置を備えたフィラ(充填機)の平面図、図2は、サンプリング装置の駆動部を示す縦断面図である。図において、2は多数の容器を連続的に搬送する容器搬送コンベヤであり、この搬送コンベヤ2によって搬送されてきた容器4(図2参照)は、インフィードスクリュー6によって所定の間隔に切り離されて入口スターホイール8に引き渡される。
【0009】
この入口スターホイール8は、外周に円周方向等間隔で複数(この実施の形態では18)の容器受け入れポケット8aを有しており、各ポケット8aに容器4を一本ずつ受け入れて図1の矢印R方向に回転搬送する。前記インフィードスクリュー6はサーボモータで駆動されるようになっており、通常は連続的に回転してスターホイール8の各ポケット8aに一本ずつ容器4を供給するが、一回転停止することによって、任意の位置に容器4を保持しない空きポケット8aをつくることができる。前記入口スターホイール8の容器搬送部分(図1の上方部分)の外周には、円弧状のガイド10が配置されて回転搬送中の容器4の外周側を支持するようになっている。
【0010】
前記入口スターホイール8の各ポケット8aに収容されて回転搬送された容器4は、フィラの搬送手段12に引き渡される。この搬送手段12は、4個所のホイール14A、14B、14C、14Dに掛け回された無端状チェーン16に多数の容器保持手段18が取り付けられており、これら各保持手段18に一本ずつ容器4を保持させて搬送する。この実施の形態では、容器保持手段18として、一対のアームをスプリング等により常時接近する方向に引き付けておき、これら両アーム間に容器4を押し込んで保持させる弾性保持手段を用いており、これら各容器保持手段18が容器4を一本ずつ保持して搬送する。なお、容器保持手段18がその他の構成であっても良いことはいうまでもない。
【0011】
フィラの搬送手段12を、前記のようにホイール14A、14B、14C、14D間に無端状チェーン16を掛け回した構成としているので、装置全体を細長く構成することができる。また、医薬品等の充填は無菌状態下で行われる。そのため、容器4を搬送、充填する装置の上部をチャンバー70で取り囲んでいる。前述のように装置を細長くして、装置のどの個所にも腕を伸ばせば届くように構成してあれば、チャンバー70内で容器4の落下や噛み込み等のトラブルが発生した場合も、人がチャンバー内にな入り込むことなく、チャンバーの側壁に設けたグローブを介して腕を入れて対処することができ、無菌状態を維持することができる。
【0012】
また、容器保持手段18を前記のように弾性保持手段とすることで、容器保持手段18側に開閉機構を必要とせず、任意に容器4の抜き差しができる。そのため、容器保持手段18側の動作制御を伴うことなく任意のタイミングでサンプリングが行える。
【0013】
前記搬送手段12の容器搬送経路の上方に充填機構20が設けられている。この実施の形態では充填機構20は6本の充填ノズル20a、20b、20c、20d、20e、20fを有しており、これら6本の充填ノズル20a〜20fが、搬送手段12の進行方向に追従して移動しつつ6本の容器4に同時に充填を行う。
【0014】
このフィラの下流側には打栓機22が設けられており、前記充填機構20によって充填が終了した容器4は、容器保持手段18からこの打栓機22のホイール22aに引き渡され、打栓機22内を回転搬送される間に打栓が行われる。打栓が行われた容器4は、出口スターホイール24を介して搬出コンベヤ26上に排出されて次の工程に送られる。
【0015】
前記充填機構20の設けられている位置よりも上流側のホイール14Aが配置されたコーナー部に、充填前の空の容器4の重量を計測する風袋計測手段28が設けられている。この風袋計測手段28は、重量計30と、前記搬送手段12の容器保持手段18から容器4を抜き取って重量計30に引き渡し、重量を計測した後再び搬送手段12に引き渡す容器受け渡し手段32とを備えている。
【0016】
この風袋計測手段28の構成および駆動について、図1および図2により説明する。容器受け渡し手段32は、回転体34に取り付けられた開閉式グリッパ36を備えている。このグリッパ36は、一対のアーム36a、36bを有しており、これらアーム36a、36bがスプリング等の付勢手段によって常時閉じる方向に付勢され、容器4を受け渡しする際には、カム38、40によって開放される。
【0017】
このグリッパ36を開閉するカム38、40は、前記搬送手段12からの容器4の抜き取り挿入位置P1と、重量計30への受け渡し位置S1の二個所に設けられている。グリッパ36が搬送手段12から容器4を抜き取る際と、容器4を搬送手段12に挿入する際とでは開閉のタイミングが異なるので、抜き取り挿入位置P1側のカム38は、上下二段38a、38bになっており、それぞれが異なるカム曲線を有している。このカム38は、直立して固定されたエアシリンダ42のピストンロッド42aに取り付けられており、エアシリンダ42の作動により、グリッパ36のカムフォロア36cがその下段側38aに係合する高さと、上段側38bに係合する高さとに上下動できる。
【0018】
このグリッパ36が搬送手段12の容器保持手段18から容器4を取り出す際には、カム38の下段側38aをカムフォロア36cに係合させた状態にしておき、閉じた状態で抜き取り位置P1に接近したグリッパ36の両アーム36a、36bを抜き取り位置の手前で開放する。そして、これら開放している両アーム36a、36b間に、容器保持手段18に保持された容器4が位置したときにグリッパ36を閉じるようにしている。
【0019】
また、グリッパ36が保持している容器4を容器保持手段18に挿入する際には、前記カム38の上段側38bをカムフォロア36cに係合させた状態にしておく。容器4を保持したグリッパ36は、閉じたまま容器4の抜き取り挿入位置P1に到達し、容器保持手段18に挿入した後、上段側のカム38bによって開放する。なお、カム38の上下部38a、38bの配置は、下段側38aが抜き取り用、上段側38bが挿入用という前記構成に限定されるものではなく、その逆であっても良い。
【0020】
また、重量計30側に設けられたカム40は、スライドテーブル44によって回転体34の半径方向に進退動できるようになっており、半径方向外方に前進したときにグリッパ36を開放し、内方に後退したときにグリッパ36を閉じるようになっている。
【0021】
前記容器受け渡し手段32の回転体34は、基台46上に回転自在に支持された垂直な回転軸48上に固定されている。この回転軸48は、充填機側の駆動源(図示せず)から、減速機50、遊星ギヤユニット52、パラレルインデックスギヤユニット54、ワンポジションクラッチ56およびブレーキ58等を介して駆動を伝達されて回転する。
【0022】
充填機の駆動が、遊星ギヤユニット52の外周ギヤに伝達され、この外周ギヤの回転により、中央の太陽ギヤの周囲を遊星ギヤが公転動する。この遊星ギヤの公転動がパラレルインデックスギヤユニット54に伝達される。このパラレルインデックスギヤユニット54によって、前記グリッパ36が取り付けられている回転体34を受け渡し位置S1で停止させ、また回転速度を変化させることができる。
【0023】
前記パラレルインデックスギヤユニット54の出力軸54aからベルト60、ワンポジションクラッチ56およびブレーキ58を介して前記回転軸48に駆動が連結されている。前記回転体34に取り付けられているグリッパ36は、パラレルインデックスギヤユニット54によって、前記受け渡し位置S1からゆっくり加速して、抜き取り挿入位置P1の手前で搬送手段12と等速になり、容器4の受け渡しを行った後、ゆっくり減速して前記受け渡し位置S1で停止するように移動される。前記ワンポジションクラッチ56は、駆動の遮断、接続を行い、ブレーキ58はクラッチ遮断中にグリッパ36が動くことを防止するようになっている。
【0024】
さらに、前記遊星ギヤユニット52の中央の太陽ギヤは、ステッピングモータ62で回転できるようになっており、この太陽ギヤを回転させることにより位相を変えて、サンプリングを行う充填ノズル20a〜20fを変更する。この実施の形態では、充填機構20に充填ノズル20a〜20fが6本設けられているので、ステッピングモータ62によって中央の太陽ギヤを6分の1回転することにより、1ノズル分の位相ずれを生じさせるようになっている。
【0025】
前記重量計30はロードセルユニット64を備えており、このロードセルユニット64上に容器4を載せて重量を計測するようになっている。この重量計30には、ロードセルユニット64の上方を覆うカバー66が設けられている。カバー66は、スライドテーブル68に取り付けられて移動できるようになっており、風袋計測手段28によって容器4の重量を測定するときには、移動カバー66をロードセルユニット64の上方に移動させておく。この充填機を設置したチャンバー70(図1参照)内は、上方から下方へエアを吹き付けてラミナフローを形成し、粉塵などが舞い上がるのを防止するようになっており、前記移動カバー66でロードセル64上を覆うことにより、このラミナフローがロードセル64に影響を与えることを防止している。
【0026】
なお、前記移動カバー66の前進面を除いて側面を覆うようにするとともに、前進面側を、容器受け渡し手段32の上部の円筒状のカバーの周面と密着できる形状とし、これらを密着させて移動カバー66内を密封することによりさらに効果を高めることができる。
【0027】
前述のように充填機構20の上流側に風袋計測手段28が設けられるとともに、充填機構20の下流側のホイール14Bが配置されたコーナー部には、充填後の容器4を前記搬送手段12の搬送経路から抜き取ってその重量を計測する実容器計測手段72が設けられている。この実容器計測手段72も、前記風袋計測手段28と同様に、重量計74と、グリッパ76によって前記搬送手段12の容器保持手段18から容器4を抜き取って重量計74に引き渡し、重量を計測した後再び搬送手段12に戻す容器受け渡し手段78とを備えている。これら容器受け渡し手段78および重量計74の構成および作動は、前記風袋計測手段28の容器受け渡し手段32および重量計30と同様であるのでその説明は省略する。
【0028】
前記のように充填区間をホイール14A、14B間の直線経路に設け、サンプリングのための容器抜き取り挿入位置P1、P2を、充填区間の前後のホイール14A、14Bが配置されたコーナー部としている。このコーナー部では容器4の搬送間隔が広がるので、搬送手段12全体の搬送間隔を広げることなく、前後の容器と干渉せずに容器4の抜き差しを行うことができる。
【0029】
以上の構成に係るサンプリング装置の作動について説明する。容器搬送コンベヤ2によって多数の容器4が連続的に搬送され、インフィードスクリュー6で所定の間隔に切り離されて入口スターホイール8に引き渡される。入口スターホイール8は、各ポケット8a内に容器4を受け入れて回転搬送し、搬送手段12の容器保持手段18に引き渡す。この実施の形態では、容器保持手段18として、一対のアームをスプリング等により常時接近する方向に引き付けておき、これら両アーム間に容器4を押し込んで保持させる弾性保持手段を用いており、これら各容器保持手段が容器4を一本ずつ保持して搬送する。
【0030】
搬送手段12による容器搬送経路の上方に、6本の充填ノズル20a〜20fを有する充填機構20が設けられており、容器保持手段18に保持された6本の容器4がこの充填機構20の6本の充填ノズル20a〜20fの下方まで搬送されてくると、充填機構20が搬送手段12に追従して移動しつつこれら各容器4内に充填を行う。
【0031】
充填が終了した容器4は、打栓機22のホイール22aによって搬送手段12の容器保持手段18から取り出され、このホイール22aによって回転搬送される間に打栓が行われる。打栓機22で打栓が行われた後、各容器4は出口スターホイール24により搬出コンベヤ26上に排出されて次の工程に送られる。
【0032】
サンプリングにより充填重量の測定を行う場合には、風袋計測手段28の容器受け渡し手段32に設けられたグリッパ36によって、そのサンプリングを行うノズルナンバーに対応する容器4を、搬送手段12の容器保持手段18から抜き取る。この実施の形態では、充填ノズル22a〜22fの数が6本であり、入口スターホイール8はこのノズルの数の整数倍(この例では3倍の18個)のポケット8aを有しており、ポケット8aの位置によってその容器4に充填を行う充填ノズル20a〜20fが決まっているので、前記充填ノズル22a〜22fに対応するポケット8aから容器保持手段18に引き渡された容器4が、前記抜き取り挿入位置P1に到達したときに、この容器4を前記グリッパ36によって抜き取る。なお、各ポケット8aの現在位置は、図示しないエンコーダからのパルス信号に基づいて常に認識している。また、風袋計測手段28によって容器4を抜き取る場合には、前記前記ノズルに対応する容器4に限定されるものではなく、その他の容器4を抜き取るようにしても良い。
【0033】
前記容器受け渡し手段32のグリッパ36は、この実施の形態では、定位置が前記重量計30の直上位置(受け渡し位置S1)になっており、その定位置の180度後方側の位置(容器の抜き取り挿入位置P1)で、容器4の抜き取りおよび挿入を行うようにしている。サンプリングを行う場合は、前記受け渡し位置S1で停止していたグリッパ36の移動を開始し、前記サンプリングを行う充填ノズル20a〜20fに対応する容器4が、取り出し挿入位置P1に到達するときにその位置にグリッパ36が達するように回転移動させる。
【0034】
前記のようにグリッパ36の回転速度は、パラレルインデックスギヤユニット54によって変更可能になっており、容器4の抜き取り挿入位置P1では、安定して受け渡しが行えるように、このグリッパ36の回転速度が搬送手段12の走行速度と等速になるようにしている。また、グリッパ36が搬送手段12から容器4を抜き取るためにこの抜き取り挿入位置P1に到達する場合には、カム38がシリンダ42により上昇され、グリッパ36の下端のカムフォロア36cがカム38の下部側38aに係合する状態にする。
【0035】
グリッパ36が抜き取り挿入位置P1に接近すると、このグリッパ36は、前記カム38の下部側38aによって開放する。このように開放したグリッパ36内に、保持手段18に保持された容器4が入ると、前記カム38の下部側38aのカム曲線によってグリッパ36が閉じて容器4を把持する。その後、グリッパ36が容器4を掴んだ状態で回転を続けると、容器4は搬送手段12の容器保持手段18から取り出され、そのままグリッパ36によって回転搬送される。
【0036】
グリッパ36が前記容器抜き取り挿入位置P1から180度回転して、重量計30への受け渡し位置S1に到達すると、容器受け渡し手段32のグリッパ36の回転が停止する。グリッパ36が停止するときには、パラレルインデックスギヤユニット54によってゆっくり減速した後、受け渡し位置S1に停止する。グリッパ36が受け渡し位置S1で停留している間、ブレーキ58を作動させるとともに、クラッチ56を遮断する。容器4を把持しているグリッパ36が停止した後、スライドテーブル44によって重量計側のカム40を前進させる。すると、カムフォロア36cが押し出されてグリッパ36が開放し、容器4はグリッパ36から離れて重量計30上に載置される。重量計30によって空の容器4の計量が済むと、スライドテーブル44によって前記カム40が内方に後退してグリッパ36を閉じ、再び容器4を把持させる。
【0037】
容器4を把持したグリッパ36は再び回転を開始して前記容器4の抜き取り挿入位置P1へ移動し、この容器4を搬送手段12に戻す。前記重量計30で容器4の計測を行う間停止していたグリッパ36が再び回転を始めるときには、クラッチ56の遮断を解除した後、ワンポジションで接続されるまでブレーキ58をかけておき、接続とともに解除する。グリッパ36は、パラレルインデックスギヤユニット54の作用によりスムーズに発進し、ゆっくり加速して、抜き取り挿入位置P1の手前で搬送手段12と等速になり、容器4を容器保持手段18に戻す。
【0038】
風袋計測手段28により重量を計測した容器4を搬送手段12に戻す際には、搬送手段12の容器保持手段18が、通常はすべて容器4を保持した状態で移動してくるので、前記計測した容器4を挿入するための空間を設けなければならない。そこで、計量された容器4に充填を行う充填ノズル20a〜20fと対応する入口スターホイール8のポケット8aに空きをつくるために、前記スクリュー6を一回転だけ停止させる。このようにスクリュー6の停止によってポケット8aにできた空間の位置と対応する容器保持手段18は、入口スターホイール8から容器4を受け取らずに空のまま移動する。この空の保持手段18が前記容器抜き取り挿入位置P1に到達する時期にタイミングを合わせて、計量後の容器4を掴んでいるグリッパ36を移動させ、前記抜き取り挿入位置P1で容器保持手段18に容器4を挿入する。
【0039】
重量を計測した後、容器保持手段18に引き渡された容器4は、充填機構20の位置まで移動すると、前記サンプリングを行うナンバーのノズル20a〜20fの下方に位置して充填が行われる。充填が行われた容器4は、そのまま搬送手段12によって搬送され、実容器計測手段72による容器抜き取り位置P2に到達すると、実容器計測手段72に設けられた容器受け渡し手段78のグリッパ76によって、容器保持手段18から抜き取られる。抜き取られた容器4は、その後、受け渡し位置S2で重量計74に載せられて計量された後、再度搬送手段12に戻されて、次の打栓機22に送られる。このように風袋計測手段28によって風袋(空容器の重量)を計測した後、その容器4に充填を行い、その後、同一の容器4を実容器計測手段72によって再び計測し、充填後の容器4の重量と空の容器4の重量との差を演算することにより、前記特定の充填ノズルによる充填重量を正確に測定することができる。
【0040】
実容器計測手段72によって計量した後の容器4を搬送手段12に戻す場合には、前記風袋計測手段28によって計量した容器4を搬送手段12に戻した場合と同様に、スクリュー6を一回転停止させて、前記ノズルナンバーに対応する位置に空きをつくり、容器4を保持しないで空きのまま移動してきたこの保持手段18に計量後の容器4を挿入する。
【0041】
なお、実容器計測手段72から搬送手段12に容器4を戻す際に、前述のようにスクリュー6の停止により容器一本分の空きをつくって、その空間に容器4を挿入しても良いが、前記風袋計測手段28のグリッパ36によって、サンプリングを行うノズルに対応する容器4を抜き取った場合には、この空間内に、実容器計測手段72のグリッパ76から容器4を挿入するようにしても良い。計量後の実容器を搬送手段12に戻す場合に、ノズル一本分だけ単発的にサンプリングを行うときは、スクリュー6で空きをつくって挿入するが、複数のノズルにより充填された複数本の容器4を連続的にサンプリングするときには、風袋計測手段28によって抜き取った空間内に挿入する方がサイクルタイムが速くなり高速化が図れる。
【0042】
本発明は、前記実施の形態で説明した構造に限定されるものではなく、各部の形状、構造等を適宜変形、変更しうることはいうまでもない。例えば、風袋計測手段28および実容器計測手段72のグリッパ36、76を二組設けても良い。また、充填ノズル20a〜20fの数および入口スターホイール8のポケット8aの数も、前記実施の形態の数に限定されるものではなく、
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、多数の容器保持手段を備え、これら保持手段を移動させて容器を搬送する搬送手段と、前記容器保持手段に保持された容器に充填を行う充填機構と、前記搬送手段への容器の供給を停止させる停止手段と、充填前の容器を搬送手段の搬送経路から抜き取って風袋を計測する風袋計測手段と、充填後の容器を前記搬送経路から抜き取ってその重量を計測する実容器計測手段とを備え、前記風袋計測手段および実容器計測手段は、停止手段の作動により容器を保持しないで移動する保持手段に抜き取った容器を保持させるようにしたことにより、連続運転中にサンプリングが可能であり、しかも、任意のノズル番号を指定してサンプリングを行うことが可能である。また、充填システム全体の構成が複雑化したり、大きいスペースを必要とすることもない。
【0044】
また、請求項2に記載の発明のように、前記風袋計測手段が、停止手段の作動により容器を保持しないで移動する保持手段に抜き取った容器を保持させるとともに、実容器計測手段が、前記風袋計測手段によって容器を抜き取られた保持手段に容器を保持させるようにした場合も、前記第1の発明と同様の効果を奏することができる。
【0045】
さらに、請求項3に記載の発明によれば、前記風袋計測手段と実容器計測手段が、載置した容器の計測を行う重量計と、この重量計の上方を覆うカバーとを備えているので、ラミナフローによる風の流れが、ロードセルによる重量測定に影響を与えることがなく、正確な計量を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るサンプリング装置を備えた充填システムの平面図である。
【図2】前記サンプリング装置の駆動部を示す縦断面図である。
【符号の説明】
4 容器
6 停止手段(スクリュー)
12 搬送手段
18 容器保持手段
20 充填機構
28 風袋計測手段
66 カバー
72 実容器計測手段
Claims (3)
- 多数の容器保持手段を備え、これら保持手段を移動させて容器を搬送する搬送手段と、前記容器保持手段に保持された容器に充填を行う充填機構と、前記搬送手段への容器の供給を停止させる停止手段と、充填前の容器を搬送手段の搬送経路から抜き取って風袋を計測する風袋計測手段と、充填後の容器を前記搬送経路から抜き取ってその重量を計測する実容器計測手段とを備え、
前記風袋計測手段および実容器計測手段は、停止手段の作動により容器を保持しないで移動する保持手段に抜き取った容器を保持させることを特徴とするサンプリング装置。 - 多数の容器保持手段を備え、これら保持手段を移動させて容器を搬送する搬送手段と、前記容器保持手段に保持された容器に充填を行う充填機構と、前記搬送手段への容器の供給を停止させる停止手段と、充填前の容器を搬送手段の搬送経路から抜き取って風袋を計測する風袋計測手段と、充填後の容器を前記搬送経路から抜き取ってその重量を計測する実容器計測手段とを備え、
前記風袋計測手段は、停止手段の作動により容器を保持しないで移動する保持手段に抜き取った容器を保持させるとともに、実容器計測手段は、前記風袋計測手段によって容器を抜き取られた保持手段に容器を保持させることを特徴とするサンプリング装置。 - 前記風袋計測手段と実容器計測手段は、載置した容器の計測を行う重量計と、この重量計の上方を覆うカバーとを備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のサンプリング装置。
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